キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/08/30(木) 03:41:42 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

ブンデスリーガを3位の好成績で終えた森崎たちブレーメンはチームの強化のために世界各国へと遠征することに。
はじめに訪れたオランダにて、再びアカネイア大陸に聞きが迫っていることを知らされる。
中山に押された『破滅のツボ』の解決策の鍵もアカネイアにあると分かり、森崎は再び異世界へと旅立つ。

森崎が不在の間に、アカネイア大陸の情勢は大きく変化していた。
森崎が生み出した影であり、ガーネフを味方につけて暗躍する『ラムカーネ』が
アカネイアワールドカップにて優勝することでニーナ姫を娶り、神聖帝国の皇帝となっていたのである。
間接的ではあるが『森崎有三』という存在を完全に乗っ取られたことで森崎は狼狽えるが、
ガトー司祭の助言に従い、星のかけらを集めることでラムカーネへの対抗策を築きあげることを決意する。

グルニアでのロレンス将軍の悲しき反乱に心を痛めながらも、マケドニアにて捕らえられたミネルバの救出に向かう森崎たち。
果たして反乱軍の首謀者であるリュッケ将軍、ルーメル将軍を倒しミネルバを救い出すことは出来るのだろうか…?

☆前スレ
【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1342200894/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html

342 :森崎名無しさん:2012/09/16(日) 20:34:58 ID:???
選択しとしては地雷だった臭いけど、そこでダブルダイヤを出せたのはデカいな。

343 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/17(月) 06:37:38 ID:???
>>340
せっかくの楽しい休日がブルーになるところでしたからね。
>>341
お前は橋の下から拾ってきた子なのよ!とか、子供の頃の親の冗談話はよくありますよねw
>>342
森崎の印象が大きく左右されるだけでなく、
イスラスとブローリンの関係にも影響するところでした。グッジョブですよ!
===========
★イスラスの反応→ ダイヤ2→事故にあった人物が無事だったことに本気で胸を撫で下ろしている
ブローリンの反応→ ダイヤJ→事故にあった人物が無事だったことに本気で胸を撫で下ろしている ★
===========
イスラスとブローリンは食い入るようにして森崎の話に耳を傾けていた。
それはこの二人が共に『交通事故』によって大事なものを失った故のことだった。
片や自身の右足を。片や誇りに出来る親友の人間としての心を。

森崎「そんなわけでその子供は今トモダチのボールとイタリアで元気にサッカーしてるってわけさ」

そしてこの少年の無事を聞き届けた時、二人はまるで自分のことのように胸をなでおろした。

イスラス「なるほどな。あの日本の10番にそんな過去があったとは……」

ブローリン「……交通事故というものは本当に恐ろしく、残酷なものだ。
      事故にあった者も、そして残された者にとっても……
      一生拭い去れない傷跡が残ってしまうんだ」

イスラス「ああ、その通りだ。その少年が無事で……本当に良かった」

森崎「(あれ?なんだか本気で翼の話に同情してやがる。なんだかおもしろくないなぁ)」

精々馬鹿げた創作話として笑い飛ばしてくれるものかと思っていた森崎は拍子抜けしてしまう。

344 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/17(月) 06:44:45 ID:???
ブローリン「イスラスといったか。もしかしてお前のその右足は……」

ブローリンはイスラスの日に焼けた肌とは違う、
白人独特の赤みがかった白い右足を見て顔をしかめる。

イスラス「……昔、ちょっとな。だが、今こうして好き勝手走り回れるのはこの右足のおかげなんだ」

この足のお陰で、自分は夢を叶えられた。足が早くなりたいという幼い頃に願った夢を。
だが、その夢は他の夢を壊し、砕いたかけらによって作られたようなものでもある。
あまり思い出したくない過去の事故の情景が、イスラスの瞼の裏にじわりと蘇ってくる。

ブローリン「(事故で命を失うもの。夢を失うもの。その両方を守りきり幸運を掴んだもの。
      ……同じ事故でもこうも違うものなのか。なぁレヴィンよ、お前の……
      そして俺達の失ったものの大きさを改めて思い知ることになろうとはな……)」

※イスラスとブローリンの評価が上がりました。
※イスラスとブローリンの互いの評価が上がりました


ディック「それじゃあまた夜にでも寮で会おうぜ。安く仕入れられたらお前らにも分けてやるからよ」

ブローリン「家に帰るまでが自由時間だからな。道中気をつけるんだぞ」

森崎「心配性だなぁ。そっちこそ変な商人に引っかかったりするなよー」

デパートの前で巨漢コンビと別れた森崎たちは街の中心部と郊外を繋ぐ道へと入り、目的の美術館へとたどり着く。
『花』をテーマとした展示物の数々は、まるで自分たちが虫にでもなってしまったかのように引き込まれるようだった。

イスラス「生花だけじゃなく、造花、絵、彫像……色んなカタチでの『花』が飾られているようだな」

345 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/17(月) 06:47:29 ID:???
三杉「それじゃあ2時間後にこのロビーに集合ってことで。
   地下のホールではオークションもやっているみたいだから興味があれば寄ってみるのもいいんじゃないかな」

ビクトリーノ「グフフッ、花の似合う知的かつ素敵な美女とお知り合いになれるチャンスだぜ。
       行くぜ中里!俺達の楽園への入り口はきっとここにあーるっ!!」

中里「デュフフ…御意でござる!」

森崎「(折角だから誰かと一緒に回ろうかな?)」


☆誰を誘いますか?

A 三杉
B イスラス
C ビクトリーノ
D 中里
E やっぱり一人で回る

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

346 :森崎名無しさん:2012/09/17(月) 07:20:58 ID:SgVGVtGs
A

347 :森崎名無しさん:2012/09/17(月) 08:25:38 ID:Pnwl5YmY
A

348 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/18(火) 16:07:19 ID:???
>A 三杉


森崎「よし、ここは三杉と一緒に回るとするか」

お互いにプロのトップチームの選手という立場での久々の再会である。
国は違うとはいえ、共に激動のリーグ戦を1年間戦い抜いてきたのだ。
色々と積もる話しもあるかも知れないと、森崎は三杉の後をついていく。

森崎「ん?あいつ、何かの作品の前で止まったぞ。何を見てるんだ?」


★三杉の瞳に映るもの→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→『月の揺り籠』という題名の鮮やかな絵画だ。
スペード・クラブ→『雑草魂』という題名の地味な生花だ。
JOKER→『虹』という題名の色のない彫像だ。

349 :森崎名無しさん:2012/09/18(火) 16:09:35 ID:???
★三杉の瞳に映るもの→ ダイヤ7

350 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/18(火) 17:06:37 ID:???
★三杉の瞳に映るもの→ ダイヤ7 ★
>ダイヤ・ハート→『月の揺り籠』という題名の鮮やかな絵画だ。


森崎「おーい三杉。熱心に眺めてるようだけどそんなにスゴイのか?それ」

三杉「ああ、森崎か。…見てくれよ。実に見事だとは思わないか」

夜空に凛と煌く月を称えるように、すすきの穂が揺れる広い草原。
その中に小さく芽吹く名前の無い花を優しく照らす光のカーテン。
神々しい生への賛美と、和やかなお月見のような和の雰囲気が感じられる作品のようだ。
二人で並んで暫く絵を見ていたが、三杉がポツリとつぶやき出す。

三杉「……正直今回の親善試合は不安でたまらなかった。
   君たちと対戦するに値しないほどに、チームはバラバラになってしまっていた」

森崎「へぇ、そうなのか。まぁ今回の遠征の趣旨を考えれば
   なるべく手強い相手として立ちふさがってもらわなきゃ困るからな」

三杉「悪いけれど、君たちを満足させるどころか
   ドイツに帰りたいと思わせるくらいの脅威になったよ。ボクたちアヤックスは」

三杉の顔は強く自身に満ち溢れていた。
この『月の揺り籠』という絵画に負けないほどの輝きを放って。

三杉「君は相変わらず『スタミナ不足』に苦しんでいるのかい?」

森崎「むっ…。以前よりは大分改善したさ。フルタイム戦える配分をこの1年学んできたんだからな」

三杉「うちのチームにはミドルシュートを狙える選手は山ほどいるよ?   
   そしてもちろん、このボクも例外ではない」

351 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/18(火) 17:07:56 ID:???
森崎「ぐっ…だ、だがアップキックボレー程度の単純なシュートじゃ俺には通用しないぜ」

三杉「フフッ、君が1年で学んだ分だけ、ボクも学ぶべきものがあったということさ。
   ……あのよみうりランド以来の勝負。今度はプロという世界での対戦だ。
   お互いに万全の体制で、良い試合にできればいいと思っている」

三杉の瞳がギラリと鈍い光を湛える。
限られた時間を精一杯サッカーに打ち込んできた当時の自分にとって、
謎の腹痛というアクシデントは全力の真剣勝負を望む自分だけでなく、
対戦相手の挑戦を裏切ってしまった、三杉が最も後悔している試合なのである。
そしてこの三杉の真剣な眼差しは、今の森崎の心にガラスの破片のように突き刺さるようだった。

森崎「(うっ……そうか。三杉はあの試合の続きができる事を本気で楽しみにしているんだ。
   あの頃俺が嬉々として使った下剤作戦は、今度はアカネイアワールドカップでマルス達を苦しめた。
   ……駄目だ。いくら過去を否定したくても否定しきれない自分がいる。
   俺は……俺はやはり『森崎雄三』の偽物なのか?
   ラムカーネこそが本物の『キャプテン森崎』のあり方だったというのか……?)」

自分は確かにあの頃から大分変わった。己の力の過信を止め、人との和を大切にし、
チーム一丸となって闘いぬく精神をアカネイア大陸での3年で学びものにしてきたのだ。
そうだ。やり直すと決めたのだ。心を入れ替え、今度こそ三杉の望む真剣勝負が出来るようにと森崎は決意したのだ。



?????「やり直す?テメェのしてることはただの『リセット』だろ。
      都合の良い展開が来るまで何度も何度も何度も何度も時を遡ってよぉ。
      テメェも『森崎』を名乗るなら腹を決めやがれよ。うけけっ。
      どうあがいたってテメェはテメェ以上のモノになんかなれねぇんだよぉ!!」

352 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/18(火) 17:09:54 ID:???
森崎「……!?……うっ……」

三杉「どうしたんだ森崎。顔色が優れないようだが…」

森崎「い、いや。大丈夫だ。油絵の臭いがちょっときつくてなぁ。ハッハッハ」

適当にごまかして気遣いさせまいと振る舞う森崎だったが、先ほどの声が耳からなかなか離れてくれない。
ラムカーネが近くにいるとでも言うのだろうか。
それともあれこそが『キャプテン森崎』であろうとする自分の本心の叫びなのだろうか。

森崎「と、とりあえず場所を移そうぜ。歩いているうちに気分は良くなるだろうから」

三杉「そうかい?君が言うのならボクは止めないけれど……。
   だけど、具合が悪くなったらすぐに言うんだよ。こう見えても『医者志望』なのだからね」

森崎「はは、頼りにしてるぜ」

森崎と三杉は穏やかなクラシックが流れるホールをゆったりと回っていく。
リーグ戦での思い出や、自慢話や記録などを存分に語り合いながら歩く二人の行き着く次の場所は……


★ミューズィアム探検→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→オークション会場だ。超有名な絵画の贋作がおろされているようだが…?
ハート→ビクトリーノと合流する。早速ナンパに挑戦している。
スペード→数字が高いほど美人だぞ。イスラスと合流する。何故かクライフォートも一緒だ。
クラブ→中里と合流する。が、なんだか慌てた様子だぞ?
JOKER→桜の花を見上げつつテンション高く騒ぐ黒人に話しかけられる。

353 :森崎名無しさん:2012/09/18(火) 17:11:26 ID:???
★ミューズィアム探検→ ダイヤ8

354 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 07:39:47 ID:???
★ミューズィアム探検→ ダイヤ8 ★



森崎と三杉は地下の特設ホールへと向かった。
今回の美術展で気に入った作品を購入できる場所であり、
どれだけ自己の財産を誇示することに生きがいを感じている
富豪のコレクターたちの集会場でもあった。

森崎「なんというか場違い感が半端無いんですが」

三杉「見学するだけならタダさ。それになにも高い作品だけを取引しているわけじゃない」

確かにホールの中央の綺羅びやかなステージでは
テレビ番組でよく見受けられる巨大な電光掲示板に
目玉が飛び出すくらいの金額が何度も何度も表示されてはいるが、
端の方ではプロ選手としてはヒヨッコルーキーの森崎の給料でも十分買えそうなものが取引されている。

三杉「記念に何か買っていくかい?実家の両親にでも送るのもいいんじゃないかな」

そういうと三杉はある彫像のオークションの場へと向かっていく。
それは男の森崎でも思わず赤面しそうなくらいの、
男性の肉体美を惜しげもなく晒した裸の青年の像だった。
その姿はどことなく三杉に似ているような気がしなくもない。

三杉「(まったく弥生にも困ったものだ。ボクを感じられるような小物を送って欲しいだなんて。
   まぁ、確かにあまりにも寂しく待たせてしまうのも考えものだからね。
   ボクの代わりになるかどうかはわからないけれど、弥生の寂しさを少しでも紛らわせておくれよ)」

三杉は順当に裸の彫像を競り落とし、交換券を手に入れて森崎の方へと戻ってくる。

355 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 07:45:22 ID:???
三杉「君はどうするんだい?せっかく来たんだし、何かひとつくらいは買ってもいいんじゃないかな」

三杉の指し示す場所には、一般の者たちの作品が並べられている。
あくまでも趣味や副収入目当てでこういったものを制作したものが鎮座されていた。
素人作品といえば聞こえは悪いが、中には確かに目を引くような作品もいくつか見受けられる。

森崎「あれくらいの値段なら家族の土産になりそうだが……どうしたものか」

☆どうしますか?

A 華麗に咲き乱れるバラが描かれた絵画を…(難易度:易)
B サッカーボールを模した造花の花束を…(難易度:普)
C 心が熱く燃えてくるような不死鳥の彫像を…(難易度:難)
D 俺に芸術はよく分からないし。何も買わない。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

356 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 07:52:19 ID:kGBE1WfY
B

357 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 08:40:48 ID:+MB45eBA


358 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 09:30:08 ID:w48zAkjo
B

359 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 11:15:14 ID:???
>B サッカーボールを模した造花の花束を…(難易度:普)

森崎「そうだな。あのサッカーボール型の花束なんか良さそうだな」

森崎が目をつけたのは丁度サッカーボールほどの大きさの白色の花輪である。
実家のおみやげにするにも、部屋に飾る分にも問題無さそうだ。

三杉「オークションは単純な意地の張り合いだけじゃない。
   いかにして相手の購買欲をそぎ落とすかにかかっている。
   できるだけ無駄金を使わないように、うまくやるんだよ」

森崎「へいへい分かってますって。駆け引きや勝負事は昔から得意だったんだ。任せとけ!」

森崎は購入者用の椅子に腰掛け、購買札を係員から受け取る。
この札を掲げて、いくらで買うかを宣言して商品の値段を釣り上げていくのだ。
オークションの終了時に最高額を提示できていれば無事に購入権を得ることが出来る。

森崎「むむむ、この花束は結構人気があるみたいだな。
   いかにも金持ちそうなご婦人方だけじゃなく貴族みたいな男の人も結構参加しているぞ」

ふと周囲を見渡すと、自分と同じくこの花束に心を奪われた人たちが
蜜を求める蝶々のように群がっているではないか。
するとその中の一人と、森崎は偶然に目があった。

360 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 11:16:40 ID:???
★セリのライバルたち→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→金髪の貴族風の青年だ。あれ?なんだか何処かで見た覚えが…?
ハート→うら若きご令嬢だ。数字が多いほど美人だぞ!
スペード→なんとビクトリーノだ。女性へのプレゼント用にするつもりだろうか?
クラブ→非常に貫禄のある富豪風の男だ。こいつは手強そうだぞ…!
JOKER→ダイヤ+もう一人のこれまた金髪の貴族風の男が優しく微笑みかけてくる。

361 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 11:25:12 ID:???
★セリのライバルたち→ スペード9

362 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 13:25:59 ID:???
★セリのライバルたち→ スペード9 ★
>スペード→なんとビクトリーノだ。女性へのプレゼント用にするつもりだろうか?


ビクトリーノ「おう、森崎じゃねーか。奇遇だな」

森崎「どうしてビクトリーノがここにいる。
   美的で知的なオランダ女性のナンパに勤しんでたんじゃねーのか」

ビクトリーノ「フッフッフ。既に囲いは済ませている。
       後は如何にしてハートをキャッチできるかにかかっている。
       そのためにもここはやはりプレゼント大作戦だろうということさ」

森崎「……つまりその女の子の気を引くためにあの花を贈り物にしようってことか」

ビクトリーノ「そそ。つーわけで悪いがあの花束は俺のものだぜ!」

森崎「俺だってせっかく目をつけた商品をやすやすと奪われたくはないぞ。勝負だ!」

三杉「(下手にヒートアップして破産するようなことはしないようにしておくれよ)」

三杉が憐れむような瞳で二人を見つめる中、係員が金色のベルを掲げて競売の合図を出す。
果たしてこのボール型の花束を競り落とすのは誰なのか。

森崎「俺のもち金の中で自由に使えそうな金額は大体 5 00ユーロだ。
   この範囲内で勝負を仕掛けに行くぞ!」

係員「はい、それでは始めたいとます。まずは50ユーロからのお値段で……」

363 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 13:28:44 ID:???
☆どうしますか?

A 様子見で60ユーロ
B やや牽制気味に100ユーロ
C 少し強気に200ユーロ
D 主導権を握る300ユーロ
E 一気にけりをつける!400ユーロ
F 一瞬で方をつけてやる!500ユーロ
G うごかない
H あきらめる

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

364 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 13:40:06 ID:kGBE1WfY
A

365 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 13:44:34 ID:FKcLqrrY
B

366 :364:2012/09/19(水) 13:45:12 ID:kGBE1WfY
Bに変更でお願いします。

367 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 14:16:04 ID:???
>B やや牽制気味に100ユーロ


森崎「(まずはキリの良いところで100くらいで…)」

ビクトリーノ「80ユーロ!」

誰よりも素早く値段を釣り上げたのは南米の黒豹ことビクトリーノだった。
脚が速いだけでなくこういう場面での決断力のスピードも優れているのだろう。

三杉「実際何も考えずにとりあえず値段を叫んでいるだけだと思うのは素人考えだろうか」

森崎「(俺の提示額より少なかったのが幸いだな。奴には気をつけておかないとまた先を越されてしまうかも)」

森崎は1提示札を掲げ、花束の値段を100ユーロへと吊り上げる。

ビクトリーノ「むっ…だ、だがまだまだこれからだ!」

もちろんこのオークションに参加しているのは彼ら二人だけではない。
花が大好きな令嬢や、資産家のボンボンなどは親が本命のオークションの真っ最中をいいことに
これみよがしにと余裕綽々の表情で値段を吊り上げてこようとする。

110…120…130。次々上げられる提示札。目の前の商品価値を判断する自らの思考能力との勝負が再び迫ってくる。

森崎「(一体何処まで上がるんだ?もっと周囲の動きを止めるくらい強気で攻めなきゃいかんのか?)」

森崎の心配を余所に、一定の額でパタリと吊り上げの声が止む。

368 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 14:17:07 ID:???
★オイクラデスカー→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→150で止まっている。他の競売者はあまり乗り気じゃないようだ。
ハート→200で止まっている。ビクトリーノや一部の競売者はまだまだ乗り気だぞ
スペード→250で止まっている。ビクトリーノは既に諦めムードだが…?
クラブ→300で止まっている。森崎にとってはそろそろ苦しい値段帯だが…?
JOKER→『10000ユーロ』鶴の一声で会場がしぃんと静まり返る。一体何者だ!?

369 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 14:20:31 ID:???
★オイクラデスカー→ ハート4

370 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/19(水) 14:27:56 ID:???
★オイクラデスカー→ ハート4 ★
>ハート→200で止まっている。ビクトリーノや一部の競売者はまだまだ乗り気だぞ


係員「ただいまこのサッカーボール型の花束のお値段は200ユーロとなっております。
   これより上のお値段でご購入されたい方はございませんか?ございませんか〜?」

三杉「(特に名の売れた花細工職人の作品ではないにもかかわらず、なかなかの盛況だ。
   確かにボクの目から見ても見事な配色だ。それに何より丁寧に編みこまれた模様は
   この職人が花細工だけでなくサッカーにも多大な愛情を注いでいるということが見て取れる)」

ビクトリーノ「俺は何としてでもあの花束をゲットしてあの娘にアタックしてやる!ヒャッホー!」

森崎「(200ユーロ…。俺のもち金は500ユーロだから、まだ余裕はいくらかある。
   どうする?ここは強気に攻めるか堅実に固めていくか…?)」

ビクトリーノもまだまだ吊り上げる気でいるらしい。
場の空気と商品の値段を頭の中の天秤で計りつつ、森崎は札を出す。


☆どうしますか?(現在の値段:200ユーロ)

A 様子見で210ユーロ
B やや牽制気味に250ユーロ
C 少し強気に300ユーロ
D 主導権を握る400ユーロ
E 一気にけりをつける!500ユーロ
F うごかない
G あきらめる

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

371 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 14:35:58 ID:5hOOy/CQ


372 :森崎名無しさん:2012/09/19(水) 14:42:51 ID:etnEN/aA
C

373 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/20(木) 13:29:10 ID:???
>C 少し強気に300ユーロ


森崎「(よし、ここが狙い目だ)すぅーー……300!!」

ここで森崎は勝負に出る。300ユーロ。日本円にしておよそ3万円である。
一度大きく行きを吸い込んでからの、堂々とした発音での値段の吊り上げ。
特殊な造形とはいえ、花束一つに出せる金額としてはかなりのものだ。
だが、この強烈な牽制はこれまで積極的だった他の競売客の動きを確かに鈍らせた。

ビクトリーノ「うぐぐ…!さ、300ユーロ……だと……?
       (どうする俺?これ以上の値段だとたとえ花束を買えたとしても
       それをプレゼントした後のデートプランをもう一度練り直さなくちゃいけねぇ。
       ちゃちなレストランやホテルに誘うなんざ俺の流儀に反するし……くっそー!)」

森崎「(この雰囲気……来てる、来てるぞ。流れは俺の方に来ている!この勝負……もらった!)」


★ハマチハウマッチ→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→制限時間いっぱいに。見事花束は森崎が『300』ユーロで競り落とした!
スペード→ビクトリーノが絞り上げるようなうめき声で『310』と答える!
クラブ→『350!』髪の毛と口を尖らせたキツネ顔の少年が対抗してくる。
JOKER→『10000!』破格のつり上げに会場騒然!いったい誰が…?

374 :森崎名無しさん:2012/09/20(木) 13:30:05 ID:???
★ハマチハウマッチ→ ダイヤQ

375 :森崎名無しさん:2012/09/20(木) 13:30:17 ID:???
★ハマチハウマッチ→ JOKER

376 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/20(木) 13:42:47 ID:???
★ハマチハウマッチ→ ダイヤQ ★
>ダイヤ・ハート→制限時間いっぱいに。見事花束は森崎が『300』ユーロで競り落とした!


時間にしてはほんの僅かな、だが森崎にとっては
生きた心地がしない長い間が競売ホールをゆっくりと駆け巡っていく。

ジリリリーーーン!!

激しく打ち鳴らされるベルの音で森崎の視界は一気に晴れ渡った。
守りきった。見事300ユーロでサッカーボール型の花束を競り落とせたのである。

森崎「いよっしゃー!この独特の緊張感と購買感、オークションでなきゃ絶対に味わえないぜー」

ビクトリーノ「へ、へーんだ!そんな花なんかに300ユーロも払っちゃったりなんかして!無駄遣い乙!」

三杉「競売で負けた人は誰もがそう言うんだよ。みっともないからやめるんだ」

ビクトリーノ「ぐぎぎぎ……チッキショー!これで俺のナンパが失敗したらテメェの所為だからなー!覚えてろー!」

シュタタタタタタタタッ……

森崎と三杉はある意味この会場のどの作品よりも芸術的な俊足で競売ホールを涙目で走り去るビクトリーノを見送る。

三杉「さて、そろそろ集合時間だね。玄関ホールへと戻ろうか。
   ちなみに……その花束だけど、誰かへの贈り物にでもするのかい?」

なにか言いたげなニヤニヤとした憎らしい笑顔で、三杉はこの花の行く先を尋ねてくる。

377 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/20(木) 13:46:14 ID:???
☆どうしますか?

A 自室の観賞用にするつもりだったけど?
B 実家の両親へのおみやげだよ?
C もちろん意中の女の子へのプレゼントさ!
D もちろん大切な友人へのプレゼントさ!
E 実は……お前に送りたいと思っていたんだ!
F ビクトリーノの恋路を寛大に応援してやろうじゃないか!
G 特に考えていない。とりあえず買ってみただけ。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

378 :森崎名無しさん:2012/09/20(木) 14:13:02 ID:Ets+StFs
C

379 :森崎名無しさん:2012/09/20(木) 14:35:39 ID:dAxmd36c


380 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/20(木) 22:49:56 ID:???
>C もちろん意中の女の子へのプレゼントさ!


森崎「三杉も野暮だなぁ。男が花を買う理由は冠婚葬祭を除けば一つしかないだろうさ」

三杉「……これは済まなかったね。ボクとしたことが配慮に欠けた発言だったよ」

と言いつつも、森崎のこの回答を期待していた三杉はしたり顔で謝罪する。

三杉「こうして異国の土地でプロとしてやっていくにはそれこそ多くの人の助けが必要だ。
   チームのオーナー然り、監督然り、チームメイト然りマネージャー然り。
   地元のサポーターの応援や、僕達に研修という機会を与えてくれた
   サッカー協会の方たちにも感謝しなければならない」

一呼吸置き、先ほど競り落とした自分の姿にソックリの彫像を見つめ三杉は続ける。

三杉「その中でも、自分の心の支えとなってくれるパートナーが側にいてくれる。
   これほど心強いものはないだろうし、勇気を与えてくれる存在はいないだろう」

弥生の献身的な想いは、三杉の身体の世話だけでなく精神的なものも癒してくれていた。
決して自己主張すること無く、一歩引いたところから冷静に助言を与えてくれる。

『夢を追いかけている人を止めることなんて私には出来ない。
 だから私は見守っているだけ。そのかわり、誰よりも一番近いところで』

自分の目指す夢をそっと見守ってくれている彼女という存在がいるからこそ、
ガラスのエース・三杉淳は節度を守り、決して無茶をし過ぎないよう心がけることが出来るのだ。
いわば彼女は三杉にとっての『ブレーキ』なのだ。
暴走し、この身体が使いものにならなくなってしまわぬようにしてくれる大切な心の拠り所なのである。

381 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/20(木) 22:51:37 ID:???
三杉「君も一生を共にする覚悟が出来る素敵なパートナーに巡り会えればいいね。
   それとも既に見つけていたりするのかい?……おっと、また野暮な質問をしてしまったね」

森崎「(……実際の所どうなんだろうな。俺はまだミネルバ王女のことを好きなままでいるのか?)」

今思い出しても顔から火が出るほど恥ずかしい記憶が呼び起こされる。
WY大会イングランド戦の直前。森崎はチームメイト全員の前で好きな人の名前を盛大に叫ばされる醜態を晒した。
そのことを三杉が忘れているはずもない。きっとあの恋の続きの展開を期待しているに違いない。

森崎「(頼むからどうか無事でいてくれよ。もうロレンスさんやクリスのように
   誰かが目の前で消えて行くところなんて……絶対に見たくないんだから)」

この世界にいるうちはなるべくアカネイア大陸の事情は持ち込むまいとしていたが、
森崎は改めてマケドニア王女ミネルバの救出を強く誓うのだった。

※三杉の評価が上がりました。
※ビクトリーノの評価が下がりました。
※森崎が『花束』を手に入れました。プレゼントすると相手により好感度が上下します。



地下のホールからロビーへと戻ってきた森崎と三杉は、椅子に腰掛け他の同行者たちを静かに待つ。
今日の美術館の感想や、異国の地で身につけた新たな技について語っているうちに一人、二人と戻ってくる。

中里「待たせたでござるな森崎殿、三杉殿」

イスラス「悪いな。ちょっと話し込んじまっていて遅れた」

ところがビクトリーノだけが集合時間を過ぎても戻ってこない。
花束を買えず、ナンパをしくじり落ち込んでいる姿を見られたくないのだろうか?
少し罪悪感を覚えた森崎がちょっと探しに行ってくると言おうとしたその時。

382 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/20(木) 22:53:10 ID:???
『ド、ドロボー!ドロボーだ〜!!』

甲高い叫び声がロビー中に響き渡る。次の瞬間、この美術館のオーナーらしき男を突き飛ばし、
一人の男が森崎たちの目の前を尋常じゃない速度で通りすぎていく。
あまりのスピードと、いきなりのことで、逃げる人間の顔すらはっきり認識することが出来なかった。

中里「なにィ!盗人でござるか?」

三杉「美術館なんてそれこそ泥棒にとっては宝の宝庫だからね。
   値段なんて恐れ多くもつけられない作品もあるみたいだし」

そして、逃げた泥棒を追いかけるようにビクトリーノが黒い疾風となってロビーへと駆け込んでくる。

ビクトリーノ「お、ちょうどいい所に。お前らもちょっと手を貸してくれ!
       あの野郎、俺の鞄まで一緒にパクッていきやがったんだ!」

イスラス「何やってんだよまったく…。まぁ、いい運動になりそうだからな!」

ダダッ!

イスラスは椅子から飛び上がると、ビクトリーノと一緒に煙を巻きあげるがごとく外に向かって駆け抜けていく。
共に世界トップクラスの俊足だ。いくら泥棒といえども彼らの追跡から逃れられることは簡単ではないはずだ。

三杉「彼らに任せておけばとりあえずは安心かな?…………ん?これは…………」

先ほどの泥棒が慌てて落としていったものだろうか。
地味な包装がされてある小さな箱を三杉は拾い上げ、そして絶句する。

三杉「……関わりたくないものに関わってしまったな。これは……」

383 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/20(木) 22:54:47 ID:???
アムステルダムの街にとってはそれほど珍しいものではない。
だが、そうだとしても健全な肉体と精神を常に求められる自分たちにとっては禁忌に近い代物だ。

三杉「これは……麻薬だ。それもかなりの劇薬と言ってもいい」

中里「なっ……なんと!?」

森崎「お、おいおい。冗談だろ?」

医者との二足の草鞋を目指している三杉もこの禁断の薬の知識は持っていた。
そしてこんな白昼堂々とドラッグを持ち出す人間が危険かどうかなど
たとえ裏の世界の人間でなくとも分かりうることだった。

中里「このままでは二人が危ないでござる。追いかけて止めさせなくては」

忍の世界ではよくあることなのだろうか。中里は冷静な態度で状況を判断している。

三杉「森崎、君はどうする?一人はここに残って他のみんなの荷物を見ていてもらいたいんだが」


☆どうしますか?

A 自分が残り、追跡は三杉と中里に任せる
B 三杉を残し、中里と一緒に追跡する
C 中里を残し、三杉と一緒に追跡する

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

384 :森崎名無しさん:2012/09/20(木) 22:55:26 ID:Ets+StFs
B

385 :森崎名無しさん:2012/09/20(木) 22:56:54 ID:S192Lxao
A

386 :森崎名無しさん:2012/09/20(木) 23:05:17 ID:xd8YYprY
B

387 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:45:17 ID:???
>B 三杉を残し、中里と一緒に追跡する


森崎「いや、ここは俺と中里が追いかける。
   心臓の弱いお前じゃアイツらを追いかけるなんて無茶すぎる」

三杉「言ってくれるね。……だけど、確かに今回は君たち二人のほうが適任そうだ。
   二人のことを頼んだよ。中里、君も気をつけてくれたまえ」

中里「任せるでござる。(やはりどこの国にもいるものだ。『裏の世界』に生きる者というものは…)」

午前中にイスラスからこの町に纏わる麻薬の話を聞いているだけに、
森崎の胸中は嵐前の波のようにざわついていた。
いざとなれば戦う力を持っている自分が皆を守らなくてはいけない。
森崎は三杉に自分の荷物を預けると、中里と一緒にビクトリーノたちの後を追いかける。

三杉「(まったく……昔から彼はあらゆるトラブルを持ち込んできたものだ。
   だが、どんな形にせよ解決の糸口を見つけてきたのも彼だ。
   きっと森崎ならば何とかしてくれるのではないだろうか。
   ……信頼と期待は別物だ。けれども、確かに森崎には人を惹きつける何かがある)」

仲間たちの無事を信じ、荷物番をしている三杉のもとに見知った顔が駆け込んでくる。

三杉「クライフォートじゃないか。君もここに来ていたのか」

クライフォート「ああ、少し野暮用でな。それよりイスラスを見なかったか?」

三杉「彼なら今さっき泥棒を追いかけるために外へと飛び出していったよ」

三杉の返答を聞き、クライフォートは少し顔を歪ませる。
何やら彼に一刻も早く伝えたい情報があったらしい。

388 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:46:19 ID:???
クライフォート「この間の仮面の男のことを覚えているか」

三杉「! ああ。あのとんでもない足の速さの謎の男のことだね」

クライフォート「奴がまた現れてな。こいつをイスラスに渡して欲しいと言い残して消えてしまった」

三杉「これは……」

クライフォートは鞄の中から分厚いスポーツタオルに包まれたあるモノをゆっくりと取り出した。
それは三杉がモロドフから受け取った荷物の中に入っていた蒼色の宝石と非常によく似た形状をしていた。
ただひとつ違うのは、全ての光を飲み込んでしまうかのようなドス黒い濁った色をしていることだ。

クライフォート「あの日の夜。イスラスが俺たちに話してくれたことが全て真実なのだとしたら…」

三杉はクライフォートの言葉を聞きはっと息を呑む。
行方不明だったイスラスがアヤックスの寮に戻ってきたあの日。
クライフォートと和解した後、彼は自分が今までどこにいてどうしていたのか語ったことを思い出す。

クライフォート「うかつに触るなよ。布越しに触れている今の俺でも、正気を保つのに苦労しているんだ」

三杉「まさかこれが彼の言っていた『闇のオーブ』のかけらだと言うのかい?
   所持者に強い精神力が備わる代わりに精神に異常をきたすというあの……」

身動きすることができなくなるほどの悍ましい力が、黒色のかけらから伝わってくる。
確かに人格が大きく歪んでしまうほどの禍々しい正気が指先から染み込んでくるようだ。

三杉「確かイスラスは黒いローブの老人に謎の組織に拉致されたと言っていたな」

ここ最近次々と将来有望な若手選手が疾走している事件の被害者たちが、
この黒いかけらの虜にされ、集められているとイスラスは言っていた。

389 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:48:47 ID:???
三杉「この世界では絶対に裁かれない合法……いや、魔法ドラッグとは言い得て妙だな。
   だが、なぜその仮面の男はこれをイスラスに渡そうとしているんだ?」

クライフォート「それは分からん。だが、あの男は言っていた。
        一度闇に取り込まれた者は二度と闇から抜け出せない。
        取り返しがつかなくなる前に俺たちのところに戻って来い……とな」

三杉「……ふぅ。おとなしく荷物番なんてしていられる状況じゃなくなったな。
   近くの施設にコインロッカーがあったはずだ。そこに全部押し込んでおこうかな」

クライフォート「とにかく俺はイスラスを追いかける。
        あの仮面の男もイスラスを追っているはずだ。
        お前も荷物を片付けたらアイツの捜索を手伝ってくれ」

三杉「了解。
   (いったい何が起ころうとしているのだろう。こんな一見ただの宝石にしか見えない異質の存在。
   森崎、君ならばなにか知っているとでも言うのかい?
   魔法という特異な力がごく当たり前に存在する世界に滞在していた君ならば……!)」

390 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:50:41 ID:???
一方、森崎と中里はビクトリーノとイスラスを追いかけ街の郊外へと入り込んでいた。
しかしここで重大なミスに気がついてしまう。
この街に不慣れな二人はすっかり道の感覚が掴めず迷子になってしまっていたのだ。

森崎「うぎぎ……こんなことなら三杉を連れてくるんだったぜ……」

中里「そんなこと今更拙者に言われても困るでござる。
   しかし、こんな事もあろうかとこんなものを用意しておいたでござる」

森崎「なんじゃそれは」

中里が取り出した巻物を訝しげに睨む森崎。どこか見覚えのあるそれは、
昔森崎も愛用していた名前を書いた人物の能力が分かるという秘伝の巻物に似ていなくもない。

中里「これに名前を書けばあら不思議!その者が持つ霊気を通じて居場所を探り、
   現在所在地がはっきりくっきり浮かんでくるのでござる。名付けて『幽幻目』の巻でござる!」

森崎「おおう、なんだかよく分からんが早速やってみてくれよ」

中里「(実はただのGPS機能付きの地図であることは秘密でござる)」

中里は素早く印を刻み……もといデータを入力し二人の居場所を探りだす。

391 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 08:52:44 ID:???
★Ghost・Phantom・sight→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ビーチに向かったみたいだ。追いかけよう!
ハート→デパートに向かったみたいだ。追いかけよう!
スペード→公園に向かったみたいだ。追いかけよう!
クラブ→ドゥン!エラーが発生しました。巻物から聞こえる機械的な声に中里は狼狽えている…
JOKER→アヤックスのスタジアムに向かったみたいだ。追いかけよう!

392 :森崎名無しさん:2012/09/21(金) 08:53:15 ID:???
★Ghost・Phantom・sight→ JOKER

393 :森崎名無しさん:2012/09/21(金) 09:09:03 ID:???
オランダはJOKERに縁が深いなー

394 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:36:53 ID:???
>>393
順当にとあるフラグを重ねております。
今の私にあの方々を立派な貫禄を持たせて書けるかどうか…ううっ。
===========
★Ghost・Phantom・sight→ JOKER ★
>JOKER→アヤックスのスタジアムに向かったみたいだ。追いかけよう!


ピープーピー 検索完了しました

森崎「ん?何ひとりごと呟いてんだ中里」

中里「やや、なんでもござらんよ。どうやら二人は
   アヤックススタジアムのグラウンドへと向かっているようでござる」

森崎「下手に人が混み合いそうなトコよりはマシだな。よし、追いかけるぞ中里!」

中里「御意!」

395 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:38:20 ID:???
ここで少し時間は遡る。デパートで備品の買い物を終えたリブタとマネージャーのシャル。
そして特性のプロティンを大量に抱えたディックとブローリンがはちあわせていた。

シャル「ディック!それと…ブレーメンのブローリンさんでしたよね。こんにちは」

ブローリン「こんにちは。君たちも買い物かい?」

ディック「なんだよマネージャー。ブタちゃんとデートかい?」

リブタ「お、おお、俺はぶ、ぶぶ、ブタじゃないやーい!ぶっひぃぃぃい!!」

ブローリン「(名は体を表すとはこのことか。だが、この体格の大きさは競り合い時には脅威だな)」

ディックの煽りに顔を真赤にして鼻穴をふくらませるリブタを、シャルはどうどうと抑える。

シャル「もう、ディックも子供じゃないんだからいつまでもからかうのは止めなよ。
    これでも昔に比べたら大分引き締まってる……と、思うかな。う〜ん、どうだろ」

自信無さ気なコメントを残すシャルに対し、リブタは頬をタプタプ揺らしながら悲観にくれる。

リブタ「そんなァ〜!ここ最近ずっとお菓子食べるの我慢してるのに〜!」

ディック「もちっとスマートに走り回れる身体をしっかり作りやがらねぇと。
     俺の秘蔵のプロティンを分けてやる。こいつを摂取すればすぐにマッスルボデーに…」

リブタ「い、いいよ…。俺、そういうの取ると昔から太っちゃう体質なんだよ」

ブローリン「ならば腹筋だ。腹筋一つにも色々と種類があってだな。
      腹回りの肉をそぎ落としたい場合、こう、身体をVの字のようにだね…」

396 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:39:43 ID:???
シャル「あ、その話わたしも気になります。詳しく教えて下さい!
    最近脇腹あたりのお肉がちょっーっと、ほんのちょーっと摘めちゃって…」

リブタ「俺が食べるの我慢して取っておいたお菓子こっそり食べてるからでしょ。この間見ちゃったんだよね…」

シャル「ドキーン!い、いやぁあれはその…ほら、仕事を早く済ませるのがわたしのモットーでしょ?
    だからあれは頭の回転を速くするためにしかたなく……」

ディック「あんまり早すぎて雑になるのも考えものだけどなー」

シャル「はい……精進します」

そんな雑談を交わしつつ、ディックたち4人は和やかな雰囲気でアヤックスの寮への帰路を歩く。

ブローリン「しかし、女子のマネージャーといえば俺が元いたチームのことを思い出すよ」

ディック「なになに?その子どんな子?可愛い子?
     うちのサルみたいなのとは違って有能な子なんだろうな〜」

シャル「サルじゃないシャルだー!ムッキー!!……って、あらヤダ。オホホ」

リブタ「(また人の名前をもじって馬鹿にするー。
    うん、いつかディックに名前ネタでギャフンと言わせてみせるぞ)」

後日、リブタはディックという名に隠された意味を偶然知ることになり
さすがにこれは可哀想だと復讐を思いとどまるのだがそれはまた別のお話である。

ブローリン「可愛いかどうかは俺の口からは言えんが、有能なマネージャーだったと誇れるな。
      彼女の名前はシェリー。科学者である兄と一緒に俺たちのチームのサポートに無くてはならない存在だった」

397 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:40:52 ID:???
科学的トレーニングを導入することになったスウェーデンユースは、
これまでとは大きく違う練習項目に戸惑うものは少なくなかった。
腹筋一筋であったブローリンも例外ではなく、練習内容を理解していく
他の者たちの驚くほどの成長に取り残され、思い悩んだものである。
そんなとき、彼女の献身的な補助によりブローリンはようやく練習のコツを掴み、
チームメイトと同様に飛躍的に実力を伸ばすことに成功したのである。

ブローリン「(そうだ。カレンを事故で失い悲しみにくれたのはレヴィンや俺たちだけじゃない。
      カレンの親友であった彼女も、あの日から暗い影を背負うようになってしまった……)」

もしもやり直せるものならばやり直したい。レヴィンの切なる願いを成就するためにも。
星のかけらを出来るだけ集め、カレンを生き返らせなくては。
そうすればきっとあの頃のように。皆が笑顔を取り戻せるはずだとブローリンは固く拳を握る。

リブタ「ぶひぃ…ぶひぃ…ちょ、ちょっと公園で休んでいこうよ。ノドが乾いた……」

ディック「ああん?甘ったれたこと言ってんじゃねぇよ!だからテメェは何時まで経っても……!」

シャル「ま、まぁまぁ。わたしも午前中ずっと歩きづめでちょっと疲れちゃったし」

ブローリン「俺もこの街の風景を色々と見て回りたい。構わないだろうか?」

ディック「……けっ、わーったよ。わっかりました〜」

ディックたち4人は近くの公園のベンチへと向かう。
一方その頃、その公園ではクリスマン、カイザー、レンセンブリンクの三人が
『とある人物』からの依頼を受けて『とある探し物』をしていた。

398 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:42:14 ID:???
クリスマン「どうだ?見つかったか?」

カイザー「うんにゃ。こっちには何にも手がかりなし」

レンセンブリンク「……同じく。本当にこんな場所にあるのか?」

クリスマン「あると思う。いや、絶対にあるはずだ!そして何が何でも見つけなくちゃいけない。
      アヤックスアカデミーに伝わる『伝説の三人組』が残した『お宝』を!」

レンセンブリンク「本当にそんなもの存在するのか?よくあるつくり話とかじゃないのか?」

カイザー「俺はこういう宝探しって結構好きだけどな。ウッシッシ」

レンセンブリンク「クリスマン、少し冷静になれよ。こんなお遊びみたいな無駄な努力するより
         ブレーメンの戦力を分析するとか弱点を探すとかしたほうがよほど有意義じゃ…」

クリスマン「それだけじゃダメなんだよ。今の俺達じゃ……ダメなんだ。
      そうじゃなきゃ、俺達は何時まで経っても『前座』扱いだ。
      イスラスも復帰し、クライフォート、三杉との三本柱になったアヤックスは確かに強い。
      でも……このままアイツらにおんぶに抱っこするだけの存在でお前たちは満足なのか?」

レンセンブリンク「……そんなわけないさ。俺にだって点取り屋の意地はある」

カイザー「うーん…俺達が強くなればさらにアヤックスはさらに盤石になるってことは分かるぜ」

クリスマン「フェイエノールトにレンタル移籍していた頃の事を思い出そうぜ。
      あの時の俺達はドイツの守護神と呼ばれていたデューター・ミューラーさえも翻弄できた。
      俺たち三人の力を合わせれば誰が相手だろうと渡り合える。
      だから探すんだよ。俺達じゃなきゃ出来ないとっておきってのを」

399 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:43:36 ID:???
レンセンブリンク「それがアヤックスアカデミーに伝わる『伝説の三人組』が残した『お宝』とでも?
         ……ところでそのお宝の情報ってどこから手に入れたんだ?」

クリスマン「実はその『伝説の三人組』のメンバーの一人から電話が入ったんだよ。
     『君たちに探してもらいたいものがある。僕達の歴史を受け継ぐに値する後継者たちに』って」

カイザー「へえぇ!そいつはすげぇや!で、その伝説の男ってのは何者なんだ?」

クリスマン「……探し物を見つけてくれたら名前を明かすとしか。
      けど、大体見当はついてるんだ。アヤックスアカデミー出身で、
      伝説の名を関するに相応しい『三人組』といえばあの人達しかいないって」

レンセンブリンク「! そ、それはまさか……まさかあの三人のことだというのか!?」

クリスマン「多分だけどな。どうだ、俄然やる気になっただろう。
      あの三人の後継者になれるかどうかの特大のチャンスなんだぜこれは!」

カイザー「ウッヒョー!そうと決まれば何としてでも探してやろうじゃないの!」

レンセンブリンク「やれやれ。こうなったら最後まで付き合うとしますか」

クリスマン「ああ、必ず見つけてやろうぜ。『星のかけら』という名の青い宝石…俺たちの夢を!」

こうしてクリスマンたちオランダトリオは『宝探し』を再開する
アヤックスアカデミー出身の伝説の三人組。
そう、今やサッカーファンにおいて世界でその名を知らぬものはいないほどの有名選手。
ファンベルグ。フーリア。ニスケンス。セリエAのトップで活躍する彼らの偉業はまさに伝説の名に相応しい。
彼らの力にあやかれるものならばと地面を這い、ゴミ箱をあさり、
道行くカップルの非難を受けつつ、三人は公園中の怪しいところを徹底的に探しまわるのだった。

400 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:44:58 ID:???
ビクトリーノ「こんにゃろー!待ーちやがれー!!」

イスラス「あいつ……相当逃げ慣れているな。このままじゃ振り切られるぞ」

美術館から飛び出してきた男を追いかけ、公園までやってきた俊足コンビ。
しかし男は身軽な動きで道行く人を避け、花壇の間を器用に走り抜けていく。
どうやって追い込むべきかと考える矢先、聞き覚えのある声が聞こえてくる。

シャル「イスラスー!そんなに慌てていったいどうしたの〜?」

リブタ「こっちにおいでよー。ここのジェラートの美味しさったらもう絶品で絶品で」

ディック「っておい!どさくさに紛れて俺の分を食おうとしてんじゃねぇよブタが!」

イスラス「シャル?それにリブタ……ディックも一緒か」

ビクトリーノ「おい、呑気に手を振ってる場合じゃねーぞ。このままじゃ見失うって!」

イスラス「! くっ…しまった!」

男は茂みをかき分け、公園の中央にある巨大な噴水の方へと向かっていく。
慌てて二人も後を追うようにして体を屈めて草の間をかき分けていく。

ブローリン「いったい何をやっているんだあの二人は…?何かを追いかけているように見えたが」

シャル「なんだか気になるね。わたし、ちょっと追いかけてみようかな〜」

リブタ「ええ〜?走るのはちょっとご勘弁願いたいところなんだけど…」

ディック「食ったら走れ!それが太らない第一歩だっつーの!」

401 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:46:28 ID:???
巨漢コンビとスイーツコンビはイスラスとビクトリーノを追いかけ、噴水の方へと向かう。
それと同時刻。クリスマンたちは恥も外聞も捨て、ずぶ濡れになりながら噴水の中を『宝探し』していた。
子供が母親にあの人達は何をしているのという純粋な質問をし、
それに対して母親は見てはいけませんよと的確な返答をしているのもお約束である。

カイザー「ヒャッホー!ビーチで泳げなかった分ここで泳いじゃうぜ〜!ワイルドだろ〜?」

レンセンブリンク「真面目に探せカイザー!……くっ、どうして俺がこんな恥ずかしい目に……」

クリスマン「俺の予感が正しければここに『星のかけら』があるはずだ。
      水面に青白く光るものが見えたんだ。きっと、この中に…ブクブクブク…ブホッっ!?」

盛大に空気を吐き出しながらクリスマンは必死に手を伸ばして掴んだ『ソレ』を掲げる。
青白く輝く小さな宝石。間違いない。きっとこれが『星のかけら』と呼ばれるモノなのだろう。

クリスマン「やったァ!見つけたぞォ!これで……これであの伝説の三人から……
      ファンベルグさんたちからとっておきの技を教えてもらえ――!?」

そのとき目の前を突風が過ぎていった。いや、人だ。
水か汗か涙かもわからないほどにびしょ濡れになっていたクリスマンが
歓喜の表情で握りしめていた『星のかけら』が今目の前を通り抜けた人にもぎ取られていったのだ。

クリスマン「ンノォーーーーッ!?お、おい、追い、追いかけけけけーーー!!」

どう表現したらいいか分からない絶叫が公園中に響き渡った。
自分で出した声の大きさに驚き我に返ったクリスマンは、これまた驚き目が点になっている
レンセンブリンクとカイザーを引き連れ、お宝を横取りした謎の人影を追いかける。

カイザー「へへぇー。このカイザー様と追いかけっこしようとはいい度胸してんじゃん!」

レンセンブリンク「どうやらアヤックススタジアムの方へと逃げていくみたいだ。このまま追い込むぞ!」

402 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:47:49 ID:???
こうして実に11人もの追跡者を引き連れ、男はスタジアムの中へと逃げこんでいく。

森崎「中里、奴は確かにこの中に逃げ込んだんだよな?」

中里「機械が…や、失敬。巻物が正常に動作しているならばその通りでござる」

ビクトリーノ「なんだ、お前たちも追いかけてきたのか。ご苦労なこったぜ」

ブローリン「いったい何の騒ぎなのだこれは。説明してくれないか?」

森崎は美術館の作品やビクトリーノの荷物を奪い逃走する男がここに逃げ込んだこと、
そしてその男が危険な薬を落とすところを見てしまい、これは危険だと追いかけてきたと説明する。

クリスマン「それだけじゃないぞ。アイツは俺達が必死に探しまわって見つけた『お宝』まで奪っていきやがったんだ」

森崎「お宝だって?一体それは何なんだ?」

カイザー「それはだな、星のもがもがもが」

レンセンブリンク「(君は馬鹿か?下手に口を滑らせてせっかくの
         『伝説の三人組』からの指導を公にするつもりか)」

カイザー「もがーもががーもがっがもがー!」

クリスマン「べべ、別に大したものじゃないんだけどさ。そ、そう。財布だよ財布。
      ビクトリーノもアイツに荷物を盗られたんだろ?早く取り返さないとな」

ビクトリーノ「お、おう。だが森崎の話が本当だとすると、ちょっとヤバイ相手なんじゃないのか?」

403 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:49:15 ID:???
イスラス「……そうだな。下手に固まって行動するのは危険かもしれん。
     連絡手段を用意して、3手に分かれて行動しよう。
     森崎、メンバー分けを任せても構わないか?」

森崎「別に構わないが……。なんだかお前、こんな危機敵状況なのに随分落ち着いてるのな」

約3年戦いの場に立ち続けた森崎や、忍びの者である中里ならばいざしらずである。
それとも『闇の軍団』にいた経歴を持つ彼だからこそなのだろうか。

イスラス「内心ビビってるのが本音さ。だが、俺はもう何からも逃げないって決めたんでな」

不敵に笑うイスラスに、森崎は安心していいのか不安になるべきなのか判断することはできなかった。

森崎「よし、みんなきけ。これから逃げた泥棒を3手に分かれて追跡する。
   相手は何かしらの凶器を持ってる可能性も考えられるから、
   たとえ泥棒を見つけても慌てず騒がず仲間たちに連絡すること!」

ビクトリーノ「ヒュ〜。なんだか今のお前、サッカーしてる時よりもリーダーっぽくて頼もしいぜ」

森崎「喜んでいいのかどうか微妙だな、ソレ。
   (まぁこれもアカネイアで部隊長や指揮官をずっと任されてきた経験と呼べるのかもな)」

褒められているのかからかわれているのか悩みつつ、
森崎はこのスタジアムに集まった11人を3つの班へと振り分ける。

404 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 12:51:09 ID:???
アンナ「あらまぁ。JOKERを引き当てたことで大分後に予定されていたことが随分前倒しされちゃったわね。
    さて、現在進行中のキャプ翼シナリオではFEシナリオのような戦闘は行われないけれども、
    今回のような何かの事件に巻き込まれたりして、どこかを探索するというミッションが発生するわ。
    戦場パートでの部隊振り分けを参考にして、チームを振り分けてちょうだいね」



アンナ「組み合わせは特に悩む必要はないけれど、基本的に仲がいい人たち同士のほうが
    いざという時のピンチを乗り越えられる可能性が高いということだけ。
    といっても、結末がガラリと変わるようなことはないので、
    仲良くしたい、活躍が見たいという仲間と一緒に組むのがベストかしらね」


☆チーム編成を行います。

@スタジアム内の施設を探す(グッズショップや事務室、トイレなども)
A観客席周りを探す(放送席や非常階段なども)
Bフィールド周辺を探す(ベンチや選手用のロッカールームなども)

※@:A:B の順に部隊に割く人数を合計『12以内』になるようにお書きください。

(例)
4:4:3
(@、Aのチームは4人、Bのチームは3人)

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

405 :森崎名無しさん:2012/09/21(金) 13:51:49 ID:vWqy/9AY
4:4:3
ちなみに12人以内でしたが11人でいいんですよね?

406 :森崎名無しさん:2012/09/21(金) 14:33:54 ID:Ic7rr/e2
4:4:3

407 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/21(金) 15:17:43 ID:???
>>405
はい、その通りです。どこからコピペしてきたのかバレてしまう…w
===========
>4:4:3

森崎「広く見渡せるフィールド周辺は一人少なくても大丈夫だろう。
   それより隠れやすい個室を探すチームに人数を割かなければ」

◎ブレーメン
【森崎・ビクトリーノ・ブローリン・中里】

◎アヤックス
【イスラス・リブタ・ディック・クリスマン・カイザー・レンセンブリンク・シャル】


@スタジアム内の施設を探す(グッズショップや事務室、トイレなども)






(例)
☆森崎
・ビクトリーノ
・イスラス
・リブタ

上記のようにチームを組ませたいメンバーを明記してください。

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

408 :森崎名無しさん:2012/09/21(金) 15:52:41 ID:UIMcUqrw
森崎・イスラス・ブローリン・ビクトリーノ

409 :森崎名無しさん:2012/09/21(金) 16:20:08 ID:vWqy/9AY
森崎・ビクトリーノ・ブローリン・イスラス

410 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 13:15:18 ID:???
>森崎・イスラス・ブローリン・ビクトリーノ


森崎「施設内の探索は俺とビクトリーノ。イスラス、そしてブローリンに任せてくれ」

中里「欧州を代表するスピードスターの共演でござるか。
   お主たちならどんな奴でも捕まえられそうでござるな」

ビクトリーノ「オーケーベイビー。ちょちょいのちょいでふんづかまえてくらぁ」

ブローリン「いざとなれば俺が腹筋で盾を築こう。ボールだろうが鉛玉だろうが弾き返してやるぜ」

イスラス「アンタの場合、まったく冗談に聞こえない所がスゴイよな…」

ドシンと鈍い音を立てて、腹を叩くブローリンが実に頼もしく思えてしまう。

レンセンブリンク「それでは次に、観客席回りの担当を決めましょう。
         泥棒は逃走経路を求めて非常口に繋がる通路に入り込む可能性は高いでしょうし」

411 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 13:16:36 ID:???
◎ブレーメン
【中里】

◎アヤックス
【リブタ・ディック・クリスマン・カイザー・レンセンブリンク・シャル】


A観客席周りを探す(放送席や非常階段なども)






(例)
☆森崎
・ビクトリーノ
・イスラス
・リブタ

上記のようにチームを組ませたいメンバーを明記してください。

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

412 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 13:19:41 ID:0zHnUJbI
☆中里
・リブタ
・クリスマン
・シャル

413 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 13:23:58 ID:CTCvGRi2
☆中里
・リブタ
・クリスマン
・シャル


414 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 13:36:31 ID:???
☆中里
・リブタ
・クリスマン
・シャル

森崎「それじゃあ中里、第2班のリーダーは任せたぞ」

中里「了解でござる」

クリスマン「(レンセンとカイザーとは別の班になってしまったか。
      ……いや、これはいい機会だ。俺たちは三人揃わなきゃ何も出来ないと
      自ら『ブレーキ』を踏んでいる節がどこかしらにあった)」

今日の宝探しでもそうである。三人だからできる事を探すのではなく、
三人揃ってなくとも、個で戦える実力を探そうとしなければいけなかったのではないか。
いくらファンベルグたちから指導を受けてもらえたところで、
それぞれが個で勝負できるほどの力が無ければ大した実を結ばないだろう。

リブタ「ううー…なんだか怖いなぁ。噂だとここ、夜になると『何か出る』って噂だし……」

シャル「嘘、ヤダ!なんでこんな直前になってそういうこと言うのかなー!?」

中里「(拙者の目論見が正しければ、あの逃げた男、間違いなく『裏稼業』の者の動きでござった。
   いざというときは、拙者が影となりてこの者たちを守ってやらねば……)」

シャルの適度に引き締まった形の良い健康的な太ももに目を凝らしつつ、中里はシリアスな表情で思いにふける。

イスラス「(…………)」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
 
中里「(むっ、殺気を感じる…)も、森崎殿。残りのメンバーのことだが、誰をリーダーに任命するのでござろうか?」

415 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 13:39:00 ID:???
◎アヤックス
【ディック・カイザー・レンセンブリンク】


Bフィールド周辺を探す(ベンチや選手用のロッカールームなども)





(例)
☆森崎
・ビクトリーノ
・イスラス
・リブタ

上記のようにチームを組ませたいメンバーを明記してください。

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

416 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 14:03:36 ID:0zHnUJbI
☆カイザー
・ディック
・レンセンブリンク

417 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 14:04:24 ID:DHqHTd1k
☆カイザー
・ディック
・レンセンブリンク

418 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:04:22 ID:???
☆カイザー
・ディック
・レンセンブリンク


森崎「よし、第3班のリーダーはお前だ!」

森崎が選んだのはクールな風貌のレンセンブリンクでも、
大柄な体格で頼りになりそうなディックでもなかった。

カイザー「ヒャッホー!なかなか見る目があるなァアンタ!気に入ったぜ!」

太陽のような眩しい笑顔が印象的な男。ゲルト・カイザー。
だが、この底抜けの明るさ……悪く言えばアホっぽい喋り方は森崎もどこか見覚えがあった。

森崎「(ああ、そうか。こいつら『修哲トリオ』に似てるんだ
   こいつはさしずめ来生ポジションか。う〜ん、今更ながらリーダーを任せて大丈夫なのか?)」

やや不安が募ったが、他のメンバーがうまく補佐してくれることを祈りつつ森崎たちは探索を開始する。
すでに外は日が暮れ始め、徐々に星の光が夜空に煌めき始める時刻を告げようとしていた……。

419 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:05:26 ID:???
アムステルダム。表向きは地域こぞってサッカーが盛んな華やかな街ではあるが、
その裏の顔は闇に溶ける帳のように、深く暗い色を持っている。
アヤックススタジアムに逃げ込んだこの男。
俗にいう『マフィア』と呼ばれている集団に属している『裏の世界』の者である。

O「なんてこった…。まさかあんな素人連中につけられちまうなんて。
 もしもこんなポカミスがボスに知られちまったら……ブルブル」

この組織では互いのことをアルファベットで呼び合っている。
AからZまでの構成員がおり、Aに近ければ近いほど優秀の証明とされた。
つまり、何かで組織に貢献するたびに名前が入れ替わることもあるのである。
そして、この『O』と呼ばれる男は下から数えたほうが早い立場であり、
このままでは『P』や『Q』といった気の抜けた名前で呼ばれる可能性が高いということだ。

O「へへ……だが、新作の売れ行きはなかなか好調だったぜ。
 オークションの作品の中に潜ませて今日もジャンジャン売りさばかせてもらったぜ。
 政府に容認されたちっぽけな量じゃ、こちとら商売あがったりだからなぁ。
 おっと、もたもたしてると追いつかれちまう。さっさとトンズラ決め込まねぇとな」

黒豹のデザインがプリントされたスポーツバッグに
今日の売上金と、上司に渡す上納金を移し替え、男はにんまりとほくそえむ。

????「おっと。悪いがそうはさせないぜ」

が、次の瞬間その表情は凍り付く。目の前に突然現れた男……。
まるで自分の影からはい出てきたかのように湧いてでたその男は
悲鳴を上げるにも挙げられない男を昏倒させ、薬と金が詰め込まれた鞄を奪い取る。

O「ぐえっ……ぴっ……」

420 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:06:42 ID:???
????「(普段のあなたではとても味わえることの出来ない『幻想』の世界にご招待、か。
     『イリュージョンストライク』とは随分小洒落た名前なことで)」

だが、これでついに突き止めることが出来た。
自分の人生を、なにより大切な人たちの人生を狂わせた大本の存在が。
夢を失い、生きる希望さえ失いかけた自分に唯一残された最後の光。
今自分がいる部屋のような一切の明かりが入ってこない薄暗い場所。
闇の中でなければ見つけることなど出来やしない、本当に小さな光の粒だ。

????「まぁ、オタクはここで気持よく伸びているんだな。
     代わりに俺が目一杯楽しんできてやるからさ。この『逃走劇』を……な!」



〜森崎チーム〜

森崎「へぇ〜。外から見ても広いところだと思っていたが、中もかなり広いんだなぁ」

イスラス「うちのホームグラウンドってだけじゃなく、コンサートやライブ、
     格闘の大会なんかにも使われていたりするからな」

元は世界陸上選手権の誘致を目指し、陸上競技場を建設する計画を立てていたこのドームは、
現在はアムステルダムの様々なイベントに役立つ多目的大型ドームとして愛されていた。

ブローリン「俺たちの親善試合はここで行われるんだよな。想像しただけで胸が踊る。
      だが、それだけに逃げた男を探すのは苦労しそうだ」

ビクトリーノ「一度目視さえ出来ればどこまでも追いかけられる自信はあるんだがな。
       さて、何処に隠れているのかな〜子猫ちゃん?」

森崎「とても子猫と呼べるような相手じゃないだろうに…」

421 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:08:42 ID:???
★アレナのぼうけん→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→グッズショップの中を探してみよう
ハート→事務室の中を探してみよう
スペード→レストランホールの中を探してみよう
クラブ→トイレの中を探してみよう
JOKER→なんと地下へ続く謎の階段を発見!
※数字がKで泥棒発見。Q〜9でイスラスが、8〜5でブローリンが、4〜Aでビクトリーノが話しかけてきます。

422 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 15:10:02 ID:???
★アレナのぼうけん→ ダイヤA

423 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:52:16 ID:???
★アレナのぼうけん→ ダイヤA ★
>ダイヤ→グッズショップの中を探してみよう
>4〜Aでビクトリーノが話しかけてきます。


森崎たちはまずグッズショップへと向かうことにする。
そこではアヤックスの選手たちのキーホールダーやレプリカユニフォームなどが並べられていた。

ブローリン「お、イスラス。お前の分もちゃんとあるぞ。
      ちゃんと右足の色が白っぽくなってるんだな。随分しっかりと造形されてるぜ」

黒狼の名に相応しい漆黒の長髪を靡かせ駆けるその姿に、ブローリンは思わずため息を漏らす。

イスラス「……まぁ、悪い気はしないな。少し恥ずかしいが」

自分の姿が正直に反映される写真などとは違い、
デフォルメされたミニチュアフィギュアの自分はやけに爽やかに見えた。
姿こそ同じなれどまったくの別人のように思えて仕方なく、そして少し悲しかった。

イスラス「(こういう姿をサポーターに求められているってのは分かっている。けれども……俺は)」

本当の自分をさらけ出せない弱い自分を、未だに殻の中へと閉じ込めてしまっているのが現状だ。
そうでもしなければ、自分は自分でいられない。きっとここにもいられなくなる。
あの日。全てはあの日の事故さえなければと後悔しない日はイスラスの中には無いのだから。

イスラス「(……人の未来を奪い、蹴落とす、か。
     そうでもしなければ生きられない、戦えない奴がいると中山は言っていたが)」

誰かの夢を壊し、その破片を背負い込むだけの勇気が無いだけだと自分でも分かっている。
だから今でもこうして自分は後悔し続け、そして無駄な抵抗をすることしかできないのだから。

424 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:54:25 ID:???
ビクトリーノ「グッズショップか。ブレーメンの地元でも結構盛況してたよな」

思わず目移りしてしまいそうなくらいに派手に陳列されたグッズの数々を指さしながらビクトリーノは森崎に話しかけてくる。

森崎「ああ。自分の名前が入ったものを買ってくれる人がいることがあんなに嬉しいことだとは思わなかったよ」

誰かに認めてもらいたい。必要とされたいという強い気持ちで戦ってきた森崎は
自分のグッズを買って笑顔をほころばせる子供の姿を見た時、思わず泣きそうになったほどだ。

ビクトリーノ「でもやっぱり地元に愛着のある選手の人気には勝てないよなー。
       しょせんは助っ人外国人扱い。ユース次代からの叩き上げには敵わんぜ。
       シェスターのグッズの売上と比べたときは本気でへこんだもんだ」

森崎「ぐぬぬ……顔か。やっぱり顔なのか?サッカーも顔がイイ奴が優遇されてしまうのか?」

ビクトリーノ「馬鹿言っちゃいけねぇよ。顔だったら俺だって野性的な魅力が溢れてるし、
       お前だって……その、そうだよ。純朴というか草食系というか、優しそうだし」

必死に森崎の地味な顔の利点を探すビクトリーノの苦心する姿を見て森崎は余計に悲しくなってしまう。
なんとかこの寂しい雰囲気を変えるために、森崎は何か話題を出すことにした。


☆どうしますか?

A マーガスや他の連中の人気の順位はどうだったんだっけ?
B そういえば美術館でのナンパは成功したのか?
C 君、いい目をしてるね。『モテナイツ』に入らないか?
D 折角だし何か買っていこうかな〜?
E 泥棒に盗られたバッグに何を入れてたんだ?

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

425 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 16:35:10 ID:CztjSsHE
C

426 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 16:40:13 ID:skPlZ1kU
E

427 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 16:40:28 ID:CTCvGRi2
A

428 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 17:07:49 ID:/C1QCDyo
A

429 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 18:02:01 ID:???
>A マーガスや他の連中の人気の順位はどうだったんだっけ?

森崎「シェスターの人気がチームダントツ一位ってのは分かるんだけど、
   他の連中の人気の順位ってどんな感じだったんだっけ?」

ビクトリーノ「ん?ああ、それなら確か前に年配の選手たちが話してたのを聞いたぜ。確か…」



★森崎の人気→! card=
ビクトリーノの人気→! card=
マーガスの人気→! card=
ブローリンの人気→! card=
中里の人気→! card=★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

【補足・補正】
森崎のカードがダイヤで『頑張り屋』で+4
森崎のカードがハート・スペードで『正GK』で+2
ビクトリーノのカードがダイヤで『チーム得点王』で+5
ビクトリーノのカードがハートで『野生の魅力』で+3
マーガスのカードがダイヤで『チーム得点王』で+5
マーガスのカードがハート・スペードで『地元選手』で+4
ブローリンのカードがダイヤ・ハートで『守備の要』で+3
中里のカードがダイヤで『チームの切り札』で+5
中里のカードがスペードで『実績不足』で-2
中里のカードがクラブで『素行に問題アリ』で-5


※順位によってやる気が出たり、仲間の評価が上下します。

430 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 18:02:32 ID:???
★森崎の人気→ クラブ5 =
ビクトリーノの人気→ ハートA =
マーガスの人気→ ダイヤ10 =
ブローリンの人気→ ダイヤ2 =
中里の人気→ ハート10 =★

431 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 18:14:15 ID:???
NINJAマニアはシェスターだけじゃないんだなw

432 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 18:18:50 ID:???
シェスターがNINJAネタで盛り上げた所に東洋の日の出ずる国から本物のNINJAが来たとなれば・・・
今やブレーメンは空前絶後のNINJAブーム!

433 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 08:23:32 ID:???
>>431-432
シェスターは中里と一緒にメディアに写りたがると思いますしねw
おのずと彼もブレーメンサポーターに気に入られていったのでしょう。
===========
★森崎の人気→ クラブ5 =5
ビクトリーノの人気→ ハートA+3 =4
マーガスの人気→ ダイヤ10+5 =15
ブローリンの人気→ ダイヤ2+3 =5
中里の人気→ ハート10 =10★
===========
ビクトリーノ「マーガスのやつは今シーズンはチーム得点王にもなってたし
       男性層からの人気はシェスターよりも上かもしれないぜ」

ナパームヘッドという新技を引っさげて、空中戦にさらに磨きがかかったマーガス。
地元民にとってはシェスターと並ぶ人気選手に成長したと言ってもいいだろう。

ビクトリーノ「んで、意外と人気があるのが中里の野郎だ」

森崎「えっ?」

シーズン途中からのチーム合流、まだスタメン定着を果たしていないにもかかわらず彼の人気は高かった。
チームの顔であるシェスターとよく一緒につるんでいる影響もあるのだろうが、
時折見せる『ニンポー』のような不可思議なプレイが熱狂的ファンを生み出しているのである。

森崎「うぎぎ……同じ地味顔なのにアイツは派手なプレイをしやがるからなぁ」

実家の家業の根絶を食い止めるためにと必死になっているというのは分かるのだが、
後から来たものに追い越されるという喪失感は拭えなかった。

ビクトリーノ「ドイツじゃ俺のワイルドな風貌はウケねぇのかな。
       シュッとしたスマートなスタイルってのはどうも苦手でなァ…」

434 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 08:26:24 ID:???
森崎「まぁ、お互いまだブレーメンに来て1年しか経ってないんだし。
   人気ってのはこれから積み上げていくものなんじゃないか?」

ビクトリーノ「……そうだな。何事もコツコツとだな。
       努力は絶対に裏切らねぇ。サッカーも人気取りも一緒か」

いつまでこのチームで戦うことになるかは今は誰にもわからない。
だが、どうせならサポーターの応援を全身に浴びれるような
愛される選手になりたいものだと二人は一層の精進を誓うのだった。

※ビクトリーノの評価が上がりました。
※『ビクトリーノのかけら』が回復しました。



〜中里チーム〜

スタジアム3階をぐるりと取り囲む観客席。およそ5万人を収容できるその広さは圧巻である。
清掃作業をしている者がぽつぽつといるくらいで、怪しい風貌の男の姿は見えない。

リブタ「さすがに目立つような場所にわざわざ残っていることはないんじゃないかなァ」

クリスマン「どうだろうな。あえて裏をかいている場合も考えられるぞ」

シャル「階段の踊場とか怪しくないかな。非常口も近いし、隠れるならうってつけかも」

やいのやいのと探索の相談をするアヤックスメンバーの3人とは違い、
中里は精神を集中させ、周囲の気配の察知に専念している。

中里「(ここ一帯の空調の流れに特に乱れはないでござるが……?)」

435 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 08:28:12 ID:???
自分のような『裏稼業の人間』というのは基本的に息をしない。
もちろん酸素を得るための呼吸は当然しているのだが、
肩が上下に動く、お腹が膨れるといった僅かな動作が命取りなることもある。
だから『普通の人間』が存在することで乱れる風の流れを掴もうとしているのだが…

中里「(……むう。ここにいるのは『普通の人間』だけでござるか。
   いや、あえて一般人に擬態しているやもしれぬ。
   とにかく気配を掴めぬ以上、足で探すしかござらんか)」


★アレナのたんけん→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→放送席の中を探してみよう
ハート→観客席周辺を探してみよう
スペード→階段の踊場を探してみよう
クラブ→非常口周りを探してみよう
JOKER→なんと地下へ続く謎の階段を発見!
※数字がKで泥棒発見。Q〜9でリブタが、8〜5でクリスマンが、4〜Aでシャルが話しかけてきます。

436 :森崎名無しさん:2012/09/23(日) 08:33:22 ID:???
★アレナのたんけん→ スペードJ


437 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:51:20 ID:???
★アレナのたんけん→ スペードJ ★
>スペード→階段の踊場を探してみよう
>Q〜9でリブタが話しかけてきます。
===========
中里「それでは階段の踊場を探すでござる」

カツカツカツ…コンコンコン…

足音が廊下の奥まで響く薄暗い空間を4人はゆっくりと下りながら調べていく。

リブタ「うう、うわぁ〜!出た〜〜!!」

クリスマン「落ち着けリブタ。ただの『影』だぞ」

光の加減からか、自分たちの影が数倍の大きさになって目の前に現れる。
4人の中で一番巨体のリブタは、自分の影におののきガタガタと震え出す。

リブタ「ううっ、でもやっぱり怖いよ。暗いし狭いし不気味だし…」

クリスマン「怖いと思うから怖いんだ。だいたい超常現象なんて
      大抵目撃者の精神的な見間違いがほとんどだぞ。気をしっかり持て」

シャル「そ、そうだよね。オバケなんて無いさ、オバケなんてうっそさー!」

中里「(物の怪の類は人の心より生まれ、その闇に住み着くという話もある。
   あながちクリスマン殿の言葉は的を得ているのでござろう)」

自分も一時は夢を諦め、サッカーを捨てて忍道に専念するつもりでいたことがある。
あの時の心の弱さという物の怪に飲み込まれてしまわなかったのは、森崎の励ましがあったからだ。

438 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:52:22 ID:???
中里「(感謝してるでござるよ森崎殿。拙者に『絶対に諦めない』という気持ちを教えてくれて。
   お主を苦しめている『破滅のツボ』も、いつか必ず治ると信じているでござる)」

西口方面の階段を調べ終わった中里たちは渡り廊下を通って反対側の階段を目指す。

シャル「おかしいな。ここってこんなに暗かったっけ?」

クリスマン「非常灯が故障でもしているのか?足元に気をつけるんだ」

リブタ「ひいぃぃ〜暗いよ〜怖いよ〜」

バチンッ!!

中里「!?」

何かが破裂するような音とともに、中里たちの視界が閉ざされる。
電灯が切れたのかスイッチを切られたのかは分からないが、
中里は仲間たちが混乱しないように、声を潜ませ指示を出す。

中里「皆の者、壁を背にして一箇所に固まるでござる……」

中里の言うとおりにして寄り添って固まる4人。息遣いが聞こえるほどの近い距離だ。

中里「(特に怪しい気配は感じぬが……これは思わぬ幸運が転がり込んできたでござるなぁ)」

中里の狙いは当然のごとく、アヤックスメンバーの紅一点であるシャルである。
先ほど目をつけた形の良い太ももからお尻のラインから察するに、
なかなかのスタイルの持ち主であることは見て取れる。

中里「(下半身は文句なしの逸材。問題は……上でござろうな)」

439 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:53:31 ID:???
ダボついたチームジャージの下に隠されているお宝の山はどれほどのものだろうか。
中里は幼い頃より慣れしたんだ暗闇の中を巧みに這いずり、こっそりと欲望の触手を伸ばす。
この暗闇の中なのだ。これから起こることは全て事故。致し方ないことでござるよ、ニンニン。

ふにん。ふにゅにゅふにゅ。

中里「(ふぉ…おおぉぉおぅ。この銘菓のような絶妙な柔らかさ。
   適度な反発力もさることながら、拙者の手が飲み込まれてしまうほどの大きさ……
   さすがはオランダ。規格外とはこのことでござるうぅぅぅぅぅ!!)」

指先から浸透する気持ちよさと心地よさに理性を失いかける幸せの絶頂の中にある中里。
ああ、女体の柔らかさというものはどうしてこんなに素晴らしいのだろうか。

リブタ「ちょ、ちょっと中里くん。くすぐったいからちょっと離れてくれよう」

中里「ブホーッ!?」

なんということだろう。自分が最高の手触りだと絶賛したモノとは
女体の胸ではなく、肥満体の男の胸だったとは……!

中里「(この中里正人とあろうものが何たる不覚……この失態はそう、あの時と似ている。
   小麦畑に聳えるフランスのエッフェルタワーを盛大に視界に入れてしまったあの時と……)」

バターン!!……ジジッ……パチン!

中里が昏倒すると同時に周囲に明かりが戻ってくる。

リブタ「たた、大変だよ。中里くんがいきなり泡を吹いて倒れちゃったー!」

クリスマン「なにィ!?まさか例の男に襲撃でもされたのか?」

440 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:54:52 ID:???
シャル「とにかくこのままじゃ危ないよ。一旦観客席の方に戻ろうよ」

物の怪とは人の弱き心の中に潜み、魔の手をこまねいているという。
色欲という名の魔物は、どうやら中里にとっては永遠の天敵になりそうである。

※中里とリブタの間に何か?が芽生えました。



〜カイザーチーム〜

カイザー「ヒャッッッッッッッッッホー!!泥棒どこだどこだどこだどこだ〜〜〜!!」

地平線の向こうにゴールがあるように思えるくらい広いフィールドの上をカイザーが風のように駆けていく。

レンセンブリンク「そんな大声で呼んでもやってくるの犬か猫くらいのものですよ」

ディック「ちょっとベンチ裏の方をさがしてくらぁ。
     だいたい隠れる奴ってのはああいう薄暗い場所を好むものなんだよ」

レンセンブリンク「随分はっきり言いますね。それは体験談からですか?」

ディック「おう。練習をサボるときなんかはいっつもあそこでダラダラと……あっ」

レンセンブリンク「これはいい事を聞きました。今度からマネージャーの巡回先に
         ベンチ裏を追加してもらうよう頼んでおきましょうか」

ディック「ぐぐぐ…俺様の秘蔵の憩いの場所が…おおいバカイザー!いい加減戻って来い!」

カイザー「俺はバカはバカでもサッカーバカだ!ヒャッホーーーーーッ!!」

441 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:56:43 ID:???
レンセンブリンク「(……あの森崎という男、もう少しマシな編成を考えられなかったのでしょうか。
         よりにもよってカイザーをリーダーに任命するなんて。
         バカとデカブツは使いようとでも?勘弁して欲しいですよまったく……)」

クリスマンやクライフォートのように自らの身を砕いて
周囲をまとめようとする気概など持っていないし持つつもりもないとレンセンブリンクは自覚している。
誰かに指示を出す役とそれを遂行する役があるのならば自分は間違い無く後者の人間なのだから。

レンセンブリンク「カイザー、指示をお願いします。次は何処を探せば宜しいんですか?」

まともな指示が帰ってくるかどうかはあまり期待せず、溜息混じりにレンセンブリンクはカイザーに尋ねた。


★アレナのばかけん→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→ベンチ裏を探そう
スペード・クラブ→ロッカールームを探そう
JOKER→なんと地下へ続く謎の階段を発見!
※数字がKで泥棒発見。Q〜7でディックが、6〜Aでレンセンブリンクが話しかけてきます。

442 :森崎名無しさん:2012/09/23(日) 11:00:06 ID:???
★アレナのばかけん→ ハートJ

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0ch BBS 2007-01-24