キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 21:50:44 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
迷い込んだ森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作とは少し違うところがございます。
設定なども若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意を。



〜これまでのお話〜
アリティアの王女エリスの持つ『オームの杖』の力により、オグマとレナ、そしてウェンデルが蘇った!
勢いに乗るアカネイア同盟軍はそのままドルーア城の門を制圧。いよいよ最終決戦の準備は整った。
万全を期して森崎をはじめとする選ばれし精鋭15人がこぞって城の中へと突入するも、
なんとメディウスの用意した罠により、戦力を4分割されてしまった!
数々の精神攻撃や卑劣な攻撃を切り抜け、それぞれの部隊は中央の玉座へと向かう。
長きに渡るマルスたちの戦いが、暗黒戦争に終止符を打つときがついに訪れようとしているのだった…!

そして、森崎の長い戦いも――。



☆前スレ
【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1295795820/l50

401 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 02:26:16 ID:???
森崎
成長判定H→ ダイヤ2 成長判定力→ クラブ7 成長判定速→ ダイヤ4
成長判定武→ スペード3 成長判定魔→ スペード3

402 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 02:33:33 ID:???
カシム
成長判定H→ JOKER→1上がった
成長判定技→ クラブQ
成長判定速→ ダイヤ2→1上がった
成長判定運→ クラブA
成長判定武→ ハート6
成長判定守→ スペード6
成長判定魔→ ダイヤ3

カシム ホースメン レベル3 EXP30  25戦8勝0敗
        成長率
HP37/37     ◎(次回☆)
力 20      ○
技 14      ○
速 17      ○
運 10      △
武 11      △
守  9       △
魔  5       ×

以上のようになりました

403 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 02:34:47 ID:???
マリク
成長判定H→ ハート7→1上がった
成長判定力→ スペード4
成長判定技→ ハート4
成長判定速→ ハート8→1上がった
成長判定運→ スペードQ
成長判定武→ ダイヤ5→1上がった
成長判定守→ ダイヤ8→1上がった
成長判定魔→ クラブK→1上がった


マリク 司祭 レベル2 EXP30 20戦12勝0敗
        成長率
HP35/35     ◎
力  8       △
技 11      △
速 15       ○
運 11      ○
武 15      ◎
守 13      △
魔 11      ×

以上のようになりました

404 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 02:46:12 ID:???
森崎
成長判定H→ ダイヤ2→1上がった
成長判定力→ クラブ7
成長判定速→ ダイヤ4→1上がった
成長判定武→ スペード3
成長判定魔→ スペード3

森崎 スターキーパー レベル6 EXP30 107戦38勝4敗 4000G
        成長率
HP36/36     ◎
力 15      ○
技 20      △
速 17      ◎
運 20      ◎
武 12      △
守 20      ○
魔  7       ×

以上のようになりました

405 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 02:47:40 ID:???
※指揮レベル上昇判定を行います

先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします

マルス(4)→! card
ミディア(4)→! card
============
ミネルバ(3)→! card
アベル(3)→! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します


マルス・ミディア
ダイヤK・JOKER→指揮レベルが4→5(MAX)に
それ以外→変化なし

ミネルバ・アベル
K→指揮レベルが3→4に
JOKER→指揮レベルが3→5(MAX)に
それ以外→変化なし

406 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 02:47:52 ID:???
マルス(4)→ クラブ3
ミディア(4)→ クラブ6

407 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 02:55:49 ID:???
ミネルバ(3)→ クラブJ
アベル(3)→ ダイヤ8

408 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 02:56:13 ID:???
ミネルバ(3)→ ハート5
アベル(3)→ スペードK

409 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 03:33:17 ID:???
マルス(4)→ クラブ3→変化なし
ミディア(4)→ クラブ6→変化なし
ミネルバ(3)→ クラブJ→変化なし
アベル(3)→ ダイヤ8→変化なし

※今回指揮レベルは上昇しませんでした。


マルス王子がメディウスを討ち取った!
その知らせは瞬く間にドルーア城、引いては城外のアカネイア同盟軍の仲間たちへと伝達された。

ここまで苦難の戦いを乗り越えてきた多くの兵士たちは、その勝利の美酒に酔い、涙を流していた。

ジェイガン「マルス王子…お見事です。よくぞここまで成長して下さりました…
      このジェイガン、もはや思い残すことはございませぬ……」

カイン「さすがはマルス様だ!アリティア王国バンザーイ!!
    (でも……聖騎士になれたとはいえ、アベルとの差は歴然だよな……)」

ドーガ「これでようやく大陸に平和が戻ってくるのだな。
    ゴードン、俺達は勝ったぞ……見ていてくれたか……?」

リフ「私の目に狂いはありませんでしたな。やはり森崎殿は立派な指揮官の器を持っておる…!」

マジ「サジ。お前の死は決して無駄なんかじゃなかったぜ。
   だって、オグマ隊長とバーツがやってくれたんだからな……」

ナバール「…………」

ビラク「ハーディン様…ロシェ、ウルフ、ザガロ…終わったよ…」

410 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 03:34:22 ID:???
ウェンデル「マリクよ。お主の成長をこの目で確かめることができて感無量じゃ…」

リカード「さっすがジュリアンのアニキだぜーっ!もう一生ついていきますッス!」

バヌトゥ「メディウスが倒れたか…これが世の摂理なのだな…
     (あとはガトー司祭がどう動くか……それだけが心配じゃわい)」

リンダ「マリク…森崎…よかった……本当によかった…」

ジョルジュ「アカネイア聖王国に再び光が戻る。本当の戦いはこれからだ」

ジェイク「いよーっしっ!アンナー!俺達の愛情パワーが勝利をつかんだぜ〜〜!!」

トーマス「森崎、俺はお前のことを親友として誇りに思うぜ…!」

トムス「我々の勝利か…!よし、ミディア将軍の栄光を称える準備をするのだミシェラン!」

ミシェラン「俺は兄貴の奴隷じゃねーっつーのっ!!」

ボア「ほほほ…まだ我々には祖国再興という大きな仕事が待っておるのじゃぞ?」

ジェイク「やっぱり僕はこうして機械いじりしてるほうが性に合ってるんだな〜戦いはもうこりごりです」

サムソン「任務完了…有事の時まで、いざさらば…」

チェイニー「(戦ったりサッカーしたり…人間ってのはほんと忙しいねぇ…ま、オモロイから付き合うけどね)」

チキ「(なんでだろ…うれしいのに、なんだか……)」

エスト「キャッホー!ミネルバ様と姉さんたちの活躍で、見事勝利を勝ち取りました〜!!」

411 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 03:35:22 ID:???
ロレンス「グルニアの民たちよ…戦乱は終わったぞ…」

エリス「マルス、マリク、ここまでよく頑張りました……
    父上、母上……私たちは勝ちました……!」


そして、城内では…


マリア「ミネルバ姉さま!」

ミネルバ「む、マリアか…」

ドルーア城の西門前の庭。姉の姿を見つけたマリアは元気な声でミネルバへと近づく。
ミネルバは人差し指を立てて口元へと持っていく。どうやら静かにしろというサインらしい。
何事かと思い、マリアはミネルバの眺める方向をそうっと覗く。そこには……


ふたりのじかん→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→バーツとパオラがいい雰囲気で花壇の前に腰掛けている…
スペード・クラブ→バーツとパオラが互いのこれからのことを話している。
JOKER→ミネルバ「い、いかん、これ以上はマリアには見せられん!」

412 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 03:36:44 ID:???
ふたりのじかん→ クラブ8
おとなのじかん

413 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 12:28:24 ID:???
>>412
けんぜんな もりさきいたに そんなものは ありません
============
ふたりのじかん→ クラブ8
>スペード・クラブ→バーツとパオラが互いのこれからのことを話している。

マリア「(あれ…?姉さま、パオラとバーツさん、なんだか深刻そうな顔して話し込んでるよ)」

ミネルバ「(うむ……)」

勝利の知らせを聞き、ミネルバたちは制圧作業を他の兵士たちに任せて休息をとっていた。
そこでミネルバは部下であるパオラに気を利かせて二人きりの時間を見繕ったのだが…

ミネルバ「(よく考えて見れば…あの男はタリスの戦士。
     マケドニアとは海と山を隔てた遠い国の者なのだ。
     戦が終わり、故郷に帰るであろうバーツとはもう……)」

パオラは暗黒戦争によって荒れ果てたマケドニア再興に決して欠かせない自分の腹心であり重臣だ。
この戦いを通し、ミネルバに匹敵する戦果を上げた彼女は新マケドニア騎士団の長として
生き残った兵士たち、引いては疲弊した国民たちを励まし、導く役職に置くつもりであった。
そんな彼女をタリスに送り出すほど、今のミネルバ、マケドニア王国には余裕など無い。
また、バーツもタリス王にとっての大事な兵の一人のはず。
彼もまた戦争で傷ついた国の復興の手伝いに奔走することだろう。

パオラ「バーツ……」

バーツ「パオラ。お互い無事に生き残ることが出来たな」

パオラ「ええ……」

414 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 12:30:07 ID:???
戦いに勝利したこと、そして最愛の人と共に生き残ることが出来たこと。
これほど嬉しいことはないと、バーツは満面の笑みを浮かべてパオラを見る。
もちろんパオラも彼と同じ気持である。しかし、今のパオラはそんな彼の無垢な笑顔が辛かった。

パオラ「バーツ、大事な話があります。聞いていただけますか?」

バーツ「ん?なんだよ急に改まって。もちろん聞くよ。じゃんじゃん聞くよ」

パオラ「……メディウスが倒れ、戦いが終わった今…バーツはやはりタリスへと戻るのですよね」

互いの国が安定するまでは、そう簡単に会いに行くことなど出来ないだろう。
タリスのいち早い復興にはバーツの逞しい力は必要不可欠。
だが、パオラの心の中には離れたくない。一緒に居たいという気持ちも同居している。
これまで和を重んじ、周りのことを気にすることを念頭においていた
自他共にのんびりで穏やかな性格のはずの自分からは想像できない発想に、パオラは自己嫌悪の念を抱く。

パオラ「(私はズルい女ね……今、何が一番大事なんて分かりきっていることじゃない)」

ドルーア帝国が倒れたとはいえ、大陸全土を巻き込んだ戦火の傷はそう簡単には癒えない。
すべての国が力を合わせなければ、いつまでたっても本当の平和は戻っては来ないだろう。
パオラはバーツの言葉を胸が締め付けられるような思いを抱きながら待った。


グッバイありがとう心から→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→ああ。もちろんタリスの復興を手伝うさ。でも……
スペード→実は今朝傭兵団に辞表を出してきた。俺は……君の故郷へ行くよ
クラブ→……パオラはどうするんだ?やっぱりマケドニアに帰るのか?
JOKER→実は急に西方のバレンシア大陸ってところに行くことになっちゃってさ…

415 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 12:32:28 ID:???
グッバイありがとう心から→ ダイヤ7

416 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 12:34:13 ID:???
っし!よくやった!

417 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 12:45:39 ID:???
なんという愛しい恋人よ

418 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:01:31 ID:???
>>416-417
やったねバーちゃん!支援が増えるよ!
============
グッバイありがとう心から→ ダイヤ7
>ダイヤ・ハート→ああ。もちろんタリスの復興を手伝うさ。でも……

バーツ「ああ。もちろんタリスの復興を手伝うさ」

ああ、やはり。確固たる強い意思が見えるこの男らしい返事。
だがパオラは寂しさとともに、それ以上の嬉しさを感じていた。
なぜならパオラがバーツの一番好きなところは彼のこの竹を割ったような性格だからだ。
自分は故郷に帰り復興を手伝う。そう言ってくれたバーツと出会い、
愛しあうことが出来たことを、パオラは本当に嬉しく思っていた。

バーツ「でも」

パオラ「え…?」

バーツ「国の復興が終わって…大陸に平和が戻ったその時には……」

グイッ!

パオラ「あ…」

力強く腕を引かれる。パオラの柔らかくも細い体は、バーツの逞しい体へと強引に重ねあう。
思わず両手が鋼のような厚い胸板へと置かれた。とくん、とバーツの高鳴る鼓動が手を通し伝わってくる。
ゆっくりとパオラは顔を上げる。翠の瞳に映るのは青髪の雄々しい益荒男。
真剣なまなざしでこちらを射ぬいてくる。竜騎士であるパオラは逃れるすべもない。

バーツ「必ず迎えに行く。それまで……待っていてくれるか」

419 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:02:42 ID:???
返事など答えるまでもないことはもうお互い分かりきっていた。
けれどもこれは騎士として通さなければならないケジメだ。
パオラの頬につうと涙が伝う。雫はこぼれ落ち、どちらともしれず握り合っていた手へと落ちていく。

パオラ「……はい」

アカネイア大陸の数々の争いを見守ってきたレフカンディの砦地帯。
そこで、二人の男女が実に運命的な出会いがあった。
もしも気になる人がいるのならば、一緒に行ってみるといい。
そこで愛を誓い合った二人は永遠に結ばれるらしいから。
これは後にマケドニアとタリス両国に語り継がれる小さなロマンスの一文である。



※バーツとパオラの支援が3→4に上がりました!






マリア「うーんうーん、よく見えないよぉ」

首を伸ばして少しでも視界を広げようとするマリアの大きな瞳を、
ミネルバは苦笑しながら両手ですっぽりと覆い隠す。

マリア「ぅひゃあ!ね、姉さま!なにをするのー!」

ミネルバ「此処から先はお前にはまだ早い。そうだな…あと5年は先の話だろうな」

マリア「えー」

420 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:03:54 ID:???
ドルーア城内では制圧作業が続いている。
城外にいた兵士たちが次々と城の中の物資を外へと運び出している。

兵士「ミディア将軍!武器庫の占拠完了いたしました!」

ミディア「ええ、ありがとう」

オグマ「ちょっといいか?何か使えそうな武器は無かったか?」

兵士「え?いや、あの…」

凄みのある頬に傷のある男にいきなり話しかけられ、困惑する一般兵を庇うようにミディアがオグマの前に立つ。

ミディア「ここで得た物資は一度アカネイア王国へと持ち運ぶのだから。
     勝手に持って行ったりなんかしちゃダメよ」

オグマ「ん、なんでまた」

ミディア「多くの武器には良質な鋼や銀が使われているわ。
     壊れた建物の復旧や物資の交換のための資金替わりとして有効に使わなくちゃ」

オグマ「……それはまぁ理解できる話ではあるが。
    なにもわざわざアカネイアに集める必要もないだろう。
    マケドニアやグルニアに直接配ることだってできるんじゃないのか?」

ミディア「この戦争でグルニアとマケドニアの多くの将軍たちが命を落としているの。
     皮肉にも真っ先に狙われたはずのアカネイアがそれほど被害が無かったのよね。
     パレスを制圧した後のカミュ将軍が、きっと兵士たちに無闇な略奪や破壊を止めるよう言い聞かせていたのね。
     ……宗主国として、アカネイアが先頭にたって大陸の復興に努めなくては」

421 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:04:55 ID:???
オグマ「なるほどな。だが……俺には一つ気がかりなことがあるんだよ。
    アカネイアの復興にかまけすぎて、他国のことがお座なりになっちまうんじゃないかってな」

ミディア「そうならないようにしてみせるわ。……剣闘士を雇い戦わせるような腐った貴族だけじゃないのよ」

オグマ「……気を悪くさせたのなら謝るさ。ま、頑張りな。
    俺に出来ることがあるのならば力になろう。タリス国に手紙を飛ばせばなるべく早く駆けつけるさ」

ミディア「ふふ……頼りにさせてもらうわね」

オグマ「おっと、それより……あの盗賊と司祭様は何処に行ったか分からないか?」

ミディア「ああ、あの二人なら確か……」


時間稼ぎ以外の何者でもない煩わしかった迷路も、二人きりになるには割と便利な場所である。
ジュリアンは配給された2人分の食物と飲物を持ってくると、小さな台に腰掛けるレナの方へと持っていく。

ジュリアン「レナさん、お疲れ様」

レナ「ありがとうジュリアン。貴方も疲れてるでしょうに…」

ジュリアン「はは、なんてことないって。元気だけが俺の取り柄って奴さ」

レナ「まぁ」

無理やり力こぶを作るジュリアンのひょうきんな態度に、レナは思わず噴きだしてしまう。
はしたないと思ったのか慌ててローブで口元を抑える仕草が、ジュリアンはたまらなく愛しく思う。
その儚い美しさを、ジュリアンは2度も失いかけたことに改めて恐怖を感じていた。

422 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:06:00 ID:???
ジュリアン「俺さ。レナさんがテーベの塔で死んだって聞かされたとき……
      もう周りの景色も人間も、何もかも真っ暗に見えたんだ。
      レナさんがオームの杖で生き返らなかったら……俺、どうなっていたか……」

レナ「そんな……ジュリアンは平和のため、仲間のために体を張れる心の強さがあるじゃない。
   私なんかがいなくたって、ジュリアンを必要としてくれる人はたくさんいるわ」

ジュリアン「レナさんはどうなんだい」

レナ「え……?」

今眼の前にいるジュリアンの目はいつも以上に真剣だった。
それは敵兵を前にして相手の急所を伺う時のような、飲み込まれてしまいそうな不思議な瞳。

ジュリアン「レナさんは俺を必要としてくれているのか…?
      戦いが終わって、宝箱を開けることも、扉を開けることも必要なくなった俺は……!」

元を正せばサムシアンの下っ端の盗賊でしか無かったジュリアン。
この戦いで剣士としての腕が上がったとは言え、平和へと向かうこの大陸にはもう必要ない技量だ。
物を盗むことを生業とし、影に隠れるように生きてきた彼に取って
アカネイア大陸に戻りつつある平和の光は視力を奪う戸惑いを感じさせるものでもあったのだ。

レナ「ジュリアン……」

レナは思い出す。自分はなんのためにシスターとして諸国放浪の旅に出ることを決意したのか。
貧困に喘ぐ弱き者を助けるため。そして彼のように悩み、苦しむ者に道を作ってあげるためではないか。
いや、それは詭弁でしか無い。レナの心にはある感情が芽生えていた。
聖職者として悩めるものを救うのではなくて。この人だから、ジュリアンだから救ってあげたいという特別な感情。
レナは優しくつぶやきゆっくりと立ち上がる。そして……

423 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:07:46 ID:???
手を握って歩きたい→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート・スペード→「私はあなたが必要です……」優しく両手を重ね合わせる。
クラブ→「きっと必要としてくれる人が現れます。いつか……必ず」そっと両手を重ねあわせる
JOKER→「ふぇふぇふぇ……今に必要となるさ……この女の体がな!」レナさんに異変が!?

424 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 14:08:19 ID:???
手を握って歩きたい→ ハート7

425 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 14:08:23 ID:???
手を握って歩きたい→ スペードJ

426 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 14:24:24 ID:???
人生のお出かけの時間を前にさしもの魔王も自重したようです。

427 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 16:15:10 ID:???
森崎の為に温存してるんだろ。

428 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 20:23:48 ID:???
>>426
城内戦での支援アップイベントをことごとくスルーしていたので、うまく帳尻合わせできていると思いますw
>>427
そろそろJOKERさんが何か事件を引き起こしてくれそうです…
============
手を握って歩きたい→ ハート7
>ダイヤ・ハート・スペード→「私はあなたが必要です……」優しく両手を重ね合わせる。

レナ「ジュリアン、聞いてほしいことがあるの」

ジュリアン「レナ……さん…?」

白く細い指がジュリアンの無骨な手へと優しく重ねられる。
これまで表裏構わず沢山の仕事をしてきた、レナが一番眺めてきた手である。

レナ「私ね、実は今まで受け取った報奨金をグルニアの実家に送っていたの。
   戦争が終わったときにどうしてもやりたい事があってね」

ゆっくりと、小さな子供に言って聞かせるようにジュリアンに語りかけるレナ。

レナ「マケドニアにね、孤児院を開きたいの。この戦いで一番傷ついたのは
   私たち兵士ではなくて、戦火に見舞われることしか出来なかった町の人達…
   戦争で親や兄弟を失った子供たちを助けてあげたいの」

ジュリアン「それは……素敵な夢だね。レナさんらしいや」

レナ「でもね。その……私一人ではきっと切り盛りできないと思うのよ。
   ほらっ、家を建てるのだって力仕事とかも必要になってくると思うし…
   それに私、細かい仕事とか苦手で、結構不器用なところがあったりして……そ、その……」

ジュリアン「(え……あ……やべっ……!)」

429 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 20:25:38 ID:???
顔を赤く染め、困ったような仕草で必死に次の言葉を探しているレナの澄んだ声。
そこまで聞いてジュリアンは激しく後悔した。レナを失いそうになって苦しんだのは自分だけではないことに気がついたのだ。
レナ自身も、自分が亡くなることで自分が悲しみに落ちることに心を痛めてくれていたのだ。
少々不謹慎ではあるが、ジュリアンは嬉しく思った。彼女がそこまで自分のことを気にかけているという真実に。
そしてこれ以上彼女に無理をさせてやることは男がすたると、ジュリアンは拳を握って腹を決める。

ジュリアン「レナさん!」

レナ「は、はい!」

ジュリアン「俺にも……ぜひ手伝わせてください!どんな仕事だってこなすよ。
      レナさんの夢、俺も側で見てみたいから……!誰よりも近くでさ!」

これまで自分からの気持ちのことしか頭になかったジュリアン。
自分とは不釣合いの高嶺の花だと決めつけ、愚かにもこちらから壁を作っていたのだ。
だが、その壁は今ここで崩される。世界一腕のたつ義賊と世界一優しい司祭の二人の手によって。


※ジュリアンとレナの支援が3→4に上がりました!


アベル「(さすがはマルス様だ。祖国を取り戻し、神剣を手にして見事メディウスを倒してくださった……
    俺はあの方にお仕えすることができて悔いのない騎士生活を終えることが出来る…)」

アベルは城内の残りの竜の掃討を任され、数人の兵士を引き連れて城内の探索を続けていた。
と言ってもその警戒は杞憂に終わり、アベルは兵たちを解散させて一人壁に寄りかかり勝利の余韻に浸っていた。

アベル「(しかし……改めて見回すと、随分綺麗な城だったんだな。
    さっきマルス様たちを見かけた玉座から続く中庭なんて、まるで楽園のようだった)」

430 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 20:27:23 ID:???
そしてアベルにはもう一つ気になることがあった。先程の戦闘では薄暗くて分かりにくかったが、
この城全体の所々に描かれている謎の壁画。テーベの塔で見たものと非常に似た作りになっているのである。

アベル「(古代史に関してはあまり詳しくはないが……どちらもドルーアにとっては重要な建築物だったのだろうか?
    だが、明らかにこれは人の手によって建てられた物に思える。
    バヌトゥの爺さんの話では、マムクートは人間状態ではせいぜい老人や子供程度の力しか発揮できないらしい。
    それは今の話であり、昔はまた違っていたのかもしれないが、俺の仮説が正しければ……)」

今回の暗黒戦争ではバヌトゥとチキ、2名のマムクートが同盟軍に協力してくれている。
たまに奇異の目で見られることのある2人だったが、大抵のものとは違和感なく交流していたと思う。
もしかすれば、この城やテーベの塔は遥か遠い昔、人が竜のために建てたものでは無いのだろうか?

アベル「……いや、無いな。大方竜共が人の住処を侵略して奪い取ったりでもしたのだろう。今回の戦争のように……」

普段は冷静に理論に基づいたことを考える自分らしくもないと、アベルは頭に浮かんだ愚かな妄想を斬って捨てた。
すると、そこに先ほど一緒に戦った仲間のうちの1人が現れる。



いらっしゃいお仲間さん→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→マリクが何処かニヤニヤしながらこちらへ近づいてくる。
ハート→カチュアが手を振りながら爽やかに近づいてくる。
スペード→カシムがはぁとため息を突きながらぼんやりと近づいてくる。
クラブ→…と思ったらそんなことはなかったぜ。さすがのアベルもお疲れらしい。
JOKER→…と思ったら今まで見たことのない緑髪の長身の美人さんが近づいてくるぞ…?

431 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 20:28:06 ID:???
いらっしゃいお仲間さん→ スペードA

432 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 23:44:30 ID:???
マスタープルフ誰に渡そうか・・・

やっぱオグマ?

433 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 23:49:38 ID:???
オグマかシーダあたりだと思うが
渡すのに自由行動1回使う価値あるかというと微妙じゃないかな

434 :森崎名無しさん:2011/03/19(土) 23:57:06 ID:???
第二部はまた下級職からだろうしねえ。
アイテムは全部なくなるんだっけ?

435 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 00:24:28 ID:???
アイテムは引き継げるけど
2部始まってすぐ再入手できるわけではない、だったかな

1部ではCCアイテムあまり揃わなかったし
とっておくのも普通にありだとおもう

436 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 00:34:44 ID:???
アイテム引継ぎができるんならとっとくほうがいいかなあ
候補オグマ、シーダ、リンダあたりだろうけど
みんな2部前半参戦だから能力引継ぎのうまみが少なそう

437 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 11:27:08 ID:???
>>432-433
最後の拠点パートの行動回数は3回なので、そこは好き好きですね。
>>434-435
第1部の森崎の武器や道具は徐々にランダムで回収されていく形になっていく予定です。
>>436
一応現段階では…

オグマ シーダ ドーガ トーマス マリア リンダ

の6名がマスタープルフで昇格する資格を持ってはいます。

既に実力者であるオグマやシーダを完璧に鍛え上げるか、
中堅クラスのドーガやトーマスをクラスチェンジで一流にするか、
ブーストや杖回復の増員のためにマリアやリンダを昇格させるか、
それとも早期獲得のチャンスに賭けて第2部へと持ち越させるか……
お好きなモノをお選びくださいね〜!

438 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 11:28:36 ID:???
いらっしゃいお仲間さん→ スペードA
>スペード→カシムがはぁとため息を突きながらぼんやりと近づいてくる。


カシム「あ、アベルさん。こんなところにいたんですね……」

声の方を見ると、カシムがため息混じりにこちらに近づいてくる。

アベル「おう、カシムか。なんだ、折角の勝利だというのにそんな辛気臭い顔しやがって」

カシム「この顔は生まれつきですよ!……じゃなくて、実際に辛気臭い顔してたかもしれません」

アベル「…ん?何かあったのか?」

カシム「はい……それが……」

カシムの話によると、最近あまり活躍が振るわなかったせいで報奨金がかなり減らされたらしい。
常に苦しい生活を送っている実家のタリスへと送金しているカシムだけに、この待遇はかなり辛いものがあるようだ。

カシム「それに比べてアベルさんはすごいですよね。何てったってあの大陸一の騎士のカミュを一撃で倒し、
    三種の神器の一つであるグラディウスを手に入れた後は、
    マケドニアのミシェイル王やドルーアの沢山のマムクートたちさえも
    歯牙にかけぬ位の八面六臂の活躍だったそうじゃありませんか」

アベル「はっはっは。そう煽てるなよカシム」

ジェイガンからはアリティアカップでの悲劇の退場劇以来、絶対に調子にのるなときつく釘を刺されている。
それでもやはりこうして褒められることに嬉しく思わない人は中々いないだろう。
苦楽を共に分かち合ってきた仲間に言われるのならばなおさらだ。

カシム「それで……その、これは相談なんですけど……」

439 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 11:29:37 ID:???
カシムの相談→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→よかったら僕をアベルさんのお店で雇ってくれませんか?
ハート・スペード→少しでいいんです。僕にお金を貸してください!
クラブ→……いえ、やっぱりなんでもないです。忘れてください……
JOKER→カシム「ヒャッハー!金をよこせ〜!」アベル「なにィ!」

440 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 11:31:36 ID:???
カシムの相談→ ハート6

441 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 11:45:26 ID:???
カシムの相談→ ハート6
>ハート・スペード→少しでいいんです。僕にお金を貸してください!


カシムの相談。それは金の融資である。

カシム「母の病気の薬を買うためのお金が……
    妹や弟たちへの服を買うためのお金が……」

アベル「(う〜む。どうしたものかね)」

アベルは武器屋の息子である。こと金銭面での話に関しては少々神経質にならざるを得なかった。
それにアベルはカインを復活させる際のアンナとの約束で新たにスポーツ店を開店させなければならない。
今回の報奨金のほとんどはその費用として当てるつもりでいるため、
実はそれほど手持ちに余裕があるというわけではない。


アベルの返答→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→親孝行のカシムに共感したアベルは快く融資してくれた
ハート→家族思いのカシムに共感したアベルは快く融資してくれた
スペード→同情心から融資を承諾。しかし…?
クラブ→開店資金に手をつけるわけにはいかない。お断りだ〜!
JOKER→アベル「お代はカラダで払ってもらおうか…」カシム「なにィ!」

442 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 11:46:11 ID:???
アベルの返答→ ダイヤ6


443 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 11:48:04 ID:???
さっきからJOKERがひでえw

444 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 12:26:00 ID:???
アベルの返答→ ダイヤ6
>ダイヤ→親孝行のカシムに共感したアベルは快く融資してくれた

アベル「(親、か)」

アベルはアリティアにて待つ父親の姿を思い出す。
いつもガミガミと怒鳴り散らされてばかりの記憶が呼び起こされる。
そんな軟弱な考えで栄誉あるアリティア騎士が務まるのか。
見かけだけ気にして、中身を顧みない中途半端なお前では落ちぶれるに決まってる。
カインくんを見習ってみろ。今時彼ほど熱心に訓練に励む若者はそうはいないぞ!

アベル「(……煩わしかった、邪魔でしか無かった親父。だけど……)」

アリティアを奪回したときに久々に再会した彼の姿が酷く小さく思えてしまった。
店のカウンターの前に立つあの背中は、重騎士の盾のように広く大きかったはずなのに。
騎士を止め、店を継ぐ決心をつけたのは何もアンナとの約束が全てではない。
この年になってようやく気がついたのだ。ここまで自分を育ててきてくれた
掛け替えのない存在に対しての感謝の気持ちを。支えてやりたいという心を。

アベル「……ああ、いいぜ。出せるだけの分は出してやる。
    母親を大事にしてやれよカシム。いつまでもな」

カシム「う……うん!ありがとう、アベルさん!この御恩は一生忘れません!」

アベル「(ばーか。そういう言葉は親にかけてやるもんだろうが)」

あえて口には出さなかった。親思いの彼ならば、きっと分かりきっていることだろうから。


※アベルとカシムに支援(1)が発生しました!

445 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 12:28:03 ID:???
そして、見事メディウスを討ち倒した森崎たちはというと……


森崎「ふー」

森崎は主なき大きな玉座に腰をかけて一人長き戦いの疲れをとっていた。

森崎「ふーっ。結局いい所は全部マルスに持っていかれちまったか」

メディウスに効果的な武器を持っているという絶対的なアドバンテージがあるとはいえ、
自分の力量にも少しは自信があっただけに、この結果には少し不満が残っていた。

森崎「ま、まぁこの軍の盟主はあくまでもマルスだし…
   それに戦いにおいては俺はあいつを支えてみせるって誓った手前もあったしな」

仲間との信頼の絆の大事さを知ったとはいえ、やはりこれまでの
自分が中心の世の中という快感をそう簡単に忘れられるはずもなかった。
良く言えば根っからのキャプテン気質。悪く言えば身勝手極まりない仕切り屋。
ここまで凝り固まった性格は、周囲の個性の強さに原因があるのだと森崎は無理やり納得した。

森崎「大体おかしいんだよみんなしてさ。キャプテンは翼だ、若林だって。
   あいつらにどれだけの魅力があるって言うんだよ。
   そりゃああいつらには天性的なサッカーのセンスがあるのは認めるさ。だけど……」

その神から与えられた力を傲慢にふるい、周囲の者たちを見下す態度が森崎は鼻についてしょうがなかった。
一度は自分たちのような力のない者たちの気持ちを分からせてやりたい。
自分たちがどれだけ苦労して身につけた技も、モノの数秒で真似をしさらに昇華させてしまう。
その凄まじいほどの身体能力には確かに森崎にも憧れの意識はあっただろう。
一時期同年代でありながら、若林のことを『さん』付けで呼んでいたのもそういった感情があったからだ。
だが、あの2人に関してはプラスの感情以上にマイナスの感情のほうが大きかった。
自分が未だに翼と若林に敵意と悪意を持ち続けるのはそれが原因なのだろうと森崎は考えていた。

446 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 12:29:29 ID:???
森崎「あいつらが絶対的に嫌いってわけじゃない。でも、とてもじゃないけど好感を持つには至らないんだよな」

jrユースの激闘から既に3年以上の月日が流れようとしている。
あの時から比べ、少しでも翼たちの存在を好意的に捉えるようになっただけ
自分は少し成長したと言えるのだろうか?それとも……

森崎「あーやだやだ。最近ネガティブ思考が先行しちまってどうにも気が滅入りやがる。
   やっと長い長い戦争が終わって晴れて日本へと凱旋することが出来るんだ。
   前を向いて、もっとこれから先のことに目を向けていかなくちゃいけないよな!」

ひとつ大きな伸びをする。体に付き纏っていた嫌なモノが落ちて行くような気持ちいい感触だ。

森崎「先のことというと……そういえばマルス達は何処に行ったんだ?」

辺りを見渡してみると、制圧作業を忙しく行う一般兵ばかりでシーダやガトーの姿も見えなくなっていた。

森崎「(他の部隊の奴らのことも気になるし……どうしようかな?)」

447 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/20(日) 12:31:33 ID:???
☆どうしますか?

Aマルスを探しに行く
Bシーダを探しに行く
Cガトーを探しに行く
Dミネルバを探しに行く
Eマリアを探しに行く
Fバーツを探しに行く
Gパオラを探しに行く
Hミディアを探しに行く
Iオグマを探しに行く
Jジュリアンを探しに行く
Kレナを探しに行く
Lアベルを探しに行く
Mカシムを探しに行く
Nマリクを探しに行く
Oカチュアを探しにく
P兵士たちに話しかけてみる
Qこのまま玉座でぼーっとしてる

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

448 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 12:32:50 ID:0PpiddIE
D

449 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 12:57:21 ID:v5AEAobo
D

450 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 19:43:16 ID:???
最近のミネルバ派はやたらと判定に強いな

451 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 19:46:37 ID:???
【リンダの乱】があって俺のようなリンダ派残党が合流したのと、
猛追するカチュア派に対する警戒と、あとはカード引きが悪いからそれを補おうとしてるんじゃない?

452 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 19:50:45 ID:???
それでも一向に春が来そうにない件

453 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 21:08:06 ID:???
「このスレの森崎に女はいらぬ」
と誰か呪詛おくってるんだよ!

454 :森崎名無しさん:2011/03/20(日) 23:42:00 ID:???
女性は災いの元というか、色気を出すと痛い目を見る思い出しかない
女はいらぬというより、自分はなるべく近づきたくないw

455 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 00:07:20 ID:???
モロドフ「1部でカップリングが成立しなかったので、
     2部は代替キャラが登場するぞい」

森崎「えっ」

456 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 02:37:26 ID:???
「お待たせしました! 新キャラ、マリーシア……のお祖母様の登場です!」

457 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 03:11:54 ID:???
そういえば「マリーシア」って物凄い名前だよね、このスレ的にはw

458 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 05:48:35 ID:???
お目当てのキャラが二部からの俺としては辛いw

459 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 05:56:55 ID:???
ユミナ一択。

460 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 09:07:35 ID:???
>>450-451
突入時のガトーとのイベントがあれでしたからね…リベンジの意味も大きいのでしょうか。
>>452-454
ここの森崎の女難は占いイベントでの悪引きだけが原因では無さそうですよねw
>>455
聖戦は平民プレイでガラっと印象が変わるのも魅力的なところですよねw
第2部の森崎は年齢的にも成人男性ですので、場合によっては…?
>>456
SFC版では何気に専用グラのあの人のインパクトは異常ですw
>>457
もちろん優秀なサッカースキルを色々と持たせる予定ですw
>>458
この後の選択肢で無難なものを選ぶのじゃ!
>>459
彼女は現在カミュの手引きにより弟と一緒にカダインで魔法の勉強中ですね。

461 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 09:08:48 ID:???
>Dミネルバを探しに行く


森崎「ミネルバ王女は無事だったんだろうか…」

ふと口を衝いて出たその言語に、森崎はハッとする。
森崎はドルーア城に突入した際のガトーとの話を思い出す。
誰かを信頼したり大切に思う心は、古代の魔法として大きな力として使われていたということを。
そのときに森崎の心のなかに浮かんだ仲間はあの赤い竜騎士であった。

森崎「……よし!」

森崎は勢い良く床を蹴ると、玉座から跳ね上がるようにして部屋を出て行った。
その頃時を同じくして、この戦争の一番の立役者であるアリティアの王子も
己の最も大事なパートナーに一世一代の大勝負を仕掛けようとしているところであった…



作業をする兵士たちからミネルバの居場所を聞き出すと、森崎は西門から続く小さな庭へと向かった。
強大で恐ろしい竜たちが住まうこの城には不釣合なほど、花が咲き乱れ蝶が飛び交うその場所は
この世の楽園と呼んでも遜色ないほどに心が落ち着ける場所だった。

森崎「兵士の話ではたしかこの辺りにいるはずなんだけど…」

もう戦いは終わったのだ。自分の無事を一番最初に伝えておきたいあの人を探し、森崎は小庭を駆けた。

462 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 09:10:30 ID:???
あの人は何処に?→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート・スペード→ミネルバを発見。飛竜を撫でながら静かに花を愛でていた。
クラブ→ミネルバを発見。マリアと一緒に物陰で何かを覗いているぞ…?
JOKER→??「あの……」突然背後から緑髪の長身の美女に話しかけられたぞ!?

463 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 09:13:46 ID:???
あの人は何処に?→ クラブ9

464 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 09:25:34 ID:???
あの人は何処に?→ クラブ9
>クラブ→ミネルバを発見。マリアと一緒に物陰で何かを覗いているぞ…?

森崎「あ、いた。マリア姫も一緒か」

割とすぐにミネルバは見つかった。庭がそれほど広くはないというのもあったが
なによりも彼女の乗る飛竜の長い尾が森崎の目に飛び込んできたからである。

森崎「ん……?何をしているんだあの二人は」

ミネルバとマリアは城の角の物陰に隠れ、何かを覗き込んでいるような仕草を見せていた。
しばらくするとミネルバが苦笑してマリアの顔を両手ですっぽりと覆い隠す。
このことからある程度のことが予測できた。きっとあの視線の先には
姉として妹には見せたくないものがあったりするのだろう。それがなんなのかまでは分からないが。

森崎「(さて、どうしたものかな…?)」



☆どうしますか?

A「何を見てるか気になるな…」裏手口から回りこみ、二人が何を覗いているのかを調べに行く
B「ちょっとイタズラしてみっか」こっそりと近づきマリアの視界を塞ぐミネルバの視界を塞いでみる
C「二人ともなにしてるんだ〜?」特に気にせず声をかけながら二人に近づいた
D「(何だか取り込み中みたいだし後にしよう)」嫌な予感がするので回れ右して帰る
Eその他(好きな行動や台詞をお書きください)

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

465 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 09:28:46 ID:sTfXQl/U


466 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 09:29:33 ID:zn2MlX6M
貫禄のフラグクラッシュ力だ・・・w
D

467 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 09:39:17 ID:jO1MFnD+
E
「ちょっとイタズラしてみっか」こっそりと近づきマリアの視界を塞ぐミネルバのおっぱいを塞いでみる

468 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 09:42:29 ID:H1WcYHPw
D

469 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 11:39:10 ID:???
>D「(何だか取り込み中みたいだし後にしよう)」嫌な予感がするので回れ右して帰る

森崎「何を覗いてるんだろう。気になるな」

そう考えミネルバ達に近づこうとする森崎にこれまで痛い目に遭ってきた様々な過去の記憶が蘇る。
ごく最近ではリンダの部屋にこっそり侵入したことだろう。
リンダは防犯名義で部屋の中に魔力を含んだ札を設置しており、
その札は部屋に入ってきた人間の最も苦手なものへと姿を変えて襲いかかるという。
もちろんそれはあくまでも幻であり、術の順番さえ覚えれば素人でも作成可能な低級魔法なのだが。
それでも相手に与える精神的ダメージは凄まじい物になるだろう。
現に森崎はあれ以来あれだけ気にかけていたリンダに苦手意識を抱いてしまったのだから。

森崎「俺の第六感が告げている……これ以上進むのは危険だと!」

戦いは終わったのだ。わざわざ自分から危険に飛び込んでいくほど愚かなことはないだろう。
森崎はくるりと回れ右をすると、元きた道をさくさく戻って行くのだった。


こうして神剣ファルシオンとそれに纏わる一つの伝説が幕を閉じた。


それから時は流れ――
季節は移り、冬が訪れようとしていた。

470 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 11:40:13 ID:???
〜全国高校サッカー選手権決勝戦会場〜

片桐「見上監督」

見上「おお、片桐君か」

冬の高校サッカー選手権決勝戦。南葛高校対東邦学園。
観客席にて全日本ユースの首脳陣である二人が試合の結末を見守っていた。
試合は2対2の同点。残り時間は後僅か。攻守が目まぐるしく交代し、
息が詰まるその展開に普段は東邦に野次を飛ばしまくる観客たちも固唾を飲んで応援していた。

片桐「やはり南葛は強いですね。岬、新田、石崎を海外遠征で欠いているというのに
   ここまで危なげ無く勝ち上がってこれたのは流石の一言でしょう」

見上「既に多くの黄金世代の選手達が海外へと発った今。日本の高校サッカーのレベルの低迷が危惧されていたが…
   ふふふ……そこまで深く考えこまんでも特に問題はなさそうだな」

前半は終始南葛のペースであった。来生による単独突破のドリブルを
東邦のDFたちは人数をかけて止めに向かう。そこをウイングの滝がうまくフォローに回る。
フリーの状態を作ってもらった井沢の豪快なダイビングヘッドが、先制点を見事に叩き出す。
それに気を取られ、来生のマークを薄くしてしまったのが失敗だった。
調子の波が激しいと言われる来生だったが、今日はどうやら『大当たり』の日だったらしい。
得意のマルセイユルーレットで次々と守備網を掻い潜り、あっという間に追加点を叩き出す。
その後もチーム力に勝る南葛が何度も東邦のゴールを脅かし、前半は終了した。
しかし後半から東邦学園の逆襲が始まる。

片桐「日向と若島津が抜けた東邦学園を支えてきた反町、そして
   あの年代では既に敵無しと称される沢田の成長は嬉しい結果ですね。
   選手層で大いに有利なはずの南葛によくここまで……」

見上「やはりあの方の影響が大きいのでしょう。我々と同じく『リセット』の所有者の一人だからな」

471 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 11:42:18 ID:???
片桐「吉良耕三氏ですね。彼は日向の担当でしたね」

日向による独裁に近い人事により、この年吉良は東邦学園高等部の監督として手腕を振るっていた。
強豪校としてのエリート意識の強かった東邦の選手たちは、
彼の本当に効果があるのかどうかも分からない指導に困惑するばかりであった。
しかし、この年入学してきた沢田タケシの影響によりついにその指導が実を結ぶ。
明和FC時代に徹底的に叩き込まれた沢田の登場により、その疑問も確信へと変わらざるを得なかった。
なによりあの暴君、日向小次郎のパートナーでもあった沢田だ。
彼が慕う吉良の言葉にはもはや誰も逆らうことが出来なかったのである。

沢田「(日向さんは言った。お前が入学するまでは天下は南葛に明け渡しておけと。
   俺が凱旋する年。お前が高等部に進学する年だけ、必ず優勝旗を確保しておけと)」

それは日向のキャプテン奪回を目論む重要な布石であった。
日向派閥である沢田、そして(本人は否定するだろうが)反町が全国一となれば
森崎や翼の派閥員である南葛勢の影響力は著しく下がる。

沢田「(もしもあの全中の決勝戦で僕達東邦学園が勝っていれば……
   森崎ではなく日向さんが全日本のキャプテンになれていたはずなんだ……!)」

いくら旗印となる人物が優れていたところで、それを補佐する周りの人間が無能であれば一派の力は磐石ではなくなる。
いつも先頭に立ち、一人で何もかも背負い強引に仲間たちを引っ張っていた日向が
一体何があったのかは分からないが、こうして自分たちを頼ってくれていることに沢田は嬉しく思っていた。

沢田「(僕や反町さんが不甲斐ないままではいつまでたっても日向さんはキャプテンになれない……
   だから、この決勝戦は絶対に負けられないんだ!日向さんのためにも!)」

後半序盤、沢田の低身長を生かしたテクニカルなドリブルが南葛の中盤を翻弄する。
井沢や滝も優れたプレイヤーではあるが、能力がやや攻撃に偏重しているフシがある。
やはり岬の抜けた穴は大きかったのだ。過酷な特訓によ、運動量やスタミナでは勝る東邦が徐々にペースを握り始める。

472 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 11:43:28 ID:???
見上「その後反町のシュートで1点、そしてつい先程沢田自身の1点でついに同点へと追いついた」

片桐「やはり高杉一人では守備の解れをカバーしきれないですね。
   本来ならば彼をうまくカバーする石崎が機能してくれるのですが。そして……」

片桐の目にうつるのは、額の汗を拭い懸命に周りに指示を出す南葛のキャプテンである中山だった。

見上「中山か。正直彼には期待していた。この長期間のリハビリで錆びついた才能も
   彼ならばきっと取り戻すことが出来ると信じて止まなかったのだが……」

この決勝戦でも中山は相変わらず調子が悪かった。何度かトラップミスをしたり
カバーリングが遅いせいで高杉に予想以上の負担がかかり、後半の形勢逆転のきっかけとなってしまっていた。

片桐「……見上さんも悪い人ですね。そうさせるように指示を出したのはあなたでは?」

見上「人聞きの悪いことを言わんでくれ片桐君。私はただ、全日本ユースとしての
   戦力アップに最適な選択肢を常に考え選んできただけに過ぎないさ」

片桐「最適……そうですね。黄金世代の選手たちもその輝きはピンからキリまで様々です。
   なるべくなら成長に期待できる才能のある者たちだけ集中的に能力を伸ばすチャンスを与えておきたい。
   そのためには、余分な選手たちを脱落させる必要が出てきます。そして、選ばれた者たちには十分な強化の機会を与える。
   翼をイタリアへ、若林をドイツへ、日向をメキシコへ、岬をフランスへ、松山と早田をイングランドへ、
   新田と石崎をブラジルへ、次藤と立花兄弟をアメリカへ。そして森崎だけは……」

見上「この偉大なる『リセット』の力を託してくれたあの者たち……アカネイアへ。
   森崎の唯一の懸念であった短めの伸び代も無事に解決したらしいじゃないか。
   ふふ……全ては順調にことが運んでいるようで、私は何よりだよ」

片桐「お陰で日本のサッカーは既に世界と対等に渡り合えるほどにまでレベルアップすることが出来ました。
   余程のことがない限り、ワールドユースを制するのは我々全日本ユースになることでしょう。
   ただ、一つだけ気になることがあるのです」

473 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 11:45:11 ID:???
見上「……なんだね?」

片桐「ロベルト・本郷氏に関してです。翼を全日本ユースへと招待させることに
   なかなか首を縦に振ってはくれなかったのです。
   去年までの彼は陽気に賛成してくれていたというのに……」

見上「彼もまたあの方から『リセット』を受け取った人物だ。
   なにかしでかさなければいいのだが……」

片桐「現地ではブラジルユースの監督への就任の噂が広がっています。もしや彼は……」

見上「……幼い頃から翼を鍛え、溺愛してたあの方だ。可能性は十分ありえる」

母国ブラジルを優勝させたい。しかし、大事な愛弟子である翼を大舞台で負けさせるのは忍びない。
だから今回の代表招集に、顔を渋くしてギリギリまで反対をした。

見上「いや、そこまで悲観することはない。『リセット』の乱用には多くのリスクがあるとあの方も言っていた。
   とくにワールドユース決勝戦のような多くの者達の運命を左右する場所では特にね」

片桐「そこだけは特に何度も注意を受けましたからね。使用者の体を滅ぼしかねない事故が起こると。
   しかし、分かる気がしますよ私は。ただでさえ敗北という事実をなかった事にして
   何食わぬ顔で勝利という栄光へとすり替えるのですから」

見上「我々は大きな罪を犯しているのかもしれないな。だが、これもあの方の願いなのだ。致し方ないことだ」

片桐「はい。まぁ我々にとっても日本サッカーの発展は非常に都合のよいものでしたから、断る理由がありません」

見上「ふふ……本当に感謝してもしきれないな。あの方……モロドフ氏には」

片桐「この冬の選手権の後に予定している代表選考特別試合の計画にも参加してくれることが決まりましたよ。
   アカネイアの有力な選手たちを引き連れてくれることになっています」

474 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 11:47:02 ID:???
見上「おお、話をつけてくれたのか片桐君」

片桐「なにせ私は森崎の『リセット』担当ですから。彼の周辺のバックアップに陽子を付けさせた甲斐があったものですよ」

そう言うと片桐は見上にファイルを手渡す。表紙には森崎のアカネイアでの行動の記録と記されている。

見上「それではこの後も手はず通りに。まずは若林と森崎、どちらを正キーパーにするか……
   若島津もメキシコでかなり腕を上げたとは言え、やはりこの二人に比べれば一枚落ちるからな……ん?」

ワアアアアアァァアアアアアアアアアアッ!!!

見上がファイルを広げようとしたとき、観客席からこの日一番の歓声が沸き起こった。


天下をとったのは→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→南葛が勝ち越し点を決め、見事三連覇を達成した!
スペード・クラブ→東邦が大逆転勝利を収め、悲願のV1を果たした!
JOKER→なんとフィールド上に謎の集団が突然現れ――!?

475 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 11:47:44 ID:???
天下をとったのは→ ハート8

476 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 11:52:30 ID:???
これはどれくらい影響力を及ぼすんだろう。結構重要な1/2だったと思うんだけど。

477 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 11:57:25 ID:???
しかし、リセット批判続くなあ。ゲームバランス維持のために必要と考えてる俺にはちょっとつらい展開だw

478 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:01:48 ID:???
失った仲間は、もう、戻らない。

堀北真希「リセット」

ヒース「えっ」

479 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:11:32 ID:???
まあ、何といってもここはFEスレだしねw

480 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:27:34 ID:???
軍師「フラれましたリセット
大勢「えっ」

481 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:54:38 ID:???
軍師「成長が悪いのでリセット」
訓練されたプレイヤー「さもありなん」

482 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:57:10 ID:???
軍師「魔防だけ上がった、珍しいからこれでいいや」
キャラA「えっ」

483 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:58:58 ID:???
猫 リセットスイッチをさわる
軍師「あっ」

484 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 13:29:49 ID:???
聖戦軍師「盗賊とシスターくっつきました」
訓練されたプレイヤー「リセット」

485 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:19:15 ID:???
>>476
南葛のキャラたちが若干強化されましたね。もちろん東邦が勝っていれば沢田や反町が強化されていました。
あまり意味が無いようにも思われますが、次の試合は少し特殊な形式になっているので…
>>477
私は決してリセットを否定しているというわけではありません。
ゲームバランスのことを考えれば、私もリセットは欠かせないものだと考えています。
今回の話はあくまでもシナリオ的にこれまでのif展開に関して少しツッコミを入れただけですので…
>>478
あのCM好きでしたね〜w
>>479
リセットと切っても切れない関係な作品だけに、重要なキーワードとして扱っていますね。
>>480-484
FEあるあるシリーズはいくらでも出てきそうですねw
============
天下をとったのは→ ハート8
>ダイヤ・ハート→南葛が勝ち越し点を決め、見事三連覇を達成した!

見上と片桐が座っている観客席より西側。南葛ゴールの丁度後ろの位置の席に、
黒いコートに身を包んだ顔に不気味なツギハギをした男が座っていた。
その隣にはまだ幼女と読んでもよい小さい女の子が座っている。

助手の幼女「ちぇんちぇいもせわやきよね。もうあのかんじゃしゃんのまえにあらわりぇないっていってたのに」

BJ「…だから前には現れていないじゃないか。こうして後ろから見守っているだけだ。
  わざわざコートチェンジに合わせて席を移動してきたんだ。それくらい見逃してくれ」

中山のかかりつけの医者であったBJは中山のために失われた才能を取り戻すために、
改造手術を生業とする医者を紹介した後、これ以降は専門外だと姿を消した。

BJ「(性分なのだろうか。自分の患者の世話もできないで医者は語れないか)」

486 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:22:06 ID:???
今のところは中山に変わった様子は見られない。前通りの御世辞にも良い選手とは言えない状態だった。

BJ「(それでいいんだ中山くん。自分に与えられたものに絶望していては……人は生きてはいけないものなのだから)」

今日はあくまでも1人の観客としてあの少年の応援をしよう。BJは先ほど買ってきたコーヒーを飲むと南葛の背番号10の背中を目で追った。

反町「(よし…明らかに南葛は動きが鈍くなっている。完全にスタミナ切れだ!
   あの吉良監督の特訓は決して無駄なんかじゃなかったな。この試合……勝てる!)」

井沢「く……くそ!」

滝「まさか俺達が……」

来生「ここまで追い込まれるとは!」

ボール権はなんとか南葛が確保していたが、徐々に詰められるペースが早まってくる。
もはや修哲直伝の鳥かごで逃げきるのは難しかった。ボールを奪われるのは時間の問題だろう。

中山「(俺の…俺の所為だ…俺がキャプテンとしてもっとチームのペース配分を考えてやれたら…!)」

自分の境遇のことだけで精一杯だった中山は己の浅はかさを恥じた。
岬にチームを任され、海外で活躍する同年代の選手たちに憧れを抱き
栄誉ある大会三連覇をかけてこの大会に望んだはずたというのに。

中里「(むぅ…チームの要である修哲の四人は体力切れ…ここは拙者が参るしか……)」

高校に入ってからは中々能力が上達しなかったとは言え、ドリブルだけは忍術というスキルのお陰か
全国でも十分通用する力を持っていた。だが東邦も当然中里のサイド突破を警戒してマークを付ける。

山森「中里先輩!俺に……俺に任せてください!」

487 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:23:21 ID:???
中里「山森殿!」

そこに飛び出してきたのは山森だった。中山に罵声を浴びさせたあの日以来、彼は死に物狂いで練習に励んだ。

山森「(自分の限界を測り違え、過酷な特訓の無理がたたって意識を失ったこともあったっけ。
   その度に誰かが介抱してくれていた。俺が目を覚ましたときには姿を消していたけれど…)」

誰だか分からないが、成長が止まり無様なプレーしかできなくなった自分を
助けてくれた謎の人物のためにも、この試合は絶対に負けるわけにはいかなかった。

中山「ま、待て山森!そっちには…!」

中山の制止の声が飛ぶ。だが山森はその声を無視してドリブルで突き進む。

山森「(俺は……落ちぶれてなんかいない!この大会で優勝して、あの頃の自分を取り戻すんだ!)」

バスゥ!

中里からボールを受け取ると、山森は駆け出す。だがそこに立ちふさがったのは
この3年間メキシコへ修行に出た日向の代わりにキャプテンを務めチームを纏めてきた反町だった。

反町「(3年前…俺は日向という大きな力に反抗することばかり考えていた。
   そんな勇気も実力もないくせに……そんなことよりもっと重大なことがあったってのに!)」

山森正吾。3年前の国際jrユース大会では自分より年下のこの少年に、反町は出番を奪われていた。
イタリアの名キーパーから華麗に点を奪うあの姿こそ、反町が夢み、望んできたものだった。

反町「(俺は……もっと視野を広く持つべきだった。自分だけの倫理にとらわれて、周りを見てこなかった。
   日向のやり方は気に食わない。だが、それに付き従う者がいたということに目を向けていなかった!)」

488 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:24:52 ID:???
あの男の意図を素人もせず頭ごなしに否定する。だがそれだけでは何の解決にもならないのだ。
3年間チームのキャプテンを務めてきたことで、多くの人を納得させ導いていくには
優しさだけでは成り立たないことを反町は知ったのである。
誰かに好かれれば、違う感性を持つ違う誰かに反感をもたれる。その度に取捨選択していく難しさを肌で感じてきたのだ。

反町「(そうだ。悔しいけど時にはあの男のように貪欲に何かを追い求める執念も必要なんだ。
   どんな手段を使っても勝利を勝ち取る……勝利に対する執着心が!!)」

それは中学までの反町にはなかった強引なプレイ。
相手の体を労るよりも自分の勝利を優先する極悪非道なプレイ。
だが、勝つか負けるかの非情な世界に自分は生きているのだ。
いまこの時だけは。フィールドという戦場に立っている間だけは。

反町「…容赦はしない!!」

ズッシャアアアアアーーーッ!!!バゴォッ!!

山森「ぎゃあああああーーーっ!!」

中里「や、山森殿〜〜〜〜っ!!」

放送「反町くん前線のいい位置でボールを奪った!南葛ピンチです!」

反町「よし…あとはこのままゴールまで……うっ!?」

その時突然反町の体に悪寒が走った。急激に体力を奪われていくような不気味な感覚。
だが、敵はそんなことはお構いなしに接近してくる。すぐに味方にパスしなければと反町はふらふら足を振り上げた。

中山「そうは……させるかーっ!!」

バンッ!!

489 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:26:26 ID:???
反町「そ…そんなァ」

反町のミスキックにも等しい弱々しいパスを、中山はかろうじてつま先で弾く。
今の彼にはこのプレイが精一杯だったのだ。それでも試合の流れを変えるには十分すぎるものだった。
反町がボールを奪ったことで前がかりになった東邦の守備の解れが、中山の目には写っていた。
体が錆びついていようとも、相手の僅かな隙を見つける『目』は曇っていなかったのである。

中山「(もう時間がない……修哲トリオはマークされている。中里のサイドにも守備が……だったら!!)」

ダッ!!

ワアアアアアァァアアアアアアアアアアッ!!!

南葛高校キャプテンによる中央突破。勝ち越しを狙いフィールド中央を駆ける中山に
南葛応援団は惜しみない歓声と拍手を浴びせた。それは中山が決死のリハビリをしてまでも取り戻したかったものだった。

中山「(そうだ……俺はこのために戻ってきたんだ。皆の応援に……応えるために!!)」

そのためだったら自分の才能のない体なぞどうなっても構わない。
他の人からしてみれば鼻で笑われる小さな栄光かもしれない。
それでも中山はその掛け替えのないものを欲したのだ。たとえ全てを捨てたとしても。

中山「いくぞ東邦!勝つのは俺たち……南葛だァ〜〜〜!!」

ギュオンッ!!!

井沢「え…?」

来生「な、中山の奴…」

滝「あんなにドリブルうまかったっけ…?」

490 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:27:56 ID:???
ガタッ!!

BJ「……!!」

幼女「ち、ちぇんちぇ!?」

驚愕の顔で立ち上がったBJは、先ほどとは別人のように加速していく中山を凝視する。
彼の鋭い動きは、彼自身の『影』を置いていくほどにまで勢いを増していく。

BJ「(そうか……それが……君の答えか……)」

こんなことになってしまうのならば力づくでも止めるべきだったのだろうか。
あの少年は間違いなく、彼自身の力『以外』の何かを身につけている。
彼の足元にある影が、徐々に色を濃くしていく現象を見てBJは確信する。

BJ「(同じだ……あの少年と同じ……あのベルギー人の少年と……)」


中山「俺を止められるものなど誰もいない!!」

バッ!ぶうう……ん!!

沢田「え…?き、消えた!?」

すぐに反町のカバーに向かった沢田もあっさりと抜かれ、中山の独壇場が続く。
それはまるであの南葛SC時代に見せた彼の圧倒的存在感が帰ってきたようだった。
枯渇した彼の才能は、今たしかにこのフィールドへと帰ってきた。
その手段がどんなものだとしても。中山は幸せの絶頂の中ボールを蹴り続ける。

中山「(気持ちいい……こんなに気持よかったんだ……サッカーって……楽しい!!)」

491 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:29:10 ID:???
バヒュッ!クルッ…シュタッ!ズシャッ!バババッ!ギュンギュンッ!シュパアッ!

井沢「3…5……な、7人抜き!?」

滝「いまさっきで8人抜いた!あの突破力……もしかしたら来生以上じゃないのか!?」

来生「そんなわけあるか!あれくらい俺にだってできらぁ!!」

ワアアアアアァァアアアアアアアアアアッ!!

中山「(この歓声をずっと聞いていたい……俺はもう……この力を失いたくない……!)」

片桐「……見上さん、これは……」

見上「(いったいどういうことだ?本当に中山には翼や日向達に匹敵する才能が眠っていたとでも言うのか?
   それを私は勝手な目論見で潰そうとしていたのか……!?)」

歓声と驚愕と疑惑が渦巻く中、気がつくと中山は東邦ゴールへと飛び込んでいた。
キーパーの決死の飛び込みも軽やかなジャンプで飛び越すと、前人未到の11人抜きを達成してしまっていたのだ。

中山「は……ははは……はははははははは!!見ろ!みんな、やったぞぉ!!
   俺たち南葛が三連覇達成だ!やったんだ!あは、あははははははははははははは………はぁ!?」

492 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:30:14 ID:???
ビキィッ!!

決勝点を叩き込み勝利の高笑いを決め込んだ中山が、止まった。
心配して駆け寄るチームメイトたち。必死に声をかけるが中山は返事をしない。
彼はたしかに栄光を取り戻した。だが、その代償はあまりにも大きすぎたのだ。
18歳の一人の少年が背負いこむにはあまりにも大きすぎる代償だった。

BJ「馬鹿な事をしたものだ!くそっ!!どけ!その患者は私が診る!!」

バッ!

幼女「あ、ちぇんちぇい!!」

南葛高校は見事冬の選手権三連覇を達成した。
だが、そのキャプテンである中山は……

493 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:31:27 ID:???
BJ「……異常なしだ。すぐにでも退院できるよ」

すぐに病院に担ぎ込まれた中山だったが、それほど大したことはなかった。
もちろんBJの的確な治療があったからのことではあるのだが。
先程まで深刻な顔をしていたBJのあっけらかんとした答えに中山はぽかんと口を開ける。

中山「あ……ありがとうございます」

BJ「済まないが君の体を少し調べさせてもらったよ。
  ……君は私に魔法でもかけたのか?」

中山「え?」

BJ「君の体は健康そのもの。少し疲労が溜まっていた程度だ。
  まったくあまり医者をからかうものじゃない。あれだけのプレイが出来るのを私に隠していたな〜?」

笑いながらひじをこつこつ当ててくるBJの態度に戸惑いながらも、中山は嬉しそうにはにかんだ。

BJ「聞いた話だと今度ユース代表を決める特別な試合があるそうだね。
  私はサッカーに関してはあまり詳しくはないのだが……君はそれに出るつもりかい?」

中山「え、ええ。まぁ…けど、海外遠征に行っている友人たちに比べれば自分はまだまだです。
   でも、代表に選ばれるように自分なりに精一杯頑張ってみるつもりです」

BJ「私は応援しているよ。あの素晴らしいプレイが出来るのなら君は代表まちがいなしさ」

中山「が、がんばります!」

494 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:33:19 ID:???
中山を見送ったBJは机の上においたカルテをかき集めると、奥の小部屋へと急いで駆け込む。
その様子を怪しく見た助手の幼女は慌ててBJの後を追って部屋に入る。

助手の幼女「ちぇんちぇい、いじわるね。ひとをおだてるときのちぇんちぇいはいっつもわるいことかんがえてるもの」

BJ「…………私は医者だ。治すことはできても造ることなど出来はしない」

助手の幼女「あのなかやまってひと……きっと、あれよね」

BJ「…間違い無くそうだろうな。あれはいつだったか……
  イタリアにある孤児院にいたベルギー人の少年が患っていた症状によく似ていた」

懸命の治療もむなしく、今も尚眠り続けているその少年の名を、BJは静かに語った。

BJ「ラムカーネ……影病という謎の病に侵されたあの少年を私は救うことは出来なかったな……」





そして、時は来た。日本サッカー協会の命により海外へと遠征していた男達が帰って来る日が。

495 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:34:30 ID:???
〜ブラジル・サンパウロ〜

石崎「それじゃあみんな、またな!」

新田「次はワールドユースで会いましょう!」

ドトール「フ……それが一回戦になるか決勝になるかは分からんが…」

アマラウ「全力で相手してやるぜ!ファンキーモンキーにカミカゼファルコン!」

ジウ「先にアルゼンチンに行ったバビントン共々けちらしてやるさ!」

レナート「おいおい、そんなことよりお前代表に選ばれるのか?
     ま、プロに昇格した俺が選ばれることはほぼ間違いないだろうがな!」

マウリシオ「(どうだか……噂だとあのインターミランのキーパーマシンが
      代表に招集されるって言われてるけどね……)」

すっかり意気投合したサンパウロのメンバーに見送られながら、石崎と新田は日本へと向かった。

496 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:35:37 ID:???
〜フランス・シャンゼリゼ〜

ナポレオン「またどこかでコンビを組めるといいな、ミサキ!」

岬「うん。ドイツから研修に来ていたシェスターには苦戦したけど…
  君がいてくれたから負ける気なんてこれっぽっちも無かったよ」

ナポレオン「ははは…嬉しいこと言ってくれんじゃねぇか。
      あーあー。フランスにもピエール以外にお前みたいな
      優秀なプレイヤーが欲しいぜ。無いものねだりはしたくないんだけどな」

岬「この世代のフランスの選手は格差が大きいって周りから言われているからね。
  でも、僕の中では君たちフランスも強敵の一角と記憶させてもらうからね」

ナポレオン「ああ。本大会ではストライカーとしての差を思い知らせてやるぜ!」

岬「あはっ、楽しみにしてるよ!(まあ君単体の力じゃあまり通用しそうもないと思うけどね)」

爽やかな友情の握手を交わし、再戦を誓いつつ岬は日本へと向かった。

497 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:37:34 ID:???
〜オランダ・アヤックス〜

リブタ「ミスギ、気をつけてな」

三杉「リブタ、見送りありがとう。……イスラスの姿が見えないね」

リブタ「ったく、あいつは協調性がないというか…世話になったチームメイトに挨拶ひとつも出来ないのかね」

三杉「まぁ、どうせ近いうちに本大会で再会できるさ。彼との挨拶はそれまで取っておくよ」

リブタ「…世話になったな。お前のお陰であいつは少しずつ変わりつつある。
    ぶっきらぼうなところばかり目に付くが、奴は奴なりにお前に感謝してると思うぞ」

三杉「……僕は彼の足に興味があっただけだよ。それだけさ。
   それじゃあリブタ。大会で会おう。それと……君はもう少し痩せたほうがいいと思うよ」

リブタ「ブヒィ!?」

498 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:39:05 ID:???
三杉「(僕が抱えてきたこの心臓の病がまだマシなのだと思えるようになっただけでも
   この国に来た甲斐があった。……アカネイアで取ったデータがこんなところで役に立つなんてね)」

イスラス「待て」

三杉「……おや。もう足の方は違和感なく動かせるのかい?」

イスラス「…ある程度はな………この貸しは……試合で返す。必ずな」

三杉「その言葉を聞けただけで満足さ。……言っておくけど大会では容赦はしないからね」

イスラス「それはこっちの台詞だ。……お互い換えのきく体じゃねぇんだ。無理すんじゃねぇぞ」

三杉「フフッ…忠告ありがとう」

奇妙で不器用な、しかし強い絆で結ばれたチームメイトに見送られ、三杉は日本へと向かった。

499 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:40:34 ID:???
〜イングランド・マンチェスター〜

ロリマー「マツヤマーマツヤマー!いっちゃやだ〜〜〜!!」

ロブソン「こらロリマー。みっともないからいい加減泣きやめっての」

リッキー「来季にはまた同じチームとはいえ
     ワールドユースでは敵同士。よろしく頼むぜマツヤマぁ」

ディーン「サッカーの母国の意地を見せてやる。悪いが日本には負けてもらうぜ」

松山「俺達だって負けるわけにはいかない。もしも対戦することになったらいい試合をしようぜ、みんな!」

ロブソン「先にデンマークに戻ったシューマッハ共々堂々と相手になってやるぜ!」

松山「(周りを見失っていた俺に的確なアドバイスをくれたシューマッハには感謝してもしきれないな。
   本当にアイツはすごいな。同じ年令だとは思えないくらい練達しているというか……
   あれが一国のA代表を背負っているって言う貫禄なんだろうか……)」

苦労を共にした熱き戦友たちに感謝の心を抱き、松山は日本に向かった。



そして――森崎たちと鎬を削るキャプテン候補である男達も日本へと向かう。

500 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:42:07 ID:???
〜メキシコ・メキシコシティ〜

日向「そうか、東邦学園は負けたか」

若島津「はい……このままではキャプテンの座は……」

また森崎のものに、そう言おうとして若島津は慌てて口を閉じた。

日向「気にすることはねぇ。俺にはまだ取っておきの『切り札』がある。
   今の甘ちゃんに落ちた森崎にとっては効果絶大の『切り札』がなぁ……クックック」

胸に抱く野望には少しの陰りもなく。日向と若島津は玉座を奪回するために日本へと向かった。

501 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:43:17 ID:???
〜ドイツ・ハンブルガーSV〜

カルツ「源さん、荷物はそれだけでいいのか?」

若林「必要なものは向こうで買うさ。……カルツ。今のお前には俺の姿がどう映っている?
   怠け者でぐうたらな自堕落な哀れな日本人のキーパーに見えるか?」

カルツ「……?……源さんは源さんさ。昔ッからの俺の親友の源さんに変りないさ。いきなり何を言い出すんじゃ」

若林「フッ……その通りだ。俺とお前、そして今はバイエルンにいるシュナイダー……
   俺達三人は心から繋がっている親友……そうだったな」

カルツ「なにをにやにや笑って、気味が悪い。まぁ試合じゃ容赦はせんぜ。
    なんといってもついにドイツは西と東が統合されて最強のチームが完成するんじゃ。
    シュナイダーちゃんをはじめ、各国に遠征に行っていたメンバーの士気も高い。
    悪いがjrユースの借りは返させてもらうぜよ!」

若林「ああ。俺もお前との対決を楽しみにしてるぜ。
   シュナイダーにも伝えておけ。ネオファイアーショットは俺が必ず止めるとな!」

若林は旧友との友情を改めて確かめ合い、決意を胸に日本へと向かった。

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0ch BBS 2007-01-24