キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/14(土) 02:34:54 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

ガーネフとラムカーネの罠に落ち、森崎は圧倒的不利なサッカー勝負を持ちかけられる。
そんな彼の危機を救ったのはブレーメントリオや早田たちの絆の力だった。
闇の軍団を裏切ったイスラスの協力もあり、見事森崎たちは試合に勝利する。
しかし、ラムカーネは自ら命を断つことで『リセット』の力を発動させこの試合を無かったことにしてしまう。
さらに今まで森崎のことを慕ってくれていた見習い軍師のカタリナがマルスの命を狙う暗殺者だったことが発覚。
シーダの必死の説得もむなしく、彼女は本来の名前『アイネ』を名乗り、アリティア騎士団を去っていった。

舞台はドイツへ!ブレーメンとプロ契約した森崎は新たなチームメイトブローリンを加えて快進撃で勝ち進む。
しかしケルンとの首位を賭けた大事な一戦を落としてしまい、チームも仲間も、そして自分自身もボロボロの状態に。
そんなとき、同じく怪我に苦しむ若林、シュナイダーと出会う。
彼らとの本音の語り合いの末、森崎は優勝を諦めない強い気持ちを思い出した。

果たして森崎たちブレーメンは栄光のブンデスリーガマイスターシャーレを手に入れることはできるのか。
そしてシュナイダーを襲った怪我の原因とは何か?物語は新展開を迎え、いよいよ英雄を新たな戦いへと駆り立てる!

☆前スレ
【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1336007101/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html

114 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:17:32 ID:???
★オランダの二人の天才→ クラブ4 ★
>スペード・クラブ→イスラスが音速のように駆け抜けクライフォートを抜き去る!
===========
クライフォート「俺はオランダの無冠の帝王などとふざけた栄誉を取り払うために絶対に負けないチーム作りに励んできた。
        だからどんな手段を使おうとも負けない、相手のチーム力をそぎ落とす戦術を考えてきた!」

ダダッ!!

イスラス「それがテメェの覚悟か。だがな…それじゃ届かねぇんだよクライフォート!」

ビュンッ…シュパァッ!!

クライフォート「くっ…速い!」

三杉「相変わらず見事な足さばきだ。ドリブル中にあれだけ速度と方向を切り替えられれば大抵のマークは振りきれる」

リブタ「でも、クライフォートの粘り強さは本物だよ。相手の進行先を先読みして絶対に主導権を渡さないようにしてる」

三杉「君も来ていたのかリブタ。あえて君やシャルには黙っていたんだけどね」

リブタ「大事な相棒の決死の覚悟だもの。俺が見届けなくて誰が見届けるっていうの?」

シャル「わたしだって。イスラスが守ろうとしたもの、一緒に守るって約束したから」

三杉「…だったら信じて見守ろう。彼ら二人の覚悟が両方共本物だったら…きっと大丈夫」

クライフォート「抜かせない!お前のドリブルはたしかに速い。だけど右脚の舵取りグセは相変わらずだな!」

イスラス「クセじゃねぇよ。右脚でしか取れねぇから仕方なくやってんだ。それに対策ぐらい用意してる」

バコッ!クルッ……

115 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:18:33 ID:???
三杉「あれはクライフターン!高速でのフェイントだけでなくあのようなテクニックも覚えてきたか!」

リブタ「スピードとテクニックの融合…す、すごいやイスラス!噂のジョアンコーチに鍛えてもらっただけはあるね!」

シャル「(…なんだろ、この胸騒ぎ。なんだか嫌な予感がするよ。イスラス…お願い、無事でいて…!)」

クライフターンでクライフォートの後ろへと回り込んだイスラスは自慢の高速ドリブルで一気に突き放そうとする。

クライフォート「俺だって…俺だって新しい技を編み出している!チームの勝利のために、誇りを捨ててでも!」

グアアッ!!

リブタ「ああっ!あの構えはまさか『ダーティディフェンス』!?」

三杉「止めろクライフォート!お前の目指す勝利は敵だけでなく味方までも傷つけることだと言うのか!」

シャル「イスラス危ない!逃げてえぇぇぇぇっ!!」

イスラス「(……情けないやつめ。そんなんじゃ何時まで経っても俺に追いつけやしねぇぞ)」

ガシッ!

クライフォート「(よし、服の袖を掴んだ。後はこうして引きずり倒し……!?)」

グググッ…!!

クライフォート「(ここで急停止!?俺が仕掛けるタイミングを見計らって!?)」

三杉「並走しながらの守備には勢いがつくが、対象物が同じ方向に動いているからこそその衝撃は少なくて済む。
   だがもしもその方向が交わったり逆向きになっていたとしたら……」

116 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:19:50 ID:???
イスラス「せえぇぇいやっ!!」

クライフォート「うっ…うわぁっ!!」

ブォン!!

ボールを奪うのではなく転ばそうとするためだけにつけた勢いは余計な力がつきすぎていた。
急停止したイスラスはその衝撃を右腕から左腕へと受け流すようにして身をかがめる。
イスラスの背中の上を一回転しながら吹き飛ぶクライフォートは氷のような表情のイスラスと目があった。

ドシャッ!!

クライフォート「げふっ!ごはっ…!」

シャル「ど、どういうこと?まるで自分から吹っ飛んじゃったみたいに…」

リブタ「なるほど。相手の引っ張る勢いを利用してそのまま背負って投げちゃったんだ!」

三杉「背中を向けて自ら倒れこむことでパワーを受け流す。まるでカルツの『ハリネズミドリブル』のようだな」

受け身が取れず背中を強く打ったクライフォートは激しく咳き込む。
イスラスはボールを拾い上げると倒れるクライフォートの足元へと戻ってくる。

イスラス「俺はな、クライフォート」

クライフォート「……なんだ……」

イスラス「いつも前ばかりを見ていた。チームスポーツというサッカーをしているときも。
     後ろのことなんて気にもとめずに、ただひたすら自分の世界だけで走り続けていたんだ」

クライフォート「……」

117 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:21:07 ID:???
イスラス「だがこのままじゃ駄目だと気付かされた。歩調があっていないチームには必ずどこかで綻びが生まれる。
     トータルフットボールという全員が走り、攻め、守ろうとする戦術を行使してもだ」

クライフォート「そんな……それじゃあ俺は、俺達は……オランダは何時まで経っても王者にはなれないとでも言うのか…!」

イスラス「そうじゃない。……俺には目標がある。今は絶対に追いつけなくともいつか追いついてみせると誓った目標がな。
     俺はその目標へ届くために走り続ける。止まること無くどこまでもどこまでも。
     ……だから、お前も俺に追いつきたいなら走ってこい。お前がそうやって足を止めてる間に俺はどこまでも前に進む。
     誰も待ってやくれやしない。夢が欲しけりゃ自分の足で歩み寄って掴み取るしか無いんだからよ」

クライフォート「(…何故俺はこいつに勝てない。俺のやってきたことは間違いだったとでも言うのか?
        相手を妨害し引きずり下ろすことで自分を前に出すのではなく……
        勇気を出し自ら前に歩み出ることでしか本当の夢は掴みとれないとでも……?)」

だがそんなことが出来る人間はほんのひとにぎりだけだということをクライフォートは知っている。
多くの者が必ずどこかで折り合いをつけてしまうのだ。そして言い訳を考え挫折という現実から目をそらす。
相手が悪かった。自分には才能がなかった。どうせ初めから無駄な努力だった。無謀な考えだったんだ。
そうして人は歩みを止めてしまう。これ以上走り続けるのは苦しいから。楽な道を進んで行きたいから。

イスラス「それじゃ何時まで経っても届きやしねぇんだよ、クライフォート。
     ……お前の才能は本物だ。俺が保証してやる。だがその才能を分かってもらうには
     もっと積極的に前に出ていくべきだったんじゃないのか?
     もったいぶってていざとなったら出番がありませんでしたじゃ…あまりにも滑稽すぎるだろ」

クライフォート「フ……そうだな。そうかもしれん。だが誰しもお前のように速く走れるわけではないのだ。
        それこそ亀のように……歩みの鈍いものには一生栄光など輝かない……」

118 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:22:57 ID:???
イスラス「その『どん亀』も走ることを止めなければ案外『ウサギ』に勝てるかもしれないぜ?」

クライフォート「ウサギ、か。だが今俺の眼の前にいるウサギはとても怠け者には見えないのだが?」

イスラス「んなこた知るかよ。怠け者のウサギがいれば頑張りやなウサギがいてもおかしくはないさ。
     人のことばかり気にしてないで、たまには自分の世界だけで走ってみなよ。
     そうしてそこで気づくことがきっとあるだろうさ」

クライフォート「……どうだかな」

イスラス「ほら、立てよどん亀。それとも負け犬の手なんか借りたくないってか?」

クライフォート「……」

イスラスはクライフォートに向けて手を伸ばす。暫くその手を見つめてから、クライフォートは……


★オオガメくんとオオカミさん→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→しっかりとその手を掴んで立ち上がる。彼の止まっていた足は今ようやく動き出す。
スペード・クラブ→イスラスの手を弾く。すかさず立ち上がり逃げるように去っていった…
JOKER→その時二人の間に謎の仮面男が現れた!

119 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 11:23:15 ID:???
★オオガメくんとオオカミさん→ JOKER

120 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 11:25:13 ID:???
なんか来たw

121 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:53:21 ID:???
>>120
ここ、これは予想外…!オランダシナリオが一気に進展しまうー!
===========
★オオガメくんとオオカミさん→ JOKER ★
>JOKER→その時二人の間に謎の仮面男が現れた!


クライフォート「今からでも……」

イスラス「ん?」

クライフォート「本当に今からでも、お前に追いつくことは出来るのか?」

イスラス「情けねぇ奴。どうせなら追い抜くくらい言ったらどうなんだ?」

クライフォート「……そうだな。だったらここで誓わせてくれ。俺はいつかお前に追いつき追い越してみせる。
        いつか『真のキャプテン』という称号を立派に身に付けられる日のためにもな」

イスラス「言っておくが俺は止まったりはしてやらんぜ。どうしても追いつきたい相手が待ってやがるんだからな」

クライフォートとイスラスは互いに口の端を持ち上げ、手を繋ぐ。

シャル「やったぁ!これで二人は仲直り!アヤックスも元通り!バーンザ〜イ!!」

リブタ「そ、そんなすぐには無理だろうけど…でもきっと大丈夫だよね、三杉」

三杉「ああ。どうやら将来オランダは相当な強敵になりそうだ。ボクも負けていられないな」

これで万全の体制でブレーメンを迎え撃つことが出来る。そう安堵の息を吐こうとしたその時。

????「だったら今すぐ挑戦してみるか〜い?裏切り者く〜ん?」

122 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:54:34 ID:???
バシュッ!!

イスラス「なっ…なんだこの光は!?」

クライフォート「いったい何が……?だ、誰だ貴様は!どこから現れた!」

突然二人の間に降って湧いたかのように現れた謎の男。
不気味な仮面をつけたその男の仮面にイスラスは見覚えがあった。

イスラス「テメェ……あの時の!」

アリティアカップ開催中に、世界トップクラスの俊足を持つ
南米の黒豹ことビクトリーノと協力したにもかかわらず逃げられてしまった仮面の男。

クライフォート「…随分奇特な知り合いがいたものだなイスラス。まさか奴がお前の目標とでも?」

イスラス「期待はずれもいいところだが残念ながらその通りさ。
     おい、アンタ。俺のことを裏切り者と言っていたが……奴らの手先か?」

????「手先?う〜ん、まぁそうなるかなぁ。ま、あくまで俺は自分の意思でここにきてこうして君に会いに来たんだけど…ね?」

イスラス「…どういうつもりかしらねぇが今度こそ逃がしゃしねぇぞ。テメェには聞きたいことが山ほどある。覚悟しやがれ!」

言うが早いかイスラスは仮面の男に向かって走りだす。すかさず仮面はUターンして捕まらないように逃げていく。

クライフォート「闇雲に負ってもダメだ!相手の目線から進行先を予測して……こっちだイスラス!」

イスラス「フッ…サンキュークライフォート。よし、今度こそ!」

????「うっひひひ…こりゃあ久々に楽しめそうだ。よ〜し、俺も本気で逃げ切ってやるぞ〜!!」

123 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:57:40 ID:???
三杉「…なんだか分からないがボクたちも手伝ったほうが良さそうだ。シャル、リブタ、僕が指示を出す。うまく取り囲もう」

シャル「オッケー!走ることだったら大得意だから!(…でも、なんだろ。なんだか胸騒ぎがさっきよりも強くなってる気がするよ)」

リブタ「オッケー!走ることだったら超苦手だから!でも捕まえたときは僕がちゃんと抑えこむから安心してね」

三杉「よし、いくぞ!ファストブレイクだ!」

キュピピーン!!

華麗な効果音を味方につけ、三杉、リブタ、シャルはイスラスとクライフォートの援護に回る。

????「うひょおーう。こいつはさすがの俺でも分が悪いかも。
     でも……これを振りきってこそ『この力』に手を出した甲斐があるってものさぁ!」

鬼さんこちら、手のなるほうへとからかわんばかりな態度で愉快に逃げまわる仮面の男。
イスラスたちは呼吸を合わせて男の逃げ道を少しずつ削り取ろうと試みる。

124 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 11:59:15 ID:???
先着『2名』様で判定をお願いします

★仮面男→15+! card★

★イスラス→10+! card
シャル→9+! card
三杉→7+! card
クライフォート→6+! card
リブタ→2+! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

仮面男-イスラスたちの最高値=0で捕まえることができます。

【補足・補正】
仮面男のカードがクラブ以外で『マッハフェイント』で+4
イスラスのカードがダイヤ・ハートで『高速ドリブル』で+4
シャルのカードがダイヤで『マッハダッシュ』で+3
三杉のカードがダイヤ・ハートで『ファストブレイク』で全員に+2
クライフォートのカードがダイヤ・ハートで『先読み』で仮面男に-2
リブタのカードがダイヤで『ハイパワーブロック』で仮面男に-3

125 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 11:59:57 ID:???
★仮面男→15+ スペードQ

126 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 12:00:28 ID:???
★イスラス→10+ クラブK
シャル→9+ ダイヤ8
三杉→7+ クラブ10
クライフォート→6+ スペード5
リブタ→2+ ダイヤ2

127 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 12:05:19 ID:???
また不利ジョーカーかな?

128 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 12:13:38 ID:???
通常の展開なら持っていかれること確定のクライフォートがここで勝てれば守れてたかも、
っていう意味ではチャンス獲得だったんじゃない?

129 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 13:00:29 ID:???
>>127
思いがけないトラブルもJOKERの象徴だと私は思っていますからね。
ダイヤ・ハートの結果も兼ねてるので少なくともちゃんとプラスに働いてますよ〜
>>128
もしも捕まえていればイベントのフラグ進行が大幅に早まったと言えますね。
イベントが早く終了することでその分早期に強力な味方が加わることも?
===========
★仮面男→15+ スペードQ+(マッハフェイント+4)=31→28 ★

★イスラス→10+ クラブK=23
シャル→9+ ダイヤ8+(マッハダッシュ+3)=20
三杉→7+ クラブ10=17
クライフォート→6+ スペード5=11
リブタ→2+ ダイヤ2=4『ハイパワーブロック』 ★

※残念!仮面男を捕まえることは出来なかった!
===========
三杉「今だみんな!ここで右側に追い込んで取り囲めば…」

クライフォート「違う!奴の視線と足先から予測すれば左側だ!」

シャル「どっちなんだよー!ちゃんと指示出してくれないと追いつけないよ〜!
    (なんて速さなの。こんなに速く走れる人イスラス以外じゃあの人だけ……あの人?あの人って…誰?)」

イスラス「ちいっ…!
     (足の速さなら負けちゃいねぇ。だが読み合いで完全に上をいかれていやがる。
     奴がどっちに曲がりいつUターンしてくるのかが分からねぇ。このままじゃまた…!)」

????「ほらほら素敵なお兄さまがた〜ん。早く捕まえてごらんなさ〜い♪」

イスラス「舐めてんじゃねぇぞテメェ!うおおぉぉっ!!」

130 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 13:01:58 ID:???
????「はいざんね〜ん。ここで華麗にレッツターン!」

くるりんぱっ!

イスラス「げろおぉ!?」

急な方向転換を強いられてバランスを崩したイスラスは派手にひっくり返ってカエルのような声を出してしまう。

????「へぇ…驚いた驚いた。前よりはいくらかましになってんじゃん。ちょっとは差が縮まったかもねぇ?」

イスラス「黙りやがれ!この……ぐっ!!」

????「おっとストーップ!無茶は良くないよ〜。さっきのそこの茶髪のお兄さんとの競り合いで
     かなり酷使してたでしょその足。そこのお嬢ちゃん、すぐに手当してあげなさい」

シャル「は、は〜い!……って、待ちなさいよ!」

思わず言うことを聞きそうになってしまうのを何とかこらえ、手を伸ばすがするりと避けられてしまう。

????「無駄無駄無駄!君だけにはぜっっったいに捕まらない自信があるからねぇ」

シャル「ムキーッ!なんでーっ!!」

リブタ「ぜぇ…ぜぇ…ま、まてぇ〜!!ひぃ…ひぃ…」

????「おやおやご苦労様。今ので1キロは痩せたんじゃないか?良かったね」

リブタ「えへへ、ありがと…って通すもんかぁ〜!!」

????「君に捕まるなんてそれこそ奇跡でもおこらない限りありえませんって」

131 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 13:03:17 ID:???
ササッ!

リブタ「フガッ!?」

その巨体を生かして覆いかぶさろうとするが、あっさりと横へと抜けられてしまうリブタ。

????「うーん!久々の全力疾走で気分爽快胸いっぱい!やっぱり走るのって気持ちいいね〜!」

イスラス「このっ…あんまり調子に乗るんじゃ…ぐうっ!」

三杉「無茶はダメだイスラス!あの男の言うとおり君の足はもう限界だ!」

クライフォート「いつまでも走り続けるんだろ?だったら無駄な怪我なんかしてはいけない。ここは俺たちに任せろ」

三杉とクライフォート。共に足の速さこそトップクラスの面々には及ばないものの
それをカバーしうる観察力と守備力がある。うまく進行先を潰して追い込むことが出来ればあるいは。

三杉「抜かせやしない!」

クライフォート「通すかぁ!」

????「はいはい、その程度のマークじゃ俺を止めることは不可能ですよー」

ヒュババッ!!……ギュンッ!

三杉「こ、この動きは…!?」

クライフォート「(似ている…イスラスのようなクイック&ストップに…!)」

????「ふう…さすがの俺もちょっとへばってきたなぁ。残念だけど今日はこの辺にしておくかね。アデュー!」

132 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 13:04:37 ID:???
ヒュンッ……

完全に足にきてしまってへたり込むイスラスたち5人を愉快そうに眺めながら、仮面の男は闇の中へとその姿を消していった。

イスラス「くそっ……また逃げられちまった」

クライフォート「…一体何者なんだあの仮面の不気味な男は。
        イスラス、お前はもう何からも逃げないといったよな。。
        ここ数ヶ月の失踪のことを含めてお前の近況を俺に話してもらうぞ」

イスラス「……分かった。まずはどこから話すべきだろうか……」

シャル「その前に足の治療が先!みんなも振り回されて変にひねったりしてないよね?」

三杉「ボクは問題ない。リブタも……ただ汗だくで倒れてるだけだ。心配ないよ」

リブタ「ぶひひぃ〜…で、でもあの人すんごいスピードだったよね。まるでF1カーか何かだよ」

シャル「そ、そだね。(……でも不思議な事に嫌な感じはしなかったな。何者なんだろあの人……)」

クライフォート「ともかく一度寮に戻ろう。…改めて言う。お帰りイスラス。アヤックスのチームメイトよ」

イスラス「……ただいま」

リブタ「よかったー。二人が仲良くなってくれて俺も嬉しいよ。
    これでもう『ダーティディフェンス』なんてきつい練習しなくても済むんだよねぇ」

クライフォート「何を言っている。その分お前はその邪魔な肉を削ぎ落とすことに集中するんだ」

イスラス「とりあえず走りこみを大幅追加だな。俺がいない間怠けてて無かったか?」

133 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 13:05:43 ID:???
シャル「夜中にこっそりお菓子食べるのもダメだからね〜」

リブタ「ええぇぇ〜〜。あ、飴玉一個くらいいいでしょう〜ね〜ね〜ね〜ってば〜」

三杉「(とりあえずチームの事情が円満で解決しただけでも儲けものか。
   全ては森崎がここに来てから。モロドフ氏の手紙を彼に届けてからだ)」



アムステルダムスタジアムの前に一台のバスが停まる。
上部の窓に括りつけられたタグには『ウェルダー・ブレーメン御一行様』と書かれていた。
扉が開き、中からぞろぞろと現れた男たちはようやく開放されたシートの硬さを背伸びして喜びの声を上げる。

森崎「うーーーーんっ!!やって来ましたオランダ!アムステルダムスタジアム〜!!」

シェスター「あんまりキョロキョロするなよ。お上りさんみたいで恥ずかしいから」

マーガス「でも、予定通り試合を組んでもらえてよかったよ。オランダリーグ1位アヤックス。
     俺達の力がどこまで通用するか今から腕がなるぜ!」

中里「マーガス殿の場合は腕ではなく頭でござるな。いや、それとも目でござろうか?」

ブローリン「(アヤックスか。中々粒ぞろいの才能の選手が集まっているらしい。
      『星のかけら』をたくさん集めるには都合のいいチームだな)」

ビクトリーノ「へーいブローリン!さっきから黙りこくってどうしたー?バス酔いでもしたか〜?」

ブローリン「い、いやぁなんでもないなんでもない。それより特に後遺症もなくて良かったなビクトリーノ」

ビクトリーノ「おうともさ。でも悔しかったぜ。病室のテレビで何も出来ずにお前たちの負け試合を眺めているのはよ。
       もう二度とあんな惨めな思いはしたくないぜ。お前も頑丈だからって油断してると危ないぜ。気をつけなよ」

134 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 13:07:54 ID:???
ブローリン「あ、ああ……。
      (やはりあまり気分の良いことではないよな、この仕事は。
      だがレヴィンの助けになるならば、やるしかあるまい)」

その後、スタッフの案内でスタジアム内へと招き入れられた森崎は懐かしいメンツと再会する。
ワールドユース大会で鎬を削りあったイスラスとリブタ。そして共に優勝を勝ち取った仲間の一人、三杉である。


☆どうしますか?

A 三杉と話す
B イスラスと話す
C リブタと話す
D 折角だし他の選手に話しかけてみよう(更に分岐)

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

135 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 13:11:28 ID:CLKnxKZM
B

136 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 13:16:05 ID:???
B

137 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 13:23:24 ID:pvjg4yBo
B

138 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/21(土) 08:53:05 ID:???
>B イスラスと話す


森崎はワールドユース大会以来に再会するイスラスに話しかけに向かった。
既に1年ほど前のことではあるがそんなに懐かしく感じないのは
あの夢の中で行われたラムカーネや仮面の男たちとの試合のせいだろうか。

森崎「久しぶりだなイスラス。元気にしてたか?」

イスラス「…まぁ、それなりにな」

以前に比べて表情が幾分柔らかくなっているのはこのアヤックスというチームの雰囲気が良いからだろう。
エールディヴィジで優勝するほどのチームワークだ。手強い相手になりそうである。

森崎「(明後日の試合までに、少しでも相手の情報やチームの強化を図りたいところだな…)」

この特別遠征は各国に3日間滞在し、試合を通して両チームの強化を図る目的となっている。
試合日以外は練習に参加したり、観光でシーズンの疲れを癒す慰安旅行も兼ねた企画なのだ。

森崎「とりあえず試合の方ではよろしくな。チームの強化のためにがっつり挑ませてもらうぜ」

イスラス「望むところだ。悪いが今度は敵同士。遠慮無く行かせてもらう」

森崎「何を言ってるんだ?俺達は同じチームで戦ったことなんて……あれ?」

イスラス「……すまん。どうやら勘違いだったらしいな。少し前のことなんだがどうにもおかしな夢を見てな。
     その夢の中では俺は何故かお前と同じチームで試合をしていたようなきがするんだが」

森崎「俺も俺も。お前やビクトリーノたちとチームを組んで謎の仮面軍団とサッカーする夢。
   夢の割には妙にはっきり覚えてるし、一試合分の体力使ったぐらいグッタリするしで大変だったぜ」

139 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/21(土) 08:54:12 ID:???
イスラス「……不思議な事もあるものだな」

森崎「ああ、不思議だなホント。ハハハ……」

イスラス「……」

森崎「……」

イスラス「どう考えてもかしいだろ、おい」

森崎「俺もそう思う」

イスラス「お前あの試合でクロスバーを使って懸垂してなかったか」

森崎「正解。逆に聞くがお前は最初は敵チームで、オウンゴールで俺たちを助けてくれたよな」

イスラス「当たりだ。……こんな偶然、そうそうあるものじゃない」

森崎「明らかにおかしい。だが、それを実証する証拠が……あっ!」

イスラス「そうだ。あの試合の後、お前に渡したものがあったな。覚えてるか?」

森崎「えーっと…そうだ。確かこのアカネイア用の金貨袋の中に……あった!」

従騎士の教官を務めた報酬としてジェイガンから受け取ったぬのぶくろ。
アカネイアでの思い出として、紋章が描かれたキャプテンマークと共にお守りとして持っていたものだ。
その中から出てきた青い光を放つ石。イスラスが仮面を踏み割った時に出てきたらしい謎のかけらだ。

140 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 08:55:25 ID:???
イスラスで正解だったか

141 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/21(土) 08:55:29 ID:???
★夢ノカケラ…→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→三杉「ふむ、綺麗な宝石だな。ボクにもよく見せてくれるかい?」三杉が興味ありげに覗きこんでくる。
ハート→シェスター「へぇ、綺麗な宝石だな。誰かへのプレゼントかい?」シェスターが興味ありげに覗きこんでくる。
スペード→中里「ほう、綺麗な宝石でござるな。拙者にも拝見させて欲しいでござる」中里が興味ありげに覗きこんでくる。
クラブ→ブローリン「き、綺麗な宝石だな。俺にもちょっと見せてくれよ」ブローリンが興味ありげに覗きこんでくる。
JOKER→上記全員がやいのやいのと覗きこんでくる。

142 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 08:55:57 ID:???
★夢ノカケラ…→ ダイヤK

143 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/21(土) 09:29:11 ID:???
>>140
特に正解と言うわけではないですが、カードのお陰でイベントは確実に進んでますね。
第2部では活躍させたい、仲間にしたいというキャラと積極的に絡むことをオススメします。
===========
★夢ノカケラ…→ ダイヤK ★
>ダイヤ→三杉「ふむ、綺麗な宝石だな。ボクにもよく見せてくれるかい?」三杉が興味ありげに覗きこんでくる。

森崎「ま、間違いない。これがここにあるってことは…あの夢の試合は間違いなく行われたものだ!」

イスラス「だが何故俺達はあの試合を夢のことだと認識してたんだ?」

森崎「それは……多分、夢の結末のせいだと思う」

イスラス「結末だと?」

森崎「あの仮面たちを率いてきた俺そっくりの男……言わば俺の影は試合後に
   負けたショックで発狂して自分で自分の首を絞めて倒れた。
   そこで俺の意識は途切れて…目を覚ました時にはあの試合は無かったことのように思えてしまったんだ」

イスラス「なるほどな。何故か選手たちを引き上げさせる奴らの動向が気になってはいたが……
     つくづくくだらねェ野郎だぜ。敗北という現実から逃げる卑怯者。それが奴の実体か」

森崎「(う……正直耳が痛い。やっぱり俺がしてきたことって周りからすればそういうこと……なんだろうな)」

勝ち続けてきたという自分の歴史の裏側を露呈されたような気分になり、森崎は顔を青くする。
その時、二人の間に割り込んでくるようにして三杉が声をかけてくる。

三杉「ふむ、綺麗な宝石だな。ボクにもよく見せてくれるかい?」

森崎「三杉じゃないか。お前もプロになっていたんだな」

144 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/21(土) 09:31:08 ID:???
三杉「いつまでも君や翼くん、若林くんに遅れを取っているわけには行かないからね。
   ボクの心臓も少しずつだけど強くなっている。今では殆ど君達と遜色なく試合に出られるほどさ」

森崎「俺もスタミナでは苦労しているからな。お前の気持ちは理解できるぜ」

三杉「それより君にも宝石の趣向があったなんて驚きだよ。良かったらボクのコレクションも見てくれないかい?」

森崎の返事は聞かずに三杉はどこからか取り出したアタッシュケースを華麗に開くと
森崎の持つ謎のかけらと同じような宝石をズラリと見せつけてくる。

イスラス「こ、こいつは…!」

森崎「すげぇな三杉。だが、このかけらはただの宝石なんかじゃ……」

三杉「うん、知ってるよ。そしてこの宝石はある者から君に渡すようにと先日ボクの所へと届けられたものだ」

森崎「え…?」

三杉「あとでボクの部屋へと来るといい。この宝石の渡し主からの手紙とともに待っているよ」

そう気になる言葉を言い残して踵を返し別の選手のところへと向かう三杉。

森崎「(三杉もこのかけらの正体を知っている…?そして俺に渡されたあの沢山のかけらと手紙とはいったい…)」

145 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/21(土) 09:32:54 ID:???
遠征1日目。この日はスタジアムの側でホテルを取り、自由時間を与えられている。
チームメイトと親睦を深めるもよし、アヤックスの選手と交流するもよし、
アムステルダムの街を謳歌するのもよし。プロのアスリートのささやかな憩いの時間である。

森崎「さっきの三杉の話も気になるが…さて、どうしようか?まずは誰かを誘いに行くか」


☆下記の中から最大で『3人』同行させたい選手を選択してください

・ブレーメン
【シェスター・マーガス・ビクトリーノ・ブローリン・中里】

・アヤックス
【三杉・イスラス・リブタ・クライフォート・クリスマン
 カイザー・レンセンブリンク・ディック・ドールマン】

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

146 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 10:06:33 ID:S3BZOrk2
ビクトリーノ
ブローリン
イスラス

147 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 10:09:47 ID:S3BZOrk2
っと、この自由時間で三杉の部屋に行って宝石を見せてもらいに行くのでしょうか?
それだとブローリンは外した方が良いのかも

親睦を深めるという意味では色々ありそうなのでこの組み合わせにしましたけど。

148 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 10:11:14 ID:SptZVL+k
シェスター中里

149 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 10:19:05 ID:xvU/3/8M
イスラス
シェスター
ビクトリーノ

150 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 12:47:22 ID:iHWA+DdQ
イスラス
ビクトリーノ
中里

151 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 12:50:04 ID:???
どうなるにせよ、お宝=かけらの話に海賊は危険だね

152 :森崎名無しさん:2012/07/21(土) 12:51:50 ID:???
最近ダイヤK多いね

153 :146:2012/07/21(土) 12:58:27 ID:S3BZOrk2
変更します。

イスラス
ビクトリーノ
中里

154 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 16:07:09 ID:???
イスラス腹立つ…

155 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 16:08:42 ID:???
俺はあんまり腹たたないのは、もともと「卑怯者森崎」があんまりすきじゃないからだろうなあ。
俺の好きな森崎は2さん中期くらいからの「足りないカードで頑張る森崎」だから。

156 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 16:10:02 ID:???
実際初期森崎はやってることがギャグ視点抜きで見ると非道すぎる品

157 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 16:10:21 ID:???
書き込まないではいられない我慢弱い人はスルーで

158 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 16:12:59 ID:???
だからと言って過去森崎を汚点みてえに言ってんの不愉快なんだよ
敵対して負かしたいくらい

159 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 16:14:25 ID:???
すまんね書き込むのは押さえる

160 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 17:02:49 ID:???
とりあえずこのスレのラムカーネ超モリサキと本スレの森崎とはイコールじゃないから落ち着きよし

161 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 17:15:54 ID:???
>>147
星のかけらの争奪戦も物語の肝になってくると思います。
基本的に森崎が関わらなければあまり出番が回ってこないので、
一緒に戦いたい、活躍や成長をさせたい人を誘うようにしましょう。
>>151
今のところスウェーデン勢は危険なニオイがしますね…。
>>152
長野県へ直送してあげたいくらいですね、まったく!
>>154-158
彼はまだ『森崎』というキャラの『影』の部分しか見ていませんからね。
実はこの二人には過去の汚点と完全に向き合っていないという共通点があったりします。
一緒に乗り越えてみるのもひとつの選択かもしれません。
>>159
そんな悲しいことは言わずにどうかこれからも書き込んでくださいね!
嫌いなキャラがいたら徹底的に無視。そうすればこのスレでの出番は確実に減っていきますので。



1さん時代の設定と2さん時代の設定を私なりにつなげてみようとしているこのスレは
かなり際どいことをしていると自分でも思います。
あまり先の展開のことを話してしまうのはあれなのですが、
過去の森崎のことをディスりたいからこんな辻褄を突っつくようなことをしているわけではないんです。
どうしてもそのことだけはわかってほしいんです。私は本当にキャプテン森崎と森崎板のことが大好きなんです。

メル欄の方にその辺りのことを少し書いておきますので、ネタバレ上等な方だけこっそりとどうぞ。

162 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 17:19:37 ID:???
>>160
そう思ってくれる人、本スレと同じように真剣に考えてくれる人、どちらも大好きです。
メル欄に先の展開のネタバレが書かれています。ご注意を!
===========
>イスラス
>ビクトリーノ
>中里

森崎はイスラス、ビクトリーノ、中里の3人と一緒に1日目を過ごすことにする。


☆どうしますか?

A せっかくのオフ。街に繰り出して親睦会だ!
B プロアスリートとして互いの技を磨き合おう。練習だ!
C 三杉との用事を済ませておこう。今の同行者たちも決して無関係ではあるまい。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

163 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 17:21:54 ID:yvyTzw0+
C

164 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 17:25:11 ID:6pMvvbbs
C
ああーあーあー、そういうことか! よく考えましたねえ、これは!w

165 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 18:27:52 ID:???
>>164
しーっ、しーっ!!
そんなわけなんで、どうかまったりとファイアーモリブレムの続きをお楽しみくださいw
===========
>C 三杉との用事を済ませておこう。今の同行者たちも決して無関係ではあるまい。

森崎「みんな、ちょっといいかな」

森崎は先に自分の用事を済ませておきたいとみんなに断りを入れる。
そしてその用事は決してみんなも無関係でないことを添えて。

ビクトリーノ「いったいなんなんだ?オランダ美女をナンパするべく色々計画を立てていたってのに」

中里「オランダは一途な女性が多いと聞いてるでござる。きっと清純乙女たちが勢揃いでござろう。ムフフ…」

イスラス「(…あのかけらは俺達を操る『仮面』の力を安定させていたものだ。
     強力な闇の力に飲み込まれないように、自分の意志を保てる最低限の僅かな光。
     そのいわくつきのかけらをあれだけ持っている三杉の意図はなんだ?)」

森崎「三杉、約束通り来てやったぞ」

三杉「空いてるよ。ああ、靴の埃はちゃんと落とすんだよ」

数度のノックの後、三杉の返事を聞いてから森崎たち4人は部屋へと入る。

166 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 18:28:54 ID:???
三杉「…そうか。君の後ろにいる者たちもこのかけらとは無関係でないということか」

森崎はこれまでのアカネイアで関わった『かけら』に纏わる全てのことを三杉に話す。
特に自分の影、ラムカーネ率いる仮面軍団との試合では彼ら3人の力がなければ苦戦していたことも。

三杉「まずはこの手紙を呼んで欲しい。ボクの口から語るよりきっと理解が早いはずだ」

森崎「宛名は……モロドフさん?そういえば近頃めっきりアカネイアとの音信が取れてなかったんだよな。
   まぁ向こうも向こうでアカネイアワールドカップで忙しかったんだろうし仕方ないんだろうけど」



【森崎殿。この手紙を呼んでいるということは、ついに運命の瞬間が近づいてきているということじゃろう。
 お主は以前、ガトー様の館にて自分の成長を妨げていた『負』の部分を切り取ったと言っておったな】

森崎「あ、ああ。お陰でおれは成長することを思い出すことが出来た。だけど……」

【しかし切り取った『負』の部分は自ら意思を持ち、我々が倒したはずのガーネフを抱き込み再びお主に取って代わろうとしておる】

森崎「…そうだ。そのせいで中山は…アイツはラムカーネに利用されて俺に襲いかかってきた」

今でも思い出すことを戸惑うほどの悪夢のような思い出だ。あれほど過去の過ちをなかったコトにしたいと思ったことはない。
破滅のツボ。アスリートとしてのあらゆる運動能力を失わせる悪魔のようなツボだ。
これを刺激された中山は地獄のようなリハビリを強いられ、そして限界に近い体なのにもかかわらず森崎都の真剣勝負の果てに……。

【お主の持つ人の成長を広げる力。言わば『進化』の力の源となっているのは『星のオーブ』というのはわかるな?
 お主の持つ才能の限界を超える成長を支えてきたその力は、今急激に失われようとしておる。
 その原因はお主が押された『破滅のツボ』じゃ。このままでは持って数年、下手をすれば1年ほどで
 アスリートとしてのあらゆる運動能力を失ってしまうかもしれぬ】

森崎「な……なんだってーーっ!?」

167 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 18:30:06 ID:???
【じゃがまだ助かる方法はある。お主の失われつつある『星のオーブ』の力を再び蘇らせるのだ。
 破滅的な成長率をも補うほどの沢山の成長の力。それさえあればお主の身体は破滅から免れよう】

森崎「星のオーブの力を……で、そ、その方法は!?」

【お主の影はガーネフとともにお主の持つ星の力を半分ほど奪い、そして世界中へとばら撒いた。
『星のかけら』としてばら撒かれたその人の才能を支える力はやはり優れた才能を持つ者の所へと集まるらしい。
 今、案内人に持たせているのはわしが人知れず集めておいたかけらじゃ。
 そのかけらにはかつての持ち主の才能の片鱗が受け継がれておる。身に付けることで僅かながら才能を得ることが出来るじゃろう】

森崎「こ、この小さなかけらにそんな力が…?ホントかよ…?」

半信半疑でかけらを握り締める森崎。だが、握った瞬間掌から全身に何か熱い力がこみ上げてくる。
それと同時に、これまで何度か試してきた握手による『星占い』のようなビジョンがまぶたの上に飛び込んでくる。

森崎「(なんだ……これは。花畑?公園?それと……仲の良さそうな子供……?)」

168 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 18:31:36 ID:???
????「もっと腕を振って、足をあげて!そんなんじゃ何時まで経っても俺様には追いつけないぞー!」

????「…う、うるさい!いつか、いつかぜったいに追いついてやる…!」

????「はは、その意気その意気。ふー、全力で走り続けてたら腹減っちまったぜ」

???「にーちゃーん!いーくーん!そろそろお昼ごはんだよー!」

????「お、噂をすればお呼びの声が。よし、家まで競争だぜ!ヨーイドン!」

????「ま、待てよ!いっつもお前は勝手に走りだしやがる。少しは周りに合わせて……あ、危ない!」

????「あの馬鹿!俺達の事ばかり見てて横の車に気づいちゃいない!このままじゃ…いや、まだ間に合う!」

ズダダダダダダダダダダダダッ!!キキーーーッ!!ドガシャーーーーーン!!

????「あ……うあ……ああああああああああああーーーーーーーっ!!!」

169 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 18:32:40 ID:???
森崎「ああああああああーーーーーーっ!!!」

三杉「ど、どうしたんだ森崎。いきなり叫んで右脚を抑えたりして」

森崎「あ?ああ…ああ。その、足がつっちゃって。タハハ……。
   (今のはこのかけらの持ち主の、イスラスの記憶?断片的で曖昧だったが交通事故…だよな。今の。
   ……いや、今はそれより手紙の続きを読まなくては)」

【今こちらの世界…アカネイア大陸とそちらの世界との『繋がり』が非常に不安定になっておる。
 強力な魔力を帯びたゲート『時空の扉』でなければ行き来できない状況にある。
 これまでのように簡単に行き来できなくなった原因はまだ掴めてないが、
 おそらくこちら側で何らかの妨害が働かされているのじゃろう。
 アカネイアワールドカップを終えた今、アカネイア大陸は大きく変わろうとしておる。
 とにかくお主にも一度こちらの状況を確認してもらいたい。
 頃合いを見計らい『時空の扉』で一度こちらへ来ることをお願いしたいのだ】

森崎「『時空の扉』?かけらと一緒に荷物で届けられたこのマットみたいなヤツのことだろうか?」

人一人分しか乗れない、小さな絨毯のようなそれを森崎はペラペラと広げる。

森崎「(手紙の内容だけじゃよくわからないけれど、なんだか大変なことになっているみたいだな。
   現状を整理すると……破滅のツボに侵されている俺の身体は『星のかけら』という道具を集めないと大変なことになるらしい。
   そしてそのかけらは世界中の『才能を持つ人』のところへと集まっているらしい。
   俺宛に届けられた荷物にはモロドフさんが予め集めてくれていたかけらが何個かある。
   この『時空の扉』を使って一度アカネイア大陸に行き、お互いの現状を報告しあいたい。そういうことだよな。
   …どうする?今すぐアカネイアへと行ってみるか?それとも今日は様子を見てこいつらと行動するか?)」

170 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/22(日) 18:34:13 ID:???
☆どうしますか?

A 今すぐアカネイアへに行ってみる
B 今日の所は保留。まだ自由時間はあるはずだ

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

171 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 18:35:48 ID:cybvty3A


172 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 18:38:49 ID:VdIqFLMo
B

>長野県へ直送してあげたいくらいですね、まったく!
あのスレ全国大会中だから長野に送られると困るナリw

173 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 18:39:58 ID:???
別次元の長野県は今ピンチなのでダイヤの女神を求めてるよ!w

174 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 19:10:49 ID:6pMvvbbs
A

175 :◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 05:26:04 ID:???
>>172
なにィ、そんなァ、しまったァ!至急送り先をさいたまに変更ー!
>>174
それでは景気づけにカードを引かせて頂きます。万が一ダイヤKが出たならば…
ハート7
===========
>A 今すぐアカネイアへに行ってみる


森崎「(よし、善は急げだ。俺の体の治療法も分かったことだしもっと詳しいことを聞きたいしな)」

だが、ここでいきなりアカネイア大陸に飛んでしまっていいものなのだろうか?
ビクトリーノや三杉などある程度異世界への理解ができているものがいるとはいえ、
大事な遠征中に自分一人だけ消えてしまえば周りに迷惑がかかってしまうのではないか?
そんな森崎の心配を予測していたかのように手紙には補足がしっかり書き込まれていた。


・時空の扉による移動はこれまでと違いこちら側の世界の時間の流れが驚くほど遅くなります。
・なので、日程に空きができなかったり余裕が無い場合でも安心してご使用出来ます。
・その分移動できる人数が限られてしまいますが、その点はご了承ください。


森崎「都合のいい展開だな、オイ。だけどこれで安心してアカネイアに行けそうだな」

三杉「ボクは手紙の内容は読んではいないが、モロドフさんからの電話である程度のことは教えられている。
   君の身体は今窮地に立たされているみたいだね。そしてそれを克服する手段のカギはアカネイア大陸でしか得られない。
   ……ボクの心臓病も少しずつだけど改善されている。だから君も絶対に治療を諦めてはいけないよ」

重い障害を持つ者同士でしか分かり合えない、三杉と森崎の間になんとも言えない感傷が生まれる。
傷の舐め合いや同情の交換会などではない。必ずこの苦難を克服し合おうという決意の表しだ。

176 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 05:27:28 ID:???
森崎「ああ。必ずこの体を治してくるぜ。アヤックスとの親善試合はお互いに万全の体制で臨みたいものだな」

三杉「フッ…吉報を待っているよ」

森崎は早速『時空の扉』を広げ床に置くと、その上に飛び乗る。
一瞬周囲の景色がブレたかと思えば、目の前に見たことのある人物が現れる。

アンナ「久しぶりね森崎くん。元気にしていたかしら?」

森崎「アンナさん!まぁボチボチと。でも、モロドフさんが言うには
   俺の身体は見た目とは裏腹にやばい状況になっているみたいですね」

アンナ「あなたの体を守ってきた『星』の力の大半が奪われ、かけらとなって世界中に散ってしまった…
    このままではあなたの持つ才能、成長率は0を下回り破滅の一途をたどる…
    時間が経過するたびに能力が落ちていくという最悪の事態を招くことになるわ」

森崎「そ、そんなァ……いや、三杉も言っていたが俺は諦めん。必ずかけらを集め、このピンチを打開してみせるぞ」

アンナ「その意気その意気!あなたがこっちの世界でプロの選手として頑張っている間、
    此方の世界でもサッカーの大会が開かれていたのは知ってるわね?」

森崎「はい。アカネイアワールドカップ。大陸初の世界規模の大会ですね。
   マルスやニーナ姫、ミネルバ王女たちの苦労の末に開催されたと聞いてます」

アンナ「ええ。彼らの努力のお陰で武器ではなくスポーツで互いが競い合う新たな文化の形成は確かに成功しつつあるわ。
    でも……その大会中にあるトラブルが発生したの。それが原因で彼らの努力は水の泡になってしまったわ」

森崎「ど、どういうことですか?マルス達になにかあったとでも?」

177 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 05:29:02 ID:???
アンナ「詳しいことは現地についてから。もうまもなくつくと思うから、心を落ち着かせて。
    どんな状況に陥っても冷静に対処できるような精神を準備させておきなさい。
    ……私から言えるのはそれだけ。あとは星の導きと……あなたの努力次第」

森崎「えっ、それってどういう……うわっ!?」

バシュンッ!!ドシャッ!

森崎「いってぇ!」

体を突き抜けるような光が一瞬きらめき、空に投げ出されるような浮遊感に包まれる。
次の瞬間、しこたまお尻を地面に打ち付けられ、痛みとともに自分が再びこの異世界に来たことを実感する。

森崎「お、ここは多分アリティア城だな。とりあえず玉座の間に行ってマルスに会いに行くとするか」

森崎は手近な兵士に部屋への道のりを聞き出そうとする。

兵士「ひ…ひいっ!わわ、私めがそんな大層な役割を……!きき、恐縮であります…!」

森崎「(なんだいなんだいビビるくらいに畏まりやがって。まぁ俺はこの世界の救世主、
   異界から来た英雄とまで称された人間だ。これくらい普通かもな…なんつって!)」

ドイツ・ブンデスリーガでの自分の肩書きはプロ選手といってもまだまだヒヨッコレベル。
それに比べて此方の大陸では世界でも有数の有名人だ。虚栄心の塊だった森崎の気分はすこぶる良くなる。

森崎「よし、早速入ってみよう。…うん?」

扉に入ろうとしたその時、横部屋のほうから手招きする姿が見える。あれは…

178 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 05:30:38 ID:???
★おいでおいでおいでおいで→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→近衛騎士隊弓兵のライアンと彼の兄貴分であり森崎の親友のトーマスだ。
ハート→近衛騎士隊隊長の重騎士クリスと、彼女の親友セシルだ。
スペード→近衛騎士隊自称エースのルークと彼の相棒のロディだ。
クラブ→王宮騎士団隊長のアランと重騎士のドーガだ。
JOKER→マルスの婚約者のシーダと姉のエリスだ。

179 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 05:42:52 ID:???
★おいでおいでおいでおいで→ クラブ7

180 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 09:01:47 ID:???
あー、しまった、これもしかして「ちょっとの旅行」じゃ済まないか?

181 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 11:03:07 ID:???
時間流が違うそうだから大丈夫でしょう。モリブレムさん乙ということで

182 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 13:09:57 ID:???
まあ、現実世界のキャラと交流してイベントを進めるか、FE世界に早期参戦して
序盤の戦いを少しでも楽にするかの選択だったんじゃないかな?

183 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 14:15:10 ID:???
兵士の反応を見るにやっぱり暗黒皇帝はラムなのか。
てっきり翼だと予想してたんだが。

184 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 15:21:44 ID:???
>>180-182
第2分は以前の章ごとの区分けで進行していくのではなく
2つの世界の2つのシナリオを同時に攻略していくという形式になります。
時間流のからくりに関しては色々と訳があるのですが、一つ例を出すならば
どれだけ畑荒らしやへそくり泥棒を退治しても時間が経過しないというアレです。
>>183
『翼』の登場はかなーーーーーーーり後の方になるかもしれませんねw
イタリアに行きレッチェとの試合となれば早く再会できるかも?
===========
>★おいでおいでおいでおいで→ クラブ7 ★
クラブ→王宮騎士団隊長のアランと重騎士のドーガだ。


森崎「あれは…ドーガ?それに隣にいるのはアランさんだったかな」

森崎を手招きする巨漢の男と顔色が悪い細面の男。
あまり馴染みがない二人ではあるが、森崎は手招きのままに彼ら二人に近づく。

ドーガ「…まさか本当に現れるとは。本当に彼は『本物』なのか?」

アラン「モロドフ卿の言葉通りならば。だが一応警戒だけは怠るなよ」

森崎「(なんだか久しぶりに会ったってのに妙に余所余所しいな…)」

再会の喜びを交わすでもなく静かに部屋の奥に案内される森崎は不服そうに口を尖らす。
森崎が招きこまれた部屋の中には部屋には武器や防具、食料や天幕などの進軍用の道具がズラリと並べられていた。

アラン「今日我々はグルニア王国へと遠征する。反乱軍討伐の任を受けたのだ」

森崎「反乱軍だって?でも確かグルニアって前大戦の終盤では同盟軍として協力してくれたんじゃなかったか?」

185 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 15:22:55 ID:???
ロレンス将軍を初め、戦車隊のギガッシュ、騎馬隊のホルスタットなど
マムクートの支配から逃れんためにと森崎たちと協力して竜の祭壇までの道を切り開いてくれたはずだ。

ドーガ「アカネイア王国新皇帝殿の命令だ。俺達もにわかには信じられんのだが宗主国の命令には逆らうことが出来ない。
    ……お前にはまずアカネイアワールドカップのことを話したほうが良さそうだな」

森崎「そうそう、あの大会の結果のこと気になってたんだよ。どこが勝ったんだ?
   やっぱりマルスにシーダ、なによりアベルがいるアリティアかな?
   個人的にはミネルバ王女のいるマケドニアとかどこまで行けたか気になってるんだが」

アラン「……結果だけを言うならば、我らアリティアは惜しくも準優勝だ。
    マケドニアもベスト4まで残ったのだが、マケドニアを倒した『あるチーム』に我々も敗れたのだ」

森崎「な…なにィ!いったいどこの国だよそりゃあ!?」

信じられない。自分たちの世界でも決して見劣りしない実力者揃いのアリティアや
素晴らしい運動能力を誇る竜騎士や天馬騎士を擁するマケドニアを倒せるチームが他にいただなんて。

森崎「待てよ。オグマのいるタリスや魔法ブースト使い放題のカダインだって十分ダークホースには成り得るし…
   なぁドーガ。そのとんでもない大金星を上げた『あるチーム』ってのはいったいなんていうんだ?」

ドーガ「……悪夢のようだった。決勝まで危なげなく進んだ俺達が為す術なく敗れたあのチーム……その名は…その名前は……」

186 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 15:24:09 ID:???
森崎「よう、マルス。久しぶりだなあ」

マルス「……なんだい森崎」

森崎「おいおい、森崎『様』だろぉ?大陸を統べる新皇帝様を呼び捨てはないだろ呼び捨ては。
   親しき仲にも礼儀ありって言葉を知らねぇのか?うけけっ!」

マルス「…………」

森崎「冗談だってじょうだーん!お前だけは特別さ。だからそんな怖い顔すんなよ。なァ?
   お前とシーダの結婚式が延期になっちまったのは本気で悪いと思ってるって。な?な?な?」

マルス「…兵士たちは急な進撃の準備で忙しいんだ。用事なら手短に済ませて欲しい」

アリティア城玉座の間。反乱軍鎮圧のためのマルス王子率いるアリティア王宮騎士団の
グルニアへの遠征を前に、新生アカネイア帝国皇帝である森崎有三が激励に訪れていた。

森崎「『カンピオーネ』って意味知ってるか?俺達の世界のイタリアという国で『チャンピオン』という意味さ。
   チャンピオン……王者。全ての者を従え頂点に立つ存在に最もふさわしい名前だとお前も思うだろ?」

マルス「そうだね。アカネイアワールドカップでマケドニア、そして僕達アリティアを大差で下し……
    優勝賞品であるニーナ王女との婚姻の資格を手にしたキャプテン。そんな君には確かに相応しいかもね」

森崎「うけけ…そんなに褒めんなよぉ。まぁお前のとこのチームも最後まで手こずらせ…じゃなくて頑張ってたじゃん。
   俺から言わせてもらえば、後半になっていきなり動きが悪くなったのが敗因かもな。
   前半のようにアベルを中心にして攻めこまれ続けていたら正直厳しかったぜ」

マルス「(そうだ。あの試合の後半。僕達アリティアのメンバーたちは謎の腹痛に襲われていた。
    調子を完全に崩した僕たちは相手のチームに屈することしか出来なかったんだ……)」

187 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 15:25:24 ID:???
森崎「ドイツのプロリーグでレベルアップしすぎちまったかなぁ?まぁ今度戦うときは多少は手加減してやるよ。
   それともやっぱりお前とは同じチームで戦ったほうがいいかなぁ?
   お前と俺のコンビならどんなチームにも負けねぇ。それこそ俺達の世界のトップレベルの奴にもな」

マルス「…そんなことないよ。後半だけで君たちに10点も取られたチームのキャプテンでしかない僕が」

森崎「あーあーつれないなぁ。卑屈になんなよ。少し前のお前だったら活き活きとして返事してくれたってのに。
   あれか?俺に先を越されたことを根に持ってんのか?英雄王とあろうものが器が小さいぞこのこのぉ。
   この遠征が終わったらお前も一度俺達の世界に来いよ。それで見せつけてやろうぜぇ。
   俺たち最強のマーベラスコンビがサッカーで世界を支配する様をよぉ!」

マルス「……そうだね。それじゃあ将来に備えて少し練習してみるかい?」

森崎「おっ、ようやくその気になってくれたかよ王子様!へへ……
   それじゃあウォーミングアップ用の的…誰か適当な兵士を呼んできてくれよ」

マルス「ああ。横の部屋に待機させてある。すぐに呼んでくるよ」

森崎「へへへ……アカネイアの貧弱な兵士どもじゃすぐに『壊れ』ちまうから退屈してたんだよなぁ。
   アカネイア新皇帝様であるこの俺のストレスのはけ口となるありがたい奴は何処のどいつだァ?」

アラン「失礼致します。ご指示の通り連れて参りました」

マルス「…ありがとうアラン。彼をこの玉座の前に」

アランとドーガに引きずられるようにして連れてこられた兵士。
甲冑に身を包んでいるが、その貧相な体格に森崎は不満気な声を上げる。

森崎「なんだァ?そんな貧弱な体つきでこの俺様とマルスのツインシュートを防げるとでも?」

ドーガ「私が面倒を見ている重騎士隊の有望株ですよ。あまり見くびってもらっては困ります」

188 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 15:26:57 ID:???
森崎「はっ!言うじゃねぇか。面白ぇ。ほら、さっさと構えな。皇帝様と英雄王のありがたーいボールを蹴りこんでやるからよ。
   無名の一兵士にしてはありがたすぎるご褒美だ。喜んで受け取りなァ!!」

兵士「…………」ガタガタガタガタ

兵士は怯えているのか全身を震わせている。その様子を愉快そうに笑う森崎と
自国の兵士を無為に傷つけることに何を思っているのか神妙な顔つきのマルス。
二人は同時にボールへと駆け込み、そしてシュートの体勢に入る。

森崎「いくぜマルス!」

グアアアアアッ!!

マルス「…決めるぞ森崎!」

ズアアアアアッ!!

森崎・マルス「「マーベラス…ツゥインシュートォ〜〜〜〜〜〜ッ!!」」

ドッギュワアアアアアアアアアン!ブルルルシャアアアアアアッ!!!

189 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 15:28:21 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

★森崎→! card+ マーベラスツイン38=
マルス→! card+ マーベラスツイン31=★
============
★兵士→! card+ ????????44=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】
≧2→森崎とマルスのシュートが兵士に突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。
≦−2→兵士がキャッチ

【補足・補正】
マーベラスツイン(吹っ飛び3)
その他は>>8を参照してください。

190 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 15:28:59 ID:???
★森崎→ クラブ10 + マーベラスツイン38=
マルス→ ハートA + マーベラスツイン31=★

191 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 15:28:59 ID:???
★森崎→ クラブ8 + マーベラスツイン38=
マルス→ ハート3 + マーベラスツイン31=★

192 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 15:30:01 ID:???
★兵士→ ダイヤ10 + ????????44=★

193 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 15:32:59 ID:???
必殺か

194 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 15:35:33 ID:???
ほんと運がないな

195 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 18:12:54 ID:???
アカネイア杯の賞品がぶっとんでるよなー、誰なんだよ言い出したの
アリティアやマケドニアが優勝してたらどうなってたのやら

196 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 18:41:34 ID:???
さすが森崎
壊れなきゃ喜んで下さるみたいだから、頑張り土下座で今一度のお慈悲を請いたいなー

197 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:18:27 ID:???
>>193-194
い、一応名目上では『森崎』が勝ちましたよー!
>>195
エンドールしかりルクレチアしかり優勝=お姫様との結婚はよくあるお話?
一刻も早いアカネイアの復興をと国のために躍起になっていたとある司祭がいたそうな…。
>>196
敗北ペナルティというほどではありませんが、ほんのちょっぴり目的の習得が遠回りになりそうです…
===========
★森崎→ クラブ10→30 + マーベラスツイン38=68
マルス→ ハートA + マーベラスツイン31=32★

★兵士→ ダイヤ10 + ????????44=54>吹っ飛び★

【攻撃側】−【守備側】
≧2→森崎とマルスのシュートが兵士に突き刺さる!
※兵士が『ラーニングセーブ』で『ツイン』を学習しました!
===========
二人の英雄を前にして身を震わせる名も無き兵士。だが、彼は決して恐れから震えていたわけではない。

兵士「(ふざけるな…!ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな、ふざけるなぁぁぁああああっ!!)」

自分がこれまで大切にしてきた夢、仲間、誇りを全て踏みにじられたようだった。
怒りの感情の爆発が熱を生み、視界を乱す。それだけこの兵士は…
いや、『森崎有三』は冷静とは真逆の感情に取り込まれていた。

マルス「(お願いだ。決めろ、決めてくれ森崎。ここで決めなくては…君は、森崎という存在は!)」

森崎「ぎゃははははっ!吹っ飛びなぁ!」

ズドッ!ドグシャアッ!!

198 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:19:42 ID:???
兵士「…………ッ!!!!」

ものすごいスピードでブレながら進む凶弾は兵士の顎にクリーンヒットする。
吹き飛んだ兵士は壁にぶち当たりガクリとうなだれるしかなかった。

森崎「なんだなんでぇ。どこが有望株だよ。あれじゃあ棒立ちの糞の役にも立たねぇカカシじゃねぇか。
   おい、もっと強い相手はいねぇのか?これじゃああまりにも消化不良だぜ…」

マルス「……だったらもう一度彼と戦ってくれないか?」

森崎「なにィ?あの雑魚兵士だったら俺達のシュートで吹っ飛んで気絶して……ほぉ」

兵士「…………(冷静になれ森崎有三。相手は俺自身。何よりも自分が一番わかっているはずだ)」

全身を駆け巡る痛みに歯を食いしばり立ち上がる。ここで倒れる訳にはいかない。
どんなことをしてでも。『森崎有三』という存在を無かったことになどしたくはない。

森崎「(もうこの力に頼ることになるなんてな。俺は思った以上に誰かに頼らないと戦えない弱いイキモノだ。
   だけど、それがどうした。弱いからどうした。俺は俺だ!ラムカーネじゃない!森崎有三なんだっ!!)」

懐に忍ばせておいた道具のことを思い出す。掌から伝わるその力は自分では絶対に届かない、
けれども手を伸ばさずにはいられない、届かせずにはいられない。そんな光が森崎を奮い立たせる。

森崎「(確かめさせてもらうぜ。俺の新しい可能性。そして……みんなの力を!!)」

199 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:20:43 ID:???
森崎「……嘘だろ、おい。そんなバカな。俺が、俺がドイツで戦っている間にそんな事が…!?」

アランとドーガから聞かされた話は、久々のアカネイア大陸に心躍らせる森崎を一気に地の底へと叩き落す。
アカネイアワールドカップ決勝にてマルス率いるアリティアを10点もの大差で打ち破った謎のチーム。
そのチームを率いていたのは『森崎』であり、多くの異国の戦士たちを従えた彼らのプレイは圧倒的過ぎたという。

ドーガ「それでも我々のサッカーは決して劣ってはいなかった。そう……前半戦までは」

アラン「腹を下す者を多数抱えていてはどんな強者も弱者と化す。負け戦は必至だった…」

ドーガ「ちくしょう!俺達はカタリナの件から何も学んでいやしなかった!
    きっと何か毒を盛られたに違いない!そうでもなければ俺達が…マルス様が負けるわけない!」

アラン「よせ、ドーガ。確固たる証拠も見つからなかったのだ。それに……
    あの試合で『森崎』を守る選手たちの実力は間違い無く本物だったはず。
    たとえ万全の体制で戦ったとしても勝てるかどうかは五分であった」

森崎「(…違う。俺は、俺はそのときドイツにいたんだ。アカネイアの大会になんて出てないし、
   対戦相手の妨害だなんてするはずがない!いや……『昔』の俺だったらどうだった?)」

自分の成長のためにと切り取った、無かった事にしようとした自らの『影』は。
魔王ガーネフと結託し、この身体を取り戻そうと暗躍していたはず。
夢だと思っていたあの試合が現実味を帯びてきた今、彼らは間違いなく存在する。
不気味な仮面の男たちを従えさせ、容赦のないサッカーをする彼らがあの大会に出場していたとしたら。

森崎「ラムカーネ……くそっ、こんなことになるのならドイツに帰るんじゃなかったぜ……」

しかし自分の夢を追いかけたいという欲望に勝るものなどあるはずがない。
いや、おそらく森崎が元の世界に戻ることを見計らい迅速に策略を張り巡らせたのだ。

ドーガ「…それがお前の名を騙っている『偽物』の名前か?」

200 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:21:50 ID:???
アラン「しかし今更すぎる。既に奴は大陸柔のあらゆる栄誉と権力をモノにしているのだ。
    アカネイアを神聖アカネイア帝国と名を改めさせ、ニーナ姫を娶った異国の勇者
    『森崎有三』のその名を知らぬものはいないほどにな…」

森崎「そ、それじゃあ…俺が今から表に出て今の皇帝は偽物だと叫びまわっても……」

ドーガ「お前のほうが偽物扱いされてオシマイだ。それだけこの大陸では
   『アカネイア』という名前の力は大きいのだ。残念なことにな……」

アラン「アカネイアの貴族でなければ人にあらずという時代もあったそうだ。
    それほどまでにあの国の他国に対する態度は不愉快極まりない。
    ニーナ様の努力でそういった問題も解決へと向かうと思っていたのだがな」

森崎「そんな…そんなことって!俺が、俺が本物の森崎だ!お前たちなら分かってくれるよな!」

ドーガ「当たり前だ!3年も一緒に戦ってきたんだ!だけど……真実は一つじゃない。
    人によってそれぞれの真実を持つように、今この大陸での『森崎有三』は……」

アラン「お前の言う『ラムカーネ』という男のことになる。…これがお前のいない間に起こった約半年に渡る変化だ」

森崎「…………なにか方法はないのか?いきなり全てを覆せなくても良い。
   少しずつでも……俺が森崎で、アイツは違うって証明する方法は……」

???「ある」

森崎「えっ…この頭の中に響いてくるような声は…もしかしてガトー司祭ですか!?」

成長の限界に苦しむ森崎を救った、もといラムカーネを生む原因でもあるこの大陸一の魔導使い。光の賢者ガトー。
以前にもカダイン砂漠などでこうしてテレパシーで語りかけてきたことがあった。
森崎は精神を集中させ、この絶望的な状況を打開できる可能性を聞き取る。

201 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:23:12 ID:???
ガトー「今マルスのいる玉座を、お前の影ことラムカーネが訪れている。
    グルニア遠征の激励のつもりだろうが、本人にとっては体の良い暇つぶしじゃろう」

森崎「なんだって!?それじゃあ今すぐやつを取り囲んで捕まえちまえば…!」

ガトー「それが可能ならば既にそうしておる。ドーガたちも言っておったじゃろう。
    アカネイアの持つ偉大な権力。この大陸に伝わる宝玉の力を奴は身に着けておるのじゃ。
    そう……人の精神力を大幅に増幅させ、無限の勇気を授ける力。
    じゃが一人の人間が扱うにはあまりにも大きすぎる力…『闇のオーブの力』をな。
    ガーネフの持つマフーの呪文を覚えておるじゃろう。あらゆる物の動きを封じる暗黒の力を」

森崎「じゃあ闇のオーブを持っている限り、奴を倒すことは無理なのか?もうお手上げだってのかよ?
   ……いや、待てよ。確か前にガーネフと戦ったときは…。
   そう、星と光のオーブで作られたスターライトの魔法で勝ったじゃないか」

ガトー「その通り。お主の持つ『星』の力があれば奴の呪縛を振り払えるやもしれぬ。
    じゃが、今のお主の持つ輝きではとても奴の闇を払えるものではない。
    逆に闇に飲み込まれ、お主の輝きは全て奴に奪われてしまうじゃろう」

森崎「……わかっているさ。今は耐えるしかない。だけどいつか、いつか逆転の緒を掴んでみせる。
   だけどガトー司祭!今この瞬間、少しだけでもいい!俺という存在を奴から取り戻すにはどうすればいい!?」

ガトー「(良い目をしている。どんな苦境でも膝を折らぬ強靭な精神。モロドフ殿。お主の目利き通りこの男ならばあるいは……)
    よかろう。落ち着いて聞くが良い。モロドフ殿がお主に託した『星のかけら』は持っておるな?」

森崎「え?あ、ああ。これのことか」

森崎は予め取り分けておいた袋を開けて中身を確認する。袋の中には全部で8つのかけらが入っていた。

ガトー「一つ一つ握ってみるが良い。かけらの以前の持ち主の顔が浮かび上がってくるはずじゃ」

202 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:24:21 ID:???
森崎「ああ……わかるぞ。こ、これは…!」

ガトー「今はバラバラで小さいその輝きも、いつかは大きな星となり光を放つ。
    森崎よ。その『かけら』の力を借り、お前の存在を証明してみせるのだ」




森崎「自国の兵士が顎を押さえて苦しんでいるってのにまた的になれとはヒデェ王子様だ。けけっ」

マルス「僕は『親友』の誇りのためならどんな協力も惜しまない。……そうだろ、森崎」

マルスは森崎の方は見ずに、ふらふらと立ち上がる兵士の方を見てそう呟いた。

森崎「へへ…やっぱり持つべきものはトモダチかぁ。そんじゃあテメェには悪いが
   またまたぶつけさせてもらうぜ!いくぜマルス!」

グアアアアアッ!!

マルス「…今度こそ決めるぞ森崎!」

ズアアアアアッ!!

森崎・マルス「「マーベラス…ツゥインシュートォ〜〜〜〜〜〜ッ!!」」

ドッギュワアアアアアアアアアン!ブルルルシャアアアアアアッ!!!

兵士「ああ。今度こそ決めてみせるさ。必ずな。…『力』を借りるぜっ!若林ィ!!」

203 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/23(月) 19:25:38 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

★森崎→! card+ マーベラスツイン38=
マルス→! card+ マーベラスツイン31=★
============
★兵士→! card+ ????????44+(ツイン+1)=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】
≧2→森崎とマルスのシュートが兵士に突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。
≦−2→兵士がキャッチ

【補足・補正】
マーベラスツイン(吹っ飛び3)
兵士のカードがダイヤ・ハートで『そう何度も抜かれてたまるか』で+3
※『若林のかけら』使用中
兵士のカードがダイヤ・ハートで『とめる!』で+3
互いの必殺が無効
その他は>>8を参照してください。

204 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 19:25:49 ID:???
★森崎→ クラブQ + マーベラスツイン38=
マルス→ ハート6 + マーベラスツイン31=★

205 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 19:26:54 ID:???
★兵士→ スペード9 + ????????44+(ツイン+1)=★

206 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 19:34:50 ID:???
やっぱり持ってた若林。交錯した時かな

207 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 19:35:32 ID:???
ここでダイヤ・ハートが出れば格好良いのにぃ

208 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 23:20:43 ID:???
全日本四主将最弱の男にそれはムリな注文


209 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/25(水) 16:14:04 ID:???
>>206
待望の必殺無効化アイテム!ただし今回使用してしまったため…。
>>207
ダブルSGGKパーンチ!のような二人の心がシンクロするのはまだまだみたいですね…。
>>208
弱くてもいいんだい!それが森崎のいいところかもしれないから!
===========
★森崎→ クラブQ + マーベラスツイン38=50
マルス→ ハート6 + マーベラスツイン31=37★

★兵士→ スペード9 + ????????44+(ツイン+1)=54★


【攻撃側】−【守備側】
≦−2→兵士がキャッチ
※兵士に20の経験値が入ります
※兵士が『ラーニングセーブ』で『ツイン』を学習しました!
===========
森崎がイスラスから受け取った星のかけらとは別の、モロドフが集めていたという7つのかけら。
そのうちの1つの持ち主のことを森崎は思い出していた。



〜ハンブルク市・病院〜

若林「よぉ、森崎じゃないか」

森崎「……」

若林「いや〜あの試合はお互い苦労したよな。中々点を取ってもらえなくてお前も胃が痛かっただろ?」

210 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/25(水) 16:15:07 ID:???
森崎「…別に」

若林「なんだよつれねぇなぁ。俺が『ヨーロッパ最優秀GK』に選ばれたのがそんなに悔しいか?」

森崎「それもあるけど……」

若林「俺自身納得してねぇんだよなこの受賞には。噂じゃ本来貰うはずだったヘルナンデスが
   辞退したのが俺に繰り下がってきただけらしいけどな。
   だから来季はもっと結果を残して今度は『バロンドール』を取る勢いにしたいとこだな」

森崎「…そんなの無理さ」

若林「フッ、俺がいる限りそんな事はさせねぇってか?お前も一端のプロらしくなってきたじゃないか」

森崎「そうじゃねぇだろ……」

若林「おいおい、怪我人の俺より渋い顔をしてんじゃねぇよ。お前らしくもない」

森崎「……だってよ。お前……目が……!」

ハンブルガー対ブレーメン戦での若林が決めた値千金のダイビングヘッドによる決勝点。
その際に競り合った若林の右目と、森崎の拳が激しく衝突したのである。

若林「試合中のことだ。怪我を避けられなかった俺にも責任がある。プロの世界ってのはそういうものなんだよ」

森崎「…………」

言葉が出なかった。どんな事を考えればいいのかさえ分からなかった。
親友の中山を『破滅のツボ』で傷つけた時のショックとはまた違う衝撃だった。
幼い頃の憧れ、目指すべき目標、目の上のたんこぶ、憎たらしいアンチクショウ。
そして鎬を削りあうライバルである若林を『潰して』しまったということ。

211 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/25(水) 16:16:11 ID:???
森崎「許せねぇんだよ」

若林「何が」

森崎「お前に借りを作っちまったこと。何よりお前が潰れたことでどこかで喜んでいるであろう俺自身を!
   ……なんでお前なんだ!なんでこんなに苦しいんだ!なんで…なんでこんなに……後悔してんだ……」

絶対に見せたくない相手の一人に、森崎は涙を流してしまっていた。
また一つ自分は重い業を背負うことになってしまうのか。
その苦しみが森崎の小さな体を押しつぶしてくるのを耐えるように静かに涙をこぼす。

若林「バーカ。お前の涙なんか見せられたところで嬉しくもなんともねぇよ。
   そんな事を言いに来る暇があるんなら練習して少しでも俺との差を縮めようとするのが昔のお前だっただろ」

森崎「……違うんだ」

若林「何が」

森崎「俺はお前のせいで中山が才能を失ったとずっと思っていて、お前のことを酷く恨んでいた。
   だけどアイツが破滅に陥った原因は俺にもあったことに気付かされて……
   この憤りをどこにぶつけていいか分からなかった。ブンデスでお前に勝つことで晴らそうとしていたかもしれん」

シュナイダーの誘いを受けて乗り込むことを決意したドイツ・ブンデスリーガ。
その決断に至った理由の一つに、若林との決着を付けたいという気持ちがどこかにあったのかもしれない。

若林「……お前はさ。この1年間プロ選手として戦ってきてどうだった?」

森崎「え?」

212 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/25(水) 16:17:28 ID:???
若林「俺はさ、楽しかったぜ。シュナイダーがシーズン途中で負傷離脱してリーグ戦がつまらなくなると思っていたのにさ。
   別のチームからのオファーの誘いの手紙にホイホイ乗せられそうになっていたりもした。
   ……お前たちブレーメンがいつも背中に張り付いて離れなかったからだと思う」

森崎「ま、まぁ俺がいなければブレーメンなんて中堅チーム上位クラスには残れなかっただろうがな」

若林「こんなGKとして致命的な怪我をして来季はどうすんだ?戦力外として放出されるんじゃないか?
   そんな不安もあったけどさ。やっぱり俺は『サッカー』が好きなんだよ。
   お前や他のライバルたちの戦いがあったから、あの喜びを来季も味わいたいから。
   ……俺はこんな怪我になんか負けやしねぇ。だからお前も俺の心配してる暇があるならもう少し自分のことも心配しろ」

森崎「……」

若林「わかるんだよ、なんとなくだがな。昔から怪我に悩まされてきたからなのか……
   お前も決して万全な状態じゃない。いろいろ騙し騙し戦ってきたんだろうよ」

森崎「若林……」

若林「お前が何か危ない世界に片足突っ込んでるってのは聞いている。
   カシムと言ったか。お前のことをよく楽しそうに話してくれる気のいいやつだ」

森崎「カシムが…?カシムが来ているのか?」

ワールドユース大会で自分を応援しに来てくれた青髪の少し貧相な顔の青年。
だけど家族思いで決めたからにはやり通す芯の強さを持った自慢の親友の一人だ。

若林「少し前に自分の世界に戻っていったがな。お前によろしくと伝えていた。
   ……約束だ。来シーズンまでに俺は必ずこの怪我を治してみせる。
   だからお前も問題を解決して俺のことを追いかけてこい。
   『ヨーロッパ最優秀GK』の座はそう簡単には渡さないぜ?」

213 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/25(水) 16:18:38 ID:???
森崎「ヘンッ…俺が目指しているのは『世界一のGK』だ。欧州どまりで満足するお前とは違うんだ」

若林「ああ。俺とお前は違う。だからお前も自分を見失うなよ。
   いつまでも『森崎有三』という存在を大事にするんだな」





森崎「(そうだ。俺は……無くしたくない。『森崎有三』。周りから褒められたり憧れられたりすることは少なかったけど)」

それでも楽しかった。沢山の仲間、ライバルとのサッカーがあれば自分を証明することは出来ていた。
皆が自分を呼ぶ声は落胆や叱咤も多かったが、それでもこんなにも沢山の人たちに呼ばれることは嬉しかった。

森崎。森崎有三。キャプテン森崎。この心地よい響きが今失われようとしている。
親友を傷つけ、傍若無人に振るまい、好き勝手に暴れまわるこの『影』によって。

森崎「そんなの嫌だ。俺は消えたくない。俺は皆ともっと一緒にいたい。俺だって……俺だってえぇぇぇぇぇっ!!!」

214 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/25(水) 16:20:21 ID:???
若林の持っていた『星のかけら』が光を放つ。先程は目で追うことも出来なかったシュートの軌道が読める。

兵士「そ う 何 度 も 抜 か れ て た ま る か 〜 〜 ! !」

ガッシィッ!ズッシャアアアーーーーーッ!!バギィッ!!

ダイビングキャッチでボールを抑えこみながら、地面に倒れこむ兵士。
そのがむしゃらで泥臭い姿を見た森崎は気分悪く舌打ちをする。

森崎「けっ!雑魚のくせに無駄に張り切りやがって。胸糞わりぃ。
   おいマルス、お前ちょっと下手くそになっちゃいねぇか?
   国の復興だかなんだか知らねぇかかつての栄光が虚しいぜ?
   今回のグルニア遠征でその鈍った身体を鍛え直してくるんだな!」

マルス「精進するよ。フフッ」

何故か嬉しそうに微笑むマルスの顔を見て、森崎の機嫌は完全に斜めに傾く。
赤い絨毯を乱暴に蹴り飛ばして気を紛らわせると、玉座の間の扉を開ける。

森崎「ちっ。言っとくがお前のせいで止められたんだからな!大体一発目のシュートもお前真面目にやってなかったろ。
   あんまり舐めた真似してやがると後悔するぜ?アリティアなんて小国……俺様のアカネイアに比べれば
   像とアリ、竜とミジンコみたいなものなんだからよ。よーく覚えておくんだな。うっけっけっけ……」

マルス「……君はその『ミジンコ』とやらに負けたんだよ。残念なことにね」

アカネイア皇帝が部屋を出たのを確認した後、マルスはようやく腹に抱え込んでいたストレスを言葉に乗せて吐き出した。
そして倒れたまま起き上がれない甲冑の兵士に手を伸ばすと、防具を外すのを手伝う。

マルス「ダメじゃないか森崎。あそこは1発でしっかりと止めるところだと誰もが思う場面だよ。
    いったいドイツで何をしてたんだか。せっかく威力が乗らないようにインパクトをずらす努力をしてたのに」

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0ch BBS 2007-01-24