キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【変化する戦術】Another-CU_6【ロベルトの章】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/11/16(金) 12:26:00 ID:gSfB7XkE




この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援してあげて下さい。




300 :森崎名無しさん:2012/12/03(月) 22:40:11 ID:???
サンパウロ派手に動かしてきたけど慣れないことやったせいで
ポジションバランス崩れて隙ができないかな?

301 :森崎名無しさん:2012/12/03(月) 22:47:13 ID:???
サンパウロがボロボロになりそう。

302 :森崎名無しさん:2012/12/03(月) 23:00:11 ID:???
今のニッタなら、
新田「翼さんw悪いけどそんなの下策ですよww」
くらい言っても許される

303 :森崎名無しさん:2012/12/03(月) 23:10:13 ID:???
ロベルト解任、今期のガンバになる可能性

304 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 00:35:56 ID:???
ボロ負けの上、ロベルトまで居なくなったら翼君の精神が持たなそう
ボールにロベルトって名前付けて話しかけたりするようになるかもしれん

305 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 07:33:09 ID:???
流石に公式戦でも無い試合での結果での解任は無いっしょ

306 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 11:41:14 ID:???

>>264>>266
話の主題上こうなって当然なんですが、戦術の効果が大きいのが原因なんですよね。
逆を言えば戦術のチームは数値以上に強敵となる可能性があるわけでして。
そう考えると、これ以上バランス取ろうとするのは非常に難しいかも知れません。

>>265
2バックが正解というより、4-5-1や3-6-1のようなのが出てくる事こそ本当の正解だったかも知れません。
フォーメーションは単に記号であって、どういう方法で守って攻めるのが効率的かでやんす。

>>267
味方戦力は底上げが為されているのが地味に大きいかもです。
あとアンザーニ監督の下で大会を経験し、みな自分なりに考えて動けますし。

>>268
それは秘密です

>>269
森崎「ふん、そんなこと考えただけで寒気がするぜ」

>>270
あると思います  …というか意識してます

>>285>>286
あんれ? おんや? そんな風に思いました

>>287-290
新田がどこまで行こうとしているのかわからないのです

307 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 11:42:46 ID:???

>>291
乙感謝です。 超ニッタは驕って負けるフラグや!

>>292
まさにそんな感じすなあ。 新田は皆はんに育てられました。

>>293
ハーフタイム直後なので比較的元気ありましたわー

>>294
>>295

>>296-298
日本が勝つためにどういう戦い方を選んでくるかが肝ですね。
ちなみに全体的に別物と思って下さい。
そうそう勝てませんがそうそう負けません。

>>299
参加者の練度がフィオレンティーナの強さにそのまま反映される怖さ

>>300-305
もうやめて、サンパウロのライフはとっくにゼロよ

308 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 11:44:20 ID:???

 翼 ドリブル( ダイヤ6 )71 +( 3 + 1 )+(クリップジャンプ+5)=80
 新田 タックル( ハートQ )68+( 6 + 6 )+(隼タックル+2)=82

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → ヴィオラボールに。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダダッ!

新田(通用するか判らないけど、俺は俺の武器で勝負する!)

この位置でしかも新田はFW、抜かれるリスクを然程気にする必要がない。
ゆえにディレイを計る事もなく、思い切り好くダメ元アタックを敢行する。
自分が唯一武器として誇れるダッシュ力だけを前面に押し出した隼タックルである。

新田「勝負です、翼さん!」

翼「………」

新田(ありゃ…)

気合を相手に投げかけたつもりが、相手の翼は無反応。
新田は肩透かしのような恥ずかしいような気分となり、直後に自分の敗勢を自覚する。

そもそもこの勝負は新田にとって圧倒的に分が悪い。
翼としてはボールを挟み込んだ跳躍やヒールリフト、サイドステップ等でリズムよく対処すれば勝ち。
つまり翼が冷静であれば、新田が抜かれるのはほぼ鉄板という事だ。
しかし新田は既にタックルの歩幅調整に入っており、そこはもう止まらない。

309 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 11:46:50 ID:???

ザザァーーー!!! ガシッ!

新田「おぉっ!?(取れた?)

翼「し、しまった!?」

新田「(あ、いや、これでいいんだ)見たかぁ!!!」

※ 新田のタックル技は成長限界のためフラグ取得なし。


翼がクリップジャンプを繰り出すより早く、隼タックルがボールをインターセプトした。
奪った新田の方が『何が起こったのか』驚く結果である。
だがなんて事はない。
翼は冷静だったのでなく、心ここに在らずだったのだ。

しかし新田はこの予想外の成功に、咄嗟に次のアクションが取れない。

A そのままドリブルを狙わせる
B 横のブンナークに出させる
C 逆サイドのミハエルに出させる
D 一旦戻させる
E キックで相手陣深くのサイドを割らせる。

3票選ばれた選択肢で続行です。(メル欄空白にしない人は第二次OGのアンケートでvita移植希望と書きましょう)

310 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 11:48:33 ID:we75JlUo
D

311 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 12:04:58 ID:nhhTKX52
A
作戦変更後のここで取られるのは予想外だろうし 隙をつけるかも。

312 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 12:30:10 ID:UGAt4N4Q


313 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 12:36:15 ID:7OcQ/6hA
B

314 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 13:25:52 ID:jbh2UhmU


315 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 13:48:07 ID:aoMq6kEU
A

316 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 16:36:47 ID:???
エヴァQやっと見れましたー

今からちょっと準備して長距離移動〜(´・ω・`)
夜遅くなりますが後でまた更新致します。


317 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 18:48:40 ID:???
ヱヴァ互換キャラ登場の予感!?

318 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 19:59:45 ID:???
日本はDF、GKがかなり優秀なんだよな
CBに中山さん、両サイドに岸田と赤井、スイーパーに石崎
そしてGKは我等が森崎。
正直この面子破れと言われたらかなり手こずる
まぁ現時点では前線の選手が翼以外が問題外なので波状攻撃でなんとかなるか

319 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 22:27:38 ID:???

>>311
ふひひ、それはどうでしょう?

>>317
ふひひ、それはどうでしょう?
打ち切り決めたらアナカンQをやるかもですがw(なるべく避けたい)

>>318
非常に明敏な分析です

320 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 22:28:53 ID:???

> A そのままドリブルを狙わせる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田はこの予想外の成功を驚き、次のアクションが取れないでいた。
そこで三杉は咄嗟に攻撃指示を出した。

三杉「攻めろ新田、ドリブルで突破だ!」

新田「えっ?」

この指示には新田の体力を枯渇させてしまうリスクがあった。
最も選び辛い選択肢の一つと言えるだろう。

しかしそこは三杉淳、機を見るに敏である。
サンパウロ側は3失点目の際に消沈を見せており、叩くべきは今。
しかも逆に新田の活躍は文字通り飛ぶ鳥を落とす勢いである。

三杉「(たとえ新田の体力が厳しくなろうと、4点差をつけてしまえば勝負はほぼ決まる。
     それが出来る可能性が高いのは、きっと今を置いてない筈だ!)
     行け新田! ここで勝負を決めるんだ!」

新田「わ、分かりました!!」

これを受け、ようやく新田は走り始める。

321 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 22:31:07 ID:???

それと時をほぼ同じくして、サンパウロ側でも大きな声が飛んだ。
選手間のコーチングではない。
サンパウロではベンチから飛び出した監督が怒号を響かせたのだ。

ロベルト「何をやっている! サッカーをなめるな翼ァっ!」

翼「ろ、ロベルト…」

ロベルト「お前にとってのサッカーはトップ下以外に無いとでも言うつもりか!
      いつからそんな身勝手で仲間を顧みないプレイヤーになった!?
     『ボールはトモダチ』!! そうお前に教えたのは間違いだったようだな!」

翼「!」

石崎「なななっ!?」
ペペ「監督…!」
バビントン(…そういう事か。)

三杉(な、なんだ…?)

類い稀なき素養を持ち、このサンパウロでも実力・実績を示し続けてきた、ロベルトの弟子。
驚くべき事にロベルトの怒号は、その愛弟子・大空翼に向けられた物だった。
しかも内容が内容だ。
翼のプレイスタイルを全面的に否定するような言である。

ロベルトが翼に対して(贔屓はせぬ物の)口出しをする事が、全くと言って良い程なかったのは、
知る人であれば常識のように知っている話であった。
それだけに、そんな言葉が飛び出した意味を瞬時に理解した者は少なかった。
また部外者であり、ミーティングの事も知らない三杉が、呆気にとられるのも当然だった。

322 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 22:32:46 ID:???

ロベルト「ポジションを外されただけで不貞腐れ、やる気を失うプレイヤーなど三流以下だ!
      そんな三流のサッカーが通用するほどプロのサッカーは甘くないぞ翼!
      やる気がないなら今すぐフィールドを去れ! でもなければ…」

翼(ロベルト…)

ロベルト「ミスを取り戻して見せろ!
      いつものようにフォローしている仲間達の為にもな!!」

翼「ハッ!」

その言葉に翼は顔を上げ、そして気付いた。
仲間達が走っているのを。
時計は止まっておらず、プレイが続いているのを。

バビントン「ドトール、マリーニ、前に出てチェック! ペペ、この次はツバサのフォローを忘れずに!
       キミがツバサの相棒なんだから! みんなも今の位置に変えられた意味を考えよう!」

ドトール「私に命令とは偉くなったもんだな、だが…」
マリーニ「ダメでもやるっきゃないでしょ、街歩けないのは嫌だし!」
ペペ「相棒か……(実力差パネェし、そんなの名前負けだけど…)」

翼「バビントン… みんな…」

バビントン(もってない%zはセンターを任されない… そう思っていた時期がボクにもありました。
       ボクを中盤の底、真ん中に置いた意味は解りましたよ監督。
       『ツバサに頼るな』って事ですよね? 卑屈になるなって事ですよね?)


323 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 22:33:58 ID:???

ロベルト「………」

口許を真一文字に締めながら、ロベルトはタッチライン際で仁王立ちとなっている。
サングラスをかけているのでその表情は読めないが、厳しさはヒシヒシと伝わってくる。

だが実際、彼から感じ取れる威圧の正体は、自身に向けられた怒りと翼への贖罪から来ている。

ロベルト(『いつからそんな身勝手で仲間を顧みないプレイヤーになった?』…か。
      すまん翼、お前をそうしたのは俺だ。 既に過渡期に至っていたサッカースタイルを、
      さもそれがサッカーの全てであるかのように刷り込んだんだ。
      なのにお前を責めるなんて、俺は理不尽極まりない酷い大人だよ。)

口には出来ぬ自虐と贖罪を、ロベルトは心中で唱え続ける。
しかし彼は理不尽を知りつつ言わねばならなかった。
大空翼の未来が閉ざされる前に間違いを正さねばならなかった。

ロベルト(翼… 選手が考えるべきはPlay for winじゃなかった。
      お前の考えるべき唯一にして第一の仕事はPlay for teamだ。
      お前の為にチームがあるんじゃない… サンパウロ以外でもだ。)



三杉(クッ… 敵の事情だ、気にしちゃいけない! それよりも新田のフォローを…)

センターラインからスタートを切った新田は、快調にドリブルを続けている。
しかしエースプレイヤーが前線でインターセプトされながら、敵の守備に動揺は見られない。
相手の監督、ロベルト・本郷・ジ・アンドラーテによるインパクトのせいだろうか?
直観に過ぎないが、三杉にはどうもそれだけとは思えなかった。

324 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 22:35:42 ID:???

三杉(相手の守備が乱れないとなると、新田は何処かで彼との勝負を避けられない。
    頼むぞ新田、この勢いで突き抜けないと… 何やら嫌な予感がする。)

目を細めて斜め前方見据える三杉淳。
予想した通り、新田は間もなく彼と邂逅しようとしていた。

マリーニ「今度こそ止める! 一回くらいは見せ場あってもいいじゃなーい!」

新田(こいつじゃない! どっか死角から来る筈、あの男が!)

ドトール(さて少年… そろそろいい気でいられる時間は終わりだぜ?)

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田 ドリブル(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
 ★マリーニ タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ドトール タックル(! card)70 +(! dice + ! dice)+(見えない悪意、人数補正+2)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 新田がドリブル突破! バイタルエリア侵入でゴールチャンスだ!
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、三杉がフォロー、アマラウがクリア)
≦-2 → サンパウロボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、ハートで[高速ドリブル(+4)]が発動。
ドトールのマークがダイヤで[シアーハートアタック(+5吹飛1)]、ハート・スペードで[コブラタックル(+2)]発動。
またドトールのスキル[見えない悪意]は吹飛び係数1を有す。

325 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:36:01 ID:???
★新田 ドリブル( ダイヤ4 )69 +( 64 )=★
抜け!

326 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:36:51 ID:???
★マリーニ タックル( スペード6 )67 +( 36 )+(人数補正+1)=
  ドトール タックル( スペード8 )70 +( 14 )+(見えない悪意、人数補正+2)=★

327 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:37:10 ID:???
よっしゃあ!!

328 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:40:43 ID:???
よし、後は決めるだけだ

329 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:42:03 ID:???
そろそろ引きの反動が心配になってくる

330 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:42:24 ID:???
翼&ロベルトの主人公ロールプレイがすごい勢いで新田に踏み潰されていく…!w

331 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:42:57 ID:???
後は頼むぜムエタイファイター

332 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/04(火) 22:47:00 ID:???
そそそそ、想定内だもん

333 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:48:22 ID:???
【進化する隼】Another-CU_6【ニッタの章】

334 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 22:50:05 ID:???
【倒壊する予定】Another-CU_6【スレ主の章】

335 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 23:00:10 ID:???
森崎「は?あのドトールが新田に抜かれた……?そうか、これは夢だ。
   俺は今夢を見ているんだ。とびきりひでえ悪夢をな……」

336 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 23:06:14 ID:???
いくぜブンブン、アトミックを撃つときだ!

337 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 23:08:10 ID:???
三杉の咄嗟の判断凄いな
見事に当たった……

338 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 23:13:59 ID:???
策としては下策だったとおもうんだけど(いや、俺もフォーメション崩れてると思ってたから責める意図はない)
それが力技で通ってしまうのが「流れ」としかいいようのない何かだよなあ…w

339 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 23:30:57 ID:???
最終的に…引きで勝てばよかろうなのだァァァァッ!!

340 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 23:33:09 ID:???
戦術のみに拘らず、流れや勢いを判断材料に入れているってとこか

341 :森崎名無しさん:2012/12/04(火) 23:35:02 ID:???
まあ結果オーライってことで、自分も騙されたなあw

342 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 00:10:45 ID:???
とことんまで本編のサンパウロ戦の逆を行ってるなあ
最終スコアもそんな感じになりそうな

343 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/05(水) 01:04:07 ID:???

 新田 ドリブル( ダイヤ4 )69 +( 6 +77 4 )+(芸術的ドリブル+4)=83
 マリーニ タックル( スペード6 )67 +( 3 + 6 )+(人数補正+1)=77
 ドトール タックル( スペード8 )70 +( 1 + 4 )+(コブラタックル+2)+(見えない悪意、人数補正+2)=79

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → 新田がドリブル突破!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田「……!」

ドトール(実力は既に見せてもらった… なるほど、勘の良いドリブラーだろう。
      しかしこのドトールのベローズが如き静かなる接近、
      そう何度も勘だけで避けられる物はない。)

マリーニが正面から相対し、自らはバビントンと示し合わせた守備体系を構築。
その上で尚、彼独自の蛇が這いよるような走破法で奇襲をかけるのだ。
並、いや一級のドリブラーでも抜かせない自信があった。

マリーニ「うああああ!!」 ダッ

ザザァーーーーー!!

タンッ サッ!

ドトール(見えたり!) カササッ

急ブレーキからのサイドステップ一閃。
正面から来るマリーニのタックルを新田は難なく処理。
しかしその裏でドトールがほくそ笑む
怪しげな音を掻き鳴らしながら、殺傷力の高い右足を繰り出しにかかった。

344 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/05(水) 01:05:07 ID:???

三杉「右だ新田!!」

ドトール「(悪くないコーチングだが…)遅い!」

ザザァーーーーー!!

三杉(守備にほころびが生じなかった時点で成算は半ば外れていた…が。)

密かにタイミングを測っていた三杉が、新田へドトールの位置を告げた。
だがそれもドトールの鬼才と呼ぶべきタックルの前には不足と言わざるを得なかった。
…得なかった筈だった。

ターーーーーーン!

マリーニ「げえっ!?」
バビントン「まさか…」
石崎「ま、まるで翼のクリップジャンプじゃねえか!?」

ドトール「この高さでは2段目のタックルも届かない! なんとも…!」

三杉(…だが、今の新田が手をつけられない事に変わりはない! …とは言え。)

ボールを両の足で挟み、驚くべき高さまで跳躍した新田。
殺傷力の高いドトールのコブラタックルを悠然と飛び越えてゆく。

三杉「それにしても凄いな…」

345 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/05(水) 01:06:10 ID:???

アレクセイ「今度はツバサの真似事かよ… どうやら本物のようだな。」

森崎(ドトールはまぐれが通用する相手じゃない… こりゃ受け止めなくちゃならんのか)


陽子「新田くんて… こんなプレイヤーでした? フランス国際の記録と同一人物とはとても…」

賀茂「人間、本人のやる気と環境如何で幾らでも化けるさ。 成長期なら尚の事だろ。」


パシャ パシャ

アヤソフィア「あややーーー! これはまた、なんともフォトジェニックな…!!」

???「フッ、面白いな。」

アヤソフィア「おっ、ジョーカーも認めるレベルって事ですか?」

???「地力は騒ぐほどの物じゃあない。」

アヤソフィア「勿体つけるのなし!」 パシャ パシャ

???「アイツは今、ほぼ間違いなくゾーンに入っている。 こういう舞台で重圧・挑戦と。
     精神状態をステップアップし、理想状態まで持っていけるのは、努力では補えない才覚だ。
     そういう意味で、少なくともメンタルに限って言えば底抜けだ、太鼓判を押すね。」

アヤソフィア「へー」 パシャ パシャ

???(フゥ…これだからブン屋は。)

346 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/05(水) 01:07:14 ID:???

スタッ

ドトールのタックルを完全に乗り越え、新田は不思議な感覚を自覚した。
認識するより、考えるより早く、身体が先に動き出す感じ。
さっきも三杉の声が聞こえた時には、既に動き出しをスタートしていたのだ。

新田(でも体力はヤバイ…と、思う…。 今は何でも出来そうに思えるけど…)

自らの不安要素を自覚しつつ、しかし新田は動きを止めない。
バイタルエリアに間もなく侵入し、ゴールシーンは刻一刻と近付いている。

ブンナーク「(すげえなニッタ…こりゃあマジ尊敬しちまうぜ)おい、こっちも空いてるぜ!」

バビントン(空けないよ! グラウンダーのパスは絶対に通させない!)
アマラウ(サイドを抉りたければ抉れ、クロスならばこのアマラウが叩き落す!)
石崎(シュートブロックだけは死んでもやってみせるってんだぁ!!)

新田(なんだこれ…)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田の判断→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 一旦三杉さんに戻しちゃう
《ハート》 尚ドリブルしちゃう
《スペード》 一か八かブンナークに直接パス
《クラブ》 クロスにしちゃう
《Joker》 どうなっちゃうんだろう

347 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 01:07:54 ID:???
 ★新田の判断→ ダイヤJ

348 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 01:09:12 ID:???
>>343
>新田 ドリブル( ダイヤ4 )69 +( 6 +77 4 )+(芸術的ドリブル+4)

+774!?なんてすごいドリブルなんだw

349 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/05(水) 01:09:24 ID:???
本日はここまでとしまーす
米レスしてませんが、まあ気持ちは一緒ですよね

新田はどこにいこうとしてるんだ

350 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 01:13:14 ID:???
乙でしたー

>>348
もう誰にも新田は止められないな

351 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 08:35:20 ID:???
明日の一面……は無いにしても、この試合の記事の写真は現時点では新田のこのシーンになりそうだなw

352 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 13:31:01 ID:???
ん?もしかしたら前と同じ事できんじゃね?

353 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 13:32:09 ID:???
ん?もしかしたらミラン戦と同じ事できんじゃね?

354 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 14:16:40 ID:???
乙でした。

超ニッタさんがダイヤしか出してないぞ。


ダイヤ分岐ってことは一番よい判断ってことだから…。

アマラウ、石崎にタックルで挑むよりよい選択か…。三杉はどう動けば?

355 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 18:01:07 ID:???
乙でしたー
4点差となれば翼覚醒しても追いつかれないな原作的にも

356 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/05(水) 21:05:42 ID:???
ファンタジスタ・ステラにしおりちゃん出たー!!!
キレイになっとる!!!!



しかし北国の冬のなんと寒きこと。
岩盤浴で身体を慰めるので更新は遅れます。
1更新は最低やりますのでお許しあれ

357 :森崎名無しさん:2012/12/05(水) 21:19:48 ID:???
生姜紅茶(砂糖ミルクアリアリ)飲むと芯から温まりますよん

358 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/06(木) 01:37:51 ID:???
昨夜遅かったのがたたったか全力で寝落ちてしまいますた。
やるやる詐欺してすみませんでした、

359 :森崎名無しさん:2012/12/06(木) 11:12:13 ID:???
寝落ちは体に悪いから気をつけて乙でした

360 :森崎名無しさん:2012/12/07(金) 23:39:44 ID:???
地震大丈夫だったかしら
神奈川では揺れはさほどではなかったけれど、かなり長く揺れていた

361 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/08(土) 12:48:39 ID:???
>>359
乙感謝です。 ご心配ありがたく思います。

>>360
新幹線に乗る直前だったのですが、大丈夫でした。
発着には大分時間が取られることになりましたがw
もうひとつの物語さんや、他に当事者となられた方はそれこそ大変だったと思います。
今回は知る限り津波等の被害がなかったようで幸いです。

362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/08(土) 12:50:09 ID:???

> 新田の判断→ ダイヤJ
> 《ダイヤ》 一旦三杉さんに戻しちゃう
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドリブルか? パスか? シュートか?
新田は選択を迫られている。


考慮すべき要素は幾つもあるが、最終的な目標はゴールな事に違いはない。
ドリブルで突き進んだ場合、いよいよ身体が悲鳴をあげ、GKにやられる可能性が高まる。
シュートを撃った場合、石崎の捨て身のブロックに阻まれる可能性は考えるまでもない。
ならばパスはどうか?
フィニッシュを誰に託すかと言うならば、それはブンナーク以外に考えられない。
しかしブンナークへのコースは7番(バビントン)が切っており、にインターセプトのリスクがある。
かと言って、クロスを上げれば3番(アマラウ)との空中戦は必至だ。
ブンナークならばそれでも決めてるかも知れないが、かなりの無理を強いる事は疑いない。
やはりブンナークがグラウンダーでパスを受け、ミドルを繰り出せる状況が最善…。

…もしも三杉が今の新田の立場であれば、このように思考を巡らせた筈だ。
そして自らの技量から自身を持ってパスを放つ事だろう。
しかし新田にパス技術はなく、またこんな計算を瞬時には出来ないし、そもそもしない。

『FWはFWらしく、シュートかドリブルの二択を考えるものだろう。』

サンパウロサポーターである、大半の観客はこのシーンをそう見ていた。
また目の前に立つサンパウロ守備陣もほぼ見ているところは同じだ。

363 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/08(土) 12:52:26 ID:???

アマラウ(ドリブルで抜きに来る、それしかあるまい。)
石崎(シュートで来やがれ… 死んでもボールに噛り付いてやる。)
バビントン(このパスコースは絶対に開けない。 …けど、普通に考えればドリブルか。
       あの体格じゃ、そろそろスタミナが尽きてもおかしくない。
       アマラウかレナートか…どちらかの時に身体が流れてくれれば。)

『この鼻っ柱の強い新田(チビ)は真っ直ぐにゴールを目指してくる筈だ』と疑わなかった。


では当の新田本人は何を思っていただろうか?
彼はドリブルもシュートも考えていなかった。
何故ならば、彼の視線、その正面方向には上手く行くヴィジョンが見えなかったからである。

シュートにもドリブルにも、ゴールに至るまでに何かしら嫌な空気を感じる。
これには論理的な思考の帰結、その積み重ねでは一切ない。
単に先程三杉が言った『ここで勝負を決める』ための大雑把にイメージによる物に過ぎない。
また斜め横のブンナークに出すヴィジョンについては最初からナンセンス。
彼は自分程度のパス技術で無謀なチェレンジをする気は更々無かった。

こうなると、八方塞がりとまで言わずとも、どの選択も帯に短し襷に長しである。
『これしかない』と突き進むまでの燃料としては不足…

だが新田には意外な方向にゴールへのヴィジョンを感じていた。
それは斜め後方…ドトールと会合した時に投げられたコーチングにあった。
『ドリブルで突き進め』という指示、『右だ』というコーチング。
この二つの三杉の声は、新田の耳にほぼイコールな音量として認識されていた。

364 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/08(土) 12:54:55 ID:???

新田(斜め後方、そう遠くない場所に三杉さんは上がって来てくれている。 …と思う。
    とにかく三杉さんならブンナークへ確実に渡してくれる筈。)

ドリブルを続ける新田は目線をゴールから決して外さなかった。
アマラウも石崎も、そして恐らくバビントンも自分の一挙一動へ神経を集中させており、
後方をルックアップしては別の狙いがある事に気付かれる…
…という理屈もあるがここは生粋のFWたる本能。
FWはゴールを脅かし、守備を警戒させてこその存在…正面から目を逸らしてはいけないのだ。

クルッ パシーーーーー!  ズデン!

バビントン「えっぇ!?」 ザザーッ
アマラウ「何をやっている?」
石崎「ああーっ? だっだ…!」

三杉(それだ!)

突如として反転からの下手くそバックパスである。
バランスを崩して倒れこむ新田に守備陣が呆気に取られるが、それも一瞬のこと。

三杉「ブンナーク!」 スパァァァァァン!

バビントン「なあーーーーー!! そ、そうか!!」

悲痛なる絶叫が響き渡る。
ブンナークの斜め前のスペースに向けた三杉のスルーパス。
もちろんブンナークを中心に取った座標的に、バビントンとは逆側の位置。
タダで通せるフリー経路というわけである。

365 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/08(土) 12:56:10 ID:???

ブンナーク「っしゃあ!」 ブワッ

これに追いつき、脚を振り上げるブンナーク。
その体勢は確認するまでもなくアトミックショットだ。
新田が大雑把に創造した、『勝負を決める方法』に最もピントが合ったヴィジョンである。

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナーク アトミックショット(! card)77+(! dice + ! dice)=★
 ★リマ ブロック(! card)67+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★アマラウ ブロック(! card)70+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
  石崎    ブロック(! card)68+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★レナート 悟りセービングU(! card)★
と書き込んで下さい。マークと数値で分岐します。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(ミハエルがフォロー、バビントンがクリア)
≦-2 → サンパウロボールに。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった!
=1〜-1 → 左から順に(ミハエルがねじ込み、ラインを割る、バビントンがクリア)
≦-2 → レナートに神の加護。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
アトミックショットは吹き飛び係数3を有す。
石崎のマークがダイヤで[元祖顔面ブロック(+13、成功しても零れ球)]、
 ハート・スペードで[顔面ブロック(+6)]が発動。
レナートのカードの数字が1〜4で奇跡的にセービング成功。クラブ失敗はヤバイ

366 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 12:56:46 ID:???
★ブンナーク アトミックショット( ハート7 )77+( 44 )=★
もらった!

367 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 12:57:16 ID:???
★リマ ブロック( ダイヤJ )67+( 46 )+(人数補正+1)=★

368 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 12:57:23 ID:???
★リマ ブロック( クラブ10 )67+( 24 )+(人数補正+1)=★

369 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 12:59:27 ID:???
★アマラウ ブロック( クラブ6 )70+( 16 )+(人数補正+1)=★
  石崎    ブロック( スペードA )68+( 63 )+(人数補正+1)=★

370 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:00:53 ID:???
 ★レナート 悟りセービングU( ハートJ )★

371 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:01:08 ID:???
ヒャッホー!!

372 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:01:41 ID:???
勝った!
サンパウロ戦完?

373 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:02:14 ID:???
新田すごすぎ完璧

374 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:06:03 ID:???
完璧なフィニッシュですね。

375 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:07:41 ID:???
ブンブンが平均値だったら石崎で止まってたのか……。
本当に最後まで引きの流れがこっちだったな。

376 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:34:31 ID:???
記録は2ゴールだけど実質ハットトリック分の活躍

377 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:38:40 ID:???
出来過ぎ。反動が怖い

378 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 13:48:53 ID:???
サンパウロサポーター
「負ける気せーへん、地元やし」「三店取られたと言うか、プレゼントした」

379 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 14:13:45 ID:???
>>320からのパーフェクトな流れが凄かった

380 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 15:10:19 ID:???
ゴールネットの破ける音「バリバリ」

381 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/08(土) 15:17:30 ID:???
スレ主の中で新田さんと轍平のイメージが微妙に重なりつつあって怖いです。
今日明日はもう更新できません。
多忙と体調不良が重なり更新が滞っております。すみあせん。

一応まだ試合は継続させるつもりです。
…が、もう試合の趨勢は決まったので終わらせたいという声が目立つようなら。
サンパウロ側にフォローがいく内容の描写を一気にする事も考えます。

382 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 15:19:24 ID:???
お大事に乙です

383 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 15:33:35 ID:???
乙でした。
ガッツがカツカツになってきた状態で相手の猛攻をどう凌ぐか、というテストケースになりそうなので
続けてみたいですね。

384 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 15:49:42 ID:???
サンパウロサポ「3:0と4:0は別に差ないから…(震え声

385 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 16:41:14 ID:???
5対0に出来るチャンスですね。

386 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 16:45:56 ID:???
今日この日は【サンパウロの屈辱】として歴史に刻まれるであろう…。
いやマジで虐殺ゲーム覚悟してたんだけどなあ。びっくり。

387 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 16:58:20 ID:???
バランスブレイカーブンナーク
シナリオブレイカー新田
体調ブレイクしてしまったスレ主
爆弾低気圧、地震、寒さ、インフルに気をつけて乙

388 :森崎名無しさん:2012/12/08(土) 20:32:57 ID:???
ヴィオラと試合があった?その日は濃霧で中止だったよ(すっとぼけ)

389 :森崎名無しさん:2012/12/10(月) 20:17:52 ID:???
エムスカ「見ろ、人(サンパウロ守備陣)がゴミのようだ!」

390 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:22:41 ID:???
仕事と健康の関係で長く更新が止まっていました。
今日から少しずつ再開させていきたく思います。
年末の更新が厳しいのでこのサンパウロ戦だけは年内にー

391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:25:40 ID:???

◎ブンナーク アトミックショット( ハート7 )77+( 4 + 4 )=[85]
 リマ ブロック( ダイヤJ )67+( 4 + 6 )+(人数補正+1)=78
 アマラウ ブロック( クラブ6 )70+( 1 + 6 )+(人数補正+1)=78
◎石崎    ブロック( スペードA )68+( 6 + 3 )+(顔面+6)+(人数補正+1)=[84]
 レナート 悟りセービングU( ハートJ )=奇跡起きない

【シュート】−【クリアorブロックMax】≧1 → ゴールに突き刺さった!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナーク「ァアーーートミック!! ショットオォォォォォ!!!!」

核兵器を思わせるブンナーク渾身の右脚。
その衝撃音は凄まじかった。

      アマラウ「ぐっはぁ!!!」
石崎「くそったれえぇぇぇ! ぶへっ…!!!」 

言うまでもなく威力も凄まじい。
アマラウの如き恵まれた体格の猛者だろうが、とにかくブロックに特化した石崎だろうが、
誰彼構う事なく突き抜けていく直弾道。
ミラクルなGKであるレナートも敢え無く吹き飛び、サンパウロゴールは突き破られた。

ピイィィィィィィィィィィィ!!!

フロレンティア・ヴィオラ  4−0  サンパウロ
=============================================
前半15分 新田 三杉→新田→ファルコンクロウ (1得点)
前半24分 ミハエル 三杉→1対1弾かれ→ミハエル→ローズバスター (1得点)
後半8分  新田 PK (2得点)
後半12分 ブンナーク 三杉→ブンナーク→アトミックショット (1得点)

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:26:44 ID:???

あああぁぁぁぁぁぁ。。。。。。

スタンドから上がる声はもう絶叫でも悲鳴でもなくなった。
ただただ力なき落胆の声… それでしかない。

一方ゴールを決めた当のブンナークは歓喜の声を挙げた。
守備ではパワーで前線から圧力をかけるなど、確かな貢献を見せていたが…
やはり彼はストライカー。 ゴールをもぎ取ってこそ最上の喜びを得るのだ。

ヴィオラの選手達はブンナークのダメ押しゴールを祝福する。
当然三杉もブンナークへと賛辞を伝えるが… 彼にはもう一つ注目すべき所があった。
言うまでもなく新田のプレイである。

新田「三杉さんもナイスアシストでした!
    何だかんだでほとんどの点に絡んでますよね、流石。」

三杉「ああ、ありがとう… それより新田、さっきのプレイは良かったな。
    ドリブルも見事だったが、それ以上にあのパスだ。」

新田「え、パスですか?」

三杉「どうして転等してまであの位置に出そうと思った?
    振り返った様子が全くなかったが、僕があの位置に居ると判ったのか?」

新田「ああ…それならコーチングの声ですよ。 方向は当然それで分かるとして…
    あと最初の指示と5番(ドトール)を抜く時にくれたコーチング。
    同じ様に聞こえたし、多分距離はそう離れてなくて、フォローに上がってるものと。」

三杉「………。」

新田「えっと…?」

393 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:27:51 ID:???

三杉「いや分かった。 今後も頼りにしている。」

新田「あっ、はい。」

いまいち新田は釈然としない顔をしていた。
三杉の方は内心で驚嘆を抑えられなかった。
ミラン戦での3点目よろしく、新田のプレイがまた進化していると感じたのだ。

三杉(あの時の新田は、パスに込められた仄かに意思を読み取った。
    そして今、ほんの僅かな情報をヒントに、守備を打破する方法を選択した。
    新田は凄まじい勢いで成長…いや、進化している。
    情報の受け手? …と言うより、周囲に散らばっている意思の紡ぎ手か。)

これまでにも三杉は新田を頼りにしていた。
しかしあくまで『自分が彼を導く立場』というベースがあってのこと。
その認識が根底から崩れてきていた。

『新田が自分と対等な相棒にまで成ってくれるのでは…』
三杉はこの時初めて、そこまでの期待を抱くようになった。
それは意思を発する者≠ニ受ける者≠ニいう関係を超越した、絶対的な信頼関係。
通常なら予想出来ない発想を計算に取り入れる、次代のレジスタとして必要な物だった。

※ 三杉と新田の相互感情が上昇、新田との信頼補正LV2が開放されました。
  三杉は新田へのパスで、後半から必ずレジスタを発動させられます。
  また新田は特殊フラグが進行、三杉に対してのシャドウストライクフラグと変化しました。

394 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:29:08 ID:???

後半13分時点で、これほどまで絶望的な差がついてしまった。
ここまでを強気に抗ってきたサンパウロ側だが、このスコアでは流石に戦意を失うと思われた。
事実として彼等はほぼ一様に肩を大きくうなだれていた。

ペペ(ツバサのドリブルを止め、ドトールのタックルを避け、イシザキのブロックの上からゴール…)
バビントン(ダメだ、強すぎる…)
アマラウ(このアマラウは間違いなく究極クリア生物。
      だがこうも徹底して浮き玉を避けられれば無力か…)
ドトール(バカな、あり得る話ではない。 何かタネがある筈だ…
      このドトールのタックルが何度もかわされるなど認めん…!) ガジガジガジ

石崎「クソ、やっぱ強ぇ… 理解できねえけど、やっぱ三杉は普通じゃねえ…
    …でも翼さえ……そう、翼がいつもの翼に戻りさえすればまだ……!」

だがサンパウロはまだまだ戦いを諦めずに済んだ。
闘いへ駆り立てる者、キャプテンのメンタルが生き返っていたからだ。

翼「ごめんみんな。」

石崎「翼…!」

395 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:30:14 ID:???

翼「俺は多分…みんなのサッカーを、俺一人が壊していた。
   みんなが俺のプレイに合わせてフォローしてくれていたのを忘れていたんだ。」

ペペ「つ、ツバサ…」

翼「俺は俺が敵のキャプテンを…三杉くんを倒せればチームも勝てると思ってた。
   目の前の勝負で勝利を一つ一つ積み重ねていけば、結果的に勝利が入ってくると思ってたんだ。
   これまでずっとそれで勝ててきたから、そう疑わなかった…。)

バビントン(驚いた、あのツバサが謝ってる。)

翼「でも話は三杉くんはしたたかだった…。 中盤に人数を密集させた守備で、
   ドリブル突破を中心とした俺達の攻撃を立ち回らなくさせてきた。」

マウリシオ(確かに1対1で抜きにいける場面はほとんどなかったし、
       そういう場合でも相手さんはディレイに徹してたかも…)
ストラット(こんなにオレまでパスが回って来ない試合は初めてだが…
       なるほど、ミランの守備に近い事をやられてたのか。
       そうなるとペペやマウリシオは勿論、ツバサでも突破が厳しいのは納得がいく。)

翼「攻撃もそうだ。 三杉くんは俺よりもずっと勝つ事に対して色々な手を打ってる。
   きっと仲間達の力を正確に把握していて、幾つもの攻撃手段の中から最良の物を選択してるんだ。
   お陰でこちらの強みであるアマラウやドトール、石崎くんまで真価を発揮させられない。」

アマラウ「同感としか言えぬな。」
ドトール「忌々しい話だ…。」

396 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:31:37 ID:???

翼「もう解るよね… 俺はキャプテンとして三杉くんに対抗出来ていない…。
   攻守のバランスを考えたり、皆の力を発揮できる作戦を考えたり、やるべき事はあったのに。
   ボールは友達=@練習でも試合でも、自分がボールを巧く扱う事が最優先。
   皆の力を引き出したり、フォローをしたり…助けてもらうとか協力するって意識が抜けていた。」

石崎「翼ぁ………」
ペペ「ツバサ……」
アマラウ(殊勝だな…。 だが静かな口調とは裏腹に、闘志が盛っている。)
ストラット(キャプテンの責任…か。 思えばジノもそうだった……)
バビントン(…………)

翼「うん、自分の間違いは判った。 修正するには時間が必要だって事も解る。
   この試合の中で、皆のキャプテンとして相応しいプレイが出来るか分からないけど…
   でも俺は諦めないよ。 ここで諦めたら皆やロベルト、ライバル達、このボール(友達)…
   そして何より、ずっと応援してきてくれたサポーターを裏切る事になるから。」

石崎「翼!」

歓喜の声をあげる石崎…
他の選手達も表情の悲壮感が薄らいでいる。
中には『何を甘っちょろい事を今更…』という顔をしている者も居たが…
それでもきっと悪い気はしていなかった筈である。

397 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:33:00 ID:???

この様子をロベルトはピッチの外から眺めていた。

かつて翼の元から去った時、彼のために残したノート…
その52ページに書いた内容を頭の中で思い返される。

『翼、なぜサッカーはこんなにも楽しいんだろう。
 世界中で、もっとも愛され親しまれているスポーツ、サッカー。
 オレが思うに、それはもっとも単純でもっとも自由なスポーツだからじゃないだろうか。
 グラウンドに立てば、監督からのサインなど何もない
 自分で考え、自分でプレイする。
 何にも縛られることなく。
 他の10人の仲間たちとただ一つ、ボールを目指し戦うスポーツ、サッカー。
 サッカーは自由だ。グラウンド中央、ボールを持ったらどうする、翼。
 何をしてもいいんだ。ドリブルをしても、パスをしても、シュートをしても。
 何もしないで止まっていたっていい。
 パスだって、前にも横にも、後ろにも、どこだってOK。
 それはドリブルだって一緒だ。
 翼、サッカーは自由だ。
 オレはそんなサッカーが大好きだ。
 だから、翼にも、サッカーをやり続けるならば、誰よりもサッカーの その楽しさを愛してほしい。』

正確に覚えている。
一言一句、間違えよう筈がなかった。

398 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:34:10 ID:???

ロベルト(………オレはお前にそう言って残したな、翼。
      お前にサッカーの自由さ、その大事さを忘れないでいて欲しかった。
      しかし……………。

      サッカーというスポーツは、ずっと進化を続けていた。
      オレがのほほんとしていた6年間…いや、その前から絶えずだ。

      サッカーは自由じゃない。 今の時代、プロのサッカーは自由では居られないんだ。
      背番号10をつけた司令塔(ファンタジスタ)に頼る… そんなサッカーはもう古い。
      今の俺にはハッキリとヴィジョンが見える。
      俺の目指すサッカーチームに背番号10は必要としないんだ、翼。)

変わっていく時代。
変わっていくプロの在り方、チームの在り方。
大空翼という天才であっても、時々に応じた指導が必要だったのだ。
それが出来てさえいれば、ともすれば翼は今の時代でも自由であったかも知れない。
独りよがりの自由ではなく、仲間との繋がりの中で見出す自由を得た知れない。

ロベルト(オレの責任だ。)

折れかねないほどにロベルトは歯を食いしばった。

しかしこぼれたミルクは盆に戻らない。
そして、より最悪な未来を免れる可能性は今日生まれた。
今からなのである、彼の大空翼(夢)を羽ばたかせるのは。

翼(見ててよロベルト。 俺やるよ、やってみせるよ。)

そこからサンパウロの反撃は怒濤を極めた。

399 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:35:20 ID:???

翼「ペペ!」
ペペ「ツバサ!」

「これが俺達の…」「ツープラトンショットだっ!」」


翼「いくよストラット!」
ストラット「ベストなパス…! これを決めなきゃオレに価値は無い!」

「もらったぜっ! メガロゾーンシュートォォォォォォ!!」


翼「ここは任せたよバビントン。」
バビントン「うん。 この位置でのフリーキック…大丈夫、これなら撃てるよ。」

「(キック力が弱くとも…)いけぇっ! 無回転シュートだぁぁぁ!!」


「よし、いけるぞ!」「まだだ、まだ!」「ツバサ!」
 「キャプテン!」「行けぇっ、翼あぁぁ!!!」「見せてみろ!!」

翼「(大空に……)羽ばたけえぇぇぇぇっ!!!!」

――――――――――
――――――――
―――――
――

400 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/18(火) 16:36:21 ID:???

<サンパウロ フィゲイラ・フバイヤット>

三杉「うう…… ううーーーん…」

新田「三杉さんってば、大丈夫ですか?」

三杉「ハッ…! あれ……新田…?」

新田「随分うなされていたようですよ。」

三杉「ああ……試合の夢を見ていたんだ。」

強烈なプレッシャーをに曝される内容の夢だった。
サンパウロ相手に4点差をつけ、勝負を決めたと思った後…
そこから始まった苛烈な逆襲。
追われ、喰い付かれる恐怖にさいなまれた。

オワイラン「無理もないよ、キャプテンは他の誰よりも心身消耗した筈だし。」
ミュラー「確かに。 試合前も試合中も精力的に動きすぎていたと思う。」

三杉「みんな…。 そうか、ここは…」

一緒にテーブルを囲む他のメンバーを見て、三杉はようやく状況を再認した。
試合もミーティングも遥か数時間前に終わり、皆で夕飯を食べに来ているのだ。
どうやら料理を待っている間に眠ってしまったらしい。

大きく息を吐いて頭上を見上げる。
巨大な大樹が豪快に枝を這わせている。
店の名前にもなっているフィゲイラ(イチジク)の樹なのは考えるまでもない。
樹齢70〜100年と店頭には説明が書いてあったが、三杉にとっては訝しいものだった。
たった100年弱でこれほど成長するなんてなかなか考えにくい。

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0ch BBS 2007-01-24