キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 21:50:44 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
迷い込んだ森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作とは少し違うところがございます。
設定なども若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意を。



〜これまでのお話〜
アリティアの王女エリスの持つ『オームの杖』の力により、オグマとレナ、そしてウェンデルが蘇った!
勢いに乗るアカネイア同盟軍はそのままドルーア城の門を制圧。いよいよ最終決戦の準備は整った。
万全を期して森崎をはじめとする選ばれし精鋭15人がこぞって城の中へと突入するも、
なんとメディウスの用意した罠により、戦力を4分割されてしまった!
数々の精神攻撃や卑劣な攻撃を切り抜け、それぞれの部隊は中央の玉座へと向かう。
長きに渡るマルスたちの戦いが、暗黒戦争に終止符を打つときがついに訪れようとしているのだった…!

そして、森崎の長い戦いも――。



☆前スレ
【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1295795820/l50

477 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 11:57:25 ID:???
しかし、リセット批判続くなあ。ゲームバランス維持のために必要と考えてる俺にはちょっとつらい展開だw

478 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:01:48 ID:???
失った仲間は、もう、戻らない。

堀北真希「リセット」

ヒース「えっ」

479 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:11:32 ID:???
まあ、何といってもここはFEスレだしねw

480 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:27:34 ID:???
軍師「フラれましたリセット
大勢「えっ」

481 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:54:38 ID:???
軍師「成長が悪いのでリセット」
訓練されたプレイヤー「さもありなん」

482 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:57:10 ID:???
軍師「魔防だけ上がった、珍しいからこれでいいや」
キャラA「えっ」

483 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:58:58 ID:???
猫 リセットスイッチをさわる
軍師「あっ」

484 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 13:29:49 ID:???
聖戦軍師「盗賊とシスターくっつきました」
訓練されたプレイヤー「リセット」

485 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:19:15 ID:???
>>476
南葛のキャラたちが若干強化されましたね。もちろん東邦が勝っていれば沢田や反町が強化されていました。
あまり意味が無いようにも思われますが、次の試合は少し特殊な形式になっているので…
>>477
私は決してリセットを否定しているというわけではありません。
ゲームバランスのことを考えれば、私もリセットは欠かせないものだと考えています。
今回の話はあくまでもシナリオ的にこれまでのif展開に関して少しツッコミを入れただけですので…
>>478
あのCM好きでしたね〜w
>>479
リセットと切っても切れない関係な作品だけに、重要なキーワードとして扱っていますね。
>>480-484
FEあるあるシリーズはいくらでも出てきそうですねw
============
天下をとったのは→ ハート8
>ダイヤ・ハート→南葛が勝ち越し点を決め、見事三連覇を達成した!

見上と片桐が座っている観客席より西側。南葛ゴールの丁度後ろの位置の席に、
黒いコートに身を包んだ顔に不気味なツギハギをした男が座っていた。
その隣にはまだ幼女と読んでもよい小さい女の子が座っている。

助手の幼女「ちぇんちぇいもせわやきよね。もうあのかんじゃしゃんのまえにあらわりぇないっていってたのに」

BJ「…だから前には現れていないじゃないか。こうして後ろから見守っているだけだ。
  わざわざコートチェンジに合わせて席を移動してきたんだ。それくらい見逃してくれ」

中山のかかりつけの医者であったBJは中山のために失われた才能を取り戻すために、
改造手術を生業とする医者を紹介した後、これ以降は専門外だと姿を消した。

BJ「(性分なのだろうか。自分の患者の世話もできないで医者は語れないか)」

486 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:22:06 ID:???
今のところは中山に変わった様子は見られない。前通りの御世辞にも良い選手とは言えない状態だった。

BJ「(それでいいんだ中山くん。自分に与えられたものに絶望していては……人は生きてはいけないものなのだから)」

今日はあくまでも1人の観客としてあの少年の応援をしよう。BJは先ほど買ってきたコーヒーを飲むと南葛の背番号10の背中を目で追った。

反町「(よし…明らかに南葛は動きが鈍くなっている。完全にスタミナ切れだ!
   あの吉良監督の特訓は決して無駄なんかじゃなかったな。この試合……勝てる!)」

井沢「く……くそ!」

滝「まさか俺達が……」

来生「ここまで追い込まれるとは!」

ボール権はなんとか南葛が確保していたが、徐々に詰められるペースが早まってくる。
もはや修哲直伝の鳥かごで逃げきるのは難しかった。ボールを奪われるのは時間の問題だろう。

中山「(俺の…俺の所為だ…俺がキャプテンとしてもっとチームのペース配分を考えてやれたら…!)」

自分の境遇のことだけで精一杯だった中山は己の浅はかさを恥じた。
岬にチームを任され、海外で活躍する同年代の選手たちに憧れを抱き
栄誉ある大会三連覇をかけてこの大会に望んだはずたというのに。

中里「(むぅ…チームの要である修哲の四人は体力切れ…ここは拙者が参るしか……)」

高校に入ってからは中々能力が上達しなかったとは言え、ドリブルだけは忍術というスキルのお陰か
全国でも十分通用する力を持っていた。だが東邦も当然中里のサイド突破を警戒してマークを付ける。

山森「中里先輩!俺に……俺に任せてください!」

487 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:23:21 ID:???
中里「山森殿!」

そこに飛び出してきたのは山森だった。中山に罵声を浴びさせたあの日以来、彼は死に物狂いで練習に励んだ。

山森「(自分の限界を測り違え、過酷な特訓の無理がたたって意識を失ったこともあったっけ。
   その度に誰かが介抱してくれていた。俺が目を覚ましたときには姿を消していたけれど…)」

誰だか分からないが、成長が止まり無様なプレーしかできなくなった自分を
助けてくれた謎の人物のためにも、この試合は絶対に負けるわけにはいかなかった。

中山「ま、待て山森!そっちには…!」

中山の制止の声が飛ぶ。だが山森はその声を無視してドリブルで突き進む。

山森「(俺は……落ちぶれてなんかいない!この大会で優勝して、あの頃の自分を取り戻すんだ!)」

バスゥ!

中里からボールを受け取ると、山森は駆け出す。だがそこに立ちふさがったのは
この3年間メキシコへ修行に出た日向の代わりにキャプテンを務めチームを纏めてきた反町だった。

反町「(3年前…俺は日向という大きな力に反抗することばかり考えていた。
   そんな勇気も実力もないくせに……そんなことよりもっと重大なことがあったってのに!)」

山森正吾。3年前の国際jrユース大会では自分より年下のこの少年に、反町は出番を奪われていた。
イタリアの名キーパーから華麗に点を奪うあの姿こそ、反町が夢み、望んできたものだった。

反町「(俺は……もっと視野を広く持つべきだった。自分だけの倫理にとらわれて、周りを見てこなかった。
   日向のやり方は気に食わない。だが、それに付き従う者がいたということに目を向けていなかった!)」

488 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:24:52 ID:???
あの男の意図を素人もせず頭ごなしに否定する。だがそれだけでは何の解決にもならないのだ。
3年間チームのキャプテンを務めてきたことで、多くの人を納得させ導いていくには
優しさだけでは成り立たないことを反町は知ったのである。
誰かに好かれれば、違う感性を持つ違う誰かに反感をもたれる。その度に取捨選択していく難しさを肌で感じてきたのだ。

反町「(そうだ。悔しいけど時にはあの男のように貪欲に何かを追い求める執念も必要なんだ。
   どんな手段を使っても勝利を勝ち取る……勝利に対する執着心が!!)」

それは中学までの反町にはなかった強引なプレイ。
相手の体を労るよりも自分の勝利を優先する極悪非道なプレイ。
だが、勝つか負けるかの非情な世界に自分は生きているのだ。
いまこの時だけは。フィールドという戦場に立っている間だけは。

反町「…容赦はしない!!」

ズッシャアアアアアーーーッ!!!バゴォッ!!

山森「ぎゃあああああーーーっ!!」

中里「や、山森殿〜〜〜〜っ!!」

放送「反町くん前線のいい位置でボールを奪った!南葛ピンチです!」

反町「よし…あとはこのままゴールまで……うっ!?」

その時突然反町の体に悪寒が走った。急激に体力を奪われていくような不気味な感覚。
だが、敵はそんなことはお構いなしに接近してくる。すぐに味方にパスしなければと反町はふらふら足を振り上げた。

中山「そうは……させるかーっ!!」

バンッ!!

489 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:26:26 ID:???
反町「そ…そんなァ」

反町のミスキックにも等しい弱々しいパスを、中山はかろうじてつま先で弾く。
今の彼にはこのプレイが精一杯だったのだ。それでも試合の流れを変えるには十分すぎるものだった。
反町がボールを奪ったことで前がかりになった東邦の守備の解れが、中山の目には写っていた。
体が錆びついていようとも、相手の僅かな隙を見つける『目』は曇っていなかったのである。

中山「(もう時間がない……修哲トリオはマークされている。中里のサイドにも守備が……だったら!!)」

ダッ!!

ワアアアアアァァアアアアアアアアアアッ!!!

南葛高校キャプテンによる中央突破。勝ち越しを狙いフィールド中央を駆ける中山に
南葛応援団は惜しみない歓声と拍手を浴びせた。それは中山が決死のリハビリをしてまでも取り戻したかったものだった。

中山「(そうだ……俺はこのために戻ってきたんだ。皆の応援に……応えるために!!)」

そのためだったら自分の才能のない体なぞどうなっても構わない。
他の人からしてみれば鼻で笑われる小さな栄光かもしれない。
それでも中山はその掛け替えのないものを欲したのだ。たとえ全てを捨てたとしても。

中山「いくぞ東邦!勝つのは俺たち……南葛だァ〜〜〜!!」

ギュオンッ!!!

井沢「え…?」

来生「な、中山の奴…」

滝「あんなにドリブルうまかったっけ…?」

490 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:27:56 ID:???
ガタッ!!

BJ「……!!」

幼女「ち、ちぇんちぇ!?」

驚愕の顔で立ち上がったBJは、先ほどとは別人のように加速していく中山を凝視する。
彼の鋭い動きは、彼自身の『影』を置いていくほどにまで勢いを増していく。

BJ「(そうか……それが……君の答えか……)」

こんなことになってしまうのならば力づくでも止めるべきだったのだろうか。
あの少年は間違いなく、彼自身の力『以外』の何かを身につけている。
彼の足元にある影が、徐々に色を濃くしていく現象を見てBJは確信する。

BJ「(同じだ……あの少年と同じ……あのベルギー人の少年と……)」


中山「俺を止められるものなど誰もいない!!」

バッ!ぶうう……ん!!

沢田「え…?き、消えた!?」

すぐに反町のカバーに向かった沢田もあっさりと抜かれ、中山の独壇場が続く。
それはまるであの南葛SC時代に見せた彼の圧倒的存在感が帰ってきたようだった。
枯渇した彼の才能は、今たしかにこのフィールドへと帰ってきた。
その手段がどんなものだとしても。中山は幸せの絶頂の中ボールを蹴り続ける。

中山「(気持ちいい……こんなに気持よかったんだ……サッカーって……楽しい!!)」

491 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:29:10 ID:???
バヒュッ!クルッ…シュタッ!ズシャッ!バババッ!ギュンギュンッ!シュパアッ!

井沢「3…5……な、7人抜き!?」

滝「いまさっきで8人抜いた!あの突破力……もしかしたら来生以上じゃないのか!?」

来生「そんなわけあるか!あれくらい俺にだってできらぁ!!」

ワアアアアアァァアアアアアアアアアアッ!!

中山「(この歓声をずっと聞いていたい……俺はもう……この力を失いたくない……!)」

片桐「……見上さん、これは……」

見上「(いったいどういうことだ?本当に中山には翼や日向達に匹敵する才能が眠っていたとでも言うのか?
   それを私は勝手な目論見で潰そうとしていたのか……!?)」

歓声と驚愕と疑惑が渦巻く中、気がつくと中山は東邦ゴールへと飛び込んでいた。
キーパーの決死の飛び込みも軽やかなジャンプで飛び越すと、前人未到の11人抜きを達成してしまっていたのだ。

中山「は……ははは……はははははははは!!見ろ!みんな、やったぞぉ!!
   俺たち南葛が三連覇達成だ!やったんだ!あは、あははははははははははははは………はぁ!?」

492 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:30:14 ID:???
ビキィッ!!

決勝点を叩き込み勝利の高笑いを決め込んだ中山が、止まった。
心配して駆け寄るチームメイトたち。必死に声をかけるが中山は返事をしない。
彼はたしかに栄光を取り戻した。だが、その代償はあまりにも大きすぎたのだ。
18歳の一人の少年が背負いこむにはあまりにも大きすぎる代償だった。

BJ「馬鹿な事をしたものだ!くそっ!!どけ!その患者は私が診る!!」

バッ!

幼女「あ、ちぇんちぇい!!」

南葛高校は見事冬の選手権三連覇を達成した。
だが、そのキャプテンである中山は……

493 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:31:27 ID:???
BJ「……異常なしだ。すぐにでも退院できるよ」

すぐに病院に担ぎ込まれた中山だったが、それほど大したことはなかった。
もちろんBJの的確な治療があったからのことではあるのだが。
先程まで深刻な顔をしていたBJのあっけらかんとした答えに中山はぽかんと口を開ける。

中山「あ……ありがとうございます」

BJ「済まないが君の体を少し調べさせてもらったよ。
  ……君は私に魔法でもかけたのか?」

中山「え?」

BJ「君の体は健康そのもの。少し疲労が溜まっていた程度だ。
  まったくあまり医者をからかうものじゃない。あれだけのプレイが出来るのを私に隠していたな〜?」

笑いながらひじをこつこつ当ててくるBJの態度に戸惑いながらも、中山は嬉しそうにはにかんだ。

BJ「聞いた話だと今度ユース代表を決める特別な試合があるそうだね。
  私はサッカーに関してはあまり詳しくはないのだが……君はそれに出るつもりかい?」

中山「え、ええ。まぁ…けど、海外遠征に行っている友人たちに比べれば自分はまだまだです。
   でも、代表に選ばれるように自分なりに精一杯頑張ってみるつもりです」

BJ「私は応援しているよ。あの素晴らしいプレイが出来るのなら君は代表まちがいなしさ」

中山「が、がんばります!」

494 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:33:19 ID:???
中山を見送ったBJは机の上においたカルテをかき集めると、奥の小部屋へと急いで駆け込む。
その様子を怪しく見た助手の幼女は慌ててBJの後を追って部屋に入る。

助手の幼女「ちぇんちぇい、いじわるね。ひとをおだてるときのちぇんちぇいはいっつもわるいことかんがえてるもの」

BJ「…………私は医者だ。治すことはできても造ることなど出来はしない」

助手の幼女「あのなかやまってひと……きっと、あれよね」

BJ「…間違い無くそうだろうな。あれはいつだったか……
  イタリアにある孤児院にいたベルギー人の少年が患っていた症状によく似ていた」

懸命の治療もむなしく、今も尚眠り続けているその少年の名を、BJは静かに語った。

BJ「ラムカーネ……影病という謎の病に侵されたあの少年を私は救うことは出来なかったな……」





そして、時は来た。日本サッカー協会の命により海外へと遠征していた男達が帰って来る日が。

495 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:34:30 ID:???
〜ブラジル・サンパウロ〜

石崎「それじゃあみんな、またな!」

新田「次はワールドユースで会いましょう!」

ドトール「フ……それが一回戦になるか決勝になるかは分からんが…」

アマラウ「全力で相手してやるぜ!ファンキーモンキーにカミカゼファルコン!」

ジウ「先にアルゼンチンに行ったバビントン共々けちらしてやるさ!」

レナート「おいおい、そんなことよりお前代表に選ばれるのか?
     ま、プロに昇格した俺が選ばれることはほぼ間違いないだろうがな!」

マウリシオ「(どうだか……噂だとあのインターミランのキーパーマシンが
      代表に招集されるって言われてるけどね……)」

すっかり意気投合したサンパウロのメンバーに見送られながら、石崎と新田は日本へと向かった。

496 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:35:37 ID:???
〜フランス・シャンゼリゼ〜

ナポレオン「またどこかでコンビを組めるといいな、ミサキ!」

岬「うん。ドイツから研修に来ていたシェスターには苦戦したけど…
  君がいてくれたから負ける気なんてこれっぽっちも無かったよ」

ナポレオン「ははは…嬉しいこと言ってくれんじゃねぇか。
      あーあー。フランスにもピエール以外にお前みたいな
      優秀なプレイヤーが欲しいぜ。無いものねだりはしたくないんだけどな」

岬「この世代のフランスの選手は格差が大きいって周りから言われているからね。
  でも、僕の中では君たちフランスも強敵の一角と記憶させてもらうからね」

ナポレオン「ああ。本大会ではストライカーとしての差を思い知らせてやるぜ!」

岬「あはっ、楽しみにしてるよ!(まあ君単体の力じゃあまり通用しそうもないと思うけどね)」

爽やかな友情の握手を交わし、再戦を誓いつつ岬は日本へと向かった。

497 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:37:34 ID:???
〜オランダ・アヤックス〜

リブタ「ミスギ、気をつけてな」

三杉「リブタ、見送りありがとう。……イスラスの姿が見えないね」

リブタ「ったく、あいつは協調性がないというか…世話になったチームメイトに挨拶ひとつも出来ないのかね」

三杉「まぁ、どうせ近いうちに本大会で再会できるさ。彼との挨拶はそれまで取っておくよ」

リブタ「…世話になったな。お前のお陰であいつは少しずつ変わりつつある。
    ぶっきらぼうなところばかり目に付くが、奴は奴なりにお前に感謝してると思うぞ」

三杉「……僕は彼の足に興味があっただけだよ。それだけさ。
   それじゃあリブタ。大会で会おう。それと……君はもう少し痩せたほうがいいと思うよ」

リブタ「ブヒィ!?」

498 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:39:05 ID:???
三杉「(僕が抱えてきたこの心臓の病がまだマシなのだと思えるようになっただけでも
   この国に来た甲斐があった。……アカネイアで取ったデータがこんなところで役に立つなんてね)」

イスラス「待て」

三杉「……おや。もう足の方は違和感なく動かせるのかい?」

イスラス「…ある程度はな………この貸しは……試合で返す。必ずな」

三杉「その言葉を聞けただけで満足さ。……言っておくけど大会では容赦はしないからね」

イスラス「それはこっちの台詞だ。……お互い換えのきく体じゃねぇんだ。無理すんじゃねぇぞ」

三杉「フフッ…忠告ありがとう」

奇妙で不器用な、しかし強い絆で結ばれたチームメイトに見送られ、三杉は日本へと向かった。

499 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:40:34 ID:???
〜イングランド・マンチェスター〜

ロリマー「マツヤマーマツヤマー!いっちゃやだ〜〜〜!!」

ロブソン「こらロリマー。みっともないからいい加減泣きやめっての」

リッキー「来季にはまた同じチームとはいえ
     ワールドユースでは敵同士。よろしく頼むぜマツヤマぁ」

ディーン「サッカーの母国の意地を見せてやる。悪いが日本には負けてもらうぜ」

松山「俺達だって負けるわけにはいかない。もしも対戦することになったらいい試合をしようぜ、みんな!」

ロブソン「先にデンマークに戻ったシューマッハ共々堂々と相手になってやるぜ!」

松山「(周りを見失っていた俺に的確なアドバイスをくれたシューマッハには感謝してもしきれないな。
   本当にアイツはすごいな。同じ年令だとは思えないくらい練達しているというか……
   あれが一国のA代表を背負っているって言う貫禄なんだろうか……)」

苦労を共にした熱き戦友たちに感謝の心を抱き、松山は日本に向かった。



そして――森崎たちと鎬を削るキャプテン候補である男達も日本へと向かう。

500 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:42:07 ID:???
〜メキシコ・メキシコシティ〜

日向「そうか、東邦学園は負けたか」

若島津「はい……このままではキャプテンの座は……」

また森崎のものに、そう言おうとして若島津は慌てて口を閉じた。

日向「気にすることはねぇ。俺にはまだ取っておきの『切り札』がある。
   今の甘ちゃんに落ちた森崎にとっては効果絶大の『切り札』がなぁ……クックック」

胸に抱く野望には少しの陰りもなく。日向と若島津は玉座を奪回するために日本へと向かった。

501 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:43:17 ID:???
〜ドイツ・ハンブルガーSV〜

カルツ「源さん、荷物はそれだけでいいのか?」

若林「必要なものは向こうで買うさ。……カルツ。今のお前には俺の姿がどう映っている?
   怠け者でぐうたらな自堕落な哀れな日本人のキーパーに見えるか?」

カルツ「……?……源さんは源さんさ。昔ッからの俺の親友の源さんに変りないさ。いきなり何を言い出すんじゃ」

若林「フッ……その通りだ。俺とお前、そして今はバイエルンにいるシュナイダー……
   俺達三人は心から繋がっている親友……そうだったな」

カルツ「なにをにやにや笑って、気味が悪い。まぁ試合じゃ容赦はせんぜ。
    なんといってもついにドイツは西と東が統合されて最強のチームが完成するんじゃ。
    シュナイダーちゃんをはじめ、各国に遠征に行っていたメンバーの士気も高い。
    悪いがjrユースの借りは返させてもらうぜよ!」

若林「ああ。俺もお前との対決を楽しみにしてるぜ。
   シュナイダーにも伝えておけ。ネオファイアーショットは俺が必ず止めるとな!」

若林は旧友との友情を改めて確かめ合い、決意を胸に日本へと向かった。

502 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:45:01 ID:???
〜イタリア・レッチェ〜

ロベルト「いいか、翼。俺の言うとおりに動くんだぞ」

翼「うん、分かっているよロベルト。……いってきます」

恩師との別れ、そしてこれまでにない恐れと期待を抱き、翼は日本へと向かった。



そして――地球上の地図にはない土地。アカネイア大陸では……

503 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:47:11 ID:???
〜アカネイア・アリティア王国応接間〜

森崎「メディウスを倒してからはや2ヶ月。各国の復興も一段落したみたいだし
   こうして久しぶりに再会することになったわけなんだが……」

マルス「まさかモロドフが病気だったなんて……大丈夫かな」

あれから2ヵ月後。陽子からの伝達で森崎はサッカー協会からアカネイア同盟軍の中から
自分を含めた16名の精鋭たちを引き連れて日本に凱旋するように言われていた。
僅か3日の間だけではあるが、今度はマルス達が森崎たちの世界へと訪れることが決まったのだ。
相談の上、地球へと遠征するメンバーもようやく決まり、いざ出発と決め込もうとした瞬間――
アリティアの重臣であり、森崎のとっては軍略の師匠でもあるモロドフが心臓を強く押さえて倒れたのである。

ジェイガン「この前まではあんなに元気にアカネイアリーグの計画を立てていたというのに……」

マルス「モロドフ……無事でいてくれ……」

森崎「だ、大丈夫さマルス。あのモロドフさんがそう簡単にくたばってたまるかよ!」

モロドフ「そうですぞ。このモロドフそう簡単にはくたばりませぬぞ!」

森崎「そうそう大丈夫大丈夫………って、モロドフさん!?」

なんとそこには元気に立ち上がり腰に手を当てて高笑いするモロドフの姿が!

マルス「急に倒れて部屋に担ぎ込まれて面会謝絶と言われて……大丈夫なのかい!?」

モロドフ「ほっほっほ。このモロドフそう簡単には死にませぬぞ。
     こんなこともあろうかと予備の心臓を用意しておきましたからな」

森崎「ははは、なかなか面白い冗談だぜモロドフさん」

504 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:50:28 ID:???
モロドフ「ほっほっほ。……ところで森崎殿。
     お主と共に日本へと向かうメンバーは決まったのかのう?」

森崎「へ?何言ってんだよモロドフさん。昨日あれだけ話し込んで決めたじゃないか」

モロドフ「そ、そうじゃったかな?おやおや、どうやら少し記憶があやふやで……
     さすがのモロドフも寄る年波には勝てぬのですかなぁ」

ジェイガン「いや、せっかくだからもう一度確認しておくべきだと思いますぞ。
      本日この宮殿に来てもらう者たちが書かれた紙は確か森崎殿がお持ちでは?」

森崎「えーと、それじゃあ上から順番に読み上げるぞ。まずは俺こと森崎有三。そして――」
============
【!!!注意!!!】

※今回の選抜で選ばれたメンバーは、全日本ユース代表選別特別試合に参加します。

※試合は森崎チームと若林チームに分かれ、全日本ユース候補、そして今回選ばれる
 アカネイア同盟軍の選手の中から交互にメンバーを選び試合に望みます。

※日程としては日本での拠点パートを3回こなした後、試合が始まります。

※正ゴールキーパーだけを目指すのならば、勝利するだけで問題ありませんが
 同時にキャプテンも目指すのであれば全日本ユース候補の中からも数名選択することをオススメします。
 チームメイトになった選手は一部のキャラ以外(翼や日向等)森崎の活躍がどうであれ
 試合に勝利できればほぼ間違いなく森崎に投票してくれるからです。
 つまりキャプテンを目指す仕様のチーム構成をすれば
 何人かは森崎の敵として立ちはだかる可能性も出てくるわけです。

※そのことを踏まえつつ、日本へと引き連れるメンバー15人をお選びください。

505 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:52:53 ID:???
☆アカネイア同盟軍メンバー

指揮レベル4
マルス ミディア

指揮レベル3
アベル ミネルバ パオラ

指揮レベル2
サムソン ロレンス

指揮レベル1
ジェイガン カイン オグマ ジョルジュ カチュア

その他
シーダ ドーガ リフ バーツ マジ カシム ジュリアン レナ
ナバール マリク ウェンデル ビラク リカード バヌトゥ マリア
リンダ ジェイク トムス ミシェラン トーマス ボア
ベック チェイニー チキ エスト エリス

※上記のメンバーの中から『最大5人』選択して投票してください。
 一キャラに『3票』入った段階で、そのキャラは森崎と共に日本へと向かうことになります。
 メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

506 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 17:54:25 ID:???
半分は敵になるのか、こりゃむずいな

507 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 17:56:54 ID:jO1MFnD+
マルス ミディア アベル ミネルバ パオラ

とりあえず指揮官そろえとく

508 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:01:35 ID:???
うーん、モリブレムさん、質問。
【敵チームになった選手】はどういう基準で投票相手を選ぶの?
本スレのこの時期基準で感情値があって、それ基準?
もしそうなら、比較的なかのいい選手ははずし、仲の悪めの優秀な選手を
持ってくるのが賢いんだろうけど……。
それとも、敵になったらその時点で絶対に投票してくれない?
だとすると、せっかく連れて行ったアカネイア勢はほとんど味方として使えないような気が。

509 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:02:24 ID:VSONk7Yg
マルス シーダ マリア マリク アベル

サポート役まぜてみた

510 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:05:02 ID:???
若林と魔法ブーストが相性良いから
魔法使いを相手にとられないようにしないといかんな・・・

511 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:09:47 ID:XT8Aav6Q
ミディア マリア リンダ ミネルバ リフ

512 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 18:11:20 ID:???
>>508
敵になった全日本選手及び試合に参加しなかった全日本選手たちも
基本的には試合に勝利した方へと高確率で(3/4)投票します。
もともと森崎と仲の良かった滝や次藤、早田、
交流の多かった松山などはたとえ負けても森崎に投票してくれる可能性が高いです。
翼と日向を敵にまわすことで、アカネイア軍だけで固めても
試合に勝ちさえすればキャプテンに就任できる可能性は高くなります。
もちろん翼と日向を同時に相手にするのですから
いくつかの失点は覚悟したほうがいいかもしれませんが…

513 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:12:59 ID:14V1nCFk
マルス、アベル、ミネルバ、リンダ、マリク

指揮持ち三人に回復も入れたいけどただでさえ敵はガッツが多いし要所で
補正大の魔法を使われると辛いと思うのでリンダとマリク。
森崎自身のガッツも増してるから今まで以上に味方としての存在は大きいだろうし。

514 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:14:46 ID:b0ukUR36
ミディア マリア リンダ ミネルバ シーダ

515 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:15:55 ID:???
若林チームも
ここで選んだメンバーの中から選ばれるんだよね?

516 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:18:22 ID:ioiTIjhY
マルス ミディア アベル ミネルバ パオラ
指揮とステと技でどうしたって敵にまわしたくない

517 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:19:24 ID:???
>>516
だったら置いて行くのがいいんじゃね?

518 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:20:33 ID:???
>>515
そりゃそうだろう

質問なんですが若林はFE勢の能力値とかはどこまで知ってるんでしょうか

519 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:20:49 ID:14V1nCFk
ん、なんかわかりにくい日本語になったけど
補正大の魔法使いは一人だと若林に取られたら一気に辛くなるから二人
GK候補の数も増えるから魔法も二人で回せるといいなと思ったのです。

520 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 18:29:12 ID:???
>>515
はい。システム的には森崎がアカネイア軍から選べば若林は全日本から選び
森崎が全日本から選べば若林はアカネイア軍の中から選んでいきます。
全日本だけで固めることもアカネイア軍だけで固めることも可能ということです。

>>518
アカネイア軍が日本に遠征するのは全部で3日です。
1日目が合同練習。そこでアカネイア軍の能力のお披露目会となる予定です。
2日目が拠点パート。ここで道具や能力の最終チェックや会話などを行います。
そして3日目が試合となります。
試合後はキャプテン選挙のイベントが入り、ジャパンカップやワールドユース大会の様子は
森崎のモノローグと判定により語られることになり、第1部はそこで終了となります。


521 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:32:04 ID:???
少なくとも、もう森崎に魔法ブーストかける機会は無いと思う
新セーブ&ブーストなんざしたら一発でガス欠
万一こんなのが必要なシュートが飛んできたら素通ししたほうがましじゃないかな

逆に、パンチングメインの若林はガッツ切れの心配がまず無いから
魔法ブーストが純粋にセーブ力底上げになる

522 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:32:43 ID:???
> 森崎の今後に関しては、第1部最後の試合での活躍次第で決まると言ってもいいでしょう。
> 最後の試合がふがいない結果に終わってしまうと、森崎は全日本のキャプテンになれず正ゴールキーパーにもなれません。
> 最後の経験値稼ぎの場であるジャパンカップ、ワールドユース大会にもなかなか出られず
> 第2部の森崎の初期ステータスはかなり低めの状態から始まるハンデが課せられてしまいます。
> 逆に勝利さえ出来れば正ゴールキーパーの資格はほぼ間違い無く確保できます。
> 最後の試合後、森崎は全日本チームの一員として戦うことになり、その後の試合はダイジェストで行われます。
> 支援の恩恵は早田や松山などから一時的に得られ、指揮レベルに関しては心配することはないでしょう。

正GKになれればキャプテンになれなくても問題ないってこと?

523 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:35:36 ID:???
勝てば正キーパーで、それにおまけしてキャプテンがついてくるかついてこないか、ということだね。
で、負ければすべてを失ってシナリオ展開もきつくなるし、能力的にもぐっと弱くなる。
モリブレムさんらしいハードな難易度設定だと思うよ。

524 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:38:16 ID:???
>>379を見る限り、キャプテンになれないとペナルティありそう

>>520のシステムなら、1軍と2軍を半々に連れて行って
まず1軍を全員指名してから全日本組を選ぶのがよいのかな

525 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:40:51 ID:???
>>524
その場合全日本も残ってるのは二軍だけだけどなw

526 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:43:29 ID:???
>>525
そこでキャプテン票稼ぐ方向でw

527 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:43:31 ID:???
そこはしょうがないでしょ。実力のわからない全日本一軍より、実力のわかるアカネイア一軍だと思う。
あと、問題になるのは翼と日向かなー。若林はこの二人を一番二番で取ってくるだろうから、
必要なら早いタイミングで取らないと。で、その場合はこっちの一番二番候補(マルス、アベル、パオラ、シーダ?)がとられる。

528 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:48:52 ID:???
若林もキャプテン狙っている以上
キャプテン候補の翼と日向を選ぶかどうかは結構微妙なところだよね

森崎側も同じで、仲間にした上で森崎より活躍されるとキャプテンの座が危うい
意外と最後まで残り物になるかも

529 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:51:13 ID:???
翼、日向、若林全員敵に回して勝てばキャプテン選挙で有利だよね
自軍全員アカネイアでも勝てば問題無いと思う
若林に通用しそうなシュートってマルスシーダ、マルス森崎のツインシュート
以外なんかあるかな

530 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:51:44 ID:???
いや、この試合に勝った場合と負けた場合のこっち側の落差を考える限り、
相手は勝利のみを優先した選択をしてくると思う。感情論は一切考えないと思った方が良い。

531 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:52:33 ID:???
試合で活躍されると困るといってもシューターに活躍されないと勝てないしな、GKなんだし

532 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 18:52:46 ID:???
>>522
正ゴールキーパーになれれば第2部のステータスを決める判定に多く参加することが出来ます。
キャプテンになれれば成長率が少し上がったり、初期指揮値が高くなるなど恩恵がありますね。
>>523
試合にさえ勝てば余程運が悪くない限りキャプテンもおまけで付いてくることでしょう。
より確率を上げるのであれば、全日本からも数名チームに入れておくのがいいかもしれません。
>>524-526
その場合は翼、日向、三杉、松山などの強力な選手たちが全て若林チームへと行くことになりますね。
それと、これはあくまでもシナリオ的なことなのですが、どうしても全日本代表に選ばせたいキャラがいるのならば
同じチームに入れてスタメンにし、勝利をおさめることで代表入りが確実となります。
もちろんあくまでもシナリオ上のことなので、森崎の能力を優先させる場合は無視しても問題はありません。

533 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 18:54:17 ID:???
☆現在決定している選手
・マルス
・ミディア
・アベル
・ミネルバ
・マリア
・リンダ

☆現在票の入っている選手

・パオラ 2
・シーダ 2
・マリク 2
・リフ  1

534 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 18:55:24 ID:???
☆アカネイア同盟軍メンバー

指揮レベル3
パオラ

指揮レベル2
サムソン ロレンス

指揮レベル1
ジェイガン カイン オグマ ジョルジュ カチュア

その他
シーダ ドーガ リフ バーツ マジ カシム ジュリアン レナ
ナバール マリク ウェンデル ビラク リカード バヌトゥ
ジェイク トムス ミシェラン トーマス ボア
ベック チェイニー チキ エスト エリス

※上記のメンバーの中から『最大5人』選択して投票してください。
 一キャラに『3票』入った段階で、そのキャラは森崎と共に日本へと向かうことになります。
 メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

535 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 18:58:37 ID:zn2MlX6M
パオラ シーダ チキ レナ マリク
何も考えずにノリで選んだ

536 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 19:02:06 ID:yHXqSDh+
パオラ シーダ ジュリアン カシム マリク

537 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 19:24:34 ID:???
オグマ、サムソン、ミネルバ、ウェンデル等あきらかにユースの年齢じゃないキャラもユースチームとして参加するんですか?

538 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 19:32:50 ID:???
>>537氏がマケドニアに連行された模様です

539 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 19:35:46 ID:sTfXQl/U
カシム レナ ジュリアン リフ エスト

540 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 19:42:24 ID:R/l4w1g+
カシム、ジュリアン、レナ、オグマ

541 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 20:29:44 ID:???
勝手に集計 間違ってたらすいません

決定 12名
・マルス
・ミディア
・アベル
・ミネルバ
・マリア
・リンダ
・パオラ
・シーダ
・マリク
・レナ
・ジュリアン
・カシム

未決 あと4名
・リフ 2
・チキ 1
・オグマ 1
・エスト 1

542 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 21:17:13 ID:???
もう投票しちゃったから残りメンバーのおすすめ候補をあげときます

チェイニー(変身能力)、バーツ(必殺シュート・パオラ相互支援4)
サムソン、ロレンス(指揮LV2)、カチュア(指揮LV1、支援多数)
ウェンデル(Mシールド)

当て馬候補としては
マジ、トーマス、ビラク、リカード


543 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 21:19:22 ID:???
バーツ入れてパオラに支援付けたほうがいいのかなと思ったら
>>542がいろいろ書いてくれた

544 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 21:48:58 ID:???
>>521
実はコストパフォーマンス的には魔法パンチが最強なんだぜ、

545 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 21:49:16 ID:Ach38P7w
バーツ カチュア ビラク リフ

546 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 21:54:39 ID:???
支援要員ならエストも忘れてはいかんだろう
主力のアベルが大幅強化されるわけだし

547 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 21:56:34 ID:???
こう考えていくと
森崎陣営に全日本組が入る余地はほとんどないなw

548 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 22:02:21 ID:???
じゃあ諦めて翼&日向とガチって見る?

549 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 22:05:07 ID:???
FEスレなんだしそれも面白そう

550 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 22:06:25 ID:???
>>548
それはガチらないとマルスかミディア取られてしまう

551 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 22:21:27 ID:???
翼&日向に森崎との支援効果はまず無いだろうからなあ

このスレは指揮支援重視のバランスだから、味方に入れるメリットより
デメリットのほうが多いと思う

552 :森崎名無しさん:2011/03/21(月) 23:21:48 ID:???
まだ投票終わってない?なら
トーマス、エスト、カチュア

553 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 00:08:35 ID:???
こんばんは。皆様投票ありがとうございます。
第1部最後の戦いの投票ですので、私自身どんな編成になるか非常にわくわくしていますw


☆現在決定している選手(あと2人)
・マルス
・ミディア
・アベル
・ミネルバ
・マリア
・リンダ
・パオラ
・シーダ
・マリク
・カシム
・ジュリアン
・レナ
・リフ

☆現在票の入っている選手(>>552さんの投票までで)
チキ1
エスト2
オグマ1
バーツ1
カチュア2
ビラク1
トーマス1

一度投票した方でも構いませんので、残り2名のメンバーを選択してください。
もちろん票の入っていないメンバーを選んでも構いません。

554 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:13:05 ID:id0a8r0+
チキ カチュア

555 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 00:13:19 ID:???
☆アカネイア同盟軍メンバー

指揮レベル2
サムソン ロレンス

指揮レベル1
ジェイガン カイン オグマ ジョルジュ カチュア

その他
ドーガ バーツ マジ カシム
ナバール ウェンデル ビラク リカード バヌトゥ
ジェイク トムス ミシェラン トーマス ボア
ベック チェイニー チキ エスト エリス

※上記のメンバーの中から『最大5人』選択して投票してください。
 一キャラに『3票』入った段階で、そのキャラは森崎と共に日本へと向かうことになります。
 メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

556 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:13:23 ID:gPPQnJw2
チキ

557 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:23:54 ID:S/Rk1SJc
バーツ チェイニー エリス

558 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:24:32 ID:VROXbwpE
エスト カチュア

559 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:37:49 ID:???
リフの浮きっぷりがぱねえw

560 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:44:05 ID:???
本当だリフがいる気付かなかった
杖使いならマルスとマリクに支援があるエリスのがよかったんじゃね?

561 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:44:43 ID:zRqbyg3Q
バーツ カチュア

562 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:44:55 ID:???
若林への生け贄なのではないかと……

563 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:46:42 ID:???
まあ、捧げ物だよねw

564 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:48:18 ID:???
誰か一人ガッツ回復しちゃうけどいいのかな

565 :森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:55:49 ID:1VrkW6Xo
バーツ

566 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:25:29 ID:???
☆現在決定している選手
・マルス
・ミディア
・アベル
・ミネルバ
・マリア
・リンダ
・パオラ
・シーダ
・マリク
・カシム
・ジュリアン
・レナ
・リフ
・チキ
・カチュア

以上の15人を日本へ引き連れます。

567 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:26:41 ID:???
森崎「まずは俺こと森崎有三!そして――」

森崎は票に書かれている名前を次々と読み上げていく。
彼らは暗黒戦争で共に戦った頼れる仲間であり、3日間の遠征のために
わざわざ日を割いてアリティアへと集まってくれた有志であった。

モロドフ「うむ。いずれも全日本の選手たちに引けを取らぬ能力の持ち主ばかりじゃな」

森崎の選んだメンバーに満足そうに頷くモロドフを見て、森崎は頭をかきながらつぶやいた。

森崎「しっかし片桐さんたち日本サッカー協会のお偉方と
   モロドフさんがいつの間に話がつながっていたとはな。気づかなかったぜ」

以前モロドフは異界の知識に詳しいとジェイガンから教えられていたこともあったが
こうしてアカネイア軍が全日本の代表選出のための手伝いを任せられるとは夢にも思わなかったのである。

モロドフ「彼らからはアカネイア大陸にサッカーリーグを建設する際に
     色々と為になる情報を教えてもらっていたのですよ。
     今回我々がお手伝いをさせていただくのも、その御礼も予てのことですな」

森崎「ふーん。まぁ確かにこいつらなら丁度いい練習相手や対戦相手にはなりそうだしなぁ」

特にアベルやパオラなどは森崎の目から見ても明らかに自分より巧くなっている。
サッカー歴は多く見積もっても2年と少しくらいしか無いのに大したものである。

ジェイガン「マルス王子、そろそろお時間になります」

マルス「うん。それじゃあ僕たちは宮殿の外にいるシーダたちを出迎えてくるから」

そう言うとジェイガンとマルスは部屋を出て行く。応接間には森崎とモロドフだけが残された。

568 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:30:00 ID:???
モロドフ「森崎殿」

森崎「ん?どうしたんだモロドフさん」

モロドフ「……以前お主に渡した薬瓶があったじゃろう。あれはまだ持っているのか?」

森崎「え?これのことか?」

そう言うと森崎は道具袋の奥底へとしまいこんだ小さなビンを取り出す。
確かアカネイアカップの時にどうしても力を取り戻したい場合に使えと言われ、
結局使わずじまいでそのままにしてしまった代物である。

モロドフ「そうか。結局使うことはなかったか。……そうじゃ、そのほうが良い。老い先短いわしとは違い
     お前さんにはまだ無限の未来が広がっている。使わんほうがいいじゃろう」

森崎「あの時は成長が止まっちまって周りの連中に追いつかれて追い越されて……
   色々精神的に参っていた時期だったからな。でも、ガトー司祭のおかげで
   こうして俺の体はまた成長することを思い出すことが出来た。
   どうやらこの薬を使うことはなさそうだぜ。…で、これはそれほど危険なブツなのか?」

少しだけ間を開けてから、モロドフは声をひそめて森崎に薬の正体を告げた。

モロドフ「……その薬はな、簡単にいえば『合体薬』じゃ」

森崎「が……がったい?」

モロドフ「その名のとおり、違う誰かと合体をして2人の力を合成させる禁断の薬なのじゃよ。
     能力だけではない。記憶や寿命も競合することになるのじゃから
     単純に考えれば簡単に2人分の力を発揮できるようになるということじゃよ」

森崎「へ……へ〜〜。そいつはまたエラいものを持たせてくれたな……」

569 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:31:13 ID:???
モロドフ「まぁその名のとおりその薬は一瓶を2人で飲み分けなければ効果は出ん。
     お主には薬の詳しい説明はしておらんかったから、大丈夫じゃろうとは思っていたが」

森崎「(おいおい…いくらなんでも楽観しすぎだろ。下手したらリフとかと合体していたかもしれないんだぞ…?)」

たらりと冷や汗を流した森崎は、その薬瓶を静かに机の上においた。

森崎「でもどうして今さら俺にそんな説明を?」

モロドフ「さっきお主には言わなかったかの?こんなこともあろうかと予備の心臓を用意していたと」

森崎「……………………は?」

モロドフの言っている意味が分からず、森崎は気の抜けた返事を返してしまう。

モロドフ「良いか森崎殿。その薬はお主に託す。いずれその薬を使うときがやってくるじゃろう。
     その時まで、大切に持っておくのじゃよ…………よいな?」

この時森崎の方を見るモロドフの顔を、森崎は一生忘れることができなかった。
モロドフの今まで見せたことのない威圧感に押され、森崎は静かに道具袋に薬を戻す。
その顔は確かにモロドフ本人そのものだった。しかし、何処か今までの陽気なものとは違うように思えた。
何か深い悲しみを背負った……辛い記憶をひた隠ししているような寂しさを感じた。それは単なる気のせいなのかもしれないが。

570 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:32:54 ID:???
その後、2ヶ月ぶりに集まったアカネイア同盟軍の精鋭たちと再会の言葉を交わし、
いよいよ森崎たちは片桐の使いである陽子の案内で日本へと向かう時がやってきた。

陽子「久しぶりね森崎君。この城の地下でガトー司祭様が待っているわ。
   エリス王女たちの魔力を使って一気にあなたたち16人を日本へとご招待するわよ」

〜アリティア城地下〜

ガトー「待っていたぞ森崎」

森崎「ガトー司祭!お久しぶりです」

ガトー「あれから2ヶ月か。お主のお陰でアカネイア王国の復興も実に捗っておる。感謝するぞ」

森崎「いやいや、俺なんかこのアリティアで子供とかと一緒にサッカーしていただけですし」

エリス「それが子供たちの心の支えとなっていたのですよ、森崎」

森崎「エリス王女……」

ガトーの横に立つエリスが優雅な微笑を浮かべる。
メディウス討伐後、森崎はマルスと共にアリティアに帰還しアベルたちと共に復興に勤しんだ。
森崎の武勇伝はアリティアの国民たちにも広く浸透しており、
凱旋時には一大パレードのような盛大な出迎えを受けたものである。
その後2ヶ月間、モロドフのアカネイアリーグ開催の手伝いや
マケドニアやアカネイアとの情報の伝達なども任され、今やこの国に森崎の名を知らぬものなどいないほどまでになっていた。

森崎「俺は大したことなんてしてません。周りの皆がよく働いてくれただけで……」

571 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:33:56 ID:???
エリス「それでもそれを指揮していたのはあなたでありませんでしたか?
    ふふっ…どうやら貴方には無自覚にも誰かを導いていく素質があるようですね。
    あなた方の世界の言葉で言うのならば……『キャプテン』と言ったほうがいいみたいね」

森崎「そりゃあそうですよ。なんてったって俺は将来の全日本を担うスーパースター
   『キャプテン森崎』なんですからね!」

得意げに鼻の下をこすりながら返す森崎。やはり美人に煽てられるのは悪い気分はしないものだ。

エリス「うふふ、頼もしいわね。森崎、マルスのことをどうか頼みましたよ」


エリス達アリティア王宮の司祭たち、そしてガトーの力により城の地下室に大きな魔方陣が発生する。
この魔方陣がアカネイアと地球…日本を結ぶアクセスラインとなっているらしい。

陽子「私も初めてこれを使ったときはおったまげたわ。まるで小さい頃に憧れた魔法少女のきぶんだったわ」

森崎「(…陽子さんって歳いくつだったっけ……?たしか俺より2つほど上だったから………いや、やめておこう)」

キラキラ瞳を輝かせる乙女の夢には特に触れず、森崎たち16人はモロドフ、そして陽子と共に揃って魔方陣へと足を踏み入れた。

ぶううううううぅぅぅぅん………シュパアッ!!

森崎有三18歳。実に約3年ぶりの故郷の土を踏む瞬間であった。
代表選抜特別試合で良い結果を残し、悲願のキャプテン就任の夢を叶えることが出来るのか?
異国を渡り歩き、多くの戦いを乗り越えてきた一人の若者を待ち受ける試練が待っている。
仲間たちと巡ってきた森崎の長い長い冒険の旅も、いよいよ終わりの時を迎えようとしていた……!


20章外伝 頑張竜と光の拳

572 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:35:13 ID:???
〜静岡県掛川市、ヤマハリゾートつま恋〜

マリア・チキ「うわぁ……!!」

マリア「ひっろ〜〜〜い!」

チキ「おっき〜〜〜〜い!」

誰よりもはやく同時に歓声を上げたのは集団の先頭を走るマリアとチキであった。
彼女の目に映る日本の風景は全てが初めてのものであり、立ち並ぶ建物や
木々の一本にさえ目を輝かせてキャッキャッと楽しそうにはしゃぎ回る。

パオラ「マリア様、チキちゃん、あまり先に走って行っちゃ迷子になっちゃうわよ?」

カチュア「ふふ、まるでエストみたいなはしゃぎようね、姉さん」

パオラ「あら、小さいころのあなただって似たようなものだったわよ。せっかちですぐ迷子になったりで…」

カチュア「うぐぐ……そ、その話はもう終わり!」

白騎士団で自分だけ留守番でいることに最後まで猛抗議をしたエストを振りきって
今回の選抜メンバーに選ばれたパオラとカチュアはマリアとチキの姿を見て会話を弾ませる。

リンダ「ねぇマリク。あそこに並んでおいてある大きな箱はいったいなにかしら…?」

マリク「う〜〜ん……車輪が四つ付いてるね。馬車のようにも思えるけど、近くに馬は見当たらないし……」

アカネイアでは優れた魔道使いであり、博識のマリクとリンダも日本の車には思わず首をかしげて考えにふけってしまう。

573 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:37:12 ID:???
ミディア「ミネルバ王女」

ミネルバ「ミディア、忘れたのか?ここは我々のいる世界とは大きく支配体制の違う国。
     王政国家ではないこの国で、気軽に王女などと言っては混乱を招く。
     出発前の注意事項でモロドフ殿から言われたばかりであろう」

ミディア「……そうだったわね。どうにも騎士としてのくせはなかなか抜けるものじゃないわ」

ミネルバ「だから、気軽にミネルバと呼び捨てても構わぬ」

ミディア「それはいいのだけれど…せっかくだし、その堅苦しい言葉遣いも禁止したほうがいいんじゃないかしら?」

ミネルバ「……ど、努力はしてみよう」

ミディア「してみよう、じゃなくて、してみるわ、じゃないかしら?」

ミネルバ「し、してみる……わ」

普段は厳格なイメージのあるミネルバとミディアだが、この開放的な空間に
復興作業で溜まったストレスを大いに発散しているようである。

574 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:38:21 ID:???
リフ「カシム殿……なんだかこの国はあまり空気がよろしくありませんのう……」

カシム「うん……タリスがどれだけ自然に恵まれていたのか改めて思ったよ。
    でも、ここが森崎君の生まれた国かぁ……なんだか何もかもおっきくてびっくりだ」

リフ「我々は選ばれし選抜メンバーなのですじゃ。森崎殿の顔に泥を塗らぬよう、下手なことはせぬようにな」

カシム「わ、分かってるって。今回は日本サッカー協会ってところから
    報奨金が出ることが決まっているんだ。精一杯働かせてもらうよ。
    ところでリフさん。……おみやげは何を買うか決めました?」

リフ「ううむ、そうじゃなぁ…あの『うなぎパイ』とかいうのがここの銘菓らしいが…」

日本代表選考の手伝いと言いつつも、すっかり観光気分であるタリス出身の二人組であった。

ジュリアン「レナさん!荷物持つよ!」

レナ「ありがとうジュリアン」

ジュリアン「しっかしすごい数だね。これ全部レナさんの手料理なの?
      く〜〜っ!これだけ贅沢な差し入れ、この世の何処を探してもここだけにしか無い宝物だぜ!」

レナ「つい張り切っちゃって作りすぎちゃったの。……日本の皆さんの口に合えばいいのだけれど」

ジュリアン「そんなの合うに決まってるさ!森崎だって『お袋の味みたいだ』って泣いて喜んでたじゃないか」

レナ「そ、そうよね。私はサッカーはあまり得意じゃないからこう言うことでしかみんなの役に立てないけれど…
   それでも選ばれたメンバーの一人だもの。この3日間、チームスタッフとして頑張らせていただきますね」

ジュリアン「レナさん……(くっあー!幸せってのはこういうことを言うんだろうなぁ…)」

575 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:41:04 ID:???
アカネイアから支払われた報奨金を全額叩いて孤児院を設立してからはや1ヶ月。
ジュリアンはレナの支えとして、充実した生活を送っているようだ。
だが公共の場では己の立場を弁え、一定の距離は保つことを心がけているらしい。

シーダ「マルス様、あれあれ!空を見てください!」

轟音をあげながら空高く飛ぶ鉄の塊を指さして、シーダが驚愕の声を上げる。

マルス「あれは…ええと……『飛行機』だね。
    グルニアの戦車みたいに燃料を使って大勢の人々を乗せて運ぶ乗り物みたいだよ」

マルスは予めモロドフに渡されたガイドブックのページをめくりながら必死に答える。

シーダ「あんなに高く飛ぶだなんてエルカイトでも無理よ。
    シズオカかぁ……タリスなんかとは比べものにならないほどの都会ね……」

マルス「…大丈夫だよシーダ。アリティアの家臣もみんな祝福してくれている」

シーダ「は、はい……」

メディウスを討伐後、マルスはシーダに正式に婚約者としての交際を申し込んだ。
戦闘やサッカーでは指揮を遺憾なく発揮する彼も、なかなか決心に踏み込めなかったのは
様々な理由が伺えるが、その背中を押してくれたのはあのアカネイア王女ニーナらしい。
彼女は復興のために全力を尽くし、毎日のように各国を訪れては励ましの言葉をかけて回っていた。

マルス「この任務を終えて、アリティアとタリスの復興が終わったら、その時には……」

シーダ「そ、その時には……」

ずいっ!!

576 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:42:24 ID:???
森崎「おーおーどこもかしこももりあがっちゃってまー
   季節は真冬だってのに暑苦しいったらありませんことねアベルさん」

アベル「ですよねぇ森崎さん。この世界の問題の一つである『温暖化』の原因にならなければいいんですがねぇ」

いきなり二人の間に割って入ってきたのはエストと離れ離れになり不機嫌極まりないアベルと
あまりにも周りのはしゃぎようにげんなりしてしまった森崎だった。

マルス「うわぁ!び、びっくりしたぁ!」

シーダ「ちょ……森崎くん!アベル!」

森崎「いつまで辺りをうろちょろしてるんだっての!いい加減合宿所に入らないと皆に迷惑がかかるだろ?」

アベル「マルス様、あくまで今回我々は日本サッカー協会へのご助力という立場です。
    今後アカネイアサッカーリーグ創立の協力者になって頂くかもしれない大事な交渉相手。
    あまり待たせていては信用問題にも関わります」

マルス「ご、ごめんアベル。あまりにも見たことのないものばかりですっかり舞い上がっちゃっていたよ」

シーダ「反省してます……」

恥ずかしそうに頭をかくマルスとしょんぼりと項垂れるシーダ。
戦場で多くの兵士たちを鼓舞してきた王族とはいえ、彼らもまだ歳相応の少年少女なのだろう。

モロドフ「まぁまぁ。どうやらまだ全日本のスタッフは到着していないみたいですし」

陽子「ゆっくりいきましょうよ。大丈夫、時間はまだまだたっぷりあるわ!」

森崎「…ま、たまにはこういうのもいいかもしれないかな」

577 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:44:07 ID:???
彼らは5年という長い間ドルーア帝国の驚異にさらされていたのだ。
森崎たちの住む日本にあるごくありふれた平和というものに飢えているに違いなかった。
ふと見渡せば、戦時中には診ることの出来なかった無邪気な笑顔があちこちに溢れている。
これを見ることが出来ただけでも、森崎は彼らと共に戦い、そして勝利することができて良かったと思えた。

〜合宿所宿舎内〜

荷物を置き、あとは全日本ユースのスタッフたちが到着するのを待つだけとなった森崎達。
しばらくすると大型のバスが駐車場内へと入ってくる。

リンダ「うわあ!さっきの箱より2倍以上の大きさよ!」

マリク「あれほどの巨大なものをあんなにスムーズに動かせるなんて…
    いったいあの中にはどれだけの手練の魔導師たちが乗っているんだ…!!」

森崎「(ここまで来るといちいち突っ込んでいられん…)」

まずバスの中から現れたのは、全日本ユースの監督である見上辰夫。
そして日本サッカー協会の重役であり、今回の企画の責任者でもある片桐宗正である。

片桐「本日はわざわざ遠いところからご苦労さまでした」

モロドフ「いえいえ、こちらこそお招きいただき感謝いたしますぞ」

互いに頭を下げて腰を低くしてあいさつをする。その背後から現れ、
まっすぐに森崎の方へ向かってくる姿があった。それは……

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