キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【伝説の】Another-CU_9【継承者】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/22(火) 12:47:04 ID:PG0gsAI6




この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援してあげて下さい。




383 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 19:33:11 ID:???

> C スペルマンと話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(スペルマンか…)

 バルサとの試合中、怪我の功名ともいうべき偶然でスペルマンの背景に迫る事が出来た。
 彼が自称していた経歴が嘘、または不十分な物であったと分かったのだ。
 引いては、彼がまだ自分を含む皆に心を開いていない事も明らかになった。

三杉(いや、心を開いていないというのは正しくない表現かも知れない。
   彼はただ、自分を何らかの殻の中に閉じ込めているだけの気がする。)

 元々身体能力についてはシーザーコーチからもお墨付きが出ているスペルマンだ。
 その彼がCBとして殻を破ってくれたら、チームの安定力も増す。
 ついでに、隠されていた彼の経歴、以前やっていた何らかの個人競技の正体も気になる。
 そのため、三杉は何処かで交流を取りたいと考えていた。

三杉(よし、思い立ったらだ。)

 ちょうど今、彼は端の席で朝食を取っている。
 三杉はカプチーノのカップを持ち、彼の席へと向かった。

三杉「やあ、ここいいかな?」

スペルマン「…どうぞ。」

384 :短いですが今日はこれだけでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 19:35:47 ID:???

 ズイ…

 許可を得て、三杉はスペルマンの前の席へと腰掛けた。
 取り敢えず相席を拒否するようなつもりはないようで助かった。
 まあ2年以上の付き合いで、その程度を拒否されても悲しいところだが。

 目の前のスペルマンは行儀良くスモークサーモンを口に運んでいる。
 身体はブンナークに次いで大柄だが、作法を見れば彼ほど粗野でない事は分かる。


☆会話の切っ掛けはどんな話題にしまっか?

 A バルサ戦の最終スコアについて話す
 B スペルマンのラフなプレイについて話す
 C スペルマンの過去をいきなり聞いてみる
 D 両足どちらでもシュート出来るよう、これから特訓する件について話す
 E バルサとディエゴをボコボコにしてやった件について笑う
 F 男と女のetcについて話す
 G その他(自由記述)

2票決です、メル欄は空白っす。

385 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:37:38 ID:qTNKL3a2
B

386 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:42:35 ID:Qxfx5PBU
A

387 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:46:22 ID:yo/ANgDw
A

388 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:49:43 ID:???
E ガレリィ「ふわぁ〜ははははははww」

389 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:04:21 ID:???

> A バルサ戦の最終スコアについて話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「そう言えば昨日の試合…。」

スペルマン「ん?」

三杉「ミハエルの事があったから話すどころじゃなかったが、スコアは3−1で終えられたね。」

スペルマン「そうだね。 遺憾はありつつも、キャプテンの希望には添えられたと思うよ。」

三杉「感謝の極みだよ。 お陰様でこちらもうまくやれた。」


――――――――
―――――
――

三杉『でもキミは失点という『結果』に対し、ゴールという形で返せない事を悔しがっている。
    それは団体競技をやっている選手の考え方じゃない。
    テニスみたいな個人競技をやっている選手の考え方だ。』

スペルマン『その通りだね。 ボクも迂闊な事を言ったものだ。』

 三杉の言葉は正しく、スペルマンも思わず頷くしかなかった。
 自らのミスを許せない感情の昂ぶりがそれ(本音)を言わせてしまったのだろう。

スペルマン『それで… その仮説が事実だったとしてどうするんだい?
       全く意味もなくそんな話題を口にしたわけじゃないよね?』

三杉『もちろんだ』 ニヤ

390 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:07:07 ID:???

 《CASE1:他の分野で才気を発揮していた者》であったスペルマンが、サッカーで花開いていない。
 その原因を三杉はここまでの会話でほぼ特定した。
 原因さえ判れば、博打でもなんでも強引に開花を促す方法の見当がつく。

三杉『PKを与えたキミの直接的なミスは僕達前線が返す。
    その代価としてこの試合、キミには今まで以上に守備を専心して貰う。
    こんな取引はどうかな?』

スペルマン『ハァ…カチンとくる言い方だ。 ワザとなんだろうけどさ。』

三杉『それが団体競技であるサッカーの常識だ、本来なら取引なんてするまでもなくね。
    でもキミが個人競技のメンタルのまま、サッカーを受け入れ切れていないなら止む無しだ。』

スペルマン『分かってるよ、悪いのはボクの方だってのは。 いいよ、その取引で良い。』

三杉『待った、僕の要求をもう少し具体的に言わせてもらう。』

スペルマン『具体的ぃ?』

三杉『以前取り組んでいた個人競技の動きを守備に取り入れるんだ。
    方法は問わない、キミのアイデアに任せるよ。』

391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:08:49 ID:???

スペルマン『ハァッ!? 何を言ってんだ、そんなの御免だよ!』

三杉『単に守備に専心する程度ならキミはちゃんとやっている。
    僕は今まで以上に$齔Sして貰うと言った筈だよ。』

スペルマン『屁理屈言うなよ、それは条件の後出しだ!』

三杉『それもそうだね。 それではこれは取り下げる事にする。』

スペルマン『なんっ…!?』

三杉『前線である僕達はあと2%_取って、キミのPK分を返すよ。
    キミは今まで通り守備に専心してくれれば良い。』

スペルマン『だからあと1点くらいなら取られてもイイって? 今まで中盤戦で散々苦労しているし、
        キミもディエゴ・ブランドーにやられっぱなし… それなのにここから2点も取るつもり
        だなんて、少し大言壮語が過ぎるじゃないの?』

三杉『だからイイんだよ。』

スペルマン『…何が。』

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:10:12 ID:???

三杉『こう言ったからには、僕はどうしてもあと2点取らなくちゃ赤っ恥だ。
    そしてキミはそんなこと言われたからには、もう1点だってやる訳にはいかない。
    これは僕とキミの個人的な勝負だよ、ちょっとしたね。』

スペルマン『ハンッ、下らない… キャプテンはとんだバカヤローだ。』

三杉『だからイイんだよ。』

スペルマン『ああ、だから気に入った。 不本意だけど挑発に乗ってやるさ。』


――
―――――
――――――――

三杉「ま、正直なところ、あの時点では2点取るどころか敗北の可能性も大きいと考えていた。」

スペルマン「…だろうね。」

三杉「だからあの時は、両者にとって良い意味で尻に火が付いた。」

スペルマン「分からなくもないよ、そういうモチベーションの上げ方は。 結果、ディエゴ・ブランドーの
        退場を誘発した上に、ボクの方もまんまとキミの思い通りに動かされてしまったわけだ。
        キャプテンは扇動者に向いている思うよ。」

三杉「褒め言葉として受け取っておくよ。」

393 :本日これだけ〜アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:11:29 ID:???

 結局あの後ディエゴは退場し、スコアは3−1で終了。
 三杉を含む前線の攻撃陣は2点追加し、スペルマンを含む守備陣は1失点で抑えきった。
 三杉とスペルマンの個人的な勝負は引き分け、ヴィオラは勝利で終わる事が出来た。
 馬鹿げた勝負だったが、結果としてはベストを導くことになったのだ。

 またこれによって三杉は益々スペルマンの開花はチームにとって不可欠だと確信もした。
 問題はどうやって彼をその気にさせるかである。


☆さて何を話しますか?

 A スペルマンの過去について追及してみる
 B 試合で見せた、少しアクロバティックだったブロックを話題にする
 C 今後も同じように勝負をしようと持ちかける
 D 今サッカーをしているのはスペルマンの本意なのか聞いてみる
 E 敢えてどうでもいい事を聞いてみる
 F その他(自由記述)

3票決です、メル欄空白で。

394 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:14:45 ID:mTG8zH+M


395 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:16:02 ID:BbwnhYqA
D

396 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:37:28 ID:oWzIU3EE


397 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:45:34 ID:NByFPQWs
D

398 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 19:09:52 ID:dYkG15w6
B

399 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 00:13:25 ID:???

> B 試合で見せた、少しアクロバティックだったブロックを話題にする
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ところでスペルマン。」

スペルマン「なんだい?」

三杉「試合終了近くで、何だかアクロバティックなブロックをしていたよね。」

スペルマン「………」

三杉「アレを物に出来れば…」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★『問題はどうやって彼をその気にさせるか』だった筈です→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 スペルマンは手で三杉の発言を遮った
《ダイヤ数字〜クラブ》 スペルマンは無言で立ち上がった
《JOKER》 スペルマンは黙って聞いた

400 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:14:16 ID:???
 ★『問題はどうやって彼をその気にさせるか』だった筈です→ クラブ4

401 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:15:20 ID:???
そりゃあ大失敗、ですよねー

402 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:17:24 ID:???
逸ってはいかんかったのだ

403 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:32:24 ID:???
恋人にはチクチクできても
サッカーのことになると落ち着きがなくなっちゃうのさ

404 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 01:04:44 ID:???

>《クラブ》 スペルマンは無言で立ち上がった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「アレを物に出来れば

 ガタッ

 言い終えるより早くスペルマンは席を立ち上がった。
 驚いて三杉は彼の方を向くが、スペルマンは三杉の方を全く見ていない。

 三杉の言葉が聞こえなかった、なんて事は有り得ない。
 『そう言えば』と話題変更の宣言をした時、スペルマンは確かに相槌を打ったからだ。
 つまりこれは無視であり、これ以上何か話をする気はないという彼の宣言なのだ。

三杉(そ、それはそうだろうっ…! 何故ここで欲が先に出る!?)

 スペルマンの横顔は酷く冷たく見えた。
 三杉は間もなく自身の大きな間違いに気が付いたが、後悔は先に立たない。

スペルマン「優秀なブロッカーが欲しいだけなら、そういう人材をスカウトしたら良いと思うよ?」

 食器トレイを手に取りながらスペルマンはそう言い放った。
 三杉は…

405 :重大な分岐になる可能性が高いですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 01:07:02 ID:???

☆どうしますか?

 A 今は返す言葉が無い。
 B それをしたらスペルマンのポジションがなくなると通告する
 C スペルマンを非難する(要記述:何に対して)
 D 取り敢えず謝る。(要記述:何に対して)
 E 誤解だと言う。(要記述:何がどう誤解なのか)
 F スペルマンの前に立って呼び止める(要記述:なんと言って呼び止めるか)
 G その他(自由記述)

3票決です、2014年6月22日12時〜13時の間のみ投票を受け付けます。
どの選択肢も3票に満たなかった場合、全投票は無効となり自動的に進行致します。

406 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 01:16:58 ID:???
きっついなぁ

謝るか、呼び止めるか

407 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 01:16:58 ID:???
さあ、どうするか。
誤って許す、許さないだけじゃダメだと思う

408 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 02:30:46 ID:???
ブロックなら反則が起こらない・・・か?
う〜む・・・

409 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 04:10:14 ID:aTqkixcU
E
君をただ単にブロッカーにするため、あの時のブロックの話題をしたのではない。
勝負は引き分けに終わったけど、君が僕との勝負に負けたくないがためにした
あのブロックの動きこそが個人競技の応用じゃないかと推測して、その確認がしたかった。

ブロックの描写から先にしてからの個人競技取り入れどうのこうのは後出しだったから、こういう話題にしたかった

410 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 04:15:04 ID:???
ジョーや力石よろしくみたいに、誰か怪我させたのかな。皆どっちかと言うと被害者寄り立場だったけど。
流石にブロックが嫌なんてこと無いだろうから、アクロバットな動きするのが嫌って事だろうし。
もしかしたら、この動きのせいで怪我でもした?
何言ってもヤブヘビな気がして腰が引けちまうよ……今は置いとくべきかなぁ。
若干逃げっぽいけど、また後で話す約束を取り付けるようにしてみるか。

411 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 04:20:25 ID:???
多分俺投票時間いないだろうから他人任せになる

自分が重要と思ってるのは
 
 >馬鹿げた勝負だったが、結果としてはベストを導くことになったのだ。
  三杉は益々スペルマンの開花はチームにとって不可欠だと確信もした。
  問題はどうやって彼をその気にさせるかである。

かな

412 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 06:29:09 ID:???
F はっきりと言おう、現状最終ラインのウィークポイントは君だ。
要所でのプレイでチームは助けられているし、ラフプレイは武器になりえる。
だがそれだけに頼っていられないのは分かっているはずだ、それに走ればディエゴほどのプレイヤーでも退場する。

ジョアンコーチはブロッカーとして君を誘ったとは思えない、かつての競技とサッカーの融合がコーチに狙いだと僕は踏んでいる。
できないのなら構わない、長い目で見れば大成するかもしれない、それを踏まえて作戦も立てる。
ただ、ジョアンコーチとシーザーコーチ、この2人からお墨付きを貰ったのは君一人だけだ。
大事なことを付け加える、キャプテンとして僕は君に期待している。


長〜いもっとコンパクトにしたほうがよいかな

413 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 09:20:24 ID:???
>>409のブロックから入るつもりだった、というのも良いけど
>>412のラフプレーによるスーパープレイヤーディエゴの退場を絡めているのはディ・モールトベネ!だと思う。

414 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 12:34:52 ID:aTqkixcU
E
時間制限大丈夫かな

415 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 12:36:18 ID:aTqkixcU
>>409の内容でお願いします

416 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 12:46:23 ID:aLtv24bU
>>409

417 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 22:28:29 ID:???
ご考察頂いて有り難く思います。
しかし恐縮ながら、スペルマンの心を開かせる言葉としては的を外した物でした。
今後の展開を全て断言する事はスレ主の私でも出来ませんが、
スペルマンの主役回というものはほぼ消滅。
それどころか、彼はフロレンティア・ヴィオラから去る事になりそうです。
ただこれは三杉の過ちがどうと言う以上に、スペルマンのナイーブさがそうさせるのだと言っておきます。

418 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 22:30:09 ID:???
やっぱりさよならか…

419 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 22:33:53 ID:???
まぁしゃーないな、こういう可能性のほうが高いと思ってたし
とりあえずDFどうするか考えよう

420 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 22:45:55 ID:aLtv24bU
うーん結局キャラが立たないままだったな
残念

421 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:21:09 ID:???
もしスペルマンがヴィオラを去るとすると
以前のモブを一生懸命鍛えないとならないのか……
正直そんな時間の余裕はないんだけどなぁ

422 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:43:15 ID:???
カードの女神に翻弄されるしか手立てがないな…運は一番公平なものだしさ
もちろん判定だけでなく他のキャラにも意見を聞いて、
今抱えてる重大な選択には自ら手を触れないよう心掛けないと

423 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:44:43 ID:???
穴を埋めるより、しばらくは長所鍛えて押しまくる方が遥かに建設的だと思う
現実問題、この穴を埋めるなんて時間をかけても難しいし

424 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:50:40 ID:???
これでスペルマンの出番がおしまいは後味が悪すぎる
せめて別の場所で大成して欲しいものだ

425 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:51:35 ID:???
>>424
カンピオーネで敵として登場の可能性ある

426 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:56:04 ID:???
残念だけど今まであまり接してこなかったから信頼が足りなかったかな

427 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:57:24 ID:???
今までの信頼うんぬんじゃなくて
単純にわかりやすすぎる地雷踏んだだけ

428 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:07:10 ID:IOG2DnXQ
>>393の選択肢の中でどう考えてもBだけ即物的で変だったものな

429 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:09:00 ID:IOG2DnXQ
貴公子ポイント消費でリセットとか出来ないかな
中山、バンビの離脱は納得行くものだったけど、これはあまりにキツイ。

430 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:13:44 ID:???
見え透いた地雷踏み抜いたペナだろ、投票してない俺が咎めるのもアレだけど
>彼はフロレンティア・ヴィオラから去る事になりそうです
って書いてあるしなり"そう"だからまだ何とかなるかも?
確率はめっさ低いだろうけど

431 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:15:56 ID:???
仕方ないかな。
スペルマン主役会を楽しみにしてただけあって残念だ。
ただ戦力的な意味では不安ががが。
モブのDF力は見てないけど、どう考えても今までより落ちるよなぁ

432 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:17:48 ID:???
地雷だと言われると、そうではないと言いたくなる

>>272にある描写ではスペルマンは何か試そうとしてて、それは>>390で出た個人競技の動きではないかと判断した
その事について言及したのは、あくまで判断の確認がしたかったためであって
三杉がこれやれはよはよと勝手に言わなければ、スペルマンのやる気をちゃんと見ていたぞって話になっていたのではないだろうか

433 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:20:32 ID:???
地雷です

434 :430:2014/06/23(月) 00:26:15 ID:???
俺が思うに
スペルマン(この場面はやってみよう…)
は試すような、というよりあんまりやりたくないけどって感じだね
とくに>>390→>391の

>三杉『以前取り組んでいた個人競技の動きを守備に取り入れるんだ。
    方法は問わない、キミのアイデアに任せるよ。』

>スペルマン『ハァッ!? 何を言ってんだ、そんなの"御免"だよ!』

ってとこ見て思ったけどその個人競技を利用したことはあまりやりたくなかったんじゃないかなって思う
「無理だよ!」じゃなくて「御免だよ!」って言ってるところからできるけどやりたくないんだなって俺は思ってた
だから過去とかはあまり直接触れるのは避けたかったのよ

435 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:27:10 ID:???
うん、明らかに嫌がってたよね

436 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:35:10 ID:???
そゆこと、あらかじめ俺が気付いてるなら言っとけばよかったけど
言おうとしたときにはもう決まってたし・・・

今回の投票で一つ言わせてもらうとかなりきつい言い方かもしれんが
周りに流されるなってとこかな?
こういう重要そうな選択肢はほかの人が選んでるから俺もこれにしよう
っていう考えがあるならもう少し考えてほしいかな

いや、ちゃんと考えて選んだならこの発言してる俺が悪いんだけど・・・
あー、本当に俺もごめんなさい、気が利かなくてごめんなさい、マジで本当にごめんなさい

437 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:44:04 ID:???
これが、あいつのプレイもっと見てみたかったな、な心境

438 :432:2014/06/23(月) 00:57:44 ID:???
>>436
こちらも考えもなしに選択を選んだ上に
無い知恵絞っていい訳じみたものを出してごめんなさい。

リカバリー効くようなものじゃない結果を招いてしまったし、もう判定しか参加しないよ
本当に一つの物語をつぶしてしまってごめんなさい…

439 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:58:44 ID:???
これから別の部分で挽回していこうぜ、ドンマイ

440 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 01:05:58 ID:???
>>438
いや、正直俺も起こったりする資格もないんだけどね・・・
>>430で俺も行ったしひょっとしたらうまくいく可能性もある
3人寄らば文殊の知恵って言葉もあるしなるべくみんなで考えてけばいい
もっともここにいるのは3人ばかしじゃないからもっといい知恵出せるはず

俺だって流される時なんてよくある
とにかくスペルマンを何とかしてここに止める方法(露骨すぎはさすがにNG)を考えよう
アナカンさんがもう無理って言ったときようにスペルマンが去った後のことも

441 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 01:14:36 ID:???
「僕のことは嫌いになってもヴィオラのことは嫌いにならないでくれ!」

442 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 02:15:13 ID:???
重要キャラがいなくなってもなんとかなるもんさ

某ロストがあるスレのせいで味方がいなくなることに耐性が付いてしまった

443 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 02:41:55 ID:???
人物紹介にも書き続けてましたが、誰もスペルマンの本当の過去は知らなかったんです。
しかし三杉は洞察によってスペルマンの過去の片鱗に初めて迫りました。
そしてそれはスペルマンにとって大きなターニングポイントを覚悟させました。

また誰にも知られたくないと仮面を被ってきた彼ですが、でも奥底では変わりたいとも考えていた筈です。
プレイヤーとしても、このままではダメだと内心考えている描写が試合中増えていたとも思います。
彼は何をすればプレイヤーとして一段上がれるか、明らかに判っています。
でもそれが心の問題で出来ない、触れたくないというのあります。

彼に必要なのは心のケアであり、そのために過去と向き合うことでした。
三杉はスペルマン一人で向き合えなかった過去を解りたいと思ってくれるか…
強く追及されれば、彼は少なくとも三杉に隠していた秘密を話したでしょう。
そして彼のこれまでのプレイが決して手抜きだったわけではなく、これまでの彼として全力だったと判って貰おうとしたでしょう。
スペルマンの覚醒はそこからでした。

しかしスペルマンは三杉が優秀なDFが欲しいだけだと誤解しました。
一度見せたからには、高い守備能力を今後も当然求められる。
自分はそれに応える事は出来ないと思い込んでいる。
この心的圧力はスペルマンに逆の意味で重荷を下ろす決断をさせても仕方がありません。

今回の選択肢がこうなってしまった理由は以上です。
Bの選択をした方がそんなつもりはなかったと思われるかも知れません。
しかし自分がどういう意図だったかという事よりも、相手がどう受け取るかが優先する場合はどうしてもあります。
なのでご理解頂きたいと思います、只のゲームて不愉快にさせて大変申し訳ありません。

444 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:47:56 ID:???

>>418-419
さよならまで予見されていたとは驚きました。
しかし確かに後者の選択ではうまく凌げる可能性は非常に低い物になっておりました。
厳しさは伝わっていたということですね。

>>420
キャラのバックボーンというか隠れ設定は定まっていました。
それが表に出るか出ないかという所です。

>>421
その場合、目の前の試合はモブに出て貰うしかないでしょうね。

>>422
今後の展開は思い描いていますが、細かいところはキャラがどう動くかですからね。

>>423
私もそちらを推奨致します。
他の外伝様のようにモブが主戦に躍り出るような想定はありませんので。

445 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:49:19 ID:???

>>424-425、>>429
スペルマンの離脱は、彼のキャラクターゆえに元々可能性がありました。
それゆえにゲームオーバーややり直しになる事はなく、こちらの分岐に進んでいるとご理解下さい。
ヴィオラを去った時、その後の登場予定については今の段階では語れません。

>>426-428、>>433
そうですね。恐縮ですがBとCは地雷でした。

>>431、>>437
期待して頂いていたのに、大変申し訳ありません。
ただどうなっても物語やバランスが崩壊するような事にはならない予定です。

>>434-435
全くご考察の通りです。
ただし、だからこそ彼の力を引き出すには過去に直接触れなくてはいけませんでした。
土足で入り込むべきではないと思われるかも知れませんが、
既に三杉は片足を突っ込んでいたのです。


>>436
こういった複数の方々が選択に参加する場では当然起こり得る事ですよね。
しかもうちのスレは無駄に時間がかかって長引いています。
過去の記述を記憶していて、判断に至るとはなかなか難しいのは当然です。

446 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:52:03 ID:???

>>438
アナカンというスレは時に容赦なかったり理不尽だったりしてしまいます。

ただ言っておきたいのは、エピソードが変わってしまう可能性は否定しませんが、
物語が潰れたわけでは全くありませんという事です。
全ての選択に正着を打ち続けるなんてそもそも不可能です。
成功と失敗を繰り返し、三杉とアルシオンは喜びも苦しみも知っていきます。
そうする事で理想と現実のギャップは次第に埋まり、彼らも大人になっていくのでしょう。

>>439、>>440
そのように考えて頂くと非常に助かります。
確かに失敗の後は先が怖かったり読む意欲も減ってしまうかも知れません。
しかし取りあえず今日まで物語が崩壊しなかったという実績は私も分かって欲しいのです。

>>441
フライングゲット

>>442
アナカンもモリブレムさん推しです

447 :ここから>>406の続きアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:54:15 ID:???

> E 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「誤解しないで欲しいな。
    君をただ単にブロッカーにするため、あの時のブロックの話題をしたのではない。」

スペルマン「……」

 スペルマンは三杉の言葉に動きを止める事をしなかった。
 この時スペルマンは決定的な哀傷を感じていた。
 三杉は自分の態度を『ボクは1ブロッカーなどで終わるつもりはない』というプライドの高さとして捉えたのだ。
 心に余裕がなく、偏狭になっている自覚はなかった。
 確かに誤解はあった。

 『サッカー選手として大成したい』と考えることは遂に出来なかった。
 こんな自分が£間の役に立てるならば嬉しい、迷惑をかけないようにしたいだけで終わったのだ。

スペルマン(ずっと手を抜いたプレーをしてきたと思われても仕方なくて…
        でも彼は責めるのではなく、知ろうとしてくれた… そう思っていたんだけどな。)

 バルサ戦、PKを与えた責任の所在を厳格に自分へと向けた。
 それは自分としては至極当然の思いであった。
 だがこの事から三杉は自分の『プライドの高さ』と『個人競技出身者』である事を看過してみせた。

 迂闊であったかも知れないと思ったが、それ以上にこのキャプテンの明哲さに恐れ入った。
 ほんの小さな違和感から、糸に針を通すような筋道で推理で事実へとたどり着く…
 頭の良い人物である事は知っているつもりであったが、あそこで心底思い知った。

448 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:56:29 ID:???

 『個人競技のメンタルのまま、サッカーを受け入れてない』というのは真実痛かった。
 自分の後ろ暗さと痛みを容赦なく的確に突いた言葉だったからだ。
 だが『単に守備に専心する程度ならキミはちゃんとやっている。』という言葉もあった。
 怠惰や手抜きのプレーとは考えず、何かしらの理由があったと見てくれたと思った。
 大袈裟だが、断罪と救済をいっぺんに貰ったように感じたのである。

 取引の件りにおいては強引なやり口と思ったが、あの場で時間がなかったのは理解している。
 自分の責任で敗北するのは嫌だったが、それでもあの件りがなければ実行出来なかっただろう。
 一つの敗北が取り返しのつかない物と知っているがゆえ、後の自己嫌悪の大きさも想像に難くなかった。

 スペルマンは試合が終わったら、これまでの事を『何故?』と聞いてくれると信じていた。
 くだらない殻を自力で破れない、小さい器である本当の自分を知って欲しいと思った。
 その上で痛い所を敢えて突き、しかし受け入れ、自分の力を引き出そうとしてくれると期待した。
 そういう機会が来たのだと、恐怖と希望の岐路にあったのだった。


 スペルマンが動きを止めず去ろうとしていると、三杉は更に言ってきた

三杉「勝負は引き分けに終わったけど、君が僕との勝負に負けたくないがためにした、
    あのブロックの動きこそが個人競技の応用じゃないかと推測して、その確認がしたかった。」

449 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 14:01:08 ID:???

スペルマン(…それって、キミほどの人なら推測するまでもない事だよね。)

 あの件りの直後に、今までやらなかったプレーを初めて見せたのだ。
 試合中にプレーを何かを変えるにしても、何のバックボーンのないチャレンジは出来る物ではない。
 失敗が失点に繋がるようなポジションであれば、それは尚更だ。

 つまりスペルマンの思考の中では推測するまでもなく当たり前。
 しかそれが、あれだけ鋭く明晰な推測でスペルマンの仮面の奥を覗いた三杉の言葉だけに。

 ゆえにスペルマンは三杉がただこの場を取り繕おうとして言っているのだと決めつけた。
 三杉にとってスペルマンのパーソナリティは関心の対象でなく、その能力だけに興味があるのだと。

 頭を冷やして考える余地がスペルマンにあれば、そんな誤解はいずれほどけただろう。
 しかい今、希望とのあまりに大きな落差を感じ、それはスペルマンの心に冷たく焼き付いてしまった。
 この時を境に、スペルマンは三杉をフィルターなくして見る事は出来なくなってしまったのである。

 三杉の言葉を題目通りに受け取るには、今のスペルマンはあまりにナイーブで、偏狭で、三杉の事を
理想視しすぎてしまっていたのだ。
 ほんの少しの言葉の言い回し、話す内容の順序。
 そんな物が決定的な亀裂を生み出す事もあるのだと言うより他にない、残念な事だが。


※ スペルマンの三杉に対する感情が[ブリザード対応]になりました。
※ 三杉とスペルマンの相互感情が0になりました。
※ あくまで誤解ゆえであるため、貴公子Pの増減はありません。

450 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 14:03:33 ID:???

 スタスタスタ...

 結局スペルマンは無表情で口許だけを笑わせたまま、三杉を後にした。
 立ち止まる素振りはどこにもなく、三杉もそれ以上は口を挿めなかった。

三杉(聞いてくれなかったか… どうもスペルマンの考えは読み取れない。
    まあ2年以上も経歴を隠し通してきた男だ、ああもなるのだろうな。)

 いずれまたゆっくりと語る機会が必要だと三杉は考えた。
 それよりも今は早急に達成しなければならない課題がある。
 ここからはそちらに全力専心しようと切り替えたのだった。

 三杉はミュラーにミハエルが午後退院して戻る旨と、自分の1週間の多忙を伝えた。
 その上でミハエルを出迎えられない事を間接的に詫び、寮を後にした。


先着2名様で
 ★課題達成判定1 (! card)+(! card)+(! card)+(! card)★
 ★課題達成判定2 (! card)+(! card)+(! card)★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

 [課題達成判定1]+[課題達成判定2] > 70で左足シュートが完璧に可能です

【備考】
 ダイヤ1回につき+3の補正、Jokerは1枚で15+3=18。

451 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:09:08 ID:???
★課題達成判定1 ( クラブ10 )+( クラブK )+( クラブ7 )+( スペードK )★

452 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:13:20 ID:???
ん?ちょっと分かり難いけど、ダイヤ以外のカードの数値は普通に加算されるのかな?

453 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:21:13 ID:???
★課題達成判定2 ( ハート7 )+( スペード7 )+( スペードK )★

454 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:22:34 ID:???
1足りない?

455 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 15:03:36 ID:???
出目がいいけど惜しい、なんか悔しいwww

456 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 15:43:27 ID:???
課題達成はだめだったか。しかしまだ全て終わったわけじゃない
まだテストで試合まで時間はある。お眼鏡に適わないけど、必ず糧になる

457 :とても優秀な結果でしたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:35:13 ID:???

 課題達成判定1 ( クラブ10 )+( クラブK )+( クラブ7 )+( スペードK )=43
 課題達成判定2 ( ハート7 )+( スペード7 )+( スペードK )=27

[課題達成判定1=43]+[課題達成判定2=27]=70
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(初日、二日目)
 新田が今の三杉同様、左足のシュートを特訓していた事がある。
 その時に三杉は先にコントロールを身に着け、徐々に威力を増していくよう助言していた。
 三杉自身も利き足と逆足の両方を使えるべきと考えていたし、実践もしていた証拠である。

 そして現状の彼は、精度に限って言えば逆足でも十分なボールを蹴れるところまで至っている。
 左右のシュートを同じフォームで蹴られるように意識してきた結果だ。
 またボディバランスが可能な限り対称であるよう、ウェイトトレーニングでも筋肉量の差を考えてきた。

 だがそれでも逆足でシュート性にまで威力を引き上げる事は出来ていないのである。

三杉(理屈で言えば課題をクリアする土台はある筈なんだ。
    後はトライ&エラーでノウハウを見出していくしかないだろう。)

 三杉はまず利き足で幾度かベストなシュートを放った。
 続いて逆足で幾度か精度優先のシュートを放った。
 最後に逆足で幾度か威力最優先のシュートを放った。

458 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:37:30 ID:???
 
 それぞれのキックにおいて誤差は当然生まれ、逆足威力最優先はゴールマウスを到底捉えない。
 三杉はこの結果を当然として受け止め、これらのギャップを埋める方法に苦慮を注いだ。

 役に立ったのがビデオカメラである。
 上記3種類のシュートにおいて、フォームの違いを徹底的に検証したのだ。
 三杉全て同じフォームで蹴る事を意識していたが、全く同じには蹴られていなかった。
 シュート映像を客観的に比較してみる事で、それは明らかになった。
 あとは時間の許す限りのトライ&エラーとなった。


(三日目)
 先の二日間に比べ、発見は決して多くなかった。
 フォームを一カ所修正すれば、他に崩れる箇所が発生する事態に悩まされた。
 しかし停滞はなく、理想に近づいていると自分に言い聞かせ、三杉はボールを蹴り続けた。


(四日目)
 少しでも実戦を意識出来るよう、この日から、色々な角度からシュートを撃つメニューを追加した。

 蹴り足の振り抜きではなく、軸足の感覚の違いに気が付いた。
 逆足で強く蹴る場足、軸足の固定が甘くなっていたのだ。
 フォームが違ってくる大きな原因に気が付いたと、三杉はモチベーションを上げた。
 成果は目に見えて現れた。

459 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:38:43 ID:???

(五日目、六日目)
 練習開始時に比べ、逆足のシュートの威力は格段に向上していた。
 しかし同等の威力にまで押しあがっていると言えば、それは否だった。

 何かもう一つが足りないのだと三杉は懸命にシュート映像に食い入った。
 だがどうにも分からなかった。
 連日の疲労もピークに来ていた。
 こうなってくるとモチベーションの維持が難しくなってくる物だ。

 しかし三杉は別に課題を設ける事で、気分の転換を同時に行った。
 威力のあるシュートではなく、回転をかけるシュートについて逆足で鍛錬したのだ。
 一つの事に集中するのは良い事だが、それにも限度がある事を彼は判っていた。
 これは思ったよりも順調であり、三杉の気を良くさせるのに役立ち、行き詰らずに済んだ。

 回転をかけたシュートについては、威力が同等となった後には、必要になると予測された項目だった。
 三杉は課題をクリアする事で何が得られるのか、ファンベルグの意図に想像を膨らませていた。
 それはファンベルグの数多のゴールシーンを観察したからこその予測であった。


(最終日)
 この日の夕方と夜の境界と呼ぶべき時間帯にテストを行うと言われている。
 時間は多く残されていない。
 焦る気持ちが顔を出していたが、三杉はこれまで通り課題へと取り組んだ。

 フォームの微妙な差については肩甲骨の開き方についてを見いだした。
 これによってシュートの威力を微増させる事に成功した。
 しかしそれでも同等には至らなかった。
 最後の詰めが届かないまま時間は残酷に過ぎ、疲労ももはや限界に到達していた。

460 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:40:22 ID:???

〜約束の時からちょうど一週間〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ練習コート>

 ボロリ…

 汗と埃を吸って極限まで汚れきった練習着を纏い、三杉はコートに立っていた。
 約束の時間はもう間もなくであろう。
 そう思って時計に目をやった時、物音が聞こえた。
 視線を向けると、マルコ・ファンベルグがこちらへゆっくりと歩いてきていた。

三杉「こんばんは、遠方からわざわざありがとうございました。」

ファンベルグ「気にする事はない、一週間後と言ったのは私だからな。」

 そう言って彼は三杉の目の前で立ち止まった。
 そして頭の上から足元までを舐めるように三杉を観察し、口を開いた。

ファンベルグ「無理だっただろう?」

三杉「いえ、そんな事はありません。」

 確かにファンベルグの言葉通り、三杉はあと一歩届いていない。
 しかしこの一週間、文字通り心血を注いで課題に努めた。
 それをただ一言、無理だったで終わらせる事は三杉には出来なかった。
 『出来なかった』と潔くテストを辞退する… そんな考えは欠片もなかった

461 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:41:48 ID:???

三杉「(諦めてたまるものか…。 そんな潔さは要らない最後まで足掻いてやる。)
    まずは利き足のシュートを見せます、その後に逆足で蹴ります。」

ファンベルグ「良いだろう、それでは準備が出来次第やって貰う。」

三杉「はい。」

 三杉はボールを置いた。
 そして試合中のシーンをイメージしながら走り込み…

 バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!

 ザッ!っとゴールネットへ見事突き刺さった。
 わざと威力を抑えて蹴ろうなどとは考えなかった。
 そんな下らない小細工で誤魔化せる相手だとは思っていなかったし、それをやる意味もなかった。

ファンベルグ「悪くない。 では肝心の逆足を見せて貰おう。」

三杉「はい、それでは。」

 再び三杉はボールを置いた。
 奇跡が起きて欲しいという考えが浮かんだが、それを掻き消す。
 偶然出来る事に意味はない。
 しかし偶然出来た時、何がこれまでと違ったのか気付けなければならない。
 それには結局、これまで繰り返して来た通りにやる事が大切だと考えていた。

462 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:43:17 ID:???

三杉「行きます。」

 一言、声になっていたか分からないがそう呟いて助走を開始した。
 そして…

 バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッウッ!

三杉(ダメだったか…)

 やはり威力は利き足のシュートと比べて僅かに足りなかった。
 テストは不合格という事である。
 悔しい気持ちに満たされたが、これが今の実力だと納得も出来た。
 最初から最後まで妥協せずにやり切ったからこその納得だった。


 パチパチパチ

 重くなる意識の隅からか… 手を叩く音が聞こえた。
 音の方を見ると、ファンベルグが拍手をしていた。
 努力をしたことだけは称えてくれるという事だろうか。
 しかし慰めは必要ない。

三杉「ありがとうございます。 けれど、やはり無理でした。」

ファンベルグ「………」

 顔を上げてファンベルグと視線を合わせた。
 どうした事か、ファンベルグの表情は驚嘆という表現がよく似合った。

463 :期待値50そこそこで70は立派ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:48:34 ID:???

三杉「あの、どうかしましたか?」

 そう声をかけると、ファンベルグはようやく我に還ったと見えた。

ファンベルグ「いやいや… ブラボーだ、驚いたよ。 ミランとバルサ、キミのプレーは二度観ているが…」

三杉「は…?」

ファンベルグ「一週間で届くと予想していた水準を遥かに上回っている。
         いや、もはや完成に近い。 誰かアドバイスをくれるような人間がいたのか?」

三杉「いえあの… ビデオカメラでフォームをチェックしながら、トライ&エラーをひたすら繰り返しました。
    気が付いたことがあれば逐一反映させる事で、このレベルまでは到達しましたが…」

ファンベルグ「なるほど… だがそれは気が遠くなる作業だった筈だ。
         どうやってモチベーションや集中力を保った?」

三杉「それは…」

 三杉はファンベルグが投げる問いかけに対し、一つ一つ答えて回った。

464 :本日はこれで終了とさせて頂きますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:50:49 ID:???

 結果だけを見ればテストは及第に足りていなかった。
 しかし結果を見たファンベルグの反応は、足切った者に対するそれではなかった。
 やがて三杉はファンベルグが自分に到底クリアできない課題を出したのだと気が付いた。

ファンベルグ「分かった、なるほど。 ジュン・ミスギ、キミはそういうパーソナリティというわけだ。」

 最後の質問を終えたのか、ファンベルグは大きな嘆息と共にそう口にした。
 右手は三杉の方へと差し出されている。

三杉「あ………」

 自分が憧れの選手の課題に対して及第だった事は把握したが、それでも少し戸惑った。
 嬉しさの中に、少しだけ抗議したい気持ちが混ざっていた。

ファンベルグ「私の名はマルセル・ファン・バステン。 今日からキミの味方だ。」

 その言葉を聞いて、ようやく三杉は手を握り返した。
 嬉しさが勝り、やがてそれは感激となった。
 憧れの人を認めさせるだけの過程と結果を実感したのだ。

465 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 21:46:42 ID:???
うん
なんともワクワクする展開のはずだけど
スペルマンのことがあって三杉と読者の間に凄く感情の乖離が発生している気がします。

466 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 21:54:47 ID:???
作品にはそういう溝があるのはしょうがない
むしろ俺はスぺルマンが即座に去らなかったことに対して内心喜んでる
まだ可能性はあるんだって

467 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:02:45 ID:???
スペルマンを失うことを覚悟しつつ、それでも先に行こう
新たな出会いや発見も絶対ある思うし

468 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:04:32 ID:???
ブルノ「一人抜けて困ってるらしいからこの俺が、入ってやるってばよ!」

469 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:32:27 ID:???
三杉とアルシオンは片方が落ち目になるともう一方が上り調子になる因果関係だっけ
個人としての成功と可能性の継続、関係の失敗と破綻、ゆれていますね

470 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 23:02:35 ID:???
話が変わるけどディエゴのローリングオーバーと三杉のハイパーオーバーって同じ技?

471 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 23:11:22 ID:???
違う
ローリングオーバーは俺のイメージだと高く飛んで錐もみ回転してオーバーヘッド
ハイパーオーバーはよくわからん

472 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:37:04 ID:???

ファンベルグ(……)

 MFの中でも守備的な位置のレジスタである事が多い三杉を、FWのファンベルグが指導
するのは、ある意味でチグハグと言えた。
 しかしファンベルグの指導から何らかの技術を抽出し、得点力として自身にフィードバック
できるとすれば、それは三杉をおいて他にはいないだろう。

 セリエA得点王∞史上最高のストライヵー∞バロンドール∞FIFA最優秀選手≠ネど、
ファンベルグを形容する肩書は多く、これによりファンベルグは別格として神聖化されている。
 しかしこれらの言葉は誰かが作り出した幻想に過ぎず、彼がどのようないプレイヤーであるか
というのは、これら壮大なフィルターを取り払ってから、人物を量らなければならない。

 彼の出身であるオランダでは、優れたスポーツマンと言えば体がしっかりしていて、体格での
優位とパワーで相手を圧倒する特色があると認識されている。
 ここにアフリカのスリナムの血が入り、ゲルマン系オランダ民族特有の強靭な肉体とスリナム
の身のこなしの柔らかさが混じり合ったのが、ファンベルグの戦友であるルート・フーリアらだ。
 このフーリアの如き混血が、オランダでは最もスポーツ適性があると認識されている。
 しかしゲルマン系オランダ民族の純血でも、似たような柔らかさ…いや、しなやかさを持った
異色ともいうべきDNA(クライフの系譜)が存在した。

 彼らは痩せっぽちでゲルマン系の体格の良さはなく、単純なパワーでは弱かった。
 しかし動きの柔らかさは混血のそれと同等以上であり、また器用でもあった。
 何より技術を磨く事について彼らは長けていた。
 器用さと柔らかさを、理詰めの思考が徹底的に支えていたからだ。

473 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:38:42 ID:???

 そしてマルコ・ファンベルグはこのDNA(クライフの系譜)を持つ者だった。

 一方三杉は体格に恵まれおらず、高い技術を擁している。
 また理詰めの思考も持っており、技術の向上へそれを活かすことも出来ると証明した。
 三杉はクライフの系譜ではないが、結果として似た適性がここで確認されたのだ。
 これは彼の枷であった心臓病がもたらした大いなる副産物だった。
 本人が喜べるかどうかは別の話だが。


三杉(ファンベルグから直々に指導をして貰える…)

 ファンベルグはこう言っていた。
 『ならばまず″カ足でも右と同じ威力、精度でシュートを撃てるようになれ。』
 『一週間後にテストをしよう。』

 この経緯を考えれば、今回の課題がその場だけのアドバイスとは考えにくい。
 逆足で利き足と同精度・威力のシュートを蹴れる事は本指導を受けるための最低条件、
または指導のファーストステップであった事が容易に推察がついた。
 何を指導してくれるのか明らかにされてはいないが、多少の想像はついている。

三杉「(想像… というか希望か。 いずれにしても…)
     ありがとうございます、これでWトーナメント出場に近づきます!
     いや、必ず出場して見せます!」

 さておき、三杉はこの感激をファンベルグへ伝えた。
 陳腐だが素直であり、普段の三杉のイメージから外れる体育会系の言葉だった。

474 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:44:40 ID:???

ファンベルグ「はは。」

 ファンベルグは柔らかく笑った。
 熱のある礼に対して、テンプレートとも言うべき謙遜の笑いかと思ったが…

ファンベルグ「それは無理だよ。」

三杉「え……?」

ファンベルグ「今のキミ達はナイフ一本でデス・スターに戦いを挑んでいるのと同じだ。」

 どうやれそれは三杉を『ドン・キホーテ』と喩えた時の物と同じだった。
 だがあの時と違い、今回は似合いの言葉と肯定する事は出来ない。

三杉「それは…どういう意味ですか?」

ファンベルグ「Wトーナメントはインターコンチネンタルカップとほぼ同格だよ。
         多くのナショナル・ユースチームに有数のクラブ・ユースチームが出場する。

         なのにキミ達はプロ4部、認識はどちらかと言えばアマチュア寄りだ。
         おまけに財政破綻で一度崩壊したチームの後釜だ、イメージも良くない。
         コネもない。 現在の資産状況だって推して知るところだろう。

         成人したての子供が大統領選挙に立候補するようなものだろうね。」

三杉(ムム………)

475 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:46:07 ID:???

 懇々と諭すようにするファンベルグ相手に何か言い返したかったが、これが簡単ではなかった。

 世界の名だたるビッグネームを相手に勝ち続ければ、Wトーナメントに出場が出来る。
 盲目的とまでは言わないが、三杉はこれを固く信じていた。
 強くあり、それを証明できれば、誰も無視は出来ないだろうと考えていた。
 しかし…

三杉(確かに日本サッカー協会などは僕達のJカップ出場を白紙にした…。
    それは倒産という悪印象のある僕らが、日本のプロリーグ設立へのお膳立て大会に
    向かないからだと思っていたが…)

 そう、言われて初めて直視したが、FIFAがこの悪いイメージを気にしないという保証はない。
 資産状況についてはチラホラとスポンサーがついてきたが、余裕があるとはとても言えない。
 コネクションについもトレイゼ・ヴィットーリオの存在無き今は過去の物でしかないだろう。

 つまり自分たちがWトーナメントに出場する事は、最初からあり得ない夢想だったという事だろうか。


☆何か言いますか?

 A 「それでも僕達は勝ち続ける事で望みを繋ぐしかない」
 B 「たとえそうであったとしても諦めない」
 C 「ならば何故、味方になるなんて貴方は言ったのか?」
 D 「いや、出場出来る見通しはあります」(要:『見通し』についての具体記述)
 E その他(自由記述)

2票決、メル欄は空白、特に重要な選択ではありません

476 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 17:47:59 ID:qI67QzKU
A

477 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 17:59:57 ID:OIS9CMgk
C

478 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 17:59:57 ID:U7gdNBRs
C

479 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:03:08 ID:???
ここは正直にいかせてもらったがさて

480 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:06:24 ID:???
D オーナーがラピュタの財宝を手に入れれば大丈夫(現実逃避)

481 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:08:46 ID:???
D 半沢さんが莫大な融資を引き出してくれるから大丈夫(ただし作品知識ゼロ

482 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:10:35 ID:???
D 猫監督がCM・映画出演で稼ぎまくってくれるから大丈夫(世にも珍しい喋る猫

483 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:10:38 ID:???
D
クラブチームとナショナルチームの選手の取り合いの結果出場枠が空きが出来るんじゃないかと思っていたりするが
何の裏付けもないことなのでここでは言えなかった。

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