キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】

1 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/08(火) 18:52:23 ID:JMp9Gkd+
このスレはキャプテン森崎スレのスピンアウト作品です。
試合の基本的なルール及び進行はキャプ森本スレと同じですが、多少特殊なシステムを導入している
部分もあります。

〜あらすじ〜
突如謎の世界に現れた謎の少年凡太。全ての記憶を失っていた凡太だったが、この世界でサッカー少
年「翼太郎」、サル顔のDF「石崎了」と出会うことによって自らの使命がサッカーにあるというこ
とを思い出す。そして凡太に語りかける謎の声……凡太は謎の声から渡された「スート・スロット・
ボール」と「ブラックカード」により自我の一部「闘争心」を取り戻し、自我の薄い己の存在自体に
疑問を持つ。謎の声は言う「そのボールが、お前の心を探す助けになるだろう。お前はボールと共に
中道を行け!」言いたいことだけ言って消える謎の声。但しホテルは取っておいてくれた。
そして始まる「SGGK・若林源三」率いる修哲と翼太郎率いる南葛の戦い。ヘタレる翼、振られる
若林、降り出す雨、膠着する試合、そして現れる謎の天パ男「キスーギ」……。
一進一退の攻防の中、キスーギのドリブルが南葛ゴールに迫るが、最後の最後でキスーギは決定的な
ミスをしてしまう。
その時、再び凡太に語りかける謎の声。新たな力を得た凡太が遂に若林に迫り、渾身の「タイガーシ
ョット」が試合を決めたかと思ったが、若林は鬼神のセービングで凡太のタイガーショットをはじき
返す……。

232 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/16(水) 00:57:40 ID:???
絶望的な状況になった所で、今日はこの辺で……。
というかか、ほんとどーしよう……。

233 :森崎名無しさん:2011/03/16(水) 01:01:36 ID:???
信じられるか?コイツこの前の試合まではキャプテン兼エースだったんだぜ?

234 :森崎名無しさん:2011/03/16(水) 01:06:36 ID:???
>>232
負けたとしても若林との因縁ができるから、続けるには問題ないでしょう。
ただ、翼の精神状態によってはサッカーをやめて、このままフェードアウトしかねませんが……。


翼の状態、カード判定してみます?

235 :森崎名無しさん:2011/03/16(水) 01:07:59 ID:???
翼「ボクは大空翼!」
あると思います

236 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/16(水) 01:18:48 ID:???
>>234
いや実はこの世界はもう……(ゴニョゴニョ)
まあこの流れだと若林との付き合いはまだ続くと思いますが……。
だから負けてもいいといえばいいんですが……翼の方はなぁ……。

237 :森崎名無しさん:2011/03/16(水) 04:34:03 ID:???
太郎連れてけばよくね
俺とお前で凡太郎!

238 :森崎名無しさん:2011/03/16(水) 14:18:37 ID:???
>>237
アカン!クウキになってまう!

239 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/16(水) 23:13:25 ID:+S8Zdg0w
凡太(と、とにかく切り替えなきゃな……修哲のフリーキックだ)
ほぼ正面、ゴールから約25〜6mの距離。
凡太(?キッカーはキスーギじゃないな。直接じゃないのか?
 いや、裏をかいてシュート……修哲FW右を使ってくる可能性もあるな)

★ゴール前守備指示
A:石崎と共にキスーギをマーク。
B:自分はキスーギをマークして石崎に修哲FW右をマークさせる。
C:石崎にキスーギをマークさせて自分はFW右をマーク。
D:壁に参加。石崎はキスーギをマーク。
E:壁に参加。石崎はFW右をマーク。
F:エリア内はDFに任せてこぼれ球を狙う。

先に2票入った選択肢に決定します。

240 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 00:10:35 ID:KgYXtqBU


241 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 00:12:09 ID:+f9XO4Zo


242 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 00:31:43 ID:afjgoFOc
   一方修哲側

キスーギ「おいMF1」
修哲MF1「ん、なんだキスーギ?」
キスーギ「このフリーキックはお前に蹴らせてやるから、エリア内の俺に低い球を寄こせ」
修哲MF1「蹴らせてやるって……偉そうだなぁ」
キスーギ「偉いんだよ俺は、天才なんだから。とにかくいいな、低い球だぞ!」
修哲MF1「ちっ、分かったよ」
キスーギ「それでいい、ちゃんとやれよ」
キスーギは言いたいことを言うと、さっさと南葛ペナルティエリア内に向かった。

修哲MF1(ちぇっ、キスーギの奴め……ああは言ったけど、どうしようかな?)

先着1名で(順番通りじゃない書き込みは無効)結果が出ても一応最後まで引いて下さい。
★修哲MF1 ! card

!後のスペースを消して書き込んで下さい。

ジョーカー:若林がオーバーラップしてきた!?
ダイヤorハート:言われた通りキスーギに低い球。
スペード:なんかムカツク。修哲FW右に高い球。
クラブ:なんかムカツク。直接シュート。

243 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 00:33:29 ID:???
★修哲MF1  ハートK


244 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 00:59:47 ID:???
> ★ゴール前守備指示→石崎にキスーギをマークさせて自分はFW右をマーク。

凡太「(FW右をマークするか)石崎君!」
石崎「何だ?」
凡太「ああ、今回は……」

石崎「OK分かった。キスーギの方は任せろ」
凡太「頼むんだよ」
石崎「ああ、CB左は……俺と一緒にキスーギをマークだ。SB右は凡太と一緒に。
 SB左とDMFは壁。後は適当に配置してこぼれ球や他の事態に備えろ」
南葛テン「分かった……」
翼退場の影響か、石崎も他のメンバーもどことなく元気がない。
凡太(これが決定的な失点に繋がらなければいいけど……)

> ★修哲MF1  ハートK →言われた通りキスーギに低い球。

そしてセットを終えた修哲MF1がボールの前に立つ。横には一応囮用の修哲MF右もいる。
修哲MF1「うーん……むかつくけど実力はあるみたいだし仕方ないか……行くぞ!」

     バシッ!

修哲MF1の蹴ったボールは、低く早い弾道でキスーギの元へ向かった。
キスーギ「いいぞ!今度こそ俺の天才っぷりを見せてやる!」
凡太(やっぱりキスーギか!石崎君!)

石崎「例え10人でも、俺達は諦めたりしないぜ!」

245 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 01:01:51 ID:afjgoFOc
先着4名で(順番通りじゃない書き込みは無効)結果が出ても一応最後まで引いて下さい。
★キスーギ ダイビングボレー (! card) 43+(! dice + ! dice)=
★南葛CB左 クリア (! card) 36+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
★石崎 クリア (! card) 39+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
★南葛GK パンチング (! card) 38+(! dice + ! dice)=

!後のスペースを消して書き込んで下さい。

シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(修哲MF右がねじこみに)(凡太がフォロー)(南葛MF1がフォロー)
≦−2→南葛ボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→キスーギのダイビングボレーが南葛ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(修哲FW右がねじこみに)(凡太がフォロー)(南葛SB左がフォロー)
≦−2→南葛MF1がフォロー。

246 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 01:02:21 ID:???
★キスーギ ダイビングボレー ( ダイヤ8 ) 43+( 2 + 6 )=

247 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 01:05:33 ID:???
★南葛CB左 クリア ( スペードA ) 36+( 6 + 1 )+(人数補正+1)=

248 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 01:06:37 ID:???
★石崎 クリア ( スペードQ ) 39+( 3 + 5 )+(人数補正+1)=


249 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 01:08:10 ID:???
★南葛GK パンチング ( ダイヤ7 ) 38+( 1 + 1 )=


250 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 01:33:18 ID:???
★キスーギ ダイビングボレー ( ダイヤ8 ) 43+( 2 + 6 )= 51
★南葛CB左 クリア ( スペードA ) 36+( 6 + 1 )+(人数補正+1)= 44
★石崎 クリア ( スペードQ ) 39+( 3 + 5 )+(人数補正+1)= 48

【シューター】−MAX【ブロッカー】 =4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。

★キスーギ ダイビングボレー ( ダイヤ8 ) 43+( 2 + 6 )+(威力減退-1)= 50
★南葛GK パンチング ( ダイヤ7 ) 38+( 1 + 1 )= 40

【シューター】−【キーパー】 ≧2→キスーギのダイビングボレーが南葛ゴールに突き刺さる!

キスーギ「いっけえええええええ!!」

     バキィ!

南葛CB左「くそっ!駄目だ!」
石崎「止められない……!」
遂にその真価を見せるキスーギのダイビングボレー。その威力は南葛の壁、石崎のディフェンスをも貫いた。

南葛GK「初セーブがこんなシュートなんて……!」
はっきり言ってレベルの高くない南葛GK。しかもこの試合初のセーブ。

     ズバァッ!

南葛GK「やっぱり……無理でした」
その南葛GKにこのシュートを止められるわけがなかった。
凡太「あ……ああ……」
若林「漸くか……」
石崎「くっ……」
幾つかの呟きと、一瞬の沈黙。その一瞬が去った後、修哲イレブンの歓声が雨のグラウンドに響いた。

251 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 01:34:37 ID:???
翼が与えたFKからの失点か・・・

252 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 01:34:56 ID:???
修哲FW右「やっ……やったァァァァァァァァァ!!」
修哲MF1「遂にゴールを奪った!」
修哲MF右「やるじゃないかキースギ!キャプテンからゴールを奪ったってのも嘘じゃなかったんだな!」
修哲MF左「見直したぜ!」
キスーギ「あったりめぇだろ!お前ら疑ってたのかよ!」
修哲DMF「悪ぃ悪ぃ!正直ただの馬鹿だと思ってた!」
修哲CB前「おれもおれも!」
キスーギ「てめぇらそんな風に思ってたのか!凡人共が!」
修哲SB右「ごめんって!でもこれで……」
修哲SB左「そうだ!修哲にはSGGK若林源三が居る!失点なんかあり得ない!」
修哲CB奥「つまり勝ったも同然だ!そうだろ、若林?」
若林「ふんっ……」
長い長い膠着の末に奪い取った一点に修哲イレブンは思う存分喜びを発散する。若林さえも例外では
なく、漸くその表情に余裕が生まれた。

253 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 01:39:50 ID:???
キスーギが見事にゴールを奪い修哲イレブンが歓喜に包まれた所で、今日はこの辺で。
明日(今日ですけど)も23時頃からの予定で。南葛、翼側の反応から。
試合はもう少し続きます。負けても物語は進みますが、まだ勝ち目はあるかと。

そして翼の身の振り方、考えていたシナリオのほとんどを握りつぶし、新しく考えました。
翼には結構辛い道になるかもなぁ……。

254 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 08:49:25 ID:???
乙でした
この板での翼は苦難の道を歩む傾向が多いけど、ここの翼は別格だなあw
なんとか頑張って欲しいと素直に思う

255 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:34:50 ID:???
電力状態が厳しい今日この頃……今日は短い更新だけで。明日はお休みということに……。
再開は土曜日の20時頃……かなぁ?
南葛×修哲、最後の攻防。
負けても物語は進みますが、同点ならPK合戦です。

256 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:36:27 ID:???
それとは対照的に、南葛10人表情は重い。
凡太(11対10、一点ビハインド、残り時間は僅か……か)
絶望的な状況なのは分かっていたが、実際にゴールを決められると先程以上の絶望感が重くのし掛かる。
凡太だけでなく他のチームメイトも同じようで、フィールドにいる残り9人全ての顔からは希望が消え去っている。

翼「……」
一方、退場を喰らい、控え室で項垂れる翼。

     わーーーー……

翼「……!?」
その耳に、遠鳴りのような歓声が響いた。
翼「……まさか」
項垂れた首を反射的に上げ、そこから見えるはずのないグラウンドを見る。

監督「遂にやられたか……」
悄然とした南葛テンを厳しい目で見つめる監督。
監督(これはもう勝ち目は……いや、指揮官がそんなことではいかんな……)
南葛FW控え「あ、あの、監督」
監督「……何だ?」
南葛FW控え「翼さんに伝えに……」
監督「……」
南葛FW控えの言葉に監督は黙り込む。
南葛FW控え「監督……?」
監督はグッと目を閉じて息を大きく飲み込む。そして一瞬の間を置き、諦めるように肺の中の空気を
全て吐き出した。
監督「伝えん訳にはいかんだろうな……頼む」
南葛FW控え「は、はい……」

257 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:38:21 ID:???

     ガチャ

翼「……!」
控え室の扉が立てる小さな音に反応し、翼は雷鳴を聞いたかのような表情でそちらを見る。
南葛FW控え「翼さん……」
翼「FW控えくん……試合は……僕が与えたフリーキックは……」
翼は真っ青な顔で、南葛FW控えにそう聞いた。
南葛FW控え「それが……」
言いよどむ南葛FW控え。その表情から、翼は彼の返答が自分の予想通りのものであることを確信した。
聞きたい答えはない。それでも翼は聞かずには居られない。
翼「どうなったんだ……試合は……試合は……」
幽鬼のような翼の声に促され、南葛FW控えは言い難いその答えを喉の奥から絞り出す。
南葛FW控え「修哲MF1のフリーキックから、キスーギのボレーシュートで一点奪われました……」
翼「……!?」
消えそうになりながらゆっくりと発せられる一言一言に、翼の顔色は更に血の気を失う。
そして再び、言葉もなく地面と向き合う。
南葛FW控え「翼……さん……?」
微動だにしない翼を前に、南葛FW控えは戸惑うことしかできなかった。
翼「……」
叫び声も涙もない、ただ重苦しい沈黙だけが支配する控え室の中で、永遠のような時間が翼を押し潰
すように積み重なっていった。

258 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:39:38 ID:???
凡太(だが、何時までも絶望に浸ってるわけにはいかない)
取られてしまったものは仕方ない、凡太は無理矢理にでもそう頭を切り換え、出来る限り大きな声で
チームメイトに呼びかける。
凡太「みんな落ち込むな!試合はまだ数分残ってるんだ!」
消沈していた南葛テンは、その言葉にびくりと反応する。だが流石にショックは大きい。そう簡単に
は立ち直る気配を見せない。
凡太「サッカーは1分あれば充分一点取れるスポーツじゃないか。1分で同点、2分あれば逆転出来る!」
南葛MF1「……そうはいうがな凡太、これまで前後半と延長合わせて1時間以上戦って1点も取れ
なかったんだぞ。後たった数分でなんて……」
凡太の超理論に南葛MF1はつい反論する。
凡太「それは修哲だって同じだ。あいつらだって1時間以上点取れなかったじゃないか。修哲に出来
たんだから、俺達に出来ない理屈はない」
南葛SB右「だ、だけど翼もいないし10人で……」
凡太「10人の側が必ず負けるならレッドカードが出た時点で試合終了にすればいいんだ。そんなル
ールになってないのは、10人でも11人に勝てるからさ!」
南葛MF右「でも……相手はSGGK若林源三だ……」
凡太「……若林からは、僕が点を取る。今まで一点も取れてないとか、10人だとか関係ない。
今から1点……いや、2点でも3点でも、取れるだけ取る」
南葛DMF「そんな……」
無茶な理屈を重ねる凡太。しかし、流石にこの状況ではチームメイトもなかなか立ち直ってくれそうにない。
石崎「……もうその辺でいいだろう」
沈黙を守っていた石崎が口を開いた。

259 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:45:14 ID:0r5ke4Mo
凡太「石崎君……」
翼なき後、もっともチームに強い影響を持つ石崎の反応に凡太は緊張する。
石崎「お前達の言う通り時間はない、人数は少ない、敵は若林と良い材料が一つもない。凡太の言うこと
もそりゃその通りだが、いつもそう上手く事が運びゃあ、負けるチームなんか一つもないわな」
凡太「石崎君……君は」
石崎までゲームを諦めてしまえば最早どうしようもない。凡太は暗澹たる思いで石崎の言葉を聞く。
石崎「……確実に勝てる道理はなんかない。でもよ、だからってお前ら、全力を出さねぇ道理はあるのか?
 まだ試合は終わってねぇんだぞ。負けてねぇのに勝ちにいかねぇ理由なんかねぇだろ」
南葛MF左「石崎……」
石崎「何の為にサッカーやってんだ。少なくとも負ける為じゃねぇ筈だ。そんで、まだ負けてねえんだ、全力でやろうぜ」
石崎は静かにそう言うと、ゴールの中に転がるボールを拾い上げ、凡太に渡す。
石崎「情けねぇな、任せとけなんて言って、結局キスーギの野郎を止められなかった……スマン」
凡太「石崎君……そんなことはない。君は素晴らしいプレイヤーだ」
石崎「凡太、俺は諦めが悪ぃんだ。誰が諦めても諦めねぇよ」
凡太「うん……僕もだ」
凡太はそう言うと、石崎から受け取ったボールを持ってセンターサークルへ走る。
石崎「オラ!お前らも早く位置に着け!もうDFもFWも関係ねぇ!全員で攻めるぞ!」
南葛10「お、おお!」
まだ弱々しいながらも、石崎に釣られ気勢を上げる南葛イレブン。
凡太(石崎君のおかげでギリギリの士気は保ったな……だけど、勝負はこれからだ。
 一回でも多く得点のチャンスを作るには……)

★最後の作戦!

A:自分でドリブル突破して全員にフォローさせる。
B:全員に攻め上がらせて自分は前線待機。

先に2票入った選択肢に決定します。

凡太残りガッツ:350

260 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 22:46:55 ID:+f9XO4Zo


261 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:47:12 ID:???
という所で今日はここまでです。
土曜日には決着……すると思います。

262 :森崎名無しさん:2011/03/17(木) 23:30:31 ID:dm21a9Qo
A

263 :森崎名無しさん:2011/03/18(金) 10:48:34 ID:???
石崎カッコイイな。

264 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 19:27:34 ID:???
> A:自分でドリブル突破して全員にフォローさせる。

凡太(ここまで来たら体力がどうこう言ってる場合じゃないな。ドリブル突破だ)

凡太「ちょっと待ってくれみんな」
作戦と伝える為、凡太は配置に付こうとした南葛イレブンを呼び止める。
石崎「なんだ?」
凡太「こういう作戦で行こうと思うんだ……」

石崎「そうだな。翼が居ない今、お前の突破力だけが頼りだし、妥当な作戦だろう」
凡太「みんなはこぼれ球を拾ったらすぐ僕にパスしてくれ」
南葛DMF「しかしカウンターを喰らったら……」
南葛MF1「馬鹿、どっちにしろ点取れなきゃ負けだろうが」
石崎「その通りだ。問題はむしろ、敵もこの作戦を読んでるだろうって事だな」
凡太「それは仕方ないね。でもこれが一番可能性の高い攻撃方法だろう」
南葛SB右「そうだな。何とかやるしかない」
石崎「ああ……修哲も必死で守るだろうが、やるしかない」
凡太「もちろん……みんなも頼む」
南葛イレブン「おお!」

265 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 19:29:52 ID:RE3jDykc
若林「南葛は最後のあがきで全員突っ込んでくる!だがそれを凌げば俺達の勝ちだ!全員気合い入れて守れ!」
凡太「行くぞみんな!全員で修哲のゴールをこじ開けるんだ!」
修哲・修哲イレブン「うおぉぉぉぉ!!」
最後の攻防を前に、両チームが雄叫びを上げ気力を奮い立たせる。

     ピィーーーーーーーーー!

そして、長い試合の勝者を決める、最後の攻防が始まった。

凡太「行くぞ!」
キスーギ「もう天才との絶対的な差は分かったろう!凡人は引っ込んでろ!」
修哲FW右「こいつさえ止めれば俺達の勝ちだ!」

先着3名で(順番通りじゃない書き込みは無効)結果が出ても一応最後まで引いて下さい。
★凡太 ドリブル (! card) 38+(! dice + ! dice)=
★キスーギ タックル (! card) 36+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
★修哲FW右 タックル (! card) 35+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
!後のスペースを消して書き込んで下さい。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→凡太、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(南葛MF1がフォロー)(南葛MF右がフォロー)(南葛MF左がフォロー)
≦−2→修哲ボールに。

【備考】
凡太:ダイヤで「ヒールリフト(+4)」ハートで「マルセイユルーレット(+3)」

266 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:30:12 ID:???
★凡太 ドリブル ( ハート9 ) 38+( 2 + 1 )=

267 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:31:11 ID:???
★キスーギ タックル ( ダイヤ2 ) 36+( 2 + 3 )+(人数補正+1)=

268 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:32:22 ID:???
★修哲FW右 タックル ( ハート3 ) 35+( 3 + 3 )+(人数補正+1)=

269 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:34:58 ID:???
マルセイユルーレットが本当に良い仕事をしてくれる。

270 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:35:14 ID:???
綱渡りしてるなぁ

271 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 19:45:11 ID:???
>★凡太 ドリブル ( ハート9 ) 38+( 2 + 1 )+(マルセイユルーレット(+3))= 44
>★キスーギ タックル ( ダイヤ2 ) 36+( 2 + 3 )+(人数補正+1)= 42
>★修哲FW右 タックル ( ハート3 ) 35+( 3 + 3 )+(人数補正+1)= 42

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→凡太、ドリブル突破。

修哲FW右「ここで終わりだ!」
キスーギ「成仏しろ凡人!」
凡太「そう簡単に……」

     くるっ!

凡太「終われるか!」

*来生カードの経験値が1上がりました。前回マルセイユルーレット発動時に足し忘れていたので現在3点です。

石崎「いいぞ凡太!俺達がしっかりフォローするから迷わず行け!」
キスーギ「ああ!?また俺の技かよ!いい加減にしろ!」
修哲FW右「くっ……だがまだ……」

修哲MF1「俺達が居るぜ!」
修哲MF右・左「ジェットストリームアタックだ!」

凡太「……抜くっ!」

★凡太残りガッツ:310

272 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 19:46:17 ID:RE3jDykc
先着4名で(順番通りじゃない書き込みは無効)結果が出ても一応最後まで引いて下さい。
★凡太 ドリブル (! card) 38+(! dice + ! dice)=
★修哲MF1 タックル (! card) 36+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
★修哲MF右 タックル (! card) 36+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
★修哲MF左 タックル (! card) 36+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
!後のスペースを消して書き込んで下さい。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→凡太、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(南葛MF1がフォロー)(南葛MF右がフォロー)(南葛MF左がフォロー)
≦−2→修哲ボールに。

【備考】
凡太:ダイヤで「ヒールリフト(+4)」ハートで「マルセイユルーレット(+3)」

273 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:47:03 ID:???
★凡太 ドリブル ( スペード6 ) 38+( 1 + 6 )=

274 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:48:08 ID:???
★修哲MF1 タックル ( クラブ10 ) 36+( 1 + 3 )+(人数補正+1)=

275 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:48:38 ID:???
★修哲MF右 タックル ( スペード9 ) 36+( 1 + 5 )+(人数補正+1)=

276 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:48:56 ID:???
★修哲MF左 タックル ( ハート7 ) 36+( 6 + 4 )+(人数補正+1)=

277 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 19:51:59 ID:???
終わったか?

278 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 19:58:14 ID:???
> ★凡太 ドリブル ( スペード6 ) 38+( 1 + 6 )= 45
> ★修哲MF1 タックル ( クラブ10 ) 36+( 1 + 3 )+(人数補正+1)= 41
> ★修哲MF右 タックル ( スペード9 ) 36+( 1 + 5 )+(人数補正+1)= 43
> ★修哲MF左 タックル ( ハート7 ) 36+( 6 + 4 )+(人数補正+1)= 47

修哲MF1「喰らえ!」
修哲MF右「修哲MF部隊の!」
修哲MF左「三連撃!」

     ズガァ!

凡太「くっ……抜けるルートがない!」

     ズサァ!

修哲MF左「とったぁ!」
凡太「くそっ……ここまでか!?」

★凡太残りガッツ:270

279 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 19:59:24 ID:RE3jDykc
南葛MF1「まだだ!まだ終わらん!」
南葛MF右「今度はこっちの三連撃!」
南葛MF左「頼む……!」

先着4名で(順番通りじゃない書き込みは無効)結果が出ても一応最後まで引いて下さい。
★修哲MF左 ドリブル (! card) 36+(! dice + ! dice)=
★南葛MF1 タックル (! card) 35+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
★南葛MF右 タックル (! card) 35+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
★南葛MF左 タックル (! card) 35+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
!後のスペースを消して書き込んで下さい。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→修哲MF左、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(修哲DMFがフォロー)(南葛DMFがフォロー)(南葛SB右がフォロー)
≦−2→南葛ボールに。

280 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:01:01 ID:???
★修哲MF左 ドリブル ( クラブK ) 36+( 3 + 1 )=

281 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:02:25 ID:???
★南葛MF1 タックル ( スペードA ) 35+( 6 + 3 )+(人数補正+1)=

そろそろマモノさんが来そうだなっと

282 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:06:07 ID:???
★南葛MF右 タックル ( クラブK ) 35+( 4 + 3 )+(人数補正+1)=

283 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:13:05 ID:???
★南葛MF左 タックル ( ハート10 ) 35+( 3 + 5 )+(人数補正+1)=


284 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 20:34:02 ID:???
> ★修哲MF左 ドリブル ( クラブK ) 36+( 3 + 1 )= 40
> ★南葛MF1 タックル ( スペードA ) 35+( 6 + 3 )+(人数補正+1)=45
> ★南葛MF右 タックル ( クラブK ) 35+( 4 + 3 )+(人数補正+1)= 43 *反則発生!
> ★南葛MF左 タックル ( ハート10 ) 35+( 3 + 5 )+(人数補正+1)= 44

*南葛MF右の反則!

南葛MF1「ボールのどこかに当たってくれぇ!」

     グァッ!

南葛最後のあがき。その一撃は確かに修哲MF左のボールを捕らえた。

     バシッ!

修哲MF左「うわっ!」
しかし、同時に修哲MF左自身も捕らえてしまった。

   ガッ

修哲MF左「ぐぅっ……!」
南葛MF右「あっ……!」

     ピーーーーーーーーーー!

南葛MF右「そ、そんな……!?」
反則を告げる笛。そして。

     ピーーーーーーーーーーーーーーー!

試合の終了を告げる長い笛。

285 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 20:35:34 ID:???
石崎「試合……終了」
南葛MF1「ああ……」
南葛CB左「終わった……」
南葛DMF「ここまで……か」
凡太「負けた……」
走り続けていた足を止め、呆然と立ちつくす南葛イレブン。
冷たい雨が、疲れた彼らの身体を更に痛めつけるように降りかかる。

若林「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
修哲CB前「勝った!勝ったぞー!!」
キスーギ「俺が居るんだから勝って当然だろ!」
修哲MF1「まあ実際お前が一点取ったんだしな!」
修哲MF右「大口もまあ許してやるよ!」
修哲SB右「しっかし苦戦したなぁ……」
修哲SB左「ああ、南葛は翼だけだと思ってたのに、凡太とか言う奴もいたからな」
修哲DMF「あいつは厄介だったなぁ。後半終了間際のシュートなんか、絶対決められたと思ったもんな」
修哲CB奥「おいおい、若林がゴールを割られると思ってたのかよ」
修哲DMF「ははっ、そんなことはないけどさ、ちょっとびびったよ」
修哲MF左「いてて……お前ら俺の心配はしないのかよ!」
修哲MF1「おお、スマン!名誉の負傷だな!」

南葛イレブンとは対照的に、冷たい雨をものともせずはしゃぎ回る修哲イレブン。
その明暗の差は勝負の上で避けられないものだが、やはり残酷ではある。

そしてもう一人、より過酷な現実に置かれた男が居た……。

286 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:36:00 ID:???
このスレだとタックルは同時判定なんですか?

287 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:36:13 ID:???
本スレルールだと反則より先にボールとったらおkじゃなかったけ

288 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:37:29 ID:???
というかこれで反則取るスレってあったっけ?
単純に時間切れで終わりなら仕方がないが

289 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 20:39:01 ID:???
なんと、勘違いしてた?
これは恥ずかしい……ここまで書いて書き直しとか……。
スミマセン……ハズー!しかしルールはルール。やり直します。
そんな訳で、もうちょっとだけ試合は続きます。

290 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:44:32 ID:???
70 :2 ◆vD5srW.8hU :2010/10/30(土) 13:25:26 ID:HCi34oaw
タックル、パスカット、ブロックなど「地上で行う行動」は順番です。
クリアと飛び出しの「空中で行う行動」は同時扱いです。

291 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 20:50:39 ID:RE3jDykc
> ★修哲MF左 ドリブル ( クラブK ) 36+( 3 + 1 )= 40
> ★南葛MF1 タックル ( スペードA ) 35+( 6 + 3 )+(人数補正+1)=45

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≦−2→南葛ボールに。

南葛MF1「ボールのどこかに当たってくれぇ!」

     グァッ!

南葛最後のあがき。その一撃は確かに修哲MF左のボールを捕らえた。

     バシッ!

修哲MF左「うわっ!」
南葛MF1「よし取った!」

凡太(くそっ……もう時間がない!)
何とかボールを取り返して貰ったはいいが、既に審判は時計を見ている。
どう考えてもゴールまで運ぶ時間はない。
凡太「MF1!走り込むからエリアに放り込んでくれ!後は運だ!」

南葛MF1「わかった! 神様……頼む!」

     バシッ!

全員の祈りを込めたボールが、修哲ペナルティーエリアに放たれた。

★南葛MF1 放り込み ! card

ジョーカー:ゴール前フリーでキャッチ出来た!?
ダイヤorハート:ボールは凡太の頭上へ。
スペードorクラブ:ボールは若林の頭上へ。試合終了。

292 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:51:30 ID:???
★南葛MF1 放り込み  ハートA


293 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:54:00 ID:???
★南葛MF1 放り込み  クラブ5

294 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 21:17:44 ID:???
> ★南葛MF1 放り込み  ハートA→ボールは凡太の頭上へ。

南葛MF1の祈りが通じたか、ボールは凡太の真上に落ちる!
南葛MF1「おお!神は居るな!」

若林「馬鹿が!神など居ない。運任せの放り込み戦術など真の実力ではないということを教えてやる!
 全員集まれ!凡太をエリア外にはじき飛してやれ!」
修哲イレブン「はい!」
若林のかけ声に、エリア内にこれるだけの人数が全て集まり、凡太を取り囲む。

修哲SB右「撃たせないぜ!」
修哲SB左「同じく!」
修哲DMF「こいつをクリアして試合終了だ!」
修哲CB前「終わりだ!」
修哲CB奥「優勝は修哲だ!」

凡太(5人……体力も切れた今、これは)
流石の凡太もこれだけ囲まれた中で点を取るのは至難と思わざるを得ない。とはいえ、今から体勢を
立て直す時間もない。が、その時凡太の頭にひらめくものがあった。
凡太(しかし、果たして可能かどうか……)
考える内にも、ボールはどんどんこちらへ迫ってくる。
凡太(考えてる場合じゃない……一か八か……!)

凡太「……いくぞ!」
勝利に向け、凡太は大地を蹴った!

295 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 21:20:35 ID:RE3jDykc
先着7名で(順番通りじゃない書き込みは無効)結果が出ても一応最後まで引いて下さい。
★凡太 オーバーヘッドキック (! card) 44+(! dice + ! dice)+(ガッツ切れペナ-1)=
★修哲SB右 クリア (! card) 37+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
★修哲SB左 クリア (! card) 37+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
★修哲DMF クリア (! card) 37+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
★修哲CB前 クリア (! card) 37+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
★修哲CB奥 クリア (! card) 37+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
★若林 クリア (! card) 41+(! dice + ! dice)=

!後のスペースを消して書き込んで下さい。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(修哲ゴールキック)(修哲MF1がフォロー)(修哲MF右がフォロー)
≦−2→大きくクリア。

【シューター】−【キーパー】
≧2→凡太のオーバーヘッドキックが修哲ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(修哲ゴールキック)(修哲MF1がフォロー)(修哲MF右がフォロー)
≦−2→大きくクリア。

【備考】
若林:ダイヤかハートで「とめる!(+3)」

*入らなければ試合終了です。

296 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:20:53 ID:???
★凡太 オーバーヘッドキック ( ハート8 ) 44+( 1 + 2 )+(ガッツ切れペナ-1)=

297 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:20:58 ID:???
★凡太 オーバーヘッドキック ( ダイヤ5 ) 44+( 6 + 2 )+(ガッツ切れペナ-1)=

298 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:21:13 ID:???
★修哲SB右 クリア ( クラブ9 ) 37+( 3 + 4 )+(人数補正+2)=

299 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 21:21:42 ID:???
若林はパンチングでしたorz
重ね重ね済みません……。

300 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:22:09 ID:???
>>299
気にすることはない、どうせ届いていないw

301 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:22:11 ID:???
★修哲SB左 クリア ( ダイヤ5 ) 37+( 5 + 1 )+(人数補正+2)=

302 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:22:13 ID:???
★修哲SB左 クリア ( クラブ8 ) 37+( 1 + 6 )+(人数補正+2)=

303 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:23:15 ID:???
★修哲DMF クリア ( ハート8 ) 37+( 2 + 2 )+(人数補正+2)=

304 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:23:37 ID:???
★修哲CB前 クリア ( JOKER ) 37+( 6 + 5 )+(人数補正+2)=

305 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:24:42 ID:???
★修哲CB奥 クリア ( スペード5 ) 37+( 5 + 2 )+(人数補正+2)=

306 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:25:23 ID:???
>>304
ひどいオーバーキルw
★若林 クリア ( スペード3 ) 41+( 5 + 3 )=

307 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 21:27:20 ID:???
DMF以外は最低でもこぼれ球、DMFにしても減衰はしてるからなあw

308 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 21:31:19 ID:???
うわぁ……こ、この能力値差でGKまで届かないとか……。
えー……負けが決定した所で、今日はこの辺で。
いやまあ、もう負けた時の描写はしちゃいましたけど……。
いやー、引きが悪いってのはこういう事を言うんですねぇ……。

309 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 21:35:16 ID:???
ちなみに初めの方に引いたカードですが(日向カード引いた時のです)、選択によっては他にもこんなのが出ました。

ダイヤ:三杉のカード ドリブル+1 ブロック-1 習得:華麗なドリブル(1/4でドリブル力+3)
ハート:岬のカード パス+1 ブロック-1 習得:ジャンピングボレー(低シュート力+4)200消費
クラブ:若林のカード パンチング:41 キャッチ:38 習得:SGGK伝説(PA外からのシュートに対しセーブ力+3)

310 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:19:39 ID:???
> ★凡太 オーバーヘッドキック ( ハート8 ) 44+( 1 + 2 )+(ガッツ切れペナ-1)= 46
> ★修哲SB右 クリア ( クラブ9 ) 37+( 3 + 4 )+(人数補正+2)= 46
> ★修哲SB左 クリア ( ダイヤ5 ) 37+( 5 + 1 )+(人数補正+2)= 45
> ★修哲DMF クリア ( ハート8 ) 37+( 2 + 2 )+(人数補正+2)= 43
> ★修哲CB前 クリア ( JOKER ) 37+( 6 + 5 )+(人数補正+2)= 51 *JOKER自動6ゾロ!
> ★修哲CB奥 クリア ( スペード5 ) 37+( 5 + 2 )+(人数補正+2)= 46

【シューター】−MAX【ブロッカー】≦−2→大きくクリア。

凡太「オーバーヘッド……」
凡太は勝利への最後の希望を込め、一か八かの大技に挑む。
が、しかし、やはりぶつけ本番で使うにオーバーヘッドキックは難しすぎた。
修哲SB右「おらぁ!」
修哲SB左「おお!」
修哲CB前「これで……」
修哲CB奥「試合終了だ!」
凡太「駄目だ……届かないッ!」

311 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:20:53 ID:???

     バシィィィ!

若林「勝った……!」
凡太の脚がボールに届く前に、修哲DF陣はボールを大きくペナルティエリアの外へ弾き出した。
凡太「畜生ッ……!」
最後のシュートを放つことも出来ず、遠ざかって行くボールを見送ってから、凡太は強く唇を噛みしめ、
目をギュッと瞑った。

     ……ビシャァァァァッ!!

そして一瞬の後、敗北の重い現実に押し付けられるように、ぬかるんだグランドへ背中から叩き付けられる。

     ピーーーーーーーーーーーーーーーッ!

同時に、試合の終了を告げる長い笛が鳴り響く。

312 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:23:12 ID:???
石崎「試合……終了」
南葛MF1「ああ……」
南葛CB左「終わった……」
南葛DMF「ここまで……か」
走り続けていた足を止め、呆然と立ちつくす南葛イレブン。
冷たい雨が、疲れた彼らの身体を更に痛めつけるように降りかかる。

若林「よしっ!」
修哲CB前「勝った!勝ったぞー!!」
キスーギ「俺が居るんだから勝って当然だろ!」
修哲MF1「まあ実際お前が一点取ったんだしな!」
修哲MF右「大口もまあ許してやるよ!」
修哲SB右「しっかし苦戦したなぁ……」
修哲SB左「ああ、南葛は翼だけだと思ってたのに、凡太とか言う奴もいたからな」
修哲DMF「あいつは厄介だったなぁ。後半終了間際のシュートなんか、絶対決められたと思ったもんな」
修哲CB奥「おいおい、キャプテンがゴールを割られると思ってたのかよ」
修哲DMF「ははっ、そんなことはないけどさ、ちょっとびびったよ」
修哲MF左「しかし、最後までやばかったなぁ……」
修哲MF1「ああ……凡だけじゃねぇよ、南葛がここまでやるとは思わなかった」

南葛イレブンとは対照的に、冷たい雨をものともせずはしゃぎ回る修哲イレブン。
その明暗の差は勝負の上で避けられないものだが、やはり残酷ではある。

313 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:25:54 ID:???
凡太「負けた……」
ゴール前の水たまりで大の字になったまま、凡太は降りしきる冷たい雨を浴びる。
顔に当たる雨の冷たさとは異なる熱い液体が顔を伝い落ち、空を占める暗く厚い雲が奇妙に歪んで見えた。
凡太(負けるってのは、こんなに悔しいもんなんだなぁ……)
長い時間、立ち上がれなくなるまでフィールドをかけずり回った疲労、身を切り裂くような冷たい雨、強く打ち
付けた背中を焼く激しい痛みと、窒息感。
凡太(だが……)
たった一つ敗北は、それら全てよりも激しく、凡太の心と体を焦がす。
凡太「あー……」
肺の中の空気を全て吐き出し、凡太は泥まみれの手で両目をグッと拭う。
目に溜まった熱いものは全てこぼれ落ち、泥水に紛れる。
凡太「……」
目を開けた時、視界はもう歪んでいなかった。雲は厚く、まだ雨は降っていたが、雨粒の一つ一つも、
泥塊の様な雲の腹も、はっきりと目に映る。
そしてその視界にもう一つ、大きな手。
若林「……掴まれよ」
凡太「若林……」
泥の中で仰向けに倒れる凡太に、若林は手をさしのべる。
その大きな体も、凡太と同じように雨に濡れ、泥にまみれていた。
凡太「……」

★若林の手を……
A:掴む。
B:掴まない。

先に2票入った選択肢に決定します。

314 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:28:44 ID:jqXrjIcY
上げてなかった。
結構重要選択です。

315 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 18:30:43 ID:T3xbQn5c

強かったよゲンさん。

316 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 18:39:04 ID:iVlNl0go


317 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 20:49:29 ID:???
読み切り分終わるな

318 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:08:39 ID:2aPfAXZs
> A:掴む。

凡太「……」
凡太は黙って差しのばされた手を掴む。
その手を若林は強く引き、凡太の身体を泥の中なら引き起こす。
若林「また、サッカーやろうな」
凡太の身体を引き起こしながら、若林は言う。
凡太「ああ……」
雨に濡れる顔を若林に向け、凡太は静かに、しかし力強く答えた。

しかしほぼ時を同じくして、敗北よりも更に過酷な現実に置かれた男が居た……。


319 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:09:47 ID:???
     〜控え室・試合終了時〜

     ピーーーーーーーーーーーーーーー!

翼「……!」
控え室まで聞こえた長い笛の音に、翼は身体をびくりと震わせる。
翼「試合が……終わった」
結果は誰に聞くまでもない。ある意味翼自身が一番それを知っている。
前後半60分、延長前半10分、退場になるまでの後半約5分。
そして、退場してから試合が終わるまで、ピッチに立つことの出来なかった5分。
雨に濡れた体は既に乾き始めている。肌に張り付いた泥は乾いて砂になっている。
身体の熱は冷め、早かった息は落ち着き、早鐘のように拍っていた鼓動は静まって、痺れるような全身
の疲労は、時間と共に癒えた。
にも関わらず、翼は外で雨に打たれている21人の誰よりもやつれて見えた。
翼「……僕は……何故こんな事に……どこで……何を間違えたんだ……」
誰もいない控え室で、翼は虚空へ向かい問いかける。
答える者は居ない。それは翼も知っている。しかし、それでも翼は呟かずには居られない。
翼「どこで……何を……」
再び答えるもののない問いが虚空に放たれる。それはさざ波のように小さな部屋を満たし、白い壁に
阻まれ、吸い込まれるように消える。
……筈だった。

320 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:14:08 ID:???
???「全てだ……始まりから全てが、全てのものが間違っていた……」
それはあり得べき事か、虚空が翼の問いに答えた。
翼「な……んだ?」
廃人のように呆然としていた翼も、事態の異常さにふと我を取り戻す。
虚空は続けて言う。
???「全てが、全ての始まりから間違っていた。かの者がこの世界に現れた時から……」
翼「なんだ?何なんだこれは……?」
幻聴とも思えないその事態に狼狽する翼。
声は尚も続ける。
???「お前はお前の定められた道を踏み外した……」
そして厳かに告げる。
???「だが案ずるな……善の皆善なるを知らしめ、その定める道を取り戻し世界の行く手に正しき
 道を敷くのだ……」
翼「何を言って……!」

     ヴォンッ……!

突然、翼の周辺を光が包む。
翼「うあっ……うあぁぁぁぁぁ!」
そして一瞬の後、その光は翼と共に消える。

     ………………

そして、静寂だけが残った。

321 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:16:28 ID:???
     〜同時刻〜

若林「また、サッカーやろうな」
凡太「ああ……」
死闘の末なにがしかの感情を共有した若林と凡太。
石崎「負けちまったなぁ……」
その光景を遠くに見ながら、石崎は溜息もような呟きを洩らす。
石崎「でもまあ、あいつらは全力を尽くしたしな……満足なのかもな」
と、その時翼の事を思い出す。
石崎「でもアイツは……大丈夫かな。叩きのめされてなきゃいいが……」
ある意味自業自得だが、それでも苦楽を共にしたチームメイト。ばっさりと切り捨てる気にはなれない。
石崎「明日にでも足腰立たなくなるまで特訓させるか……今はそれが一番の薬だろう……」
そんなことを考えながら、ぼんやりと凡太達の方を見ている時、その異変は起こった。

     ヴォンッ……!

石崎「な、なんだアレは!?」
突然凡太と若林の身体が強い光に包まれる。
石崎「いけねぇ!ヤバイ感じがする……!」
光の強さに不吉な者を感じ、石崎は慌てて凡太達の方へ駆け寄る。
しかし、その石崎を拒むように、光は弾ける様に強さを増した。
石崎「うわぁ!」
思わず目を瞑り足を止める石崎。
石崎「くそっ、何なんだ一体……」
そして目を開けた時、そこには凡太の姿も、若林の姿もなかった。
石崎「そ、そんな……そうなってるんだ!?」
そう叫び、凡太立ち退いた場所へ駆け寄る石崎。だが、既にそこには何もない。
何の跡形もなく、翼も若林も消えている。
石崎「二人とも……どこへ……」
呆然と呟く石崎の声、それのみが、虚空に響いた……。

322 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 22:16:59 ID:???
一体何が始まるんだw

323 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 22:18:28 ID:???
やっぱ「おのれ凡太!貴様のせいでこの世界も破壊されてしまった!」じゃね?

324 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:22:21 ID:???
短いですが、今日はこの辺で。
地味さを愛してくれた人には申し訳ないですが、これから先はかなりの超展開で地味さはダウンしてしまいます。
展開も振り幅が大きいので付いてきてもらえるかも正直心配ではあるんですが……。
何とかヨロシクお願いします。

325 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:27:23 ID:???
あ、後この世界では覚醒出来なかった翼ですが、覚醒していたらこんな技能を覚えました。

ヒールリフト(1/4でドリブル+4)
ジャンピング回避(1/4でドリブル+2)
オーバーヘッドキック(高シュート力+2)
レジェンドデストラクション(SGGK伝説無効)
アキちゃんの声援(対若林判定に+2)

一個も覚えませんでしたが。

326 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:14:04 ID:???
修哲MF1「な、何だったんだ今の光は!?」

その異常な現象は、当然修哲イレブンにも騒ぎを起こしていた。

修哲SB右「わ、わからん、わからんがしかし……キャプテンが消えちまった!?」
修哲MF右「お、おい、冗談じゃねぇぞ!試合が終わったばっかりだってのに、なんなんだよこの怪現象は!」
修哲CB前「俺に聞かれたって分かる訳ねーだろ!」
修哲FW右「もしかしたら何かの爆発……キャプテンは吹っ飛ばされたのかもしれない!」
修哲MF左「爆破ったって、何の音もしなかったじゃないか!?」
何が起こったのか全く理解出来ず、大混乱に陥る修哲イレブン。
修哲CB奥「落ち着けお前ら!とにかくキャプテンを捜そう!」
修哲SB左「あ、ああ……そうだな」
修哲CB奥の提案で一応の方向性を与えられた修哲イレブンは、ほんの少しだけ落ち着きを取り戻す。
修哲DMF「キスーギ、お前もキャプテンを……」
と、そこで初めて気付く。
修哲DMF「あれ、キスーギの奴は……?」
修哲CB前「おいどうした、早く探しに行こう!」
修哲DMF「いや、キスーギの奴が……どこにも居ない!?」
修哲CB奥「何だって?」
慌てて辺りを見回す修哲CB奥。だがどこを見渡しても、さっきまで居たはずのキスーギの姿はない。
修哲CB奥「キスーギまで……消えた!?」

327 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:15:55 ID:???
……気が付くと、凡太は混沌に漂っていた。
凡太「ここは……!」
凡太は既に何度か体験した感覚である。その暗闇に驚きはしたが、慌てはしない。
若林「な、なんだここは!?」
だが若林はそうはいかない、突然虚空に放り出された不思議な感覚に狼狽する。
凡太「落ち着いてくれ若林!大丈夫だ……多分」
若林「多分って……て言うかここはどこだ!?何で俺達はこんな所に居るんだ!?」
凡太の言葉でも、若林は冷静さを取り戻すことはなかった。この異常な状況では、当然といえば当然
といえた。そして……

     ヴォンッ……

???「ここは世界の海……」
若林「な、なんだ?誰だ!?」
声が響く。凡太にはもう馴染みの声だ。
凡太「……やっぱりお前か。なんだ、今度何の用だ?若林まで巻き込んで……」
???「ふふっ、私はただの仲介者。人と神の挾間をつなぎ、選択者の行く先を照らす燈火……。
 誰かが世界の渦に巻き込まれたとしても、それは私のせいではないよ」
若林「わ……訳のわからねぇ事言ってんじゃねえよこの電波野郎!」
姿を見せぬ声の意味不明な言動に激昂した若林が怒鳴る。
???「お前の問いに答えただけだ、振られ男……」
若林「だ、誰が振られ男だっ!!」
???「お前だよお前。告白した翌日の試合中に振られるって……ぷぷっ、ハズカシー」
若林「てっ……テメーは殺す!絶対殺す!」
???「まあ落ち着けよ、振られ林」
若林「若林だ!てか姿見せろ、この卑怯者が!」
凡太「お、落ち着け若林!アイツの言うこといちいち相手にしてちゃ駄目だ!」
真っ赤になって暴れる若林を、凡太は懸命になだめる。

328 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:18:26 ID:???
???「若林、お前がここにいるのは私の仕業ではないが、私は親切にもお前を救いに来たのだ。
 もう少し感謝してもいいと思うがの?」
若林「感謝だと〜……馬鹿も休み休み言え!」
???「お前が……」
ふっと、見えぬはずの姿が、若林の足下を指さした様な気がした。
???「混沌に溶けることを望まぬのであれば……」
若林「なんじゃこりゃあ!?」
そして若林が叫ぶ。
凡太「わ、若林……!?」
同様に凡太も叫び声を上げた。見るとあろう事か、若林の身体が足下から暗闇に溶けてゆく!
若林「じょ、冗談じゃ似ないぜ!なんなんだ一体!?」
凡太「おい!これはどういう事だ!」
声に詰め寄る凡太。だが声は、少しも慌てず答える。
???「世界の海……混沌の海原を渡れる者は選択者だけだ。それ以外の者がここを渡ろうとすれば、
 混沌に溶け太極に帰る……」
若林「で、電波過ぎる!そんな電波な理由死ぬのは嫌だ!」
???「死ではない。混沌に溶けるだけだ」
凡太「そんな意味の分からない理屈はいい!若林を何とかしてくれ!」
ますます薄くなって行く若林の身体に、凡太は切迫した叫びを声にぶつける。
???「落ち着け。言ったであろう、救いに来たのだと……」
そう言うと、声はまた見えぬ指で若林を指し示す。

     ヴンッ……

若林「な、何だ!?」
すると、若林の身体が光に包まれる。
凡太「この光は……!?」
???「恐れるな……」

329 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:20:02 ID:???

     ヴォン!

凡太「……っ!」
一瞬、破裂するように光度が増し、混沌の暗闇を全て払う様な光が凡太の視界を奪う。
凡太は知る術もないが、その様は彼らが消えた時のそれとよく似ていた。
凡太「……一体どうなって!?」
そして、光が消える。
???「見よ……」
声、そして徐々に回復する視力。
凡太「……若林!?」
そこに、若林の姿はなかった。
凡太「どういう事だ!若林はどこへやった!」
???「慌てるな……」

     ヴォン……

食って掛かる凡太をいなし、声は空間にボールを出現させる。
凡太「そのボールは……」
???「そう、お前の持つ力だ。そしてこのカード……」
声に従い、ジョーカーのスロットに差し込まれた黒いカードがリジェクトされる。
凡太「それは……」

330 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:22:34 ID:???
???「お前は若林に勝つことが出来なかった……」
凡太「な、なんだ?今はそんな話をしてる時じゃ……」
突然別のことを話し出す声に凡太は混乱する。
???「勝とうというするからこそ人は敗れ、敗れまいとするからこそ勝利を求める。敗北と勝利は
一面の表裏。勝とうとする心こそが敗北を産む……」
凡太「なんだ……勝っちゃいけないってのか?
 い、いや、そんな場合じゃない!若林はどうなったんだってばよ!」
???「お前がこの世界で得たモノは「敗北感」勝利を求める強き力は、同じように強く敗北を引き寄
 せる……また敗北は更に強き力への道標でもある。永遠に勝ち続けるモノ……そんなモノが存在する
 のだろうか?」
声がそこまで言うと、カードが淡い光を放つ。
凡太「黒いカードに絵が……」
その光が収まり、カードには砦を守る屈強な将軍の絵が浮かび上がる。

     ★「召還・若林」のカードを手に入れた!

また、凡太が力を少し取り戻しました。

選手  ガッツ  ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ 高/低
凡太   600  38  37  37  36  36  35  37  4 4
              ↓
凡太   700  48  47  47  46  46  45  47  4 4

331 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:24:07 ID:???
???「そのカードは選択者以外の者が混沌の海を渡る為の箱船……若林はその中にいる限り無事だ」
凡太「その中って……若林をカードの中に!?」
???「混沌を渡るにはそれよりない。安心しろ、そのカードをジョーカーのスロットに入れればす
 ぐに若林はお前の前に現れる。おっと、今入れるなよ。ここで出ると消えちゃうからな」
凡太「いやいやいや、返してやってくれよ!僕は良いけど、若林まで巻き込んじゃ駄目だろ!?」
???「それは私の役目でもなければ力も及ばぬ。それに今戻ってもどうせ……」
凡太「なんだ……?」
珍しく言いよどんだ声の物言いに、何か不吉なモノを感じた凡太が聞き返す。
???「なんでもない……さあ、旅は始まったばかりだ!お前は次の世界へ行け!」
凡太「おい!またごまかし……!」
???「世界は止まらぬ、今何を聞いてもお前に出来ることはない。選択者たるお前は選び続けるほかない!」
声が一段と大きくなり、混沌の闇が波打つように凡太を押し流す。
凡太「おいまだ話は……!」
その声も虚しく、凡太は波に流され、混沌に浮かぶ巨大な塊。「世界」に引き寄せられ、溶けるよう
にその中へ落ちた……。
凡太「またごまかしやがって〜……!」

???「全てが終われば、還る日もあるだろう……」

332 :キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:25:50 ID:???
凡太「またごまかしやがって〜……!」
混沌での叫びが尾を引くように、そう叫びながら凡太はその世界に現れた。
凡太「くそっ、あいつ何も教えてくれないじゃないか……ってなんか変だな?」
不満を呟きながら凡太は奇妙な感覚に襲われた。
凡太「何というか……空を飛んでいるような……」
そしてすぐ奇妙な感覚の正体に気付く。
凡太「あー……もう驚かないよ、これぐらいじゃ」
身体のどこにも地面の感覚がない、凡太の身体は自由落下していた。
しかも下を見れば、地表まで軽く100mは有りそうだ。
凡太「これは死ぬかな……I can fly」
軽く覚悟を決め、凡太は目を閉じた。
そして、そのまま地表に落下する。

     どかーーーーーーーん!

ちょうど真下にあった石造りの建物の屋根をぶち壊し、凡太は建物の中に落下した。
普通なら即死どころか全身バラバラに飛び散る所だが……。
凡太「いてて……まあね、死なないと思ってたよ」
落下をしていた時から、スートスロットボールが落下の速度をゆるめて居たのは感じていた。
そして石の屋根に叩き付けられた瞬間も、ボールが何らかの力で衝撃から身を守ってくれた。
凡太「あの声は得体が知れないが、こういう形で殺しには来ないだろうしな……」
呟きながら凡太は瓦礫を押しのけ立ち上がる。
凡太「っと……ここはどこだ?」
そして辺りを見回す。付近に瓦礫が散乱しているのは良いが、それ以外には家具らしきモノも何もない。
代わりに、というわけでもないだろうが、石造りの床から立派な石柱が何本も伸び、それがさっき突
き破った同じく石造りの天井を支えている。
凡太「人が住んでるって感じじゃないけど……やたら立派だよなぁ。
 日本って感じじゃない……外国の……そうだ、テレビで見たギリシャの神殿みたいだ」

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