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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】


[459]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/05/02(木) 20:20:13 ID:FNnDkHv+
早乙女「岬君、如月さん、早川さん、そして聖薇。
    あなた達が悩みぬいた末に出した結論がどのようなものであっても、私は決して否定しません。
    ただ、1人の人生の先輩として、少し言わせてもらいます。
    悩んで悩んで悩みぬいてそれしか考えられなくなった時、ハッと自分の中から出てきた声が、自分の本心です。
    その本心が聞こえたら、絶対にその言葉を守りぬきなさい。
    その為に世間の常識と正義を敵にし、プライドを捨てねばならなくなっても、
    自分の大切なものを守るために戦いなさい。
    それが選択する、いいえ生きるという事です」

どうするにしろ覚悟を決めて戦いぬけ。そう宣言を下されて返す言葉がある筈もなく、ただ黙る他なかった。
ジッと声も殺した沈黙の中、突然ブウンと外から音が聞こえ、思わずビクリとする。

早乙女「ちょうどいいタイミングで来てくれたわ」
岬「ちょうどいい、って」
早乙女「タクシーよ。あなた達が外に出ている間に手配したの。こんな具合では歩いて帰る元気もでないでしょうし。
    お代はこちらで全て出していただきますのでご心配なく」

言われてみて窓の外を見ると、西空に薄っすらと紅色が差し込みはじめていた。
時間がたっていた事を意識した途端急に体が重く、鈍くなる。
重大事の話をした事のストレスが今になって体にのしかかってきたらしい。
ここは好意に甘えておく事にして母親に食事と足の提供、打ち明け話への傾聴に礼を述べた後、ル・エストを後にした。


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0ch BBS 2007-01-24