キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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アク規中代理カキコ依頼スレ

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/07/06(日) 13:26:59 ID:???
困った事に、海外から書き込んでいる私はしばしばアクセス規制に
巻き込まれます。壷を使っているのにも関わらず、です。

その間本スレを停滞させるのもしのびないので、有志の方々に
ここに貼った内容を本スレにコピペして頂けると助かります。
尚コピペの際名前欄は「代理コピペ」にして下さい。
内容の重複を避けるにはコピペする前に更新すると良いと思われます。

私側の不都合を皆さんにフォローしてもらうのは心苦しいですが、
更新を途絶えさせるよりはマシだと思いましたのでご協力、お願いします。

752 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 08:45:51 ID:EvR7u6QE
>>751
ぽっ…じゃなーい!引力って私は惑星ですか!(笑)

753 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 08:46:12 ID:EvR7u6QE
>B やっぱりこいつと夜一緒に居るのは嫌だ。それを正直に伝えて俺への想いを諦めさせよう。

森崎「なあ…松山。お前は本当にただ練習するつもりだけかも知れん。しかし俺にはそう信じられない。だからもう諦めろ、な?
俺は女に現を抜かすタイプじゃないが、だからと言って決して男が好きな訳じゃない。何時かはかわいい彼女を作って、
上手く行ったら結婚して、家庭を築く…まで行くかどうかは分からないが、ともかく俺はお前とそういう事したくないんだ、分かってくれ」

森崎は自分なりに精一杯穏やかで紳士的に松山の”誘い”を断った。そして松山は…
-------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1208529482/にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一行全文コピペして下さい。そうでない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効。本スレにコピペ前の書き込みも無効です)で
松山の反応→ !card
と書き込んで下さい。マークで分岐します。

JOKER→「………誰にも言わないって、約束してくれる?」なんと松山は上着のを少しずつまくりあげ…あれ?なんかふくらみが…
ダイヤ→「なあ、俺なんかお前にしたか?お前がそこまで俺の事嫌う理由あるのか?」冷静に問いかけてきた。
ハート→「だーかーらー、なんで俺が男色家だって思ってるんだよ!俺はそうじゃねえ!」否定してきた。
スペード→「分かった、もう良い!そこまで俺を変態扱いしたいなら勝手にしろ!」怒り出した。
クラブ→「………そうかよ。もう二度とお前には何も頼まねえ」激怒して逆に冷静になった。

754 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 08:50:06 ID:???
行って来る

755 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 08:50:49 ID:???
完了

756 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 09:40:40 ID:???
>>752
太陽系12番目の星>>2ねいさん
地球の裏側にあったため、常に影になって存在を探知されていなかった惑星。
暗い星に見えるがその実ピンク色の強烈な光(性癖)を放っている惑星。
こうですか、わかりま(ry

757 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 11:02:10 ID:EvR7u6QE
松山の反応→  ダイヤA

ダイヤ→「なあ、俺なんかお前にしたか?お前がそこまで俺の事嫌う理由あるのか?」冷静に問いかけてきた。
-------------------------------------------------------------------------
森崎「はあ?」

てっきり怒り出すだろうと思っていた森崎は、むしろ悲しそうに問いかけてきた松山に面食らう。しかしすぐに新たな疑念が湧き上がった。

森崎「好きとか嫌いとかじゃねえ!俺の趣味じゃないって何度言ったら分かるんだ!」

松山「だから…俺がこれだけ否定しているのに俺がそういう趣味だと言っているのは、俺への嫌がらせだろ?
だったらせめて言いがかりをつけてまで俺を遠ざける理由くらい教えろよ。そうしてくれたらもう諦めるよ」

よほど傷ついたのか憂いを込めて静かに話す松山を見て、森崎も頭が冷えていく。

森崎「理由も何も、お前俺に告白しただろうが。あの刺繍付のハチマキで!」

松山「は?…ハチマキ?全国大会の試合の後に渡したあれか?刺繍なんかついてたのか、あれ?」

森崎「…お前が作ったんじゃないのか、あのハチマキ?」

松山「まさか!俺はそんな器用な事は出来ないぞ。あれはマネージャーから貰った物だよ」

森崎「マネージャーが…お前に送った…ハチマキの刺繍だったのか、あれ…」

松山「だからなんだよその刺繍って。何が縫ってあったんだ?」

758 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 11:02:25 ID:EvR7u6QE
約20分後、ジャージに着替えた森崎は近所の公園に来ていた。恥も外聞も無く泣きじゃくる松山を連れて。

森崎「もう泣き止めよ、松山…」

松山「だからもう一人のマネージャーに冷たくされてたんだ!だから今まで仲良かった委員長にいきなり電話で
”最低!もう話しかけないで!”って言われたんだ!だから街で出会ったクラスメートに無視されたんだ!だから…」

森崎「ええい、いい加減に黙れ!うりゃっ!」

ドゴッ!

森崎の正拳突きが松山のみぞおちに食い込み、夜の公園に鈍い音を響かせた。

松山「ぐげふ…」

森崎「そんなにモテたいんだったら高校サッカー界で活躍すりゃいーだろうが!どうせそのマネージャーとはもう二度と
会う事も無いんだろ?進路も同級生達とはバラバラなんだろ?高校生になってからでも十分青春は取り戻せるじゃないか!」

松山「グスッ…ほ、本当か?どうもそんなに上手くは行かない気が…」

森崎「と・に・か・く!お前は練習しに来たんだろうが!付き合ってる俺の身になりやがれ!」

松山「うう…すまん、その通りだ…練習、練習するか…」

ヨロヨロとボールを蹴りだす松山。森崎の後頭部にはコミカルな巨大冷や汗が浮かんだ。

森崎「なんだこの学園ラブコメ漫画みたいな展開…」

759 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 11:03:07 ID:EvR7u6QE
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1208529482/にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一行全文コピペして下さい。そうでない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効。本スレにコピペ前の書き込みも無効です)で
森崎のコーチング→ !card
松山の特訓→ !card
と書き込んで下さい。数値とマークで分岐します。

松山の特訓カードのマークが

JOKER→松山「こうなったら世界一のサッカー選手になってモテモテのそのまたモテになってやる!!」
ダイヤ→松山「ボールキープの為には派手な技も必要だな」  ハート→松山「北国シュートを改良しよう、もっと決定力を上げるんだ」
スペード→松山「ボランチなんだからパスカットも大事かも」  クラブ→松山「ううう…ふ、藤沢ァ〜、俺が悪かったァ〜」

二人の特訓カードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
二つのカードの合計値が

35→松山、神になる。全能力値+5、マークに応じた必殺技を習得、更に必殺ドリブル・シュート・パスカット・パス・タックル習得。
31〜33→松山、超化。全能力値+4、マークに応じた必殺技を習得、更に必殺ドリブル・シュート・パスカット・パス習得。
26〜30→松山、進化。全能力値+3、マークに応じた必殺技を習得、更に必殺ドリブル・シュート・パスカット習得。
22〜25→松山、変身。全能力値+2、マークに応じた必殺技を習得、更に必殺ドリブル・シュート習得。
18〜21→松山、覚醒。全能力値+1、マークに応じた必殺技を習得、更に必殺ドリブル習得。
11〜17→松山、パワーアップ。マークに応じた必殺技を習得(クラブの場合は何も無し)。
8〜10→松山、成果無し。
2〜7→松山、怪我をしてしまう。

760 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 12:14:18 ID:???
いってきます

761 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 12:20:22 ID:???
完了しました

762 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 21:47:02 ID:EvR7u6QE
森崎のコーチング→  スペード7
松山の特訓→ ダイヤ2

ダイヤ→松山「ボールキープの為には派手な技も必要だな」

二つのカードの合計値が8〜10→松山、成果無し。
-------------------------------------------------------------------------
森崎「ヒールリフトのコツはだな、脚を動かす動作とボールを動かす動作を別々じゃなく一つの動きにまとめる事なんだ」

松山「え、えーっと…こう、かわあああっ!?」

ドシャッ!

森崎「あっちゃあ〜…」

松山はヒールリフトを試み、ボールを浮かせる事には成功したがそのまま前に倒れこんでしまった。
痛みにビクビクと痙攣しながら地面と熱烈な接吻を交わすその姿は森崎ですら思わず手で顔を覆ってしまう程カッコ悪い。

森崎「もうやめようぜ、松山。これ以上やってケガでもしたら明日の試合に差し支える」

松山「ああ…そうするよ。付き合ってくれたのに悪いな…グスッ」

森崎「まーだメソメソしてやがる。そんな低いモチベーションで成功する訳無いだろ。大体お前は足腰は強いけど
柔軟性が足りないんだよ、特に足首。もっと柔らかい体を作らないと器用さが要求されるテクニックは使いこなせないぜ?」

松山「くっそォ…冬が来る度に必死に筋トレしてたのがアダになるとは…」

*森崎の松山に対する感情”変態!”と松山の森崎に対する感情”嫌い”が解消されました。
*松山の森崎に対する感情値が+2されました。
*松山に”泣き虫属性”と”どじっこ属性”と”ヒロイン属性”がつく訳がありません。

763 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 21:47:23 ID:EvR7u6QE
-------------------------------------------
☆現在のキャプテン候補に対する各選手感情値☆
名前 || 森崎 || 大空 || 若林 || 日向
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
政夫 || − 1 || + 2 || ± 0 || − 1
和夫 || − 1 || + 2 || ± 0 || − 1
佐野 || + 3 || ± 0 || ± 0 || − 3
新田 || − 3 || ± 0 || ± 0 || + 1
反町 || + 4 || + 3 || + 1 || − 3
来生 || − 3 || + 2 || + 4 || − 1
  滝 || + 3 || + 1 || + 5 || − 1
  岬 || ± 0 || + 4 || + 1 || + 2
三杉 || + 2 || + 1 || − 1 || + 1
松山 || ± 0 || + 5 || + 1 || ± 0
沢田 || + 1 || + 1 || + 1 || + 4
山森 || + 5 || + 2 || + 1 || − 1
井沢 || + 2 || − 2 || + 4 || − 1
次藤 || + 5 || + 1 || + 1 || + 1
早田 || + 5 || + 2 || + 1 || ± 0
中里 || + 3 || + 1 || + 0 || + 2
石崎 || − 4 || + 5 || + 2 || ± 0
高杉 || − 4 || + 2 || + 5 || ± 0
若島 || − 2 || − 1 || ± 0 || + 5
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
総合 || 1 5 || 3 1 || 2 6 ||   4
-------------------------------------------
−5〜+5まであります。+5で全面的支持、−5で明確な敵意と言う状態です。

764 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 21:59:08 ID:???
いってきます…

765 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/04(木) 21:59:28 ID:EvR7u6QE
中途半端ですが、ここまでコピペお願いします。

766 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 22:00:17 ID:???
完了…

767 :森崎名無しさん:2008/09/04(木) 22:10:39 ID:???
乙…

768 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 08:35:49 ID:1qKH+EcM
森崎と松山が和解?して意気投合?しているかもしれない頃、翼は片桐に呼び出されホテル内の会議室に来ていた。

翼「こんばんは、片桐さん」

片桐「ああ、疲れている所を呼び出して悪いな」

翼「いえ…大丈夫です」

片桐「明日はどうせ休養日になるから、か?」

翼「………すいません」

片桐「謝れば良いと言う物ではないぞ。今日の試合、負けていたら日本サッカー協会はお前に投資する気を無くしていただろうからな」

世知辛い現実を指摘され、黙り込む翼。片桐は一息タバコを吸ってから話題を変えた。

片桐「まあいい、私がどうこう言うべき話じゃない。今夜はお前に会いたがっている人を連れてきたんだ」

翼「え?俺に?」

片桐「ああ。今入ってきてもらうから、二人きりでゆっくり話せ」

翼「…まさか、その人って!」

目を見開いた翼に返答する事無く会議室から出て行く片桐。わずか数秒後に代わりに入ってきたのは当然ロベルト・本郷である。

ロベルト「久しぶりだな、翼…」

翼「ロ、ロベルト…」

769 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 08:36:10 ID:1qKH+EcM
ロベルト「……………」

翼「……………」

両者にとって予定外に早く実現した唐突な再会。それは二人が夢見ていた感動的な光景とは程遠い、
気まずい沈黙と重苦しさに満ちた物だった。一分近く静けさが続いてから、ようやく翼がおずおずと口を開く。

翼「ロベルト…今、ロベルトはフランスに住んでいるの?」

ロベルト「あ?い、いや違う。俺は今、サンパウロFCのデンチ・デ・レイチ(最年少)チームの監督をやっているんだ。
今回はヨーロッパ遠征に来て親善試合を行っているんだ」

翼「えっ…か、監督…と言う事は!」

翼の顔がパアッと明るくなり、瞳もキラキラと輝きだす。中学生になって以来一度も浮かべる事の無かった
ロベルトへの憧れの表情である。そしてそれはロベルトに取ってはもっとも見たくなかった物でもある。

ロベルト「(マ、マズい…あれは”ロベルト、また俺にサッカーを教えてくれるんだね!”の顔だ!だ、だが俺はもう
翼に教えられる事はあのノートに全て書き込んでしまった…これ以上翼に教えられる事なんか無い!)」

ロベルトは必死に無表情を保ち、サングラスの裏で目をつむり翼の視線を遮断した。
勿論翼はそれに気づく事などなく、ただただ目に見えてきそうな程光り輝く希望の視線を送り続けた。

ここですこし説明しておこう。三年前ブラジルに帰ったロベルトは裏で怪しい仕事をこなしながら表世界では元プロ選手として
指導者を目指した。しかしかつて森崎のマグレ兼事故により凡庸な人間にされてしまったロベルトは指導者としての勉強をしても
平々凡々な成績しか出せず、やがて”現役時代は凄かったが指導者としては凡将”との烙印を押されてしまう。若い頃に活躍した
サンパウロでも少年達の指導しか任されず、それ以上上の年代を率いていける程高レベルの指導が出来る様になるまでは
まだまだ時間がかかると評価されていた。ブラジル代表のスタメンまで行った男としては甚だ不本意な境遇である。

なんとか第二の人生で出世コースに飛び乗りたいロベルトは翼をスカウトして来る事で自分の地位を高めるプランを思いついたが、
肝心の翼は(凡庸になる前に書かれたノートの)ロベルトの教えを忠実に守り世界レベルでも申し分の無い実力を身につけていた。
今日の試合で挫折を味わった翼に伝授してやれる手持ちのコツや新しい技など無いのである。

770 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 08:36:39 ID:1qKH+EcM
何時まで経っても無表情で黙り続けるロベルトを見て、流石におかしいと思った翼の表情も曇った。

翼「ロベルト…?なんで何も言わないんだ、ロベルト」

ロベルト「(ア、アドバイス、せめて何かアドバイス…ダメだ何も思い浮かばんうわーっ誰か助けてくれーっ!!)」

翼「ロベルト!」

ロベルト「(ヤバいヤバいヤバいーっ!し、仕方ないここは時間稼ぎだ!)何を言って欲しいんだ、翼?」

翼「へ…?」

ロベルト「(どうとでも取れるセリフ!後で言い訳出来るセリフ!)教えてもらわないと分からないのか?ディアスへの敗因が」

もっともらしい事を言って、その実ただ単に何も言っていないロベルト。しかしロベルトを崇拝している翼には
それが見抜けず、ありもしないロベルトの発言の裏を必死に考え始めた。

翼「(教えてもらわないと分からないから聞いているんじゃないか。ディアスへの敗因なら昼間っから考え通しだぞ)」

ロベルト「(ヤベーよヤベーよ、ありきたりなアドバイスしか思い浮かばないーっ!翼に頼りないって思われたら…)」

翼「(折角会えたんだから勿体ぶらずに教えて…うん?でも、ロベルトに会えるなんて思っていなかったよな?見上監督は
何も言わないし、森崎も日向くんも嫌がらせすらしてこないし、自力でなんとかするしかないってずっと考えていて…ハッ!?)」

ロベルト「(な、なんだその頭の上に電球が浮かんだ様な顔は!一体何を思いついたって言うんだ、おい!)」

翼「ロベルト!」

ロベルト「な、なんだ!?」

翼「こうやって、ロベルトに頼っている事自体が間違いだったんだね!」

771 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 08:37:00 ID:1qKH+EcM
ロベルト「(………えっ?それって、俺が要らないって言う意味か翼!?)」

ますます焦りだすロベルト。しかし彼の心配を他所に翼は勝手にヒートアップしていった。

翼「誰かに助けてもらいたい。上の人に引っ張ってもらいたい。こういう考えじゃ頂点に立てないんだ。
俺が世界一になりたかったら、いずれはロベルトをも超えなくちゃいけないんだ!例外を作っちゃいけないんだ!」

ロベルト「あ?あ、ああ、その通りだ。一番は文字通り一人だけなんだからな」

翼「ごめんロベルト、俺バカだった!中学を卒業したらブラジルに行くつもりだったけど、ロベルトに会える保障なんて
何処にもなかったんだ。例えロベルトに会えなくても自力で頑張らないといけなかったのに…俺、甘えていたよ!」

ロベルト「(い、いや、俺はサンパウロFC役員のコネを活かしてお前を迎えに行くつもりだったんだが…)」

自責と自戒の念に駆られ熱い涙を流す翼。口を挟めずついていけないロベルト。この師弟の絆はどんどんすれ違っていく。

翼「これだったんだ。他人がいくら邪魔してきても、どんなに辛く理不尽な目に会っても、何が何でも世界一になってやる!
俺はこの覚悟が出来ているつもりで出来ていなかった…ディアスは(そしてきっと森崎も)出来ていた。だから俺は負けたんだ」

ロベルト「(な、なんか勝手に納得しちゃったぞ。でももっともっぽいし、そう思わせておくか)よく分かったな、翼…」

流されるまま頷き微笑むロベルト。翼も信頼度100%の笑顔を返し、会議室への出入り口に向かった。

翼「こうしちゃ居られない。出場停止が解かれる決勝戦の為に特訓してくるよ!」

ロベルト「ああ…大会優勝後にまた会おう(頼むから優勝してくれよ。サンパウロFCの首脳陣を口説く材料が必要なんだ)」

772 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 08:37:32 ID:1qKH+EcM
オーラが見えそうな程気合満々で出て行った翼の数秒後にロベルトも出る。
そこにはホッとした表情の片桐となにやら考え込んでいる見上が待っていた。

片桐「お見事ですロベルトさん。翼のモチベーションが最低から最高にまで一気に上げて下さり、有難うございます」

ロベルト「ハハハ…あいつの事は良く知っていますからね(良く分からない内になんとかなって助かった…)」

見上「(今のロベルト氏の表情が敗戦後の記者会見を切り抜けた代表監督の様に見えるのは気のせいか…?)」



こうして大会三日目の夜も過ぎていった…

773 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 08:37:56 ID:1qKH+EcM
中途半端ですが、ここまでコピペお願いします。

774 :森崎名無しさん:2008/09/06(土) 09:06:11 ID:???
PC殿…
そろそろコピペして>>2ねいさんを安心させてあげてはいかがかな?

775 :森崎名無しさん:2008/09/06(土) 09:28:40 ID:???
いってきます

776 :森崎名無しさん:2008/09/06(土) 09:48:18 ID:???
何とか完了。連投規制でびっくり。
あと2番目が本文が長すぎるといわれたので分割しました。変なところで分けてたらスイマセン

777 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 09:59:16 ID:???
有難うございます。長すぎる文章にしてしまった場合は
こちらの不手際なので、どうぞその場の判断で切り分けて下さい。

778 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 18:41:25 ID:1qKH+EcM
*一晩明けて、味方全員のガッツが全回復しました。

そして翌日の早朝…

中里はとある豪邸に国際スパイ機関も特殊軍事隊員も舌を巻くであろう鮮やかさで忍び込んでいた。

中里「ムッフッフ…せっかく仏蘭西に来たのだから、是非とも”ぱりじぇんぬ”の裸体は拝んでおかねば。
そして短い時間を最大限に有効活用するには質と量両方を確保する…つまり、貴族の家ならば選び抜かれた女中達と
上流階級の女人の入浴両方を覗く事が出来る!後ほど森崎殿にも分けて進ぜよう…」

階層と階層の間の狭いスペースに張り巡らされた水道管を辿り、入浴場を地道に探る中里。
やがて当たりを引いた様で、下から水温が聞こえる場所にたどり着いた。

中里「ムムム、これはまさしくシャワーの音!しからばごめん、名も知れぬ女人よ。我が狼藉を許したまえ」

勝手な事を言いつつ特殊なキリを取り出し音も無く床に穴を開ける中里。勿論くり抜いた部分も下に落とさず回収する。
そしてすかさず特殊カメラ付の筒を穴に挿し込み、根元のネジで角度や倍率を操作しつつ覗き込んだ。
ちなみにこの一連の動作に要した時間はわずか11.83秒であり、自己ベストタイムに僅かに及ばない速さだった。

中里「おおお…見える、見えるぞ。蜜色の長い髪。僅かな日焼けが彩りを添え、水滴を艶かしく弾く陶磁器の如き肌。
しなやかに引き締まった背中と臀部。カモシカの様に長く、逞しい脚…?発達した広い、肩………!?ま、まさか!!?」

その瞬間、覗かれている事に全く気づいていないエル・シド・ピエールは向きを変え、中里に後ろだけでなく前まで見せてくれた。

後に中里はこの失態を父に報告した際、ショックによる絶叫を間一髪食い止めた精神力と速やかに撤退を決断した判断力と
痕跡を残さず気づかれないまま逃亡出来た気力を褒められ、事前の情報収集を疎かにした諜報能力の欠如を叱られる事になる。

779 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 18:44:18 ID:1qKH+EcM
ピエールは何も知らないままシャワーを終え、朝食のテーブルに向かった。

ピエール「おはよう」

ピエール父「ああおはよう。どうだ体調は?昨日の試合の疲れは残ってないか?」

ピエール「大丈夫、ベストだよ。今日の準決勝、そして明日の決勝に合わせてコンディショニングしてきたからね」

ピエール母「この大会貴方にかけるフランス国民の期待は大きいけど、あまり無理しないでね」

ピエール「分かってるよ母さん。心配しないで」

両親と和やかな会話を楽しみつつ朝食を終えるピエール。約一時間後、ピエールはジャージに着替え出かける準備を終えた。

ピエール「父さん母さん、じゃあ行ってくる」

ピエール父「もう行くのか?早いんじゃ無いか」

ピエール「うん、今日はスタジアムまで軽くランニングして行くよ。それじゃあ行ってきます」

ピエール父「頑張れよ、エル。気をつけて」

ピエール「(今日の相手は日本。あのミサキの居るチームだ。この間は俺のせいで勝負する事は出来なかったが、
イタリア戦とアルゼンチン戦での彼の働きは地味ながら重要な物だった。そして今日日本はツバサと言うエースを欠いているから
おそらくミサキがゲームメイクを任せられるだろう。今度こそ彼と勝負出来る…勝つ、俺は必ず勝つぞ。このパリの大空、
パルク・デ・フランスのセンターポールにトリコロールカラーのフランス国旗を上げるのはこのエル・シド・ピエールだ!)」

780 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/06(土) 18:44:47 ID:1qKH+EcM
短い更新ですが、ここまでコピペお願いします。

781 :森崎名無しさん:2008/09/06(土) 18:46:43 ID:???
いってき

782 :森崎名無しさん:2008/09/06(土) 18:47:30 ID:???


783 :森崎名無しさん:2008/09/06(土) 21:22:44 ID:???
追っ

784 :森崎名無しさん:2008/09/07(日) 07:45:49 ID:???
>>781-783
そのくらい略さず最後まで言

785 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/07(日) 08:25:48 ID:AeCSQ4i2
そしてピエールがスタジアムにたどり着く直前、全日本Jrユースチームを乗せたバスも競技場に到着していた。

ブロロロ…キィッ。

フランス人男性A「おい、あれは」

フランス人男性B「あれは今日のフランスの相手、ジャパンJrユースだ」

フランス人男性A「おい、昨日退場させられた10番が居ないぞ」

フランス人男性B「本当に日本に送還されたのかもな、ハハハ!」

森崎「(フランス人にはすっかり嫌われたな、翼の奴。しかし本当に何処行ったんだ?若林も居ないし…)」

ブロロロ…キィッ。

フランス人男性C「来たぞ、フランスJrユースのバスだ!」

フランス人少女達「ピエール!」「キャー、ピエール!」

続いて少し離れた場所に到着したフランスJrユースを乗せたバスにピエールファンの少女達が詰め掛ける。
しかし彼女達の期待に反して騒々しく出てきたのは不機嫌そうに顔を歪めたルイ・ナポレオンだった。

ナポレオン「ったく、うるせえ女どもだ!」

フランス人男性C「おっ、フランスのエースストライカールイ・ナポレオンだ!」

786 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/07(日) 08:26:05 ID:AeCSQ4i2
フランス人少女達「やだァ、ピエールじゃない」「ピエール、私のピエールは…」

ナポレオン「ギャーギャー騒ぐんじゃねェ!ピエールは別行動なんだよ、このバスには乗ってねえよ。残念でした!」

フランス人少女達「え〜〜〜っ、そんなァ!!」

森崎「なんだあそこは?まるで三杉のファンクラブみたいな連中だな」

三杉「(ああいうのって最初は嬉しくてもすぐ迷惑になるだけなんだよ…うん?でも利用する方法が無い事も無いかも?
物は試しだ、マネージャーに細工させてみるか。失敗しても鬱陶しい連中が居なくなって有難いしな)」

岬「(見えるなあ、玉の輿!玉の輿!玉の輿って言わんばかりの瞳の輝きが)」

ナポレオンと少女達が起こす喧騒に呆れた視線を送る全日本Jrユース。そこにピエールが忍び寄り岬の肩にポンと手をかけた。

岬「ピエール!」

ピエール「久しぶりだな、ミサキ。今度こそ勝負が出来そうだな」

多少気まずそうに語りかけるピエール。そんな彼に岬は綺麗な笑顔を向け、さりげなく両足のつま先を地面にトントンと当ててみせた。

岬「うん、ピエールもコンディションはバッチリみたいだね。今日はとても楽しみだよ」

ピエール「(”も”か…ああ、こんな友人が傍に居てくれればもっと楽しい子供時代を過ごせただろうに)良いゲームをしよう」

岬「(フフッ、彼と知り合えたのはフランスでの最大の収穫になりそうだ)OK!」

787 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/07(日) 08:26:31 ID:AeCSQ4i2
岬とがっちりと握手を交わすピエール。そして間髪入れずに今度は森崎の方に手を出してきた。

ピエール「お手柔らかに、全日本のキャプテン」

森崎「(ん、俺の番か)」

A 「森崎有三だ。こちらこそ、よろしく頼むぜ」普通に握手を返す。
B 「フン…せ・い・ぜ・いフェアに戦おうか?」皮肉を込めて睨む。
C 「悪いが、試合に勝った後じゃないと握手は出来ない」クールに受け流す。
D ん?中里がなんか青い顔して距離を取っている…?

2008/09/04 08:00:00から投票期間を設けます。そこから15票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。
どれか一つに過半数の票が集まった場合はその時点で投票を止めて下さい。引き分けが生じた場合16票目をタイブレーカーとします。
尚、投票の際はage進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

788 :森崎名無しさん:2008/09/07(日) 08:27:41 ID:???
いってきます

789 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/07(日) 08:28:48 ID:AeCSQ4i2
失礼しました。787は投票期間が間違っています。正しくは

2008/09/07 9:30:00

からとします。大変お手数ですがその部分を修正してコピペして下さい。

790 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/07(日) 08:30:40 ID:AeCSQ4i2
あああ、間に合わなかった…orz
大変申し訳ありません。

791 :森崎名無しさん:2008/09/07(日) 08:32:45 ID:???
こちらこそ気付かずコピペしてしまい申し訳ありません

792 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/08(月) 12:49:56 ID:RGk+mXUQ
>D ん?中里がなんか青い顔して距離を取っている…?

音も無く後ずさっていく中里。森崎は手を伸ばしかけた所で彼の動きに気付き、中里の方に顔を向けた。
それに釣られてピエールも中里の方を向き、その挙動不審ぶりに首を傾げる。

森崎「どうした、中里?」

ピエール「顔色が悪いな、キミ」

中里「いっ!いや、なんでもないでゴザル!なんでもないでゴザル!(狼藉を)働きたくないでゴザル!」

全日本メンバー「はああ…?」「何言ってんだお前?」「どうみてもなんでもないって事は無いぞ」

意味不明な事を口走る中里に視線が集まり、パニックを起こした中里は冷や汗をどっと噴出す。
それを見て人一倍親切なピエールは善意100%で中里の額に手を当てた。

ピエール「熱は無いみたいだが…お、おい、発疹が!?」

たちまち中里の顔も含めた体中のあちこちに蕁麻疹がすさまじい勢いで現れだし…

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッッッ!!!!!

次の瞬間、中里は声にならない絶叫をあげながらピエールの手を振り払いスタジアムに走りこんだ。

*中里のガッツが200減りました。
*中里のピエールに対する感情が(おぞましい)になりました。

793 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/08(月) 12:51:20 ID:RGk+mXUQ
若島津「は、早い…何時もより早かった」

新田「(脚の速さなら俺がナンバーワンだと思っていたのに…)」

ピエール「な、なんだ…俺は彼に何かしてしまったのか?」

森崎「いや…何も、していない、と思うが…」

全日本Jrユースの周辺に何とも言えない空気が漂う。しかしそれはごく短時間で破られた。

フランス人少女達「キャ〜〜〜!」「助けて!」「いやあああああああ!!」

森崎「こ、今度は何だよ!」

ピエール「!まさか、またあいつか!?すまない日本、これで失礼させてもらう!」

慌てて自チームの方に駆け出していくピエール。そこでは彼の予想通り、ナポレオンが乱暴に手足を振って少女達を脅かしていた。

ナポレオン「このクソアマどもめ!今日と言う今日こそは容赦しねえ!」

ピエール「やめろナポレオン!大会中に問題を起こすなと何度言ったら分かる!」

フランス人少女達「ピエール!」「ああ、助けに来てくれたのね!」「有難うピエール!」

少女達を背中にかばうピエールの表情は純粋に迷惑そうだったが、恋に盲目な少女達は勿論いきりたったナポレオンも気付かない。

ナポレオン「そこをどけピエール!寝ても覚めてもピエールばっかりなのは別にどうでも良いが、

        この俺様のサイズをバカにしやがったのは許せねえ!俺様の25cmキャノンをぶちこんでやる!」



794 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/08(月) 12:51:40 ID:RGk+mXUQ
森崎「ブッ!!?」

石崎「に、にじゅう、ご…!?」

高杉「が、外人って凄いな…」

日向「ど、どう考えたってハッタリだろ」

次藤「ぞーたんのごと、そがんばりふとかったら入りきらんとね」

三杉「げ、下品な男だ」

距離があっても聞こえてくる謎の発言に全日本Jrユースの面々が動揺する中、ピエールは冷静に対応していた。

ピエール「(サイズ?25cm…ああ、靴のサイズか。キャノンはこいつのキャノンシュートだからそのまま脚を意味しているんだな)
たかがサイズをバカにされた位で暴行事件を起こそうとするな!分かっているのかナポレオン、俺達はここに遊びに来ているのでも
喧嘩をしに来ているのでもない!俺達は母国の名誉の為に、そして己自身の為にこの競技場に来て真剣試合に挑むんだ。
そしてサッカーは個人個人が力を合わせてする団体の競技だ。一人勝手な事はこの先俺が許さん、分かったなナポレオン!」

ピエールはギンッと音が聞こえそうな程眼光鋭くナポレオンを睨み付けた。しかしナポレオンも売られた喧嘩は買うとばかりに睨み返す。

ナポレオン「な〜にが一人勝手な事は許さんだ!このギャーギャーうるせえ邪魔者どもが付きまとってるのは
誰のせいだと思ってるんだ、ああん?これで遊びに来ていないだなんてどの口で言いやがる!」

ピエール「論点をすり替えるな!そもそも彼女達は自分の意思で集まった観客であり俺が集めた訳では…」

カルボナーラ「やめろピエール、ナポレオン!試合前に何をしている!」

795 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/08(月) 12:52:11 ID:RGk+mXUQ
とうとう監督が制止に乗り出す程の騒ぎになるフランスJrユース。全日本Jrユースはただただ見ている事しか出来なかった。

森崎「(なんつーか…どの国でも、チーム内の醜い争いってモンはあるんだな…)」

岬「(あのピエールの表情、何かが分かっていない様な気が…)」



一方その頃、パリ郊外の小さなスポーツクラブのサッカーグラウンドにて。普段はそれなりに賑わうこの場所も
地元フランスJrユースチームが決勝戦進出を賭けて戦う大一番を控えている今日は殆ど誰も利用していない。
例外は出場停止中で競技場に行く意味が無い翼と、その翼を待っていた若林だけだった。

若林「遅いぞ、翼」

翼「若林くん!?なんで君までここに…」

若林「見上さんの命令なんだよ。昨日3失点した俺の出番は無いから、お前の練習を手伝ってこいだとさ」

喋りながら柔軟運動を開始する若林。その表情はセリフとは裏腹にあまり嫌そうではない。

翼「そうなのか…」

若林「俺は羨ましいぜ。決勝戦には絶対必要って見られているお前が」

翼「…昨日退場した俺も、今日出番が無い若林くんも、身から出た錆だよ」

若林「そういう事だろうな…だが、俺はこのままで終わる気はさらさら無いぜ」

翼「勿論!さあ、始めようか」

796 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/08(月) 12:58:51 ID:RGk+mXUQ
ここまでコピペお願いします。なお、ナポレオンの靴のサイズが
25cmかどうかは知りません。多分公式データは無いかと。

797 :森崎名無しさん:2008/09/08(月) 13:06:48 ID:???
行ってきます

798 :森崎名無しさん:2008/09/08(月) 13:11:03 ID:???
完了しました

799 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 01:16:49 ID:???
てすと

800 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 02:25:52 ID:???
てすと

801 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 02:39:42 ID:???
てすと

802 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 02:49:59 ID:2YwRUoHU
うわっちゃあ…(汗)なるほど、これが「書き込みが反映されるまで
20分くらいかかる現象」とそれによる「二重三重書き込み」ですか!
うーん、こりゃ色々不味いですね…本気で移転を考えなくちゃいけないのかな?

とりあえず今夜はもう寝ます。気になって寝るに寝られなくて
夜更かししてもーたー!

803 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:39:22 ID:???
数十分後、パルク・デ・フランススタジアムでは間も無く西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースの試合が始まろうとしていた。

放送「さァベスト4に残った4チームによる決勝トーナメント一回戦、その第一試合は
西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースです。両チーム、試合前の軽い練習を行っております。
スターティングメンバーは大会初日から双方変わらず不動のベストメンバーで今日も相対します!!」

ギルド「ベストメンバーか…」

実況の何気ない一言に一人ほくそえむ西ドイツJrユース監督マイク・ギルド。その彼の後ろでは
昨日追加召集したばかりのミューラーが巨大な右手でサッカーボールを音が立つ程握り締めている。
そしてキャプテンのシュナイダーはおもむろにアップを中断し観客席へ寄ってきた。それも、森崎達の座っている方面に。

森崎「ん…?」

シュナイダー「ヘイ!モリサキ!」

ビシッと人差し指を突きつけ森崎を名指しして呼びかけるシュナイダー。当然周囲にざわめきが走るが、
そんな物は眼中に無いと言わんばかりに西ドイツの皇帝は大声で続けた。

シュナイダー「俺達は先に決勝に行っている!お前達もフランスを倒して上がって来い!」

森崎「シュナイダー…」

シュナイダーは用件を伝え終わりざまアップに戻る。後に残された森崎は、観客達の好奇の視線に晒される事になった。

観客「おい、シュナイダーが日本に挑戦状をたたきつけたぞ!」「マジかよ!?ナポレオンと並んで得点王に立っている奴が…」
「そんなに期待してる選手なのか、日本のモリサキって?」「フランスより日本と戦いたいのか?なんかムカつくな」

804 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:46:07 ID:2YwRUoHU
周りがざわめく中、森崎は奇妙に冷静だった。いや、正確にはどう反応していいのか分からなかったのだ。

三杉「どうやらシュナイダーは君の事をライバル視していた様だね、森崎」

森崎「あ、ああ…(ううん…シュナイダーが相手だと素直に喜べん。あいつはディアス以上に規格外のバケモノだからな…)」

日向「ケッ、シュナイダーの野郎俺の事を無視するとは良い度胸してやがる」

松山「いや、ただ単にストライカーとしてはキーパーが一番ライバル視しやすいんだろ?」

見上「(森崎はとまどっているな…自分が知る中で最強の相手からの挑戦状。ここで怯むか奮い立つかで
真のツワモノとそうではない者に分かれる。今はまだ知らぬ身だが、お前の新天地への切符は少しずつ近づいているぞ森崎。
ここからお前の真価が問われる。日本サッカー協会のお偉方を納得させられるかどうかはお前次第だ)」



そして数分後、遂に西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースの一戦が開始された!

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

放送「さァ注目の一戦、まもなくキックオフです。審判の笛が鳴った!ウルグアイボールから試合開始です!」

ビクトリーノ「よし、今日も行くぜ!」

ドドドドドドドドドド!バシッ!ビシッ!

放送「あっとウルグアイ、パスの繋ぎから早くもオープンスペースにDFを走らせる積極的な攻めです!そして
オーバーラップしたDFダニエルくん、すかさずゴール前にセンタリング!そのボールに向かってビクトリーノくんが飛び込む!」

805 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:48:42 ID:2YwRUoHU
ビクトリーノ「よし!」

ダダダダダダッバコォン!バスゥウウウウウッ!!

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

森崎「ええっ!?おいおい西ドイツ!」

放送「ああ〜〜〜っ、決まったァビクトリーノくんのダイビングボレーシュートォ!!試合開始わずか50秒の先取点は
ウルグアイJrユースです!西ドイツやや有利かの下馬評を覆すウルグアイの速攻、あっと言う間にゴールを決めたのは
”南米の黒豹”の異名を持つエースストライカー、今大会得点王を狙うラモン・ビクトリーノくんでした!」

観客「おおおお、ウルグアイが先制したぞ!」「西ドイツの守りがあっと言う間に切り裂かれた!」「これで面白くなってきたぞ!」

ピエール「あっと言う間のゴール…」

日向「ウルグアイが先制した」

若島津「西ドイツが先に点を取られたんだ…」

いきなりの衝撃的な展開に会場の誰もが度肝を抜かれる中、一人だけ怒りと苛立ちのみをあらわにする者が居た。
試合開始前からボールを握り締めていたミューラーは眉間の皺を深め、右手にゴリラの如き力を込めた!

パァーーーーーーン!

ギルド「ミュ…ミューラー」

幸か不幸か、ミューラーの人間離れした握力によってサッカーボールが破裂した瞬間を目撃したのはギルドだけだった。

806 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:53:19 ID:???
中途半端ですが、ここまでコピペお願いします。
しかし重いですね、本当に!

807 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 16:01:20 ID:???
いってきます

808 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 16:03:22 ID:???
完了

809 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 17:56:47 ID:???
お疲れ様

810 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:26:48 ID:???
放送「チームの総合力No.1、西ドイツの若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーくんを
擁する西ドイツ、今大会初めて相手に先制ゴールを許しました!さァこの後どの様な反撃に移りますか、
優勝候補No.1西ドイツJrユース!さァ西ドイツボールから試合再開です!」

ピィイイイイイイイイイイイイイイ!

森崎「なんか実況が西ドイツをヨイショしまくりだな。失点直後にやってもしらけるだけじゃないのか?」



西ドイツがウルグアイに先制されている頃、パリ近郊のとあるサッカー場ではロベルト率いる
サンパウロFC少年部チームと地元の少年チームの練習試合が今正に終わろうとしていた。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

審判「試合終了!」

ブラジル少年達「やったァ、今日も勝ったぞ!」「これでフランス遠征全戦全勝だァ!」

ロベルト「よーし、よくやったぞみんなァ!」

ブラジル少年達「監督!」「ロベルト監督!」

はしゃく少年達にまとわりつかれるロベルトに歩み寄る者が居た。アルゼンチンJrユース代表監督の
ディエゴ・バルバスである。ちなみに服はちゃんと着ている。

バルバス「おめでとうロベルト、ナイスゲームだ」

ロベルト「バルバス監督!」

811 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:27:21 ID:2YwRUoHU
数分後、ロベルトとバルバスは二人きりでサッカー場に備えつきの簡素な観客用ベンチで話し合っていた。

バルバス「うちの昨日の試合は残念な結果になってしまったよ。サッカー後進国の日本に負けて予選リーグ敗退か…
何かサッカー協会からの大目玉をかわす良い知恵は知らないかい、ロベルト?」

軽口を叩きつつ語りかけるバルバス。しかしロベルトは複雑な表情で黙っていただけだった。

バルバス「ふむ…察するに、君のお気に入りの日本の10番がうちのディアスにやられたのが気に入らないのかね?」

ロベルト「…じ、実力では劣っていなかった筈です」

ニヤリと笑うバルバスにロベルトが睨み返す。それはバルバスの表情を真剣な物に戻す程度の効果はあった。

バルバス「確かにな。実力、才能、共にディアスに匹敵する物は感じた。しかし彼には不幸にも致命的な弱点があった」

ロベルト「な…なんなんですか、それは」

バルバス「それは挫折に弱いメンタルだ。後半開始直後、ディアスに無謀な突撃を仕掛けたのがそれを露にしている。
なんとかして活躍したい、相手をギャフンと言わせたい…こういう気持ちは大いに結構、アスリートには必要不可欠。
しかしそれは時と場合を選べばの話であり、自分の役割を見失ったり出来ない事をやろうとするのでは逆効果だ」

ロベルト「つまり、翼はディアスとの勝負を避けるべきだったと?(ええい、イライラする)」

バルバス「それは少々極端だが、ディアスとの勝負に拘り過ぎたのは確かだな。前半ディアスからボールを奪えなかった
彼が後半すべきだった事は味方がボールを奪い返してくれる事を期待し、攻撃の比重を高める事だ。その方が最終的に
日本が勝つ確率はグンと上がっただろうし、彼自身の貢献度も評価されただろう」

ロベルト「(言われてみればもっともなのが余計に腹が立つ…)」

812 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:27:38 ID:2YwRUoHU
バルバス「だが彼はその選択肢が思いつかなかったのか、思いついても選ばなかった。それではいけない…
プライドや意地はあくまで自己を勇気付け磨き上げる為の道具であって最終的な勝利を犠牲にしてでも優先すべきものでは無い。
ファン・ディアスはこれが骨の髄まで染みて分かっていた。そしてツバサ・オオゾラは分かっていなかった。これが敗因だ」

ロベルト「なるほど。でも、昨日の失態から立ち直ればその弱点は矯正されるでしょう?」

バルバス「さて、どうかな。日本と言う世界で指折りに裕福で恵まれた社会で育った彼が、極貧のスラムから這い上がった
ディアス並のメンタルをそんなに簡単に身につけられるかどうか…最も、スカウトするつもりの君はそうじゃないと困るんだろうがな」

ロベルト「ッ!?!な、何故それをっ!!」

自分の計画をズバリと言い当てられたショックでのけぞるロベルト。それを見てバルバスは再びニヤニヤ笑いだした。

バルバス「君の彼への執心ぶりを見て分からない訳があるか。なにより君はいまだ最年少チームの監督どまりだしな…」

ロベルト「ぐ、うっ…!」

屈辱と怒りにブルブル震えるロベルトの姿はバルバスの機嫌をますます良くし、それに従い嫌味な笑みも大きくなる。

バルバス「私と同時期に引退したのに君は出身地のクラブの最年少チームの監督で、私はJrユースではあるが
アルゼンチン代表監督か…あ、ちなみに私はアルヘンチノスのトップチームの監督就任の目処もついているぞ」

ロベルト「ググググググググググググ…!」ギリギリギリギリギリギリギリギリ

顔を真っ赤にしたロベルトが右拳を血管が浮き出る程握り締める。しかし笑いを堪える為そっぽを向いたバルバスは気付かなかった。

813 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:28:18 ID:2YwRUoHU
バルバス「まあ気にするな、こう言う職業は向き不向きがある。元セレソンの肩書きが重荷にはなってしまうだろうがぐわはっ!?」

バキャッ!ドタッ。ガバッ!

ロベルトの右ストレートによって見事なまでにぶっ倒されるバルバス。しかし次の瞬間には立ち上がり拳を突き出していた。
対するロベルトも怪しげな構えを取り凄まじい殺気を放つ。

バルバス「いきなり何をする、この野蛮人め!5000ドルもするサングラスが割れてしまったぞ、弁償しろ!」

ロベルト「そんなバカ高いサングラスがあってたまるか!あんたは昔から何時もそうだ、
上から目線で偉そうにうんたらかんたらと!現役時代は俺に負け続けていた癖に!」

バルバス「お前こそ口より先に手が出る悪癖が変わっとらんな!今日と言う今日こそはお前に喝を入れてやる!
フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ、クローーーーーーーーーース・アウッ!!」

バルバスはバババッと効果音が見えてきそうな程の早業でスーツその他を脱ぎブーメランパンツとネクタイだけになる。
負けじとロベルトもあっと言う間に服を脱ぎ捨てそのたくましい体を

====================================================

       ただいま余りにも過激かつ道徳的に問題があるシーンが展開されております。しばらくお待ち下さい。

====================================================

数分後、二人の勝負はパリ警察官の乱入により中止に終わり、スリル満点の逃亡劇に予定変更された。

814 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:29:31 ID:???
ここまでコピペお願いします。

815 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 18:35:40 ID:???
いってきま〜す

816 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 18:40:24 ID:???
任務完了〜

817 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 19:34:24 ID:???
お〜つ〜か〜れ〜

818 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/11(木) 13:20:54 ID:9ydXJkCg
場面は再びパルク・デ・フランススタジアムに。西ドイツは先制されたショックを見せず冷静にゲームを組み立てなおしていた。

放送「さァ西ドイツ、ボールはコントロールタワーシェスターくんが持ちます!ウルグアイすかさずこのシェスターくんを潰しに行く!」

ウルグアイメンバー「奴に思う様にプレイさせるな!」

ズザアアッ!バッ!

放送「あっとしかしタックルを上手くかわし、そして空中姿勢のまま右サイドにパス!そしてそのまま走りリターンパスを貰い、
シェスターくんすかさずゴール前に上げた!流石のプレイ、フランツ・シェスター!そして走りこむのは長身FWマーガスくんだ!」

岬「上手いね。ドリブルもパスも」

三杉「ハンブルグではカルツがゲームメイカーだったけれど、西ドイツでは彼が中盤の指揮官となっているな」

マーガス「よし!」

バッ!バチッ!

放送「マーガスくんシュートには行かない、後ろに落とした!」

井沢「上手い!二人にマークされていたのに、物ともしなかった!」

滝「(プレイスタイルは長野に似ているけど、圧倒的にスケールが違う!)」

放送「そこには西ドイツの仕事師、ヘルマン・カルツくん!しかしウルグアイ、ビクトリーノくんがここまで戻ってシュートブロック!」

ビクトリーノ「撃たせるかァ!」

819 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/11(木) 13:21:11 ID:9ydXJkCg
カルツ「ホイッ♪」

ポコッ。

ビクトリーノ「なにィ!?」

放送「あっとカルツくん撃たない、ここはもう一度バックパスだ!その…その位置にはシュナイダー!
西ドイツの若き皇帝、ゴールゲッターカール・ハインツ・シュナイダーくんがボールに向かっている!」

グイン!と音が聞こえてきそうな程思い切り良く脚を振りかぶるシュナイダー。この瞬間、観客もゴールの予感を抱いた。

放送「シュナイダーくんやや距離はあるがシュートに行く、ロングシュートでウルグアイゴールを狙うぞ!」

ピエール「シュナイダー!」

日向「シュナイダー!」

三杉「出るぞ、あれがシュナイダーの…!」

                     バッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

森崎「ファイヤーショットだ!」

ズババァアアッ!!ギュルギュルギュル…ブス、ブス…

放送「ああっ…き…決まった…これがシュナイダーくんのウィニングショット、”ファイヤーショット”です!
まさに目にも止まらぬ火の玉シュート、ファイヤーショット。今度は逆に西ドイツ、あっさり同点ゴール。
試合開始わずか3分、1対1の同点に追いつきました!!」

西ドイツメンバー「やったァ、やったぜシュナイダー!」「あっという間に同点だ!」

820 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/11(木) 13:27:06 ID:???
ちょこっとだけ更新。ここまでコピペお願いします。

821 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 13:32:59 ID:???
いってきます

822 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 13:33:52 ID:???
完了

823 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 14:25:03 ID:???
お疲れ様

824 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 14:36:05 ID:???
乙カレー

825 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:37:05 ID:vKHm/fgM
森崎「(あのシュート、実際に熱を発生させてやがるんだよな。一体どういう原理なんだ?)」

ナポレオン「やるな、あいつ」

ビクトリーノ「(くそっ、またすぐ俺がゴールを決めてやる!この試合奴と俺とのストライカー勝負だ!)」

ミューラー「(俺なら取れたな)」



ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

放送「1対1、振り出しに戻った試合はウルグアイのキックオフで再スタートです」

シュナイダー「(昔からサッカーは個人技の南米、組織プレイのヨーロッパと言われてきたが、全く失礼な話だ。ヨーロッパの俺達の
個人技が南米の連中より劣っていると言うのか?もう俺の前では誰もそんな事は言わせない。行くぞウルグアイ!)」

ダダダダダダダダッ!

放送「西ドイツキャプテンシュナイダーくん、早くもボールに向かって突進だァ!対するはビクトリーノくん!」

ビクトリーノ「行くぜシュナイダー!」

ガキィッ!!

放送「ああっと両雄激しく激突ゥ!!こぼれ球、これは激しい激突にも体勢を崩さなかったシュナイダーくんが取ったァ!」

ビクトリーノ「くそっ!」

826 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:37:27 ID:vKHm/fgM
ダダダッ!ババッ!シュババッ!

放送「そのまま突進するシュナイダー!豪快さと巧みさを噛み合わせた素晴らしいドリブルで
ウルグアイ陣内をゴール目掛けて一気に駆け上がります!」

カルツ「(ウルグアイの先取点が逆にシュナイダーに火をつけてしまったな)」

ウルグアイメンバー「止める!奴のドリブルを止めろ!」「止めてやる!」「二人がかりだ!」

グワァッ…バッギャワアアアアアアアアアアンッ!!

放送「ウルグアイDF二人が行きましたが…間に合いません、ドリブルから一気にシュートに持って行ったァ!!」

ズバアアアアアアアアアアンッ!!
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「き…決まったァ!今日2本目のファイヤーショットォ!!2対1!先取点を許した西ドイツ、
しかしこれはあっと言う間の逆転劇!エース・ストライカーシュナイダーくん驚異の連続ゴール!!
正に西ドイツの若き皇帝、カール・ハインツ・シュナイダー!」

観客「す…凄い」「本物だ、あのシュナイダー」「他の連中より実力が1段飛び抜けている」

森崎「(流石だ、シュナイダー。あのハンブルグ戦の時から更に強くなっている。俺は…俺はあいつ以上に成長できただろうか?)」

日向「(この大会の得点王は奴でほぼ決まりか。だが決勝戦では俺の方が優れていると言う事を証明してやる!)」

ピエール「(戦ってみたい、あの男と。俺の全力が何処まで通じるか、西ドイツのカール・ハインツ・シュナイダーに試したい!)」

ビクトリーノ「(このまま終わる俺じゃないぞ、シュナイダー!)」

827 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:37:50 ID:vKHm/fgM
そして激しい点の取り合いから始まったこの試合は2対1で西ドイツが逆転した後は膠着状態に陥った。
ウルグアイはカウンター狙いの布陣を敷き必死に守りを固め、西ドイツが追加点を奪えないまま時間が過ぎていく。

ウルグアイメンバー「守れ!」「ゾーンを崩すな!」

西ドイツメンバー「くそっ、守りが厚くなったな」「中々シュナイダーに繋げられない…」

放送「これ以上点をやれないウルグアイはビクトリーノ一人を残し守りに重点を置く様になりました。
その守りから一気にカウンター攻撃を狙います…あっと、見事守ったウルグアイ、
またしても西ドイツの猛攻を防ぎきり大きくクリア!そしてこれがビクトリーノくんに渡ったァ!」

ビクトリーノ「よし!」

ダダダダッ、ババッ、ダッ、シュンッ!

西ドイツメンバー「うっ」「ああっ!」

放送「そのままドリブルに入るビクトリーノくん!南米独特の柔らかいボールタッチ、そしてその俊敏な動きで
相手をかわし西ドイツゴールに向かいます、南米の黒豹ラモン・ビクトリーノくん!」

ビクトリーノ「お前ら如きにつかまって堪るか!」

マガトゥー「くそっ!」

ガッ!

ビクトリーノ「うっ!」

ズザァ。ピィイイイイイイ!

828 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:38:21 ID:vKHm/fgM
放送「あっと反則だ!ビクトリーノくんのスピードに思わず脚を引っ掛けてしまった西ドイツDFマガトゥーくん。
これはウルグアイチャンス!前半終了直前、ゴールの真正面ペナルティエリアのすぐ外での直接フリーキックです!」

ビクトリーノ「よしっもらったぜ!」

マガトゥー「す…すまん」

シェスター「ドンマイドンマイ」

三杉「西ドイツは早まったな」

放送「これは直接狙ってくるでしょう。蹴るのはやはりビクトリーノくんだ!西ドイツここは当然壁を作ります」

ビクトリーノ「(壁など関係ねえ、カーブをかけ直接ゴールインだ)」

前評判通り西ドイツが優勢なものの、ウルグアイも必死に喰らいつく。そんな均衡を崩す存在が現れたのはその時だった。

放送「あっと、これは西ドイツ選手交代の模様です。西ドイツゴールキーパーシュタインくんに代わり…」

森崎「西ドイツはイヤな時間帯に同点に追いつかれそうだな…ん?選手交代…ってなんだありゃあああっ!?」

今まで落ち着いて試合観戦していた森崎だったが、この時ばかりは身を乗り出し我が目を疑わざるを得なかった。
彼に取って幸運だったのは周りのチームメイト達も個人差はあれど彼同様呆気に取られていた事である。
それほどに西ドイツJrユースベンチから何の前触れも無く現れてきたデューター・ミューラーのインパクトは凄まじかった。

放送「デューター・ミューラーくんが入ります!これは大きな選手だ!2メートル近くあるその身長、
そしてガッシリした体格!相手フリーキックのピンチに登場してきたこの選手は一体…!?」

森崎「(な…なんだよあいつ。俺の二人分くらいの体じゃねえか。本当に15歳以下なのか!?)」

829 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:38:39 ID:vKHm/fgM
シュナイダー「(幻のキーパー、デューター・ミューラー)」

シュタイン「た…頼むぞミューラー」

地響きが聞こえてきそうな程の迫力でピッチに入るミューラー。突然チームに合流してきたばかりの巨体のサブGKに対して
西ドイツJrユースの面々は各々奇異の視線を向けたが、ミューラー本人は物臭ささえ伺える無遠慮な第一声を発した。

ミューラー「カベは要らん、返ってシュートが見えにくくなる」

西ドイツメンバー「えっ!」「な…なんだって!」「カ…カベは要らないだと!?」「そんな事したらみすみす相手にゴールを!」

シュナイダー「言う通りにしろ」

ミューラーの理不尽な要求は当然チームメイトに反発された。この反応が気に入らなかったミューラーは眼光を鋭くさせるが、
シュナイダーが介入した事で結局西ドイツの選手達は作りかけていた壁を取り除く。当然周囲は仰天する事になった。

ウルグアイメンバー「ビ…ビクトリーノ、あ…あれ!」

ビクトリーノ「な…なにィ!?」

放送「あっとこれはどうした事か、西ドイツゴール前に作った壁をどけたぞ!?
これではウルグアイにみすみすゴールをプレゼントしたも同じだ!」

森崎「ハァ!?何やってんだ、あれじゃPKとあんまり変わらねえぞ!」

三杉「あのGK、そこまで自信があると言うのか?」

日向「あんな図体のデカい奴がそんな俊敏に反応できるとは思えねえな。こりゃウルグアイの同点だ」

830 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:38:55 ID:vKHm/fgM
実況も観客も西ドイツの自殺行為に動転している中、FKを蹴る当人のビクトリーノは怒り狂っていた。
しかし彼の人を殺せそうな視線をぶつけられてもミューラーはニコリともせず退屈そうに審判の笛を待っている。

ピィイッ!

ビクトリーノ「な…なめやがって…!ふざけるなァ!!」

ビシュウウウウウウウウウウッ!!

放送「怒り心頭のビクトリーノくん、このチャンス逃す物かと渾身の力を込め西ドイツゴールにシュートを打ち込むゥ!!」

ビュウウウウウウウウ…

ビクトリーノの放ったシュートは鋭く空を切り裂き西ドイツのゴール隅に向かう。

森崎「!!!」

その瞬間、ミューラーの巨体も動いていた。どんな陸上選手も羨む程の反射神経と瞬発力を伴って。

                               ガシイッ!

そして次の瞬間、何事もなかったかの様にミューラーの巨大な左手にボールは収まっていた。

ビクトリーノ「な…なんだと…!!」

シュナイダー「ミューラー」

831 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:39:16 ID:vKHm/fgM
松山「な…なんだ今のは…!?し、信じられないセービングだったぞ!」

若島津「(俺にはとてもあんなセービングは出来ない…バケモノだ、奴はバケモノだ!)」

三杉「そんなバカな…あの巨体であれほどの敏捷性があるなんて!」

早田「冗談じゃねえぞ、オイ…ヘルナンデスでさえあんな事は出来なかった!」

次藤「(ぬが〜っ、なして海外の連中は体がごつくても動きが早いんや!?)」

日向「…前言撤回だ。あのデカブツ、森崎並の…いや、森崎以上のスピードを持っていやがる!」

森崎「(なんだと、日向の奴め!)」

A 「フザけるな!俺の方がスピードは上だ!」反論する。
B 「そうかも知れん。だがセービングはスピードが全てじゃない」受け流す。
C 「つーかどう見たってあいつ15歳以下じゃないだろ!」抗議する。
D 「デューター・ミューラー…西ドイツにまだこんな奴が居たなんて…」お茶を濁す。

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0ch BBS 2007-01-24