キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【変化する戦術】Another-CU_6【ロベルトの章】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/11/16(金) 12:26:00 ID:gSfB7XkE




この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援してあげて下さい。




801 :森崎名無しさん:2013/01/29(火) 18:11:18 ID:???
国内クラブ勢では、少なくとも弓倉は欲しいな
三杉が下がる手もあるけど、DFも一人は欲しいとこだな

802 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 18:12:32 ID:???

> A インテルの葵など、他のプリマヴェーラ組に協力を頼めないか問う
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここまでで三杉はRJ計画の全容をほぼ把握出来た確信を得ていた。
会話から得られた情報は断片的ではある物の、一つの目的に収束していたからだ。

三杉(結局この人は全日本ユースを乗っ取る気なんか更々無いんだ。)

RJ計画の目的について話した時にもズバリとは言わなかったが、ニュアンスはそうであった。
そして今集めようとしているメンバーは年齢的に本来召集出来ない¢I手達である。
召集されない¢I手でなく、召集できない¢I手… この差は大きい。

三杉(世界との差∞レギュラー除外≠ニいう2つの危機感を植え付け、
    急ピッチで強化をさせる為のコーチ… 下手したら当て馬でしかないのか。)

実力差を見せつけ、本当の全日本と声を大に言っても、実としてユースに名前は載らない。
しかもそれをやれば、国内組から憎悪を受ける事は間違い無しと思われる。
三杉のように他の事で利があるでもなければ単なる貧乏くじだ。

それを理解した上で、三杉は念のためにと一つ賀茂へ問いかけてみる事にした。

803 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 18:16:24 ID:???

三杉「他のメンバーの当てについてですが…
    インテルの葵など、他のプリマヴェーラ組に協力を頼めないでしょうか?」

賀茂「んあ?」

三杉「彼等は僕らと同じく完全な海外組です。
    実力、立ち位置共にピタリと当てはまる選手達だと思いますが…」

『如何でしょう』とばかりに賀茂に詰め寄る三杉。
しかしその答えは分かりきっていた。

葵らがRJ計画に絡んだ場合、国内組からすれば怨敵のような形で現れ、
そのまま現実にレギュラーの座を、代表枠をもぎ取る形になる。
プロ世界で考えればこんなのは日常の光景であり、葵らもその上でチームに融け込んだ経験もある。
やれと言えばやる可能性は無いとは言えないだろう。

しかし国内組はほとんどがフランス国際の優勝メンバーという自負を持っており、
外様である葵などが彼らより上である事実は素直に受け入れられないだろう。
普通に召集されたとしても、暫くの間そこに溝が生じるのは避けられない事だ。

元からしてそういう関係であるというのに、上述のように敵のとして現れ、レギュラーは勿論、
代表枠まで奪う事までやれば、葵らに向けられる感情は憎悪という所まで墜ちかねない。
そうなると、Jカップ中は当然として、Wトーナメント以降もその溝が埋まる事は難しかろう。

804 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 18:17:24 ID:???

三杉(賀茂さんにとっての最悪… しかも高い確率で実現し得る失敗シナリオはこんな所だろう。
    嫌悪程度ならばともかく、憎悪まで至ってしまうのはチームとしてマイナスが大き過ぎる。
    RJ計画とはあくまで強化の為のバックアップであり、
    最終的に国内組の枠を奪わない所にこそ落とし所がある。)

以上より、葵らをRJ計画に巻き込む事は考えられない、というのが三杉の見立てであった。

三杉(これで彼らをRJ計画に引き入れると答えるなら、この人は本当に考えがない…)

賀茂「葵達か……」

先着で
 ★まあないわ→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《クラブA》 賀茂「その通りだ、よく言ってくれた!」 三杉「ええーーー!?」
《JOKER》 賀茂「それをやるとなると、本気で監督の座を奪わなきゃならねえなあ」
      三杉(むっ… そのリスクの向こう側まで考えているというのか?)
《それ以外》 賀茂「すまん、そりゃ無理だ」 三杉「ですよねー」

805 :森崎名無しさん:2013/01/29(火) 18:28:16 ID:???
★まあないわ→ ダイヤ4

806 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 19:25:08 ID:???

>>800
日産にいけば中村(中1)にだけは会えるかも知れません。(仲間にはならないけどねー)
======================================


> まあないわ→ ダイヤ4 ★
> 《それ以外》 賀茂「すまん、そりゃ無理だ」 三杉「ですよねー」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして案の定、葵の名を出した所で賀茂の表情は目に見えて曇っていた。

賀茂「いやすまん、そりゃ無理だ。」

三杉「分かりました。」

バツの悪そうに答えた賀茂に、三杉は追い打つように了解の意を示した。
賀茂は一瞬空白となっていたが、やがてハッと目を見開いた。

賀茂「納得したのか?」

三杉「はい。」

賀茂「そうか………  そうか、すまん。」

三杉「いえ。」

新田「?」

気の抜けたようなやり取りに、隣に座る新田は?≠頭上に浮かべた。
またヒノは興味無さそうな表情でグラスのドリンクを口に運んでいた。

807 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 19:26:47 ID:???

賀茂「まっ、こんなとこだ。 そろそろ返答を聞かせてくれねえか?
    お前らのチームへのバックアップと引き換えに、RJ計画に協力してくれ。」

新田「………」

三杉「…新田、君の希望は?」

新田「三杉さんの判断に任せますよ。 ここまで来たら一蓮托生でしょ。」

三杉「そうか。」

ニッと笑った新田には迷いが見られなかった。
目の前に出来た道を突き進むだけと既に心を決めているようだ。

賀茂「さて、どうだ三杉?」

三杉「そうですね…」

☆RJ計画への参加について

A 参加する
B 参加しない(要5票)
C まだ決められない、最後に聞いておきたい事がある。(具体記述、要5票)

3票選ばれた選択肢で続行します。

808 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 19:27:57 ID:???
それではまた次回。
インフル大流行ですね、怖い。

809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 19:34:26 ID:???
追記

本日中に決定しない場合、Cの選択肢は消滅致します。

810 :森崎名無しさん:2013/01/29(火) 19:54:27 ID:fuhBatB6
A ヤンマーってことはヤン坊&マー坊の双子コンビかw

811 :森崎名無しさん:2013/01/29(火) 20:08:03 ID:VZMnkZaQ
A
そういえば俺フィーのリザーブドッグスは奪ってしまった@痰ネんだよねえ

812 :森崎名無しさん:2013/01/29(火) 20:35:17 ID:6UUnRXvk


813 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/29(火) 20:57:47 ID:???
>>811
そうですよね、リザ犬は奪う存在でした。
あれでチームとして機能させられたのは、高杉というバケモノの存在と、
W杯自力出場という強烈な使命感・夢・崖があったからだと思います。

このスレの中で高杉に替わることが出来る可能性が僅かでもあるとしたら、
スレ主的にはそれは中山しかいないと思います。
更に言えば、そのつもりで動く監督も居なければならないでしょう。


814 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 14:00:15 ID:???
高杉しんご「そんなほめんなよ」

815 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 14:09:38 ID:???
お前じゃない引っ込んでろ

中山との練習イベントとかあったりするんだろうか

816 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:32:43 ID:???

> A 参加する
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

倒すべき敵である筈の全日本ユースを、早急に強化する為の計画。
目的がパラドックスを起こしそうな行為だが、しかし三杉は決断した。

三杉「分かりました。 僕も新田も計画に参加させて貰います。」

賀茂「おお、やってくれるか!」

三杉「ええ。 ただしバックアップの件…
    特にビッグクラブのデータ提供についてはお願いしますよ?」 ニヤ

賀茂「ガッハッハ、任せておけ。 今後は定期的に連絡を取り合うことにしてだ…
    随時欲しい情報を要求して来るといい、出来るだけ早く送ってやるぜ。」

こうして賀茂と三杉は奇妙な共犯関係となった。

ボタンの掛け違えくらいに認識差のある両者だが、スタートは共通している。
今のままの全日本ユースではダメだという点である。
それ故にこの二人は共が独自の道を歩もうとしているのだが…
ゴールについては絶望的なまでに隔絶していた。

前者はWトーナメントで優勝させるつもりであり、後者は同舞台で叩き潰す事を思っている。
いずれかの念願は、必ずや道半ばで途絶える事が確定している事項であると言っているのだ。

それでもこの両者は共犯となった。
いずれの念願も叶わない事が、何より避けるべき未来と気付いているのかも知れなかった。

817 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:34:27 ID:???

<サンパウロ市・イビラプエラ公園>

「いやー、大勝だぁ」「前半終了した時点で0-2だったのになあ」「後半終わったら7-2かよって?」

 「アイツ凄かったな、一人で7点て」「いや、でもオレは好きになれねえ」「ハハッ、分かる」

「パス出せよなぁ、スゲーのは解かったから。」「もう一人の方は?」「アイツは最高」

 「こぼれ球とか気付いたら全部拾ってくれるし」「ああ、パスもかゆい所に出してくれたもんな」

「連絡先ぜってー捨てんなよ」「ジョーカー大明神様」「もう一人の方は?」「いらねー、ってか聞いてねー」



アヤ(なんと言いますか… 胸焼けした気分ですねえ。)

アヤソフィア・シェマリーは自らの落胆を隠そうともしなかった。

全記者魂を注いで追いかけているジョーカーと、一目見て判る程の美しい軸とサッカー筋を持つ少年。
この二人による連弾が、どれほど素晴らしいアンサンブルを奏でるのかと期待した。
自分の記者歴上、至高の時間となるに違いないと胸を騒がせた。

だが蓋を開けてみれば酷い試合… ワクテカする時間は最初の1点を決めた所で終わったのだった。

アヤ(あの少年… あんなプレーで楽しいんですかねえ?)

自分は観る側、決して選手ではない、理解できない部分はあって然るべきだ。
その前提で区別はしているつもりだが、それでもアヤには少年のサッカーが解からなかった。

818 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:35:28 ID:???

少女(何をあんなに思いつめてるんだろ…)

少女は少年のプレイに悲壮感を感じていた。
以前に見たブラウン管の中の彼は、一人であっても楽しげだった。
しかし実物のプレイは観る回数を経るたびに、思いつめた物になっている。
それ故に少しずつ下手になっていっているような気もしている。

少女には少年のサッカーが解からなかった。

少女(でも…… きっとここで何かが変わる。 そんな気がする。)

少女は少年達の方を見ていた。




少年にとっても、もう一人の少年のサッカーが解からなかった。
更に言えば、少年にとってそのサッカーは許し難いものだった。

???「なあ、お前。」

少年「なんだ?」

???「なんでパスを出さない?」

819 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:36:28 ID:???

少年「ゴールを決めた、チームは勝った… 何が問題だ?
    オレにはその質問が出る理由が分からない。」

???「お前がFWのポジションをやっていたなら、それでも良かったさ。
     だがお前に任されたのはボランチだろ?」

少年「ボランチが点を取ったら悪いのか? サッカーは点を奪い合うゲームだぜ。」

???「だがサッカーってのは11人でやるゲームだ。
     お前が点を取ってチームは勝った… それは確かに嬉しい結果だよ。」

少年「その通りだ、何も問題ない。」

???「だがその嬉しいには文字通り結果しかない。
     お前以外のチームメイトにとって、過程が何もない空っぽの結果でしかない。」

少年「………」

???「例えばお前のパスでチームメイトがゴールを決めるとする。 そいつは嬉しい、お前も嬉しい。
     お前一人が何点も決めるより『嬉しい』が広がり、そいつにとって過程が意味を持つ事になる。
     そういう風には考えられないか?」

少年「悪いが何を言っているのか解からん。 …と言うより、もう消えてくれ。
    見ず知らずの人間の強引な誘いにこれだけ付き合ってやったんだ、
    感謝される覚えはあっても説教される覚えは無い。」

820 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:37:39 ID:???

???「…気に入らないんだよ。」

少年「はあ?」

???「お前のプレイは凄い、素晴らしい… プレイする前からそれは判っていた
     だのにお前のサッカーはつまらん。」

少年「お前の個人的感想などオレの知った事じゃあない。」

???「サッカーってのは楽しいもんだ。 楽しくなくてはいけないもんだ。」

少年「……」

???「なのにお前はサッカーをつまらない物にしてる。 オレにはそれが許せない。」

少年「…………下らん。 つまらなかろうが許せなかろうがオレは勝った、チームを勝たせた。
    負けては何の意味もない、選手が試合に勝つために最も確実なプレイをするのは当然だ。」

???「それで?」

少年「勝ち続ける為には、相手を完膚なきまでに叩き潰さなければいけない。
    そいつに二度闘いたくないと思わせるくらいにな。」

821 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:39:01 ID:???

???「そんなのは三流の小悪党の言うこったな。」

少年「なに?」

???「チームを勝たせ、チームメイトを喜ばせ、観ている人間も楽しませる。
     サッカー選手ってのはそうでなきゃいけない。」

少年「苦しい事を何も知らない子供の言うことだな。」

???「それは違う。」

少年「ではキチガイか。」




.      ???「スーパーストライカーだ。」




.

822 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:40:21 ID:???

少年「はあ?」

???「それほどの腕を持ちながら、勝つことにしか興味がないと言うなら…
     そんなつまらないサッカーしか出来ないような奴じゃ、
     スーパーストライカーには一生足元にも及ばない事を教えてやる。」

少年「大きく出たな、キチガイ。 そこまで火の粉をかけられたらオレも黙ってられない。
    ならばオレはお前に二度とサッカーをやりたくないという絶望を見せてやる。」

???「ならば好し。 スーパーストライカーとしてお前に1対1の勝負を申し込む。
     オレの名はアルツール・アンチネス・コインブラ。 お前の名は?」

少年「叩き潰す相手の名など知ったことじゃない。」

コインブラ「決闘の申し込みだ。 互いに名を名乗るのは最低限の礼儀だぜ。」

少年「(チッ)だったらこの反吐と共にくれてやろう… オレはアルシオンだ。」 ペッ



アヤ「あやややや… 何だか知らないうちに思ってもみない事になりましたね。」

少女(…………)

823 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:48:31 ID:???

<サンパウロ市 ホテル・エスコーラ>

賀茂「さて、そんじゃそろそろ退散するか。」

ヒノ「結局オレは何のために来たんだよ?
    結果だけ後で言ってくれりゃ良かったんじゃねえのか?」

賀茂「そう言うなって、実際に顔を合わせとくってのが重要なんだよ。」 ゲハハハハ

ヒノ「付き合ってたんねーよ。」 ハァ…

三杉(ふむ… こちらの時間はまだ少しだけあるな。)

☆呼び止める?

A 賀茂に森崎の事を聞くため呼び止める。
B 賀茂に日本の事を聞くため呼び止める。
C 賀茂に体臭の事を聞くため呼び止める。
D ヒノのプレイスタイルを聞くため呼び止める。
E ヒノが興味を持ってることを聞くため呼び止める。
F その他
G 呼び止めない(要5票)

3票選ばれた選択肢で続行します

824 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 20:50:46 ID:QRcPkNDE
D

825 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 20:54:06 ID:l/DjWWnk
D

826 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/30(水) 20:59:38 ID:???
今日これだけでした。

モバゲーキャプ翼にコインブラも登場すればいいのに

827 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 21:14:46 ID:???
乙でした。

コインブラVSアルシオンて……これだけで一作品になるネタですねw

828 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 21:14:52 ID:WK2ONTF+


829 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 21:15:32 ID:mBkb4Sro
D モバゲーキャプ翼にブルノも登場すればいいのに乙

830 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 21:31:36 ID:???
なんというとびっきりの最強対最強

831 :森崎名無しさん:2013/01/30(水) 23:27:57 ID:???
テクモが解散したしデータすら見つからないらしい
(携帯アプリ、ドラマティックサッカー開発時)

絶望的かと

832 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/31(木) 12:04:55 ID:???

> D ヒノのプレイスタイルを聞くため呼び止める。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ちょっと待ってください。」

ヒノ「あん?」
賀茂「どうした?」

三杉は席から立ち上がって二人を呼び止めた。
帰ろうとしていた賀茂らは立ち止まり、席の方へ振り返る。

三杉「僕らの方はまだ少しばかり時間が残っているんですが、
    良かったらもうちょっとだけお付き合い頂けませんか?」

賀茂「別に俺は構わねえぞ。 そもそも話に付き合わせたのは俺の方だしな。
    リョーマ、お前は?」

ヒノ「は? いや、帰らせて貰うつもりだぜ。 オレに用なんかねーだろうしな。」

そう言ってヒノは立ち止まりもせずに行こうとする。
かなりのマイペース具合を見せてくれるが、ここは感心する所ではない。

三杉「いや、待ってくれ。 どちらかと言えば用事があるのはヒノの方なんだ。」

ヒノ「オレに?」

直接的な名指しにより、ヒノはようやく立ち止まって振り返る。
キョトンと意味の分かっていない顔だ。

833 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/31(木) 12:06:51 ID:???

三杉「君のプレイスタイルを知りたい。」

ヒノ「プレイスタイルだと?」

三杉「ああ、遠からずチームメイトとしてプレイする事になるからね。
    どういうプレイヤーなのか、予(あらかじ)め知っておきたいんだ。
    フォーメーションや戦術にも関わってくる事だし、
    ハッキリ言って僕はその辺に口を出すつもりでいるしね。」

賀茂「ふむふむ、まあそうか… いいんじゃねえか、リョーマ?
    お前の方はこいつらの試合を観て、三杉も新田もどんな選手か知ってるんだ。
    いずれ合流して練習すりゃ判る事だし、今教えても構わねえだろ?」

ヒノ「おい、勝手に話を進めんなよ。 うーん、そうだな…」

先着で
 ★おねリョ→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ヒノ「まあ、そんくれーは付き合ってやるか。」
《ハート・スペード》 ヒノ「悪いがオレも暇じゃねえ、おっさんから話しといてくれ。」
《クラブ》 ヒノ「ごめんだね。 オレはまだこいつらに気を許しちゃいないんだぜ?」
《JOKER》 ヒノ「プレイスタイルなぁ… 口で説明するとか面倒くせえんだよ。」

834 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 12:08:34 ID:???
★おねリョ→ クラブ6

835 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 12:45:54 ID:???
名前がリョーマでよかったな
ショーマだったら判定文がひどいことになっていたし

836 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/31(木) 20:34:32 ID:???

>>827
乙感謝です
この両者はいずれもテクモ版きっての最強プレイヤーですからね。
完全に何のクロスオーバーも無しには出来ません。
コインブラもアルシオンも本編とはだいぶイメージ違うと思いますが。

>>829
ブルノもレナートもジュストも欲しいです…

>>830
なにその劇場版キャプテン森崎Z

>>831
まあ初手から絶望的なのは理解の上ですよね。
先生を操ってイラストを数カット描かせればどうにでも出来るのでしょうが…

>>835
そのコメントが頂けたとあらば私は本望です

837 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/31(木) 20:35:55 ID:???

> おねリョ→ クラブ6 ★
> 《クラブ》 ヒノ「ごめんだね。 オレはまだこいつらに気を許しちゃいないんだぜ?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ヒノ「ごめんだね。」

一つ間を置いて、ヒノの口から出たのは『No』を意味する言葉であった。

賀茂「なんだよ、忙しかったか?」

ヒノ「そういう事じゃねえ、オレはまだこいつらに気を許しちゃいないんだぜ?」

賀茂「あーー…… そういう事な。 やれやれ、解かったよ。
    すまんな三杉、そういう事だから今回は我慢してくれ。」

三杉「分かりました、大丈夫です。
    どうしても今でなくてはいけない理由もありませんからね。」

色々と察したように言う賀茂。
その態度を見て、三杉も自分の取るべき態度を定めた。

838 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/31(木) 20:38:14 ID:???

ヒノがこのように壁を作る理由、その大枠について三杉は検討がついている。
自らウルグアイ人と高らかに名乗り、日本人が嫌いと隠しもしない。
そしてその割には日本人である賀茂に連れ立つ事への抵抗が見られない…

つまりはそういう事、彼の内面のデリケートな部分に抵触する問題に違いなかろう。

しかし反射ではなく、一瞬でも間を置いて考えた結果という所には意味がある。
理由・理屈があって壁を作ってはいるが、それでもそこに葛藤があると示されているからだ。

三杉(仔細は判らないが想像はつく。 彼も自分の感情が解からなくなっているんじゃないだろうか?
    貴公子として、こういう時に踏み込みや強要はしたくない。)

このように考えて、三杉は空気を読み、今の時点において大人しく頷く事とした。

ヒノ「………フン、じゃあな。」

一瞥してヒノはホテルを後にしていった。
結局最後まで彼の態度は軟化しなかった事になる。
少々残念な結果であるが、三杉が気に病む事はなかった。

839 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/31(木) 20:39:52 ID:???

新田「ちぇっ、感じ悪いの。」

賀茂「すまんな、アイツはあの外見で中身は真剣にウルグアイ人なんだ。
    だが周囲の誰もがそうやって思ってくれる訳じゃない。」

三杉「そういう事もあるんでしょうね。」

新田「あーあ、この後どうします三杉さん? 時間、中途半端ですよ。」

三杉「判ってる。」

☆ドースル?

A 賀茂に森崎の事を聞く。
B 賀茂に日本の事を聞く。
C 賀茂に体臭の事を聞く。
D 賀茂にヒノのプレイスタイルをこっそり聞いてみる。
E 賀茂に(自由記述)について聞く。(要5票)
F 賀茂と別れ、ホテルの近隣をうろつく。
G 集合時間まで大人しく待っている。

3票選ばれた選択肢で続行します。

840 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 20:41:18 ID:Baa4NCMk


841 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 20:47:23 ID:fyCuv41o


842 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 21:07:55 ID:Dwy5D6NE
F

843 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 21:18:32 ID:PRoOwNMI
B
中山さんどうしてるかな

844 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 21:22:27 ID:1NmjVsrY
C

845 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 21:35:54 ID:wL4Cgarg

賀茂に、もし賀茂が全日本の監督だったら、どんなチームを目指すのか聞く

846 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 21:36:41 ID:amFAQiPc
F

847 :森崎名無しさん:2013/01/31(木) 21:37:04 ID:gL+kwz2A


848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/01(金) 20:04:57 ID:???

> F 賀茂と別れ、ホテルの近隣をうろつく。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「それでは… 呼び止めて済みませんでした。」

賀茂「またな、用事がありゃ連絡してくれ。 特に情報が欲しいならリクエストは必至だぜ。
    こちらからも連絡するつもりだが、タイミング良くとは限らねえし。」

三杉「判っています。」
新田「色々と世話になります。」

他に時間を無理繰りして聞きたい事もなし。
これ以上引き止める必要はないと判断し、三杉は新田と共に賀茂を見送った。
聞いておきたかった事が聞けなかったのは残念だが、時にはこういう事もあろう。

三杉「さてと… それじゃ、ブラついてくるか。」

新田「折角ブラジルに来ているわけですからね。
    観光するほどの時間はなくても、少しくらい回ってみたいですよ。」

空港へ向かう時間までもう幾ばくほどもないが、二人はホテルの外へと出た。
行く当ても別になく、近くの街並みを歩き回るだけの散歩。
しかし決して退屈な気分にはならなかった。
昨日、今日とやるべき事を確かに終えた故の、本当の意味でのリラックス。
達成感に寄与した高揚が、二人を楽しい気持ちにしていた。

849 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/01(金) 20:07:22 ID:???

新田「ブラジルってコーヒー畑のイメージしかなかったんですけど、すげー都会なんすよね。」

三杉「ああ。 それだけじゃなく、活気と成長力にも溢れている。
    きっと将来はサッカーだけでなく経済でも大国になっていくだろうな。」

新田「ふーん、そうなんすか。 って、あれ?」

三杉「どうした?」

新田「あそこにいるのってマネージャーですよね?」

三杉「ええと… ああ、あれか。 間違いないな。」

そう言って指を差した先に三杉も視線を視線を延ばしてみた。
露店の前で立ち話をしている奇麗な少女は確かにマエリベリー・ハーンである。

新田「何だろ…? 立ち代わり入れ替わりで人に話しかけているみたいですけど。」

三杉「確かにな…。 何かあったんだろうか?」

☆メリーさんがとっかえひっかえしとるお

A 近寄って話しかけてみる
B こっそりと近付いてみる
C 大声で呼んでみる
D 気にせず通りすぎる
 
3票選ばれた選択肢で続行します。

850 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 20:11:12 ID:dsgFoKFE
A

851 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 20:29:41 ID:udNfCI1I
A


852 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 20:56:58 ID:Qsdk7GGc


853 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 20:57:36 ID:dxJAZjXY
B スルーされることに定評のある新田と一緒ならw

854 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/01(金) 21:37:05 ID:???

> A 近寄って話しかけてみる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「取り敢えず話しかけてみよう、何か困った事があったのかも知れない。」

新田「そうですね、見ない振りをするにはちょっとって感じです。」

意見が合ったところで二人はメリーの方へと駆け出した。

走り寄るさなか、メリーもこちらの方を向いた時に目が合った。
どうやら彼女もこちらに気付いたようである。

三杉「やあマネージャー」

メリー「キャプテン? それにニッタくんも…」

『どうしたかしたのか』と言わんばかりにメリーは不思議そうな顔をする。
しかし『どうかしたのか』は三杉達の方のセリフであろう。

新田「なんだか道行く人に片っ端から話しかけているみたいだったから気になって。」

三杉「ああ、何かトラブルがあったらいけないと思ったんだ。」

メリー「あっ、そうだったんですか。」

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/01(金) 21:38:14 ID:???

メリーは口許に手を当て、何やら考え顔をする。
何もないと言う事はなさそうだが…

三杉「困った事があるなら手を貸すよ、集合までそんなに時間もないし。」

新田「そうそう、遠慮しないでよ。 …というか、俺達が居ない方が良かったらサッサと行っちゃうけど?」

メリー「ああ、いえ。 そうね… あの、人を探しているの。」

三杉「えっ、人捜しかい?」

新田「誰を?」

メリー「いや… それが誰を捜しているのやら…… アハハ…」

新田「へ?」

三杉(ふむ…… なるほど、わからん)

メリー「いえ、いいの。 何でもないし、困っている訳でもないから気にしないで。
     集合時間は必ず守るから。 それじゃ…」

そう言って、手を振りながらメリーは行ってしまおうとする。
行動があまりに突飛で、三杉も新田も訳が分からず、お互い顔を見合わせてしまうが…

856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/01(金) 21:39:42 ID:???

☆行っちゃうよー

A 訳もわからないし去る者は追わずだな
B 呼び止めて詳しい事情を聞こう
C 訳が分からないが、取り敢えず協力を申し出る
D いや、僕には全てが分かった メリーは人生という道に迷っているんだ
E いや、僕には全てが分かった メリーは新田の事が好きで照れてパニクったんだ
F ↑それはとんでもない、メリーは僕の事が好きに違いない
G ↑↑ブンナーク「いや、オレだろ」

3票選ばれた選択肢で続行します

857 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:43:44 ID:Qsdk7GGc


858 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:44:47 ID:???
H ↑↑↑ヒドラ(笑)「いや、僕だろ」三杉「君は何を言ってるんだ」

859 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:46:12 ID:Y26SqJW+
E

860 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:46:56 ID:dxJAZjXY


861 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:47:42 ID:LtIV6PDk
G

862 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:48:37 ID:7YmicDb2
B
そういやハーフタイムに何かあったんだっけ

863 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:49:06 ID:BUmW+28I
G

864 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:51:12 ID:pFONNfcY
C

865 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:52:03 ID:fbA5hd5c
C

866 :森崎名無しさん:2013/02/01(金) 21:54:54 ID:???
Fには票が入らないのにHやG(しかも2票)には票が入るんだなー

867 :森崎名無しさん:2013/02/02(土) 01:18:39 ID:???
貴公子恋人いるじゃなーい

868 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/04(月) 23:43:15 ID:???

> C 訳が分からないが、取り敢えず協力を申し出る
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

訳が分からない、相手に気にするなと言われた。
協力しない理由はこれだけで十分揃っていたと言えるだろう。
しかしそれでも三杉は見過ごす事が出来なかった。

貴公子の精神がそうさせたか、それとも彼女の美しさ故か?
どちらも違う、正しくない。
しかし『では何故か』と問われても、三杉はこの時の判断の理由は答えられない。
そういう種の判断であったとしか言えない… それだけの事だった。

三杉「待ってくれメリー。」

新田(えっ、三杉さん。) ギョッ

拒否と受け取れる反応をされながら、三杉はメリーを呼び止める声を上げる。
相手にとって余計なお世話なら、サッサと去ろうと考えていた新田などはギョッとした。

メリー「………」

メリーは三杉の声に振り返らずに行ってしまおうとする。
しかし三杉は構わずにもう一度声を上げた。

869 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/04(月) 23:44:44 ID:???

三杉「人捜しをしていて、見つかる当てがまだないんだろ?
    それだけでいい、細かい説明はどうでもいいから手助けするよ。
    だから止まってどんな人を捜しているのか≠セけを教えてくれ。」

新田(うへぇ、グイグイ行くなあ… なんか意外。)

場所が大学キャンパスであれば、まるで強引すぎるナンパの光景である。
勿論三杉にそのつもりはないが、思春期ボーイ新田には似た形に見えた。

それはともかくとして、三杉の二度の呼び止めはどうやら功を奏したようだ。
メリーは立ち止まり、三杉達の方へ振り返ったのである。

喜怒哀楽… 振り返ったメリーの表情はそのどれとも言えぬ物だった。
三杉の好意に単純な喜びや安堵を抱いている訳ではなさそうだ。
然りとて迷惑心から来るウンザリや怒りという事でも決してない。

三杉(強いて言うなれば諦めか? 無力を実感した時、僕もこんな表情をしていた気がする。
    それでも全く同じと言う訳ではないけれど…)

ついつい三杉はこのように分析してしまう。
だがメリーが口を開くと瞬時に野次馬から行動者へ頭が切り替わった。

870 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/04(月) 23:47:30 ID:???

メリー「女の子… 日本人の女の子を捜してます、多分。」

三杉「(多分≠ニいう部分については考えないとして)女の子で…『日本人』か。」

新田「ブラジルにはそうそう居なさそうですね。」

三杉「ああ。 メリー、他に何か特徴はあるか? 小さな事で構わない。」

メリー「特徴ですか…」

先着で
 ★捜し人→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 凡(おおよ)その年齢と、他にも知っている事があるA。
《ハート》 凡その年齢と、他にも知っている事があるB。
《スペード、クラブ》 凡その年齢を知っている。
《クラブ》 年齢について推測できる程度。
《JOKER》 ???を知っている

871 :森崎名無しさん:2013/02/04(月) 23:48:14 ID:???
 ★捜し人→ スペード8

872 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/04(月) 23:49:21 ID:???
ミスめんごです
スペードとクラブは別結果です

873 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/05(火) 12:56:52 ID:???

> 捜し人→ スペード8
> 《スペード》 凡その年齢を知っている。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

メリー「そうですね… 年齢が私と近いです。
     同じか、ひょっとすると多少下かも知れません。
     ですので、外見的には丁度これくらいの筈です。」

と、自らの顔を指差してメリーは言った。
特徴と言うには些かザックリとした情報であるが…。

三杉(…つまりメリーくらいの年齢の日本人女性と言う訳か。
    日本やアジア諸国で捜せば気の遠くなる話… だがここはブラジルだ。
    何百人、何十人と日本人が居るわけじゃない。)

その大まかすぎる情報も、他の情報と組み合わせれば、対象はかなり絞れる。
三杉としては全く成算のない話ではなかった。

メリー「それと、きっと連れが居ると思います。」

三杉(む…)

新田「誰かと一緒って事?」

メリー「ええ。 二人か一人… 誰かと一緒の筈です。」

874 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/05(火) 12:58:18 ID:???

三杉「その誰かについての情報は何か?」

メリー「ごめんなさい、何も…」

済まなそうに眼を伏せるメリーだが、三杉としては問題なかった。
クヌギの森の中で、どこかに印をつけた一本のクヌギを探すのは気が遠くなる。
それに比べれば、クヌギの森の中で桜の木を探すのはナンボかマシだ。

三杉「オッケー、分かった。 新田もいいな?」

新田「はい、マネージャーと同年代くらいの日本人女性。
    その人は2〜3人で行動している、ですね?」

メリー「そうです。」

やると決めたら新田もその気だ。
既に頭を切り替えて、今にも走り出そうせんばかりである。
集合時間までのタイムリミットを考えれば、留まらせておく理由は砂ほどもない。

三杉「それじゃ… それらしい人を見つけても見つけなくとも、15分後にこの場所へ集合。
    各自の見つけた人を確認する時間、戻る時間を考えればそれがギリギリだ。」

メリー「はい、あの、どうもありがとう…!」

新田「それじゃ後ほど!」 ダッ

早速駈け出した新田… きっと彼は足で日本人女性らしき人を探し回るのだろう。
続き三杉とメリーも動き出す。 この両者は共に聞き込みがメインとなる筈だ。

875 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/05(火) 13:00:16 ID:???

先着で
 ★るっくふぉーわーどとぅ?→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 女性ジャーナリストに声をかけられる
《ダイヤ数字、ハート》 何もなく15分経過。 集合場所にはまだメリーしかいない。
《スペード、クラブ》 特に何もなく15分経過。 集合。 
《クラブA》 ???
《JOKER》 ???

876 :森崎名無しさん:2013/02/05(火) 13:03:28 ID:???
★るっくふぉーわーどとぅ?→ ハート2

877 :森崎名無しさん:2013/02/08(金) 18:40:09 ID:???
早速駈け出した新田… きっと彼は足で日本人女性らしき人を探し回るのだろう。
………と思っていたら、すぐに引き返してきた。

新田「ふ、ふたりとも!さっきこんな顔をした奴が来ませんでしたか!」
メリー「え、ええ……あなたよね?」
新田「ば、ばかもぉ〜ん!それがルパンだ!追えぇ〜!」

878 :森崎名無しさん:2013/02/08(金) 21:31:55 ID:???
ポブルパン「あばよ、とっつぁ〜ん」

879 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:37:09 ID:???

> 《ハート》 何もなく15分経過。 集合場所にはまだメリーしかいない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

メリーが向かって行ったのとは反対の方向で聞き込みをした三杉。
少ない時間を無駄にせぬよう、リズミカルに多くの人へ尋ね回る。
近場だけで終わらぬように気をかけ、徐々に距離を広げる事を意識するよう三杉は走った。


<サンパウロ市 ロベルト本郷宅>

ピッ

リモコンでビデオの電源を切り、ロベルトは溜め息と共に呟いた。

ロベルト「やはり妙だ… これでは余りにおかしい。」

昨日から多くの衝撃に身を曝してきた彼だが、それは今日に至っても続いているようだ。

三杉淳が見せたイタリア・欧州の戦術、スーパーストライカーのプレイには勿論驚愕した。
しかし今の彼を混乱させているのは、彼の身に何が起こったのかという事である。

ロベルト(幾ら理解したいと思っても、頭が抑えつけているみたいに考えられなかった『戦術論』。
      現役時代に俺がそうしてきたように、個人技で打開する事しか考えられなかったのに…
      何故今はこうも簡単に理解できる? 状況から次の手が瞬時に思い付く?)


880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:38:14 ID:???

長年凡庸であった戦術への造詣、状況理解、対策に向けた考察力が、今は熟練の様相。
無論これまで芽が出なかった間も、ロベルトの頭は知識や経験を蓄積し続けており、
それが昨日の試合を機に、一度に芽吹いたという可能性も頭に無い訳ではない。

そう、何事でも人はコツを掴んだ時、それ以前と以後ではまるで別人になると言われている。
ロベルトもサッカー現役時代に似た経験を何度もしている。
しかし今回のそれは過去の経験とは一線を画しているようにしか思えなかった。
そしてロベルトはこの事を74年W杯のビデオを観て確信した。

オランダのトータルフットボール… 現代サッカーの核とも言うべき奇跡のサッカー戦術。
このトータルフットボールについて、今日までロベルトは一切触れる事をしてこなかった。
凡庸な自分に理解出来る代物とは到底思えなかった
し、何よりかつてのカナリヤ軍団を潰した
戦術に対して、フラットな目で見れる自信がなかったからである。

だが今日初めて目にしたトータルフットボールの事がロベルトには手に取るように解かった。
以前から知っていたかのように、選手達の個々のポジショニングの意味が理解出来たのだ。

881 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:39:17 ID:???

ポジションを持たないポジショニング… それはブラジルのバグンサ・オルガニザータに似ていた。
規則が無く混沌である筈のブラジル戦術が持つ奇異的な秩序性。
攻撃における流動性のあるポジショニングは間違いなくトータルフットボールに通じる。
決定的な違いはボール狩りとオフサイドトラップ、カバーリングからなる守備であろう。

ロベルト(最高峰の自由=混沌が生む奇跡的な秩序、それがブラジルサッカーのアタッキング。
      一方トータルフットボールは、最高峰の秩序がピッチに混沌を生むサッカー。
      なるほど、直観的な印象は似てくるのか。)

更にロベルトの頭には、トータルフットボールの要素を取り出した2種類のサッカーが描かれていた。
その切り分けは当然ながら攻撃と守備に置かれている。
サンパウロでそれをやろうとしても、俄かに出来るような物ではない。
攻撃はともかく守備の方を実現する道は果てしなく遠かろう。

だがロベルト本人は(全盛期の肉体ならば)今すぐにトータルフットボールに参加出来る自信があった。
さっきまでほとんどトータルフットボールの事を知らず、現役時代も戦術に疎かった自分がである。
普通に考えれば、こんな事はありえない。
しかし現実に解かってしまっている。
その事がロベルトには納得出来なかった。

882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:46:48 ID:???

ロベルト(昨日の試合… 前半の2点目を奪われた時、あの時からだ。
      今まで何もかも見えなかった戦術が突然としてクリアに見えた。
      あの時俺の身体に何か起きたのか…?)

あの時ロベルトは自分への果てしない失望と怒りで頭の中が占められていた。
あその前後における記憶が定かと言えば、自信はない。
ただあの瞬間、何かが自分の中に入ってきたような妙な感覚の記憶が微かにある。

ロベルト(だから何だという訳でもないが、とにかく気分が悪い。
      自らの意志や努力と関係なく、突然神に力を与えられたような気分だ。)

変わらなければならないと願い、その願望は叶った。
これで翼に対し、今まで教えられなかった事を教えられる。
プロのサッカー選手として導いてやれるのだ。
…であるにも関わらず、ロベルトは本能的に全く喜べなかった。

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:47:54 ID:???

<サンパウロ市 ホテル・エスコーラ近隣>

薄く溜め息を吐きながら、三杉は元の場所へ戻ってきた。
間もなく約束の15分だが、ついぞ日本人女性を見た人に当たる事はなかったのだ。

三杉(ハァ… 新田とメリーはまだ戻ってないか。)

周囲を見渡してそう思った直後、背中をチョイと突つかれた。

メリー「キャプテン。」

三杉「メリー。 戻ってたんだね。」

メリー「つい今し方です。 それで、どうでした?」

三杉「成果は無かったよ、力になれず申し訳ない。」

メリー「そうですか… いいえ、どうもありがとう。
     お二人が力を貸して下さって、とても嬉しかったです。」

微かに失意を浮かべ、しかしメリーはすぐに感謝の笑顔を三杉に向ける。

884 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:50:38 ID:???

三杉「あとは新田次第か…。」

メリー「ええ…。 もしこれで見つけられなかったとしたら、それが運命なのかも知れません。」

三杉「運命か…」

正直好きではない単語を三杉は反芻するよう口にした。
自ら道を切り拓こうとしている彼にとって、運命という単語のイメージは悪い。

三杉(運命という言葉は諦めに似ているからね。
    そんな言葉一つで物事が決まってたまるものか…)

運命の同種の言葉として天才と言うのもある。
勝負に際し、三杉はしばしばその単語を口にし、相手より精神的優位に立てるよう利用しているが…
やはり三杉は天才と言う単語自体を好んでおらず、そう呼ばれる事を疎んでいた。
正直にそんな言葉一つで全てを片付けて欲しくないからである。

メリー「キャプテン?」

三杉「え? …っと。 済まない、ボーっとした。」

メリー「いいえ、気に障る事を言ってなければ良いのですが…」

885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:52:02 ID:???

三杉「本当に何でもないんだよ。 …あ、そうだ。
    新田が戻るまでに少しでも事情が聴けないだろうか?
    ホームに戻ってからも何か打てる手があるかも知れないし。」

メリー「事情ですか…。」

三杉「話せる範囲で構わない。 首を突っ込むべきでなければ忘れるつもりだよ。」

メリー「そう…ですね。 キャプテンには少し事情を話しても大丈夫かも知れません。
     おかしな話をするかも知れませんが、キャプテンも大概変人ですし。」

三杉「はは、変人とは随分だな。」

メリー「褒めているんですよ、常識に囚われないという意味で。」

三杉「うん…。 まあともかく聞かせて貰おう。」

☆何についてを聞きますか?(一回だけ話せます。)

A 何故名も知らぬ人物(達)を捜しているのか
B 何故その人物(達)が近辺に居ると思ったのか。
C その人物(達)とメリーとの関係は何なのか。
D 何故その人物(達)の特徴(性別、国籍、年齢)を知っていたのか。
E 全然関係ない事を聞きたい(自由記述:対応できない可能性も)

3票選ばれた選択で続行します

886 :森崎名無しさん:2013/02/09(土) 12:55:53 ID:U2LxwnSo
A

887 :森崎名無しさん:2013/02/09(土) 12:55:55 ID:ySkINE4w
C

888 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 13:31:31 ID:???
次の更新は多分月曜夜なので投票はゆるゆるして下さい。

889 :森崎名無しさん:2013/02/09(土) 14:06:39 ID:8OTsYyr6


890 :森崎名無しさん:2013/02/09(土) 14:34:11 ID:SWtEC1ko


891 :森崎名無しさん:2013/02/09(土) 22:58:27 ID:P+4I78lE


892 :森崎名無しさん:2013/02/10(日) 20:16:07 ID:DTmaPxNU


893 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/11(月) 16:11:35 ID:???

> A 何故名も知らぬ人物を捜していたのか
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

メリーの行動は何一つとして知れない謎である。
何に疑問を抱くべきかも分からぬ所だが、こんな状況で三杉が知りたいと思ったのはこれであった。

三杉(何故、彼女は名も知らぬ人物を捜す必要に迫られているのか?)

本当は名を知っているが理由あって明かせない。
危害が加えられようとしており、加害者に心当たりがある。
実はメリーも誰かに(詳細明かされぬまま)依頼されている。

先ほどから可能性を幾つか挙げてみたが、いずれにしても訳ありでしか有り得ない。
プライベートな範囲であれば干渉するつもりもないが、トラブルであればそうはいかなかった。
三杉としてはこの短いチャンスにその是非をどうしても判断したかった。

三杉「メリー、何故名前も知らない人を捜しているんだい?」

メリー「ええと…………」

三杉「…………」

894 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/11(月) 16:13:25 ID:???

メリー「実はその… 記憶喪失なんです私。」

三杉「え?」

メリー「全く何も覚えていない訳ではなくて、色々な事が曖昧だったり欠けていたり…
     それで、今捜している人達の事も名前がどうしても…。」

三杉(記憶喪失……だと…?)

☆なんじゃそりゃ

A (なるほど、そういう事なら仕方ないのか。)
B (ちょっと素直に信じられないな。)

3票選ばれた選択肢で続行します。

895 :森崎名無しさん:2013/02/11(月) 16:17:40 ID:mKKO7ahw
B

896 :森崎名無しさん:2013/02/11(月) 16:18:02 ID:WUZSr4gw


897 :森崎名無しさん:2013/02/11(月) 16:20:31 ID:f+t/AzK2
A

898 :森崎名無しさん:2013/02/11(月) 16:49:54 ID:xTykfy3o
B

899 :森崎名無しさん:2013/02/11(月) 17:02:07 ID:euzuh9w+
B

900 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/11(月) 19:25:36 ID:???

> B (ちょっと素直に信じられないな。)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「なるほど、そういう事だったか。」

合点がいったような顔で三杉は応えた。
メリーは三杉を見つめている。

三杉「差し詰め昨日の試合中にでも、捜している人らしき姿を見かけたのだろ?
    それで昨日の今日ならば近くに居るかも知れないと、捜し回っていた訳だ。」

メリー「ええ、そうなんです。 流石はキャプテン、こういう事に関しても明敏なんですね。」

三杉「いやいや。」

ホッと安堵を浮かべ、メリーは柔らかな微笑を三杉に向けた。
三杉も照れ臭そうに微笑を返した。

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0ch BBS 2007-01-24