キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/11/14(金) 00:07:15 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1412866801/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
  過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

「鈴仙、貴女は――『プロジェクト・カウンターハクレイ』が新たに創るチームの、キャプテン候補として選ばれました」
全幻想郷選抜大会初戦を勝利で迎えた鈴仙に、永琳はある日の夜こう告げる。
それはこれまでの鈴仙が描いていた将来――全幻想郷代表として、永琳と肩を並べること――とは全く別の道。

そんな中始まった全幻想郷代表選抜大会第2回戦は、地底の強豪・地霊殿サブタレイニアンローゼスが相手。
試合も残り20分を切ったクライマックスの中、ルナティックスは3−2でリードしているものの、
地霊殿チームはキャプテン・古明地さとりを中心に一致団結。 勝利という光を掴みにかかる!
しかし、矢車の殻を被った地獄の少年――松山光の心は未だ癒されぬまま。
幻想郷と現実世界。 二つの異なる世界を舞台に、少年達の、そして少女達の想いはサッカーを通じて繋がり合う!
……とか言いつつ、ブリッツボールとかやってるかもしれません(汗)

725 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 00:36:19 ID:oAKYhz06

実況「さあ、そして早くも両チームのキャプテンが中盤で激突です!
ドリブルで攻め上がるレミリア・スカーレット選手、タックルで迎え撃つ豊聡耳神子選手!
果たして勝つのはどっちでしょうか!?」

レミリア「(……飄々としているが、悔しいけれど彼女の実力は本物。
ならば――こちらも全力で行かせて貰うまで……!!)」

神子「(………フフ、素晴らしい勝利への欲望だ。 それでこそ、勝ち甲斐があると言うものね)」

先着2名様で、

★レミリア→スカーレットマーチ 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★神子→タックル 50 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ レミリア、突破成功!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(フランがフォロー)(パチュリーがフォロー)(岬がフォロー)
≦−2→聖徳ボールに。
【補足・補正・備考】
レミリアのマークがダイヤの時、「スカーレットマーチ(+5、吹飛2)」が発動します。※今回はイベント補正で、既に発動しています。
レミリアのマークがハートの時、「不夜城レッド(+4、吹飛3)」が発動します。
レミリアのマークがスペードの時、「強引なドリブル(+2、吹飛2)」が発動します。
神子のマークがダイヤの時、「掌の上の天道(+3)」が発動します。

726 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 00:37:28 ID:???
★レミリア→スカーレットマーチ 56 ( ダイヤK )( 1 + 4 )=★

727 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 00:37:53 ID:???
★神子→タックル 50 ( ハートQ )( 4 + 6 )=★

728 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 00:38:03 ID:???
★神子→タックル 50 ( ハート2 )( 6 + 2 )=★

729 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 00:39:37 ID:???
ダニィ

730 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 00:42:38 ID:???
これは間違いない・・・ヒドラ現象だ!
まさか岬の出現に合わせて・・・!?

731 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 01:44:11 ID:???
★レミリア→スカーレットマーチ 56 ( ダイヤK )( 1 + 4 )=61★
★神子→タックル 50 ( ハートQ )( 4 + 6 )=60★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてフランがフォロー

レミリア「……貴様に、これが見切れるか!?」

ブウンッ……ガシッ! ドゴオオオオオオオオッ!!

神子「――ッ!(想像以上に凄いパワーだ……!」

レミリアはまず、ボール越しに神子のかなり華奢な胴体を深く蹴り抜く。
しかし彼女が今から見せるドリブルは、今までのようなそうした純粋な力業だけでは無かった。
レミリアは神子の胴体にめり込んだボールを挟みこみながら大きく空中へと跳び。

レミリア「――H A!」

グルンッ! グルグルグルッ!! シュパッ、スッタァァァアアアアアッ!!
                                         ―――シュッ!

まるで行進曲を奏でるかのように小刻みかつリズミカルに空中でフェイントを繰り返し、
最後は掛け声と共に、グルリとターンを行い、地上で大きな円を描く。
そのダイナミックな一連の大技を、レミリア・スカーレットはこの試合初めて衆目に披露してみせた。

実況「――す、素晴らしいレミリア選手〜〜!!
その圧倒的な力と制空感覚! そして熟練した足元の技術の三つを巧みに操い、
神子選手の技巧的なタックルをアッサリと掻い潜る〜〜〜!!」

レミリア「――と、良かったんだけど。 ……折角の新技なんだから、きちんと決めさせなさいよ」

732 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 01:45:36 ID:???
神子「私としては、このまま抜き去ったと思って突っ込んでくれれば良かったんだけど。
……あなたには、コメディアンの才能はどうやら無いようだ」

……ポロッ。 コロコロコロ…………!!

実況「いや! 僅かにレミリア選手、躱し損ねた! ボールはレミリア選手の足元に収まらず零れていきます!」

――しかし、豊聡耳神子もまた、レミリア・スカーレットの引き立て役で終わる凡才では無かった。
早々に彼我の実力差を見切っていた彼女は始めからボールを完全に奪い取る事を放棄。
レミリアの大技――紅帝行進曲〈スカーレットマーチ〉に生じる一瞬の硬直――即ちターンの直後のみを狙い、
ボールに足を素早く差し出していた。

神子「いやぁ、後少しで奪い取れると思ったんだがね」

神子はそうカラカラと機嫌良く笑い、フランの方向へと転がっていくボールにも敢えて追いかけない。
しかし後方で一連の攻防を見守っていたパチュリーは理解出来た。 豊聡耳神子という少女が抱く力の一端の偉大さを。

パチュリー「(……あいつ。 生まれて初めて見た――ううん、最後まで見てすらいないのに。
レミィの『スカーレットマーチ』の技の概要と弱点を完全に分析していた!
本気でそれが出来るというなら……あいつは、レミィはおろか、霊夢にも負けない才能の塊じゃないの……!)」

733 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 01:46:41 ID:???
フラン「(どうしたんだろパチェ。 あんなに怖い顔して)――ま、いいや。 ボールみーつけた♪」

実況「しかし、レミリア選手が零したボールはフラン選手がフォロー!
未だスカーレットムーンズの攻撃は続きます! フラン選手と言えば、狂気を活かした接触プレーに定評がありますが〜!?」

石田「……松山! 俺と……勝負しろ……!!」

岸田「可愛い女の子に足を出すのは気が引けるが――行っちゃうぜ!」

実況「そんなフラン選手に、左SHの石田選手と、かなり守備的なボランチの岸田選手がタックルに向かいますが……!」

フラン「うーん。 どうしようかなぁ……」

パチュリー「――フラン! 私も居るわ……!」

フラン「あっ、パチェだ。 ……それじゃ、折角練習したから――パスしてみようっと!」

バシュウッ!

実況「フラン選手、ここで何とパスを出します!!
チームプレーが苦手とされていたフラン選手が、ここでパスをするのは予想外!
そしてフラン選手の出したパスは……意外に上手い!!
カットに向かう石田選手と岸田選手を交わしてパチュリー選手にボールを渡す事に成功しました!」

フラン「えへへっ。 サッカーってパスをしたらもっともっと面白いね!」

734 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 01:48:34 ID:???
レミリア「(……今のは相手のパスカットが稚拙だったとは言え。
ルナティックスとの敗北を機に、フランのサッカーに対する意識が大きく向上したのは大きいわね。
これであの子がFWとして果たせる役割も、前以上に大きくなった)」

岬「(あれが紅魔館の狂気の妹か。 うーん、予想以上に姉の躾が良いみたいだ。
ああいや、これは想定外だけど――想定外は、僕に新たな想定を生んでくれた。
ハーフタイムにでも、神子様に相談してみようか。 彼女もきっと気に入る筈だし)」

実況「ボールを受けたパチュリー選手、左から右サイド側に大きく逸れてウインガーのようにゴールを目指す!
そしてパチュリー選手、聖徳ホウリューズの右サイドに大きく切り込んで!」

パチュリー「さぁフラン! とりあえず一発撃ってみなさい!」

グワァァァッ、バゴオオオオオオッ!!

レミリア「あらら、私も決めたかったのに。 ……まぁ良いわ。 私はねじ込みに行く!」

実況「パチュリー選手、フラン選手に大きく低いセンタリングを出した〜〜〜!!
フラン選手、低いボールにダイビングしながら突っ込んでいきます!!」

フラン「ようし! 皆壊れちゃ………!」

――そうしてフランドールが大きく切り込み、自慢の『495年の波紋』をぶちかまそうと思った時。
PA内の中央に陣取る、あどけなくも凛々しい少女が銀色の髪をはためかせ、

布都「そうはさせぬ!」

ゴオオオオッ!!

735 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 01:50:25 ID:???
布都「食らうが良い、忌々しき吸血鬼め! これが我の……『大火の改新』じゃぁぁぁぁっ!」

ダッ、ドガドガドガドガドガッ!! ――――バキィイイイイイイッ!!

フラン「そ、そんなァ!?」

低空を舞いながら、フランが蹴りだすよりも早くにボールを連続サマーソルトキックで蹴りあげて行く。
炎の妖術を使っているのか、物部布都の身は赤い色を帯び高温を発し、フランが近づく猶予すら与えない。

実況「ああ! 残念な事にフラン選手のシュートは、布都選手の高速連続クリアにより阻まれてしまいます!
下からはじき出されたボールは、PA内上空を高い軌道を描きながら落ちて行く!」

布都「ふはははは!! これが我の風水の力だ! どうだ、思い知ったかァ!!(――でも、なんか忘れてるような……)」

布都が先程放った低空クリア――『大火の改新』の威力は凄まじかった。
そう、それはフランが撃ち抜くよりも早くにボールをPA内上空へと蹴りだす程に。 ………「PA内」上空へと蹴りだす程に。

レミリア「――貰った!!」

バァァァァァァァァァァッ!!

高杉「あ、危なーーいっ!! 吸血鬼の姉が高いボールに動きを合わせたぞーーー!?」

大丸「物部殿。 ボールは止めてから、遠くまで蹴りださんとクリアは成立せんのですぞ……」

布都「な、なにィ!? それは本当か!?」

川上「(どうしてあの人は、あんなに才能溢れているのに、あんなに抜けているんだ!? くそっ、不公平だ……!)」

実況「ああ〜〜っと! しかし布都選手が一旦抑えたボールには、
レミリア選手が動きを合わせてきました! 前半6分!
紅魔スカーレットムーンズ、最初に得点を挙げるのはやはり彼女なのか〜〜!?」

736 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 01:58:42 ID:oAKYhz06
レミリア「……H A!!」

グルンッ! バゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
 ドッ! ゴ…………ォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……!!

――高く零れた浮き球と、聖徳ホウリューズのDF陣に表れた隙を見逃す程、レミリア・スカーレットは甘い吸血鬼では無い。
むしろ彼女は、相手がどんな状態であれども全力で牙を剥く事を誇りにしている種類だった。
だから――レミリアは出し惜しみは決してしない。
そのため、彼女が高空からオーバーヘッド状態で撃ち放つマスターオブレッドサン――新技・『バイシクルレッドサン』を、
この局面で放つ事は運命というよりも必然に近かった。 そして。

実況「レミリア選手、『バイシクルレッドサン』だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

川上「くそっ! 取って……みせるっ……!!(ドゴオオオオン!)――がふッ!」

バシュウウウウウウウウウウウウウッ! ズバァァァァァァァッ!
  ピピィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

――川上もまた、優秀な動きを見せていたが。
彼もまた、一旦はこの吸血鬼という恐るべき妖怪の力を前に、跪かざるを得なかった事も必然であり。

実況「ゴ〜〜〜〜〜〜ル! ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!
先制点を挙げたのはやはり! やはり紅魔スカーレットムーンズだった〜〜〜!!
前半7分、スカーレットムーンズにとって、これは貴重な1点でした!!」

レミリア「(…………)」

神子「(…………)」

――両チームのキャプテンは、互いに喜びも悲しみもせず、予定調和的な必然に対し、その態度を保留していた。

紅魔スカーレットムーンズ 1 − 0 聖徳ホウリューズ

737 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 02:01:21 ID:???
まずは紅魔が1点先制!
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
>>729-730
6差で勝ちきれなかったのは、ちょっと意外でしたね。
ただ、レミリアの引きもそう悪くないですし、2D6だと稀に良くある程度の負けでは無いかと思います。
……それが続けばどうなるかは分かりませんが(汗)

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

738 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 02:19:03 ID:???
乙です、まぁ・・・5とか6位なら普通に2Dではじかれたりしますよね(自分のスレを見つつ)

739 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 10:55:03 ID:???
鈴仙「新技は決まらないもの」

岬くん今度はフランをロックオン?
お姉さまが怖そうだけど、今一岬くん達の狙いが読めない。
岬くんのことだから、自分が得をしつつも、誰かが被害を受けるようなことは避けると思うけど。
だれかに恨まれるなんて損害、避けるだろうしね。

しかし、日の当たらない才能を見つけ出して、育て上げるなんてことしてながら、基本的なサッカー知識が
当人達に不足しているってどういうことだろう?
それともクリアーミスは単なる天然?

乙でした。

740 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 11:26:32 ID:???
そりゃ“敗北させる”ことが目的なんじゃないかな(もしくは逸らすための餌)
強くて勝てる人材だったら、それこそ隠し通す必要すらないし(言いふらす必要もないけど)
隠したい理由は単純な情報の隔絶だろうね
身内を知られたくないじゃなくて、身内に知られたくない

よく分からない人が書いた解説
神子:フライング摂政ポセイドンの使い手、フィッシュわかさぎさんが友達
布都:もっと熱くなれよォオオーーー!!!(物理)
屠自古:サイクロンの元素(多分)、トルネードも使えるスーパーストライカー。足なんて飾りです。

741 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 12:16:25 ID:???
信仰が欲しいのなら人気取れる技も欲しい
よし、神子のセグウェイドリブルだw

742 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 19:36:56 ID:???
レミリアがへたれたのも、布都がバカなのも鈴仙ってやつの(ry

743 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 21:17:00 ID:???
お嬢様相変わらずかっこいい。
ときおり笑いも交えつつも、カリスマがあり、ここのレミリアさんいいキャラしてますよね。

今と関係ないけど、守矢のチームがどんな感じか気になるな。
原作フランスのようなことがあったとしたら、早苗さん許さないだろうし。
自覚なしに奇跡起こしているのか、神様二柱が早苗さんにバレないように上手くやっているのか。
器用貧乏という評価なら、神様抜きでカウンターハクレイに参加OKかな。
余裕があれば交流してみたいけど、今は自チーム強化が優先か。
(ただ早苗さんが好きなだけのイージーシューター並感)


744 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 21:20:41 ID:???
肝心の守矢×命蓮は永遠×地霊と同時だったから絶対見れないようになってるんだよな
やはり事件の予感

745 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:43:21 ID:???

こんばんは、更新をしていきます。
>>738
乙ありがとうございます。
5差や6差=勝って当然…と考えない方が、バランス的にも精神衛生上にも良いかもですね。
>>739
乙ありがとうございます。バイシクルレッドサンは決まったから…(震え声)
多分勘違いさせてしまったようですが、サッカー知識は皆持っていて、単純に布都ちゃんが天然ボケで抜けてるだけです。
ゲーム的には『零れ球になって、レミリアがねじ込みに向かった』という感じに処理しています。
>>740
ガコウジサイクロンはシュート力+13くらいありそうですよね……名前的には。
>>741
このスレでは恐らく使いませんが、ミカエル=ミハエル的なネタ妄想はした事がありますw
>>742
(鈴仙以外に)優しい世界
>>743
レミリアについてはシュナイダー互換という事を活かして、結構描写や能力を優遇していますね。
早苗さんも今まで関わりがやや薄かったですが、何かイベントを考えています。私も早苗さん大好きです。
>>744
実は、そこまで考えていなかったのもあります(爆)
リーグ戦の順番とかについては色々練っていたのですが、
どうしてもそういう組み合わせが出来てしまっている所もあります(汗)



746 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:45:09 ID:???

大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
6ゴール 鈴仙
4ゴール 勇儀、諏訪子、レミリア
3ゴール フランドール、来生、早苗
2ゴール 射命丸、神奈子、ピエール、星
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、サニー、リリーB
      影狼、反町、藍、メルラン、空、屠自古、神子、霊夢、魔理沙、森崎、天子

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
3アシスト 早苗、ピエール
2アシスト 小悪魔、てゐ
1アシスト 鈴仙、パチュリー、影狼、大妖精、橙、お燐、諏訪子、神子
       衣玖、針妙丸、小町、空、リリーW、マミゾウ

747 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:47:01 ID:???
鈴仙「な、何よ。 あのシュート……!」

佳歩「……あのゴールキーパーさんのパンチングも、他の人のブロックやクリアも。
昨日戦ったさとりさんやDF陣に負けないか、それ以上に強かった。
だから、今のシュートが決まったのは、間違い無くレミリアさんの実力が、それ以上に傑出していたから……だよね?」

ルナティックスのメンバーは、今レミリアが放ったダイレクトシュートの威力の凄まじさを理解していた。
一連のプレーは一瞬であり、ド派手さこそは無かったが――。
しかし、シュートに秘められた速度、破壊力、そして技巧はまさしく超一流の部類。

永琳「――あのシュートの威力を数値換算すると……まぁ、間違いなく60はオーバーしているわね。
星熊勇儀の『三歩必殺』には及ばずとも、『大江山嵐』に比肩――いや、それを上回る威力はありそう」

輝夜「……ふん、その位楽勝ね」(←冷や汗ダラダラ)

観客「――――ワァァァァァァァァッ…!」「レミリア!」「レミリア!」「くそっ、凄いシュートだ……!」
「やっぱり紅魔にゃ勝てないのか…」「布都ちゃーん!」「フランちゃんも惜しかったよー!」

――ルナティックスのメンバー達だけでなく、観客達の注目もまたやはり、レミリアが放ったシュートへと向いていた。
そして、大多数の観客は、レミリアのドリブルを止めた神子や、フランのシュートを弾いた布都を評価しつつも、
やはり紅魔の優位性を確信せざるを得なかった。

神子「……フフフ。 私の想像以上に素晴らしいチームだ、紅魔スカーレットムーンズは!」

――そして、レミリアのシュートを真っ先に祝福したのは……神子だった。
彼女はぱちぱちと暢気な拍手をレミリアに贈りながら、朗らかに語りかける。

748 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:48:05 ID:???
レミリア「……随分と余裕ね。 爪を隠し持つのは結構だけど、
うかうかしていたら、一矢を報いるより先に止めを刺させて貰うわよ?」

神子「――ああ、ご心配無く。 こちらも楽に貴女達に勝てるとは思っていませんから。
一連の失点は慢心でも無く、完全に我々の実力不足。
正直言って、真正面から実力勝負をしたら、我々は貴女方に決して勝てないと考えている。
しかし―――我々は人間だ」

レミリア「……ふうん?」

神子「我々人間の――私は例外だけど――力は非常に弱い。
才能が無い大多数は、如何にあがこうとも神にも妖怪にすらも成れない…もしくは、近づく事ができない。
だけど、貴女達妖怪を倒して来たのは、常に人間だった。 そう、我々人間は――」

……ピィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

レミリアに対する神子の演説は、試合再開を告げるホイッスルにより掻き消された。
しかしその続きについて態々高説を垂れられずとも、レミリアは充分に理解していた。

レミリア「(――言われなくても分かっている。
人間は個々が弱くとも、結集し知恵を巡らせ、強大な個たる私達を退治し続けて来た……でしょう?
ええ、それでこそ面白い。
――そうした人間の努力を踏みにじり蹂躙し、新たな恐怖と絶望を与える事もまた、我々の存在意義なのだから!)」


実況「さあ! 聖徳ホウリューズのキックオフで試合再開です!!
前半7分にして早くも1点のリードを許してしまったホウリューズ、どうやって攻めて行くのか!?
ボールは今、FWの小田選手がバックパスして……トップ下の神子選手がフォローしました!」

神子「(――さっきはパスをカットされてしまったが。 敵の攻勢に無意識レベルの隙が出来た今なら!)
……一に曰く!  ……『和を以(も)って貴(とうと)しとなし、忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ』ッ!」

749 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:49:15 ID:???

――そして、神子は早速と言わんばかりに実践してみせた。
指導者たる彼女が、平凡なる人間達に与え賜もうた幾つかの武器の一つ。
それは圧倒的な才能でも、派手な必殺技でも無かった。

本間「はぁっ、はぁっ……! 勝つ……勝って見せる……!!」

ダッ……!

石田「松山……! 俺を失望させるな……!」

ダッ……!

岬「(……フフ。 今の幻想郷で、このプレーの恐ろしさがどれ程伝わるやら)」

ダッ……!

小田「………!」

ダッ……!

岸田「鮫は一度狙った獲物は決して逃さない、ってな!」

ダッ……!

実況「ああ〜〜っと! 聖徳ホウリューズの選手達、神子選手の号令に合わせて!
FW・MFそしてDFと問わず大きく運動量を増加させていきます!
広いフィールドを疲れる事なく、烈しいポジションチェンジを繰り返していく!
一体これはどういう動きだ〜〜〜!?」

750 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 21:50:54 ID:???
トータルフット

751 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:51:11 ID:???

観客「う、ウォオオオオオッ!?」「おいおい、DFがFWの位置まで上がっているぞ!」「1点取られたくらいでトチ狂うなー!」

鈴仙「何かしら、これ……」

てゐ「うーん、良く分かんない。 外の世界の作戦かな?」

ウサギB「運動量は大事なのは分かるけれど、ちょっとやり過ぎな気もします……」

――神子達の動きは、凡そ多くの幻想郷の住民にとって不可解なものだった。
不敵にボールキープを続ける神子の周囲を走り回る人間の少年たち。
ポジションに囚われず、空いているスペースを執拗に埋めるべく、
渦巻のように周り出した彼らの姿は完全に統率されており、軍隊をも思い出す。

パスカル「(……これは、いや。 まさか……!? しかし、あり得ない……!!)」

パチュリー「(――確かにあの戦術は、如何にも政治屋の彼女が好みそうだけど。
しかし、寄せ集めの選手でアレを実現するのは不可能な筈。 何かカラクリが……)」

そして、ごく僅かの者は、神子を中心とする一連の動作について見当があった。
その上である者はあり得ないと否定し、更に聡い者は不可能を可能とする仕掛けを見抜こうとしていた。


神子「さぁ、機は熟した。  ……行くぞ、『十七条のレーザーパス』!」

グワァアッ、バギュウウウウウウッ!!

パチュリー「(もしも彼女達が部分的にでもこの戦術――『トータルフットボール』を完成させていたとすると、
この局面。 私は必ずボールをカットしなくてはならない! さもないと……!)」


752 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/06(土) 21:54:21 ID:oAKYhz06

実況「神子選手、ここで大きく右サイド、本間選手の方向にパスを出した〜〜〜!!」

先着2名様で、

★神子→十七条レーザーパス 54 (! card)(! dice + ! dice)=★
★パチュリー→パスカット 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 メイドG→パスカット 43 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ 本間、パスキャッチ。 そして……!?
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(岬がフォロー)(石田がフォロー)(岸田がフォロー)
≦−2→紅魔ボールに。
【補足・補正・備考】
パチュリーのマークがダイヤ・ハートの時、「プリンセスウンディネ(+3)」が発動します。
神子のスキル・和を以て貴しと為すにより、聖徳ホウリューズは零れ球を必ずフォローします。

753 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 21:54:57 ID:???
★神子→十七条レーザーパス 54 ( クラブ6 )( 1 + 6 )=★

754 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 21:55:09 ID:???
★神子→十七条レーザーパス 54 ( ダイヤQ )( 4 + 1 )=★

755 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 21:55:39 ID:???
★パチュリー→パスカット 53 ( ダイヤ5 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=
 メイドG→パスカット 43 ( スペードA )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=★

756 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 21:56:08 ID:???
★パチュリー→パスカット 53 ( ダイヤ4 )( 2 + 5 )+(人数補正+1)=
 メイドG→パスカット 43 ( ダイヤ2 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=★

757 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 23:03:32 ID:???
思ったより弱いな大し(たことない)様は
1勢力のボスだからもっとヤバイかと

758 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 23:09:45 ID:???
基礎値52で+2 ガッツ60消費技だとしたら十分脅威。更に弾いても味方がフォローとか十分やばくない?
マスターパチュリーの値がぶっ飛んでいるだけで。

ルナティックスなら師匠以外誰も取れない気がする……

759 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 23:11:45 ID:???
いや、正直後2、3位は高いと思ってた

760 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 23:13:50 ID:???
54でミサキーヌの必殺パスと同値だし十分強い

761 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 23:16:33 ID:???
そも中盤でパスカットに長ける人材って師匠以外に居たっけ?
なんっつーか、こう最終ラインで姫様かつかさが止めるって感じだからさ・・・

762 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 23:21:07 ID:???
威力54のフラワーパスにキリキリ舞いにされてた気がするけど

763 :森崎名無しさん:2014/12/06(土) 23:26:28 ID:???
そのフラワーパスの時はパスの受け手が力不足だったから
とれなくても困らなかったけどFWに一人恐ろしいのがいたら話は違ってたよね

764 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 00:04:18 ID:???
ん? 早苗さんやピエールさんのパスを止められる人が師匠ぐらいしかいない。
受け取り役の諏訪子さんは一対一が得意。
シュートはもちろん、ドリブルも高い。

諏訪子様を止められなくて、姫様と一対一になったらほぼ失点。

……下手したら炎上?

765 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 00:09:23 ID:???
一対一にさせなければ済む話。
ただし、本当に腐乱す審判ならゴール前固めて迎え撃ったりすると
ゴールに近い位置で反則ラッシュが怖いから調査結果待たないと何ともいえない

766 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 00:17:29 ID:???
まあフラワーパス級に対抗できるのは師匠以外にも本当はいるけどね、旅人

767 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 00:21:01 ID:Fz74ij0+
★神子→十七条レーザーパス 54 ( クラブ6 )( 1 + 6 )=61★
★パチュリー→パスカット 53 ( ダイヤ5 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)+(プリンセスウンディネ+3)=61
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして石田がフォロー

ギュンッ!

パチュリー「……そこっ。 『プリンセスウンディネ』」

バァッ、フワァァァッ……!!

パチュリーは迷いなく神子の広すぎるパスコースに割り込み、大ジャンプでカットに向かった。
しかし、先程はタックルにおいて実力を見せた神子は、パスにおいても一流の才能を見せていた。

ギュンッ!  ――バチッ!

パチュリー「……しまった(――元々早く鋭いパスだったけど、僅かにドライブ回転が掛かっていた!
完全に、威力を殺し損ねてしまったわ……)」

実況「パチュリー選手、懸命にパスコースに割り込みましたが……しかし完全にトラップするには至らない!
ボールはサイドでは無く中央に流れ、それは走り込んで来た石田選手がフォロー!
素晴らしい運動量で、果敢にスペースを確保していきます!」

岬「(……という位しか、多くの人はまだ認識出来ていないかな? まぁ、そっちの方が勝負的には好都合だ)」

石田「松山……? お前、松山か……?」

咲夜「残念ながら、人違いですわ」

小悪魔「ここは通しませんっ!!」

実況「ボールを受け取った坊主頭の素朴な少年、石田選手には咲夜選手と小悪魔選手がつく!
石田選手、先程はフランドール選手のパスに掠る事も出来ませんでしたが、果たして攻撃面ではどうなのか〜?!」

768 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 00:23:30 ID:Fz74ij0+
パスカル(観客席)「(そうだ。 そこが問題だ。
あのイシダというのは俺が仕入れた新聞では、数行での紹介しかなされていなかった。
それも、ふらののマツヤマを引き立てるような酷い内容だ。
記事で紹介があっただけマシとも言えるが――それが、一朝一夕の努力で、
それこそマツヤマに匹敵する実力者とされるサクヤさんに勝てるというのか!?)」

鈴仙(観客席)「(小悪魔さんはともかく、咲夜さんのタックルは幻想郷でも一流クラス。
パスカットにしても平均以上の実力は持っているんだから、ここは無理せず、豊聡耳神子にバックパスかしら……?)」

パスカルや鈴仙――いや、恐らくはそれ以外の多くの観客達がそう思うのも無理は無かった。
確かに、運動量を増やして必死にボールをフォローに向かう石田の姿には努力が感じられた。
しかし同時に、「彼らの努力はこれが限界だろう」とも思わざるを得なかった。

パチュリー「(トータルフットボールは中核選手だけでなく、
全選手についても高い実力と守備意識。 そして高い体力が求められる……。
守備意識と体力については、確かにギリギリ及第点と言っても、実力は一体どうなのかしら。
フランのパスは上手くなったとは言え、名無しに毛が生えたレベル。
あれに掠りもしない程度じゃ、実力の程も知れると言うのだけれど……)」

神子「(―――と、思うのが一般的でしょうし、それは才能無き者に突きつけられた過酷な事実でもある。
しかし……才能という言葉は、人間の可能性を切り捨てる忌々しき言葉でもある。
だが――私は、彼らの才能を決して否定しなかった。 ……後、ちょっぴり『改造』もした。
――その結果が……これだっ!)」

石田「………松山。 俺の『パス』を―――受けられるか!」

グワァァァッ! バギュウッ!

咲夜「だから私は松山じゃ――……ッ!?(は、早い……だけじゃない。 コースが……鋭い!?)」

小悪魔「えっ? これが……パス!? なんか機械みたいに物凄く緻密なんですけど……!?」

769 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 00:24:59 ID:???
石田の出したパスは、観衆の、紅魔スカーレットムーンズメンバーの全てが予想する以上に。
――予想以上に、鋭く、早く、そして正確だった。
小悪魔は勿論、咲夜すらもが石田の出したパスに届かない。

ギュウッ……ポムッ。

本間「俺のサイドアタック……! 俺だけの、誰にも真似できないサイドアタック……!!」

実況「石田選手……す、素晴らしいパスで、神子選手が阻まれたサイドチェンジに成功!
先程のパスカットは稚拙でしたが、このパスは間違いなく一流だ!」

レミリア「(……成程、読めて来たぞ。
奴らが私達を倒すために仕掛けたまさしく『銀の弾丸〈シルバーバレット〉』。 その全貌が……!)」

――そして、そんなレミリアの読みは。

タタタタッ、バシュウウウッ!

メイドA「そ、そんな〜!?」

メイドB「『メイド特攻スライディング部隊』が、完全に入ったのに……!?」

本間「クク、フハハハッ。 アーハッハッハ! そうだ! 俺だけがサイドアタックを上手く扱えるんだ……!」

実況「本間選手、素晴らしい『華麗なドリブル』で紅魔スカーレットムーンズの右サイドを切り込んで行きます!」

レミリア「(豊聡耳神子を中心とした【トータルフットボール】様の戦術。
そして――【無名選手の極端までな一芸特化】による戦力化か! 成程、面白い……!)」

770 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 00:26:13 ID:???
本間「――屠自古さん! 決めてください!」

グワァァァッ、バゴオオオオオオオオオオオオッ!!

実況「そして本間選手センタリング! センタリング対象はH番の背番号を付けた蘇我屠自古選手だ!」

屠自古「太子様の期待に預かり――やってやんよ!」

バァァァァァァァァアッ……!!

陸「ほーお? 中々の跳躍力アルね。 気に入った、朕が紹介してやるから、中国雑技団にでも入るヨロシ。
紹介料は5割で良いアルよ。 それか、見世物小屋でも始めるカ?」

屠自古「私が生きていた頃は、隋の民は皆高潔で清貧だったんだがな。 ――汚らわしい」

美鈴「る、陸君! 暢気に喋っている場合じゃないです! 彼女からは――かなりの気を感じます!」

CBの美鈴がそう叫びながら、白玉楼の亡霊嬢に匹敵する高さにまで跳躍した屠自古を指さす。
屠自古の全身はいつの間にか雷の帯が纏われており、緑のワンピースに包まれた姿は今や、薄く金色に輝いて見える。
普段は冷静な性格の彼女だったが、亡霊と化した影響か、戦いの場では好戦的で荒っぽい。

屠自古「――我ら蘇我氏の憤怒、思い知るが良い! ……雷矢・『ガゴウジサイクロン』ッ!!」

実況「屠自古選手の『ガゴウジサイクロン』!」

バギュルルルルッ! ドゴン!

屠自古「いっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……バリバリバリッ!!

771 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 00:27:34 ID:???
メイドD「やばい! 元興寺の雷(ガゴウジサイクロン)だ!!」

そうして放たれた蘇我屠自古の高空からのパワーヘディング『ガゴウジサイクロン』。
その威力は高く、霊烏路空の『八咫烏ヘッド』に勝るとも劣らない。
雷を帯びながら、高速でジグザグの軌道を描くそのシュートを見た妖精メイドDは、思わず金切声を上げてしまう。

美鈴「――確かに凄い威力です。 私の『彩光風鈴』ではきっと弾けない!
だけど、レミリアお嬢様の『バイシクルレッドサン』やフランお嬢様の『495年の波紋』には及ばない! だったら……!」

しかし、美鈴には確信があった。 このシュートは、間違いなく紅魔のゴールネットを揺らす事は無い、と。
何故なら――。

陸「何アル。 ちょっと足が無いからってビビってたアルが……その程度か。
その程度で雷を語るとはおこがましいアル!」

バアァァァアアアッ! ズザアアッ、グワァァァアアアアアアアアッ!! ―――バチバチバチィイッ!!

屠自古「なっ……!(――クリアに飛ぶ前、フィールドを摩擦し右脚に静電気を帯び。
蹴りだす時、ユニフォーム越しに右脚を擦り付けてそれを増幅させた!
馬鹿な、人間であるにも関わらず、そんな事が――――!)」

陸「なーにが人間の結束カ! 毛沢東もケ小平も、そうやって嘯きながら、
朕の住むビンボっちい農村には、なーんにも良いコトしなかったアル!
それに引き換え紅魔大人は我儘で理不尽でイジワルで横暴アルが、
それでも朕に最高級のサッカー教育を施してくれたアル!
朕は……貴様らのような恩着せがましい高級官僚には負けん!!」

バリバリバリバリッ……!! ギュンッ!  バァァアッ!!

実況「いや……陸選手も大きく飛んだ! 美鈴選手よりも更に大きく飛んで――ボールよりも高く飛んだ!
そして陸選手、不規則な軌道を描きながら落ちるボールに照準を合わせ!」

772 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 00:33:43 ID:???

          陸「ハァァァァーーーー!! 『襲 爪・雷 斬 脚』ゥーーーーーーーーーーーッ!!」

        バギュウウンンッ! ドゴオオオオッ………!! バギバギバギバギィ……ッ!!
                          ――――ガシイィイッ!!

美鈴「(だったら。 ――陸君が決して防いでくれる。 ……彼も今や、我ら紅魔の頼れる第二の門番なんですから)」

レミリア「(ふんだ。 あんな奴らに、中国の壁がそう簡単に破れるもんですか)」

実況「陸選手、屠自古選手の『ガゴウジサイクロン』をも上回る威力の電撃で、シュートを完全に止めた〜〜〜!
前半も半ばに差し掛かり、聖徳ホウリューズも徐々に手札を出して来ましたが――!
しかし、紅魔の壁は依然高い! その事実が陸選手の好守により再び明らかとなりました!」

陸「フン、当然アル。 才能しか無い朕から、その才能さえ凡夫共に奪われちゃァ堪らんアルからな。
――と、あいてて。 この飛び出し、脚がビリビリ痺れて嫌になるアル……」

――聖徳ホウリューズに集いし人間達が練り上げた銀の弾丸。
その破壊力は確かに凄まじく、一時は傲慢なる吸血鬼に風穴を開ける事すら期待されたが――。
……第一の弾丸は、異国の門番の手――否、脚により敢え無く防がれる事となった。

773 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 00:40:05 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
>神子の能力について、パサー対策について等
比較的万能的な感じに仕上がっていますね。
スキルの強さもあって、突出して強い! …とまでは行きませんが、それでもかなり強いです。
ウサギDとつかさのコンビプレイフラグが回収されれば、スカイラブ的なパスカットも出来るかもですね。
それ以外だったら、やはり中山さんに期待するか、鈴仙の狂気の瞳狙いでしょうか。

それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。

774 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 00:41:41 ID:???
よし、この特化チームに反町入れよう(提案)
魔王乙

775 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 00:47:09 ID:???
襲 爪・雷 斬 脚でテイルズオブチャイニーズ始まった

776 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 02:05:52 ID:???

師匠は陸に動かされて鷹爪三角脚を生み出す事になりそうですね・・・

うーむ、確かに厄介に見えるけどここまで見た感じだとすごくでかい弱点あるよね、聖徳
にしても無名の極端な一点特化・・・ってこれ秋空のリスペクト?

>>743 器用貧乏って評価は強くないという意味とは全く違う・・・
    味方にすると頼りないけど敵にするとスゲェめんどくさい奴という意味だよ・・・運的な意味じゃなく本当にね

777 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 03:09:10 ID:???
一点特化の人材でトータルフットって、それが神子の能力なのかなと思う
出来ないはずだし

778 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 03:26:56 ID:???
あ、そういえばディケイドが明日ニコニコで無料一挙上映ですよ
さっそくウサギDの名前が考えやすくなるね

779 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 13:32:25 ID:???
トータルフットの元祖のオランダ、漫画だとクライフォートが期待通りの強さを見せてくれたのはいいんだけど
クライフォート以外のユース組が背景過ぎて評価大暴落で泣ける。なにがトータルだ、ワンマンフットボールじゃん。

780 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 13:43:32 ID:???
11人全員がオールラウンダーが前提条件のトータルフットを正反対の特化選手でどうやってやったんでしょうね

781 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 14:44:41 ID:???
このパスカル絶対三杉はいってるよこれ!? な、乙でした。

一応やってやれなくもない代わりに、地雷戦術になりかねないとは思う。
スペースを埋める事はできても、守れるかどうかは別の話。
パスの受け手の多い、もしくはドリブル技術の高い選手が多い
チーム相手だとものの十数分で化けの皮が剥がされる。

布都のパス技術と屠自古のシュート力次第だけど、
紅魔館相手ならポゼッションフットボールの方が有利かな。
“時間がかかる”と“主力の体力が削られる”はもっとも嫌な戦術だろうし、
カット要員が少ないから前に出にくいし、ブロッカーもいないから引いて守る戦術とも相性が悪い。

消極的な雑魚チームと思われてた方が情報戦では有利だったのにも関わらず
わざわざ挑発的な言動、やっぱり勝つ気ないのかも。あくまでケンカには勝つってことなら別だろうけど。

782 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 14:46:40 ID:???
ポジションがコロコロ変わるのに守備力の低い選手が最終ラインに
攻撃力の低い選手が最前線に出てきたら地雷ですよねー

783 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 14:50:57 ID:???
ポゼッションフットボールに対抗するには……2−7−1で対抗だー(狂気、でも何故か成功)

784 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 15:26:48 ID:???
スペイン敗北!

785 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 15:48:07 ID:???
やっぱり三章はカウンターハクレイルート?

個人的には慧音先生や妹紅さん、佳歩、てゐ、つかさとか連れていけそうだし
ストーリー的にもこちらの方が盛り上がりそうだからそっち行きたいけど。
他のチームメイトがだれかも気になる。

786 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:52:04 ID:???
こんにちは、更新していきます。
>>774さん、>>776さん、>>781さん、乙ありがとうございます。

>トータルフットボールと一芸特化の両立について
なるべく読んでいて説得力があるよう今後描写していきたいですが、
詳しい方にとってはちょっと無理のある理屈かもしれません。
ですので、できれば寛容に受け止めて頂ければ幸いです。

>襲爪雷斬脚について
テイルズ的なノリである事は間違いないですねw

787 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:53:25 ID:???
陸「そりゃっ! これ以上朕を働かせるなアル!!」

ガシッ、……バァァァァアッ!!

実況「ボールをキャッチした陸選手、中盤底の咲夜選手にスローイング!
そして咲夜選手はそのまま右脚を大きく振り上げ〜〜〜!!」

咲夜「(お嬢様に妹様は辛うじてフォロー可能!
ひっきりなしに動いている事が災いしてか、DF陣の最終ラインも低め! ならばここは――)
……ここよ! ここで決めるのよ!!」

グワァァァァァアッ……!!
   ―――バッ、ゴォォオオオオオオオオオオオオオッ……!!

実況「咲夜選手、『殺人ドール』だ〜〜〜!!」

咲夜「………………!!」

空(観客席)「うわぁ〜。 あのシュート、影山さんのシュートそっくりだァ」

矢車(観客席)「……むっ、何だ相棒? 言いたい事がある……?
――いいよなぁお前は。 とっておきのお決まりのフレーズがあって……」

――バァァッ!

松山(観客席)「俺の技だ!」(←例のポーズで)

――バァァッ!

矢車(観客席)「はぁ……。 俺は常に孤独だ……」

お燐(観客席)「(自分の技アピールするのにもワンクッション必要だなんて。 難儀な体だねぇ……)」

788 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:54:36 ID:???
……ゴォオオオオッ!!

神子「地を這いながら威力を増す事で、結果的に距離による威力減衰を相殺するシュート、か。 うん、良い技だ。
(弾き返しても良いけれど。 この中途半端な威力では――私の体力が無駄になるだけ、かな)」

陸からボールを託された咲夜は、即座に得意の長距離シュート・『殺人ドール』で聖徳ホウリューズを牽制に。
丁度砂埃を立てて進むボールから真正面に居た神子はこのシュートを敢えてか見逃すが。

高杉「グ……グフフ。 グフフフフハァアッ!! その程度のシュート、神子様の『修行』によって
生まれ変わった高杉様に通じるかァ!!」

バァァァァアッ、ドゴオオオオッ!! ――ガシッ……!

実況「ですがそのシュートは、高杉選手のパワーブロックにより阻まれる!
しかし素晴らしいブロックです高杉選手!
ことブロック一点においては、雑魚妖怪チームのレティ・ホワイトロック選手とも互角か、それ以上でしょうか!

高杉「今の俺の力は神をも超えた。 ――グフフッ、フグハハハハハッ……!」

咲夜「……くッ!(――激しくポジションを移動していたのに、DFは最終ラインを維持していた?
これはやはり、完全なる『トータルフットボール』では無いという事かしら……?)」

高杉が一旦フォローしたボールは、――恐らく自身のパス力に自身が無いのだろう。
即座に岸田を経由して、下がり目の位置に戻って来ていた岬へとボールを渡す。

岬「E番(石田)、もう少し動いて。 D番(岸田)は良かったから、次はサイドを警戒して。
F番(本間)、H番(小田)、もっと前に進んで!」

789 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:56:21 ID:???
レミリア「……チームの動きは、お前とあの聖人(神子)が完璧に仕切っているのか。
だけど――、部下は人形では無く、魂を持って動いている。
そうした使い捨ての兵法は短期的には良いだろうけど、長続きしないわよ」

岬「――全ては、太子様の御心のままに……(その位言われなくても分かっているさ。
でも、多くの普通の人間は、自由を求める裏で、権力者による拘束もまた渇望している。
そうしたら、全ての思考を放棄し、権力者に全責任を負わす事が出来るからね。
――無論そんな事を言って万一負けたら、僕の立場も危うくなるから言わないけど)」

フラン「二人とも、何を言ってるのかわかんないよ〜」

実況「レミリア選手とフラン選手、岬選手に向かっていきます!
しかし岬選手は既に中盤上がり目の石田選手に照準を向け、パスの構え!」

岬「……よし!」

グワァァァッ、バゴン!  ……ギュルギュルギュルッ!

レミリア「(――この軌道。 バックスピンパス……いや、『グリーンカットパス』と言うべきか! 厄介ね……!)」

フラン「――え〜ん、やっぱり取れないー!」

実況「そして岬選手、このパスを見事に通します!
ボールは石田選手に渡り、そして石田選手は前方の小田選手にパスを出しますが……!」

パチュリー「……そこまでは、通さない」

バァァァアッ、 バシイッ!

石田「松山ァ……!!」

790 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:59:00 ID:???
実況「そのパスは、幻想郷トップクラスのパスカット力を持つパチュリー・ノーレッジ選手により阻まれます!
素晴らしい組織力で戦う聖徳ホウリューズを、紅魔スカーレットムーンズは圧倒的な実力者により抑える!
どうやらこの試合、そんな構図が続きそうです〜〜〜!!」

――果たして、前半戦は実況が指摘した通りに試合が進んだ。
ボールの支配率で言えば、聖徳ホウリューズは紅魔を圧倒していたが、
ピンチについては、パチュリーのパスカットやレミリア・咲夜のタックルにより紙一重で防ぐ。
無論、聖徳ホウリューズの圧倒的な手数を前に、レミリア達が敗北を喫する事もあったが。

屠自古「――くらぇぇぇ、『ガゴウジトルネード』!!」

ギュンッ! バギュウウウウウウッ!!

美鈴「チョッピリ道教や仏教を齧ったくらいで、中国三千年の歴史に勝てると思わないで下さい!
ホイチョ〜〜〜〜〜! 『彩光風鈴』ッ!!」

―――バァァァァアッ、ドガァァァァァァァァァアアアアアアアッ!!

実況「本間選手のセンタリングからの、屠自古選手の低空ダイレクトシュート・『ガゴウジトルネード』!
しかしこれは美鈴選手の低い必殺クリアーによって弾かれてしまいます!」

咲夜「(中国……いや、陸君のお蔭かしら。 美鈴も弟子に負けないよう、メキメキ力を身に付けて来たわね)」

――最終ラインの美鈴と陸が、ゴールまでは許さない。
ダイレクトシュートを得意とする屠自古と、美鈴達との相性は最悪だった。
とはいえ、最後まで『トータルフットボール』に似た戦法を取る神子達もまたしぶとく粘る。

791 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 18:00:34 ID:???

パチュリー「……埒が明かないわね。 こうなったら私が進んでミドルシュート
――『ロイヤルフレア』を一発……!!」

岸田「ヒャッハァ〜! 俺様の『シャークタックル』に敵は居な〜〜〜いっ!」

ズザアァァァァァァッ、バギイイイッ!! ……ドゴオオオッ!!

パチュリー「むぎゅん!?」

実況「パチュリー選手、単身切り込みますが……ここは岸田選手の『タックル』が輝きます!
岸田選手、パチュリー選手をも吹っ飛ばしてボールカットに成功だ〜!」

神子「(――ふうん。 あのタックルで吹き飛ぶのね……)」

……喘息に耐えるべく生み出した大魔法・『フォトシンセシス』によって、前後半動ける体力を得たパチュリー。
しかしその副作用か、パチュリーの体は僅かの接触プレイにすら耐えられず吹き飛んでしまう。
――そして、紅魔スカーレットムーンズが前半に出せた攻撃はここまで。 また、同時に――。

小田「…………」

グワァァアッ! バゴオッ!

実況「小田選手、神子選手の『オーバーヘッドキック』の零れ球に飛びつき、
ハイジャンプからのヘディング――技名は……『キラキラヘッド』だそうです――でゴールを狙いますが…」

ギュウウウウン……パシッ。

陸「……大した事ないヘディングアルね。 コース見てからワンハンドキャッチ余裕だたアルよ」

792 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 18:01:45 ID:???

――ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……!!

――それは、聖徳ホウリューズの攻撃も一旦の区切りが見えた事の表れだった。
前半終了を告げるホイッスルが、無配慮にも人里のサッカーコートに響き渡り……。

神子「(……流石に容易に勝たせてはくれない、か。
我々も手の内を全て見せてまで勝ちたくは無いというのに、困ったものだ)」


紅魔スカーレットムーンズ 1 − 0 聖徳ホウリューズ 前半終了!

793 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 18:04:46 ID:???
――と、いったところで一旦ここまでです。
続きはまた夜9時〜10時半くらいから始められたらと思います。

794 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 18:32:41 ID:???
あ、これはパチェさん怪我交代フラグ……?

795 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 18:40:48 ID:???
キラキラヘッドw

796 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 18:51:44 ID:???
実はみんな二芸特化?だったりして

797 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 21:26:30 ID:???
実況「ここで前半終了のホイッスル! 紅魔VS聖徳の試合は1−0で一旦折り返しとなりました!
得点自体は地味ですが、聖徳ホウリューズの集団戦術に、紅魔スカーレットムーンズの洗練された個人技!
その両者が正面からぶつかり合う鍔迫り合いは、まさにギリギリの攻防!
現在は、実際に1得点を挙げたレミリア・スカーレット選手の圧倒的得点力もあり、
スカーレットムーンズがやや優勢かもしれませんが、後半はどうなるかは分かりません!

人間の知恵が勝つのか、それとも妖怪の力が勝つのか!
私達は今や、幻想郷の歴史の証人となっているのかもしれません!!」

観客「ワァァァァァァァァァァァァアアアアアアアア!!」「良い勝負してるじゃねぇか!」
「くそっ、俺は神子様を応援するぞ!」「じゃ、じゃあ俺はレミリアお嬢様だ!」「「何だと〜〜!」」

岬「(良いね、この煽り方。 ……分かり易い二項対立は、群衆受けも最高だ。
人間対妖怪のシンプルな対立構造は、幻想郷に住む人間にとってもすんなり通る。
――これだけでも、最低限の目標は達成したと言えるけど……)」

神子「(折角あの子を――こころを観客席に忍ばせておいたんだ。 今日の試合、もう少しやりたい放題させて貰いましょう)」

フラン「ちぇっ。 早くドッカーンしたかったのになぁ」

レミリア「……普段なら諌める所だけど、今回ばかりはフランに同感ね。
……パチェ、あんたの調子はどう? 後半もやれそう?」

パチュリー「ええ、何とかね。 『フォトシンセシス』の状態もまずまず良好だし。
――それに、聖徳ホウリューズの弱点。 というか、あの『トータルフットボール』もどきの欠陥も、何となく分かった。
元々、あんな豊聡耳神子が11人居ないと出来ないような戦略、ノーリスクでやれる訳が無いんだけれど」

レミリア「――クク。 それは頼もしい。 期待してるぞ」

咲夜「(……状況は1−0でこちらが優勢。 お嬢様も妹様も、パチュリー様も体力を残している。
だけど――何か嫌な胸騒ぎがする。 ……気のせいだと、良いのだけどね)」

798 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 21:27:59 ID:???

ワァァァッ…! ……ガヤガヤ、ガヤガヤ……!!

鈴仙「――ふう。 何だか今日は、何時にも増して観客席が荒れてるわねぇ。
何となく、紅魔派と聖徳派で割れてるような、そんな感じかしら……?」

慧音「……紅魔スカーレットムーンズは、間違いなく幻想郷サッカーにおける人気チームだ。
だがしかし、人の血を啜り、光も射さぬ赤き館に住む吸血鬼を皆が敬愛し好んでいるかとは別。
……試合を見に来ている観客の人間や弱い妖怪達にも、全体戦術や職人的な努力で、
そんな紅魔と張り合う聖徳一味の姿勢に、何かしら惹かれる所はあるのだろうさ」

妹紅「――でも、アイツら……紅魔館の連中だって完全に悪い奴らでは無い。
中には門番や妖精メイド、ひょっとしたらメイド長に吸血鬼姉妹と個人的な親交を持つ人妖だって居る筈。
そんな人や妖怪にとっては、何となくの偏見で紅魔を毛嫌いする奴は気に食わないだろうね」

パスカル「人間も国や人種、宗教が違えば、互いの無理解から戦争や争いが起きるように。
人間と妖怪。 あるいは幻想郷内の勢力との間にも、やはり隔絶や誤解もあるんだな……」

ウサギB「純粋に、資産持ちである紅魔館へのルサンチマンも根強いのかも。
特に最近は、地震とか瘴気とかに、それに便乗したストリートバトルとかで、人里も荒れていたから」

鈴仙「ストリートバトル、ねぇ。 ……そういえば私も天狗やら――何か、ヘンなお面の妖怪やらに、
やられちゃった記憶があるけれど」

――周囲の様子を見て、何故か過去の人里での騒ぎを思い出してしまう鈴仙。
元々娯楽の少ない幻想郷での大きなサッカー大会となると、
荒っぽい人間や妖怪が熱くなる程度は日常茶飯事であり、あまり驚くべき事では無いが、
それでもこうも荒っぽいと、元がビビリな鈴仙にとっては、流石にちょっと僅かに恐ろしい気がする。

799 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 21:30:17 ID:Fz74ij0+

鈴仙「(……何はともあれ――ハーフタイムで少し時間に余裕があるけれど。
誰かとお喋りしたりしてみようかしら? それとも……)」

A:チームメイトと話す。(選択肢の後に話したいキャラを選択してください。 例:A 輝夜)
  ※現在会話可能なキャラ:ルナティックスメンバー全員(メンバーの名前についてはテンプレ(>8-11)参照で(汗))
B:電光掲示板を見る。(敵データや人里・香霖堂の新商品がわかるかも?)
C:紅魔スカーレットムーンズのロッカールームに行ってみる。
D:聖徳ホウリューズのロッカールームに行ってみる。
E:観客席を回ってみる。
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと1回まで行動できます。

800 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 21:32:08 ID:7gYROKCM
E

801 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 21:32:57 ID:ZJ2Zclnc
A 永琳

802 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 21:33:25 ID:kMV1VPwg


803 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 21:47:56 ID:???
こころに会えるかも!?

804 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 22:00:42 ID:Fz74ij0+
E:観客席を回ってみる。

鈴仙「(……いや。 ここは敢えて観客席を回ってみましょう)」

――何かひっかかる所があるような。
そんな気がして、鈴仙は喧噪絶えない観客席を歩いて行くと……。

先着1名様で、

★観客席巡り?→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→パチュリー「鈴仙! 貴女はこの後半戦、謎のウサギ仮面として私達の助っ人となるのよ!?」鈴仙「ふぁっ!?」
ダイヤ→こころ「…………」鈴仙「(あいつは……あの時の!)」
ハート→こいし「……あっ、ウサギさん! こっち来てこっち来て!」鈴仙「(地霊殿の妹様だっけ。 姉と違って馴れ馴れしいわねぇ)」
スペード→霊夢「むー…………」鈴仙「(あっ、霊夢が一人でマジな目してる。 仕事中かな?)」
クラブ→矢車「お前……俺の妹になれ」鈴仙「(へ、ヘンな人に絡まれちゃったよぉ……)」
クラブA→謎の向日葵仮面「鈴仙! 貴女はこの後半戦、謎のウサギ仮面として私と観客席を凌辱するのよ!?」鈴仙「」

805 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 22:01:53 ID:???
★観客席巡り?→ ダイヤ8

806 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 22:03:44 ID:???
きたか、何をたくらんでるかは知らないがね
実況の言っていた歴史の証人って・・・明らかに言いすぎてる感じがあるな
他にも人間が妖怪と戦っていたのもあるというのに

807 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 22:12:43 ID:???
木製帰りのニュータイプかな

808 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 22:37:37 ID:???
ぴっこころさぁん

809 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 22:55:42 ID:???
I!あげるからなにやってるかおしえて

810 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 23:30:28 ID:Fz74ij0+
★観客席巡り?→ ダイヤ8 ★
ダイヤ→こころ「…………」鈴仙「(あいつは……あの時の!)」

鈴仙「(――あれは……あの見慣れない後ろ姿は……?)」

観客席をうろついている中、鈴仙は群衆の中でも一際目立つ薄桃色に輝くロングヘアを見つける。
周囲には喜怒哀楽を模した、様々な種類のお面が浮かぶ姿は独特過ぎて忘れられない。

鈴仙「(あのお面の少女は……!)」

こころ「うーんと……ここら辺とここら辺には『人間っていいな』な表情でー、
ここら辺とそこら辺には『やっぱり妖怪って怖いわー』の表情でー、……っと」

その少女は群衆に紛れて、何やら独り言を呟いている。
周囲の歓声や罵声があまりに大きく、何を話しているのかは鈴仙の耳には届かない。

鈴仙「(……怪しい事は分かる。 でも私は言ってしまえば、彼女について何も知らない……)」

鈴仙はあの少女の名前――そう、秦こころ。そう名乗っていた――だけは辛うじて覚えていたが、
彼女の行動原理を何も知らない。
コロコロを表情を変える内に、理由も聞かずに戦いになり、返り討ちに合い……それだけの存在である。
――と、そんな時。

ポロッ……。 ……ポロ、ポロッ……。

鈴仙「(あれ、お面が二、三個落っこちた。
……周囲にフワフワ浮いてるけれど、群衆の肩やらに引っかかったら普通に落ちるのね。
どうしよう、なんかあの子はぽけ〜っと無表情で観客の方を見ているだけだし。
――ここは純粋に人助けと思って、お面でも拾ってあげようかしら?
何やらあのお面にも、良く分からないけど凄い力を感じるし……)」

811 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 23:33:38 ID:Fz74ij0+
鈴仙は少しだけ迷う。
ここでお面を纏めて拾ってあげれば、こころにも多少感謝されて、その会話の流れで何かを聞けるかもしれない。
しかしそれでは、お面の中身はチラリとしか見る事が出来ないだろう。
有体に言えば、中途半端な結果となるかもしれない。

一つひとつ拾っていけば、その分お面の中身を見る事が出来、
鈴仙にとってもある程度有益な情報が得られるかもしれない。
しかし、もしもそのお面が後ろめたいものだったら、こころに途中で回収され、今現在の彼女の話も聞けないかもしれない。 

お面を拾うよりも早く、ストレートにこころに話しかけてみる方が、今の彼女の目的を聞き出すには最善かもしれない。
落っこちたお面から、この秦こころという少女に隠された情報を読み取るというチャンスは逃してしまうが、
しかし確実に、現在こころが何をしようとしているかは判明するだろう。

もしくは――ここは幻想郷だ。 鈴仙も勇気を振り絞って決死の雪辱戦に出ても良いかもしれない。
幸いと荒れた雰囲気のサッカーコート故、多少の喧嘩ならば既に起きている。
鈴仙だけが特別に検挙されたりする事も無いだろう。
勝てば全てを得、負ければ骨折り損。 分かり易いと言えばそうである。

鈴仙「(う〜ん。 どうしてくれようかしらねぇ……)」

A:落ちたお面を纏めて拾って、こころに渡してあげる。
B:落ちたお面を丁寧に一個ずつ拾っていき、こころに渡してあげる。
C:こころに話しかけて、何をやっているのか聞く。
D:前の恨みを晴らす意図を込めて、喧嘩を売ってみる。
E:なんか怪しい感じなので、銃撃でスナイプしてみる。
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

812 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 23:38:08 ID:Ft3MaH36


813 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 23:38:46 ID:kMV1VPwg
F落ちてるお面を奪い取り自分の素いた場所に戻る

814 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 23:40:51 ID:xunPuLU2
B

815 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 23:41:51 ID:7gYROKCM
A

816 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 23:45:49 ID:???
……と、いったところで今日の更新はここまでです。
>>794
今のパチュリーはさしずめ、心臓病を直した直後の三杉状態……に、近い感じですね。
>>795
小田(ふ)の技はオリジナルですね。 技の名前は同姓同名の人リスペクトですがw
>>796
この試合で聖徳ホウリューズの全情報が出る訳ではありませんね。
>>806
実況の文句はあくまで「煽り」ですからね。事実ではありません。
>>808-809
ぴっこころさんって実際、名前の語感以外ピッコロさん要素無いような気がします…

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。



817 :森崎名無しさん:2014/12/07(日) 23:45:57 ID:???
F 落ちたお面の変わりにライダー(キックホッパー)のお面をこころに渡してあげる

818 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 00:32:29 ID:???
乙でした。

神子「どうやら奥の手を出すしかないようね!」
美鈴「奥の手!? こ、これは!?」
神子「飛鳥文化アタック!」
実況「おっーと! ボールを抱え込んで紅魔ゴールにものすごい勢いでローリングアタックだー!」
神子「さあ、雷斬脚で止められるものなら止めてみなさい! 間違いなくレッドカードものの反則だけどね!」

審判「ハンド」
パチュリー「……まあ、当然よね」

パスカットかー。
つかさ「ウサギDちゃんを放ってボールカット。これね」
ウサギD「なんだか物騒だよつかさちゃん!?」

紅魔もますます強くなってるし、もう一度やったらかてそうにないなー。
フランがパスできるようになったり、陸が飛び出しやキャッチができるようになったり。
マスターパチュリーがデメリットありでもフルタイム出場とか、かなり伸びてる。

そろそろウサギさん達の覚醒&特訓ラッシュキャンペーンとかありませんかね(無茶ぶり)

819 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 00:51:54 ID:???
乙です

個人的には選抜もカウンターハクレイもやりたくないです
選抜→いつもどおりだが暴走しかけてる紫が怖い、あんまり協力したくない
カウンター→まったくもってメリットが分からない、師匠に従うだけった感じのもね
聖徳→こっちはもっとダメ、世界がぐちゃぐちゃになる

だから第4のチームを作りたいかなって、自分が争いを止める、もしくはヘイトを一気に受け入れられるようなヤツ

820 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 00:56:33 ID:???
チーム・ニューワールド結成だな

821 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 01:43:31 ID:???
選択をしない、に近い意味の無い選択だな。現時点で師匠に泣き付いたって出来やしないだろう
全ての企み事を潰すには、先ずその中のチームで頭を張るしかない。やる事やりたい事、全ては鈴仙を活躍、成長させる事からだ

822 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 14:53:50 ID:???
そのチームってことは3章のチーム?
それだと俺は遅いと思って言ったんだが・・・
いずれにしろ対立が起こるとどちらか一方が折れるまでそれは続くし
勝ってもいずれにしろ一勢力がつぶれるわけだしいろいろよくないものが残ると思うのよ

823 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 15:04:53 ID:???
実現性が現時点で全くといってもいいくらい見えない
だから選択をしない扱いされる

824 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 15:26:49 ID:???
確かに他と比べて実現性は低いことは否定しない(全くないってことは否定する)
でもできるならそうしたいなってだけ
あくまで俺のやりたいなって思ってることを書いただけ
仲間もあんまり強いのが集まるとは思わないしね、難易度的にもきつい可能性ははすごく高い
でも誰かが負けてそれが迫害される世界が嫌なやつらもいるとは俺は思ってるから全くないとは思っていない
あくまで俺が思ってることだから反対だのその辺の意見は多いと思うけどまぁ一つ意見として
誰かが考えててくれるといいなって

825 :森崎名無しさん:2014/12/08(月) 15:33:47 ID:???
だったら頭のなかで考えてろ
無駄に喧嘩売るな

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