キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/07(水) 23:27:43 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【最強マモノ】鈴仙奮闘記7【決定戦】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1374154171/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
謎の向日葵仮面を紅魔館のメンバーと共に運よく撃破し、登り調子の鈴仙!
パスカルも来生との練習により、少しずつスキル習得のきっかけを掴もうとしているし、
鈴仙の脳内なようで脳内じゃない?不思議な試合のお陰があり、チームも少しずつだが強化されている。
そしてそんな折、輝夜がルナティックスメンバーでの旅行を提案!場所は妖怪の山にある、風光明美な温泉宿!
たまには皆でゆっくり温泉、卓球、そしてレジャーで羽を休めようじゃないか!
そんな輝夜のカリスマな提案の行方は、はてさてどうなる事やら…。
そして……もういいっ!……休め、タケシ……!!
348 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 22:06:55 ID:IHXEVdyg
>>340
美味しそうですよねwもし出てたらささやかなボーナスがあったかもしれません。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
G:課せられた運命という壁に対して、幾度も無謀な挑戦を挑み続け、そして道を切り開く少年、中山政男だった。
鈴仙「(中山さんは、疲れないのかなぁ…)」
疲れを感じた鈴仙は、逆に今の一度も疲れを見せた事のない少年の顔を思い浮かべる。
鈴仙にとって、中山政男は疲れ知らずの鉄人にも感じさせる中山の姿は尊敬の対象であり、目指すべき存在だった。
鈴仙「(でも中山さんも…目標に向かったらそれを目指して止まないだけの人…なのかもしれない)」
その中山が無謀な歩みを止めぬ原動力――以前に話した森崎と並び立ちたいという夢。
ただそれだけを信じてここまで奇跡を起こし続けて来たのだとしたら。
鈴仙「(中山さんがその夢をあきらめない限り、あの人は立ちあがり続けるでしょうし、疲れる事も倒れる事もないのかもしれない)」
中山は決して倒れる事はないだろう。ここまで歩き続けて来たのだから。
もし彼が倒れる時があるとするならば、それは―――。
鈴仙「(もしも…自分の目指す夢に疑問を抱いたとしたら? ここまで歩いてきた理由が本当に正しい物だったのか。
そう考えるようになってしまったら―――?)」
中山の理念という大きな大木は頑丈だが、嵐が来ればいとも容易く倒れてしまうのではないか。鈴仙はそう不安を抱く。
鈴仙は中山の考えは正しい、尊敬できると出来ると思う反面に、あまりにストイックであり、理解し難いと感じていた。
もし彼が深い挫折を感じた時に、鈴仙は、パスカルは、ルナティックスのメンバーは――。
彼を理解出来た上で、それを受け止められるのだろうか、不安を感じてしまうのだ。
349 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 22:08:26 ID:IHXEVdyg
鈴仙「(私達は―――どうしたらいいんだろう)」
鈴仙もまた、どうすれば良いのかは分からない。
ただ、自分が中山のように強くあろうとした事で強くなれた事は厳然たる事実である。
鈴仙「(私は練習のお陰で、かつては格上だと思っていた星と並び称されるまでのストライカーとなり。
奇跡が起きない限り決まらないと思った萃香さんへのシュートも、2、3回に一回は決まるんじゃあないか、っていうくらいまで
進歩したという自信がある。 師匠には及ばずとも、このルナティックスの重要人物にはなれている気がする。
だけど――それだけじゃあ、巧くはなっても。 どこかで行き詰まりが出ちゃう気がする。……どこで、どうなっては分からないけど)」
鈴仙は独りで深く考えて、そして答えが出ないままにバーを後にする。
自分は、自分達は、中山が良く語る『森崎』という人物のように、彼に寄り添う事が出来る選手足り得るのか。
実力的な意味だけでなく、それ以上の『何か』を掴めていけるのか…。
後回し後回しにしていたこの問題も、何れは答えが出る時が来る。その時は、着実に迫ってきていた。
*書き忘れましたが…さっきのカクテルで早苗と楽しく会話をしつつ美味しいお酒を飲んだので、
早苗の評価値がやや上がっています。
350 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 22:10:02 ID:IHXEVdyg
【夜A・大宴会!】
鈴仙はしっとりとした雰囲気で酒を飲み終わり、うっすら紅潮した顔で早苗に千円札を渡す。
そしてそこから宴会場に向かうと…既に大方のメンバーが揃っているようだった。
輝夜「あれっ? イナバ若干顔赤いわね。 ひょっとして0次会してたの?」
鈴仙「…ええ、まあ……」
永琳「珍しいわね。 普段はセーブしている事が多いイメージだったけど」
鈴仙「あはは……まあ折角の旅行なんで、気分ですね(それは何時も師匠や姫様がしれっと飲ませて来るから、
少しでも酒量が増えない為にしているだけなんですが……)」
30畳ほどのやや小さめの宴会場は貸し切りとなっており、13人分の机が並んでいた。
そこには夕食後とあってか酒の肴となるようなちょっとした一品料理が揃っている。
小さい舞台も一応揃っており、出し物も一応は出来そうである。
ウサギB「ね、ね。 今日はお師匠様からお許しも出たしさ、お酒飲んでみようよ佳歩ちゃん」
佳歩「ええー…。私多分弱いからいいよぉ…」
ウサギC「やっぱお酒はウイスキーだよね〜。 1000円程度のスコッチで充分だ、ロックグラスにちょいと注いで
溶けるのを待ちながら、舌でなめつつその香りを楽しむ。 まさに大人の醍醐味よね〜♪」
てゐ「とりあえずアンタはまだ子供でしょ…いや私に言われたくないかもしれんけどさ」
ウサギD「ねぇEちゃん! 姫様がよきょうで何かイベントするって言ってたけど、私不安だよ…出たくないよ……」
ウサギE「大丈夫よ。Dちゃんは試合ではちゃんと頑張れてるし、それに姫様だってきっと気遣って下さるわ(多分…)」
351 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 22:11:28 ID:IHXEVdyg
パスカル「うーん、日本の酒には正直興味があるな」
中山「俺は未成年だから飲まないが…(鈴仙さんとか皆当たり前のように飲んでるけど……)パスカルの国の酒って、
どんなのがあるんだい?」
パスカル「うーん、俺も正直弱いんだが…ワインやビールは皆飲んでいるな。
それと詳しい銘柄は知らないが、イタリア系の酒も好かれて飲まれているみたいだ」
妹紅「慧音! かくし芸大会があったら絶対に私は輝夜に勝って見せるからね!この日の為に仕込んだ火芸…見せてやるんだから!」
慧音「そうだな…。 くれぐれも家を燃やさないようにな、妹紅よ……(遠い目)」
それぞれが盛り上がりを見せ、それなりに和気あいあいとした雰囲気にはなっているようで、
鈴仙はとりあえず胸をなでおろす。
そして、大方の雰囲気が粗方収まった所を見計らって、輝夜がグラスを持って立ち上がる。
352 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 22:12:33 ID:IHXEVdyg
輝夜「さーて、皆ドリンクは頼んだー? 今日は飲み放題コースを頼んでるからビールに日本酒にワインにウイスキー!
好きな物を頼んでいいわよ! あ、子供イナバにはちゃんとソフトドリンクもあるから安心してね」
鈴仙「あっ…ビール注がなくちゃ」
そこまで輝夜が話して――鈴仙は手元のグラスに飲み物がない事に気が付く。
佳歩「鈴仙様、私が注ぎます! 注がせて下さい!」
鈴仙「あら――佳歩、悪いわね、それじゃあお願い…って」
佳歩「ああっ! すみません!?」
それを見た佳歩が空気を読んで鈴仙にビールを注ごうとするが…御約束の如く泡を出し過ぎてこぼしてしまう。
そんなやり取りをやっている内に輝夜の高説は終了してしまい―――
輝夜「そんじゃあ! ……カンパーイ!!」
鈴仙「あっ! か、かんぱーい!」
佳歩「すすすすみません、鈴仙さまかんぱーい!!」
何となく慌ただしげに、旅行のクライマックスを飾る宴会が始まったのだった。
353 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 22:13:38 ID:IHXEVdyg
ワイワイ…ガヤガヤ……
鈴仙「うーん、中々楽しい感じね! 私は今下座で、佳歩の隣でてゐの向かいに座っているんだけど…
どこかに移動して話を振ってみましょうか? 姫様が何やら考えているみたいだけど、まだ時間がありそうだしね」
A:このまま座って佳歩やてゐと話をする。
B:平和に談笑する中山とパスカルの元へ行く。
C:お酒を頑張って飲んでいるウサギBの元へ行く。
D:なにやら燃えている慧音と妹紅の元へ行く。
E:いつも通り仲良く話しているウサギDとウサギEの元へ行く。
F:一人でウイスキーを飲んでいるウサギCの元へ行く。
G:何か出し物の準備をしている輝夜と永琳の元へ行く。
H:一人でくいっとやって、誰かが来てくれるのを待つ。
I:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*後2回だけ行動できます。(1回目の行動後、イベントが挿入されます)
354 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 22:16:00 ID:dcCu2aNY
D
355 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 22:16:06 ID:76CANymo
G
356 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 22:17:29 ID:HBOcqE4g
A
357 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 22:22:15 ID:XNPv9AeU
A
358 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 22:49:06 ID:IHXEVdyg
A:このまま座って佳歩やてゐと話をする。
鈴仙「(まあ、宴会だからって無理にハッスルする必要はないわよね。ここはリラックスしててゐ達とノンビリしてよっと)」
鈴仙はそのまま移動せず、ノンビリとてゐ達との雑談に加わることにした。
てゐは一体どこから仕入れて来るのか非常に情報ツウであり、その会話の内容は途切れる事が全くなく、
それでいて全てが面白くなっている。死神がついつい眠ってしまう鈴仙の会話力とは雲泥の差だ。
そんなてゐと佳歩との会話で、鈴仙が最も気になった話題と言えば―――。
A:幻想郷の中堅〜強豪選手についての話題だ。
B:最近のウサギ達の悩みごとについての話題だ。
C:地底にあるという財宝についての話題だ。
D:河童のバザーについての話題だ。
E:間欠泉地下センターについての話題だ。
F:人気4コマ漫画、「どっこい秋姉妹」の制作裏事情についての話題だ。
G:その他 鈴仙がてゐに「こんな話題知ってる?」と聞く形になります。
もし知っていたら教えてくれますが、内容によっては判定になります。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
359 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 22:51:08 ID:HBOcqE4g
D
360 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 23:00:05 ID:XNPv9AeU
F 意外とうまい話あるかも
361 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 23:00:10 ID:xn0RmjCE
F
362 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 23:00:33 ID:71i+6eH6
F
363 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 23:42:32 ID:IHXEVdyg
F:人気4コマ漫画、「どっこい秋姉妹」の制作裏事情についての話題だ。
鈴仙「そういえばさ……さっき文々。新聞を読んでた時に見た漫画なんだけど。
あれって一体何が面白いのかな?」
てゐが天狗の新聞について話題を切りだして来たのを良い事に、
鈴仙は今日リクライニングスペースでチラリと見た新聞を話題に出してみる。
てゐ「あー…鈴仙ちゃんも知ってる、アレ? ―――何か色々あったっぽいよ〜」
やれやれと言った感じでてゐは話題に食いついてくれた。
そこから暫くは、いかにあの漫画が意味不明かを語り――やがて本題に入る。
てゐ「あの漫画ってね。 元は「日刊神様」っていう、まず天狗と一部の山の妖怪しか見ないような
超超ドマイナー新聞に連載されてたらしいのよ。 んでもその新聞が廃刊リニューアルになった時に連載が終了。
で、路頭に迷った漫画家が、今度は大衆向けにと文々。新聞に乗り込んで来て…『色々あって』連載が始まったそうだよ」
佳歩「色々って…一体何があったんでしょうか…?」
てゐ「さーてね。 モデルの秋神様達が信仰欲しさに泣きついたとも、漫画家がブン屋の昔の男だったとも、
単純に記者のツボにハマった内容だったからだとも…ゴシップ程度の噂なら色々流れているけれどね。
まあ、どーしても気になる、って言うんならさ。鈴仙は秋神様と仲良かった筈だし…きっと聞いてくれるよ?」
そこまで話して…てゐは得意げに鈴仙の方をチラリと見る。
「情報提供頼むよ」そう言わんばかりの下品な笑顔を見せながら…。
鈴仙「――き、気が向いたらね!(山の鴉天狗と哨戒天狗もこんな感じなのかなあ…)」
新聞記者の?悲哀を少しだけ実感する鈴仙なのであった。
*てゐと佳歩の評価値がやや上がりました。
*これ以降、秋姉妹に「4コマ漫画について」の話題を聞く事でイベントが進行するようになりました。
364 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/17(土) 23:44:02 ID:IHXEVdyg
そして宴会の盛り上がりもいよいよ最高潮に達しようとした時――輝夜がワイヤレスマイクを持って
舞台に登壇する。そして―――。
輝夜「レディース! アンド! ジェントルメーン! 余興の時間が始まったわよ〜!」
ウサギC「いえ〜い!!」
『余興』と称した、ちょっとしたレクリエーション大会の始まりを告げる。
(なお、その陰では永琳がせっせせっせと機材を準備している)
鈴仙「余興かぁ。 一体何するのかしらね、てゐ」
てゐ「さーてね。 姫のみぞ知る…だよ」
輝夜「昨日の卓球大会に引き続いて、今日も豪華景品を2つ程用意させて頂いたわ! 皆もこの景品目当てに頑張ってね!」
そして輝夜が言葉を大方告げ終わると、演目が発表されるくだりとなる。今日の宴会を飾る余興、その内容とは―――?
先着1名様で、
★余興とは…?→! card★
と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。
ダイヤ・クラブ→「カラオケ大会よ!」
ハート・スペード→「一発芸大会よ!」
クラブA→輝夜「それでは貴方達には今から殺し合いをしてもらいます」鈴仙奮闘記・バトロワ編スタート!?
JOKER→輝夜「野球拳大会よ!! 勿論、男女問わず負けたら脱いで行くのよ!」妹紅「ふざけんな! 誰がするか!?」
365 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 23:44:46 ID:???
★余興とは…?→
スペード9
★
366 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 23:44:47 ID:???
★余興とは…?→
ハート2
★
367 :
森崎名無しさん
:2013/08/17(土) 23:44:58 ID:???
★余興とは…?→
スペード9
★
368 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 00:05:31 ID:paRrajU6
★余興とは…?→ スペード9 ★
ハート・スペード→「一発芸大会よ!」
妹紅「よっし来たァ! これで私の努力が報われるわ!」
慧音「(ちょっと待ってくれ妹紅。 お前はあるかどうかも不確かな一発芸大会の為に、私の家を3度もボヤ騒ぎにしたのか……?)」
妹紅と慧音の友情が一瞬だけ揺るぎそうになりつつも…場は大いに盛り上がる。
ウサギD「うぁぁ…やだよ、でたくないよぉ…」
ただ、ウサギDのように気弱な少女は決してそれを望みはしなかったが…
輝夜「あっ、勿論参加は自由だからね。 今時参加を強制しちゃったらちょっとしたパワハラだもの」
ウサギE「(良かったわね、Dちゃん……)」
輝夜の心配りによって解消される。
そしてその為に、選ばれし精鋭のみによる至高の大会が始まろうしていた。
鈴仙「(妹紅がとてつもなく張り切ってるわね…少し楽しみかも)」
座って観戦を決めこんでいた鈴仙だったが……。
てゐ「鈴仙は出ないの?」
てゐがひょこっと首を出して、楽しそうに鈴仙に突っかかって来る。
鈴仙「あのさぁ…。 私は何にもネタなんて仕込んでないし、面白い事なんて出来ないわよ。
そんな事いうなら、てゐが出れば良いじゃない?」
てゐ「むー…。 良いじゃん良いじゃん失敗したって減るもんなんて無いしさ。 出ようよ〜♪」
369 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 00:06:45 ID:paRrajU6
あからさま過ぎるてゐの態度は、暗に「すべったら弄り倒してやるぞ」と言っているも同然だったが…。
鈴仙「(でも、逆に言ったら失敗してもてゐに弄られる以外にデメリットが無い、とも言えるわよね…。
どうしようかなぁ……折角の想い出作りに、出てみようかなぁ)」
A:出る!
B:出ない!
C:というか、てゐ! 私達のコンビが優勝をもぎ取るのよ!
D:というか、てゐ、佳歩! 私達のトリオが勝利を掴みとるのよ!
E:というか、てゐ、佳歩、中山さん! 私達のカルテットが最後には勝ち残るのよ!!
F:その他 自由選択枠 もし他に一緒に出たいキャラが居ればどうぞ
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
370 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 00:07:20 ID:GrPPbzN+
E
371 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 00:10:19 ID:dGkihKGc
C
372 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 00:17:27 ID:???
投票途中ですが、本日の更新はここまでにしたいと思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
373 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 00:17:32 ID:5G8CbU4+
C
374 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 00:18:05 ID:gFS51xhw
C
375 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 19:41:23 ID:paRrajU6
こんばんは。遅くなりましたが更新を始めていきます。
今日中に旅行編を終わらせるのが目標ですが…明日にまで続くかもしれません(汗)
ただそれでも、早くサッカーがしたい参加者様には申し訳ございませんが、マイペースでいきたいと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
C:というか、てゐ! 私達のコンビが優勝をもぎ取るのよ!
鈴仙「(…いえ、待てよ。 ここで私が一人滑った際は確かに大惨事。 けれど肝心のてゐを抱えこめば…?)」
鈴仙は珍しく狡猾に頭をフル回転させて、一発芸で活躍しつつも
自分が恥ずかしめを極力受けないようにする為の方策を考える。
鈴仙「(…ただ、あまり欲張らない方が良いわね。 あまり大人数にしすぎると今度は収集が付かなくなって、
今後に禍根を残す恐れがあるわ。 となるとやはり―――)……そう言うてゐこそ、貴女は高みの見物?」
鈴仙はそうして、てゐとのコンビでの出場を提案する。
長年の付き合いでそこそこ息の合うてゐとならば成功確率は高いだろうし、
あちらも余程何かネタを仕込んでいない限りは断り辛い筈。
また、鈴仙だけでなく、てゐにとっても責任を被れるというのは大きい筈だ。
てゐ「(くっ…鈴仙に足元を見られているなんて……! 別に良いけどなんか悔しいわ…!)」
376 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 19:43:17 ID:paRrajU6
鈴仙相手にゆすりを掛けられている事実に対して、てゐは若干屈辱を受けながらも熟慮する。
ここは自分一人で出るべきか、鈴仙に乗っかって安全で分の良い勝負に出るか、それとも高みの見物を決め込むか。
てゐが最終的に出した結論とは―――?
先着1名様で、
★熟慮の結果→! card★
と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。
ダイヤ・ハート・スペード→「しょうがないなぁ〜。 鈴仙ちゃんには私が居ないとダメなようだし。 組ませて貰うわ」
クラブ→「悪いね鈴仙。 こっちにゃあとって置きのネタがあんのよ…ひひっ」
JOKER→イ「ちょっと待ったァ! ここで俺のコリアンジョークの力を発揮させて貰うぞ!」ら、乱入者だ!?
377 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 19:43:54 ID:???
★熟慮の結果→
クラブK
★
378 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 20:19:38 ID:paRrajU6
★熟慮の結果→ クラブK ★
クラブ→「悪いね鈴仙。 こっちにゃあとって置きのネタがあんのよ…ひひっ」
鈴仙は正直てゐは頷くと確信していたのだが…。
てゐ「(……!)う――ううん。 悪いね鈴仙! こっちにはとっておきのネタがあるのよね」
てゐは途中で何かを思い出したかのように天を仰いだと思えば、鈴仙の誘いを断ってしまうのだった。
鈴仙「ほ…ホントに?」
てゐ「ほ…ホントよ〜?(多分…)」
鈴仙はかなり怪しいてゐの態度に訝しむも、悪い事を実行してはいない以上追及は出来ない。
そして、輝夜が参加希望者を集めた結果―――。
輝夜「それじゃあ出るのは、私とえーりんと、慧音と妹紅とイナバとてゐ。 この6名で良かったかしら?」
参加者は上記の6名に絞られる事となった。
鈴仙「あっ…中山さんとパスカル君は出ないんだ」
中山「一皮剥ける良い機会なのかもしれないが…生憎とネタがなくてなァ」
パスカル「ディアスの奴なら喜んで参加してたんだろうがな…俺はちょっと、こういうのは苦手なんだ」
ウサギ達と中山、パスカルの男性コンビ以外は全員出場という事で、
最終的な出場人数は丁度良いくらいだろうか。舞台上はそこそこの盛り上がりを見せており、
それを見ている観客の様子も楽しげなようだった。
379 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 20:21:40 ID:paRrajU6
永琳「ネタをする際は、この箱にある小道具も使って良いわよ。
……と言っても、旅館の備え付けの物だからそう邪険には扱えないのだけどね」
永琳は舞台袖に置いてある木箱の中身について説明をして、そこから暫しの準備期間に入る。
鈴仙「(うーん…てゐが居れば漫才でもすれば良いと思ったんだけど。どんな芸をすれば良いのかなぁ…
つまらなくっても安全さを取るか、それともダダ滑りを覚悟ではっちゃけるか…。そこについても悩みどころね。
あまりに滑り過ぎて酷い様子だったらウサギ達や中山さん達にドン引きされるかもしんないし)」
鈴仙もまた、木箱にある小道具を調べつつ、どういったネタを披露すべきか考えていた。
道具に頼るか、それとも能力をフル活用するか、どこまでアグレッシブに攻めるか…。
そんな葛藤を乗り越えて、鈴仙が最終的に採用したネタは…?
A:ヒゲダンスだ!
B:とりあえず一曲歌うぞ!
C:狂気の瞳を利用しての幻覚万華鏡だ!
D:一発ギャグだ!
E:ヤゴコロダンスだ!
F:動物のモノマネだ!
G:永琳のモノマネだ!
H:メイドさんのモノマネだ!
I:リフティング1000回だ!
J:その他 鈴仙にやらせたら面白そうなネタがあればご自由にどうぞ。作者が面白いと思ったら有利な判定になります。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
380 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 20:22:50 ID:wKXVivXk
H ここだ ここで決めるんだ!
381 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 20:23:14 ID:GrPPbzN+
J B+曲は「俺の青春」
とっておきの超人気ネタを披露してやるぜ
382 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 20:24:28 ID:eN2hrnPk
J
パワーシュートで吹っ飛ばされて脳天から美しく落下するGKのモノマネ
383 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 20:24:48 ID:???
正直ウッチャンの九州男児でもやらせようかと思ったけどメイド服の誘惑に負けた。
384 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 20:28:31 ID:btRqonLc
J B+曲は「俺の青春」
385 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 22:06:51 ID:paRrajU6
J B+曲は「俺の青春」
鈴仙「師匠、カラオケ大会じゃあないですけど。 機械があると言う事は歌ってもいいのでしょうか?」
永琳「ええ、趣旨としては少しズレちゃうけれど。 皆が歌う訳じゃあないでしょうし別に良いわよ」
永琳にも許可を貰い、鈴仙はカラオケで自らを売り込む事を決意する。
鈴仙「曲は…っと」
そして他のメンバーがネタを捻りだす事に悪戦苦闘している間にも、
鈴仙はカタログをパラパラとめくりながら歌う曲を探す。
鈴仙「(余程歌唱力に自信が無い限りは、ゆったりしたバラードは避けるべきかしら…。
うーん、でもアイドル物は狙いすぎてる感じもするし……ここは―――)」
386 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 22:08:21 ID:paRrajU6
とりあえず歌おうとは決意しても、中々歌いたい曲が見つからないものである。
鈴仙は散々悩んだ結果―――。
鈴仙「(あっ! この曲ってなんか良さげかも…。 特にタイトルにピピピと来たわ!)」
内心で『これだ!』という曲を決定して、そそくさと観客の一団に加わる。鈴仙の順番は一番最後。
とりあえずは他のライバルの様子見も必要だろう。
周囲を見ると、他のライバルも鈴仙と同じくネタを固めつつ、着席しているようだった。
佳歩「鈴仙さまは何をなされるんですか?」
鈴仙「うん。 まあちょっとね…一曲歌ってみようかな、ってね」
佳歩「わぁ…! 鈴仙さまの歌ですか!? 楽しみにしてますね!」
隣に座る佳歩は、鈴仙の演目に期待してくれているようだったが…
鈴仙「(そのキラキラした目線が痛いと言うか。 プレッシャーなんだけど、佳歩…)」
それを見て鈴仙はハードルを上げられた気分になるのだった。
387 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 22:14:30 ID:paRrajU6
輝夜「さて、始めるわよ! まずは私だけど――早速新しい弾幕をお見せするわ」
妹紅「(よし! この私の身体を張った火吹き芸…絶対成功させてやる!)」
慧音「やはり今時の子供には戦国時代の歴史が受けるのだろうか…う〜む…」
永琳「(慧音と被るけれど――私もトリビア系で行きましょうか)」
てゐ「(う〜ん、どうしよう。 やっぱり強がらず鈴仙と一緒にやってれば良かったかも……)」
鈴仙「(見せてやるのよ、私の青春……!!)」
そして開かれるかくし芸大会。
鈴仙の前に控える面々が、それぞれが渾身のネタ・一芸を披露する。
そして鈴仙が熱唱する一曲「俺の青春」の評価は……!?
先着3名様で、
★一番手・輝夜→新難題のお披露目 9 + ( ! card )=
二番手・妹紅→火吹き芸 10 + ( ! card )=★
★三番手・慧音→本当は知らない歴史のトリビア 6 + ( ! card )=
四番手・永琳→宇宙的幾何学講座 1 + ( ! card )=★
★五番手・てゐ→??? 0 + ( ! card )=
大トリ・鈴仙→私の青春 7 + ( ! card )=★
と書き込んでください。数値が一番高いキャラが優勝します。同数の場合は再度判定とします。
(*このレスの次に補足説明をしますが、その間の書き込みも有効とします)
388 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:15:16 ID:???
★一番手・輝夜→新難題のお披露目 9 + (
スペード4
)=
二番手・妹紅→火吹き芸 10 + (
スペードQ
)=★
389 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:15:18 ID:???
★一番手・輝夜→新難題のお披露目 9 + (
ハート9
)=
二番手・妹紅→火吹き芸 10 + (
クラブA
)=★
390 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 22:15:33 ID:paRrajU6
【補足・補正・備考】
輝夜のカードがクラブ4〜6以上の時、「ウサギに弾幕命中!(−5)」が発動します。
輝夜のカードがクラブA〜3の時、「中山達に弾幕命中!(−10)」が発動します。
妹紅のマークがクラブの時「ボヤ騒ぎ」が発生し失格します。
慧音のマークがダイヤの時、「中山・パスカルの高い評価(+4)」が発動します。
慧音のマークがクラブの時、「ウサギ達の居眠り(−4)」が発動します。
永琳のマークがダイヤの時、「ドン引きする中山・パスカル(−2)」が発動します。
永琳のマークがハート・スペード・クラブの時、「泣きだすウサギ達(−4)」が発動します。
永琳のマークがクラブAの時、「宇宙的恐怖の証明」が発動し狂気度が上昇します。
永琳が優勝した時、「狂気的真実の提示」が発動し、『不定の狂気』状態に陥ります。
(*狂気度が強制的に40になります。)
てゐのマークがダイヤの時、「茶柱連続13本立て記録(+10)」が発動します。
てゐのマークがハートの時、「ちびっ子メイドコスプレ(+8)」が発動します。
てゐのマークがスペードの時、「面白い小話(+6)」が発動します。
てゐのマークがクラブの時、「鈴仙のモノマネ(+5)」が発動し、鈴仙がイラッとします。(特に意味なし)
鈴仙のカードがJOKER・ダイヤ絵札の時、「その時不思議な事が起こった」が発動し優勝します。
更に、ボーナスイベントが発生します。
鈴仙のカードがクラブA〜6の時、「エーリンの仕業だ!」が発動し失格します。更に、バッドイベントが発生します。
391 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:16:51 ID:???
★三番手・慧音→本当は知らない歴史のトリビア 6 + (
ハート4
)=
四番手・永琳→宇宙的幾何学講座 1 + (
JOKER
)=★
392 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:17:01 ID:???
★五番手・てゐ→??? 0 + (
クラブQ
)=
大トリ・鈴仙→私の青春 7 + (
ダイヤQ
)=★
393 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:17:03 ID:???
★五番手・てゐ→??? 0 + (
ダイヤ9
)=
大トリ・鈴仙→私の青春 7 + (
ハートJ
)=★
394 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:17:07 ID:???
★三番手・慧音→本当は知らない歴史のトリビア 6 + (
ハート8
)=
四番手・永琳→宇宙的幾何学講座 1 + (
クラブ2
)=★
395 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:17:22 ID:???
0.02の差でもこたんが旅館を丸焼け?
396 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:22:59 ID:???
鈴仙ちゃんおめ
危うく火事の危機や宇宙的の恐怖に支配されるとこだったw
397 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 22:24:26 ID:???
カオスを制するとは。
398 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 23:04:11 ID:???
その時不思議な事が起こった
399 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 23:30:20 ID:paRrajU6
★一番手・輝夜→新難題のお披露目 9 + ( スペード4 )=13
二番手・妹紅→火吹き芸 10 + ( スペードQ )=22★
★三番手・慧音→本当は知らない歴史のトリビア 6 + ( ハート4 )=10
四番手・永琳→宇宙的幾何学講座 1 + ( JOKER )+(中山・パスカルドン引き-2)=14★
★五番手・てゐ→??? 0 + ( クラブQ )+(鈴仙のモノマネ+5)=17
大トリ・鈴仙→私の青春 7 + ( ダイヤQ )(*その時不思議な事が起こったにより強制優勝)=999★
→その時不思議な事が起こり、鈴仙が優勝だ!
輝夜「オホン。――一番、蓬莱山輝夜! 新難題を披露するわ!」
一番手の輝夜は――派手に見えて実に平和な芸を披露してくれた。
新難題と称された、数枚のスペルカードのお披露目だったのだ。
慧音「ちょ…ちょっと待った! この狭い宴会場で弾幕を発射したら流石に危険では――!?」
輝夜「んーん、大丈夫よ。 当たっても威力の無い幻にしとくし、何と言ってもデモンストレーションだからね。
当たった時の衝撃は無いし、子供イナバもびっくりしないようにしといてあるし」
こうして、輝夜は最大限の配慮を見せつつも、激しく美麗な弾幕を放つ。
その弾幕は普段のサッカーの様子では到底考えられぬ程隙が無く、
多色の鮮やかなレーザーと大小様々の弾がバランス良く散りばめられており。
鈴仙や並みの妖怪では到底及ばぬ程の妖力の高さを持つのだという事実を嫌でも認識させられる。
そうして輝夜の弾幕披露はつつがなく終わり―――。
輝夜「…はい、以上です。 お粗末様でした」
パチパチパチパチ!!
輝夜は恭しく頭を下げ――宴会場からは割れんばかりの拍手が溢れる。
輝夜「ふふん。 これで私の優勝は確定ね!」
400 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 23:31:20 ID:paRrajU6
妹紅「むぎぎぎ…中々やるじゃない、輝夜…!」
Vサインをする輝夜の余裕に溢れた態度に火が付く妹紅。そんな彼女の芸は二番手。
どうにも旅行が企画された時から一発芸大会があると読んで練習を重ねたらしく、
弾幕でも純粋な攻撃でも無い、曲芸としての火を思う存分に使いこなしており、
少し舞台の幕に燃え移りそうなアクシデントがあったが…概ね好評のようである。
三番手は慧音。 彼女は得意の歴史をふんだんに利用した芸――というか小講義を行って観客の関心を引く。
誰もが知っている歴史の内容に意外なエッセンスを加えて行くという切り口も良く、
やや専門的な内容でありながらも、子供のウサギ達も集中して聞く事が出来ていた。
そして四番手の永琳。彼女も慧音の芸を真似したのかもしれないが。
その内容はとてつもないものだった。
永琳「FthoobNarrathothN'ghaKthss'haaTch'tkaaYeggHaという事ね。
つまりは……uhQuumyaggaSという事。そしてagguaNaggはch'tkaaYにより尚も…」
中山「お、おう…(何だ、この頭にこびりついて離れない、この名状し難き感覚は…?)」
パスカル「頭がおかしくなりそうだぜ…」
佳歩「?…??」
しかし永琳の語る内容は、慧音のようなかわいらしいものではなかった。
この世の成り立ちから始まる説話は、宇宙的存在の偉大さと人間・妖怪の矮小さ、
必ずや訪れるであろう冒涜的存在の降臨の日。
それらが現実感を伴った描写、表現、発音で語られており……
宴会場は一瞬、異教徒の儀式の場であるかのような混沌に包まれる。
401 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 23:32:25 ID:paRrajU6
永琳「…ふう、上手くいったわね」
鈴仙「(どういう意味で上手く行ったんだろう…。 洗脳って意味かな…?)」
このままでは永琳が優勝し、場はおぞましい事になるのではないか。
そんな禍々しい雰囲気をよそにやらんと始まったのが、五番手てゐの演目である。
てゐ(鈴仙のマネ)「はうぅ…お許しくださ〜い、しっしょぉ〜…」
輝夜「あはは! 似てる似てる!!」
中山「やり過ぎな感はあるが…特徴は掴めているかもな」
慧音「何となくいじめのようで良くないと思うな…」
永琳に怒られておやつ抜きになった時の鈴仙のモノマネらしいが…(鈴仙的には)全然似ていない。
てゐとしても、これしかネタが無かったのかもしれない苦肉の策だったのであろうが。
受けはもとより会場の雰囲気を元に戻す事を成功させた。
402 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 23:33:39 ID:paRrajU6
そして最後、我らが鈴仙の出番であったが…その時ふしぎな事が起こった。
鈴仙「えっ…? 私の持ってるマイクが…輝いて…!?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜「…で、優勝はイナバになったわ!!」
鈴仙「あ――ありがとうございます!!」
鈴仙は気づけば、輝夜を始めとするメンバーに優勝を祝福されていた。
まるで歌っている時間を飛ばされてしまったかのような錯覚に陥るが…
鈴仙「(いやあ、良い歌よね「俺の青春」…って、アレ? 私この歌…歌ってた、よね)」
すぐにそれが自分の記憶違いだった事を悟る。どうやら、少し酔って寝ぼけていたのかもしれない。
輝夜「さ、それでこれが景品なんだけど…」
鈴仙のそんな様子には目もくれずに、輝夜は鈴仙に景品を手渡す。
昨日の卓球大会よりも大きく重そうなその箱の中身に、鈴仙は期待せざるを得ない。
そして鈴仙は思うのだ―――『このプレゼントの中身とは、きっと自分にとってもっとも都合の良い物であるに違いない』と。
奇跡が起きるに決まっている。そんな無根拠な全能感が今の鈴仙にはあった。
鈴仙「(何だろう…今なら、どんな景品でも当たるような気がする!?)」
403 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 23:35:32 ID:paRrajU6
そして、鈴仙の予言通り、その箱には鈴仙の望み通りの物が入っていた。それは――。
A:ファルコンスパイク(試合中のポスト判定無効、枠外判定は有効、1試合限り)
B:河童特製尻子玉型爆弾(使用すると戦闘時に有利になる? 1回限り)
C:オフェンス解説書(攻撃系(ドリブル・パス・シュート)練習時、判定に+! dice/2される。2回まで使用可)
D:ディフェンス解説書(防御系(タックル・カット・ブロック)練習時、判定に+! dice/2される。2回まで使用可)
E:中の里の巻物・偽(使用すると任意の選手の能力が分かる。自由行動を消費しない、一回限り)&
片桐コーポレーション製スカウター(使用すると任意のキャラの評価値が分かる。自由行動を消費しない、一回限り)二点セット
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*「その時不思議な事が起こった」の効果により、本来判定(外れあり)で入手できたアイテムを、選択で入手できるようになりました。
また、商品のグレードも上がっています。
404 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 23:36:11 ID:btRqonLc
C
405 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 23:36:47 ID:gFS51xhw
E
406 :
森崎名無しさん
:2013/08/18(日) 23:38:02 ID:gFS51xhw
Cに変更します。
407 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/18(日) 23:39:46 ID:???
Cに決まった所で本日の更新はここまでにしようと思います。
中々文章が書けず、思ったより進めませんでした…。
申し訳ございませんが、もう少しだけ旅行にお付き合い頂きたく思います。
>>395
そうなったら旅館丸焼けで森崎がオレンジジュース吹いてBADENDとかでも面白かったかもしれませんねw
>>396
永琳が優勝してたらまさにコズミックホラーですね…。(確率的な意味でも)
>>397
確かに中々の混戦でしたねw
>>398
実はあまり元ネタを分かってなかったりしてます、すみません(汗)
>>406
変更了解です!
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
408 :
森崎名無しさん
:2013/08/19(月) 00:33:00 ID:???
>>400
えーりんえーりんおしえてえーりん!
えーりんをはじめとした蓬莱人の方々は、遥か未来の陽子崩壊やそのまた更に未来の
トンネル効果による現在の宇宙が消滅させられたとしても、死なずに生きていけるのでしょうか?
陽子崩壊について(「陽子の崩壊」)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E5%AD%90#.E9.99.BD.E5.AD.90.E3.81.AE.E5.B4.A9.E5.A3.8A
トンネル効果による宇宙の崩壊について(「真空の崩壊」)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%BD%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%A9%BA
409 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/19(月) 23:52:16 ID:???
こんばんは。今日はほんの少しになりますが、更新をしていきます。
>>408
考えたのが、
@えーりん的科学ではその説はデタラメ。
A月のテクノロジーで何とかできる。
B消滅しても次に再び宇宙が発生した際に復元する。
C宇宙では無い別次元へと移動している。
Dその前に蓬莱の薬を解毒して死んでる。
…などでしょうかw科学には詳しくないのであまり描写できませんが、
えーりんならこれくらいやりかねないのではないか、とか勝手に思ってます(爆)
410 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/19(月) 23:53:18 ID:???
C:オフェンス解説書(攻撃系(ドリブル・パス・シュート)練習時、判定に+! dice/2される。2回まで使用可)
鈴仙「(現状高止まりしている私のオフェンス能力に、さらに磨きをかけてくれるような何か。
そんな物が入っている気がする―――!)」
そう考えた鈴仙の思惑通り。その箱の中には初歩から上級までを網羅的に記載した、
分厚いサッカーの教則書が入っていたのだった。
永琳「これを読んだら、ウドンゲ。 貴女のサッカー能力は真の一流になれる―――かもしれないし、なれないかもしれないわ」
鈴仙「何ですかそれ…」
永琳「さあ? 強いて言うならば、論理から実践を磨く者と、実践から論理を導いて行く者との違いかしら?」
鈴仙「な、成程…。 何となくわかるような気がします……(つまりは効果があるかないかも手応え次第、って事なのかしら。
でもこれは役立つわね。 私が読まなくても、佳歩やパスカル君。
そして中山さんや妹紅みたく、攻撃力を高める事で更なる活躍を望めそうなプレーヤーが一杯いるもの)」
鈴仙は思わぬ奇跡。思わぬプレゼントをしっかりと噛みしめるのだった。
ちなみに、どうしてそのマイクを持った鈴仙が奇跡に恵まれたかというと……。
411 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/19(月) 23:54:29 ID:???
〜数日前・守矢神社〜
早苗「あっれ〜? 諏訪子様? 私の奇跡のマイク知りませんか〜?」
諏訪子「はァ? 何言ってるの早苗? また何か変な物に力でも込めたのかい?」
早苗「ええ! 私の風祝として持つ奇跡の力! それを全力でマイクに叩きこんだんです!」
諏訪子「何でマイクに? 『私の歌を聴け〜っ!』とかやりたかったの?」
早苗「えへへ…そうなんですよね〜。そしたら歌も売れて信仰も取れて一石二鳥になりますし……」
諏訪子「やれやれ……。折角のマイクはどっかにかたしちゃったんだけど…それが正解だったみたいね。
神奈子がいつも言ってるじゃあないか。 『奇跡は安売りしちゃあダメだ』って!
早苗も奇跡に頼り過ぎず、もう少し真っ当な信仰の奪い方をしなよ!」
早苗「確かにそうですね…すみません、諏訪子様。 それに私は奇跡だけじゃない! 奇跡が駄目なら、やはり常識に――!」
諏訪子「囚われないのもダメ!!」
早苗「はいぃ……。 くすん」
――などと言った、守矢神社での日常の一コマがあったのだという事を追記しておく。
*「オフェンス解説書(攻撃系(ドリブル・パス・シュート)練習時、判定に+! dice/2される。2回まで使用可)」を入手しました。
412 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/19(月) 23:55:48 ID:i5jayihE
かくし芸大会が終わった後も、宴会は続く。
ただ――前半と変わった所は、決して明るい雰囲気ではなく、盛り上がりの中に少ししっとりとした空気が
流れ出た所だろうか。酒は人を狂わせるだけでなく、本当の姿を開いてくれる。
その人一人一人の心の底が現れる会話が広がっていたのだった。
鈴仙「(私って正直、宴会でも序盤の盛り上がりよりも、こうやって一旦落ち着いた空気の方が好きなのよねぇ。
何だか腹を割って話しやすいし、お酒もゆっくり美味しく飲めるし。 さて…私は誰と話をしようかしらね?)」
A:佳歩とウサギ達の所に行ってみる。
B:パスカルと慧音の所に行ってみる。
C:輝夜と妹紅の所に行ってみる。
D:中山と永琳の所に行ってみる。
E:一人で飲んでいるてゐの所に行ってみる。
F:酔いざましの為に、外の空気を浴びてくる。(*判定で誰かが来ます)
G:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*後1回だけ行動できます。(1回目の行動後、イベントが挿入されます)
413 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/19(月) 23:56:49 ID:???
短すぎて大変申し訳ないですが、今日の更新はここまでにしようと思います。
皆さま、本日もお疲れさまでした。
414 :
森崎名無しさん
:2013/08/19(月) 23:58:00 ID:ZClTaP6E
D
415 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/19(月) 23:58:25 ID:???
あっ、すみませんが投票は0:00をまたいでからにして頂ければ助かります!
大した事のない選択肢かもですが、前例としても再投票を行うとしておりましたので。
既に投票されてしまった方は、申し訳ございませんが、0:00をまたいでから再投票をお願い致します!
(0:00以前の投票は無効にしたいと思います。 ご了承ください。)
416 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 00:01:05 ID:E/UTUlJ6
D
417 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 00:03:28 ID:ZyTP9iHM
B
418 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 00:07:59 ID:lVPmA34+
D
419 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 00:24:03 ID:???
酒の効果もあってダイレクトシュートの必殺技が一番効果望めそうかな。
必ず覚醒するわけでもないから後回しでもいいかもしれないけど、今回はチャンスだと思う。
420 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 20:58:46 ID:/8VMpBnE
こんばんは。今日も更新を始めて行きます!
>>419
1スレ目からずっとあるダイレクトシュートフラグ、残っていますからね…。
浮き玉成長判定は最初は厳しめ、それでもフラグを回収していけばいつかは回収…くらいの難易度になりますね。
今回手に入ったアイテム以外にも、必殺フラグ回収を助けてくれるアイテムはありますので、
良ければ色々やって入手して頂ければと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
D:中山と永琳の所に行ってみる。
永琳「負傷の影響はどうかしら? 一見、もう完治しているようには見えるけど」
中山「ええ…お陰さまで、今までの事が嘘だったかのように痛まないし、ふらつきませんね。
サッカーの実力としては、やはり感覚的な面や純粋なスタミナで劣っている分まだまだですが」
永琳「それでまだまだとは。充分末恐ろしいわね」
中山「はは…(永琳さんには言われたくないですよ、とは言わないでおこう……)」
鈴仙「お疲れ様です、師匠」
鈴仙は恐らくほろ酔いでありながらも、全くそれを感じさせない永琳と、
落ち着いた状態でウーロン茶をゆっくり啜っている中山の二人の元に、酒を持って立ちよる。
永琳「あら、ウドンゲ。 あまり飲んでいないんじゃあないの?」
鈴仙「い、いえ…結構です……(師匠ったら、ナチュラルに工業用アルコールとか飲ませるからなぁ……)」
鈴仙は丁重にお断りをして、二人の間にペタンを座る。
二人とも様子としては落ち着いており、酒の強要等は一応なさそうに見える。
421 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 21:02:39 ID:/8VMpBnE
鈴仙「(中山さんと師匠の組み合わせか…なんか珍しいわね。 価値のある話題が聞けるかは分からないけど…
どんな話題で雑談をしたら、二人とも食いついてくれるかしら?)」
A:当然、サッカーの話題だろう。
B:スポーツ医学とかだったりして。
C:酒の銘柄とかはどうだろうか。意外とツウかもしれないし。
D:自分(鈴仙)は何度も聞いたけど、外界の話とか…?
E:ここよ、ここでコイバナよ!
F:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
422 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 21:03:14 ID:RGai6fJ+
B
423 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 21:03:49 ID:2wG7hIWs
B
424 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 21:16:26 ID:???
二人の間にペタンを座る
地味にアピールですかそうですか
425 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 21:30:31 ID:/8VMpBnE
B:スポーツ医学とかだったりして。
鈴仙「(中山さんといえば…サッカーね。 そして師匠と言えば…やっぱり医学薬学。
となると、この場で最も空気を読んだ話題提供は―――スポーツ医学ね!)」
鈴仙の多分それなりに賢い頭脳がクルクルと音を立てて考えた結果。
二人の趣味(永琳は趣味かどうかわからないが)をごっちゃにした話題ならどっちも盛り上がるはず!と、
短絡的ながらもそこそこ的を得た発想が浮かぶ。
鈴仙「中山さんって勉強できそうよねぇ…。 師匠からスポーツ医学とか勉強したら、
サッカーに活かしてもっと凄くなるんじゃあないの?」
中山「うーん、スポーツ医学か……理科は少し苦手だったんだよなァ」
永琳「(確かに負傷時、少しでも医学の心得のある者が居れば助かるけれども…)」
鈴仙からの話題提供に、ううむと考える二人。
決して悪い話題を振った訳ではなかったが、やはりほぼ中学生の中山(入院と幻想入りのせいで高校の学習を受けていない…)と、
医学の権威とも言っていいだろう永琳の間には、スポーツ医学と言っても厳然たる学力の差が存在しており…?
先着1名様で、
★スポーツ医学の権威→! card★
と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。
ダイヤ→永琳「そうね。 空いた時間に応急処置の勉強でもしてみましょうか」
ハート・スペード→永琳「興味があるなら、ウドンゲと一緒に講義を受けてみる?」
クラブ→中山「うーん、やれば出来るのかもしれないが、俺はやっぱり身体を動かす派だな」
クラブA→??「ハーイ! ジャパニーズラビット! スポーツ医学ナラ私ニ任セナサーイ!」変な人が乱入してきたぞ!
JOKER→中山「……と、思ったが意外といけそうだな」永琳「なにィ!?」中山さんはやっぱり天才だった!
426 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 21:31:13 ID:???
★スポーツ医学の権威→
ダイヤA
★
427 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:01:53 ID:/8VMpBnE
>>424
ペタン「と」ですね…すみません(汗)
鈴仙は中山とは評価値がかなり高いので結構気安いです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★スポーツ医学の権威→ ダイヤA ★
ダイヤ→永琳「そうね。 空いた時間に応急処置の勉強でもしてみましょうか」
中山「…確かに、勉強も必要だしな。 それに負傷者の手当てはサッカー選手としても重要だと思う。
もし良ければ―――お願い出来るだろうか?」
永琳「ええ。 こちらとしても教える事は嫌いじゃあないしね。来るものは拒まず、よ」
鈴仙「(落ち着いているわねぇ…この二人。 落ち着き過ぎて…折角話題を振ったのに、私が会話に入れないわ)」
元々貪欲に知識や経験を吸収する気質の中山と、膨大な知識を持ち、
輝夜や依姫達の教育係として教える事には慣れている永琳。
この二人は意外と相性がいいのではないか―――と思う鈴仙だった。
*中山にスキル・治療上手のフラグが立ちました。永琳か中山に話題を振る事でフラグが進行・回収されます。
*中山の評価値がほんの少しあがりました。
428 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:02:58 ID:/8VMpBnE
そして夜も一層更けて……
佳歩「う、う〜ん…私は大人だから…起き…」
ウサギE「すう、すう……」
慧音「やれやれ……今日は新月で助かったよ…」
妹紅「ふあーあ……」
輝夜「ギルメンは上手くやってるかしら……」
パスカル「(たまに良く分からない事を言うよな、カグヤさん……)」
ウサギ達を筆頭に、メンバーにも流石に酔いと疲れによる眠気が拭えない。
会話をしている者も居るには居るが…それももう語り尽くした感さえある。
そんな雰囲気を察してか、程なく輝夜が散会を指示して、宴会はつつがなく終了するのだった。
てゐ「んあー…早寝早起きが健康の秘訣というのに……起き過ぎたぁ」
鈴仙「ぷぷっ…凄い顔してるわね、てゐ」
てゐ「うるせーやい。 それに鈴仙ちゃんだって目赤いじゃん」
鈴仙「それは元から!」
鈴仙はてゐと並んで、ウサギ達を引き連れつつもマイルームへと戻る。
明るい宴会場を抜けると外はすっかり宵闇に静まり返っており、
昼時の熱い夏風は涼し気に鈴仙の火照った身体を冷やしてくれる。
歯磨きを済ませて、マイルームの自分用の布団に鈴仙がダイブした頃には、
昨日のような喧騒は全くなく。 すっかり皆も眠りについていたようだった――。
429 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:06:42 ID:/8VMpBnE
その一方で。中山とパスカルの居る男部屋では尚も明かりが付いていた。
中山「……なあ、パスカル」
中山は静かにパスカルに問いかける。元々の性格的に気の合う二人だったが、
彼らもまたこの旅行で互いの絆を幾ばくか深めていた。
パスカル「どうした…ナカヤマ? 眠れないのかい?」
中山「まあ、な――」
パスカル「…相談なら聞くぜ? ―――最も、俺にその悩みをどうこうするまでの力は恐らくないが」
中山「相談というか――少しだけ、思う事があってな」
中山の口調は静かではあったが―――そこまで思いつめたものではない。
むしろ、自分の発見を誰かに伝えたいかのような、驚きが籠っているような物であった。
中山「……俺は今まで、森崎に並び立つ選手になりたい。そして過去の栄光を再びこの手に取り戻したい。
そう考えて、今までブレる事なく鍛錬と行動を行って来たつもりだった」
パスカル「モリサキ、か…。 (俺はアイツと試合をしたが――。確かに、アイツには何かがあった。
それも、ディアスやシュナイダー、日本の10番(翼)とは全く別物の、しかし輝く何かが)」
パスカルはかつて自分と親友を驚かせた、全日本の奇跡のゴールキーパーを思い出す。
どれだけ幸運に恵まれていようとも、自分のシュートではゴールを揺らせないとまで思ったあの驚異的なセーブ力。
世界最高峰の選手に全く引けを取らない――いや、世界最高峰ではないかと疑わざるを得ないまでのボールキープ。
そして、失点しても、疲労しても尚恐ろしい闘志、勇気、そして狡猾さ。その全てを持ったパーソナリティ。
その底知れぬ恐ろしさは確かに、中山に通ずる…いや、中山を遥かに凌駕していた。
430 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:07:48 ID:/8VMpBnE
中山「だが俺は…今、悩んでいる」
パスカル「……現状ではモリサキに追いつけないから、かい?」
中山は静かに首肯する。
中山「俺は―――永琳さんのお陰で負傷を克服し、そしてブランクからも立ち直った。
しかしそれでも…満足できないんだ。 もっと上を目指さなくては、森崎や翼には追いつけない。
もっと鍛錬を重ねなくては、俺は昔の栄光を取り戻せず堕落するのではないか、と。
そう思ってはいるんだが――『方向性』が見つからないんだ。
森崎に並び立つのは良い。昔の栄光を取り戻すのは良い。 …では、そのために俺は何をすべきか?
現状は――欲張りな性格だからか、つい何でもやろうとしてしまい、中途半端になっているような気がする。
俺はどんな力を手に入れ、どう役に立つべきなのかが分からないんだ」
決して暗い表情でも、打ちひしがれている様子もない。
中山は純粋に、自らの足らざるを分析し、それを足らして行くか。そこを貪欲に考え尽くしているのである。
そして中山は確信していた。パスカルならば、自分の望む答えのヒントを持っているという事を。
パスカル「――読めてきたぞ」
パスカルはそんな中山の意図に気付き、顔を緩ませる。
パスカル「ナカヤマ、君は恐らく俺の方向性を参考にしようとしているな?
最初からディアスの能力を高めるサポーターたらんとし、その方向で分析を続けている俺の方向性を」
中山「――パスカルは器用だと思う。 その反面…俺は不器用だ」
中山は質問には答えずに、そう言ってのける。
431 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:13:07 ID:/8VMpBnE
中山「パスカルは明確なビジョンを実現させる為の方法を練るのが非常に上手だと思うが。
かたや、俺は広く行動をしてみて、そこから自分の目標とする姿に近い物を選別していくやり方を好む。
自分でこのやり方を絶対に悪いとは思わないし、むしろこの不器用さを死ぬまで愛するつもりだ。
―――だけど、たまには様々なタイプの選手と、関わり合いを持ちたいものだから。
だから、敢えて悩んだような風に話してしまった。 心配を掛けたなら、謝るよ」
淀みの無い中山の様子に、パスカルは畏敬しつつ肩をすくめる。
パスカル「全く。ナカヤマは折れないな。 まるで大樹のように固く、しっかりとした幹と根を持っている。
それで枝を伸ばそうというならば――俺のような葦は、ひとたまりもないぜ」
中山「パスカルはやっぱり、考える葦なんだな。 随想録でも書いたらどうだい?」
パスカル「ははっ、中山もジョークを言うんだな」
中山「いや…悪いね。 久しぶりにこんなに長く話をしたものだから、つい口が」
そこから二人は、サッカーを極めるに当たっての方法、視点、考え方について互いに語りあった。
不器用ながらも、力を籠めて努力を重ね続け、やがては壁を壊し道を創る中山。
才能の欠如を器用さでカバーし、自分の持つ物の良さを正確に理解し実践するパスカル。
真面目な努力家タイプの二人であるが、その『方向性』は大きく異なる。
パスカル「(ナカヤマ…お前は強い。 だけど――俺は少し不安だ。
こんなにも強いお前が、何かの間違いで負けてしまったとしたら、一体どうなってしまうのか…)」
中山が寝静まった後。パスカルは、『方向性』の異なる友人に対して心強さを抱きながらも、一抹の不安を覚える。
それは奇しくも、彼と良く似た少女――鈴仙の抱いた不安と全く同じものだった。
しかし、それは非常に小さな物であり。不安は明け方になりようやく感じた眠気と共に飛んで行ってしまっていた。
432 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:14:20 ID:/8VMpBnE
【3日目・昼@:自由行動】
鈴仙「(ふあぁ……眠いし二日酔いで若干頭痛いかも…。 こんな時は寝てるか、温泉でリフレッシュするかのどっちかだけど…。
どうしようかなぁ……)」
A:マイルーム
私達専用の部屋です。ゆっくりするもよし、チームメイトと会話して親交を深めるもよしです。
B:温泉
地底から引いてきた天然温泉です。ゆっくりつかるもよし、客や仲間との親交を深めるもよし、覗くもよしです。
もちろん、コーヒー牛乳の自販機(有料)もあります!
C:リクライニングスペース
マッサージ機があります。他にもサービスコーヒーとかスイーツ(*無料)とかもあります。他の客と交流しやすいかも?
D:妖怪の山散歩道
昼限定で行く事が出来ます。体力がついて壮大な景色を見れて一石二鳥です。お得アイテムが当たるキャンペーンをしてるかも?
×:バー「SKY SERPENT」
夜限定で行く事が出来ます。美味しいお酒と一緒に、仲間や恋人との密度の濃い時間を過ごしてみては?
名物バーテンの常識にとらわれないカクテルも一度は必見!夜更かししても行く価値は充分?(*有料)
鈴仙の所持金:9420
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
433 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 23:17:44 ID:/IzTsg7A
B
「女なら覗いてみろ!」だ!
434 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 23:18:45 ID:E/UTUlJ6
B
435 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:29:47 ID:/8VMpBnE
B:温泉
鈴仙「(せっかく温泉宿に来たんだし、やっぱ最後は温泉でしーめよっと……)」
鈴仙は寝ぼけた頭をぼりぼり掻きながら、それでも兎耳はしっかり装着して温泉へと向かう。
女湯ののれんをするりとくぐると、朝早くというのに脱衣籠のいくつかには既に服が入っている。
どうやら先客がいるようだ。
鈴仙「(うん、やっぱり皆考える事は同じみたいね)」
そして鈴仙は再び湯煙に満ち溢れる大浴場へと赴いた。そこから鈴仙が入浴を決意した温泉とは―――?
A:渓流風呂に行ってみる。
B:ビタミン風呂に行ってみる。
C:コラーゲンの湯に行ってみる。
D:電気風呂に行ってみる。
E:温泉スライダーに行ってみる。
F:サウナに行ってみる。
G:地底源泉の湯に行ってみる。
H:もう温泉から出てコーヒー牛乳でも飲む。
I:温泉といえば覗き! よし! 男湯を覗くわよ!!
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*あと2回まで行動できます。
436 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 23:31:27 ID:E/UTUlJ6
D
437 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 23:31:51 ID:1Er9O44Y
G
438 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 23:33:46 ID:panunhug
I
439 :
森崎名無しさん
:2013/08/20(火) 23:38:37 ID:B76YzqB6
D
440 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/20(火) 23:39:47 ID:???
投票途中ですが、本日の更新はここまでにしたいと思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
441 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/21(水) 20:14:56 ID:DN7OwSd6
こんばんは。今日も更新をしていきます。
――――――――――――――――――――――――
D:電気風呂に行ってみる。
鈴仙「(電気風呂…? 何か嫌な予感しかしないのは私だけかしら―――?)」
鈴仙はチラリと浴場に嵌め込まれている、電気風呂の説明書きを読んでみた。
〜健康!電気風呂〜
湯船に微弱な電気が通っている、刺激的なお風呂です。
電気の力が貴方の筋肉をほぐし、活性化させる効果があるとされています。
決して入り過ぎないよう、ご自分のペースでご入浴下さい。
鈴仙「(渓流風呂とか源泉よりも危険…というか刺激的そうだけど、その分に効果がありそうかも。
――よし! 兎は度胸! 何でも試してみるものよ!)」
鈴仙は注意して恐る恐る狭い浴槽に足を付ける。
つまさきからピリッとした感触が走るも、慣れてしまえば問題はなさそうだ。
そのまま勇気を出して腰まで湯につかった鈴仙。果たして効果はあるのだろうか――?
先着1名様で、
★のんびり温泉→! card★
と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。
ダイヤ絵札→判定で一つ能力が+1!
ダイヤ→一番苦手な能力(ブロック)が+1!
ハート・スペード・クラブ→何も無かった。
クラブA→鈴仙「あぎゃああああ!!???」ビリビリビリ!! スタッフ「あっ、すみませんお客様! 電圧設定を間違えていました!」
JOKER→す、すごい効き目だ! 任意で一つの能力が+1!
442 :
森崎名無しさん
:2013/08/21(水) 20:15:11 ID:???
★のんびり温泉→
スペード2
★
443 :
森崎名無しさん
:2013/08/21(水) 20:23:29 ID:???
兎は胸! って見えてしまった…
444 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/21(水) 20:43:39 ID:DN7OwSd6
★のんびり温泉→ スペード2 ★
ハート・スペード・クラブ→何も無かった。
鈴仙「あいてて……」
電気の刺激に始めは不慣れというか、不自然感に耐えられない鈴仙だったが。
鈴仙「まあ、慣れちゃえば普通の温泉と変わんないわね……ちょっと息苦しいけど」
電圧の刺激で、いつもより少し多めに汗をかく鈴仙。
他に客は居ないものか、と周囲を眺めるも。
やはり電気風呂は源泉かけ流しや渓流風呂等と比べてあまり大衆受けしないのか、
あまり客が寄ってくる気配は少ない。
鈴仙「(誰か来ないかなあ…。 来なかったら、そろそろしんどいし出たい所だけど)」
鈴仙は折角だからと少し人を待ってはみたが、果たして――――?
先着1名様で、
★誰か来るといいけど?→! card★
と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。
ダイヤ→慧音「頑張っているなぁ、鈴仙」 鈴仙「あっ、慧音さん!」
ハート→衣玖「はああ…有給休暇万歳ですね……」 鈴仙「(有給休暇って何だろう…?(切実))」
スペード・クラブ→誰も来ないので上がった。
クラブA→謎の向日葵仮面「さ〜て、フラ…マーダースパークで電圧調整しようかしらァ!?」 鈴仙「」
JOKER→依姫「生ぬるい、レイセン! 私がもっと電圧を高めてあげましょう!!」 鈴仙「」
445 :
森崎名無しさん
:2013/08/21(水) 20:44:01 ID:???
★誰か来るといいけど?→
ダイヤ10
★
446 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/08/21(水) 21:05:32 ID:DN7OwSd6
★誰か来るといいけど?→ ダイヤ10 ★
ダイヤ→慧音「頑張っているなぁ、鈴仙」 鈴仙「あっ、慧音さん!」
慧音「私も実はさっきチャレンジしたんだが、すぐにギブアップしてしまったんだよ」
手ぬぐいで前を上手く隠しながら、電気風呂につかる鈴仙の足元に立っていたのは…慧音だった。
鈴仙「あはは…何だかすぐに上がったら恥ずかしいと思って……」
慧音「もうすぐ上がるのかい? どれ、私ももう一度チャレンジしてみようか」
鈴仙が浴槽から上がるのと入れ替わりに、慧音が電気風呂の狭い浴槽にゆっくりと腰を落とす。
鈴仙「(ふう…少しの間なら慧音さんともお喋りできそうかも。 私としても、ちょっとのぼせかけちゃったし…)」
A:旅行の感想について。
B:妹紅との仲について。
C:サッカーの実力について。
D:人里の近況について。
E:寺子屋でのアルバイトについて。
F:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
447 :
森崎名無しさん
:2013/08/21(水) 21:08:41 ID:Hh8kq9WE
A
448 :
森崎名無しさん
:2013/08/21(水) 21:21:28 ID:UcLpBLCM
A
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