キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/26(土) 12:24:01 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1455897713/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!

しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止める者は、
これまでの経験で混沌たる狂気を溜め込み成長した鈴仙以外に居ない。
だからこそ、鈴仙は次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、
その狂気をもって純狐を倒し、世界を救って欲しい……と。

鈴仙は最初は戸惑いつつも、中山により自身の成長と覚悟を悟り、最後には永琳の願いを受け入れる。
そして、幻想郷の秩序の変革を狙う『プロジェクト・カウンターハクレイ』にて
編成された新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
そして修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
ブラジルサッカーの登竜門・リオカップで華々しい初勝利を挙げた。

一方その頃、鈴仙と志を同じくして新チームに入った、
元妖怪の山FC所属の反町と秋姉妹は、フランスのサッカースクールにて個人技の開発に努めていた。
フランスユースのメンバー達やアリスさん、そして謎の転校生(予定)を交えた学園生活の行方は……!?

667 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 00:59:43 ID:fG6/m9MU

アモロ「ラストかぁ。……いよいよ、ここまで来たんだね」

ドゴール「俺達DF陣に出来る事は少ないかもしれん。だが、最期の一秒まで最善を尽くそう」

ブラボー「俺達だって、数合わせ位にはなるだろうしな、ハッハッハ」

ジョルジュ「何だってかまわない。俺達は確かに生徒会チームの面々と比べると劣等生かもしれない。
       Jr.ユース大会だって、ピエールにおんぶだっこで何もやってこなかった。
       だけど、俺達にだって、俺達でしか出来ない事が、きっとある筈なんだ!」

ナポレオン「その意気だテメエら! ピエールが何を血迷ってこんな対立を作ったのかは知らねぇが、
       さあ武器を取れレジスタンスの野郎ども。隊列を組んで進め。生徒会共の穢れた血が、俺達のフィールドを満たすまでな!」

レジスタンス「「「「おう!!」」」」

反町「(いや、ちょっと流石に物騒じゃないか!? ……って思ったけどこれ、ラ・マルセイエーズのモジりか。
    フランスって良い所だと思ってたけど、歴史的に考えると王侯貴族も農民たちも皆日向みたいな奴らばっかりじゃないのか……?)」

ナポレオンの荒っぽい演説にいよいよ士気を高めるレジスタンスチーム。(反町は若干引いていたが)
そんな中、穣子がくいと反町の袖を引っ張った。

穣子「あのね……一樹君」

反町「? どうしたんです、穣子さん?」

穣子は複雑な顔をして、反町の顔を覗き込んでいた。一体どうしたのか反町は不安に顔を顰めたが、
それを見た穣子は慌ててううんと首を振り、反町の言外の不安――負傷や疲労を否定し、こう言った。

668 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:01:04 ID:fG6/m9MU
穣子「あのね。この試合に私達が勝ったら、その夜。……少し、一緒に居て欲しいの」

反町「えっ……?」

突然の言葉に言葉を失う反町だったが、穣子は既にフィールドへと戻っていった。
そしてふと前を見ると、覚悟を決めた様子のピエール達生徒会チームが並んでいたため、
反町は結局穣子に話しかける事はできなかった。


*****


――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!


実況「さあ! 恐らくはこの試合最後となるキックオフです!
    生徒会チームの攻撃で始まって、ボールは早速ピエール選手からサイドの岬選手へ。
    そして……!」

岬「(敵はMFを増やしてきたか。だったら、ここは分断を狙って――)いきなり行くよ、『グリーンカットパス』だ!」

グワァッ、バシュウウウウウウッ!

実況「岬選手、いきなり必殺のパスを中盤に向けて放ちます!
    パスの落下点は丁度静葉選手・反町選手と穣子選手・アリス選手・ジョルジュ選手の中間地点!
    そしてそこにはピエール選手が駆け込んできている! 生徒会チーム、ボリュームアップしたレジスタンスの中盤を、
    丁寧に分割する事で崩しにかかりました〜〜!」

669 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:02:05 ID:fG6/m9MU
反町「(ピエールが単騎で突っ込むかと思ったけど、避けてきたな。でも、それも仕方ない。
    俺達には『オータムスカイラブタックル』があるんだ。4人以上の人数差に加えて、
    オータムスカイラブがあるとすれば、流石のピエールでも分が悪い)」

静葉「そしてだからこそ、オータムスカイラブを使われても良いように。
    あるいは使えなくする為に、戦力を引き離しに来たわね。
    成程確かに、私達がカットに出れば、穣子の『オータムスカイラブタックル』は封じられる。
    そうすれば、ピエール君はどこまでもドリブルし放題。失点の危機よ」

ボッシ「くっ……! って事は俺達は下がって、ピエールの攻撃に一点集中して備えるしかないのか!?」

反町「(でも、俺達――俺と静葉さん。それとナポレオンよりは下がり目にいるボッシ。
    この三人――がボールをカットしてしまえば、逆に大きなチャンスに繋がる。
    そしてもしかしたら、相手は知らないか失念していて、勘違いをしているんじゃないか?
    『オータムスカイラブ』を操れるのが、静葉さんと穣子さんだけだと……)」

――確かにピエール達生徒会チームは、ここに来てレジスタンスの強み――『オータムスカイラブ』を潰すべく、
用意周到に策を練ったプレーを仕掛けてきた。しかし同時に、彼らの作戦に弱点がある事を何となく察知していた。
後はその弱点を突くだけとは思うが――反町はここでも慎重に考える。

670 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:03:32 ID:fG6/m9MU
反町「(この選択は大事だ。俺達が考えた中には、明確な外れが一つあるように思える。
    勝負は時の運だけど、勝てるものを逃しては勝負以前の問題だ。ここは……)」

A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費
B:このまま静葉とボッシの三人でパスカットに向かう!(反町のパスカット:50-2)
C:ここは動かない。下がって、来るであろうピエールの突破に備える。
D:その他 自由選択枠

反町のガッツ:160/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

671 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:05:00 ID:fG6/m9MU
反町「(この選択は大事だ。俺達が考えた中には、明確な外れが一つあるように思える。
    勝負は時の運だけど、勝てるものを逃しては勝負以前の問題だ。ここは……)」

A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費
B:このまま静葉とボッシの三人でパスカットに向かう!(反町のパスカット:50-2)
C:ここは動かない。下がって、恐らく来るであろうピエールの突破に備える。
D:その他 自由選択枠

反町のガッツ:160/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

672 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 01:15:07 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
一つ明確なハズレ〜という事で難しそうにも見えるかもですが、
基本的には文章を素直に読んで頂ければ問題ないようにしているつもりです。
>>643
遅くなりましたが一旦乙ありがとうございます。
盛り醤油のお蔭かいい結果になりましたね。

それでは、本日もお疲れ様でした。

673 :森崎名無しさん:2016/06/06(月) 13:55:18 ID:6M0iGoiI
A

674 :森崎名無しさん:2016/06/06(月) 14:14:37 ID:tgM0aZ8Y



675 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 23:50:25 ID:fG6/m9MU
A:自分が土台になり、静葉に『オータムスカイラブパスカット』に行って貰う!(威力:57)150×2消費

反町「(下がってピエールに備えるのは駄目だ。高い突破力を持つ早苗さんに自由を与えてしまう!
    だからここは動くしかないとして。行くとしたら……こうだっ!)――静葉さん、俺に乗ってください!」

静葉「反町君。……いよいよアレをやるのね。分かったわ!」

タタタタッ……。

実況「これはどういう事でしょうか! 単身パスカットに向かうボッシ選手を尻目に、
    反町選手と静葉選手は互いに近寄って、一件無意味な動きをしている風に見えますが……!?」

反町「頼む。静葉さん!」

静葉「ええ。あなたのその信仰に応えて見せるわ!」

ガシイイッ、バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

静葉「てりゃあああああああっ!」

実況「いや、……これは! これはオータムスカイラブです! 静葉選手が反町選手を土台に、ハイジャンプ!
   岬選手の鋭いパスに向かって、まるで弾丸のように蹴りを放って来ました〜〜!!」

岬「(――なんだって。あの優等生肌な反町が、あの立花兄弟のプレーを……!?)――くそっ、通せッ!」

反町「(岬のあのポーカーフェイスが崩れている……! やっぱり今の手は、岬達には見抜かれていなかったんだ!
    ようし。となるとここでパスカットに成功したら、一気に敵の布陣を崩せるぞ……!!)」

676 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/06(月) 23:52:52 ID:fG6/m9MU

先着2名様で、

★岬→グリーンカットパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ボッシ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(早苗がフォロー)(穣子がフォロー)(アリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。

677 :森崎名無しさん:2016/06/06(月) 23:54:35 ID:???
★岬→グリーンカットパス 56 ( クラブ6 )( 1 + 6 )=★

678 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 00:04:40 ID:???
★ボッシ→パスカット 48 ( スペード6 )( 6 + 6 )+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( クラブJ )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=★

679 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/07(火) 00:26:08 ID:cTCZrF9c
★岬→グリーンカットパス 56 ( クラブ6 )( 1 + 6 )=63★
★ボッシ→パスカット 48 ( スペード6 )( 6 + 6 )+(人数補正+1)=61
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( クラブJ )( 2 + 3 )+(人数補正+1)=63★

ボッシ「く、くそ! やるなら全力……でも届かないなんてー!?」

静葉「でも、お蔭でコースが大分絞れたわ。後はそこを刈り取れば……あっ!?」

ギュンッ……バチイイッ!

岬「……今のは、少しだけ肝が冷えたよ(ボールを後方に零した……とはいえ、
  ピエールか早苗さんのどちらかがボールをフォローするまでは安心できないけどね)」

実況「静葉選手、見事なパスカットでしたが……岬選手のパスコースもさるもの!
   勝負は全くの互角となり、最終的には零れ球となりました!」

反町「はぁ、はぁ……(オータムスカイラブでも、完全に奪え切れないなんて。でも、まだ終わりじゃない……!)」

ピエール「さあ、ボールを返して貰うぞ!」

ダダダダダダ……。

穣子「う、うわぁぁっ!? ボールをフォローしたはいいけど、ピエール君が追いかけてくるよぉ……!?」

アリス「……仕方ないわね。ここは私が何とか持たせてみせるわ。だから、すぐ近くの私にボールを頂戴!」

穣子「アリスさん、分かったよ! えいっ……!」

バシュッ……パシッ。


680 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/07(火) 00:52:36 ID:cTCZrF9c

アリス「サンキュ、穣子。間違いなく、このボールは前線に送ってみせるわ!」

ピエール「……ならんっ。前線送りだけはまっぴらごめんだ! 俺の矜持に賭けて止める!」

実況「零れ球をフォローしたのは穣子選手……からのパスを受けたアリス選手です!
    ピエール選手が獣の如き獰猛さでカットに向かう今、アリス選手はどのようなプレーを見せてくれるでしょうか!?」

アリス「ええええいいっ!」

ピエール「うりゃああああああああっ!?」


先着2名様で、

★アリス→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ピエール→タックル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→アリスさん、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(穣子がフォロー)(カイエがフォロー)(美鈴がフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
アリスのマークがダイヤで「プリズムターン(+4)」が発動します。
アリスのマークがハートで「都会派なドリブル(+3)」が発動します。
アリスのマークがスペードで「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。

681 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 00:54:54 ID:???
★アリス→ドリブル 56 ( スペード9 )( 1 + 4 )=★

682 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 00:56:33 ID:???
★ピエール→タックル 56 ( スペード3 )( 6 + 5 )=★

683 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/07(火) 01:06:59 ID:???
ピエールがボールを奪った!? …と、言った所で今日の更新はここまでにします。
明日のアモロ君の守り次第では、再リセットもあるかもしれません(検討中)。
それでは、本日もお疲れ様でした。

684 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 07:43:46 ID:???
ピエールほんとお前いい加減自重しやがれ
乙でした

685 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 15:04:42 ID:???
愛も勇気も絆も信念もダイスの前にはすべてが無力というだけのこと。

686 :森崎名無しさん:2016/06/07(火) 16:48:56 ID:???
リア充は強いの法則とピエールは碌なことしないの法則が対消滅を起こした結果ピエールが勝ったわけですな。

687 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:23:45 ID:YDT9n722
★アリス→ドリブル 56 ( スペード9 )( 1 + 4 )+(頭脳的なドリブル+3)=64★
★ピエール→タックル 56 ( スペード3 )( 6 + 5 )=67★
≦−2→生徒会ボールに。

アリス「私のブレインがあなたに破れるかしら!?」

タタッ、シュパァァッ!

ピエール「ああ、破れるさ。……俺にも、負けられない事情があるんでな。
      その程度で立ち止まっていられないんだ!」

バッ、ズザアアアアアアアアアアアアアッ、バチイイッ!

アリス「……えっ!? そ、そんな。フェイントが完全に入ったのに……!」

ピエール「――如何に完璧で頭脳的な技巧でも、野生の力の前には敵わないぞ!」

実況「ああ〜! アリス選手、素晴らしいドリブルでしたが、それもピエール選手の前に阻まれる!
    ボールは再び生徒会チームの下へ! そして……!」

美鈴「そして、私ですね分かります! いやー、さっきも居眠りしてたらハットトリック達成した夢見ちゃって……」

早苗「――ピエール君、私です。私にボールを……お願いします!」

ピエール「(サナエ。……君はそうまでして、自らソリマチを傷つけたいと願うか)……分かった、これが最後だ。
      ――決めてくれ、サナエ!」

グワッ、バシュウウウウウウウウッ!

実況「そしてピエール選手……元々先行していた早苗選手に向かって、高いセンタリングを上げた〜〜!」

美鈴「……って、アレ?」

688 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:24:57 ID:YDT9n722
ルスト「(早苗、だと……? 彼女は確かにドリブル突破やパスは得意だったが、
     シュートにおいては今相手した美鈴と比べても劣る筈じゃあ……?)」

ピエールは大方の予想を裏切り、この試合絶好調の美鈴では無く早苗へとセンタリングを上げた。
それは、早苗が単に勝利を決定付ける一点を欲していたからではない。
――ピエールは知っていた。彼女がこの試合に向け、あるいはライバルである同い年の少女に勝つ為、
新たな大技を磨いていた事を。


早苗「決めます……!」

――バアアアアアアアアアアアアアッ! グワァアアアアア……グルウウウウウウンッ!

ブラボー「なっ……! ま、まさか、これは……!?」

アモロ「(…………! す、凄いシュートだ……。でも、止めなくちゃいけないんだ!)」

美鈴「さ、早苗さんっ!? これって、まるで霊夢の『夢想封印・瞬』みたいなんですけど……!?」

早苗は空中で大きく飛び、そのまま体制を大きく一回転させた。
スラリと伸びた右脚を更にピンと伸ばして、鋭利な刃物の如くとしてボールに押し当てる。
ブラボーとアモロが言い淀み、美鈴が霊夢の技を引き合いに出して驚愕した早苗の大技は――。


 早苗「喰らって。そして負けて……! ――これが私の新技、『ドライブサマーソルト』よ!」

 ――バッ、シィィィ……ン! バギュウウウウウウウウウウウッルルルルルルルルルルッ!



689 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:27:15 ID:YDT9n722

先着3名様で、

★早苗→ドライブサマーソルト 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ドゴール→ブロック 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★アモロ→たすけてルスト! 63 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(美鈴がねじ込み)(カイエがねじ込み)(ブラボーがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→早苗の『ドライブサマーソルト』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(美鈴がねじ込み)(生徒会のコーナーキック)(ブラボーがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。

【補足・補正・備考】
早苗はスキル・奇跡を起こす程度の能力により、カードの数値が7の場合数値が15となります。
早苗の「ドライブサマーソルト」には吹飛係数5があります。
ルストのマークがダイヤで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。

690 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:28:02 ID:???
★早苗→ドライブサマーソルト 62 ( スペードQ )( 2 + 1 )=★
それ、ボッシ ボッシ ボッシ

691 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:34:50 ID:???
★ドゴール→ブロック 48 ( クラブ3 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 ( スペードA )( 3 + 1 )+(人数補正+1)=★

692 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:36:21 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 4 + 5 )=★

693 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:36:47 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( ダイヤA )( 5 + 1 )=★

694 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 00:44:31 ID:???
ポスト「呼ばれたかと思ったらアモロが取ってた」

695 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 00:59:09 ID:YDT9n722
★早苗→ドライブサマーソルト 62 ( スペードQ )( 2 + 1 )=65★
★ドゴール→ブロック 48 ( クラブ3 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=54*吹き飛び!
 ルスト→ブロック 51 ( スペードA )( 3 + 1 )+(人数補正+1)=56★*吹き飛び!
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 4 + 5 )=72★
≦−2→レジスタンスボールに。

バシュルルルル……ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

ドゴール「ぐはぁーーーっ!?」

ルスト「凄い威力だ……。こいつ本当にMFか? FWでも充分世界に通用するぞ!?」

早苗が放った必殺のシュートはまさに神風の如くドゴールやルストを吹き飛ばした。
しかし、それでもアモロは怯えなかった。彼はルストが吹き飛ぶ寸前に飛ばしたサインを見逃さなかった。

アモロ「(ここで失敗したら負ける。……でも、いやだ。負けたくない。
     ナポレオンとボッシとルストと、それに反町君達と一緒にここまで来た勝負を、台無しにしたくない。
     ……始めてだ。ここまで負けたくない――いや、勝ちたいと思ったのは!)――!!!」

バッ! ――バシュッ!

早苗「そん、な……!?」

乾いた音が二度響いた。アモロが飛び、正確なパンチでボールを前にはじき出した音だった。
ルストのサインプレーを受け、そして、仲間と勝ちたいと願った彼のセーブ力は、並のGKを凌駕していた。
早苗のシュートは不発となり、ボールはフォローしたブラボーへと渡り……。

ブラボー「さあ皆! あと一息だぞ! 走れ走れ!」

グワァァッ、バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!

実況「ブラボー選手、アモロ選手が守ったボールを早速大きくクリア! ボールは中盤へと綺麗に飛んでいき……!」

696 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:00:19 ID:YDT9n722
ポーン、パシッ。

静葉「(アリスが下がり目の位置にいる今、ここは私が攻めるしかないわね。……穣子、反町君、皆。力を貸して!)」

タタタタタタタッ……!

実況「ボールはレジスタンストップ下の秋静葉選手へ!
    そして静葉選手、決然とピエール選手、早苗選手不在の中央を進みます!」

岬「……やれやれ。僕が行くしかないみたいだね(――『ダーティディフェンス』をすれば、バレない限り、
  僕は恐らく十中八九勝てる。だけど、ここは……)」

モーリス「俺もいるぞ!」

実況「静葉選手に立ちふさがるのは岬選手とモーリス選手の二人!
    ここさえ抜ければレジスタンス、勝利へとグンと近づきますが……果たして、勝てるでしょうか〜!?」

静葉「――抜く!」

697 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:01:52 ID:YDT9n722
先着2名様で、

★静葉→ドリブル 53 (! card)(! dice + ! dice)=★
★岬→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 モーリス→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→静葉、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ナポレオンがフォロー)(穣子がフォロー)(ネールがフォロー)
≦−2→生徒会ボールに。
【補足・補正・備考】
静葉のマークがダイヤで「落葉ターン(+4)」が発動します。

698 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:05:52 ID:???
★静葉→ドリブル 53 ( ハート2 )( 1 + 4 )=★

699 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:07:19 ID:???
★岬→タックル 51 ( スペード9 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=
 モーリス→タックル 51 ( ダイヤ3 )( 4 + 2 )+(人数補正+1)=★

700 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:23:38 ID:YDT9n722
★静葉→ドリブル 53 ( ハート2 )( 1 + 4 )=58★
★岬→タックル 51 ( スペード9 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=59
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてネールがフォロー

静葉「そこっ!」

タッ!

岬「(意外に早いな……)――そこかっ!?」

バッ! ――バシイイイッ!

静葉「しまった……!」

実況「ああ〜っと! 静葉選手のドリブルは岬選手の技巧派タックルで零れ球に!
    ボールは中盤のネール選手がフォローしました!」

ネール「よし、ここを切り抜けてピエールにパスだ!」

タッ!

穣子「ええっ! そ、そうはさせないんだから!」

タタタッ、ズザアアアアアアアアアアアアッ!

反町「(……身体が重い。体力の限界みたいだ。だけど、穣子さんや静葉さんばかりに、戦わせたくない。
     俺も一緒に、限界の限界までは、戦いたい……!)はぁ、はぁ……! 穣子、さん。俺にも、手伝わせてくれ……!」

タッ……

穣子「か、一樹くんっ!? そんなにボロボロなのに……。――でも、ありがと。二人で行けば、きっと大丈夫だよ!」

701 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:28:45 ID:YDT9n722
実況「ボールをフォローしたネール選手に向かいますは、穣子選手と反町選手!
    反町選手は大技の連発で疲労困憊の様子ですが、地道にネール選手のドリブルコースを削り、内助の功を図ります!
    穣子選手は、静葉選手に反町選手の愛を受けて、ボールを刈り取る事に成功するでしょうか!?」

先着2名様で、

★ネール→ドリブル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★穣子→タックル 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 反町→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)+(ガッツ100未満ペナ-3)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネール、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ボルンがフォロー)(ジョルジュがフォロー)(ナポレオンがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
反町のマークがダイヤで「ネオポイゾナスタックル(+3)」が発動します。
反町のマークがハートで「ポイゾナスタックル(+2)」が発動します。
反町はスキル・秋ジスタにより数字が2のとき12に、3のとき11になります。
穣子のマークがダイヤ・ハートで「ウォームカラーハーベスト(+2)」が発動します。

702 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:31:30 ID:???
★ネール→ドリブル 51 ( スペードJ )( 4 + 6 )=★

703 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 01:31:34 ID:???
★ネール→ドリブル 51 ( クラブ7 )( 2 + 1 )=★

704 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/08(水) 01:31:35 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
>>684
乙ありがとうございます。ピエールはかなりノッてますね…
>>685
すべてが無力という絶望を受けて、それでも尚立ち上がれるかどうかが鍵となりますね。
>>686
ピエールも多分リア充ですから、その分加算が乗ったんでしょうか…

705 :森崎名無しさん:2016/06/08(水) 02:18:10 ID:???
★穣子→タックル 53 ( ハートK )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=
 反町→タックル 52 ( クラブ8 )( 1 + 6 )+(人数補正+1)+(ガッツ100未満ペナ-3)=★

706 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/09(木) 00:50:59 ID:zohS66Ns
★ネール→ドリブル 51 ( スペードJ )( 4 + 6 )=61★
★穣子→タックル 53 ( ハートK )( 2 + 2 )+(人数補正+1)+(ウォームカラーハーベスト+2)=60
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。ナポレオンがフォロー

穣子「えーーいっ! 『ウォームカラーハーベスト』!」

ズザアアアアッ、バシュンッ!

ネール「中々やるな。だが、俺達フランスユース・ヌーヴォーを舐めるなよ!」

バッ! ――シュパッ! ――バチイッ!

実況「ネール選手、穣子選手と反町選手の二人三脚プレーにも負けず、懸命にボールキープ!
   結果としてはボールは零れてしまいましたが、それを後方のDF・ボルン選手がフォローします!」

ボルン「(中盤は混戦状態だが、若干俺達が押している。ここを通せば勝てる!)」

グワァァッ、バシュウウウッ!

実況「そしてボルン選手パス! 目指すは勿論、中盤に戻ってきたピエール選手です!
    パスカットに向かうのはフォロワーと徹していたジョルジュ選手! そして……」

ダダダダダッ、バァッ!

ナポレオン「……チイッ! 何やってるんだテメエら!」

実況「そして、ボールがDF側に来た事を幸いに、FWのナポレオン選手も積極的に守備参加!
   乱暴に走りまくってボールに飛びついた〜!!」

707 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/09(木) 00:52:04 ID:zohS66Ns
先着2名様で、

★ボルン→パス 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ナポレオン→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ジョルジュ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(岬がフォロー)(フェルベールがフォロー)(反町がフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
特になし。

708 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 00:53:26 ID:???
★ボルン→パス 51 ( クラブ8 )( 6 + 3 )=★

709 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/09(木) 01:01:35 ID:???
…と、言ったところで短いですが、今日の更新はここまでにします。

710 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 01:49:50 ID:???
★ナポレオン→タックル 51 ( ハートK )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=
 ジョルジュ→パスカット 48 ( ダイヤ7 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=★

711 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 06:37:06 ID:???
パスにタックルで向かうようなやつに何やってんだとか言われたくないわい

712 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 10:19:04 ID:???
そしてこのダイスの格差よ

713 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 15:25:53 ID:???
サッカー上手くなりたいがサッカー漬けの学校生活は送りたくないって動機の反町チームと
(たぶん)実家のためにがんばってるピエール&早苗に、
ほとんど自業自得とはいえ自分の将来を誰よりも考えてあがいてる岬たちと比べると、
言ったらなんだけど動機としての格は後者の方が上だよね。
それがこのダイスの差なのかもしれんね。

714 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:18:12 ID:???
今は世界のユース世代はサッカー漬けにはさせないらしいよ。
日本の練習量の三分の一ぐらいで短期間に無茶苦茶ハードな練習させて、残りの時間は一般の学生と変わらないんだって。

715 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:24:58 ID:???
現代サッカーでは、ユース世代でのサッカー漬けは人格形成に悪影響が出ると、否定的なんだよね。だから、反町達の方が正しいんだよ。

716 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:32:02 ID:???
最近でも元ドイツ代表でW杯で得点王取った人が騙されて一文無しになったからね。
その人はバイエルンに助けて貰ったらしいけど。

717 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 16:43:28 ID:???
「気持ちの強さは関係ないでしょ」って台詞が某ジャンプ漫画にあってな
実力が拮抗してるなら勝負を左右するのは事前の準備と運
今回はピエの方に運があったって話ですな

718 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 20:47:58 ID:???
ユース時代はってことは大人になったらサッカー漬けの生活になるの?

719 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 21:04:59 ID:???
>>718
現代サッカーでは、練習のし過ぎはかえって良くないという考えが主流になっている。
オーバーワークによる疲労骨折が問題化したんだわ。
どこのクラブも、サッカー漬けを禁止しているよ。
サッカーはサッカー、プライベートはプライベートと、上手に切り替えなさいと指導されているはず。

720 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 21:24:16 ID:???
今は短時間で高負荷の練習が主流になって来ましたね。

721 :森崎名無しさん:2016/06/09(木) 22:11:03 ID:???
ふーむ
じゃあ俺もジムとか行ったら30分ぐらい超キツいトレーニングして家帰るとかがいいのかなぁ

722 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/10(金) 01:32:42 ID:vk8xGvJ6
★ボルン→パス 51 ( クラブ8 )( 6 + 3 )=60★
★ナポレオン→パスカット 51 ( ハートK )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=56
 ジョルジュ→パスカット 48 ( ダイヤ7 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=53★
≧2→ピエール、パスキャッチ。

ボルン「学生生活を楽しみたい? 仲間と楽しくサッカーがしたい?
     そんな戯言を叩くような奴らに、血のにじむような練習を重ねた俺達が負けるか!」

バシュルルルッ!

ナポレオン「グッ……」

ジョルジュ「……(奴らに対抗できない。これが、俺達の限界なのか……?)」

実況「ボルン選手が出したロングパスは見事に通りました! そしてそのパスをキャッチしたのは……」

ピエール「……終わりだ。今度こそ!」

ダッ!

実況「ここで漸くピエール選手が登場だ〜! 中盤でボールを受け取ったピエール選手、
   混戦が終わったばかりでもつれ合う両軍MF陣を抜いて、ゴールへとドリブルで一直線です!」

アリス「(彼の真っ直ぐな視線。そして疲弊しきったアモロ君。早苗もややへばった様子で……パスカットに秀でた私が傍にいる。
     これだけの状況があれば、誰でも分かる――ピエール君は、ここは自分で攻めてくる!
     パスカットでボールを奪われる事を避け、得意のドリブルで敵陣に入り――そして、『スライダーシュート』で、
     満身創痍のアモロ君に止めを刺す気ね! ……でも、そうはさせないわ。だって……)幾らでもバカにされようが、
     甘かろうが何だろうが、ここは私の居場所なのよ! 居場所を守る為なら、容赦しないんだからッ!」

タッ、ズザアアアアアアッ!

ブラボー「……アリスさんの言う通りだ。俺も戦うぞ!」

723 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/10(金) 01:34:01 ID:vk8xGvJ6
ピエール「……ここまで絶望的な状況でも、まだ戦うか。愚かな」

スッ……。

実況「ピエール選手、中盤底でタックルに向かったアリス選手とブラボー選手に対峙!
    普段ならこうした場面、パスに向かう事の多いピエール選手ですが……!」

ピエール「ならば――この俺が、今楽にしてやる!」

ダッ! ダダダダダッ!

実況「ピエール選手、ドリブルでレジスタンスの中盤底に突っ込んで行った〜〜!」

先着2名様で、

★ピエール→ドリブル 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★アリス→タックル 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ブラボー→タックル 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、ドリブル突破。そしてシュートへ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(美鈴がフォロー)(岬がフォロー)(ルストがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
ピエールのマークがダイヤで、「芸術的なドリブル(+5)」が発動します。
ピエールのマークがハートで、「マルセイユルーレット(+3)」が発動します。
ピエールのマークがスペードで、「強引なドリブル(+2、吹飛2)」が発動します。
アリスのマークがダイヤで「トリップワイヤー(+2)」が発動します。

724 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 01:34:56 ID:???
★ピエール→ドリブル 56 ( ダイヤ10 )( 1 + 4 )=★

725 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 01:36:14 ID:???
★アリス→タックル 53 ( ダイヤJ )( 2 + 1 )+(人数補正+1)=
 ブラボー→タックル 50 ( ダイヤ8 )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=★

726 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/10(金) 01:54:30 ID:???
ピエールが突破し、レジスタンスはいよいよ風前の灯か!?…と、言った所で今日の更新はここまでにします。
ただ、風前の灯とは書きましたが、ガッツを計算してみたらアモロ君はギリギリたすけてセーブ使用可だった為、
意外となんとかなるかもしれません。
>>711
すみません、これはナポレオンじゃなくて私のミスです(汗)

>両サイドの気持ちについて
反町達も一応自分達の居場所を守る為に戦ってはいますが、
それは相手も同じですし、どうしても反町側が甘いように見えますね。
でも、折角の物語なので、甘い連中の愛のパワーが現実に勝利しても良いんじゃないかと思います。

>サッカー練習について
私もそんなような話は聞いた事があります。
ただ、山ごもりして岩砕いてるミューラーが最強クラスのキーパーになってる世界ですし、
その辺りの考証については大らかに見て頂ければ幸いです。


727 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 15:22:58 ID:???
しかしダイスも無駄な抵抗をするもんだ。
どんだけ偏らせて何度敵に勝たせても、こっちはただ単に勝つまでやり直すだけなのに。

728 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 16:01:14 ID:???
リセットの力いいよね……

729 :森崎名無しさん:2016/06/10(金) 17:38:14 ID:???
いい……

730 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:40:10 ID:???
更新再開します。
>>727-729
敗北が重くのしかかり過ぎ、今後の描写等に悪影響を及ぼすのは当然辛いですが、
逆に敗北のペナルティが軽視され過ぎるのもGMとしては辛いものがありますね…
ただ単にやり直すだけ、とならないように(かつ詰まないように)する為の工夫が必要ですね。
今回ゲームオーバーになった時には、リセットにしつつも、少し対策を考えてみようと思います。

731 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:45:10 ID:???
★ピエール→ドリブル 56 ( ダイヤ10 )( 1 + 4 )+(芸術的なドリブル+5)=66★
★アリス→タックル 53 ( ダイヤJ )( 2 + 1 )+(人数補正+1)+(トリップワイヤー+2)=59
 ブラボー→タックル 50 ( ダイヤ8 )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=55★

ピエール「無駄だッ! 君たちの裏付けの無い理想は、俺達が提示する現実の前に敗れるんだ!」

バッ! シュンッ、シュパァッ! クルクルクルッ!

アリス「……一瞬で高度なフェイントを連発するなんて。まさに『芸術的なドリブル』ね!」

ブラボー「感心している場合じゃない! ピエールが……ピエールが、行ってしまったぞ……!?」

アリス「分かっているわ。……でも、過去は変える事ができない。後私達にできることは――仲間を、信じる事だけよ」

ブラボー「威勢よく向かって負けておいて、仲間を信じる、か……。都合が良すぎないかな?」

アリス「どうして? だって私、知ってるのよ。そういう勝った負けたみたいな詰まらない事に拘らず、
    いつでも互いを信じあえる。互いを尊敬し合える関係。――それが、本当の『トモダチ』って意味なんでしょ?」

ブラボー「……まさか、教室でいつも独り寝たふりをしながら孤独に過ごしていたアリスさんから、そんな事を言われるなんてな。
      ――でも、そうだな。都合が良かろうが情けなかろうが、信じるしかないよな。俺達の『トモダチ』を」

732 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:47:11 ID:???
実況「ピエール選手、ドリブル突破成功! そして……!」

ピエール「(サナエは先のシュートでかなり疲労している。だから選択肢は必然的に一つだ!)
      ――メイリンさん。あなたはこの試合ずっと好調だ。それを保ったまま、ハットトリックを決めてくれ!」

バシュウウッ!

美鈴「(わ、私ってば、期待されてる……!? 私がお嬢様や妹様みたいな一流のストライカーとして、認められてる……!?)
   ――は、はいっ! 背水の陣で頑張ります!! ホイチョ〜〜!」

バァァァァァッ! ……グワァァアアアアアアアアアアアッ、グルンッ!

アモロ「はぁ、はぁ……どうしよう、もう体力の限界だよ……? もう、止められないよ……!」

ルスト「……諦めるな、アモロ。俺はお前を信じてサインを出す。だから、お前は俺を信じて……もう一度、飛んでくれ!」

観客「アモロ アモロ アモロ アモロ(←普段のそれではなく、純粋にアモロを応援したい気持ち)」

アモロ「……………(僕は人に頼らないとゴールも守れない、どうしようも無いダメキーパーだ。
     だけど、皆はこんな僕を認めてくれる。こんな僕を応援してくれる。
     もしも、ピエール達が勝って学校が変わったら、僕はきっと、切り捨てられる。
     だったら、迷う必要なんてない。……例えこの身がバラバラになっても、やるしか、ないんだ……!!)」

グッ……。

――ルストと観客からの激励を受け、アモロが最後の闘志を振り絞ったのと。

美鈴「――これでトドメです! アチョ〜〜ッ、『過頂緋龍拳』!!」

――バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

この試合絶好調の美鈴が思いっきり振りかぶって、最後の多段オーバーヘッドキックに出たのは同時だった。

733 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 13:52:08 ID:rQFZpPLU
先着3名様で、

★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ドゴール→ブロック 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★アモロ→たすけてルスト! 63 (! card)(! dice + ! dice)+(ガッツ300未満ペナ-1)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(早苗がフォロー)(ジョルジュがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カイエがねじ込み)(生徒会のコーナーキック)(ジョルジュがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。

【補足・補正・備考】
美鈴の「過頂緋龍拳」には吹飛係数3があります。
ルストのマークがダイヤで「ダイビングブロック(+4、100消費)」が発動します。

―――――――――――――――――――――――
…と、言った所で外出するので一旦ここまでです。

734 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:11:10 ID:QC3VtbJ2
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( クラブA )( 5 + 2 )=★
へたれろー

735 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:12:40 ID:???
★ドゴール→ブロック 48 ( スペード10 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=
 ルスト→ブロック 51 ( スペード6 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=★

736 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:14:32 ID:???
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 2 + 2 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=★
カードだけへたれてもダメじゃん…。

737 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 14:29:16 ID:???
しかしあれだな、ここまで勝てないとむしろ燃えるな

738 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 18:06:30 ID:???
負けたらペナルティって言われても今回みたいに引きが偏ってるだけの戦いでペナルティくらうのは心情的につらいな……
こっちが致命的に作戦ミスして負けたならそりゃペナルティも当然かなって思うけれども

739 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 18:15:12 ID:???
まぁほどよい感じに仕上げてくれるさ!
今回は素直にピエールさんを誉めようや。
しかし美鈴の決定率がヤバい。これはエースストライカー。

740 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 19:25:29 ID:???
もう負けたまま進んでもいいのではないだろうか
反町組加入不可能にして

741 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 19:56:56 ID:???
反町と秋姉妹を外して、アリスと矢車兄貴加入でいいんじゃないかと。
アリスがいなかったら、この試合大敗していたぞ。

742 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:08:16 ID:???
加入不可能とか唐突な松山加入は本当に勘弁してくれ
引きの偏りは本当にどうしようもないんだから

743 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:14:52 ID:???
アリスさん以外の反町組加入不可能でいいんじゃね?

744 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:32:25 ID:???
こっちにペナルティ与えるんじゃなくて二回も勝利した向こうに報奨を与えればいいんじゃないかな
例えば今後の再戦したときに美鈴が絶対的なストライカーとしてたくましく成長しているとか
フレーバーで早苗とピエールの実家の状況が少し良くなるとか
……つーか美鈴さんは今回超頑張ってたから何か恩恵受けていいと思うのよマジで!

745 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 21:33:17 ID:???
これ以上は止めよう、反町組に思い入れがある人もいるだろうしGMさんもそうだと思うから。
GMさんと参加者の意識のズレで物語がビターエンドになるのはもうたくさんだ。

746 :森崎名無しさん:2016/06/12(日) 22:51:55 ID:???
GMさんが気持ちよくやれるのが一番だしね。

747 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:07:31 ID:rQFZpPLU
>今回のリセットについて
とりあえず、今回のリセットでは数値的、あるいは仲間的なペナルティは付与しません。
ほぼノーリスクなリセットがある事でゲームへの参加意欲が無くなるのは問題ですが、
だからと言って、どうしようも無い引きの悪さで負けた場合にペナルティを付与するのも嫌だと思いますし、
GMとしても、ペナルティが重なる事でゲームが詰んでしまう事を恐れています。
なので、リセット間隔を広くする、描写を工夫するという方法で、安易なリセットを生まないようにしようと思います。
(ただ、今回は流石にあんまりなので、ここもちょっと甘くしました)
ご意見頂いた『向こうに報奨を与える』等、物語的にもプラスになりそうな方法は取り入れていきたいです。

>当スレの進行について
コメントで頂いた意見については真摯に受け取り、問題だと思った点については随時検討しつつも、
最終的には私が面白いと感じられる方法で進めたいと思います。
私としては、反町達仲間キャラについても、単なる能力値が設定された駒ではなく、
それぞれ失敗する事や面倒臭い事もあるけれど、それでも使いたいような、
愛着のあるキャラクターとして描写していきたいと思っています。

748 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:09:10 ID:rQFZpPLU
★美鈴→過頂緋龍拳 62 ( クラブA )( 5 + 2 )=69★
★ドゴール→ブロック 48 ( スペード10 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=54
 ルスト→ブロック 51 ( スペード6 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=60★
★アモロ→たすけてルスト! 63 ( クラブ2 )( 2 + 2 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=66★
≧2→美鈴の『過頂緋龍拳』がレジスタンスゴールを突き破る!※こうなったらゲームオーバーにしようと思います。

――アリスさんの祈りは届かなかった。

ドゴオオッ!

ドゴール「ぐっ……!?」

バギイイッ!

ルスト「(やはり俺では駄目か。頼むぞ、アモロ……!)」

ドゴールとルストは美鈴のシュートに耐え切れず大きく吹き飛ばされて。

アモロ「(……う、動けない。どうしてだよ、何で動かないんだよ! あんなに勇気を振り絞って決意したのに。
     僕の精神は今頃、全てを犠牲にしてでもあのシュートを防ぎたいと思っているのに。
     どうして、どうしてどうして身体が動いてくれないんだよーーーっ!?)」

アモロは累積した疲労が祟り、脳の指令が身体に伝わらない。
そうしている間にも、数回分のキックを籠めたシュートはアモロのどてっぱらを貫き――。

バゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
――ズバアッ! ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!



……試合は後半ロスタイムを残すのみにして、趨勢を決定付ける生徒会チームの4点目が決まってしまった。

749 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:10:28 ID:rQFZpPLU
美鈴「あ、アレ!? そろそろ防がれると思ったのに!?  もしかして私の実力、とうとうお嬢様を越えちゃったとか!?」

ピエール「(彼女の実力がどの程度であるかは据え置くにしても、彼女が今日の試合絶好調だった事は間違いない。
       正直半信半疑だったが、まさかここまでやってくれるとは……)」

美鈴が無邪気にはしゃぐ中、ピエールは彼女の予想外の活躍に驚きつつもこの先の勝利を確信していた。
試合は残りあと僅かで、主力の反町は疲労困憊。これ以上攻めても点差を返す事は困難。
ピエール、早苗、岬を軸とした中盤を乗り越え、相撲GK・中西の壁を超え……それを2回繰り返す事は物理的に不可能だ。

早苗「(これで、良かったのかな……)」

ピエールに誘われて生徒会チームに入った早苗は、勝利を目前としながら慙愧の念に思い悩みながらも――。

岬「――さあ、残りは消化試合だよ。急ごう」

早苗「……は、はい」

どこまでも冷徹で柔和な笑顔を絶やさぬ岬に手を引かれ、次のキックオフに備える事にする。
そして――。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイッ!!


レジスタンス 2 − 4 生徒会チーム 試合終了……



750 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:12:54 ID:rQFZpPLU
実況「ここでホイッスル! 試合終了! 試合は3−4で生徒会チームの勝利!
    これで学校の運営は、徹底したエリート教育を重視する生徒会の方針に委ねられる事となりました!」

反町「(そ、そんな……!)」

ボッシ「くそっ、くそっ……!」

ナポレオン「……使えねぇ奴はただのゴミ。ソイツの代わりなんて沢山居る。
       ――それが、世の中の道理だ。力を示せなかった俺達に、言える言葉はねぇ。黙って去るだけだ」

反町達レジスタンスは返す言葉が無い。力を示すべく敵に立ち向かい、その結果、力を示せなかった。
ナポレオンの言葉に、誰も反論する事ができないでいた。

穣子「ううっ、ぐすっ……。ごめんなさい、ごめんなさい、一樹君。皆ァ……!」

静葉「(……もしもあの時、私がボールをキープできていれば。奪う事が出来ていれば。
    ――負けるにしても、こんな後悔が残る負け方だけは……したくなかったのに)」

窮地において力を発揮できなかった穣子と静葉は、ただ涙を流すしかできないでいた。

アリス「何言ってんのよ、皆ァ……! 試合はまだ終わってない! まだ試合終了のホイッスルが鳴っただけじゃないのよ!
    私達はまだ戦える。戦いはまだ、始まったばかりなのよぉ……!」

アリスさんは熱血染みた事を言っていたが、日ごろの行いが祟り、不幸にも誰にも相手にされていなかった。

751 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:14:19 ID:rQFZpPLU

反町「(俺達の想いは決して間違っていない。ただ、俺達のプレーが相手より劣っていて、
    相手のプレーが俺よりも優れていただけだ。……それは分かっていても、後悔してしまうな。
    ああ……俺は、何を一人粋がっていたんだろうか。もう、何も話したくない……)」

そして反町は、この試合において穣子達を――フランスで出来た仲間達を守れなかった事を悔いていた。
彼は再び、言いたい事を言えない臆病な少年へと逆戻りしていた。


  *****


――そしてそれから、反町と秋姉妹の姿を見た者は誰も居ない。
信仰を失い消えてしまったか、それとも山に籠り今もサッカー修行を続けているのか。

アリスさん「……フフ。今となっては懐かしいわねぇ……」

その真実を知るのは、数百年後も魔法の森にてぼっちで人形作りに精を出す、アリスさんのみぞ知る事となった。

752 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:15:32 ID:rQFZpPLU


*****************************


ででんでんででででん♪←ゲーム版2の例の音楽

BAD END 9
「アリスさんの伝説2」



*今回は引きの悪さが祟った結果なので、更新のテンポ等も考慮した上で、
  反町が3点目を挙げた直後、>>662から再開にしようと思います。

753 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:16:32 ID:rQFZpPLU
―――――――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――――


――――――――――

―――


ナポレオン「……マチ。おい、ソリマチ! 疲れたのは分かるがしっかりしやがれ!」

反町「――あ、れ……?」

反町はナポレオンに肩を揺さぶられて目覚めた。
初めは場の状況が、何故自分がここにいるのかすら思いつかなったのだが、やがて認識する。
……そう。自分は今、『ポイゾナスオーバー』で中西からゴールを決めて……。
そして、皆から祝福されている中、ふと意識がぼんやりしていたのだと。

反町「(……また、夢を見ていた。俺達がどうしようも無く負ける夢だ)」

心配して声を掛けてくれたナポレオンに軽く礼を言いながら、反町は先程の事を思い出していた。
薄れた意識の中で見えたビジョンがあまりに現実味を帯びていた事を反町は思い出し、一人震える。
自分は『また』、運命に抗えずに敗北を喫してしまうのではないか……と。
そんな我ながら狂気的とも言える妄想を振り払いながら、反町は最後の打ち合わせを行う仲間達の声に耳を傾ける事にした。

754 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:17:56 ID:rQFZpPLU
ルスト「――――必死なのは敵さんも一緒だ。試合時間は残り10分を切って、
     試合は再び同点で降りだし。しかし恐らく、この次に決めたチームが勝つだろう。
     そうなった以上、次のキックオフ。ピエール達は正真正銘の全力で俺達を潰しにかかるだろうな」

アモロ「ひ、ひいっ。……僕も、もう後一回くらいしか全力のセービングに行けないよ……!」

ナポレオン「……先にパンチを命中させた方の勝ち。まさにいよいよ不良の喧嘩染みてきたじゃねぇか。
       フン、面白ぇ。――ソリマチ。次は俺が決めてやるぜ」

ボッシ「FWだったら、俺だって居るんだけどな。……ま、それはおいといてさ。
     次のキックオフに備えて、簡単に動きや陣形について打ち合わせておかないか?
     そりゃあ一気にガラッと変えるのは難しいだろうが、FWの選手を一部MFに置いたりとか、
     その程度の動きだったら、今の間でも出来そうだと思うんだが」

静葉「……そうね。泣いても笑っても、ここが恐らく最後の攻防になるでしょうし。
    それをどのような形で受け入れるかは、充分に検討の余地があると思うわ」

755 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:19:24 ID:rQFZpPLU
反町「(とりあえず、今の陣形を継続するかどうか位は検討する必要があるか。
    ――さっき見た夢では、俺達は下の選択肢にある、Dの案を採用していた気がするけれど……?)」

反町も仲間達の発言を聞きながら、先程見た夢の中身も考慮しつつ、自分なりの意見を纏め上げてみる事にした。
そしてその結果……。

A:この布陣で問題ない。このまま敵を迎え入れる!
B:反町をOMFにして布陣を4−4−2にし、中盤の支配力を高める。
C:穣子をボランチにして布陣を3−4−3にし、撃たせる前に取れるようにする。
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。
E:その他 何か良い作戦があればこちらで

反町のガッツ:160/820

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:現在の自軍フォーメーション)
レジスタンス:4−3−3
H−J−F Hナポレオン J反町 Fボッシ
−−−−−
−−I−− I静葉
G−−−E Gジョルジュ Eアリス
−−−−−
C−D−B Cドゴール D穣子 Bブラボー
−−A−− Aルスト
−−@−− @アモロ

756 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:06:33 ID:RR0tqo4+
D

757 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:15:03 ID:n6gtjlqk
D

758 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:28:27 ID:wCeLH0/M
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。

反町「(……ここは、変える必要は無いだろう)――俺はもう、シュートは撃てない。
    だったら、これから来るであろうピエールの猛攻に備えて、中盤の数合わせになった方が効率的だ」

ナポレオン「おう、そうしろ。最後の4点目は俺とボッシの野郎に任せとけ」

ボッシ「(ナポレオン、何だかんだで俺の事、そこそこは信頼してくれてんのな……)」

穣子「あ、あの! だったら、私もMFになるよ。もうこうなったら、中盤で止めちゃった方が良いんでしょう?
    それなら、私もパスカットとかタックルで力になりたいよ」

アリス「そうね。……それもアリかもしれないわ。どうせ後は1点勝負だと言うのなら、
     少しでも布陣を前に置いておいた方が良い。攻撃は最大の防御とも言うしね」

ルスト「つーことは、俺達のラストフォーメーションはこうなるって訳か」

(自軍フォーメーション)
レジスタンス:3−5−2
−H−F− Hナポレオン Fボッシ
−−−−−
−I−J− I静葉 J反町
G−D−E Gジョルジュ D穣子 Eアリス
−−−−−
C−A−B Cドゴール Aルスト Bブラボー
−−−−−
−−@−− @アモロ

759 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:30:31 ID:wCeLH0/M

アモロ「ラストかぁ。……いよいよ、ここまで来たんだね」

ドゴール「俺達DF陣に出来る事は少ないかもしれん。だが、最期の一秒まで最善を尽くそう」

ブラボー「俺達だって、数合わせ位にはなるだろうしな、ハッハッハ」

ジョルジュ「何だってかまわない。俺達は確かに生徒会チームの面々と比べると劣等生かもしれない。
       Jr.ユース大会だって、ピエールにおんぶだっこで何もやってこなかった。
       だけど、俺達にだって、俺達でしか出来ない事が、きっとある筈なんだ!」

ナポレオン「その意気だテメエら! ピエールが何を血迷ってこんな対立を作ったのかは知らねぇが、
       さあ武器を取れレジスタンスの野郎ども。隊列を組んで進め。生徒会共の穢れた血が、俺達のフィールドを満たすまでな!」

レジスタンス「「「「おう!!」」」」

反町「(ラ・マルセイエーズか……。荒っぽくてこれを国歌にするのはどうかと思うけど。
    今は、その位に強い気持ちを持っていた方が良い気がする。何度も繰り返す絶望に、終止符を打つ為にも……!)」

ナポレオンの荒っぽい演説にいよいよ士気を高めるレジスタンスチーム。
そんな中、穣子がくいと反町の袖を引っ張った。

穣子「あのね……一樹君」

反町「……穣子さん。どうしたんです?」

穣子は複雑な顔をして、反町の顔を覗き込んでいた。
反町は静かにそれに応じると、穣子は表情を決然としたものに変えて、こう続けた。

760 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:32:20 ID:wCeLH0/M

穣子「あのね。この試合に私達が勝ったら、その夜。……少し、一緒に居て欲しいの」

反町「……はい」

このやりとりに反町が既視感を覚える中、穣子は反町の返事を聞いて、自分のポジションへと戻っていった。
そしてふと前を見ると、覚悟を決めた様子のピエール達生徒会チームが並んでいる。

反町「(……今度こそ、勝とう。そして、約束通り、穣子さんの話を聞いてあげるんだ……!)」

穣子の気丈な後ろ姿を見て、反町は勝利への決意を再び固めた。

*****


――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!


実況「さあ! 恐らくはこの試合最後となるキックオフです!
    生徒会チームの攻撃で始まって、ボールは早速ピエール選手からサイドの岬選手へ。
    そして……!」

岬「(敵はMFを増やしてきたか。だったら、ここは分断を狙って――)いきなり行くよ、『グリーンカットパス』だ!」

グワァッ、バシュウウウウウウッ!

実況「岬選手、いきなり必殺のパスを中盤に向けて放ちます!
    パスの落下点は丁度静葉選手・反町選手と穣子選手・アリス選手・ジョルジュ選手の中間地点!
    そしてそこにはピエール選手が駆け込んできている! 生徒会チーム、ボリュームアップしたレジスタンスの中盤を、
    丁寧に分割する事で崩しにかかりました〜〜!」

761 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:34:53 ID:wCeLH0/M
反町「(ピエールが単騎で突っ込むかと思ったけど、避けてきたな。でも、それも仕方ない。
    俺達には『オータムスカイラブタックル』があるんだ。4人以上の人数差に加えて、
    オータムスカイラブがあるとすれば、流石のピエールでも分が悪い)」

静葉「そしてだからこそ、オータムスカイラブを使われても良いように。
    あるいは使えなくする為に、戦力を引き離しに来たわね。
    成程確かに、私達がカットに出れば、穣子の『オータムスカイラブタックル』は封じられる。
    そうすれば、ピエール君はどこまでもドリブルし放題。失点の危機よ」

ボッシ「くっ……! って事は俺達は下がって、ピエールの攻撃に一点集中して備えるしかないのか!?」

反町「(でも、俺達――俺と静葉さん。それとナポレオンよりは下がり目にいるボッシ。
    この三人――がボールをカットしてしまえば、逆に大きなチャンスに繋がる。
    そしてもしかしたら、相手は知らないか失念していて、勘違いをしているんじゃないか?
    『オータムスカイラブ』を操れるのが、静葉さんと穣子さんだけだと……)」

――確かにピエール達生徒会チームは、ここに来てレジスタンスの強み――『オータムスカイラブ』を潰すべく、
用意周到に策を練ったプレーを仕掛けてきた。しかし同時に、彼らの作戦に弱点がある事を何となく察知していた。
後はその弱点を突くだけとは思い、反町はここでも慎重に考えるが――すぐにその必要は無いと思い至った。



反町「(俺は……知っている。この場面での選択肢を。そして、何が正解であるかも……!)」

反町は意を決したように静葉の方を向いてサインを送る事にした。

静葉「――反町君。……いよいよアレをやるのね。分かったわ!」

タタタタッ……。

762 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:37:16 ID:wCeLH0/M
実況「これはどういう事でしょうか! 単身パスカットに向かうボッシ選手を尻目に、
    反町選手と静葉選手は互いに近寄って、一件無意味な動きをしている風に見えますが……!?」

反町「頼む。静葉さん!」

静葉「ええ。あなたのその信仰に応えて見せるわ!」

ガシイイッ、バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

静葉「てりゃあああああああっ!」

実況「いや、……これは! これはオータムスカイラブです! 静葉選手が反町選手を土台に、ハイジャンプ!
   岬選手の鋭いパスに向かって、まるで弾丸のように蹴りを放って来ました〜〜!!」

岬「(――なんだって。あの優等生肌な反町が、あの立花兄弟のプレーを……!?)――くそっ、通せッ!」

反町「(岬のあのポーカーフェイスが崩れている……! よし、やはり今の手は、岬達には見抜かれていない。
    ――だけど油断するな。ここで成功させなければ意味が無い。――今度こそ、ボールを奪ってみせる!)」


763 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:40:36 ID:wCeLH0/M

先着2名様で、

★岬→グリーンカットパス 56 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ボッシ→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ピエール、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(早苗がフォロー)(穣子がフォロー)(アリスがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。

764 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:41:55 ID:???
★岬→グリーンカットパス 56 ( ダイヤJ )( 4 + 2 )=★

765 :森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:49:29 ID:???
★ボッシ→パスカット 48 ( ダイヤ4 )( 6 + 4 )+(人数補正+1)=
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( スペード7 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=★

766 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 01:06:26 ID:wCeLH0/M
★岬→グリーンカットパス 56 ( ダイヤJ )( 4 + 2 )=62★
★ボッシ→パスカット 48 ( ダイヤ4 )( 6 + 4 )+(人数補正+1)=59
 静葉→オータムスカイラブパスカット 57 ( スペード7 )( 1 + 4 )+(人数補正+1)=63★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてアリスがフォロー

静葉「私は――もう後悔したくない。全てを、ここで終わらせる!」

バァァァァッ! ガシイイッ! ――ポーンッ!

岬「くっ……!(ここで敵にボールが渡るのはまずいぞ……!?)」

実況「静葉選手、決死の合体パスカットで岬選手のパスを見事零れ球に!
    そしてその零れ球は……アリス選手がフォロー! レジスタンス、見事な連携プレーです!」

アリス「(岬君とピエール君で中盤を分断し、フォロワー兼奇襲要員で早苗を使う生徒会チームの戦術。
     一見隙の無い強力な布陣に見えるけれど――大前提となるこのパスさえつかんでしまえば攻略したも同然。何故なら……!)」

ネール「そ、そんなバカな……岬のパスがあんなに簡単に!?」

モーリス「こんなの、データに載って無かったぞ!?」

アリス「――さあ。ここから先はゴールまで一直線。観念するのよ、生徒会チーム!
     (――何故なら、攻撃にタレント3枚全てを使い切っているんだもの。守備が相当脆くなってるわ!)」

グワァァッ!

アリス「私とボールくんとの友情に酔いしれなさい。『アーティクルサクリファイス』よ!」

――バッ、シュウウウウウウウウウウウウウウ……ッ!

実況「アリス選手、十八番の必殺パスで前線のナポレオン選手へとパスを出しました〜〜!!」


767 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 01:07:51 ID:wCeLH0/M
先着2名様で、

★アリス→アーティクルサクリファイス 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
★モーリス→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ネール→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ナポレオン、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ジョルジュがフォロー)(マルシャンがフォロー)(カイエがフォロー)
≦−2→レジスタンスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。

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