キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/06(金) 23:57:19 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【悩むな】鈴仙奮闘記25【斬れば分かる】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1420820255/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
選抜大会で活躍し、全幻想郷代表の一員となる事を目標として来た鈴仙はある日、
自身が『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補に選ばれている事を知る。
それは霊夢や紫達幻想郷に敵対し、以て幻想郷の価値観を覆すという壮大な計画。
全幻想郷の一員として戦うか、それとも幻想郷を敵に回すか。 大会後の鈴仙には今、二つの選択肢が設けられていた。
全幻想郷代表選抜大会予選リーグ第3回戦・西行寺亡霊連合との試合を2−0で勝利した永遠亭ルナティックス。
予選リーグを全勝で終え、決勝トーナメントの一位通過が確定した鈴仙達だったが、鈴仙の表情は苦い。
鈴仙の友人にして西行寺亡霊連合のFW・魂魄妖夢の迷いと決意を知ってしまったからだ。
「ただ、強くなりたい」。それだけを願って、野心溢れる政治家・豊聡耳神子の軍門に入ろうとする妖夢の道は、
果たして本当に正しかったのか。鈴仙にも、妖夢本人にも分からぬ問いへの答えは見つからない。
――しかし、鈴仙には立ち止まって友を顧みる猶予すら与えられない。
鈴仙の成長による幻想郷の崩壊を怯える境界の妖怪。その式が今、主の命令を超えて、鈴仙に接触しようとしていた。
142 :
森崎名無しさん
:2015/02/10(火) 19:56:34 ID:U/LWTDpk
一応
>>139
さんの質問を書いておきます
Bこれをやったら何か報酬はあるのか、無償でやらせるつもりなのか
それとこっちは俺の質問、もし答えられるならお願いします
どこまでこっちに協力できるのか
それを拒んだとして紫を元に戻すという目的が同じなら協力してくれるのか
143 :
森崎名無しさん
:2015/02/10(火) 21:31:26 ID:???
カウンターハクレイにいかない限り、藍の提案に乗らざるを得ないみたいだけどね。
どんだけ鈴仙さんが活躍しようが、紫が手を回して幻想郷選抜には入れないわけだから。
そして、リアル幻想郷セブンに入ってハイそうですかと引き立て役になるわけにはいかない。
それにこのまま放置してたら幻想郷がやばいから、藍だけの問題じゃないからなあ……
鈴仙さんも対岸の火事として見ているわけにはいかない
やはり師匠がなんでヒューガーと組んでいるかが一番のポイントだ
師匠と姫様は、鈴仙個人にも、幻想郷全体としても絶対に悪いようにはしないだろうけど、
だからこそもやっとする。
これが他の人ならヒューガーとなにやら悪巧みしてんじゃね? と思えるんだが。
144 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:11:44 ID:rZNWme/Q
こんばんは、かなり遅い時間になりましたが今日も更新していきます。
>>126
さん、
>>127
さん。乙ありがとうございます!
>>140-141
漏れがあったら困るけど、ここで質問ばかりになると収集が付かないかな? …という意図で半分確認的な投票方法にしつつ、
どうしても質問したい! …という人の為にコメント返しで対応していく事にしておりましたが、
そうなると質問したい側は質問しづらく、大丈夫な側にとっては質問したい人に遠慮しないといけなくなり、
中途半端な感じになってしまったかもしれません。
仰る事は分かりますので、次回似たような話があった場合は、投票を設けず、コメントを見て随時対応…位にしようかと思います。
とりあえず今回はAで進行しつつ、質問については別枠で返して行こうと思います。ご意見ありがとうございました。
145 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:12:46 ID:rZNWme/Q
<質問への回答コーナー>
Q:藍のプロジェクトカウンターハクレイに対する考察について
ヒューガーがバックアップについているらしいが、掲げる理念自体は間違っていないと思う。
仮にヒューガーが紫や幻想郷を苦しめていたとしても、カウンターハクレイも同じとなるかは分からない。
Q:このことを永琳など一部の信用置ける人物に話してもいいか
A:NGです。どこから情報が漏れるかも分からないためです。
Q:これをやったら何か報酬はあるのか、無償でやらせるつもりなのか
A:報酬は無いですが、これをやったら、このゲームの大目標である【永琳と並び立つ選手として、大会で活躍する】は達成できます。
なお、やる場合は、鈴仙はやらされる…では無く、自発的にやる! …という話の筋になると思います。
ですので、損得勘定については、あまり考えてもゲーム的にもシナリオ的にも無駄かもしれません。
Q:どこまでこっち(=RG7計画)に協力できるのか
A:たとえば途中でRG7計画を抜けてカウンターハクレイに行けるのか…という意味でしたら、行けません(協力できません)。
藍や紫や永琳がどうこうというより、ゲーム的&物語的な都合として、それをやられるとしんどいというのが大きいです(汗)
Q:RG7計画を拒んだとして、紫を元に戻すという目的が同じなら協力してくれるのか
A:立場上は対立しますが、それでも藍は鈴仙に否定的な感情は抱かないと思います。
146 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:13:55 ID:rZNWme/Q
A:……ひとまずは、質問は大丈夫だ。
鈴仙はゆっくりと間を置いて、自分の頭の中で質問を整理するが――。
概ね、聞きたい事は藍から聞きだせたような気もした。
鈴仙は藍の呼びかけに、大きく縦に首を振る事で答えた。
藍「……そうか。 ――なに、今すぐに結論を出せ、と言っている訳では無い。
この大会が終わり、君がRG7のメンバーとして召集された時。
それに応じてくれれば、君が私の計画に乗ってくれたと判断するし、
それに応じなかったら、君は別の――『プロジェクト・カウンターハクレイ』に乗ったんだと。 そう判断させて貰う」
鈴仙「分かったけれど……藍さんはそれで良いの?
私は、『プロジェクト・カウンターハクレイ』――ヒューガーの傘下で、幻想郷の変革を狙う連中に付くかもしれない。
そうなった場合は、やっぱり――」
そうなった場合、やはり藍は鈴仙を妨害するのだろうか。幻想郷と紫の安寧を乱す悪玉として。
それとも、どうしても自分の所に来てくれるよう、多額の報酬を提示し鈴仙を引き留めるつもりだろうか。
――藍の出した答えは、意外な事にそのどちらでも無かった。
藍「……いや。 その場合は、私は君の選択を決して否定しない。
必死に考えた結果、『プロジェクト・カウンターハクレイ』に入るのならば、私は君の決定を否定する権利は無い。
――昔の紫様だったら、むしろ面白がったかもしれないね」
藍はここまで必死に幻想郷への愛を語り、鈴仙の可能性を語り、自身の計画を述べて来たにも関わらず。
――それでも、彼女は鈴仙の決定の全てを受け入れる。そんな姿勢を見せた。
147 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:19:41 ID:rZNWme/Q
藍「私個人の意見では、『プロジェクト・カウンターハクレイ』の理念。
即ち、努力を是とし、弱き者でも強き者に勝利し得る世界を作る……というのは、
確かに今までの幻想郷における価値観と比べると異質かもしれない。
今の紫様は、そうした理由から『プロジェクト・カウンターハクレイ』とそれに連なる者――例えば、鈴仙。
君のような存在を憎悪し恐怖し、最大限の警戒を払っているんだが。
……しかし、その可能性もまた、受け入れられるべきと思っているよ。私の考えがどうであるかは関係無く、ね。
――本来の紫様も、きっとそうお答えになるに違いない」
藍は力強くそう言い切り、そして話を続ける。
藍「無論、ヒューガーが後ろに着いているという事実は脅威だ。
しかし、私が紫様を元の紫様に戻ってくれる事を期待するのと同じように、
君が自身の手で『プロジェクト・カウンターハクレイ』を、周りの圧力を跳ね除け、
気高くその理念を追求できるチームとしていく事は、充分に期待できると思う」
鈴仙「期待してくれるのは嬉しいですけど。
『リアル・幻想・セブン』を選ぶにせよ、『プロジェクト・カウンターハクレイ』を選ぶにせよ。
結局はどちらにしても、八雲紫やヒューガーの圧力に屈せず、自らの信じる道を進み続ける事が大事……って事ですか」
藍「とどのつまり、そういう事だ。
そしてその上で、私は個人的に、『プロジェクト・カウンターハクレイ』では無く、
『リアル・幻想・セブン』を選んでくれる事を期待している。 ……色々と話したが、要点はそこさ」
148 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:20:52 ID:rZNWme/Q
藍の一連の告白を聞いて、鈴仙は再び押し黙る。
自身の進路として、『プロジェクト・カウンターハクレイ』を選ぶ事は魅力的だ。
自分と似たような境遇の、もしくは親しい仲間と共にチームを挙げて強敵と戦える。
しかし、その背後にあるヒューガー――そして何より、鈴仙の信頼できる師である永琳の思惑が読めない以上、
果たして自分がこの計画に加担して良いのか、幻想郷の未来は果たしてどうなるのか――不安はどうしても付き纏う。
では、藍が示した『リアル・幻想・セブン』計画にて力を蓄え、最終的に全幻想郷選抜として活躍する道はどうか。
途中経過に紆余曲折あれど、この道を選べば鈴仙は当初の目的――永琳とともに活躍し、彼女と肩を並べられる選手となる――を、
確実に達成する事が出来る。 霊夢を中心とした、強力な幻想郷のライバルと共闘出来るのも魅力的だ。
また、紫の凍てついた心を溶かし、今度こそ、誰にとっても幸せな幻想郷を作れるかもしれない。
しかし、この道を選ぶ事は容易くない。藍のバックアップがあるとはいえ、正気を失いつつある紫からの妨害は手酷いものとなるだろう。
――結局は、どちらの道にもそれぞれのメリット・デメリット・不安要素がある。
なだらかで平坦な道はもう、鈴仙の前には存在しない。それだけは確かだった。
藍「――悩みたい気持ちも分かる。 だが、お願いだから、【今日の話は口外しないでほしい】。
八意永琳や蓬莱山輝夜のような、君にとって信頼のおける人物であってもだ」
私だって自分の命は惜しいからね、と藍は自嘲しながら、周囲の藍色の空間をぼっと眺めて。
藍「――さあ。 もうすぐ時間だ。 君の体はこの結界が解け次第、永遠亭の自室に送るようセッティングはしている。
だから、心配はしなくて良いよ」
藍は鈴仙に顔を見合わせず、そう親しげに言った。
鈴仙「――貴女は、大丈夫なの。 色々と厳重に警戒を巡らせたのは、何となく私でも分かったけれど……」
藍「大丈夫。 私は……こんな所で倒れる訳には行かないから。
だから、大事な事なので何度も言うが――【今日の話は、決して誰にも口外しないでくれ】」
鈴仙「ええ……分かった。 分かりました」
149 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:23:03 ID:rZNWme/Q
鈴仙は藍の悲痛な決意を察して、静かに頷く事にした。
すると、最初は藍色だった空間が少しずつその色を薄め、他の色が混ざり、そして藍の姿が遠くへ消えて行く。
鈴仙がふっと目を瞑って、もう一度見開くと。
鈴仙「知ってる天井だわ……」
――鈴仙はいつの間にか永遠亭の中。
僅かばかりの雑貨品と、多くのロクに手を付けていない医学書薬学書が溢れる六畳一間の自室にて、
大の字で仰向けに倒れ伏せ、天井をぼおっと眺めていた。
鈴仙「――夢、だったのかしら」
そんな気もしたが、時計は藍と人里を歩き回っていた分きちんと経過しているし、記憶も鮮明。
また、鈴仙のポケットには、先程のやりとりが夢では無いという証拠か、それとも純粋な善意か。
おいしそうな油揚げが一枚、袋に包まれて残されていた。
先程藍から唐突に聞かされた『リアル・幻想・セブン』計画とその裏側について、鈴仙は暫く思いを馳せていたが――。
鈴仙「……やっぱり、私には良く分からないから。 ――一旦、忘れても、いいよね……」
バタリとそのまま、敷きっぱなしにしていた人参柄の布団に潜りこんで、暫くの仮眠を取る。
そう考えて、眼前に提示された二つの道の内、どの道を選び取るかについての思考は、一時中断することとした。
今は、試合があって、歩かされて、色んな情報を聞かされて――兎に角、眠かった。
*試合勝利ボーナス! 人気度が上昇します。77→79
150 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:26:45 ID:rZNWme/Q
〜大会9日目・午後〜
鈴仙「さて。 ちょっと横になったら元気は出たわね。 今は――昼の3時くらい。
このまま寝ていても良いけれど……折角だし、外に出て気晴らしをしたいような気もするわね。
――残された貴重な午後……どうやって過ごそうかなぁ……?」
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
B:チームで試合を見に行く(本日午後の試合:紅魔×バケ、二軍×妖精)
C:自主練習をする(一人で練習します。更に分岐)
D:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:25
E:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの自主練習の選択時に使用してください。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
(参考:大会9日目〜大会11日目までのスケジュール)
午 前 午 後
9日目 永遠×西行 紅魔×バケ←今ココ
守矢×博麗 二軍×妖精
10日目 雑魚×地霊 休 み(※午後・子ども草サッカー募集締め切り)
毛玉×命蓮 休 み
11日目 休 み 休 み(※午前・子ども草サッカー試合
午後・ブリッツボール決勝戦・霧の湖エイブス)
151 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:27:22 ID:dxyXa8A+
A
152 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:28:06 ID:oeo7haA6
A
153 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:28:25 ID:rZNWme/Q
補足ですが、当初試合後に予定していたてゐとの特別イベントについては、本日午後終了時に回させて頂きたく思います。
理由は、文章が続くと退屈かな?……と思っただけですので、深い意図等はありません(汗)
154 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:29:52 ID:rZNWme/Q
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
鈴仙「試合もパッとしたカードはないし、練習をする気力もないし……自由行動で良いよね……?
具体的には、何をするかだけど……」
A:永遠亭に居る(さらに分岐)
主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
155 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:30:06 ID:oeo7haA6
B
156 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:31:53 ID:dxyXa8A+
B
157 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:33:43 ID:rZNWme/Q
B:外出する(さらに分岐)
鈴仙「――今日は外出しようかしら。 地底探検やら、ブリッツの練習やら勧誘やら、人里草サッカーの登録やら、
コーヒー無料券やら焼き芋無料券やらを使ったりとか、他にも……思いつかないけどあるような気がする。
とにかく! 色々したい事が盛りだくさんではあるけれど、どこへ行こうかな?」
A:人里(貸本屋や道具屋、慧音の住居等があります)
B:霧の湖(妖精大連合メンバーが居ます。プリズムリバー三姉妹の居る廃洋館もあります)
C:紅魔館(レミリアやパチュリーが居ます)
D:冥界(中西や幽々子が居ます)
E:迷いの竹林付近(妹紅やミスティアが居ます)
F:太陽の畑(幽香やメディスン、レティ等雑魚妖怪チームのメンバーが居ます)
G:妖怪の山(河童のバザーやスタジアム、守矢神社等があります)
H:地底(危険もありますが、旧都には様々な店があります、温泉もあります)
I:命蓮寺(星や白蓮が居ます)
J:香霖堂(霖之助がおり、アイテムが購入できます)
K:魔法の森(魔理沙やアリスが居ます)
L:博麗神社(霊夢や森崎が居ます)
M:無縁塚(危険もありますが、掘り出し物も発掘できます)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
158 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:34:31 ID:oeo7haA6
I
159 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:37:47 ID:dxyXa8A+
I
160 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/11(水) 01:38:41 ID:???
命蓮寺に行くぞ! ――と、言ったところで今日の更新はここまでにしようと思います。
それでは皆さま、本日も遅くまでお疲れ様でした。
161 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:38:50 ID:???
もし本当に審判買収だったら日向くんがスネークけしかけたようにこっちも新入りサポーターけしかけるべw
審判岩盤乙ロットー!
162 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:42:01 ID:???
乙でした
発覚したらてゐに丸投げで行けるかな?
163 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:42:48 ID:???
乙でしたー!
藍しゃまの頼みは聞いてあげたいけど、紫の妨害とかでちょっと暗めな展開になりそう……
ウサギ?「ところで、とあるウサギの超覚醒強化イベント忘れてね?」
ウサギB「そんなのないよ」
164 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 01:45:56 ID:???
乙です
すみませんがどこまでこっちに協力できるのかという質問は
どこまで(藍が鈴仙がRG7に参加した場合)協力できるのか
というニュアンスで聞いてました
分かりにくくてすみません
165 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 22:27:32 ID:???
現段階では
○プロジェクトカウンターハクレイ
順当に鈴仙が成長すればおそらくキャプテンになれる
ある程度鈴仙がチームメイト勧誘可能
上二つ+打倒幻想郷選抜という形で固まることで、おそらくそこまでチームメイトの問題は発生しない
姫様や師匠の期待に応える形となり、おそらく二人からは間接的にバックアップを受けることが出きる
素質的には劣るチームメイトたちで、強力な幻想郷選抜と戦うこと必至
命がけで接触してきた藍しゃまと対立することに
紫の衰弱の原因であり、幻想郷に進出しようとするヒューガーに少なからず加担することになる
ヒューガーと協力する師匠や姫様の目的がいまいち不明
永遠亭メンバーが幻想郷選抜に引き抜かれる可能性あり(師匠、もこたんあたりか?)
○リアル幻想セブン
幻想郷選抜を完全に打ち負かし、鈴仙のサッカーで紫の目を覚まさせると目的は明確
今回の原因であるヒューガーと直接戦うことになり、構図は分かりやすい
藍のサポートを受けられる、代わりに正気を失っている紫の妨害必至
師匠と姫様の期待に少なからずそぐわない道を選ぶことになる
リアル幻想セブンで幻想郷選抜を完全に打ち負かす道は、カウンターハクレイよりおそらく厳しい。
鈴仙がメンバーを選ぶ余地があるとはいえ、紫が大本なうえ、七人なので当然自由度はかなり低いと思われる
幻想郷選抜を完全に打ち負かしたとして、鈴仙も含めたリアル幻想セブンメンバーは熾烈なレギュラー争いを強いられる
今まであまり交流がなかった癖のある実力者がチームメイトになるので、鈴仙が裁量できる範囲は狭くなる
鈴仙がキャプテンになることは相当困難
すべてうまくいった場合は、永琳と肩を並べる選手になるという最終目標がこれ以上ない明確な形でかなえられる
(永琳は間違いなく選抜のレギュラーだろう)
てゐや佳歩、けーね先生といったメンバーとサッカー続けたいならカウンターハクレイになるのかな?
リアル幻想セブンの方が構図は分かりやすい……が紫の妨害とか怖い
166 :
森崎名無しさん
:2015/02/11(水) 22:59:51 ID:???
○プロジェクトカウンターハクレイ
これで疑問に思ったんだけど、
紫先生がうどんげの妨害として、うどんと仲のいい人を
片っ端から幻想郷代表、あるいはRG7入りさせて来るとかないよね
167 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:04:19 ID:???
>>166
あ、考えてなかったけど、今の紫さんならやりかねんな
妹紅やけーね先生、アリス、てゐと佳歩につかさ、星、秋姉妹、お燐、にとり、レティとか囲い込んで、
リアル幻想セブンの役目が終わったらポイよとか考えてるかもしれん
168 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:05:43 ID:???
仲いいなら誘えばこっちに来てくれるんじゃないの
どっちのルートでも険しい道なのは変わりないだろうけど
169 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:07:19 ID:???
こんばんは、少しだけになりますが今日も更新します。
>>161
さん、
>>162
さん、
>>163
さん、
>>164
さん。乙をありがとうございました!
>>164
「鈴仙がRG7に参加した場合、藍はどこまで協力できるのか?」
……と、いう意味の質問で宜しかったでしょうか。
それでしたら、具体的には書けませんが、ゲーム的に言いますと、
「ストーリーが無理ゲーにならないために、裏方的なアレコレ全てを担当する」
的な感じになると思います。
>>165
まとめありがとうございます!
頂いた書き込みを参考にして、wiki等を充実させたいと思います。
補足をしますと、キャプテン就任の難易度、鈴仙の裁量の範囲については、
どっちのルートを選んでも殆ど同じ位になると思います。
このことは、ルート選択の際には明確に提示しようと思っています。
>>166
そこについては、大変ご都合主義的な展開ですが、
紫の妨害や引き抜き合戦は考えないようにしたいと思っています。
なので、どっちのルートを選んでも、メンバーについては、鈴仙にとってある程度都合のいい感じになると思います。
170 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:08:51 ID:???
I:命蓮寺(星や白蓮が居ます)
鈴仙「……そう言えば、久しぶりに星たちの所に行ってみようかな。 こないだの試合だって、応援に来てくれたワケだし」
そう思った鈴仙は、善は急げと言わんばかりに空を飛び竹林を超えて、
果たして人里外れにある質素な妖怪寺――命蓮寺へと訪れる事にした。
命蓮寺のメンバーは鈴仙に対して優しい。
元が善良というのも大きいが、鈴仙は過去に一度、命蓮寺を崩壊の危機から救った経験がある。
ヒューガーによる幻想郷進出の第一歩を、鈴仙は命蓮寺の僧侶にして毘沙門天の代理・寅丸星と共に打ち砕いたのだ。
だからこそ、今こうして寺の近くに降り立ち、鈴仙が寺の敷地を跨ごうとした時も、そう遠慮する事情は無い筈、だったのだが――。
鈴仙「(……ん? 星が……誰かと話し込んでいるわね……)」
その寺の境内にて、鈴仙はヒューガーの一件以降友人となった星は、鈴仙の知らない誰かと何やら会話をしていた。
女性「――と、言う訳さ。 ……協力してくれるかい、あたしらの計画に」
サバサバとした、飾り気が一切無い口調で星に何かを持ちかけている長い緑髪の女性。
一昔前の魔女のような三角帽に、夜色のローブ、胸元に星色のリボン。
しかし彼女の一番の特徴はその服装でも、きりりとした切れ長のダークグリーンの瞳でも無く、
何より彼女には下半身が存在しないという事だった。
鈴仙「(……亡霊。 いや、それとも怨霊やら悪霊の類?
どっちにしても、仏寺には相応しく無い存在である事は間違いないけれど)」
そういぶかった鈴仙は、改めて一歩近づいて星と女性との会話を聞き取ろうとするが。
171 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:10:21 ID:MoXMpA7+
女性「――おっと。 どうやら来客が来たみたいだね。
それなら、ここでお暇させて貰おうか。 この事は、そう簡単には口外するんじゃないよ」
スッ…と。
その女性は星に一言警告すると、黄昏の中へと、溶けるように消えて行った。
どうやらその亡霊(?)の女性は、鈴仙の接近をとうの前から感づいていたようだった。
星は相変わらず、戸惑ったような風な顔ぶりを見せていたが――。
星「……あ。 あっと……その。 ――ようこそ命蓮寺へ、鈴仙」
鈴仙「……星。 敢えて聞くけど――何だったの、今の女性?」
星「え、えっと、あの人は……じゃなくって! ――さて? 何の事でしょうか?
私はこれまで、仕事をサボって飲み会に行った一輪たちの代わりに、境内を掃除していただけです。
間違っても、誰とも会話なんて金輪際していませんけど?」
――やっぱり戸惑った風な顔振りで、(星的には)しれっとそう答える。
嘘が苦手な星には、そんな一瞬で顔振りを変化させるという離れ業は不可能だった。
あからさまに慌てふためいた様子で、鈴仙に何かを隠している事はバレバレである。
鈴仙「ふーん……(――さっきの女の人は死ぬほど気になるけれど。
隠し事をしてる星があまりにあからさま過ぎて、こっちから突っ込んでみるのも憚られるわね……。
――どうしよう、それでも敢えて突っ込んでみようかな?
それとも、普通の話題をしてお茶を濁しといた方が良いかな……?)」
……が、鈴仙はわたわた両手をふりふりしている星の必死さに免じて、すぐには追及しない事にする。
それよりも建設的な話題があるならば、先にそちらからやってしまった方が良いかもしれない。
また、話を聞く限りでは一輪と雲山は外出中のようだが、それ以外のメンバーは寺の中に居るのかもしれない。
それだけの事を一瞬で考えた鈴仙は、星に対してこう話を切り出した。
172 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:12:27 ID:MoXMpA7+
鈴仙「ねえ、星。 ……」
A:「……さっきの女の人、何だったの?」単刀直入に切り出してみる。
B:「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」大会の話をしてみる。
C:「『フェアプレイ精神』の会得について、また教えてくれない?」フェアプレイ精神の話をしてみる。(現在17/20ポイント)
D:「白蓮さんとか村紗さんは中に居るの? 少し話をしたいのだけど」他の命蓮寺メンバーと話す(更に選択)
E:「星! 妖夢とはもう別れる。だから結婚して!」不倫(?)してみる。
F:「……さっきの女の人、何だったの? ――まさか、浮気?」チャキッ 短刀を直入してみる。
G:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
173 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:13:03 ID:6eS+BLjE
B
174 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:13:13 ID:BQXNQ4LI
B
175 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:13:36 ID:MoXMpA7+
――と、言ったところで短いですが今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れ様でした。
176 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:20:25 ID:???
乙ロット!
177 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:31:45 ID:???
不倫してみたかった
178 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:34:27 ID:???
妖夢ルートが消え、星ルートもやや消えつつある、
つまりまさかのパッチェさんルートということさ!
179 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:46:40 ID:???
乙ロットー!
おいおい、中山さんを忘れてないか?
反町の時のように、ハートのKさんさえ引ければワンチャンあるで(無茶ぶり)
冗談はさておき、星は妖夢と違って吹っ切れている上に立場上ハイパーカンピオーネはないだろう
幻想郷選抜はおろか、リアル幻想セブンにも現状上がってない
ヒューガーだとしても、相手が亡霊と言うのが引っかかる
……まさかの新勢力か、ゆゆ様からの依頼でハイパーカンピオーネへの潜入か?
心情的にヒューガーが関わっているカウンターハクレイにはいい感情を抱かないかもだけど
鈴仙がカウンターハクレイにいくならぜひとも星も来てほしいな
タイガーバニーシンフォニアが火を吹くぜ!
佳歩「\鈴仙さま、私がいるじゃない!/」
180 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 02:39:32 ID:???
いい事考えた。日向に会って狂気の瞳で狂わせて会社倒産させれば正気(?)の紫戻ってくるんじゃね?
まぁそもそも紫が正気じゃないんだけど
181 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 05:18:02 ID:???
紫を親身になって助けて紫ルートもあるぞ!
182 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 09:20:55 ID:???
仕方ないわ。れーせんの力でみんな落としてしまって(洗脳)解決だ!
183 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 17:44:09 ID:???
そういや狂気度でスキル洗脳(使いきり)があったな
ゆかりんにも有効なのだろうか……?
本調子のゆかりん(それならそもそも必要ないが)ならともかく、今の紫なら……?
さすがに無理か
184 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 19:26:03 ID:???
ちなみに良からぬことを企んでいるわけでなく、
洗脳で紫の正気を取り戻させる的な使い方を……
185 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:25:20 ID:???
ガリ「おれはしょうきにもどった!」
186 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:32:41 ID:???
そして、また裏切ると
187 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:37:30 ID:???
H「紫を洗脳してれーせんの奴隷にしてしまえば解決ね!」
188 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:46:19 ID:???
カーグーヤ「いまじゃ!パワーをメテオに!」
ユカリーザ「いいですとも!」
189 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:38:43 ID:MoXMpA7+
こんばんは、更新をしていきます。
>>176
さん、
>>179
さん。乙ロットありがとうございました!
>紫にスキル・洗脳は有効か?
折角の狂気度を使ってのボーナスですし、ゲーム的には有効、という風にしたいと考えています。
ですが使ってもたとえば、一時的に過去の紫を取り戻すとかマイナス行動が減るとかで、
ゲーム的な得はあっても、ストーリー的には変わらないかもしれません。
>>188
その姫様、吹っ飛ばされたらモップみたいになりそうですね…w
そして紫は実は鈴仙のお姉さんだったりするのでしょうか。
190 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:39:44 ID:MoXMpA7+
B:「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」大会の話をしてみる。
鈴仙「(――まぁ。 敢えて追求するのは辞めといた方が賢明かしら……)」
何となく可哀想になったので、鈴仙は星の隠し事を追及するのをやめて、
鈴仙「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」
――と、比較的に気軽に出来そうな、大会についての話題を振る事にした。
命蓮寺ロータスはその細やかなパスワークと、決して反則を犯さぬフェアプレー精神を武器に、
決勝トーナメント進出も濃厚……と、囁かれる程であった。
しかし、博麗連合と守矢みらくるずという強豪チームのひしめくDブロックに入ってしまったのが運のつき。
博麗連合には総合力で競り負け、互角とも称された守矢みらくるずにも惜敗してしまい、
星達のチームは、予選リーグの敗退が既に決定していた。
だからこそ、鈴仙は同情する様子でそう星に話しかけたのだが……。
星「いえいえ。 あれは運が悪かったんですよ」
それでも、星は闘争心を全く見せず、いつも通りの人が良さげな……というよりは天然な笑顔を鈴仙に向ける。
強がりでも何でも無く、純粋に自身の全力を尽くして、それでもなお敵わなかった時の、やりつくした表情だった。
鈴仙「相変わらず無欲というか、謙虚というか……。 本当にFWっぽく無いわねぇ、貴女」
星「そんな事ないです。 私だってまだまだ欲があり過ぎて困る。
……それに、正義無き力が無力であるように、力無き正義もまた無力。
私は仲間の為だったら、この力を全力まで発揮して――虎のようにゴールを狙ってみせますから」
191 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:40:56 ID:MoXMpA7+
鈴仙の言葉に対して、星は今度は力強く答える。
かくも穏やかで女性的な物腰の中に、凛とした強さを持つのが、鈴仙の知る寅丸星だった。
星「……だから、あはは。 運が悪いとか言いつつ、結構残念だったりしてます。
この間の試合。 私も後少しで、鈴仙みたくハットトリックを狙えたんですけどねぇ」
鈴仙「あはは。 それって、私の得点王的にはラッキーだったかも……って、うん?」
星は無邪気に笑った。
そのあまりに呑気な様子に、つられて鈴仙も笑ってしまいそうになるが――途中で疑問を覚えて首を傾げる。
首から遅れて鈴仙の兎耳もぷらんと揺れた。
星「? どうしました、鈴仙? お腹でも痛いんですか?」
あからさまに眉間にしわを寄せる鈴仙の顔を見て、星が心配そうにしている。
鈴仙は構わず、ふと思った疑問を口にする事にした。
鈴仙「……あれ。 星ってばこないだの試合、1得点しかしてないじゃないの。
なのに後少しでハットトリックって……ちょっと大げさじゃない?」
言葉にすると失礼な気もしたが、しかし疑問はその通りだった。
鈴仙はこの間の試合――命蓮寺ロータス対守矢みらくるずの試合結果を知っている。
1−2で守矢みらくるずの勝利。 花果子念報には確かにこう書いてあった。
星「いやいや。 それがですね、運が悪いとはこの事なんですよ、鈴仙」
星は鈴仙に対して反論する。
しかしそれは運の悪さに腹を立ててというよりは、友達との会話の応酬を純粋に愉しんでいるだけらしい。
腕を組んでうんうんと頷いてはいるが、肝心の星の顔は怒っても悔しがっても居ない。
純粋に過去の恥ずかしい失敗話を、友人に暴露しているだけの様子だった。星はこう語り始める。
192 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:42:08 ID:MoXMpA7+
星「私はね、鈴仙。 あの試合、アレ以外にも2度ゴールを決めたんですよ。
まず一回目、試合早々に受けた聖のイエローにも負けず、私は必死に『レイディアントトレジャー』でボールを運び、
そして八坂神奈子さんの隙を縫って、『アブソリュートジャスティス』を決めたんです」
鈴仙「ふんふん……(そういや、星も中々ボール捌きが上手かったのよね。
QBKを多発していた昔でも、星のプレーは『シュート以外は全幻想郷レベルのFW』って褒められてたみたいだし)」
それに、恐らくは鈴仙や妖夢にも負けない頑張り屋の星の事だ。
あの前の練習試合と比べても、必死に能力を向上させて来たのだろう。
鈴仙はそう考えながら、星の話の続きを促す。
星「それで私、ゴールが決まって……! もう嬉しくって、感動で頭の中がパーンと弾けちゃって。
それで鼻水たらしながらぐちゃぐちゃになって、ナズーリンを抱きしめてたらですね。
あの子ったら、こう私に言うんですよ! 『……ご主人。 今の、ノーゴールだよ』……って」
鈴仙「……え? の、ノーゴール? バイタルエリアからミドルシュートを撃ってノーゴールなんて。
そんな事、あったりするの?」
星は笑い話だと思っていたらしいが、鈴仙はその話で笑えなかった。
FWにとってゴールとは掛け替えの無い最高の瞬間だ。その瞬間を、ノーゴールで覆されたとしたら……!
実際に、流石の星も思い出したのか顔を僅かに歪めて、悔しそうな表情を見せる。
193 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:43:40 ID:MoXMpA7+
星「……いやあ。 あの時は本当に残念でした。
その後、マミゾウさんの高いパスを受けて、『正義の威光』を決めれたのは良かったんですけど、
その次の『正義の威光』が、接触プレーで反則を取られちゃって……。
特に更にその次! 後半ロスタイムにもう一回やった『正義の威光』なんて、絶対に決まっていたのになぁ」
謙虚というよりは、生粋のお人好しと評する方が正しい星は、純粋に悔しげな様子で自身のノーゴールを語る。
しかし鈴仙は、一連のプレーは間違いなく星の間抜けさが原因では無い、と直感的に見抜いていた。
鈴仙「(……確かにダイレクトシュートでは反則が起こりやすいけど。
そこまであからさまにノーゴールが連発するなんて。 なーんかおかしい気がする……)」
――とはいえ、鈴仙も鈴仙でそこそこ頭は回るが天才では無いし、
星程に無いにせよ単純であまり疑り深くは無いきらいがある。
だからこそ、守矢みらくるず戦に起きた不可解なノーゴールについて、
鈴仙は今後の話題で敢えて切り出したりはしなかったが――。
鈴仙「(……そんなにノーゴールが頻発する自体があるかどうか。
試合前にでも、師匠とかパスカル君とか……詳しそうな人にでも聞いてみようかな?)」
――と、鈴仙はとりあえず頭の片隅に止めておくことにした。
*星の評価値がやや上がりました。
*鈴仙が守矢みらくるずのチームスキル・ホームタウンディシジョンの存在に勘づきました。
試合前などに頭の良さそうな人に相談する事で、何らかの対処が出来るようになりました。
194 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:44:57 ID:MoXMpA7+
鈴仙「(……ところで、結局あの緑髪の女の人って何だったんだろ)」
星との楽しい雑談が一段落した時、鈴仙はふと最初に抱いた疑問が浮かんで来た。
鈴仙が星を訪れる前、何やら話をしていた緑髪の足の無い女性。
あの女性は一体、星とどのようなつながりがあるのだろうか。
鈴仙「(……さっきは隠してる様子だったけど。
星は嘘とか隠し事が苦手だから。 何か話をしてくれるかも……)――ねえ、星」
星「はい? どうしたんです、鈴仙。 そんな改まった声で」
鈴仙「う、うそっ。 私の声、改まってた?」
星「ええ。 これでも私、信者の方と色々話をしたり講釈したりしますから。
困ってる人とか、悩んでる人の声だって、一発で分かっちゃうんですよ?」
そう胸を張る長身の少女は、しかしどうやら自分自身の事には無頓着らしい。
鈴仙にしてみると、星の声も相当迷っているように聞こえた。
だから、鈴仙は帰り際に一言、これだけ聞いてみる事にした。
鈴仙「ねえ、星。 ―――さっきの女の人って……結局、何?」
星「え、ええっ……!?」
星はあからさまに困惑していた。もはや嘘を隠す気すらないらしい。
敢えて背中を見せて立ち去るふりをして見せる鈴仙を前に、
星は話すべきか、隠すべきかを必死に悩んでいるように見える。
195 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:49:40 ID:???
腐乱す審判で距離補正無視のシュートでどこからでもフリーで狙える
1対1狙い連発で接触プレイ増やして相手が引くとPKも狙える
逆に1対1狙いされると比較的困る戦力なのにそれも審判で防ぐ
守矢は審判買収で長所を伸ばして短所を補うことがテーマの外道チーム
196 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:50:21 ID:MoXMpA7+
星「……えっと。 その………」
星は観念したように、鈴仙にこう一言答えた。
先着1名様で、
★少しだけ情報→! card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→女性「それはあたしが自ら教えてやろう!」鈴仙「さ、さっきの人(?)だ!?」
ダイヤ→星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
ハート・スペード・クラブ→星「……一つだけなら、答えられます」
クラブA→星「足が無い女装コスプレをしたロベルトさん(全裸)です」(※BADENDです)
197 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:50:39 ID:???
★少しだけ情報→
ダイヤA
★
198 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:50:48 ID:???
★少しだけ情報→
クラブ3
★
199 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:52:16 ID:???
お、ダイヤさんナイス
200 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:53:13 ID:???
もう星が嫁でいいよ
タイバニで幻想郷を制そうぜ
201 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:55:32 ID:???
ピエールも若島津いるし本当にやだな
ホームタウンディシジョンはフランスだから余裕あったんだけど強いと面倒だな
下手にシュート打ってもダメだわ
バランス崩し狙いのシュートも逆効果だし多分若島津にはそれの無効スキルついてると思う
202 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:56:13 ID:???
チャキ(居合の構え)
203 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:57:23 ID:???
新聞のDFのブロックとGKの1対1を見る限りだと本当は師匠のドリブルでごり押しも手
しかし審判があれだとノーゴールの確立高そう。1対1が狙いにくい
204 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:57:30 ID:???
また女装コスプレ(全裸)か・・・
服はオーラ的な何かか?
205 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:58:15 ID:???
嫌と言うより面倒
わざわざエリーンに話しかけなければならんし
どうせだったら嫁候補のパッチェさんに通い妻しにいきたい
206 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:58:23 ID:???
若島津相手には一発で決めないと駄目だからシュート+2回収しないとそろそろ苦しい
ブロッカーも強いみたいだし
207 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:01:42 ID:???
相談相手は
てゐ、師匠、けーね先生、マスターあたりかな?
師匠はあと印象値一上げれば特訓できるし
ディフェンスリーダーとしてけーね先生に頼ってみるのもいいかもしれない
208 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:02:45 ID:???
ワールドカップでもそういうアホなことやって世界からブチギレともう来ないという感想を得た
国があった
209 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:05:34 ID:???
??「結果は出したのでセーフニカ」
210 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:07:00 ID:???
観客も案外節穴ばかりじゃないし審判買収なんかしてたら絶対バレバレで評判信仰は落ちるのにな
211 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:07:50 ID:???
なら人里→相談→地底の順がいいかな?
個人的には草サッカーはやっておきたいけど最悪パスもありか
リアル幻想セブンに行くなら、マジでゆかりん洗脳はありかもね。
妨害緩和だけでもかなり大きい気がする。
212 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:08:07 ID:???
>>209
アジアでワールドカップベスト4とか本当にすごい国ニダ!
やっぱり韓国はアジア最強で最高の国ニダ!
213 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:25:18 ID:pdvA3f1A
★少しだけ情報→ ダイヤA ★
ダイヤ→星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
星はぽつりぽつりと、そう話しだした。
それは先程までの能天気な彼女と違い、心底悩み、苦しんでいる様子だった。
星「……さっきの人は口外するなって言ったけど。
でも、鈴仙にだったら話をしても問題ないと思います」
鈴仙「――そ、それってどういう意味? こ、告白?」
意味深な風な言葉を述べる星に、鈴仙は焦りながらもおどけて返す。
しかしそれは、やはりというべきか愛の告白では無かった。なぜなら。
星「――さっきの人は自分の事をスカウトと名乗りました。 ……『プロジェクト・カウンターハクレイ』の。
そしてあの人は私にこう言ったのです。
『おめでとう。 貴女は我らがプロジェクト・カウンターハクレイのキャプテン候補に選ばれました』……ってね」
鈴仙「…………!!」
――鈴仙にならば話をしても問題が無い理由。
それは、彼女もまた、『プロジェクト・カウンターハクレイ』。
サッカーにより、幻想郷の凝り固まったシステムの打破と変革を図る計画の一員として、
かつての鈴仙と同じように、スカウトを受けていたからに他ならなかった。
星「……鈴仙も、そうなんでしょう? 『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補として、
幻想郷の未来を変える存在として、貴女も選ばれたのでしょう。 ……さっきの方から聞きました」
鈴仙「そ、そんな……」
214 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:26:29 ID:pdvA3f1A
星「私は。 ……私達は、人間と妖怪の真なる平等を目指しています。
支配・被支配の関係を超えた、種族に関係無く、皆が笑いあえる世界を。
――丁度、サッカーで様々な種族の人妖が競い合うように。
そう言った意味では、私も彼女の語る計画に心を打たれなかった……と言えば嘘になります」
星は凛然とした様子で語った。先程の人懐っこい少女の面影は薄れていた。
星「ですが、私は同時に彼女達の計画を恐ろしくも思うのです。
努力が報われる世界、弱くても努力で強者に勝てる世界。 ……それは確かに素晴らしいことだ。
しかしそれでは、負けた人はどうなるのです?
その世界では、例え互いに努力を積んだ者同士の戦いであっても、敗者は労われない。
そして、勝って勝って勝たなければ……その者は、努力をしているのに怠け者として揶揄される。だから止まる事は出来ない。
そうした果てに、人間と妖怪との不平等とはまた別な。 ……もしかしたら、もっと恐ろしい不平等が生まれるのではないか。
――私は、そんな気がするんです」
鈴仙「……確かに、そうかもしれない」
鈴仙は辛うじて相槌を打てた。
星「だけど。 ……私は同時に、そんな世界に興味を抱いている。
聖の教えとは背く事になるかもしれないけれど、そんな苦しい世界を、仲間達と乗り越えてみたいとも思う。
ぬるま湯のような夢の世界よりも、生きてそこにある現実が……その戦いの先にはある気がするのです」
虎の獰猛さと、寅の穏やかさを兼ね備えた少女は、こう鈴仙に苦悩を語る。
『プロジェクト・カウンターハクレイ』に潜む危険を恐れ、その一方でその危険を愉しみたい。
かつての日向への烈しい拒絶は、自身の心に封じられた獣性への恐怖と反発では無いか。
医学の一環として精神分析を齧っている鈴仙は、咄嗟にそんな予想をした。
215 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:28:37 ID:pdvA3f1A
星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
星は泣きそうな顔で俯いた。鈴仙は星にどんな声を掛けてあげればいいのか。
そもそも、星の半分も考えていない自分なんかに、何か言える事があるのか。
そう思いながら、鈴仙は―――。
A:星の自分よりも大きな身体を、やさしく抱きしめた。
B:「――良く分からないけど。 私は……星が行きたい道を選べば、良いと思う……」
C:「私に聞く必要なんてないよ。 貴女には、もっと頼れる仲間が一杯いるじゃない」
D:星の頬を、軽く張り倒した。
E:「これからは選手でなく妻として私を支えて欲しい」ここよ! ここで告白よ!
F:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*シリアスそうな選択肢ですが、大きなプラス/マイナスやルート分岐はありません。
ロールプレイして、気軽に選択をしてくだされば幸いです。
216 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:29:50 ID:o1En3Gt+
A
217 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:30:08 ID:bQWNPbA+
A よしよし
218 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:30:49 ID:IfcxLHLU
F人間も、妖怪も、動物も変わらない。何もかも生きているということは闘いだもの
何も変わらない。
まぁつまり
戦わなければ生き残れない!
219 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:32:22 ID:???
FA+そのまま泣いている姿を見られないようにと言いながら慰めるように
暗いところ(意味深)に行く
220 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:33:53 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
>ホームタウンディシジョンについて
細かい事は言えませんが、実は、対処をしなくてもストーリーの流れで、前半終了時には効果が切れるようにしたいと思っています。
ですので、そこまで恐れなくても大丈夫と言えば大丈夫かもしれません。
対処についても、やろうと思えば苦労せず出来る程度にしようと思っています。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
221 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:41:22 ID:???
乙ロットー!
222 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:45:32 ID:???
乙でした。
どのルートが一番鈴仙の嫁が多くなりそうかな。
223 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:53:38 ID:???
こんばんは、更新していきますが、今日は文章だけになりそうです(汗)
>>221
乙ロットありがとうございます!
>>222
乙ありがとうございます。どのルートでも行動次第で嫁は増やせますね。
224 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:54:38 ID:???
A:星の自分よりも大きな身体を、やさしく抱きしめた。
鈴仙はこういう時、どういう表情をすれば良いか分からなかった。
不安げな星の表情が、かつての妖夢と重なる。
自分はまた、大事な友人を失ってしまうのではないか。道を違えてしまうのではないか。
後悔すべき事では無い、過去に引きずられてはいけない。頭ではそう理解していても、心が恐怖で動かない。
しかしそれでも、数々の出会いと別れから成長した鈴仙は、必死に心を奮い立たせ、一歩を踏み出す事ができた。
鈴仙「――んっ……!」
スッ……ガバッ。
星「ふ、ふへぇっ? れ、鈴仙?」
――具体的には、鈴仙は気の利いた言葉をかける事もせず、文字通り一歩を踏み出して。
そのまま、星のすらりとした身体に飛び込んで行った。
星「ちょ、ちょっと鈴仙! 何してるんですか! やめてくださいよ!?」
短く綺麗に整えられた、金と黒のメッシュがされたショートヘアにスレンダーな長身。
遠目から見ると美青年とも勘違いされる星は、
そんな鈴仙の抱擁に、やはり少女っぽく顔を真っ赤にして目を回して緊張を隠さない。
鈴仙「星。 大丈夫。 私なんかよりもしっかり考えている星なら、きっと大丈夫だから……!」
そんな星に対して熱っぽく抱き着く鈴仙は、丁度星の首筋位の背丈しか無く、
傍から見ると星の彼女のように見えなくも無い。
……当の本人としては、上手く表せない感情を全力で表現しているだけなのだが。
鈴仙「私だって……これから先、自分がどうなるかなんてわからない。
正直言って、私は幻想郷がどうとか、仲間がどうとかすら考えられてないと思う。
自分の事で、ホントに精いっぱいなんだ」
225 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:55:55 ID:???
星の温もりが伝わって来る。鈴仙は今なら、自分の想いを少しでも話せるような気がした。
鈴仙「……だけど、星は凄いと思う。
だって、星は自分の事だけじゃなくって、幻想郷の事とか、仲間と戦う事とか。他がきちんと見えてる」
星「私は何も見えてないですよ……。 宝塔も良く落としますし」
鈴仙「そんな事……宝塔は、そうかもしれないけど。
それでも、星は仲間の為に凄いFWになれたじゃない。萃香さんからゴール、割ったんでしょ?」
星「あれは……皆の協力のお蔭です。私が凄いんじゃありません。私はただの力の弱い妖怪。
それを、毘沙門天様が私を見出して下さり、聖や命蓮寺の皆が、私を慕ってくれた。
――鈴仙だってそうですよ? もしもあのヒューガーとの一件の際、鈴仙が居なかったら。
私は今でもきっと、『急にボールが来たので……』とか言って、仲間を守れなかったと思います。
私は皆のお蔭でここまで来れた。だから、私は皆の力になりたい。 それだけです」
星は少しずつ緊張がほぐれたのか、鈴仙の頭を優しく撫でてくれた。
鈴仙は一瞬、このひとは自分の実の姉では無いかと勘違いしそうになった。
鈴仙「……なんだか、私の方が慰められてるみたいになっちゃったけど。
でも、星はもう、答えを決めてるみたいね」
星「……え? そ、そんな事ないですよ?」
暫くの抱擁の後、鈴仙と星は違いに再び近くで向き合う。恥ずかしさはもう無く、代わりに鈴仙は安心感を覚えた。
鈴仙「さっきから言ってたじゃない。 私は皆の力になりたい、って……。
――それが星の望む道だったら、それが一番出来る道を選ぶしかないんじゃあないの?」
226 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:57:01 ID:???
だからこそ鈴仙も、先程までの恐怖を振り払い、そう自信を持って星に話す事が出来た。
鈴仙は中山の言葉を思い出す。
友人とは『互いに違う道を行こうとも、自分を理解してくれる存在』である……と。
鈴仙は星や妖夢が自分と違う道を選んだとしても、それを恐れる必要は無いのだから。
星も、鈴仙の言葉にはっとして気付かされたように目を丸くし、そのままうるうると目元を潤わせて――。
星「……ええ、そうですよね! 『プロジェクト・カウンターハクレイ』に乗るか、乗らないか。
今の私には、どっちを選んだ方が仲間を守れるかは分かりません。
それでも、どちらが私の望む道をより実現できるのか。 それをしっかりと考えてみようと思います!」
――と、鈴仙に向かって大きく頷く。やや大げさなリアクションも、星のチャームポイントだった。
鈴仙「(……妖夢は強くなる事を望み、神子が牛じる実力主義の組織・ハイパーカンピオーネへとその身を投じた。
星は仲間を守る事を望み、……今は、どの道を選ぼうか悩んでいる。
私は……何をいちばん望んでいるのかな)」
そんな元気いっぱいな星の横顔を見て、鈴仙はかつて同じような顔をしていた妖夢を思い出し、
そして――鈴仙自身、自分が今何を望んでいるかが、少しだけ分からなくなった。
鈴仙「(私は……仲間と一緒に強くなりたい。 けど――それは本当の望み?
師匠と並び立つ選手になる。 ……本当にそう? ……いや、ウソでは無いと思うけれど。
――でも、私は一体。 ……何を一番望んでいるんだろう……?)」
――命蓮寺からの帰路、鈴仙の思考は再び混沌と渦巻いていった。
*星の評価値が追加で大きくあがりました。
227 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:58:01 ID:???
……と、いったところで一旦ここまで。つづきは1時間以内に投下したいです。
228 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:48:41 ID:???
更新を再開します。
順番としては、
@てゐの特別イベント(評価値が一定値を超えたボーナス)→A9日目結果ハイライト→B記載漏れの8日目試合結果
→C10日目朝・新聞イベント
……という流れにしたいと思っており、今日でBまでは終わらせたいと思っています。
229 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:49:43 ID:???
〜9日目午後・てゐとの特別イベント〜
【てゐの本気】
永遠亭から帰ると、てゐが出迎えてくれた。
ぱたぱたと玄関へと走り寄ってくれる姿は、その外見も相まって非常に愛らしいが、
その内面の悪辣さを良く知っている鈴仙にとっては不愉快極まりない。
てゐ「お帰りなさい、鈴仙ちゃん。 随分とお熱かったようで何より。 ヒューヒュー」
鈴仙「……どこで聞いてたのよ。 相変わらず地獄耳ねぇ」
てゐ「えっ!? マジで何かあったの!?」
鈴仙「残念だけど、相手は同性だし。 普通に悩みを相談されただけだから」
てゐ「な〜んだ、残念。 折角ブン屋に特ダネ売りつけて小遣い稼ぎしようと思ったのに」
鈴仙「アンタは私を一体、何だと思ってるのよ……」
先程までの星との切実な会話と比較したら一目瞭然に、
てゐが鈴仙に話しかけて来る内容はことごとく下世話でレベルが低い。
鈴仙の口調が不機嫌になるのも致し方無い事ではあったが――。
パスカル「ははは。 相変わらず二人は仲が良いな」
鈴仙「ど、どこがよっ!?」
てゐ「えー、私も鈴仙と仲良いってバレたら社会的評価落ちるしー」
230 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:50:31 ID:???
一旦乙です
モチのロン、ロベルト本郷院ルートさぁ!
鈴仙「帰れ」
森崎なら笑い飛ばして自分の道を行くだろう
日向なら自分が間違ってるなんて考えすらしないだろう
中山さんなら他のもっと平坦な道を知りつつも、敢えて困難に乗り込んでいくだろう
鈴仙さんはまだまだ、迷いが消えない
けど、迷えるだけすごいよなあ……大概の人は言い訳して迷うことすらなく、
下手したら道さえ見えず、埋没していくんだから……
あまり無理はなさらすにー
231 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:50:56 ID:???
――それは、第三者のパスカルからしてみれば、これ以上無い親愛の証らしい。
夕食の席、
てっちり
をつまみながら、パスカルは鈴仙とてゐにこう語った。
パスカル「そもそも、仲が悪ければあんな『インビジブルデューパー』みたいな凄い合体シュート、
出来る筈も無いんだが……それを度外視しても、だ。
てゐと居る時のレイセンが、一番緊張していないな……と思ってな」
鈴仙「……べつに、パスカル君と話してる時だって、緊張してないわよ。
佳歩とかつかさみたいな部下のウサギとだって、妖夢とか星みたいな友達とだって……」
パスカル「そうかな?」
パスカルは何故か上機嫌だった。
パスカル「最初からずっと思っていたが、レイセンは幻想郷の人妖として、かなり特殊だよ。
相手の顔色をしっかり窺って、時には遜り、時には強気に出たりする事が多く、自分の都合で時々の性格を変えている。
なんというか、俺達の世界の人間とそう変わらない感じだ。
……暢気さと世間ズレしてる所は、ちょっと違ってるけどな」
鈴仙に聞かれないよう、パスカルは最後の一行を小声で早口で述べた。
暢気な鈴仙相手にはそれで充分だった。 鈴仙は特に気を害した風も無く、
鈴仙「……その話、他の人にもされたわよ。 ……誰にされたかは、ちょっと覚えていないけど。
――で、それとてゐとがどんな関係があるって?」
パスカル「いや。そんな中で、レイセンは無意識に他者に気を遣っているというか。
言っちゃ悪いが、ちょっと遠慮してるフシがあると思ってね。
俺の知り合いにも居たな、アイツは確か今ブラジルのサンパウロだったか……」
パスカルは鈴仙に話しながら、過去を振り返っている様子だった。
てゐは鈴仙の隣で、少し恥ずかしげにもじもじしているような気がしたが、
良く見ると輝夜おさがりの「すまほ」なる端末が示す株価の上下を気にしているだけだった。
232 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:52:20 ID:???
パスカル「……まあ、兎に角。
そんなレイセンでも、てゐと話している時は何だか素の自分を見せているような。
そう思っただけなんだ。 すまないな、長話になっちゃって」
食事が気になったのか、パスカルはそれで早々に会話を切り上げる。
鈴仙は何だか狐につまされたような気持ちになったが、
てゐ「鈴仙ちゃ〜ん、友達でしょ? だから私と契約して、連帯保証人になってよ〜」
鈴仙「はいはい……」
――鈴仙から見て、てゐは結局相変わらず。
試合の時や練習の時は一時団結するし、イザという時に頼りになるのは否定しないが。
こと日常においては、てゐは鈴仙との友情なんてあまり考えていないと感じた。
233 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:53:41 ID:???
〜食事後・てゐの私室〜
てゐ「……(鈴仙。 鈴仙かぁ。 昔は、私もアイツの事嫌いだったけどなぁ)」
――しかし、てゐは普段の飄々とした仮面の中で、
鈴仙に対して並々ならぬ感情を抱いていたのは言うまでも無い。
てゐ「(ここに来た当初はヒドいモンだった。無能なクセにプライドは一人前。
地上人への差別根性は丸出しで、だけど自分が特別強いワケでも無い。
だけど、鈴仙もここ暫くで、めちゃめちゃ変わったよなぁ……特に、中山さんが来てからは)」
パスカルの言葉に機に考えてみると、最初はいけ好かない奴と思っていた鈴仙が、
何時の間にか自分の中で大きな存在になっていった事実に気付く。
一緒にサッカーをしたり、遊んだり、宴会でバカをやったり、
そして……努力に裏打ちされたテクニックに溢れる、まさしく下剋上のコンビシュート
――『インビジブルデューパー』を完成させたり。
そんな中でてゐは、変わりゆき成長する鈴仙をいつも間近で見て来た。
てゐ「――鈴仙が頑張ったら、次は私が変わる番……なのかねぇ、やっぱり」
試合中何度も無意識的に感じていた、そんな感覚。
このままでは、自分がかつての鈴仙のように、年増の大妖怪としてのプライドに縋るだけの、
案外大したことない存在になってしまうのではないか。
234 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:55:00 ID:fsJU9Hc2
てゐ「……このままじゃ、私も『全幻想郷選抜大会までは永遠亭レギュラークラスでありながら、その後没落した凡手』
扱いされちゃうかもしんないしね。 ちょっと、メンタルトレーニングでもしてみようかな」
てゐはこれまでも、中山の影響を受けた鈴仙の近くで多くの変化をして来た。
しかし彼女は今、自らの意志で変わろうと思った。道を切り開いてみようと思った。
その結果――てゐの潜在能力は、特段の練習をこなす事も無く開花したのである。
具体的には……。
先着1名様で、
★てゐの成長→! card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→てゐ、常に本気モードに!全能力+2で、全必殺技の発動率が+1/4!(スキル・本気モードは消滅)
ダイヤ→ハート・スペード・クラブ+パスカットフラグを回収!
ハート・スペード→クラブ+鈴仙とのコンビプレイフラグ(連続ワンツー)が立った!
クラブ→スキル・本気モードの効果が全能力+2から+1に。その代わり、てゐの全能力が+1!
235 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:55:44 ID:???
★てゐの成長→
ダイヤ8
★
236 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:55:58 ID:???
★てゐの成長→
JOKER
★
237 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:56:51 ID:???
惜しいが悪くはないな、むしろいい結果だ
238 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:57:51 ID:???
惜しいいい! けど充分だ!
239 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 02:15:48 ID:fsJU9Hc2
★てゐの成長→ ダイヤ8 ★
ダイヤ→ハート・スペード・クラブ+パスカットフラグを回収!
てゐ「(……うむ。 今ならなんか私も出来そうな気がするぜよ)」
互換キャラの口調が若干移りそうなくらいまで、てゐはメンタルトレーニングに励んだ。
というか仮にてゐの互換キャラがカルツ君だとしたら、相棒の鈴仙はシュナイダーなのだろうか。
そんな良く分からない電波が聞こえて来る位、てゐはガラにも無く真面目に励んだところ。
てゐ「(――そうね。 元のポテンシャルは流石に急には成長出来ないけれど。
その配分を上手く振り分ける事なら、今でも出来るかもしれないわ)」
――何となく、今なら急場で無くとも本気モードの力を出せるような。
そんな前向きなイメージが鮮明に溢れて来る。
特に先の試合で感覚を掴んでいたパスカットの技術については、今すぐにでも実現可能となりそうだ。
それだけでは無い。今こうして、まるで鈴仙の影を追いかけるように思考を巡らせたてゐは、
鈴仙がこれまで歩んで来た道の辛さ、楽しさ、厳しさ。その全てが分かるような気がする。
てゐ「(……そして、鈴仙との連携についても工夫が出来る着想を得た。
私は今でも、既に永琳様を超えて永遠亭一のパサーになった自負があるけれど。
ここで、鈴仙との連携が強化出来れば、私達の連携は――お師匠様をも超えられる!
ふふ……鈴仙。 こんな事は死ぬほど恥ずかしいからこの先二度と、()で括ってある文章内でも二度と言わないけれど。
……あんたはさ。 佳歩とかつかさとか他のウサギ達だけじゃない。 あんたはもはや――私にとっても希望なんだ。
弱い私らが、私らなりの個性と特徴、そして努力で強い奴らにも勝てるかもしれないって。 そう思える為の希望なんだよ……!)」
そこまで思ったてゐは、「あー恥ずかし」と言って早々に何時もの悪辣な子どもの顔に戻ったものの。
それ以来、てゐは鈴仙に対してほんの少し優しくなった……ような気がしたのは、鈴仙の妄想かもしれなかった。
*てゐの全能力が+1されました。
*更に、てゐがパスカットフラグを回収! パスカットが+1され、『フラスターエスケープ』の発動率が1/2になりました。
*てゐのスキル・本気モードの上昇幅が+2から+1になりました。
240 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 02:22:13 ID:???
……と、言ったところで疲れてしまったので、今日の更新はやっぱりここまでです。
明日は以下のイベント群ABCを消化し、10日目の行動選択まで行ければと思っています。
<現在消化中の固定イベント群>
済てゐの特別イベント(評価値が一定値を超えたボーナス)
A9日目結果ハイライト
B記載漏れの8日目試合結果
C10日目・新聞イベント
>>230
一旦乙ありがとうございました。
鈴仙も大分吹っ切れては来たのですが、肝心の道がまだちょっとあやふやな感じですね。
お言葉に甘えて無理せず、今晩は休ませて頂こうと思います。
それでは、皆さま、本日も遅い時間までお疲れ様でした。
241 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 12:39:50 ID:???
乙ウサ
あれ、てゐ普通に強くなってないかな
ガッツを除けば準一級レベル……?
中山「鈴仙はワシが育てた」
242 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 13:51:46 ID:???
乙ロットー!
次の試合でサイドチェンジで横を幅広く使っていくのも考えてたから、ここでてゐの強化は助かるのじゃ
だって敵の長所が縦のラインが強いだけど裏を返すと縦しかないもん
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