キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】

259 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:42:59 ID:???
>>258 お気遣いありがとうございます!何とか間に合いましたです!でも突貫工事だったので
余り推敲も出来ず少々荒いとこもあるかもですが、とりあえず行きます!!

「逆転裁判 追求 〜追いつめられて」
ttp://www.nicovideo.jp/watch/nm7501205

ジャンクマン「弁護士先生さんよぉ。確かにあんたの言うとおりデスマスクが見たのはあの嬢ちゃんかもしれんが…
だからといってあの嬢ちゃんがカラオケ機を壊したという事にはならねぇよな?デスマスクは壊した瞬間は見ていない…
そして更にデスマスクが見た、投げ捨てたものがそもそもカラオケ機だって事もはっきりとはしてねぇよな?
つまり証拠が無いんだよあんたの推理には!!」

ナルホド「グハァ!!」

ミツルギ「…被告人がそれを指摘するのもどうかと思うが…確かに恐ろしいほどに的を得ている指摘ではある…
たとえどれほど推論を重ね、それが真実だったとしても…法廷では証拠が無い以上無意味。そして被告人がカラオケ機を
四角の塊に変えたのは紛れも無い事実。決してこれを無視する事は出来ない…
さて弁護人…それを踏まえて貴様の意見を聞きたい。果たしてカラオケ機はいつ壊れたのか?」

ナルホド「いつ…壊れた?」

ミツルギ「そうだ。先程はカラオケ機がいつ壊れたというのは重要ではないと確かに私は言った。
しかしここに来て貴様が提示した可能性と先の被告人の言葉…そして貴様は最初にこういったな?
「カラオケ機を壊した時間…それこそがこの事件で最も重要な点なのです!」と…
だから聞いている…弁護人としての貴様の考えをだ!」

ナルホド「僕の弁護人としての考え…(…御剣…そうだ…僕は最後の最後まで諦めるわけには行かないんだ…
たとえ被告人が自らを罰しようとも…真実を明らかにする…それが僕がここに立っている理由だ!!
だから考えるんだ。いつカラオケ機が壊れたのか…そしてもしあの少女が先にカラオケ機を破壊していたとしたら?
それならあの理由にも説明が付く…ジャンクさんはカラオケ機を四角の塊に変える事によって
彼女が破壊した痕跡を消し去った……待てよ?だったらひょっとして…いや間違いない…!)」

260 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:44:08 ID:???
ジャンクマン「さて…そろそろ諦めたか?弁護士先生さん」

ナルホド「そうですね。いい加減諦めましたよ」

ジャンクマン「ふぅ…ようやくか…じゃあ判決の方を頼むぜ」

ナルホド「そうですね。それでは裁判長に言い渡してもらいましょうか…『無罪』…とね」

ジャンクマン「なにィ!?どういうことだ?あんた諦めたんじゃねぇのかよ?」

ナルホド「確かに諦めましたよ。カラオケ機がいつ壊れたのかを証明するのはね」

ミルツギ「フッ…どうやら答えは出たような成歩堂?」

ナルホド「ああ…そしてこれで最後だ…!」

「くらえッ!」つきつける<カラオケ機の記録>

ジャンクマン「……!…で?今更このガラクタが何だって?」

ナルホド「これで重要なのはここです。『左右それぞれに二つの穴が開いている事を確認できるが、
塊になった事で一つの穴を除いて全て潰れてしまっている。』と穴が開いているとありますよね?」

261 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:45:20 ID:???
ジャンクマン「それがどうした?俺のジャンククラッシュで穴が開いただけだろ?何も問題ない」

ナルホド「いいえ…これが貴方が開けた穴であるはずが無いんですよ」

ジャンクマン「な、何だと?…ウッ…!」

ナルホド「流石に気が付いたようですね…そして今度はこれを見てもらいましょうか!」

「くらえッ!」つきつける<超人大図鑑>

ミツルギ「そういうことか…」

ナルホド「そういうことです」

サイバンチョ「…つまりどういうことですかな?」

ナルホド「これに載っているイメージ画像のどこぞの仮面を被った超人らしき人物を見てください!」

サイバンチョ「……あのぉ〜…この年齢でグロ画像はきついものがありまして…出来れば口頭で…」

ミツルギ「ヤレヤレ……平たく言えばこのイメージ画像では無いのだよ…穴がな。そしてこのことから導き出される答えは…」

ナルホド「そう…つまりジャンククラッシュではカラオケ機に穴は開くはずがなく、綺麗な四角になるはずなのです!!」

ジャンクマン「のへらぁ〜!!」

262 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:46:36 ID:???
ナルホド「更に穴が潰れている事からこの穴は被告人がジャンククラッシュを行う前に開けられた事は明白です。
そしてこの穴を被告人以外で開けられる人物は…それはあの少女が竜になってその牙を突き立てる以外に無いんですよ!!」

ジャンクマン「ウギャア!!」

ナルホド「この穴とあの少女が竜に変身した時の牙を示し合わせると恐らくは…出るでしょうね。決定的な証拠というのが」

ジャンクマン「グッ…グム〜ッ!そ、それでも…」

「待った!!」

ナルホド「!!」

ミツルギ「!!」

サイバンチョ「!!」

チキ「ジャンクのおじちゃん…もういいの…チキの為にごめんなさい…」

ジャンクマン「………」

チキ「カラオケ機は私が壊しました…皆ごめんなさい…ウワァァァン!!」

それから彼女の泣き声は法廷が終わってもずっと止むことは無かった…

263 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:47:50 ID:???
サイバンチョ「あの様子ではすぐに話を聞くという事は出来そうもないですな…」

ミツルギ「その件に関しては彼女が落ち着いた後ゆっくりと聞く事にしよう…」

ナルホド(お前のそのしかめっ面で聞いたらますます泣き止まなさそうだな…)

サイバンチョ「それではとりあえず先に被告人への判決を済ませましょうか」

カンッ! 無 罪

ジャンクマン「…………」

光太郎「ジョー…やっぱりお前はいい奴だよ」

森崎(……それを真っ直ぐに信じられる光太郎さんも凄いよな…流石俺の魂の師匠だ!)

264 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:49:05 ID:???
20XX年 XX月XX日 某時刻 地方裁判所 被告人第2控え室

ジャンクマン「………」

ナルホド「あの…ジャンクさん?」

ジャンクマン「……違うんだよ…」

ナルホド「え?」

ジャンクマン「別に俺はあのガキを庇う為に嘘を付いたんじゃねぇんだよ…俺はそんなに出来た奴じゃねぇよ…」

ナルホド「じゃあ何で…?」

ジャンクマン「止められなかったからだ…あの惨劇を…」

「逆転裁判 追憶 〜DL6号事件」
ttp://www.nicovideo.jp/watch/nm7639139

ジャンクマン「俺は知っていた…“それ”がどういう事を引き起こすのかを…でも俺はあえて止めなかった…
その時の俺は心のどこかで洗礼を受けろ…とでも思っていたのかもしれねぇ…けどそれが間違いだった…
俺はあの時体を張ってでも止めなきゃ行けなかったんだ…そして当然惨劇は起きた…恐らくあのガキにとっては
“それ”は相当のトラウマだったんだろうな…無意識の内にカラオケ機を壊すほどに…多分あのガキは何で自分が
カラオケ機を壊したのかって覚えてねぇだろうよ…俺が駆けつけた時は相当錯乱していたからな…」

ナルホド「“それ”止める事が出来なかった責任を感じて…だから偽装工作をやったんですか?」

ジャンクマン「確かにそれも理由の一つだ…だがそれだけじゃねぇ…俺が本当に後悔しているのは…
“それ”によってもう一人の怪物を目覚めさせてしまった事だ…何としても止めるべきだったんだ!
そうすれば被害は最小限に抑えられたはずなのに……もう今となってはあの怪物共に打つ手はねぇよ…
カラオケ機が壊れた事なんて些細な事だからな……これが俺の本当の罪だ」

265 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:50:23 ID:???
ナルホド「そう…だったんですか…」

ミツルギ「なるほどな…」

ナルホド「み、御剣!?お前いつからそこに?」

ミツルギ「ほぼ最初からだ…一応ノックはしたのだがな?」

ナルホド「そ、そうか…(全然気が付かなかった…)それはそうとありがとう…御剣」

ミツルギ「何のことだろうか?」

ナルホド「この裁判…君なら早々に終わらす事も出来ただろうに…最後まで付き合ってくれたからさ」

ミツルギ「フッ…私の仕事は“真実”を明らかにする事だからな。それに礼ならばあの妄想めいた証人…
デスマスクと言ったか?あの証人の存在を知らせたヤン提督…あの御仁に礼を言うがいい」

ナルホド「ヤン提督?(確か…あの冴えなさそうな感じの人か?)」

ミツルギ「あの御仁…ああ見えてかなりの切れ者だぞ。本来そこにいるジョ…ジャンク氏の話だけでは
あの妄想証人の存在など浮かび上がるはずも無いのだ。しかしその存在を指摘したのが…」

ナルホド「そのヤン提督って人か…」

ミツルギ「そういう事だ…」

266 :キャプ森ロワ:2010/09/04(土) 23:51:35 ID:8ACqjONE
ナルホド「御剣…そういえばあの少女は?」

ミツルギ「一応泣き止みはしたが…私がいるとどうも居心地が悪いそうだ…今はイトノコギリ刑事に任せている。
そしてジャンク氏の言うとおりやはり犯行についてはあまり記憶が無い…とのことだ」

ナルホド「そうか…結局…この事件…誰のせいってわけでもなかったんだな…」

ミツルギ「そうだな…強いて言えば…カラオケ機の存在自体が罪だった…そういう事なのだろう」

こうしてシュプールのカラオケ機破壊事件は終わった…人々に様々な傷を残して…
そして新たな化け物を生み出して…

『逆転裁判 綾里真宵 〜逆転姉妹のテーマ』
ttp://www.nicovideo.jp/watch/nm7552855

人気投票変企画 FIN

という事で最後はちょいと巻き巻きになりましたが何とか終わりました〜。
これでもうこのスレの謎という謎は無くなってすっきりした…はず?w

そして最後の悪あがき的な投票所はこちらですw
          ↓
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