キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/22(土) 23:46:47 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1390576226/l50
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
紆余曲折あったイタリアとの脳内試合を終えて、
名門・紅魔スカーレットムーンズとの練習試合に挑んだ我らが永遠亭ルナティックス!
その試合は永琳とレミリアを中心に激しく盛り上がる中、輝夜・慧音の堅守や佳歩や妹紅の素晴らしいシュート。
中山の冴え渡る思考に、パスカルと鈴仙との連携プレーが光り、一時はスカーレットムーンズに大差をつける。
しかし、そこからの紅魔の巻き返しも凄まじく、パチュリーの戦略にレミリアの決定力が光り、
スカーレットムーンズは1点差に追い着いたが……後一歩で同点は敵わず、試合はルナティックスの勝利。
とはいえ、試合での課題は多く、鈴仙は結果を出しながらもなんとなく思い悩み。
他のチームメイトもまた、それぞれこれからの道について模索する中で―――?
41 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/24(月) 23:19:52 ID:wyg7vJZY
それだけ言うと霊夢はスタスタと魔理沙の前を横切り、
魔理沙の座席の下に大事そうに転がしてあったサッカーボールをひょいと掴み。
霊夢「そんじゃ、神社の前で練習ね。 待ってるから」
フワリと宙に浮き、そのまま花弁のように空へと去っていた。
そこにたった一人残された格好になる魔理沙は……。
魔理沙「おったまげた。 こりゃぁ、紫の言ってる事――マジで正しいかもしれないな。
このまま、大会の決勝であいつらを潰さんと……幻想郷は、滅茶苦茶になるかもしれん」
深刻な表情で青空を仰ぎ、こう呟いた。
――最も、彼女はこのすぐ後に「ま、それも面白そうだけどな」と唇を歪ませながら続けたのであったが。
*霊夢の佳歩に対する評価、霊夢→(関心)→佳歩 が判明しました。
42 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/24(月) 23:20:55 ID:wyg7vJZY
そして、帰り支度を意識する観客達に向けて、実況が再びテンションの高い声を放つ。
この試合での、マンオブザマッチの発表が残されていた。
実況「さあ〜〜!! 試合もたけなわではございますが!
ここでいよいよマンオブザマッチの発表の時間がやってまいりました!
その有力候補は勿論、2ゴール1アシストを決めた天才・八意永琳…ではありますが、
敗北したものの最後まであきらめず、驚異的なシュートでハットトリックを叩きだしたレミリア選手も有力!
更には鋭いパスで地味ながらも終始活躍し続けた小悪魔選手や、
5失点ながらもこれまでとは考え物にならぬ高水準のセービングを見せつけた輝夜選手にもチャンスがあるかもしれません!」
鈴仙「(私も2ゴール1アシストなのに、全っ然注目されてないよ…)」
パスカル「(これだけの大量得点試合で、俺はノーゴール、か……。
――そろそろ、自分の道について真剣に考えなくちゃいけないな)」
佳歩「(私も一応1ゴール決めたし…折角だから受賞してみたいなー、なんて……)」
レミリア「(敗北した以上、どのような賞を貰おうとも、私が弱いという事実は消えない。 ――それが、サッカーだから)」
パチュリー「(もしこの微妙な活躍で選ばれちゃったらどうしよう…。 何だか、凄く嫌な予感がするわ……)」
小悪魔「(マンオブザマッチ…欲しいなぁ。 でも、貰っても逆に気まずいかも)」
実況「本日の人里FC対永遠亭ルナティックスの、マンオブザマッチは〜!?」
43 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/24(月) 23:26:04 ID:wyg7vJZY
先着6名様(★の部分もまとめてコピペして書き込みして下さい。 欠けている場合は無効)で、
★鈴仙→補正合計 3 + (! card) =★
★永琳→補正合計 8 + (! card) =★
★佳歩→補正合計 2 + (! card) =★
★小悪魔→補正合計 3 + (! card) =★
★レミリア→補正合計 8 + (! card) =★
★パチュリー→補正合計 1 + (! card) =★
と書き込んでください。合計数値の大小によりマンオブザマッチが決まります。
同数の場合は同数のキャラ同士で再判定とします。
*補正内訳一覧
鈴仙:(勝利チーム+1)+(2ゴール1アシスト+3)+(パスカルとの連携+1)+(陸相手に苦戦&2ゴール目は格下-3)
永琳:(勝利チーム司令塔+3)+(2ゴール1アシスト+3)+(素晴らしい前転シュート+2)
佳歩:(勝利チーム+1)+(素晴らしい1ゴール+2)+(守備の軽さ-2)+(将来性+1)
小悪魔:(素晴らしいパス+4)+(地味?-1)
レミリア:(敗北チームキャプテン+1)+(ハットトリック+5)+(最後の執念+2)
パチュリー:(1ゴール1アシスト+2)+(案外大した事ない疑惑?-5)+(終盤の名指揮+2)+(前評判+2)
44 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:26:52 ID:???
★鈴仙→補正合計 3 + (
ハート9
) =★
45 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:27:43 ID:???
★永琳→補正合計 8 + (
ハート10
) =★
46 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:27:44 ID:???
★永琳→補正合計 8 + (
クラブ9
) =★
47 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:27:56 ID:???
★永琳→補正合計 8 + (
スペード4
) =★
48 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:28:22 ID:???
★佳歩→補正合計 2 + (
ハート2
) =★
49 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:28:38 ID:???
★小悪魔→補正合計 3 + (
ダイヤ2
) =★
50 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:28:58 ID:???
★レミリア→補正合計 8 + (
クラブ8
) =★
51 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:29:03 ID:???
★レミリア→補正合計 8 + (
クラブ8
) =★
最後の執念?
52 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:29:12 ID:???
★永琳→補正合計 8 + (
クラブ9
) =★
53 :
森崎名無しさん
:2014/02/24(月) 23:30:54 ID:???
★パチュリー→補正合計 1 + (
クラブ10
) =★
何気にひどいw
54 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/24(月) 23:51:27 ID:???
永琳がマンオブザマッチ!
…と、決まったところで今日の更新はここまでにしようと思います。
>>51
最後まで諦めず、同点に向かってプレーし続けたという姿勢への評価です。
本来ならば、チーム全員に掛かっても良い補正ですが、最後に永琳からボールを奪い掛けた印象と相まって、
レミリアのみに補正が掛かるようにしています。
ところで、前のスレの埋めネタでも書きましたが、
本家東方projectの、有志の方による人気投票も行われているようですね。(3月1日まで)
http://thwiki.info/th/vote10/
もしもこの板で東方キャラを知った…という方でも、お祭り気分で票を投じてみると面白いかもしれません。
(作者自体、こうして書いてはいますがまだまだにわかファンですし…)
このスレの人気投票も行いたいと思いますが、日程をどうしようかちょっと考え中だったりします。
ですが、考えている間に直前時期になってしまい、698さまに過度の負担をおかけする…という事の無いよう、
今週末までをメドに、決定していきたいと思っています。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
55 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 00:11:26 ID:???
乙でした。パッチェさんをzangeで引きたかった誘惑があったのは秘密。
これやっぱり、皆ボケ倒しまくってた永夜異変の再現なのかな。
いや、でもビーダマンやベイブレードで世界征服企んでる組織も遠い世界にはあるし……。
\ピコーン!!/ 霊夢「魔理沙がいる時に異変が起きる気がする」 魔理沙「うおい!」
56 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 01:15:06 ID:???
乙です
パチュリーが取ればあだ名がMOMになるとこだったのになー
そうすれば乙ですも「おい賢者、乙しておけ」とか言えたのになー
個人的にMOMは小悪魔だな、ほとんどミスしてないし安定した成功率
こういう縁の下の力持ち的な選手っていいよね
57 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 19:53:51 ID:???
東方サッカーだとドリブル弱いからパサーがいないと困る
てゐはパスだけで最後まで戦えるし
58 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 21:18:01 ID:???
やっぱVのドイツがめっつぁ(めっちゃ)強いのもメッツァ君のトップスピンパスのおかげだよね
シェスター、三浦が守りメッツァがパスしてマーガス、シュナに回ってコーナーになるとカペ
っていう一回とるだけで猛攻撃に回るのにもやっぱ名パサーがいないと成り立たないんだよね
え?カルツ?穴でしょ?
59 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 22:47:07 ID:???
こんばんは、今日も更新をしていきます。
>>55
乙ありがとうございます。
*JOKER*
だとスキル・ミサキーヌの呪いの発動確率が1/2までになっちゃいますね…w
ストーリーのノリは、どちらかというと後者の方が近いですね。
>>56
乙ありがとうございます。
まぁ、パチュリーさんは後半全体的に持ち直しましたし、個人的には射命丸よりは印象薄いかな?
…という感じです。
小悪魔は能力値もそうですが、何より引きが凄かったですね…。
メッツァ君的な地味な厭らしさを表現出来たのなら幸いです。
>>57
優秀なパサーは、居ると試合の選択肢がグンと増えて面白いですよね。
>>58
私的にはカルツは結構強かった印象がありますね…。
逆に、キャプ翼Vから始めた影響か、初プレイ時はメッツァ君はあまり印象無かったりします(汗)
60 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 22:48:10 ID:???
★鈴仙→補正合計 3 + ( ハート9 ) =12★
★永琳→補正合計 8 + ( ハート10 ) =18★
★佳歩→補正合計 2 + ( ハート2 ) =4★
★小悪魔→補正合計 3 + ( ダイヤ2 ) =5★
★レミリア→補正合計 8 + ( クラブ8 ) =16★
★パチュリー→補正合計 1 + ( クラブ10 )11★
→永琳がマンオブザマッチ!
実況「マンオブザマッチは……永琳選手です!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「ま、それしか無いよなぁ」「ですよねー」「お嬢様も惜しかったけどな…」「姫様が対象にすらなってない…」
永琳「あら、やっぱり」
マンオブザマッチに選ばれた永琳は――やはりというか、さも当然という表情で驚きすらしていなかった。
彼女はまるで試合開始前から決まっていたかのようにスクリと立ちあがって、フィールドを横切り、運営席の前まで向かう。
実況「永琳選手には、10月に行われる選抜大会の実行委員長でもある稗田阿求氏より、
賞金
2
000円と
メッコール
が授与されます」
阿求「おめでとうございます。とても素晴らしいプレイでしたよ(ニコッ)」
永琳「ありがとう」
何の感慨も無く淡々と商品を受け取って、そのままクルリとUターンする。
そんな何時も通りの超然とした対応を受けて、観客はますますヒートアップし、永琳の超越者的な要素を褒めたたえる。
永琳は、数千の観客達の全てが織りなす、祝福の輪の中心に居た。
61 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 22:57:39 ID:???
鈴仙「(おんなじね。 昔と……)」
そして鈴仙はやはり――その輪の中には入れなかった。
鈴仙「(私だって……頑張ってたのに。 師匠に褒められるように、皆に認められるように、頑張ってたのに)」
たとえ、昔では到底決める事の出来なかったような素晴らしいゴールを決めたとしても。
たとえ、昔よりもひたむきに一つの事に集中できるようになったとしても。
鈴仙の心は、どこかまだ空虚だった。そしてその空虚さは今のような時に。
つまり…自分以外の誰かが祝福され、認められている時に、より明確に顕れていた。
鈴仙「(おっかしいな…。 さっきゴールを決めた時は嬉しいと思ったのに。
嬉しいと思う事よりも、次は何をすれば認めて貰えるのか…って事ばかり考えてる、私)」
鈴仙は、この時明らかに疲労していた。 それは体力的、精神的な疲労よりももっと根本的な問題が原因だった。
中山「(……鈴仙さん)」
そんな鈴仙の様子を遠目で眺める中山は察していた。鈴仙の抱える根本的な問題を。
中山「(――上手く行っている時は良い。 しかし、こうして停滞、伸び悩みが続くと……
理想と現実とのギャップに気付き、そして苦しみ続ける。
周りから求められる理想に、常に追いついていけない自分自身を認められずに。
鈴仙さんには……自分自身が何をしたいか。 そんな観点が薄い)」
62 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 22:58:43 ID:???
中山のようになりたい、永琳の隣に立ちたい。
そう思い続けて来た鈴仙は――中山のように強く、永琳のように冷静では無かった。
自分自身に自信を持ちきれず、他者の意見や感情に流されやすい。
通常の人間や、良識派の妖怪として生き続けるならば、そう言った性格はむしろ美点だったかもしれない。
しかし、鈴仙が「一流の選手になりたい」という理想を追い求めるならば
――それは逆に、彼女の理想の成就を阻む障壁となって襲いかかる。
そして、常に「優等生」を演じ続けようと考えていた鈴仙にとっては、その障壁を打ち破る為の武器。
すなわち、「確固たる自分自身」が未だ薄弱だった。
中山「(―――物語の主人公になるには、鈴仙さんは、まだ…弱い。
鈴仙さんが、これからも強くなろうとするならば……確固たる自分自身を探さなくてはならないだろう。
そして、今、俺が出来る事は――)」
中山は、とある決意を改めて固めると共に――鞄から筆記用具を取りだした。
それは、ある意味残酷な仕打ちであるとも中山は思ったが…。
これこそが、親友を救う事の出来るただ一つの道であると中山は信じて疑わなかった。
***
輝夜「さあ! 今日は帰ったら祝勝会よ!
鮭茶漬け
や
カップ麺
や
あんぱん
なんか用意する予定だから、
慧音も遠慮なく、永遠亭に遊びに来ると良いわ!」
妹紅「一応聞いといてあげるけど。 …私の分は?」
輝夜「わりぃなもこたん。 このディナー11人分だから!」
妹紅「そんな訳ないでしょ!? 大体、11人だったら私以外にも食べられない子が居るでしょうが!」
輝夜「あっ、そうだった。 じゃあ15人前くらいで」
妹紅「それ絶対おかしいよねっ!? しかも15人前だったら私の分ありそうじゃない!?」
63 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 22:59:49 ID:???
――輝夜と妹紅が漫才を繰り広げながら、チームメイト達はそれぞれ身支度や帰り支度を済ませている。
佳歩「さ、帰りましょ鈴仙さま!」
てゐ「ぬわ〜ん、今日は久々に疲れたねぇ」
鈴仙「そうね……」
パスカル「? まだ疲れが抜けないかい、レイセン?」
鈴仙「うーん。 なんというかね。 なんか、今日の試合も不完全燃焼だったなぁ、って…」
鈴仙も始めはぼおっと、熱気がまだ消えない初秋の空を見上げてはいたが…。
友人達の声を聴いて、もそもそと帰り支度を始める。
鈴仙「(――うーん。 しっかり練習はしてると思うけど、これから…どうすれば良いんだろう。
今日の試合も失敗ばかりだったし。 正直、これから何をやっても不安な気がする。
こんな時は中山さんにでも相談しようかな…って思ってたら、中山さんは独りで先に行っちゃうし……)」
佳歩「鈴仙さま。 …やっぱり不安そう」
てゐ「何かあったら、何時でも相談しなよ〜? うどんちゃん、メンタル弱いし」
鈴仙「…よ、弱くないってば!?」
パスカル「(と、突っ込みをしている時点でどうなんだ…?)――ま、まあ。 次の試合に、最高のプレーするしか無いさ」
頑張った割には、試合であまり活躍出来ないから。
練習した成果を、観客達や永琳に認めてもらえないから。
活躍しても、次に活躍出来ないとどうなるかが不安だから。
……その全ての理由が、我ながら子供っぽいと思えた。鈴仙は、自分の内の感情を全て吐き出す程子供では無かったし、
何より、プライドが高かった。 ……鈴仙の卑屈さは、自分のプライドを守る為だったから。
64 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:08:47 ID:???
……あ! 幻想卿で鮭はレアだった。レアなもの、珍しいもの、定番の三つになってる。
冷静に考えたら揃えたの凄いな。炭水化物が多いけど。
65 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:11:37 ID:???
メッコールとはまたおいしくないものを・・・鈴仙に回される可能性大だ
66 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 23:30:55 ID:???
鈴仙「(私……やっぱりもう頑張るの、やめよっかな…。
私が居なくても、今はパスカル君や中山さんも居るし、佳歩やウサギ達も伸びて来たから…)」
心が折れた…と表現するのは少し違う。
鈴仙は――心が折れる前に、逃げ出したい気持ちになっていた。
努力が報われないという、決定的瞬間を迎えたくなかった。
しかし。
鈴仙「(でも――それで良いの……私?)」
鈴仙は、未だ弱い面も多くあったが……しかし、昔の鈴仙とは確実に違っていた。
だからこそ、「それで良いのか」と自らを問いただす事が出来たし、何より――。
くしゃっ。
鈴仙「……あれ、鞄に何か――ある」
今の鈴仙の周りには、損得勘定抜きで彼女を気に掛けてくれる仲間がいた。
その仲間には…てゐ、佳歩、パスカル。 それに――
今宵の子の刻(午前0時頃) 中庭にて待つ
中山 政男
鈴仙「(中山さん、これって………!)」
自分を大きく変えてくれ、辛い時や嬉しい時には何時も共に居てくれた、
てゐとはまた違った意味での一番の友人であり、永琳とはまた違った意味での師でもある、中山政男。
彼もまた、彼なりのやり方で鈴仙を導こうとしていた。
*勝利が困難な練習試合を勝利で終えました! 人気がボーナスで大きく上昇します。38→43
67 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:37:57 ID:???
うどんげは運が無いのが致命的だな
神社か寺にお賽銭でも入れにいくか
68 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 23:39:49 ID:MxDiHSmE
〜9月1週・固定イベントフェイズ〜
【中山の決意・特別イベントver】
輝夜の主催した祝勝会は予想以上に盛り上がった。
慧音が鮭茶漬けを大事そうに啜りながら、妹紅と輝夜の漫才に近い掛け合いを眺めて微笑み。
(海の無い幻想郷でどうやって鮭を用意したのか、輝夜は教えてくれなかった)
佳歩と名無しウサギ達が、中山の取りだした「カップ麺」なる外界の食べ物に興味を示し。
パスカルとてゐと永琳の三名が、もそもそとあんぱんを齧る様子を盛りあがった、と評すのは困難ではあるが、
しかし事実として、ここ半年間での練習試合を通じ、チームの結束が深くなっている事を鈴仙もまた感じていた。
そして、子の時はあっと言う間に訪れた。
鈴仙「…………」
九月に入ったとは言え、当然に残暑の抜けない幻想郷の気候にうんざりとしながらも、
手のひらを団扇代わりにして汗を乾かしながら、かつて鈴仙が中山と共に奮闘を誓った永遠亭の中庭へと向かった。
スタ、スタ……ピタリ。
中山「―――――やあ、鈴仙さん」
そして、程なくして中山は現れた。
鈴仙「あっ、中山さん――って、えええ……っ!!?」
69 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 23:40:50 ID:MxDiHSmE
――中山の格好は、とても風変わりなものだった。
月の宝物が収められている蔵を掃除した際に出た金属片。それを固めた帷子を身に纏い。
頭には竹を加工した帽子を被り、右手にはてゐが中山の為に購入した博麗神社の札をはじめ、
どうやら手作りで作成したらしい妖気祓いの札を数枚握り、
背中には迷いの竹林の中でも大きい部類の竹を切り倒して作ったのであろう、巨大な竹槍を装備していた。
鈴仙「ど、どうしたの中山さん!? そんな重装備で――!?
まるで…今からどこか遠い所に出かけるような格好じゃないの!?」
鈴仙の問いかけに対して、中山は少しだけ笑顔を見せたが…。
そして、すぐに何時も通りの真面目な表情となり、そして言った。
中山「鈴仙さん。 俺は、今日から暫く――永遠亭ルナティックスから離れたいと思う」
70 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/25(火) 23:44:51 ID:MxDiHSmE
鈴仙「はっ、え、ちょ……じょ、冗談だよね、中山さん…!?」
鈴仙は反射的にはそう口にしたが、中山がこんな冗談を言う男ではない事は良く知っていた。
鈴仙の知る中山政男は、こうした身勝手で突飛な事を行う人間では無かった。
仮に彼がチームを離脱するにしても、事前に皆に相談を行い、意見を聞き。
そうして、全員の承諾を得た上で大手を振って離脱する。 そんな人物だと思っていた。
鈴仙「中山さん……どうして……?」
そう思っていたからこそ、この中山の行動は理解できなかったし……何よりショックだった。
そんな表情を見せた鈴仙をしっかりと見据えつつも、中山はゆっくりと首を横に振り、こう答えた。
中山「理由。 それを敢えて言うとするならば――俺が、俺だから。 悪いが、それ以上でもそれ以下でも無いんだ」
鈴仙「そ、そんなの…訳が分からないわよ……!
(――ど、どうしよう。一体、何て言えば中山さんの真意を聞き出せるんだろう。
分からない……分からないけれど!でも、このまま何も言わないだなんて。
でも……私が聞いても良いような事、なのかしら……?)」
A:「今日の試合の結果が悪かった事、気にしてるの?」試合結果への後悔の念があるか聞いてみる。
B:「どうして、私達に相談しなかったの!?」仲間として、勝手な行動に異を唱える。
C:「チームを離れて、一体何をしようと言うのよ!?」中山の行動目的を聞く。
D:「師匠が貴方を直してくれたじゃない! その恩を忘れたの!?」恩に訴えかけて引きとめる。
E:「…それなら、どうして私を呼んだの?」自分を呼んだ理由を聞く。
F:「必ず……戻って来るのよね?」戻って来るかの意思だけ確かめる。
G:「――そう、分かったわ。 私は…何も言わないから」敢えて深くは聞かない。 中山の意思を尊重する。
H:「そんな装備で大丈夫か?」装備について問題視する。
I:その他 鈴仙に言わせたいセリフがあればどうぞ
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*重要そうな選択肢ですが、明確な「ハズレ」選択肢はありませんので、2票決とします。
71 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:45:21 ID:WgsdTc8Q
H
72 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:46:45 ID:68Mpb5Hc
E
73 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:47:20 ID:BbZVtE7s
I 「何かあったらすっ飛んで行くから」と連絡手段を取っておく。
74 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:47:20 ID:bH8QaPH2
H
75 :
森崎名無しさん
:2014/02/25(火) 23:47:27 ID:BA22SG5g
F 私、いつまでも待ってるから!(ヒロイン風)
76 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 00:01:19 ID:2p7vV0L6
H:「そんな装備で大丈夫か?」装備について問題視する。
鈴仙「そんな装備で大丈夫か?」
いくら重装備とはいえ、竹細工と金属片。
鈴仙は何となく中山の装備が不安になったため、ふとこうした質問をする。
中山「ああ、そうだな……」
先着1名様で、
★エゼキエル・バビントン「サト-ルノカタキヲトルノデス」→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→イベント発生
ダイヤ・ハート→中山「実は、これだけじゃないんだ」中山は隠し持っていた銃器を取りだした。 実は…
スペード・クラブ→中山「大丈夫だ、問題ない。 実はこっそり周囲の妖怪とも腕試しをしていた」
クラブA→中山「一番良いのを頼む」(中略)
永琳「あぁ、やっぱり今回もダメだったよ。ウドンゲは人の話を聞かないからな」鈴仙「何故私っ!?」
77 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 00:02:30 ID:???
★エゼキエル・バビントン「サト-ルノカタキヲトルノデス」→
クラブQ
★
78 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 00:10:32 ID:???
中山さんが一時離脱……!?
――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
中山さんの一時離脱イベントは、実は連載当初から構想していた事でした。
少し唐突に思われた方がおられましたら…申し訳ございません(汗)
基本的に離脱は避けられませんが、復帰後には中山さんが本領を見せてくると思いますので、期待をして頂ければ幸いです。
そして、鈴仙もこのイベントを機に、新たな目標に向かえるようにしたい…と思っています。
>>64
最初実は私も気づかず、それを受けて書き込みを追加したりしましたw
カップ麺のくだりは思いついたのですが。
>>65
メッコールって飲んだ事ないですね…。ドクペ的な選ばれし者の知的飲料的な感じなのでしょうか。
>>67
妖怪の山あたりで厄祓い、という手もありますね…。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
79 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 00:15:52 ID:???
乙です
なんとなく試合中の鈴仙に対しての思いに関してそんな気はしてました
成長できないのが自分のせいなら自分もまた成長するためにも鈴仙に成長させるためにもチームを抜けるかなーって
中山さんの復帰は日向みたいに遅くてもいいので強力な技や成長を習得してほしいものですね
やはり修業はブラックボールを使ったブロック練習でしょうか?
メッコールは飲むとメッコガードというバトルチップが中に入っているらしいですよ
必ずカウンターシュートを引き起こせるみたいです(大嘘)
80 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 01:50:42 ID:???
乙でした。紅魔戦のことを考えると仕方ないかな、とも思います。
特訓は帰ってきてからかな、ついでに嫌な思い出(ヘタレ引き)も払拭したい。
まあ、遠回りのようだけど脱走兵の過去と向き合うしかないかなー。
綿月姉妹がどうするつもりなのか分からないけど、
どっちかと言うと男風呂覗いたことのほうを怒りそうだね。
81 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 23:38:19 ID:???
こんばんは。今日は割と時間があった筈でしたが本を読んでたら何時の間にかこんな時間に…(汗)
でも、少しは更新したいと思います!
>>79
乙ありがとうございます。
中山さんの修行は、何度かのイベントを挟みつつ判定も入れつつでやろうかな…と考えていますが、予定は未定です(爆)
個人的な感想になりますが、本編は、1レスでとてつもなく能力が上がったのも凄いですが、
1レスの描写だけでも「まぁ中山さんだしな」という説得力があったのがもっとすごいと思います。
そのメッコール飲んだら、なんかプラグインしたくなっちゃいそうですね…
>>80
乙ありがとうございます。
鈴仙の心の弱さは、当然これまでの展開で解消された部分も大きくはありますが、
森崎や翼に並ぶような、物語の主人公となるにはまだまだ弱い…という感じのイメージです。
綿月姉妹は……基本的に放任主義(?)だと思います(多分)
82 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 23:39:20 ID:???
★エゼキエル・バビントン「サト-ルノカタキヲトルノデス」→ クラブQ ★
スペード・クラブ→中山「大丈夫だ、問題ない。 実はこっそり周囲の妖怪とも腕試しをしていた」
鈴仙「……ま、マジで?」
中山「ああ。 何度か危うい場面もあったが――それでも、月の技術のお陰か。
鎧の性能の良さで命の危機にまでは至らなかったよ」
この時の中山と鈴仙には知る由も無かったが、一見ごみ屑のようにも見えかねないその金属片の帷子の素材は、
この幻想郷においてすら幻想的なまでの貴重な素材によって構成されていた。
あらゆる鉱物よりも頑丈で、あらゆる霊媒よりも高い退魔力を秘めたそれは、中山の身を守るには充分過ぎる宝具だった。
鈴仙「(つ、月の技術って凄いのね……! いや、私が言うのもおかしな話だけどさ。
それなら、今度姫様にでもお願いして蔵を開けて貰うのも良いかも。
ゴミの中にも、意外な御宝が眠っているかもしんないし…)」
*永遠亭の蔵の中で、月の凄いお宝(…の欠片)が見つかるかもしれないという事が分かりました。
自由行動フェイズで、輝夜に聞いてみると良いイベントがあるかもしれません。
83 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 23:40:23 ID:???
中山「――実は、今日ここに鈴仙さんを呼んだ事には、理由があったんだ」
鈴仙「理由……?」
――装備に関する話が粗方終わると、中山は再び真剣な表情で鈴仙の瞳を見つめる。
その真っ直ぐな視線は、狂気を操る筈の鈴仙が、逆に中山の正気に操られてしまいそうだった。
思わずぼおっとしてしまう鈴仙の様子をも無視して、中山はゆっくりと述べた。
中山「鈴仙さん……。 ――俺と、共に幻想郷中を渡り歩かないか? そして…修行をしないか?
互いに、これまでの弱さを捨て――そして、より高い位置に昇りつく為に」
鈴仙「しゅ、修行……!?」
まるで愛の告白とも誤解されない表現に、鈴仙は一旦戸惑うが。
中山がもしも愛の告白をするとしたら、こんな回りくどい表現は使わないと鈴仙は知っていたため、
中山の発言が字義通りである事とすぐに察する事が出来た。
中山「そうだ。 俺はそもそも……常に何かに挑戦し続ける事が、俺の本質だった」
鈴仙「……森崎君と一緒に、規格外の相手と戦い続けた小学校時代。
その森崎君を超えるべく血のにじむような努力を重ねた中学時代。
そして、挫折と絶望を経験しながらも、尚立ちあがり、運命という壁に挑戦し続けた…今。 ――の、事よね…?」
中山は静かに頷いた。
中山「俺は…眼前に立ちふさがる壁を壊し続け、常に自分の道を追い求めて来た。
だがそれは、そうせざるを得なかったからでは無い。 俺が、そうしたかったから。 それだけだった。
俺は自分の願望の為に、自分に約束されていた安定や安寧。 その全てを切り捨てて来た」
鈴仙「うん…知ってるわ(どうして…って、前の私は聞いてたかもしれないけれど。
理由なんて無いのよね。 それが、中山さん。 ……中山政男という人間の、本質なんだから)」
84 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 23:41:24 ID:???
中山「ありがとう。 そう、つまり俺は――このルナティックスでの安定した日々を、一旦捨てたいんだ。
俺はこのチームで機会を貰ったし、挑戦も出来た。 …しかし、俺は、また――挑戦したいんだ」
俺が、俺だから。
中山が先程一言で済ませたこの台詞の中には、その実中山の全てが込められていた。
常に挑戦し続ける事による苦難と、それを達成した事による達成感。
その不毛な繰り返しに身を投じる事こそが、中山の人生の全てだった。
中山「そして――俺は、鈴仙さんが。 そんな俺を憧れてくれて、俺のようになろうと努力してくれた事を良く理解している」
中山は、ここで漸く話題を鈴仙の方向へと持っていく。
彼は永琳やてゐ、輝夜のような鈴仙の家族程ではないが――それでも、鈴仙の事を良く理解していた。
そして同時に、鈴仙が自分を目標に奮闘を開始してくれた事を、自惚れずとも知る事ができた。
中山は再びゆっくりと口を開く。
中山「だから、傲慢である事を前提にして言う。
もしも、本当に。俺のようになりたければ――俺について来い。
俺のように、全てを捨ててでも、道を切り開こうとして見せろ。
……今日は、それを言いたいが為に、鈴仙さんを呼んだんだ」
あくまで客観的にそう言葉を紡ぐ中山。 その字義こそは彼の評す通り傲慢だったが。
しかし、それは中山政男という男が放った言葉だからこそ、あまりにも的確であり、そして中立だった。
鈴仙「…………!(これが――中山さんの、覚悟だと言うの…?)」
――もしもこれが、勘違い甚だしい軟派な男の発言だったならば、どんなに良かっただろうか。
しかし現実に、中山の提案は鈴仙にとってあまりに重々しく映った。
ただひたすらに、高みだけを目指し挑戦し続けるこの原動力。
中山の理想は、鈴仙の想像以上に果てが無く、そして不毛にすら思えた。
85 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 23:46:49 ID:???
中山「――さあ、どうする鈴仙さん。 このまま俺と行き、新たな自分を掴んで見せるか。
それとも、このまま残り、今のままの自分と再び向きあって見せるか。 ――俺に、【君自身の】答えを教えて欲しい」
鈴仙「(私、自身の答え。 …他人には決して影響されない、自分自身の内なる気持ち。
正直で、飾らなくても良い、素直な気持ち――って、なんなんだろ……? 私は。 私は――)」
鈴仙は――中山に対してこう口を開いた。
A:「うん、私も行く。 私は――もっと変わって、中山さんのようになりたいから!」
B:「うん、私も行く。 私は――私の事を認めない人達を、見返してやりたいから!」
C:「そんなこと……決められないよ。 私は、中山さん程全てを割り切れない。 色んな気持ちがあるから…」
D:「ううん、私は行かない。 私には――かけがえの無い仲間が居るから」
E:「ううん、私は行かない。 だって――師匠や姫様がそんなの許してくれないし…」
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*今後の鈴仙の目標やモチベーション等に関わる重要な選択肢ですので、3票決とします。
*AやBを選んでも、鈴仙がチームを離脱する事はありません。 鈴仙がどう考えているかが、この選択肢の肝です。
*明確なハズレはありませんが、明確なアタリは複数あります。
また、この選択肢は鈴仙の今後のキャラとしての性格やストーリーの流れに少し影響を与える…かもしれません。
*ですが、話の流れ的にここでヒントシステムを使うのはちょっと…とも思いますので、
すみませんがヒントは無しです。ご了承下さい。
86 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 23:48:14 ID:GALvdegM
D
87 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 23:48:37 ID:rpUII9XY
B
とりあえずAEはアウト臭い、そんな気がします
88 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 23:49:34 ID:NrTMlUoA
C
89 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 23:50:35 ID:/sMpOGl6
D
90 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/26(水) 23:50:42 ID:???
…と、いった所で恐縮ですが、今日の更新はここまでにしようと思います。
もしも日付をまたいでしまいましたら、御手数ですが再投票をお願い致します。
ヒントが無くて恐縮ですが、どれを選んでもマイナスの結果には絶対になりませんので、
安心して、自分の心で感じたままに投票をして頂ければ幸いです。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
91 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 23:51:01 ID:ZXeFPKwk
B
92 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 23:52:25 ID:agHg9tm6
C
93 :
森崎名無しさん
:2014/02/26(水) 23:59:45 ID:UTs6LyUg
C
94 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 00:00:50 ID:???
うどんちゃんの試合からの流れを鑑みるとCかw
95 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 00:13:34 ID:???
まぁ性格的にCだろうね
優柔不断で回りと仲良くしようとするタイプの性格の娘だし
俺のことを置いて先に行け!的なことを味方が言ったらあともどってでも助けに行っちゃうタイプだよね
96 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 00:34:20 ID:???
他人には最初に決めたことは貫け的なこと言って、でも自分は選べない
うふふ、そんなうどんちゃんが大好物ですよw
97 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 01:15:01 ID:???
乙でした。
乗り遅れちゃったけど、Cか。それもそれでうどんちゃんらしいね。
考察してみるに……
A:サッカー選手としての精神性、および未知への挑戦。外みたいに模範となる選手いない。
B:近視眼的、だが即席的なパワーになる。実は初期の森崎。(そして地獄鈴仙誕生への期待)
C:その色んな気持ちとどう向き合うか。目の前の忙殺さで内面の整理をつけてない?
D:脱走兵としての過去との兼ね合い? ウサギたちもいるしね。(うどんちゃんより仕事できるけど)
E:鈴仙「ふわたり手形放置しとく訳にいかないし……」
98 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 01:32:57 ID:???
そもそもなんで鈴仙は認められたいのか
頑張っても一部しか報われない世の中が嫌なのか
それとも
みんなにすごいと思われたいだけなのか
・・・鈴仙が今までの平穏ぶっ壊してでもほしいものなのかな?その名誉は本当に
99 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 02:24:47 ID:???
師匠に認めて貰って…もうちょっとで良いからお小遣い上げて貰いたい!
100 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 08:36:27 ID:???
鈴仙「私は……あの人(師匠)に勝ちたい!」
なお師匠は試合中のJOKERでどんどん強くなっていく模様
101 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/27(木) 23:35:32 ID:???
こんばんは、今日も更新をしていきます。
>>94
2回目のゴールの時はそんな感じでしたね…。
>>95
作者の勝手な解釈で言うと、中山達と会う前の鈴仙は、
俺のことを置いて先にいけ!的な事を言われると逃げだして助けに行かず、
しかもそのくせ後で不要に罪悪感を覚えたり後悔したりするような、中途半端な感じのキャラと思っています。
今は、必ずしもそんな性格では無くなりましたが。
>>96
場合によって全く正反対の行動をしてしまう…というのも、それはそれで人間らしい側面もありますよね。
頑なに筋を通すという事も、中々難しいのが世の常ですから…。
>>97
乙ありがとうございます。 鈴仙らしい…と言って頂けるような、そんなキャラを描写できて嬉しく思います。
Cが選ばれましたが、BやDも選択肢としてはアタリに捉えておりました。
(AやEは、直前の中山の台詞を鑑みると少し方向がズレてしまいますので、プラスは少なかったです)
>>98
その理由は、今日の更新で書きたいと思います。
最後に仰っている点は、結構核心に触れていますね。
>>99
永琳「ウチも金欠なのよ」輝夜「そうそう。 あ、えーりん。 PS4買って〜」
鈴仙「(解せない。 絶対に解せないよ……)」
>>100
れ、鈴仙もワンツーとかで覚醒したりしてるから…(震え声)
102 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/27(木) 23:36:54 ID:???
C:「そんなこと……決められないよ。 私は、中山さん程全てを割り切れない。 色んな気持ちがあるから…」
鈴仙「そんなこと……決められないよ。 私は、中山さん程全てを割り切れない。 色んな気持ちがあるから…」
――鈴仙の口をついて出た言葉は、中山のそれとは全くの正反対だった。
…つまり、非常に消極的で曖昧で。 そして気弱な言葉だった。
鈴仙「私は……確かに、今のままじゃ嫌だ。 プライドばっかり高いくせして、無能扱いされるのが怖くて。
それで、言い訳ばっかりで何にもやらない自分が嫌だと思って……私は、中山さんみたくなりたい。
泥まみれになっても努力して、そして――本当の意味で師匠と並び立てるような、名選手になりたいって思ってた」
中山「………」
鈴仙「それで、少しは上手くなったけれど。 …やっぱり、駄目なの。
努力して結果を出したら、皆が私を認めてくれる。 だけど、そうしたら私は――より高いハードルを超えないといけなくなる。
失敗したら、また手のひら返しで…皆が認めてくれなくなると思ったから。
そして、皆に評価されないと、私はここに居る価値なんてない。 ……いつも、私はそう思ってた」
103 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/27(木) 23:38:01 ID:???
如何に昔から変わったとはいえ、鈴仙の心の闇は未だ癒えてはいなかった。
幼少より優等生として将来を嘱望され続け。 そして、そこから逃げ出した今もなお、
過保護な保護者達に囲まれて愛される一方、日々の生活を値踏みされるような感覚。
そんな鈴仙は、ありのままの自分が怖かった。
ありのままの自分を曝す事で…永琳から心の底から失望されるのが、怖かった。
鈴仙「私、そんな自分からもっと変わりたい…。 でも、姫様や師匠達のお役にも立ちたい。
後、チームの為にも抜ける訳にも行かないし――それに、てゐとか佳歩とかと色々したい事だってあるし、
それに、それに……っ!! それで――何かを決められるなんて、出来っこないじゃない!!」
鈴仙は、自分の眼から自然と涙が零れている事に気付いた。
怒り、悲しみ、喜び、安堵、絶望、畏怖、驚愕――。 自分の中の感情が爆発せんばかりに渦巻いており、
今までの自分は、いかにこれを隠し通そうと躍起になっていたのかが手に取るように分かった。
中山「(ああ、分かった)」
鈴仙「私……ッ! 士官学校の勉強や実技は出来ても、
いざ依姫様や豊姫様の所でお仕えする時になったら、肝心なトコで抜けてるし、
師匠からの薬売りだって、お客さんとロクに会話すら出来ないし……!!」
いつの間にか、日常の愚痴にまでなりかけた鈴仙の訴えを聞いた中山は、漸く鈴仙を理解した。
気丈に見えて繊細。奇矯に見えて尋常。様々な一面を持ちながらも、それを上手く切り替えられずに、
極めて遠回りに、他者からの愛を欲しようとする。 そんな彼女の姿は、つまり――。
中山「(―――つまり。 鈴仙さんって……不器用なんだな)」
104 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/27(木) 23:39:12 ID:???
鈴仙がひとしきり愚痴を言い放ち、(後半はてゐに死ぬ死ぬ詐欺をされた事とか、
昨晩、コーヒーに
紅生姜
を入れられた事とか、全く関係の無い話になっていた)
そのどこまでも優柔不断な彼女の本質を飲みこんだ所で、中山は――にこやかに笑った。
中山「……鈴仙さん、ありがとう。 最高の答えだったよ」
鈴仙「ふえっ? ―――って…そ、そういえば!? 私、元の話から全然飛んじゃってた!?
ご、ごめんね、中山さん!?」
中山「良いんだよ。 もとより、君が何と答えようとも連れて行く気は無かった。
――言い方は悪いが…俺は、鈴仙さんを試していたんだ。
……君が、一体どんな思いを抱いた人間――失礼、玉兎で。 そして、何を真に欲するのかを」
鈴仙「私が、欲しいもの…?」
中山「ああ、そうさ。 ――なあ、鈴仙さん。 君は良く、「永琳さんと肩を並べられる名選手になりたい」と。
いつも俺や皆にそう語っていたが、それは――本当に、君の願いなのか?」
鈴仙「――そ、それは……」
今から小一時間前ならば、そう断言出来た。 しかし、今の鈴仙にはそれは出来ない。
鈴仙は自ら語ったように。
鈴仙のこれまでの目標は…ただ単に「認められない・評価されない事が怖い」という、保身の願いが幹としてあった。
その触れたくない事実を、鈴仙は中山の覚悟を鏡として、知ってしまった。
自分の願いは、中山のそれとはあまりにも違い過ぎた。
そして、鈴仙がそれに気付いただけでも、中山にとっては非常に満足だったらしく。
中山「…いや、今は答えなくていいさ。 ――このまま戦いを続け、勝っていければ。
自然とその答えは見つかるだろうから。 今は、借り物の希望を捨て去って、身軽になれただけでも充分と思う」
鈴仙「借り物の、希望…」
105 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/27(木) 23:40:17 ID:???
奇しくも、中山が今言い放った表現と、レミリアが試合前に鈴仙に小さく呟いた表現は全く同じだった。
鈴仙の抱える問題は、高き誇りと理想を持った存在からしてみれば、一目瞭然の些事であった為である。
しかし、当人からしてみればその問題は依然と大きい。 鈴仙は困り顔を作って中山に告げる。
鈴仙「でも…。 急に言われても無理よ、中山さん。 だって、なんと言われても私は、やっぱり他人からの評価が気になるし、
それを捨ててでも目指したい道っていうのが、良く分からないから」
中山「いや――それでも良いと思うぞ」
鈴仙「…それって、矛盾してないかしら? 他人の評価に縋るのは偽だって言っておきながら、
その他人の評価に縋っても良いだなんて」
中山は、静かに首を振った。
その素振りは、まるで推理小説の探偵のように、どこか楽しんでいるようにも見えた。
中山「…俺は、矛盾していないと思うな。 他者の評価のみを自分の物差しとするのは確かに偽だが。
もしも、そんな欺瞞に気付きつつ、苦悩しながらも――その欺瞞を成し遂げる事が出来るならば、
その人の経験や結果は決して偽りにはならないと思う。 …重要な事は「識る」事だ」
鈴仙「う、うーん……やっぱり、良く分からないなぁ。(良く思うけど、中山さんって本当に16歳なのかなぁ…)」
中山の複雑な物言いに、首を傾げる鈴仙だったが――しかし、中山自身も語る気は毛頭なかったらしく、
そんな鈴仙に対して講釈を垂れようともしない。
しかし、彼は言葉の代わりに……
中山「――俺は、もとより多くは語れない。 語るべき物があるとしたら…こっちだ」
ポムッ……コロコロコロ…。
106 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/27(木) 23:42:03 ID:u8jDoBN6
サッカーボールをナップザックから取り出した。
中山は、これが真の本題だと言わんばかりの面持ちで、こう言い放った。
中山「鈴仙さん。 俺がここを去る前に、勝負をしよう」
鈴仙「えっ……!?」
中山「勝負は一本勝負にしてほしいが――。 その内容は、鈴仙さんに任せても良い。
俺は、鈴仙さんのありのままの心が入ったボールを、往く前に一度でいいから受け止めてみたいんだ」
鈴仙「私の、ありのままの――?」
中山は、本来雄弁な少年では無かった。 むしろ、言葉よりは感覚を重要視する部類の人間だった。
そのため――これまでの言葉は、全てこの一勝負に賭けたものであった、と言っても過言では無い。
それだけに、中山は鈴仙との対決を望んでいた。 自分を目指して苦悩を重ねて。 そして、今脱皮しようとしている少女と。
鈴仙「(内容は任せる…か。 私が中山さんと対決したい物は――)」
A:ドリブルだ!(中山はタックルで判定)
B:シュートだ!(中山はブロックで判定)
C:タックルだ!(中山はドリブルで判定)
D:フィジカル勝負だ!(互いにせりあいで判定)
E:その他 パスVSパスカットを選びたい方はこちらで
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*ネタバレになりますが、この判定結果次第で鈴仙や中山に成長フラグが立ったりしますので、3票決とします。
107 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 23:43:58 ID:hwCNwkBs
B
108 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 23:44:32 ID:YXgOaM0c
B
中山さんの将来の活躍と鈴仙の将来の活躍できる技同士でぶつかろう
109 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 23:44:45 ID:d6XtzN1Y
B
中山のブロックがあがったらうれしいから。
110 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 23:44:51 ID:4k0Yzd0o
B
111 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 23:45:32 ID:26GlZZSA
B
112 :
森崎名無しさん
:2014/02/27(木) 23:46:24 ID:???
速攻で満場一致www
113 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 00:15:07 ID:pD74OZY2
B:シュートだ!(中山はブロックで判定)
鈴仙「…そんなの当然、決まってるじゃないの。
私がFWで、中山さんがDF。 だったら、勝負する項目と言えば――」
中山「ブロック、か。 その言葉を待っていたよ、鈴仙さん」
勝負は任せる…とは言ったものの、鈴仙のその選択はやはり中山にとっても嬉しかったのだろう。
彼は今宵で一番の好戦的な笑みを浮かべ、楽しげに鈴仙から20メートル程度の距離を取って行く。
中山「場面はフリーキック。 俺は君のシュートをブロックして見せる。 それこそ――そう、命がけでだ」
鈴仙「(……中山さんの雰囲気が、これまでとは少し違う――?)」
鈴仙は最後の言葉が、深く意味深なように思えた。
中山はルナティックスではMFを任せられる事も多い。
それは人数の関係もあったが……中山のゴール前での守備力の低さもまた原因の一つだった筈だ。
鈴仙「(言っちゃあ悪いけど。 私のマインドブローイングだったら、
九割方中山さんを軽々と吹き飛ばす事にしかならない。 それなのに、中山さんはどうして――?)」
中山が好戦的な理由をやや訝しむ鈴仙。しかし中山はそんな彼女に対して、
中山「悩まなくても良い。 だから俺に……さっきの感情の昂りを見せてくれ、鈴仙!」
普段の紳士的な様子とは裏腹な乱暴さすら覗かせて叱咤する。
中山の望みが、感情を解き放った鈴仙の一撃であった事は間違いなさそうだ。
114 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 00:16:13 ID:pD74OZY2
鈴仙「中山さん……!」
そんな中山の態度に、鈴仙は改めて前を向き直り――この勝負が過ぎれば、中山とは暫しの別れとなる事を思い出す。
それだけで。中山とのこれまでの想い出を考えるだけで。 …鈴仙は、中山の望むプレーが出来そうだった。
鈴仙「(優柔不断でも良い。 出来なくても、評価されなくても良い。 私は私で、中山さんじゃない。
そして私は――考える! 仲間の事、自分の事、師匠や姫様の事、試合の事にチームの事を!
そして――)中山ぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ァァアアアアッ!!」
グワアアアアアアアアアアアアアアッ! ――バッ…コオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
ギュウウウウウウウウウウウウウウッ!
果たして、鈴仙は無事に感情を高ぶらせながら、望み通りのプレーが出来そうな事を喜んだ。
結果を出せずとも――否、結果を出す前からここまでハイな気持ちでシュートに望めるのは久しぶりだった。
そして――同時に、中山は密かに期待していた。 鈴仙が、真に感情を爆発させて自分にぶつかってきてくれる事を。
紅魔スカーレットムーンズ戦で見せた、2回目のゴールのように。
巧いとは決して言えずとも、清濁入り混じる純粋な気持ちを伝えてくれる事を。
中山「(鈴仙さんが自らの闇に真の意味で向きあい、その扉を開けた時……彼女の世界はきっと再び変貌する!
俺は立ちあいたい! 森崎のように粘り強くもなく、翼のように才能もなく、日向のように力もなく、
若林のように傲慢でもなく、松山のように清廉でもなく、三杉のように明晰でもない鈴仙さんが。
主人公として明らかに弱い鈴仙さんが――しかし、それを超えた存在として成長する姿に!
覇王や聖者で無くとも、主人公となれるという……この物語に、最後まで!)
鈴仙さん……いや、鈴仙! これが俺の! 俺の…覚悟だァ―――――ッ!」
115 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 00:17:14 ID:pD74OZY2
ギュンッ! バギュルルルルルルッ!
しかし、その鈴仙から発せられた激流のような波長の影響か。
中山もここで、自分の真なる力の一端を取り戻そうとしていた。
中山「―――動かざる事、山 の 如 し!!」
鈴仙「(――あ、あの動きは…!?)」
かつて中山が森崎の前に立っていた時、強豪のシュートを悉く弾き返した根性ブロック。
――自らの魂すら削らんとする命がけの動作を受け、観客達には「ソウルブロック」と評された、中山政男最大の技。
彼は無意識に、その極意を再現する事に成功していた。
*中山が必殺ブロック「ソウルブロック(1/4でブロック+8、250消費)」を思い出しました。
116 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 00:18:28 ID:pD74OZY2
先着2名様で、
★鈴仙→マインドブローイング 57 ( ! card )( ! dice + ! dice )+(フリー補正+2)=★
★中山→ソウルブロック 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【鈴仙】−【中山】
≧5→鈴仙のシュートはこれまでに無い軌道を描き、中山を吹き飛ばす…!?
≧2→鈴仙のシュートが中山のブロックを押し切る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球になり、引きわける。
≦−2→中山がシュートをブロックし……!?
【補足・補正・備考】
この判定では、鈴仙のスキル・狂気の瞳及び中山のスキル・底知れぬポテンシャルは発動しません。
中山のソウルブロックは本来1/4で発動ですが、今回はイベントにより必ず発動します。
117 :
森崎名無しさん
:2014/02/28(金) 00:18:40 ID:???
★鈴仙→マインドブローイング 57 (
ダイヤ9
)(
4
+
2
)+(フリー補正+2)=★
118 :
森崎名無しさん
:2014/02/28(金) 00:19:00 ID:???
★鈴仙→マインドブローイング 57 (
クラブA
)(
6
+
1
)+(フリー補正+2)=★
119 :
森崎名無しさん
:2014/02/28(金) 00:20:10 ID:???
★中山→ソウルブロック 55 (
クラブQ
)(
3
+
1
)=★
120 :
森崎名無しさん
:2014/02/28(金) 00:20:24 ID:???
★中山→ソウルブロック 55 (
クラブ3
)(
3
+
2
)=★
121 :
森崎名無しさん
:2014/02/28(金) 00:21:56 ID:???
よっしゃ!新シュートフラグ!?一人で撃てるのは貴重だぜ!
中山さんタックルのほうがよかったかな?と思ったけど修行で習得してくるかな
アルシオンをことごとく止めたあのタックルアここでも見たい
122 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 00:23:04 ID:???
鈴仙が中山に勝利! そして……!?
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
>>112
3票決にしたら集まらないか不安でしたが、皆様に即答して頂いて良かったですw
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
123 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 23:33:47 ID:???
こんばんは、今日も更新を始めていきます。
>>121
普通の勝利だったら、新シュートフラグでしたが…?
今の中山さんの能力だったら、本当はブロックよりもタックルの方が輝ける…という事情もありますね。
★鈴仙→マインドブローイング 57 ( ダイヤ9 )( 4 + 2 )+(フリー補正+2)=65★
★中山→ソウルブロック 55 ( クラブQ )( 3 + 1 )=59★
≧5→鈴仙のシュートはこれまでに無い軌道を描き、中山を吹き飛ばす…!?
鈴仙の足元から、波状に揺らめく赤い光が溢れる。
鈴仙が佳歩との特訓で開発した必殺シュート――幻波・赤眼催眠<<マインドブローイング
124 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/02/28(金) 23:35:44 ID:???
すみません…お恥ずかしながら書き込みミスをやっちゃいました。
申し訳ないですが、上のレスは透明削除をして頂ければ幸いです。
ホントはwordとかで下書きした方が良いですよね…いつもは、慣れもあって直に書き込もうとしてますが(汗
更新の方は、もうちょっとお待ち頂ければ幸いです。
125 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 00:41:35 ID:???
★鈴仙→マインドブローイング 57 ( ダイヤ9 )( 4 + 2 )+(フリー補正+2)=65★
★中山→ソウルブロック 55 ( クラブQ )( 3 + 1 )=59★
≧5→鈴仙のシュートはこれまでに無い軌道を描き、中山を吹き飛ばす…!?
鈴仙の足元から、波状に揺らめく赤い光が溢れる。
鈴仙が佳歩との特訓で開発した必殺シュート――幻波・赤眼催眠<<マインドブローイング>>。
それは元来、並みのシュート以上のパワーも秘めてはいたが、
その本質は強烈な波長を風に乗せる事でボールに複雑な軌道を持たせつつも高速で飛ばす、
スピードとテクニック重視のシュートであった。
ゴォッ………ォォオオオオオオオッ!
果たして、只今鈴仙が放ったシュートは、そのシュートの特性からは大きく外れていた。
中山「これは―――……ッ!?」
全身全霊を捧げたブロックに出た中山が、驚愕に目を剥く事も不自然では無かった。
何故なら、鈴仙の放ったシュートは――彼女のプレーを良く知っていた筈の中山にとって、全くに異質だったからである。
126 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 00:42:36 ID:???
ゴッ――オオオオッ……!!
まず、そのシュートの軌道はこれまでのように左右に大きくブレる物では無く、ただひたすらに真っ直ぐだった。
ジェット機のエンジン音にも似た効果音を放ちながら、そのシュートは中山の方向へとゆっくりと飛来していく。
ギュウウッ――……ギュンギュンギュンギュンギュンギュンッ!
次に、そのシュートには縦横方向の変化は無い代わりに、時間軸に関して非常に活発な変化を示していた。
即ち――その遅いシュートは、中山の手前に向かうと指数関数的な加速を行いつつ襲来していた。
そして、最後に。
中山「(駄目だ! 俺とて矜持がある! 俺には、鈴仙さんの精神の炸裂を――受け止める義務があるッ!)
――う、うぉおおおおおおおおおおっ!!」
ギュンギュンギュンギュンッ! バギッ…!
このシュートに対しても、やはり優秀な選手であった中山は…最高のブロックを見せて、
鈴仙のシュートを胸で受け止める事に成功するが。
ドゴッ! ……バッゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!
中山「ぐ、ぐわああぁぁぁぁああああ……!?」
そのシュートは、中山にとって恐ろしい事に……人体に当たるとその波長を炸裂させるタイプのシュート。
端的に言えば、パワーシュートだった。
まるでフランドールのスターボウブレイクをも彷彿とされる…否。
最終的な速度と精度の面ではそれをも大きく上回ったそれは、中山の身体を意図も容易く吹き飛ばし。
ォオオオオオオオ……ッ! ドオン!!
その背後にある、輝夜の愛蔵していた盆栽の数々を瞬時に、黒色と深緑の粉末へと変えたのだった。
127 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 00:43:54 ID:???
鈴仙「はえ〜っ、すっごいシュート……」
――このシュートを放ったのが一体誰なのか、鈴仙は皆目見当が付かず。
それから暫くして自分以外にシュートを放つ人物は有り得ないという事実に気が付くと、
…やはり、起こり得る筈の無い現実に首を傾げるのだが。
中山「あいたた……。 ――それだ、鈴仙さん! それこそが、君の望んでいたプレーじゃないのか!?
感情を爆発させて、他者の誰にも邪魔されず! ただ、自分自身の為に放つシュート。
それが、このシュートなんじゃないか!」
――中山はやはり、持ち前の賢しさでこのシュートの本質を見破る。
これこそが、取りとめの無い悩みに覆われた鈴仙という普通の少女が
独力で放ちうる最高のシュートである筈だ、と。
しかし、中山は同時にこの技が未だ未完成であるという事も察せざるを得なかった。 つまり――。
鈴仙「う、うんっ。 私もそう思うんだけど……。 でも、なんというかマグレっぽいって言うか。
さっきみたいな状況だからこそ撃てただけ、みたいな……」
中山「(そう、恐らくは鈴仙さんの言う通り。 ……このシュートは、今の鈴仙さんでは、
完全には扱えこなせまい。 【自身の感情が昂った時に、限定的に使える必殺技】に過ぎないだろう。
当然、それは【今後の鍛練や成長により、克服できる水準】ではあろうが……)」
――つまり、鈴仙のその技は完成を見ても未だ未完成。
いついかなる時でも、体力さえあれば放てる代物では無かった。
だがしかし、それでも……このシュートは。中山との対峙は。
鈴仙の中で、これまでの問答では決して得る事の出来なかった力を与えていたのは事実だった。
鈴仙は戸惑いの中にも確かに……これまでには無い、充足感を得ていたからだ。
鈴仙「(――私は……結局、抗い続けるしかないのよね。
分からないなら、分からないと開き直って、前に進むしかない。 私の道は、私が歩いて――選んでみせる。
今はまだ――なんっにも分からないけれど)」
128 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 00:45:20 ID:???
中山はあれきり、夜の竹林の闇に消えた。 そして鈴仙の心もまた、今は深い闇。
結局のところは、中山の言葉も、中山も行為も…鈴仙に対して明確な答えを見出してはくれなかったからである。
中山は、ただ単に、鈴仙の在り方を無条件に認めただけだった。
鈴仙「(でも――それで充分。 私は……私なんだから)」
しかし、鈴仙にとってはその「無条件に認められる」という行為が、まるで神の慈悲であるかのように思えた。
試合で失敗しても、周囲を失望させても、観客からの人気が得られず、疎まれても。――自分はきっと、認められる。
その確信こそが、闇の中にいる鈴仙にとっては貴重な。 ――そして、自分自身だけが持つ、確かな灯だった。
……ちなみに、その次の朝。 永遠亭の話題は中山の離脱よりも、
輝夜の盆栽を破壊した鈴仙への厳罰に関する内容で持ち切りとなっていた。
(後で知った事だが、中山はそれとなく永琳に自身の離脱に関する口添えをしておいたらしい)
*鈴仙が新必殺シュート「マインドエクスプロージョン(シュート+8→9、吹飛2、1/4で敵GKにバランス崩しペナ)250消費」
を不完全に習得しました。(シュート力の矢印による増加は、スキル・狂気の瞳LV3による補正となります)
*このシュートは常時使用する事が出来ず、窮地に瀕した時など、鈴仙の感情の高ぶりが発動の条件となります。
(今後のイベント進行や特訓内容等によって、通常の必殺技と同じように使用する事が出来るようになります)
*中山が、永遠亭ルナティックスを一時的に離脱しました。復帰は暫く後になります。
129 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 00:47:27 ID:FJmMc/cQ
〜9月1週・固定イベントフェイズ〜
【鈴仙のお小遣い・9月】
そうして、鈴仙への厳罰の内容が、
「明日、
美味亭
で
光学迷彩スーツ
を着て
ポスト懸垂
をする」
と決まったその日の夜。
鈴仙「し、しっしょ〜……お小遣いください……」
卑しくも、鈴仙は金目当てに永琳の部屋へと転がりこんだ…とは永琳の弁であり、
鈴仙はせめてその荒んだ心を、お小遣いで癒そうとしていたのである。
永琳「…あんたの耳にも修理費が掛かったしねぇ。ウチも金欠だから、一体幾らまで出せるか…」
永琳は出費を渋る時、口癖のように「ウチは金欠だから」と唱えるが――それがどうしようも無い欺瞞である事は、
永琳と輝夜以外の永遠亭の住人は良く知っていた。実際に、名無しウサギ達の中でも、
輝夜が小遣い
6
2
8
4
2
円とPS4を手に、
自室でブイブイ言わせているという悪名は名高い。
(ちなみに、鈴仙がアイデンティティを失ってまで差し出した耳の修理代は
2
000円だったらしい…)
130 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 00:48:29 ID:FJmMc/cQ
――と、そうした裏事情はさておいて。 永琳は果たして、鈴仙の手のひらに幾ばくかの金銭を与えたもうた。
先着1名様で
★鈴仙のお小遣い9月分→(永琳印象値29)×! dice ×10=★
と書き込んでください。合計が鈴仙の今月のお小遣いになります。
*永琳印象値は、この判定では50でカンストになります。
131 :
森崎名無しさん
:2014/03/01(土) 00:48:40 ID:???
★鈴仙のお小遣い9月分→(永琳印象値29)×
4
×10=★
132 :
森崎名無しさん
:2014/03/01(土) 00:48:46 ID:???
★鈴仙のお小遣い9月分→(永琳印象値29)×
2
×10=★
133 :
森崎名無しさん
:2014/03/01(土) 00:48:54 ID:???
★鈴仙のお小遣い9月分→(永琳印象値29)×
6
×10=★
134 :
森崎名無しさん
:2014/03/01(土) 00:49:44 ID:???
って、ん?美味亭?
135 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 01:21:35 ID:FJmMc/cQ
★鈴仙のお小遣い9月分→(永琳印象値29)× 4 ×10=1160★
→1160円も貰った!
鈴仙「やった! 今月もお札さんがある!」
永琳「(……まぁ、この程度が相場でしょうね)」
永琳にとっては可も無く不可も無く。鈴仙にとっては中々の金額である1160円は、
この両者に対してwin-winの関係を構築する事に成功していた。
鈴仙はそれから部屋を出て、自分の寝室の布団に潜り……。
そこから、某県某所の食事処にて人知れず鍛錬を強いられる自分の未来を思い出し、
一人涙するのだった。
*所持金が増加します。 6110→7270
136 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/01(土) 01:25:13 ID:FJmMc/cQ
――と、いったところで今日の更新はここまでにしようと思います。
>>134
どこかの世界のどこかの町にあるらしい、絶品料理を取り扱う料亭ですね。
ツンデレなお父さんや、能力は少し頼り無いけど料理は絶品のGKがいたりします。
折角美味亭が出て来たので、少し判定を用意しました。
元ネタのスレ様には恐縮ですが、本編とは(殆ど)関係無いおまけイベントとして、
他意無く引いて頂ければと思います。
先着1名様で、
★鈴仙in美味亭→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→町周辺を歩き回っていたら、「技マシンショップ」なる店を発見!?
ダイヤ→ツンデレの初老の男から料理の極意を習い、料理が上手くなる!?
ハート・スペード→特に何も無かった。
クラブ→誰かに「このうどんはできそこないだ。 食べられないよ」と罵られて(?)イラっとする。
クラブA→並行世界の鈴仙と意識が入れ替わる!? それってヤバいんじゃ…?
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
137 :
森崎名無しさん
:2014/03/01(土) 01:26:36 ID:???
★鈴仙in美味亭→
クラブQ
★
138 :
森崎名無しさん
:2014/03/01(土) 21:56:52 ID:???
自分が心にドロドロと溜めていた感情を爆発させることによりシュートする
やっぱり地獄の住人なんじゃなかろうかこの人……
139 :
森崎名無しさん
:2014/03/01(土) 22:01:31 ID:???
まさに獅子咆哮弾だね。
猛虎高飛車でもいいような、いや、キャラ的に似合わないか。
140 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/02(日) 01:12:51 ID:KJ5dWsIo
こんばんは、今日ももう終わり明日になりましたが、休みなので少し更新します。
>>138-139
まあ、妹紅のネオヴォルケイノも同じような原理だったりしますし、
そこを深く言われると、このスレの登場人物は皆地獄の住人になってしまいますので、ご容赦くださいw
……と書いて、「皆地獄の住人」というのが案外間違ってないような気がしてきました…(汗)
141 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/02(日) 01:14:45 ID:KJ5dWsIo
★鈴仙in美味亭→ クラブQ ★
クラブ→誰かに「このうどんはできそこないだ。 食べられないよ」と罵られて(?)イラっとする。
鈴仙「ひゃくいーち……、ひゃくにーっ……」
……鈴仙が永琳からの労いを受け取った次の日の夜。
鈴仙は月の技術(としか永琳は教えてくれなかったので、そう信じる事にした)により外界へと赴き、
光学迷彩のスーツを身に纏いながら、とある邸宅の前にゴールポストを置き懸垂を行っていた。
鈴仙「ひゃくさーん、ひゃくよーん……(うう、一体どういう理屈でこんな事を……?
いや、今の私なら分かるわ、師匠の意図が。 ――つまり、「意味なんてない」のよね……!?)」
永琳の勅命を無条件に聞いていた時期から、
さしもの鈴仙も少しは師匠の指示の意図を理解するよう努力を始めてはいたが、
残念な事に、そのいじましい努力は全くの徒労だった上に、
意図を理解出来た所で鈴仙には拒否権など元より存在しなかった。
鈴仙「ひゃく…ごー、ひゃく……ろーく……(大体、どうしてサッカーで両腕を鍛える必要があるって言うのよぉ…。
このスーツもハイテクなのかもしれないけど、なんだか重いし…。
――今度、妖怪の山の河童のバザーにでもいって、文句を言い付けてやらなくちゃ)」
ちなみに、鈴仙に着せられた河童謹製の光学迷彩スーツの目的。
表向きは外界の人間達に怪しまれないようにする為ではあったが、
裏の目的として、その重量で鈴仙に不要な負荷を掛けさせようという永琳なりの配慮…即ち嗜虐心が働いている。
なお、何の妖力も持たぬ人間から姿を隠すだけならば、実は鈴仙の波長操作能力で充分に事足りるのであるが…。
それを指摘した後が怖かった為、彼女はその事実から能動的に目を背けていた。
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