キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/26(土) 12:24:01 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1455897713/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!

しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止める者は、
これまでの経験で混沌たる狂気を溜め込み成長した鈴仙以外に居ない。
だからこそ、鈴仙は次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、
その狂気をもって純狐を倒し、世界を救って欲しい……と。

鈴仙は最初は戸惑いつつも、中山により自身の成長と覚悟を悟り、最後には永琳の願いを受け入れる。
そして、幻想郷の秩序の変革を狙う『プロジェクト・カウンターハクレイ』にて
編成された新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
そして修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
ブラジルサッカーの登竜門・リオカップで華々しい初勝利を挙げた。

一方その頃、鈴仙と志を同じくして新チームに入った、
元妖怪の山FC所属の反町と秋姉妹は、フランスのサッカースクールにて個人技の開発に努めていた。
フランスユースのメンバー達やアリスさん、そして謎の転校生(予定)を交えた学園生活の行方は……!?

514 :森崎名無しさん:2016/05/25(水) 14:37:24 ID:???
オールスター並みのダイスの偏りが見える

515 :森崎名無しさん:2016/05/25(水) 15:20:01 ID:???
最初から流れをもってこれなかったけどシュート外してから本当にひどい
つまり妖夢が悪い

516 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:03:49 ID:???
>>513
リオカップの合間の遠征編なんで誤差の範囲内ですね。テクモ版3的に考えて。
>>514
オールスター戦はまさしく悲劇でしたね…
>>515
反町は妖夢だった……?

517 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:05:16 ID:???
★美鈴→緋龍拳 59 ( スペード5 )( 6 + 6 )=71★
★ブラボー→ブロック 48 ( ダイヤA )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=57*吹き飛び!
 ルスト→ブロック 51 ( ハート7 )( 3 + 4 )+(人数補正+1)=59★*吹き飛び!
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( スペードQ )( 1 + 4 )=68★

ゴオオオオオ……ッ!

美鈴「(き、決まった……! 完璧に決まった!
    パチュリー様じゃないけど、完璧すぎて裏がありそうな位に決まったわ……!?)」

美鈴はボールを蹴り切った後、恍惚染みた達成感に取り憑かれる。
それ程までに、今の自身のシュートが完璧だったという自信があり――その自信は程無く確信に変わった。

ブラボー「ま、またか……!?」

ルスト「くそっ! 決して御しきれないボールじゃないのに……!」

ドゴオオオオオオッ!

まず、ブラボーとルストはシュートの威力に耐え切れず吹き飛んだ。
ただし、これは美鈴が会心のシュートを放たずともある程度は予想できる事だった。

アモロ「(……駄目だ。このままじゃあ負ける! 僕が、僕が頑張らないと……!)」

グッ……。

彼女のシュートの素晴らしさを証明したのは皮肉にもアモロだった。
跳躍のタイミングは既にルストが示してくれていて、後は飛び出すだけとなった状態で、
アモロは力強く拳を握り、普段の気弱な彼らしからぬ覚悟を決めていた。

518 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:06:34 ID:???
アモロ「(……学校には、嫌な思い出もあった。ナポレオンにイジメられたり、先生から補修で叱られたり……。
     だけど、それ以上に楽しい思い出も多かった。皆と食べるお弁当、文化祭、そしてサッカーの練習!
     今まで僕は皆に守られてきたけれど、それじゃあ駄目なんだ。僕が……守る!)
     ――う、うおおおおっ!」

バァァァァッ!!

アモロは思い切って飛んだ。ザルキーパーの蔑称が付いて回る彼だが、
フランス代表として選ばれるだけあって、その身体能力は決して劣等ではない。
気弱すぎる性格が邪魔しているだけであり、完全に本気を出したアモロのパンチングは、
カメルーンのマハラチーニを上回り、ポーランドのジャイッチの全力セーブにも匹敵する。
それが果たして本当に凄いのか、と問われれば微妙だが、
少なくとも美鈴の全力でないシュートではあれば、まず問題無く防げる程度の実力はある筈なのだ。
しかし――。

バチイイイイッ……!

アモロは吹き飛ばされはしなかった。その前に全身を使ってボールを抑え込んだ。
キャッチできなくても良い。最悪、弾くだけでも良い。
そんな思いでのダイビングは一瞬報われるかと思われたが――。
しかし、ここで美鈴のシュートが会心の出来であった事が影響してしまう。

グッ、ググッ……ギュンッ!

アモロ「あ、そ、そんな……!? 僕のボールが……!」


519 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:09:04 ID:???
美鈴のシュートはアモロの身体をも飛び出して、ゴールへと推進していく。
アモロは決死の覚悟を嘲笑われた事に対して狼狽するも、それ以上に身体が動かない。
ボールはコロコロとゴールネットへと吸い寄せられて行き――。

パサッ……。
――ピピィィィィィィイイイイイイイイイイイイイッ!!


レジスタンス 1 − 3 生徒会チーム



実況「呆気なく決まってしまいました。これで試合は1−3!
    生徒会チームが、後半15分を目の前にして、決定的な3点目を挙げてしまいました!
    ゴールしたのはこの試合2得点目の美鈴選手! これは素晴らしい活躍です!
    そしてレジスタンスは一気に厳しくなりました。確かにナポレオン選手、反町選手はまだ余力を残していますが、
    これから15分以内に、ピエール選手や早苗選手、岬選手の網の目を潜り抜けて3点以上を上げる事が、
    どれだけ厳しい事であるかはお分かりでしょう! レジスタンス、敗色濃厚だがどうする〜〜!?」

観客「ワアアアアアアアアアアア!!」「やはりフランスサッカーを支えるのはピエールだな」「ですよねー」

反町「(……一体どうしてこうなったんだ。俺がシュートを外したから……?
    静葉さん達がタックルに失敗したから……? アモロの成長以上に、美鈴さんのシュートの調子が良かったから……?)」

――反町は頭を抱えていた。自分達の作戦や行動が失敗だったとは思わない。
ただ、それ以上に相手の動きが自分達の想像を上回っていた。その要因は必然かそれとも偶然か。
いずれにせよ、これらの事実は反町の精神を大きく蝕み――やがて、心の奥底に封印したある感情が、
自分に代わって答えを導き出そうとしていた。

反町「(……やっぱり、ピエールのような。日向や森崎のような奴が居ないと駄目なんだ。
    俺のような小市民ではどうしようも無い、良く分からない『何か』ってあるんだなぁ。
    何やってたんだろ、俺。試合開始前、穣子さん達を抱いてここまで駆けて来たのが嘘みたいだ)ハハハ……」

520 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:18:53 ID:???
ナポレオン「……おいソリマチ。何笑ってやがる」

FWとして近くに居たナポレオンは、反町が乾いた笑いを漏らすのを見逃さなかった。
彼は反町の襟首を掴みあげて不良さながらの剣幕を飛ばすも、反町の反応は変わらない。

反町「(……いや。ナポレオンはまだマシかな。俺と違って不良のリーダーだし、皆を纏め上げる力もありそうだ。
    日向程じゃないにしても、後はコイツに任せるのが一番良いんじゃないのか……?)」

反町の瞳からは、試合開始前にあった煌めきが失われていた。
諦観と従属の意志のみが残るその濁った瞳は、彼がかつて日向の支配する東邦学園に居た時のものと同じだった。

ボッシ「お、おい。ここまで来て喧嘩は止めろよ!」

ボッシが慌てて二人を止めに入るも、その成果は虚しい。
あまりに報われぬ展開に過去を想起し、恐怖という枷に囚われて動けない反町と、
あまりに報われぬ展開を受けても尚立ち上がろうとするも、肝心な立ち上がり方が分からず苛立つナポレオン。
彼らが互いにもがき苦しむ中、ボッシの言葉はあまりにも軽かった。


早苗「反町君……」

そんな様子を敵陣から見守る早苗は、反町に声をかけてあげたかった。
そして同時に、彼とクラスメートを裏切った自分には声をかける資格がない事に気づき項垂れた。
しかも彼女は知っている。反町の傍には自分なんかよりもずっと適任な女性が居るという事実を。


521 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:26:13 ID:???

ぱちんっ。

早苗がそう思い至った時、「彼女」は既に行動に移していた。
彼女は反町に歩み寄ると可愛らしく、しかし確かな強さで彼の頬を叩いていた。
顔に涙を湛え、その素朴な表情をくしゃっと歪め、虚ろな反町に呼びかける彼女は――。



穣子「一樹君……違うよ。一樹君が言いたいのは、そんな事じゃない。私には……私だから、分かるもん」



反町「……みのりこ、さん……」

幻想郷で誰よりも最初に彼の事が好きになり、それからずっとその甘ったるい素直さと愛らしさで
反町を支え続けて来た豊穣を司る神にして一人の少女は……、強い瞳で反町を射抜いていた。

522 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:27:45 ID:???
すみません、今日の更新はここまでです。明日は愛の力で反町君が覚醒します。(恐らく)

523 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 02:49:53 ID:???
仕事とか外出で期間が空いてしまいましたが更新します。

私事ですが、今日漸く秘封新作の燕石博物誌を入手しました。
ピュアヒューリーズや凍り付いた永遠の都など最近お気に入りな曲がアレンジされてて、私的にはかなりツボな曲集でした。
オリジナル曲はブックレットの文がちょっと怖かったのもあり、禁忌の膜壁が印象に残ってます。
同人ショップで750円程度で買えるので、軽い気持ちで買ってみても良いと思います(宣伝)

524 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 02:51:42 ID:???
穣子「違うよ……一樹君は、そんな事。本当は思ってない」

穣子は虚ろな反町に対してそう断言した。

穣子「一樹君はずっと私達の事を想ってくれていた。でも、それだけじゃない……!」

反町「…………」

反町は泣きながら必死になって何かを伝えようとする穣子の綺麗な顔を静かに見つめていた。見つめる事しかできなかった。

穣子「……一樹君は、本当は自分も輝きたいって思ってる。日向くんや森崎くんや翼くん。ピエールくんみたいに、
   私達だけじゃなく、みんなを守れるような強い男になりたいって思ってる。
   でも、一樹君は賢いから、自分がそんな事を言うのはおこがましいってハッキリ認識しちゃってる。
   だから、今みたいにすぐに諦めちゃうの。言いたい事を誤魔化して、これが自分の意思だって言い聞かせて……」

反町「それは……」

違う、とは言えなかった。その理由が何かを思いつかないでいる間に、穣子は不意にこう切り出した。

穣子「――あのね、一樹君。神様と、普通の人間とか妖怪との違いって、何だと思う?」

突然の質問に対し、反町は過去に彼女から同じような質問を受けていた事を思い出しながら答える。

反町「……人間や妖怪は、肉体もしくは精神的な『自身』さえあれば成り立つ。だけど、神はそうじゃない。
   自分以外の誰かからの『信仰』があって初めて、神は神たりえる……」

かつて反町は信仰を失い、自らを失いかけた秋姉妹の境遇を見て来た。それは、愛情等を抜きにしても間違いなく、
反町が彼女達を救いたい、守りたいと思ったきっかけだった。そして、それは今も変わっていない。
だが、穣子が反町の答えを聞くと僅かに首を振り、少しだけ訂正を加えた。

525 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 02:54:41 ID:???
穣子「うん。それで大体あってるけれど、正確には違うんだ。神様と、そうじゃない人間や妖怪達。
    この二つの違いはね……本当は、そんなに変わらないの。
    肉体を持った人間だって、他者からの信仰を受ければ現人神になれるし、
    精神に依拠する妖怪も、強い信仰によって仏神になったりもする。
    ――だから、要するに。神様ってのは、私やお姉ちゃんだけじゃなくって……」

穣子は反町の手を握る。その手はすべすべとして柔らかい――文化祭で握った時と同じだった。
そして、彼女は反町に対して自分が伝えたい事を言いきった。

穣子「一樹君は、私にとっての神様なの。私に、神様として生きる勇気と希望を与えてくれた……!
   私は、一樹君の事を信じてるの。――だから……私の信仰に答えて。
   今みたいな絶望的な状況の中でも、私達を、皆を守ってみせるって、言いたい事を、言ってみせて……!!」

反町「……俺、は……!」

ここまで言われて、はっきりと分かった。
――反町は言いたい事を言えないのみに留まらず、自分が言いたい事が何であるかすらを、
心の底に封じ込めて分からないようにしていたのだ。

反町「(――俺は。本当は日向に憧れていたのかもしれない……)」

そして、反町の心は初めて自分自身に対して素直になった。
これまでの自分を回顧し、今自分にできる事が何かを謙虚に模索し続ける。

反町「(……いや。憧れていたのは、日向だけじゃない。穣子さんの言う通り、森崎や翼やピエールみたいな、
    いつも皆の中心であるような、そんな選手達に対して、強い憧れと、劣等感を持っていた……。
    自分もこうなりたかった、でもなれなかった。そんな想いが、ずっとあった……)
    でも……だからって。俺は今すぐ、ピエールにはなれない」

穣子「……分かってるよ。だけど――一樹君には。ううん。私達と一樹君にしかできない事って、きっとある筈だよ」

反町「俺と、穣子さん達でしか、できない事……?」

526 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 02:57:11 ID:???
反町は最初、自分にしかできない事など何もないと、途方に暮れる気持ちだった。
自分は日向のようには勿論、森崎や翼のようにも、ピエールのようにも、強い意思と力でチームメイトを従える事はできない。
また、幻想郷で出会い、共に戦う事となった少女――鈴仙のようにもなれないと思った。
鈴仙は確かに強い意思や力は無いが、その弱さを素直に認め、それを埋めてくれる多くの仲間達に恵まれている。
……しかし、自分には鈴仙程自分の弱さに対し素直になれないし、仲間の数も多くない。
――が、ここまで考えて気付いた。反町の仲間の数は、確かに鈴仙よりは多くないかもしれない。
だが――その絆の深さを考えれば?

反町「分かった……! 分かったよ、穣子さん。……俺には、君たちとの絆がある」

穣子「一樹君。そうだよ……! 一樹君が私達を信仰してくれるのと同じように、私達も一樹君を信仰している。
    互いに互いを信じる気持ちが高まれば、きっとどんな敵にだって勝てる筈だよ!」

反町「そうだ……。ごめん、ありがとう。穣子さん! 俺……いつも、君に助けられてばっかりだ」

穣子「そ、そそそっ! そんな事ないよ。一樹君だって、この前の文化祭で助けて貰ってたし。お互いさまだよ!」

反町が答えに気付くと、場の緊張はそれだけで緩和した。……いや、もしかしたら緊張していたのは自分のせいかもしれない。
とにかく、2点差を抱えながらも士気が戻ったフィールドで、反町と穣子は違いに抱き合いながら笑っていた。
表情には若干の若々しい照れが残るが、しかし同時に、次のキックオフに向けた決意が示されていた。

静葉「(これで良いの。これで、穣子が幸せになってくれるなら……)」

――そんな仲睦まじい姿を寂し気に見守るのは、静葉だった。
彼女もまた、次のキックオフにおける重要人物である事は間違いない。
しかし、自分だけには無い、それ以上の意味を反町と穣子が見出しつつある事は明白だった。
静葉は自らの頬に流れる涙の意味を無理やりに誤魔化して、静かにキックオフに備え……。

527 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 02:58:44 ID:???
――ピィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!


静葉「……一樹君、穣子! 一気に行くのよ!」

バッ! ――バシュウッ、バシュウッ!

実況「静葉選手、ここでワンツー……! いや、これはただのワンツーではありません!」

早苗「あれは……連続ワンツー! 相手はきっと、穣子さんと、そして……!」

反町「(……俺にしかない武器。それは穣子さんと、そして静葉さんとの愛の力だ!)――行くぞ、ピエール!」

バッ! バシュウウッ!

穣子「一樹君。……お姉ちゃん。負け……ない……!!」

ピエール「……!(三人でのパスワークだと……!? くっ、厳しいが……やるしかない!)」

実況「静葉選手、穣子選手、そして反町選手! 三人連続のワンツーで中盤を突破に向かいます!
    まさしく『乙女心と毒の空』とも言わんばかりのこの光景、対する生徒会チームはどう打って出るのか〜!?」

528 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 03:00:35 ID:NrRK9Vh2
先着2名様で、

★反町→毒の空と乙女の心 55 (! card)(! dice + ! dice)=
 穣子→毒の空と乙女の心 50 (! card)(! dice + ! dice)=
 静葉→毒の空と乙女の心 54 (! card)(! dice + ! dice)=★
★早苗→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ピエール→パスカット 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→反町と秋姉妹、中盤を楽々突破!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがフォロー)(アリスがフォロー)(カイエがフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
早苗のマークがダイヤ・ハートで「ミラクルフルーツ(+3)」が発動します。
早苗はスキル・奇跡を起こす程度の能力により、カードの数値が7の場合15となります。
ピエールのマークがダイヤ・ハートで「サイレントカット(+2)」が発動します。
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)

529 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 03:01:40 ID:???
★反町→毒の空と乙女の心 55 ( ダイヤ10 )( 3 + 1 )=
 穣子→毒の空と乙女の心 50 ( ハート5 )( 6 + 5 )=
 静葉→毒の空と乙女の心 54 ( ハート3 )( 5 + 1 )=★

530 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 04:40:46 ID:???
★早苗→パスカット 52 ( ハート3 )( 4 + 1 )+(人数補正+1)=
 ピエール→パスカット 53 ( ダイヤ8 )( 2 + 5 )+(人数補正+1)=★

くらえイケメン!

531 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 07:09:35 ID:???
精神的に来るものがある

532 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 07:47:36 ID:???
ボールキープされても三点目入れられても勝ち目ないしゲームオーバーかなこれで

533 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 09:40:08 ID:NrRK9Vh2
★反町→毒の空と乙女の心 55 ( ダイヤ10 )( 3 + 1 )=59
 穣子→毒の空と乙女の心 50 ( ハート5 )( 6 + 5 )=61○
 静葉→毒の空と乙女の心 54 ( ハート3 )( 5 + 1 )=60★
★早苗→パスカット 52 ( ハート3 )( 4 + 1 )+(人数補正+1)+(ミラクルフルーツ+3)=61
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてアリスがフォロー

反町「それっ!」

バシュウウッ!

静葉「ハッ!」

バシュウウッ……!

穣子「え、えいいっ……!」

バシッ……!

早苗「(……大丈夫。取れる。この三人のパスの欠点は穣子さんです。反町君と静葉さんのパスは無視して、
    穣子さんが出した緩いコースのパスを全力で取れば私達の勝ち。チェックメイトです!)」

反町達のプレーをよく見ていた早苗は、この必殺ワンツーにおける穴を見抜いていた。
彼らを裏切った形となる自分が、その穴を攻める事は正直に言って気分が良くない。
しかし、早苗もまた勝ちたいと思っていた。勝つ為には、そんな甘い事を言ってられない。
そう思って穣子への動きに絞ってパスカットへと備えていた。

穣子「(二人とも、凄いパスの精度。私じゃあ、とても追いつけない……でも。……一樹君にあれだけ言っちゃったもん。
    私だって、最初っから諦めずに、追いつけるように、追い越せるようにしなくっちゃ……!!)えーいっ!」


……ダダダダダダッ!  バッ! ――バシュウッ!

534 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 09:42:12 ID:NrRK9Vh2

そして、そんな早苗の思惑は、穴自身である穣子本人は良く分かっていた。事実だと思っていた。
だけど、それで二人に迷惑をかける事を良しとしてはいけない。
穣子は全力を越えた全力で、静葉と反町のパスワークに動きを合わせていた。

早苗「(えっ!? 思ったよりも、動きが早い……!?)――あっ!?」

バシッ……ポン、コロコロ……。

そのため、早苗は完全にそのパスをカットする事はできなかった。
ボールは右サイドへと流れていき、一旦決まりかけた勝負は再び仕切り直しに――。

岬「……仕切り直しには、させないよ。早苗さんやピエールに代わって、僕がチェックメイトだ」

タッ。

反町「(ああ……! 岬にボールが渡る! これでピエールに即ボールをリターンされれば、もう終わりだ。
    このままボールをキープされ続けるか、それとも4点目を決められるか。
    ……俺達は、……俺達は、失敗した……!)」

早苗が零したボールには、既に岬が肉薄していた。彼にボールが渡ればどうなるかは、反町でなくとも簡単に分かる。
……完全なる敗北だ。自分達の絆の力は、結局、生徒会チームの強力な個人技に敵わなかったのだ。
反町の視界は真っ黒になりかけていた。だから、反町はこの時気付かなかった。



――うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
      ダダダダダダダダダダ……。

535 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 09:43:38 ID:NrRK9Vh2
岬「……?」

岬も最初、視界に映りながらも、それが何であるか理解できなかった。
けたけましい叫び声を上げながら、人間離れしたスピードでボールへと向かう金色の彗星。その正体は……。

アリス「――あああああああああっ! もう! またあんた達はこうやって私を除け者にして!
    さっきから黙って聞いてれば、なーにが三人だけの愛の絆よ!
    『悪いなアリス。このゲーム、3人用なんだ』って言われるのには慣れてるけどねぇ!! でも言わせて貰うわ!
    勝手にさぁ、そうやって自分達だけの世界に閉じこもるの、止めてくれないかしら!?
    ――だって、反町君さぁ! あんた、トモダチだって言ってくれたじゃない! お昼に私を誘ってくれたじゃない!
    そこまでしといてイザとなったら『俺達三人は〜』って、何様のつもりよ! 反町君の癖に、生意気よ!!」

岬「……!?(な、なんだ。こいつは……!? 怒っているのか……!?)」

アリス「べ、別に私もその三人の輪の中に加えて欲しいって訳じゃないけど! 私は孤高の魔法使いですけど!!
    でも! 孤高の魔法使いだって……折角ここで出来た、大事なトモダチを蔑ろにする訳には、……行かないのよぉ……!!」

岬「(今度は泣いてるし……。会った最初は僕と似たタイプのプレーヤーだと思ったのに。とんだ変人じゃないか……!)」

岬は全速力でボールへと突っ込むアリスさんを見て、一瞬ではあるがたじろいでしまった。
そしてその一瞬の隙を付き、アリスさんは岬に先んじてボールを奪い、そのまま全く減速せずにゴールへと突っ込もうとする。
岬はここで漸く我に帰った。

岬「い、いや……! 僕達は少し勘違いをしていたぞ! このチームの主戦力は反町や秋姉妹じゃない。
  この顔中涙と汗と鼻水でぐしゃぐしゃになった自称知性派魔法使い……アリス・マーガトロイドだったじゃないか!」

岬達は――後ついでに反町達レジスンタンスも――失念していた。このチームで最も総合力において優れた選手の存在を。
そして彼女が一度覚醒すると、手も付けられない『ファンタジスタ』としての才能を萌芽させつつある事を――。

アリス「うおおおおおおっ、来いよぉぉぉぉぉぉっ!!」

実況「アリス選手、ボールを奪取したや否や! キャラを崩壊させながらそのまま直線上にいる岬選手へと突っ込んだ〜〜!!」

536 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 09:47:29 ID:NrRK9Vh2
岬「来いよって。来てるのはそっちじゃないか!?(……くそっ。タックル勝負は不利!
  とは言え安易に『ダーティディフェンス』に頼るのは、今後の展開を悪化させるリスクがある!
  それにそもそも、この至近距離で反則を仕掛ける余裕すらない! 真っ直ぐ行くしかないのか……!?)」

先着2名様で、

★アリス→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★岬→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→アリスさん、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがフォロー)(反町とピエールで競り合い)(モーリスがフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。※こうなったら流石にゲームオーバーとします。
【補足・補正・備考】
アリスのマークがダイヤで「プリズムターン(+4)」が発動します。
アリスのマークがハートで「都会派なドリブル(+3)」が発動します。
アリスのマークがスペードで「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
岬のマークがクラブの場合、反則が発覚します。

537 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 09:49:14 ID:NrRK9Vh2
すみません、結果表についてですがキャラの位置等を考慮し以下のように修正します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→アリスさん、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがフォロー)(ナポレオンとピエールで競り合い)(モーリスがフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。※こうなったら流石にゲームオーバーとします。

538 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 09:50:57 ID:???
更にすみません、「岬のマークがクラブの場合、反則が発覚します」というのも記載ミスなので無視して下さい(汗)

539 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 10:28:03 ID:???
★アリス→ドリブル 56 ( スペード2 )( 1 + 5 )=★

540 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 10:37:36 ID:???
★岬→タックル 51 ( スペード6 )( 3 + 4 )=★

541 :532:2016/05/29(日) 11:48:13 ID:???
ピエールがカット成功したものと勘違いしてしまいました
申し訳ありませんでした

542 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 12:35:16 ID:NrRK9Vh2
>>541
本スレルールでしたらピエールカット成功ですが、このスレでは上から判定を採用しているので、
今回は早苗の判定結果が優先された形ですね。

★アリス→ドリブル 56 ( スペード2 )( 1 + 5 )+(頭脳的なドリブル+3)=65★
★岬→タックル 51 ( スペード6 )( 3 + 4 )=58★
≧2→アリスさん、ドリブル突破。

アリス「……それっ!」

タッ……シュンッ!

岬「!?(直線的ドリブルに行くと見せかけて……フェイント!? 理性を失った訳ではなかったのか!?)」

実況「アリス選手、岬選手にギリギリまで詰め寄って、そのまま強引に突破する……と思いきやここで頭脳的なドリブル!
   アリス選手! 冷静さは捨てても、サッカーはブレインの信条だけは捨ててはいなかった〜!!」

反町「……まだ、試合は終わっていない……?」

ナポレオン「そうだ! テメーはやっぱり骨のある女だぜ、アリス!」

アリス「(反町君は……まだ少し正気を失っている様子。ナポレオン君は元気そうだけど、ピエール君が傍についている。
     秋姉妹のうち、静葉はバイタルエリア付近にいるからゴールを狙えそうだけど、敵の中西君はそこそこの強敵。
     となれば……私が突破するしかない!)……物足りない。ものたりないわァ!!」

ダッ!

実況「そしてアリス選手、そのままゴールへとドリブルで突っ込む〜〜〜! これはもしや、ドリブルゴールが狙いでしょうか!?」

モーリス「ま、マズい!」

フェルベール「ここで突破されては、盤石でなくなる……!」

543 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 12:36:52 ID:NrRK9Vh2
アリス「良いわよね。この位、活躍させて貰っても! だって、私だって……あんた達の仲間なのよ!」

先着3名様で、

★アリス→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★モーリス→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 フェルベール→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★ボルン→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 マルシャン→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→アリスさん、ドリブル突破。中西と一対一に!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがフォロー)(反町がフォロー)(ボッシがフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
アリスのマークがダイヤで「プリズムターン(+4)」が発動します。
アリスのマークがハートで「都会派なドリブル(+3)」が発動します。
アリスのマークがスペードで「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。

544 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 12:41:40 ID:???
★アリス→ドリブル 56 ( ダイヤ2 )( 6 + 4 )=★

545 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 12:43:05 ID:???
★モーリス→タックル 51 ( ダイヤ7 )( 2 + 5 )+(人数補正+2)=
 フェルベール→タックル 52 ( ダイヤ7 )( 1 + 6 )+(人数補正+2)=★
スーパーアリスさんタイムだな

546 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 12:47:29 ID:???
★ボルン→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 マルシャン→タックル 52 ( ダイヤ4 )( 1 + 5 )+(人数補正+2)=★

547 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 12:49:14 ID:???
★ボルン→タックル 52 ( スペード5 )( 3 + 3 )+(人数補正+2)=
 マルシャン→タックル 52 ( クラブ6 )( 6 + 5 )+(人数補正+2)=★

548 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 15:17:17 ID:NrRK9Vh2
★アリス→ドリブル 56 ( ダイヤ2 )( 6 + 4 )+(プリズムターン+4)=70★
★モーリス→タックル 51 ( ダイヤ7 )( 2 + 5 )+(人数補正+2)=60
 フェルベール→タックル 52 ( ダイヤ7 )( 1 + 6 )+(人数補正+2)=61★
★ボルン→タックル 52 ( スペード5 )( 3 + 3 )+(人数補正+2)=60
 マルシャン→タックル 52 ( クラブ6 )( 6 + 5 )+(人数補正+2)=65★
≧2→アリスさん、ドリブル突破。中西と一対一に!

アリス「うりゃあああああっ!」

ババッ! クルン! クルクルクルッ!

ボルン「す、凄いメチャクチャなターンだ!」

マルシャン「こいつ……天才か!?」

実況「アリス選手、超人的な360度ターン! 『プリズムターン』で生徒会チームの守備陣を圧倒!
   あっという間に残す壁を中西選手ただ一人としてしまいます!」

アリス「さあ! ここでゴールを決めて仕切り直しよ!(バレバレでも良い。ここはドリブルで突くしかない!)」

中西「(きっとこいつはドリブラー。シュートに大技は持っとらん筈や! そこを突けば……!)」

バァァッ!

549 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 15:19:44 ID:NrRK9Vh2
先着3名様で、

★アリスの選択→ドリブル
 中西の選択→! card ダイヤかハートかスペードならドリブルに備える、クラブならシュートに備える★
★アリス ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★中西 そなえる 57 (! card)(! dice + ! dice) =★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→アリス、貴重な2点目を決める! 試合は2−3に!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(反町がねじ込み)(ボッシがねじ込み)
≦−2→中西、ゴールを守る。

読みが一致すればGKに+2の補正、読みが不一致ならGKに−2の補正です。

【補足・補正・備考】
アリスのマークがダイヤで「プリズムターン(+4)」が発動します。
アリスのマークがハートで「都会派なドリブル(+3)」が発動します。
アリスのマークがスペードで「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。

550 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 15:22:24 ID:???
★アリスの選択→ドリブル
 中西の選択→ ハートQ  ダイヤかハートかスペードならドリブルに備える、クラブならシュートに備える★

551 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 15:22:47 ID:???
★アリスの選択→ドリブル
 中西の選択→ クラブA  ダイヤかハートかスペードならドリブルに備える、クラブならシュートに備える★

その黄金の右足!ワイがもろた

552 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 15:23:39 ID:???
★アリス ドリブル 56 ( ダイヤ3 )( 3 + 5 )=★

553 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 15:23:43 ID:???
★アリス ドリブル 56 ( クラブ2 )( 2 + 1 )=★

554 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 15:25:26 ID:???
★中西 そなえる 57 ( クラブ6 )( 2 + 2 ) =★

555 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 15:35:23 ID:???
ボール君「アリスガ、タダシイヨ! サスガ、ボクノシンユウダ!」
ボール君「…デ、ナカニシッテ、ダレ?」

556 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 16:20:51 ID:???
アリスさんが全部持ってったか……本当にファンタジスタっぽいことしちゃったよ

557 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 17:45:32 ID:???
ありのまま起こったことを話すぜ!
反町が奮い立ち愛の力でなんとかしようとしたらアリスさんが6人抜いてドリブルゴールを決めていた
何を言っているかわからねーと思うが(ry

558 :森崎名無しさん:2016/05/29(日) 20:48:33 ID:???
まあピエールや岬相手でDFがモブだけならサイドをドリブルでゴリ押しするのが目に見えて効率だし
結果は不運が続いて伴わなかったが、反町は前線でマーガスしてたら普通に勝ててた試合だ

559 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/30(月) 00:33:31 ID:KieukLVM
少しだけ更新再開します。
>アリスさん大活躍について
まだ返すべき点差はあるので、反町にはそっちで活躍して貰えば良いかなって思い、
アリスさんにもスポットライトを当てました。(ボールの状況ではナポレオンが活躍してました)
愛ってのは恋愛だけじゃなくて仲間愛も含まれるので問題無いです。
>>558
今回はアリスさんの頑張りや相手の油断もありましたが、
何度も同じ戦法は通用しない風にしたいと思っています(戦力上、どうしても穴は発生してきますが)

560 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/30(月) 00:36:03 ID:KieukLVM
実況「決まった〜〜〜! ゴ〜〜〜ッル! レジスタンスのトップ下・アリス選手が6人抜きのドリブルゴール!
   反町選手達の中央突破失敗を見事にフォローした、個人技の天才。フィールドのアーティストとも言えるプレーです!
   これで試合は残り12分で点差は1! 試合の雲行きはまだまだどうなるか分かりません!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


アリス「……ほら、決めたわよ。だからいい加減、気を取り直して」

反町「アリス、さん……? どうして……?」

アリス「……前の文化祭。私に掛けられた売上金泥棒の疑いを、あんたは晴らしてくれた。
    私の事をトモダチだって、認めて受け入れてくれた。
    ――それなのに、あんたは『自分には秋姉妹の二人しかいない』って思いつめてたから。
    それでちょっとムカついて、……気付いたら、ゴール決めてたわ」

アリスは照れながらぶっきらぼうに反町に話しかける。
その口調こそは冷静であるものの、言葉の節々からは強い『トモダチ』への愛を感じる。

アリス「あのね。私だけじゃないわ。ナポレオン君やボッシ君、ルスト君にアモロ君や他の皆も、
    反町君の仲間なの。友愛で結ばれたトモダチなのよ。その事を忘れて、恋愛感情にだけ閉じこもるなんて。
    ……そんな事は、許さないんだからねっ」

それだけ言うと、アリスさんはぷいと不機嫌そうに持ち場へと戻っていった。
……これで、反町は思い至った。自分の長所は決して、穣子や静葉との愛だけではない。

反町「(そうだった。俺は穣子さん達だけじゃない。レジスタンスの皆が居るじゃないか。
    それを忘れて、俺はまた自分の力を過小評価していた。……俺は、まだ頑張れる)」

言いたい事を言えない気質は確かにリーダーには向かないかもしれない。
しかしそれは決して、友人が少ない事とイコールには結びつかない。
無言によって生まれる連帯の空気を創り出す事。それこそが、反町一樹の本質だった。

561 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/30(月) 00:37:51 ID:KieukLVM
ピエール「(……敵チームの士気が再び向上して来た。柳のようにしなやかで細いが、決して折れない意思の力を感じる。
       ――俺達大木は、彼らが吹き起こす風に耐えられるだろうか……)」

傍目から見ては、試合は依然生徒会チームが1点差をつけ有利。
しかし、今のゴールが、今の状況が大局に影響を与えた事をピエールは感じ取っていた。

――ピィィィィィッ!

ピエール「(――俺達のキックオフで試合再開。ここで俺達がすべきは……)」

先着1名様で、

★試合の展開→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→色々あって反町がフリーでシュート!
ダイヤ→美鈴のパスを反町がカットに向かう!
ハート→早苗のパスを静葉がカットに向かう!(スカイラブを使うか更に選択)
スペード→ピエールのパスをアリスがカットに向かう!
クラブ→岬のパスをボッシがカットに向かう!


*アリスさんがスキル・ファンタジスタのフラグを習得しました。

562 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/30(月) 00:41:21 ID:???
今日の更新はここまでにします。

563 :森崎名無しさん:2016/05/30(月) 00:47:58 ID:???
★試合の展開→ ダイヤ2

564 :森崎名無しさん:2016/05/30(月) 00:48:33 ID:???
★試合の展開→ スペードK

565 :森崎名無しさん:2016/05/30(月) 10:13:36 ID:???
名無しレベルが何人かかってもファンタジスタ的ドリブルでぶち抜いてくる
じゃあってんでPA内固めてフリーにすると59+2のシュート飛ばしてくる
他の選手のマーク外して名有りが止めに行くとパスでマーク外れた選手にボール供給する
やっとボール奪っても生っちょろいパス出すと世代最強レベルのパスカットで奪われる
うわアリスさんつよい

566 :森崎名無しさん:2016/05/30(月) 12:08:02 ID:???
やはり天才…!

567 :森崎名無しさん:2016/05/30(月) 12:15:43 ID:???
ファンタジスタは勢いに乗ると手がつけられなくなるからな
アリスが味方でよかった

568 :森崎名無しさん:2016/05/30(月) 18:10:48 ID:???
ところで>560の前に1レス分描写抜けてない?
具体的に言うと数値の結果発表と中西抜くアリスさんの描写

569 :森崎名無しさん:2016/05/31(火) 00:01:30 ID:???
活躍シーンもキング・クリムゾンされるのがアリスさんだよ

570 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/31(火) 00:28:00 ID:cQZ2SkH+
更新再開します。
>>565
総合力では最強格に一段だけ落ちますが、トップ下として必要な能力は兼ね備えてますね。
>>566-567
まさかアリスがファン・アリスさんになるとは、最初全く思ってませんでした。
>>568
すみません、確かに描写してたのですが何故か抜けてますね(汗)
今書き直してもテンポが悪そうなので、アリスさんの活躍は後々誰かの手によって描写される方式を取ります。
>>569
大体いつも作者のミスのせいでアリスさんが不遇な目にあってしまってますね……これは申し訳ないです。

571 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/31(火) 00:29:29 ID:cQZ2SkH+
★試合の展開→ ダイヤ2 ★
ダイヤ→美鈴のパスを反町がカットに向かう!

ピエール「(……ここは無理に攻める局面では無い。しかし同時に、中央にボールを寄せていてはカウンターが怖い。
       ならば遅攻だ。ゆっくりとで良いから、ボールを前へと押し上げていく!)……頼む、メイリン!」

バシュッ……。

美鈴「(ここはパスワークでゆっくり攻めろ、のサインですね! だったら……)――カイエ君、一緒に上がりましょう!」

バシュウウウッ!

実況「ピエール選手を起点に、生徒会チームはFWの美鈴選手とカイエ選手という前線の選手を中心に、
    パスワークで少しずつ前へと上がっていきます! 残る1点差を一刻も早く覆したいレジスタンスにとって、
    この攻め方は非常にストレスが溜まります!」

反町「(――と、言われると非常に良い所どりの優等生な戦術に見えるけど……これは誤りだ。
     何故って、敵は強力な中盤を敢えて使わず、実力で一歩劣るFW主体のパスワークを取り入れた!
     これなら、積極的にカットに向かっても、決して焦り過ぎにはならない! ……ボッシ、俺は行く。力を貸してくれ!)」

バァァッ!

ボッシ「(力を貸してくれ、か。ソリマチ。お前の言いたい事がその背中を通して伝わってくるぜ……!)――あいよ!」

バァァァッ!

実況「レジスタンスのFWは、美鈴選手のパスを防ごうと速攻でパスカットに向かった〜!」

572 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/31(火) 00:30:37 ID:cQZ2SkH+
先着2名様で、

★美鈴→パス 50 (! card)(! dice + ! dice)=★
★反町→パスカット 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ボッシ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カイエ、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(早苗がフォロー)(静葉がフォロー)(ナポレオンがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)

573 :森崎名無しさん:2016/05/31(火) 00:36:52 ID:???
★美鈴→パス 50 ( ハート7 )( 3 + 3 )=★

574 :森崎名無しさん:2016/05/31(火) 00:44:19 ID:???
★反町→パスカット 50 ( スペードJ )( 3 + 6 )+(人数補正+1)=
 ボッシ→パスカット 48 ( クラブK )( 5 + 6 )+(人数補正+1)=★

575 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/31(火) 01:02:08 ID:cQZ2SkH+
★美鈴→パス 50 ( ハート7 )( 3 + 3 )=56★
★反町→パスカット 50 ( スペードJ )( 3 + 6 )+(人数補正+1)=60
≦−2→レジスタンスボールに。

反町「それっ!」

タタタッ……パシッ!

美鈴「あ、あれぇッ!?」

実況「美鈴選手、このパスは若干甘かったか! 走り込んで来た反町選手によりカットされてしまいます!」

ピエール「……くっ!(甘かったのは俺だ。勝ちを前にどっちつかずな、ひよった判断をしてしまった……。
      だが、後悔している暇はない。今すぐ奪い返す!)」

ダダダダダ……。

576 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/31(火) 01:05:17 ID:cQZ2SkH+
反町「(そして中盤の要、ピエールが俺に向かって走り出す……か。このままドリブルでぶつかっても俺には勝ち目が無いから、
     何か案を考える必要があるけれど……どうするべきだろうか?
     ナポレオンまで距離があるから、必殺パスを出してもピエールや早苗さんの邪魔が入る可能性が高い。やるなら確実性が必要だ。
     アリスさんにもう一度任せてみるという手もあるが……あれは、敵がピエール以外だったから勝てた。今も勝てるとは限らない。
     ピエールの支配が及ばないサイドを攻撃する事が理想な気もするが……その為には、後方の静葉さんに渡すというロスが生じる。
     そのロスがあれば、ピエールも手薄なサイドに寄る事ができる。これじゃあ、本末転倒だ。
     どの攻撃にもリスクとリターンがある。ここは落ち着いて考えなくては……!)」

A:ピエールが相手でも怖くない。ドリブルで正面突破だ!(反町のドリブル:52)
B:ピエールをギリギリまで惹きつけてから、ナポレオンに「オオゼリパス」で渡す!(反町の必殺パス:56)80消費
C:左サイド後方の静葉にパス。ドリブルで早苗達を突破して貰う。
D:左サイド後方の静葉にパス。溜めを作って前線へとロングパスして貰う。
E:すぐ近くのアリスさんにパス。ドリブルでピエールを真正面から攻略して貰う。
F:すぐ近くのアリスさんにパス。ワンツーリターンでピエールを突破する!(反町のワンツー:53)
G:その他 ボッシ君を使いたい場合はこちらで

反町のガッツ:390/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



―――――――――――――――――――――――――――
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。

577 :森崎名無しさん:2016/05/31(火) 09:19:48 ID:RuVgvGWQ
D

578 :森崎名無しさん:2016/05/31(火) 10:08:54 ID:7WarjcJA
D

579 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/01(水) 00:41:22 ID:dYW8SVqs
D:左サイド後方の静葉にパス。溜めを作って前線へとロングパスして貰う。

反町「(……サイドに渡してピエールに詰めて来られても、決して不利な事ばかりじゃない。
    上手く突破出来れば即得点チャンスだし、少なくともピエールをサイドにおびきよせる事で、
    アリスさんのいる中央にスペースを開ける事が出来る! となると、ここは……)静葉さん、パスをお願いします!」

バシッ……。

実況「反町選手、左サイドにボールをはたき込む。これは静葉選手へのバックパスだ!」

静葉「そういう事ね、反町君。だとしたら、全力でやらせて貰うわ!」

グワァァァッ……!

静葉「――秋の宵闇と終焉を味わいなさい。『ダスク・フォーリンパス』よ!」

バシュッ。フワァァァァ……ッ!

早苗「くっ……!(まずいわ。私一人ではこのパス、扱いきれない……!)」

ピエール「……サナエ! 俺も手を貸そう!」

ダダダッ、バァァッ!

実況「ボールを受け取った静葉選手は、反町選手とナポレオン選手が上がり切ったのを見てからパス!
    それに対抗するのは生徒会チームの早苗選手、そしてピエール選手の2名!
    これが通ればレジスタンスは再び得点チャンスですが……さあ、どうなるでしょうか〜!」

580 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/01(水) 00:43:08 ID:dYW8SVqs
先着2名様で、

★静葉→ダスクフォーリンパス 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★早苗→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ピエール→パスカット 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→反町、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがフォロー)(アリスさんがフォロー)(ネールがフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
早苗のマークがダイヤ・ハートで「ミラクルフルーツ(+3)」が発動します。
早苗はスキル・奇跡を起こす程度の能力により、カードの数値が7の場合15となります。
ピエールのマークがダイヤ・ハートで「サイレントカット(+2)」が発動します。

581 :森崎名無しさん:2016/06/01(水) 00:50:27 ID:???
★静葉→ダスクフォーリンパス 55 ( クラブ2 )( 2 + 2 )=★

582 :森崎名無しさん:2016/06/01(水) 01:01:07 ID:???
★早苗→パスカット 52 ( ハート3 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)=
 ピエール→パスカット 53 ( クラブ7 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=★


583 :森崎名無しさん:2016/06/01(水) 01:01:11 ID:???
★早苗→パスカット 52 ( スペード6 )( 5 + 4 )+(人数補正+1)=
 ピエール→パスカット 53 ( ダイヤQ )( 6 + 6 )+(人数補正+1)=★

584 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/02(木) 00:19:34 ID:ilc8FiJo
★静葉→ダスクフォーリンパス 55 ( クラブ2 )( 2 + 2 )=59★
★早苗→パスカット 52 ( ハート3 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)+(ミラクルフルーツ+3)=62
≦−2→生徒会ボールに。

早苗「……それっ!」

――パシッ。

静葉「……ッ!」

実況「早苗選手、鮮やかな動きでパスカット成功! そしてそこから……!」

早苗「(……パスワークで時間を稼ぐのは容易い。だけど、アリスさんやナポレオン君も詰めて来ている。
     だったら、ハイリスクではあってもいっそ……!)――ピエール君、攻めましょう!」

バシュウッ!

ピエール「ああ、分かった!」

実況「早苗選手、近くのピエール選手とワンツー・リターンで一気に中央突破!
    後半も間もなく20分という所で、2点差というセーフティリードを確保したい狙いでしょうか!」

ナポレオン「フン。隙を見せたな。ここで刈り取ってやるぜ!」

アリス「ここで守らないと、さっきの私の活躍が何だって事になるわよねぇ! 取るわっ!」

585 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/02(木) 00:25:15 ID:ilc8FiJo

先着2名様で、

★早苗→ワンツー 54 (! card)(! dice + ! dice)=
 ピエール→ワンツー 54 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ナポレオン→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 アリス→パスカット 55 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★


MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→岬、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ネールがフォロー)(ボッシがフォロー)(ナポレオンがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
アリスさんのマークがダイヤで「ムーンサルト上海(+4)」が発動します。
アリスさんのマークがハートで「上海人形カット(+3)」が発動します。
早苗はスキル・奇跡を起こす程度の能力により、カードの数値が7の場合15となります。


―――――――――――――――――――――――――――
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。

586 :森崎名無しさん:2016/06/02(木) 00:26:48 ID:???
★早苗→ワンツー 54 ( ダイヤ3 )( 5 + 1 )=
 ピエール→ワンツー 54 ( ダイヤ3 )( 4 + 5 )=★

587 :森崎名無しさん:2016/06/02(木) 00:28:28 ID:???
★ナポレオン→パスカット 51 ( ダイヤ2 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=
 アリス→パスカット 55 ( ハート7 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=★


588 :森崎名無しさん:2016/06/02(木) 10:11:39 ID:???
>やっとボール奪っても生っちょろいパス出すと世代最強レベルのパスカットで奪われる
生っちょろいパス(パス値54のワンツー)

589 :森崎名無しさん:2016/06/02(木) 17:38:42 ID:???
ダイス分追加で言うと60と63の生っちょろいワンツーやな

590 :森崎名無しさん:2016/06/02(木) 22:17:13 ID:???
生っちょろいとはいったい……ウゴゴゴ

591 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/03(金) 01:20:11 ID:hpelRHzI
>>588-590
アリスさんのパスカットはまだ伸びる余地があるので、鍛えれば世界最強にもなれますね。
ピエールと早苗さんのワンツーは本スレ換算で大体73〜74位なので、アルシオンとかと比べると生っちょろいです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★早苗→ワンツー 54 ( ダイヤ3 )( 5 + 1 )=60
 ピエール→ワンツー 54 ( ダイヤ3 )( 4 + 5 )=63★
★ナポレオン→パスカット 51 ( ダイヤ2 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=58
 アリス→パスカット 55 ( ハート7 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)+(上海人形カット+3)=67★
≦−2→レジスタンスボールに。

バシュウッ、バシュウウウウウッ!

早苗「(ピエール君のリターンも完璧! ナポレオン君も振り切った。あと少しで……!)」

過去に守矢みらくるずで共にプレーをした縁もあり、早苗とピエールのコンビネーションは完璧に近かった。
二人の個人技が絶妙に交じり合い、ボールは無事に前線へと運ばれる……かと思ったが、
空気を読んでか読まずか、その想定を見事にぶち壊しにする存在が二人の前に現れた。

アリス「駄目ね……ああ、全然駄目駄目ね!」

バァァッ! ……パシュンッ! ―――スタッ。

実況「あ〜っと! ここでアリスさん選手の絶技が光る! 人形じみた奇怪な動きで、
    早苗選手達のワンツーを見事に封殺! レジスタンスの攻撃はまだ続く!」

早苗「あ、あんた一体何なんですかさっきから!?」

アリス「フフフ……。さすらいのサッカーウーマン……とでも名乗っておこうかしら?
    良かったら、トモダチになってあげても良いわよ」

早苗「いや、別に名前は知ってますし、そーいう住所不定的なトモダチも結構ですし……。
    ――って、そんな事言ってる場合じゃないわ! 早く止めないと……」

592 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/03(金) 01:23:02 ID:hpelRHzI
アリス「もう遅ーい! でもドリブル突破は今回はしないわ。ここは……それっ、反町!」

グワァッ、バシュウウウウウウウウウウ!

実況「そしてアリス選手は間髪入れずにパス! 岬選手が入って来れない左サイド側に縦パスです!
    ピエール選手が動けない今、パスに入れるのは生徒会チームのMF、ネール選手とモーリス選手の2名のみ!
    これが通れば、反町選手にボールが渡り得点チャンスです!」

ネール「くそっ、あんなイカれた女に負けるか!」

モーリス「ファンタジスタのまがい物位、俺達でも……!」

バッ! ババッ!

アリス「幾ら私がまがい物でも、私とボールくんとの友情は真実。これが私の――私達の『アーティクルサクリファイス』よッ!!」

先着2名様で、

★アリス→アーティクルサクリファイス 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ネール→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 モーリス→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→反町、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがフォロー)(ジョルジュがフォロー)(岬がフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
なし。

593 :森崎名無しさん:2016/06/03(金) 01:34:30 ID:???
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 ( ダイヤ3 )( 3 + 5 )=★

594 :森崎名無しさん:2016/06/03(金) 01:35:36 ID:???
★ネール→パスカット 51 ( ハート10 )( 3 + 4 )+(人数補正+1)=
 モーリス→パスカット 51 ( ダイヤA )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=★

595 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/03(金) 01:44:25 ID:hpelRHzI
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 ( ダイヤ3 )( 3 + 5 )=63★
★ネール→パスカット 51 ( ハート10 )( 3 + 4 )+(人数補正+1)=59
 モーリス→パスカット 51 ( ダイヤA )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=57★
≧2→反町、パスキャッチ。

バシュウルルルルルッ……パァンッ!

ネール「ボールが浮き上がった!」

モーリス「凄い技術だ。あいつ、ただのドリブラーじゃなかったのか!?」

アリス「私を見くびって貰っては困るわね。友情には燃えても、クールな知性と完璧な技術は疎かにしないと決めてるの」

実況「アリスさん選手、冷静と情熱を兼ね備えた見事なパスで、当初の目的通りにボールを反町選手へと繋ぎます!
    そしてこれは即ち、レジスタンス側にとって同点のチャンス! 試合は後半21分、点を取るなら今しかないぞ、レジスタンス〜!」

反町「(漸くここまで来た! 後はどう決めるか、だな。ナポレオンはまだ上がり切れていないけど、
    零れ球のフォロー位はできる位置にいる。攻めの駒が俺とボッシと……後は少し後ろの静葉さんになるか。
    ボッシへの警戒は俺よりも低いが、それでも完全にフリーとまでは行かなさそうかな。
    ――さて。どうする反町一樹。ここは正念場だぞ……!)」


A:低い浮き球を貰い、「ポイゾナスオーバー」で決める!(威力:63)250消費
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費
C:ボッシに、「ネオサーブルノワール」を撃って貰う。(威力:59)
D:静葉に「無回転落葉シュート」を売って貰う。(威力:57)
E:このままバイタルエリアでボールキープ。ナポレオンや静葉が上がるのを待つ。
F:その他 ドリブル突破で一対一を狙いたい場合や、ボールキープでナポレオンを待つ場合はこちらで

反町のガッツ:410/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

596 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/03(金) 01:45:43 ID:???
…と、いったところで今日の更新はここまでにします。

597 :森崎名無しさん:2016/06/03(金) 05:30:40 ID:ATeVqDiQ
B

598 :森崎名無しさん:2016/06/03(金) 09:32:38 ID:Ofm/otCs

乙でした

599 :森崎名無しさん:2016/06/03(金) 15:14:52 ID:???
>アリス「フフフ……。さすらいのサッカーウーマン……とでも名乗っておこうかしら?
>    良かったら、トモダチになってあげても良いわよ」
どうしようちょっとカッコいいと思ってしまった

600 :森崎名無しさん:2016/06/03(金) 17:18:01 ID:???
アリスさんは元からかっこよくて、人里で人形劇とかもやっちゃう優しいお姉さんデスヨ?

601 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/04(土) 03:50:57 ID:???
気付いたらこんな時間でした(汗)ちょっとだけ更新します。
>>599
アリスさんが人気者になれて良かったです。
>>600
つまり今のアリスさんは原作に忠実…?


602 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/04(土) 03:52:09 ID:???
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費

反町「(単純なパワーで言えば『ポイゾナスオーバー』が確実だけど……)
    ――ここは、絶対に決めてやる……!!」

ウワアアアアアアアッ……!

実況「なんと反町選手、この得点タンスに対し直接グラウンダーシュートで対抗する気だ!」

中西「ちいいっ。そんな簡単にゴールが決まる程、ワシらの仕事は甘くないわ!」

バババッ!

反町「(……いくぞ――『スコーピオンドライブ』!)」

バッ、シィィィン! ――ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!

603 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/04(土) 03:53:25 ID:lzE9dL0k
先着3名様で、

★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★マルシャン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 フェルベール→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中西→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがねじ込み)(ナポレオンがねじ込み)(モーリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがねじ込み)(ナポレオンがねじ込み)(レジスタンスのコーナーキック)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)
中西のマークがダイヤ・ハートで「突っ張りディフェンス(+3)」が発動します。

604 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 04:38:10 ID:???

★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ハート5 )( 2 + 4 )=★

605 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 06:32:23 ID:???
★マルシャン→ブロック 52 ( ダイヤ9 )( 3 + 2 )+(人数補正+1)=
フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤJ )( 6 + 5 )+(人数補正+1)=★

606 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 06:42:56 ID:???
★中西→パンチング 59 ( ハートQ )( 4 + 3 )=★

607 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 11:06:37 ID:???
うーん

608 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 11:27:56 ID:???
終わってみれば反町が一人で試合壊してたな。
気絶して前半働かないで、
決まるはずのシュート外して、
成功して当たり前のポストプレイしくじって、
励まして貰って出したワンツーは通せず、
最後のチャンスのシュートは普通に力負け。

俺だったら恥ずかしくて明日から町歩けねえわコレ。

609 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 13:55:57 ID:???
Mレベルに換算して3位かな

610 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 15:17:52 ID:???
「強烈な〜」って必殺シュートには乗らないんだっけ。

611 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 15:19:19 ID:???
あの熱い描写からのこの敗北は悔しいけど仕方ない、切り替えてこう
覚醒する機会が増えたと思えばいいさ

612 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 16:22:04 ID:???
誰も実況のセリフの得点タンスに触れてない件

613 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 18:00:01 ID:???
熱い展開だったしアリスさんのファンタジスタフラグ勿体ないから負けたままストーリー進まないかなぁって無い物ねだり

614 :森崎名無しさん:2016/06/04(土) 21:38:30 ID:???
穣子はもう前に配置しちゃっていいよね
もしスカイラブでポストプレイ出来るならそれでアリスさんかナポレオンに落とす
あるいは多分ノーマークというところをNERATTE秋の大三角を打つももいいかも

615 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 01:41:10 ID:xzJA8fMk
>試合について
点差は1点差になってますし、まだ逆転の芽はあるので続行します。
ただ、ここで更に失点し2点差になった場合はゲームオーバーにしようかと思います。(再開地点は投票で決定)
ゲームオーバーにする際は、なるべく判定時にその旨書き入れるようにします。
>>610
本スレでもトクシックインパクトに強烈なシュート補正は付いてなかったので、
必殺シュートには乗らないこととします。
>>612
これは恥ずかしい……得点チャンスでしたね(汗)
>>614
スカイラブでできるのはタックル、パスカット、ブロック、クリアですね。

616 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 01:42:34 ID:xzJA8fMk
★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ハート5 )( 2 + 4 )=68★
★マルシャン→ブロック 52 ( ダイヤ9 )( 3 + 2 )+(人数補正+1)=58
フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤJ )( 6 + 5 )+(人数補正+1)=64★*減衰!
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ハート5 )( 2 + 4 )+(減衰-1)=67★
★中西→パンチング 59 ( ハートQ )( 4 + 3 )+(突っ張りディフェンス+3)=69★
≦−2→生徒会ボールに。

バシュルルルル……ッ!

反町「(しまった! 狙いを定め過ぎて力が入り切らなかった……!)」

反町は蹴り終わった直後、シュートの失敗を自覚した。
先程決まる筈だったシュートを枠外にしてしまった事実は、彼を必要以上に臆病にしていた。
狙いを定める事を意識しすぎて、パワーとシュートコースの鋭さが疎かになっていたのだ。

フェルベール「確かに精度は凄いが……これではシュートではなく、パスだ!」

バッ! ……バチイイッ!

中西「ようしナイスや! これなら……そらァ!」

ドンッ、バチイイイン!!

反町「くっ……!」

それ故、反町のドライブシュートは軌道を読まれたフェルベールによって、その残された威力すらも減衰され。
ゴール前に仁王立ちした中西の突っ張りによって、完全に防がれてしまう結果となった。

ボルン「ヘヘッ、残念だったな。……それっ、ミサキ!」

バシュウウウッ!

617 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 01:44:50 ID:xzJA8fMk
実況「ボールをフォローしたボルン選手、そのまま前方へとボールをクリア!
    これには先程のワンツーにより陣形を乱したピエール選手、早苗選手に代わって、
    比較的手の空いていた岬選手がフォローに向かいます!」

岬「……僕はかつて、自分の知恵や立ち回りが馬鹿らしく思える位に優秀な人物の下で働いて来た。
  そこでは色々な経験をした。煮え湯を飲まされた時もあって、考え方を改めた事も多かった。
  だけど、それでも決して変える気が無い考え方が一つある。それは……」

静葉「――『人間の感情とは即ち、損得勘定の上に成り立っているに過ぎない……』かしら?
   それなら、ここまでの貴方の一連のプレーを見ていて理解出来たわ」

岬に並んでボールカットへと向かうのは、先ほどの得点チャンス時に、やや後ろ目の地点で待機していた静葉だった。
ふと独り言ちた岬の言葉に応じながら、彼女は最後の可能性を捨てずに走っていた。

岬「正解さ。……ただ、ひとつ誤解をしないで貰いたいのは、決して僕は人の感情を軽視している訳じゃない。
  僕は君たちの怒り、悲しみ、そして『愛』とやらが厄介な代物であると理解しているし、それを馬鹿にする気持ちも一切ない。
  あくまで、その感情っていうのは、皆が思う程そんなに綺麗な物じゃないと言いたいだけさ」

静葉「……私を揺さぶっているつもりかしら?」

岬「まあね。君達が言う反町君への『愛』やら『信仰』とやらも、きっとそうなんじゃないかと思って。
  結局は、自分を良い気分にさせてくれる。自分の神格を確固たるものにしてくれる……。
  そうした即物的な利益のやり取りこそが、愛や信仰の真実の姿じゃないかってさ。
  ――ねえ君。正直に言ってごらん。……二回もゴールを外した反町君の動きを見て、君。ガッカリしたんじゃないかなぁ」

静葉「……!」

618 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 01:48:09 ID:xzJA8fMk
静葉は理知的で冷静な神だった。それに加えて元々の信仰不足も相まって、
彼女は無意識的にも意識的にも、物事について打算的な考えを持っていなかっただろうか。
例えば、反町が自分を好いてくれれば、自分への信仰が困る事は無い。
更には、そんな反町が活躍してくれれば、自分への信仰はもっと集まるのではないか……と。
その仮定の上で言えば、反町の不振を見た静葉は、彼に対して失望の念を抱いてしまい――。

穣子「一樹くーーーーーん! チャンスはまだまだこれからだよーーーーっ!」

静葉「(――あの何も疑う事を知らないような純朴な声は……穣子!)」

――そんな時に、岬に向かって必死に駆けていく穣子の姿が見え、静葉の黒い思考は中断された。
オータムスカイラブをするには、距離が離れすぎているが、単身カットに行く事ならできる。
そう思ったらしい彼女は持ち場を離れ、岬の放つパスコースに遠くから割り込もうとしていた。
そして同時に、静葉は理解した。何故反町が、この妹に対して惹かれているのか、その理由を。

静葉「……私達の感情が、損得勘定で揺り動かされるようなものであるならば。
    それは決して、感情とは呼べない。貴方が恐れる必要のある、怒りとか悲しみは起こり得ない。
    当然、それを貴方みたいな第三者が分析して、その正体が損得勘定であると解釈する事はできる。
    ――だけど、それはあくまで筋の通った解釈に過ぎない。真実とは限らない。
    今、私が――私達がこうして動いている事の全てを証明できるとは、限らない……!」

バッ!

静葉は黒い感情を覚えてしまった自分への後悔を胸に、大きく飛んだ。
妹には負けてしまうだろうが、今からでも負けたくないと思った。

穣子「私達だって、一樹君だって、他の皆だって全知全能の神様なんかじゃない。
    悪い所は沢山あるし、困ってしまう事だって沢山ある。
    だけど、互いの悪い所は認め合って、決して否定なんてしちゃいけない。
    互いに困っている時は、手を取り合わなくちゃいけない。
    ――それが愛なんだよ。互いを信じあう、本当の信仰の心なんだよ……!」

619 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 01:49:30 ID:xzJA8fMk
穣子はやはり、静葉よりも大きく飛んでいた。そして何より美しかった。
――岬はあの姿を見てもまだ、彼女の愛を損得勘定の織りなす幻想と嘲笑うだろうか。
だとしたら……彼は本当に可哀想だと静葉は思った。最もらしい理屈に埋もれ、本質を見誤っていると思った。

ジョルジュ「勝手に熱くなってる中悪いが。俺達もいるぜ!」

ブラボー「所詮数合わせにしかならねぇだろうが、俺達の気持ちだって本物だって事、分かってくれよな!」

何時の間にかフランスで得た仲間達が加勢に来てくれた。
これで岬が前線の美鈴にまでパスを出すには、合計4人のパスカットを越えなくてはならない。
岬はこれ以上の言葉は不要と、その内心を悟られぬようなポーカーフェイスのままで――。

岬「……決めるよ。『グリーンカットパス』だ!」

グワァァッ、バシュウウウウッ!

――彼なりの信念を籠めたパスをもって、静葉達の言葉に応じてみせた。

620 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 01:51:18 ID:xzJA8fMk
先着3名様で、

★岬→グリーンカットパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★静葉→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 ジョルジュ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★ブラボー→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 穣子→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→美鈴、パスキャッチ。しかしまだ終わらない!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ピエールがフォロー)(カイエがフォロー)(ボッシがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
静葉のマークがダイヤで「フォールカット(+2)」が発動します。
穣子のマークがダイヤで「オヲトシハーベスター(+2)」が発動します。

621 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 01:54:10 ID:???
★岬→グリーンカットパス 56 ( ダイヤ8 )( 5 + 3 )=★

622 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 02:05:42 ID:???
★静葉→パスカット 52 ( スペード9 )( 4 + 3 )+(人数補正+2)=
 ジョルジュ→パスカット 48 ( クラブ9 )( 5 + 5 )+(人数補正+2)=★

623 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 02:12:02 ID:???
★ブラボー→パスカット 48 ( ハート9 )( 5 + 6 )+(人数補正+2)=
 穣子→パスカット 52 ( ハート6 )( 3 + 5 )+(人数補正+2)=★

624 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 02:36:20 ID:xzJA8fMk
★岬→グリーンカットパス 56 ( ダイヤ8 )( 5 + 3 )=64★
★静葉→パスカット 52 ( スペード9 )( 4 + 3 )+(人数補正+2)=61
 ジョルジュ→パスカット 48 ( クラブ9 )( 5 + 5 )+(人数補正+2)=60★
★ブラボー→パスカット 48 ( ハート9 )( 5 + 6 )+(人数補正+2)=61
 穣子→パスカット 52 ( ハート6 )( 3 + 5 )+(人数補正+2)=62★

バシュルルルルッ、バシュッ……!

静葉は飛んだ。ジョルジュも、ブラボーも、そして穣子も……、
鋭く地面スレスレを飛び、その後芝の抵抗力を活かして思いがけぬバウンドを描くパスを目指して必死に飛んだ。
その動きはまさしく恐るべき執念に裏打ちされており、岬は最初、誰かが完全にカットしてしまうのではないかと内心焦っていた。
しかし――。

穣子「ダメ。後一歩で届かないよぉ……!」

スカッ。バシュルルル……パシッ。

美鈴「やった! 届きましたよ、ボール!」

岬「(――そうだ。やはり僕の信念の方が強かったんだ……!)」

――しかし、岬の方が技術において彼女達を上回っていた。
パスは誰にも触れられる事も無く美鈴の下へと届いた。
彼らの執念に心を揺り動かされかけていた岬は、想定通りの展開に胸を撫で下ろしつつ、その後の展開を見守った。

625 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 02:39:01 ID:xzJA8fMk
カイエ「メイリンさん、俺、高いボールを上げます!」

美鈴「えっ、良いんですか!? いやー、悪いなぁ。お願いしますね!」

敢えてなのか天然なのか、一人のどかな雰囲気でワンツー・リターンを行う美鈴を止める者はいない。
それはつまり、最期に残ったルスト、そしてアモロが生徒会チームの主砲の攻撃を受け止める事を意味していた。

ルスト「……アモロ。分かってるな。選択の余地はねぇぞ」

アモロ「ここで決められたら、間違いなく僕達は負ける。だから全力で……だよね」

ルスト「そうだ。そしてあいつらに教えてやるんだ。ソリマチの、皆の奮闘は決して無駄じゃないんだって。
     たとえ一度敗北しようとも、仲間を信じる心が希望を生み、そして勝利へと繋がって行くんだって事を……!!」

アモロ「うんっ! 僕、頑張るよ!」

アモロとルストは互いに息を合わせ、これから放たれる生徒会チーム最後のシュートに対して構えた。
そして――。

美鈴「ホイチョ〜〜! 『過頂緋龍拳』! 二発目行きますよ〜〜!」

ババババッ! グルンッ。―――バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

実況「出た〜〜! 美鈴選手の強力無比なオーバーヘッド緋龍拳!
    ルスト選手とアモロ選手が守る最後の砦へと容赦なく放たれました!
    試合も間もなく後半23分を迎えクライマックスの今、生徒会チームがトドメに向かった〜〜!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」「アモロ アモロ アモロ アモロ」

626 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 02:42:06 ID:xzJA8fMk

先着3名様で、

★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ドゴール→ブロック 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ルスト→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★アモロ→たすけてルスト! 63 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(ピエールがフォロー)(アモロがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(生徒会のコーナーキック)(ピエールがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。

【補足・補正・備考】
美鈴の「過頂緋龍拳」には吹飛係数3があります。
ルストのマークがダイヤで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。


627 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 02:47:36 ID:???
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( JOKER )( 2 + 6 )=★

628 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 02:55:02 ID:???
★ドゴール→ブロック 48 ( クラブ3 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=★
 ルスト→ブロック 51 ( スペードK )( 2 + 5 )+(人数補正+1)=★

これは酷い

629 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 03:05:47 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( スペード5 )( 2 + 3 )=★
今だ!パワーをアモロに!!

630 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 03:23:16 ID:xzJA8fMk
美鈴がハットトリックを決め、試合は2−4に……と、言った所で今日の更新はここまでにします。

そして、試合時間が只今後半23分で、反町は必殺シュートを撃てない程度に疲労。
一応ナポレオンやアリスさん、秋姉妹は余力を残してはいるけれど……という状況で、
敵は美鈴はガス欠ですが、ピエール、早苗、岬のMF陣が未だ健在。
ここまで来たら、流石にゲームオーバーにしてリセットしようかと思っています。

なので描写の前に、事前に投票を行おうと思います。
ゲームオーバー後の再開地点として希望する場所を、以下の選択肢から選んでください。

A:>>595(後半21分で2−3、反町のシュート選択)からやり直す。
B:>>561(後半18分で2−3、アリスさんの得点後)からやり直す。
C:>>502(後半14分で1−2、美鈴の必殺シュート)からやり直す。※アリスさんのファンタジスタフラグが無効となります。
D:>>451(後半8分で1−2、反町のシュート選択)からやり直す。(無効となるフラグはCと同じです)
E:いや、このまま試合を続行したい!

先に【3】票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

それでは、本日も遅くまでお疲れ様でした。

631 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 03:36:05 ID:jGZxYeuA
A
ぶっちゃけ入るまで何度もこのシーンやりなおせばいいだけだし
ここまでは流れ悪くなかったし
あとこの後の負けるシーンは描写ほどほどでお願いします……つーか無くてもいいくらい!

632 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 03:39:21 ID:9aUnYf5I
A

633 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 10:15:53 ID:ts9aMrOM


634 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 12:24:28 ID:???
よし みんなきけ。
そりまちと メイリンを トレードする。

635 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:46:56 ID:xzJA8fMk
>>631
今回はAで進行しますが、言われてみれば確かにそうなっちゃいますね。
あまり近くから再開だとペナルティ感が薄れますし、遠くから再開だとちょっとしんどいですし、
再開地点をどこからどこまでにするのは、今後考える必要があるかもです。
負けるシーンは描写したいようにさせて頂きますが、更新テンポもあるのでアッサリ目で進行したいです。
>>634
能力的には反町の方が上なのにおかしいですね…(汗)
まあその辺りは秋姉妹と同じく愛を持って見て頂ければ幸いです。


636 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:48:19 ID:xzJA8fMk
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( JOKER )( 2 + 6 )(*JOKERよりダイヤ15)=77★
★ドゴール→ブロック 48 ( クラブ3 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=55★
 ルスト→ブロック 51 ( スペードK )( 2 + 5 )+(人数補正+1)=59★
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( スペード5 )( 2 + 3 )=68★
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!

ドガアアアアアアアアッ! ドゴオオッ、ドゴオオッ! ……バゴオオオオッ!

ドゴール「グワァァァッ!」

ルスト「そ、そんな。なんて威力だ……!?」

アモロ「ここで終わりなの……? そんなのって、ないよ……!?」

――ズバアッ、ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

実況「ドゴール選手、ルスト選手、アモロ選手! 今日絶好調の美鈴選手のシュートに手も足も出ない!
    決まった、ゴール! 試合は2−4で、生徒会チームは再び2点差だ〜!」

美鈴「あ、アレ!? そろそろ防がれると思ったのに!? 
    もしかして私の実力、とうとうお嬢様を越えちゃったとか!?」

ピエール「(彼女の実力がどの程度であるかは据え置くにしても、
       彼女が今日の試合絶好調である事は間違いない。
       正直半信半疑だったが、まさかここまでやってくれるとは……)」


637 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:49:27 ID:xzJA8fMk

美鈴が無邪気にはしゃぐ中、ピエールは彼女の予想外の活躍に驚きつつもこの先の勝利を確信していた。
試合は残り数分で2点差。主力の反町は疲労困憊。これ以上攻めても点差を返す事は困難。
仮に1点を返されても、ピエール、早苗、岬を軸としたパスワークはそう簡単に破れない。

早苗「(これで、良かったのかな……)」

ピエールに誘われて生徒会チームに入った早苗は、勝利を目前としながら慙愧の念に思い悩みながらも――。

岬「――さあ、残りは消化試合だよ。急ごう」

早苗「……は、はい」

どこまでも冷徹で柔和な笑顔を絶やさぬ岬に手を引かれ、次のキックオフに備える事にする。
そして――。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイッ!!


レジスタンス 2 − 4 生徒会チーム 試合終了……


638 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:50:46 ID:xzJA8fMk
実況「ここでホイッスル! 試合終了! 試合は2−4で生徒会チームの勝利!
    これで学校の運営は、徹底したエリート教育を重視する生徒会の方針に委ねられる事となりました!」

反町「(そ、そんな……!)」

ボッシ「くそっ、くそっ……!」

ナポレオン「……使えねぇ奴はただのゴミ。ソイツの代わりなんて沢山居る。
       ――それが、世の中の道理だ。力を示せなかった俺達に、言える言葉はねぇ。黙って去るだけだ」

反町達レジスタンスは返す言葉が無い。力を示すべく敵に立ち向かい、その結果、力を示せなかった。
ナポレオンの言葉に、誰も反論する事ができないでいた。

穣子「ううっ、ぐすっ……」

静葉「(私はあの時、疑ってしまっていた。信じるべき反町君を、岬君が言ったような、冷徹な視線から評価していた……。
    それがこの結果と言うならば……間違っていたのは、この私と言うべきね)」

穣子と静葉は、ただ涙を流すしかできないでいた。
しかしその中でも、一時は打算的な思考を巡らせていた静葉は、強い後悔の念を抱かずにはいられなかった。

アリス「何言ってんのよ、皆ァ……! 試合はまだ終わってない! まだ試合終了のホイッスルが鳴っただけじゃないのよ!
    私達はまだ戦える。戦いはまだ、始まったばかりなのよぉ……!」

アリスさんは熱血染みた事を言っていたが、日ごろの行いが祟り、不幸にも誰にも相手にされていなかった。

639 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:52:24 ID:xzJA8fMk
反町「(俺達の想いは決して間違っていない。ただ、俺のプレーが相手より劣っていて、
    相手のプレーが俺よりも優れていただけだ。……それは分かっていても、後悔してしまうな。
    ああ……俺は、何を一人粋がっていたんだろうか。もう、何も話したくない……)」

そして反町は、この試合において活躍できなかった事を悔いていた。
あの時、ゴールを決めていれば。パスを成功させていれば。……不可能なたらればが積み重なって消えない。
彼は再び、言いたい事を言えない臆病な少年へと逆戻りしていた。


  *****


――そしてそれから、反町と秋姉妹の姿を見た者は誰も居ない。
信仰を失い消えてしまったか、それとも山に籠り今もサッカー修行を続けているのか。

アリスさん「……フフ。今となっては懐かしいわねぇ……」

その真実を知るのは、数百年後も魔法の森にてぼっちで人形作りに精を出す、アリスさんのみぞ知る事となった。

640 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:53:46 ID:xzJA8fMk

*****************************


ででんでんででででん♪←ゲーム版2の例の音楽

BAD END 8
「アリスさんの伝説」

>>595(後半21分で2−3、反町のシュート選択)からやり直します。

641 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:54:49 ID:xzJA8fMk

   ――皆。ダメよ。まだ諦めないで!

   ――皆には私がついてる。私が、幾らでも皆を立ち上がらせてみせる。
          それがどんなに狂気的な事であっても、私は厭わない。だから、何があっても、諦めないで……!!

実況「……アリスさん選手、…………当初の目的通りにボールを反町選手へと繋ぎます!
    そしてこれは即ち、…………同点のチャンス! 試合は後半21分、点を取るなら……」

反町「――あ、れ……?」

――気付けば反町は、再びあのフィールドに立っていた。
誰かの声が聞こえたと思えば、今までの事が無かった事になっていた。
そして足元には再びボールが置かれている。反町は今、再び運命の分岐点に立たされていた。

反町「(――ナポレオンはまだ上がり切れていないけど、
    零れ球のフォロー位はできる位置にいる。攻めの駒が俺とボッシと……後は少し後ろの静葉さんになるか。
    ボッシへの警戒は俺よりも低いが、それでも完全にフリーとまでは行かなさそう。確か、そんな状況だった)」

反町はこの状況を知っている。この状況を打破できる選択肢が何であるかを覚えている。
どこかの少女が引き起こした狂気的な奇跡を前に、反町は再び動いた。

A:低い浮き球を貰い、「ポイゾナスオーバー」で決める!(威力:63)250消費
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費
C:ボッシに、「ネオサーブルノワール」を撃って貰う。(威力:59)
D:静葉に「無回転落葉シュート」を売って貰う。(威力:57)
E:このままバイタルエリアでボールキープ。ナポレオンや静葉が上がるのを待つ。
F:その他 ドリブル突破で一対一を狙いたい場合や、ボールキープでナポレオンを待つ場合はこちらで

反町のガッツ:410/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

642 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 13:57:01 ID:???
――と、いったところで外出するので一旦ここまでです。

643 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 14:02:55 ID:ts9aMrOM

一旦乙です。妖夢避けに盛り塩をしよう
醤油

644 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 14:18:13 ID:9aUnYf5I
A

645 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 14:19:34 ID:B8k0HRLg
A

646 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 21:36:41 ID:xzJA8fMk
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費

反町「(単純なパワーで言えば『ポイゾナスオーバー』が確実だけど……)
    ――ここは、絶対に決めてやる……!!」

ウワアアアアアアアッ……!

実況「なんと反町選手、この得点タンスに対し直接グラウンダーシュートで対抗する気だ!」

中西「ちいいっ。そんな簡単にゴールが決まる程、ワシらの仕事は甘くないわ!」

バババッ!

反町「(……いくぞ――『スコーピオンドライブ』!)」

バッ、シィィィン! ――ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!


647 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 21:38:10 ID:xzJA8fMk
先着3名様で、

★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★マルシャン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 フェルベール→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中西→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(モーリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(レジスタンスのコーナーキック)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)
中西のマークがダイヤ・ハートで「突っ張りディフェンス(+3)」が発動します。

648 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 21:40:52 ID:???
すみません、BではなくAの「ポイゾナスオーバー」が選ばれています

649 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 21:41:07 ID:???
選択肢Aですよ

650 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 21:46:02 ID:???
>>648-649
すみません、勘違いしてました。
今から描写を書き直すので少々お待ちください。

651 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 21:56:55 ID:xzJA8fMk
A:低い浮き球を貰い、「ポイゾナスオーバー」で決める!(威力:63)250消費

反町「(ここは精度よりもパワーだ! 中西の巨体ごと、ゴールに押し込んでやる!)……ボッシ、俺に低い浮き球を頼む!」

バシッ!

ボッシ「お、おう!」

バシュウッ!

実況「ボッシ選手、反町選手からのパスを受け低いセンタリングを出した!
   そして反町選手はペナルティエリアに向かって思いっきり飛びこみます!」

中西「ふん。粋がりおって。何度来ても同じや!」

実況「中西選手は飛び出さず、他のDF達と共に大上段に構えています!
   反町選手の動きを止める者は誰もおらず、反町選手は低空オーバーヘッドの姿勢を取って……!」

反町「――『ポイゾナスオーバー』だ。これで決めてみせる……!」

グルンッ、バシュウウウウッ! ゴオオオオオオオオオオオオッ!

実況「出た〜〜! 反町選手の、『ポイゾナスオーバー』だ〜〜〜!!」

652 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 21:58:13 ID:xzJA8fMk
先着3名様で、

★反町→ポイゾナスオーバー 63 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★マルシャン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 フェルベール→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中西→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(モーリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(レジスタンスのコーナーキック)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町の『ポイゾナスオーバー』には吹飛係数5があります。
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)
中西のマークがダイヤ・ハートで「突っ張りディフェンス(+3)」が発動します。

653 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 21:58:49 ID:???
★反町→ポイゾナスオーバー 63 ( ハートK )( 1 + 1 )=★

654 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 21:59:15 ID:???
★反町→ポイゾナスオーバー 63 ( クラブ8 )( 3 + 1 )=★

655 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 22:04:26 ID:???
★マルシャン→ブロック 52 ( クラブ4 )( 1 + 5 )+(人数補正+1)=
 フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤ5 )( 4 + 6 )+(人数補正+1)=★
信仰大爆発

656 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 22:04:33 ID:???
★マルシャン→ブロック 52 ( クラブK )( 6 + 1 )+(人数補正+1)=
 フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤ8 )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=★

657 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 22:08:24 ID:???
★中西→パンチング 59 ( スペード4 )( 2 + 3 )=★

外伝でピエールが絡むと大概碌な事が起こらない(げっそり)
大人しく異世界行ってゾーマ倒してきてくれ

658 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 22:36:02 ID:???
ピエールは敵にしても厄介だが味方にしても厄介だからね(ゲッソリ

659 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 23:12:09 ID:xzJA8fMk
★反町→ポイゾナスオーバー 63 ( ハートK )( 1 + 1 )(*秋ジスタにより12扱い)=75★
★マルシャン→ブロック 52 ( クラブ4 )( 1 + 5 )+(人数補正+1)=58
 フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤ5 )( 4 + 6 )+(人数補正+1)=63★
★中西→パンチング 59 ( スペード4 )( 2 + 3 )=64★
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!

反町「……これは、ただのシュートじゃない」

ボールをインパクトする直前、反町の直観がそう囁いていた。
このシュートには、重みがある。そう感じていた。

反町「(……このシュートに至るまで、色んな悲しみがあった。多くの事を失敗して来て、
    それでも諦めたくないと俺が、皆が願ったから。だから、俺はこうして『もう一度』、シュートに行けるんだ……!)」

体験しなかった過去のビジョンを反町は幻視していた。
シュートは不発。それを追う仲間達の奮闘も空回り、最期にはチームは敗北。
そして、自分達は全てを失って……。――それはとても、とても悲しい映像だった。
しかし、悲しい中にも一つ、反町は嬉しく思った事があった。

反町「(……俺は一人じゃない。俺が失敗しても、皆は支えてくれる。
    それは損得勘定だの打算的な考えでも無い。ただ、そうするのが当たり前だからそうしてくれる。
    ――『愛』があった。あの時俺は、愛されていた……)」

その確信があったからこそ、反町はシュートに重みを感じてもなお、
安心してその右脚を思いっきり振り抜く事ができた。
大丈夫だ。絶対に決まる。心配しなくても良い。それは自己暗示だけではなく、
周囲の皆が自分に対し、そう言ってくれるような気がした。

660 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 23:13:32 ID:xzJA8fMk
バシュウウウウウウウッ! ギュウウウウウウウウウウウウーーーンッ!!

そしてその想いはシュートに現れた。
流星の如きスピードで、ボールは生徒会チームのDF陣を吹き飛ばしながらすり抜けていき。

中西「……なんや、こなくそーーーっ!」

グウウッ、バチイイイッ!! グ、グググ……ッ!

中西「――ぐ、ぐおおおおおおっ!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
ズバアアアアアアアアアアアアアアッ!
―――ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

反町「や、やった……やっと。やっと決まったぞ……!!」

『やっと』の言葉に強い感慨を籠めながら、握りこぶしを天に突き上げてみせる。
反町は漸く掴んだ自身の同点シュートを限りなく力いっぱいに宣言した。


レジスタンス 3 − 3 生徒会チーム



661 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 23:14:47 ID:xzJA8fMk

穣子「やった、やったね! 一樹君! 凄いシュートだったよ!
    ううっ……ぐすっ。私、信じてたからぁ……!」

反町「み、穣子さん! そんな風に抱き着かないでくださいよ! 流石に恥ずかしいです!」

アリス「――それだけに、あんたのシュートが凄かったのよ。そこは誇りなさいな。
     (自分のドリブルゴール自慢は控えて仲間を立てる。これぞトモダチ作りのコツよね!)」

シュートを決めた反町は、実況や観客の熱狂冷めやらぬ内に、仲間達(主に穣子)からの祝福を受けていた。
反町が感じたシュートへの重みや、そこに至るまでの物語は、自然と他の皆にも共有されていたようで、
彼らは単純にゴールが決まった事よりも、自分達の信念が間違っていなかった事について喜んでいるようにも見えた。

ルスト「――とはいえ、必死なのは敵さんも一緒だ。試合時間は残り10分を切って、
     試合は再び同点で降りだし。しかし恐らく、この次に決めたチームが勝つだろう。
     そうなった以上、次のキックオフ。ピエール達は正真正銘の全力で俺達を潰しにかかるだろうな」

アモロ「ひ、ひいっ。……僕も、もう後一回くらいしか全力のセービングに行けないよ……!」

ナポレオン「……先にパンチを命中させた方の勝ち。まさにいよいよ不良の喧嘩染みてきたじゃねぇか。
       フン、面白ぇ。――ソリマチ。次は俺が決めてやるぜ」

ボッシ「FWだったら、俺だって居るんだけどな。……ま、それはおいといてさ。
     次のキックオフに備えて、簡単に動きや陣形について打ち合わせておかないか?
     そりゃあ一気にガラッと変えるのは難しいだろうが、FWの選手を一部MFに置いたりとか、
     その程度の動きだったら、今の間でも出来そうだと思うんだが」

静葉「……そうね。泣いても笑っても、ここが恐らく最後の攻防になるでしょうし。
    それをどのような形で受け入れるかは、充分に検討の余地があると思うわ」

662 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/05(日) 23:16:33 ID:xzJA8fMk
自然と話題は、反町への祝福から生徒会チームとの最後の戦いへと変化していった。
ピエールや早苗は、ここで恐らく自身の全力を賭して向かってくるだろう。
それに対して、自分達はどう迎えればいいのか。そして、その後自分達はどう敵に向かうべきか。
検討すべき課題は山積しているが、次のキックオフまでには時間もない。

反町「(とりあえず、今の陣形を継続するかどうか位は検討する必要があるか……?)」

反町も仲間達の発言を聞きながら、自分なりの意見を纏め上げてみる事にした。
そしてその結果……。

A:この布陣で問題ない。このまま敵を迎え入れる!
B:反町をOMFにして布陣を4−4−2にし、中盤の支配力を高める。
C:穣子をボランチにして布陣を3−4−3にし、撃たせる前に取れるようにする。
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。
E:その他 何か良い作戦があればこちらで

反町のガッツ:160/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:現在の自軍フォーメーション)
レジスタンス:4−3−3
H−J−F Hナポレオン J反町 Fボッシ
−−−−−
−−I−− I静葉
G−−−E Gジョルジュ Eアリス
−−−−−
C−D−B Cドゴール D穣子 Bブラボー
−−A−− Aルスト
−−@−− @アモロ

663 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 23:20:05 ID:7SmifpHw
D

664 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 23:20:34 ID:7QlKJWwE
C

665 :森崎名無しさん:2016/06/05(日) 23:39:29 ID:iZwmmzHI
D

666 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 00:58:39 ID:fG6/m9MU
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。

反町「……俺はもう、シュートは撃てない。だったら、これから来るであろうピエールの猛攻に備えて、
    中盤の数合わせになった方が効率的だ」

ナポレオン「おう、そうしろ。最後の4点目は俺とボッシの野郎に任せとけ」

ボッシ「(ナポレオン、何だかんだで俺の事、そこそこは信頼してくれてんのな……)」

穣子「あ、あの! だったら、私もMFになるよ。もうこうなったら、中盤で止めちゃった方が良いんでしょう?
    それなら、私もパスカットとかタックルで力になりたいよ」

アリス「そうね。……それもアリかもしれないわ。どうせ後は1点勝負だと言うのなら、
     少しでも布陣を前に置いておいた方が良い。攻撃は最大の防御とも言うしね」

ルスト「つーことは、俺達のラストフォーメーションはこうなるって訳か」


(自軍フォーメーション)
レジスタンス:3−5−2
−H−F− Hナポレオン Fボッシ
−−−−−
−I−J− I静葉 J反町
G−D−E Gジョルジュ D穣子 Eアリス
−−−−−
C−A−B Cドゴール Aルスト Bブラボー
−−−−−
−−@−− @アモロ

667 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 00:59:43 ID:fG6/m9MU

アモロ「ラストかぁ。……いよいよ、ここまで来たんだね」

ドゴール「俺達DF陣に出来る事は少ないかもしれん。だが、最期の一秒まで最善を尽くそう」

ブラボー「俺達だって、数合わせ位にはなるだろうしな、ハッハッハ」

ジョルジュ「何だってかまわない。俺達は確かに生徒会チームの面々と比べると劣等生かもしれない。
       Jr.ユース大会だって、ピエールにおんぶだっこで何もやってこなかった。
       だけど、俺達にだって、俺達でしか出来ない事が、きっとある筈なんだ!」

ナポレオン「その意気だテメエら! ピエールが何を血迷ってこんな対立を作ったのかは知らねぇが、
       さあ武器を取れレジスタンスの野郎ども。隊列を組んで進め。生徒会共の穢れた血が、俺達のフィールドを満たすまでな!」

レジスタンス「「「「おう!!」」」」

反町「(いや、ちょっと流石に物騒じゃないか!? ……って思ったけどこれ、ラ・マルセイエーズのモジりか。
    フランスって良い所だと思ってたけど、歴史的に考えると王侯貴族も農民たちも皆日向みたいな奴らばっかりじゃないのか……?)」

ナポレオンの荒っぽい演説にいよいよ士気を高めるレジスタンスチーム。(反町は若干引いていたが)
そんな中、穣子がくいと反町の袖を引っ張った。

穣子「あのね……一樹君」

反町「? どうしたんです、穣子さん?」

穣子は複雑な顔をして、反町の顔を覗き込んでいた。一体どうしたのか反町は不安に顔を顰めたが、
それを見た穣子は慌ててううんと首を振り、反町の言外の不安――負傷や疲労を否定し、こう言った。

668 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:01:04 ID:fG6/m9MU
穣子「あのね。この試合に私達が勝ったら、その夜。……少し、一緒に居て欲しいの」

反町「えっ……?」

突然の言葉に言葉を失う反町だったが、穣子は既にフィールドへと戻っていった。
そしてふと前を見ると、覚悟を決めた様子のピエール達生徒会チームが並んでいたため、
反町は結局穣子に話しかける事はできなかった。


*****


――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!


実況「さあ! 恐らくはこの試合最後となるキックオフです!
    生徒会チームの攻撃で始まって、ボールは早速ピエール選手からサイドの岬選手へ。
    そして……!」

岬「(敵はMFを増やしてきたか。だったら、ここは分断を狙って――)いきなり行くよ、『グリーンカットパス』だ!」

グワァッ、バシュウウウウウウッ!

実況「岬選手、いきなり必殺のパスを中盤に向けて放ちます!
    パスの落下点は丁度静葉選手・反町選手と穣子選手・アリス選手・ジョルジュ選手の中間地点!
    そしてそこにはピエール選手が駆け込んできている! 生徒会チーム、ボリュームアップしたレジスタンスの中盤を、
    丁寧に分割する事で崩しにかかりました〜〜!」

669 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:02:05 ID:fG6/m9MU
反町「(ピエールが単騎で突っ込むかと思ったけど、避けてきたな。でも、それも仕方ない。
    俺達には『オータムスカイラブタックル』があるんだ。4人以上の人数差に加えて、
    オータムスカイラブがあるとすれば、流石のピエールでも分が悪い)」

静葉「そしてだからこそ、オータムスカイラブを使われても良いように。
    あるいは使えなくする為に、戦力を引き離しに来たわね。
    成程確かに、私達がカットに出れば、穣子の『オータムスカイラブタックル』は封じられる。
    そうすれば、ピエール君はどこまでもドリブルし放題。失点の危機よ」

ボッシ「くっ……! って事は俺達は下がって、ピエールの攻撃に一点集中して備えるしかないのか!?」

反町「(でも、俺達――俺と静葉さん。それとナポレオンよりは下がり目にいるボッシ。
    この三人――がボールをカットしてしまえば、逆に大きなチャンスに繋がる。
    そしてもしかしたら、相手は知らないか失念していて、勘違いをしているんじゃないか?
    『オータムスカイラブ』を操れるのが、静葉さんと穣子さんだけだと……)」

――確かにピエール達生徒会チームは、ここに来てレジスタンスの強み――『オータムスカイラブ』を潰すべく、
用意周到に策を練ったプレーを仕掛けてきた。しかし同時に、彼らの作戦に弱点がある事を何となく察知していた。
後はその弱点を突くだけとは思うが――反町はここでも慎重に考える。

670 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:03:32 ID:fG6/m9MU
反町「(この選択は大事だ。俺達が考えた中には、明確な外れが一つあるように思える。
    勝負は時の運だけど、勝てるものを逃しては勝負以前の問題だ。ここは……)」

A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費
B:このまま静葉とボッシの三人でパスカットに向かう!(反町のパスカット:50-2)
C:ここは動かない。下がって、来るであろうピエールの突破に備える。
D:その他 自由選択枠

反町のガッツ:160/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

671 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:05:00 ID:fG6/m9MU
反町「(この選択は大事だ。俺達が考えた中には、明確な外れが一つあるように思える。
    勝負は時の運だけど、勝てるものを逃しては勝負以前の問題だ。ここは……)」

A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費
B:このまま静葉とボッシの三人でパスカットに向かう!(反町のパスカット:50-2)
C:ここは動かない。下がって、恐らく来るであろうピエールの突破に備える。
D:その他 自由選択枠

反町のガッツ:160/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

672 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:15:07 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
一つ明確なハズレ〜という事で難しそうにも見えるかもですが、
基本的には文章を素直に読んで頂ければ問題ないようにしているつもりです。
>>643
遅くなりましたが一旦乙ありがとうございます。
盛り醤油のお蔭かいい結果になりましたね。

それでは、本日もお疲れ様でした。

673 :森崎名無しさん:2016/06/06(月) 13:55:18 ID:6M0iGoiI
A

674 :森崎名無しさん:2016/06/06(月) 14:14:37 ID:tgM0aZ8Y



675 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 23:50:25 ID:fG6/m9MU
A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費

反町「(下がってピエールに備えるのは駄目だ。高い突破力を持つ早苗さんに自由を与えてしまう!
    だからここは動くしかないとして。行くとしたら……こうだっ!)――静葉さん、俺に乗ってください!」

静葉「反町君。……いよいよアレをやるのね。分かったわ!」

タタタタッ……。

実況「これはどういう事でしょうか! 単身パスカットに向かうボッシ選手を尻目に、
    反町選手と静葉選手は互いに近寄って、一件無意味な動きをしている風に見えますが……!?」

反町「頼む。静葉さん!」

静葉「ええ。あなたのその信仰に応えて見せるわ!」

ガシイイッ、バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

静葉「てりゃあああああああっ!」

実況「いや、……これは! これはオータムスカイラブです! 静葉選手が反町選手を土台に、ハイジャンプ!
   岬選手の鋭いパスに向かって、まるで弾丸のように蹴りを放って来ました〜〜!!」

岬「(――なんだって。あの優等生肌な反町が、あの立花兄弟のプレーを……!?)――くそっ、通せッ!」

反町「(岬のあのポーカーフェイスが崩れている……! やっぱり今の手は、岬達には見抜かれていなかったんだ!
    ようし。となるとここでパスカットに成功したら、一気に敵の布陣を崩せるぞ……!!)」

676 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 23:52:52 ID:fG6/m9MU

先着2名様で、

★岬→グリーンカットパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ボッシ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(早苗がフォロー)(穣子がフォロー)(アリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。

677 :森崎名無しさん:2016/06/06(月) 23:54:35 ID:???
★岬→グリーンカットパス 56 ( クラブ6 )( 1 + 6 )=★

678 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 00:04:40 ID:???
★ボッシ→パスカット 48 ( スペード6 )( 6 + 6 )+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( クラブJ )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=★

679 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/07(火) 00:26:08 ID:cTCZrF9c
★岬→グリーンカットパス 56 ( クラブ6 )( 1 + 6 )=63★
★ボッシ→パスカット 48 ( スペード6 )( 6 + 6 )+(人数補正+1)=61
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( クラブJ )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=63★

ボッシ「く、くそ! やるなら全力……でも届かないなんてー!?」

静葉「でも、お蔭でコースが大分絞れたわ。後はそこを刈り取れば……あっ!?」

ギュンッ……バチイイッ!

岬「……今のは、少しだけ肝が冷えたよ(ボールを後方に零した……とはいえ、
  ピエールか早苗さんのどちらかがボールをフォローするまでは安心できないけどね)」

実況「静葉選手、見事なパスカットでしたが……岬選手のパスコースもさるもの!
   勝負は全くの互角となり、最終的には零れ球となりました!」

反町「はぁ、はぁ……(オータムスカイラブでも、完全に奪え切れないなんて。でも、まだ終わりじゃない……!)」

ピエール「さあ、ボールを返して貰うぞ!」

ダダダダダダ……。

穣子「う、うわぁぁっ!? ボールをフォローしたはいいけど、ピエール君が追いかけてくるよぉ……!?」

アリス「……仕方ないわね。ここは私が何とか持たせてみせるわ。だから、すぐ近くの私にボールを頂戴!」

穣子「アリスさん、分かったよ! えいっ……!」

バシュッ……パシッ。


680 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/07(火) 00:52:36 ID:cTCZrF9c

アリス「サンキュ、穣子。間違いなく、このボールは前線に送ってみせるわ!」

ピエール「……ならんっ。前線送りだけはまっぴらごめんだ! 俺の矜持に賭けて止める!」

実況「零れ球をフォローしたのは穣子選手……からのパスを受けたアリス選手です!
    ピエール選手が獣の如き獰猛さでカットに向かう今、アリス選手はどのようなプレーを見せてくれるでしょうか!?」

アリス「ええええいいっ!」

ピエール「うりゃああああああああっ!?」


先着2名様で、

★アリス→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ピエール→タックル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→アリスさん、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(穣子がフォロー)(カイエがフォロー)(美鈴がフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
アリスのマークがダイヤで「プリズムターン(+4)」が発動します。
アリスのマークがハートで「都会派なドリブル(+3)」が発動します。
アリスのマークがスペードで「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。

681 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 00:54:54 ID:???
★アリス→ドリブル 56 ( スペード9 )( 1 + 4 )=★

682 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 00:56:33 ID:???
★ピエール→タックル 56 ( スペード3 )( 6 + 5 )=★

683 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/07(火) 01:06:59 ID:???
ピエールがボールを奪った!? …と、言った所で今日の更新はここまでにします。
明日のアモロ君の守り次第では、再リセットもあるかもしれません(検討中)。
それでは、本日もお疲れ様でした。

684 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 07:43:46 ID:???
ピエールほんとお前いい加減自重しやがれ
乙でした

685 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 15:04:42 ID:???
愛も勇気も絆も信念もダイスの前にはすべてが無力というだけのこと。

686 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 16:48:56 ID:???
リア充は強いの法則とピエールは碌なことしないの法則が対消滅を起こした結果ピエールが勝ったわけですな。

687 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:23:45 ID:YDT9n722
★アリス→ドリブル 56 ( スペード9 )( 1 + 4 )+(頭脳的なドリブル+3)=64★
★ピエール→タックル 56 ( スペード3 )( 6 + 5 )=67★
≦−2→生徒会ボールに。

アリス「私のブレインがあなたに破れるかしら!?」

タタッ、シュパァァッ!

ピエール「ああ、破れるさ。……俺にも、負けられない事情があるんでな。
      その程度で立ち止まっていられないんだ!」

バッ、ズザアアアアアアアアアアアアアッ、バチイイッ!

アリス「……えっ!? そ、そんな。フェイントが完全に入ったのに……!」

ピエール「――如何に完璧で頭脳的な技巧でも、野生の力の前には敵わないぞ!」

実況「ああ〜! アリス選手、素晴らしいドリブルでしたが、それもピエール選手の前に阻まれる!
    ボールは再び生徒会チームの下へ! そして……!」

美鈴「そして、私ですね分かります! いやー、さっきも居眠りしてたらハットトリック達成した夢見ちゃって……」

早苗「――ピエール君、私です。私にボールを……お願いします!」

ピエール「(サナエ。……君はそうまでして、自らソリマチを傷つけたいと願うか)……分かった、これが最後だ。
      ――決めてくれ、サナエ!」

グワッ、バシュウウウウウウウウッ!

実況「そしてピエール選手……元々先行していた早苗選手に向かって、高いセンタリングを上げた〜〜!」

美鈴「……って、アレ?」

688 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:24:57 ID:YDT9n722
ルスト「(早苗、だと……? 彼女は確かにドリブル突破やパスは得意だったが、
     シュートにおいては今相手した美鈴と比べても劣る筈じゃあ……?)」

ピエールは大方の予想を裏切り、この試合絶好調の美鈴では無く早苗へとセンタリングを上げた。
それは、早苗が単に勝利を決定付ける一点を欲していたからではない。
――ピエールは知っていた。彼女がこの試合に向け、あるいはライバルである同い年の少女に勝つ為、
新たな大技を磨いていた事を。


早苗「決めます……!」

――バアアアアアアアアアアアアアッ! グワァアアアアア……グルウウウウウウンッ!

ブラボー「なっ……! ま、まさか、これは……!?」

アモロ「(…………! す、凄いシュートだ……。でも、止めなくちゃいけないんだ!)」

美鈴「さ、早苗さんっ!? これって、まるで霊夢の『夢想封印・瞬』みたいなんですけど……!?」

早苗は空中で大きく飛び、そのまま体制を大きく一回転させた。
スラリと伸びた右脚を更にピンと伸ばして、鋭利な刃物の如くとしてボールに押し当てる。
ブラボーとアモロが言い淀み、美鈴が霊夢の技を引き合いに出して驚愕した早苗の大技は――。


 早苗「喰らって。そして負けて……! ――これが私の新技、『ドライブサマーソルト』よ!」

 ――バッ、シィィィ……ン! バギュウウウウウウウウウウウッルルルルルルルルルルッ!



689 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:27:15 ID:YDT9n722

先着3名様で、

★早苗→ドライブサマーソルト 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ドゴール→ブロック 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★アモロ→たすけてルスト! 63 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(美鈴がねじ込み)(カイエがねじ込み)(ブラボーがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→早苗の『ドライブサマーソルト』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(美鈴がねじ込み)(生徒会のコーナーキック)(ブラボーがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。

【補足・補正・備考】
早苗はスキル・奇跡を起こす程度の能力により、カードの数値が7の場合数値が15となります。
早苗の「ドライブサマーソルト」には吹飛係数5があります。
ルストのマークがダイヤで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。

690 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:28:02 ID:???
★早苗→ドライブサマーソルト 62 ( スペードQ )( 2 + 1 )=★
それ、ボッシ ボッシ ボッシ

691 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:34:50 ID:???
★ドゴール→ブロック 48 ( クラブ3 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 ( スペードA )( 3 + 1 )+(人数補正+1)=★

692 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:36:21 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 4 + 5 )=★

693 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:36:47 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( ダイヤA )( 5 + 1 )=★

694 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:44:31 ID:???
ポスト「呼ばれたかと思ったらアモロが取ってた」

695 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:59:09 ID:YDT9n722
★早苗→ドライブサマーソルト 62 ( スペードQ )( 2 + 1 )=65★
★ドゴール→ブロック 48 ( クラブ3 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=54*吹き飛び!
 ルスト→ブロック 51 ( スペードA )( 3 + 1 )+(人数補正+1)=56★*吹き飛び!
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 4 + 5 )=72★
≦−2→レジスタンスボールに。

バシュルルルル……ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

ドゴール「ぐはぁーーーっ!?」

ルスト「凄い威力だ……。こいつ本当にMFか? FWでも充分世界に通用するぞ!?」

早苗が放った必殺のシュートはまさに神風の如くドゴールやルストを吹き飛ばした。
しかし、それでもアモロは怯えなかった。彼はルストが吹き飛ぶ寸前に飛ばしたサインを見逃さなかった。

アモロ「(ここで失敗したら負ける。……でも、いやだ。負けたくない。
     ナポレオンとボッシとルストと、それに反町君達と一緒にここまで来た勝負を、台無しにしたくない。
     ……始めてだ。ここまで負けたくない――いや、勝ちたいと思ったのは!)――!!!」

バッ! ――バシュッ!

早苗「そん、な……!?」

乾いた音が二度響いた。アモロが飛び、正確なパンチでボールを前にはじき出した音だった。
ルストのサインプレーを受け、そして、仲間と勝ちたいと願った彼のセーブ力は、並のGKを凌駕していた。
早苗のシュートは不発となり、ボールはフォローしたブラボーへと渡り……。

ブラボー「さあ皆! あと一息だぞ! 走れ走れ!」

グワァァッ、バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!

実況「ブラボー選手、アモロ選手が守ったボールを早速大きくクリア! ボールは中盤へと綺麗に飛んでいき……!」

696 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:00:19 ID:YDT9n722
ポーン、パシッ。

静葉「(アリスが下がり目の位置にいる今、ここは私が攻めるしかないわね。……穣子、反町君、皆。力を貸して!)」

タタタタタタタッ……!

実況「ボールはレジスタンストップ下の秋静葉選手へ!
    そして静葉選手、決然とピエール選手、早苗選手不在の中央を進みます!」

岬「……やれやれ。僕が行くしかないみたいだね(――『ダーティディフェンス』をすれば、バレない限り、
  僕は恐らく十中八九勝てる。だけど、ここは……)」

モーリス「俺もいるぞ!」

実況「静葉選手に立ちふさがるのは岬選手とモーリス選手の二人!
    ここさえ抜ければレジスタンス、勝利へとグンと近づきますが……果たして、勝てるでしょうか〜!?」

静葉「――抜く!」

697 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:01:52 ID:YDT9n722
先着2名様で、

★静葉→ドリブル 53 (! card)(! dice + ! dice)=★
★岬→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 モーリス→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→静葉、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがフォロー)(穣子がフォロー)(ネールがフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
静葉のマークがダイヤで「落葉ターン(+4)」が発動します。

698 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:05:52 ID:???
★静葉→ドリブル 53 ( ハート2 )( 1 + 4 )=★

699 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:07:19 ID:???
★岬→タックル 51 ( スペード9 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=
 モーリス→タックル 51 ( ダイヤ3 )( 4 + 2 )+(人数補正+1)=★

700 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:23:38 ID:YDT9n722
★静葉→ドリブル 53 ( ハート2 )( 1 + 4 )=58★
★岬→タックル 51 ( スペード9 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=59
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてネールがフォロー

静葉「そこっ!」

タッ!

岬「(意外に早いな……)――そこかっ!?」

バッ! ――バシイイイッ!

静葉「しまった……!」

実況「ああ〜っと! 静葉選手のドリブルは岬選手の技巧派タックルで零れ球に!
    ボールは中盤のネール選手がフォローしました!」

ネール「よし、ここを切り抜けてピエールにパスだ!」

タッ!

穣子「ええっ! そ、そうはさせないんだから!」

タタタッ、ズザアアアアアアアアアアアアッ!

反町「(……身体が重い。体力の限界みたいだ。だけど、穣子さんや静葉さんばかりに、戦わせたくない。
     俺も一緒に、限界の限界までは、戦いたい……!)はぁ、はぁ……! 穣子、さん。俺にも、手伝わせてくれ……!」

タッ……

穣子「か、一樹くんっ!? そんなにボロボロなのに……。――でも、ありがと。二人で行けば、きっと大丈夫だよ!」

701 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:28:45 ID:YDT9n722
実況「ボールをフォローしたネール選手に向かいますは、穣子選手と反町選手!
    反町選手は大技の連発で疲労困憊の様子ですが、地道にネール選手のドリブルコースを削り、内助の功を図ります!
    穣子選手は、静葉選手に反町選手の愛を受けて、ボールを刈り取る事に成功するでしょうか!?」

先着2名様で、

★ネール→ドリブル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★穣子→タックル 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 反町→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)+(ガッツ100未満ペナ-3)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネール、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボルンがフォロー)(ジョルジュがフォロー)(ナポレオンがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町のマークがダイヤで「ネオポイゾナスタックル(+3)」が発動します。
反町のマークがハートで「ポイゾナスタックル(+2)」が発動します。
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。
穣子のマークがダイヤ・ハートで「ウォームカラーハーベスト(+2)」が発動します。

702 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:31:30 ID:???
★ネール→ドリブル 51 ( スペードJ )( 4 + 6 )=★

703 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:31:34 ID:???
★ネール→ドリブル 51 ( クラブ7 )( 2 + 1 )=★

704 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:31:35 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
>>684
乙ありがとうございます。ピエールはかなりノッてますね…
>>685
すべてが無力という絶望を受けて、それでも尚立ち上がれるかどうかが鍵となりますね。
>>686
ピエールも多分リア充ですから、その分加算が乗ったんでしょうか…

705 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 02:18:10 ID:???
★穣子→タックル 53 ( ハートK )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=
 反町→タックル 52 ( クラブ8 )( 1 + 6 )+(人数補正+1)+(ガッツ100未満ペナ-3)=★

706 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/09(木) 00:50:59 ID:zohS66Ns
★ネール→ドリブル 51 ( スペードJ )( 4 + 6 )=61★
★穣子→タックル 53 ( ハートK )( 2 + 2 )+(人数補正+1)+(ウォームカラーハーベスト+2)=60
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。ナポレオンがフォロー

穣子「えーーいっ! 『ウォームカラーハーベスト』!」

ズザアアアアッ、バシュンッ!

ネール「中々やるな。だが、俺達フランスユース・ヌーヴォーを舐めるなよ!」

バッ! ――シュパッ! ――バチイッ!

実況「ネール選手、穣子選手と反町選手の二人三脚プレーにも負けず、懸命にボールキープ!
   結果としてはボールは零れてしまいましたが、それを後方のDF・ボルン選手がフォローします!」

ボルン「(中盤は混戦状態だが、若干俺達が押している。ここを通せば勝てる!)」

グワァァッ、バシュウウウッ!

実況「そしてボルン選手パス! 目指すは勿論、中盤に戻ってきたピエール選手です!
    パスカットに向かうのはフォロワーと徹していたジョルジュ選手! そして……」

ダダダダダッ、バァッ!

ナポレオン「……チイッ! 何やってるんだテメエら!」

実況「そして、ボールがDF側に来た事を幸いに、FWのナポレオン選手も積極的に守備参加!
   乱暴に走りまくってボールに飛びついた〜!!」

707 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/09(木) 00:52:04 ID:zohS66Ns
先着2名様で、

★ボルン→パス 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ナポレオン→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ジョルジュ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(岬がフォロー)(フェルベールがフォロー)(反町がフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
特になし。

708 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 00:53:26 ID:???
★ボルン→パス 51 ( クラブ8 )( 6 + 3 )=★

709 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/09(木) 01:01:35 ID:???
…と、言ったところで短いですが、今日の更新はここまでにします。

710 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 01:49:50 ID:???
★ナポレオン→タックル 51 ( ハートK )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=
 ジョルジュ→パスカット 48 ( ダイヤ7 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=★

711 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 06:37:06 ID:???
パスにタックルで向かうようなやつに何やってんだとか言われたくないわい

712 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 10:19:04 ID:???
そしてこのダイスの格差よ

713 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 15:25:53 ID:???
サッカー上手くなりたいがサッカー漬けの学校生活は送りたくないって動機の反町チームと
(たぶん)実家のためにがんばってるピエール&早苗に、
ほとんど自業自得とはいえ自分の将来を誰よりも考えてあがいてる岬たちと比べると、
言ったらなんだけど動機としての格は後者の方が上だよね。
それがこのダイスの差なのかもしれんね。

714 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:18:12 ID:???
今は世界のユース世代はサッカー漬けにはさせないらしいよ。
日本の練習量の三分の一ぐらいで短期間に無茶苦茶ハードな練習させて、残りの時間は一般の学生と変わらないんだって。

715 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:24:58 ID:???
現代サッカーでは、ユース世代でのサッカー漬けは人格形成に悪影響が出ると、否定的なんだよね。だから、反町達の方が正しいんだよ。

716 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:32:02 ID:???
最近でも元ドイツ代表でW杯で得点王取った人が騙されて一文無しになったからね。
その人はバイエルンに助けて貰ったらしいけど。

717 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:43:28 ID:???
「気持ちの強さは関係ないでしょ」って台詞が某ジャンプ漫画にあってな
実力が拮抗してるなら勝負を左右するのは事前の準備と運
今回はピエの方に運があったって話ですな

718 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 20:47:58 ID:???
ユース時代はってことは大人になったらサッカー漬けの生活になるの?

719 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 21:04:59 ID:???
>>718
現代サッカーでは、練習のし過ぎはかえって良くないという考えが主流になっている。
オーバーワークによる疲労骨折が問題化したんだわ。
どこのクラブも、サッカー漬けを禁止しているよ。
サッカーはサッカー、プライベートはプライベートと、上手に切り替えなさいと指導されているはず。

720 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 21:24:16 ID:???
今は短時間で高負荷の練習が主流になって来ましたね。

721 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 22:11:03 ID:???
ふーむ
じゃあ俺もジムとか行ったら30分ぐらい超キツいトレーニングして家帰るとかがいいのかなぁ

722 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/10(金) 01:32:42 ID:vk8xGvJ6
★ボルン→パス 51 ( クラブ8 )( 6 + 3 )=60★
★ナポレオン→パスカット 51 ( ハートK )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=56
 ジョルジュ→パスカット 48 ( ダイヤ7 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=53★
≧2→ピエール、パスキャッチ。

ボルン「学生生活を楽しみたい? 仲間と楽しくサッカーがしたい?
     そんな戯言を叩くような奴らに、血のにじむような練習を重ねた俺達が負けるか!」

バシュルルルッ!

ナポレオン「グッ……」

ジョルジュ「……(奴らに対抗できない。これが、俺達の限界なのか……?)」

実況「ボルン選手が出したロングパスは見事に通りました! そしてそのパスをキャッチしたのは……」

ピエール「……終わりだ。今度こそ!」

ダッ!

実況「ここで漸くピエール選手が登場だ〜! 中盤でボールを受け取ったピエール選手、
   混戦が終わったばかりでもつれ合う両軍MF陣を抜いて、ゴールへとドリブルで一直線です!」

アリス「(彼の真っ直ぐな視線。そして疲弊しきったアモロ君。早苗もややへばった様子で……パスカットに秀でた私が傍にいる。
     これだけの状況があれば、誰でも分かる――ピエール君は、ここは自分で攻めてくる!
     パスカットでボールを奪われる事を避け、得意のドリブルで敵陣に入り――そして、『スライダーシュート』で、
     満身創痍のアモロ君に止めを刺す気ね! ……でも、そうはさせないわ。だって……)幾らでもバカにされようが、
     甘かろうが何だろうが、ここは私の居場所なのよ! 居場所を守る為なら、容赦しないんだからッ!」

タッ、ズザアアアアアアッ!

ブラボー「……アリスさんの言う通りだ。俺も戦うぞ!」

723 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/10(金) 01:34:01 ID:vk8xGvJ6
ピエール「……ここまで絶望的な状況でも、まだ戦うか。愚かな」

スッ……。

実況「ピエール選手、中盤底でタックルに向かったアリス選手とブラボー選手に対峙!
    普段ならこうした場面、パスに向かう事の多いピエール選手ですが……!」

ピエール「ならば――この俺が、今楽にしてやる!」

ダッ! ダダダダダッ!

実況「ピエール選手、ドリブルでレジスタンスの中盤底に突っ込んで行った〜〜!」

先着2名様で、

★ピエール→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★アリス→タックル 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ブラボー→タックル 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、ドリブル突破。そしてシュートへ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(美鈴がフォロー)(岬がフォロー)(ルストがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
ピエールのマークがダイヤで、「芸術的なドリブル(+5)」が発動します。
ピエールのマークがハートで、「マルセイユルーレット(+3)」が発動します。
ピエールのマークがスペードで、「強引なドリブル(+2、吹飛2)」が発動します。
アリスのマークがダイヤで「トリップワイヤー(+2)」が発動します。

724 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 01:34:56 ID:???
★ピエール→ドリブル 56 ( ダイヤ10 )( 1 + 4 )=★

725 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 01:36:14 ID:???
★アリス→タックル 53 ( ダイヤJ )( 2 + 1 )+(人数補正+1)=
 ブラボー→タックル 50 ( ダイヤ8 )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=★

726 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/10(金) 01:54:30 ID:???
ピエールが突破し、レジスタンスはいよいよ風前の灯か!?…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
ただ、風前の灯とは書きましたが、ガッツを計算してみたらアモロ君はギリギリたすけてセーブ使用可だった為、
意外となんとかなるかもしれません。
>>711
すみません、これはナポレオンじゃなくて私のミスです(汗)

>両サイドの気持ちについて
反町達も一応自分達の居場所を守る為に戦ってはいますが、
それは相手も同じですし、どうしても反町側が甘いように見えますね。
でも、折角の物語なので、甘い連中の愛のパワーが現実に勝利しても良いんじゃないかと思います。

>サッカー練習について
私もそんなような話は聞いた事があります。
ただ、山ごもりして岩砕いてるミューラーが最強クラスのキーパーになってる世界ですし、
その辺りの考証については大らかに見て頂ければ幸いです。


727 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 15:22:58 ID:???
しかしダイスも無駄な抵抗をするもんだ。
どんだけ偏らせて何度敵に勝たせても、こっちはただ単に勝つまでやり直すだけなのに。

728 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 16:01:14 ID:???
リセットの力いいよね……

729 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 17:38:14 ID:???
いい……

730 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:40:10 ID:???
更新再開します。
>>727-729
敗北が重くのしかかり過ぎ、今後の描写等に悪影響を及ぼすのは当然辛いですが、
逆に敗北のペナルティが軽視され過ぎるのもGMとしては辛いものがありますね…
ただ単にやり直すだけ、とならないように(かつ詰まないように)する為の工夫が必要ですね。
今回ゲームオーバーになった時には、リセットにしつつも、少し対策を考えてみようと思います。

731 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:45:10 ID:???
★ピエール→ドリブル 56 ( ダイヤ10 )( 1 + 4 )+(芸術的なドリブル+5)=66★
★アリス→タックル 53 ( ダイヤJ )( 2 + 1 )+(人数補正+1)+(トリップワイヤー+2)=59
 ブラボー→タックル 50 ( ダイヤ8 )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=55★

ピエール「無駄だッ! 君たちの裏付けの無い理想は、俺達が提示する現実の前に敗れるんだ!」

バッ! シュンッ、シュパァッ! クルクルクルッ!

アリス「……一瞬で高度なフェイントを連発するなんて。まさに『芸術的なドリブル』ね!」

ブラボー「感心している場合じゃない! ピエールが……ピエールが、行ってしまったぞ……!?」

アリス「分かっているわ。……でも、過去は変える事ができない。後私達にできることは――仲間を、信じる事だけよ」

ブラボー「威勢よく向かって負けておいて、仲間を信じる、か……。都合が良すぎないかな?」

アリス「どうして? だって私、知ってるのよ。そういう勝った負けたみたいな詰まらない事に拘らず、
    いつでも互いを信じあえる。互いを尊敬し合える関係。――それが、本当の『トモダチ』って意味なんでしょ?」

ブラボー「……まさか、教室でいつも独り寝たふりをしながら孤独に過ごしていたアリスさんから、そんな事を言われるなんてな。
      ――でも、そうだな。都合が良かろうが情けなかろうが、信じるしかないよな。俺達の『トモダチ』を」

732 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:47:11 ID:???
実況「ピエール選手、ドリブル突破成功! そして……!」

ピエール「(サナエは先のシュートでかなり疲労している。だから選択肢は必然的に一つだ!)
      ――メイリンさん。あなたはこの試合ずっと好調だ。それを保ったまま、ハットトリックを決めてくれ!」

バシュウウッ!

美鈴「(わ、私ってば、期待されてる……!? 私がお嬢様や妹様みたいな一流のストライカーとして、認められてる……!?)
   ――は、はいっ! 背水の陣で頑張ります!! ホイチョ〜〜!」

バァァァァァッ! ……グワァァアアアアアアアアアアアッ、グルンッ!

アモロ「はぁ、はぁ……どうしよう、もう体力の限界だよ……? もう、止められないよ……!」

ルスト「……諦めるな、アモロ。俺はお前を信じてサインを出す。だから、お前は俺を信じて……もう一度、飛んでくれ!」

観客「アモロ アモロ アモロ アモロ(←普段のそれではなく、純粋にアモロを応援したい気持ち)」

アモロ「……………(僕は人に頼らないとゴールも守れない、どうしようも無いダメキーパーだ。
     だけど、皆はこんな僕を認めてくれる。こんな僕を応援してくれる。
     もしも、ピエール達が勝って学校が変わったら、僕はきっと、切り捨てられる。
     だったら、迷う必要なんてない。……例えこの身がバラバラになっても、やるしか、ないんだ……!!)」

グッ……。

――ルストと観客からの激励を受け、アモロが最後の闘志を振り絞ったのと。

美鈴「――これでトドメです! アチョ〜〜ッ、『過頂緋龍拳』!!」

――バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

この試合絶好調の美鈴が思いっきり振りかぶって、最後の多段オーバーヘッドキックに出たのは同時だった。

733 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:52:08 ID:rQFZpPLU
先着3名様で、

★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ドゴール→ブロック 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★アモロ→たすけてルスト! 63 (! card)(! dice + ! dice)+(ガッツ300未満ペナ-1)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(早苗がフォロー)(ジョルジュがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(生徒会のコーナーキック)(ジョルジュがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。

【補足・補正・備考】
美鈴の「過頂緋龍拳」には吹飛係数3があります。
ルストのマークがダイヤで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。

―――――――――――――――――――――――
…と、言った所で外出するので一旦ここまでです。

734 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:11:10 ID:QC3VtbJ2
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( クラブA )( 5 + 2 )=★
へたれろー

735 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:12:40 ID:???
★ドゴール→ブロック 48 ( スペード10 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 ( スペード6 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=★

736 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:14:32 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 2 + 2 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=★
カードだけへたれてもダメじゃん…。

737 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:29:16 ID:???
しかしあれだな、ここまで勝てないとむしろ燃えるな

738 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 18:06:30 ID:???
負けたらペナルティって言われても今回みたいに引きが偏ってるだけの戦いでペナルティくらうのは心情的につらいな……
こっちが致命的に作戦ミスして負けたならそりゃペナルティも当然かなって思うけれども

739 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 18:15:12 ID:???
まぁほどよい感じに仕上げてくれるさ!
今回は素直にピエールさんを誉めようや。
しかし美鈴の決定率がヤバい。これはエースストライカー。

740 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 19:25:29 ID:???
もう負けたまま進んでもいいのではないだろうか
反町組加入不可能にして

741 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 19:56:56 ID:???
反町と秋姉妹を外して、アリスと矢車兄貴加入でいいんじゃないかと。
アリスがいなかったら、この試合大敗していたぞ。

742 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:08:16 ID:???
加入不可能とか唐突な松山加入は本当に勘弁してくれ
引きの偏りは本当にどうしようもないんだから

743 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:14:52 ID:???
アリスさん以外の反町組加入不可能でいいんじゃね?

744 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:32:25 ID:???
こっちにペナルティ与えるんじゃなくて二回も勝利した向こうに報奨を与えればいいんじゃないかな
例えば今後の再戦したときに美鈴が絶対的なストライカーとしてたくましく成長しているとか
フレーバーで早苗とピエールの実家の状況が少し良くなるとか
……つーか美鈴さんは今回超頑張ってたから何か恩恵受けていいと思うのよマジで!

745 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:33:17 ID:???
これ以上は止めよう、反町組に思い入れがある人もいるだろうしGMさんもそうだと思うから。
GMさんと参加者の意識のズレで物語がビターエンドになるのはもうたくさんだ。

746 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 22:51:55 ID:???
GMさんが気持ちよくやれるのが一番だしね。

747 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:07:31 ID:rQFZpPLU
>今回のリセットについて
とりあえず、今回のリセットでは数値的、あるいは仲間的なペナルティは付与しません。
ほぼノーリスクなリセットがある事でゲームへの参加意欲が無くなるのは問題ですが、
だからと言って、どうしようも無い引きの悪さで負けた場合にペナルティを付与するのも嫌だと思いますし、
GMとしても、ペナルティが重なる事でゲームが詰んでしまう事を恐れています。
なので、リセット間隔を広くする、描写を工夫するという方法で、安易なリセットを生まないようにしようと思います。
(ただ、今回は流石にあんまりなので、ここもちょっと甘くしました)
ご意見頂いた『向こうに報奨を与える』等、物語的にもプラスになりそうな方法は取り入れていきたいです。

>当スレの進行について
コメントで頂いた意見については真摯に受け取り、問題だと思った点については随時検討しつつも、
最終的には私が面白いと感じられる方法で進めたいと思います。
私としては、反町達仲間キャラについても、単なる能力値が設定された駒ではなく、
それぞれ失敗する事や面倒臭い事もあるけれど、それでも使いたいような、
愛着のあるキャラクターとして描写していきたいと思っています。

748 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:09:10 ID:rQFZpPLU
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( クラブA )( 5 + 2 )=69★
★ドゴール→ブロック 48 ( スペード10 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=54
 ルスト→ブロック 51 ( スペード6 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=60★
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 2 + 2 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=66★
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。

――アリスさんの祈りは届かなかった。

ドゴオオッ!

ドゴール「ぐっ……!?」

バギイイッ!

ルスト「(やはり俺では駄目か。頼むぞ、アモロ……!)」

ドゴールとルストは美鈴のシュートに耐え切れず大きく吹き飛ばされて。

アモロ「(……う、動けない。どうしてだよ、何で動かないんだよ! あんなに勇気を振り絞って決意したのに。
     僕の精神は今頃、全てを犠牲にしてでもあのシュートを防ぎたいと思っているのに。
     どうして、どうしてどうして身体が動いてくれないんだよーーーっ!?)」

アモロは累積した疲労が祟り、脳の指令が身体に伝わらない。
そうしている間にも、数回分のキックを籠めたシュートはアモロのどてっぱらを貫き――。

バゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
――ズバアッ! ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!



……試合は後半ロスタイムを残すのみにして、趨勢を決定付ける生徒会チームの4点目が決まってしまった。

749 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:10:28 ID:rQFZpPLU
美鈴「あ、アレ!? そろそろ防がれると思ったのに!?  もしかして私の実力、とうとうお嬢様を越えちゃったとか!?」

ピエール「(彼女の実力がどの程度であるかは据え置くにしても、彼女が今日の試合絶好調だった事は間違いない。
       正直半信半疑だったが、まさかここまでやってくれるとは……)」

美鈴が無邪気にはしゃぐ中、ピエールは彼女の予想外の活躍に驚きつつもこの先の勝利を確信していた。
試合は残りあと僅かで、主力の反町は疲労困憊。これ以上攻めても点差を返す事は困難。
ピエール、早苗、岬を軸とした中盤を乗り越え、相撲GK・中西の壁を超え……それを2回繰り返す事は物理的に不可能だ。

早苗「(これで、良かったのかな……)」

ピエールに誘われて生徒会チームに入った早苗は、勝利を目前としながら慙愧の念に思い悩みながらも――。

岬「――さあ、残りは消化試合だよ。急ごう」

早苗「……は、はい」

どこまでも冷徹で柔和な笑顔を絶やさぬ岬に手を引かれ、次のキックオフに備える事にする。
そして――。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイッ!!


レジスタンス 2 − 4 生徒会チーム 試合終了……



750 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:12:54 ID:rQFZpPLU
実況「ここでホイッスル! 試合終了! 試合は3−4で生徒会チームの勝利!
    これで学校の運営は、徹底したエリート教育を重視する生徒会の方針に委ねられる事となりました!」

反町「(そ、そんな……!)」

ボッシ「くそっ、くそっ……!」

ナポレオン「……使えねぇ奴はただのゴミ。ソイツの代わりなんて沢山居る。
       ――それが、世の中の道理だ。力を示せなかった俺達に、言える言葉はねぇ。黙って去るだけだ」

反町達レジスタンスは返す言葉が無い。力を示すべく敵に立ち向かい、その結果、力を示せなかった。
ナポレオンの言葉に、誰も反論する事ができないでいた。

穣子「ううっ、ぐすっ……。ごめんなさい、ごめんなさい、一樹君。皆ァ……!」

静葉「(……もしもあの時、私がボールをキープできていれば。奪う事が出来ていれば。
    ――負けるにしても、こんな後悔が残る負け方だけは……したくなかったのに)」

窮地において力を発揮できなかった穣子と静葉は、ただ涙を流すしかできないでいた。

アリス「何言ってんのよ、皆ァ……! 試合はまだ終わってない! まだ試合終了のホイッスルが鳴っただけじゃないのよ!
    私達はまだ戦える。戦いはまだ、始まったばかりなのよぉ……!」

アリスさんは熱血染みた事を言っていたが、日ごろの行いが祟り、不幸にも誰にも相手にされていなかった。

751 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:14:19 ID:rQFZpPLU

反町「(俺達の想いは決して間違っていない。ただ、俺達のプレーが相手より劣っていて、
    相手のプレーが俺よりも優れていただけだ。……それは分かっていても、後悔してしまうな。
    ああ……俺は、何を一人粋がっていたんだろうか。もう、何も話したくない……)」

そして反町は、この試合において穣子達を――フランスで出来た仲間達を守れなかった事を悔いていた。
彼は再び、言いたい事を言えない臆病な少年へと逆戻りしていた。


  *****


――そしてそれから、反町と秋姉妹の姿を見た者は誰も居ない。
信仰を失い消えてしまったか、それとも山に籠り今もサッカー修行を続けているのか。

アリスさん「……フフ。今となっては懐かしいわねぇ……」

その真実を知るのは、数百年後も魔法の森にてぼっちで人形作りに精を出す、アリスさんのみぞ知る事となった。

752 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:15:32 ID:rQFZpPLU


*****************************


ででんでんででででん♪←ゲーム版2の例の音楽

BAD END 9
「アリスさんの伝説2」



*今回は引きの悪さが祟った結果なので、更新のテンポ等も考慮した上で、
  反町が3点目を挙げた直後、>>662から再開にしようと思います。

753 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:16:32 ID:rQFZpPLU
―――――――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――――


――――――――――

―――


ナポレオン「……マチ。おい、ソリマチ! 疲れたのは分かるがしっかりしやがれ!」

反町「――あ、れ……?」

反町はナポレオンに肩を揺さぶられて目覚めた。
初めは場の状況が、何故自分がここにいるのかすら思いつかなったのだが、やがて認識する。
……そう。自分は今、『ポイゾナスオーバー』で中西からゴールを決めて……。
そして、皆から祝福されている中、ふと意識がぼんやりしていたのだと。

反町「(……また、夢を見ていた。俺達がどうしようも無く負ける夢だ)」

心配して声を掛けてくれたナポレオンに軽く礼を言いながら、反町は先程の事を思い出していた。
薄れた意識の中で見えたビジョンがあまりに現実味を帯びていた事を反町は思い出し、一人震える。
自分は『また』、運命に抗えずに敗北を喫してしまうのではないか……と。
そんな我ながら狂気的とも言える妄想を振り払いながら、反町は最後の打ち合わせを行う仲間達の声に耳を傾ける事にした。

754 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:17:56 ID:rQFZpPLU
ルスト「――――必死なのは敵さんも一緒だ。試合時間は残り10分を切って、
     試合は再び同点で降りだし。しかし恐らく、この次に決めたチームが勝つだろう。
     そうなった以上、次のキックオフ。ピエール達は正真正銘の全力で俺達を潰しにかかるだろうな」

アモロ「ひ、ひいっ。……僕も、もう後一回くらいしか全力のセービングに行けないよ……!」

ナポレオン「……先にパンチを命中させた方の勝ち。まさにいよいよ不良の喧嘩染みてきたじゃねぇか。
       フン、面白ぇ。――ソリマチ。次は俺が決めてやるぜ」

ボッシ「FWだったら、俺だって居るんだけどな。……ま、それはおいといてさ。
     次のキックオフに備えて、簡単に動きや陣形について打ち合わせておかないか?
     そりゃあ一気にガラッと変えるのは難しいだろうが、FWの選手を一部MFに置いたりとか、
     その程度の動きだったら、今の間でも出来そうだと思うんだが」

静葉「……そうね。泣いても笑っても、ここが恐らく最後の攻防になるでしょうし。
    それをどのような形で受け入れるかは、充分に検討の余地があると思うわ」

755 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:19:24 ID:rQFZpPLU
反町「(とりあえず、今の陣形を継続するかどうか位は検討する必要があるか。
    ――さっき見た夢では、俺達は下の選択肢にある、Dの案を採用していた気がするけれど……?)」

反町も仲間達の発言を聞きながら、先程見た夢の中身も考慮しつつ、自分なりの意見を纏め上げてみる事にした。
そしてその結果……。

A:この布陣で問題ない。このまま敵を迎え入れる!
B:反町をOMFにして布陣を4−4−2にし、中盤の支配力を高める。
C:穣子をボランチにして布陣を3−4−3にし、撃たせる前に取れるようにする。
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。
E:その他 何か良い作戦があればこちらで

反町のガッツ:160/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:現在の自軍フォーメーション)
レジスタンス:4−3−3
H−J−F Hナポレオン J反町 Fボッシ
−−−−−
−−I−− I静葉
G−−−E Gジョルジュ Eアリス
−−−−−
C−D−B Cドゴール D穣子 Bブラボー
−−A−− Aルスト
−−@−− @アモロ

756 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:06:33 ID:RR0tqo4+
D

757 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:15:03 ID:n6gtjlqk
D

758 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:28:27 ID:wCeLH0/M
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。

反町「(……ここは、変える必要は無いだろう)――俺はもう、シュートは撃てない。
    だったら、これから来るであろうピエールの猛攻に備えて、中盤の数合わせになった方が効率的だ」

ナポレオン「おう、そうしろ。最後の4点目は俺とボッシの野郎に任せとけ」

ボッシ「(ナポレオン、何だかんだで俺の事、そこそこは信頼してくれてんのな……)」

穣子「あ、あの! だったら、私もMFになるよ。もうこうなったら、中盤で止めちゃった方が良いんでしょう?
    それなら、私もパスカットとかタックルで力になりたいよ」

アリス「そうね。……それもアリかもしれないわ。どうせ後は1点勝負だと言うのなら、
     少しでも布陣を前に置いておいた方が良い。攻撃は最大の防御とも言うしね」

ルスト「つーことは、俺達のラストフォーメーションはこうなるって訳か」

(自軍フォーメーション)
レジスタンス:3−5−2
−H−F− Hナポレオン Fボッシ
−−−−−
−I−J− I静葉 J反町
G−D−E Gジョルジュ D穣子 Eアリス
−−−−−
C−A−B Cドゴール Aルスト Bブラボー
−−−−−
−−@−− @アモロ

759 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:30:31 ID:wCeLH0/M

アモロ「ラストかぁ。……いよいよ、ここまで来たんだね」

ドゴール「俺達DF陣に出来る事は少ないかもしれん。だが、最期の一秒まで最善を尽くそう」

ブラボー「俺達だって、数合わせ位にはなるだろうしな、ハッハッハ」

ジョルジュ「何だってかまわない。俺達は確かに生徒会チームの面々と比べると劣等生かもしれない。
       Jr.ユース大会だって、ピエールにおんぶだっこで何もやってこなかった。
       だけど、俺達にだって、俺達でしか出来ない事が、きっとある筈なんだ!」

ナポレオン「その意気だテメエら! ピエールが何を血迷ってこんな対立を作ったのかは知らねぇが、
       さあ武器を取れレジスタンスの野郎ども。隊列を組んで進め。生徒会共の穢れた血が、俺達のフィールドを満たすまでな!」

レジスタンス「「「「おう!!」」」」

反町「(ラ・マルセイエーズか……。荒っぽくてこれを国歌にするのはどうかと思うけど。
    今は、その位に強い気持ちを持っていた方が良い気がする。何度も繰り返す絶望に、終止符を打つ為にも……!)」

ナポレオンの荒っぽい演説にいよいよ士気を高めるレジスタンスチーム。
そんな中、穣子がくいと反町の袖を引っ張った。

穣子「あのね……一樹君」

反町「……穣子さん。どうしたんです?」

穣子は複雑な顔をして、反町の顔を覗き込んでいた。
反町は静かにそれに応じると、穣子は表情を決然としたものに変えて、こう続けた。

760 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:32:20 ID:wCeLH0/M

穣子「あのね。この試合に私達が勝ったら、その夜。……少し、一緒に居て欲しいの」

反町「……はい」

このやりとりに反町が既視感を覚える中、穣子は反町の返事を聞いて、自分のポジションへと戻っていった。
そしてふと前を見ると、覚悟を決めた様子のピエール達生徒会チームが並んでいる。

反町「(……今度こそ、勝とう。そして、約束通り、穣子さんの話を聞いてあげるんだ……!)」

穣子の気丈な後ろ姿を見て、反町は勝利への決意を再び固めた。

*****


――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!


実況「さあ! 恐らくはこの試合最後となるキックオフです!
    生徒会チームの攻撃で始まって、ボールは早速ピエール選手からサイドの岬選手へ。
    そして……!」

岬「(敵はMFを増やしてきたか。だったら、ここは分断を狙って――)いきなり行くよ、『グリーンカットパス』だ!」

グワァッ、バシュウウウウウウッ!

実況「岬選手、いきなり必殺のパスを中盤に向けて放ちます!
    パスの落下点は丁度静葉選手・反町選手と穣子選手・アリス選手・ジョルジュ選手の中間地点!
    そしてそこにはピエール選手が駆け込んできている! 生徒会チーム、ボリュームアップしたレジスタンスの中盤を、
    丁寧に分割する事で崩しにかかりました〜〜!」

761 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:34:53 ID:wCeLH0/M
反町「(ピエールが単騎で突っ込むかと思ったけど、避けてきたな。でも、それも仕方ない。
    俺達には『オータムスカイラブタックル』があるんだ。4人以上の人数差に加えて、
    オータムスカイラブがあるとすれば、流石のピエールでも分が悪い)」

静葉「そしてだからこそ、オータムスカイラブを使われても良いように。
    あるいは使えなくする為に、戦力を引き離しに来たわね。
    成程確かに、私達がカットに出れば、穣子の『オータムスカイラブタックル』は封じられる。
    そうすれば、ピエール君はどこまでもドリブルし放題。失点の危機よ」

ボッシ「くっ……! って事は俺達は下がって、ピエールの攻撃に一点集中して備えるしかないのか!?」

反町「(でも、俺達――俺と静葉さん。それとナポレオンよりは下がり目にいるボッシ。
    この三人――がボールをカットしてしまえば、逆に大きなチャンスに繋がる。
    そしてもしかしたら、相手は知らないか失念していて、勘違いをしているんじゃないか?
    『オータムスカイラブ』を操れるのが、静葉さんと穣子さんだけだと……)」

――確かにピエール達生徒会チームは、ここに来てレジスタンスの強み――『オータムスカイラブ』を潰すべく、
用意周到に策を練ったプレーを仕掛けてきた。しかし同時に、彼らの作戦に弱点がある事を何となく察知していた。
後はその弱点を突くだけとは思い、反町はここでも慎重に考えるが――すぐにその必要は無いと思い至った。



反町「(俺は……知っている。この場面での選択肢を。そして、何が正解であるかも……!)」

反町は意を決したように静葉の方を向いてサインを送る事にした。

静葉「――反町君。……いよいよアレをやるのね。分かったわ!」

タタタタッ……。

762 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:37:16 ID:wCeLH0/M
実況「これはどういう事でしょうか! 単身パスカットに向かうボッシ選手を尻目に、
    反町選手と静葉選手は互いに近寄って、一件無意味な動きをしている風に見えますが……!?」

反町「頼む。静葉さん!」

静葉「ええ。あなたのその信仰に応えて見せるわ!」

ガシイイッ、バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

静葉「てりゃあああああああっ!」

実況「いや、……これは! これはオータムスカイラブです! 静葉選手が反町選手を土台に、ハイジャンプ!
   岬選手の鋭いパスに向かって、まるで弾丸のように蹴りを放って来ました〜〜!!」

岬「(――なんだって。あの優等生肌な反町が、あの立花兄弟のプレーを……!?)――くそっ、通せッ!」

反町「(岬のあのポーカーフェイスが崩れている……! よし、やはり今の手は、岬達には見抜かれていない。
    ――だけど油断するな。ここで成功させなければ意味が無い。――今度こそ、ボールを奪ってみせる!)」


763 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:40:36 ID:wCeLH0/M

先着2名様で、

★岬→グリーンカットパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ボッシ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(早苗がフォロー)(穣子がフォロー)(アリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。

764 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:41:55 ID:???
★岬→グリーンカットパス 56 ( ダイヤJ )( 4 + 2 )=★

765 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:49:29 ID:???
★ボッシ→パスカット 48 ( ダイヤ4 )( 6 + 4 )+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( スペード7 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=★

766 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 01:06:26 ID:wCeLH0/M
★岬→グリーンカットパス 56 ( ダイヤJ )( 4 + 2 )=62★
★ボッシ→パスカット 48 ( ダイヤ4 )( 6 + 4 )+(人数補正+1)=59
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( スペード7 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=63★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてアリスがフォロー

静葉「私は――もう後悔したくない。全てを、ここで終わらせる!」

バァァァァッ! ガシイイッ! ――ポーンッ!

岬「くっ……!(ここで敵にボールが渡るのはまずいぞ……!?)」

実況「静葉選手、決死の合体パスカットで岬選手のパスを見事零れ球に!
    そしてその零れ球は……アリス選手がフォロー! レジスタンス、見事な連携プレーです!」

アリス「(岬君とピエール君で中盤を分断し、フォロワー兼奇襲要員で早苗を使う生徒会チームの戦術。
     一見隙の無い強力な布陣に見えるけれど――大前提となるこのパスさえつかんでしまえば攻略したも同然。何故なら……!)」

ネール「そ、そんなバカな……岬のパスがあんなに簡単に!?」

モーリス「こんなの、データに載って無かったぞ!?」

アリス「――さあ。ここから先はゴールまで一直線。観念するのよ、生徒会チーム!
     (――何故なら、攻撃にタレント3枚全てを使い切っているんだもの。守備が相当脆くなってるわ!)」

グワァァッ!

アリス「私とボールくんとの友情に酔いしれなさい。『アーティクルサクリファイス』よ!」

――バッ、シュウウウウウウウウウウウウウウ……ッ!

実況「アリス選手、十八番の必殺パスで前線のナポレオン選手へとパスを出しました〜〜!!」


767 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 01:07:51 ID:wCeLH0/M
先着2名様で、

★アリス→アーティクルサクリファイス 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★モーリス→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ネール→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ナポレオン、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ジョルジュがフォロー)(マルシャンがフォロー)(カイエがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。

768 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 01:11:08 ID:???
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 ( スペード5 )( 6 + 3 )=★

769 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 01:11:20 ID:???
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 ( ダイヤ7 )( 3 + 4 )=★
そろそろサクッと勝って〜

770 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 01:13:19 ID:???
★モーリス→パスカット 51 ( スペード4 )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=
 ネール→パスカット 51 ( ハート7 )( 1 + 2 )+(人数補正+1)=★

771 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 01:14:48 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
ここでアリスさんが勝てば、後はナポレオン君次第で勝利も見えますね。

最近仕事が忙しくて中々更新できず恐縮ですが、
応援して下さったり気遣って頂いてるコメントにつきましてはいつも感謝しています。
普段は言えないですが、暖かいお言葉は、忙しい中でも楽しく更新しようというモチベーションに繋がります。

それでは、本日も遅くまでお疲れ様でした。

772 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 20:05:26 ID:???
やっぱアリスさんって背番号10って感じだよな

773 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 20:11:04 ID:???
やっぱりアリスさんは、カッコイイよな♪

アリスさんファンクラブ会員より

774 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/14(火) 00:52:42 ID:5nX7YTe2
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 ( ダイヤ7 )( 3 + 4 )=62★
★モーリス→パスカット 51 ( スペード4 )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=60
 ネール→パスカット 51 ( ハート7 )( 1 + 2 )+(人数補正+1)=55★
≧2→ナポレオン、パスキャッチ。

バシュルルルルル……ポーンッ!

モーリス「くそっ、後少しだったのに!」

ネール「まずいぞ、この後ろにはナポレオンが……!?」

ナポレオン「もう遅いぜ! ここで終わらせてやる!」

バッ! パシッ。

実況「アリス選手の素晴らしいパスで、ボールはとうとうFW・ナポレオン選手の足元へ!
   試合は間もなくロスタイムとなり、正真正銘のクライマックス!
   ようやく、ようやくここまで来ましたレジスタンス! 2点差を追う苦しい展開から、
   チームサッカーでこの絶好最後の大チャンスを掴みました!」

775 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/14(火) 00:53:44 ID:5nX7YTe2
ナポレオン「(『メガキャノンシュート』。この技はまだ未調整だが、威力では間違いなくこの試合最強だ。
        ――失敗なんて怖くねぇ。このシュートは絶対に決まる!)――うおおおおおおっ!!」

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

ナポレオン「くらえ、『メガキャノンシュート』!」

バギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

実況「ナポレオン選手、シュートを撃った〜〜〜!!」

ナポレオン「ぬおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」

中西「……とうとう来なすったなァ。だが、ワイが防いでゲームセットや!」

反町「はぁ、はぁ……!(ナポレオン……! 俺は、お前を信じてるぞ……!!)」

ピエール「…………!!」

776 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/14(火) 00:55:21 ID:5nX7YTe2
先着3名様で、

★ナポレオン→メガキャノンシュート 64 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★マルシャン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 フェルベール→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中西→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがねじ込み)(ボルンがフォロー)(中西がフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→ナポレオンの『メガキャノンシュート』が生徒会ゴールを突き破る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがねじ込み)(レジスタンスのコーナーキック)(ボルンがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
ナポレオンの『メガキャノンシュート』には吹飛係数2があります。
ナポレオンのマークがクラブの時、『メガキャノンシュート』は失敗し、ポストになります。(更に判定)
中西のマークがダイヤ・ハートで「突っ張りディフェンス(+3)」が発動します。

777 :森崎名無しさん:2016/06/14(火) 00:57:50 ID:???
★ナポレオン→メガキャノンシュート 64 ( スペード5 )( 6 + 6 )=★

778 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/14(火) 01:06:08 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
ここでゴールが入った場合は、残りの試合は時間も無いですし、描写のみとしたいと思います。
>>772-773
ここに来てアリスさんの株が急上昇してきましたね…
しかし落ち着いて考えてみて、頭は良いけど寂しがりやで不器用(?)、サッカーは上手くて10番気質となると、
アリスさんは潜在的に主人公力が高いような気がしてきました。

それでは、本日もお疲れ様でした。

779 :森崎名無しさん:2016/06/14(火) 02:13:13 ID:???
★マルシャン→ブロック 52 ( クラブ9 )( 5 + 6 )+(人数補正+1)=
 フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤQ )( 3 + 1 )+(人数補正+1)=★

780 :森崎名無しさん:2016/06/14(火) 02:15:09 ID:???
★中西→パンチング 59 ( クラブA )( 2 + 6 )=★

781 :森崎名無しさん:2016/06/14(火) 10:14:24 ID:???
見ごたえあったね。
美鈴とナポレオンのストライカー対決。

782 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/15(水) 00:29:13 ID:???
★ナポレオン→メガキャノンシュート 64 ( スペード5 )( 6 + 6 )=76★
★マルシャン→ブロック 52 ( クラブ9 )( 5 + 6 )+(人数補正+1)=64
 フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤQ )( 3 + 1 )+(人数補正+1)=57★
★中西→パンチング 59 ( クラブA )( 2 + 6 )=67★
≧2→ナポレオンの『メガキャノンシュート』が生徒会ゴールを突き破る!


ナポレオンは願った。自分のシュートで全ての因縁にケリを付ける事を。
それは決して、自分自身の為だけではなかった。
これまで不良を気取り、ナイフみたいに尖っては回りを傷つけていたばかりの彼はこの時初めて、
純粋に仲間の為にシュートを撃てた。

ゴオオオオオオッ……!

――だから、その軌道は変に穿たず真っ直ぐだった。
ゴールポストなど絶対にありえず、全ての選手を吹き飛ばして決めるのが当然と、
ナポレオンは確信をもって、この会心のシュートを振り抜いていた。

マルシャン「な、ナポレオンめ……!」

フェルベール「あの野郎、俺達エリートコースの誘いを蹴るだけじゃなく、牙を剥くなんて……!」

ゴオオオオオオオッ……!

ナポレオンのシュートは止まらない。螺旋状の回転を描いて真っ直ぐに突き進むシュートの殺傷力は高く、
マルシャンやフェルベールを弾き飛ばしても全く止まる気配はなかった。
ここでゴールを守る者が二流か三流であれば、間違い無く逃げ出すような、それだけのシュートだと言えた。

中西「な、なにがキャノンや! ワイは幻想郷で、GKが観客席まで吹っ飛ぶシュートや、
    ゴール前にクレーターが出来るシュートを何度も見て来たんや! こんなただ早いだけのシュート……ッ!」

ガシイッ! グググッ、ググググググッ……!

783 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/15(水) 00:30:18 ID:???
中西はこのシュートに対して自信を持って真正面からがぶり寄った。
彼は決して二流や三流のゴールキーパーでは無かった――が、同じく一流では無かった。
このシュートの本質はただ早いだけでは無い。中西はそれを見誤っていた。

ナポレオン「ただ早いだとォ? 違うな。このシュートは早いだけじゃなくて……痛いぜ?」

中西「ア……ガッ……!?」

ナポレオンがそう言うと同時に、中西は思わずうめき声を漏らした。
言う通り、彼はこのシュートが中西の脂肪の壁を越えて内臓を傷つけている事に気付いた。

ナポレオン「ライフリングのついた銃弾の如く、このシュートは敵を抉り取る。
       器用にコースを狙えやしねぇが、GKさえ吹き飛べば、ポストと枠外以外どこに撃ったって一緒だろ?」

生命の危機を訴える中西の全身を、中西の精神は無理やりに押さえつける。
それがこのシュートへの唯一の対処法だと気づいたは良いが、結果として、
中西の精神は所謂超一流の選手と比べて脆弱だった。

中西「もう……耐えれ……へん……!」

ゴオオッ……バタリッ。

――中西は最終的にその場に倒れ伏した。他のDFのように派手に吹き飛びはしなかったが、
ここで立ち上がれなかった中西は、命を賭してまでゴールを守れなかった自分自身の精神の弱さを恨み。


ズバアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
   ―――ピピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

784 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/15(水) 00:31:26 ID:???
実況「決まった〜〜! ゴ〜〜ッル! 後半29分! ナポレオン選手の『メガキャノンシュート』が、
    生徒会チームのゴールを突き破りました〜〜〜!!
    これで試合は4−3、4−3です! レジスタンスチーム、試合終了まで後僅かにして……逆転です!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

中西「(……やはり、ワイは勝てんのか。森崎有三。……アイツのようには、なれへんのか……!?)」

ナポレオン「(……決まった。ギリギリの勝負だったが、決めた。――いつもの喧嘩より、余程晴れやかな気分だぜ)」

反町「(――信じて、良かった。俺達が繋いだ勝ちの芽を、ナポレオンが。皆が、育ててくれた……!)」

ゴールを決めたレジスタンスの面々は、これまで絶望と悪夢の底に沈んでいた、
一欠片の希望を――漸く。本当に漸く、手に取る事に成功した。


レジスタンス 4 − 3 生徒会チーム

785 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/15(水) 00:42:26 ID:???
すみません、力尽きたので今日の更新はこれだけです(汗)
アナウンス通り、ここから先は描写のみで進行します。
>>781
秋ジスタを出した反町君の事も思い出してあげてください…
でも枠外とかの事は忘れてあげてください。

本日もお疲れ様でした。

786 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/16(木) 00:15:10 ID:???

ピエール「……俺の、負けだ」

早苗「――? 何を言ってるんです。勝負は最後まで、まだ……!」

ピエール「いや、負けだ」

今のシュートを食い入るように見つめていたピエールは、やがて決然と、
しかし吐き捨てるような口調でそう言い放った。
冷徹な彼の豹変ぶりに早苗は感情的になって詰め寄るが、彼の次の言葉には反論できなかった。

ピエール「奴らはナポレオンがゴールを決める事を信じた。
      一方、俺はナカニシがゴールを守る事を信じられなかった。
      ――その差がある限り、俺達はいつか負ける。そう気づいたのさ」

個々人の実力ならば間違い無く自分達の方が上だ。
戦術と戦略が上手くかみ合えば、今からでも逆転は不可能ではない。
しかし、ピエールは既にこの時点で、自分達の勝利は無いと確信していた。

早苗「……でも、良いんですか。このまま負けたら、貴方の実家の面子は丸つぶれと聞いてますけど」

ピエール「日本資本の協力の下この学校を買って、スポーツ行政界での復権を目指そうとする没落貴族の事か?」
       
かつてのチームでの交流から、ピエールとの関係が深かった早苗は、この試合の裏事情を知っていた。
彼の実家が負債を抱えている事。『友人』の岬太郎の提案から、彼の実家が学校の買収に出た事。
そして、それに楯突く経営陣に対して






787 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/16(木) 00:37:29 ID:???
すみません、間違えて書いてる途中で送信してしまいました(汗)
更新はもう暫くお待ちください。


788 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/16(木) 01:05:06 ID:9jEN4p+g

ピエール「……俺の、負けだ」

早苗「――? 何を言ってるんです。勝負は最後まで、まだ……!」

ピエール「いや、負けだ」

今のシュートを食い入るように見つめていたピエールは、やがて決然と、
しかし吐き捨てるような口調でそう言い放った。
冷徹な彼の豹変ぶりに早苗は感情的になって詰め寄るが、彼の次の言葉には反論できなかった。

ピエール「奴らはナポレオンがゴールを決める事を信じた。
      一方、俺はナカニシがゴールを守る事を信じられなかった。
      ――その差がある限り、俺達はいつか負ける。そう気づいたのさ」

個々人の実力ならば間違い無く自分達の方が上だ。
戦術と戦略が上手くかみ合えば、今からでも逆転は不可能ではない。
しかし、ピエールは既にこの時点で、自分達の勝利は無いと確信していた。

早苗「……でも、良いんですか。このまま負けたら、貴方の実家の面子は丸つぶれと聞いてますけど」

ピエール「日本資本の協力の下この学校を買って、社交界での復権を目指そうとする没落貴族の事か?」
       
かつてのチームでの交流から、ピエールとの関係が深かった早苗は、この試合の裏事情を知っていた。
彼の実家が負債を抱えている事。『友人』の岬太郎の提案から、彼の実家が学校の買収に出た事。
そして、それに楯突く経営陣に対して何らかの『見せしめ』を行う必要があり、一連の騒動を起こした事を。
――しかし、ピエールは早苗の言葉に首を横に振り、真意を初めて零した。


789 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/16(木) 01:06:19 ID:9jEN4p+g
ピエール「……確かに、この結果に新経営陣は納得しないだろうな。
      だけど、そもそも――見せしめを行うにしても、こんな試合を開いたのは、俺の独断だった。
      大人たちは、もう少し穏便な方法での問題解決を意図していたんだ」

早苗「……そうだったんですか。私は、てっきり貴方が大人たちの操り人形になっていたのかと」

ピエール「それは間違ってはいない。事実、大人たちは俺達の勝利を疑っていなかったし、
      勝利すれば、大きな見返りを得る事ができた。
      ノーリスク、とは言えないが、ローリスクハイリターンの次善策として、彼らも支持してくれていた。
      だが……今にして思えば。この時点で俺は、今のような展開になる事を、望んでいたのかもしれない」

早苗「今のような展開――って、つまり。仲間達が信じあって、強大な敵を打ち倒す……みたいな展開のことです?
    私達が強大な敵側なのが、なんだか寂しい気もしますけど」

ピエール「……ああ」

おどけるような早苗の相槌に、ピエールは静かに頷いた。

ピエール「俺は常日頃感じていた。Jr.ユースで一緒に戦った仲間達は、本当に、仲間なのだろうかと。
      心を許し合ったようでいて、単なる打算と利害関係で付き合うだけの、そんな空虚な関係なのではないかと。
      俺を尊敬し、一緒に笑いあってくれる仲間達との関係が深まる程、そうした疑念が膨れ上がって来た。
      だから――俺は一度、試してみたかったのかもしれない。
      俺の仲間達は、何があっても本当に仲間同士信じあえるのか。あの時の笑顔は、涙は。本物なのだろうかと」

790 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/16(木) 01:17:56 ID:9jEN4p+g
早苗「……そんなの、どうやっても分かりっこないですよ。人の本心なんて、さとり妖怪でも無い限り分かりません。
   あるのはただ、仲間同士が互いを信じあえるという、そんな信仰があるだけです。
   知ってますか? 信仰ってのは、決して神様に対してするものだけじゃあ無いんですよ。
   いや、むしろ、空気みたいに常識すぎて、誰も意識していない位だと思います」

ピエール「信仰という行為を神聖化せず、普遍的に捉えるのか、君は。
      ――だったら教えて欲しい。俺は、どうやって彼らを信仰すれば良かった?
      どうすれば俺は、こんな試合を通さずとも、皆を信じられるようになれた?」

早苗は、思い悩むピエールの姿を見て、明るくそう応えた。
かつて幻想郷において、信仰の在り方に思い悩む早苗を支えようとしたピエールは、
今度は逆に、正しき信仰を見つけた少女に助けを求めていた。

早苗「……信仰だなんて言っちゃうと、語弊があるかもしれないですね。
    そうね。仲間同士に生じる、互いに互いを信じあう為の信仰を得る為には……」

そう前置きした上で、早苗はシンプルな答えを導き出した。


早苗「――ピエール君が、フランスの皆ともう一度、『トモダチ』になる事だと思います!」


ピエール「フッ……ハハハ。そうか、そうだったな。社交界の権力だの、利害関係の維持だの、
      そんなどうでも良い事ばかりを並べ立てて。俺は、一番肝心な事を忘れていたみたいだったな……」

ピエールは、初めて年相応の少年らしい笑みを零した。

――今回、フランスのサッカースクールで起きた学園紛争。
それは、少年の人知れぬ孤立が引き起こした、滑稽かつ悲劇的。矮小かつ遠大な信仰の儀式だった。

791 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/16(木) 01:22:24 ID:9jEN4p+g

ピエール「――俺は全て話した。だから、と言う訳では無いが教えて欲しい。
      ……サナエ。君は何故、俺に手を貸してくれた? 君はソリマチの事が……」

最後にピエールは、そう早苗に問いかけた。
実は、ピエールは彼女が何故レジスタンスでは無く、自分達に加担してくれたのか。その真なる理由を知らなかった。
彼女はいつも通りの明るさを保ちながら、そうした当然の疑問を拒絶し続けていたからだ。

早苗「それは……幾らピエール君でも、言えません。だって、それだけ色々考えてたピエール君と違って、
    私がここに参戦した理由なんて、めちゃくちゃショボイし、しかも色々とアレな理由だし」

それは今になっても同じだった。彼女は照れくさそうに指を合わせながら、もじもじと言葉を渋る。
そして、ピエールは少女の秘め事を根掘り葉掘り聞きたいようなタイプの男では無かったため、早苗の秘密は今も尚隠される。

早苗「さ! そんな詰まらない事よりも、私達のキックオフですよ!
    色々語ってスッキリしたんだし、折角だから、この試合を最後まで楽しまないと!」

最後の最後まで自分の本心を隠し、明るく周囲を照らし続けようとする早苗の背中を見て、
ピエールはこうも付け足した。

ピエール「……仕方ないとは言え、彼女のような子を放っておくなんて。――ソリマチの奴は本当に罪な男だな」

その言葉の意図は、紳士的な観点からの感想なのか、あるいは反町に対する少年らしい嫉妬なのか。
――それを知るのはピエールの本心のみだった。

792 :森崎名無しさん:2016/06/16(木) 18:07:56 ID:???
実は真に孤独なのはアリスさんではなくピエールだった
そしてアリスさんは>112におけるピエールの友情論が
実は自分自身すら騙しきれていないうわべだけのものであるとアリスさんは本能で感じ取った!
だからアリスさんはピエールとは友達になれないと思ったんだよ!
結論!YAS!

793 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/17(金) 00:42:06 ID:???
すみません、早苗さんパートの文章を考えていたら思いのほか長くなりそうなので、更新をお休みします。
>>792
ピエールの動機については当初から考えてましたが、>>112は実はそこまで考えず書いてました(汗)
アリスさんとピエールは奇しくも対比的な感じになりましたね。

794 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/18(土) 01:37:19 ID:???
すみません、今日は更新をお休みします(汗)明日は更新したいです。


795 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/20(月) 00:12:42 ID:dNkCd+7+
――ピィイイイイイッ!

早苗「さあさ、試合はまだ最後の一秒まで分かりません! 行きますよ、皆!」

タタタタタッ……ババババッ!

ナポレオン「――チイッ!(……ピエールの奴はすっかり戦意喪失気味だが、コイツは逆に生き生きとして来やがった!)」

実況「生徒会チームのキックオフと同時に、試合はいよいよロスタイム!
    先程猛威を振るったピエール選手は足を休め、代わりに早苗選手が高いドリブル力で突き進みます!」

反町「早苗さん……最後に聞きたい。一体何故、ピエールに加担を……?」

静葉「――貴女の後ろには狡猾な神々が付いている。彼女達の差し金?」

早苗「違います。神奈子様達は確かに、目的の為ならば手段を選ばぬ所もありますが、
    今回については無関係。『折角機会を得たサッカー留学だ、楽しんでおいで』以上には言われてません」

穣子「じゃあ、一体どうして……? 私達、一緒にご飯食べたり、遊んだりしたじゃん。トモダチじゃなかったの……?」

早苗「どうして? ……そんなの、決まってるじゃないですか」

実況「快速ドリブルでナポレオン選手を突破した早苗選手、次は反町選手と静葉選手、
    そして穣子選手の三人と対峙し……」

早苗「(――中学時代からずっと、あなたに憧れてた。寡黙だけど紳士的なプレーを見せたあなたを。
    ……そして、理想を挫かれても尚、自分の信念を貫こうとしたあなたを……!)」

796 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/20(月) 00:13:58 ID:???
〜回想シーン〜

ピィィィ……

実況「……あ。ホイッスルが……鳴りました。後半23分、明和東のキックオフで試合さいか――」

日向「くたばれ、雑魚が!」

バギイイッ! グシャッ!

英武「ひでぶっ!?」

観客「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」「も、もうやめてくれーー!!」「+‘#$%’#!?」
   「血が……臓物が……」「ハハハ、脳ミソってプリンみたいだよなァ、めっちゃ可愛ェ、ハハハ」

実況「……前半に小松選手から交代した英武選手、日向選手の強引なタックルにより吹き飛ばされました。
    全身が奇妙な飴細工のように捩れていますが、試合続行です。これは政府のお達しが理由です。
    ……あ! 日向選手の強引なドリブルに吹っ飛ばされた?仏選手が起き上がれません。
    また背骨が折れでもしたのでしょうか。ですがこれはボール越しのプレーの為、反則ではありません」

反町「(……なんだ。なんだよ。この試合――いや。この文字通りの虐殺は……!)」


早苗(観客席)「外界最後の思い出にと、全国大会に来てみては良いものの……こりゃあ、非常識すぎますね」

――早苗は幻想入りする前、東邦学園の試合を観戦していた。
地元の宿敵・鳴門中学をアッサリと下したチームがどこまで行くのか、純粋な興味があったからだ。
また、幻想入り直前にして、早苗の存在は現実において虚ろだったため、
こうして無銭で試合を観戦するのは容易だったのも理由としてあった。

797 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/20(月) 00:15:16 ID:???

早苗(観客席)「長野県最強GKの渡会君からアッサリゴールを決めちゃった、あの反町君って子も凄いと思ったけど。
          ……こうしてみると、彼ですら全国では最優じゃないのね」

そして、彼女はこの時、狂気的な殺戮現場を前に小市民然とした反町に対し、幾許かの失望を抱いていたのも事実だった。
自分達を打倒したチームを圧倒した、全国有数のチームのエースストライカー。
そんな反町ですら、日向小次郎という圧倒的才能を前にしては単なる雑魚に過ぎない。
現に、反町が堅実に稼いでいた大会5ゴールの記録に、日向は僅か1試合で既に並んでいた。
多くの屍の山と共に、彼は全てを蹂躙していた。そして――。

日向「ククク……次は貴様だっ!」

阿部士「ひ、ひぃぃぃッ!?」

実況「……日向選手、阿部士選手もドリブルで突破に向かいます。
   しかし阿部士選手は先程のプレーで全身を負傷しており、これ以上の続行は危険。
   恐らく、もう一度あの直線的ドリブルを受ければ内臓破裂は必至でしょう。
   ですがそうした些細な事情など気にせず、日向選手は減速せずに、ボール越しで突破へと向かいます!」

早苗(観客席)「(――これは死にますね、あの阿部士って人……。しかし、サッカーで人が死ぬなんて。
         幻想郷だったら、こうした出来事が日常茶飯事になるのかしら……)」

早苗の推察は正しく、堀に代わって明和東のボランチを務める阿部士はこの時死を確信していた。
幾度も無く暴力的プレーを受け、身体はもはや動かない。
しかし、自分に代わる選手はもう居らず、反則のホイッスルが鳴らない以上、
仮に死んだとしても、自分は日向に向かわなければならない。
阿部士はボロボロの全身を辛うじて立たせ、日向に向かってタックルをしようとして――。

798 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/20(月) 00:16:33 ID:???
反町「(これ以上人が死ぬ所は見たくない。でも、日向に逆らって死にたくない。
    だったら……俺にできる事は……)――くっ、頭がふらついて……」

グラッ……バターンッ! ……ドサッ。

阿部士「あべしっ!?」

ピィィィィィッ!

日向「――チッ。反町の馬鹿め。サッカーは格闘技だぞ。リング上で血が流れるのを見て倒れる奴がどこにいる」

実況「おっと、日向選手が阿部士選手を抜くと思いきや、反町選手の転倒によってホイッスルが鳴りました!
    これは反町選手の反則で、明和東にフリーキックが与えられた格好です!」

反町「(日向のボール越しの暴力行為が合法で、俺の転倒が反則を取られるのは少し理不尽な気がするけど……。
    ――でも兎に角、これで少しは彼の寿命が延びたと思えば……)」

――日向が人命までをも奪う事になる直前、反町はすんでの事で彼の命を救った。
偶然の立ちくらみが、安倍士を暴力の魔の手から助けだしていたのだ。
これには日向も機嫌悪そうに舌うちをしたが、流石に人名ともあると『後片付け』が大変だからか。
それとも、単なる気まぐれからか、それ以上の追及は無かった。

日向「……フン。どこかの馬鹿のせいで興が削がれた。おいタケシ、これから後は流すぞ」

沢田「ひゅ、ひゅいいいっ!? わ、分かりましたぁ!? ヒューガーバンザーイ!」

更にこれは思わぬ幸運だったが、反町の反則以降、興を削がれた様子の日向はこれ以上の暴行に走らなかった。
……無論、無数のけが人が今なおフィールドで苦悶の声を上げている現実は変わらないが、
少なくとも反町の行為は、結果としてここにいる11名の生命を守ったのだ。

799 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/20(月) 00:18:11 ID:???
早苗(観客席)「(……今のって、もしかして。身を挺して彼の――阿部士君の命を救ったんじゃないかしら)」

そして、こうした反町のプレーに、早苗は興味を抱いていた。
早苗にとっては反町が、圧倒的な才能により、自分のこれまでの全てを否定され、
しかしそれにも関わらず、出来る限りの精一杯をやろうとしている風に映った。

早苗(観客席)「(私も、頑張らなくちゃ。自分達を倒したチームが全国の場でアッサリ敗北しようとも。
          ……私の才能が足りず、神奈子様と諏訪子様をこの現実の地に留められなくても。
          それでも、できる限りの事をしなくちゃいけない。それが、私の役目である以上は)」

その姿は、自分の才能が井の中の蛙である事を感じていた早苗にとって、勇気付けられる物だった。
例え真実が偶然であったとしても構わない。反町は間違い無く、人の命を救ったのだから。

早苗(観客席)「(……会える事は二度と無いだろうけど。反町君に会えたら、お礼を言わなくちゃいけませんね)」

――試合は6−0で東邦学園が圧勝した。
この試合によって東京〜埼玉間に不仲が生じ、およそ8億もの経済損失が生じた事や、
ヒューガーが大手広告代理店やマスコミ、果ては政府を利用し、若き少年達への暴行をもみ消した事は、
これから日を待たずに幻想入りした早苗にとってはどうでも良かった。

ただ、華々しくも無いどころか反則を取られるような、そんなしょうもないプレーを通じて、
自分に勇気を与えてくれた少年に、一方的な感謝を伝えたかった。
そんな些細な未練を、早苗はこれまでずっと隠し持ち――。


……早苗はいつしか、彼に対し、単なる感謝以上の恋慕を抱いている事に気付いてしまった。

800 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/20(月) 00:23:35 ID:???
……と、言った所で短いですが今日の更新はここまでにします。
(本当は18日土曜日中には更新したかったですが、外出や体調不良もあり更新できませんでした)

早苗さんの描写パートはもうちょっとだけさせて頂いて、その後試合終了+反町の章エンディングイベントをやって、
来週頃を目標に、久しぶりの鈴仙パートに戻る予定でいますが、案の条予定は未定です(汗)
本日もお疲れ様でした。

801 :森崎名無しさん:2016/06/20(月) 00:32:59 ID:???
乙なのです!
反町君は爆発し……いや、それ以外の不幸度考えればこれくらい報われてても釣り合い取れるのか?

802 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:32:48 ID:???
〜回想シーン終了〜

早苗「(……だけど、私は伝えられなかった。反町君への想いを伝える事が、迷惑だと思った。
    なぜって、私が彼を知った頃にはもう、彼の傍には二人の想い人が居たから……)」

反町「早苗、さん……?」

実況「……早苗選手、ドリブルで突破かと思いきや、周囲を取り囲む反町選手と秋姉妹の二人の間合いを意識し動かない。
   動的なプレーを好む彼女らしからぬ慎重さです!」

早苗「(……反町君が穣子さん達と支え合い、言いたい事をハッキリと言える少年に成長する姿を、
    私はその傍で無関係らしく見守る事しかして来なかった。
    何時の間にか、言いたい事を言えないのは反町君じゃなくて、私だけになっていた。
    ……私の中には、自分自身へのもどかしさと。それだけじゃない、穣子さん達への嫉妬の感情も生まれた。
    そしていつしか私は――反町君に勝つ事で、彼を乗り越えたいと思うようになっていた。
    滑稽な程に一方通行な関係。だけどそんな滑稽な想いが、私がここまでサッカーをやって来れた理由の一つでもある。
    だから……)私は、貴方に勝つ!」

タッ、バッ! シュンッ! ククッ、スパァッ!

反町「(……凄いキレのドリブルだ! こんな実力で、長野県大会レベルに埋もれていたのか!?
    ――俺には彼女がどうしてこんなに強いのかが、分からない……!)」

静葉「早苗お得意の五段ステップフェイント――『グレイソーマタージ』ね!
    『オータムスカイラブタックル』で行けば、奪えたかもしれないけれど……」

穣子「無理だったよ、お姉ちゃん。私達の体力もそろそろきつくなってるし……」

実況「早苗選手、試合も終盤にも関わらず、相変わらずの素晴らしい技巧派ドリブルで中盤を突破します!」

803 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:33:56 ID:???

アリス「まだよ! 私はあんたみたいな『リアルが充実している人』なんかに負けない!」

ダッ!

早苗「貴女に私のリアルの何が分かるんですかっ!」

バシュンッ! シュパッ!

アリス「『リアルが充実している人』には勝てなかったよ……」

実況「早苗選手、この試合大活躍のアリス選手をも突破しゴール前へ!
    既に疲労困憊の美鈴選手を差し置いて、カイエ選手から高いセンタリングを貰い……!」

早苗「……決まれぇぇぇーーーっ!」

 ――バッ、シィィィ……ン! バギュウウウウウウウウウウウッルルルルルルルルルルッ!

ルスト「な……!? こ、これは……!」

ブラボー「『ドライブシュート』だ。『ドライブシュート』を……オーバーヘッドの体勢で撃っているぞ!」

ドゴール「『ドライブオーバーヘッド』! いや……彼女風に言えば、『ドライブサマーソルト』、と言った所か!」

早苗「(思えば私は、普段は明るく自由であろうとしているけれど。
    その裏では色んな人に対して劣等感を抱いてた。
    中学時代のライバルチームのキャプテンだったり、反町君だったり、霊夢さんだったり、
    静葉さんや穣子さんだったり、ピエール君だったり……。でも、そうやって辛いと思って。
    それでも上を目指そうと思い続けたからこそ、この技が出来た! この技で、もう一度振り出しに戻すんだ!)」


804 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:35:16 ID:???
早苗が振り出しに戻したかったのは、この試合の趨勢か、霊夢との10番対決か、
それとも――反町を巡る恋模様か。様々な想いが詰まった奇跡のシュートは、
通常のドライブシュートとは反対に、高く空へと舞い上がりながら、レジスタンスのDF達を吹き飛ばし――。

アモロ「君の想いがどれだけ強いか、僕は分からない。でも――僕達だって、君に負けない位苦しんだり悩んだりして、
     この場所に立っているんだ。だから――そう簡単に譲れないんだーーーーーっ!!」

バァァアアアアアアアアアアッ! バギイイイイッ!

アモロ「うわぁぁぁぁぁぁっ……!」

決然と突っ込んだアモロをも吹き飛ばし、シュートはゴールに向かうかと思われたが、
DF達の奮闘、そして最後のアモロの決死の飛び出しにより、僅かに軌道が逸れた。そのため……。

ガッ、シィィィイイイイインッ! ポーンッ!

早苗「あ、あははは……。色々能書き垂れるには、やっぱちょっと早すぎましたかね……」

ボールは勢いよくポストにぶつかり、中盤へと再び零れていった。
ジョルジュが思いっきりボールをクリアするのを見届けた早苗が、恥ずかしそうに顔を赤らめながら頬をぽりぽりと掻く。
すると、これまでこのフィールドに漂っていた重苦しい空気が解けたような気がして――。

……ピッ、ピッ。ピィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

実況「試合終了〜〜〜〜! レジスタンスチーム! 生徒会チームを4−3で下しました〜〜〜!!」

それと同時にホイッスルが高らかに鳴り、実況が試合の終了を宣言した。

805 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:36:21 ID:???
反町「(……勝った。俺は……俺達は……この試合に、勝ったんだ……。
    まるで何度も何度も負けた上で勝利を掴んだような。そんな達成感すら湧いてくる……。
    それだけに、苦しい勝負だった……)」

ピエール「(……俺は負けた。――が、この結果にどこかホッとしている自分が居る。
       俺が信じ切れなかった仲間との絆は、少なくとも俺以外の間では確かに存在している事が分かった)」

勝利したにも関わらず、反町は苦い顔でこの苦しい試合を乗り切ったという事実を噛みしめる事しかできなかった。
敗北したにも関わらず、ピエールはどこか重荷が外れたような、虚ろながらも爽やかな感情で居られた。
勝者も敗者も痛み分けで。全ての感情を吐き出し切るまで戦い続ける、少年期の喧嘩のような。
そんな、苦しいけれど爽やかな練習試合が――漸く終わったのだ。



レジスタンス 4 − 3 生徒会チーム  試合終了!




806 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:41:59 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
>>801
乙ありがとうございます。
もうちょっと爆発させれば良かったかな、とも思っています。

807 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 23:47:07 ID:5xxKxztU

反町「……」

反町は暫くぼうっとしたまま、立ち尽くしていた。
この試合が彼に与えた肉体的・精神的疲労はそれだけに耐えがたいものだった。

ピエール「………」

視界には、恐らくは自分と同じような面持ちで佇むピエールと。

早苗「はぁぁ……。負けちゃった。勝てると思ってたんですけど」

普段通りの様子であっけらかんとした風に見える早苗、そして……。

アリス「(これってユニフォームを交換する的な流れのアレよね……?
     ユニフォーム交換を経て、私達は真のライバル(トモダチ)になるのよね……?)」ワキワキ

反町「(アリスさんは何か楽しそうで羨ましいなぁ……)」

いつでもどこでもユニフォームを脱ぐ準備をしているアリスさん位しか居なかった。
ちなみにこの試合にユニフォームは無いため、果たして彼女が何を交換する気でいるのか不明である。
この中で、反町が一番興味を抱いていたのは――今回の試合の元凶でもあるピエールだった。

反町「(俺は……何も知らない。この試合に隠された思惑も、それに巻き込まれた人の考えも……)」

反町は結局、彼がどんな目的で動き、目的を果たせず敗北した今、どんな事を思っているのかを未だ知らない。
試合前、金持ちは良くないと呟いた意外に、その思いを汲み取れる材料が無い。
だからこそ、彼と一度、話をしてみたいと思った。

808 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 23:48:54 ID:5xxKxztU

反町「(けれど、どんな風に話しかければ良いのか、戸惑ってしまうな……)」

そしてそこで、反町自身がピエールと深い付き合いをしていない事に気付く。
どんな風に声を掛けて、どんな事を話せば良いだろうか。
暫く考えたり、周囲の様子を見渡したりもした結果、反町が取った行動は――。


A:「どうだピエール。これが俺達の愛の勝利だ!」愛をアピールする。
B:「良かったら、俺達ともトモダチにならないか?」ピエールとトモダチになる。
C:「…………」敢えて言いたい事を語らない。それでピエールも分かってくれる筈だ。
D:ピエールも大事だが、それより早苗さんと話をしよう!
E:そんな事より、この試合大活躍のアリスさんを胴上げだ!
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

※円滑な進行のため、日を跨いで入った投票についてもカウントします。

809 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/22(水) 00:09:14 ID:???
今日はちょっと疲れたので、投票があっても更新はここまでにします。

810 :森崎名無しさん:2016/06/22(水) 00:23:27 ID:l5o6hXSw
C

811 :森崎名無しさん:2016/06/22(水) 00:56:20 ID:YujgJ59M
B

乙なのです!
今日からお前も友達だ!

812 :森崎名無しさん:2016/06/22(水) 02:11:59 ID:gV8fK69Y
E
見せつけてやるぜお前の見たがってた友情ってやつをよォ!

813 :森崎名無しさん:2016/06/22(水) 09:07:03 ID:CKCNlWlg


814 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/23(木) 00:47:51 ID:3ryHKINg
C:「…………」敢えて言いたい事を語らない。それでピエールも分かってくれる筈だ。

反町「(……いや。雄弁が必ずしも良いとは限らない。俺は、俺らしくいよう)」

反町は言いたい事を言わなかった。

反町「(普通の漫画とか小説の主人公だったら、ここで熱血に、ピエール横っ面を叩いてやったのかもしれない。
    あるいは、仲間と一緒に和解を求めるのかもしれないし、説教をしてみせるのかもしれない。
    ――だけど、それを俺が今ここでやる必要は無い。誰かが、代わりにやってくれる)」

反町が至った境地は、一見してこれまでの小市民然とした事なかれ主義と変わらない。
しかし、その内心において大きく異なる。権力や周囲の雰囲気に萎縮し、やむなく言いたい言葉を封じるのではなく、
今の彼は、確固たる自信の下、言いたい事を敢えて言わない事を『選択』していた。
そして、そんな反町の選択は正しかった。

ナポレオン「テメェ、どの面下げて突っ立ってるんだ、ああん!?」

バシイッ!

ピエール「……ハハ。悪いな、ナポレオン。俺は少し、どうかしていたようだ」

ナポレオン「どうかしていただと? ふざけんなよオイ。お前がちょっと気を違えたくらいで、
       意味不明な試合の片棒を担ぐなんてあり得ねえんだ。どういう事情かは敢えて訊かないでやるがよ。
       もうちょっと仲間に相談でもしたらどうだったんだ!?」

ピエール「だったら。俺が相談していたら助けてくれてたかい、ナポレオン?」

ナポレオン「バーカ。誰がテメエなんて助けるか。悩みなら自分で解決しろ。それが不良の世界の常識だ。
       ――ま。暫く練習に付き合ってやる位なら、したかもしれねえがな」

815 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/23(木) 00:50:12 ID:???
ピエール「ナポレオン……、ありがとう」

ナポレオン「感謝される覚えなんてねぇ! ……が、まぁ。そのツラに免じて、今日の事は水に流してやるよ」

ナポレオンはピエールの横っ面を叩いて、不器用ながらも彼自身の寛大さを見せた。

アモロ「……ピエール、ごめんね。僕が気付いてあげられなかったばっかりに……」

ピエール「アモロ……それに、ボッシとルストも」

ボッシ「そうだ、悪いのはピエール、お前だぞ。せめてどうして、こんな試合を組んだのか。
     その理由を説明してくれない事には納得できないな」

ルスト「ま、折角試合に勝てたんだ。教育方針もこれまで通りってなワケで。
    ……試合後はノーサイド。またトモダチやろうぜ、ピエール」

アモロとボッシ、そしてルストはピエールと近しい間柄から、揃って彼に和解を申し立てた。

アリス「そうよ皆! 全ての人がボールくんとトモダチになるべきなのよ!
    そうすれば皆が仲良しになるの!! ハッ!? それで思いついたんだけど、
    世界中の人が皆でサッカーをすれば争いは無くなり、世界が平和になるのでは……?
    皆! サッカーしましょう! サッカーは自由よ! ヒャッホーーーーッ!!」

ピエール「アモロ、ボッシ、ルスト……皆。ありがとう。俺はこれから、皆に全てを話そうと思う。
      俺の信頼できる、かけがえのないトモダチ、として(後ろの方で何か女性の叫び声が聞こえるな……誰だろうか)」

アリスさんは熱血的な説教を試みていたが若干ピントがずれていた上、
肝心のピエールが今仲間との和解の最中だったため、全く相手にしてくれなかった。
……が。彼女もまた、反町とは別の気付きをこの試合で得たようであり、その表情は何時になく充実していた。

反町「(――ほら。俺はここで、皆を見守っていればいよう。こうする事で、場はきっと柔らかくなる。
    言いたい事を言うのは、また別の時で充分だ)」

816 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/23(木) 00:53:09 ID:???
……と、言った所で今日の更新はここまでにします。
>>811
乙ありがとうございます。最後は皆トモダチになります。
和を大事にするフランスユースの誕生ですね。
>>812
Eだったら分岐でアリスさんがスキル・絶対に自信を喪失しないを覚えていたかもしれませんね。

それでは、本日もお疲れ様でした。

817 :森崎名無しさん:2016/06/23(木) 09:07:11 ID:???
乙でした
今思えば>>227はこの試合がループすることを暗示したものだったのかもしれない……

818 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/24(金) 01:59:08 ID:???
すみません、今日は疲れたので更新をお休みします(汗)
>>817
乙ありがとうございます。8回ループにならなくて良かったです(真顔)

819 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:40:00 ID:???
こんにちは、金曜から色々書いてたら1イベントの分量が20kbを超える位の分量になったので、
分けて少しずつ更新します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


中西「畜生、ここで勝ってれば出世間違い無しやったのに……」

岬「今の日本サッカー協会で出世したって、大した事ないさ」

かつてのフランスJr.ユースメンバーが和解へと向かう中、商機を狙っていた中西は口惜しそうに歯噛みする。
しかし、彼の相棒である岬は普段通りの平然とした様子で試合後のストレッチに取り組んでいた。

中西「ワイらの使命を忘れたのか! ワイらはここで学校事業を成功させて、
    それで日本サッカー協会が抱える資金難を解決。そして、森崎が消えた穴を防ぐという事やったろうが」

岬「分かってるよ。僕達が今推し進めている『ツバサ・ヴァイキング計画』
  ――全日本Jr.ユースの有力〜中堅選手を多数、サッカー先進諸国へと留学させ、
  総合力の底上げを図る次善策には、多額の資金が必要だ。
  そしてそれは、君の興したうどんチェーン店の売り上げだけでは足りない事は明白だった。
  だから、資金確保の為の第二の事業として、サッカースクールに目を付けた。……こういう経緯だったよね」

聖徳ホウリューズを抜け出し、再び全日本メンバーに合流した岬は、もはや素の狡猾で計算高い性格を隠してはいなかった。
笑顔のままに権力を得る彼の計画は、彼を捨てた豊聡耳神子の一派により既に暴露されており、今更取り繕う事は困難だった。
とはいえ、日本サッカー協会の重鎮は岬の素性を知ってなお、いや、ますます彼を参謀役として高く評価したため、
素性を明かして振る舞う事は完全なマイナスばかりでは無い。
現に、彼がこうして中西を部下に付け、フランスのサッカー教育事業に乗り出せたのも、上層部の岬に対する篤い信頼があってこそだった。
そして賢い彼は決して、この商機を逃す事はしない。

820 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:41:20 ID:???
岬「――だとしても、資金確保は既に成功しているよ。ほら、見てごらん」

岬は中西に一枚の通帳を渡してみせた。中西が訝りながらそれを開くと、たちまち目を見開いた。

中西「な……なんや。いつの間にか大量にカネが入っとるやないかい!? どうしたんや!?」

岬「詳しくは言わないけれど。僕はこの試合に敗北した時を見据えて色々手を回していた……とだけ言っておこうかな。
  特に手を組んでいた某金持ちの家の当主さんからは、多額のキャッシュをむしり取る事が出来たよ。彼ら、親子そろってカモだね」

中西「色々って……。お前さん、やっぱりワルやな。ワイらの中でも群を抜いてワルや」

岬「そんな事無いさ。だって僕にお金を『寄付』してくれた人も、僕が彼の不法行為を口止めする事を約束したら、
  泣いて喜んでくれたよ。そして僕達もこのお金で笑顔になれる。ついでに、ピエールやその仲間達も笑顔になれる。
  ……ほら。誰ひとり損はしていない。皆笑顔じゃないか。僕のスタンスはこれ。これだけは何も変わりはしないよ」

能面のような笑顔を見せ、岬は全く悪びれずにそう主張する。
所詮は一個の商売人に過ぎない中西は、かつて日本最古の政治家とも肩を並べた事すらある岬太郎の精神に、
ただただ戦慄する事しかできなかった。

821 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:42:46 ID:???
美鈴「(……ぽっと出の出番で負けちゃたけれど、ある程度は活躍する事ができた。
    これまでは上にお嬢様とか咲夜さんとかが居たから、何となく萎縮しちゃってたけれど、
    今日の試合のお蔭で、何となく自信がついたかも)」

他との交流が希薄だった美鈴だったが、彼女は彼女なりに、この試合において何かしらの実感を身に着けていた。
個人技が重視されるサッカーにおいて、スクールにすら所属せずあくまで身一つで技を磨いた彼女は、
ある意味ではシャンパンサッカーをこの場で最も体現している人物かもしれなかった。

美鈴「(ハッ!? まさかお嬢様は最初からこうなる事を見越して私をフランスに……!?
    って、そりゃあないか。しかし、他の皆は大丈夫なのかなぁ。陸君とか咲夜さんは大丈夫そうだけど、
    妹様がどう思っているか……)」

マイペースで何も持たない美鈴が、この試合においてそれ以上の深い思いを抱く事はない。
しかし、この試合における成功体験が彼女に大きな成長を促した事だけは確かだった。

822 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:44:06 ID:???
早苗「(……さようなら、反町君)」

――そして、早苗は一人残された。
彼女は反町への想いを告げる事なく、勝手に嫉妬し勝手に対立した自分自身を恥じていた。
仕方のない事情があったピエールとは違い、早苗は完全なる自分の意思で反町と対立した。
……そんな自分が、許される筈がない。

早苗「(――今日、この学校を出よう。そして何も変わらぬ笑顔で全幻想郷チームに合流すれば良い。
    そうしたら、私はまたいつもの明るくて楽しい風祝の早苗に戻れる……)」

――この学校での思い出は、きっと無かった事なのだ。
自分は守矢神社に仕える風祝。全幻想郷においては霊夢を補佐する影のゲームメイカー。
それ以上でもそれ以下でも無く、普通の女子高生のような生活をする事など、あり得ない。
だから、早く幻想郷に帰って、いつも通りの自分に戻りたい。早苗はそう思って――。

ガシッ。

アリス「――ほら、あんたも私のブレインメディカルなサッカー理論に聞き惚れるのよ!
    良いかしら? まずあんた、ボールくんは見える? ほら、ここに『いる』んだけど、見える?
    まあ愛が無ければ見えないんだけどね。そもそも私とボールくんとの馴れ初めは……」

早苗「あの、えっと、アリスさん……?」

823 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:45:27 ID:???
長い学校生活を経てすっかりキャラ変してしまったアリスさんに捕まった。
早苗はしどろもどろになって捕まったその腕を振りほどこうとするが、アリスさんの瞳は至極真面目だった。
アリスさんは訳知り顔で頷いて、こう静かに言い切った。

アリス「……あんたは、毎日トイレでお弁当を食べてる私を屋上まで案内して、
    ランチに誘ってくれたわ。その恩は、決して忘れるもんですか」

早苗「そ、そうっすか……」

――良い事を言ってるような気はするが、なんかこの場で早苗が求めてるのとは若干違う気がした。
が。……そんなアリスさんの態度に毒気を抜かれたのも確かで。

早苗「(……でも、そうよね。私の想いは結局何も無く終わっちゃったけれど。
   ここには沢山のイイヒトがいる。あんなイイヒト達ばっかりだったら……なんか、私ですら許されちゃう気がするし)」

早苗は、もう暫くこの場所に立ち止まってみる事にした。
肩の力を抜いて見た秋の景色は、これまで以上に美しく見えた。


そして、反町は――。


824 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:47:01 ID:???
〜エンディング〜
【そして、秋はまた訪れる】



指導教官「えー。これまで皆と共に学んでいた反町君達に東風谷君だが、
       兼ねてからの計画通り、留学を終えて母国に帰る事となった」

クラスメート「えーっ」「知ってはいたが、やっぱり寂しいよな」「俺達の事忘れるなよなー」

――あの激戦から早数日。平穏だが充実して貴重な日々を過ごした反町達は、
いよいよ留学期間を終え、その実力をそれぞれの場所で活かす事となった。

反町「…………」

穣子「やっぱり、皆とお別れするのは寂しいね……」

静葉「終わりがあるからこそ、新たな始まりが待ち遠しくなる。私は、この終わりを大事にしたいわね」

アリス「皆ー! また一緒にサッカーやりましょうねー! ボールは皆のトモダチよー!」

早苗「私は反町君達とは別の立場ですけど、本当にお世話になりました。ありがとうございます」

指導教官「彼らはわが校のカリキュラムをしっかりとこなし、また、自分自身の課題にしっかりと向き合い、
       そして大きな成果を出してくれた。君たちも見習うようにな」

指導教官が月並みな激励を掛ける中、反町は一人思い出していた。
つい数日前、レジスタンス対生徒会チームとの試合が終わった夜の出来事を。


825 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:48:07 ID:???
*****


反町「あの……穣子さん」

穣子「一樹君。……ほんとに来てくれたんだね。良かった……」

――反町は試合終了間際に告げられた言葉に従い、夜の校舎で穣子と一緒に居た。
そよ風が木を撫でる音と虫の鳴き声以外に音が無く、
窓の外から覗かせる月と星以外に光が無い世界にたった二人で、他の人は消えてしまったように思えた。

穣子「今日、勝てて良かったね……」

反町「ええ。そりゃあもう。皆のお蔭だとしか言いようが無いです」

普段の素朴で元気な穣子とは違う様子に内心でどぎまぎしながら、
俺は盛大に外しちゃいましたけどね、と反町は苦笑いしながら答える。
穣子はそんな事ないよ1点決めたじゃん、と笑顔で応じてくれたが、やはりぎこちないと思えた。

反町「…………」

穣子「…………」

やがてやってくる沈黙。
反町がお喋りでない以上、穣子が口を閉ざしてしまったら何の会話も生まれない。
暫く二人は、風や虫の音に耳を澄ませるしかなかった。
が、そんな中で不意に穣子が決然と口を開いた。

穣子「……一樹君。やっぱり、あなたは……私達なんかと、一緒にいるべきじゃないよ」

826 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 12:49:58 ID:???
――と、言った所で一旦ここまでです。

827 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:02:36 ID:???

反町「そんな。どう、してそんな事言うんですか。俺達、今まで楽しくやって来たのに……」

だから反町は珍しく感情的になって問いただした。自分は勿論、穣子の事を大切に思っている。
そもそも反町が今ここで修行を続けているのも、穣子と静葉を守りたいという想いがあってこそだ。
だからこそ、反町はそんな自分の想いすら否定しようとする穣子の真意が知りたかった。

穣子「……これまでの学校生活とかさ。今日の試合とかさ、見てて思ったんだよ。
    一樹君は、私達みたいな幻想の住人と一緒じゃなくても、普通の人間として、
    外の世界の人達と仲良くなれる。一緒にサッカーを楽しめるって。
    そして、……その方が、一樹君の人生にとっても良いに決まってるって」

穣子が言わんとする事を、反町は何となく理解できた。
いや、それは穣子が言わずとも反町自身が考えていた事だった。
考えていて、でも今の生活が楽しいから。それで、胸の奥底に閉じ込めていた事だった。

反町「――幻想郷は、現実世界から忘れられた、捨てられた妖怪や人間が住む場所。
    だけど俺は、まだ完全に忘れ去られていない。全日本にも親しい奴がいたし、
    ここフランスでも、多くの仲間に恵まれた。……だから、穣子さんは。
    俺は今の一件が終わったら、外の世界に戻れば良いと。そう思うんですね」

穣子は静かに頷いた。

穣子「元々は私が悪いよ。私が、神様の癖して一樹君の事を好きになっちゃったのが駄目だったよ?
    でも、その時はそれでも良いと思った。一樹君はひとりぼっちだったし、支えてあげたいって思った。
    だけど――フランスに来てから確信したんだ。それは、私の都合の良い思い込みだったんだって。
    一樹君は強いよ。だから、私達がいなくてももう、皆と上手くやっていけるんだって……」

反町「それは……」

828 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:03:39 ID:???

反町は穣子を否定できなかった。幻想郷で二人と暮らしている時は実感できなかったが、
彼は今まさに、世界から断絶されようとしているのだ。

幻想郷と外界との往来が激しい現状においてはピンと来ない問題ではあるが、
反町はかつて妖怪の山の天狗達から、現状がイレギュラーである事は再三聞かされている。
八雲紫の――あるいは彼女を利用しようとしている『純狐』の――計略や鈴仙の活躍により、
幻想郷の結界が希薄化・崩壊したため、今だけはこうして容易に幻想郷と外界を行き来できる。
しかし、自分が鈴仙達と共に戦い勝利した場合、結界の崩壊は間違い無く修復され、
幻想郷は再び、現実とは混じりようの無い世界へと戻ってしまうだろう。
もしそうなれば……反町が再び、この現実世界で暮らす事が出来るかは不明だ。

反町「……………」

穣子「――ごめんね。変な事言っちゃって。今すぐに決めて欲しい訳じゃないんだよ?
   でもね。やっぱり一樹君には真面目に考えて欲しかったんだ……」

反町「……………はい」

反町はこれ以上答えられなかった。
何も言わずに彼女を抱き寄せられなかった自分は、臆病なのか賢明なのか。
それすらに分からぬまま、穣子とは何となく疎遠のままに数日が過ぎ――。

829 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:04:59 ID:???

*****

指導教官「……と、言う訳だ。間もなく彼らを送るバスが来るから、
      それまで皆は、彼らとの最後の時間を過ごして欲しいと思う」

クラスメート「「「「はーい」」」」

反町「(……何時の間にか話が終わってる。結局、俺はあれから何も言えなかったな……)」

クラスメートの合唱を聞いて、反町は意識を現在に戻した。
あれから穣子とは殆ど口を聞けておらず、偶に話す事があっても、どこかよそよそしくぎこちない。
この事について誰かに相談する事も性格上できず、反町は一人思い悩んでいた。

反町「(――これまで忘れていたけれど、俺はやっぱり、恐れている。
    皆と離れ離れになって、幻想郷で生涯を終える事を……)」

――仮にこのまま反町が新チームに合流し、皆で強敵に打ち勝ち、そしてその先は?
昔ならば、幻想郷で和を大切にするチームを作ってサッカーを楽しもうと。
そう無邪気に思えていたかもしれない。しかし、十年先、二十年先の自分はこの選択に後悔しないのだろうか。

830 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:49:02 ID:???

ピエール「ソリマチ、サナエ、秋姉妹の二人、そしてアリスさん。
     俺は君たちに色々教えて貰ったような気がするよ。
     だから、ここで改めて礼を言いたい」

アリス「(感謝されるのは嬉しいけれど、どうしてこの期に及んで私だけさん付けでよそよそしいのぉ……?)」

ルスト「俺は結局、最期まで足手纏いだったな。でも、次にある大会ではこうはいかないぞ?」

穣子「うん。楽しみにしてるね」

ボッシ「ソリマチに伝えてくれ。次に会った時はネオサーブルをも超えるファイナルノワールで、
    お前達からゴールを奪ってみせるってな!」

静葉「分かったわ(最後の黒って、いよいよ意味が分からないわね……)」

アモロ「色々あったけど、僕も皆のお蔭で強くなれたと思うんだ。
    それに、皆凄く仲良しにもなれたし。本当にありがとう。僕、今本当にサッカーが楽しいよ」

早苗「私は何もしてませんよ。ただ、皆さんが互いを信じあう気持ちが強かっただけです。
   でもこれって、何気に凄い奇跡ですから。大事にしてくださいね?」

ナポレオン「ソリマチ。テメェは俺に勝ったんだ。新チームだかリトルウイングズだか知らんが、
      そこで一流のストライカーになってねぇと承知しねえぞ」

反町「ああ……」

仲間達の暖かい言葉すらも、今の反町の心には響かない。
フランスという自由の国で得た仲間も、いつかは幻想の壁に隔絶されてしまうかもしれないと思うと。
また、彼らの絆を繋ぎとめるには愛する神と離別するしかないのだと思うと、全てが虚しく思えた。
そして、僅かばかりの惜別の時はすぐに終わり、反町一行に早苗を含めた五人は、
生徒達に見送られ、玄関に停まったバスに乗り、それぞれの目的地へと彼らを運ぶ空港へと向かう。

831 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:50:16 ID:???
一旦ここまでです。

832 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/27(月) 00:36:10 ID:???
*****

……気付けば反町は、ひらり、はらりと紅葉の舞う場所に立っていた。
どこかで見た事があるような、しかしどこにも無いような幻想的な空間に独り居るにも関わらず、
不思議と孤独感や不安感は覚えなかった。

??「――ねぇ。キミ、寒くないの?」

そこには気付けば、一人の少女が立っていた。
銀杏を落とした川のように、さらっとして綺麗な金色の髪。
大きな鳶色の瞳は瑞々しい果実で、すらりと伸びた手足は稲の穂のようにしなやかだった。
反町はその少女を知っていた。

反町「穣子さん。……俺は、本当に貴女の事が好きだったのでしょうか……?」

反町が幻想郷で一番最初に親しくなり、そしてそのまま恋仲まで発展した収穫と豊穣の神。
神にも関わらず素性はとても純朴で愛らしい穣子を、今や反町は直視できなかった。

穣子「……大丈夫。あなたは、昔からずうっと私を信じてくれました。
    ありがとう。ずっと、ずっと……会いたかった」

――穣子は、優しく反町に語り掛けた。
普段の子どもっぽい口調とは違う、穏やかで大人びた佇まいは、
本物の女神のような(本物の女神なのだが)を想起させた。

反町「昔から……?」

穣子「ええ。だから、私達は巡り合えた。そして、きっとこれからも……」

穣子はそれだけを言い残すと、秋の色に解けていった。
――決して終わる事の無い紅葉の雨が降り注ぎ、永遠の豊穣を喜ぶ楽園の中。
反町は再び孤独に取り残された。

833 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/27(月) 00:39:23 ID:???
*****

ブロロロロ……

アリス「……フランス紀行も中々悪くなかったわね。
    私としては都会派の象徴・パリに行けなかったのが心残りだけど」

早苗「パリは良いですよ! 何故ってロンドンはどんよりしてるけど、晴れたらパリですし!」

アリス「フフ……その程度の知識、私も知っているわ。カルメンは麺よりもパエリアが好きなのよね?」

早苗「おお、それを先に言われちゃうとは。アリスさんってやっぱり博識ですね! 私、尊敬しちゃいます!」

反町「――あれ。俺、夢を……?」

反町は目を覚ました頃には、空港へと向かう車内での会話は程ほどに盛り上がっていた。
集団生活という名の荒療治を経て、何だかんだで最低限のコミュニケーション能力を身に着けたアリスさんも、
今ではある程度は早苗と馴染んで雑談に興じていた。

静葉「……反町君。もうすぐ空港に着くそうよ」

反町「静葉さん。ありがとうございます。俺、結構眠って……」

静葉「ええ、グッスリと眠っていたわ。最近あまり、眠れていなかったんじゃないかしら?」

反町「はい。まあ……色々悩み事とか、ありまして」

834 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/27(月) 00:40:45 ID:???
5人掛けのコンパートメントで、反町の隣に静葉は座っていた。
向こうには穣子がアリスさんと早苗の隣、反町とは斜め正面の位置で押し黙っている中。
――反町の『悩み事』を知る静葉は、穣子に悟られないような小さい声で、不意にこう囁いた。

静葉「この前の試合を思い出してみて。貴方は、貴方が思っている以上に力を持っている。
   それを正しく認識して使う事が出来るなら。……だから、自分自身を信じて。一樹君」

反町「静葉、さん……?」

静葉「――本当は、私に出る幕なんて無かったもの。貴方は優しいから色々と考えるでしょうけど、
    今だけは考えなくても良い。……だから、フランスを発つまでに、あの子に答えを示してあげて」

反町「静葉さん、待ってください。俺はまだやっぱり分からない。答えって一体……!」

静葉「あ〜。楽しい学校生活ももう終わりかぁ。これからウン十年間も社会の歯車になるくらいなら、
   もう人生終わりにしちゃおうかなぁ〜♪」チャキッ

穣子「え!? お姉ちゃんまた死んじゃうの!? いやー、死なないでぇー!?」

反町が静葉の真意を聞こうにも、これ以上は許さないとカッターナイフを振り回されて分からない。
ただ一つ確かなのは、静葉が反町と穣子との間に抱える問題を知り、理解した上で。
――自らの想いを押し殺してでも、二人が幸せになれる方法を考えてくれているという事だけだった。

835 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/27(月) 00:48:49 ID:efozeoc6
すみません、後半部分を書き直していたら今日中に終わらなかったので、続きはまた今度にします。
ただ、次のパートで反町の章は終わりにして、鈴仙の章に戻る予定です。
また、容量が500kbを越えたので、スレタイも募集させて頂きます。

【】鈴仙奮闘記37【】

の形で書いて提案して頂ければ大変嬉しいです。
次スレは、鈴仙の章に戻って、ザガロ達一行+一部スウェーデンメンバー(ブローリン等)が加わった、
サントス戦が中心になると思います。

それでは、本日も遅くまでお疲れ様でした。

836 :森崎名無しさん:2016/06/27(月) 01:01:17 ID:???
【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
【ブルーツ波】鈴仙奮闘記37【大放出】
【ポーピー】鈴仙奮闘記37【デデーン】
乙でした

837 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 00:44:47 ID:g5cRU4+s
>>836
乙とスレタイ提案ありがとうございます!
反町の章が結構重い感じになっちゃったので、
鈴仙の章Aは割と軽いノリで行きたいと思ってます。

838 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 00:46:08 ID:g5cRU4+s
早苗「さて……私は日本に向かいますので、ここで暫しのお別れですね。
   皆さんは確か、これからブラジルに行って、鈴仙さんのリオカップに合流するんでしたっけ?」

静葉「ええ。大会スケジュール的には大体2回戦……サントス戦が始まる前には合流する感じかしらね」

早苗「そうですかぁ。私はこれからあの変なTシャツコーチの変な特訓を受けると思うと、気が重くなりますよ」

アリス「ラズリーと名乗る謎の女コーチだったわね。……今の全幻想郷代表の様子は随分と興味深いわ。
    これまでには無い人物が暗躍して、これまでには無い陰謀が蠢いている。
    ――でも、良かったのかしら? 立場上は敵である私達に、色々と教えてくれたのは有り難いけれど」

早苗「――少しでも、この前の試合の罪滅ぼしになるかもしれないと思いまして。
    ……でも、まぁ。私なんてどうせあのそうそうたるメンバーだったらほんの端役ですし、
    秘密主義の紫さんからはなーんにも情報は入ってこないし。
    多分、この位しゃべっちゃっても全然大丈夫だと思います。……あ、私の飛行機、来ちゃいました」

――そして空港の搭乗口で、反町達一行と早苗は別れた。
待合室でこれからの事を少しだけ語り合い、暫く経って別々の飛行機へと乗る。
早苗は日本。反町達はブラジル。フランスの地で偶然出会った彼らは地球の反対側へと離別する。

早苗「皆さん。こんな私にもフランスで仲良くしてくれて、本当にありがとうございました。
    お蔭で神奈子様達にも沢山、楽しい思い出話が出来ると思います。
    ううん、楽しいだけじゃない。色々な事を、勉強する事が出来ました」

839 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 00:48:10 ID:???
律儀な早苗は、別れ際にメッセージを残してくれた。

早苗「アリスさん。貴女は不器用だけど、トモダチを想う心の熱さだけは本当に凄いと思いました。
   皆で笑顔で幻想郷に帰れた後も、きっとトモダチになって下さいね?」

アリス「さ、さあ。どうかしら。考えてあげるわ(わ、私にもようやく、ボール君以外のトモダチができた……?
     どうしよう。今まで散々トモダチ欲しいって言ってたけど、いざ本当にできそうだとちょっと怖い……)」

早苗「静葉さん。貴女とは妖怪の山の同郷ではあるけれど、ここで色んな側面を知る事が出来ました。
    貴女の高い知識と緻密さは本当に頼りになりました。……主にペーパーテストの時に」

静葉「居眠りは関心しないわ。夜更かししないで、きちんと寝なくちゃ駄目よ?」

早苗「穣子さん。普段は元気一杯だけど、皆の事を沢山考えていますよね。
    だけど、考えるだけで抱え込みすぎちゃあダメですよ?」

穣子「うん……ありがとね、早苗ちゃん」

早苗「反町君……」

反町「……………」

そして、最後に早苗は反町に向き合った。昔からずっと反町を見ていた早苗は、
反町に対して言いたい事が沢山あった。しかし、早苗はここで思わぬ行動を取った。

――ぺしっ。

反町「あいたっ」

840 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 00:54:20 ID:???
早苗は挨拶の代わりに、反町の頭をぺちんと叩いた。
本気で殴られた訳では無いので痛みはないが、それでも不意を突かれた事にびっくりして後ずさる。
そんな反町を見て、早苗は笑顔で、一言だけ言いたい事を言う事にした。

早苗「言いたい事を言わずとも、言葉は伝わる。貴方が教えてくれた事ですよ、反町君?」

早苗はこれまで反町の無言の言葉に感銘を受け、刺激され、そして教えられてきた。
神や妖怪では無く、同年代の少女だからこそ、早苗は反町に対して等身大のエールを送れた。
そして――ここで漸く、バス内での静葉の視線が、あの時から見ていた夢が、これまでの自分の人生が、
目の前に居る少女の淋しげな後ろ姿へと繋がった。

反町「……穣子さん」

穣子「一樹、君……」

だから、早苗が去ってからすぐに、反町は意を決して穣子に声を掛けた。
穣子は一瞬だけ目を見開くも、その後反町の意志を察して真剣な表情を作った。

静葉「(――分かってくれた)……アリスさん。私達ちょっと外しましょうか」

アリス「え? 何で?」

静葉「(この人、悪い人じゃないのは充分分かったけど、本当に空気が読めないのね……)
    ――良いから、行きましょう。フランスみやげで、 しゃぶしゃぶ とか一緒に買いましょう」

アリス「え!? 一緒にお買い物!? それってあの、『リアルが充実している人』のみが体験できるという、
    恍惚めいた神聖体験の事……!? 行く、是非行くわ!」

静葉「――そう、良かった(……『皆』ももうすぐ来る事でしょうし。頑張るのよ、反町君……)」

841 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 00:55:35 ID:???
早苗が去り、静葉とアリスさんが自然と反町から離れたため、待合室は暫くの間、反町と穣子の二人きりになった。
沈黙が場を支配する中、口火を切ったのは穣子だった。

穣子「考えてくれたんだよね。色々と……」

反町は何も言わなかった。しかし、その無言はこれまでのような嫌な無言ではない。
彼はフランスでの修行で、言いたい事を言わずとも自分の意思を伝えられる術を身に着けていたのを、
静葉や早苗のお蔭で思い出していた。

反町「――――」

ぎゅっ……。

穣子「ふ、ふええっ!?」

だから反町は、穣子の呼びかけに答える代わりに、彼女の手を握った。
手を握った事は初めてでは無いし、それ以上の事をした経験だってある。

反町「………!」

じっ……。

反町は次に、穣子の瞳をしっかりと見た。
絶対に離さない。だけど、絶対に後悔しない。後悔させない。
彼の無言のメッセージは、穣子にも確かに伝わっていた。

穣子「――無理だよ。私達、きっとずっとは幸せになれないよ……。
    幻想の世界と現実の世界とは決して交じり合えないんだよ、やっぱり……」

842 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 00:56:42 ID:???
反町「……」

反町は首を横に振った。確かに、今の自分にはその為の方法は分からない。
だけど、自分達は一人じゃない。二人でも無い。
自分達には、一緒に悩んで、一緒に戦ってくれる仲間達がいる。
それを伝える為に、反町は続けて――。

反町「―――――」

スッ……。

穣子「え? 後ろ……?」

反町は、黙って後ろに向かって手を差し出した。その先には――。



ナポレオン「おいソリマチィ! さっさと抱いちまえー! 男だろー!」

ピエール「……サプライズで空港まで見送りに来たつもりが。これでは俺達が邪魔物みたいだな」

ボッシ「なに言ってるんだよピエール。ソリマチ達がそんな水臭い事言う訳ないって!」

ルスト「今は、どう見てもお取込み中ではあるがな……」

アモロ「ありがとう皆! 僕――僕達、絶対次の大会までに強くなるよ!!」

ジョルジュ「フランスユースのチームワークは世界一と。そう呼べるようになってやるぜ!」

ドゴール「俺達も、ピエールに頼り切りにならないDFを目指す!」

ブラボー「俺もだ! もうピエールにばかり負担を押し付けないぞ!」

843 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 00:58:37 ID:???
……自分達には、仲間が居る。それも一人では無く、沢山の『トモダチ』が。
そして、何があろうとも、『トモダチ』の絆は決して無駄にはならない。
反町はそれを、フランスでの学校生活で。文化祭で。サッカーの試合で。
充分に学んで来たのを思い出していた。

反町「…………」

穣子「……うん。ゴメンね。私、忘れちゃってた」

……俺だって、早苗さんに引っ叩かれるまでは気付かなかったさ。
そんな情けない本音を敢えて隠し、反町は穣子を優しく抱き留めた。
級友達の祝福やからかいの声をバックに、反町は無言で指を空へと向ける。

反町「(穣子さんが不安に思う気持ちは正しい。そして、仲間が居るから大丈夫と、
     楽観的に考える俺は間違っているかもしれない。でも、それを考えるのは俺じゃなくても良い)」

静葉「(普段は明るくリードできる穣子。ふとした瞬間に無言で傍に居てくれる反町君。
    ……やっぱりお似合いね、あの二人)」

アリス「(え? 今どうしてこんなに盛り上がってるの……? 分からない。
     皆の楽しいと、私の楽しいが一致しないよぉ……?)」

反町は言いたい事を言わない。その代わり、自分に出来る精一杯の仕事をこなす。
これまでもそうして来たし、これからも、そうしていき――自分を信頼してくれる仲間を増やす。
仲間が楽しく居られる空気を創る。その事できっと、理想論めいた大きな夢だって叶う筈だ。
反町はそう信じて、全てを自らの翼として飛び立つ事を誓った。

844 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 01:03:55 ID:???
穣子「……一樹君。ごめんね。……でも、ありがとうね。――ずっと、ずっと一緒だよ」

反町「…………」

泣きじゃくる穣子を、反町は力強く抱きしめた。
言いたい事を言わずとも、自分にはこの全身がある。魂がある。それだけで充分だと思った。

反町「(俺は……穣子さんが好きだ。でも、静葉さん、アリスさん、フランスで得た仲間、早苗さん。
     これから出会う皆との絆も大事にしたい。だったら、俺は……それを繋ぎとめられるような。そんな存在になる。
     そして、穣子さんと幸せになれて、皆が笑いあえる、和を大切にできる。
     そんな素敵なチームを、この秋空(オータムスカイ)の下で作りたい。いや――作ってみせる。これが、俺の目標だ!)」


*****



ゴオオオオ……ッ。

早苗「(同じ場所に居れないのは残念だけど、私には分かりますよ、反町君。
    ……きっと、今の貴方は穣子さんだけじゃなく、多くの信頼できるトモダチに囲まれて、笑っているに決まってます)」

反町達よりも一足先に空高く飛んだ早苗もまた、彼らの幸せを心から願っていた。
そして――これから自分に待ち受ける暗雲に対しても、彼らのような明るい心を持ち続けたいと思った。

早苗「(私じゃあ魔理沙さんの代わりになれないのは分かってる。
    でも、私だって、貴女に追いつきたいと思い続けたライバルの一人です。だから、待っててくださいね……霊夢さん)」

やがて、反町達も空に向かって旅立つだろう。それは自分には感知できぬ、全く新しい物語。
だが、その物語の事を、これまでと同様に愛したい。早苗はそう思って、窓から見える秋空を見送った。

845 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 01:06:21 ID:???


                かくして、少年少女の愛と友情の物語は一旦の結末を迎えた。

              無論、彼らの先に待ち受ける困難は、生易しい言葉で語れはしない。

             だが、彼らは同時に、言葉以上に大事な物がある事を、この旅で学んだ。


               ――そして、物語は西欧の地を離れ、再び約束の地へと収束する。

               無言の愛と友情を学んだ彼らは、『彼女』に対し一体何を齎すのか。

                  その全ては依然、この物語を司る女神に委ねられていた。



                                                     −反町の章 完−

846 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 01:08:30 ID:???


*反町の章クリアボーナスとして、主人公キャラの反町、静葉、穣子、アリスさんの全能力が+1されます。
*また、穣子との好感度ボーナスとして、反町と穣子の高低の浮き球が+1されます。
*更に、反町と穣子の最大ガッツが+50されます。
*更に、穣子と反町が判定時、季節は秋(=秋ジスタ発動可)になります。
*静葉との好感度ボーナスとして、静葉の高い浮き球が+1されます。
*アリスさんとの好感度ボーナスとして、アリスさんのファンタジスタフラグが進行した…かもしれません。



847 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/28(火) 01:10:50 ID:g5cRU4+s
…と、言った所で今日の更新はここまでです。
次回から久しぶりの鈴仙パートに移りますが、容量も511kbとほぼいっぱいなので、次回は新スレで更新したいと思います。
スレタイ案がありましたら、引き続き募集しますので、

【】鈴仙奮闘記37【】

の形で書いて提案して頂ければ大変嬉しいです。
それでは、本日も遅くまでお疲れ様でした。


848 :森崎名無しさん:2016/06/28(火) 17:01:30 ID:???
【ウサギと】鈴仙奮闘記37【ウナギ】

849 :森崎名無しさん:2016/06/28(火) 18:24:08 ID:???
【かばやきは】鈴仙奮闘記37【おいしい】

850 :森崎名無しさん:2016/06/28(火) 20:02:53 ID:???
【フランス組】鈴仙奮闘記37【参戦】

851 :森崎名無しさん:2016/06/28(火) 22:13:59 ID:???
【秋空と】鈴仙奮闘記37【土用の鰻】

852 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 01:23:44 ID:xfnCvXu6
落ちていない気がするので、新スレのURLを貼りつけます。
【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1467125220/

これからも拙作を宜しくお願いします。

853 :森崎名無しさん:2016/09/19(月) 19:40:55 ID:???
うめ

854 :森崎名無しさん:2016/09/19(月) 19:41:56 ID:???


855 :森崎名無しさん:2016/09/21(水) 20:33:57 ID:???
うめ

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