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【サッカーも】キャプテン岬3【ゲームも好き】
[298]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 00:46:46 ID:2vLj8NCA
今日は我らが主人公岬太郎君の誕生日という事で、
Twitterにて誕生日イラストを投稿してみました。興味のある方はこちらより
ご覧になってはいかがでしょうか。
twitter
この物語につきましては、本日または明日にでも投稿できるよう、努めてまいります。
[299]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 18:59:54 ID:2vLj8NCA
第5.1話『覚悟を決めろ』
B クライマックス直後の感極まった時に、そっと声をかける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(やっぱり気分が最高に盛り上がった時が話しやすい。いい気分になって話を受け入れやすくなる。ここは待とう)」
ジナイーダの片想いの相手が分かっていない以上、クライマックスはまだのはずだ。そこまで待って
省43
[300]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:01:29 ID:2vLj8NCA
思わせぶりな描写、そして残り枚数からして、主人公の父親がジナイーダの片想いの相手だろう。
ここまで来てこの昼ドラ的な展開から見て、ここがクライマックスに違いない。この予感は、すぐに証明された。
『その彼女の顔を、今なおわたしは目の前に見る思いがする。
――悲しげな、真剣な、美しい顔で、そこには心からの献身と、嘆きと、愛と、一種異様な絶望との、
なんとも言いようのない影がやどっていた。
そうとでも言うほかには、わたしは言葉を考えつかない』
省29
[301]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:03:37 ID:2vLj8NCA
そこまで読んでため息をつき、再びそのキズ1つないきれいな腕に口づけした後、
折り畳むようにゆっくりと本を閉じ、ベンチの隅に置いた後に顔を上げ、
葉が散って隙間が大きくなったマロニエの枝の間越しに空を見上げ、つぶやきだした。
聖薇「わが悲しみは、ただひとり君の姿にみたされて……このわびごころ、何ものの乱し騒がすものもなし。
かくて胸は、またも燃え、恋いわたる……愛さでやまぬ胸なれば」(※)
今だ。
岬「お嬢さん、空を見つめてごらんなさい」
省32
[302]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:13:53 ID:2vLj8NCA
返事の代わりに、僕は体をさらに聖薇へ近づけ、互いの腕が接する程近くに接近した。
聖薇「ひゃっ」
この反応、この表情、何よりこの間の勉強会の時とは別人としか思われない、甘い悲鳴。
ここまで見て僕に対し、少なくとも好意的にとらえていると考えても決して自惚れとは言われないだろう。
そうであるなら、相手が戸惑い混乱しているこの時に、衝撃を与えなくては。
岬「ゴメン、もっと早く声をかければよかった。夢中になって本を読んでる早乙女さんが可愛くて、つい」
省31
[303]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:15:10 ID:2vLj8NCA
少々、私用につき中断いたします。続きは午後8時までに投稿いたします。
[304]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:46:48 ID:2vLj8NCA
視線を彼女の頭上へと飛ばす。その先には僕と早乙女母娘、そして千早とあずみとで食事をとった、あのテーブルが見える。
岬「(まずは生き残らないと。沙織さんの預言と勾玉の発光から見て
千早・あずみ・聖薇の3人の協力が無いと優君は殺される)」
祖霊『心してかからねば命は落ち、落命せずとも命運は尽きる』
少し前に叔母の沙織さんによる神おろしで語った先祖の言葉が、頭の中に蘇ってきた。
省32
[305]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:48:17 ID:2vLj8NCA
岬「(これからもっと大きくなるというか、光るものを持っているというか。
勾玉の件が印象に残り過ぎたのかな?いや、それ以前からだ。
少なくともあずみちゃんは、サッカーで人並外れた才能を見せたじゃないか。まあ活躍はアレだったけど、ともかく)」
視線を聖薇へと戻す。そろそろ話をつなげて、不安がらせたり勘づかれたりされないようにしなくてはいけない。
岬「うん。その顔を見ると僕も、ホッとした気持ちになれるよ……ただ」
聖薇「ただ、どうしたの?」
省35
[306]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:49:18 ID:2vLj8NCA
岬「大丈夫、つらいなら話さなくていいし、僕も見なかった事にするから」
聖薇「いえ、待って」
聖薇は今だこちらに振り向かずに話す。話すというより腹の底から無理無理しぼり出したような語気だ。
聖薇「わたし、は」
何とか語りかけようとしてきたが、途中で息がつまったようだ。
荒い吐息を叩きつけるように何度もついてから、僕に振り向き、告げた。
聖薇「私は、岬君が、大好きです」
省9
[307]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI
:2020/05/05(火) 19:50:51 ID:2vLj8NCA
聖薇「今から思えば、初めてここで会った時から、岬君に心を寄せていたような気がします。
包み込むような温かさ、ずっと安心していられる誠実さ……初めて家に上げた人が、岬君で良かった」
岬「(初対面で、そこまで喜んでいたかなあ)」
記憶を自己修正させているんじゃないかと当て推量を働かせているうちに、それを裏付ける言葉が僕へ送られてきた。
聖薇「ですが私は馬鹿ですから、自分の感情が何であるかさえも分かっていませんでした。それが分かったのは、あの日の、
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0ch BBS 2007-01-24