キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
1 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/14(土) 02:34:54 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。
【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。
〜これまでのお話〜
ガーネフとラムカーネの罠に落ち、森崎は圧倒的不利なサッカー勝負を持ちかけられる。
そんな彼の危機を救ったのはブレーメントリオや早田たちの絆の力だった。
闇の軍団を裏切ったイスラスの協力もあり、見事森崎たちは試合に勝利する。
しかし、ラムカーネは自ら命を断つことで『リセット』の力を発動させこの試合を無かったことにしてしまう。
さらに今まで森崎のことを慕ってくれていた見習い軍師のカタリナがマルスの命を狙う暗殺者だったことが発覚。
シーダの必死の説得もむなしく、彼女は本来の名前『アイネ』を名乗り、アリティア騎士団を去っていった。
舞台はドイツへ!ブレーメンとプロ契約した森崎は新たなチームメイトブローリンを加えて快進撃で勝ち進む。
しかしケルンとの首位を賭けた大事な一戦を落としてしまい、チームも仲間も、そして自分自身もボロボロの状態に。
そんなとき、同じく怪我に苦しむ若林、シュナイダーと出会う。
彼らとの本音の語り合いの末、森崎は優勝を諦めない強い気持ちを思い出した。
果たして森崎たちブレーメンは栄光のブンデスリーガマイスターシャーレを手に入れることはできるのか。
そしてシュナイダーを襲った怪我の原因とは何か?物語は新展開を迎え、いよいよ英雄を新たな戦いへと駆り立てる!
☆前スレ
【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1336007101/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
22 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/14(土) 22:45:50 ID:???
>>14
ありがとうございます。見返してみると慌てていたのかキャラ紹介で誤字がちらほら…
次スレはもっと余裕を持って建てたいところですね。
>>15
見下すという感情の捉え方は様々だと思います。『俺がこいつを支えてやる』という言葉も
少し見方を変えれば『俺がいなきゃ何もできない』と捉えられてしまうかもしれません。
>>16-17
若林が呼ばせているのか取り巻きたちが進んで呼んでいるのか、真実は分かりません。
ただ、他人行儀の『さん』づけでは無いと思うので、それなりの信頼関係があったのでしょう。
>>18
森崎が若林にSGGK(スーパーがんばりゴールキーパー)と名付けられるシーン、私は個人的に大好きなんですよね。
このスレの森崎は潜在的に若林に対して『憧れ』を抱いていますので、
若林が態度を改め、森崎が素直になればあとは時間が解決してくれる問題だったと思います。
>>19-20
中山は『キャプテン森崎』においてのキーパーソンですからね。このスレにおいても大役をあてがっています。
現時点ではアンチテーゼと言われても何も言い返せません。ただ、キャプ森が嫌いってわけではないことは確かなんです…
>>21
若林は中山たちが自分の光のオーブの影響で本来の凡才に戻ってしまったことに負い目を感じていますからね。
BJとの賭けの件もありますが、それとは別に彼個人としても森崎に協力する理由がありそうです。
23 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/14(土) 22:47:46 ID:???
森崎「(俺は若林の堂々としたセービングに魅せられ、大嫌いだったGKというポジションに憧れるようになった)」
若林「(俺は森崎の絶対に諦めない精神に感銘を受けて、気に入らないと途中で投げ出す根性の無さを克服した)」
シュナイダー「(俺は複数で襲いかかったにも関わらず返り討ちにされた若林にいつか借りを返すべく反骨心を磨きあげた)」
性格も思想も才能も何もかも違う三者三様の人間。だが、不思議な事に彼らはこうして何かしらの繋がりを持っていた。
それはただの思いこみかもしれない。彼らが出会わなくても何か別の機会があれば乗り越えられる程度の障害だったかもしれない。
だがこうして彼らはどこかで繋がっていたからこそ成長できた。その繋がりは決して清いものだけではなかった。
それでも繋がり続けていれば分かり合える日はきっとやってくる。互いに絆を断ち切ることをしようとしない限りは。
シュナイダー「(……なんだか俺の繋がりだけ情けないというか惨めというか……まぁ、これもひとつの絆のかたちといえるのか)」
すでに過去のことだ。今ではあの集団リンチ事件も、若林は笑い話として片付けてしまっている。
森崎の場合でもそうだ。自分の価値を見出すための子供同士の意地の張り合いが少し延長してしまっただけだと割り切っている。
そして今。彼らは自分の目の前で相変わらずの態度で張り合ってはいるが、先ほどまであった重苦しさは消えていた。
あの頃にはもう戻れない。でも、あの頃の日々は決して色あせること無く今の自分たちを輝かせている。
そう願わずにはいられなくなるほどに、シュナイダーは森崎と若林が眩しく思えた。
それはまるで沢山の星々が燦々と光を放つがごとく。今自分たちに迫り来る闇を払ってくれると思えるくらいに。
森崎「じゃあ、俺はちょっとシェスターたちの様子を見に行ってくるよ」
森崎がシュナイダーに対して大きく手を振り、若林に対して軽く手を振って談話室を後にしてから数分後。
シュナイダー「……本当に、もうアイツに託すしかないのか若林」
若林「ああ。少なくとも以前の力を取り戻したいというならば、な。だが、方法が全くないというわけじゃない」
24 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/14(土) 22:49:03 ID:???
シュナイダー「あのカシムという青年の話だな。今の森崎の肉体と精神は『星のかけら』により構築された不完全なものだと」
若林「ああ。ワールドユース大会後、俺はカシムと一緒に気を失っていた森崎と、
奴の体を引き裂き、大量の宝石のような何かを抱えて逃げようとするあいつソックリの男を見た」
シュナイダー「……まったく。シェスターが泣いて喜びそうなスペクタクル・シーンだな」
若林「カシムは弓で、俺は自慢のケンカ殺法でそのソックリ野郎を部屋の隅に追い詰めた。
奴の仲間らしき黒いローブの老人に邪魔されて逃しちまったが、奪われそうになった『かけら』はある程度取り戻したんだ」
シュナイダー「それが『これ』か」
宝石の目利きが出来る人間ならば、値打ちもののサファイアと見まごうほどに青い光を放つ小さな輝石。
シュナイダーの掌で光を放つそれは、握り締めるたびに何か力を感じる不思議な感覚を与えてくれた。
若林「お前の中にある記憶の違和感の謎。それは実は俺の中にもあることは前にも言ったよな」
シュナイダー「ああ。森崎はお前のことを『さん』付けで呼ぶほどに慕っていた人間だと。…にわかには信じられんが」
若林「俺自身もそうだよ。あれだけ雑草という言葉が似合うような反骨心の塊が俺のことをさんづけするだなんて。
……でも、確かに頭の何処かにそんな記憶がこびりついてんだ。そしてその記憶はこのかけらを握り締めるたびに鮮明に思い出される」
シュナイダー「いずれにしろ、カシムがいる世界…アカネイア大陸といったか。
俺も一度見てみたいな。そしてあの特別試合に見せた炎のシュートを撃つ男と戦ってみたい」
若林「俺も奴にはリベンジを果たしたいぜ。俺の伝説にぽっかりと空いた穴を埋めるためにもよ。
この記憶の食い違いの謎を調べるためにも、今は機会を待とう。いずれお前のところにも『あの人』から案内が来ると思う」
シュナイダー「モロドフ氏か。日本サッカー協会に席を置いているらしいが、彼の正体も気になるな」
25 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/14(土) 22:50:32 ID:???
若林「(俺に与えられた『光のオーブ』も、元はあの老人が授けた力と聞く。一体何故だ?
何故まったく異なる世界の人間が?俺達を通じて何かを企んでいるとでも?)」
とにかく今はお互いにこの怪我を治すことを第一に考えなければ。たとえどんなに優れた才能と実力を持っていようとも
プロ選手として商品価値がなくなってしまえばあっけなく捨てられてしまう。そんな世界で自分たちは戦っているのだから。
シェスターたちの病室へたどり着いた森崎は、担当医に怪我の具合を聞き出す。
森崎「先生、シェスターたちの具合はどうなんですか?」
医師「うむ、それなんだがね……」
★おねがいカムバック→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→全員無事に復帰!優勝の望みをつなぐためハンブルガーとの決戦に挑む!
ハート→シェスターが離脱。代理のキャプテンとして森崎がブレーメンを引っ張ることに
スペード→ビクトリーノが離脱。落胆する森崎を呼び止める謎の人影が…
クラブ→マーガスが離脱。攻撃力不足をどうするかが課題になりそうだ
JOKER→森崎「(あれ?よく見るとこの医者、肖が言っていたBJって人に似てる…?)」
26 :
森崎名無しさん
:2012/07/14(土) 22:51:58 ID:???
★おねがいカムバック→
スペード10
★
助けてBJ!
27 :
森崎名無しさん
:2012/07/14(土) 22:56:58 ID:???
あーん野人薄命だ
がんばれGMさん
28 :
森崎名無しさん
:2012/07/15(日) 01:03:39 ID:???
ほんとにハートだけは引かれないな
29 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/17(火) 14:39:31 ID:???
>>27
ありがとうございます。前の試合のときもですが、ビクトリーノは結構災難体質かも…?
>>28
ハートのカードが出てこな〜い♪
===========
★おねがいカムバック→ スペード10 ★
スペード→ビクトリーノが離脱。落胆する森崎を呼び止める謎の人影が…
医師「シェスター君とマーガス君は比較的軽傷だった。今夜安静にしておけば明日の試合には問題なく出られるよ」
森崎「本当ですか!よかった……。あ、でも、もしかしてビクトリーノは…」
医師「そうだね。彼は少し怪我のしかたがまずかったな」
比較的頑丈なマーガスや、相手の競り合いに無理に逆らわずに
受け流して衝撃を和らげた(彼曰く『ウツセミの術』らしい)シェスターと違い、
持ち前の俊足での突破を図ったビクトリーノは、己の推進力が思い切り自分の足に跳ね返ってきた。
残り数試合となった今シーズンではあるが、とても試合に出場できる状態ではなかった。
ビクトリーノ「すまねぇな。俺のスピードならどんなラフプレイだろうと振りきれると思ってたんだが考えが甘かったか」
森崎「服を掴まれた上にこけた所を踏んづけられたんだろ?ヘタしたら選手生命にも関わってたかもな」
ビクトリーノ「冗談でもそんなおっそろしいこと言わんでくれよ。サッカーができなくなるなんて想像すらしたくねぇ」
森崎「わ、わりぃ。悪気があったわけじゃないんだけどな」
ビクトリーノ「……最後まで付き合えなくて残念だ。お前とは不思議な事に色々と縁があったからなおさらな」
30 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/17(火) 14:41:31 ID:???
この縁というのはアカネイア大陸での交流のことだろう。
森崎の記憶の中では自分以外のこちらの世界で初めて出会ったのがこの南米の黒豹だった。
強力な魔法に振り回され、盗賊に攻撃をかわされてしまったマリクを
持ち前の運動能力でフォローし、彼の危機を救ったのが始まりだった。
ビクトリーノ「こんなときにあの回復の杖があればなぁ。こんな怪我あっという間に治っちまうのに」
森崎「確かにな。改めて考えてみると俺たち、とんでもない力に助けられてきたんだよなぁ」
ビクトリーノ「まぁ無い物強請りしても始まらんか。今はおとなしくしてるしかねぇのか…」
マーガス「安心しろビクトリーノ。お前の分も俺が必ず点を取ってきてやるから」
シェスター「前は俺も守備的な動きを強いられてきたけれど今はブローリンがいる。
それにそれなりに頼りになるキーパーもいるからね
明日は俺も前がかりに出て攻撃のフォローに尽力するよ」
森崎「それなりとは失礼な。俺の失点率がいくらか知らないな〜?」
シェスター「1.15。確かに中々の成績だ。しかしこれはあくまでも前半のみの集計。後半にいたっては…」
森崎「わーわー!ストップストップ!……やっぱりどうしてもミドルシュートを連打されたらきついんだよなぁ」
マーガス「ブローリンもいつでもブロックに飛べるってわけじゃないからな。
サイドからセンタリングを上げられたらブロックも難しいし」
ビクトリーノ「頼んだぜみんな。……ホント、こんなところでリタイアだなんてダッセェぜ。ハハハ……」
一番悔しいのはビクトリーノ本人だろう。普段の彼からは想像もつかない沈痛な表情がそれを物語っていた。
無念だろう。悔しいだろう。サッカー選手でありながらサッカーが出来ない苦しみは想像もできない。
31 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/17(火) 14:42:45 ID:???
森崎「(きっと中山も長い間苦しんできたんだろうな。……俺が、俺があんなことをしなければ……くそっ!)」
3人の病室をあとにし、森崎は罪悪感が重くのしかかる体を引きずりながら肩を落として歩く。
そんな時、彼を呼び止める人の声が後ろから聞こえてきた。
★ビクトリンク→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→あれは確かモンテビデオのトップスターのサルバトーレ選手?
ハート→あれは確かインテルの名ストライカーのルーベン選手?
スペード→あれは確かオランダユースのエースのイスラス?
クラブ→ブローリンだ。彼も仲間たちのお見舞いに来たのだろう。
JOKER→あれは…間違いない!往年の名選手ウルグアイのレジェンド、アグイレイラ選手!!
32 :
森崎名無しさん
:2012/07/17(火) 14:43:19 ID:???
★ビクトリンク→
ハートJ
★
33 :
森崎名無しさん
:2012/07/17(火) 14:43:29 ID:???
★ビクトリンク→
ダイヤJ
★
34 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/17(火) 15:15:39 ID:???
★ビクトリンク→ ハートJ ★
>ハート→あれは確かインテルの名ストライカーのルーベン選手?
????「君、君!ちょっといいかな」
森崎「え?俺ですか?」
ルーベン「ラモン=ビクトリーノの病室を知らないか?ちょっと道に迷ってしまって…」
後ろを振り返った森崎の目に写ったのは、イタリアセリエAの強豪チームインテルにて
不動のエースストライカーを任されているウルグアイのスター、ルーベンだった。
森崎「(うわ……こんなところですっげぇ選手に会っちゃったよ。わわわわ……)」
実は森崎はウルグアイの選手のことを個人的に応援している。
特にウルグアイのレジェンドとも称されるアグイレイラの大ファンであった。
東邦タイガースのコルドバのことを彼だと勘違いしてしまったのもその所以である。
森崎「(俺の絶対に諦めない精神。何度でも立ち上がろうとする勇気はあの人の影響があると言っても過言ではない)」
彼のサッカー人生は決して平坦なものではなかった。時には怪我に苦しみ、スランプに陥ったこともある。
一度は選手生命の危機とも言われる怪我をし、彼に続くスターがいないウルグアイサッカーはもう終わりだとも言われていた。
だが、彼は蘇った。それこそ不死鳥のように何度でも何度でも。南米の雄と言えばブラジル、アルゼンチンの二強と揶揄される時代でも
彼は決して臆すること無く仲間を盛り立て、熱い闘志を胸に戦っていた。
そして彼は今、待っている。若き後継者たちがいつか自分を超え、
自分が築いてきた歴史を塗り替える真の『セレステ』たちの時代が来ることを。
森崎「(そのアグイレイラさんの後継者候補の一人。イタリアセリエAのストライカー、ルーベンさん)」
35 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/17(火) 15:18:18 ID:???
彼のプレイスタイルはその華麗なドリブルもさることながら、アグレッシブな闘争心だろう。
とにかく自分の得点でチームを引っ張ろうとする、時には傲慢とさえ思えるほどの闘志は
全盛期のアグイレイラにも引けをとらない激しさを持っていると評価されていた。
森崎「(ツートップの片割れのベルグカンプ選手との連携は見ているだけでこっちが熱くなってくるんだよな)」
現在世界最高峰のリーグの一つと呼ばれるセリエAにおいて、強豪インテルの絶対的ストライカー。
そんな彼は、どうやらビクトリーノの病室の場所を森崎に尋ねているらしい。
☆どうしますか?
A この門を曲がってそこから階段を…(しっかりと教える)
B あっちに行ってからそっちに曲がって…(適当に教える)
C すみません、わからないです(教えない)
D 折角なんで案内しますよ(一緒に行ってあげる)
E サ…サインください!(一ファンとして本能の赴くままに)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
36 :
森崎名無しさん
:2012/07/17(火) 16:22:20 ID:Jzx10wAU
D
37 :
森崎名無しさん
:2012/07/17(火) 16:31:18 ID:ErvRM7/w
D
38 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 13:29:16 ID:???
>D 折角なんで案内しますよ(一緒に行ってあげる)
森崎「良かったら彼の部屋までご案内しますよ。ちょうど俺も寄ってきたところなんです」
セリエAの一流選手とのパイプの形勢などの様々な打算もあったが、
とりあえず単純な人助けの精神で、森崎は先ほどきた道を引き返すことにした。
ルーベン「え、いいのかい?二度手間だろうに、悪いね。ところで君って……」
★ルーキーの知名度→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→ブンデスでいい新人がいると聞いていたが、こんな小さな東洋人とはね。
ハート→ワールドユース大会の優勝チームの日本のキーパーじゃないか?
スペード→もしかしてビクトリーノのチームメイトかな?
クラブ→彼の病室を知っているって言ってたけど、ビクトリーノのファンか何かかい?
JOKER→うちのクラブのオーナーが君の引き抜きを模索してるらしい。一応考えておいてくれないか?
39 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 13:30:20 ID:???
★ルーキーの知名度→
ハートQ
★
40 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 14:09:09 ID:???
★ルーキーの知名度→ ハートQ ★
>ハート→ワールドユース大会の優勝チームの日本のキーパーじゃないか?
ルーベン「君の顔には見覚えがあるぞ。待ってくれ。確か……そうそう、去年のワールドユース大会だ。
その大会で優勝した全日本ユースのキーパーだったろう。モリ…モリサキ=ユーゾー!」
森崎「え?知ってるんですか!」
まさか正確に名指しで呼ばれることなど予想していなかっただけに、いや、僅かな期待はあったものの
相手は既に世界で名の知れ渡っているストライカー。大して自分はまだプロ1年目のヒヨコ同然の選手である。
いくら世界規模とはいえ、ユースの大会のことをこうして記憶してもらえていたのは悪い気がしなかった。
ルーベン「あの時はうちの後輩どもが世話になったな。ま、あんな個に頼ったチームじゃ
1位突破できたところでドイツあたりに喰われてたんだろうがな……。
とにかく、君のセービングにはなんというか…熱いものが込められているのを感じたよ」
森崎「そ、そうですか。ありがとうございます……
(っべー。まじっべーわ。俺の名前覚えられてる。間違いなく俺は世界一のGKの階段を登ってるんだ!)」
世界的な選手にこうして名前を覚えられることは、それだけ観衆の記憶にも留まっているはずである。
もっと活躍し、もっと目立つことが出来れば近い将来自分もルーベンのような『一流』の選手の一人として数えられるだろう。
ルーベン「まさかアイツと同じチームでプレイしているとはね。頼もしい限りだよ」
森崎「ビクトリーノのとは何かと昔から縁があって。野試合ですけど結構試合もしてましたし」
ルーベン「へぇ、仲いいんだアイツと。基本的にノリはいいけど一度落ち込むと結構後に引く性格だから合わせるのめんどくさいだろ?」
森崎「振り回されっぱなしですよ。女性関係に関しては特に」
41 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 14:12:45 ID:???
同年代だけの壮行会と言う名のナンパに駆り出された時などはひどかった。
終始黄色い声を投げかけられるシェスターに対抗しようとしては自滅し、
どんよりとした表情で落ち込んで戻ってくるのだから。
森崎「ビクトリーノだって見てくれは悪くないんだがな。相手が悪すぎるだろ…」
そこらのモデルでも相手にならないほどの優れたルックスを持つシェスター。
『キャー!シェスゥー!』という声援を試合中に聞かない日は無いほどの女性陣の人気ぶりに森崎も辟易している。
ルーベン「まあこれからもアイツの背中を守ってやってくれよ。今シーズンは中々の好成績なんだろ?
たとえ優勝できなくても来季に繋がるサッカーを最後まで貫くこと。
そうすればお客さんは納得してくれるし、何より年俸も少しは良くなるからね」
少し冗談めいた口調で語るルーベンと話を弾ませつつ、二人はビクトリーノたちの病棟へとたどりつく。
森崎「後はこの通路を真っ直ぐ行くだけです」
ルーベン「案内してくれてありがとな。いつか君と試合をしてみたいものだ」
森崎「えっ、でもドイツとイタリアじゃなかなか試合をする機会なんて……」
ルーベン「あるだろう。各リーグの選ばれた者だけが集える夢の祭典。チャンピオンズリーグが」
森崎「あっ…」
それは暗に大会のことを言っているだけではないということを森崎は肌で感じ取っていた。
登って来い。勝ち上がってこい。そして一流の選手だけでしか味わえない景色の中で勝負をするのだと彼は言っているのだ。
ルーベン「他にも世界規模の大会なんてこれから山ほど開かれるだろうさ。
まぁ機会があったらお手柔らかに頼むよ。森崎君」
42 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 14:14:30 ID:???
オールバックの髪をかるく掻き上げながら、ルーベンは森崎に挨拶をして扉をくぐっていった。
森崎「(……戦ってみたい。あの人は一体どんなシュートを撃ってくるんだろう。
どんな戦術で攻め込んでくるんだろう。どんな守備で立ち向かってくるんだろう。
戦いたい。試合をしてみたい。いつか、いつかあの人と、必ず――)」
今はこうして下から見上げる、憧れるだけの存在だけれども。
いつか同じ目線で対等にぶつかり合えるだけの資格を必ず手に入れてみせると決意する森崎だった。
森崎「それはそうとこれからどうしようかな。まだ寮の門限までには少し余裕がありそうだけど…」
☆どうしますか?
A 折角だしもう少しブレーメントリオのお見舞いがてらルーベンさんと話をしてみよう
B もう一度若林とシュナイダーのところに行って話し相手になってみるか
C 明日の試合に備えて肖の鍼屋でコンディションをバッチリにしていこう
D そういえば試合後ブローリンが思いつめた表情で練習してたな。付き合ってやるかね
E ミュンヘンの街に繰り出そう。何か素敵な出会いの予感!
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
43 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 14:22:42 ID:JdueC4nU
D
44 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 14:31:55 ID:YTm9qPtQ
B
45 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 14:36:58 ID:oUndvERg
D
46 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 15:11:55 ID:???
>D そういえば試合後ブローリンが思いつめた表情で練習してたな。付き合ってやるかね
ケルンの選手の執拗な競り合いで、ブレーメンの選手たちは程度の差はあれど負傷を免れられなかった。
だが、そんな中でもブローリンは鍛えあげられた腹筋の賜物なのだろうか一人居残りで練習をしていた。
森崎「(まだ時間はあるよな。アイツ一人だけにいい格好はさせないぜ)」
一人より二人で練習したほうが効率も上がるはず。森崎は足早に病院を後にするとブレーメンの寮へと戻っていった。
森崎「ふう、もうすぐ日が暮れちまいそうだがまだ練習できそうだな。
えーっと、ブローリンはこのグラウンドで練習をしているはずだけど…」
★ブローリンです…→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→ブローリンと……あそこにいるのはヘルナンデス!何故ここに!
ハート→ブローリンがブロックの練習をしている。シュートを撃っているのは肖の鍼屋にいたレヴィンだ。
スペード→ブローリンがシュートの練習をしている。相変わらずDFにするのはもったいない破壊力だ。
クラブ→ブローリンが一人でひたすら腹筋を繰り返している。
JOKER→ブローリンが老人と話をしている。あれはまさか……ガーネフ!?
47 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 15:16:03 ID:???
★ブローリンです…→
クラブA
★
48 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 15:32:18 ID:???
★ブローリンです…→ クラブA ★
>クラブ→ブローリンが一人でひたすら腹筋を繰り返している。
==========
ブローリン「2758…2759…2760…」
森崎「(今日も飽きることなく腹筋か。まぁだからこその頼れるブロッカーなんだろうけど)」
森崎は彼の助けなくては、とてもゴールをフルタイムで守り切る自信はなかった。
それだけ彼の守備を信用しているし、彼との協力を築き上げてきたと思っているが、未だに彼についてわからないことは数多い。
その強面な体格、寡黙な性格、そしてなにより外国人選手ということから、
地元出身選手が主なブレーメンというチームからは若干浮いてしまっているのが現状だった。
ブローリン「…森崎か。病院から帰ってきたのか。2761」
森崎「ああ。シェスターとマーガスは明日の試合には間に合いそうだが、ビクトリーノは欠場が濃厚だ」
ブローリン「そうか。…ケルンに敗れた今、俺達が優勝する可能性は限りなく低い。2762。
明日のハンブルガーに勝つことが前提の上…2763
シュナイダーを欠いたバイエルンがケルンに勝利しなければならないからな…2764」
森崎「悲観していても何も始まらないさ。とにかく自分が納得できるサッカーを最後まで貫こうぜ」
ブローリン「そうだな。…2765」
森崎「(…せめてもうちょっと感情を顕にした台詞を返してくれないもんかね)」
だが、口数少ない言葉でも彼もまた真剣に優勝の可能性を引き寄せようとしているのはわかる。
こうして森崎と話をしながらでも腹筋のペースが全く落ちないのがその証拠だ。
49 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 15:34:11 ID:???
☆どうしますか?
A ブローリンをキッカーにし、森崎がセービング練習をする
B 森崎がキッカーになり、ブローリンにブロック練習をさせる
C 森崎も隣で腹筋を始める
D 森崎も隣で背筋を始める
E 森崎も隣で腕立て伏せを始める
F 森崎も隣でへそで茶を沸かすポーズ
G なんだか気が乗らない。明日に備えてゆっくり休もう
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
50 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 15:45:56 ID:DUM+tls+
A
原作通りなら必殺シュート持っているかな
51 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 15:52:42 ID:VtkvDa+6
A
52 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 16:57:57 ID:???
>>50
もちろん完備しています。しかし、今回のイベントはただの練習ではないのです…
===========
>A ブローリンをキッカーにし、森崎がセービング練習をする
森崎「なぁブローリン、腹筋に熱中してる所悪いんだけどさ。ちょっと俺のセービング練習に付き合ってくれよ」
ブローリン「2766……構わんが。せめてキリの良い所まで待っててくれ。なんだかすっきりしないんでな。2767」
森崎「あ、ああ。(よほど腹筋に対して強いポリシーを持ってるのかな。俺も今度何回まで出来るか挑戦してみようかな)」
こうも毎日飽きるほどに見せられ続けていては興味がわかないというのが無理な話である。
ともあれ今はセービング練習の準備だ。ブローリンの腹筋が終わるまでの間、森崎はボールを用意して待つ。
ブローリン「待たせたな。俺がキッカー役でいいんだな?」
きっちり3000回の腹筋を終わらせたブローリンはようやくゴール前へとやってくる。
既に日は沈みかけている。あまり本格的な特訓はできそうにない。
森崎「ああ。明日の試合は最低でも無失点で切り抜けたいんだ。
ポブルセン、カペロマンなどのミドルシューターへの感覚を研ぎ澄ませておきたい」
ブローリン「分かった。キック力ならそれなりに自信がある。構えろ」
森崎「よし、来い!」
ブローリン「(……思ってもみないチャンスが転がり込んできた。『バイキング計画』の目的の一つをこれで果たせそうだ……)」
それはブローリンがブレーメンに合流する前のことである。
『白夜の四騎士』と呼ばれる彼らスウェーデンの有望株が代表監督の命により各国リーグへと送り込まれる前夜。
53 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 16:59:00 ID:???
ブローリン「(ラーソンはスペインリーグに、フェデックスはフランスリーグ。
そして俺はプレミアリーグか。あそこには確かシューマッハがいたな。
俺達北欧組の中では段違いの才能を持つキーパー。奴のデータは必ず持ち帰ってみせるぞ)」
その他にも、リチャードやスティーブ、そしてロブソンなどの自分と似たような重量級選手も忘れてはならない。
彼らとのプレミア特有の『ラフ』な競り合いに耐えられるのは自分だけなのだ。必ず任務を成功させてみせる。
バシンと鋼のような腹筋に拳を叩きつけて気合を入れ、自室に戻ろうとしたその時。
レヴィン「それは……それは本当なのか!その『星のかけら』があれば本当にカレンは……カレンは生き返るのか!」
????「ふぇふぇふぇ…お主がそれを望むのならば。しかし、人の命というのはその儚さ故に重いもの。
今この瞬間もお主を縛り付けているのが何よりの証拠じゃて」
物陰で話し込んでいる3人の人影。1人はレヴィン。幼馴染であり数少ない信頼を寄せている四騎士のリーダーだ。
もう1人は夜の帳をさらに黒く染め上げたような不気味なローブをかぶった背の低い老人だ。
そしてもう1人は特に目立った特徴は無い地味な顔の東洋人。気になるところがあるとすれば
センスの無いメッシュを入れたような一房だけ金色に輝く髪をしているということだろうか。
ブローリン「(こんな夜にいったいなにをしているんだレヴィン)」
レヴィンはブンデスリーガでドイツの情報を探ってくるように言いつけられていたはずだ。
明日のフライトに備えて今日は早めに休むと一人宿舎に戻っていったはずなのに。
レヴィン「……相応の数を集めてこなければボクの望みは叶えてもらえないということか」
????「察しが良くてなによりじゃ。そうなることを夢見てなされ。お主のその欲望が真実であるならばな……」
レヴィン「……叶えてみせるさ。ボクはカレンをもう一度この腕で抱きしめることが出来るのならなんだって出来る。
それがたとえ……たとえ何人もの人間を奈落の底へと叩き落すことになろうとしてもだ」
54 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 17:00:40 ID:???
?????「いいねいいねその決意!惨めに這いつくばる踏み台なんて一切気にすることなんかねぇよ。
お前とは色々と馬が合いそうだぜ。うっけっけ」
不気味な笑い声を上げる地味な顔の青年は、懐から青く光る小さな石をレヴィンの掌へと乗せ握らせる。
レヴィン「ブンデスには多くの才能を持つ人間が揃っている。そいつらをボクが一人残らず……破壊する」
ブローリン「(ど、どういうことだ?カレンが…俺達のアイドルだったカレンが生き返るだって?
あの青い宝石…『星のかけら』を沢山集めれば……カレンが帰ってくる!
そしてレヴィンも……またあの頃のようにサッカーを楽しんでいるときの笑顔を取り戻せる!)」
ブローリンは海賊趣向の激しい監督の命令を無視してまで、レヴィンとともにブンデスリーガへと乗り込むことを決めた。
カレンを生き返らせるために。そしてレヴィンの笑顔を取り戻すために。
????「…ネズミが1匹迷い込んでいたようじゃな。とびっきりのデカイネズミが」
?????「都合がいいじゃねぇか。一人でも多くの『使える駒』が必要なんだ。
期待しているぜ。『フィールドの破壊神』さんに『鋼の腹筋』さん。
お前らの力でむかつくほどに恵まれている生意気な『持つべき者』たちを
恐怖で震え上がらせてくるんだ。けけっ。
しっかしたまげたぜガーネフさん。これが例の『種蒔き』の効果かぁ」
????「ふぇっふぇっふぇ。お主の失った『星のかけら』を集めるのは本来ならば至難の業じゃ。
そこで儂は考えた。もっと効率良く、多くのかけらを手に入れる方法は無いかとな。
人の才能や可能性を大きく飛躍させるこの『星』の力は、
人の側にあってこそ発揮されるものというのはお主も良く知っておるじゃろう?」
55 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 17:02:15 ID:???
?????「ああ。お陰様でな。だからその才能を腐らせず、すくすくと育める土壌を持つ人間。
……まぁぶっちゃけ才能のある人間が持つことでより強い力を発揮しやがる。
だがそうして育て上げた『才能』という作物を俺が横から根こそぎ掻っ攫う。そういう寸法だな?」
????「その通りじゃ。誰もが持つ輝きにも程度の差があるからのう。
ふぇふぇふぇ…楽しみじゃわい。世界中に散らばった星のかけらが、
世界中の『持つべき者』たちから集めたあらゆる才能をこの手にする日がのう…」
?????「うけけ……俺はどんな手段を使ってでも諦めねぇぜ。あの偽物野郎が言っていた『絆』の力とやら……
俺もありがたく真似させてもらうぜ。もちろん利を得るのはこの俺様だけだけどなぁーっ!!」
ブローリン「(星のかけらを集める方法は様々だ。かけらを持つ人間を傷つけることで奪ったり、
精神的に動揺させることでも同じようにかけらを奪うことが出来る)」
そしてケルンのチームには自分と同じように『星のかけら』の収集を任された多くの『駒』が潜り込んでいた。
先の試合、自分だけが怪我を負わせられなかったのは彼らの仲間であるからである。
もちろんそんなことが気取られないようにある程度の接触プレイは心がけてはいたのだが。
ブローリン「(シュナイダー。若林。共にブンデスリーガを代表する『持つべき者』だ。
彼らを打ち破った者はきっと上質な『星のかけら』を手に入れたことだろう)」
SGGK若林の拳を砕いたレヴィン。彼の夢、そして自分の夢の成就に向けての大きな前進だ。
ブローリン「(そして。この森崎も持久力という課題があるとはいえ、中々優秀なキーパーだ。
待ってろよレヴィン。『バイキング計画』の名の下に、俺は必ずお宝を奪ってきてやるぜ)」
56 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 17:03:46 ID:???
グアアアッ!!
ブローリン「うおおおおお〜〜〜〜〜っ!!!!」
森崎「随分気合が入ってるな。俺も負けてられん!全力で止めてやるぞ!!」
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。
★ブローリン→! card+ ライジングバズーカ39=★
============
★森崎→! card+ 頑張竜セービング44=★
!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します
【攻撃側】−【守備側】
≧2→ブローリンのシュートがゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。
≦−2→森崎がキャッチ
【補足・補正】
ライジングバズーカ(吹っ飛び5)
その他は
>>8
を参照してください。
57 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 17:08:37 ID:???
★ブローリン→
スペード5
+ ライジングバズーカ39=★
58 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 17:11:09 ID:???
★森崎→
スペード9
+ 頑張竜セービング44=★
59 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 17:12:23 ID:???
止めてなくても枠外だったなw
60 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 17:12:24 ID:???
…このスレは勝利と枠外、どっちが優先かな?w
61 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/18(水) 17:23:03 ID:???
>>59
これはまた珍しい結果に。ブローリンも葛藤しているのでしょうか?
>>60
勝利が優先されます。守備側が負けた場合に限り、ポストまたは枠外が発動します。
===========
★ブローリン→ スペード5 + ライジングバズーカ39=44★
★森崎→ スペード9 + 頑張竜セービング44=53★
【攻撃側】−【守備側】
≦−2→森崎がキャッチ
※森崎に20の経験値が入ります。
※森崎が『ラーニングセーブ』で『ライジング』を会得しました!
※森崎のレベルが14に上がった!
===========
先着『1名』様で一気に判定をお願いします。
★森崎 キーパー レベル14
成長率
H 24 70+! numnum=
力 15 40+! numnum=
技 16 25+! numnum=
速 20 70
運 18 50+! numnum=
武 11 20+! numnum=
守 19 40+! numnum=
魔 4 3+! numnum=★
※合計が100を超えれば1アップです。
62 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 17:25:23 ID:???
★森崎 キーパー レベル14
成長率
H 24 70+
50
=
力 15 40+
99
=
技 16 25+
18
=
速 20 70
運 18 50+
24
=
武 11 20+
59
=
守 19 40+
46
=
魔 4 3+
44
=★
63 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 18:11:33 ID:???
気にしてなかったけど、ラーニングセーブがあるから
機会があれば必殺シュートはなるたけ受けていった方が良いんだな。
64 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 18:34:58 ID:???
しかし属性【ライジング】ってなんだろう。単純に名前を読むと【浮き上がる】シュートってことだろうけど、
そういうシュート他にあったっけ? 雷獣(ライトニング)が近かったか?
65 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 19:58:27 ID:???
雷獣シュート、スカイウイングシュート、そしてドライブオーバーヘッドくらいかなあ
66 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 20:04:24 ID:???
アカネイアの人間がオリジナルのシュート持ってるかもね
67 :
森崎名無しさん
:2012/07/18(水) 21:01:15 ID:???
止める機会は無いだろうがブラックカイトも
68 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:08:13 ID:???
>>63
ボールへの恐怖心を球筋の記憶へと変換することを学んだ、このスレでの森崎の新たな『長所』ですね。
失点のリスクと相談しつつ、できるだけこの長所を伸ばしていくと後々いいことがあるかも…?
>>64-66
今のところは『ライジング』は対ブローリン用のスキルと割り切ってもらえれば。
例に挙げられたシュートはまた別のキーワード扱いになってますので。
>>67
まだ分かりませんよ。中山を救う鍵になるのは大友カルテットのメンバーたちかもしれませんし…
===========
★森崎 キーパー レベル14
成長率
H 24 70+ 50 =120→+1
力 15 40+ 99 =139→+1
技 16 25+ 18 =43
速 20 70
運 18 50+ 24 =74
武 11 20+ 59 =79
守 19 40+ 46 =86
魔 4 3+ 44 =47★
森崎 キーパー レベル14 EXP10 0戦0勝0敗 1500G
成長率
HP25/25 70
力 16 40
技 16 25
速 20 70
運 18 50
武 11 20
守 19 40
魔 4 3
69 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:09:15 ID:???
バッギョオオオォォォォン!!
丸太のような太い足から放たれた弾丸シュートは地を抉るように突き進む。
森崎「(松山のイーグルショットみたいだな。よし、腰を落として衝撃に負けないように……)」
ドクン。
森崎「(なんだ。この……胸騒ぎのような……不安は!)」
それはまだ記憶に新しい悔しい失点。新田の放ったファルコンクロウが早めに落ちたことで楽に取れると踏んで
迂闊に前に出たのが運の尽きだった。そのボールは実に不思議な軌道を描いた。鳥が地面から浮上するように、ふわりと。
森崎「……あの時に似ている。そうだ!このボールは……」
クンッ!!
森崎「ホップしやがる!させるかああぁぁぁっ!!」
ブローリン「(なんだと!このシュートはまだ誰にも見せたことのないとっておきのはず。それを!)」
ガッシィィィッ!!ガコォン!!
森崎「ぎええええええぇぇぇっ!?」
後頭部をしこたまクロスバーにぶつけ、竜の咆哮…もとい絶叫をあげる森崎。
だがその両手にはしっかりとボールが収まっていた。
ブローリン「(……流石はユース大会の優勝キーパーだ。俺のシュートではこいつからかけらを奪うことは難しいな)」
森崎「いってぇ〜……だが、何度もぶつけているうちに少しずつだけど耐性がついてきたような気がするな。ナハハ」
70 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:10:26 ID:???
そのうち石崎の顔面に負けないくらいの硬度を身に付けられるかもしれないな、と冗談を考えつつ森崎はボールを放り出す。
森崎「よーし、この調子でガンガン頼むぜ。明日は俺は必ず無失点で切り抜ける。
だからお前たちは何としてでも1点。ハンブルガーから点を奪ってきてくれ!」
ブローリン「そ、そうだな……。
(今はまだいい。俺はあくまでもレヴィンのサポーター。
明日は純粋にブレーメンの一選手として勝利をもぎ取りに行くとするか…)」
こうして影にうごめく『海賊』の思惑を知らぬまま、森崎たちブレーメンは優勝がかかった明日の決戦に望むのだった。
所変わり、アカネイア大陸。ついに世界中の人間が待ち望んでいた初の大陸規模のサッカー大会開催を目前に控えたとある日。
森崎の星の力を狙うガーネフとラムカーネ。その隠れ蓑であるマルスの命を狙う暗殺組織の砦。
ここでは今日も世界各国の『持つ者』たちから集められた『星のかけら』の品評会が行われていた。
ローローA「見ろよこいつを。あのセリエAの選手からのとびっきりのかけらだぜ」
ローローB「俺のだって負けてねぇ。アルゼンチンからとっておきの掘り出し物を用意したぜ」
ローローC「俺なんか一気に3人のかけらをせしめてきたぜ。コツさえつかめば案外簡単なものだなぁ」
ローローD「ま、待て!アイツの……あの男のかけらを見ろ!半端じゃねぇ輝きだ!」
仮面の男たちの注目を一斉に浴びたその少し長身の男はゆっくりと玉座に腰掛ける人影にその宝石を手渡す。
ラムカーネ「……さすがは中山だ。こんなに素晴らしいかけらは今までの中で一番だぜ。いったい誰から『盗ってきた』ものなんだ?」
中山「それは……秘密だ。あまり誇れることじゃないからな。こんなこと」
71 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:11:40 ID:???
ラムカーネ「悪いことをさせているってのは俺も理解してるよ。アイツに……あの偽物にリベンジする機会を得るまでの間だけだ。
だけど、これだけかけらが集まってくれればお前たちの負担だって和らげることができるんだぜ。
もっと、もーっと強い暗黒の力を行使できる。お前が夢見る『一流の選手の景色』も簡単に眺められるさ」
中山「『闇のオーブ』による強化は、精神に大きな負担がかかるからな。…実際に、俺も我を忘れかけたことが何度かある」
この特大のかけらを。あのドイツの若き皇帝から奪った時も、闇に心を支配されでもしなければとても出来なかったことだろう。
それだけ中山の覚悟は固かった。どんなに辛く、苦しいことがあろうとも自分は『トモダチ』を信じ続ける。
いつか森崎が自分のせいで押す羽目になった『破滅のツボ』を乗り越え、偽物から体を取り戻せる時が来ることを。
ラムカーネ「ありがとうな中山。お前はやっぱり俺の一番の相棒だぜ!」
中山「ああ……そうだな、森崎。俺とお前は一番の……トモダチだ」
担架で運ばれ、顔を歪めながらこちらを睨みつけてくる男の顔が頭をよぎる。
『この借りは必ず返してやる。』そんな意思が心臓を突き抜けるほどの形相で。
中山「(さすがに疲れた……。早く部屋に戻って休もう……って、あの子は……)」
自室に戻る途中の廊下で目があったのは、暗殺組織の幹部の一人であるクライネだった。
彼女はアカネイア大陸に来たばかりで右も左も分からなかった中山の命を助けてくれた恩人でもある。
顔を合わすたびに『ゴミクズ』だの『下等生物』だの罵詈雑言を投げかけてくるが、
きっとこれが彼女なりのコミュニケーションなのだとようやく理解しかけていた矢先。
クライネ「……ふん。随分ご熱心じゃない。またあの球蹴りのために盗掘の依頼を受けてきたっての?」
中山「だから球蹴りじゃないって。サッカー。れっきとした歴史ある紳士のスポーツだよ」
クライネ「ばっかじゃないの?その紳士のスポーツで非紳士的行為に明け暮れてるのはどこのどいつなのよ」
中山「ドイツで仕事してきただけに……なんつって」
72 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:13:21 ID:???
クライネ「……やっぱりアンタ、ゴミね。ゴミクズね。いや、ゴミクズを通り越して味噌っかすだわ」
スナイパー特有の突き刺さるようなクライネの冷たい視線を、
中山は慣れたようにして受け流す。これもいつもの彼女との会話パターンだ。
中山「いやぁ、そこまで君にほめられるとちょっと照れちゃうよ」
クライネ「褒めてないっつーの!……ったく。でも、アンタにもいるのね。どんな事があろうとも…
それこそ自分を滅ぼしてまでも願いを叶えてあげたい、尽くしてあげたいって人が」
そう言うと、クライネはもしかすれば初めてかもしれない。吊り上げ続けていた瞳をほんの僅かに緩めてくれた。
中山「……森崎は俺にとって大事なトモダチだからな。助けになってあげたくなるのは当然のことさ」
クライネ「アタシも……エレミヤ様のためならなんだって出来る覚悟があるわ。
賊に家を襲われ、たった一人で世間に放り出された何もできない私を
優しく受け入れてくれたのはあの人だけだったから。だから、アンタも……」
中山「え?」
こんな裏稼業の組織だ。彼女の過去が陰惨なものだろうと特別驚くことではない。
それよりもだ。今確かにクライネは自分と中山の姿を重ね合わせている。
一人の男として、自分の信念に好感を持たれるということは悪い気分はしない。
というよりも、彼女のような美人であればなおさらである。
73 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:14:56 ID:???
★捧げる者たち→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→大事な人を悲しませるようなヘマだけはしないことね。べ、別に心配してるってわけじゃないんだからね!
スペード→もっと馬車馬のように働いてきたら?大事な人を満足させたいんでしょ?
クラブ→ゴミクズらしく使い倒されるまで駒のように回り続ければ?アッハッハッハッハ!
JOKER→そ、その……が、がんばりなさいよね……な、中山……
74 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 01:17:34 ID:???
★捧げる者たち→
ダイヤA
★
>だからお前たちは何としてでも1点。ハンブルガーから点を奪ってきてくれ!」
お前たちって……あなた一体誰と話しているんですか!?
75 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 01:18:06 ID:???
★捧げる者たち→
スペード6
★
76 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 01:32:11 ID:???
ブローリンはカタリナポジションであったか。
>>74
GKの森崎がブローリンをフィールダーの一員と見なしての発言だろう、そんなにおかしくはないと思うが
77 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:39:59 ID:???
>>74
正しくは『ブローリンたち』ですね。センターバックである彼個人が
積極的に点を奪いに行くのはあまりほめられたことではないので…
>>76
イベントの進め方によっては将来心強い味方になってくれるかもしれませんね。
===========
★捧げる者たち→ ダイヤA ★
>ダイヤ・ハート→大事な人を悲しませるようなヘマだけはしないことね。べ、別に心配してるってわけじゃないんだからね!
クライネ「精々その『大事な人』とやらを悲しませるようなヘマだけはしないことね」
中山「そ、それって……もしかして俺のことを心配してくれているのか?」
正直、嬉しかった。それはただ美人の女の子に心配されたからとかそんな理由だけじゃない。
頑なに見下され続けてきた相手からの言葉。自分の全てを捧げる覚悟がある人がいるという共感。
中山は彼女のことをあらゆる意味で好きになりかけていた。ただ残念なことに今のところは
命の恩人という側面が一番大きいのは彼もまたあまり恋愛経験のない『モテナイツ』予備軍だからだろうか。
クライネ「べべ、別にアンタのことなんてこれっぽっちも心配してるわけじゃないんだからね!
アンタなんか次の試合で反則を見破られて無様に捕まっちゃえばいいんだから!」
中山「(うわぁ…分かりやすいなぁ。でも、こうして少しばかり乱暴でも正直に反応が返ってくるのは楽しいかも)」
もっと彼女のことが知りたい。出来る事なら好かれたい。そんな新たな夢…欲望が中山の中に目覚めた瞬間だった。
エレミヤ「(うふふふ…青春ねぇ)」
ガーネフ「(青春じゃのう。その新たな欲望……闇の力の強化に繋がればよいのう。ふぇっふぇっふぇ……)」
暗殺組織の主導者。表向きは孤児院の女司祭であるエレミヤは、ガーネフと共にこの一部始終を生暖かく見守るのだった。
78 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 01:42:10 ID:???
舞台は再びドイツ。ブレーメンの控え室では僅かな優勝の望みを掴むべく、綿密なミーティングが行われていた。
監督「よし、みんなきけ。ハンブルガーとのこれまでの対戦成績は僅かに不利だが、決して相性が悪い相手ではない。
特に先日負傷した若林は、とてもまともなセービングが出来る状態ではないという情報だ」
森崎「(あのペタリハンドじゃ確かにキャッチなんて無茶だよな。
ちぇっ、この試合でアイツとの各の違いを証明してやろうかと企んでたのに)」
監督「だがこちらもビクトリーノが欠場し、チーム力が落ちているという条件は同じだ。
なので今日はこの状況を打破するべくある策を用意した。聞いて欲しい」
森崎「(え?うちの監督って良い意味でも悪い意味でもおとなしい所が好感持てたんだけど…この土壇場で一体何を企んでやがるんだ?)」
★名将or迷将→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→今日チームに合流したばかりの選手を使うぞ。森崎「お、お前はまさかー!?」
ハート→シェスターをFWとして起用するぞ
スペード→ブローリンをFWとして起用するぞ
クラブ→森崎をFWとして起用するぞ
JOKER→ビクトリーノ「おいおい、こんな美味しい試合を誰が欠場するって?」黒豹奇跡のカムバック!?
79 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 01:43:18 ID:???
★名将or迷将→
ダイヤ9
★
80 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 02:12:43 ID:???
★名将or迷将→ ダイヤ9 ★
>ダイヤ→今日チームに合流したばかりの選手を使うぞ。森崎「お、お前はまさかー!?」
===========
監督「ふっふっふ…こんな事もあろうかと新たな戦力を用意しておいたのだァ!
(監督生活苦節20年。ついに、ついに言うことが出来た!こんなこともあろうかと!)」
マーガス「あの、監督…歓喜に震えている所悪いんですけど、その新戦力って一体……」
シェスター「ふっ……ついに来たでござるか」
??「随分待たせたでござるな、ニンニン」
森崎「お、お前はまさかー!?」
声はすれど姿は見えず。だが、この瞬間森崎には全てが理解できた。
ボ フ 〜 ン ! !
立ち込める煙とともに現れた『影』は間違いなくあの男だった。
彼は夢を諦めかけていた。それでもこの場にいるということの意味に森崎は心打たれる。
きっと血の滲むような努力をし、汗と涙と鼻水にまみれても倒れるものかと走り続けてきたのだろう。
プロの世界。サッカー選手を志すものにとってそこはまさに選ばれた者たちだけが集える夢の世界。
その世界に彼は。平凡な身体能力を様々な知恵と勇気で補ってきた彼は確かに入ってこれたのだ。
中里「中の里が忍び頭領の一の息子。中里正人、お呼びとあれば即参上でござる」
森崎「中里ー!そうか…来たのか!お前も、お前もこのプロの世界に!」
中里「あの日、森崎殿の言葉がなかったら拙者はここにはいなかったでござろう。
感謝しておるぞ森崎殿。それに……」
81 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 02:13:46 ID:???
まるで子供のように目を輝かせているキャプテンマークを身につける男…
シェスターの腕を取り何かを密かに手渡す。
中里「そなたとの『密命』を果たすまではこの中里、死んでも死にきれぬでござるからな」
シェスター「オオ…中里……オオォォー!!」
中里「詳細は試合の後でござるよ。今は拙者たちをキャプテンとして立派に纏め上げるのがそなたの役目でござる」
シェスター「あ、ああ。そうだよな。済まない……よし、いこう。行こうぜみんな!
この試合、俺が中盤を必ず支配してみせる。だから積極的に攻めて行ってくれ!」
森崎「(…機会があれば俺もオーバーラップを狙ってみようかな。他でもないキャプテンの指示だし。それに……)」
自分の励ましが一人の男の、友達の夢の成就の手助けになっていたという嬉しさが心の中で一杯に弾けていた。
この試合、絶対に勝ってやる。彼の華々しいプロデビューを必ず勝利で飾らせてやろうと決意するのだった。
中里「(ある日。誰から送られてきたからもわからない膨大な実費研修費。
差出人『GW』とは一体何ものでござろうか?しかし、折角掴んだ奇跡のようなこの機会。
拙者は絶対に無駄にはしないでござる。父上殿、母上殿。中の里の将来はこの正人におまかせでござる!)」
中里という新たな力を加え、ブレーメンは絶好の士気の下、決戦の地へと駈け出した。
82 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 02:15:12 ID:???
★その手に掴めマイスターシャーレ→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→ブレーメンの勝利!あとはケルンの試合結果を待つのみ……
スペード・クラブ→惜しくも敗北。ケルンの試合結果次第ではハンブルガーの逆転優勝だ!
JOKER→試合後半。同点で折り返すブレーメンはさらに新たな戦力を投入する!
※数字がK〜8でバイエルンがケルンに勝利し、赤スートでブレーメンの優勝、
黒スートでハンブルガーの優勝。数字が7〜Aでケルンの優勝となります
83 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 02:16:13 ID:???
★その手に掴めマイスターシャーレ→
クラブ7
★
84 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 02:30:21 ID:???
いちたりないでケルンの優勝か。
85 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 05:47:57 ID:???
若林怪我、中里INでも勝ちは1/2なのか
チーム力の差が大きいのか
86 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 08:12:50 ID:???
若林がいなくてもカルツポブルセン、カペロマン、メッツアと中盤から前は揃ってるからね
森崎の苦手なミドルシュート攻勢にもでれるし
ただ勝ちたかったなぁ
87 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 08:43:33 ID:???
若林が塩を送ってきたんだから中里へたれるなょ
88 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:29:44 ID:???
>>84
今回は優勝しても肩書きがつくくらいで特にボーナスは考えていなかったのであまりお気になさらずに。
>>85
中里が加入しなくても1/2の予定でしたが、チームの実力的にはやはりハンブルガーに分がありそうです。
>>86
今回の試合はなるべく全員に出番を与えられた……かな?
>>87
これからあまりにも本編とかけ離れた若林が登場します。苦手な方はご注意を!
===========
★その手に掴めマイスターシャーレ→ クラブ7 ★
スペード・クラブ→惜しくも敗北。ケルンの試合結果次第ではハンブルガーの逆転優勝だ!
※ケルンの優勝。2位ハンブルガー、3位ブレーメンという結果に。
===========
若林「と め る ! !」
ガコォン!!
これで今日何度目のセービングだろう。何としてでも優勝の望みを断ち切らせないと言わんばかりに
ブレーメンの猛攻を果敢に食い止め続ける若林は、強力な麻酔により握力を失った右手をボールへと叩きつける。
シェスター「おのれー!あともう少しで点を奪えそうなのに!」
マーガス「怪我してるって監督の情報はブラフだったのか?今日はやけに反応が鋭いぜ」
森崎「(まさか若林があんな状態で出場してくるなんて。いや、やはりアイツとはちゃんと試合の中で決着を付けるべきなんだ)」
ブローリン「(馬鹿な。奴の拳はレヴィンが叩き潰したはず。星のかけらを奪われたアイツはろくな力を発揮できないはずなのに)」
若林「(弾くことだけに集中できるからな。これもある意味では怪我の功名ってやつか)」
89 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:30:50 ID:???
だが、キャッチできないということはそれだけこぼれ球を再び奪われる可能性が増えるということでもある。
それでも若林はブレーメンの怒涛のラッシュを弾く。叩く。跳ね返す。
中里「諦めないでござる。拙者の夢がかなったように、諦めなければ必ずゴールは奪えるでござる!」
めげずにサイドからのクロスを上げる中里。それに動きを合わせるマーガス。
マーガス「ブラストヘッドじゃ若林には通用しない。だったらこいつだ!」
マーガスのブラストヘッドはその類稀な長身と背筋を最大限に利用した強力なハイアングルヘッドである。
だが、これまでは自分にあげられたクロスの高さの範囲でしかその力を発揮することはできなかった。
マーガス「(俺が見つけた俺の新たな長所。それはこの『目』の良さだ。クロスボールが向かう位置、回転、角度……
全てを見切り、そして更なる勢いを俺自身がつける!!)」
ガッ、ガガッ!!
ハンブルガーのDFたちの競り合いもなんのその。マーガスは空を舞うかのような高い跳躍で頭二つ分ほど上に出る。
マーガス「いくぜ!これが俺の新技『ナパームヘッド』だ!!」
バンッ!!
跳躍した際に反動をつけた膝の皿を高く突き上げる。ボールはより高く、そしてミートしやすいゆるい回転へと変化する。
マーガス「目標確認照準セット!これより『核弾頭』を投下する!!」
ボッゴォォォォォォォオオオオン!!!
さらに強烈な角度をつけたヘディングシュートがハンブルガーのゴールへと襲いかかる。
90 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:31:55 ID:???
若林「どんなシュートだろうと抜かせるものかよ!はああああああっ!!」
バギィッ!!ミシミシィッ!!
だが、若林は両手の拳を固めると突き上げるようなパンチで完全にシュートの勢いを殺して止める。
マーガス「そんな…!これでも駄目なのか!」
若林「ワントラップするってことはそれだけGKに冷静さを取り戻させる猶予を与えちまうんだぜマーガス!」
彼の数度に渡るパンチングがようやく実を結ぶ。このこぼれ球をついにハンブルガーが確保した。
若林「俺がいる限りハンブルガーのゴールは絶対に割らせねぇぜ!!」
カルツ「ゲンさん……ヨォし、そろそろ俺達の攻める番だ。カウンター、しかけるぜよ!」
メッツァ「僕のパスで一気に送っちゃうよ〜。ほら、走って走って」
カペロマン「ヘイヘイヘイこっちだこっち!ようやく巡ってきたこの出番、俺がスパスパっと決めてやるからよ!」
前回の試合で台詞をカットされ……もといあまり活躍できなかったメッツァとカペロマンは
自分の最も得意とする戦術でブレーメンの中盤の攻略にとりかかる。
シェスター「そうはさせるかっ!とぉっ!」
中盤は自分が必ず制圧する。チームメイトにそう誓ったシェスターはすかさずカペロマンのマークに付く。
そうして潰したパスコースの変更先を予測し、中里に指示を出す。
中里「御意!」
ポブルセン「ぐっ…またかよ!また自分の力じゃなく金の力で悠々とプロの世界に割り込んできたのかよ脆弱ジャポン風情がァ!!」
91 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:33:40 ID:???
中里「否定はせん。だが、今は試合中。拙者への文句はあくまでもサッカーの技術で訴えるでござるよ、小童」
ポブルセン「ぐぎぎ……ぐがあぁぁぁっ!!」
中里「(せめて精神を動揺させなければとても拙者が太刀打ちできる相手ではござらん。
さて、暫くは時間を稼げそうだが…彼奴ら、どう動く?)」
シェスターの華麗かつ執拗なマークを振りきれないカペロマン。
そしてポブルセンは中里のマークを抜けようともせず、周りが見えていないのか自ら動いてスペースを作ろうともしない。
メッツァ「(困ったなぁ。…でも、今日の試合だけは少し時間をかけて戦術を練ることが出来る。
いつもなら前線で素早くボールを狩ってくるビクトリーノがいたからなるべく早くボールを手放していたけれど…)」
この状況での迂闊なパスは危険だ。かといって自分が直接ドリブルで持ち込むだけの自信はない。ならば。
メッツァ「やっぱりここは仕事師の出番でしょー」
カルツ「ゲンさんがあんな無茶してゴールを守ってやがるんだ。そろそろワシも本気を見せちゃるかのう」
プッ!
爪楊枝を吐き出し、一度大きく息を吸い込むとカルツは態勢を低くして一気にドリブルで突破を図る。
カルツ「(懐かしいのう。ワシがこのハンブルグというチームの中で、
こうして中央のラインを堂々とドリブルで駆け巡ったのはいつ以来だったか……)」
そうだ。まだシュナイダーがこのハンブルガーというチームにいた頃。
若林が挫折と失意を強烈な反骨心で押さえつけながら入団してきたあの日。
あの頃まだ自分たちは下部組織の選手で、それでもトップの選手たちを脅かすほどの注目を浴びていた。
カルツ「(ワシら3人がいればなんでもできると思っていた。ゲンさん、シュナイダーちゃん……そしてワシがいれば……)」
92 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:34:53 ID:???
若林が守り、カルツが繋ぎ、シュナイダーが点を取る。見事なまでの縦の中央ラインの形成。
ハンブルグjrチームは無敵の強さを誇っていた。しかし、この夢の様な時間はそんなに長くは続かなかった。
彼があっさりとバイエルンへの移籍を決めたことを、カルツは表には出さないが長年疑問に思っていた。
しかし徐々にその疑問は解かれていく。WY大会で日本に敗れ、まだまだ自分たちの実力は未熟だと理解した頃から特に。
カルツ「(ワシは薄々恐れていたのかもしれん。シュナイダーと正面から戦うことを。
同じチームにいる限り、ワシはあの『皇帝』と戦うことはない。競い合うことも争い合う事もない。
シュナイダーの実力はワシらの世代ではこのドイツの中で紛れも無いナンバーワン。
シュナイダーが必ず決めてくれる。若林なら必ず止めてくれる。
……そんな甘えが、驕りが……ワシ自身がワシの成長を妨げていたんだ!!)」
爪楊枝を吐き出すだけではこの心のもやもやは晴れてくれない。
先ほど吸い込んだ息を思いっきり声に乗せて吐き出す。
カルツ「どけっ!今のワシに近寄るんじゃねぇ!!」
ドガッ! ボガッ! ズドッ!
並み居るブレーメンの守備網を跳ね除けながら掻い潜る姿はまさに興奮し針を逆立てたハリネズミそのものだ。
両サイドの二人を囮に使うことで、普段はあまり使わないこの中央ラインからの攻撃でブレーメン陣営を切り裂いていく。
森崎「カルツが切り込んでくる…!だが、奴にはミドルシュートはないはずだ。だったら!」
ブローリン「任せろ。万が一の時はちゃんと止めてくれよ、キーパー」
ブローリンは積極的にプレスを仕掛け、カルツの侵攻を食い止める。
まるで巨人と小人のような体格差である。この圧倒的なミスマッチでは
いくらカルツの相手の突進を利用する技術を用いてもパワーで押しつぶされてしまう。
カルツ「ワシはドイツの仕事師ヘルマン=カルツ!ワシのゲルマン魂は……!!」
93 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:35:55 ID:???
グイッ!!
ブローリン「(こいつ……態勢を上げてきただと!?)」
彼の意図に気がついたときは全てが遅かった。彼は突破を目的としていない。
彼が成そうとしている仕事。それはより確実に得点のチャンスを得ること。
絶好の位置での『フリー』の状態を得ること。すなわち――
カルツ「げふぅっ!!」
鮮血が舞った。鼻血を盛大に吹き出しながら倒れるカルツ。
ブローリンは赤く染まった自分の肘をまじまじと見せつけられ驚愕するしか無かった。
ブローリン「き、貴様…!味な真似を!」
カルツ「(ワシの仕事っぷりといったらたまらんじゃろ?さ、手はずは整った。後は……)」
フリーキックを得たハンブルガーはこのチャンスをものにするべく布陣を整える。
対するブレーメンもこのピンチをなんとしても防ぐべく守備を固める。
森崎「やはり得点力の高いポブルセンか?いや、コーナーからのシュートが得意なカペロマンの線もある…」
ミドルシュートの連発だけは絶対にやらせてはいけない。森崎はこの二人へのマークを徹底させる。
しかし、彼は見落としていた。いや、見落としてはいない。なぜなら『アイツ』がまさか
あの戦術で仕掛けてくるなんてそれこそ夢にも思わなかったのだから。
ブローリン「な……馬鹿な!信じられん!」
シェスター「うっそー!まさかこんなことが!」
マーガス「日本のキーパーはみんなこんなアグレッシブな性格なのか…?」
94 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:37:09 ID:???
フリーキックのキッカーはなんと若林だった。
そしてこれは長年オーバーラップを武器として使ってきた森崎に対しての
ようやく同じ目線でぶつかり合えるようになった若林からのちょうせん状のような気がしてならなかった。
若林「(お前がキャプテンを目指す理由。周りの皆に認められたかったと言っていたな。
俺はお前のオーバーラップをただ自分が目立つことだけのエゴの塊だと決めつけていた。
しかしお前はその予想を覆すために努力を重ね、全日本でもトップクラスのキープ力を身につけた。
自分の行動に責任を持つ。そのためにはどんな手段だろうと厭わない。
お前がずっと抱えてきたその気質は決して他人を蹴落としてのし上がろうとするためだけのものじゃない)」
周りを認めるためには実力を身につけるしか無い。そうして身に付けた実力をどう振るうかはやはりその身につけた本人次第だ。
それをようやく飲み込み、理解した若林は自らの意志で森崎の面前へと立つ。
森崎「……まさかお前がこんな派手なことを好むとは驚きだぜ」
若林「何言ってやがる。昔から俺は派手好きさ。過去の俺のイメージはいい加減捨てたほうが身のためだ」
森崎「どんな事があろうとも、お前にだけはゴールは奪わせない…!」
若林「お前が何故この戦術を選びとり、そして武器にしてきたのか。その真実を俺は……手に入れる!!」
ピピーーーーッ!!
若林「走れメッツァ!ぬおおぉぉぉ〜〜〜〜っ!!」
バコォン!!
森崎「パスか!センタリングに注意しろ!マークを外されるな!」
思い切り逆サイドに振って守備陣の視線を一気に逸らす。と、同時に若林はPA内へと切り込んでくる。
95 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:38:12 ID:???
メッツァ「まったく、若林にも困ったものだよ。こんな無茶をするんだ。絶対に決めてきてくれよな!」
バコォッ!シュルルルルルッ!!
トップスピンパスが優雅な弧を描き絶妙なクロスとしてあげられる。
このボールに競り合うのは当然のごとく若林と森崎の二人だった。
若林「勝負だ森崎ィ!」
森崎「来い!若林ィ!」
二人のちょうど間に潜りこむようにして入り込むボール。若林はダイビングヘッドの体勢で突っ込みシュートを放とうとしている。
森崎「俺は……俺は世界一のGKになるんだ!だからこんなところで負けるわけにはいかないんだ〜〜〜〜!!」
若林「俺だってもう負けるのは沢山だ!俺は夢を叶える!日本を、あいつと一緒にワールドカップで優勝させるんだ!だからァ〜〜〜っ!!」
互いの夢への思いを乗せた競り合い。ドライブ回転するボールが若林の頭と森崎の両手の間で激しい摩擦音を響かせる。
バ シ ュ ウ ン ! !
96 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:39:13 ID:???
後にこの試合を見ていた観客は語る。
森崎「うっ……」
その時のフィールドに広がった衝撃はまるで星々の爆発。
若林「ぐあっ……」
それはあまりにも眩過ぎて眩しすぎて。
森崎・若林「「(ボールは……ボールはどこだ)」」
二人の『目』は笛が鳴るまでボールの行方を捉えることは出来なかった。
97 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:40:16 ID:???
ギャルンッ!
トップスピンの回転が若林の被っている帽子をふわりと舞い上がらせる。
そしてその帽子は森崎の判断力を一瞬停止させる『ブラインド』となった。
森崎「あ、ああっ!!」
バサァッ!!
若林「ぐっ…うぅ…は、入ったのか……?それとも外しちまったのか……?」
カルツ「ゲ、ゲンさん!しっかりしろ〜〜〜っ!!」
額からは溢れる血が目に入ったせいなのか、周囲の景色がぼんやりしている。
ああ、なんてこった。ただでさえ右手の拳を潰しているのに。
どうしてこうも昔から身体は頑丈なはずなのに怪我をしやすい体質は治らないのかね。
森崎「わ、若林…!?」
若林は赤色に染まる視界の中で、自分の中の『光』が急速に失われているのが分かった。
さっきのあまりの光の眩しさのせいかな。なぁに、すぐに治るさこんな傷。
故意じゃなかったんだろ?だったら何も気にすることなんかありゃしない。
お前や俺が中山にしてしまったことはたとえ故意じゃなかろうとも簡単に償えるようなことじゃないかもしれないが。
それでも俺達がこうして仲直りできたんだ。お前と中山なら何も難しいことなんかないさ。
若林「ただ無邪気にサッカーボールだけを追いかけていたあの黄金の日々。
俺たちはもうあの頃には戻れない。楽しいだけのサッカーはもうできない
それでも俺は言える。今でも俺は……サッカーが大好きだ!!」
98 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:41:30 ID:???
豪快に顔を拭った赤く滲んだ拳を高く掲げ、若林は高らかに叫んだ。
きっとこれから先も辛く厳しい試練が自分の前に立ちふさがってくるだろう。
それでも乗り越えて行ける気がするのは、もう自分の心に一切の迷いがないからだ。
森崎と同じ目線で戦い、ぶつかり、そして勝利したという喜びが若林の新たな『光』となる。
ピピイィ〜〜〜〜〜!!!
ハンブルガーの得点を告げる笛が歓喜と落胆が交じり合った悲鳴が轟くスタジアム中に響き渡る。
この特典が決勝点となり、ハンブルガーSVはウェルダーブレーメンを下した。
そして別会場では大方の予想通りケルンが危なげなく勝利を収め、そのまま優勝を飾ったのである。
そして数日が過ぎた……。
99 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/19(木) 11:43:23 ID:???
拝啓 親愛なる友人 アリティア王子マルス殿
あの激闘から数日後。今季のリーグ戦を3位という成績で終えた俺たちブレーメンは
より上質なチーム作りのために当初の予定を少し早めて強化遠征へと乗り出したんだ。
コーチ陣たちはなるべく各国リーグの最強のチームと戦わせたいようだがどうなることやら。
ブンデス3位という成績は少なくとも恥ずべき結果ではないらしいがね。
世界一のGKを目指す俺としてはやっぱりまだ納得ができないわけで。
まぁいつまでも過去の試合の愚痴を書き連ねてもしかたがないよな。で、気になる一番初めの遠征先はというと……
☆どこだったかな?
A イタリア
B フランス
C イングランド
D オランダ
E ブラジル
F アルゼンチン
G ウルグアイ
H 日本
I その他(お好きな国をお書きください)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
100 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 11:44:51 ID:jxBX8wEQ
D
101 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 12:02:13 ID:siUbGv9I
D
102 :
森崎名無しさん
:2012/07/19(木) 17:44:15 ID:???
若林はレヴィンに欠片を取られてた、かな?光でも星でもない自分のやつ
変にきれいになってて何か不安
こういうのNGだったらスルーしてくれ、すまぬ
103 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:38:57 ID:???
>>102
特に不安になる心配はないと思います。今回の試合も
原作のハンブルグVSバイエルンや若林の目の怪我のオマージュというだけですから。
森崎自身が拒まない限り、若林は味方として一緒に戦ってくれることでしょう。
===========
>D オランダ
〜アムステルダム。アヤックス寮〜
三杉「ええ、了解です。彼がこちらに到着したら必ず渡しておきますよ。それでは失礼致します」
三杉は先ほど届いた小包を小脇に抱えながら、電話先の相手に快い返事をする。
三杉「(全ては森崎が来てからだな。だが、今はそれよりも……)」
三杉淳。彼は3年ほど前からここ、アヤックスの研修生として力をつけ先日正式にプロ契約したばかりである。
ユース時代に共に学んだ戦友たちと揃ってプロの舞台に駆け上がれる喜び。
未知の世界でどこまで自分の力が通用するか分からない不安と期待に
その病魔に苛まれていた心臓は自分でもわかるほど鼓動を早めている。
三杉「(WY大会で日本が優勝し、さらに日本サッカー協会はその立場を大きなものとしている。
無事に自国でプロリーグの発足に成功し、力ある選手をこうして
各国の一流リーグへと送りつけることも出来るようになった)」
かつて夢でしか無かった海外でのプロクラブの日本人対決という図式が、今ならば当たり前のように行われる。
三杉たち黄金世代の選手たちが切り開き繋いできた線はいつしかここまで太く力強いものとなり、
サッカー後進国などと言う言葉を過去のものにするほどへと成長していた。
104 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:40:07 ID:???
三杉「(ブンデスリーグ3位、ウェルダーブレーメン。相手にとって不足はない。
だが肝心のうちのチームが……今のままではとても太刀打ちできそうにはない。
何より相手方のチームに失礼に値する可能性のほうが高い……)」
三杉は寮の窓から見下ろせるグラウンドにてボールを蹴る選手たちを見てため息を吐く。
貴公子と呼ぶに相応しい整った顔立ち、やや細面の顔が儚さを醸し出す実に絵になる光景だ。
が、彼の心境はそんな芸術思考とはかけ離れた焦燥と無念さで埋め尽くされている。
三杉「また始まったか。勘弁してくれ。今では心臓より胃の病気のほうが心配になってきてるんだから…」
クライフォート「さぁ、そろそろ本格的な練習へと切り替えていこうか」
ディック「へへへ…お前のその無駄にデカイ図体があればすぐにものに出来るさ。頑張りな」
リブタ「う、うう……やだよぉ。お、俺には無理だよ。できっこないよぉ」
現在アヤックスのキャプテンを任されているブライアン=クライフォートの指導のもとでディフェンスの練習が行われていた。
ドールマン「いいからやるんだよ!この『ダーティディフェンス』さえ覚えれば
俺たちアヤックスはどんなチームが相手だろうと勝てるチームになれるんだ!」
リブタ「そ、そんな事言ったってぇ……」
クライフォート「……まったく。そんな弱気ではとてもアヤックスの、引いてはオランダ代表のゴール前は任せられんな。
監督に進言しておこう。リブタは新体制のアヤックスに馴染められない落ちこぼれだとな」
リブタ「ま、待ってよぉ!やるよ!やるから!だからそれだけは堪忍してくれよ〜!
(そうだ……俺は守らなくちゃいけない。あいつが、イスラスが戻って来られる場所を……!)」
105 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:41:23 ID:???
クリスマン「ふん、あんな弱気なくせにレギュラーにはしつこいくらいに固執してやがる」
カイザー「いいんじゃねぇの?実際アイツの守備力は確かなものなんだしさ」
レンセンブリンク「しかし彼にはもう少し痩せていただかないと。
『彼』のような俊足系のストライカー相手に翻弄されるのがオチです」
クライフォート「フン。ろくに結果を残せずに逃げるように消えた『負け犬』の話はもうやめないか」
リブタ「な、なんだと…!?」
聞き捨てならない。許せない。体が大きいというだけで心ないことばかり言われていた自分に
それは立派な個性だと尊重し、共に戦ってくれた『相棒』を負け犬呼ばわりされるなんて黙ってられない。
丸い顔の真ん中についた鼻の穴をふくらませて、迫力よく息を吐き出す。
クライフォート「ほう。貴様、俺に逆らうつもりか?面白い。ならばここからは俺が実践で稽古をつけてやろう。
このアヤックスの『真』のキャプテンであるブライアン・クライフォートがな」
リブタ「ブ、ブブ…ブヒィ〜〜〜〜ッ!!!」
ボールを持つリブタを一斉に取り囲む5人の選手たち。
周囲を見渡しドリブルコースを探ろうとするリブタに
クライフォートは素早く接近すると、鳩尾深く肘を押し当て体重を乗せる。
ミシィッ……
リブタ「ブフォッ!?」
クライフォート「どうした、所詮は口だけか『豚野郎』!お前もアイツ同様『負け犬』さ!
負け犬は負け犬らしく強い者に引きずられておとなしくしてればいいんだよ!」
106 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:42:29 ID:???
リブタ「(う、うう……どうしてこうなっちゃったんだ。イスラス……
どうして君はこのアヤックスからいなくなっちゃったんだよ……)」
かつてこのアヤックスの中心的存在だったイスラス。彼はWY大会敗退後、謎の失踪で行方をくらませていた。
敗戦の責任を取っただの、再起不能の怪我をしていただの様々な憶測で騒がれる中、
新しくキャプテンとして指揮をとることになったクライフォートは
このアヤックスというチームの態勢を革命でも起こすかのようにして次々と変えていった。
クリスマン「ドリブルで突出する攻撃なんて時代遅れさ」
ドゴッ!
レンセンブリンク「一人のエースに負担をかける非効率な戦い方」
ガスッ!
カイザー「チームの和を乱す自己中プレイはダメ、ゼッタイ!」
ボゴッ!
ディック「チーム皆で力を合わせて勝利をもぎ取る。これこそ真の勝利。そうだろリブタァ!!」
ズッギャアアアアン!!
リブタ「ブヒィ〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
三杉「止めろ!これ以上やれば怪我では済まないぞ!」
ゴール前で行われている乱取り稽古のような練習に三杉は割って入る。
チームの参謀役でもある三杉が出てきたことでクライフォートもようやく動きを止める。
107 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:43:32 ID:???
クライフォート「はは、失敬失敬。少し練習に熱が入りすぎてしまっていたようだね。
君の判断にはいつも助けられているよ。クールダウンも時には必要だからね。
でないと……いつ『彼』のように選手として使い物にならなくなるか分からないからな」
三杉「……それが分かっているのならすぐにマネージャーを呼んでくるんだ。
数日後のブレーメンとの親善試合前に彼を失うわけにはいかないだろ」
ディック「けっ。DFの要ならここにいるじゃねぇか。そいつがいなくたってどうとでもならぁ。
それにブレーメンって言ったってリーグ3位の半端チームだろ?
どうせなら1位のケルン、最低でも2位のハンブルガーとやりたかったぜ」
三杉「いいから早く呼んでくるんだ。ボクの目が黒いうちは誰一人だろうと怪我なんかさせない」
クリスマン「さすがは医者との両立を目指してるご大層な人は言うことが違うねえ。偉い偉い」
カイザー「じゃあ俺が呼んでくるぜ!ヒャッホー!」
レンセンブリンク「安心しなさいリブタくん、きっとすぐに来てくれますから。
なにせうちのマネージャーの俊足はチーム内でも有名ですから」
数分後。チーム内でもトップクラスのスピードを誇るカイザーと並走しながら
アヤックスのチームマネージャー、シャルが慌てて駆け込んでくる。
シャル「リブタ、痛くない?平気?」
リブタ「だ、大丈夫だよシャル。俺、頑丈なのがとりえだからさ、へへへ……」
三杉「僕も一緒に診よう。シャル、フォローしてくれるかい」
シャル「お願いします」
108 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:44:49 ID:???
膝にこびりついた芝と泥を剥がし、すりむけた患部をガーゼで塞ぐ。
幸い軽い打撲で済みそうだ。暫く安静にしていればすぐにまた走れるだろう。
リブタ「助けてくれてありがとう三杉。でも俺……悔しいよ。イスラスのこと馬鹿にされて…悔しかったんだ」
三杉「だからといって感情的になるのは得策じゃなかったな。それこそ奴らの思う壺だ。
お構いなしに『守備練習』させてもらえる立派な口実作りをしてくれたんだから」
シャル「……でも、いい加減我慢の限界。わたしも……ううん、今は殆ど下部に落とされちゃってるけど
旧アヤックスのみんなたちだってリブタと同じ事考えてる」
彼らは長い間名門クラブという下駄を履き、イスラスだけに頼って戦おうとする腑抜けた男たちだった。
だが、三杉が日本から研修に来たことで彼らは変わった。体が大きいだけと貶されていたリブタを鍛え、
自ら孤独を選び続けていたイスラスの心を解かし、チームの方向性を見事一つにまとめあげたのだ。
三杉「だが時が経てば季節が変わるように、人の意識や気質も変わってしまうものさ。
今の新体制を見ればわかるだろう?クライフォート……彼の統制はボクやイスラスが築いた時よりも
もっと厚い、一枚岩へとなっている。悔しいけれどこればかりは認めざるを得ない」
一つの大きな派閥として有無をいわさず引っ張っていくチーム態勢。この状況を三杉はよく知っている。
三杉「jrユース時代のボクたちのチームもそうだった。そしてそうなったチームはたしかに強い。
主張や理念など試合の中では技術や精神へと取って代わられる。誰もが勝利を目指しボールを追いかける」
淡々と語りながらリブタの治療を進める三杉。シャルは包帯を巻き終え、薬箱をパタリと閉めてうつむく。
シャル「それでも……このままじゃダメだよ。いくらなんでも相手を狙って怪我をさせる守備だなんて……」
三杉「君の主張ももっともだ。道徳的には君のほうが正しい。だが、ボクたちがいるのは勝負の世界。
綺麗事だけでは語れない世界で戦っていることを、君も十分学んできたはずだろう?」
109 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:46:17 ID:???
シャル「うん……。だからわたしは待ってる。イスラスがいつか帰ってきてくれるって。
イスラスは再起不能の怪我なんかしてない。あのときの試合で倒れた時もすぐに目を覚ましてくれたもん……!」
リブタ「でも、いったいどこに行っちゃったんだろう。俺達に何も告げずにいなくなっちゃうなんて…何か事件にでも巻き込まれてるんじゃ」
三杉「しっかりしろ!今の君たちがそんな態度でどうする!これでは昔と同じだ!イスラスに頼りきっていた昔のアヤックスと同じなんだ!」
シャル「三杉……!」
リブタ「う……」
三杉「彼が帰ってくる居場所を守ると決意したんだろ?だったら彼が帰ってくるのを信じて待つんだ。
本当に彼のことを信じ続けることが出来る覚悟があるならば、耐えられるはずだ。
……諦めちゃダメだ。自分から希望を捨てるようなことをしてはいけない。心が弱くなってしまうから」
重い病気に苛まれ、長い間苦しんできた自分だからこそ言える言葉だった。
体の状態が悪くなることよりも、心が弱り切ってしまうことこそが三杉にとってよほど怖かったのだ。
三杉「(ボクはサッカーを辞めないよ。もし1分や2分しかプレーできなくても、
ボクは必ずフィールドに立つ。いつかボクは必ずこの心臓病にも打ち勝ってみせる。
未だ叶わないこの夢も、ボク自信が諦めない限り、心が折れない限りいつか必ず叶うはずなんだ。だから…)」
だからどうか君たちも。自分を見失わずに信じ続けることを止めないで欲しい。そう三杉が語りかけようとしたその時。
????「どうした。辛気臭い顔しやがって。誰かの葬式でもやってるのか?」
リブタ「え……う、嘘…!」
シャル「夢……じゃないよね?」
三杉「(おやおや。こうもあっけなく夢が叶うこともあるんだね。全く……。だけどこれでアヤックスは再び変われる。
森崎、君とプロの舞台で戦える日が来るのを楽しみに待っているよ。そして、あの人との約束も……)」
110 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:47:44 ID:???
クライフォート「今さら何をしに戻ってきた…イスラス!」
その夜。月夜に照らされた静かなグラウンドにて二人の男が睨み合っていた。
一人は現キャプテンであるクライフォート。そしてもう一人は元キャプテンのイスラス。
イスラス「別に。ただ、お前も知っているだろ?最近噂になっている『謎のチーム』のことくらい」
クライフォート「ああ、知っているとも。あの伝説の監督と呼ばれていたジョアン氏が突如活動を再開し
各国から素質ある選手を集めてはコーチングをしていると……ま、まさか!」
イスラス「ククッ…そのまさかだとしたらどうだと言うんだ?」
クライフォート「う、嘘だ……どうしていつもお前は……俺の行先を邪魔をする!
お前はいつだってその足で先頭を走り続け目立ち続け……俺の出番を奪っていった!
俺が入念に練習の計画を立てレベルアップしても、いつもいつもコーチたちはお前ばかり注目する!
何故だ!実力も才能も俺はお前に絶対に負けていない!それなのにどうしてお前は!!」
イスラス「……ああ、知ってるよ。お前の真の実力に気づけない馬鹿なコーチ陣には俺も長年辟易していたさ」
クライフォート「なっ…!?」
イスラス「だからだよ。お前の才能と実力がとんでもなかったから、俺はこの『足』で
分かりやすく自分の長所をアピールし続けたんだ。休むこと無くひたすらな」
クライフォート「…イスラス、お前は…」
イスラス「ああ、察しの通りさ。俺はお前から逃げていたのさ。お前に目立たされちゃ俺の居場所が消えちまう。
だから慎重なお前がもったいぶって時間をかけて入念に才能を磨いている間にお前の出番を尽く奪い続けてきたんだよ」
クライフォート「……ふざけるな!俺の実力に怯え逃げていただと!?お前が!
あの皇帝シュナイダーと並ぶほどの天才だと評されていたお前が!」
111 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:49:15 ID:???
イスラス「だから俺は戻ってきた。俺はもう誰からも逃げたりはしねぇと決めたからここに戻ってきた。
どんな運命にも屈しねぇ。あがき続ける覚悟をようやく準備できたんだよ。
……だからお前も覚悟を決めな。それとも『負け犬』相手じゃ本気をだせねぇか?」
クライフォート「…………」
イスラス「まだ決めかねてるのか?そんなんじゃとても『真のキャプテン』なんて名乗れねぇぜ。……三杉!」
三杉「ああ。それっ!」
バシッ!!
密かにグラウンドの隅で傍観していた三杉が蹴りこんだボールが
イスラスの足元へとピタリと収まる。軽く足の裏で転がした後、クライフォートを指で挑発する。
イスラス「来な。お前が俺に追いつこうとする覚悟ができたらいつでもいいぜ」
クライフォート「……俺は……」
イスラス「昔からお前はそうだったな。周りに合わせてばかりで自ら動こうとなんか全然しねぇ。
お前がそうしてもたもたしていたのも俺に追いつくことが出来なかった原因だろうが。
足を止めたって時間は流れる。だから後で後悔なんかしないように……
全力を尽くすために俺たちは毎日練習してきたんだろうが!」
クライフォート「!!」
イスラス「いつまでくすぶってやがるブライアン・クライフォート!
テメェの言葉がハッタリじゃないのなら俺からボールを奪えるはずだ!」
クライフォート「くっ……舐めるなァ!俺は……俺は負けん!負けられないんだぁっ!!」
112 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 09:50:32 ID:???
★オランダの二人の天才→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→クライフォートが粘り強く食らいつきイスラスからボールを奪う!
スペード・クラブ→イスラスが音速のように駆け抜けクライフォートを抜き去る!
JOKER→その時二人の間に謎の仮面男が現れた!
113 :
森崎名無しさん
:2012/07/20(金) 10:09:25 ID:???
★オランダの二人の天才→
クラブ4
★
114 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 11:17:32 ID:???
★オランダの二人の天才→ クラブ4 ★
>スペード・クラブ→イスラスが音速のように駆け抜けクライフォートを抜き去る!
===========
クライフォート「俺はオランダの無冠の帝王などとふざけた栄誉を取り払うために絶対に負けないチーム作りに励んできた。
だからどんな手段を使おうとも負けない、相手のチーム力をそぎ落とす戦術を考えてきた!」
ダダッ!!
イスラス「それがテメェの覚悟か。だがな…それじゃ届かねぇんだよクライフォート!」
ビュンッ…シュパァッ!!
クライフォート「くっ…速い!」
三杉「相変わらず見事な足さばきだ。ドリブル中にあれだけ速度と方向を切り替えられれば大抵のマークは振りきれる」
リブタ「でも、クライフォートの粘り強さは本物だよ。相手の進行先を先読みして絶対に主導権を渡さないようにしてる」
三杉「君も来ていたのかリブタ。あえて君やシャルには黙っていたんだけどね」
リブタ「大事な相棒の決死の覚悟だもの。俺が見届けなくて誰が見届けるっていうの?」
シャル「わたしだって。イスラスが守ろうとしたもの、一緒に守るって約束したから」
三杉「…だったら信じて見守ろう。彼ら二人の覚悟が両方共本物だったら…きっと大丈夫」
クライフォート「抜かせない!お前のドリブルはたしかに速い。だけど右脚の舵取りグセは相変わらずだな!」
イスラス「クセじゃねぇよ。右脚でしか取れねぇから仕方なくやってんだ。それに対策ぐらい用意してる」
バコッ!クルッ……
115 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 11:18:33 ID:???
三杉「あれはクライフターン!高速でのフェイントだけでなくあのようなテクニックも覚えてきたか!」
リブタ「スピードとテクニックの融合…す、すごいやイスラス!噂のジョアンコーチに鍛えてもらっただけはあるね!」
シャル「(…なんだろ、この胸騒ぎ。なんだか嫌な予感がするよ。イスラス…お願い、無事でいて…!)」
クライフターンでクライフォートの後ろへと回り込んだイスラスは自慢の高速ドリブルで一気に突き放そうとする。
クライフォート「俺だって…俺だって新しい技を編み出している!チームの勝利のために、誇りを捨ててでも!」
グアアッ!!
リブタ「ああっ!あの構えはまさか『ダーティディフェンス』!?」
三杉「止めろクライフォート!お前の目指す勝利は敵だけでなく味方までも傷つけることだと言うのか!」
シャル「イスラス危ない!逃げてえぇぇぇぇっ!!」
イスラス「(……情けないやつめ。そんなんじゃ何時まで経っても俺に追いつけやしねぇぞ)」
ガシッ!
クライフォート「(よし、服の袖を掴んだ。後はこうして引きずり倒し……!?)」
グググッ…!!
クライフォート「(ここで急停止!?俺が仕掛けるタイミングを見計らって!?)」
三杉「並走しながらの守備には勢いがつくが、対象物が同じ方向に動いているからこそその衝撃は少なくて済む。
だがもしもその方向が交わったり逆向きになっていたとしたら……」
116 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 11:19:50 ID:???
イスラス「せえぇぇいやっ!!」
クライフォート「うっ…うわぁっ!!」
ブォン!!
ボールを奪うのではなく転ばそうとするためだけにつけた勢いは余計な力がつきすぎていた。
急停止したイスラスはその衝撃を右腕から左腕へと受け流すようにして身をかがめる。
イスラスの背中の上を一回転しながら吹き飛ぶクライフォートは氷のような表情のイスラスと目があった。
ドシャッ!!
クライフォート「げふっ!ごはっ…!」
シャル「ど、どういうこと?まるで自分から吹っ飛んじゃったみたいに…」
リブタ「なるほど。相手の引っ張る勢いを利用してそのまま背負って投げちゃったんだ!」
三杉「背中を向けて自ら倒れこむことでパワーを受け流す。まるでカルツの『ハリネズミドリブル』のようだな」
受け身が取れず背中を強く打ったクライフォートは激しく咳き込む。
イスラスはボールを拾い上げると倒れるクライフォートの足元へと戻ってくる。
イスラス「俺はな、クライフォート」
クライフォート「……なんだ……」
イスラス「いつも前ばかりを見ていた。チームスポーツというサッカーをしているときも。
後ろのことなんて気にもとめずに、ただひたすら自分の世界だけで走り続けていたんだ」
クライフォート「……」
117 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 11:21:07 ID:???
イスラス「だがこのままじゃ駄目だと気付かされた。歩調があっていないチームには必ずどこかで綻びが生まれる。
トータルフットボールという全員が走り、攻め、守ろうとする戦術を行使してもだ」
クライフォート「そんな……それじゃあ俺は、俺達は……オランダは何時まで経っても王者にはなれないとでも言うのか…!」
イスラス「そうじゃない。……俺には目標がある。今は絶対に追いつけなくともいつか追いついてみせると誓った目標がな。
俺はその目標へ届くために走り続ける。止まること無くどこまでもどこまでも。
……だから、お前も俺に追いつきたいなら走ってこい。お前がそうやって足を止めてる間に俺はどこまでも前に進む。
誰も待ってやくれやしない。夢が欲しけりゃ自分の足で歩み寄って掴み取るしか無いんだからよ」
クライフォート「(…何故俺はこいつに勝てない。俺のやってきたことは間違いだったとでも言うのか?
相手を妨害し引きずり下ろすことで自分を前に出すのではなく……
勇気を出し自ら前に歩み出ることでしか本当の夢は掴みとれないとでも……?)」
だがそんなことが出来る人間はほんのひとにぎりだけだということをクライフォートは知っている。
多くの者が必ずどこかで折り合いをつけてしまうのだ。そして言い訳を考え挫折という現実から目をそらす。
相手が悪かった。自分には才能がなかった。どうせ初めから無駄な努力だった。無謀な考えだったんだ。
そうして人は歩みを止めてしまう。これ以上走り続けるのは苦しいから。楽な道を進んで行きたいから。
イスラス「それじゃ何時まで経っても届きやしねぇんだよ、クライフォート。
……お前の才能は本物だ。俺が保証してやる。だがその才能を分かってもらうには
もっと積極的に前に出ていくべきだったんじゃないのか?
もったいぶってていざとなったら出番がありませんでしたじゃ…あまりにも滑稽すぎるだろ」
クライフォート「フ……そうだな。そうかもしれん。だが誰しもお前のように速く走れるわけではないのだ。
それこそ亀のように……歩みの鈍いものには一生栄光など輝かない……」
118 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 11:22:57 ID:???
イスラス「その『どん亀』も走ることを止めなければ案外『ウサギ』に勝てるかもしれないぜ?」
クライフォート「ウサギ、か。だが今俺の眼の前にいるウサギはとても怠け者には見えないのだが?」
イスラス「んなこた知るかよ。怠け者のウサギがいれば頑張りやなウサギがいてもおかしくはないさ。
人のことばかり気にしてないで、たまには自分の世界だけで走ってみなよ。
そうしてそこで気づくことがきっとあるだろうさ」
クライフォート「……どうだかな」
イスラス「ほら、立てよどん亀。それとも負け犬の手なんか借りたくないってか?」
クライフォート「……」
イスラスはクライフォートに向けて手を伸ばす。暫くその手を見つめてから、クライフォートは……
★オオガメくんとオオカミさん→! card★
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→しっかりとその手を掴んで立ち上がる。彼の止まっていた足は今ようやく動き出す。
スペード・クラブ→イスラスの手を弾く。すかさず立ち上がり逃げるように去っていった…
JOKER→その時二人の間に謎の仮面男が現れた!
119 :
森崎名無しさん
:2012/07/20(金) 11:23:15 ID:???
★オオガメくんとオオカミさん→
JOKER
★
120 :
森崎名無しさん
:2012/07/20(金) 11:25:13 ID:???
なんか来たw
121 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 11:53:21 ID:???
>>120
ここ、これは予想外…!オランダシナリオが一気に進展しまうー!
===========
★オオガメくんとオオカミさん→ JOKER ★
>JOKER→その時二人の間に謎の仮面男が現れた!
クライフォート「今からでも……」
イスラス「ん?」
クライフォート「本当に今からでも、お前に追いつくことは出来るのか?」
イスラス「情けねぇ奴。どうせなら追い抜くくらい言ったらどうなんだ?」
クライフォート「……そうだな。だったらここで誓わせてくれ。俺はいつかお前に追いつき追い越してみせる。
いつか『真のキャプテン』という称号を立派に身に付けられる日のためにもな」
イスラス「言っておくが俺は止まったりはしてやらんぜ。どうしても追いつきたい相手が待ってやがるんだからな」
クライフォートとイスラスは互いに口の端を持ち上げ、手を繋ぐ。
シャル「やったぁ!これで二人は仲直り!アヤックスも元通り!バーンザ〜イ!!」
リブタ「そ、そんなすぐには無理だろうけど…でもきっと大丈夫だよね、三杉」
三杉「ああ。どうやら将来オランダは相当な強敵になりそうだ。ボクも負けていられないな」
これで万全の体制でブレーメンを迎え撃つことが出来る。そう安堵の息を吐こうとしたその時。
????「だったら今すぐ挑戦してみるか〜い?裏切り者く〜ん?」
122 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/07/20(金) 11:54:34 ID:???
バシュッ!!
イスラス「なっ…なんだこの光は!?」
クライフォート「いったい何が……?だ、誰だ貴様は!どこから現れた!」
突然二人の間に降って湧いたかのように現れた謎の男。
不気味な仮面をつけたその男の仮面にイスラスは見覚えがあった。
イスラス「テメェ……あの時の!」
アリティアカップ開催中に、世界トップクラスの俊足を持つ
南米の黒豹ことビクトリーノと協力したにもかかわらず逃げられてしまった仮面の男。
クライフォート「…随分奇特な知り合いがいたものだなイスラス。まさか奴がお前の目標とでも?」
イスラス「期待はずれもいいところだが残念ながらその通りさ。
おい、アンタ。俺のことを裏切り者と言っていたが……奴らの手先か?」
????「手先?う〜ん、まぁそうなるかなぁ。ま、あくまで俺は自分の意思でここにきてこうして君に会いに来たんだけど…ね?」
イスラス「…どういうつもりかしらねぇが今度こそ逃がしゃしねぇぞ。テメェには聞きたいことが山ほどある。覚悟しやがれ!」
言うが早いかイスラスは仮面の男に向かって走りだす。すかさず仮面はUターンして捕まらないように逃げていく。
クライフォート「闇雲に負ってもダメだ!相手の目線から進行先を予測して……こっちだイスラス!」
イスラス「フッ…サンキュークライフォート。よし、今度こそ!」
????「うっひひひ…こりゃあ久々に楽しめそうだ。よ〜し、俺も本気で逃げ切ってやるぞ〜!!」
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