キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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11人の戦士たち
1 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:18:54 ID:???
それは異世界の人々の物語。
「楽しくて笑っちゃうとか、一人が寂しいとか、大好きな人が大切だとか……たくさんたくさん、いろんな事を知りたいの!」
「今でも思うよ……大切な人を守りたいって。 でも、僕にはその力が無いんだ……」
それは異世界の人々が交錯した物語。
「不老不死は見習いなんだ。 ……長く生きたら、友達の顔も名前も忘れちゃうのかな」
「俺にもいつか、あいつらを祝福できる時が来るのだろうか……」
それは異世界の人々が一つのものを目指す物語。
「私がいてもいなくても構わないでしょ! 本当はこんな事……サッカーなんて、したくないんだ!」
「と め る !」
それは異世界の人々の友情の物語。
「絆? なんて陳腐で美しくない言葉……そんなもの全て最後には千切れてしまうのよ」
「まだわからないのかい……心だよッ!!」
それは流れ着いた者たちの挽歌。
「(役に立たなくなったらまた捨てられるのかな……どうすればご主人様は喜んでくれるんだろう?)」
「速さこそ命、速さこそ文化。 しかし……人には人のペースってもんがあるわな」
時も空間も世界観も違う11人の戦士たち。
彼らが集い流れ着いたのは、偶然なのか必然なのか。
「皆揃ってお家に帰るぞ! 家に帰るまでがサッカーです!!」
※なお、この台詞などは予定です。何等かの都合により変更される可能性があるのでご了承ください。
3 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:20:35 ID:???
3年A「終わったか……まあ、確かに準優勝……あと少しで優勝出来たのに届かなかったのは悔しいけど……。
それでも日本で二番目なんだ、それは誇ってもいい結果だったよな」
3年B「そうそう、去年なんて決勝まで上がれなかったしな」
3年C「なんせ南葛には新田と山森もいるんだぜ。 あいつら相手に3−1なんてよくやった方だよ。
うちは次籐さんがいなくなって守備ガタガタだったのにさ」
3年A「まあ来年になればあいつらもいないんだ、来年こそは俺達の後輩が優勝してくれるかもしれないぜ」
佐野「(うちだって俺が引退したらロクにチームを引っ張るタレントいないんだぞ。
……東邦にはまだ沢田が残るってのに)」
引退式を終えた後、佐野達サッカー部3年は帰路についていた。
佐野を除く3年生たちは、それぞれ優勝が出来なかった事を悔やみこそすれ。
それでも準優勝をしたというのならそれはそれで満足な3年間だったと回想をしていた。
だが、佐野だけは心の中で悪態をつく。
彼らの言う事も間違いではないかもしれないが、それでも佐野は日本一にはなれなかった事に強い未練を残していたのだ。
佐野「(でも、それだけじゃない……俺がムカつくのはそれだけじゃないんだ……)」
3年B「そういや佐野、お前大学行ってもサッカー続けるのか?」
佐野「え? ……ああ、そのつもりだけど?」
3年C「お前が選んだ大学、サッカー強いトコだもんな〜」
内心苛々を抱えながらも、佐野は他の3年からの言葉に返答をする。
ここまで中学・高校とサッカーを続けてきた佐野にとっては、大学に入ってからもサッカーをするのはある種当然であり。
なんで今更そんな質問をするのかと逆に問いかけてきたものを不思議そうに見返すが。
これを見て他の3年たちはそれぞれ顔を見合わせてため息を吐く。
3年A「うーん……まあお前がサッカーを好きなのは見ててわかるし、何より上手いのは知ってるけど……いつまで続けるんだ?」
佐野「……いつまで?」
3年B「サッカーにはプロリーグなんて無いんだぜ? まだ大学の4年間はあるけど、俺達だって将来の事考えねーと」
3年C「日本にプロリーグがありゃ、お前もプロになれただろうになぁ」
佐野「……………………」
4 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:21:36 ID:???
その後、佐野は他の3年たちと別れ、残り少ない帰り道を歩いていた。
彼の足取りは重く、視線は下を見、表情は暗い。
佐野「(いつまで……か)」
佐野はサッカーが好きだった。好きだからこそ、この高校3年間もサッカーに殉じた。
だが、いつまでもサッカーが出来ないという事もまた……わかっていた。
佐野はもう高校サッカーを引退し、残りは大学のリーグ。或いはそれを卒業してからの実業団入り。
それもまたそれで楽しいかもしれないし、面白いかもしれないと佐野は思うが……。
佐野「(それじゃ、届かないんだよな……)」
かつて佐野満は、全日本Jrユースという一国を代表するチームに選抜をされた事があった。
起用機会はほぼ無く、事実上ベンチを温めていただけであったが……日本代表として戦った事は彼の誇りでもある。
しかし、彼はその上の世代――高校生になってからの全日本ユースには選ばれなかった。
Jrユース時代には選ばれなかった才能ある選手が芽を出し、佐野は選出外になったのである。
佐野「(葵新伍……だっけ。 確かにあいつがいたなら、俺はいらねぇもんなぁ……)」
ジャパンカップで見たその選手の才覚――自分以上のスタミナにドリブル、シュートセンス。
守備力は決して高いと言えなかったが、それでも佐野よりは確実に上。
自分と立ち位置がかぶり、かつその完全上位互換と言える選手を佐野は見てしまっていた。
それを見たときから、佐野の中では燻るものがあった。
佐野「(新田と山森の奴も、もう全然日本一なんかどうでもいいって顔してやがったしな……)」
夏のインターハイに出た時、決勝で負けた時。
勝利をした新田と山森の表情は決して優勝に喜んでいたそれではなく、
「なんと歯ごたえのない勝利か」とむしろあきれ返っていたものだった。
それを見たときから、佐野の中で苛々は募りだした。
5 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:22:37 ID:???
佐野「ちぇっ!」
佐野は足元にあった小石を蹴り、舌打ちをする。
佐野「(日本一が嬉しくないってなんだよ……それじゃあ、俺は何のためにこの3年間頑張ってきたんだ)」
コツンッ
佐野「(ムカつく……。 でも、何よりムカつくのはそうやって考えちまう俺だ……)」
カツンッ
佐野「(俺は……世界を目指せてない……。 ……もう俺は、終わっちまったのか?)」
日本にはプロリーグは無い。今、佐野の上にあるのは高校の延長線上でしかない大学リーグと。
プロサッカーと比較をすれば何段もレベルが落ちる実業団だけである。
アジア予選を終え、ワールドユース本戦へ駒を進めた全日本ユースは、やはり佐野を招集しなかった。
2年に1度しかないワールドユースに、佐野はこれで2度と出場出来ない事が決定をした。
佐野満は、もはや世界では戦えない。
このままサッカーを続けても、佐野は大学リーグや実業団で日本の中では名を残せるかもしれない。
だが、日本を代表する選手としては――もうこの先戦えないだろう。
6 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:23:39 ID:???
佐野「(次籐さんだけじゃない……同年代の新田や山森……あの葵って奴や赤井って奴にも置いて行かれて……。
この先ずっと何の機会も与えられないまま、燻ってるのか?
どうすれば……俺が輝くときがくるんだよ……)」
佐野満・18歳――悩める青年は、再び足を振りかぶって小石を蹴り――。
カツンッ! ……カサカサッ!
佐野「……え?」
石を蹴る以外の妙な音が聞こえた為に、佐野は思わず顔を上げた。
するとそこにあったのは――何の変哲もない草むら。
佐野の蹴った石ころが、その草むらに入った為に先ほどの音が鳴っただけ、なのだが……。
佐野「……どこだよ、ここ」
佐野の通学路には、このような草むらなど存在はしない。
佐野「……周りは、林? ど、どういう事だってばよ……?」
後ろを振り返れば木が鬱蒼と茂る林になっており、足元は気づけば舗装された道ではなく石畳でつくられたでこぼこ道となっている。
ついさっきまではいつもの帰り道を歩いていただけだというのに、いつの間にかまるで知らない場所に移動をしていたのである。
これには佐野も思わず混乱し、口調が変になりながら周囲を更に見回すのだが……。
佐野「うぐっ!?」
キィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン……!
7 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:24:50 ID:???
「私、どうしたら笑う事が出来るのか、わからなかったけど……」
「真紅ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウ!!!!」
「ジジイ……あたいは間違っちゃいないかい……?」
「……お前は、人間たちの中で生き続けろ」
「僕に出来るのは、後方支援くらいだから……」
「私、プロデューサーになろうと思います」
「うるさい! 人の気持ちも知らないくせに仲間面をしないでよ!」
「父を超える竜騎士になったときにはバロンに……戻れそうな気がする……それまでは……」
「お前は限界を超えちまったんだなァ……。 だったら進め、徹底的になァ」
「(僕が駄目な子だからご主人様も困ってる。 僕が駄目な子だから……)」
8 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:25:51 ID:???
佐野「あ……な、なんだよ……今の声……?」
耳鳴りがしたかと思えば、突如として誰かの声を聴いた佐野。
男女合わせて10人の声は幻聴とは思えない程にはっきりと聞こえ、佐野は思わず耳を塞ぐ。
だが、それきり声は聞こえなくなり耳鳴りもいつの間にか止んでいた。
佐野「(どこかから聞こえたって感じじゃねぇ……なんかこう、脳に直接響いたっていうか……。
……い、いや! 俺はそんな来生さんみたいな「ピキーン! 見える!」な電波キャラじゃないんだ!
さっきのは……そう、きっとアレだ。 精神的に疲れてるからなんかこう、幻聴的なアレだ!!)」
それはそれで色々と恐ろしいのだが、佐野は先ほどの不思議な現象をひとまずそう言い訳して落ち着かせた。
しかし、自分でもそれが無理のある解釈だというのは重々承知だったし。
何よりもここがどこで、自分はどうしてこんな所にいるのかというのもまだわかっておらず。
問題は何も解決してなどいないという事は彼もまた理解をしていた。
佐野「と、とにかく早く家に帰らねェと……ここ、どこなんだろう……?」
改めて見回してみれば、やはり見覚えの無い景色、光景。
自宅までの帰り道どころか、ここがどこかなのかさえも佐野にはわからない。
佐野「……この年になって迷子ってのも恰好悪いが、人を探して場所を教えてもらうか。
学校からそこまで歩いてねぇんだから、場所さえ教えてもらえばすぐ帰れる……筈だし」
どう考えても、この場所は長崎県――少なくとも佐野が住まう地域には考えられない程に、ド田舎である。
それでも、佐野はまだここが自分の知る長崎のどこか――日本のどこかであると信じて、人を探した。
――細心の注意を払って。
9 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:27:14 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★初判定での遭遇者→! num=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
9→メガネの女性。 多分同い年くらいだろう。 からあげ君下さい。
8→金髪の女性。 メガネをかけててすごく話しやすそうだ。
7→茶髪の男性。 こっちを見て何か驚いてる。
6→凄く速そうな髪形をした長身の男性。 サングラスを額にかけてる。
5→鎧甲冑を着込んだ長身の男。 現代日本じゃまずお目にかかれないんですが……
4→チャイナ服を着た女性。 頬に十字傷があるぞ。
3→年下っぽいけど大人びた少女。 やっぱりゴスロリっぽい服着てる。
2→なんかちみっこい犬のような小動物。 赤くてもふもふしてる。
1→赤毛の年上らしい女性。 だけど服装がなんか近未来的だ。
0→銀髪の小さな少女……? なんかゴスロリ入ってる
=====================================================================================
どうも。この深夜に新たに外伝を始めさせてもらいました。
文章のクセですぐバレると思いますので、トリップは変えておりません。
が、
>>2
の名前欄は無視していただけると助かります。
10 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 01:29:02 ID:???
★初判定での遭遇者→
8
=★
11 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 01:37:25 ID:???
おお、お帰りなさいませ!
前世のこと諸々お話したくもありますが、それは本意ではないでしょうから、ひとつだけ。
リッチャンハカワイイデスヨ!
12 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 02:20:28 ID:???
>>11
恥ずかしながら帰ってまいりました! ……小旅行くらいの期間を開けて。
リッチャンハグラマーデスヨ!
>★初判定での遭遇者→ 8 =金髪の女性。 メガネをかけててすごく話しやすそうだ。★
=======================================================================================
佐野「……あ!」
金髪「え?」
周囲にあるのは林と草むら、建物らしき建物どころか、ひと1人見つける事すら難しそうなこの状況。
それでも佐野が懸命に目を動かし、脚を動かし、数分散策をすると……。
ある開けた林の中でスーツ姿の女性を見つけた。
佐野「あ、あの、すみません! 変な質問してるってのは重々承知なんですけど……ここって一体どこなんスか?」
金髪「あー……えっと……」
佐野「いやその、恥ずかしながら道に迷ったというかなんというか……ここの場所と、
あと出来れば国見学院までの帰り道を教えてくれるとありがたいんですけど……」
金髪「クニミガクイン?」
佐野「はい、国見学院……。 あの……ご存知ない?」
金髪「え、ええ……」
佐野「(あちゃー……考えてみりゃ金髪なんだし、外国人なのか? ここの土地勘とか無いのかなー……。
でも、それにしちゃやけに日本語が流暢だが……)」
見つけるや否や佐野はその金髪の女性に素早く話しかけ、道を尋ねる。
平時ならばナンパか何かと間違われる可能性もある佐野の行動でもあったが、切羽詰っている佐野がそこまで考えを至らせる事は出来ず。
あくせくしながらどうにか帰り道を教えてくれないかと問いかけるも……。
金髪の女性はどうやら国見学院の存在を知らないらしく、道を聞いても返事は芳しくない。
折角人を見つけ、恥を忍んで迷っちゃいましたと公言したのに無駄骨かと佐野は脱力する。
13 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 02:21:33 ID:???
金髪「あの、もしかして君もここに迷い込んだ……のかな?」
佐野「へ? ……あ、何? もしかして、あんたも気づいたらここにいたとか……そういうの?」
金髪「うん、実はそうなんだ。 それにしても……(違う時空の人、みたいだけど……それが同時に別の世界の同じ場所に飛ばされた?
……一体どういう事なんだろう? 念話も届かないし、どこかの管理外世界なのかな?)」
佐野「(あー、スーツ姿でこんな林の中にいるのもおかしいもんなー……この人も迷子かー)」
更に金髪の女性が自分もまたこの奇妙な空間に迷い込んだのだと説明をすると。
佐野は一気に気が抜け、その場に思わず腰を下ろし項垂れる。
一方で女性はメガネをくい、と上げながら頭の中でいろいろと考え事をするのだが……。
その考え事も結局の所纏まらず、とりあえず当座の問題を解決しなければと脱力しきった佐野に声をかけた。
金髪「……とにかく、ここから抜け出すのが先決だね」
佐野「え? あー、うん、そりゃそうですけど……。 ……どっち行けばいいかわかるんですか?」
金髪「うん、さっき飛んで確認したんだけど、君が来た方向に行けば石畳があったよね?」
佐野「と、飛ん……!?」
金髪「それでその石畳沿いに北の方向まで行けば、長い階段があったんだ。
その先に何があるかはちょっとわからなかったけど……これだけの森林がある中、石畳で舗装されているという事は。
そこには人の往来があるという事だから……多分、人がいると思うんだ」
佐野「い、いやいや、それより飛ぶてあーた!?」
理路整然と、とにかく迷った時は人のいる場所に行こうと提言をする女性。
だが、その言葉の根源が「飛んで視認した」という佐野にとってとても理解できないもの。
思わず佐野はツッコミを入れ、女性は少し困ったような表情を浮かべ頭をかく。
金髪「そうか……君の世界には魔法が無いんだね」
佐野「……あんた頭は大丈夫か」
金髪「至って平気だよ。 えっと……それじゃあ百聞は一見にしかず、見てて!」
また魔法がどうこう言い始めた女性を前に、とうとう佐野は不躾な言葉を投げかけた。
しかし、それもまた現代日本を生きる少年にとっては仕方のない事である。
これを受けて女性は再び苦笑を浮かべるも、怒る事はなく。
しっかり自分を見ててと言ってから小さく深呼吸をし……。
14 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 02:22:33 ID:???
ふわっ
佐野「なにィーっ!?」
金髪「……これでわかってもらえたかな? (あんまり無駄に魔力を使いたくは無いんだけど……仕方ないか)」
なんと女性はふわりと宙に浮かび、そのままふよふよと漂っているではないか。
これには佐野も思わずびっくり、もう二度と魔法を信じないなんて言わないよ!……とまでは思わないものの。
女性の足元と地面の間に見えない板のようなものが無いかも確認し、更には女性の頭の上に見えない紐が無いかも確認してから。
とりあえず、「この女性が本当に空を飛べる」という事はそれなりに信用をした。
佐野「これが……ハンドパワーって奴か……」
金髪「だから魔法だよ……。 それで、ええと……君はどうする? 一緒についてくるかい?」
佐野「え? そ、そうだな……」
この女性が空を飛べるというのはそれはそれでちょっと不気味ではあるが……。
さりとて、先ほどからの女性の対応や立ち振る舞い、言葉遣いを聞いている限りではなんとも常識人で温厚な人のように見える。
メガネの力なのか佐野よりも頭がよさそうに見えるし、一人でずっと林の中にいるよりは一緒についていった方が。
さっさと家に帰れる可能性も高そうに思える。
佐野「(さーて、どうすっかなー……)」
A.「はいよろこんでー」 喜んで同行をする
B.「だが断る! この佐野満の最も好きな事のひとつはAが選ばれると思ってる奴にNOと断ってやる事だ」 だが断る
C.「だがちょっと待ってほしい、本当に階段を上るべきなのだろうか?」 同行はするが疑問を提示する
D.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
15 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 02:33:30 ID:71a7KHDA
A
16 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 02:36:36 ID:5DWq2Y/U
A
17 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 02:55:18 ID:???
>A.「はいよろこんでー」 喜んで同行をする
===========================================================
佐野満はこんな訳もわからない林の中で1人でいて平気なほど、神経が図太い男ではなかった。
1人よりも2人、誰かと一緒にいた方が安心をする。
それが自分よりも頭の良さそうな頼りがいのある人物ならばなおさらの事である。
ユーノ「うん、それじゃあ行こうか。 ……っと、名前がまだだったね。
僕はユーノ=スクライア、よろしく」
佐野「俺は佐野満って言います。 ……僕?」
佐野が同行する旨を伝えると、女性――ユーノ=スクライアは嫌な顔一つせず手を差し出し、握手を求め名を名乗った。
これに佐野もまた答えるのだが……ユーノの一人称が不意に気になる。
ユーノ「? 何かおかしい?」
佐野「いや……女の人なのに自分を僕って言うのがちょっと珍しかっただけで……。
……外人さんなんだし、そこらへんは仕方ないんですかね」
ユーノ「……これでも、男なんだけど」
佐野「なにィ!?」
と、ここでネタばらし。
ここまで散々地の文で「女性。女性」と連呼してきたこのユーノは、実は男であったと発覚。
確かに、よく見てみれば顔は女顔であるが男に見えない事も無いし、
握手を交わした手は少し女性のそれとは違い(といっても佐野は女性の手など触った事はないが)ゴツゴツしている。
やけに長い髪やそれを束ねるリボンの印象が強く女性だと思っていた佐野も、これには思わず苦笑い。
佐野「もう二度と女性と男性を見間違えたりしないよ」
ユーノ「(誰に向かって言ってるんだろう?)」
変に恋心を抱いちゃったりする前に事実を知れてよかったと胸をなでおろす佐野。
こうして勝手な誤解を勝手に解いた佐野は改めてユーノと共に一路石畳の先にある階段を上る事に決めたのだった。
それにしてもこの佐野、ノリノリである。
18 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 02:57:28 ID:???
判定も何もありませんが、ユーノ君が仲間になった!(テレレレッテッテッテー
という所で本日はここまでとさせていただきます。
遅い時間までお付き合いいただきありがとうございました。
明日からもまた、よろしくお願いします。
それではお疲れ様でした。
19 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 03:05:05 ID:???
お疲れ様でした
これは全力でガリに期待せざるをえない!
20 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 03:35:19 ID:???
大体わかったけど、2−3人わからないかな。個人的には「速い人」期待w
21 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 06:31:20 ID:???
乙です!
森崎板にもついにローゼンが…!
個人的には翠の子に期待ですが、どうなりますかね
何にしろ楽しみにさせて頂きます
22 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 09:47:52 ID:???
これって原作で不遇なキャラクターたちが集まったって設定?
23 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 10:45:49 ID:???
あの世で俺に詫び続けるRPGの子が不遇だと申すか
24 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 13:25:49 ID:???
剣崎は不遇じゃないと思う
25 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 13:26:41 ID:???
やっぱローソンの名誉店長がGKかな
中の人の名前的にw
26 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 13:42:40 ID:???
悲劇が半分、不遇が半分って感じかなあ
27 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 22:32:12 ID:???
>>23
初回プレイに限れば
この子は多くの人が死なせてしまっただろうしある意味では不遇かもね
28 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:02:27 ID:???
>>19
どうも乙感謝ですー。俺はしょうきにもどった!
>>20
わからない人にも興味を持っていただけるように書きたいな、と思いますね。
半分以上布教活動的側面もありますから。この外伝。
>>21
乙感謝ですー。翠の子は……多分、出番ないんだ……すまぬ……!
>>22-24
>>26-27
何かしらある人たちが集められた、という感じですね。はい。
>>25
ダイスらないように今の内から応援してあげてください!
29 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:04:25 ID:???
佐野「へー、ユーノくんは図書館の司書やってんのか〜」
ユーノ「(図書館と言うと少し語弊はあるけど……別に訂正はしなくていいかな)
うん、元々調べものや発掘とかは昔からやってて得意だったからね」
佐野「(19歳で公務員として働いてんのか……道理でしっかりしてる筈だぜ)」
道中、変に沈黙をしてただ歩くだけというのも気まずいもの。
ただ迷った為に出会った縁(少なくとも佐野はそう認識をしていた)とはいえ、袖擦り合うも他生の縁である。
そう考えた佐野は積極的にユーノに声をかけ、互いに簡単な自己紹介をした。
その中で、佐野よりも長身でずっと大人びているように見えたユーノは、実は佐野と1歳しか違わない19歳である事が発覚し。
佐野はそれならそこまで畏まった話し方をするのも変かと考え、ある程度砕けた口調になる。
ユーノ「佐野君は仕事は?」
佐野「いやいやいや、俺はまだ学生だよ。 卒業後も大学に進学するつもりだし」
ユーノ「あ、そっか……。 大学でどんな勉強する、とか考えてるの?」
佐野「いやー、そこら辺は結構適当かな〜。 どっちかってーとサッカーする為に大学行くようなもんだし」
ユーノ「さっかあ?」
佐野「え? 何? サッカー知らないのか?」
そして会話がサッカーの事に及ぶと、ユーノはきょとんとした顔でオウム返し。
まるでサッカーの事を知らないかのような口ぶりに、逆に佐野がびっくりしたような表情で問いかけると。
ユーノはこくり、と素直にうなずいた。
まだサッカーがマイナースポーツである日本でも、一般層にはそれなりにどのようなスポーツか認知はされている。
外国人――少なくとも日本よりサッカーが盛んであろう欧米人に見えるユーノがサッカーを知らないとは思えず。
佐野はやはりユーノの事を空を飛ぶ事といい奇怪な人間だなと判断をする。
30 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:05:42 ID:???
佐野「ユーノくんってどこの国出身なんだ? そのブロンドといい、欧米人にしか見えないんだが……。
あ、もしかしてアメリカとか? アメリカって日本よりサッカーが人気無いって言うし……」
ユーノ「ああ、いや、僕は……(……うぅん、あまり干渉をするのはよくないかもしれないけれど……。
この世界から出るには、ある程度僕の素性も話しておいた方がいいのかな……?
これまでにも魔法の存在とか話しちゃってるし、今から現地人に会おうとしてるんだし……形振り構ってられないか……)」
ユーノの出身国はどこなのかと問いかけると、ユーノはしどろもどろになりながら高速で脳内を回転させる。
その間にも2人の足は一歩一歩着実に階段を上り、やがて頂上に到達するのだが……。
ブルルルルルルゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!! ドガガガガガガガガガガガガガ〜ッ!!
佐野「げっ!?」
ユーノ「!? 危ない!」
その時、不意に2人の背後――つまり階段の下段の方から聞こえてきたのは唸るエンジンの轟音。
そして、何かがガタガタと石階段を豪快な音を立てて上ってくる音である。
驚いた2人は反射的にそちらを振り向き、同時に我が目を疑った。
そこにはなんと石階段を超高速で上ってくるという非常識的な動きを見せる禍々しい程の紫色をした車があるではないか。
佐野は持ち前のすばしっこさで進路上から離れ、ユーノもまた飛んで回避をする。
ギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュウウウウウウンッ!! キキィィィィイイイイイイイッ!!
ピタッ
頂上に辿り着いたその車は、急ブレーキを踏んだ事によるスリップの音をこれまた豪快に立て。
急にブレーキを踏まれた車は横に滑りながらピタリと止まる。
思わず呆気に取られる佐野とユーノが一体何事かとその車を見守る中……。
ガチャリ
31 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:06:52 ID:???
グラサン「1分52秒32……また世界を縮めてしまったァ〜……」
赤毛「うっ……うぷっ……」
小動物「きゅ〜……」
ドアが開くと共に運転席、そして助手席から2人と1匹が姿を現す。
運転席から出てきたのは、やたらと長身でやけに速そうな髪形をしたサングラスをかけた青年。
助手席から出てきたのは、へそだしの癖に何故か色気が皆無という奇妙な恰好をした赤毛の少女と。
その少女に抱かれていた、赤い毛をたっぷりと生やした犬のような小動物。
サングラス男はやけにすっきりした顔を浮かべながら満足そうに空を見上げて息を吐いており。
一方で赤毛の少女、及びそれに抱かれた小動物は彼の荒くたい運転で気分を悪くしたのか。
赤毛の少女は口を押えて呻いており、小動物も目を回している。
佐野「……なんぞこれ」
ユーノ「(あの乗り物……見た感じは、ただの悪趣味な車にしか見えないけれど……。
止まった瞬間から、微かにだけど少しずつ物質としての構成を失い始めている。
魔法でつくられたものではないと思うけれど、一体何なんだ?)」
これには佐野とユーノもしばし呆然とし、反応が出来なかったのだが……。
32 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:07:54 ID:???
茶髪「あ、人だ! 人がいたぞ!!」
銀髪「うるさいわねぇ、一々言わなくてもわかってるわよ」
ピンク髪「(こんなにいっぱいの人……えっと、なんて声をかけたらいいんだろう……?)」
メガネ女「……なんだか色々と面倒そうな人も若干一名いますけど、それ以外の人は話が幾分か通じやすそうですね」
鎧男「フッ、随分と毒舌だな」
チャイナ服「誰だっていいさ。 こんな訳わかんない場所から出してくれる奴ならね」
そうしている間に、佐野達が来た方向の反対側から現れたのは6人組の男女入り混じれた団体さん。
妙に明るそうだが、そこはかとなく影を帯びたようにも見える茶髪の青年。
その傍らをふよふよと浮遊しながら(これには佐野も再び驚いた)嫌味ったらしい言葉を吐く銀髪の小さな少女。
きょろきょろと周囲を物珍しそうに見回す、ピンクの髪のゴスロリ少女。
フレームのついたメガネを上げながら腕を組み、グラサン男一点を見つめながら呟く少女。
その発言に苦笑をする、重そうな鎧甲冑を着た青年。
そして、肩を竦めながら皮肉っぽい発言をするチャイナ服を着込んだ女性。
佐野「……なんかまた増えた件について」
ユーノ「(……これはいよいよ何かの事件に巻き込まれたのかな?)」
このなんとも統率を取れていない団体を見た佐野は思わず脱力し項垂れ。
ユーノもまた焦りを抱きながら、それでも表面上は冷静を取り繕う。
ユーノ「……ともかく佐野君、彼らと接触をしてみよう」
佐野「えぇぇ? なんかすごい危ない匂いぷんぷんするぜ? 特に鎧着てるのとか、車運転してたグラサンとか……」
ユーノ「それでも前進しなければ何も進まないよ。 それに多分だけど悪そうな人には見えないし……」
佐野「……そうかなぁ。 でもまぁ、ここでボーッとしてるよりはマシか……」
正直言ってかなり気乗りしないが、確かにユーノの言うように話しかけ、動かなければ事態解決の進展は無い。
そもそもここまでやってきたのは人と会う為、人に道を尋ねる為。
多少なりと奇妙な者たちが相手でも、ここは話しかけるべきだろうと佐野は渋々動いたのだが……。
33 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:08:58 ID:???
∧_∧
⊂(#・ω・) 佐野「それでなんでこんだけの人数おって誰も帰り道を知らんねや!!!」
/ ノ∪
し―-J |l| |
人ペシッ!!
彼ら8人(小動物は流石に話せなかったので、8人)に話しかけてから数分後。
佐野満は思わず関西弁になりながらツッコミを入れ、被っていない帽子を地面にたたきつける真似をした。
数分間互いに情報交換をし、自己紹介をし、意見を交わし合ったのだが……。
案の定というかなんというか、彼ら8人は全員、ここがどこなのかもどうやったら元の場所に戻れるかも知らなかったのである。
クーガー「おいおい、そうカッカするなよ。 速さは確かに大事だが短気は損気だぜ?」
ダークドリーム「なんで怒ってるの?」
そして、このミニコントを始めた佐野を注意したのは先ほどのグラサン男――ストレイト=クーガー。
ピンク髪のゴスロリ少女――ダークドリーム(妙な名前だなぁと佐野は思った)は佐野を不思議そうに見ており。
他の者たちも呆れるなり苦笑するなりしているのを肌で感じ取った佐野は、地面に落ちたエア帽子をくるりんぱと頭にかぶり直し。
どうも取り乱してすみませんと一同に平謝りした。
律子「……あなた、本当に芸人じゃないんですか?」
佐野「違うって! 俺、ただの高校生サッカー選手ですから!」
律子「(やっぱりドッキリとかじゃないのか……)ええと……それで、これからどうします?」
一連の動作を見ていたメガネの少女――秋月律子。
彼女は佐野の事を芸人ではないのかと再三聞きながら、それが違うとわかるとガックリと肩を落とし。
しかし、すぐに姿勢を正してからメガネに触れつつ一同に質問を投げかけた。
先ほどの情報交換の際も、話しかけたのは佐野達からであったがそれを受けて場を取り仕切ったのはこの律子。
なんとなく出会ってから僅か数分でこの少女の立ち位置というかポジションというものが、佐野にはわかったような気がしていた。
34 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:10:02 ID:???
カイン「どうするも何も、帰るよりほかにあるまい。 いつまでもこんな所をほっつき歩いているつもりは俺にはない」
アイビス「そうだよ! いきなりこんな訳のわかんない所に来させられて……このまんまでいい訳ないじゃない!」
剣崎「落ち着けよ、それは皆同じ気持ちなんだ。 そう苛々するんじゃない」
アイビス「……わかってるよ!」
この律子の問いかけに一番先に反応をしたのは鎧を着込んだ青年――カイン=ハイウインド。
続けてヒステリー気味に反応をしたのは、赤毛の少女――アイビス=ダグラス。
不思議な事に気づいたら知らない場所にいたという現象に、この場の全員がかかっており。
それに対してアイビスは苛立ちを隠そうともしないまま発言し……。
隣に立っていた茶髪の青年――剣崎一真に窘められ、そっぽを向きながらふてぶてしく頷く。
佐野「そうだよなぁ……こんだけ人数集まって、それでその全員が迷子になってんだから困ったってレベルじゃねぇ。
どうすりゃ元いた場所に戻れるんだろ……」
水銀燈「ほーんと。 こんな辺鄙な世界、出られるならさっさと出たいわぁ。
(nのフィールドを通って帰れるかと思ったけれど、その入り口すら見当たらないしねぇ……)」
レイ「こういう時ぁ、誰か元凶があたいたちを呼んだってのが相場さ。 そいつをぶったたいて返すよう言やいいんだよ」
ユーノ「……あまり乱暴な真似はしない方がいいと思いますよ。
この世界、かなり強い結界術で違う世界と隔離されてる。 下手にそれを破れば、僕たち自身もただ事じゃすまなさそうだ」
佐野の呟きに反応を示したのは、ゴスロリ服を着た銀髪の少女――否、人形である水銀燈。
チャイナ服を着込んだ少女――レイ=クウゴに、先ほどから周囲の様子を伺っているユーノ=スクライア。
他の者たちに比較をし、違う世界に飛ばされる……或いは移動するという手段を知っている彼らは。
しかし、それぞれが持つ移動手段を試そうとしてもうまく行かず途方に暮れていた。
小動物「キュイ?」
佐野「……うんまあ、お前は多分何も考えんでいい」
唯一、言葉を話せず自己紹介が出来なかった小動物は佐野らの顔を伺いながらそれぞれの匂いを嗅いだり、
或いは足に体を擦りつけたりして無邪気に遊んでいた。
35 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:11:08 ID:???
こうして、10人と1匹。
名前も姿も世界も時代も何もかもが違う10人と1匹は出会い――そして、途方に暮れていた。
3人寄れば文殊の知恵……しかし、ここに10人と1匹が集まっても何の解決手段も現れなかったのである。
佐野「そもそもここがどこだかすらもわかんないってどういう事なんだよ……長崎じゃないの?」
律子「私はさっきまで東京にいましたから。
……信じたくないですけど、多分、ユーノさん達が言ってるように異世界だとか魔法だとか結界だとか、
そういう夢物語を信じるしかないと思いますよ……。 ……カインさんの姿とかクーガーさんの車とか。
アイビスさんやレイさんの時代の話とか。 水銀燈の存在とかを見る限り、信じないとやっていけませんし」
佐野「まあそりゃそうだが……りっちゃんやけに順応性高くね?」
律子「765プロではよくあること。 あとりっちゃん言うな」
佐野の馴れ馴れしい言葉に、ここまで比較的丁寧な言葉遣いだった律子の言葉が荒れる。
それはともかくとして、佐野もここにきてようやくこの状況が普通に迷子になってしまった的な簡単な問題ではないという事を理解した。
というか、せざるを得ない状況になってしまう程、色々と信じられない事をここ数分間で見たり聞いたりした。
36 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 23:12:08 ID:???
アイビス「……本当に皆、バルマー戦役の事を知らないの?」
カイン「俺からしてみればお前たちの格好の方がおかしいのだが……」
クーガー「ここにいる全員がアルターの存在すら知らないってぇのは確かに奇妙だわなぁ」
水銀燈「誇り高きローゼンメイデンを拝めた事を天に感謝するのね」
佐野「……あと俺からしてみれば、りっちゃんの持ってるその携帯電話すらおかしい。 携帯ってもっとデカイのだろ?」
律子「……佐野君は私と同じ世界ではあるけれど、時代が違うって事かしらね」
アイビスの話によれば彼女は戦闘機――のようなもののパイロットで、既に彼女の時代では人類は宇宙に進出をしているらしく。
カインはカインで剣と魔法とモンスターが入り乱れる世界で生きてきたとある国の騎士。
クーガーは日本の一部分が大規模な隆起を起こし、その変異からかその隆起を起こした土地の人間が特殊能力を使える世界からの出身。
水銀燈に至っては、そもそも彼女は人間ではなく人形とのこと。
更に言ってしまえば、佐野から見れば律子の持っている超小型で薄型の携帯電話は玩具にしか見えず。
これにより佐野は律子とも生きている世界が違うのだという事を認識する。
小動物「キュ?」
佐野「そもそもお前も何の動物かわからないしなぁ。 お前もどっかの世界から来たのか?」
果たしてこれからどうすればいいのか……右も左もわからない10人と1匹だったのだが……。
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★やっぱり幻想入りでしたー→! card=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→スキマ少女「はーい、こんにちわ〜!」 ジャーン! ジャーン! ジャーン! ゲェッ、ババア!?
ダイヤ・ハート→紅白巫女「!! 何、これ!? こんなにたくさんの参拝客が……!!」 巫女があらわれた!
スペード・クラブ→白黒魔法使い「おお? なんだなんだ、この騒ぎは」 魔法使いがあらわれた!
37 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:12:26 ID:???
★やっぱり幻想入りでしたー→
ダイヤ9
=★
38 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:17:03 ID:???
律子さんはキャプ翼世界のサッカーにたいしてちゃんとツッコんでくれるかなw
39 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:19:11 ID:???
リッチャンハマトメヤクデスヨ
40 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:25:06 ID:???
ライブアライブなら魔王か超能力者に出陣願いたかったなあw
この感じだと関係者の出番は基本的にないっぽいのが残念だ。
41 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:29:43 ID:???
よかったぁ……
喚んだのがアライブライブな感じの魔王ソリマチじゃなくて
42 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:31:02 ID:???
言うほどアイビスは不遇かな…
いや、まぁ最初の頃は……
43 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:31:46 ID:???
あ、アライブライブじゃない
LiveALiveだった
44 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:33:56 ID:???
ばっかいうなおめー、その魔王は中盤から終盤にかけてライバルとして出るに決まってんだろー。
あと真面目な話、前世のことはほどほどにほのめかす程度がみんなハッピーだと思うよ。
45 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:43:49 ID:???
プリティーでキュアキュアな娘達からも誰か来るかなとは思ってたけどまさかダークドリームとは
アクアさんかベリーはんだと思ってました
46 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:52:08 ID:???
知らないキャラばかりだから簡単に調べてみた。
そしたらアイビスの小隊名の超新星を見た瞬間に大きな不安感に襲われたとですw
きっとやらかすぞぉ…
47 :
森崎名無しさん
:2011/12/08(木) 23:57:57 ID:???
このアイビスはヘタレモード時みたいだからやらかし云々以前に能力がやばいとおもうw
48 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 00:07:31 ID:???
とりあえずクーガーの兄貴が森崎板入りした事で、プロシュートの兄貴、矢車の兄貴と三大兄貴が完成したね
49 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:47:05 ID:???
>>38
その前に佐野君が幻想郷サッカーに適応できるかどうかですねw
>>39
りっちゃんは本当に進行役が似合うお方。
>>40
超能力者と地底の姉とかは絡ませてみたくもありましたが、サッカー能力をどうするか迷ったのでこうなりましたねー。
>>42
不遇キャラ縛りじゃないですよー
>>45
ダークドリームさんの最期はね、熱すぎた……。
プリキュアはただの子供向けアニメなんかじゃないよ!
アクアさんの場合りっちゃんとキャラかぶっちゃうし、ベリーはんも……ね。
>>46-47
アイビスさんとは根気よく付き合っていきましょう。
>>48
天元突破の人もどこかのスレで出せば、4大兄貴に!
50 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:48:05 ID:???
>★やっぱり幻想入りでしたー→ ダイヤ9 =紅白巫女「!! 何、これ!? こんなにたくさんの参拝客が……!!」 巫女があらわれた!★
===========================================================================================================================
佐野「ん?」
そんな折、不意に佐野らの背後から少女の声が聞こえる。
慌てて振り向けばそこにいるのは、腋を露出するという何とも奇妙な巫女服を着込んだ一人の少女。
12人目の異世界出身者かと一同は考え……。
剣崎「ダリナンダアンダイッダイ!? ミガダナンダヨナ!?」
レイ「あ? なんだって?」
剣崎「……誰なんだあんた一体!? 味方なんだよな!?」
思わず剣崎は滑舌を悪くしながら声をかけ、レイに突っ込まれてから訂正。
これを受けて巫女は剣崎を訝しげに見やりながら、返答をする。
霊夢「私は博麗霊夢。 この博麗神社の巫女よ」
佐野「あ、ここ神社なのか。 ……言われるまで気づかんかった」
律子「……クーガーさんの車、思いっきり鳥居に突っ込んでますよ」
クーガー「あの鳥居さえなければ俺はもっと速さを追求出来ていた」
律子「……(私がしっかりしよう)」
霊夢が自己紹介をした所で、ようやく佐野はここが神社であるという事に気づいた。
ここまでユーノや律子らと相談をし、どうやって帰るかと考えていた為。
あまり周囲に気を配る余裕というものが無かったのである。
因みにそんな佐野の横では、律子が自分がしっかりしないといけなさそうだと決意を新たにしていた。
彼女の周囲には佐野を含め、頼りになりそうな人があまりにも少なすぎたのだ。
51 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:49:17 ID:???
佐野「ん? って、この神社の巫女って事はここの人?」
霊夢「そりゃそうよ。 って……あんた達、もしかして外来人?」
ユーノ「外来人……そういう単語があるという事は、この世界では異世界人が紛れ込むのは結構頻繁に起こる事という事かな?」
霊夢「毎日ってわけじゃないけれど、たまにはね。 ……しかし珍しいわね、10人……」
小動物「キュ?」
霊夢「……と、1匹かしら。 あんた妖怪じゃなさそうだもんね。
とにかく、そんだけの人数がいっぺんに幻想入りするなんてのは……もしかしたら初めてかも」
ここにきてようやく現地の人とお目にかかれた事に佐野達は思わず顔色を良くする。
何せここまでずっと出会う人物出会う人物が自分と同じように迷い込んだ者ばかり。
もしかしたらここには自分たちしかおらず、
現地の人間なんていない無人島のようなものではないかという漠然とした不安が誰の中にもあったのだ。
人がいるという事は、生活が出来ているという事。
少なくとも餓死をしたりする事が無くなったという点では、一同は安堵をした。
アイビス「なら、ここから元の世界に戻る方法とかもある訳?」
霊夢「そりゃあるわよ。 私に出来るし、それ」
カイン「ほう……それならばさっそく返してもらおうか」
そして、更にその霊夢の続きの言葉で一同は更に歓喜に沸いた。
元の世界に戻れる方法を探していた一同だが、なんと霊夢はその方法を持っているという。
ならば迷う事は無い、さっさと元の世界に返してもらおうと誰もが思うのだが……。
ユーノ「……いや、ちょっとそれは……危険だと思います……」
これに待ったをかけたのは、ユーノ=スクライアである。
52 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:51:08 ID:???
カイン「どういう事だ、ユーノ?」
ユーノ「その前に……博麗さんの言う元の世界に戻す方法というのは、
この結界を超えて外の世界に僕たちを送るというもので合っていますか?」
霊夢「ええ、そうよ? それがどうかした?」
ユーノ「……だとすると、やはり少し危険だと思います」
霊夢の言う佐野らを元の世界に戻す方法……それは、この世界を包む結界を一時取り払い。
佐野らをその結界の外に出してから、再び結界を貼るというもの。
確かにそれならばこの世界から脱出をする事が出来るが……。
しかし、"元の世界"に戻れるかどうかはわからない、というのがユーノの弁である。
ユーノ「僕たちは違う時間軸、違う世界から集められた。 ここが問題点。
確かに単にこの世界に迷い込んだだけなら、博麗さんの言う方法で問題は無いんだろうけれど……。
僕たちが一斉に外の世界に出たら、その時点で時空そのものが狂う危険性が生じる」
佐野「ど、どういう事だってばよ……?」
レイ「……おいカイン、今の話わかったか?」
カイン「……フッ」
レイ「いや、フッじゃねぇよ!」
このユーノの説明は大いにみなを混乱させた。
特に文化レベルが著しく低い世界に住まうレイ、カインの両者は理解する事は困難。
辛うじて理解が出来たのは、技術レベルの高い世界に住むアイビスと知能は高いクーガーと律子くらいなものである。
佐野? 一番混乱してた。
律子「つまり……私たちは11の世界からやってきた。 けれど、霊夢の方法では1つの世界にしか移動できない。
それではこの世界を出たって意味は無いし、
下手したらタイムパラドックスみたいなものが起こるかもしれない……って事ですね?」
ユーノ「うーん……まあ、そういう事かな」
佐野「タイムパラドックスってのは俺も聞いた事あるぞ!
……って事はあれか、要するに同時に10人と1匹を違う世界に戻さなきゃやばいって事か」
クーガー「なんともSFチックな話だな」
律子「いや、クーガーさんのあの車を作る能力も十分SFチックですから」
53 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:52:11 ID:???
とにかく、ユーノの説明と更にそれを噛み砕いた律子の説明により、霊夢による送還術も危険だと認識した一同。
再び脱出計画は座礁に乗り上げる。
ダークドリーム「(……そもそも、私にはもう帰る場所なんて無いし)」
剣崎「………………」
もっとも、霊夢の方法が駄目とわかると共に、結局帰れない事がわかった事によるものではなく。
その帰る場所が無い事を認識し、顔を曇らせる者も約2名ほどこの中にはいた。
佐野「でもそうはいってもこっからどうするよ? ……他に何か方法あるのか?」
律子「そう都合よくなんでも転がってるとは思えないけれど……」
霊夢「あるわよ。 それなら紫に頼めばいいわ」
佐野「あるのかよ!?」
そして、再び顔色を曇らせた一同には霊夢から二発目のサプライズの言葉が放たれる。
よもや二種類も帰る方法を用意してくれるとは、まさか貴殿が神かと思わず佐野は土下座をしそうになるが。
そこは流石に自重をしておき、一体どうやって返してくれるのかと聞く。
霊夢「八雲紫っていう妖怪がここにはいてね、そいつはスキマを操る能力を使うの」
佐野「妖怪……。 ……俺、もう何聞いても見ても驚かんぞ」
八雲紫――霊夢の話によると、その妖怪はスキマを操る能力を持ち。
あらゆる空間と空間を繋げ、行き来したり物を取ったりといった行為が出来る妖怪らしい。
その妖怪の能力をつかえば、11の世界にそれぞれの人物を送る事だって訳ない……との事だが……。
クーガー「なら早速その紫さんとやらを呼び、帰してもらうべきだろう。
何事も即時即決即断! 迷っている暇など必要ない! 確実に帰れる手段があるというのならばそれを速攻で行う事が――!!」
霊夢「でも、あいつの家どこにあるのかわかんないのよねー」
クーガー「なにィ!?」
54 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:53:20 ID:???
しかし、この案も穴があった。
八雲紫の住まいは基本的に彼女と彼女の従者しか知らず、本人も神出鬼没。
いつ、どこに現れるかもわからず待ち伏せも出来ない為、今から速攻で返してもらうというのは不可能なのであった。
霊夢「それに今、冬だし。 あいつ冬眠してるんじゃないかなー……」
アイビス「と、冬眠……?」
律子「まるでクマか何かね……。 ……それじゃあ、春になるまでは?」
霊夢「姿現さないかも」
クーガー「春になるまで待つ……ただ足踏みをして待つだけだと……? この俺が……立ち止まるだと……!?」
佐野「クーガーさん程じゃねぇけど俺だってそんなの御免だ。 今から春までつったら……。 ……ざっと3ヶ月。
下手すりゃ4か月くらい待たなきゃいけねぇんじゃねぇか?」
ダークドリーム「……私は別に、何でも構わないけれど。 皆は、帰らないと困るの?」
カイン「……いつまでもこんな場所で待ちぼうけを食らうというのは……な」
季節は冬――八雲紫は冬眠の真っ最中。
春になるまで彼女は動く事はなく、3ヶ月……寒さが長引けば4か月も待たなければならないかもしれない。
しかも、それはあくまで最速――冬眠から開けて、すぐに紫が姿を現せばの話。
冬眠を終えても佐野達の前に姿を見せなければ、結局、いつまでも帰れないのだ。
佐野「なぁ霊夢ちゃ〜ん、なんかこう、ポポポポ〜ン! と3つ目の案とかない? 3度目の正直的に考えて」
霊夢「無い。 あとちゃんつけるな気持ち悪い」
佐野「酷い……ん?」
再び馴れ馴れしくし過ぎた為に霊夢に冷たい言葉を浴びせられる佐野。
これには周囲も思わず苦笑いを超えて呆れる中、不意に佐野は近くに酷く見慣れた物体が転がっているのを見つけた。
佐野「……サッカーボール?」
霊夢「? 何、あんたもサッカーやるの?」
そう、それはサッカーボール。
白と黒の色をしたその球体は、今まで佐野が長年をかけて打ち込んできたスポーツの象徴である。
霊夢の問いかけに対して佐野は頷き、それを横で見ていたユーノはこれが先ほどから佐野が言っていたサッカーの道具かと一人関心をする。
55 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:54:20 ID:???
佐野「へー、この世界にもサッカーあるのか……」
霊夢「結構流行ってるのよ? 私だってやってるし」
佐野「ふーん」
霊夢「……あ、そうだ! そうよ、その方法があるわ!!」
佐野「えっ? 何? 何よ!?」
サッカーボールを手に持ち、なんとなく感慨深げにそれを見つめていた佐野。
これを見た霊夢は突如手をポンと打ち、佐野が驚く中、佐野の肩を掴んで熱弁する。
霊夢「あんた、この世界でサッカーしなさい!」
佐野「はァ!?」
突然のサッカーしなさい命令で佐野が呆気に取られる中、霊夢は更に言う。
霊夢「いい? ここではサッカーが流行ってるって言ったわよね?」
佐野「お、おうよ」
霊夢「件の紫も大のサッカー好き。 見るのもするのも両方ね。 で、これを利用するのよ!」
水銀燈「なぁにぃ? つまり、そこのボンクラがサッカーしてる姿を見せて呼び出そうって訳?」
霊夢「そう。 っていうか、あんたが強ければまず間違いなく紫は対戦を申し込んでくる筈だし」
ユーノ「その紫さんという人は冬眠してるんじゃ……? 幾ら佐野君がサッカーをしても……」
霊夢「大丈夫よ、こいつが強ければそれを見た紫の従者が紫を叩き起こすから」
律子「……それって従者なんですか?」
霊夢の案は、何とも単純明快なものだった。
こちらから探すのが難しいのならば、あちらからこちらを見つけて貰えばいいではないかというものである。
それはかなり無茶苦茶な理論ではあったが、しかし、それ以外に方法は無いように思える。
黙って待つだけでは、3ヶ月以上ここで無駄な時間を過ごすしかないのだ。
それならばまだサッカーをして、動いていた方が気持ち的にも楽である。
56 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:55:20 ID:???
佐野「……うーん、ぶっちゃけいきなりすぎてアレだけど、それしか方法がねぇんならやるしかねぇのかな」
霊夢「男は度胸よ、何でも試してみなさい」
佐野「……なんだかすごく不安な文句だが、確かにやらなきゃはじまんねぇか。
よし、霊夢ちゃん! 俺にサッカーチーム紹介してくれ!」
霊夢「霊夢ちゃん言うな! あと……うん、紹介とか無理」
佐野「なにィ!?」
こうして佐野は霊夢の言葉にホイホイ乗せられてサッカーをする事に決めた。
そして、サッカーをする為のチームを紹介してくれるよう頼んだ。
が、断られた。即断られた。あとやっぱりちゃん付けで呼んだら凄い嫌な顔された。
霊夢「ぶっちゃけ、今、幻想郷にあるチームってどこも定員いっぱいのガッツリ満員御礼状態なのよ。
加入させてくれるよう頼んでも、多分無理」
佐野「……えぇー」
霊夢「あと、どいつもこいつも人食ったりする奴ばっかよ? サッカーやってるのは妖怪が多いし。
あんたみたいな弾幕ごっこも出来なさそうなのがチームに加入して粗相したら……頭から……」
佐野「うん、やめとくわ。 3ヶ月待ちます」
霊夢曰く、この幻想郷には既に数多のチームが蔓延っており、どこも人材は十分に足りている状況。
おまけにサッカーをやっている者には人食い妖怪も多くいるらしく、何の力も持たない佐野がチームに加入をしては。
……頭からパックンチョされちゃうのが関の山らしい。外来人は食べてもいいルールなので。
それなら結局その案も駄目じゃないかと、佐野は待つ方向に意見を鞍替えしたのだが……。
霊夢「何言ってんの、チーム新しく作ったらいいだけじゃない」
佐野「え?」
霊夢「人数揃ってるし」
霊夢の思わぬ発言に呆気に取られる佐野を後目に、彼女は佐野の後ろに立っていた者たちに次々と視線を向けてゆく。
57 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:56:21 ID:???
ダークドリーム「サッカー……って、何? それって、楽しい事?」
1人は純真無垢という言葉が似合いそうな程、透き通った瞳をこちらに向ける少女。
剣崎「……チームスポーツ、か」
1人は寂しそうに笑みながら、それでもどこか楽しそうにしている青年。
クーガー「そう! やる事があるのならば迷う事など何一つ無い! 後はその道をただひたすらに突っ走るのみ!!」
1人は快活に笑いながら早口で捲し立てる青年。
律子「あー……まあ、数合わせでいいなら……」
1人はとんだ無茶ぶりだと苦笑いをしながらも、それしか策が無いのなら仕方ないと諦めきった少女。
レイ「なんだい、よくわからんがあたいの力が必要かい」
1人はにやにやと好戦的な笑みを浮かべながら、挑発的に佐野を見返す少女。
水銀燈「めんどくさぁい……けれど、そうしなきゃ3ヶ月以上こんなくだらない場所にいなきゃいけないのよねぇ……」
1人は完全にやる気が無さそうだが、それでも渋々状況打破の為にはやらなければならないだろうと理解をしている少女。
アイビス「そんな……だって、私サッカーなんてやった事ないよ。 無理だよ……」
1人は始める前から何もかもを諦めきってしまっている少女。
58 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:57:55 ID:???
カイン「フッ……任せておけ」
1人はキザに笑みながら、自信たっぷりに公言する男。
ユーノ「えっと……何をするのかまだよくわからないけれど。 帰る為に必要な事が手伝えるなら……」
1人はどこか自信なさげに笑みつつ、それでも力になると佐野に伝えるこの世界に飛ばされて最初に出会った青年。
彼ら、彼女らは……まだ出会ってから数十分しか経っていないが、それでも同じ境遇に立たされた仲間と言えた。
一部の者を除き、大抵のものは佐野に比較的協力的と言えたのだが……。
佐野「……いやな、これ、10人しかいねーんだけど」
そう、これでは佐野を入れても10人しかいない。1人足りない。そこで佐野は霊夢をじろりと睨み付け……。
霊夢「……そこ見なさい、足元。 11人目がいるわ」
霊夢の言うように足元に視線を落とし……。
佐野「……………………」
・・・
・・
・
小動物「……キュ?」
59 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 02:58:55 ID:???
∧_∧
⊂(#・ω・) 佐野「10人と1匹やないかい!!!」
/ ノ∪
し―-J |l| |
人ペシッ!!
60 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:00:18 ID:???
霊夢「……大丈夫、ここじゃ手も足も無い奴がサッカーもしてたりするもの。
そいつも4足歩行だけど、顔とか後ろ足使ってボール蹴れるでしょ」
佐野「俺の知ってるサッカーと違う」
なんかシリアスに決まりそうだったのに、最後に小動物を持ってきたせいで全部台無しになったこの場面。
これには一同も苦笑いするのだが……。
一同もなんとなく佐野のキャラクター性というのがわかってきた気がしたので、生暖かい目で見守っていた。
霊夢「まぁいいじゃない、数合わせにはなるでしょうし……それに、そいつ……多分、かなり強いと思うわよ?」
佐野「……不安だよぉ。 だって動物だよ? 下手したら顔面蹴られるぞこいつ……愛護団体に怒られるぞ……」
霊夢「顔面セーフよ。 それにほら、結構やる気みたいだしやらせてみたら?」
佐野「……おう。 まぁ、そうな……うん」
小動物「わふっ♪ わふっ♪」
佐野「……うん、わかったよ。 10人と1匹でサッカーやろうか」
こうしてここに一つのサッカーチームが誕生した。
違う世界で違う生き方をしてきた10人と1匹が、共にサッカーというスポーツをする。
なんとも奇妙な縁で巡り合った10人と1匹が、1つのものを目指して争う――その第一歩目が踏み出されたのである。
61 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:01:20 ID:???
佐野「……ところでいつまでも動物ってんじゃかわいそうだよな。 名前つけるか、こいつ」
カイン「魔物のように見えるが……一体何の種族だ?」
ユーノ「……ちょっと待ってください、僕が聞いてみます」
剣崎「聞くって一体どうやって……って、ウェ!?」
地面で寝転がる小動物に、その腹を撫でてやる佐野。
なんとも癒される中、いつまでも名無しでは可哀想だと佐野は判断し名前をつけようとするが……。
それを制したユーノは、一歩前に出て小動物の前に立ち翡翠色の光を体から放ち、地面に魔方陣を発動させ……。
パァァァ…… ピョコンッ
ユーノ「(君、なんて名前なの?)」
ブースター「(あれっ? 君もポケモン? さっきまで人間みたいだったのに……変なの。 あのね、僕はね、ブースターっていうんだ〜)」
ユーノ「みんな、この子ブースターって言うんだって! ……あれ?」
フェレットに変化したユーノは、動物の言語を話して小動物から名前を聞き出す事に成功。
こうして小動物改め――ブースターの名が明らかになるのだった、が。
アイビス「に、人間が……フェレットに……」
カイン「豚になる魔法がある事は知っているが、イタチとは……」
クーガー「どっちがお前の本当の姿だ?」
ダークドリーム「凄い! 人間って姿を変えられるんだね!」
佐野「もう、何も怖くない……」
当然ながらこの変化は一同に大きな衝撃を与えたのだった。
62 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:02:28 ID:???
それから再びユーノが人間に戻り、今のはあくまでもただの魔法であり。
自身はあくまでも人間であると説明をしてから、一同はひとまず落ち着く為に霊夢の案内で神社の中に通される。
大きな居間らしき部屋に通された一同は、掛け軸などの珍しいものにカインやアイビス、ユーノが喰いつく中。
そもそもどうして自分たちはこのような世界に集められたのだろうと素朴な疑問を口にした。
霊夢「うーん……まあ、理由は色々あると思うんだけどね……」
佐野「え? そうなの?」
そして、これにはすぐに霊夢が答えた。
ここまでの会話でわかったが、この霊夢はこの世界の番人のような役割を果たす少女であり。
ある意味ではこの世界の事をもっともよく知っている人物でもあった。
霊夢「例えば、役目をはたしてしまった者が流れ着いたり……」
クーガー「役目ねぇ……」
霊夢「行き場所を失った者が迷い込んだり……」
剣崎「………………」
ダークドリーム「行き場所……いるべき場所……」
霊夢「忘れ去られようとする者が入ってきたり……」
レイ「………………」
律子「………………」
霊夢「迷いを抱いてる者が来る事もある……」
ユーノ「………………」
アイビス「………………」
カイン「迷い、か……」
霊夢「後は……用済み、いらないと思われた者とか……かしら?」
ブースター「キュ?」
水銀燈「……ふん!」
佐野「用済みだぁ……?」
63 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:03:29 ID:???
霊夢の口に出す言葉を拾い、それぞれがそれぞれ……無言だったり、独り言を呟いたりと反応を示した。
この場にいる誰かしらが、その霊夢の言葉に思う所があったのだろう。
しばらくは、そのまま少しだけ気まずい沈黙が続いたのだが……。
律子「ところで、ここってなんて名前なの?」
霊夢「博麗神社」
律子「いや、じゃなくて……」
水銀燈「この世界の名前を聞いてるのよ、おバカさぁん」
この沈黙が耐え難かったのか、律子が不意に口を開く。
思えば、どうしてここに来たのかと同じように、ここが一体どこなのかという事もまだわからなかった。
名前を知ってどうこうという話ではないが、それでも知っているのと知っていないのとでは安心感が違う。
律子の言葉に乗っかるように、一同も霊夢の答えを待ち……そして、霊夢は素直に答えた。
霊夢「ここは幻想郷――失われしものたちの、楽園よ」
64 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:04:34 ID:???
一口登場人物紹介。No.1
○ブースター(出典:ポケットモンスターシリーズ)
,ノヽハr─ -- 、_
ハ. / ヽ、、 ̄ Z__
r'^ レ' ,ゞ\r-‐-、\
、j ヾ、ヾ.\ \〉
l 〉"ス ヽ
_ノ jヽvヘlV (l l│
__丿 __ { } ヽl l
\ \ ̄ニ_゙ー'^丶、__rl 〈ノ
,ゝ \\  ̄ ̄`ヽ、`丶、 ノ`トヘ
`ヽ. >、ー----z´ ,r;-、 fj、 j
ム、 / _> ̄ ̄ヽ、`ー' 。ノ 〈
7 `i 丶、 ゞア′ j
. l 〉  ̄ ソ
j , イ゙ーz _ , イ
/ / l. l` ̄'rー-ー'(_j_jノ
j l ! ll l
l、,_,ノ `‐'‐l l、
ヽ_j_,j〉
ポケモンをやった事がある人ならお馴染み。
初代シリーズから出ている、イーブイの進化系炎タイプ。
高い物理攻撃力と特殊攻撃防御、そこそこの特殊攻撃力を持つ……が、素早さとHPの低さ。
物理耐久力の無さ、技の貧相さでポケモン界でも随一のネタポケとされるキャラ。
そのあまりの酷さから二代目伝説炎タイプポケモンと並び、「唯一王」「唯一神」と呼ばれている。
キャプ森で例えると素のシュート力は結構高いのに肝心のシュート技をロクに持っておらず、
何故か中途半端なパスカット技を持ってるようなキャラ。本当にフレアドライブ覚えさせてあげてよぉ!!
基本的にポケモンにキャラクター設定などは無いので、このスレでのブースターのキャラは完全オリジナル。
紙耐久・鈍足・技の少なさという三重苦を乗り越え、サッカーで活躍できるのか。
そもそも4足歩行でサッカーが出来るのか。ぶっちゃけ書く中の人も不安がいっぱいおっぱいなキャラだったりする。
65 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:05:45 ID:???
一口登場人物紹介。No.2
○アイビス=ダグラス(出典:スーパーロボット大戦シリーズ)
/ , = , 三ニ _
/{ / {//´ __`丶、
|、 { Y _ ニ二ー- _ ` \
{ ヽl! l/ -- ー 、ミ 、丶、 ヽ
>‐ {  ̄ `丶、`丶、ヽ ヽ、 _\ ヘ
/ /7/ハヽ\、 ヽ-、ヽヽ.ヽーミヽ. l
l,イ |l!|l j_ヽ\ヽ>ィz三、ヽヽト-、ミヽ!
| { lハl ト、lァィテト`ヽ´_{ィ_リ^ ! l! | }!-、 ヽ _
l ヽト ヽ{トヽゞ‐'ノ }! |リタ`ヽヽ、ヽ
`ヽトヘ 丶 __ ノj ハ´ヽ ! トl }
/|、ヽヽ、 ´ー /ノイリ } } ハハ|
{ ハ l ハj l\ //´ jハ!l! j ! |! j
ヽ{ ヽ'イ jl、ヽ T ´ _, - ´ Vノl、!ト、ト、
` リノヽ j!' j`不 jl、 ヽヽヽ
_, ィ j、 l /| l ` ー- ,、
, '´ / / `^ー ´ ! l _ , / ヽ
第二次スーパーロボット大戦α初出のリアル女主人公。
元々は宇宙飛行士志望の熱血少女だったが、とある事件を切欠にやさぐれてしまった経緯を持つ。
やさぐれてるのでヒステリー。やさぐれてるので主人公なのに弱い。
どれくらい弱いかと言うと、カツよりも弱い。
キャプ森で言うと主人公なのに高杉よりも弱いとかそういうレベル。ゲーム雑誌でもネタにされた過去あり。
おまけに貧乳。エロスの塊のようなモンシア中尉に色気が無いとかまで言われる散々な扱い。
そこが可愛い。
66 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:07:09 ID:???
一口登場人物紹介。No.3
○ダークドリーム(出典:映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!)
/ /´ ̄`>、 ∧ /⌒ \ \
{ l{ / .イ ̄`! / / / l \ \
| l}. // {_丿 / / / f ,! }\ \
ゝ、>'´ / / / イ / /| /l / lハ. ヘ
}>rイ/ / / / l / / | /ィf汽イ l! V ヘ
/ {/ / / / /VT十┼| / 衫イ| | ∨ハ
{ / / / /lV ,ィ彡云_′ 弋リ l! |/7⌒! ハ
ゝ--イ / /-V イ杉廴ノ} ハ / / / Vハ
/ //{⌒〈 ゞミ:ツ ′ //´)'_/ / V1
/ // 乂 r-勹 ´ ー ' /イ_/:::/:::)' v!
/ / // / }_,.〈`> 、 ____/ /:::/:/⌒ヌ、 リ
/ / /´ / /::ヽ ___ノ `ヽ/:::{:::::V ,.ィヘ}:::〉
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/ / 、 l::::::::::::::;:::::::::}\ハ::::::::::::ヽ
r―― 亠―- 、 V}::::::::::`ヽ:::::/ l、 Vハ:::::::::::::\
}::::::::::::::::::::::::::::::::\ {` ー― 、:/ / ', Vハ::::::::::::::::',
〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ }` ー、」∨ } }::ハ::::::::::::::::|
プリキュアシリーズ4年目、シリーズ3作目のYes!プリキュア5の映画版に出てきた敵キャラ。
主人公の少女をコピーしてつくられた、戦いのプロ。
黒いドレス姿で遊園地を遊ぶ主人公たちを観察し、主人の命令のままに主人公たちを襲う。
作られたばかりで教わった事が戦うという行為のみである為、楽しい・嬉しい・大好きという感情を理解できなかった。
その設定を鑑みて、当スレでは純真無垢なちょっとアホの子になっている。
まあコピー元がコピー元なので……。
67 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/09(金) 03:08:28 ID:???
という訳で判定はありませんが本日はここまで。
ようやく導入部終了。
明日からは少しずつ判定を増やせると思います。
あと、キャラクターを知らない人がいると思うので、稚拙ながらキャラクター紹介などをさせてもらいました。
とりあえず佐野さん以外の全員はしておこうかなと思います。
それでは、遅くまでお付き合いいただきありがとうございましたー。
68 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 03:21:45 ID:???
お疲れ様でしたー
最後の最後で唯一王が来たwwww
69 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 03:22:50 ID:???
エンテイ
「俺は……?」
70 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 08:03:48 ID:???
乙でしたー
一部キャラに能力の紹介がありますけど
あくまで例えの話?
それとも反映されるの?
71 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 14:47:26 ID:???
エンテイさんは映画で主役ポジはったんだからいいだろw
72 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 16:28:05 ID:???
映画配布とはいえフレドラとしんそく貰っといてブースターと張り合うのは相手が可哀想だぜ
73 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 16:36:19 ID:???
ブースターなんか一致物理ほのおのきばだからな
74 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 16:44:52 ID:???
特性こんじょうブースターのからげんきをなめるなよ!
……一致じゃない上に弱点つけないから微妙に威力が足りなくて、
大体返しの攻撃で死ぬけどな!
75 :
森崎名無しさん
:2011/12/09(金) 19:17:58 ID:???
例え各世界で活躍できなくても
某ダンジョン然り某デデデ然り、離れた所で救済されてたりするんだ
この板、そして幻想郷なら強くなれるさ
76 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 01:44:56 ID:???
>>68-69
>>71-75
唯一神エンテイ様は仮にも伝説なので、おいそれと出しにくかったですねw
あとは
>>72
さんの言うようにフレドラ、しんそくがある時点で十分じゃろげという思いもありました。
ゲーフリさん……次作こそブースター強化を。 あと、カモネギとデリバードに進化系オナシャス!
>>70
どうも乙感謝ですー。
能力については、練習パートに移ってから公開をする予定です。
また、各メンバーがどのような成長をするかもある程度公開する予定ですのでもうちょっとお待ちください。
ただ、一つだけ言っておくと、登場キャラの性格や原作での得意技などを考えてこちらも能力を作ってますので……。
能力公開を見たとき、ある程度
>>64-66
の紹介の中での例えが反映されているようには見えるかもしれませんね。
77 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 01:45:58 ID:???
その後、霊夢の答え――「幻想郷」という世界に自分たちが辿り着いたという事を認識した佐野らは。
改めて自分たちの置かれた状況を整理しつつ、今後の方針を練り始めた。
律子「とりあえず、今後サッカーを始めるのは確定として……」
ダークドリーム「ところでサッカーってなに?」
律子「……後で説明するわ、ダークドリーム。 ……で、それはひとまず置いておいて。
当面の問題はどうやって今日からしばらくをこの地で過ごすか……。
衣食住をどうするか、という事ね……」
この会議で議長を務めたのは、主人公の佐野ではなく秋月律子。
学級委員然としたメガネっ娘の見た目に反さず、実に知的で皆の纏め役らしい彼女は。
自然と場の流れから場を取り仕切り会話の中心にいた。
水銀燈「別に衣食住なんてどうだっていいでしょぉ、なんならこの神社の軒下で寝たっていいんだし」
レイ「そこら辺探しゃ、猪なり兎なり虎なりいるだろ。 飯はそいつら捕まえりゃいい」
アイビス「……あんた達みたいな規格外と一緒にしないでよ」
クーガー「ま、最低限雨風凌げる場所……安住出来る拠点は必要となるわな。
人は文化的な生活をしてこそ人たりえるもんだ」
元々野宿的な生活をしてきた水銀燈に、生きた時代が時代であるレイは特に現状を問題視していなかったが。
当然ながら他の者たちはこれに反発をする。
サッカーをすれば3ヶ月待たずに紫と会える可能性が出てきたものの、それでも今日、明日すぐに会えるという訳ではない。
少なくとも1ヶ月は見ておかなければならないとすれば……夜安心をして寝られる家。
ごちそうとは言わずとも腹を満たせる事が出来る食。最低限人間として過ごせる清潔な衣類が必要となる。
佐野「でもよぉ、この世界の金なんて俺達持ってねーよな?
……家を借りるにも食料買うにも服を買うにも金がいるだろ、社会的に考えて」
ユーノ「そもそもこの世界に近代的な社会的構成があるかという話だけどね……。
博麗さん、この幻想郷に町や村はあるんですか?」
霊夢「別に敬語じゃなくていいわよ、で、町ならあるわ。 ここからちょっと離れてるけど、人里がある。
ただ、金が無いならそっちのしょうもないのが言ったように何も出来ないでしょうね……」
佐野「しょうもないのってどういう事なの……」
78 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 01:47:28 ID:???
人数分のお茶と、ブースター用の水をお盆に乗せて台所から戻ってきた霊夢は人里の存在を明かすも。
やはり先立つものがなければこの問題は解決をしない。
霊夢の淹れてくれたやたらとうっすいお茶を啜りながら、はてさてどうしたものか。
日雇いのバイトでも今から探して日銭を稼ぐしかないか?とも考えるが……そんなもので稼げる金など微々たるものである。
佐野「大体がもうそろそろ日が暮れるしなぁ。 バイトだって人数分探せないだろうし。
そもそも、バイトが出来なさそうなのやしなさそうなのもいるし……」
水銀燈「なんで私が労働なんてしなきゃならないのよぉ」
ブースター「キュ?」
カイン「……外に出て魔物を狩ればいいだろう。 狩れば金になる」
霊夢「なるか、んなもん。 妖怪だって大金持ち歩いてなんていないんだから」
レイ「大体がそんな野盗みたいな真似、あたいが許さないよ」
またしても八方ふさがり、もはや野宿をして霞を食って生きていくしかないのかと一同は絶望するのだが……。
再びこの窮地を救ったのは霊夢であった。
霊夢「ならウチに住む? 服はどうしようもないけど、ご飯と寝るトコくらいなら用意するわよ?」
佐野「なにィ!? 霊夢ちゃんと一つ屋根の下で共同生活だって!?」
律子「ごめん、コレは無視して。 で……霊夢、本当にいいの?」
なんとこの神社に住んでもいいと言う霊夢に、思わず佐野は下心丸出しの驚きを見せるのだが。
これを律子は華麗にスルーし、本当にいいのかと問いかけた。
霊夢の厚意は素直に受け取りたかったが、しかし、佐野達は10人と1匹の大所帯なのである。
食費も馬鹿にはならないし、霊夢に迷惑となるのは明白。
ここまで幻想郷について説明してもらったりしている以上、これ以上迷惑をかけたくはないと思うのは常識的な考えと言えただろう。
79 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 01:48:29 ID:???
霊夢「別にいいわよ。 そりゃ、食費は当面キツくなるでしょうけど……そこは先行投資って奴だしね」
剣崎「どういう事だ一体!? 何を企んでりゅんだ!!」
霊夢「たくらむなんて人聞きの悪い。 いい、あんた達はサッカーでこの幻想郷で有名になり、紫に見つけて貰う。
じゃ、どうやって有名になるつもり?」
アイビス「……試合をして、強い奴に勝つ?」
霊夢「そう。 なら、どうやって試合を組むの? 誰があんた達と組んでくれる?」
律子「……ああ、なるほど。 私たちのマネジメントをしたいって訳ね……」
しかし、この霊夢の提案には彼女の善意も確かに混じっていたが、それと同じくらい利己的な考えもまた混じっていた。
つまり、霊夢の狙いとは佐野らのチームのマネジメントを一切合切取り仕切り。
試合を行う事で得られる興行収入をこの博麗神社で得たいというものであったのである。
水銀燈「とんだ守銭奴ねぇ……ま、善意だけで泊めますなんて言ううっさんくさい奴より数倍マシだけど」
霊夢「私もサッカーをしてるってさっき言ったけど、今は事情があってチームも活動してないし、予定もないしね。
暇だからチームの練習を見たり、相談にも乗ったりしてやるわ。
それにその収入で得られる金だって、あんた達の食費を考えれば微々たるもんよ」
佐野「そこまでしてくれるなら、俺達のチームに入ってくれよ……」
霊夢「活動してないだけで私が所属してるチームはあるのよ。 あんた達のチームには入れないわ」
そこまでしてくれるのならばいっそチームに加入してくれれば……と言えば。
霊夢は加入しているチームが一応あるものの、そこが現在活動をしていないだけ。
いつ活動を再開してもいいように、佐野らのチームには入れないと言う。
それは残念な事ではあったが、しかし、霊夢がチームの練習を手伝い、試合をセッティングしてくれるというのはそれだけでもありがたい。
何よりも寝る場所と食料を提供してくれるというだけでも、まるで仏様のようなありがたさである。
ユーノ「何よりそれで霊夢に利益があるっていうのが僕たちにとってもありがたい話だね」
剣崎「確かにな……迷惑のかけ通しなんて気が引けるぜ」
クーガー「この俺達に先行投資とは中々目が高い! 何よりその迷いない即決具合がいい!!」
80 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 01:49:59 ID:???
この霊夢の提案は、素直に佐野らに受け入れられた。
もしもこれが霊夢の完全なる純粋な善意ならば、佐野達としても迷惑をかける事が心苦しくなる。
だが、彼女に収入が入り利益に繋がるというのなら、佐野達としても気兼ねなく世話になれるというものだ。
佐野「んじゃ……お願いしていいのかね?」
霊夢「勿論。 あ、でも家事を全部私がやる訳じゃないからそこだけは気をつけてよ。
あんた達にも料理や掃除は手伝ってもらうからね」
ダークドリーム「お手伝い……やった事ないけれど、私にも出来るかな?」
霊夢「別に料理全部任せるって言ってる訳じゃないんだから出来るでしょ、芋剥いたり鍋かきまぜたりくらい」
ダークドリーム「……がんばる!」
共同生活をするのだから、家事を手伝うのも当然と言えば当然。
霊夢のこの言葉に、水銀燈だけが反発を覚えるも他の者たちは異論を唱えず。
水銀燈が手伝いなどするものかと鼻を鳴らして笑う中、こうして佐野らの拠点が決まったのだった。
水銀燈「ふん、この誇り高きローゼンメイデン第一ドールの私が家事ぃ? そんなのする訳ないじゃない、おバカさぁ〜ん」
剣崎「ドウシテドンドコドイウンダ!!」
ユーノ「……えっと?」
剣崎「……どうしてそんな事言うんだ!」
佐野「(本当に滑舌わりーな剣崎さん……)しかし、どうするよ? 1人だけお手伝いしないってのもなんか示しがつかんべや。
……いやまあ、手伝い出来ないのもう1匹いるけど」
ブースター「キュ?」
霊夢「ああ、別に問題ないわよ。 ……ほっときゃいいわ」
くすくす笑いながら家事なんてしません宣言をする水銀燈に剣崎が怒りに声を荒げるも、やはり水銀燈は知らん顔。
これには佐野らも途方に暮れるのだが……霊夢は肩を竦めながら水銀燈と同じくらい嫌らしい笑みを浮かべて呟いた。
霊夢「そのうち自分から率先して手伝いに来るわ」
81 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 01:51:03 ID:???
こうして衣食住の問題も解決し、ようやく佐野らは安息を手に入れた。
訳もわからないまま幻想郷に飛ばされ、自分と同じように飛ばされた9人と1匹に会ったものの。
帰る方法も寝る場所も食べるものも無かったのが。
霊夢のお陰で全て解決し……まだまだ予断は許されないが、それでもひと段落ついたのである。
佐野「めでたしめでたし……とはいえ、これで全部解決したわけじゃないんだよなぁ」
霊夢に割り当てられた部屋(ブースターを除く全員分の部屋があった。なんとも大きな神社である)の片づけを終え、
落ち着いた佐野は思わず独り言を呟く。
そう、ここまでで解決したのはあくまでもこれからここで生活をしてゆく為の土台作りに関して。
佐野達が元の世界に戻る為には、ここから更にサッカーで有名にならなければならないのだ。
佐野「まあ……その問題については明日から考えよう、うん。 今日はもういろいろありすぎて疲れた。
それより、これからどうしよっかなー。
部屋の片づけは終わっちまったが、霊夢ちゃんが晩飯作り終えるのはもうちょっとかかるみたいだし……さーて……?」
A.早速お手伝いしに行くか。台所に行こう
B.とりあえず居間に戻ってみるか。誰かいるかもしれんね
C.縁側の方に出てみよう。今はそっと空を眺めたい心境なんだ……
D.う〜、トイレトイレ。 さっきお茶飲み過ぎたからトイレに行くぞ
E.疲れた。もう動きたくない。部屋でゴロゴロしていよう。
F.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
82 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 01:51:38 ID:kHICKzkw
B
カインさん、ここはあなたの慣れ親しんだRPG世界じゃないんです…。
83 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 01:53:46 ID:???
そういや剣崎さんは
最終的に平成ライダー中でも屈指の強さなんですが大丈夫なんですかね…?
84 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 01:56:35 ID:Ls/phP2M
D
85 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 01:59:19 ID:???
>>82
同じRPG世界のレイさんは敵を倒すと金を得る概念が無い珍しいRPG出身ですからねぇ……。
>>83
まあそこら辺はスパロボ的なバランス調整、という事で一つ納得していただけると助かりますです。
86 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:01:14 ID:fw/kvsbE
A
87 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:01:50 ID:???
ブレイド世界はそのときの状況によって強さがフレキシブルに変わる(参考:ダディ)
世界なので、もちろんこの世界にあわせて程よく力が変わるんじゃね?w
88 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:03:32 ID:sxM9EdKs
B
89 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 02:05:06 ID:???
一口登場人物紹介。No.4
○カイン=ハイウインド(出典:ファイナルファンタジー4)
\ 、 m'''',ヾミ、、 /
\、_,r Y Y ' 、 /';,''
、 ,\ヽ, | | y /、 ,;;,,'',
\、\::::::::::/, /,, ;;,
ヽ\ o 、 ,o / { ;;;;;;;,, 「おれは しょうきに もどった!」
丿 [ \|:::|/ ] >"'''''
>、.> U <,.<
ノ ! ! -=- ノ! ト-、
..''"L \\.".//_ | ゙` ]
ドラクエと並ぶRPGの代名詞、ファイナルファンタジー4作目の登場人物。
主人公の相棒としてゲームスタートから行動を共にするが、すぐいなくなる。
それからしばらくして敵の配下として登場し、主人公の邪魔をする。
その動機は敵に操られていた為というものもあるが、
主人公の恋人に横恋慕をしていた為にその隙を突かれたというちょっと恥ずかしいもの。
それでも洗脳が解けて再び主人公に迎えられるが、またしばらくすると敵に寝返る。
その際の台詞「おれはしょうきにもどった!」は間違いなく名言。
でもなんだかんだネタにされているけれど、悪い奴ではないと思うんだ。うん。
因みに職業は竜騎士。槍を使って戦う。空を飛ぶの大好き。ジャンプ大好き。
90 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 02:06:16 ID:???
一口登場人物紹介。No.5
○ユーノ=スクライア(出典:魔法少女リリカルなのはシリーズ)
ヽ、
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_,、イ_/ ,斗‐ ! | |
.  ̄/ | \ ヽ/ ∨ヘ l | |.__ !
/ / |ト、 メ´ヘハ__|,,リハj iヘ .} l
,' /イ i!ヾ\ ∨〃Yミてj:! レ / | !
l/ lハ . | .i トf≧、\ i つこリ | i Kヘ i | j
U ∨| .| ト、゙にj ヽj `_ー' イ// l ヾj i/ ,/`ヽ
. ∨リヾ\ ゞj/ )ーQ、 __ _ノ/イ j ∨X´.___/
ヽヘハ ∨ /、 , | / / _,フー‐ヽ、
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リ ノ .ムヘ> \ /´ / / `>,.、
「 ー─‐┐ `>ー ´\ // / `>,、、
l ー─┐< )〉 /:::/ / / ヘ
魔法のある世界出身の、若き考古学者にして大きなデータベースの司書長。チートクラスのえらーい人。
かの有名なリリカルなのはシリーズの初期から登場をし、
主人公の少女に魔法の存在を教えるというとても大事な役割を果たした重要人物。
……けど、シリーズを経るごとに目立たない。出番が来ない。主人公との間にフラグがまるで立たない。なんでや!
因みに魔法使いとしての腕は攻撃は苦手だが補助と防御と回復が得意というサポート特化型。
他にも結界を張ったりとか物体を転移させたりだとかフェレットに変身したりだとか割と多芸。でもとにかく攻撃は出来ない。
やはり派手な魔法を使えないと出番が貰えないのだろうか……。
91 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 02:08:32 ID:???
一口登場人物紹介。No.6
○水銀燈(出典:ローゼンメイデン)
, '〆.:.:.:.:.〆 ` 、
/{f7.:.:.:.:〆 \
/ -∠.:.:.∠ / l \ \
≪_ハハ.:V、\ | | | l ヽ
/ヾイ イハノ/ | |ヽ |\ ' ! l ',
./ /://!l l:l∠ |庁゙ト、|、 ` , |! ! l |l |
,'l::l/. !| l:l \ | 仆{!ンヽヾ { | / K/ /
, ' |::| l| |:|\ \ ` ̄¨` レrテ/ ///
l::l l| |:| l\ \ 、`¨/ イレ´
l/ l| | 丶- / /
ハ l、 ` ̄ ィ /
/ハ l:\:>、 /l |/|
/ ∧ l:::/:.:7爪::.:丁 l | /
 ̄`ー_<:::ヽ X::/ 小ヽ::| l | /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ト、X/::||::L::.ト、l //
:::::::::::::::::::::マ}::::ト、X:::l|::ヘ`ー| /'ヘ
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:::::::::::::::::::::::::::::::マ}::{ヘ薔ム}:::l/:::::::::::ヘ
ローゼンという人形師が作り出したローゼンメイデンという人形。その第一ドール。
姉妹たちと争い、ローザミスティカと呼ばれる人形の「魂」のようなものを集める事を宿命づけられている。
性格は冷酷非情で好戦的で、人との絆や友情などを信用していない。
呼び出された10人と1匹の中で、アイビスと並んで一番人と馴れ合わないだろう登場人物。
ならなんで一緒にいるの? ……帰る手段が無いからです。
彼女と付き合っていくのは、アイビスと同じレベルで難しい。頑張れ佐野! 罵倒されたらご褒美だと思って頑張れ!
因みに乳製品大好き。ヤクルト大好き。でも幻想郷には多分無い。
愛称は銀様。
92 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/10(土) 02:09:59 ID:???
Bに決まった所で短いですがここまで。
いやほんと遅筆ですみません。なんとかペース上げたいと思います。
あと気づいたけど一口登場人物紹介と言っておきながらあんまり紹介になってませんね。ごめんなさい。
それでは、お疲れ様でした。明日もお付き合いよろしくお願いします。
93 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:20:18 ID:???
乙でした
ユーノ君には別世界の彼と同じくDFで活躍してほしいな。
94 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:30:18 ID:???
小説版ユーノ君はデバイス無しの身一つでヴィータ相手にほぼ互角だったという男
なのにその実力をひけらかさないユーノ君は人間の鑑
95 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:42:28 ID:???
そういえばリリカルスレの方はむしろ魔法少年リリカルクロノになってたような・・・
(あそこはむしろなのは嬢の方が微妙な感じ)
96 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:46:00 ID:???
もともとの流れでいえばリリカルなのはアニメ(特に新作になればなるほど)
におけるクロノの扱いがおかしいというわけで…(以後、懐古厨の戯言
97 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 02:54:46 ID:???
ある程度ポジションの予想つくのはいるけど、いまいちまだわからないのが何人かいるな
98 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 07:56:00 ID:???
それだけにどう育成しこうか迷って色々ワクワクする
バランス調整がどれだけ大切な事か、わかってるからよりそう思う
ある程度のキツさがあると予想するが果たしてどうなるやら
99 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 16:37:12 ID:???
佐野以外だと兄貴、剣崎、銀様辺りは最初からそこそこ強そうだ
100 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 16:40:42 ID:???
兄貴は佐野以上にドリブル上手そうだww
101 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 16:42:49 ID:???
佐野はスピードよりも技と小回りで勝負するんですw
102 :
森崎名無しさん
:2011/12/10(土) 21:31:37 ID:???
やっぱりこのスレの佐野は鏡面世界で戦う運命のなるかな…?
103 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/11(日) 00:21:07 ID:???
>B.とりあえず居間に戻ってみるか。誰かいるかもしれんね
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佐野「このまま部屋にいても暇だし居間に行くか。 誰かいるかもしれんし」
そう考えた佐野は、早速部屋を出て居間へと向かった。
台所に行って手伝うのもいいが、恐らくそっちはそっちで既に誰かがおりあまり人数が多くては邪魔になるだろうし。
縁側に出るのも既に日が暮れたこの時間はただ寒いだけである。
カララッ
ユーノ「あ、佐野君。 もう部屋の片づけは終わったの?」
佐野「おう。 それで……ユーノ君とりっちゃんは何してるんだ?」
律子「明日からどうするか、更に具体的に話し合ってたのよ」
居間へ向かうと、そこにいたのはこの幻想郷に連れてこられて一番最初に出会った人物――ユーノ=スクライア。
そして、今日、やたらと話し合いの中で一同を仕切っていた秋月律子の2人。
2人は机に向い合せになりながら何かを話し合っていた様子で、そこに佐野が入ってきた形となったのである。
佐野「ユーノ君とりっちゃんは真面目だなぁ……」
律子「……妖怪だとかがいる世界に連れてこられて、しかもそこでまた違う世界の人間と会ったのよ?
そりゃ誰だって慎重になるし、明日からに不安を抱くでしょう。 対策を練るのは当然よ」
ユーノ「それにこうして話し合っているだけでも、幾らか落ち着くんだよ」
佐野「そういうものか……。 で、具体的にはどういう事を話してたんだ?」
全日本の天パ程は頭が悪くないが、それでも秀才という訳でもない佐野。
これからの生活の土台こそ築く事は出来たが、さりとて完全に不安を払拭出来ていない事は理解しておりながらも。
まあ、明日は明日の風が吹く。なんとかなるだろうとある程度考えていたのである。
そんな佐野に律子は呆れ、ユーノは苦笑するが……佐野がどんな話をしていたのかと聞くと、律子がメガネをクイと上げながら口を開く。
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