キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/08/30(木) 03:41:42 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

ブンデスリーガを3位の好成績で終えた森崎たちブレーメンはチームの強化のために世界各国へと遠征することに。
はじめに訪れたオランダにて、再びアカネイア大陸に聞きが迫っていることを知らされる。
中山に押された『破滅のツボ』の解決策の鍵もアカネイアにあると分かり、森崎は再び異世界へと旅立つ。

森崎が不在の間に、アカネイア大陸の情勢は大きく変化していた。
森崎が生み出した影であり、ガーネフを味方につけて暗躍する『ラムカーネ』が
アカネイアワールドカップにて優勝することでニーナ姫を娶り、神聖帝国の皇帝となっていたのである。
間接的ではあるが『森崎有三』という存在を完全に乗っ取られたことで森崎は狼狽えるが、
ガトー司祭の助言に従い、星のかけらを集めることでラムカーネへの対抗策を築きあげることを決意する。

グルニアでのロレンス将軍の悲しき反乱に心を痛めながらも、マケドニアにて捕らえられたミネルバの救出に向かう森崎たち。
果たして反乱軍の首謀者であるリュッケ将軍、ルーメル将軍を倒しミネルバを救い出すことは出来るのだろうか…?

☆前スレ
【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1342200894/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html

416 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 14:03:36 ID:0zHnUJbI
☆カイザー
・ディック
・レンセンブリンク

417 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 14:04:24 ID:DHqHTd1k
☆カイザー
・ディック
・レンセンブリンク

418 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:04:22 ID:???
☆カイザー
・ディック
・レンセンブリンク


森崎「よし、第3班のリーダーはお前だ!」

森崎が選んだのはクールな風貌のレンセンブリンクでも、
大柄な体格で頼りになりそうなディックでもなかった。

カイザー「ヒャッホー!なかなか見る目があるなァアンタ!気に入ったぜ!」

太陽のような眩しい笑顔が印象的な男。ゲルト・カイザー。
だが、この底抜けの明るさ……悪く言えばアホっぽい喋り方は森崎もどこか見覚えがあった。

森崎「(ああ、そうか。こいつら『修哲トリオ』に似てるんだ
   こいつはさしずめ来生ポジションか。う〜ん、今更ながらリーダーを任せて大丈夫なのか?)」

やや不安が募ったが、他のメンバーがうまく補佐してくれることを祈りつつ森崎たちは探索を開始する。
すでに外は日が暮れ始め、徐々に星の光が夜空に煌めき始める時刻を告げようとしていた……。

419 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:05:26 ID:???
アムステルダム。表向きは地域こぞってサッカーが盛んな華やかな街ではあるが、
その裏の顔は闇に溶ける帳のように、深く暗い色を持っている。
アヤックススタジアムに逃げ込んだこの男。
俗にいう『マフィア』と呼ばれている集団に属している『裏の世界』の者である。

O「なんてこった…。まさかあんな素人連中につけられちまうなんて。
 もしもこんなポカミスがボスに知られちまったら……ブルブル」

この組織では互いのことをアルファベットで呼び合っている。
AからZまでの構成員がおり、Aに近ければ近いほど優秀の証明とされた。
つまり、何かで組織に貢献するたびに名前が入れ替わることもあるのである。
そして、この『O』と呼ばれる男は下から数えたほうが早い立場であり、
このままでは『P』や『Q』といった気の抜けた名前で呼ばれる可能性が高いということだ。

O「へへ……だが、新作の売れ行きはなかなか好調だったぜ。
 オークションの作品の中に潜ませて今日もジャンジャン売りさばかせてもらったぜ。
 政府に容認されたちっぽけな量じゃ、こちとら商売あがったりだからなぁ。
 おっと、もたもたしてると追いつかれちまう。さっさとトンズラ決め込まねぇとな」

黒豹のデザインがプリントされたスポーツバッグに
今日の売上金と、上司に渡す上納金を移し替え、男はにんまりとほくそえむ。

????「おっと。悪いがそうはさせないぜ」

が、次の瞬間その表情は凍り付く。目の前に突然現れた男……。
まるで自分の影からはい出てきたかのように湧いてでたその男は
悲鳴を上げるにも挙げられない男を昏倒させ、薬と金が詰め込まれた鞄を奪い取る。

O「ぐえっ……ぴっ……」

420 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:06:42 ID:???
????「(普段のあなたではとても味わえることの出来ない『幻想』の世界にご招待、か。
     『イリュージョンストライク』とは随分小洒落た名前なことで)」

だが、これでついに突き止めることが出来た。
自分の人生を、なにより大切な人たちの人生を狂わせた大本の存在が。
夢を失い、生きる希望さえ失いかけた自分に唯一残された最後の光。
今自分がいる部屋のような一切の明かりが入ってこない薄暗い場所。
闇の中でなければ見つけることなど出来やしない、本当に小さな光の粒だ。

????「まぁ、オタクはここで気持よく伸びているんだな。
     代わりに俺が目一杯楽しんできてやるからさ。この『逃走劇』を……な!」



〜森崎チーム〜

森崎「へぇ〜。外から見ても広いところだと思っていたが、中もかなり広いんだなぁ」

イスラス「うちのホームグラウンドってだけじゃなく、コンサートやライブ、
     格闘の大会なんかにも使われていたりするからな」

元は世界陸上選手権の誘致を目指し、陸上競技場を建設する計画を立てていたこのドームは、
現在はアムステルダムの様々なイベントに役立つ多目的大型ドームとして愛されていた。

ブローリン「俺たちの親善試合はここで行われるんだよな。想像しただけで胸が踊る。
      だが、それだけに逃げた男を探すのは苦労しそうだ」

ビクトリーノ「一度目視さえ出来ればどこまでも追いかけられる自信はあるんだがな。
       さて、何処に隠れているのかな〜子猫ちゃん?」

森崎「とても子猫と呼べるような相手じゃないだろうに…」

421 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:08:42 ID:???
★アレナのぼうけん→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→グッズショップの中を探してみよう
ハート→事務室の中を探してみよう
スペード→レストランホールの中を探してみよう
クラブ→トイレの中を探してみよう
JOKER→なんと地下へ続く謎の階段を発見!
※数字がKで泥棒発見。Q〜9でイスラスが、8〜5でブローリンが、4〜Aでビクトリーノが話しかけてきます。

422 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 15:10:02 ID:???
★アレナのぼうけん→ ダイヤA

423 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:52:16 ID:???
★アレナのぼうけん→ ダイヤA ★
>ダイヤ→グッズショップの中を探してみよう
>4〜Aでビクトリーノが話しかけてきます。


森崎たちはまずグッズショップへと向かうことにする。
そこではアヤックスの選手たちのキーホールダーやレプリカユニフォームなどが並べられていた。

ブローリン「お、イスラス。お前の分もちゃんとあるぞ。
      ちゃんと右足の色が白っぽくなってるんだな。随分しっかりと造形されてるぜ」

黒狼の名に相応しい漆黒の長髪を靡かせ駆けるその姿に、ブローリンは思わずため息を漏らす。

イスラス「……まぁ、悪い気はしないな。少し恥ずかしいが」

自分の姿が正直に反映される写真などとは違い、
デフォルメされたミニチュアフィギュアの自分はやけに爽やかに見えた。
姿こそ同じなれどまったくの別人のように思えて仕方なく、そして少し悲しかった。

イスラス「(こういう姿をサポーターに求められているってのは分かっている。けれども……俺は)」

本当の自分をさらけ出せない弱い自分を、未だに殻の中へと閉じ込めてしまっているのが現状だ。
そうでもしなければ、自分は自分でいられない。きっとここにもいられなくなる。
あの日。全てはあの日の事故さえなければと後悔しない日はイスラスの中には無いのだから。

イスラス「(……人の未来を奪い、蹴落とす、か。
     そうでもしなければ生きられない、戦えない奴がいると中山は言っていたが)」

誰かの夢を壊し、その破片を背負い込むだけの勇気が無いだけだと自分でも分かっている。
だから今でもこうして自分は後悔し続け、そして無駄な抵抗をすることしかできないのだから。

424 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 15:54:25 ID:???
ビクトリーノ「グッズショップか。ブレーメンの地元でも結構盛況してたよな」

思わず目移りしてしまいそうなくらいに派手に陳列されたグッズの数々を指さしながらビクトリーノは森崎に話しかけてくる。

森崎「ああ。自分の名前が入ったものを買ってくれる人がいることがあんなに嬉しいことだとは思わなかったよ」

誰かに認めてもらいたい。必要とされたいという強い気持ちで戦ってきた森崎は
自分のグッズを買って笑顔をほころばせる子供の姿を見た時、思わず泣きそうになったほどだ。

ビクトリーノ「でもやっぱり地元に愛着のある選手の人気には勝てないよなー。
       しょせんは助っ人外国人扱い。ユース次代からの叩き上げには敵わんぜ。
       シェスターのグッズの売上と比べたときは本気でへこんだもんだ」

森崎「ぐぬぬ……顔か。やっぱり顔なのか?サッカーも顔がイイ奴が優遇されてしまうのか?」

ビクトリーノ「馬鹿言っちゃいけねぇよ。顔だったら俺だって野性的な魅力が溢れてるし、
       お前だって……その、そうだよ。純朴というか草食系というか、優しそうだし」

必死に森崎の地味な顔の利点を探すビクトリーノの苦心する姿を見て森崎は余計に悲しくなってしまう。
なんとかこの寂しい雰囲気を変えるために、森崎は何か話題を出すことにした。


☆どうしますか?

A マーガスや他の連中の人気の順位はどうだったんだっけ?
B そういえば美術館でのナンパは成功したのか?
C 君、いい目をしてるね。『モテナイツ』に入らないか?
D 折角だし何か買っていこうかな〜?
E 泥棒に盗られたバッグに何を入れてたんだ?

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

425 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 16:35:10 ID:CztjSsHE
C

426 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 16:40:13 ID:skPlZ1kU
E

427 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 16:40:28 ID:CTCvGRi2
A

428 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 17:07:49 ID:/C1QCDyo
A

429 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/22(土) 18:02:01 ID:???
>A マーガスや他の連中の人気の順位はどうだったんだっけ?

森崎「シェスターの人気がチームダントツ一位ってのは分かるんだけど、
   他の連中の人気の順位ってどんな感じだったんだっけ?」

ビクトリーノ「ん?ああ、それなら確か前に年配の選手たちが話してたのを聞いたぜ。確か…」



★森崎の人気→! card=
ビクトリーノの人気→! card=
マーガスの人気→! card=
ブローリンの人気→! card=
中里の人気→! card=★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

【補足・補正】
森崎のカードがダイヤで『頑張り屋』で+4
森崎のカードがハート・スペードで『正GK』で+2
ビクトリーノのカードがダイヤで『チーム得点王』で+5
ビクトリーノのカードがハートで『野生の魅力』で+3
マーガスのカードがダイヤで『チーム得点王』で+5
マーガスのカードがハート・スペードで『地元選手』で+4
ブローリンのカードがダイヤ・ハートで『守備の要』で+3
中里のカードがダイヤで『チームの切り札』で+5
中里のカードがスペードで『実績不足』で-2
中里のカードがクラブで『素行に問題アリ』で-5


※順位によってやる気が出たり、仲間の評価が上下します。

430 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 18:02:32 ID:???
★森崎の人気→ クラブ5 =
ビクトリーノの人気→ ハートA =
マーガスの人気→ ダイヤ10 =
ブローリンの人気→ ダイヤ2 =
中里の人気→ ハート10 =★

431 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 18:14:15 ID:???
NINJAマニアはシェスターだけじゃないんだなw

432 :森崎名無しさん:2012/09/22(土) 18:18:50 ID:???
シェスターがNINJAネタで盛り上げた所に東洋の日の出ずる国から本物のNINJAが来たとなれば・・・
今やブレーメンは空前絶後のNINJAブーム!

433 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 08:23:32 ID:???
>>431-432
シェスターは中里と一緒にメディアに写りたがると思いますしねw
おのずと彼もブレーメンサポーターに気に入られていったのでしょう。
===========
★森崎の人気→ クラブ5 =5
ビクトリーノの人気→ ハートA+3 =4
マーガスの人気→ ダイヤ10+5 =15
ブローリンの人気→ ダイヤ2+3 =5
中里の人気→ ハート10 =10★
===========
ビクトリーノ「マーガスのやつは今シーズンはチーム得点王にもなってたし
       男性層からの人気はシェスターよりも上かもしれないぜ」

ナパームヘッドという新技を引っさげて、空中戦にさらに磨きがかかったマーガス。
地元民にとってはシェスターと並ぶ人気選手に成長したと言ってもいいだろう。

ビクトリーノ「んで、意外と人気があるのが中里の野郎だ」

森崎「えっ?」

シーズン途中からのチーム合流、まだスタメン定着を果たしていないにもかかわらず彼の人気は高かった。
チームの顔であるシェスターとよく一緒につるんでいる影響もあるのだろうが、
時折見せる『ニンポー』のような不可思議なプレイが熱狂的ファンを生み出しているのである。

森崎「うぎぎ……同じ地味顔なのにアイツは派手なプレイをしやがるからなぁ」

実家の家業の根絶を食い止めるためにと必死になっているというのは分かるのだが、
後から来たものに追い越されるという喪失感は拭えなかった。

ビクトリーノ「ドイツじゃ俺のワイルドな風貌はウケねぇのかな。
       シュッとしたスマートなスタイルってのはどうも苦手でなァ…」

434 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 08:26:24 ID:???
森崎「まぁ、お互いまだブレーメンに来て1年しか経ってないんだし。
   人気ってのはこれから積み上げていくものなんじゃないか?」

ビクトリーノ「……そうだな。何事もコツコツとだな。
       努力は絶対に裏切らねぇ。サッカーも人気取りも一緒か」

いつまでこのチームで戦うことになるかは今は誰にもわからない。
だが、どうせならサポーターの応援を全身に浴びれるような
愛される選手になりたいものだと二人は一層の精進を誓うのだった。

※ビクトリーノの評価が上がりました。
※『ビクトリーノのかけら』が回復しました。



〜中里チーム〜

スタジアム3階をぐるりと取り囲む観客席。およそ5万人を収容できるその広さは圧巻である。
清掃作業をしている者がぽつぽつといるくらいで、怪しい風貌の男の姿は見えない。

リブタ「さすがに目立つような場所にわざわざ残っていることはないんじゃないかなァ」

クリスマン「どうだろうな。あえて裏をかいている場合も考えられるぞ」

シャル「階段の踊場とか怪しくないかな。非常口も近いし、隠れるならうってつけかも」

やいのやいのと探索の相談をするアヤックスメンバーの3人とは違い、
中里は精神を集中させ、周囲の気配の察知に専念している。

中里「(ここ一帯の空調の流れに特に乱れはないでござるが……?)」

435 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 08:28:12 ID:???
自分のような『裏稼業の人間』というのは基本的に息をしない。
もちろん酸素を得るための呼吸は当然しているのだが、
肩が上下に動く、お腹が膨れるといった僅かな動作が命取りなることもある。
だから『普通の人間』が存在することで乱れる風の流れを掴もうとしているのだが…

中里「(……むう。ここにいるのは『普通の人間』だけでござるか。
   いや、あえて一般人に擬態しているやもしれぬ。
   とにかく気配を掴めぬ以上、足で探すしかござらんか)」


★アレナのたんけん→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→放送席の中を探してみよう
ハート→観客席周辺を探してみよう
スペード→階段の踊場を探してみよう
クラブ→非常口周りを探してみよう
JOKER→なんと地下へ続く謎の階段を発見!
※数字がKで泥棒発見。Q〜9でリブタが、8〜5でクリスマンが、4〜Aでシャルが話しかけてきます。

436 :森崎名無しさん:2012/09/23(日) 08:33:22 ID:???
★アレナのたんけん→ スペードJ


437 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:51:20 ID:???
★アレナのたんけん→ スペードJ ★
>スペード→階段の踊場を探してみよう
>Q〜9でリブタが話しかけてきます。
===========
中里「それでは階段の踊場を探すでござる」

カツカツカツ…コンコンコン…

足音が廊下の奥まで響く薄暗い空間を4人はゆっくりと下りながら調べていく。

リブタ「うう、うわぁ〜!出た〜〜!!」

クリスマン「落ち着けリブタ。ただの『影』だぞ」

光の加減からか、自分たちの影が数倍の大きさになって目の前に現れる。
4人の中で一番巨体のリブタは、自分の影におののきガタガタと震え出す。

リブタ「ううっ、でもやっぱり怖いよ。暗いし狭いし不気味だし…」

クリスマン「怖いと思うから怖いんだ。だいたい超常現象なんて
      大抵目撃者の精神的な見間違いがほとんどだぞ。気をしっかり持て」

シャル「そ、そうだよね。オバケなんて無いさ、オバケなんてうっそさー!」

中里「(物の怪の類は人の心より生まれ、その闇に住み着くという話もある。
   あながちクリスマン殿の言葉は的を得ているのでござろう)」

自分も一時は夢を諦め、サッカーを捨てて忍道に専念するつもりでいたことがある。
あの時の心の弱さという物の怪に飲み込まれてしまわなかったのは、森崎の励ましがあったからだ。

438 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:52:22 ID:???
中里「(感謝してるでござるよ森崎殿。拙者に『絶対に諦めない』という気持ちを教えてくれて。
   お主を苦しめている『破滅のツボ』も、いつか必ず治ると信じているでござる)」

西口方面の階段を調べ終わった中里たちは渡り廊下を通って反対側の階段を目指す。

シャル「おかしいな。ここってこんなに暗かったっけ?」

クリスマン「非常灯が故障でもしているのか?足元に気をつけるんだ」

リブタ「ひいぃぃ〜暗いよ〜怖いよ〜」

バチンッ!!

中里「!?」

何かが破裂するような音とともに、中里たちの視界が閉ざされる。
電灯が切れたのかスイッチを切られたのかは分からないが、
中里は仲間たちが混乱しないように、声を潜ませ指示を出す。

中里「皆の者、壁を背にして一箇所に固まるでござる……」

中里の言うとおりにして寄り添って固まる4人。息遣いが聞こえるほどの近い距離だ。

中里「(特に怪しい気配は感じぬが……これは思わぬ幸運が転がり込んできたでござるなぁ)」

中里の狙いは当然のごとく、アヤックスメンバーの紅一点であるシャルである。
先ほど目をつけた形の良い太ももからお尻のラインから察するに、
なかなかのスタイルの持ち主であることは見て取れる。

中里「(下半身は文句なしの逸材。問題は……上でござろうな)」

439 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:53:31 ID:???
ダボついたチームジャージの下に隠されているお宝の山はどれほどのものだろうか。
中里は幼い頃より慣れしたんだ暗闇の中を巧みに這いずり、こっそりと欲望の触手を伸ばす。
この暗闇の中なのだ。これから起こることは全て事故。致し方ないことでござるよ、ニンニン。

ふにん。ふにゅにゅふにゅ。

中里「(ふぉ…おおぉぉおぅ。この銘菓のような絶妙な柔らかさ。
   適度な反発力もさることながら、拙者の手が飲み込まれてしまうほどの大きさ……
   さすがはオランダ。規格外とはこのことでござるうぅぅぅぅぅ!!)」

指先から浸透する気持ちよさと心地よさに理性を失いかける幸せの絶頂の中にある中里。
ああ、女体の柔らかさというものはどうしてこんなに素晴らしいのだろうか。

リブタ「ちょ、ちょっと中里くん。くすぐったいからちょっと離れてくれよう」

中里「ブホーッ!?」

なんということだろう。自分が最高の手触りだと絶賛したモノとは
女体の胸ではなく、肥満体の男の胸だったとは……!

中里「(この中里正人とあろうものが何たる不覚……この失態はそう、あの時と似ている。
   小麦畑に聳えるフランスのエッフェルタワーを盛大に視界に入れてしまったあの時と……)」

バターン!!……ジジッ……パチン!

中里が昏倒すると同時に周囲に明かりが戻ってくる。

リブタ「たた、大変だよ。中里くんがいきなり泡を吹いて倒れちゃったー!」

クリスマン「なにィ!?まさか例の男に襲撃でもされたのか?」

440 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:54:52 ID:???
シャル「とにかくこのままじゃ危ないよ。一旦観客席の方に戻ろうよ」

物の怪とは人の弱き心の中に潜み、魔の手をこまねいているという。
色欲という名の魔物は、どうやら中里にとっては永遠の天敵になりそうである。

※中里とリブタの間に何か?が芽生えました。



〜カイザーチーム〜

カイザー「ヒャッッッッッッッッッホー!!泥棒どこだどこだどこだどこだ〜〜〜!!」

地平線の向こうにゴールがあるように思えるくらい広いフィールドの上をカイザーが風のように駆けていく。

レンセンブリンク「そんな大声で呼んでもやってくるの犬か猫くらいのものですよ」

ディック「ちょっとベンチ裏の方をさがしてくらぁ。
     だいたい隠れる奴ってのはああいう薄暗い場所を好むものなんだよ」

レンセンブリンク「随分はっきり言いますね。それは体験談からですか?」

ディック「おう。練習をサボるときなんかはいっつもあそこでダラダラと……あっ」

レンセンブリンク「これはいい事を聞きました。今度からマネージャーの巡回先に
         ベンチ裏を追加してもらうよう頼んでおきましょうか」

ディック「ぐぐぐ…俺様の秘蔵の憩いの場所が…おおいバカイザー!いい加減戻って来い!」

カイザー「俺はバカはバカでもサッカーバカだ!ヒャッホーーーーーッ!!」

441 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/23(日) 10:56:43 ID:???
レンセンブリンク「(……あの森崎という男、もう少しマシな編成を考えられなかったのでしょうか。
         よりにもよってカイザーをリーダーに任命するなんて。
         バカとデカブツは使いようとでも?勘弁して欲しいですよまったく……)」

クリスマンやクライフォートのように自らの身を砕いて
周囲をまとめようとする気概など持っていないし持つつもりもないとレンセンブリンクは自覚している。
誰かに指示を出す役とそれを遂行する役があるのならば自分は間違い無く後者の人間なのだから。

レンセンブリンク「カイザー、指示をお願いします。次は何処を探せば宜しいんですか?」

まともな指示が帰ってくるかどうかはあまり期待せず、溜息混じりにレンセンブリンクはカイザーに尋ねた。


★アレナのばかけん→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→ベンチ裏を探そう
スペード・クラブ→ロッカールームを探そう
JOKER→なんと地下へ続く謎の階段を発見!
※数字がKで泥棒発見。Q〜7でディックが、6〜Aでレンセンブリンクが話しかけてきます。

442 :森崎名無しさん:2012/09/23(日) 11:00:06 ID:???
★アレナのばかけん→ ハートJ

443 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 07:22:22 ID:???
★アレナのばかけん→ ハートJ ★
>ダイヤ・ハート→ベンチ裏を探そう
>Q〜7でディックが話しかけてきます。
===========
カイザー「よっしゃ〜!今度はベンチ裏を探そうぜ!イェイイェイ!」

青色のシートがずらりと並ぶベンチから
控え室に直結した細い通路までの範囲を、カイザーたちは目を凝らして調べ回る。

カイザー「クンクンクン……う〜む、怪しい臭いがこの辺からするような気がする!」

ベンチ下を調べるために、姿勢を低くして伏せた状態のカイザーにディックがツッコミを入れる。

ディック「おいこら、オメーは犬か何かか!」

カイザー「一流の選手ってのは嗅覚も一流だってこの間雑誌で特集組んでたぞ」

ディック「それはボールへの反応の良さを嗅覚って言葉で表しているだけで、
     匂いをかぐって意味とは全然違うと思うぜ」

カイザー「ガビーン!そうなのかー!?」

ディック「……バカもここまで突き抜ければある意味天才だぜ、まったく……」

勘違いを指摘されてショックを受けるカイザーは四つん這いの体勢のまま納得がいかないように呟く。

カイザー「でも実際に何か匂いがするんだよ。なんつーか……薬みたいな。
     医務室のふかふかベッドのシーツ……とは違うかな。
     眠くなるような、気持ちよくなるような……不思議な匂いだ」

ディック「薬の匂い?…‥言われてみれば、確かに……」

444 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 07:23:45 ID:???
消毒用アルコールのような、鼻から抜ける清涼感とは別物の清潔感を覚える臭いがディックの鼻も捉える。

カイザー「泥棒は麻薬を落としたって話だろ?もしかしてこの臭いをたどっていけば犯人にたどり着けるかも」

ディック「まぁ、闇雲に探すよりは試してみる価値はあるか。そんじゃ頼んだぜカイザー!」

カイザー「バウッ!」

ディック「いや、だからわざわざ犬みたいな真似しなくてもだな……」

※カイザーとディックの互いの評価が上がりました。




ロッカールームの中で、一人の男が着替えをしている。
ひと目でスポーツマンと分かる鍛えあげられた肉体を持つその男だったが、
一つ特徴を上げるとすれば、右足に何重にもかけて包帯を巻きつけていた。

????「……表があれば裏がある。光を受けるものがいれば影となるものもいる。
     オタクらはいったいどんな姿を俺に見せてくれんのかね」

男は包帯の上から何かを押し当て、小さくうめき声をあげる。
これで当分の間は痛みに苦しむことはないはずだ。

????「ホントなら全力で走れる状況が望ましいんだがなぁ。
     ま、こんくらいのハンデがないと面白みにかけちまうか」

445 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 07:25:11 ID:???
先ほどチンピラ風の男から奪い取ったバッグを背負う仮面の男。
危ない薬と札束が詰まったバッグは実際の重量以上の重さを感じてしまう。
それだけこの二つのモノの価値が人にとって重いものだということなのだろうか。
人の人生を大きく、しかもあっけなく歪ませ、狂わせる要素を持つモノ。薬と金。
自分ももれなくその内の一人に数えられてしまうのだろうと、男は自嘲気味に笑った。

????「(さーて、そろそろ行きますか。わざわざ『鬼』たちの目の前に現れてやるんだ。精々楽しませてくれよな!)」


★仮面の男、参上→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→森崎チームの前に現れる
スペード→中里チームの前に現れる
クラブ→カイザーチームの前に現れる
JOKER→自分とは違う、へんてこな仮面をつけた男が突然現れる。

446 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 07:26:10 ID:???
★仮面の男、参上→ ダイヤ7

447 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 07:50:13 ID:???
★仮面の男、参上→ ダイヤ7 ★
>ダイヤ・ハート→森崎チームの前に現れる


森崎「よし、それじゃあ次はトイレ周辺を洗ってみるぞ」

ビクトリーノ「トイレ掃除とかダルいんすけど」

森崎「その洗うじゃなーい」

グッズショップ内をあらかた探し、次の場所を調べようと店を出ようとする森崎たち。
だが、そんな彼らの前に突如仮面の男が現れる。

森崎「あの仮面は……まさか!」

男の仮面のデザインに森崎は見覚えがあった。夢の中での試合の出来事。
実際は夢でなかったかもしれない試合で、ラムカーネの仲間――
いや、駒として戦わされていた男たちの仮面と同じデザインのように思えた。

イスラス「テメェ……性懲りもなく!」

そしてイスラスも彼の姿に見覚えがあった。アヤックスの宿舎に帰ったその日の夜。
もう自分は逃げないとクライフォートと和解した直後の出来事。
闇の軍団を裏切った自分を連れ戻そうとする『刺客』として現れた男と同じ男だ。

????「お久しぶり…とでも言うべきかなぁ。ま、堅苦しい挨拶なんて抜きにして。
     君たちが探しているのはこれかい?」

ドサッ!

448 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 07:51:32 ID:???
重量感のある音を漏らしながら、鞄は仮面の男の足元へと落とされる。

ビクトリーノ「ああーっ!あれは俺の鞄!?」

????「なんだか怪しい男が持っていたんで取り返して差し上げましたよ。南米の黒豹さん」

ビクトリーノ「へぇ、そりゃどうも。……って、オメェも十分怪しいと思うけどな」

自分のことを『異名』で呼ぶ仮面の男。少なくともビクトリーノというサッカー選手を知らないと出てこない単語である。
まだ鞄の紐は仮面の男の手にかかっている。奪い返しに近づくにはやや距離がある。

ブローリン「ちょっと待ってくれ。君が彼の鞄を取り返してくれたのなら是非お礼が言いたい。
      だが、君がその泥棒の仲間じゃないという証拠はあるのかい?」

ブローリンは冷静な口調で仮面の男を問い詰める。徐々に距離を詰めるようににじり寄ることも忘れずに。

????「おや、なかなか目ざとい人がいますね。それじゃあ分かりやすく説明しましょうか」

床に下ろした鞄を再び肩にかけ、男は先程までの物腰低い口調とは打って変わって勇壮に叫ぶ。

????「こいつを返して欲しかったら俺を捕まえてみなよ。ほらほら、鬼さんこっちら!手のなるほうへ〜!」

森崎たちをからかうような態度で手を頭上で叩き鳴らしながら、男はスタジアムの外を目指して走っていく。

イスラス「ちいっ、逃がすかよ!」

ビクトリーノ「こんにゃろっ!俺の鞄返しやがれー!(あの中には俺の大事な……!)」

俊足コンビが言うが早いか、仮面の男の後を追跡し始める。
あの二人に追いつく自信がないブローリンは、森崎に指示を求めてくる。

449 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 07:57:26 ID:???
ブローリン「どうする森崎。仲間に連絡して出口を封鎖してもらうようにするか?」

森崎「(あの仮面の男もラムカーネの配下の一人なのか?
   だとしたらガーネフの力が及んでるってことになる。
   戦う力がないこいつらを下手に関わらせると危険かもしれないが…)」

アカネイア大陸に何度も訪れているビクトリーノや、
仮面の軍団の当事者であるイスラスならばまだ彼らの脅威を避けることができるかもしれない。
だが、ブローリンはどうだろうか。本来なら彼が一番力強く頼りになる存在なのだが
異世界の力とは一切無縁の彼に、仮面の男たちと競り合わせるのは危険ではないだろうか。


☆どうしますか?

A ああ、そうしてくれ。外に逃げられたらそれこそ捕獲が難しくなる。
B いや、今すぐ全員で追いかけよう。4対1なら悪い勝負じゃない
C ブローリンはここで待機。他の班にも連絡はするな。アイツは俺たち3人に任せてくれ

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

450 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 08:51:43 ID:yj/s0g8E


451 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 11:01:14 ID:ip2Tyi+U
A

452 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 12:40:42 ID:???
>A ああ、そうしてくれ。外に逃げられたらそれこそ捕獲が難しくなる。


ブローリン「分かった。追うのはあの二人に任せて、俺達は退路を断つことに専念しよう」

ブローリンはスタジアムスタッフ用の無線機を取り出すと、中里とカイザーへと指示を飛ばす。



中里「……今すぐスタジアムの中央入り口に集まるでござる、とな。ウップ」

リブタ「大丈夫?中里くん。具合がわるいのなら無理はしないでね?」

中里「へ、平気でござるよ…うへ、へへへ…」

男の胸を揉み、更にそれを愉しんでしまったという後悔はあったが、
リブタの純粋な心遣いを無下にするわけにもいかず、中里は力ない笑顔を返す。

クリスマン「それで、逃げた泥棒の特徴は?」

シャル「すごく足の速い仮面をつけた男……だって。
    (たぶんあの夜に現れた人だよね。良い人そうに見えたんだけどやっぱり悪い人だったのかな)」

中里「ふむ、仮面の男とはこれまた怪しさに輪をかけてるでござるな。
   とにかく急ぐでござる。足の速さでは拙者も負けられないでござるからな」

453 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 12:42:20 ID:???
カイザー「おおう?レンセンー!ディックー!犯人見つかったってさー!」

レンセンブリンク「思ったより早く見つかりましたね。
         仮面の男……。もしかすれば最近世間を騒がせている
         麻薬シンジケートの一味かもしれませんね」

ディック「俺たちのシマで悪さするとはふてぇやろうだ。
     捕まえたらギッタンギッタンのボッコボコにしてやるぜ!」

カイザー「ヒャッホー!なんだかワクワクしてきたぞっ!」

カイザーたちはスタジアムホールの入口に向かい、
すでに集合していた中里たちと一緒に壁を作って泥棒が来るのを静かに待つ。
やがてけたたましい足音とともに、仮面の男がものすごい速度で向かってきた。
後ろからはビクトリーノとイスラスがこれまた風の様な速さで追いすがる。

????「うおっ!?通せんぼとはなかなかやってくれんじゃん!」

ビクトリーノ「これまでだな。観念しやがれ盗人野郎!」

イスラス「随分振り回してくれやがって。観念しな…!」

????「い〜や、折角の追いかけっこなんだから。お楽しみはまだまだこれから!」

454 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 12:44:11 ID:???
★仮面の男→30+! card
ビクトリーノ→25+! card
イスラス→24+! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ビクトリーノとイスラスのどちらかが仮面の男を上回れば捕獲成功です。

【補足・補正】
仮面の男のカードがクラブ以外で『マッハフェイント』で+4
ビクトリーノのカードがダイヤで『高速ドリブル』で+4
イスラスのカードがダイヤ・ハートで『高速ドリブル』で+4

455 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 12:48:53 ID:???
★仮面の男→30+ クラブ8
ビクトリーノ→25+ スペードQ
イスラス→24+ ダイヤ10

456 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 12:50:34 ID:???
引き分けではダメかな

457 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 13:20:21 ID:???
引き分けなら次捕まえるときに補正かからないかなー
バランス崩したりしてな

458 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 13:25:39 ID:???
>>456
描写的にはかなりおいしい結果になり嬉しいですw
察しの通り次の判定で仮面の男にバランス崩しペナが追加されます。
==========
★仮面の男→30+ クラブ8=38
ビクトリーノ→25+ スペードQ=37
イスラス→24+ ダイヤ10+4=38★


ビクトリーノ「絶対に逃がさねぇ。逃してなるものかよぉ!」

ラモン・ビクトリーノ。彼は他の国の同世代のエースに比べれば体格も小さくフィジカルも劣る。
それでも絶対に負けない、譲れないものがあった。それがこの『スピード』だ。
野生児のような柔軟な筋肉が躍動し、地面を蹴って身体を前方へと送り出す。

ビクトリーノ「(捉えたぞ!直線での飛ばし合いなら俺は絶対に誰にも負けねぇんだ!!)」

徐々に仮面の男との距離が詰まっていく。あと1メートル。50センチ。20センチ!
指先が鞄の紐に掛かりそうになったその時、仮面の男のスピードが一気に落ちる。

ビクトリーノ「なっ…」

駄目だぶつかる。そう思った時ビクトリーノは
先程まで唸りを上げて回転していた足のエンジンが軋むような音を感じた。
嫌だ。これじゃああの試合のときと同じ……ケルン戦のようにまた足をやっちまう!

ビクトリーノ「〜〜〜〜〜ッ!!!」

????「うっひょっ!アブねぇアブねぇ。噂以上のスピードだったなぁ〜」

459 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 13:27:06 ID:???
ビクトリーノは突然立ちすくみ、追いかけるのを止めてしまった。
限界まで追い詰めたはずの仮面の男も、横を通りすぎていくイスラスも彼の視界にはすでに入っていなかった。

ビクトリーノ「(……なんてこった。情けねぇにも程が有る。なにがスピードなら誰にも負けねぇだ。
       いの一番にブレーキを踏んじまうような根性なしが……くそっ……くそったれ!!)」

自分の体を労り、常に最善の状態を保ち続けること。プロ選手の意識としては正しいかもしれない。
それでも。今ビクトリーノは確かに自ら勝負を降りたのだ。限界ギリギリまでのスピードバトル。
限界を振り切り、その先の景色が見えたかもしれない勝負を、我が身の可愛さあまり……。

ビクトリーノ「(違う、そんなんじゃねぇ。俺は……俺は!)」

奴に追いつく自信が無かった。それだけなんだ。
ブレーキを踏んだ足がそのまま鉛になってしまったかのように
ビクトリーノはその場を動くことができないでいた。

????「おんやあ、一人脱落か。ちょっと残念だが…お前はもっと俺を楽しませてくれるよな!」

イスラス「(足の速さなら負けちゃいねぇ。上をいかれていた駆け引きも、
     退路をリブタたちが塞いでくれている。今度こそ捕まえてみせる)」

リブタ「わ、わわわ、ここ、こっちに来た〜!!」

ディック「ビビってんじゃねぇぞブタが!俺らが身体はって食い止めるんだ!」

リブタ「そ、そうだよね。俺達がやらないと……ぶ、ぶっひぃぃぃぃぃっ!!」

ディック「憤怒おおおっ!通れるものなら通ってみろってんだ!」

460 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 13:28:41 ID:???
アヤックスの誇る2つの巨擘が仮面の男の進路を体全体で阻みにかかる。

????「うげっ、こいつは厳しいね。さすがにあの壁を飛び越えることはできそうにないし…なら!」

ヒュヒュッ……シュパアッ!!

ディック「なにィ!目の前から消えやがった!?」

中里「違うでござる!二人共足を閉じるでござる!」

リブタ「うえっ?わあっ!!」

仮面の男はリブタの股の間を滑るように抜けていく。
だが体制を崩しており、再び走りだすのに時間がかかりそうだ。

イスラス「(チャンスはここしかねぇ。これを逃したら……!)」



★仮面の男→30+! card-3(バランス崩し)=
イスラス→24+! card=★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

【補足・補正】
仮面の男のカードがクラブ以外で『マッハフェイント』で+4
イスラスのカードがダイヤ・ハートで『高速ドリブル』で+4

461 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 13:55:05 ID:???
★仮面の男→30+ スペード9 -3(バランス崩し)=
イスラス→24+ スペード9 =★

462 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 17:57:00 ID:???
…もしかして、必殺?

463 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:13:17 ID:???
>>462
さすがに今回はサッカーの判定とは別物扱いです。
ただ、それらしき描写はしていきたいと思います。
===========
ディック「おいもたもたすんなブタ!取り押さえるなら今しかねぇ!」

リブタ「ふひぃー…わ、わかってるよぉ!」

リブタとディックは倒れかけた仮面の男を取り押さえようと飛びつく。

????「…まだまだァ!」

ディック「今度こそお縄だぜ!」

リブタ「つっかまえたー!」

バンッ!!

仮面の男はハンドスプリングの要領で、地面に手をついて素早く起き上がろうとする。
だが、その時振り上げた足をディックとリブタはかろうじて掴んだかに見えた。

ディック「……ぬあっ!?」

リブタ「あ、あれれ?」

確かに男の足を抑えたはずのディックたちの手は見当違いの場所へと伸ばされていた。
まるで影を掴まされてでもいたかのように、二人の太い腕は空を切る。

イスラス「二人共、そのまま伏せろ!」

ダダダダッ……バッ!!

464 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:14:22 ID:???
イスラスは逆に転ばされたディックとリブタの上をふわりと飛び越え、公園の方へと逃げる仮面の男を追いかける。

カイザー「俺だって足の速さにゃ自信があるんだ。追っちゃうぞバカやろ―!」

中里「何やら胸騒ぎがするでござる。拙者も後を追うでござる」

シャル「(胸騒ぎ……嫌な予感がするよ。イスラス……!)」

カイザーたちもイスラスの後を追いかけていくが、加速までの時間が足りずとても二人に追いつけそうにはなかった。

イスラス「(後少し、後少しが届かねぇ。今の俺に何が足りてないというんだ?)」

足の速さも、駆け引きの旨さの差も埋めた。それでもあの男には追いつけない。
あの男の『走り』と自分の『走り』に何の違いがあるというのだろう。

イスラス「(違うといえば仮面をつけているかどうかくらい。
     ……まさか、そうなのか?奴の速さは以前俺にも備わっていたあの力だというのか)」



イスラスはワールドユース大会前のことを思い出していた。
右足の調子がどうにも悪く、このままでは大会に向けての
コンディションを整えられないと監督に相談した結果、
ある特別な医師に診てもらいなさいと指示を受ける。

イスラス「……あなたが監督の言っていた医師ですか?」

黒いローブを着込み、シワが深く刻まれた顔が目に入った。
いかにもうさんくさい印象を受けたが、
監督の顔を立てるために素直に診察を受けることにする。

465 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:15:29 ID:???
医者「ふぇふぇふぇ……なるほどのう。随分見事な足をしておる。
   まさに速く走るために造られた芸術品と呼んでもいいじゃろう」

イスラス「芸術……ですか」

医者「そう。サッカーとは芸術という言葉を残した者もおるくらいじゃ。
   しかし、お主の足は不思議じゃな。左右でこうも色が異なっておるとは」

イスラス「……小さい頃に事故で右足を怪我したんですよ。
     皮膚は激しく裂傷してしまい、ある人に移植をしてもらったんです」

皮膚の提供者は自分の友人であり、目標でもあった存在だった。
いつも自分の前を走り抜ける彼の俊足を、イスラスは常に追いかけていた。

イスラス「ご利益でもあったんすかね。そいつの皮膚がすっかり浸透したら
     これまで以上に速く走れるようになったんですよ。
     まるでそいつの俊足が乗り移ったかのようにね」

少し気恥ずかしくなったのか、照れるように鼻の頭を掻くイスラス。
医者の老人は目をカッと見開きイスラスにぐぐいと顔を近づける。

医者「くくく…なるほど。お主の不調の原因が少し分かった気がするわい。
   イスラスといったな。お主はそいつのことを本当に憧れていたのか?
   本当は自分より速く走れるその男のことを妬み、嫉み、嫌ってはいなかったのか?」

イスラス「何を突然。俺が今こうして走れるのは彼が皮膚を提供してくれたおかげで…」

医者「それとこれとは別じゃよ。お主は本心では奴の力を、存在を嫌悪し拒んでおる。
   じゃから身体が嫌がっとるのじゃよ。その証拠に……ほれ」

イスラス「……なんだ、この黒いモヤは。こんなの今まで出たことなんて無かった……!」

466 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:17:02 ID:???
白い右足を蝕むかのように湧いてくる黒い模様を見て、イスラスはこみ上げてくる吐き気を抑える。

医者「この病は心の病じゃ。お主が本心を保ち、その男への恨みを開放した時……苦しみからも解放される。
   このかけらと仮面を受け取るがいい。お主の痛みを救う唯一の治療法じゃよ」

イスラス「……俺は……アイツのことを……妬んで、いた……?」

誰よりも速く走れるようになりたい。それなのにいつもアイツは俺の前を走りやがる。
悔しい。悔しい。アイツが走れなくなってしまえばいいのに。そうすれば俺が一番速く走れるのに。

イスラス「(……そんなわけあるかよ。俺は奴に感謝こそすれ、恨むことなんて出来ないはずなんだ……!)」

医者「(……むう、この男の目は未だに闇の力に飲み込まれておらぬ。
   それほど意志が固いのか、何か特別な力に守られているとでも言うのか……
   ふむ、暫く様子を見ることにするかのう。そのうち嫌でも『人』の本心を表すじゃろうて)」

黒いローブの医者……ガーネフは簡単に手駒へと堕ちないイスラスに対して苛立ちを覚えていた。
実際、後にイスラスは自ら仮面を踏み割り、闇の呪縛を抜け出し、彼らの組織から離別した。
本来ならば中山、ストラット、バビントンと並ぶ優秀な幹部となり、
ラムカーネ配下の四天王として君臨させるほどの逸材だったのにも関わらずである。

ガーネフ「(ふむ……ならば良い。代わりの駒はいくらでも存在しているのじゃからな。
     この男に『俊足』の才能を提供した者。其奴にも接触してみることにするかのう)」



今思い返せば、あの男こそ自分のような『不安』を抱える者たちを集め、
ラムカーネの配下にしようと企むガーネフと言う名の老人だったのだろう。

イスラス「(俺は絶対に闇に呑まれたりなんかしねぇ。
     だが、奴に追いつくために今の俺に足りないものがあるとするならば――)」

467 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:18:18 ID:???
あの時に飲み込んだ『闇のオーブ』のかけらはまだ身体の何処かに潜んでいるはず。
力を望みさえすれば、自分は今以上の速さで走れるはず。
常に自分の前を走り、自分を導いてくれたあの金髪の男と同じ、いや、それ以上の速さで。

イスラス「――もう二度と、二度と使わんと決めていたが……」

仮面の男はさらに速度を上げ、人混みを巧みに使い自分を振り切ろうとしている。
例の仮面をつけていないと闇の力に飲み込まれるという老人の忠告が一瞬頭をよぎった。
だが迷っている暇はない。奴に追いつくためにはあの力が必要なのだから。

イスラス「うおおおあああああぁぁぁぁぁっ!!」

ガッ!ドドドドドドドドォッ!!

????「(!? 急に後ろからのプレッシャーが強くなった?)」

このままでは追いつかれる。捕まってしまう。そう思うとドキドキが止まらない。
誰かに並ばれる、追い越されてしまう。そんな緊張感との並走が本当にたまらない。

????「いいねぇ、ついてこいよ。地獄の果てまで付き合うぜ!」

イスラス「(これなら追いつける。俺の前は誰にも走らせねぇ。
     それが…それこそが、俺に走り続ける資格をくれたアイツへの償いだ)」

右足が地面を蹴る。その影が揺らめき左足をスムーズに前へと突き動かす。あとはその繰り返し。

イスラス「(なんだ、仮面がなくたって何も問題ないじゃないか。
     風が顔にあたって気持ちいい。やっぱり走るのって楽しいな)」

今の自分は走ることだけに集中できている。余計なものが一切視界に入ってこない。
きっとあの仮面の男もそうなのだろう。だから速い。だから疾い。だから――。

468 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:20:11 ID:???
パ ー ! パ パ パ ー ! !



だから自分が車が横行する道路に飛び出し、迫るトラックの存在にも全く気が付かなかったのだろう。

カイザー「うわわっあぶねぇぞイスラス!!」

中里「車が、車がきてるでござるー!!」

シャル「やだ……いやだーー!!イスラスーーーーーーッ!!!」

イスラス「(……声……?)」



ガ シ ャ ッ ! !



世界が揺れた。強い衝撃を受けて回転する身体で見る世界は闇と呼ぶに相応しいほどに暗かった。

469 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:21:14 ID:???
クライフォート「馬鹿野郎!……もう二度と使うまいと決めた技を、こんなにすぐに使わせるな!!」

イスラス「……クライ、フォート……」

三杉「まさか『ダーティディフェンス』がこんな形で役に立つとはね。
   君を傷つけようとしたこの技が君を救うことになるなんて皮肉なことだ」

イスラス「……えっ……俺、今、何がどうなって……?」

先ほどまで仮面の男を追いかけるために全力で走っていたはずである。
周囲が見えなくなるほど走ることに集中することで、
ようやく、ようやく仮面の男を捕まえたと思った矢先のことだった。

ドールマン「馬鹿かオメェは!あんな車が走ってる所にいきなりとび出す奴がいるかー!」

マーガス「トラックに轢かれそうになったところをクライフォートが無理やり引きずり倒して止めたんだよ」

シェスター「まったく、心配をかけさせて。女の子を泣かせるなんてキミ、サイテーだよ」

ようやく事態が飲み込めてくる。既に辺りは暗かったが、先ほどまでのような真っ暗闇ではない。
倒れたままの体勢で空を見上げると、大粒の涙を目に溜めたシャルの顔が覗きこんできた。

シャル「バカ!バカバカバカ!バカーーーッ!!頭おかしいんじゃないの!?
    いくら泥棒を追いかけるためだからって、あんなコトして死んじゃったらどうするの!?」

カイザー「最近のココら辺の事故も急な飛び出しが原因ってこの間新聞で特集組んでたぞ」

中里「とにかく大事に至らないでよかったでござる。
   泥棒も焦ったのかビクトリーノ殿の鞄だけは置いていったでござるから」

470 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:23:24 ID:???
三杉「後は警察に任せて、一旦寮の方へと戻ろうか。
   ……大事な試合を控えている身としては、今のは少々お灸をすえる必要な行動だね」

イスラス「……す、すまん……」

三杉の絶好の貴公子スマイルを向けられ、珍しくイスラスが狼狽えた顔をする。
こうして、泥棒こそ取り逃がしたもののビクトリーノの鞄を取り戻すことはできた森崎たち。
スタジアム内で気絶していたマフィアの一味の男が警察に引き渡され、今回の騒動は一応の解決を迎えたかに思えた。





ブローリン「……と、ここまでが現場を見ていた中里たちから聞いた話だ」

仲間の指示に専念するためにスタジアム内に残っていた森崎は、
寮に戻ってから聞いたイスラスの無事にホッと胸を撫で下ろす。

森崎「ふーむ……仮面の男の正体は結局掴めずじまいか。
   あれ以来、ビクトリーノもなんだかしょんぼりしちまってるし……
   今回の騒動、まだまだ色々と尾を引きそうな予感がするぜ……!」

チーム力強化のためにオランダ、アムステルダムを訪れた森崎たちブレーメン一行。
このまま穏便に親善試合が来る日を待つことはできるのだろうか。
そんな不安を枕にしつつ、遠征一日目の夜は更けていくのだった。



オランダシナリオT  『ブレーキ』   おわり

471 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/24(月) 20:25:15 ID:???
☆次のシナリオを選択してください

A FEシナリオ 第3章『連れ去られた王女』
B オランダシナリオU『曇天の空』

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

472 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 20:26:33 ID:1nBLJau+
B
ちょっと気になるからこっちを先にすすめておきたい。
互い違いにやると参加者の記憶が劣化するのも心配だし。

473 :森崎名無しさん:2012/09/24(月) 20:31:11 ID:mhpDSSAw


474 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/25(火) 21:24:45 ID:???
>>472
本当は記憶が途切れないくらいにサクサク更新することが望ましいんですけどね。
キャプ翼シナリオでも、試合のあるシナリオではアナウンスしますので、参考にしてくださいね!
===========
>B オランダシナリオU『曇天の空』


〜オランダ遠征・2日目〜


『――にわか雨にご注意ください。傘を持ってお出かけするとよいでしょう。続いて朝のスポーツです』

昨日のおでかけ日和の晴天とは打って変わって、本日のアムステルダムの空はどんよりとした曇天であった。

森崎「ふあーあ。気のせいかアナウンサーの声も曇りがちに聞こえるぜ」

空が曇っているせいなのか、それとも昨日の盗難騒ぎが尾を引いているのか。
ロビーに備え付けのテレビを見ながら、解消しきれていない眠気を押し出すように森崎はあくびをする。

森崎「それにしても…昨日はいろんなことがあって、折角のオフなのにちっともゆっくりできなかったぜ」

フェザーに昼食を横取りされたり、オークションに熱中して結構な出費をしてしまったり。
ビクトリーノがスピード勝負で負けてショックを受けたり、イスラスがあわや交通事故に遭いそうになったり。
特に後の2つに関しては、彼らを取り巻く人達にまで色々と影響があったようだ。

森崎「……さて、今日は一体何をしようかな」

明日の夕方に予定されているブレーメン対アヤックスの親善試合に備えて練習をするべきか。
しかし、遊びに出かけてこの鬱屈とした気分を吹き飛ばしたい気分にもかられる。

森崎「いずれにせよ、まずは誰かに声をかけるとするか。食堂の方にみんな集まっているのかな?」

475 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/25(火) 21:26:12 ID:???
☆下記の中から最大で『3人』同行させたい選手を選択してください

・ブレーメン
【シェスター・マーガス・ビクトリーノ・ブローリン・中里】

・アヤックス
【三杉・イスラス・リブタ・クライフォート・クリスマン
 カイザー・レンセンブリンク・ディック・ドールマン・シャル】

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

476 :森崎名無しさん:2012/09/25(火) 21:50:36 ID:Wih83twI
シェスター マーガス イスラス

477 :森崎名無しさん:2012/09/25(火) 21:51:30 ID:qzcYi0SE
クライフォート・イスラス・リブタ

478 :森崎名無しさん:2012/09/25(火) 22:24:58 ID:E6RN/M7g
シェスター マーガス イスラス

479 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 00:11:26 ID:???
>シェスター マーガス イスラス


シェスター「おはよう。昨日は良く眠れた……とは言えない顔してるね」

マーガス「夜中遅くまで警察の人たちがウロウロしてたからな。無理もないか」

森崎はシェスターとマーガスを誘い、一人でぼんやりとシリアルを突っつくイスラスとテーブルを挟み腰掛ける。

イスラス「森崎か。……昨日は迷惑をかけてすまなかったな」

森崎「いや、そんなに深刻に考えんなよ。
   折角の親善試合がぶち壊しにならなくてホッとしてるんだからさ」

ここオランダに来てから彼と共にする時間が多かったからか、
こうしてイスラスの無事な姿を確認でき、森崎は自分でも驚くほど喜んでいた。

イスラス「昨日の泥棒の件だが、最近この一帯で活動しているマフィアの一味だったらしい」

オランダ政府が容認している以上の売買を行なっており、問題になっている組織があるという。
さらに主な提供先は森崎たちのようなスポーツ選手たちだというから余計に質が悪い話に聞こえた。

マーガス「……ドラッグか。一時の快楽と引換に今後の人生を棒に振るう……。
     とてもじゃないが俺にはそんなリスクを負う勇気なんざ持てないぜ」

シェスター「いやいや、リスク云々の話じゃないでしょこういうのは。
      スポーツ選手以前に、人として絶対に手を出しちゃいけないシロモノなんだから」

普段の軽い態度とは真逆の、きっぱりとした口調でシェスターはドラッグの存在について否定する。

森崎「へぇ、ちょっと以外だな。お前みたいなタイプって結構こういうアウトローなことに寛容だと思っていたが」

480 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 00:14:23 ID:???
シェスター「失礼だな。悪いことに悪いといって何が悪い。
      正義の名のもとに刃を振るうシノビとして、人の心を蝕む麻薬など絶対に許してはいけないのだ!」

マーガス「あーあー、またこいつの悪い癖にスイッチが入っちまったよ。
     でも、今の世の中こうして自己主張できる奴が減りつつあるってのは事実かもな」

どんなに理にかなっていたとしても、時にその『正しい』主張はへし折られる。
より大きな、より悪質な意思で唱えられたものこそ『正しい』ことへと変貌することもある。
何が正しくて何が間違っているのか。それを決めるのは結局その当人次第であることは今も昔から変わらないのだから。

シェスター「(そうさ。絶対に許してはいけないんだ。あれは……クスリは人を簡単に狂わせる)」

だが、シェスターは悪を憎むジャパニーズジャスティスニンジャに自分を重ねあわせているだけではなかった。
身近で見てきた経緯があったのだ。どんなに優れた人でも、一瞬で堕落してしまうその悪魔の力を。

シェスター「(『皇帝』フランツ。そう呼ばれていた父さんの一番の相棒、ステファンさん。
      穏やかな風のような、でも時には激しく吹き荒れる嵐のような、そんなプレイスタイルの持ち主だった。
      俺はあの人に憧れ、あの人のようなテクニカルなプレイスタイルを目指していた)」

だがその選手は望まれない形で表舞台から姿を消した。
麻薬の取引現場を抑えられ、その日のうちに引退し、
ドイツのサッカー協会から事実的な永久追放を言い渡されてしまった。

シェスター「(うわさ話ってのは尾ひれがついてまわるもので。
      東ドイツ側の陰謀論だとか、はたまたフランスの根強い復讐だとか。
      父さんが自分より目立つステファンさんを嵌めたなんて騙る狂った記者もいた)」

息を吹けば飛んでいくような、そんな微量な粉末のせいでこうも人は簡単に全てを失ってしまうものなのか。
憧れの対象を失い途方に暮れていた彼が新たに虜になったのは、そんな麻薬組織を軽快に退治する正義の忍者軍団だった。
テレビの中の彼らは、不思議な忍術で悪の組織を壊滅させ、さらには麻薬で苦しむ人々をも救ってみせた。
作り物の世界の存在ではあったが、シェスターにとって彼らはまさに新しい憧れの対象だった。

481 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 00:16:09 ID:???
シェスター「ま、とりあえず俺たちは明日の試合のことに集中しようぜ。
      わざわざ俺たちを追いかけて応援に来てくれている熱心なサポーターもいるみたいだし。
      無様な真似は晒せないぜ。できるものなら目指せ無失点ゲーム!」

森崎「お、おう。任せとけってんだ!」

それからシェスターの少し、いや大分コアなニンジャ談義をデザートに朝食を済ませつつ、
森崎はオフの過ごし方について考える。



☆どうしますか?

A 少し天気が気になるが、リフレッシュ気分で街へ繰り出そう!
B 明日の試合に備えて練習だ!相手チームの情報も探るのも忘れるな!

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

482 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 00:26:55 ID:NHhYgG12
B

483 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 00:46:58 ID:T1NpyIwA
B

484 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 08:07:39 ID:???
>B 明日の試合に備えて練習だ!相手チームの情報も探るのも忘れるな!


森崎「(昨日美術館で三杉が話した通り、アヤックスの戦力はかなり高く思える)」

全日本ユースでもその天才的センスを遺憾なく発揮していたガラスのエース三杉淳。
欧州最高峰の選手の一人、シュナイダーと同等の評価を得ているというスピードスターイスラス。
そしてこのアヤックスを一つに纏め上げる真のキャプテンことクライフォート。
彼ら三人のエースを擁する中央ラインは世界レベルで見てもかなりの高水準と呼べるだろう。

更に彼らの脇を固めているクリスマン、レンセンブリンク、カイザーのオランダトリオの連携、
どんな競り合いにも屈しそうにない巨漢DFのディック、リブタ。
そして最後の砦を守るのはこれまた巨人のような威圧感を持つドールマンと穴のない布陣である。

森崎「(俺たちブレーメンも決して悪いチームじゃない。シェスターが中盤を支配し、
   ビクトリーノが攻め、マーガスが決める。ブローリンが防ぎ、そして俺が止める)」

ワンポイントで相手を翻弄できる中里を含め、しっかりと役割分担が成された
バランスのとれたチームそれが今のブレーメンだ。
だが、どう贔屓目で見ても個々の戦力ではアヤックスに遅れを取っているように思える。
(ぶっちゃけると『名有り』の選手の数の差が圧倒的なのだ)

森崎「(このまままともにやりあうのは流石に分が悪すぎる。
   自チームの強化を図りつつ、なんとかアヤックスの情報を引き出す手はないものか)」

うだうだと考えても始まらない。森崎は先に朝食を済ませたシェスター、マーガス、イスラスを練習に誘い出す。
練習用のユニフォームに袖を通し、アヤックス専用のグラウンドへと向かう。

森崎「芝の状態も悪くないし、これはノビノビとボールが蹴れそうだなァ」

485 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 08:09:04 ID:???
広々としたサッカーコートがずらりと並ぶ風景に、充実した練習ができると期待が膨らむ。
しかし、案内役のイスラスはコートを素通りして歩き出す。

マーガス「あれ?ここが練習用のコートじゃないのか?」

イスラス「ここは『一般人向け』に自由開放しているフィールドだぜ?
     俺たちクラブの人間が使えるコートはもっと向こうだ」

シェスター「サッカーが深く浸透し、愛されている街らしいはからいだね。お、噂をすれば…」

地元のサッカー少年たちだろうか。元気な声を上げながら、コートに入りボールを蹴り始める。

森崎「日本じゃ信じられない光景だな。こんな立派な天然芝のグラウンド、学生時代に使ったことなんか殆ど無かったぜ」

これだけ恵まれた環境の中でサッカーと共に成長することが出来るのだ。
オランダがサッカー強豪国と呼ばれ続ける所以を発見でき、森崎は納得する。

イスラス「ついたぜ。どうやら俺たち以外にも何人か来ているみたいだな」

486 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 08:10:51 ID:???
先着『3名』様で判定をお願いします

★ビクトリーノ→! card
ブローリン→! card
中里→! card
三杉→! card★

★クライフォート→! card
クリスマン→! card
レンセンブリンク→! card
カイザー→! card★

★ディック→! card
リブタ→! card
ドールマン→! card
シャル→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→練習に参加してます
スペード・クラブ→別の用事で不在です
JOKER→キャラごとで特別イベント発生!

487 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 08:11:31 ID:???
★ビクトリーノ→ クラブ4
ブローリン→ クラブ7
中里→ ダイヤ2
三杉→ クラブ7

488 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 08:25:28 ID:???
★クライフォート→ ハート2
クリスマン→ ハート6
レンセンブリンク→ スペード7
カイザー→ ダイヤA

489 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 08:40:55 ID:???
★ディック→ スペードQ
リブタ→ ダイヤ9
ドールマン→ ハート10
シャル→ ハートA

490 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 09:05:08 ID:???
★ビクトリーノ→ クラブ4→別の用事で不在です
ブローリン→ クラブ7→別の用事で不在です
中里→ ダイヤ2→練習に参加してます
三杉→ クラブ7→別の用事で不在です ★

★クライフォート→ ハート2→練習に参加してます
クリスマン→ ハート6→練習に参加してます
レンセンブリンク→ スペード7→別の用事で不在です
カイザー→ ダイヤA→練習に参加してます ★

★ディック→ スペードQ→別の用事で不在です
リブタ→ ダイヤ9→練習に参加してます
ドールマン→ ハート10→練習に参加してます
シャル→ ハートA→練習に参加してます ★

【中里・クライフォート・クリスマン・カイザー・リブタ・ドールマン・シャル】
の七人が練習に参加しています。


中里「森崎殿も練習に来てくれたでござるか!拙者、一人で心細かったでござるよー」

ブレーメン陣営でただ一人先に練習に来ていた中里は人恋しそうに森崎たちに駆け寄ってくる。

森崎「明日の試合のためにもしっかりと調整しておかないといけないからな」

シェスター「まったく、ビクトリーノもブローリンもいったい何処ほっつき歩いてんだか」

マーガス「とりあえずアヤックスの練習に混ぜてもらう形になりそうだな」

軽めのランニングで身体が暖まった後、チームマネージャーのシャルが練習メンバーを集合させる。

491 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 09:08:01 ID:???
シャル「それではまずはペアになってのストレッチとパス練習です。各自、二人組になってください」

森崎「(誰を誘おうかな?)」


☆どうしますか?

A シェスター
B マーガス
C イスラス
D 中里
E クライフォート
F クリスマン
G カイザー
H リブタ
I ドールマン
J シャル

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

492 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 09:29:56 ID:s2rcYWMM
E

493 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 09:42:14 ID:NHhYgG12
E

494 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 11:53:09 ID:???
>E クライフォート


森崎「たしかお前がアヤックスのキャプテンのクライフォートだったな」

クライフォート「ああ、よろしく頼む。モリサキ=ユーゾー」

簡単な自己紹介と挨拶を交わし、二人は柔軟体操を始める。

シャル「人数が丁度偶数で助かったよ。これでわたしはみんなのコーチングに集中できるからね。
    それじゃあまずは前屈運動、はじめー!」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピーーーーーッ、ピッ!

森崎はホイッスルの音に合わせて、グイグイとクライフォートの背中を押す。

クライフォート「もっと強くても構わないぞ。よく解しておかないと後が辛いからな」

森崎「なんだ?アヤックスのトレーニングってそんなにキツイのか?」

クライフォート「まぁ、実際に受けてみれば分かるさ。伝統あるアヤックスアカデミーの
        特別特訓メニューに果たして君が耐えられるかどうか…」

森崎「はん、言ってくれるじゃないの。望むところだぜ。
   そっちこそブンデスリーガとの選手の質の差に度肝を抜かされるなよ!」

対抗心という炎に薪をくべられ、森崎は舐められてたまるかと気合を入れなおす。

クライフォート「ぐえっ、ちょっ、気合入れるのはいいが少しは加減というもの……あだだだだ」

森崎「あ、すまんすまん。つい力が入っちまった。(さて、できる事ならチームの弱点なんか聞き出せればいいんだが…)」

495 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 11:54:43 ID:???
★のびーるのびーるストップ→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

数字が…
K→ガッツ+20
Q〜7→ガッツ+10
6〜A→効果なし
JOKER→ガッツ+40

マークが…
ダイヤ→アヤックスの情報を巧みに聞き出す
ハート→お互いのプライベートについて話して仲良くなる
スペード→クライフォートが相手をわざと傷つけるサッカーをしていたことを語りだす
クラブ→逆にブレーメンの情報を引き出されてしまう

496 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 11:55:01 ID:???
★のびーるのびーるストップ→ ダイヤ6

497 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 11:57:51 ID:???
なにィ!?妖怪いちたりないのせいでガッツ上昇できなかっただと

498 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 12:00:36 ID:???
情報収集のほうに集中したせいってことでひとつw

499 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 12:29:43 ID:???
>>497
ダイスの壁というのは思った以上に分厚いものですね…
>>498
カードのヒキ次第ではアヤックスをどんどん弱体化できます。
気合を入れてカードを引いてくださいね!
===========
★のびーるのびーるストップ→ ダイヤ6 ★
>6〜A→効果なし
>ダイヤ→アヤックスの情報を巧みに聞き出す
===========
森崎「いやー、お客さん随分体が柔らかいっすねー」

気分をよくさせれば口も回りやすくなるはずと、
森崎はへりくだった口調で、冗談交じりにクライフォートの背中を押してやる。

クライフォート「ははは、君はいい整体師になれるよ。まるでツボ押しのスペシャリストだね。
        引退しても働き口が見つかりそうでよかったじゃないか」

森崎「へぇ、そうですかい。(こっちはそのツボ押しの所為でサッカー人生が終わろうとしてるんだっての)」

軽くトラウマを逆なでされるのにも我慢しつつ、森崎はクライフォートからアヤックスの情報を聞き出すことを試みる。

森崎「オランダといえばトータルフットボールってイメージがあるんだが、
   アヤックスでもやっぱりその戦術を取り入れていたりするのか?」

クライフォート「まぁ、そうだな。『ボールを回せ。ボールは疲れない』とはよく言ったものだよ」

森崎「(となると、こぼれ球の競り合いについて入念に注意しておく必要がありそうだな)」

クライフォート「…5…6…7…8っと。よし、これで柔軟は終わりだ。次はパス練習に移ろう」

500 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 12:31:20 ID:???
森崎「お、おう!」

※アヤックスのチーム戦術『トータルフットボール(こぼれ球を自動カット)』の情報を引き出しました。
 試合前のミーティングで指示を出しておくことで、このスキルを無効化できます。



シャル「次はパス練習です。コーンが置かれているエリアから出ないように、
    パートナーにボールを返していってくださいね。それじゃあはじめー!」

クライフォート「シュッ!」

ビシィッ!!

森崎「ぐっ…!(まるでシュートのような強烈なパスだ。こいつのキック力……どうなってやがるんだ?)」

クライフォート「ほらっ、テンポよく返す返す。君はフィールダーとしても出場することがあると聞いているよ。
        GKだからって足元の技術を疎かにしていてはいけないな」

森崎「分かってるっての。そーらよっ!」

ボスッ!

クライフォート「(フフッ、口は悪いが受け手に優しい実に丁寧なパスだ。
        もしも彼がフィールダーで出てくるのなら注意しておかなければね)」

森崎「(ふぅ、走りながらじゃキックの精度はやっぱり落ちる。
   相手の走りこむペースを考えてパスコースを決めていかなくちゃな…)」

グラウンダー、ヘディング、ボレーでのパス練習が行われる。
めまぐるしく選手たちの間を右往左往するボールの群れは、さながらモノクロのアーチのようだった。

501 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/26(水) 12:32:55 ID:???
★パスっと蹴り→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

数字が…
K→パス+1
Q〜7→パス+0.5
6〜A→効果なし
JOKER→パス+2

マークが…
ダイヤ・JOKER→クライフォートのパスのクセを見つける
ハート→森崎のパスミスをクライフォートが華麗にフォローする
スペード→クライフォートのパスミスを森崎が懸命にフォローする
クラブ→クライフォートのパスを受け続けていたらなんだか足が痛くなってきた…

502 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 12:33:07 ID:???
★パスっと蹴り→ ハート5

503 :森崎名無しさん:2012/09/26(水) 12:38:58 ID:???
またダイスか

504 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 08:38:11 ID:???
>>503
まあ、あまりパスを出す機会がないので上がればラッキーだったと思えば…
==========
★パスっと蹴り→ ハート5 ★
>6〜A→効果なし
>ハート→森崎のパスミスをクライフォートが華麗にフォローする
==========
シャル「次はワンツーパスの練習です。ボールを規定回数リターンしつつ、
    なるべく早いタイムでゴールを目指してください」

クリスマン「いくぞカイザー!」

カイザー「あいよっ!」

バコッ!スパーン!ドムッ!ボコッ!バシーン!

互いに相手の位置を見ずとも、的確なワンツーパスを繰り出す二人。
アヤックスのパス連携の技術の高さに、思わず森崎は舌を巻く。

森崎「やるなあいつら。(どうやら修哲トリオと同列で考えないほうがよさそうだぞ…)」

クライフォート「クリスマンは俺のフォローを任せられる唯一無二の存在だ。
        カイザーもストライカーとしてだけでなくアシストのセンスも光るものがある」

これにレンセンブリンクという浮き球を特異とするフィニッシャーが加わることで、
『トリニティ(三位一体)』と呼ばれる彼らの本気が発揮されるのだという。

森崎「(三人組の協力プレイか。アカネイアに例えればペガサス三姉妹のようなものかな)」

クライフォート「言っておくが、三人揃わなければ何も出来ないと勘違いしてほしくはないということだ。
        三人揃うことでさらに真価を発揮する。と、覚えておくといいだろう」

505 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 08:39:13 ID:???
森崎「……さっきから選手の特徴をべらべら喋りまくってるが、いいのか?
   相手は明日戦う敵チームのGKなんだぞ?それとも……」

情報を少し与えたくらいで戦況など揺るがない自信の現れだとでも言うのか?
そう問い詰めようとした時、森崎ペアの順番が回ってくる。

クライフォート「その身で体験するといい。アヤックス特有のの高速パス回しをね」

森崎「(ムカッ、完全に体験学習のお客様扱いかよ。舐めやがって…!)」

だが、実際にクライフォートのリターンパスに森崎は動きを合わせるので精一杯だった。
本職じゃないからと言い訳する暇すら与えない彼のリードに、徐々にペースが乱されていく。

森崎「うっ…しまった!」

シェスター「あちゃあ。何処蹴ってんだよ森崎のやつ」

シャル「ラインから出てしまったらもう一度最初からですよー」

クライフォート「やれやれ。…ハァッ!!」

クライフォートは定められたラインから飛び出そうとしているボールへと飛びつくと、アウトサイドキックで蹴り返す。
だが、無理な距離と体勢で蹴られたボールはやはり森崎がいる方角には返らない。

森崎「うぐぐ……やり直しかよ、くそっ」

スタートラインに引き返そうとしたそのときである。

クライフォート「そのボール、曲がるよ」

森崎「えっ?」

506 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 08:40:37 ID:???
地面に強くバウンドしたボールは鋭く回転しながら方向転換して、森崎の方へと飛んでいく。

森崎「(グリーンカットパスだと?こういうテクも身に着けているのか…!)」

シェスター「(……やるじゃん。けれども、ああいう素直じゃないパスほどカットしたくなるものなんだよねぇ)」

クライフォート「(君の挑戦を楽しみに待っているよ。ドイツの『シノビ』ことフランツ=シェスター)」

何気ない練習の一幕ではあったが、明日の試合を前にひしひしとライバル心が燃える一幕でもあった。
ここで、森崎が誘った他のメンバーたちの状況を順番に見てみよう。


★シェスターの場合→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→マーガスとのブレーメンコンビでアヤックス勢の度肝を抜かす(マーガスの判定はカット)
ハート→中里とのシノビコンビでアヤックス勢の度肝を抜かす
スペード→イスラスとコンビを組み、なかなかのタイムを叩き出す
クラブ→何故かドールマンとコンビを組んでおり、のんびりパスを出し合っている
JOKER→突然腹が痛いと叫びだし練習を抜けてしまう。

507 :森崎名無しさん:2012/09/28(金) 08:42:38 ID:???
★シェスターの場合→ クラブ8

508 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 09:04:19 ID:???
★シェスターの場合→ クラブ8 ★
>クラブ→何故かドールマンとコンビを組んでおり、のんびりパスを出し合っている

クライフォートのパス技術の高さを目の当たりにしてライバル心を燃やしていたシェスターだったが、
こちらの手の内は晒すまいとしているのか、アヤックスGKのドールマンとのんびりパス交換をしていた。
昨日、彼とマーガスの3人でビーチに遊びに行っていた影響なのか、仲良くなっていたようだ。


★ビーチでの出来事→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ナンパに挑戦していた
ハート→バインバインの水着美女たちとバレーボールを楽しんでいた
スペード→のんびりと釣りをしていた
クラブ→遠泳に挑んでいた。
JOKER→伝説の海賊が残したというお宝探しをしていた
※数字が高いほどイベント結果が良くなります。

509 :森崎名無しさん:2012/09/28(金) 09:23:29 ID:???
★ビーチでの出来事→ ハート7

510 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 10:16:34 ID:???
★ビーチでの出来事→ ハート7 ★
>ハート→バインバインの水着美女たちとバレーボールを楽しんでいた
===========
シェスター「いやーそれにしても昨日のビーチは楽しかったなぁ」

ドールマン「ぐふふふ、よせやい。今思い出しちまったら集中できねぇじゃんかよ」

シェスターとドールマンは昨日マーガスと一緒に海に遊びに行った先で
ビーチバレー大会に出場したことを語り合っていた。

シェスター「結果は3回戦敗退だったけど、それよりも素晴らしいものをゲットできたから悔いはなかったぜ」

鮮明に覚えているのはゆさゆさと揺れるスイカやメロンのようなたわわに実った果実たち。
迫り来るボールで思い出して前かがみになってしまわぬよう、落ち着いてリターンパスを返す。

ドールマン「しっかし、あのネーチャンたちとんでもなかったよな。
      あんなに細い体なのに凄まじいスパイク撃ってくるんだもん」

シェスター「どんだけ厳しいコースに撃っても拾われることもあったなぁ。
      (あの動き、もしかしなくても『シノビ』に通じるものがあったような気がするが…)」

だが、影の世界に生きるシノビがあんな公衆の面前でバインバイン…ではなくバレーボールなどするものだろうか?
しかし彼女たちのアクロバティックな動きはサッカーにも応用できるとシェスターは考えていた。

シェスター「(中里の巻物に書かれていた伝説の『超忍』。
      彼のルーツを辿るためにも、キーワードである『宝石』を見つけなくては)」

その宝石という言葉が一体何を意味することなのかはまだ分からないが、
とにかく自分が目指すべき真の『シノビ』となるために、何としてでも彼の手がかりを掴まなければと決意を固める。

※シェスターとドールマンの互いの評価が上がりました

511 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 10:18:27 ID:???
★マーガスの場合→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→中里とコンビを組んで好結果を出す。ピーピングコンビの完成だ!
ハート→イスラスとコンビを組む。スピードの差を歩幅の差でカバーし、好タイムを出す。
スペード→中里とコンビを組むが、身長差もあるせいかなかなか息が合わない。
クラブ→イスラスとコンビを組むが、イスラスの足の調子がどうも悪いようで…
JOKER→昨日のビーチバレーで編み出した新たな技を披露する!

512 :森崎名無しさん:2012/09/28(金) 10:18:46 ID:???
★マーガスの場合→ ダイヤJ

513 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 13:13:45 ID:???
★マーガスの場合→ ダイヤJ ★
>ダイヤ→中里とコンビを組んで好結果を出す。ピーピングコンビの完成だ!


マーガス「中里、ハイボールを中心に頼んだぜ」

中里「任せてくれでござる」

バコッ…ポーン……バコン!!

滞空時間の長いパスだが、中里の俊足で距離を稼ぐ。
長らくチームを共にしてきたシェスターも、この二人の呼吸のシンクロに驚いていた。

シェスター「あの二人、いつの間にあんな連携を取れるようになってたんだ?」

森崎「何か共通点があるとも思えんし…まぁ、ブレーメンにとっちゃいい傾向じゃないか」

二人は気づいていないが、この二人を強く結ぶ絆はしっかりと存在している。
それがあまり公にできないものだということが少し残念ではあるのだが…。

マーガス「(中里、昨日の話は本当なんだろうな?)」

中里「(拙者の潜伏術を侮る無かれ。拙者の調査によるとここのシャワールーム……
   マーガス殿の身長ならば間違い無く『覗ける』でござるよ)」

マーガス「(あのマネージャーの娘もそうだけど、ここの女性スタッフはなかなか粒ぞろいだからなァ。
     今日の夜にでも、早速『プロジェクト』を開始するとしようか)」

中里「(御意でござる)」

……繰り返すようだが、彼らの絆を繋ぐ趣味は決して公には出来ないものである。間違っても真似はしないでね☆

514 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 13:14:54 ID:???
※マーガスと中里の互いの評価が上がりました。
※マーガスと中里が『ピーピングコンビ』(必殺ワンツー:威力3)を習得しました。


★イスラスの場合→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→リブタとの幼馴染コンビは相変わらずの呼吸ピッタリだ!
ハート→シャルと何か話している。昨日の件が尾を引いているようだが…
スペード→リブタが自分は中里に嫌われているのではないかと相談してくる
クラブ→昨日から足の調子が悪いらしく、一旦練習を抜けるようだ。
JOKER→練習場に突如三杉が現れる。何やら黒く光る怪しい物体を持っているが…?

515 :森崎名無しさん:2012/09/28(金) 13:19:30 ID:???
★イスラスの場合→ スペード10
お、お前らが必殺ワンツー身に着けてどうしようってんだ…w

516 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/28(金) 13:38:38 ID:???
>>515
タックルが強いチームと当たった時などに中里のボール運びが若干楽になる…かも?
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★イスラスの場合→ スペード10 ★
>スペード→リブタが自分は中里に嫌われているのではないかと相談してくる

リブタ「ねぇイスラス。ちょっと聞いてくれるかい」

イスラス「どうした?」

まだクライフォートたちが台頭しない時期から、アヤックスの主力として活躍してきたこの二人。
ジュニアチームの頃からつるんでいたこともあり、こうして相談しあう仲でもある。

リブタ「昨日の泥棒騒ぎの時に、中里くんと一緒の班になったんだけどね。
    探索の途中で、中里くんが急に泡を吹いて倒れちゃったんだよ」

イスラス「なにか不気味なものでも見たのかもな」

リブタ「…よくわかんない。でも、それ以来俺が彼に近づくと妙な反応しちゃって逃げるんだよ。
    そりゃあ明日試合をする敵チームだし、馴れ合いたくないって思うのも当然だと思うけれど…
    もし彼に嫌われるような事をしちゃってたら、ちゃんと謝っておきたいんだ」

幼い頃から自分の大きな体格をバカにされ続けた過去もあり、リブタは他人の感情に非常に敏感になっていた。
悪意とまでは呼べないものの、彼から発する負の感情の原因がもしも自分にあるのだとしたら。
申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまい、昨日はポテトサラダを3皿しか食べられなかったという。

イスラス「何か心当たりでもあるのか?(というか相変わらずの大食漢だなお前)」

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