キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【かつて見た】俺inキャプ森3【栄光の道】

1 :森末(仮):2013/10/30(水) 00:29:57 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品です。
参加者の皆さんの選択、及びカード引きによって物語が展開していきます。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆

【頂天への】俺inキャプ森2【道程】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1381329922/l50

☆あらすじ☆

キャプテン森崎を心から愛する男板野住明はある日キャプテン森崎の精、
通称『森末』からキャプテン森崎の外伝スレへと参加してみないかと提案をされ外伝世界へと飛ばされる。
ふらの中学で松山達と共に鍛錬を繰り返し、1年と少しの期間を費やして臨んだ3年目の全国大会。
板野は「マグナムシュート」を武器に大暴れをし、1回戦・早田率いる『東一中』、2回戦『錦が丘』、
3回戦・立花兄弟のいる『花輪中学』を次々に撃破していく。
迎えた準決勝、これに勝てば若島津が待ち受ける東邦が待ち構える中行われた『比良戸中学』との試合。
ダークホース『比良戸』は隠していたその実力を見せ、板野達は審判の笛に助けられながらも1−0と前半で1点のリード。
そして、前半22分、再び回ってきたチャンスで板野はマグナムシュートを打とうとするのだが……。

138 :森末(仮):2013/11/02(土) 23:27:37 ID:???
追いつめられた比良戸は、再び次藤も攻撃に参加をし3点を返そうと躍起になった。
これ以上失点をしない為に、などと言える状況ではない。
残り少ない時間を全て攻撃につぎ込む為にも、比良戸は全員攻撃でふらのゴールへと襲い掛かる。
だが、ふらのも"粘りのサッカー"で守備に奔走し1点も許さない。
松山を中心とした全員守備で必死に耐え続け、そして後半28分。
そろそろロスタイムかという時間帯に比良戸が今日最高のチャンスを得た。

実況「さぁ、いよいよ残り時間も少なくなってきました! 点差は3点、比良戸、流石にこれを返すのは厳しいか!?
   しかし、まだ諦めない比良戸イレブン! またもゴール前でチャンスを作ったぞ!」

姫路「(せめて……せめて1点でも返さないと! なんの為にここまで上がってきたんだ!)」
次藤「姫路、回せタイ!」
姫路「……次藤、頼む!」
次藤「そらっ、やれタイ佐野!!」

バコォンッ!!

決定機を作りながらも好守ではばまれ続けた比良戸、攻めあぐねる一同であったが、
次藤はここでボールを受け取ると一気にゴール前まで放り込んだ。
これに佐野は走りながら合わせ、ジャンプ一番、大きく飛び上がりながら体を反転させてシュートに持っていく。

板野「(で、出た! 佐野の唯一の必殺技!)」
佐野「オーバーヘッドキックだァ!!」

原作における南葛vs比良戸において、最後の最後で飛び出した佐野のオーバーヘッドキック。
それまで数ある登場人物の中でも翼や三杉といった優れた選手しか持たぬこの技を繰り出した事で、
佐野の評価も急上昇をしていた程の大技。

139 :森末(仮):2013/11/02(土) 23:28:38 ID:???
佐瀬「うおおおっ!(ここで失点してたまるかー! したら俺達守備陣の責任になる!!)」
佐野「そんな!?」

しかし、これはふらののDF――佐瀬の渾身のブロックでこぼれ球となる。
技は優れていたも、やはり佐野は根本的な力があまりに足りていなかった。
コースさえ読めれば、そのオーバーヘッドキックをブロックする事は容易とはいかずとも可能だったのである。

実況「防いだ! ふらの、またも防いだ! 佐野くん、最後の力を振り絞ってオーバーヘッドキックを見せましたが通用せず!
   そして零れたボールには……板野くんと次藤くんが走り込んでいる!
   巨漢と小柄、まるで巨人と小人であります! しかし、板野くんのパワーはこの試合でも存分に見せてもらいました!
   果たしてこのボールを奪取するのはどちらか!?」

次藤「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
板野「絶対に奪う!」

バコンッ! ガチィィッ!!

板野「うわっ!?」
次藤「ぬぐっ!?」

零れた低いボールに殺到をした次藤と板野は、ほぼ同時にボールに向けて飛び……。
そしてボール越しに互いのパワーを激突させた後、両者共に吹き飛んだ。
どちらもボールを奪う事は出来ず、勝負は痛み分け。
だが、なおも転々とするボールは板野の後ろに控えていたふらののキャプテン――松山が見事に拾うのだった。

松山「よくやった、佐瀬、板野! さぁ、最後の攻撃だ! ここでもう1点を取るぞ!」

ロスタイムに入り、もはや守備を気にしなくともよくなった松山。
彼はボールを拾うと同時に仲間たちに激をとばし、颯爽と上がり始めた。
当然ながら比良戸も戻りながら守り、松山にあたっていくが、
次藤程の守備に秀でた選手でなければ松山の突破を止める事など不可能である。

140 :森末(仮):2013/11/02(土) 23:29:55 ID:???
松山「ここだ、ここで決めるんだ!」
次藤「畠山!!」
畠山「(距離はあるけど、壁は殆ど無い……! 俺に止められるのか……!?)」

そして次藤が懸命に戻り、なんとか松山にプレスをかけようとした直前。
松山はその右足を大きく振りかぶって得意のロングシュート――北国シュートを放ちに行く。
それは正に前半終了間際、板野が放った弾丸シュートのリプレイを見るかのようなプレイであり、
次藤は祈るような心境でGKである畠山に声を投げかけた。

バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

畠山「ぐはあっ!?」

バシュウッ! ピピィーッ!!

佐野「あぁ……」
次藤「……無念タイ」

しかし、現実は非常であった。
そもそも松山が北国シュートを開発した経緯は、
板野が来るより以前、得点力が明らかに不足をしていたふらのの弱点を補強しようと考えた結果のもの。
MFである自分が打ちやすく、かつ並のキーパー相手ならば距離があっても決まるような威力のシュートの開発を目指したのだ。
そんな松山の北国シュートが、所謂並のキーパーである畠山に止められる筈もなかった。
こうして松山の北国シュートは比良戸ゴールへと突き刺さり、
審判の得点を告げる笛と試合終了を告げる笛が同時に鳴り響く。

全国中学サッカー大会準々決勝、ふらの対比良戸。
これまでベールに包まれていたダークホース、比良戸はその本領を発揮し優勝候補・ふらのに挑みかかったものの、
審判の笛などに邪魔された結果も幾分かはあるが4−0という大差で敗北。
対してふらのは堂々と勝利を収め、無事に準決勝――東邦学園との試合に駒を進めたのであった。

ふらの 4−0 比良戸

141 :森末(仮):2013/11/02(土) 23:31:12 ID:???
〜大会得点王ランキング〜

12得点 板野
9得点 来生
8得点 反町
6得点 政夫
5得点 和夫、松山
3得点 山森
2得点 沢田、小池、佐野
1得点 井沢、滝

〜大会アシスト王ランキング〜

5アシスト 和夫
4アシスト 政夫
3アシスト 井沢、滝、山森
2アシスト 小池、山室
1アシスト 松山、小田、若松、金田

142 :森末(仮):2013/11/02(土) 23:32:23 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

実況「決まった、ゴール! ふらのキャプテン、松山くん! 駄目押しの4点目を奪いました!
   そしてそれと同時に試合終了の笛が鳴った〜!
   これでふらのは準決勝進出! 明日は一足先に準決勝へと駒を進めていた東邦学園との試合!
   優勝候補同士の、今日以上に熱い熱戦になりそうです!」

反町「ふらのか……大方の予想通りだけど、やっぱり手強そうだな」
沢田「(松山さんとの勝負か……僕だって吉良監督に無理やりとはいえ特訓を受けて帰ってきたんだ。
    それに、よくわからないけど小池さんも最近調子はよさそうだし、そう簡単に中盤を支配させないぞ!)」
小池「ふらのもよくやったと言いたいが、そろそろ切符を買っておいた方がよさそうだな。
   明日、この小池秀人率いる東邦と戦う奴らに100%勝ちの目は無い!」
若島津「(明日は久しぶりに歯応えのある試合になりそうだな……)」

岩見「比良戸の敗因は結局なんだ? 審判の笛か?」
井沢「それも当然ある、が、4−0で負けている以上はそれも言い訳になる。
   やっぱり個人間の差が明確に分かれていた、という事になるんじゃないかな」
石崎「どういう事だ?」
滝「佐野と松山、板野と次藤が対戦をする事が多かっただろ?
  後者に関しては、やや板野の方が優勢と言えるが殆ど引き分けみたいなもんだ。
  だが佐野は松山に対して完敗。 ……2年生にしてはやる方だったけど、松山相手に殆ど封じ込められていたからな。
  チャンスを作り、ゴールを決められていれば試合もこんな大差にはならなかったろうな」

143 :森末(仮):2013/11/02(土) 23:34:19 ID:???
藤沢「松山くん……素敵……ん、ふ、ふあっ!」
弥生「そ、その子大丈夫なの? なんか鼻血出してるんだけど……」
町田「気にしないで下さい、いつもの事ですから……。 ほら美子、ティッシュ」
三杉「……君たち、試合中から気になっていたんだが、もしかしたらふらの中の関係者かい?」
町田「えっ? え、ええ、一応マネージャーですけど……何か?」
三杉「ふむ……やはりか。 実は……」

片桐「結果的には4−0ですが、比良戸の奮闘は凄まじかったですね」
見上「ああ、次藤は負傷をしながらも板野のマグナムシュートを今大会ではじめて止めるという実績を作った。
   あれだけでも評価は高い」
片桐「佐野はどうですか? 2年生にしてはよくやっていましたし、あのキープ力は大きな武器となると思いますが」
見上「うむ……だが、FWとしては決定力が不足しすぎているな。 南葛の滝にも同じ事が言えるが、あいつはウイングだ。
   CFWをやっていて、あの決定力というのは拙い。 FWとして使うには、不安が残るな」

森末「(今日は……おかしな所はなかったかな。 ……ただ、佐野が想定していたよりも強くなってるような?
    ……なんだか、不安だよ)」

144 :森末(仮):2013/11/02(土) 23:35:19 ID:???
松山「よーし、やったぞ! これで準決勝進出だ!!
   あと2つ……東邦、そしておそらく上がってくるだろう南葛との試合に勝ちさえすれば……俺達が優勝だ!!」
小田「お、おう!(とうとうここまで来ちゃったか〜)」
山室「ここまで来たらやってやろうぜ!(早く家に帰ってゴロゴロしたい……)」

観客たちの声援と拍手を浴びながら、喜びを爆発させる松山。
準決勝進出――いよいよ念願の全国制覇に近づき、彼のテンションもうなぎ上り。
周囲のメンバーは若干引くくらいに顔を引きつらせるが、同調しない訳にもいかずに表面上だけは松山と共に喜びを分かち合う。

佐野「(無得点……俺が点を取れないから……)う、うぅっ……」
次藤「泣くなタイ、佐野。 お前には来年があるタイ」

逆に比良戸といえば、当然ながら哀しみに暮れていた。
この大会、次藤はふらのの板野を倒す事だけを考えて臨んでいたが、当然ながらその心中には優勝を目指す心もある。
そして、それは他の比良戸メンバーも同じ事。
特にFWである佐野は、結局1点も奪う事の出来なかった自分のふがいなさを痛感し、
人目もはばからずポロポロと大粒の涙を流す。
それを次藤は優しく声をかけながらポンと肩を叩き励ますが、彼もまた落ち込んでいるのは誰の目にも明らかだった。

板野「(4−0か……正直、運が良かった面もあるけどそれでも勝ちは勝ちだ。
    これで明日はいよいよ準決勝……若島津との再戦だ。
    ……ところでこの後はどうしよう? 次藤や佐野に話しかけに行ってみようか?)」

A.松山達の話に入る
B.次藤に話しかける
C.佐野に話しかける
D.観客席に目を向ける

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

145 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:35:57 ID:j8owuTIk
B

146 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:38:41 ID:agsvuH7c


147 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:46:57 ID:???
上から目線の慰めは次藤には敵愾心を煽るだけだろうから、対応が難しいな。

148 :森末(仮):2013/11/03(日) 00:01:06 ID:???
>B.次藤に話しかける
=================================================================
板野「……次藤、怪我は大丈夫か?」
次藤「ぬ? フッ、この程度でくたばるワシじゃなか」

仲間たちと勝利を喜ぶというのも捨てがたかったが、板野はここで次藤と話す事を選択した。
板野が声をかけると、次藤は再び不敵な笑みを浮かべながら振り返り、
怪我をしている筈の肩をぐりぐりと回して見せながら、問題は何もないと快活に返事をする。

次藤「……ホント、久しぶりの負けタイ。 それも圧倒的完敗タイ」
板野「次藤……」
次藤「やっぱり負けるのは悔しいが、それでも不思議と今はすがすがしい気分タイ」

次藤の言うように、彼は悔しさは感じながらも、決して憤りや怒りの感情は感じていなかった。
強いという者に戦いを挑み、常に勝ち続けていた彼のストリートファイトの生涯。
今回、強いふらの……『板野住明』という人間と戦い、接戦をするどころか完敗を喫し、
次藤は今までに感じた事のないような感情を覚えていたのだ。

それは一般的に『向上心』と呼ばれるもの。
勝てなかった相手に、今度こそは勝ちたい――強くなって見返してやりたいと素直に思える、そんな思いである。

板野「…………」

A.「今大会俺のマグナムシュートを止めたのはお前だけだって言えるように、明日も明後日も頑張るよ」 次藤の名誉を傷つけないと宣言
B.「最後にもう一度握手してよ。 あ、でも今度は力込めるのは無しだぞ」 おどけながらも互いの健闘をたたえ合う
C.「今日は運が良かっただけだ。 もう一度勝負をしよう!」 運が良かった面もあると謙遜する
D.「次は絶対に止められないようなシュートを打ってやるからな!」 二度と次藤にブロックを成功させないと宣言する
E.「ところで長崎の人ってみんなそういう風にタイタイ言うのか?」 次藤の語尾を突っ込む
F.「負けてすがすがしいって、マゾなのか?」 次藤マゾ説を唱えてみる
G.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

149 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:02:03 ID:VWzYZsgY
D

150 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:02:59 ID:10tfklKA


151 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:03:28 ID:gXOfExBs


152 :森末(仮):2013/11/03(日) 00:39:22 ID:???
>D.「次は絶対に止められないようなシュートを打ってやるからな!」 二度と次藤にブロックを成功させないと宣言する
=============================================================================================================
板野としては、今大会、若島津の牙城を崩すためにと開発していたマグナムシュートを、
若島津以外の者に止められたというのは大きなショックであった。
次藤の頼りがいについてはキャプテン森崎を読んでいて十二分にわかっていたが、それとこれとは話が別である。
もう二度と次藤でもブロック出来ない程のシュートを打ってみせると宣言をすると、次藤は最初驚いたように目を点とさせたのち、
すぐに大声を上げて笑い始めた。

次藤「ガッハッハ、勝ったばかりなのに、わいはそれでまだ満足しとらんのか」
板野「そりゃそうだよ! 今大会、無敵のマグナムシュートって実況から何度も言われてて良い気になってたのにさ。
   このまま誰にも止められないまま、優勝旗を掴むつもりだったのに!」
次藤「フッ、ふとかのう。 ばってん、それくらいでなきゃ面白くないタイ。
   一年間だけと思っていたサッカー……ワシもわいのシュートを完全にシャットアウトし、
   勝つまでは辞める訳にはいかんようになったタイ」

豪快な男、次藤にとってこの板野の発言は喜びに近いものであった。
自分の実力を判断できない程の愚か者は論外であるが、実力を持っているにも関わらず気弱な者というのも次藤は好いていなかった。
その点、板野は小さな体には不釣り合いなほどのパワーと、それ相応のプライドを持ち合わせている。
それでこそ自分を下した男に相応しいと、次藤はどこか納得をするような面持ちで手を差し出した。

次藤「次に会う時を楽しみにしてるタイ」
板野「ああ(……大会終わったらすぐ会えそうだけど、言うのは野暮だろうな)」

こうして2人は握手を交わし、再会を約束する。
板野はもう二度とシュートを止められる訳にはいかないと情熱を燃やし、
次藤はサッカーの楽しさと厳しさ、両方を教えて貰ったが為の快活な笑顔を浮かべ。
今大会最強のストライカーと、今大会最大級の壁の試合は終わりを告げた。

153 :森末(仮):2013/11/03(日) 00:40:26 ID:???
松山「よう、佐野」
佐野「うぐ、うぅ……な、なんだよ!」

そして次藤と板野が会話をしている頃、未だに泣きやめない佐野の元にはようやく落ち着いた松山が話しかけに行っていた。
松山は至って普通に話しかけるのだが、佐野としては彼と話す事などない、とばかりに邪険に扱う。
それも当然と言えば当然。
この試合、佐野に殆どいいところがなかったのは、要所要所で松山が佐野を封じ込めていたのが原因である。
そんな相手と仲良く話が出来るかと佐野は憤慨するのだが、松山としては何故佐野が怒っているのかもわからず、
少し佐野の態度にカチンと来るもののここは年長者として落ち着いた振る舞いをしようと思いながら言葉を並べた。

松山「2年生なのに、凄いキープ力だったな。 ……正直、参ったぜ」
佐野「え?」
松山「俺もキープ力に自信はあったし、大会No.1って言われてて調子に乗っていた所もあるんだ。
   でも、お前はハッキリ言って俺と同じくらい……いや、スピードも加味すれば突破力は俺よりあるかもしれない。
   努力では負けないつもりだけど、足の速さは天性のものがないとある程度頭打ちしちゃうからな。
   そういう意味では、羨ましいよ」

これは松山にとって本心である。
松山も自身の粘りのキープ力には絶対の自身を持っているが、突破となると話は別である。
鈍足という訳ではないが、俊足と言うには程遠いのが松山の足の速さ。
スポーツ選手として平均よりは上かもしれないが、それでも武器となる速さではない。
しかし、佐野は違う。その俊足は速攻の時には大きな武器になり、突破力だけならば松山よりも上かもしれない。
それを認めた上で、松山は佐野の健闘をたたえるべく声をかけたのだ。

佐野「そ、そうですか?」

これで少し気を良くしたのは佐野である。
お調子者とは決して言わないが、それでも褒められて悪い気をする人はそうそういない。
特に佐野という男は、次藤という強い男に惹かれていた面もあり、
年上・先輩といった人物に認めてもらう事、褒めてもらう事を糧にサッカーに勤しんできた所もある人間であった。
そんな彼が、松山というビッグプレイヤーに褒められて喜ばない筈もなかった。

154 :森末(仮):2013/11/03(日) 00:41:27 ID:???
松山「もっとも、俺だって負けるつもりはない。 次に会う時はもっとキープ力を磨いてみせる。
   そして、俺こそが日本でNo.1のキープ力を誇る選手だと言わせてみせるさ」
佐野「ケ、ケケケ。 俺だって! そう何度も止められませんからね!」

泣いたカラスがもう笑った。
無論、敗戦の悔しさは未だに佐野の胸中にあるが、
それでもこうして手放しで褒められた事は佐野の哀しみを幾分か和らげる効果があったらしい。
2人は板野と次藤がそうしたように握手を交わすと、再戦の約束をして別れる。

佐野「(勝った相手に勝ち誇らず、実力を認めて称えるか……。 いい人なのかな、松山さんって)」
次藤「さぁ、負けたワシらはいさぎよく引き上げるタイ」
佐野「はい」

こうして、準々決勝4試合目、ふらの対比良戸の試合は終わった。
彼らが引き上げる際、観客席からは自然と両チームをたたえる拍手が沸きあがり、
比良戸はその拍手を背中で受けながら、大会から姿を消したのだった。

………
……


155 :森末(仮):2013/11/03(日) 00:42:33 ID:???
森末「という訳で、比良戸戦は終了だよ。 個人的には今までとは違って苦戦するかと思ったんだけど、
   ダイジェストになっちゃったね。 まぁ、ふらの自体がかなり強いチームだから当然と言えるかな?
   それじゃあ試合後の覚醒ptの精算にいこう」

【現在の覚醒pt:6】

A.パスカットを上げる(46→47) 消費:3pt
B.ブロックを上げる(48→49) 消費:3pt
C.今は使わない

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

156 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:43:35 ID:10tfklKA


157 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:44:30 ID:bXeRpSFs


158 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:45:37 ID:???
タレントの少ないチームにはやはり負けないね

159 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:52:54 ID:???
これからが本当の地獄だ

160 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 00:56:24 ID:???
一対一も狙うべきかもね。今までのようなミドル・ロングシュートはほとんど決まらないだろう。

161 :森末(仮):2013/11/03(日) 00:58:49 ID:???
>C.今は使わない
==================================================================
森末「了解だよ。 それじゃあこの6ポイントは貯金しておくね。
   残す試合はあと2つ、これからも板野と一緒に頑張っておくれ!」

………
……


試合を終えたふらのメンバーは、その足で宿舎への帰路についた。
既に今日行われる試合は先ほどの試合で全て終わっており、会場に残る必要もない。
明日の東邦戦に万全の状態で挑むべく、疲れた体を休める為にと早々に帰ったのである。
そして夕食を終え、ひと時の団欒。
ふらのメンバーの多くは部屋でくつろぎ、雑誌を読むなどをして暇を潰していた。
そんな中、板野は窓際にそっと立って外を見つめ、物思いにふける。

板野「(あと2つ……あと2つだ。 東邦、南葛。 日向や翼、森崎がいなくても間違いなく強敵だ。
    でも、その2つに勝ちさえすれば……俺達は勝てる。 北海道に、優勝旗を持ち帰れる)」

本編では不遇だったふらのを優勝させたい、松山と共にプレイをしたい。
そういった思いがあってふらのを選び、これまで一心不乱にサッカーに打ち込んできた板野。
その努力が実るまで、あと2回の勝利だけ――しかし、その2回の勝利が何よりも辛く苦しい道のりであるのは誰の目にも明らかだった。

板野「(まずは東邦だ……若島津、俺のシュートを2度も防いだ、日本一のキーパー。
    本編や原作ではかませ犬扱いなのに、やっぱり強い……でも、俺にだってマグナムシュートがあるんだ。
    もう、シュートを止められてたまるもんか!)」

162 :森末(仮):2013/11/03(日) 01:00:18 ID:???
明日の試合、東邦の若島津との対戦に思いを馳せて闘志を燃やす板野。
ぎゅっと握りこんだ拳はじっとりと汗で濡れ、
力が入っていた事に気づいた板野は少しリラックスするようにため息を吐いてからさてこれからどうしようかと思考を切り替える。

板野「(松山は……確か監督室に行ってたっけ。 明日の東邦戦の話をしてるのかな?
    そういえば、マネージャーがさっき慌てて下の階に下りに行っていたのも気になるな。 何かあったのか?
    ……森末とも色々話をしておきたいかも。 どうしようかな?)」

A.松山と監督に会いに行ってみる
B.マネージャーたちの様子を見に行く
C.気ままに外を散歩してみる
D.森末を呼んでみる
E.このままスヤーと寝てみる
F.その他 板野くんにさせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

>>158 ふらのもタレントは板野・松山だけですが、他のメンバーも他チームより多少強いですからね。覚醒もしてますし。
>>159 東邦・南葛はどちらも強敵です。
>>160 板野、松山共にドリブル・シュートが得意ですから一対一狙いは悪くない手ですね。

163 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 01:01:21 ID:YhhNVz7+
B

164 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 01:01:51 ID:10tfklKA


165 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 01:02:18 ID:???
B

166 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 01:02:24 ID:gXOfExBs
B

167 :森末(仮):2013/11/03(日) 01:03:12 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。
それでは。

168 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 01:03:19 ID:8u97uh0s
B ミス

169 :森末(仮):2013/11/03(日) 22:29:17 ID:???
>B.マネージャーたちの様子を見に行く
==================================================================
板野「(うーん、やっぱりマネージャーたちの様子が気になるんだよな……)」

松山の様子や森末の事も気がかりだったが、それより板野が気になったのはマネージャーたちの事である。
何やら慌てて下の階に下りて行っていた様子は尋常ではなく、
板野は一体何があったのだろうと思って1階へと降りマネージャーたちの姿を探した。
一体どこにいるのだろうとあたりを見回す板野だが、マネージャーたちはあっさりと見つかる。
彼女たちはどうやら玄関口で外からやってきた客と会話をしているらしいのだが……。

町田「えーっと……それで三杉さんだったかしら? ……本当に宿舎に来ちゃったのね」
三杉「少し松山に話しておきたい事があったからね。 僕が来る事は伝えておいてくれたんだろう?」
町田「いや、それが、試合後で色々立て込んでてまだ話せてなくて……。
   (……試合観戦してる時に隣に座っただけで、いきなり松山くん達に会いたいって言われても取り次いでいいか困るのよねぇ)」
板野「(あれは……三杉!?)」

その話し相手の姿を見て、板野は目を丸くして驚いた。
端正な顔立ちに穏やかな物腰、フィールドの貴公子とも言われる武蔵中学のエース――『三杉淳』がそこにいたからである。
何故こんな所に三杉がいるのか、と板野は驚きながら……。
しかし、いつまでも困惑している訳にはいかないとマネージャーたちに声をかけ、事情を聞く事にした。

板野「マネージャー、どうしたんだ?」
町田「あ、板野くん」
三杉「君は……板野、だったね。 はじめまして、武蔵中学の三杉淳だ」
板野「う、うん。 俺は板野住明、はじめまして!
  (ひょえー、本物の三杉だ。 今の所は爽やかっぽいけど、やっぱりドSなんだろうか?)」

170 :森末(仮):2013/11/03(日) 22:30:18 ID:???
まず板野が声をかけると、三杉はニコリと微笑みかけながら板野に自己紹介をし握手を求める。
板野の与り知らぬ所であるが、三杉は既に板野の事を試合観戦をして知っており、
その爆発的シュート力には目を見張っている所もあるのだ。
まさか三杉がそこまで自分を評価しているとは思っていなかったのか、板野はおっかなびっくり三杉と握手を交わすのだが、
それはそれとして、どうしてここに三杉がいるのかと問いかける。

すると三杉から返ってきたのは意外な答えだった。
今日の対比良戸戦を観戦していた三杉は、ひょんな偶然から町田らマネージャーと同席をする事となった。
そこまでならただの偶然で終わる話なのだが、試合中の態度などから町田らをふらののマネージャーであると知った三杉は、
明日の対東邦戦に向けて松山達にアドバイスをしたい事があると言ったのである。
なんとかしてアポを取れないだろうかとマネージャーに頼み込む三杉だったが、
初対面の相手にいきなりチームのメンバーに会わせてくれと言われてもどう対処をしたものか困る。
その為に松山らには伝えずにいた町田達だったが、
三杉は当然のようにこの宿舎へとやってきた為に双方の間で行き違いなどが発生したらしい。

板野「(うーん、まぁ町田達もサッカーに関してはそこまで詳しくない感じだし……。
    三杉の事を知らない、っていうんならしょうがないのかなぁ?)」
町田「どうしましょう、板野くん?」
三杉「……話が伝わっていなかったのは、今更どうこう言うつもりはないよ。
   ただ、それなら今からでも松山に会わせてくれないかな?」
板野「(どうしよう? 単純に善意からきてるんだろうか……三杉だからちょっと怖い気もする……)」

A.「わかった、それじゃあついてきてよ」 三杉を松山に会わせる
B.「いや、余所のチームの手助けは必要ない!」 三杉の提案を断る
C.「どうして俺達にアドバイスをする気になるんだ?」 三杉の意図を聞いてみる
D.「そんな事より俺の練習を見てくれないか?」 三杉にコーチを頼んでみる
E.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

171 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 22:31:17 ID:0jRfm6Yo


172 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 22:34:52 ID:NGMO8hPw
C

173 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 22:35:00 ID:eRk/NbAo
A

174 :森末(仮):2013/11/03(日) 23:12:53 ID:???
>A.「わかった、それじゃあついてきてよ」 三杉を松山に会わせる
==========================================================================
三杉の分析力の高さと戦術立案能力の高さは板野もよくわかっている。
もしも本当に三杉からアドバイスを貰えるというのなら、これに越した事はないと考え、
板野はあっさりと三杉を松山と会わせる事にした。
これに対して町田は本当にいいのだろうかと首を傾げるも、そそくさと藤沢を連れて自分たちの部屋へ。
そして三杉は感謝の言葉を吐きながら、素直に板野について宿舎の中へと足を踏み入れるのだった。

三杉「(いきなり上げてくれる、か……人を疑う事を知らないのか、単純に僕をさっきの少しの会話で信用に足ると判断したのか。
    ……今の所はまあどちらでもいいか。 それにしても、やけに狭い旅館だな。
    うわっ、なんだこの階段……歩くたびにギシギシ音を立てて今にも崩れそうだ)」
板野「(? 三杉の奴、なんで階段を上るたびにビクビクしてるんだ?)」

途中、三杉が自分と庶民との生活レベルのギャップに苦しむ場面もあったが、
それはともかくとして板野達は二階へと上がり松山を探し、あっさりと松山は見つかる。
丁度監督のいる部屋から出てきた所らしい松山は難しい顔をしており、
監督と明日の試合の作戦を考えていたがやはりサッカーにはあまり明るくない監督が相手ではいい案も思い浮かばなかったようである。
ならば丁度都合がいいと、板野が松山に声をかけると松山は板野が連れている三杉の姿を見て驚く。
一体どうしてここに三杉がいるのかと質問する松山だったが、
これには三杉が先ほど板野にした説明と全く同じものを応えると、
松山は少し狼狽したような様子を見せるものの快く三杉の提案を受け入れるのだった。

175 :森末(仮):2013/11/03(日) 23:14:11 ID:???
松山「(三杉が藤沢と一緒に観戦……三杉って顔がいいからなぁ。 大丈夫かな……)」
三杉「どうかしたかい、松山?」
松山「い、いや、なんでもない。 それよりも俺達と一緒に明日の東邦対策を考えてくれるっていうのはありがたい話なんだが……。
   どうして俺達にそこまでしてくれるんだ?」
三杉「簡単な事さ、王者・南葛や絶対的守護神を有する東邦が敗北する所を見てみたいだけだよ。
   (それに、松山と板野は他のチームのフィールダー達に比較をすればポテンシャルが頭一つ抜けている。
    僕の戦術を受け入れ、よく理解し使いこなせるのはきっと君たちだろう)」

三杉がどうしてここまで肩入れしてくれるのかと疑問に思った松山は三杉に質問をするが、
三杉はそれに対してはぐらかすような言葉でやんわりと躱す。
その後、松山は部屋で待機していた他のメンバーに明日に備えるミーティングをすると告げると、
旅館の人から借りたホワイトボードを部屋へと運び入れ、三杉と共に前に立ち早速東邦対策を考え始めた。

松山「よし、みんなきけ。 これから明日の東邦対策を会議するぞ」
金田「はい(うー、めんどくさい。 でもまぁ、話聞くだけでいいなら付き合うか)」
三杉「まずは情報を確認しておこう。 東邦のこれまでのフォーメーションは4−4−2。
   明日も恐らく、こういった形で来る筈だ」

−J−H− J竹野内 H反町 
−−−−−
F−−−G F島野 G松木
−I−E− I沢田 E小池
−−−−−
C−−−D C今井 D川辺
−A−B− A古田 B近藤
−−@−− @若島津

176 :森末(仮):2013/11/03(日) 23:15:31 ID:???
佐瀬「ふむふむ(あのイケメン、なんであんなに偉そうなんだ?)」
板野「(日向の代わりは竹野内って奴なのか……でも、話は聞かないし実力はモブと変わりないんだろうな)」

まず三杉はホワイトボードに東邦の今大会のフォーメーションを書き記し、一同に再認識をさせた。
いたってオーソドックスな4−4−2。
サイド・中央にも人数がかけられており、フォーメーションに目立った穴などは見受けられない。
そして、これまでの試合観戦をした結果からして、
反町、沢田、小池といったフィールダー達が中心となっているのは確定的であるが、
それ以外の者達もモブにしては今まで戦ってきたチームの者達より一回りレベルは高いと見て間違いないだろう。

三杉「まずは攻撃から話していこうか。
   東邦を攻略する場合、まず第一の難関となるのが若島津からゴールを奪う事だ。
   サッカーというのは点を取らなければ勝てないスポーツ、彼から点を奪わなければ勝つと言う事は不可能だ」
松山「ここまで観戦した限りでは、DFの中に目立った選手はいなかったな」
三杉「ああ、今大会で君たちが戦った早田や次藤といったレベルの選手はいないと考えていい。
   だから明日、攻めで気を使うべきは若島津だ。  FWの反町も守備意識は高いからその点も注意は必要だけどね」
板野「(反町かぁ……原作じゃディフェンシブフォワードとかやってたしなぁ)」

三杉の話によれば、沢田と小池の守備力も他のモブに比べれば幾分かはマシだそうだが、
それでも松山や板野といったキープ力に優れた選手ならば奪われる事は早々無いという。
問題は守備意識の高いFWの反町、そしてGKの若島津。
彼らをどうやって攻略するかが明日の試合、攻撃時のキーとなる。

板野「(うーん……口を挟むタイミングはここだろうな。 何か言おうか?)」

177 :森末(仮):2013/11/03(日) 23:16:35 ID:???
A.「俺のマグナムシュートは無敵だ! 若島津が相手だろうと問題ない!」 絶対的ストライカーに任せておけ作戦だ
B.「とにかく数を打っていくしかないんじゃないか? 若島津相手に小細工は通用しないと思う」 強い鉄砲数撃てば決まる作戦だ
C.「うちはFWが3人いるのが強みなんだ。 横に揺さぶって守備体系を乱れさせよう」 揺さぶってからの一発作戦だ
D.「松山と俺のツートップで行こう。 攻撃力なら間違いなく最強だ!」 最強+最強=強い作戦だ
E.「一対一を狙ったらどうだろう? DFが大した事ないのなら、狙える筈だ!」 若島津とのタイマン勝負作戦だ
F.「ここにある下剤を試合前に若島津が飲むものに仕込もう!」 ここだ、ここで下剤作戦だ!
G.「(いや、口を挟む必要はないかな。 三杉の話をもうちょっと聞こう)」 お口チャックだ
H.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

178 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 23:17:06 ID:10tfklKA
E

179 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 23:19:13 ID:eRk/NbAo
A
並みのシュートじゃ相手にボールを献上するだけだろうし。

180 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 23:19:48 ID:0jRfm6Yo


181 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 23:20:04 ID:NGMO8hPw
E
気をつかって攻めないと三杉の評価落ちそうなきがする

182 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 23:23:33 ID:???
そういや去年下剤仕込んだのが誰かとかも解明されてないんだよな。
クソッ、こんな時に日向や森崎がいてくれれば……!

183 :森末(仮):2013/11/04(月) 00:06:24 ID:???
>E.「一対一を狙ったらどうだろう? DFが大した事ないのなら、狙える筈だ!」 若島津とのタイマン勝負作戦だ
=====================================================================================================
松山「一対一か……」
三杉「(ふむ……ストライカーにありがちな、強烈なシュートで決めてやるという固執に近いプライドは無いのか?)
   いい案ではあるね。 一対一となれば、基本的にはキーパーが不利だ」
板野「(ホッ……間違ってなかったか)」

ここで板野が思い出したのは、本編での南葛対東邦でのゴール。
あの試合で1点を奪ったのは、来生が持ち込んで若島津と一対一になった末のゴールだった。
来生の天才的なドリブルセンスとなんかやってくれそうな不気味とも言える程の人気はあの頃からのもの。
若島津というキーパーからかませ犬以下だった筈の来生がゴールを挙げたあのシーンを板野はよく覚えており、
ならば今の自分の実力ならば若島津から一対一でゴールを奪う事も不可能ではないのじゃないかと考える。

これは試合を観戦していた三杉の客観的視点から見ても有効な手であり、
三杉は頷き肯定をしながら説明をする。

三杉「悪くない案だね。 板野や松山はドリブル、シュート共に上手い。
   東邦のDF陣の守備力を考えれば、そう悪くない案だろう。
   ただ、仮にこぼれ球になった時……なおもねじ込みでチャンスを作る、という線は若島津相手に期待しない方がいい」
松田「えっ、なんでだ? 体勢崩している時なら思い切りチャンスじゃないか」
三杉「彼は非常にユニークな技を持っていてね……空手の『さんかくとび』があるだろう?
   あれを応用して不利な姿勢からでもセービングに迎える技術を持っているんだ。
   よってこぼれ球などをねじ込むというのはあまり有効打にならない。 一発で決める事が重要になる」

地味な能力ではあるが、どのような状況からでも万全の体勢でセービングに向かえるというのは大きな武器である。
これがあるからこそ、若島津相手に横への揺さぶりや小細工というものは通用せず、
真正面から挑まなければその牙城は突き崩せないのだ。

184 :森末(仮):2013/11/04(月) 00:07:32 ID:???
板野「(連打でゴリ押しはあまり意味がない、か……)」
三杉「それを踏まえた上で、今度は守備の話に行こう。
   こちらは注意すべき人物が多い、ズバリ反町、沢田、小池、この3選手が要注意だ」

言いながら、三杉はホワイトボードに書き込まれた中盤の2人の選手。
そして前線の1人の選手を指さし、それらに注意を向けさせながら説明していく。

三杉「まずは前線の反町。 こちらは先ほど言ったように、守備意識も高いFWだ。
   決定力も低くはない……当然、板野には大きく劣るけどね」
加藤「(板野級のストライカーだったら勝てる筈ないって……)」
三杉「得意としているのはダイレクトシュートだが、状況によってはミドルシュートも打ってくるだろう。
   当然ながら、放置するのは危険だ。
   次にMFの沢田と小池、彼らの存在のお陰で東邦というチームは一気に強くなった。
   去年までは中盤が弱点と言われていたのに、今は支配率では他チームと遜色ないレベルだからね」

去年までの全国大会で東邦学園が優勝を逃し続けた原因は、中盤の脆弱さだった。
1年生時から活躍をしていた守護神若島津とストライカーの反町。
だが、それを繋ぐだけの中盤の人材というものに東邦は恵まれなかった。
結果、南葛に優勝を明け渡し苦渋を味わってきた東邦だったのだが、今大会は違う。
若島津のツテで東邦学園へと入学をした沢田タケシに、キャプテンに任命された事で大きくレベルアップをした小池秀人。
彼ら2人が中心となっている中盤の支配力は高く、穴と言えるものは殆ど無いと言える。

松山「沢田と小池か……」
三杉「はっきり言って守備の問題点は明日の試合、彼らをどう封じ込めるかにかかっている。
   反町にマークをつけようと、沢田や小池も相応の得点力は持っているからね。
   反町を注意し過ぎれば、当然それだけ彼らが動き回れる。 自分の首を自分で締めているようなものだ」
板野「(沢田と小池対策か……どうするのが1番いいだろう?)」

185 :森末(仮):2013/11/04(月) 00:08:35 ID:???
A.「松山をDFにして、カウンターを狙おう」 松山DF作戦だ!
B.「中盤の数を増やして対抗をしよう」 中盤は支配させない作戦だ!
C.「沢田と小池にマークをつけよう」 要注意人物にはマーク作戦だ!
D.「俺のシュートをあいつらの顔面に当てて退場させよう」 ボール越しなら反則じゃない作戦だ!
E.「いや、反町の方がやっぱり危険だと思う!」 沢田と小池なんて放っておいて反町警戒しよう作戦だ!
F.「(名案が浮かばないな。 黙っておこう)」 お口チャックだ!
G.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

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186 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:10:33 ID:JmRjK92w


187 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:10:33 ID:Iu9h8L5I


188 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:10:48 ID:R4mnQH7w
F
こここそ三杉の頭脳に期待したいw

189 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:24:26 ID:???
確かに中盤は1番対策が考えづらい部分かも
本編は森崎主人公だから自軍の守備力が相手より明らかに不安という試合は一切なかった、
だから支配率うんこの時でもなんとかなる部分があった

190 :森末(仮):2013/11/04(月) 00:48:54 ID:???
>B.「中盤の数を増やして対抗をしよう」 中盤は支配させない作戦だ!
==============================================================================
松山「中盤の枚数を増やす、か……」
板野「うちは中盤の枚数で負けてる。
   だからそうだな……小田か山室、どちらかを下げて4−4−2の形にすれば十分対抗できると思うんだ」
小田「お、俺達がMF?(慣れてないってのに……)」
山室「やれって言われれば、やるけどよ(やる事はどうせボール運ぶってだけならだけどな……守備を期待されっと厳しい)」

ここで板野は中盤の数を増やして、小池と沢田に負けないよう中盤を支配すべきだと考えた。
沢田と小池の実力の高さはわかっているが、それでも松山には遠く及ばない筈である。
それに加えて数をかけさえすれば、そう易々と中盤を支配される事はないだろうと考えたのだ。
これにはFW達も驚きつつキャプテンである松山の顔色を伺うのだが、
松山は難しい顔をしたまま何も言わず、そして三杉は瞼を閉じて小さく首を振って板野の考えを否定した。

三杉「それは……少し安易だと思うな。 ハッキリ言おう、沢田と小池に中盤で対抗をするのは悪手だ」
板野「なにィ!?」
松山「三杉……それはどういう意味だ?」
三杉「言葉の通りだ。 同じ人数という程度では、やはり沢田と小池を相手にするのは苦しい」

板野としては名案だと思った考えが否定され、松山としては自分たちの実力を愚弄されている気がして思わず声が大きくなるが、
三杉は至って冷静に彼らを落ちつけようとしながら言葉を並べる。

191 :森末(仮):2013/11/04(月) 00:49:55 ID:???
三杉「FWを下げると言ったが、その場合あまり効果は無い。 何故ならFWの小田と山室、どちらも守備力は低いからだ」
小田「うぐっ……(いいぞ、もっと言ってくれ!)」
山室「確かに、俺達で沢田や小池を止めるのはちょっと厳しいかもな(俺達に期待すんな!)」
三杉「DFを上げる案もあるが、それでもやや怖い。
   沢田か小池、どちらか1人だけならば松山を中心として守りに当たれば問題なかったかもしれないが、
   2人相手では松山のフォローにも限界があるからね」
松山「……ふらのは俺1人のチームじゃない、板野1人のチームでもない。
   みんなで力を合わせれば、沢田や小池が相手だろうと……」
三杉「力を合わせる事を否定はしない、だがその方向性を間違うべきではないと言っているんだよ。 いいから続きを話させてくれ」

松山以外の中盤の者達を馬鹿にしているような発言に、いよいよ松山は怒りを噴出させようとした。
しかし、三杉はそれでも涼しい顔を浮かべたまま説明をする。

三杉「先ほど言ったように、若島津を相手に波状攻撃は殆ど意味をなさない。
   ならばいっそ、僕は松山をDFに置く事が最良だと思う」
本田「キャプテンが……DFだって?」
三杉「そうだ。 5−3−2にして、カウンターを狙う。 これが対東邦戦で使うべきふらののフォーメーションだよ」

言いながら、三杉は己が考えたフォーメーションをホワイトボードの空白地に書き記していった。

−J−−− J板野
−−−H− H山室
−−−−−
F−I−G F小田 I金田 G若松
−−−−−
C−E−D C松田 E松山 D本田
−B−A− B近藤 A佐瀬
−−@−− @加藤

192 :森末(仮):2013/11/04(月) 00:51:14 ID:???
三杉「ポイントは東邦の中盤、沢田と小池は攻撃力は優れているが守備力は然程ではないという事。
   そして彼らがいなければ更に東邦守備陣は守備が脆弱であるという点だ」
板野「5−3−2のカウンター狙い……中盤は捨てるっていう事?」
三杉「ふらのの自慢のパスワークならば、十分東邦相手でも通用はする。 松山がいなくてもね。
   だが守備はそうはいかない。
   今日の試合、例えば比良戸に佐野がもう1人いたとしたら君たちはああも楽勝では勝てなかったと思わないか?」
近藤「うっ……(まあ、実際その通りだよなぁ……)」
三杉「沢田と小池はキープ力では佐野と同等かそれ以下だが、それに加えてパスも出来る理想的なOMFだ。
   これを抑えるのは、はっきり言って難しい。 松山の身体が1つである以上はね。
   ならば最初から捨てて、カウンター狙いに切り替えた方がいい。
   彼らの攻撃を食い止める事が出来れば、板野を中心とした攻撃メンバーだけでもシュートまでは持ち込める可能性が高いよ。
   いざとなれば、松山自身が持って上がってもいいかもしれない。 リスクは当然あるけどね」

三杉の話によれば、松山の守備力ならば十分東邦攻撃陣を抑えるだけの力はあるという。
沢田と小池、2人が松山との勝負を避けて中盤を攻略する可能性があるのならば、
最終ラインで彼らの攻撃を食い止めればいいだけの話、という事だ。

小田「でも、キャプテンが攻撃に参加しないのはやっぱり勿体ないんじゃないか?
   北国シュートなら十分若島津からもゴールを奪えると思うしな」
三杉「1点を取る事と、1点を防ぐ事は同義だよ。 明日の試合、そうそう点は取れないだろう。
   それを考えれば守備に慎重になりすぎるくらいでいいと僕は思うな。
   若島津に防がれて、松山と板野が上がり切った所をカウンターで奪われる……という光景は目に浮かぶしね。
   加えて、こぼれ球をねじ込む為に松山を上げるというのも若島津の『さんかくとび』を考えれば有効とは言えない」
松山「………………」
板野「(……理に適ってる……とは思うけど、松山としたら複雑だろうな。
    三杉の言ってる事はふらのの守備陣は信用ならないって事だし……。
    それに、松山は若島津と対戦したい筈なんだ。 前よりの位置でプレイしたい筈だ……)」

193 :森末(仮):2013/11/04(月) 00:52:19 ID:???
A.「三杉の案でいいと思う。 確かに東邦の攻撃陣を考えると、松山も守備についてくれた方が安心だ」
B.「いや、中盤を厚くする方向でいこう。 ふらのの粘りは東邦の中盤にだって負けない」
C.「(何も言わないで松山の反応を見てみよう……)」
D.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

194 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:55:19 ID:R4mnQH7w


195 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:55:48 ID:O0bKv6e2


196 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:55:53 ID:A8ypqmbA
D

「松山、若島津と直接対決したいだろうけど、明日は守備に回って欲しい。
 東邦は若島津だけのチームでは無いし、ふらのも俺や松山だけのチームじゃない。
 ふらのというチーム全員で東邦に勝って決勝に行こう!」

197 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:56:55 ID:???
長文考えてたら決まってたー

198 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:59:17 ID:R4mnQH7w
ああ、間に合うなら196のに変更したい…

199 :森末(仮):2013/11/04(月) 01:08:21 ID:???
>C.「(何も言わないで松山の反応を見てみよう……)」
=====================================================================
板野はここで何も言わなかった。
松山が今、己の中で葛藤をしているというのが手に取るようにわかったが為である。
若島津との男同士の真剣勝負がしたいという思い、三杉の言葉から伝わるふらの守備陣への不信感。
それらが三杉の言う松山DF案を否定したいという気持ちに火をつけようとするが、
松山もまたフィールダーとしての能力だけでなく戦術理解度は高いとされている選手。
三杉の案が理に適っているものという事もわかっていたのだ。

松山「………………」

板野を含むふらのメンバーの視線が集まる中、松山は瞳を閉じて悩んだ。
どうするのが最良の選択なのか。
気持ちとしては若島津と戦い、争い、勝利を収めて決勝へと進みたい。
しかし理性は、自分が守備に参加をし反町、沢田、小池の攻撃陣を防ぐ手がベターであると告げる。

悩みに悩み抜いた松山の脳裏に浮かんだのは……。

先着1名様で、

★荒鷲の記憶→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→今日になって三杉がふらの中学に転校してきたという話を先ほど監督から聞かされた事だった。 三杉「よろしくな!」
ハート→屈託のない藤沢の笑顔だった。 松山「(藤沢の為にも負けられないんだ……拘ってる場合じゃない!)」
それ以外→汗水たらしながら練習をしてきた日々だった。 松山「(俺達は勝つ為に戦ってきたんだ……拘ってる場合じゃない!)」

200 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 01:09:22 ID:???
★荒鷲の記憶→ ダイヤ10
JOKERwwww

201 :森末(仮):2013/11/04(月) 01:10:29 ID:???
本日はここで一区切りとさせていただきます。
それでは。

202 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 01:11:10 ID:???
JOKERだったら残り2戦楽勝すぎでしょw

203 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 01:11:29 ID:???
乙でした。
そういう分岐だったか。

204 :森末(仮):2013/11/04(月) 23:30:59 ID:???
>★荒鷲の記憶→ ダイヤ10 ★
>汗水たらしながら練習をしてきた日々だった。 松山「(俺達は勝つ為に戦ってきたんだ……拘ってる場合じゃない!)」
===============================================================================================================
松山の脳裏に過ぎったもの、それはこれまでの北海道で明け暮れた練習の日々だった。
公立校でありながらふらの中学が全国大会準決勝まで勝ち残れたのは、偏にその練習量に起因する。
強豪校にも負けない程のハードワーク、キャプテンである松山自らが課した綿密な練習スケジュール。
太陽が昇る前から朝練をし、太陽が消えても居残り練習。
冬になれば体育館を借りて練習をし、使えない日は雪かきをしてまで練習をしてきた。

松山「(俺達は……俺は、どうしてそこまでして練習に練習を重ねてきたんだ……?)」

自問自答をするが、松山の中で答えははっきりしていた。
これまで積み重ねてきた練習の日々、その原動力となったのは『全国大会優勝』それを目指す為だけである。
それがわかった瞬間、松山の意固地とも言える意地に近い若島津への執念は……、
消え失せこそしなかったものの、然程重要なものではなくなった。
それよりも大事なのは、自分たちが真紅の優勝旗を掴む事。
その為ならば万全の態勢で挑むべきだと、松山は自分で納得をしてみせた。

松山「……わかった。 俺がDFをやろう」
ふらのメンバー「おおっ……」「マジで?」「キャプテンが守ってくれるなら、無失点にだって出来る筈だ!」

そして松山が決意した事――明日の試合、自分がDFとして出場をするという旨を伝えると、
一同からは驚きによるどよめき声が発せられた。
板野を含め、松山と若島津との小学生時代からの因縁はふらのメンバーにとっては周知の事実。
松山がDFとして出場をするという事はその因縁に蹴りをつける事を自ら否定したと取れるのだが、
いずれにせよ多くの者達は松山が守備に参加をしてくれるのなら自分たちも幾分か楽が出来る筈だと考えた。

205 :森末(仮):2013/11/04(月) 23:32:19 ID:???
三杉「(苦渋の決断といった様子だが……もう少しスマートに決めて欲しかったな。 まあ、結果的に好しとするか)
   なら、明日の試合について詳しく説明していこう。
   まず守備は先ほど言ったように松山を中心として、最終ラインで止める方向だ。
   ただ、だからといって中盤で守備をするなという話じゃない。
   小田は不慣れなポジションだろうが、出来るだけ他の選手と連携をする努力を怠らないでくれ」
小田「お、おう(だからなんでコイツこんなに偉そうなんだ?)」

三杉「攻撃に関しては、カウンター狙い……と先ほど言ったね。
   沢田と小池がいなければ、東邦の中盤はフリーパス……とは言えないが、与しやすい筈だ。
   ただ、問題点はDFが上がり目に位置して板野の突破を阻んでくる事だろう。
   君にマグナムシュートを打たせる訳にはいかない、とDFが躍起になってくるのは目に見えているからね」
板野「そんなの関係ないよ、俺が全部抜き去ってやる」
三杉「(吹き飛ばしてやるの間違いな気がするが……)いや、板野を中心としていくのは間違っていない。
   だが、スタミナが不安なんだ。 敵の守備を分散させる意味でも、板野に負担をかけすぎない意味でも、
   僕が2トップにすべきだとしたのはそういう意味だよ」
山室「(……暗に俺も使っていくべきだって言ってるな畜生め)」
三杉「ペース配分は間違えないようにしよう。
   板野がいなければ、それだけで東邦は思い切って攻撃が出来るのだからね」
板野「(なるほど……確かに、ペース配分は考えないといけないかな)」

206 :森末(仮):2013/11/04(月) 23:33:21 ID:???
松山の決意を聞いた後、三杉は改めて明日のふらのの戦い方について説明をした。
攻撃は板野を中心に、守備は松山を中心に。
しかし、スタミナの事を考え他の者達も松山達を補佐するべく動くべきだと言い放つと、
松山、板野を含むふらのメンバーは表情を強張らせながらも頷いた。

三杉「僕から伝えられる事は以上だけど……まだ何かある人はいるかな?」
松山「三杉に対する言葉じゃないんだが……俺から1つ言いたい事がある」
三杉「どうぞ。 あくまでも僕は部外者だ、キャプテンである君の発言を遮るつもりはないよ」
松山「……ここまで来て言うのもなんだが、東邦は間違いなく強敵だ。 これまで戦ってきた奴らとは、訳が違うと考えていい。
   それを加味した場合……少しまだ俺達は、実力的に不安も残ると思うんだ」
ふらのメンバー「えっ……(どうしたんだ?)」「キャプテン?(もしかして諦めてくれるのか? だったらラッキーだけど)」

ここにきて、突如弱音のような言葉を吐く松山に、一同は訝しがる目を向ける。
三杉でさえも目を丸くして驚き、松山の意図を探るように視線を向けるのだが……。

板野「…………」

A.「なら、努力するしかないよね。 才能の無い奴は、努力をしなくちゃ」 ボールを手に取ってみる
B.「そんな事をいまさら言ったって仕方ないじゃないか」 自分たちの実力を信じようと松山を諌める

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

>>203 乙ありです。そういう分岐でした。

207 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 23:35:26 ID:xAUBARR+
A

208 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 23:36:41 ID:R4mnQH7w
A

209 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 23:37:10 ID:YDG7Vwe+


210 :森末(仮):2013/11/05(火) 00:09:45 ID:???
>A.「なら、努力するしかないよね。 才能の無い奴は、努力をしなくちゃ」 ボールを手に取ってみる
=================================================================================================
一見すれば弱音にしか見えない松山の発言。
しかし、この1年間松山と共にふらので過ごし、
そしてそれよりも以前から松山光という男について知っていた板野は、彼が何を言いたいかを瞬時に察知した。

板野「なら、努力するしかないよね。 才能の無い奴は、努力をしなくちゃ」
ふらのメンバー「へっ?」「板野……?」「なんでボールを……(ま、まさか……)」
松山「板野……」

『才能の無い奴は努力をするしかない』
それは、かつて板野が原作を読んでいて感動をした松山の一つの台詞であった。
松山光という男は、努力家である。
無論、努力をせずして成功をする者はいないのだが、彼が原作でも本編でも散々才能が無いと言われ、
努力だけで全日本を代表とする選手の一員となったというのは事実である。
そんな彼がこの場に来て、あんな弱気に見える発言をする意図はわかりきっている。

『まだ実力が不足していると思うのなら、努力をしよう』

即ち――今から練習をしようと言いたいのだと、板野は理解したのだ。

松山「そうだ、板野の言うように俺達は努力をするしかない。
   相手は私立の、しかも選りすぐりのスポーツ特待生を有する学校なんだ。
   俺達が努力をしても逆立ちしても敵わないかもしれない……でも、その差を埋める為にも練習をするしかないんだ!」

そして、その板野の推察は正しかった。
ここまでのミーティングで改めて東邦学園がこれまでの敵とは全く違う強敵だと認識した松山は、
今からでも少しでも差を埋める為に練習をしようと言い出したのである。

211 :森末(仮):2013/11/05(火) 00:11:05 ID:???
ふらのメンバー「れ、練習?(勘弁してくれよ……)」「今からか?(もう遅い時間だってのに……)」

これに内心難色を示したのは、当然ながら板野と松山を除くふらのメンバーだった。
彼らとしては、そもそもそこまでしてサッカーに打ち込む熱意などというものはない。
これまでの練習だけでも大変だったというのに、ここに来て……。
今日の試合の疲労も残り、明日に備えて出来るだけ休んでおきたい場面で練習をするなど御免だったのだ。

三杉「待ってくれ、オーバーワークは逆効果だよ」

そしてその彼らの祈りが通じたのか、ここまで話を聞いていた三杉は松山の発言に待ったをかける。
事実、彼の言うように過酷な練習をして明日に疲れを残すのは本末転倒。
万全の状態で明日の試合に挑めなければ、練習をした所で意味がないのである。
ふらのメンバーも三杉の言葉に同調をするように、その尻馬に乗ろうとしたのだが……。

三杉「だから僕も一緒についてみようじゃないか。
   客観的視線から、君たちの練習を監督する人間も必要だと思うよ?」
松山「三杉……」
ふらのメンバー「(げ、ゲェーッ!?)」「(最悪だ……逃げ道がなくなった……)」「(もうサッカーしたくねぇよ……)」
三杉「(何故だろう? 凄く快感を覚えるよ……)」

しかし、続く三杉の言葉はふらのメンバーの希望を粉々に打ち砕くようなものだった。
結局、この三杉の台詞が決定打となり、なし崩し的に松山と板野以外のメンバーも練習に参加をする事となってしまう。
表面上はやる気を見せるものの、内心では悲鳴を上げるふらのメンバー。
その悲壮感溢れる後ろ姿を見て、三杉はどこかゾクゾクするような快感を覚えるのだった。

………
……


212 :森末(仮):2013/11/05(火) 00:12:06 ID:???
その後、板野は松山に先導され、三杉や他のふらのメンバーと共に空き地へとやってきていた。
奇しくもそこは、去年板野が若島津と1発限りの勝負をやった場所と同じ。
その空き地で今度は仲間たちと共に、
若島津率いる……否、小池率いる東邦学園を打倒する為に練習をしに来訪したのである。
板野はどことなく運命のようなものを感じながらも、ボールを手に取りどうしたものかと思案をした。

既に仲間たちは散らばり、各々ポジションに向けた練習を行っている模様。
特に小田は明日の試合、不慣れなMFをこなす為か三杉に重点的に見て貰っており、
板野は羨ましく思いながらも自分は何をしようかと改めて考える。

板野「(これが最後の練習だ。 悔いのないようにする為には……)」

とても上がりやすい:パスカット、ブロック
上がりやすい:パス、タックル、ガッツ
普通:せりあい
上がりにくい:ドリブル、シュート
とても上がりにくい:なし

シュート経験値:1

A.基礎能力を上げる
B.技を覚える
C.「コンビプレイの練習をしよう、松山」

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

213 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 00:12:43 ID:VjGLdPmw
C

214 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 00:13:01 ID:???
三杉w
そしてこれは悩むなあ。

215 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 00:13:30 ID:Qc8oDAAQ
C

一発とは行かなくても、決勝とその先用に

216 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 00:14:34 ID:SMwQjP1Y
A
松山がDFだとコンビプレイの機会無いだろうし。

217 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 00:18:32 ID:???
まあ決勝でも可能性使えるし、東邦戦でもフリーキック時ならいけそうだ。


218 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 00:24:35 ID:???
北国シュートでのパスをマグナムでボレーするとかどうだろう

219 :森末(仮):2013/11/05(火) 00:29:20 ID:???
>C.「コンビプレイの練習をしよう、松山」
=======================================================================
ざわ……!

松山「コンビプレイ?」
板野「うん……きっと、必要になると思うんだ」

ここで板野は、松山をコンビプレイの練習に誘った。
明日の試合板野はFWとして、そして松山はDFとして出場をする事と作戦ではなっている。
もしも必殺技を編み出したとしても、使える機会は巡って来ないかもしれない。

板野「でも、必要になる場面があるかもしれない……どうしても点を取らなきゃいけない時とかがね」

仮にビハインドになってしまえば、松山がその後いくらゴールを守っても点を返せなければ意味はなくなる。
板野1人でも若島津からゴールを奪う自信はある。
だが、念には念を入れて……万全を期する為にも、板野と松山の力を合わせるプレーは必要になるだろうと板野は考えたのだ。

ふらのメンバー「(キャプテンと板野がコンビプレイ……?)」「(い、一体どんな技を……?)」「(まさか花輪の立花兄弟みたいな?)」
三杉「(興味深いな……問題は、松山にそこまでのセンスがあるかどうかだ。
    一夜漬けでどこまで出来るか、見せて貰おう)」

この板野の提案を受けて驚く松山だが、それ以上に驚いていたのは周囲である。
攻撃力はピカイチである板野に、総合力では世代でもトップクラスの松山。
その2人がいるからこそここまで勝ち上がってきたふらのだが、もしもその2人が手を組み、力を合わせるコンビプレイを開発したら……。
果たしてどうなるのかは、彼らにすら予想がつかない。

220 :森末(仮):2013/11/05(火) 00:30:20 ID:???
板野「(それに……東邦戦の前といえば……)」

本編での決勝戦、南葛対東邦戦の前夜を思い出す板野。
あの時、主人公である森崎ははじめて翼と手を組みコンビプレイを編み出した。
この世界に森崎も翼もいない、板野と松山はお互いを嫌い合っているライバル同士という訳でもない。
しかし、板野と松山が、このチームの主力――紛う事なきほぼ対等な力関係の間柄で、
お互いに一目置き合う仲であるというのは事実だった。

それが本編の森崎と翼の関係よりも重いか否かは、まだわからないが……。

松山「わかった。 やろう、板野! 俺達の力を合わせよう!」
板野「ああ……」

少なくとも、この練習で一つの答えが出るかもしれない。

先着1名様で、

★小さな武器庫と北海の荒鷲→(! dice)+(! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

12→「ゴールデンコンビ」「道産子ツイン」「北国マグナム」を習得した!
10〜11→「ゴールデンコンビ」「道産子ツイン」「北国マグナム(未完成)」を習得した!
5〜9→「ゴールデンコンビ」「道産子ツイン」を習得した!
2〜4→「ゴールデンコンビ」を習得した!

221 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 00:31:58 ID:???
★小さな武器庫と北海の荒鷲→( 2 )+( 3 )=★

222 :森末(仮):2013/11/05(火) 01:12:51 ID:???
>★小さな武器庫と北海の荒鷲→( 2 )+( 3 )=★
>「ゴールデンコンビ」「道産子ツイン」を習得した!
====================================================================
パンッ ダダダッ バシュッ ダダダッ

松山「(パスが出しやすい……板野、俺の動きを読んでるのか?
    ……まだ会って1年、繰り返し何度も練習をしてきたけれど、それでもたった1年だ!
    それなのにこれは……もっと昔から俺とプレイをしていたかのように、合わせやすい?)」

コンビプレイを練習するといっても、これといったビジョンはなかった松山達。
まずはパスを交換し、お互いに合せる所から始めようとしたのだが……。
これまで何度も練習をしてきた間柄ながら、2人の間では今まで以上にパス交換が上手くいくという現象が起こった。
松山にとっては合わせやすく、そして板野にとっても返しやすい。
お互いにとって最良のポジションとなる位置へとボールは次々に送られ、
次第にパス交換の速度は早まり2人は自然と駆け出しながら連続でワンツーリターンを繰り広げていた。

板野「(森崎もいない、翼もいない、日向もいない……。
    三杉はまだ心臓病、岬はどうせ誰かを引っ張っていくっていう気持ちは無さそうだ。
    中山さんも……矢面に立つってタイプじゃなさそう。 若林にリーダーシップは……多分期待できない。
    なら、誰がこの世界を引っ張っていくんだ?)」

ワンツーをしながら、板野は自分に問いかける。
主要人物がいなくなり、残った者達も決して表舞台には立とうとしない面々ばかり。
なら、果たして誰がこの世界の全日本を引っ張っていくのか……。
この世界の、『キャプテン森崎のサッカー』を代表し、先頭に立って戦っていくのか。

板野「(俺と……松山だ! 俺達が引っ張っていくんだ!)」

223 :森末(仮):2013/11/05(火) 01:14:04 ID:???
原作をして、翼に『君こそがキャプテンに相応しいと思っている』と言われた松山。
そのリーダーシップと誠実さは疑うべくもなく、実力的にも全く問題が無いと言える。
そして、何よりも板野住明自身――彼もまた、この世界を代表する選手に成長しつつあると自信を持っていた。
まだ実力的には松山には及ばないかもしれない、だが、その余りある知識と努力の数。
何よりも意気込みだけは、誰にも負けないと自認をしていた。

板野「(俺達2人がいれば、怖いものなんて無い筈なんだ……。
    明日の試合、そして決勝の南葛戦……それを証明する為にも、負けられないんだ!)」

力強くボールを返しながら、まずは明日へと思考を切り替える板野。
若島津を中心として反町、沢田、小池と粒ぞろいの選手を揃えた東邦学園。
間違いなく強敵であるが、だからといって負ける気など毛頭ない。
チームワークが最大の売りであるふらの中学、その中でも実力的に二大巨塔と言える板野と松山。
自分たちの力を合わせ、そして2人の実力を見せつければ……必ず勝てる筈だと、確信に近い感情を得る板野。

この時、板野ははじめて森末と出会い、中学を選択した時の事を思い出していた。
南葛というタレントが豊富な中学を蹴り、若島津という守護神のいる中学を蹴り、何故ふらの中学を選択したのか……。
それはきっと、この時の為――。

松山光という男とコンビを組み、世代を代表する選手として……チームとして、活躍をする為なのかもしれないと不思議な事に板野は思った。

板野「(そうだ……俺達が、俺達こそが……!)」
松山「(板野!)」
板野「(ふらのの……いや、日本を代表する……『ゴールデンコンビ』なんだ!!)」

ポンッ グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

板野「ツイン……!!」                    松山「シュートだァアアアアアアアアアッ!!」

バギュウッ! ブギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

パァンッ!!

224 :森末(仮):2013/11/05(火) 01:15:04 ID:???
お互いの間にボールを浮かせ、それに向かって同時に駆けながらシュートに向かった板野と松山。
それは3回戦、花輪中学の立花兄弟が見せたツインシュートと瓜二つだったのだが……。
板野と松山のキック力から放たれたそれは、立花兄弟のそれをはるかに上回る速度と回転、
そして威力を伴って射出され、壁にあたると同時にパンクをして地面に落ちていく。

板野「はぁ、はぁ……で、出来た……ツインシュートが、俺達にも……」
松山「板野と俺が……俺達が、撃てたのか……」

ぶっつけ本番に近い、お互い合図も何も出していないにも関わらず、
まるでそれが自然かのように同時にシュートに向かった2人。
プレイ中は無我夢中だった為に気づかなかったが、
ワンツーリターンからツインシュートまでの流れは正に芸術的な域のコンビプレイだったと言え、
まさか自分たちがそのような大それた事をしたのかと思わず頬を抓りたくなる心境になる。

だが、これは嘘ではないのだ。
目の前にあるパンクしたボール、そして自分たちを驚きの眼差しで見つめるふらのメンバーの視線が何よりも真実であると告げている。

松山「…………板野」
板野「松山……」

しばらく呆然としていた板野だったが、松山は板野よりも先に我に返ったのか、
どこか晴れ晴れとしたような笑みを浮かべながら尻もちをついている板野を立たせると、
その右手を差し出し握手を求めた。

松山「………………」
板野「………………」

225 :森末(仮):2013/11/05(火) 01:16:17 ID:???
A.「絶対に優勝しよう。 俺と、松山と、みんなが力を合わせれば、怖いものなんて何もない!」
B.「俺……ふらのに来て良かったよ。 ありがとう、松山」
C.「それは優勝をしてからにしよう。 まだ俺達は、何も為してないんだ」
D.「………………」 無言で握手をする
E.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

※板野と松山が「ゴールデンコンビ(パス力+3で連続ワンツー、要松山)消費ガッツ100×2」
 「道産子ツイン(低シュート力+4、要松山、吹っ飛び係数3)消費ガッツ150×2」を習得しました。

226 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:18:31 ID:hLLDKnxM
A

227 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:19:00 ID:cLPFYMns


228 :森末(仮):2013/11/05(火) 01:31:42 ID:???
>A.「絶対に優勝しよう。 俺と、松山と、みんなが力を合わせれば、怖いものなんて何もない!」
===========================================================================================
松山「ああ……!」

ガシッ!!

板野の言葉に松山は短く、しかし力強く答えると2人は握手を交わした。
原作では準決勝敗退、本編では付け加えて更に反則を何度もする悪徳集団として忌み嫌われたふらの。
しかし、この世界では――自分がいる限り、そのような結末にしてたまるものかと考える板野。
彼の、彼らの目指すものは、明日の東邦学園との試合に勝つ事だけではない。
更にその先にある南葛との闘いに勝利し、真紅の優勝旗を掴む事だけである。

松山「(板野……! お前が来てくれて、ふらのは見違える程に強くなった。
    絶対に勝てる……俺達なら、勝てる! そうだろう、板野!)」
板野「(勝つぞ……! 相手が東邦や南葛だって、負ける訳にはいかないんだ!)」

三杉「(暑苦しいな……だが、あのコンビプレイは確かに大きな武器になりそうだ。
    特にあのパスワークに関しては、速攻をする時には非常に有用性があるね)」
ふらのメンバー「(ふえー、すっげぇ……)」「(もうぜんぶあいつら2人でいいんじゃないかな?)」
三杉「ほら君たち、足が止まってるよ」
ふらのメンバー「うっ、お、おう!」「わかってるって!」「(だからなんでこいつこんなに偉そうなんだよ!)」

そして松山と板野から離れた場所では、ふらのメンバーが無理をしない程度に練習を行っていた。
三杉の監督の元、疲れた体に鞭うって地道に練習を繰り返す所は褒めて然るべきだろう。
無論、彼らに熱意というものは欠片程もなかったのだが……。

229 :森末(仮):2013/11/05(火) 01:32:42 ID:???
先着4名様で、

★小田の練習→! card
 山室の練習→! card
 中川の練習→! card★

★若松の練習→! card
 金田の練習→! card★

★本田の練習→! card
 松田の練習→! card
 近藤の練習→! card
 佐瀬の練習→! card★

★加藤の練習→! card★

と書き込んでください。数字やマークで分岐します。

※JOKERが出た場合、技かスキルを習得します。
 Kが出た場合、フラグを習得します(既にある場合は回収されます)

230 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:33:57 ID:???
★小田の練習→ クラブ6
 山室の練習→ ダイヤ2
 中川の練習→ クラブ5


231 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:34:41 ID:???
★若松の練習→ ダイヤK
 金田の練習→ ダイヤA

232 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:35:31 ID:???
★本田の練習→ クラブ6
 松田の練習→ クラブ3
 近藤の練習→ クラブ6
 佐瀬の練習→ スペード4


233 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:36:10 ID:4A5Q9aTk
★加藤の練習→ スペード5


234 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:42:02 ID:4A5Q9aTk
確認してきたけど,若松は花輪戦でドリブルフラグをゲットしていたから,
これでドリブル技を習得だな。
どの程度の技になるんだろうか?
三杉コーチもいるし,やや華麗なドリブルとか?

235 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 01:44:21 ID:???
単にスキル・ドリブル+2じゃないか?

236 :森末(仮):2013/11/05(火) 02:10:13 ID:???
>★小田の練習→ クラブ6
> 山室の練習→ ダイヤ2
> 中川の練習→ クラブ5 ★
>★若松の練習→ ダイヤK
> 金田の練習→ ダイヤA ★
>★本田の練習→ クラブ6
> 松田の練習→ クラブ3
> 近藤の練習→ クラブ6
> 佐瀬の練習→ スペード4 ★
>★加藤の練習→ スペード5 ★
>若松がフラグ・ドリブルを回収し「スキル・ドリブル+2」を習得。
====================================================================================
熱意もなく目的もなく練習に励む一同だったが、効果が無かった訳ではないらしい。
MFの若松がドリブルの才能を開花させ、明日の試合、松山がいない時の攻撃パターンが増えた事で喜ぶ。
こうして明日への備えを万全にしたふらの中学の面々は、練習をある程度の所で切り上げると体を休める為に宿舎へと帰る事となる。

松山「今日は世話になったな、三杉」
三杉「いや、僕も興味深いものを見れた。 とにかく、明日は頑張ってくれ」
松山「ああ!」
三杉「(さて、どうなるかな……僕としてはやはりふらのがやや優勢と見えるが……。
    全ては若島津の調子次第、かな……)」

237 :森末(仮):2013/11/05(火) 02:11:23 ID:???
そして翌朝。
試合の後、練習をしたにも関わらず体には特に異常はなく、板野以外の者達も不調を訴える者は出なかった。
万全の状態で試合を迎える事が出来そうだと思いながら、一同は準備を済ませると、
今日の試合に備えて早めに会場入り……会場近くにある芝生の上にて、改めて軽いミーティングをする事となる。

監督「とにかく今日が今大会、屈指の難関である事は間違いない。
   明日の事は考えず、この一戦に全てをぶつけるんだ!」
ふらのメンバー「「「はい!」」」
監督「難敵・東邦、やはり鍵となるのはキーパーの若島津を如何にして攻略するかだ。
   板野、今日は頼んだぞ」
板野「はい!」
監督「そして、守備にも万全を期す為に今日は松山をDFとして使う。
   反町、沢田、小池。 3人を相手にするのは難しいだろうが、頼んだぞ松山!」
松山「はい、任せてください!」

とはいえ、ミーティングといってもやる事は全て昨日の段階でやっていると言える。
監督が言うのはあくまでも作戦の再確認であり、一同は改めて今日の試合での自分の役割を認識する。

監督「よし、それじゃあ例によってスタミナドリンクを飲んで試合に臨むか!」
ふらのメンバー「「「はい!(いい加減飽きたよ……っていうかどんだけ持ってきてるんだよ……)」」」
監督「マネージャー、用意を……ん?」
町田「美子ってば……」
藤沢「でも……」
板野「(あれは……!)」

その後、いつものように監督のカーチャン自慢のスタミナドリンクを飲むターンがやってくる。
松山、板野を除く面々が飽き飽きした顔を見せる中、監督はマネージャーに用意を頼もうとするのだが、
藤沢は手にドリンクが入っているものとは違う袋を持っており、町田はそれを皆に見せるようにと必死に言い聞かせているようである。

238 :森末(仮):2013/11/05(火) 02:12:28 ID:???
一同は一体何事かと顔を見合わせて疑問に思うのだが、板野だけは唯一それが何かを知っている。
原作では松山光のトレードマークとなり、そして本編では悲劇の象徴ともされているアイテム。

監督「どうしたんだ、マネージャー?」
町田「実は美子、みんなにハチマキを作ってきたんです」
ふらのメンバー「「「ハチマキ!?」」」
板野「(やっぱり! そっか、確か本編でも原作でもハチマキは準決勝で渡すんだった!)」

照れたように、伏し目がちに周囲の反応を見守る藤沢に、何故かドヤ顔の町田。
ふらのメンバーはそんなものを渡されてもどうしたものか、とやはり迷うような表情を見せるのだが、
ここで動いたのはキャプテンの松山である。

藤沢「でも、どのチームもハチマキなんかしてないから……」
松山「どれ、見せてみろよ」
藤沢「あっ」

やはり遠慮がちにハチマキを隠そうとする藤沢から、半ば強引に袋を取り、中身を取り出す。
中からは純白のハチマキが計12枚、サブメンバーである中川の分も含めたものが揃っていた。

松山「へ〜っ、これだけ作るんじゃ大変だったろう。
   ……藤沢は、この大会が終わったらアメリカに転校するんだよな?」
藤沢「ええ……」
松山「そうか……」

手の中にあるハチマキと、物憂げな表情の藤沢とを交互に見ながら、何かを思案する様子の松山。
そのまましばらく、俯く藤沢をじっと見つめる松山というなんとも誰もが近寄りがたい空気が流れるのだが……。

板野「(ど、どうしよう? 何か口を挟もうかな?)」

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