キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【´・ω・`】幻想のポイズン47【´・ω・`】

1 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/07(金) 23:28:51 ID:???
全幻想郷JrユースのFW、反町一樹が幻想郷・外の世界のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。

本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。

【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1293025832/l50

[前スレのわかりやすいあらすじ。]
バカップル、ウィッシュ、ロンゾ族、伝説のスーパーDF、その親父、/  |´・ω・`|  \。
というなんとも個性的過ぎる面子、スウェーデンJrユースと練習試合を行う事となった幻想郷Jrユース。
事前にかなりの強敵と聞いてはいたが、試合が開始してみれば後半開始直後までで4−0という大差をつける事となった幻想郷。
っていうかこの3トップ強すぎね?

レヴィン「カレンかわいいよカレン、ちゅっちゅっ」
カレン「あぁん、もっとしてしてちゅっちゅっ」
シェリー「パルパルパル……」
パルスィ「私の技だ!」
ブローリン「(活躍が)出来ぬぅ!!」
フェデリックス「フェデリ、覚醒する。 でもあまり活躍出来ない」
ガレリ「もう駄目だ……おしまいだぁっ……!!」
リグル「ハッハァー! 私がエースのリグル=ナイトバグだァ!!」
幻想郷勢『どうしてこうなった……?』

スウェーデンが一矢報いてくれるのか、はたまた幻想郷がこのまま外の世界初の試合を圧勝で飾るのか!?
あと、リグルの急成長で反町レギュラーの座大丈夫か!?
そんな幻想のポイズン47スレ目、このスレでもよろしくお願いします。

176 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 21:54:49 ID:v4gXJ5m+


177 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 21:55:48 ID:TwQttuhY
D

178 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 21:56:18 ID:T4JSjXN2


179 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 21:57:11 ID:KKduiPAw
F.「単純な話だ、こっちは勝利の女神が束になってチームを組んでいるからさ」 幻想郷チーム最高!と主張する

180 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 21:57:12 ID:jgs2wbEw


181 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 21:59:13 ID:???
D

182 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 21:59:48 ID:SlzVSN1A
F 話は変わるが日本には交通安全てお守りがあるんだ。
 GKしてた緑の神の女の子が巫女さんだから彼女とお祈りすることをオススメするよ。

183 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:09:37 ID:GTIlbTU6
F >>182

184 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:12:58 ID:???
Bか
スウェーデンさん再登場フラグ立てに行きましたな

185 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:23:14 ID:???
魔理沙支持率 14→15 の間違いでは?
前半のラストだと魔理沙支持率14でしたし

186 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 22:26:27 ID:???
>>185
仰るとおり、魔理沙の支持率は14→15でしたね。訂正しておきます。

187 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 22:41:11 ID:???
>B.「もっと強くなってこいよ、そしてもう一度戦おう」 再戦を約束する
======================================================================
今日の圧勝は、あくまでも幻想郷と外の世界のレベルが違いすぎるからだと反町は判断をしていた。
もしもスウェーデンが幻想郷のレベルに追いついていれば……。
試合展開から結果まで、まるっきり違っていただろう。
そう考えた反町は、レヴィンに対してもっと強くなってからもう一度戦おうと告げた。
性格などは色々とアレではあるが、スウェーデンJrユースのタレントの多さ。
そして、実力は決して軽く見れるようなものではないとわかっていたのである。

レヴィン「……出来る事ならば、それは僕も望むよ。 このままでは、僕……。
     いや、僕達もやりきれない。 この敗戦を吹き飛ばせるくらいのプレイを……。
     次に会う時は、必ず君たちに勝ってみせる」
反町「ああ、楽しみにしてるからな!」
レヴィン「僕はカレンとちゅっちゅする事の方が楽しみだけどね!!」
反町「ああ……うん、そう……(こういうところが無ければいいんだろうけどな……)」

この反町の言葉にレヴィンも同意し、爽やかな笑みを見せながら握手を交わす。
こうして、幻想郷Jrユースの外の世界初めての対外試合。
スウェーデンJrユースとの練習試合は、幻想郷Jrユースの大勝で幕を閉じることとなった。

レヴィン「ごめんよ、カレン。 君に勝利を届けるどころか、大敗してしまった……」
カレン「気にしないで、レヴィン。 それより怪我は大丈夫なの?」
レヴィン「ああ、大丈夫さ。 君が熱いキッスをしてくれれば。
     こんな痛みなんてあっという間に吹き飛んでしまうからね!」
カレン「あぁん、レヴィン! ちゅっちゅっ」
レヴィン「ちゅっちゅっ!」

反町「(……いいからさっさと帰ってくれよ、もう)」

敗戦のショックが本当にあるのか?と思わず疑問を持ちたくなるような行動をするレヴィンを見て、げんなりする幻想郷勢。
彼らはまだ知らない。レヴィンとカレン、この熱々の超がつくバカップルが……悲劇に見舞われ。
そして、レヴィンが変貌してしまうという未来を……。

188 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 22:42:12 ID:???
輝夜「7−0の大勝ね、うんうん、これも全ては私の采配が当たった結果!
   みんなもよくやってくれたけど……この大勝に気を良くしちゃ駄目よ。
   自信をつけるのはいいけど、慢心は駄目。
   二戦目、三戦目となるにつれて戦いは激しくなるんだし……大会に出てくるチームは、もっともっと強い筈なんだからね!
   でもま、今日の所はひとまずお疲れ様。 今日はこの後練習も無いし、適当に寛いで明日からの練習にまた備えておいて頂戴」

幻想郷「「「「はーい」」」」

その後、練習試合が終わったところで幻想郷Jrユースの面々は輝夜にミーティングルームに集められ。
輝夜の自画自賛の言葉と、労いの言葉を受けてから解放をされた。
なにはともあれ、外の世界での初戦を勝利で飾れた事は首脳陣を含め、一同にとっても嬉しい事らしく。
割と和やかなムードの中、反町もまた今日は自室でのんびりしようかと戻り始めるのだが……。

穣子「待ちなってば」
反町「ゲェーッ!? み、穣子!?」

その首根っこを掴み、部屋に戻るのを阻止したのは秋穣子である。
その裏のありそうな満面の笑みを見て、反町は嫌な予感を感じながらも足を止め。
びくびくしながら、一体何をするつもりなのかと穣子を見やるのだが……。

穣子「よし、それじゃあ早速あのパスカットの名前を決めるわよ!」
反町「や、やっぱりかよ……」
穣子「当然。 必殺技には名前が必要なのよ。 この穣子ちゃんがゴッドファーザーになってあげるわ!」

その嫌な予感は的中し、穣子は無い胸を張りながら反町が先ほど見せたパスカットの名を決めると言い放ち。
反町は有無を言わせぬその穣子の態度に頬をかきながら、苦笑いを浮かべる。

反町「(穣子のネーミングセンスも大概だからなぁ……今度はどんな名前つけられるんだろ……)」
穣子「いい事? これからあのパスカットの名前はね……」

189 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 22:43:31 ID:???
A.「『ポイゾナスカット』よ!」
B.「『ベノムカット』よ!」
C.「『スベスベマンジュウガニカット』よ!」
D.「『カモノハシカット』よ!」
E.「『クイックダッシュカット』よ!」
F.その他 自由投票枠

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

190 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:44:00 ID:T4JSjXN2
C なんじゃこりゃwwwwww

191 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:44:27 ID:Ng7jk3DM


192 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:45:18 ID:CAyInGk6
B

193 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:45:55 ID:v4gXJ5m+


194 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:46:19 ID:jgs2wbEw


195 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:47:17 ID:FklyNC4A
C
なんぞこれwwwwwwwwww

196 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:47:37 ID:???
超うけたwww

197 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:58:00 ID:???
スベスベマンジュウガニ超怖ェ……
調べてみたら毎年中毒死しとる人がいるんか……

198 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 22:58:51 ID:???
テトロドトキシン持ってるのもいるとか

199 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 23:13:55 ID:???
>C.「『スベスベマンジュウガニカット』よ!」
========================================================================
反町「ス、スベス……え?」
穣子「スベスベマンジュウガニカット。 それがあのパスカットの名前よ!」

穣子の告げた反町のパスカットの名前は、なんと14文字もある意味がよくわからない名称だった。
これだけ長くてもしも発動した時に判定表に書けるのか。
中の人としても少し不安だが、それでも決定した以上は仕方ないと覚悟も決めた。
しかし、反町自身はまだ覚悟が決まっていなかった。というか、理解が出来ていなかった。
トリカブトパスやトクシックチャドクガも大概酷いが、この名前も非常に酷い。
というか、もはや意味がわからない。
何故カニがここで出てくるのか、自分は別に穣子のように足を開いてボールをカットしていないのに……と思うのだが。
この名称の由来は、やはり反町の最大の特徴によるものだった。

パチュリー「スベスベマンジュウガニ……日本の太平洋側のさんご礁などに生息をする蟹。
      灰白色の斑紋があるのが特徴で、食用には出来ない有毒種ね」
反町「ゆ、有毒種って……」
パチュリー「毒があるという事」
反町「(ま、また毒かよーッ!?)」

毒。何故か、毒。反町といえば、毒なのである。
穣子はそういう意味では反町になんともピッタリな奇妙な名前をパスカット技につけ……。

200 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 23:15:05 ID:???
穣子「みんなー、さっき見せた反町のパスカット技の名前は『スベスベマンジュウガニカット』だからねー!」
リグル「はーい!」
レティ「わかったわ……」
咲夜「(……不憫な子)」

そして、それは周囲にあっという間に認知されてしまうのだった。

反町「どうしてこうなった……!」
早苗「私は太ももがスベスベですよ! ええ、そりゃもうスベスベです!」
魔理沙「(何のためのアピールだ、何のための!)」
パチュリー「(テトロドトキシンとテトラヒドロンってなんだか似てるわね……)」

※反町のパスカット技の名前が『スベスベマンジュウガニカット』になりました。

201 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:16:13 ID:???
略してスベマンカット・・・なんかあぶないw

202 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 23:16:17 ID:???
〜 全日本Jrユース 合宿所 〜

こうして反町達が外の世界での第一戦に勝利し、勝利の美酒に酔いしれ。
そして、反町があまりの技の名前に悲しみを覚えていた頃。
一方でフランス某所――全日本Jrユースの合宿所では、相変わらず全日本Jrユースの面々が練習に明け暮れていた。
合宿が開始されてから3週間――この頃になれば、ようやく全日本の面々も幻想郷の者達に実力が追いつき始め。
派遣選手の内、かなりの実力者である藍や天子はともかく。
衣玖や橙といった、中堅からちょっと下に落ちる程度の選手はちらほらと全日本の実力者達に追い抜かれ始める。

ダダダダッ!!

早田「どりゃあっ!!」
橙「うにゃああっ!?」
藍「(ふむ、いい調子だな……橙が活躍出来ないというのは個人的に残念ではあるが。
   この結果は派遣選手としての役割を果たせているという事だ)」

スピードに乗った橙のドリブルを、ボールカットに定評のある早田が止めたのを見て。
藍は難しい顔をしながらも、うんうんと頷き周囲を見渡す。

藍「(さて……とはいえ、まだこの程度では幻想郷に勝てるとは言い難い。
   私も個人的に誰かを特別コーチする必要性があるか……とはいえ、誰を見てやるか……)」

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★コーチングに定評のある藍さん→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→藍「気合は十分だ! 全員を相手してやる!」
ダイヤ→藍「パスとパスカットが出来る選手は貴重だ」 岬「ニコッ」
ハート→藍「才能は有り余っているな……空中戦も上手い」 山森「はい?」
スペード・クラブ→藍「まるでパルスィを思い出すな……」 井沢「!?」

203 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:17:36 ID:???
★コーチングに定評のある藍さん→ スペード3


204 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:17:40 ID:blO0gZ5U
★コーチングに定評のある藍さん→ ダイヤJ



205 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:18:06 ID:???
井沢鍛えてもなぁ……

206 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:21:41 ID:???
スベスベマンジュウガニカットの名前が長い?
ノートラップランニングボレー隼シュートの方が長いではないか

207 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 23:46:06 ID:???
>★コーチングに定評のある藍さん→ スペード3 =藍「まるでパルスィを思い出すな……」 井沢「!?」★
=============================================================================================
藍「(む……あれは……)」
井沢「(くそっ、くそっ……! どうして翼に勝てない!? どうすれば翼に勝てるんだ!?
    どうすれば……どうすればレギュラーを取れるんだーっ!!)」

周囲を見回す藍の瞳に映ったのは、ゴール前でシュート練習に混ざり。
何度も何度もオーバーヘッドキックの練習に勤しむ、MF――井沢守の姿だった。
その隣では、彼と同じく南葛中学出身のMF――この全日本のエース的存在、大空翼。
一学年下ながらも才能溢れるプレイを見せるMF――山森正吾がおり。
2人は次々と井沢のオーバーヘッドキックよりも難易度の高い、ローリングオーバーヘッド。
そして、つい最近習得をしたばかりのドライブオーバーヘッドを打ち込んでいる。

井沢「うおおおおおおっ!」
若島津「キエエエエエエエエエエエエエエエッ!!」
井沢「ぐわぁっ!?」

バキャオッ!!

翼、そして山森のオーバーヘッドは何度か若島津の守るゴールを突き破るも……。
井沢のオーバーヘッドは高度も、威力も、精度も2人のものに比較して欠けており。
若島津の浴びせ蹴りを受けては何度も跳ね返され、井沢はやがて地面に突っ伏する。

井沢「くっ……くそっ……!」
藍「……井沢君、待ちなさい」
井沢「!? あ、あんたは……」

それでも尚、立ち上がり、シュート練習に向かおうとする井沢を……。
藍は歩み寄ると肩に手をかけ、首を振りながらその行動を静止する。

208 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 23:47:43 ID:???
藍「君の熱意は買うが、それ以上はやめておきなさい。 無闇な練習は体が持たない。
  それ以上吹き飛ばされては、実力をつける前に体を壊してしまうよ」
井沢「だが、俺は……!」
藍「やめておきなさい。 私はコーチだ。 言う事は聞いてくれると、助かるな」
井沢「ぐっ……!」

物腰は柔らかいが、しかし、だからこそ強く聞こえるその言葉に井沢は一瞬萎縮し……。
やがて小さく舌打ちをしてから、ふてぶてしく了承の意を伝えるように頭を下げる。
その行動から、藍の言葉に反感を抱いているという事は藍にも理解出来ていたが……。
それを受けても藍はにこりと笑みを浮かべながら、嬉しそうに頷くと。
サッカーボールを片手に持った後、井沢の手を引いてゴール前から離れる。

井沢「えっ……ちょっ、何を……? 練習をやめるんじゃ……?」
藍「私が言ったのは、無茶な練習はやめなさいと言うことだ。 あのまま吹き飛ばされ続けては、体力が持たないからね。
  そして、もっと効率のいい練習、というものがある。 それをこれからやろうという事だ」
井沢「えっ……コ、コーチをつけてくれるのか!?」
藍「無論だ。 その為に私はここにいる」

よもや個人的にコーチをしてもらえるとは思っていなかったのだろう。
井沢は唖然としながら、藍を見やるのだが……藍は笑みを絶やさぬままボールを蹴り。
井沢にパスを出しつつ、その口を開いた。

藍「さぁ、始めよう。 時が惜しい」
井沢「は……はい!」
藍「(さて、どの辺までものになるか……私と彼の相性如何だな……)」

209 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 23:48:43 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★藍様のパーフェクト高い浮き球教室→! card★
★そろそろ練習でいい結果が出て欲しいが井沢です→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

二人の特訓カードのマーク・数字が一致した場合、数値の合計に+5されます。
JOKERの場合は、自動的に相手のマークと一致になります。
二つのカードの合計値が、

35→井沢、神になる。必殺ドリブル発動率1/2、必殺パス・必殺シュート×3取得、全能力+5、両浮き球補正+1!
31〜33→井沢、超化。必殺ドリブル発動率1/2、必殺パス・必殺シュート×2取得、全能力+4、両浮き球補正+1!
26〜30→井沢、進化。必殺ドリブル発動率1/2、必殺シュート×2取得、全能力+3、両浮き球補正+1!
22〜25→井沢、変身。必殺ドリブル発動率1/2、必殺シュート取得、全能力+3、両浮き球補正+1!
18〜21→井沢、覚醒。必殺ドリブル発動率1/2、全能力+2、両浮き球補正+1!
11〜17→井沢、パワーアップ。必殺ドリブル発動率1/2、全能力+2!
2〜10→井沢、ちょっと強化。 全能力+1!

更に井沢のマークが……

ダイヤ→スキル・ドリブル+2 ハート→スキル・シュート+2
スペード→スキル・パス+2 クラブ→スキル・パスカット+2

を無条件で取得。

210 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:49:03 ID:???
★藍様のパーフェクト高い浮き球教室→ クラブ2


211 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:49:08 ID:???
★藍様のパーフェクト高い浮き球教室→ ダイヤ10

212 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:49:32 ID:???
★そろそろ練習でいい結果が出て欲しいが井沢です→ スペード9

213 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:49:38 ID:???
★そろそろ練習でいい結果が出て欲しいが井沢です→ クラブ6

214 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:50:01 ID:???
藍様やる気ねぇwww

215 :森崎名無しさん:2011/01/10(月) 23:50:37 ID:???
この数字でも結構なパワーアップするほど弱いのね…

216 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 23:54:29 ID:???
>>214
今までに凄くいい練習成果が出たのは、反町と森崎・反町と三杉の練習くらいでしたね。
うーん……。

>>215
はい。ぶっちゃけますと微妙です。色々と技も考えていたのですが無駄になっちゃいましたね。

217 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/11(火) 00:37:31 ID:???
>★藍様のパーフェクト高い浮き球教室→ クラブ2 ★
>★そろそろ練習でいい結果が出て欲しいが井沢です→ スペード9 ★
>井沢、パワーアップ。必殺ドリブル発動率1/2、全能力+2! 更にスキル・パス+2取得!
========================================================================================
まず、藍は井沢に自身が最も得意としているプレイをしてみてくれと告げた。
これを受けて井沢は強く頷くと、藍にセンタリングを上げてくれと頼み。
ゴール前で高く飛び上がりながら、オーバーヘッドキックを無人のゴールへと叩き込む。
井沢守の自慢のプレイ――それは、己の高い跳躍力を生かしたプレイである。
渾身のオーバーヘッドを決めた井沢は、満面の笑みで藍へと振り返るのだが……。

藍「……駄目だな、これでは世界では笑われるだけだよ」
井沢「なっ、なにィ!?」
藍「いいかい、君の跳躍力は確かに素晴らしい。 だが、キック力自体は平凡なんだ。
  それにただのオーバーヘッド程度では、世界では到底キーパーからゴールなんて狙えない。
  井沢君、君は少し目立つことばかり気にかけすぎているのではないかい?」
井沢「ぐっ……」
藍「大空翼君よりも活躍したい。 その思いはいいと思う。 私は、そういった感情を持つからこそ強くなった選手を知っている。
  だが、それならばそれで、戦い方というものがある。
  君が空中戦を得意とするのはわかるし、自信があるというのもわかるが……。
  それでは、君は翼君に勝てない。 彼は、君以上にキック力と空中戦のセンスがあるんだ。
  まずはそこを認めなさい。 そうでなければ、君は永遠に彼には勝てない」

にべもなく、井沢のオーバーヘッドは使えないと告げる藍。
その言葉は、翼に対して憎しみに近い感情を持つ井沢にとって残酷なものであり……。
だが、それでも藍は心を鬼にして井沢の目指していた姿を否定。
そして、失意に暮れそうになる井沢を励ましつつ……手を叩きながら、再び口を開く。

藍「まずは足元の技術を確かなものにしよう。 君に必要なのは、基礎だよ」
井沢「でも……基礎だけじゃ、翼には勝てない。 大技がなけりゃ……!」
藍「大技が出来ても、それを生かせる基礎が無ければ意味が無いよ。 さぁ、練習だ!」
井沢「くっ……くそっ……!」

218 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/11(火) 00:38:31 ID:???
藍の言葉を、内心理解はしながら……それでも、やはり認めたくないのだろうか。
井沢はその後の練習にも決して身は入らず……。
とはいえ、そこはやはり藍の指導力の賜物というべきか。
以前に比べれば大幅に基礎的な能力を向上させる事に成功。
更にはサッカーの基礎とも言うべきパス能力まで鍛えぬく事も出来たのだが……。

井沢「これじゃ翼には勝てない……! まだだ……! まだ!」
藍「(この執念、執着はパルスィのそれにも匹敵をする……。
   だが、惜しむらくはこの子にはあの翼君に対抗するだけの才能が不足している。
   翼君は才能を持ち、更には努力もする天才だ――慢心をして日頃の修練を疎かにするタイプではない。
   いや、むしろ四六時中サッカーのことを考えている……そんなタイプの人間だ)」

悔しそうに歯噛みをしながら、頭を垂れて嘆く井沢を見つつ。
藍は小さく、勘付かれないようにため息を吐きながら宙を見る。
教える内に、藍は井沢の心中を知り、その井沢の心が――パルスィのそれと似通っているという事を知った。
だからこそ、井沢の手助けをなるべくしてやりたいと考えたのだが……。
その道のりは、あまりにも険しく、難しい。

藍「(努力をする天才に、凡人はただ眺めるだけしか出来ないのか……。
   そう問われれば、肯定するしかなかったのがかつての私だが……)」
井沢「くそっ……! くそっ……!!」
藍「(何とかしてあげたいものだな……何とか……)」

自身への怒りを、どこへぶつければいいのかわからぬままボールを蹴る井沢。
そんな井沢を眺めながら、藍はもう一度ため息を吐くのだった……。
強くなりたいと願う少年の望みを叶えられない、自身の力不足をただ乗ろうばかりであった。

※井沢の「クリップジャンプ」の発動率が1/2になりました。

219 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/11(火) 00:40:22 ID:???
バイバイスウェーデン、スベスベマンジュウガニ、井沢ちょっとパワーアップ、といったところで本日はひとまずここまで。
明日は残った国、イタリアとウルグアイの紹介。そして、さとりんと若林のターンが出来たらなと思います。
それでは、お疲れ様でしたー。

220 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 00:41:15 ID:???
スベスベマンジュウ乙でした〜

221 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 00:42:35 ID:???
スベスベマンジュウ乙でした〜

222 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 00:45:04 ID:???
数ヵ月後、パルパルズで元気に修行している井沢の姿があったとか、なかったとか
井沢「パルパルパル!」

223 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 00:55:57 ID:???
スベスベマンジュウガニのスベスベはふともものスベスベと同じスベスベなのかしら乙でした〜

224 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 00:57:34 ID:???
井沢はパルパルズでなら間違いなく輝ける気が乙でしたw

225 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 00:59:08 ID:???
でもパルパルは既にMFが定員オーバーw

226 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 01:01:16 ID:???
パルスィ、ヤマメ、キスメ、藍、アリス、みょん、シェスター、しっとマスク、井沢←New!

227 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 19:57:31 ID:???
格下ダイジェストとはいえ反町は2得点1アシスト魔理沙へのパス込みなら2アシスト
キャプテンとして存在感は出しましたね。霊夢の思考が反町酷使なのが気になるところですが。

228 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:04:50 ID:???
シュートだけしか能がないと思われているからなあ。
実際、他の能力は世界で通用するかは疑問だし……

229 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:06:13 ID:???
シュート以外もそろそろ通用するようになると思うけどね
実際練習試合ではシュート以外でもそこそこ活躍してたし

230 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:10:45 ID:???
前スレのスウェーデンの能力見る限り、反町のシュート以外の能力はレヴィンクラスの選手には分が悪いっぽいね

231 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:15:11 ID:???
そろそろ反町も練習でスパートかける時期だし
来週あたりにはレヴィンクラスとでもいい勝負できるようになってそうなんですけどね

232 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:24:57 ID:???
MFへのコンバートが見え隠れしてるけど、どうなるかな
個人的にはシュート以外の事はあまりしたくないからFWのままがいいんだけど

233 :森崎名無しさん:2011/01/11(火) 21:29:01 ID:???
例のスキルの内容次第では?
説明だと試合序盤は使えなさそうな感じでしたし最初はMFでリグルかパルスィあたりにでも運んであげる
時期を見てFWに移って大暴れという戦術になるかも
あくまでスキルの内容次第ですけどね

234 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:19:49 ID:???
〜 ウルグアイJrユース 合宿所 〜

こうして全日本Jrユースにおいて、凡人が才覚溢れる知識人にコーチを受けていた頃。
一方でウルグアイJrユース合宿所でも、今日も今日とて練習が繰り広げられていた。
しかし、このチームの練習風景は他のチームのそれとは少々異なっていた。
では、何がどう異なっていたのかというと……。

文「(はぁぁぁ……めんどくさい。 どうしてこの私が人間なんかにわざわざサッカーを教えなければいけないのかしら。
   そもそもサッカー自体、幻想郷で流行っているからやっているだけなのに……。
   本音を言えば、逃げたいところなんだけど……)」
勇儀「コラー、天狗ー!! しっかり教えてやらんか〜!」
文「はっ、はいはい〜っ!」
萃香「うんうん、私達はコーチってぇ奴なんだからね。 ちゃんとやるんだよ、天狗!」
文「(うぅぅぅ……恨みますよ、八雲紫ぃ……!!)」

このウルグアイJrユースに派遣をされた選手は、地底の鬼と地上の鬼――星熊勇儀と伊吹萃香。
そして、妖怪の山に住まう幻想郷最速の烏天狗、射命丸文の3名。
妖怪の山の規律上、鬼である勇儀たちの指示や命令に背けない文は鬼の目を気にしながらコーチングに勤しみ。
一方で派遣をされた勇儀と萃香は、日がな一日酒盛りをしながら……。
気が向いた時に、軽く運動をするかのようにしてコーチをするという図式が成り立っていたのである。

ビクトリーノ「いい加減あんだけ酒飲んで飽きないのかね……?」
カノーバ「まあ、実力は確かなんだ……それに、教えてくれる時はしっかり教えてくれるんだし構わんだろう」

萃香「いや〜、大会が楽しみだねぇ。 どんな奴らと力比べが出来るのかな〜」
勇儀「あたしゃ早くあの早苗って小娘と戦いたいねぇ。 あのレミリア=スカーレットの攻撃を封じる奴だ。
   さぞや骨があるだろう。 ……ん? 天狗、動きが止まってるよ!」
文「はっ、はいはいはい〜っ!!(早く幻想郷に帰りたい……!)」

キャプテンであるラモン・ビクトリーノ。そして、現時点では正ゴールキーパーであるカノーバが呆れ混じりに視線を向ける中。
鬼の2人は大会に思いを馳せながら乾杯をし、天狗はビクビクしながら選手たちをコーチングするのだった。
……こんな調子で大会までに間に合うのか。不安だが、大丈夫だと思うしかない。

235 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:21:05 ID:???
〜 イタリアJrユース 合宿所 〜

ウルグアイJrユースがかなり異色なコーチを派遣選手たちに受けていた頃。
イタリアJrユースでは、割と規則的で、普通な指導が続けられていた。

派遣選手が送られ、大会開催が延期されると聞いた瞬間。
イタリアJrユースの監督パウロ・カルシスもまたフランスJrユースの監督カルボナーラと同様喜んだ。
しかし、後者が大会開催までの間に選手たちを鍛えぬけると喜んだのに対し。
前者――イタリアJrユース監督、パウロが喜んだのは選手が派遣されるという事。
即ち、大技を持った選手が数多くチームに加入してくれるという事に対して歓喜をしたのであった。

パウロ「(ヘルナンデスがいれば、我がチームのゴールネットが揺らされる事は無い。 つまり、負ける事は無い。
     だが……サッカーは点を取らなければならないスポーツだ。
     不幸な事に、"今"、このイタリアJrユースには前線にタレントが1人もいなかったのだが……)」

とある不幸な事故により、才能溢れる選手たちが軒並み合宿開始前にリタイアしてしまい。
事実上、柱となる選手がキャプテンでありGKであるジノ=ヘルナンデスしかいなかったイタリアJrユース。
そんなイタリアJrユースに、派遣選手が送られてくるというのは……。
監督であるパウロにとって、正に振って沸いた幸運だった。

しかも、一番懸念をしていた前線のタレント不足が――3人派遣された選手の内、2人がFWという事で一気に解消をされたのである。
パウロがスゥ……と遠い目をしながらゴール前へと視線を向けると、そこには大会に向けて練習を繰り返すジノ=ヘルナンデス。
そして……。

諏訪子「それっ、打ちな、悪魔の妹!」
ヘルナンデス「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
フラン「えへへへへっ、壊れちゃえ♪」
ヘルナンデス「うわぎゃーっ!!」

ドッガアアアアアアアアアアアッ!! バギャアゴッ!! ドゴォッ!!

236 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:22:08 ID:???
派遣選手――小柄な体型を生かしたテクニカルな動きが売りであるFW、洩矢諏訪子。
そして、その小さな体に溢れんばかりのパワーを秘めたパワーストライカー、フランドール=スカーレットが。
ゴールを守ろうとしたヘルナンデスの黄金の右手を、跳ね飛ばしつつゴールを奪っていたのだった。

フラン「へへへ、ん〜っ、気持ちいいな〜。 やっぱりドッカーンするのは最高だね」
諏訪子「あーうー……やっぱシュート力じゃ敵わないねぇ。
    とと、それよりヘルナンデス君大丈夫? 思いっきり吹き飛ばされてたけど」

姉がいない為か、いつも以上にのびのびとしながらサッカーを楽しんでいる様子のフランドール。
遠慮も何も無い彼女のプレイによって、当初、再びイタリアJrユースは大惨事に見舞われそうになったのだが……。
そこは諏訪子ともう1人の派遣選手によって何とかセーブをされていた。
今回のプレイにおいても、フランドールはヘルナンデスを思い切り吹き飛ばしてゴールを奪い取ったが……。
しかし、ヘルナンデスはその右手を負傷はしておらず。
それでも、諏訪子は心配をした様子でヘルナンデスの顔を覗き込むのだが……。

ヘルナンデス「ははは、この程度は大丈夫さ。 それより、もっと打ってきてくれ。
       大会に向けて、もっともっとレベルアップをしたいからね」
諏訪子「あーうー……大丈夫ならいいけど……無茶は駄目だよ?」
フラン「いいじゃない、もっと打って来いって言ってるんだから遠慮したら損だよ!
    よーし、今度はグラウンダーのシュート打とうっと」
ヘルナンデス「どんどん打ってきてくれ! どんどんだ!!」
諏訪子「(うーん、真面目だなぁ……流石はキャプテン、って事なのかな?)」

ヘルナンデスは諏訪子の顔を見るや否や、ニコリと笑みを浮かべながら即座に立ち上がり。
両手をガッチリと組み合わせながら、もっと打ってきてくれと要求。
これを見て諏訪子は並のキーパーならば精神がおかしくなってもおかしくないのにと思いつつ。
流石はキャプテンを務めるだけはあるなと考え……。
一方でフランドールは容赦なく、次はどうやってヘルナンデスを吹き飛ばそうかと笑みを浮かべながら考えている。

237 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:23:08 ID:???
因みに、ヘルナンデスがこの時、何を考えていたかというと……。

ヘルナンデス「(フランちゃんは元気で活発、お兄ちゃんを起こす時にお布団の上に乗ってきてくれるタイプ。
        スワコちゃんは元気なのは同じだけど、ちょっと気遣いが出来るおませな女の子かな。
        ああ、かわいい。 やはり女の子の笑顔は素敵だ……どれだけ吹き飛ばされてもアレを見るだけで癒される!)」

その独特の性癖ゆえに、割と不純なことを考えていた。
だが、その心情は顔には出ていなかった為、イタリアJrユースのメンバー達は。
どれだけ吹き飛ばされても諦めずに練習に取り組む者だとヘルナンデスを認識し……。
彼に対する信頼を、確固としたものにしていたのだった。

パウロ「(あの2トップ……フランドールとスワコの2人は大会でもトップクラスの火力を誇る筈。
     そして、ヘルナンデスは彼女達を相手にして練習を繰り返す事で一層パワーアップが出来る筈だ。
     何より、ヘルナンデスともう1人。 守備の要が出来た以上、我々に敗北はあり得ない!)」

フランドールと諏訪子の力を改めて見て、そう確信を持つパウロ監督。
そして、彼が言うヘルナンデスの他にもう1人。
派遣をされた3人の内、守備を担当する選手へと視線を向けると――。

映姫「素晴らしい向上心ですね。 その調子で、これからも練習に励むよう」
ヘルナンデス「ははは、勿論! 君たちのようなかわいく、素敵な派遣選手が来てくれたんだ。
       これで練習に身が入らなければ、嘘ってものさ!」

イタリアJrユースに派遣をされた、最後の1人。
反町一樹が唯一、幻想郷にいた頃にその目にする事が出来なかった重鎮。
鉄壁の守備を誇る幻想郷最高峰のDF――四季映姫=ヤマザナドゥが、ヘルナンデスを相手に説法を説いていたのだった。

238 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:24:12 ID:???
映姫「軽口は結構です。 そう、あなたは少し調子に乗りすぎる……悪い癖ですよ」
ヘルナンデス「(エイキちゃんは真面目な委員長さんタイプの女の子。リーダーシップをすぐ取りたがる。
        でも、本当は誰よりもおにいちゃんに甘えたい甘えんぼさんなんだよね)」
映姫「聞いていますか?」
ヘルナンデス「勿論! エイキちゃんの話はちゃんと聞いてるよ」

地獄を取り仕切る閻魔であり、あの八雲紫ですらも恐れるといわれる四季映姫。
長く、平べったい木製の悔悟の棒を両手で持ち。
ちょっとゴツい感じの帽子は、小さな頭には納まりきらないのかややだぶだぶ。
偉い閻魔様でありながらその身長はあまり高くなく、フランドールや諏訪子と変わらず……。
これまた特殊な性癖を持つヘルナンデスのストライクゾーンであった。

それゆえに、ヘルナンデスは映姫の説法を聞き流しながら笑みを浮かべて色々と失礼な事を考えるのだが……。
映姫は小さくため息を吐くと、その悔悟の棒をヘルナンデスの面前に突きつけ、口を開いた。

映姫「私達が何故派遣をされたのか、貴方はわかっていますか?」
ヘルナンデス「へ? それは……勿論、僕達が幻想郷という場所と戦えるレベルを身につける為だろう?」
映姫「その返答では真の目的は勘付いていませんね……あなたは少々過去を振り返らなさ過ぎる」
ヘルナンデス「……どういう意味だい?」

突如として、問答を挑んでくる映姫を前にし……流石のヘルナンデスも絶句をするのだが……。
映姫はヘルナンデスを見やりながら小さく首を振り、更に続けた。

映姫「今のあなたは黒です。 私達が何故派遣をされたのか……その意味を、私達がいる間に必ず見つけなさい。
   そして、何をすべきかもです。 それがあなたに出来る善行よ」
ヘルナンデス「(黒……エイキの下着の色かな? 僕は純白の方が好みなんだが)」

威厳たっぷりに言う映姫を前に、しかし、ヘルナンデスはヘルナンデスだった。

239 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:25:32 ID:???
〜 フランス市内 とあるサッカーコート 〜

こうして各地で大会に向けて練習のラストスパートが行われていた頃。
フランス市内のサッカーコートでは、地獄に落ち――しかし、這い上がる事を決意した2人のゴールキーパー。
古明地さとりと若林源三、その2人が今日もまた2人きりで練習を繰り返していた。
それぞれが時間を合わせ、チーム内での練習が終わった後に落ち合い合同練習を行う。
中々のハードなスケジュールであったが……しかし、2人は文句や弱音ははかなかった。
地獄からもう一度光を掴み取るには、並大抵の努力では不可能だと理解をしていたからである。

そして、その練習もこの頃になるとようやく身を結び始めていた。

若林「(悔しいが……今の俺が森崎の代わりに出場出来る機会は、ほぼ無いと見ていい。
    ハンブルグ戦での失態、オータムスカイズとの試合での失態。
    あれを見て見上さんが俺を出す筈が無いが……それはあくまで、相手が普通のチームなら、だ)」

人一倍プライドが高く、傲慢でもある若林源三だが。
彼は自身を客観的に見る事の出来る知性もまた備えていた。
そんな彼は現状の自分では、森崎の変わりにスタメン出場を果たすことは出来ない。間違いなく不可能だと認識し……。
しかし、それでもチャンスはある筈だと躍起になり練習に励む。

若林「(森崎の奴は体がヒョロっちい、おまけにスタミナなんてもんも無い。
    認めよう……シュナイダーのノン・ファイヤーを防いだんだ。 奴のセービング技術は、"現状では"俺の上だ。
    だが……途中交代をしたようにあいつはスタミナが無い! 一対一でこられても止めようが無いんだ!
    その点俺はスタミナは十分ある……後は一対一を磨きぬけば、あの森崎に勝る部分が出来るんだ!
    負けん……! 俺は負けん……!! あんな奴に、若林源三が負けていいはずが……ないんだッ!!)」
さとり「(凄まじい執念……ですが、思いだけでは強くなれない。 思いだけでは、凶悪たるシュートにまたも無残にねじ伏せられるのみ)
    源三君……いきますよッ!」
若林「来い、さとり!!」

240 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:26:40 ID:???
どす黒い憎悪の感情を見せながら、ゴール前で構えを取る若林。
さとりはその若林の感情に一瞬怯みながらも……ボールを持つと同時、ドリブルを開始して一対一の練習に付き合う。
GKでありながら、MFも十二分にこなせるだけの実力を持つさとり。
そのボールコントロールは一流とは呼びがたいが、さりとてザコレベルのものでもなく。
更にはその心を読む能力によって、若林は今までの練習では悉く裏をかかれ続け、一度も勝利が出来ていなかった。
今度もまた、さとりが若林の腕をかいくぐりゴールネットを揺らすかと思われたのだが……。

クイイッ……

若林「(ドリブルで来る、ドリブルで来る、ドリブルで来る、ドリブルで来る……!)」
さとり「(ふむ、ドリブルをご所望……ならばここはシュートッ……!?)」

ドリブルで来る筈だと読む若林に対し、さとりは裏をかいてシュートを放とうとするのだが……。
しかし、シュートを放とうとした瞬間、気づいてしまう。
若林の体によって、あらゆるシュートコースが防がれ――どこにも蹴ることが出来ないという事に。

さとり「そっ、そんな……まさか!?」
若林「貰ったァッ!!」

うろたえるさとりを前にし、ここが好機と見たか……一気に飛び出しボールを抑える若林。
その俊敏な動きにさとりは一歩も動けず……若林は目論みが上手くいったとにやりと笑みながら立ち上がり。
自慢げにさとりを見下ろしながら、ボールを返す。

若林「ふん……見たか。 心を読まれようが、いつまでもやられっぱなしでいる俺じゃない」
さとり「……お見事です。 先ほどのは、狙って?」
若林「当然だ。 ……心を読まれるならば、例え読まれようが裏をかかれないようにすればいい。
   つまり、相手に行動の選択をさせない――俺が相手の行動を操作すればいいんだ」
さとり「口で言うのは簡単ですが……。
   (それを実際に行うのは、相当なセンスが必要ですよ。 やはり、源三君は凄まじいセンスの塊ですね……)」

241 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:28:00 ID:???
相手の行動を先読みし、一対一を有利に進めるさとりに対し。
若林はその逆――相手の行動を、こちらが操作して有利な状況に持ち込む術を会得した。
さとりの言うように、口で言うだけならば簡単ではあるが……。
相手に行動の選択をさせない、ドリブルかシュートの選択を選ばせないというのは当然ながら難しく。
並大抵の選手では、とてもではないが会得は出来ない技である。
しかし、若林はある意味一対一において最良の練習相手であるさとりを相手にしていたとはいえ。
僅かな時間でものの見事に習得してみせたのだ。
この若林の上達スピードを見て思わずさとりはゴクリとツバを飲み込み……若林の溢れる才能に威圧をされる。

さとり「……では、成果が出たところで次は私の練習に付き合ってください」
若林「ああ……元々、そういう約束だからな」

それでも、さとりは平静を装いながら攻守交替を……と言い。
これには若林も満足した様子で頷きながら、ボールを持ってPA外へと出る。

若林「PA外からのミドルシュートに強くなる……か。
   まったく、距離が離れてる場所から蹴られた方が苦手とは、つくづくおかしな奴だ」
さとり「よく言われます。 それより、思い切り強く蹴って下さい。
    私は……パワーシュートに吹き飛ばされなくなるようにもならないといけない」
若林「いいだろう、望むところだ」
さとり「(え? 望むんですか?)」

ケンカLV50の若林が不適な笑みを浮かべながら、思い切り助走をつけて走りこむのを見つつ……。
さとりは慌ててパンチングに向かう構えを取った。

242 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:29:03 ID:???
ウルグアイに妖怪の山の3人が向かい、イタリアにロリちゃんズが向かい。
そして、若林さんが一対一スキルを会得したところで本日はひとまずここまで。
明日はまた若林さんとさとりの続きから書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

243 :森崎名無しさん:2011/01/12(水) 01:32:59 ID:???
ジノさんが通報されたようです乙でした〜w

244 :森崎名無しさん:2011/01/12(水) 01:41:34 ID:???
お疲れ様でした


イタリア:ナンデス、ケロちゃん、フランちゃん、えーき様
ウルグアイ:ビクトリーノ、カノーバさん、Suica、勇儀、あやや
アルゼンチン:ディアス、パスカル、ガルバン、えーりん
フランス:ピエール、ナポレオン、さとり、こいし
西ドイツ:シュナ、シェスター、西尾?、マーガス、ミューラー、レミリア、ゆゆ様、神奈子様


これで全チーム派遣選手が判明したけど、やっぱ西ドイツが圧倒的だね
他はフランス以外割と拮抗してるのかな?

245 :森崎名無しさん:2011/01/12(水) 02:13:01 ID:???
やっぱりチーム全体が強化されている以上、反町はまだ力不足だな…
多分名無しが白夜騎士と同等以上の能力を持っているはずだから、
能力が下がり続ける上に、上がり方も詰まっている今のままでは厳しいよ
試合の覚醒に賭けるしかないけど、試合回数の割りに反町の覚醒回数少ないんだよなぁ…

246 :森崎名無しさん:2011/01/12(水) 02:19:29 ID:???
>多分名無しが白夜騎士と同等以上の能力を持っているはずだから、

これは流石にないと思うが…西ドイツのマイヤーさんあたりならわからんけど

247 :森崎名無しさん:2011/01/12(水) 09:20:26 ID:???
>>235
バンビーノが再起不能になったのは合宿前だけど、ストラットがジェンティーレとランピオンを負傷させたのは合宿の最中のはずでは?

248 :森崎名無しさん:2011/01/12(水) 20:45:57 ID:???
ライトニングタイガーは、ミューラーにネオタイガーを軽くキャッチされたことにショックをうけ
チームを抜けてまで修行してから生み出した技なのに、決勝のミューラーには普通に防がれるから困る

249 :森崎名無しさん:2011/01/12(水) 20:46:58 ID:???
誤爆ゴメソ

250 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 22:38:01 ID:???
>>243-244
どうも、乙感謝です〜

>>247
この幻想郷選手たちを迎えての合宿が開始されてから……と脳内変換していただけると幸いです。

>>248-249
いえいえ、御気になさらず。

251 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 00:54:05 ID:???
ドガッ! バシュウッ! 

さとり「くぅっ……」
若林「どうした!? この程度のシュートも取れないのか!?」

攻守交替し、さとりがキーパー練習をするようになってから更に数刻。
若林はPA外から強烈なパワーシュートを何度も打ち放ち……それをさとりが防ぎに向かうという練習が続く。
しかし、やはり心が読む事だけでGKとしての地位を確立してきたさとりにとって。
下手なフィールダー以上のシュート力を要する若林のシュートを完全にシャットアウトする事はならず。
また、長期間のブランクの影響もあってか何本もシュートを許してしまう。

若林「GKのシュートが止められん程度ではまるで話にならんぞ、さとり!」
さとり「わかっています……! わかっているのです! (ですが……やはり反応が遅れてしまう!
    集中しようとしても、どうしても……取れない!)」

PA外からのシュートに絶対の自信を持ち、そして、その研ぎ澄まされた集中力を駆使し。
何が何でもシュートを"とめる!"若林の技術。
その技術を何とかものにしようとするさとりだが……そう簡単に会得する事も出来ず。
ただただゴールネットを揺らされ続け、苦しい顔をしながらそれでもセービングに向かう。
横っ飛びをするたびに服は汚れ、全身には激痛が走り、その綺麗な愛らしい顔にも泥が付着をする。
しかし、さとりは練習を続けた。

今まで敵の心を読むという才能だけでシュートコースを予知し、簡単にボールを確保してきたさとり。
その慢心が、今のさとりの状況を作り出していたというのは、さとりもまた理解をしていた。

無論、オータムスカイズに初めて負けたときからさとりも努力はしてきた。
鬼である伊吹萃香や妖怪の賢者である八雲紫に比較をすれば、
その心を読むという才能すらも過小な自分が幻想郷最強GKを名乗るには未熟というのは理解していた為に。
自分自身に出来うる限り、最大限の努力はしてきた。しかし、それでもオータムスカイズには敵わなかった。
反町一樹の圧倒的なシュート力の前に、さとりは為す術も無くただただ吹き飛ばされ続けた。

252 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 00:55:31 ID:???
さとり「(私にあるのは圧倒的な一対一の強さと、PK戦における無類の強さ。
     そして、PA内でのシュートに対するセービングのみ。
     伊吹萃香のように驚異的な身体能力と豪腕も無ければ、八雲紫のような万能で完璧な力は無い。
     ですが……! 私は、幻想郷の三大GK……! あの2人に並ぶ、キーパー!)」

バッ! グォオオオオオオッ!!

さとり「(地霊殿の主、古明地さとりなのです……!
     負けない……! 負けたくない……! 必ずや、大会では無失点を貫く!!
     その為にも、このボール……)


                    と     め     ま     す     ッ     !     !     」
若林「!?」

バシィッ! ギュオッ!!

何度も辛酸を舐めさせられ続け、トラウマまでも植えつけられ、それでも立ち上がろうとしたさとり。
一度地獄を味わったからこそ得た彼女の精神力は、既にボロボロになった体を突き動かし……。
ここまでの練習で最大級の反応速度を見せ付けながら、若林の蹴ったボールに飛び向かう。
そのボールに向かう横顔……そして、そのセービングフォームは若林のそれに酷似をしており……。
さとりの小さな右手は若林の放ったボールを綺麗に捉え、見事にダイビングキャッチを成功させる。

さとり「けほっ……はぁっ……はぁっ……で、出来た……! ハッキリと、PA外からのシュートのコースが見えた……!
    これで、私も……!」
若林「ふんっ、だが、まだまだ俺に比べれば劣る。 その程度で喜んでいるようじゃ、まだまだだぜ」
さとり「ええ……わかっています。 この程度では、またも大量失点をしてしまうでしょう。
    もっとです……もっと力をつけなければ……。 大会を無失点で貫くことなど、出来ない……。
    ……続けましょう、源三君。 まだ、日が暮れるには時間があります!」
若林「当然だ!」

253 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 00:56:44 ID:???
その後もさとりと若林の2人は練習に励んだ。
練習量だけならば、幻想郷にいる者達はおろか、他のJrユースチームの誰よりも多かっただろう。
――否、ただ一つ、彼女達の練習量に勝るとも劣らない練習を繰り返していたチームはあった。

こいし「お〜い、おねえちゃ〜ん!」
さとり「はぁっ……はぁっ……こ、こいし?」

既に日も暮れ、それでも練習をしていたさとり達に声をかけたのは――。
その勝るとも劣らない練習を繰り返していたチームの、派遣選手――さとりの実妹、古明地こいし。
薄暗がりの中、声をかけられたさとりは朦朧とした意識の中、こいしの方へと視線を向けるのだが……。

さとり「(こいし……あんなに練習嫌いだった子が……!)」

暗がりの中でもわかる程に、こいしの着ていたジャージは汚れていた。
それは即ち、こいしがそのジャージが汚れるのも気にしない程にフランスJrユースの面々と練習を繰り返していたという事であり……。
その姿を見たさとりは一瞬目頭が熱くなるのを感じながら、急いで目を擦り、こいしに何用かと問いかけると……。
なんとこいしは若林とさとりの練習を手伝いに来たのだという。

さとり「ですが、こいし……あなたもフランスの皆さんを鍛えて疲れている筈……。
    無理はしないでいいのよ……明日も練習はあるのだから」
こいし「ううん、いいの! だっておねえちゃんが強くなってくれた方が、ボランチの私だって楽できるんだし〜。
    それに、お姉ちゃんが強くなってくれないとやっぱり守備が不安で不安で仕方ないもん」
さとり「……こいし」
こいし「へへへ」

あからさまに疲れた様子ながらも、練習を手伝うと言って聞かないこいしを前にし。
さとりはむず痒い気持ちになりながら、そっと笑みを浮かべてこいしの両手を取り、ただ感謝を示すように頭を下げる。
これを見てこいしは照れ笑いをしながら、茶化すように練習練習と言いつつボールを持ち。
疲れを見せないように終始笑みを絶やさないまま、2人の練習を手伝い始めるのだった。

254 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 00:57:47 ID:???
若林「(姉妹……か。 ふぅ……)」

一方で若林源三はといえば、この2人のやり取りをどこか羨むような視線で見ていた。
若林財閥の末っ子として生まれた彼にとって、仲の良い兄弟というのはドラマの世界の話でしかなく。
目の前で美しい姉妹愛を披露する古明地姉妹を見て、甘ちゃんだと思う反面……。
それでも、心の奥底では、そんな関係にあこがれてしまうのだった。
そして……。

さとり「……ふふ、なら、私の弟になりますか、源三君?」
若林「ぬ……な!? おっ、お前! また俺の心を……!?」
さとり「言ったじゃないですか、私が人の心を読むのは呼吸をするようなものだって。
    ……ふふふ、『まんざら悪くも無いな……』ですか。 いいでしょう、私の弟になりなさい源三君」
若林「く、くそっ! 言うな! 言うな言うな!!」
こいし「えー、こんなデブが弟〜?」
若林「誰がデブだ!」
さとり「そうよこいし、源三君はデブではないわ。 ただ、ちょっとふくよかなだけよ」
若林「それは遠まわしにデブと言っているのと同じだ! っていうかどうして俺が弟なのが前提なんだ!?
   どちらかといえばお前達が俺の妹というべきだろう!」
さとり「私達はこう見えて、源三君の何倍もの年月を生きているんですよ……? なら、源三君が弟ですよ」
こいし「だからこんなのが弟はヤだって〜。 なんだか生意気そうだしさ〜」
若林「おっ、お前に言われたくは無い!!」

人の心を覗いてしまう、忌み嫌われた妖怪――古明地さとりにその心を読まれ、からかわれ、いいように遊ばれてしまうのだった。
しかし、この時、こうして騒いでいたこの時――。
古明地さとりの顔には、ようやくあの大敗をした時以来の笑顔が零れ……。
若林源三の顔には……もしかしたら、物心がついてから初めてかもしれない、心の底からの笑みが浮かぶのだった。

※さとりの若林に対する感情が さとり→(かわいい弟)→若林 になりました。
※若林のさとりに対する感情が 若林→(小憎たらしい妹)→さとり になりました。
※こいしの若林に対する感情が こいし→(動けるデブ)→若林 になりました。

255 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 00:59:24 ID:???
こうして反町のあずかり知らぬところで大会参加国のチームが練習に励んでいた頃。
一方で反町はといえば、未だにスベスベマンジュウガニというネーミングに強い抵抗を覚えながら。
自室でのんびりと寛いでいた。

反町「うぅ……なんでスベスベマンジュウガニなんだ……なんでだ……」
穣子「いいじゃない、特徴的で格好いいわよ? 世界で多分一つしかない名前だわ!」
反町「そりゃそうだけどこりゃ酷いぞ! そもそも何だか呼びにくいし……」
妹紅「なら、略してスベマンカットとか……」
反町「そ、それはそれで何か色々と危険な気がする……!」
穣子「決まった事を今更言っても仕方ないでしょ? うじうじ言って、情けない!」
反町「(元はといえばお前が勝手に決めたのが……! ……いや、でも、こいつはこういう奴だしな、仕方ないか……)」

穣子の性格というものを知っている反町は、もはやこれ以上は言うだけ無駄だと判断し。
小さくため息を吐いてから、ベッドから起き上がり時計を見る。

反町「(さて、と……試合の疲れは残っているが……寝るにはまだ早い時間だな)
   ……あれ、そういえばリグルは?」
妹紅「パチュリーに呼び出されてたよ?」
反町「ふーん……(何かあったのかな? さて、それはそれとしてこれからどうしよう?)」

A.同室のメンバーに話を振ってみる
B.部屋でじっとしている
C.施設の中を歩き回ってみる
D.他の部屋に遊びに行く
E.個人練習をする
F.ビデオで勉強する

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

256 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 01:00:23 ID:WoM8EoBU
A 動けるデブwww

257 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 01:01:01 ID:???
NPCシーンからようやく反町視点に帰って来たところで本日はひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

258 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 01:01:40 ID:45x4Rok2
C

259 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 01:02:28 ID:EU+WlFsg
C

260 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 01:08:11 ID:dyglKO3E

なにこの仲良しさんたち。妬ましい…

261 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 01:08:36 ID:JdK6f2KY


262 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 01:37:50 ID:???
村田「動けるデブと聞いて」

263 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 02:02:41 ID:???
というかなにげにさとりの呼び方が若林くんから源三くんになってる件
こっちは早苗さんからも穣子さんからも名字のみ、妖精トリオにいたっては人間呼ばわりなのに

264 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 06:34:50 ID:???
若林さん天才だからただ蹴るだけで必殺シュート覚えそう

265 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 22:48:48 ID:???
>A.同室のメンバーに話を振ってみる
=================================================================
反町「(そうだな、やっぱり自分から話を振るか)」

誰かが話しかけてきたり、何かが起こるのを待つのではなく。
むしろ自分から話しかけるべきだな、と判断をした反町。
そんな反町が選んだ話題とは――。

A.穣子の話(更に分岐)
B.妹紅の話(更に分岐)
C.反町の話(更に分岐)
D.今日の練習試合について
E.次回の練習試合について
F.チーム内の情勢について
G.他国のチームについて
H.その他 自由投票枠

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

266 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 22:49:15 ID:WoM8EoBU


267 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 22:49:43 ID:6ii13qX2


268 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 22:55:19 ID:PGWWPs0A
D

269 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 23:26:34 ID:???
>D.今日の練習試合について
====================================================================
反町「(そうだな……やっぱり話すとすれば、今日の練習試合だよな。
    いろんな意味でインパクトが強かったし……)」

ここで話題にするのは、やはり今日行われた練習試合が無難だろうと反町は判断。
話を振ると、穣子も妹紅も試合に出場した選手だった為かすぐに話に食いつき。
今日の試合の展開、味方や敵の動きについて思い思いに話し始める。

穣子「途中交代だったのは気に食わないけど、何だかいい感じに実戦の勘がつかめた気がするし。
   私にとっちゃ悪くは無い試合だったわね」
妹紅「個人的にはもうちょっとこっちの方にもボールが飛んできて欲しかったな〜。
   何もする暇なく交代しちゃったしさ」
反町「確かに……今日の練習試合ではあまりゴール前にボールが飛んでこなかったからなぁ。
   それもこれも、幻想郷が圧倒的に強かったって事が原因なんだけど」
穣子「次の練習試合の相手はもうちょっと強い相手じゃないと……。
   あんたら攻撃陣は良くても、私ら守備陣は暇なのよね〜」

一応今日の試合で大きく成長が出来た穣子は、それなりに満足をしていた様子だが……。
しかし、それでもあまりボールが飛んでこなかったという事に穣子・妹紅というDF陣は不満を抱いているらしく。
楽勝ムードで試合が動くのはいいが、あまりにも出番が無さ過ぎると成長する機会すら貰えないと呟く。

穣子「あのレヴィンっていうフカヒレ頭も口ほどにも無かったしさ」
反町「オーロラフェイント、オーロラカーテンっていうあの気持ち悪い技は確かに強力だったけど……。
   基礎的な能力が俺達にまだ追いついてない、って感じだったな。
   (うーん、さて、もっと詳しく今日の試合を話してみようか。 でも、何を話そう?)」

270 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 23:27:40 ID:???
A.「2人とも攻撃力は他のDFに比べてあるんだから、もっとオーバーラップしたらどうだ?」 積極的に上がるよう勧めてみる
B.「まあ、DFの出番が無いのはチームにしたら喜ばしい事だから……」 2人の不満を解消させようと宥める
C.「しかし、あのフカヒレダイナマイトって凄い名前だったな……」 レヴィンのネーミングセンスを肴に盛り上がる
D.「しかし、どいつもこいつも個性的過ぎたよな……」 スウェーデンの個性について改めて話し合う
E.その他 自由投票枠

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

271 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 23:34:13 ID:WoM8EoBU
D ´・ω・`

272 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 23:34:33 ID:/CZGV0vk
B

273 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 23:35:00 ID:6ii13qX2


274 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 23:37:41 ID:2cAqsCaY
D
Cは危険な香りがするw

275 :森崎名無しさん:2011/01/13(木) 23:38:49 ID:???
>>しかし、あのフカヒレダイナマイトって凄い名前だったな……

スベスベマンジュウガ二が言うなw

276 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/14(金) 00:49:45 ID:???
>D.「しかし、どいつもこいつも個性的過ぎたよな……」 スウェーデンの個性について改めて話し合う
=============================================================================================
個性的。
スウェーデンJrユースは、その一言に尽きた。
キャプテンであるレヴィンからして相当にアレであるし。
フェデリックスは何故か片言で誇りに拘る変人、ラーソンはやけに軟派な変人。
ブローリンは平時こそ普通であるが試合が開始すると同時に変な言葉を口走り。
ガレリはやたらと夕食を勧めてくる。
おまけに、2トップのFWであるラベリとリュングに至ってはもはや意味がわからなかったのだ。
そのインパクトはあまりにも強烈すぎ……試合が終わって落ち着いた今でも、脳裏にこびりついてしまっている。

妹紅「面白い子たちだったよね!」
穣子「どこが! 幻想郷の奴らもかなり個性的だと思ってたけど、あいつらはその更に上を行ってたわよ?
   特にあの髪の毛が縮れ麺みたいになってた奴、あいつ私苦手だわ」
反町「縮れ麺……ドレッドヘアー……えっと、ラーソンの事か? なんでだ?」
穣子「ああいう軽薄そうなのは気に食わないのよ。 男があんな髪の毛弄るってのも、どうもね……」
反町「お前、ワイルドなのが好きなんじゃないのか?」
穣子「あれはワイルドじゃないわよ。 ただのちゃらんぽらん」
妹紅「穣子も酷いなー、確かに格好はアレだけど姿かたちだけで人を判断しちゃ駄目だよ?」

その後も、好き勝手にスウェーデンの者達について穣子は酷評してゆき。
妹紅はそれを嗜め、反町は相槌を打ちながら本当に容赦ないなと穣子の言葉に苦笑いをする。
とにもかくにも、こうして初の対外試合――スウェーデンJrユースとの試合を行った夜は、賑やかに更けてゆくのだった。


    /  |´・ω・`|  \    /   |´・ω・`| \ みんな〜
   /     ̄ ̄ ̄   \  / _,    ̄⊂二二)      ぼくたちのことをわすれないでね〜


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