キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/03/26(土) 12:24:01 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1455897713/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!
しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止める者は、
これまでの経験で混沌たる狂気を溜め込み成長した鈴仙以外に居ない。
だからこそ、鈴仙は次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、
その狂気をもって純狐を倒し、世界を救って欲しい……と。
鈴仙は最初は戸惑いつつも、中山により自身の成長と覚悟を悟り、最後には永琳の願いを受け入れる。
そして、幻想郷の秩序の変革を狙う『プロジェクト・カウンターハクレイ』にて
編成された新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
そして修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
ブラジルサッカーの登竜門・リオカップで華々しい初勝利を挙げた。
一方その頃、鈴仙と志を同じくして新チームに入った、
元妖怪の山FC所属の反町と秋姉妹は、フランスのサッカースクールにて個人技の開発に努めていた。
フランスユースのメンバー達やアリスさん、そして謎の転校生(予定)を交えた学園生活の行方は……!?
588 :
森崎名無しさん
:2016/06/02(木) 10:11:39 ID:???
>やっとボール奪っても生っちょろいパス出すと世代最強レベルのパスカットで奪われる
生っちょろいパス(パス値54のワンツー)
589 :
森崎名無しさん
:2016/06/02(木) 17:38:42 ID:???
ダイス分追加で言うと60と63の生っちょろいワンツーやな
590 :
森崎名無しさん
:2016/06/02(木) 22:17:13 ID:???
生っちょろいとはいったい……ウゴゴゴ
591 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/03(金) 01:20:11 ID:hpelRHzI
>>588-590
アリスさんのパスカットはまだ伸びる余地があるので、鍛えれば世界最強にもなれますね。
ピエールと早苗さんのワンツーは本スレ換算で大体73〜74位なので、アルシオンとかと比べると生っちょろいです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★早苗→ワンツー 54 ( ダイヤ3 )( 5 + 1 )=60
ピエール→ワンツー 54 ( ダイヤ3 )( 4 + 5 )=63★
★ナポレオン→パスカット 51 ( ダイヤ2 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=58
アリス→パスカット 55 ( ハート7 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)+(上海人形カット+3)=67★
≦−2→レジスタンスボールに。
バシュウッ、バシュウウウウウッ!
早苗「(ピエール君のリターンも完璧! ナポレオン君も振り切った。あと少しで……!)」
過去に守矢みらくるずで共にプレーをした縁もあり、早苗とピエールのコンビネーションは完璧に近かった。
二人の個人技が絶妙に交じり合い、ボールは無事に前線へと運ばれる……かと思ったが、
空気を読んでか読まずか、その想定を見事にぶち壊しにする存在が二人の前に現れた。
アリス「駄目ね……ああ、全然駄目駄目ね!」
バァァッ! ……パシュンッ! ―――スタッ。
実況「あ〜っと! ここでアリスさん選手の絶技が光る! 人形じみた奇怪な動きで、
早苗選手達のワンツーを見事に封殺! レジスタンスの攻撃はまだ続く!」
早苗「あ、あんた一体何なんですかさっきから!?」
アリス「フフフ……。さすらいのサッカーウーマン……とでも名乗っておこうかしら?
良かったら、トモダチになってあげても良いわよ」
早苗「いや、別に名前は知ってますし、そーいう住所不定的なトモダチも結構ですし……。
――って、そんな事言ってる場合じゃないわ! 早く止めないと……」
592 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/03(金) 01:23:02 ID:hpelRHzI
アリス「もう遅ーい! でもドリブル突破は今回はしないわ。ここは……それっ、反町!」
グワァッ、バシュウウウウウウウウウウ!
実況「そしてアリス選手は間髪入れずにパス! 岬選手が入って来れない左サイド側に縦パスです!
ピエール選手が動けない今、パスに入れるのは生徒会チームのMF、ネール選手とモーリス選手の2名のみ!
これが通れば、反町選手にボールが渡り得点チャンスです!」
ネール「くそっ、あんなイカれた女に負けるか!」
モーリス「ファンタジスタのまがい物位、俺達でも……!」
バッ! ババッ!
アリス「幾ら私がまがい物でも、私とボールくんとの友情は真実。これが私の――私達の『アーティクルサクリファイス』よッ!!」
先着2名様で、
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ネール→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
モーリス→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→反町、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがフォロー)(ジョルジュがフォロー)(岬がフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
なし。
593 :
森崎名無しさん
:2016/06/03(金) 01:34:30 ID:???
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 (
ダイヤ3
)(
3
+
5
)=★
594 :
森崎名無しさん
:2016/06/03(金) 01:35:36 ID:???
★ネール→パスカット 51 (
ハート10
)(
3
+
4
)+(人数補正+1)=
モーリス→パスカット 51 (
ダイヤA
)(
2
+
3
)+(人数補正+1)=★
595 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/03(金) 01:44:25 ID:hpelRHzI
★アリス→アーティクルサクリファイス 55 ( ダイヤ3 )( 3 + 5 )=63★
★ネール→パスカット 51 ( ハート10 )( 3 + 4 )+(人数補正+1)=59
モーリス→パスカット 51 ( ダイヤA )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=57★
≧2→反町、パスキャッチ。
バシュウルルルルルッ……パァンッ!
ネール「ボールが浮き上がった!」
モーリス「凄い技術だ。あいつ、ただのドリブラーじゃなかったのか!?」
アリス「私を見くびって貰っては困るわね。友情には燃えても、クールな知性と完璧な技術は疎かにしないと決めてるの」
実況「アリスさん選手、冷静と情熱を兼ね備えた見事なパスで、当初の目的通りにボールを反町選手へと繋ぎます!
そしてこれは即ち、レジスタンス側にとって同点のチャンス! 試合は後半21分、点を取るなら今しかないぞ、レジスタンス〜!」
反町「(漸くここまで来た! 後はどう決めるか、だな。ナポレオンはまだ上がり切れていないけど、
零れ球のフォロー位はできる位置にいる。攻めの駒が俺とボッシと……後は少し後ろの静葉さんになるか。
ボッシへの警戒は俺よりも低いが、それでも完全にフリーとまでは行かなさそうかな。
――さて。どうする反町一樹。ここは正念場だぞ……!)」
A:低い浮き球を貰い、「ポイゾナスオーバー」で決める!(威力:63)250消費
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費
C:ボッシに、「ネオサーブルノワール」を撃って貰う。(威力:59)
D:静葉に「無回転落葉シュート」を売って貰う。(威力:57)
E:このままバイタルエリアでボールキープ。ナポレオンや静葉が上がるのを待つ。
F:その他 ドリブル突破で一対一を狙いたい場合や、ボールキープでナポレオンを待つ場合はこちらで
反町のガッツ:410/820
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
596 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/03(金) 01:45:43 ID:???
…と、いったところで今日の更新はここまでにします。
597 :
森崎名無しさん
:2016/06/03(金) 05:30:40 ID:ATeVqDiQ
B
598 :
森崎名無しさん
:2016/06/03(金) 09:32:38 ID:Ofm/otCs
B
乙でした
599 :
森崎名無しさん
:2016/06/03(金) 15:14:52 ID:???
>アリス「フフフ……。さすらいのサッカーウーマン……とでも名乗っておこうかしら?
> 良かったら、トモダチになってあげても良いわよ」
どうしようちょっとカッコいいと思ってしまった
600 :
森崎名無しさん
:2016/06/03(金) 17:18:01 ID:???
アリスさんは元からかっこよくて、人里で人形劇とかもやっちゃう優しいお姉さんデスヨ?
601 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/04(土) 03:50:57 ID:???
気付いたらこんな時間でした(汗)ちょっとだけ更新します。
>>599
アリスさんが人気者になれて良かったです。
>>600
つまり今のアリスさんは原作に忠実…?
602 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/04(土) 03:52:09 ID:???
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費
反町「(単純なパワーで言えば『ポイゾナスオーバー』が確実だけど……)
――ここは、絶対に決めてやる……!!」
ウワアアアアアアアッ……!
実況「なんと反町選手、この得点タンスに対し直接グラウンダーシュートで対抗する気だ!」
中西「ちいいっ。そんな簡単にゴールが決まる程、ワシらの仕事は甘くないわ!」
バババッ!
反町「(……いくぞ――『スコーピオンドライブ』!)」
バッ、シィィィン! ――ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!
603 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/04(土) 03:53:25 ID:lzE9dL0k
先着3名様で、
★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★マルシャン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
フェルベール→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中西→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがねじ込み)(ナポレオンがねじ込み)(モーリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボッシがねじ込み)(ナポレオンがねじ込み)(レジスタンスのコーナーキック)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)
中西のマークがダイヤ・ハートで「突っ張りディフェンス(+3)」が発動します。
604 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 04:38:10 ID:???
★反町→スコーピオンドライブ 62 (
ハート5
)(
2
+
4
)=★
605 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 06:32:23 ID:???
★マルシャン→ブロック 52 (
ダイヤ9
)(
3
+
2
)+(人数補正+1)=
フェルベール→ブロック 52 (
ダイヤJ
)(
6
+
5
)+(人数補正+1)=★
606 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 06:42:56 ID:???
★中西→パンチング 59 (
ハートQ
)(
4
+
3
)=★
607 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 11:06:37 ID:???
うーん
608 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 11:27:56 ID:???
終わってみれば反町が一人で試合壊してたな。
気絶して前半働かないで、
決まるはずのシュート外して、
成功して当たり前のポストプレイしくじって、
励まして貰って出したワンツーは通せず、
最後のチャンスのシュートは普通に力負け。
俺だったら恥ずかしくて明日から町歩けねえわコレ。
609 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 13:55:57 ID:???
Mレベルに換算して3位かな
610 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 15:17:52 ID:???
「強烈な〜」って必殺シュートには乗らないんだっけ。
611 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 15:19:19 ID:???
あの熱い描写からのこの敗北は悔しいけど仕方ない、切り替えてこう
覚醒する機会が増えたと思えばいいさ
612 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 16:22:04 ID:???
誰も実況のセリフの得点タンスに触れてない件
613 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 18:00:01 ID:???
熱い展開だったしアリスさんのファンタジスタフラグ勿体ないから負けたままストーリー進まないかなぁって無い物ねだり
614 :
森崎名無しさん
:2016/06/04(土) 21:38:30 ID:???
穣子はもう前に配置しちゃっていいよね
もしスカイラブでポストプレイ出来るならそれでアリスさんかナポレオンに落とす
あるいは多分ノーマークというところをNERATTE秋の大三角を打つももいいかも
615 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 01:41:10 ID:xzJA8fMk
>試合について
点差は1点差になってますし、まだ逆転の芽はあるので続行します。
ただ、ここで更に失点し2点差になった場合はゲームオーバーにしようかと思います。(再開地点は投票で決定)
ゲームオーバーにする際は、なるべく判定時にその旨書き入れるようにします。
>>610
本スレでもトクシックインパクトに強烈なシュート補正は付いてなかったので、
必殺シュートには乗らないこととします。
>>612
これは恥ずかしい……得点チャンスでしたね(汗)
>>614
スカイラブでできるのはタックル、パスカット、ブロック、クリアですね。
616 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 01:42:34 ID:xzJA8fMk
★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ハート5 )( 2 + 4 )=68★
★マルシャン→ブロック 52 ( ダイヤ9 )( 3 + 2 )+(人数補正+1)=58
フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤJ )( 6 + 5 )+(人数補正+1)=64★*減衰!
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ハート5 )( 2 + 4 )+(減衰-1)=67★
★中西→パンチング 59 ( ハートQ )( 4 + 3 )+(突っ張りディフェンス+3)=69★
≦−2→生徒会ボールに。
バシュルルルル……ッ!
反町「(しまった! 狙いを定め過ぎて力が入り切らなかった……!)」
反町は蹴り終わった直後、シュートの失敗を自覚した。
先程決まる筈だったシュートを枠外にしてしまった事実は、彼を必要以上に臆病にしていた。
狙いを定める事を意識しすぎて、パワーとシュートコースの鋭さが疎かになっていたのだ。
フェルベール「確かに精度は凄いが……これではシュートではなく、パスだ!」
バッ! ……バチイイッ!
中西「ようしナイスや! これなら……そらァ!」
ドンッ、バチイイイン!!
反町「くっ……!」
それ故、反町のドライブシュートは軌道を読まれたフェルベールによって、その残された威力すらも減衰され。
ゴール前に仁王立ちした中西の突っ張りによって、完全に防がれてしまう結果となった。
ボルン「ヘヘッ、残念だったな。……それっ、ミサキ!」
バシュウウウッ!
617 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 01:44:50 ID:xzJA8fMk
実況「ボールをフォローしたボルン選手、そのまま前方へとボールをクリア!
これには先程のワンツーにより陣形を乱したピエール選手、早苗選手に代わって、
比較的手の空いていた岬選手がフォローに向かいます!」
岬「……僕はかつて、自分の知恵や立ち回りが馬鹿らしく思える位に優秀な人物の下で働いて来た。
そこでは色々な経験をした。煮え湯を飲まされた時もあって、考え方を改めた事も多かった。
だけど、それでも決して変える気が無い考え方が一つある。それは……」
静葉「――『人間の感情とは即ち、損得勘定の上に成り立っているに過ぎない……』かしら?
それなら、ここまでの貴方の一連のプレーを見ていて理解出来たわ」
岬に並んでボールカットへと向かうのは、先ほどの得点チャンス時に、やや後ろ目の地点で待機していた静葉だった。
ふと独り言ちた岬の言葉に応じながら、彼女は最後の可能性を捨てずに走っていた。
岬「正解さ。……ただ、ひとつ誤解をしないで貰いたいのは、決して僕は人の感情を軽視している訳じゃない。
僕は君たちの怒り、悲しみ、そして『愛』とやらが厄介な代物であると理解しているし、それを馬鹿にする気持ちも一切ない。
あくまで、その感情っていうのは、皆が思う程そんなに綺麗な物じゃないと言いたいだけさ」
静葉「……私を揺さぶっているつもりかしら?」
岬「まあね。君達が言う反町君への『愛』やら『信仰』とやらも、きっとそうなんじゃないかと思って。
結局は、自分を良い気分にさせてくれる。自分の神格を確固たるものにしてくれる……。
そうした即物的な利益のやり取りこそが、愛や信仰の真実の姿じゃないかってさ。
――ねえ君。正直に言ってごらん。……二回もゴールを外した反町君の動きを見て、君。ガッカリしたんじゃないかなぁ」
静葉「……!」
618 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 01:48:09 ID:xzJA8fMk
静葉は理知的で冷静な神だった。それに加えて元々の信仰不足も相まって、
彼女は無意識的にも意識的にも、物事について打算的な考えを持っていなかっただろうか。
例えば、反町が自分を好いてくれれば、自分への信仰が困る事は無い。
更には、そんな反町が活躍してくれれば、自分への信仰はもっと集まるのではないか……と。
その仮定の上で言えば、反町の不振を見た静葉は、彼に対して失望の念を抱いてしまい――。
穣子「一樹くーーーーーん! チャンスはまだまだこれからだよーーーーっ!」
静葉「(――あの何も疑う事を知らないような純朴な声は……穣子!)」
――そんな時に、岬に向かって必死に駆けていく穣子の姿が見え、静葉の黒い思考は中断された。
オータムスカイラブをするには、距離が離れすぎているが、単身カットに行く事ならできる。
そう思ったらしい彼女は持ち場を離れ、岬の放つパスコースに遠くから割り込もうとしていた。
そして同時に、静葉は理解した。何故反町が、この妹に対して惹かれているのか、その理由を。
静葉「……私達の感情が、損得勘定で揺り動かされるようなものであるならば。
それは決して、感情とは呼べない。貴方が恐れる必要のある、怒りとか悲しみは起こり得ない。
当然、それを貴方みたいな第三者が分析して、その正体が損得勘定であると解釈する事はできる。
――だけど、それはあくまで筋の通った解釈に過ぎない。真実とは限らない。
今、私が――私達がこうして動いている事の全てを証明できるとは、限らない……!」
バッ!
静葉は黒い感情を覚えてしまった自分への後悔を胸に、大きく飛んだ。
妹には負けてしまうだろうが、今からでも負けたくないと思った。
穣子「私達だって、一樹君だって、他の皆だって全知全能の神様なんかじゃない。
悪い所は沢山あるし、困ってしまう事だって沢山ある。
だけど、互いの悪い所は認め合って、決して否定なんてしちゃいけない。
互いに困っている時は、手を取り合わなくちゃいけない。
――それが愛なんだよ。互いを信じあう、本当の信仰の心なんだよ……!」
619 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 01:49:30 ID:xzJA8fMk
穣子はやはり、静葉よりも大きく飛んでいた。そして何より美しかった。
――岬はあの姿を見てもまだ、彼女の愛を損得勘定の織りなす幻想と嘲笑うだろうか。
だとしたら……彼は本当に可哀想だと静葉は思った。最もらしい理屈に埋もれ、本質を見誤っていると思った。
ジョルジュ「勝手に熱くなってる中悪いが。俺達もいるぜ!」
ブラボー「所詮数合わせにしかならねぇだろうが、俺達の気持ちだって本物だって事、分かってくれよな!」
何時の間にかフランスで得た仲間達が加勢に来てくれた。
これで岬が前線の美鈴にまでパスを出すには、合計4人のパスカットを越えなくてはならない。
岬はこれ以上の言葉は不要と、その内心を悟られぬようなポーカーフェイスのままで――。
岬「……決めるよ。『グリーンカットパス』だ!」
グワァァッ、バシュウウウウッ!
――彼なりの信念を籠めたパスをもって、静葉達の言葉に応じてみせた。
620 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 01:51:18 ID:xzJA8fMk
先着3名様で、
★岬→グリーンカットパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★静葉→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
ジョルジュ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★ブラボー→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
穣子→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→美鈴、パスキャッチ。しかしまだ終わらない!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ピエールがフォロー)(カイエがフォロー)(ボッシがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
静葉のマークがダイヤで「フォールカット(+2)」が発動します。
穣子のマークがダイヤで「オヲトシハーベスター(+2)」が発動します。
621 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 01:54:10 ID:???
★岬→グリーンカットパス 56 (
ダイヤ8
)(
5
+
3
)=★
622 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 02:05:42 ID:???
★静葉→パスカット 52 (
スペード9
)(
4
+
3
)+(人数補正+2)=
ジョルジュ→パスカット 48 (
クラブ9
)(
5
+
5
)+(人数補正+2)=★
623 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 02:12:02 ID:???
★ブラボー→パスカット 48 (
ハート9
)(
5
+
6
)+(人数補正+2)=
穣子→パスカット 52 (
ハート6
)(
3
+
5
)+(人数補正+2)=★
624 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 02:36:20 ID:xzJA8fMk
★岬→グリーンカットパス 56 ( ダイヤ8 )( 5 + 3 )=64★
★静葉→パスカット 52 ( スペード9 )( 4 + 3 )+(人数補正+2)=61
ジョルジュ→パスカット 48 ( クラブ9 )( 5 + 5 )+(人数補正+2)=60★
★ブラボー→パスカット 48 ( ハート9 )( 5 + 6 )+(人数補正+2)=61
穣子→パスカット 52 ( ハート6 )( 3 + 5 )+(人数補正+2)=62★
バシュルルルルッ、バシュッ……!
静葉は飛んだ。ジョルジュも、ブラボーも、そして穣子も……、
鋭く地面スレスレを飛び、その後芝の抵抗力を活かして思いがけぬバウンドを描くパスを目指して必死に飛んだ。
その動きはまさしく恐るべき執念に裏打ちされており、岬は最初、誰かが完全にカットしてしまうのではないかと内心焦っていた。
しかし――。
穣子「ダメ。後一歩で届かないよぉ……!」
スカッ。バシュルルル……パシッ。
美鈴「やった! 届きましたよ、ボール!」
岬「(――そうだ。やはり僕の信念の方が強かったんだ……!)」
――しかし、岬の方が技術において彼女達を上回っていた。
パスは誰にも触れられる事も無く美鈴の下へと届いた。
彼らの執念に心を揺り動かされかけていた岬は、想定通りの展開に胸を撫で下ろしつつ、その後の展開を見守った。
625 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 02:39:01 ID:xzJA8fMk
カイエ「メイリンさん、俺、高いボールを上げます!」
美鈴「えっ、良いんですか!? いやー、悪いなぁ。お願いしますね!」
敢えてなのか天然なのか、一人のどかな雰囲気でワンツー・リターンを行う美鈴を止める者はいない。
それはつまり、最期に残ったルスト、そしてアモロが生徒会チームの主砲の攻撃を受け止める事を意味していた。
ルスト「……アモロ。分かってるな。選択の余地はねぇぞ」
アモロ「ここで決められたら、間違いなく僕達は負ける。だから全力で……だよね」
ルスト「そうだ。そしてあいつらに教えてやるんだ。ソリマチの、皆の奮闘は決して無駄じゃないんだって。
たとえ一度敗北しようとも、仲間を信じる心が希望を生み、そして勝利へと繋がって行くんだって事を……!!」
アモロ「うんっ! 僕、頑張るよ!」
アモロとルストは互いに息を合わせ、これから放たれる生徒会チーム最後のシュートに対して構えた。
そして――。
美鈴「ホイチョ〜〜! 『過頂緋龍拳』! 二発目行きますよ〜〜!」
ババババッ! グルンッ。―――バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!
実況「出た〜〜! 美鈴選手の強力無比なオーバーヘッド緋龍拳!
ルスト選手とアモロ選手が守る最後の砦へと容赦なく放たれました!
試合も間もなく後半23分を迎えクライマックスの今、生徒会チームがトドメに向かった〜〜!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」「アモロ アモロ アモロ アモロ」
626 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 02:42:06 ID:xzJA8fMk
先着3名様で、
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ドゴール→ブロック 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
ルスト→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★アモロ→たすけてルスト! 63 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(ピエールがフォロー)(アモロがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(生徒会のコーナーキック)(ピエールがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
美鈴の「過頂緋龍拳」には吹飛係数3があります。
ルストのマークがダイヤで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。
627 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 02:47:36 ID:???
★美鈴→過頂緋龍拳 62 (
JOKER
)(
2
+
6
)=★
628 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 02:55:02 ID:???
★ドゴール→ブロック 48 (
クラブ3
)(
3
+
3
)+(人数補正+1)=★
ルスト→ブロック 51 (
スペードK
)(
2
+
5
)+(人数補正+1)=★
これは酷い
629 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 03:05:47 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 (
スペード5
)(
2
+
3
)=★
今だ!パワーをアモロに!!
630 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 03:23:16 ID:xzJA8fMk
美鈴がハットトリックを決め、試合は2−4に……と、言った所で今日の更新はここまでにします。
そして、試合時間が只今後半23分で、反町は必殺シュートを撃てない程度に疲労。
一応ナポレオンやアリスさん、秋姉妹は余力を残してはいるけれど……という状況で、
敵は美鈴はガス欠ですが、ピエール、早苗、岬のMF陣が未だ健在。
ここまで来たら、流石にゲームオーバーにしてリセットしようかと思っています。
なので描写の前に、事前に投票を行おうと思います。
ゲームオーバー後の再開地点として希望する場所を、以下の選択肢から選んでください。
A:
>>595
(後半21分で2−3、反町のシュート選択)からやり直す。
B:
>>561
(後半18分で2−3、アリスさんの得点後)からやり直す。
C:
>>502
(後半14分で1−2、美鈴の必殺シュート)からやり直す。※アリスさんのファンタジスタフラグが無効となります。
D:
>>451
(後半8分で1−2、反町のシュート選択)からやり直す。(無効となるフラグはCと同じです)
E:いや、このまま試合を続行したい!
先に【3】票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
それでは、本日も遅くまでお疲れ様でした。
631 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 03:36:05 ID:jGZxYeuA
A
ぶっちゃけ入るまで何度もこのシーンやりなおせばいいだけだし
ここまでは流れ悪くなかったし
あとこの後の負けるシーンは描写ほどほどでお願いします……つーか無くてもいいくらい!
632 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 03:39:21 ID:9aUnYf5I
A
633 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 10:15:53 ID:ts9aMrOM
A
634 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 12:24:28 ID:???
よし みんなきけ。
そりまちと メイリンを トレードする。
635 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:46:56 ID:xzJA8fMk
>>631
今回はAで進行しますが、言われてみれば確かにそうなっちゃいますね。
あまり近くから再開だとペナルティ感が薄れますし、遠くから再開だとちょっとしんどいですし、
再開地点をどこからどこまでにするのは、今後考える必要があるかもです。
負けるシーンは描写したいようにさせて頂きますが、更新テンポもあるのでアッサリ目で進行したいです。
>>634
能力的には反町の方が上なのにおかしいですね…(汗)
まあその辺りは秋姉妹と同じく愛を持って見て頂ければ幸いです。
636 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:48:19 ID:xzJA8fMk
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( JOKER )( 2 + 6 )(*JOKERよりダイヤ15)=77★
★ドゴール→ブロック 48 ( クラブ3 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=55★
ルスト→ブロック 51 ( スペードK )( 2 + 5 )+(人数補正+1)=59★
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( スペード5 )( 2 + 3 )=68★
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!
ドガアアアアアアアアッ! ドゴオオッ、ドゴオオッ! ……バゴオオオオッ!
ドゴール「グワァァァッ!」
ルスト「そ、そんな。なんて威力だ……!?」
アモロ「ここで終わりなの……? そんなのって、ないよ……!?」
――ズバアッ、ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
実況「ドゴール選手、ルスト選手、アモロ選手! 今日絶好調の美鈴選手のシュートに手も足も出ない!
決まった、ゴール! 試合は2−4で、生徒会チームは再び2点差だ〜!」
美鈴「あ、アレ!? そろそろ防がれると思ったのに!?
もしかして私の実力、とうとうお嬢様を越えちゃったとか!?」
ピエール「(彼女の実力がどの程度であるかは据え置くにしても、
彼女が今日の試合絶好調である事は間違いない。
正直半信半疑だったが、まさかここまでやってくれるとは……)」
637 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:49:27 ID:xzJA8fMk
美鈴が無邪気にはしゃぐ中、ピエールは彼女の予想外の活躍に驚きつつもこの先の勝利を確信していた。
試合は残り数分で2点差。主力の反町は疲労困憊。これ以上攻めても点差を返す事は困難。
仮に1点を返されても、ピエール、早苗、岬を軸としたパスワークはそう簡単に破れない。
早苗「(これで、良かったのかな……)」
ピエールに誘われて生徒会チームに入った早苗は、勝利を目前としながら慙愧の念に思い悩みながらも――。
岬「――さあ、残りは消化試合だよ。急ごう」
早苗「……は、はい」
どこまでも冷徹で柔和な笑顔を絶やさぬ岬に手を引かれ、次のキックオフに備える事にする。
そして――。
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイッ!!
レジスタンス 2 − 4 生徒会チーム 試合終了……
638 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:50:46 ID:xzJA8fMk
実況「ここでホイッスル! 試合終了! 試合は2−4で生徒会チームの勝利!
これで学校の運営は、徹底したエリート教育を重視する生徒会の方針に委ねられる事となりました!」
反町「(そ、そんな……!)」
ボッシ「くそっ、くそっ……!」
ナポレオン「……使えねぇ奴はただのゴミ。ソイツの代わりなんて沢山居る。
――それが、世の中の道理だ。力を示せなかった俺達に、言える言葉はねぇ。黙って去るだけだ」
反町達レジスタンスは返す言葉が無い。力を示すべく敵に立ち向かい、その結果、力を示せなかった。
ナポレオンの言葉に、誰も反論する事ができないでいた。
穣子「ううっ、ぐすっ……」
静葉「(私はあの時、疑ってしまっていた。信じるべき反町君を、岬君が言ったような、冷徹な視線から評価していた……。
それがこの結果と言うならば……間違っていたのは、この私と言うべきね)」
穣子と静葉は、ただ涙を流すしかできないでいた。
しかしその中でも、一時は打算的な思考を巡らせていた静葉は、強い後悔の念を抱かずにはいられなかった。
アリス「何言ってんのよ、皆ァ……! 試合はまだ終わってない! まだ試合終了のホイッスルが鳴っただけじゃないのよ!
私達はまだ戦える。戦いはまだ、始まったばかりなのよぉ……!」
アリスさんは熱血染みた事を言っていたが、日ごろの行いが祟り、不幸にも誰にも相手にされていなかった。
639 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:52:24 ID:xzJA8fMk
反町「(俺達の想いは決して間違っていない。ただ、俺のプレーが相手より劣っていて、
相手のプレーが俺よりも優れていただけだ。……それは分かっていても、後悔してしまうな。
ああ……俺は、何を一人粋がっていたんだろうか。もう、何も話したくない……)」
そして反町は、この試合において活躍できなかった事を悔いていた。
あの時、ゴールを決めていれば。パスを成功させていれば。……不可能なたらればが積み重なって消えない。
彼は再び、言いたい事を言えない臆病な少年へと逆戻りしていた。
*****
――そしてそれから、反町と秋姉妹の姿を見た者は誰も居ない。
信仰を失い消えてしまったか、それとも山に籠り今もサッカー修行を続けているのか。
アリスさん「……フフ。今となっては懐かしいわねぇ……」
その真実を知るのは、数百年後も魔法の森にてぼっちで人形作りに精を出す、アリスさんのみぞ知る事となった。
640 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:53:46 ID:xzJA8fMk
*****************************
ででんでんででででん♪←ゲーム版2の例の音楽
BAD END 8
「アリスさんの伝説」
*
>>595
(後半21分で2−3、反町のシュート選択)からやり直します。
641 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:54:49 ID:xzJA8fMk
――皆。ダメよ。まだ諦めないで!
――皆には私がついてる。私が、幾らでも皆を立ち上がらせてみせる。
それがどんなに狂気的な事であっても、私は厭わない。だから、何があっても、諦めないで……!!
実況「……アリスさん選手、…………当初の目的通りにボールを反町選手へと繋ぎます!
そしてこれは即ち、…………同点のチャンス! 試合は後半21分、点を取るなら……」
反町「――あ、れ……?」
――気付けば反町は、再びあのフィールドに立っていた。
誰かの声が聞こえたと思えば、今までの事が無かった事になっていた。
そして足元には再びボールが置かれている。反町は今、再び運命の分岐点に立たされていた。
反町「(――ナポレオンはまだ上がり切れていないけど、
零れ球のフォロー位はできる位置にいる。攻めの駒が俺とボッシと……後は少し後ろの静葉さんになるか。
ボッシへの警戒は俺よりも低いが、それでも完全にフリーとまでは行かなさそう。確か、そんな状況だった)」
反町はこの状況を知っている。この状況を打破できる選択肢が何であるかを覚えている。
どこかの少女が引き起こした狂気的な奇跡を前に、反町は再び動いた。
A:低い浮き球を貰い、「ポイゾナスオーバー」で決める!(威力:63)250消費
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費
C:ボッシに、「ネオサーブルノワール」を撃って貰う。(威力:59)
D:静葉に「無回転落葉シュート」を売って貰う。(威力:57)
E:このままバイタルエリアでボールキープ。ナポレオンや静葉が上がるのを待つ。
F:その他 ドリブル突破で一対一を狙いたい場合や、ボールキープでナポレオンを待つ場合はこちらで
反町のガッツ:410/820
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
642 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 13:57:01 ID:???
――と、いったところで外出するので一旦ここまでです。
643 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 14:02:55 ID:ts9aMrOM
A
一旦乙です。妖夢避けに盛り塩をしよう
醤油
644 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 14:18:13 ID:9aUnYf5I
A
645 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 14:19:34 ID:B8k0HRLg
A
646 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 21:36:41 ID:xzJA8fMk
B:グラウンダーで、「スコーピオンドライブ」を撃つ!(威力:62、ポスト無効)250消費
反町「(単純なパワーで言えば『ポイゾナスオーバー』が確実だけど……)
――ここは、絶対に決めてやる……!!」
ウワアアアアアアアッ……!
実況「なんと反町選手、この得点タンスに対し直接グラウンダーシュートで対抗する気だ!」
中西「ちいいっ。そんな簡単にゴールが決まる程、ワシらの仕事は甘くないわ!」
バババッ!
反町「(……いくぞ――『スコーピオンドライブ』!)」
バッ、シィィィン! ――ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!
647 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 21:38:10 ID:xzJA8fMk
先着3名様で、
★反町→スコーピオンドライブ 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★マルシャン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
フェルベール→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中西→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(モーリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(レジスタンスのコーナーキック)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)
中西のマークがダイヤ・ハートで「突っ張りディフェンス(+3)」が発動します。
648 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 21:40:52 ID:???
すみません、BではなくAの「ポイゾナスオーバー」が選ばれています
649 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 21:41:07 ID:???
選択肢Aですよ
650 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 21:46:02 ID:???
>>648-649
すみません、勘違いしてました。
今から描写を書き直すので少々お待ちください。
651 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 21:56:55 ID:xzJA8fMk
A:低い浮き球を貰い、「ポイゾナスオーバー」で決める!(威力:63)250消費
反町「(ここは精度よりもパワーだ! 中西の巨体ごと、ゴールに押し込んでやる!)……ボッシ、俺に低い浮き球を頼む!」
バシッ!
ボッシ「お、おう!」
バシュウッ!
実況「ボッシ選手、反町選手からのパスを受け低いセンタリングを出した!
そして反町選手はペナルティエリアに向かって思いっきり飛びこみます!」
中西「ふん。粋がりおって。何度来ても同じや!」
実況「中西選手は飛び出さず、他のDF達と共に大上段に構えています!
反町選手の動きを止める者は誰もおらず、反町選手は低空オーバーヘッドの姿勢を取って……!」
反町「――『ポイゾナスオーバー』だ。これで決めてみせる……!」
グルンッ、バシュウウウウッ! ゴオオオオオオオオオオオオッ!
実況「出た〜〜! 反町選手の、『ポイゾナスオーバー』だ〜〜〜!!」
652 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 21:58:13 ID:xzJA8fMk
先着3名様で、
★反町→ポイゾナスオーバー 63 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★マルシャン→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
フェルベール→ブロック 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中西→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(モーリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがねじ込み)(ボッシがねじ込み)(レジスタンスのコーナーキック)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町の『ポイゾナスオーバー』には吹飛係数5があります。
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。(秋限定)
中西のマークがダイヤ・ハートで「突っ張りディフェンス(+3)」が発動します。
653 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 21:58:49 ID:???
★反町→ポイゾナスオーバー 63 (
ハートK
)(
1
+
1
)=★
654 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 21:59:15 ID:???
★反町→ポイゾナスオーバー 63 (
クラブ8
)(
3
+
1
)=★
655 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 22:04:26 ID:???
★マルシャン→ブロック 52 (
クラブ4
)(
1
+
5
)+(人数補正+1)=
フェルベール→ブロック 52 (
ダイヤ5
)(
4
+
6
)+(人数補正+1)=★
信仰大爆発
656 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 22:04:33 ID:???
★マルシャン→ブロック 52 (
クラブK
)(
6
+
1
)+(人数補正+1)=
フェルベール→ブロック 52 (
ダイヤ8
)(
5
+
3
)+(人数補正+1)=★
657 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 22:08:24 ID:???
★中西→パンチング 59 (
スペード4
)(
2
+
3
)=★
外伝でピエールが絡むと大概碌な事が起こらない(げっそり)
大人しく異世界行ってゾーマ倒してきてくれ
658 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 22:36:02 ID:???
ピエールは敵にしても厄介だが味方にしても厄介だからね(ゲッソリ
659 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 23:12:09 ID:xzJA8fMk
★反町→ポイゾナスオーバー 63 ( ハートK )( 1 + 1 )(*秋ジスタにより12扱い)=75★
★マルシャン→ブロック 52 ( クラブ4 )( 1 + 5 )+(人数補正+1)=58
フェルベール→ブロック 52 ( ダイヤ5 )( 4 + 6 )+(人数補正+1)=63★
★中西→パンチング 59 ( スペード4 )( 2 + 3 )=64★
≧2→反町の『ポイゾナスオーバー』が生徒会ゴールに突き刺さる!
反町「……これは、ただのシュートじゃない」
ボールをインパクトする直前、反町の直観がそう囁いていた。
このシュートには、重みがある。そう感じていた。
反町「(……このシュートに至るまで、色んな悲しみがあった。多くの事を失敗して来て、
それでも諦めたくないと俺が、皆が願ったから。だから、俺はこうして『もう一度』、シュートに行けるんだ……!)」
体験しなかった過去のビジョンを反町は幻視していた。
シュートは不発。それを追う仲間達の奮闘も空回り、最期にはチームは敗北。
そして、自分達は全てを失って……。――それはとても、とても悲しい映像だった。
しかし、悲しい中にも一つ、反町は嬉しく思った事があった。
反町「(……俺は一人じゃない。俺が失敗しても、皆は支えてくれる。
それは損得勘定だの打算的な考えでも無い。ただ、そうするのが当たり前だからそうしてくれる。
――『愛』があった。あの時俺は、愛されていた……)」
その確信があったからこそ、反町はシュートに重みを感じてもなお、
安心してその右脚を思いっきり振り抜く事ができた。
大丈夫だ。絶対に決まる。心配しなくても良い。それは自己暗示だけではなく、
周囲の皆が自分に対し、そう言ってくれるような気がした。
660 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 23:13:32 ID:xzJA8fMk
バシュウウウウウウウッ! ギュウウウウウウウウウウウウーーーンッ!!
そしてその想いはシュートに現れた。
流星の如きスピードで、ボールは生徒会チームのDF陣を吹き飛ばしながらすり抜けていき。
中西「……なんや、こなくそーーーっ!」
グウウッ、バチイイイッ!! グ、グググ……ッ!
中西「――ぐ、ぐおおおおおおっ!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
ズバアアアアアアアアアアアアアアッ!
―――ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
反町「や、やった……やっと。やっと決まったぞ……!!」
『やっと』の言葉に強い感慨を籠めながら、握りこぶしを天に突き上げてみせる。
反町は漸く掴んだ自身の同点シュートを限りなく力いっぱいに宣言した。
レジスタンス 3 − 3 生徒会チーム
661 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 23:14:47 ID:xzJA8fMk
穣子「やった、やったね! 一樹君! 凄いシュートだったよ!
ううっ……ぐすっ。私、信じてたからぁ……!」
反町「み、穣子さん! そんな風に抱き着かないでくださいよ! 流石に恥ずかしいです!」
アリス「――それだけに、あんたのシュートが凄かったのよ。そこは誇りなさいな。
(自分のドリブルゴール自慢は控えて仲間を立てる。これぞトモダチ作りのコツよね!)」
シュートを決めた反町は、実況や観客の熱狂冷めやらぬ内に、仲間達(主に穣子)からの祝福を受けていた。
反町が感じたシュートへの重みや、そこに至るまでの物語は、自然と他の皆にも共有されていたようで、
彼らは単純にゴールが決まった事よりも、自分達の信念が間違っていなかった事について喜んでいるようにも見えた。
ルスト「――とはいえ、必死なのは敵さんも一緒だ。試合時間は残り10分を切って、
試合は再び同点で降りだし。しかし恐らく、この次に決めたチームが勝つだろう。
そうなった以上、次のキックオフ。ピエール達は正真正銘の全力で俺達を潰しにかかるだろうな」
アモロ「ひ、ひいっ。……僕も、もう後一回くらいしか全力のセービングに行けないよ……!」
ナポレオン「……先にパンチを命中させた方の勝ち。まさにいよいよ不良の喧嘩染みてきたじゃねぇか。
フン、面白ぇ。――ソリマチ。次は俺が決めてやるぜ」
ボッシ「FWだったら、俺だって居るんだけどな。……ま、それはおいといてさ。
次のキックオフに備えて、簡単に動きや陣形について打ち合わせておかないか?
そりゃあ一気にガラッと変えるのは難しいだろうが、FWの選手を一部MFに置いたりとか、
その程度の動きだったら、今の間でも出来そうだと思うんだが」
静葉「……そうね。泣いても笑っても、ここが恐らく最後の攻防になるでしょうし。
それをどのような形で受け入れるかは、充分に検討の余地があると思うわ」
662 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/05(日) 23:16:33 ID:xzJA8fMk
自然と話題は、反町への祝福から生徒会チームとの最後の戦いへと変化していった。
ピエールや早苗は、ここで恐らく自身の全力を賭して向かってくるだろう。
それに対して、自分達はどう迎えればいいのか。そして、その後自分達はどう敵に向かうべきか。
検討すべき課題は山積しているが、次のキックオフまでには時間もない。
反町「(とりあえず、今の陣形を継続するかどうか位は検討する必要があるか……?)」
反町も仲間達の発言を聞きながら、自分なりの意見を纏め上げてみる事にした。
そしてその結果……。
A:この布陣で問題ない。このまま敵を迎え入れる!
B:反町をOMFにして布陣を4−4−2にし、中盤の支配力を高める。
C:穣子をボランチにして布陣を3−4−3にし、撃たせる前に取れるようにする。
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。
E:その他 何か良い作戦があればこちらで
反町のガッツ:160/820
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
(参考:現在の自軍フォーメーション)
レジスタンス:4−3−3
H−J−F Hナポレオン J反町 Fボッシ
−−−−−
−−I−− I静葉
G−−−E Gジョルジュ Eアリス
−−−−−
C−D−B Cドゴール D穣子 Bブラボー
−−A−− Aルスト
−−@−− @アモロ
663 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 23:20:05 ID:7SmifpHw
D
664 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 23:20:34 ID:7QlKJWwE
C
665 :
森崎名無しさん
:2016/06/05(日) 23:39:29 ID:iZwmmzHI
D
666 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 00:58:39 ID:fG6/m9MU
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。
反町「……俺はもう、シュートは撃てない。だったら、これから来るであろうピエールの猛攻に備えて、
中盤の数合わせになった方が効率的だ」
ナポレオン「おう、そうしろ。最後の4点目は俺とボッシの野郎に任せとけ」
ボッシ「(ナポレオン、何だかんだで俺の事、そこそこは信頼してくれてんのな……)」
穣子「あ、あの! だったら、私もMFになるよ。もうこうなったら、中盤で止めちゃった方が良いんでしょう?
それなら、私もパスカットとかタックルで力になりたいよ」
アリス「そうね。……それもアリかもしれないわ。どうせ後は1点勝負だと言うのなら、
少しでも布陣を前に置いておいた方が良い。攻撃は最大の防御とも言うしね」
ルスト「つーことは、俺達のラストフォーメーションはこうなるって訳か」
(自軍フォーメーション)
レジスタンス:3−5−2
−H−F− Hナポレオン Fボッシ
−−−−−
−I−J− I静葉 J反町
G−D−E Gジョルジュ D穣子 Eアリス
−−−−−
C−A−B Cドゴール Aルスト Bブラボー
−−−−−
−−@−− @アモロ
667 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 00:59:43 ID:fG6/m9MU
アモロ「ラストかぁ。……いよいよ、ここまで来たんだね」
ドゴール「俺達DF陣に出来る事は少ないかもしれん。だが、最期の一秒まで最善を尽くそう」
ブラボー「俺達だって、数合わせ位にはなるだろうしな、ハッハッハ」
ジョルジュ「何だってかまわない。俺達は確かに生徒会チームの面々と比べると劣等生かもしれない。
Jr.ユース大会だって、ピエールにおんぶだっこで何もやってこなかった。
だけど、俺達にだって、俺達でしか出来ない事が、きっとある筈なんだ!」
ナポレオン「その意気だテメエら! ピエールが何を血迷ってこんな対立を作ったのかは知らねぇが、
さあ武器を取れレジスタンスの野郎ども。隊列を組んで進め。生徒会共の穢れた血が、俺達のフィールドを満たすまでな!」
レジスタンス「「「「おう!!」」」」
反町「(いや、ちょっと流石に物騒じゃないか!? ……って思ったけどこれ、ラ・マルセイエーズのモジりか。
フランスって良い所だと思ってたけど、歴史的に考えると王侯貴族も農民たちも皆日向みたいな奴らばっかりじゃないのか……?)」
ナポレオンの荒っぽい演説にいよいよ士気を高めるレジスタンスチーム。(反町は若干引いていたが)
そんな中、穣子がくいと反町の袖を引っ張った。
穣子「あのね……一樹君」
反町「? どうしたんです、穣子さん?」
穣子は複雑な顔をして、反町の顔を覗き込んでいた。一体どうしたのか反町は不安に顔を顰めたが、
それを見た穣子は慌ててううんと首を振り、反町の言外の不安――負傷や疲労を否定し、こう言った。
668 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 01:01:04 ID:fG6/m9MU
穣子「あのね。この試合に私達が勝ったら、その夜。……少し、一緒に居て欲しいの」
反町「えっ……?」
突然の言葉に言葉を失う反町だったが、穣子は既にフィールドへと戻っていった。
そしてふと前を見ると、覚悟を決めた様子のピエール達生徒会チームが並んでいたため、
反町は結局穣子に話しかける事はできなかった。
*****
――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!
実況「さあ! 恐らくはこの試合最後となるキックオフです!
生徒会チームの攻撃で始まって、ボールは早速ピエール選手からサイドの岬選手へ。
そして……!」
岬「(敵はMFを増やしてきたか。だったら、ここは分断を狙って――)いきなり行くよ、『グリーンカットパス』だ!」
グワァッ、バシュウウウウウウッ!
実況「岬選手、いきなり必殺のパスを中盤に向けて放ちます!
パスの落下点は丁度静葉選手・反町選手と穣子選手・アリス選手・ジョルジュ選手の中間地点!
そしてそこにはピエール選手が駆け込んできている! 生徒会チーム、ボリュームアップしたレジスタンスの中盤を、
丁寧に分割する事で崩しにかかりました〜〜!」
669 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 01:02:05 ID:fG6/m9MU
反町「(ピエールが単騎で突っ込むかと思ったけど、避けてきたな。でも、それも仕方ない。
俺達には『オータムスカイラブタックル』があるんだ。4人以上の人数差に加えて、
オータムスカイラブがあるとすれば、流石のピエールでも分が悪い)」
静葉「そしてだからこそ、オータムスカイラブを使われても良いように。
あるいは使えなくする為に、戦力を引き離しに来たわね。
成程確かに、私達がカットに出れば、穣子の『オータムスカイラブタックル』は封じられる。
そうすれば、ピエール君はどこまでもドリブルし放題。失点の危機よ」
ボッシ「くっ……! って事は俺達は下がって、ピエールの攻撃に一点集中して備えるしかないのか!?」
反町「(でも、俺達――俺と静葉さん。それとナポレオンよりは下がり目にいるボッシ。
この三人――がボールをカットしてしまえば、逆に大きなチャンスに繋がる。
そしてもしかしたら、相手は知らないか失念していて、勘違いをしているんじゃないか?
『オータムスカイラブ』を操れるのが、静葉さんと穣子さんだけだと……)」
――確かにピエール達生徒会チームは、ここに来てレジスタンスの強み――『オータムスカイラブ』を潰すべく、
用意周到に策を練ったプレーを仕掛けてきた。しかし同時に、彼らの作戦に弱点がある事を何となく察知していた。
後はその弱点を突くだけとは思うが――反町はここでも慎重に考える。
670 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 01:03:32 ID:fG6/m9MU
反町「(この選択は大事だ。俺達が考えた中には、明確な外れが一つあるように思える。
勝負は時の運だけど、勝てるものを逃しては勝負以前の問題だ。ここは……)」
A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費
B:このまま静葉とボッシの三人でパスカットに向かう!(反町のパスカット:50-2)
C:ここは動かない。下がって、来るであろうピエールの突破に備える。
D:その他 自由選択枠
反町のガッツ:160/820
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671 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 01:05:00 ID:fG6/m9MU
反町「(この選択は大事だ。俺達が考えた中には、明確な外れが一つあるように思える。
勝負は時の運だけど、勝てるものを逃しては勝負以前の問題だ。ここは……)」
A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費
B:このまま静葉とボッシの三人でパスカットに向かう!(反町のパスカット:50-2)
C:ここは動かない。下がって、恐らく来るであろうピエールの突破に備える。
D:その他 自由選択枠
反町のガッツ:160/820
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
672 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 01:15:07 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
一つ明確なハズレ〜という事で難しそうにも見えるかもですが、
基本的には文章を素直に読んで頂ければ問題ないようにしているつもりです。
>>643
遅くなりましたが一旦乙ありがとうございます。
盛り醤油のお蔭かいい結果になりましたね。
それでは、本日もお疲れ様でした。
673 :
森崎名無しさん
:2016/06/06(月) 13:55:18 ID:6M0iGoiI
A
674 :
森崎名無しさん
:2016/06/06(月) 14:14:37 ID:tgM0aZ8Y
A
675 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 23:50:25 ID:fG6/m9MU
A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費
反町「(下がってピエールに備えるのは駄目だ。高い突破力を持つ早苗さんに自由を与えてしまう!
だからここは動くしかないとして。行くとしたら……こうだっ!)――静葉さん、俺に乗ってください!」
静葉「反町君。……いよいよアレをやるのね。分かったわ!」
タタタタッ……。
実況「これはどういう事でしょうか! 単身パスカットに向かうボッシ選手を尻目に、
反町選手と静葉選手は互いに近寄って、一件無意味な動きをしている風に見えますが……!?」
反町「頼む。静葉さん!」
静葉「ええ。あなたのその信仰に応えて見せるわ!」
ガシイイッ、バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
静葉「てりゃあああああああっ!」
実況「いや、……これは! これはオータムスカイラブです! 静葉選手が反町選手を土台に、ハイジャンプ!
岬選手の鋭いパスに向かって、まるで弾丸のように蹴りを放って来ました〜〜!!」
岬「(――なんだって。あの優等生肌な反町が、あの立花兄弟のプレーを……!?)――くそっ、通せッ!」
反町「(岬のあのポーカーフェイスが崩れている……! やっぱり今の手は、岬達には見抜かれていなかったんだ!
ようし。となるとここでパスカットに成功したら、一気に敵の布陣を崩せるぞ……!!)」
676 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/06(月) 23:52:52 ID:fG6/m9MU
先着2名様で、
★岬→グリーンカットパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ボッシ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
静葉→オータムスカイラブパスカット 57 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(早苗がフォロー)(穣子がフォロー)(アリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。
677 :
森崎名無しさん
:2016/06/06(月) 23:54:35 ID:???
★岬→グリーンカットパス 56 (
クラブ6
)(
1
+
6
)=★
678 :
森崎名無しさん
:2016/06/07(火) 00:04:40 ID:???
★ボッシ→パスカット 48 (
スペード6
)(
6
+
6
)+(人数補正+1)=
静葉→オータムスカイラブパスカット 57 (
クラブJ
)(
2
+
3
)+(人数補正+1)=★
679 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/07(火) 00:26:08 ID:cTCZrF9c
★岬→グリーンカットパス 56 ( クラブ6 )( 1 + 6 )=63★
★ボッシ→パスカット 48 ( スペード6 )( 6 + 6 )+(人数補正+1)=61
静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( クラブJ )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=63★
ボッシ「く、くそ! やるなら全力……でも届かないなんてー!?」
静葉「でも、お蔭でコースが大分絞れたわ。後はそこを刈り取れば……あっ!?」
ギュンッ……バチイイッ!
岬「……今のは、少しだけ肝が冷えたよ(ボールを後方に零した……とはいえ、
ピエールか早苗さんのどちらかがボールをフォローするまでは安心できないけどね)」
実況「静葉選手、見事なパスカットでしたが……岬選手のパスコースもさるもの!
勝負は全くの互角となり、最終的には零れ球となりました!」
反町「はぁ、はぁ……(オータムスカイラブでも、完全に奪え切れないなんて。でも、まだ終わりじゃない……!)」
ピエール「さあ、ボールを返して貰うぞ!」
ダダダダダダ……。
穣子「う、うわぁぁっ!? ボールをフォローしたはいいけど、ピエール君が追いかけてくるよぉ……!?」
アリス「……仕方ないわね。ここは私が何とか持たせてみせるわ。だから、すぐ近くの私にボールを頂戴!」
穣子「アリスさん、分かったよ! えいっ……!」
バシュッ……パシッ。
680 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/07(火) 00:52:36 ID:cTCZrF9c
アリス「サンキュ、穣子。間違いなく、このボールは前線に送ってみせるわ!」
ピエール「……ならんっ。前線送りだけはまっぴらごめんだ! 俺の矜持に賭けて止める!」
実況「零れ球をフォローしたのは穣子選手……からのパスを受けたアリス選手です!
ピエール選手が獣の如き獰猛さでカットに向かう今、アリス選手はどのようなプレーを見せてくれるでしょうか!?」
アリス「ええええいいっ!」
ピエール「うりゃああああああああっ!?」
先着2名様で、
★アリス→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ピエール→タックル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→アリスさん、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(穣子がフォロー)(カイエがフォロー)(美鈴がフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
アリスのマークがダイヤで「プリズムターン(+4)」が発動します。
アリスのマークがハートで「都会派なドリブル(+3)」が発動します。
アリスのマークがスペードで「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
681 :
森崎名無しさん
:2016/06/07(火) 00:54:54 ID:???
★アリス→ドリブル 56 (
スペード9
)(
1
+
4
)=★
682 :
森崎名無しさん
:2016/06/07(火) 00:56:33 ID:???
★ピエール→タックル 56 (
スペード3
)(
6
+
5
)=★
683 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/07(火) 01:06:59 ID:???
ピエールがボールを奪った!? …と、言った所で今日の更新はここまでにします。
明日のアモロ君の守り次第では、再リセットもあるかもしれません(検討中)。
それでは、本日もお疲れ様でした。
684 :
森崎名無しさん
:2016/06/07(火) 07:43:46 ID:???
ピエールほんとお前いい加減自重しやがれ
乙でした
685 :
森崎名無しさん
:2016/06/07(火) 15:04:42 ID:???
愛も勇気も絆も信念もダイスの前にはすべてが無力というだけのこと。
686 :
森崎名無しさん
:2016/06/07(火) 16:48:56 ID:???
リア充は強いの法則とピエールは碌なことしないの法則が対消滅を起こした結果ピエールが勝ったわけですな。
687 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/08(水) 00:23:45 ID:YDT9n722
★アリス→ドリブル 56 ( スペード9 )( 1 + 4 )+(頭脳的なドリブル+3)=64★
★ピエール→タックル 56 ( スペード3 )( 6 + 5 )=67★
≦−2→生徒会ボールに。
アリス「私のブレインがあなたに破れるかしら!?」
タタッ、シュパァァッ!
ピエール「ああ、破れるさ。……俺にも、負けられない事情があるんでな。
その程度で立ち止まっていられないんだ!」
バッ、ズザアアアアアアアアアアアアアッ、バチイイッ!
アリス「……えっ!? そ、そんな。フェイントが完全に入ったのに……!」
ピエール「――如何に完璧で頭脳的な技巧でも、野生の力の前には敵わないぞ!」
実況「ああ〜! アリス選手、素晴らしいドリブルでしたが、それもピエール選手の前に阻まれる!
ボールは再び生徒会チームの下へ! そして……!」
美鈴「そして、私ですね分かります! いやー、さっきも居眠りしてたらハットトリック達成した夢見ちゃって……」
早苗「――ピエール君、私です。私にボールを……お願いします!」
ピエール「(サナエ。……君はそうまでして、自らソリマチを傷つけたいと願うか)……分かった、これが最後だ。
――決めてくれ、サナエ!」
グワッ、バシュウウウウウウウウッ!
実況「そしてピエール選手……元々先行していた早苗選手に向かって、高いセンタリングを上げた〜〜!」
美鈴「……って、アレ?」
688 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/08(水) 00:24:57 ID:YDT9n722
ルスト「(早苗、だと……? 彼女は確かにドリブル突破やパスは得意だったが、
シュートにおいては今相手した美鈴と比べても劣る筈じゃあ……?)」
ピエールは大方の予想を裏切り、この試合絶好調の美鈴では無く早苗へとセンタリングを上げた。
それは、早苗が単に勝利を決定付ける一点を欲していたからではない。
――ピエールは知っていた。彼女がこの試合に向け、あるいはライバルである同い年の少女に勝つ為、
新たな大技を磨いていた事を。
早苗「決めます……!」
――バアアアアアアアアアアアアアッ! グワァアアアアア……グルウウウウウウンッ!
ブラボー「なっ……! ま、まさか、これは……!?」
アモロ「(…………! す、凄いシュートだ……。でも、止めなくちゃいけないんだ!)」
美鈴「さ、早苗さんっ!? これって、まるで霊夢の『夢想封印・瞬』みたいなんですけど……!?」
早苗は空中で大きく飛び、そのまま体制を大きく一回転させた。
スラリと伸びた右脚を更にピンと伸ばして、鋭利な刃物の如くとしてボールに押し当てる。
ブラボーとアモロが言い淀み、美鈴が霊夢の技を引き合いに出して驚愕した早苗の大技は――。
早苗「喰らって。そして負けて……! ――これが私の新技、『ドライブサマーソルト』よ!」
――バッ、シィィィ……ン! バギュウウウウウウウウウウウッルルルルルルルルルルッ!
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