キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/29(土) 20:50:04 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1467125220/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!

しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止めるべく、
次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、世界を救って欲しい……と。

鈴仙は戸惑いつつも、永琳の願いを受け入れ、
幻想郷の秩序の変革を狙う新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
その後、修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
合流した反町一行の助力もあり、ブラジルサッカーの登竜門・リオカップの二回戦、サントスとの戦いに勝利した。

一方時を同じくして、鈴仙の相棒であり親友でもある永遠亭の妖怪ウサギ・因幡てゐ、佳歩、とつかさの三人は、
ブラジルと並ぶ南米のサッカー大国・アルゼンチンにて研鑽を積んでいた。
かつての旧友であるパスカルや妹紅達と出会い、さながら同窓会のような雰囲気も呈す中、
天才ファン・ディアスからも強い刺激を受け、佳歩達は地道ながらも成長を遂げる。
しかし、その影では彼女達の修行を見守るべく派遣された、永琳の使者が暗躍しており……?

300 :森崎名無しさん:2016/12/06(火) 01:49:15 ID:???
★井沢→タックル 52 ( スペード10 )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=
 ディアス?→タックル 55 ( スペード6 )( 3 + 3 )+(人数補正+2)=★

301 :森崎名無しさん:2016/12/06(火) 06:09:26 ID:???
★レイセン→タックル 52 ( JOKER )( 4 + 5 )+(人数補正+2)=
 ウサギD→タックル 53 ( ダイヤK )( 5 + 1 )+(人数補正+2)=★

302 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/07(水) 00:28:10 ID:???
★ディアス→ドリブル 57 ( ハート7 )( 6 + 3 )+(ヒールリフト+4)=70★
★井沢→タックル 52 ( スペード10 )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=66
 ディアス?→タックル 55 ( スペード6 )( 3 + 3 )+(人数補正+2)=63★
★レイセン→タックル 52 ( JOKER )( 4 + 5 )+(人数補正+2)+(上手いタックル+2)=71
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして鈴瑚がフォロー)

ディアス「ハッ!」

グッ、……ポーンッ!

実況「ディアス選手、美しい弧を描くヒールリフト! イーグルラヴィの中盤を一閃でごぼう抜きだ〜!!」

井沢「クソッ! クソッ、クソッ!! 今のは改心のタックルだったのに……!
    それでもかすりすらしねえのかよ!」

ディアス?「チッ……流石はオレを騙るだけあるな!」

実況「井沢選手、ディアス?選手はこの大技に触れる事すら敵わない!
    やはりこのまま、ディアス選手の2点目が決まってしまうのか〜!?」

レイセン「ちょっと待ってーーいっ! 玉兎ナメないでくださーーーいっ!」

ダダダダッ……ババババッ! ――バチイッ!

ディアス「なにィ!?」

実況「いや、ここで月の尖兵・レイセン選手が存在感を見せた!
    素晴らしいジャンプタックルで、ヒールリフトをカット成功!
    ボールは後方、鈴瑚選手の方へと流れます!」

鈴瑚「おっ、来た来た。それじゃいっちょ、名誉挽回と行きますかね〜」


303 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/07(水) 00:31:10 ID:Ed0UKYkw

グワァッ、バシュルルルルッ……!

実況「そしてすかさず前方へとパス! 目指すはFW清蘭選手の足元です!
    そこに立ちふさがるアルヘンチノスのMFは……てゐ選手とウサギC選手の二人のみ!」

てゐ「あっちゃ〜、ディアス君と攻め上がっちゃったせいで、佳歩とパスカル君が追いつかないかァ」

ウサギC「だいじょうぶ! パスカット班長とよばれたこのわたしのちからをみよ!!」

バッ! ババッ!

先着2名様で、

★鈴瑚→ストロベリーダンゴ 58 (! card)(! dice + ! dice)+(団子LV1+0)=★
★てゐ→パスカット 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ウサギC→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→清蘭、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ウサギDがフォロー)(パスカルがフォロー)(佳歩がフォロー)
≦−2→アルヘンチノスボールに。
【補足・補正・備考】
てゐのマークがクラブ以外で「フラスターエスケープ(+3)」が発動します。
Cちゃんのマークがダイヤで「てんぱかっと(+3)」が発動します。
Cちゃんはスキル・ふぁんたじすたにより、ダイスが2の時は12、ダイスが3の時は11として扱います。

304 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/07(水) 00:43:27 ID:???
今日の更新はここまでにします。

305 :森崎名無しさん:2016/12/07(水) 01:16:55 ID:???
★鈴瑚→ストロベリーダンゴ 58 ( ダイヤ3 )( 6 + 6 )+(団子LV1+0)=★

306 :森崎名無しさん:2016/12/07(水) 02:01:02 ID:???
★てゐ→パスカット 53 ( スペードA )( 4 + 4 )+(人数補正+1)=
 ウサギC→パスカット 51 ( スペードJ )( 3 + 6 )+(人数補正+1)=★

307 :森崎名無しさん:2016/12/07(水) 21:48:04 ID:???
鈴瑚「そんなら、私はパス支局長ってことで」

308 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/08(木) 00:00:56 ID:2buY0H0A
★鈴瑚→ストロベリーダンゴ 58 ( ダイヤ3 )( 6 + 6 )+(団子LV1+0)=70★
★てゐ→パスカット 53 ( スペードA )( 4 + 4 )+(人数補正+1)+(フラスターエスケープ+3)=65
 ウサギC→パスカット 51 ( スペードJ )( 3 + 6 )+(人数補正+1)=61★
≧2→清蘭、パスキャッチ。

鈴瑚「パスカット班長かぁ、そりゃ怖いなぁ」

ウサギC「でしょでしょ! わたしのぱすかっとりょくは67です」

鈴瑚「はいはい、そんなら私のパス威力は――ざっと、70って位かな」

ウサギC「……え?」

てゐ「マズい! Cちゃん、油断しちゃダメだ! こいつ……」

ギュルギュル……フワァァッ!

そう言い切るよりも先に、パスは不可解な描き、ウサギCの頭上を軽々と超えていた。
てゐは必殺の『フラスターエスケープ』を出す間も無かった。

鈴瑚「――そう強い言葉を使うなよ。弱く見えるよ」

てゐ「ちいっ……! その本気出してねーから的な態度、ムカつくねぇ」

余裕綽綽の様子で鈴瑚は再び団子をほおばる。
これまでのプレーは本気で無かったと言わんばかりのその態度に、
自分の事を棚に上げててゐは腹を立てていた。しかし、そう言っている間にも試合は進む。

309 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/08(木) 00:02:00 ID:2buY0H0A
パシッ!

清蘭「えへへー! 絶好のタイミングでボールが回って来たねー!」 

グワァァッ……!

つかさ「……あの動きは――必殺シュート!」

輝夜「むにゃむにゃ……え!? もしかして今ピンチ!?」

妹紅「寝てる場合かっ!? ああもう、私も身体を張らなくっちゃ……!」

鈴瑚のアシストを受けたFWの鈴瑚はその右脚を振りかぶり、必殺の弾丸を放とうとしていた。

清蘭「……いくよ! これが私の『イーグルシューティング』だァ!!」

バギュウウウウウウウウウウウウウウウンッ、ゴオオオオオオオオオオッ!!

310 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/08(木) 00:04:04 ID:2buY0H0A
☆どのセービングをしてもらいますか?
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A:たすけてみんな!!(セーブ力に固定で+10されます)200消費
超必殺キャッチです。強力ですが姫様はこれで良いのでしょうか…

B:パンチング(セーブ力に固定で+4されます)80消費
ボールを弾きます。勝利しても自陣深くにボールが残ることが多いです。
1/4で「ブリリアントドラゴンバレッタ(+2)」が発動します。

C:キャッチング(セーブ力に固定で+2されます)40消費
ボールを掴みます。成功率が低い分、勝利時はこちらにより有利な判定となります。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜セーブ力:56
清蘭の『イーグルシューティング』の威力:63
輝夜のガッツ:700/700

311 :森崎名無しさん:2016/12/08(木) 00:13:06 ID:78l5khP6
A

312 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/08(木) 01:00:19 ID:???
票が入れば更新したかったですが、明日もあるので今日はここまでです。
最近は更新速度が遅いので、暫くは1票決にした方がスムーズに進むかもしれませんね…
明日の朝までに票が入っていたら、朝少しだけ更新したいです。

313 :森崎名無しさん:2016/12/08(木) 01:03:38 ID:MT7Zj5ok
A

314 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/08(木) 07:46:00 ID:2buY0H0A
A:たすけてみんな!!(セーブ力に固定で+10されます)200消費

先着4名様で、

★清蘭→イーグルシューティング 63 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★妹紅→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 センベロ→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★つかさ→ブロック 55 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 バサロ→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★輝夜→たすけてみんな! 66 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ディアス?がねじ込み)(井沢がフォロー)(パルスがフォロー)
≦−2→アルヘンチノスボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→清蘭の「イーグルシューティング」がサントスゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ディアス?がねじ込み)(イーグルラヴィのコーナーキック)(パルスがフォロー)
≦−2→アルヘンチノスボールに。
【補足・補正・備考】
清蘭の「イーグルシューティング」には、吹飛係数3があります。
妹紅のマークがダイヤで、「不死身の捨て身ブロック(+10、300消費、成功しても零れ球)」が発動します。
つかさのマークがダイヤで、「ソウルブロック(+8、250消費)」が発動します。
つかさのマークがハートで、「顔面ブロック(+6、150消費)」が発動します。
つかさのマークがスペードで、「反転ブロック(+6、150消費)」が発動します。

315 :森崎名無しさん:2016/12/08(木) 07:50:07 ID:???
★清蘭→イーグルシューティング 63 ( ハート9 )( 4 + 4 )=★

316 :森崎名無しさん:2016/12/08(木) 07:53:01 ID:78l5khP6
★妹紅→ブロック 50 ( スペード7 )( 1 + 3 )+(人数補正+2)=
 センベロ→ブロック 50 ( スペード9 )( 1 + 3 )+(人数補正+2)=★

317 :森崎名無しさん:2016/12/08(木) 08:14:46 ID:???
★つかさ→ブロック 55 ( クラブ8 )( 5 + 5 )+(人数補正+2)=
 バサロ→ブロック 51 ( スペードQ )( 3 + 1 )+(人数補正+2)=★

318 :森崎名無しさん:2016/12/08(木) 08:16:59 ID:???
★つかさ→ブロック 55 ( ハート6 )( 3 + 1 )+(人数補正+2)=
 バサロ→ブロック 51 ( スペードQ )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=★

319 :森崎名無しさん:2016/12/08(木) 08:34:57 ID:???
★輝夜→たすけてみんな! 66 ( ハート4 )( 6 + 1 )=★

320 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 00:59:33 ID:R5YJKL4w
★清蘭→イーグルシューティング 63 ( ハート9 )( 4 + 4 )=71★
★妹紅→ブロック 50 ( スペード7 )( 1 + 3 )+(人数補正+2)=56*吹き飛び
 センベロ→ブロック 50 ( スペード9 )( 1 + 3 )+(人数補正+2)=56★*吹き飛び
★つかさ→ブロック 55 ( クラブ8 )( 5 + 5 )+(人数補正+2)=67*吹き飛び&減衰
 バサロ→ブロック 51 ( スペードQ )( 3 + 1 )+(人数補正+2)=57★*吹き飛び
★輝夜→たすけてみんな! 66 ( ハート4 )( 6 + 1 )=73★
≦−2→アルヘンチノスボールに。

バシュ、ゴッ、ゴゴゴゴゴゴゴッ!

妹紅「これは……地を這うシュート!? ……うわぁっ!?」

つかさ「見かけやドリブルスピードからして、佳歩ちゃんのようなスピードタイプと思っていたけれど。
     まさか、こんなパワーシュートが打てるなんて!……ぐっ!」

ドガッ、ドゴオオオッ!

清蘭のシュートは地面を引き裂かんまでの威力で、妹紅やつかさをも簡単に蹴散らしていく。

清蘭「どうかしら!? これが月人の力よ!」

輝夜「……うーむ。こりゃヤバいわ。うん。私の力じゃキャッチできない」

清蘭「ホント!? 私ってやっぱり凄い!?」

その力は、これまで数々の名ストライカーのシュートを防いで来た輝夜をして舌を巻く程度だった。
降参の意を示すように輝夜は両手を上げ、自身に迫るシュートを防ごうとしない。
清蘭はこれを輝夜の降伏と受け取ったようであり、ゴールが決まる前から喜び駆け回っていたが――。

321 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 01:02:35 ID:R5YJKL4w

輝夜「……ええ、私一人じゃアンタに勝てない。だけど、皆が力を合わせれば勝てる!!!」カッ!!

清蘭「は?」

バッ! ババババッ!!

その笑顔は、輝夜の前方に現れた無数のゴールポスト達によって壊された。

実況「これは……アルヘンチノス、輝夜選手に援軍だ〜〜〜〜!
    観客席のカグヤファンがわらわらとゴール前に湧いて出て、
    清蘭選手のゴールを力づくで止めようとしている〜!?」

メオン「サイクロンでこい! セイラン!!」

ドゴオオッ!

実況「メオンくん ふっとばされた〜〜!」

ワチャラポン「ワチャワチャ〜〜!!」

実況「ワチャラポンくん ふっとばされた〜〜!」

清蘭「な、何コレ……。吹っ飛ばしても吹っ飛ばしても、まるでゴキブリみたいに出て来るよ……!?」

輝夜「そーいえば、アンタは月から派遣されたらしいわね。えーりんから聞いてるわ。
    なら、帰る前に覚えておきなさい」

322 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 01:03:58 ID:R5YJKL4w
ドゴオオッ!

実況「サルサノくん ふっとばされた〜〜〜!!」

ドゴッ!

実況「萃香くん ふっとばされた〜〜〜!!」

ブルノさん「今だ!! 皆の力、俺の右手に萃まれ! でりゃぁぁぁっ!」

カッ! ……ドゴオオオオッ!!

実況「ブルノさん ふっとばされた〜〜〜〜!!」

一人一人は無力なザルキーパーでも、力を合わせれば無敵になれる。
そう輝夜が語ったように、シュートの威力は回を重ねるごとに落ちていき……。

ドールマン「それっ! このスレの基準で言えば威力64相当の俺のパンチングを食らえ!」

バシッ! ……ポムッ、コロコロ……ガシッ。

輝夜「――これが月には無くて地上にはある無敵の力。
    仲間と力を合わせてゴールを止める、’絆’の力よッ!!!」キリッ!!

清蘭「き、キズナ……!? なんて素敵な力なの……!?」

実況「防いだ〜〜〜!! 輝夜選手の友情が勝利! 観客席からやって来た、108本のゴールポストが、
   清蘭選手のパワーシュートを完璧に防いでみせました〜〜!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
    「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」

323 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 01:06:31 ID:R5YJKL4w
清蘭「凄い……! 皆でゴールを守って、皆でそれを祝福してる……!
    これが地上のサッカー。こんなの、月のサッカーでは見た事なかった……!」

鈴瑚「(ぶっちゃけ反則だけど、ここで突っ込むのは野暮って感じだよね〜。
     ……清蘭は真面目に感動してるみたいだけど)」

――しかし、輝夜が魅せた友情に感涙する清蘭は置いておくにしても、
ここからの試合運びは総じて単調となってしまった。
……総合的な実力が拮抗している上、派手なプレーを見せる天才同士がそれぞれを食い合っていたからだ。
ディアスとディアス?はそれぞれのプレーをそれぞれのプレーでつぶし合い、
勝負は良く言えば互角、悪く言えば同じ事の繰り返しとなってしまったまま、時間だけが過ぎていき――。

ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイッ!

ディアス「ちぇっ。もう前半終了かよ。全然暴れ足りないぜ!」

ディアス?「全くだな。後半こそは俺様の劇場の開幕だ!」

派手好きの天才ディアスにとっては、あまり嬉しくない結果で前半の勝負がついてしまうのだった。


アルヘンチノス 1 − 0 イーグルラヴィ  前半終了!





324 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 01:14:05 ID:???
今日の更新はここまでにします。

325 :森崎名無しさん:2016/12/09(金) 01:20:18 ID:???
乙でした
今さらだけどオサレ節wチャドは姫親衛隊の素質を秘めてると思うの

326 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 22:28:41 ID:???
>>325
乙ありがとうございます。輝夜「モコの霊圧が……消えた……?」

327 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 22:30:03 ID:???
−ハーフタイム−


輝夜「みんな おつかれさま このあとも がんばってね」

妹紅「久しぶりだけどやっぱり腹立つな、こいつの他人事みたいな口調……」

てゐ「確かに、ハーフタイムの姫様特有の焦点が定まらない目とポカンとした笑顔を見ると、
    なんとなくルナティックスみたいな気分になるよね〜」

パスカル「だが今は感慨に耽っている場合じゃないぞ。後半の作戦を練らなければ」

ディアス「作戦? そんなのこれまで通りで良いだろ! 皆は俺にボールを回す。
      俺は点を決める。DFとGKは頑張って守る。これでオシマイ!」

パスカル「……そう言って。前半は敵と実力が拮抗して1−0止まりだったろ?」

ディアス「う、うるせえな。たまたまだよ。たまたま!!」

つかさ「でも、私もパスカルさんに賛成です。詳細や修正はその時になるとしても、
     ひとまず後半戦立ち上がりの、大まかな作戦は立てておくべきではないでしょうか」

佳歩「(……こういう時、鈴仙さまだったら、率先して何かしら意見を言うんだろうな。
    だったら、私だって頑張って色々考えなくっちゃ。今は鈴仙さまはいない。
    私が頑張らなくっちゃいけないんだから……!!)」


328 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/09(金) 22:34:40 ID:0kjiay0Y
ハーフタイムの緊張と緩みが同居した雰囲気の中、
佳歩は一貫して強い使命感を持ちながら、後半戦開始時の作戦を考えた。

A:勿論攻める。前半通りディアスを軸に突破を図る。
B:勿論攻める。前半と違い、てゐやパスカルのパスを活用し支配を図る。
C:ここは守る。パスカルをボランチに下げ、中盤の安定を図る。
D:奇襲を狙う。妹紅のシュートやウサギCのドリブル等、意外な戦法を取る。
E:その他 具体的な作戦があればこちらで

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

329 :森崎名無しさん:2016/12/09(金) 23:05:58 ID:IBgtIcB2
A

330 :森崎名無しさん:2016/12/09(金) 23:11:20 ID:EOY6EAoM


331 :森崎名無しさん:2016/12/09(金) 23:56:51 ID:QCY4zSmc
B

332 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/10(土) 01:32:48 ID:v9Xk/Aqs
B:勿論攻める。前半と違い、てゐやパスカルのパスを活用し支配を図る。

佳歩「わ、わたし……! 後半は、もっとパスを使って攻めたらいいと思いまふっ!」

ディアス「……あ? 何噛んでるんだよ」

佳歩「むぐっ。噛んでるのは関係ないでしょ!
    ……とにかく。後半戦はもっとパスを使って、手広く攻めていくべきだと思うんです!」

パスカル「佳歩もそう思うか。……どうだ、ディアス?」

ディアス「あん? だから俺は反対だってば。ここは俺の突破が……」

佳歩の提案に対し、目立ちたがりのディアスは反発した。
しかし――。

ディアス「……ぐっ!」

グラッ……。

パスカル「……どうした、ディアス。頭が痛いのか?」

ディアス「――ふらっとしただけだ。……だけど、そうだな。俺一人だけ、ってのも面白くねぇしな。
      よし、じゃあ後半戦はパスで相手の中盤を支配してやろうぜ!」

パスカル「……?」

少しの眩暈を覚えた後、彼は前言を翻して佳歩の提案に賛成した。
パスカルはそんなディアスらしからぬ態度に首を傾げたが、
しかし相棒が素直である事に越したことはない。

333 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/10(土) 01:34:14 ID:v9Xk/Aqs

パスカル「ガッツ切れが早いんじゃないか? 俺達が頑張ると言っても、
      最後に決めるのは佳歩かお前のどっちかだ。しゃきっとしろよ?」

ディアス「うっせ。分かってるっつーの!」

余計な詮索をせずに、軽く冗談を叩いて話を切り上げる。
いずれにせよ、後半開始まで時間が無い。
プロである彼らには、作戦を決めた後は、一秒でも多く休憩を取りたかった。

てゐ「……なぁ、つかさ。ちょっといいかな」

つかさ「はい。私にお手伝いできる事なら」

しかし、そうではない彼女達の中には、また別の考えを巡らせている者もいた。


*後半最初の戦略が、パスワーク中心となりました。

334 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/10(土) 01:39:45 ID:???
−敵チームハーフタイム−

サグメ「…………」スースーポンポン

テーレッテレレーテーレーレーレー テーレッテレレーテーレー♪

鈴瑚「おっ、サグメ監督様からメール来た。んじゃ読むね」

一方のイーグルラヴィは、1点を追う立場ながらも焦りは無く、
無言の監督とその伝言役を中心に、淡々とミーティングが進行していた。

鈴瑚「えーっと……『みんなお疲れ様! ^^) _旦~~
     相手は恐らく、後半はパスワークを主体に攻めて来る筈だよ!(;´・ω・)
     でも大丈夫、中盤に選手を固めてカウンターを狙って行けば、
     きっと点差も返せるはず!(^^)!ディアス?君を使いすぎず、焦らずで粘って、
     皆で勝利をゲットしちゃおうね♪( `ー´)ノ  サグメ』……だってさ」

清蘭「ハッ! 了解しました、サグメ様!!」

井沢「いやいや……おかしいだろ!? 口で喋れよ、監督サン!? 無口キャラか!?」

サグメ「…………」スースーポンポン

テーレッテレレー♪(ry

鈴瑚「お、またメール。えーっと……。
    『井沢くん、ごめんね( ;∀;) 私、別に無口じゃないけど、下手に発言したら事態が逆転しちゃうし…(-_-;)
     大事な時はきちんと話すから、その時は無視しないでくれると嬉しいな〜( *´艸`) サグメ』
    ……だってさ。無視しちゃダメだよ、井沢くん」

清蘭「あの八意永琳様の腹心の部下にして、叡智ある月の賢者の一柱として名高い
    サグメ様にお声かけされる光栄、とくと噛み締めるのよ、地上人!」

335 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/10(土) 01:40:54 ID:???

井沢「(なんなんだよ、こいつら……。外国に行ったら翼や森崎みたいなのから離れられると
     思ったら、翼以上の天才やら森崎以上の高慢ちきやらばかりじゃないか。
     くそっ。他の国に派遣された奴らが妬ましい……!!)」

サグメ「…………」スースーポンポン

テーレッ♪(ry

鈴瑚「あ、またメール。『井沢くん、いくら私達が凄いからって嫉妬ばかりしてると疲れるよ(*´Д`)
    目標が高いのは良いけど、身の程を弁えて程々にね♪ サグメ』……だってさ」

井沢「うるっせーよ!? っていうかさっそくサラリと傲慢だな、オイ! わざとだろコレ!?」

……淡々と進んでいるのは、ほんの最初だけだった。


ディアス?「(もうすぐ。もうすぐだ……)」

賑やかしい中にもディアス?は一人だった。
痛む眉間を押さえながら、井沢達の会話は一顧だにせず物思いに耽っている。

ウサギD「(つかさちゃん……私の実力、これだけじゃないから……!)」

レイセン「(偽ディアス騒動を起こし、自らチームを率いて勝負を挑むまでに
       サグメ様がご執心されていた因幡佳歩。彼女は前半戦パッとしなかったし、
       チームの精神的支柱であるとは言えないけれど……一体、どんな理由が?)」

ガルトーニ「(俺はアイツ(カグヤ)なんかとは違う。俺は正統派フィジカルゴールキーパーなんだ……)」

方向性は違えど、思考に耽るのは他の数選手についても同じだった。
様々な想い、そして陰謀が交錯する、後半戦の開始時刻までは後僅か――。

336 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/10(土) 01:42:18 ID:???
今日の更新はここまでにします。明日は後半戦開始から再開したいです。

337 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/11(日) 23:00:48 ID:???
***

……ピィイイイイイイイイイイイイイイッ!

実況「さあ始まりました後半戦! 後半はイーグルラヴィのボールで試合開始です!
    前半はアルヘンチノスボールで、ディアス選手の華やかな11人抜きから
    スタートしましたが、後半戦はどうなるでしょうか〜!?」

ディアス?「……頼む」

鈴瑚「はいはい。お団子も大分腹に溜まって来たし、前半以上に働いてみせるよ〜」

バシュッ……ポムッ。

鈴瑚「そんじゃボチボチ……いくよ、『ストロベリーダンゴ』っ、と」

グワァッ、バシュルルルルルルル……!

実況「おっと、1点のビハインドを負うイーグルラヴィ、ここは慌てずに鈴瑚選手を中心に試合を組み立てます!
    ディアス?選手はFW清蘭とともに前線に上がり、中盤を抜けるロングパスだ〜〜〜!」

てゐ「おっと、前半戦から戦法を変えて来たかぁ」

佳歩「――でも、変わったのは戦法だけじゃないです。
    パスを出してくるあの人……。前半戦の時とは別人みたいな殺気を纏ってる!」

パスカル「奴が本当のディアスならば、ここは攻めて来ると思ったが。
       まあ良い、ここで止めてみせるさ!」

ディアス「……アイツが偽者って事だろ。さっさとやっちまおうぜ!」

バッ! ババッ!!

338 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/11(日) 23:05:28 ID:???
先着2名様(※判定速度を考慮し、簡略化してみました)で、

★鈴瑚→ストロベリーダンゴ 58 (! card)(! dice + ! dice)+(団子LV2+1)=★
★佳歩→パスカット 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 パスカル→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 てゐ→パスカット 53 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 ディアス→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ディアス? パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(清蘭がフォロー)(井沢がフォロー)(ウサギCがフォロー)
≦−2→イーグルラヴィボールに。
【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤで「ラピッドダッシュカット(+2)」が発動します。
てゐのマークがクラブ以外で「フラスターエスケープ(+3)」が発動します。
Cちゃんのマークがダイヤで「てんぱかっと(+3)」が発動します。
Cちゃんはスキル・ふぁんたじすたにより、ダイスが2の時は12、ダイスが3の時は11として扱います。

339 :森崎名無しさん:2016/12/11(日) 23:07:57 ID:???
★鈴瑚→ストロベリーダンゴ 58 ( ダイヤ3 )( 2 + 4 )+(団子LV2+1)=★

340 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/11(日) 23:08:31 ID:???
すみません、間違ってCちゃんの判定が出てますね…(汗)
ディアスの正体はCちゃんだった説は多分ないです。

341 :森崎名無しさん:2016/12/12(月) 00:08:48 ID:???
★佳歩→パスカット 53 ( スペード7 )( 2 + 1 )+(人数補正+2)=
 パスカル→パスカット 52 ( ダイヤJ )( 5 + 3 )+(人数補正+2)=
 てゐ→パスカット 53 ( ダイヤQ )( 2 + 5 )+(人数補正+2)=
 ディアス→パスカット 52 ( ダイヤ2 )( 4 + 3 )★

342 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 00:35:14 ID:hT0utjdk
★鈴瑚→ストロベリーダンゴ 58 ( ダイヤ3 )( 2 + 4 )+(団子LV2+1)=65★
★佳歩→パスカット 53 ( スペード7 )( 2 + 1 )+(人数補正+2)=58
 パスカル→パスカット 52 ( ダイヤJ )( 5 + 3 )+(人数補正+2)=62
 てゐ→パスカット 53 ( ダイヤQ )( 2 + 5 )+(人数補正+2)+(フラスターエスケープ+3)=65
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして井沢がフォロー

ギュウウウウン!

佳歩「えっ……! これ、本当にさっきと同じパスなの!?」

パスカル「違う。さっきよりも各段に鋭くなっているぞ!」

鈴瑚「へっへへ〜。私はちょいと腹ペコさんでね。お団子を継続的に摂取して初めて、
    本当の力を出せるようになるワケさ。ちなみに、私は後1回変身を残しているよ」

てゐ「私の本気よりも随分と使い勝手が良い能力だね。序盤の能力低下を差っ引いても、
   後半は安定して高いパフォーマンスを叩きだせるって寸法かい。――でもね!」

バッ! バギュウウンッ! ――バチイッ!

鈴瑚「な〜にィ〜?」

てゐ「あちゃ、カンペキには止めれんかったか。でもね!
   ……元々の実力なら私の方が上みたいだね、カット楽勝だったよ!」

実況「てゐ選手、ボールを弾く事に成功! ボールは右サイドに流れていきます! しかし……!」

井沢「へへへ。ここで俺様の時代だ!! 見ていろよ、翼!!」

ダッ!


343 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 00:36:28 ID:hT0utjdk

実況「ここで井沢選手、ドリブルで強行突破! 前半戦の雪辱を晴らすべく、
   嫉妬のオーラを身に纏ってサイドアタックだ〜〜!!」

ウサギC「きたな、ドリブル大王! このまおうさまがせいばいしてくれる!」

先着2名様で、

★井沢→ドリブル 54 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ウサギC→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ディアス? パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(清蘭がフォロー)(パルスがフォロー)(ディアスがフォロー)
≦−2→イーグルラヴィボールに。
【補足・補正・備考】
Cちゃんはスキル・ふぁんたじすたにより、ダイスが2の時は12、ダイスが3の時は11として扱います。

344 :森崎名無しさん:2016/12/12(月) 00:40:37 ID:???
★井沢→ドリブル 54 ( ダイヤ7 )( 6 + 5 )=★

345 :森崎名無しさん:2016/12/12(月) 00:42:54 ID:???
★ウサギC→タックル 51 ( ダイヤJ )( 4 + 4 )=★

346 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 00:44:35 ID:???
今日の更新はここまでにします。
すみません、またミスがありました…井沢の必殺技が表示されてません。

井沢のマークがダイヤで、「クリップジャンプ(+5)」が発動します。
井沢のマークがハートで、「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。 

が、反映されます。

347 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 01:00:24 ID:???
★井沢→ドリブル 54 ( ダイヤ7 )( 6 + 5 )+(クリップジャンプ+5)=70★
★ウサギC→タックル 51 ( ダイヤJ )( 4 + 4 )=63★
≧2→井沢、ドリブル突破。

井沢「パルパルパルパルゥッ!」

ゴオオッ! ガシッ、ポーーーーーンッ!

実況「井沢選手凄いクリップジャンプだ! まるで人間とは思えない髄力で、
    小柄なウサギC選手の頭を軽々と跳び超えてしまいます!」

ウサギC「むむむ……これが大王のちからかぁ……!」

井沢「フハハハ……! そうだ、これが本当の俺の才能なんだよ。
    俺はやっぱり、翼と比較しても遜色ない実力と才能の持ち主なんだよ……!!」

つかさ「翼さんについては、あまり多くを知りませんが。遜色無いとはなんとも謙虚な驕り方ですね!」

妹紅「来な、坊や! そのボール、殺してでも奪い取ってやるよ!」

実況「井沢選手は脇目もふらずドリブル継続! アルヘンチノスのDF4人に囲まれながらも、
    速度を一切緩めず強行突破の構え! 確かにここを通せば得点は限りなく近づきますが、
    果たして本当に大丈夫なのでしょうか!?」

井沢「妬ましい……俺の事をコケにする奴らすべてが妬ましい!!」

348 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 01:01:28 ID:hT0utjdk
先着2名様で、

★井沢→ドリブル 54 (! card)(! dice + ! dice)=★
★パルス→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 つかさ→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 センベロ→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 妹紅→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→井沢、更にドリブル突破!?
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(清蘭がフォロー)(ディアス?と佳歩で競り合い)(パスカルがフォロー)
≦−2→アルヘンチノスボールに。

【補足・補正・備考】
井沢のマークがダイヤで、「クリップジャンプ(+5)」が発動します。
井沢のマークがハートで、「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。 
妹紅のマークがダイヤ・ハートで「正直者の死(+2、相手必殺ドリブル無効化)」が発動します。

349 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 01:02:41 ID:???
ここまでと言いつつ、早くに判定して頂いたので更新しました。
今度こそ今日はここまでです。

350 :森崎名無しさん:2016/12/12(月) 01:17:24 ID:???
★井沢→ドリブル 54 ( クラブQ )( 5 + 1 )=★

351 :森崎名無しさん:2016/12/12(月) 01:51:11 ID:???
★パルス→タックル 52 ( クラブ7 )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=
 つかさ→タックル 52 ( スペード3 )( 3 + 4 )+(人数補正+2)=
 センベロ→タックル 52 ( ダイヤA )( 4 + 2 )+(人数補正+2)=
 妹紅→タックル 52 ( ダイヤ5 )( 1 + 5 )+(人数補正+2)=★

352 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 23:57:55 ID:hT0utjdk
★井沢→ドリブル 54 ( クラブQ )( 5 + 1 )=60★
★パルス→タックル 52 ( クラブ7 )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=66
≦−2→アルヘンチノスボールに。

井沢「でりゃぁぁぁーーーっ!」

パルス「 パ ル ス !!」

カッ! ドゴオオオッ!

井沢「ぐわあああーー! 目がぁ、目がぁぁああああ〜!」

実況「パルス選手、井沢選手の特攻を滅びの呪文で防衛!
    井沢選手は謎の光に目をやられてしまった〜〜〜!!」

ディアス「……まあ、実際は普通に鋭いタックルだったワケだが。
      それよりもチャンスだぜ、パスカル! パルスからボールを貰って、一緒に攻めよう!!」

パスカル「あ、ああ。しかし珍しいな。お前がドリブル突破をしないのも」

ディアス「お前等がパスワーク主体で攻める、って言ったからだろ?
      それより行こうぜ。『ゴールデンコンビ』の出番だ!」

ディアスはそう言ってパルスからボールを貰うと、パスカルを伴って連続ワンツーに打って出た。

バシッ、バシッ、バシッ、バシッ!



353 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/12(月) 23:59:56 ID:hT0utjdk
実況「出た〜〜! ここで中盤突破はパスカル選手とディアス選手の、
    『ゴールデンコンビ』がさく裂だ〜〜〜! 天才的なパスコースをパスカル選手がフォローしつつ、
   ボールはどんどん前へと出ていきます!!」

レイセン「す、凄い……! これが天才ファン・ディアスとその親友アラン・パスカルの全力!」

ウサギD「そ、それでも止めてみせる! 鬼の全力のシュートを防いでみせた、つかさちゃんみたいに!」

バッ! ババッ!

『ゴールデンコンビ』とも称されるハイレベルなワンツーに対し観客や敵は騒然とする。

パスカル「(ああ。これは確かに、俺達の『ゴールデンコンビ』だった。――だが。何だ? この違和感は……)」

この中で釈然としない心境に立たされたのは、ディアスの動きに合わせて無難だが正確なリターンを繰り返す、
パスカルただ一人だった。

354 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/13(火) 00:03:40 ID:wctpyleE

先着2名様で、

★ディアス→ゴールデンコンビ 57 (! card)(! dice + ! dice)=
 パスカル→ゴールデンコンビ 57 (! card)(! dice + ! dice)=★
★レイセン→パスカット 52 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ウサギD→パスカット 54 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ディアスとパスカル、突破成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(佳歩がフォロー)(鈴瑚がフォロー)(ディアス?がフォロー)
≦−2→イーグルラヴィボールに。
【補足・補正・備考】
レイセンのマークがダイヤで「上手いパスカット(+2)」が発動します。
ウサギDのマークがダイヤ・ハートで「ムーンサルトパスカット(+3)」が発動します。

355 :森崎名無しさん:2016/12/13(火) 00:09:41 ID:???
★ディアス→ゴールデンコンビ 57 ( スペード7 )( 2 + 5 )=
 パスカル→ゴールデンコンビ 57 ( クラブ5 )( 5 + 6 )=★
テンポの都合で反則は省略かな?

356 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/13(火) 00:13:30 ID:???
>>355
すみません、今回は単純に忘れてました(汗)
ただ、ここから巻き戻すのもアレなので、このまま続行でお願いします。

357 :森崎名無しさん:2016/12/13(火) 00:23:28 ID:???
★レイセン→パスカット 52 ( ダイヤ5 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)=
 ウサギD→パスカット 54 ( クラブ2 )( 2 + 6 )+(人数補正+1)=★

358 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/13(火) 00:43:55 ID:wctpyleE
★ディアス→ゴールデンコンビ 57 ( スペード7 )( 2 + 5 )=64
 パスカル→ゴールデンコンビ 57 ( クラブ5 )( 5 + 6 )=68★
★レイセン→パスカット 52 ( ダイヤ5 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)+(上手いパスカット+2)=61
 ウサギD→パスカット 54 ( クラブ2 )( 2 + 6 )+(人数補正+1)=63★
≧2→ディアスとパスカル、突破成功。

ディアス「それっ!」

バシュルルル……

パスカル「(やはり……)よしっ!」

バッ! グルンッ、バシッ!

レイセン「す、すっご〜い……」

ウサギD「悔しいくらい、息がピッタリです! まさかあんな際どいディアスさんのパスを、
      平然とリターンしちゃうなんて……」

パスカル「(違う……今のは明らかにミスキックだ。ディアスらしい鋭さと勘が無い。
       ただの当てずっぽうだ! これは、俺が上手くリターン出来ただけに過ぎない……!)」

ディアス「(……くそっ。頭が痛ぇ! 今は兎も角、次のプレーでどうなるか……だな)」

天才作家の抽象画と幼児の落書きが時に似つかわしくなるように、
周囲の者はディアスの『らしくなさ』に気付かない。
これが分かるのは恐らく、ディアス本人と、彼の永年の親友であるパスカルのみであろう。

359 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/13(火) 00:46:20 ID:wctpyleE
佳歩「(――パスカルさん。やっぱり困ってる……! ディアスさんも、たぶん……!)」

しかし、これを分かろうともがき続ける者はパスカルのすぐ傍にいた。
どんな困難にぶち当たって来ても、めげずにひたすら自分の道を突き進んで来た佳歩は、
どうしようも無い自分の察しの悪さと不器用さを知りつつもなお、
良く分からない理由で困っているパスカルやディアスの力になりたいと思っていた。

佳歩「(で、でも。どうしたら二人の力になれるんだろう……?)」

当然、佳歩にはどうすれば良いか分からない。
二人の力になるという事であれば、それは当然自分が二人を支えてみせる事だ。

佳歩「(……アルゼンチンであれだけ練習してもまだ、私はパスカルさんにも、
     ディアスさんにも全く敵う気がしない。だから、ここで私がしゃしゃり出るより、
     圧倒的な突破力を持つディアスさんに、このまま任せちゃえば良い気がするけど……)」

ウサギDを突破したため、敵のDFは手薄となっている。
この中では唯一強敵である陸さえ抜ければ、恐らくこちらの2点目は固いだろう。

佳歩「(やっぱり、ここで私が突っ込むのは、おかしいのかな……?
     ディアスさん達にお任せした方が良いのかな……?)」

360 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/13(火) 00:48:08 ID:wctpyleE
動くべきか、動かざるべきか。佳歩はこの二者択一の中から、もっとも自分らしい『正解』を選んだ。

A:ボールを要求し、『ラビットテイル』で決める!(威力:62)200消費
B:ボールを要求し、ドリブル突破で決める!(佳歩のドリブル:55)
C:このままディアスにドリブル突破して貰う!
D:ここは敢えて、パスカルにシュートで決めて貰う!
E:その他 自由選択枠

佳歩のガッツ:760/800

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

361 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/13(火) 00:57:33 ID:???
今日の更新はここまでにします。
東方深秘録PS4版&新作弾幕アクションが発表されましたね…
深秘録の鈴仙は動画だけ見て満足してる状況ですが(銃無駄にくるくる回すのかわいい)、
新作はやはり楽しみです。姫様にブルノさんが完全憑依する感動シーンの実装希望です。

362 :森崎名無しさん:2016/12/13(火) 01:01:39 ID:i7Rlz9K+
A
正直どれが正解かわからない。

363 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/13(火) 01:06:19 ID:???
>>362
自分らしい『正解』とありますが、正解はそれぞれの解釈次第と思います。
ただ、一つだけ明確な不正解があります。これは文中に書いてあります。

364 :森崎名無しさん:2016/12/13(火) 04:59:17 ID:tRSXVx0k
A

365 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/15(木) 00:02:34 ID:4BiOrv2A
すみません、昨日は寝落ちしてました(汗)
今日は少しですが更新します。

A:ボールを要求し、『ラビットテイル』で決める!(威力:62)200消費

佳歩「(考えていたい。だけど、このままじっとしてなんていられない。だったら……!)」

グワァァァァァッ……!!

実況「あ〜〜っと! ここで佳歩選手が攻撃に出た〜〜〜!
    これは恐らく、右脚をしなやかに振り上げ唸らせる佳歩選手のスピードシュート!
    『ラビットテイル』の構え! アルヘンチノス、ここで2点目を取れれば大きいぞ〜!」

陸「ええーい! 周りの奴らは頼りにならんそうアル。本当なら朕が守ってりゃもっと良いんだけど……。
  ――まあ、そんな事は言っとれんアル! アチョ〜〜〜!」

バァァッ!

観客「ワアアアアアアアアアア!」「ガルト ガルト ガルト ガルト」

ガルトーニ「畜生、またアイツらが期待してやがる!
       ――でもカグヤは、毎試合毎試合ああやって、自分の生き恥を笑われ続けて来たんだ。
       だったら、俺も負けてられるか!!」

グッ……!


366 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/15(木) 00:04:09 ID:4BiOrv2A
先着3名様で、

★佳歩→ラビットテイル 62 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ボルダベリ→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 ペルシー→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 ソリージャ→ブロック 50 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 陸→ブロック 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★ガルトーニ→パンチング 59 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パスカルがねじ込み)(ディアスがフォロー)(鈴瑚がフォロー)
≦−2→イーグルラヴィボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→佳歩の「ラビットテイル」がイーグルラヴィゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パスカルがねじ込み)(イーグルラヴィのコーナーキック)(鈴瑚がフォロー)
≦−2→アルヘンチノスボールに。
【補足・補正・備考】
陸のマークがクラブ以外で、「雷斬脚(+6、150消費)」が発動します。

367 :森崎名無しさん:2016/12/15(木) 00:39:55 ID:???
★佳歩→ラビットテイル 62 ( ハートA )( 5 + 3 )=★

368 :森崎名無しさん:2016/12/15(木) 00:50:54 ID:???
★ボルダベリ→ブロック 50 ( ハート8 )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=
 ペルシー→ブロック 50 ( スペードJ )( 6 + 3 )+(人数補正+2)=
 ソリージャ→ブロック 50 ( スペードK )( 2 + 4 )+(人数補正+2)=
 陸→ブロック 51 ( クラブJ )( 4 + 2 )+(人数補正+2)=★

369 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/15(木) 00:52:43 ID:???
すみません、今日の更新はこれだけにします。
ここでゴールが決まったら、もう1シーン書いて試合終了の予定ですが、
それでも試合終了までまだ時間がかかりそうです…。

一旦簡略化を決めましたが、仲間の章の試合は描写のみにして、
主役である鈴仙の章の試合や描写をメインにした方が良い気がしてきました。
(とりあえず、この試合はラストまでやるつもりですが)
ただ、あまりコロコロ方針を変えすぎるのも、それはそれでモチベが下がりそうなので、
ご意見頂ければ嬉しいです。

370 :森崎名無しさん:2016/12/15(木) 00:56:00 ID:???
★ガルトーニ→パンチング 59 ( ハートK )( 4 + 2 )=★

371 :森崎名無しさん:2016/12/15(木) 07:59:30 ID:???
仲間の試合は後半だけの方が良いかな。

372 :森崎名無しさん:2016/12/15(木) 20:51:21 ID:???
乙なのです

仲間の試合描写は観たいとは思いますが
(濃密でサブキャラも丁寧に描写するところがここの魅力の一つだと思うので)、
作者さんの忙しさを思うと、主軸である鈴仙の部分に集中した方が良いかなと感じます
どうしても書ける量には限界がありますし、完結まで持っていくにはどうするかと考えると
仲間の章を詳細に記述するのも大きな負担になりそうですし

そう言いながら、最近時間が合わず、投票や判定に参加できていないのですが(汗)
でもこれからも楽しみにしています

373 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 00:34:14 ID:???
今日も少しだけですが更新します。ご意見頂いた方はありがとうございます。
>>371
ご意見ありがとうございます。
確かに今のペースだったら後半だけでも良い気がしますね…。
>>372
乙とご意見ありがとうございます。
本来は仲間キャラにも愛着を持って貰いたいが為の仲間の章でしたが、
今の更新ペースだと、愛着以前の大前提である、
ストーリー進行そのものを阻害していると感じていました。
私が一番書きたいのはあくまで鈴仙ですし、
仲間達は個別に描写せずとも、鈴仙との絡みでキャラの個性は出せると思います。
なので、佳歩の章以降、仲間の章は>>156以上に簡略化させて頂こうと思います。
(具体的にどうするかは、次の仲間の章までに提示します)


リアルの仕事量が増え、一方で私がこの作品に賭ける情熱は、相対的に減退している事を隠す事はできません。
しかし、それでも私はこの物語を書き上げたいと思っています。「完結」を味わってみたいです。
書きたいシーン、連載当初から構想していたシーンがまだまだ沢山あります。やりたい試合も沢山あります。
そして、その「やりたい」事をやる為には、ここで打ち切りにしたくない、してはいけないと思っています。

「それだけ思いつめる位だったら、休養するor止めても良いのでは?」そう思う方もいるかと思います。
確かに所詮は趣味の範囲ですし、数千数万人の期待を背負って続けている話でもありません。
ですが、自己満足の趣味だからこそ、自分なりに全力を尽くす事が大事だと私は思っています。
(勿論、リアルに支障を来たさない程度に、ある程度の妥協は必要ですが)
自分自身にストイックになる事で、初めて見える景色、初めて感じる楽しさがあると信じています。

私はやらないですが、登山とかと同じだと思います。山道の途中は辛く厳しい道のりでも、
てっぺんに登った際の達成感を味わいたいと思うからこそ、誰もが山を登るんだと思います。
なので、私も自分が本当にやりたい事、書きたい事を書く為に、スレを続けていこうと思います。
……ただ、そうは言いつつも色々と書き方を工夫して、不要な負担は減らしたいです(爆)

易者ばりに長々と自分語りしてお恥ずかしいですが、次レスから更新再開します。

374 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 00:35:31 ID:???
★佳歩→ラビットテイル 62 ( ハートA )( 5 + 3 )=70★
★ボルダベリ→ブロック 50 ( ハート8 )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=64
 ペルシー→ブロック 50 ( スペードJ )( 6 + 3 )+(人数補正+2)=61
 ソリージャ→ブロック 50 ( スペードK )( 2 + 4 )+(人数補正+2)=58
 陸→ブロック 51 ( クラブJ )( 4 + 2 )+(人数補正+2)=59★
★ガルトーニ→パンチング 59 ( ハートK )( 4 + 2 )=65★
≧2→佳歩の「ラビットテイル」がイーグルラヴィゴールに突き刺さる!

佳歩「考える。だけどとりあえず先に動く! それが私らしさですっ!」

バッ、シュウウウウウウウウウウウウウウウッ……!

陸「アチョ〜! ……って、もう通り過ぎてるアル……!?」

佳歩は色々と考えた結果、無心でシュートを放った。
意識と無意識が相反する状況下でのシュートは、しかし正確なキレと速度を持って、
イーグルラヴィのDF達を寄せ付けない。

ガルトーニ「くそっ! 分かってたよ、取れない位ーーー!」

バァァァッ!

実況「ガルトーニ選手、パンチング〜〜! だがとどかない! そして……!」

バシュウウウウウウウウウッ! ピピィイイイイイイイイイイイイッ!!



アルヘンチノス 2 − 0 イーグルラヴィ


375 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 00:38:09 ID:???
実況「決まった〜〜! ゴ〜〜〜ル! 佳歩選手の『ラビットテイル』が、
    イーグルラヴィのゴールに突き刺さりました〜〜〜!!
    これで後半5分で2点差です、アルヘンチノス!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」「ですよねー」

佳歩「やった……! やりましたよ、皆!」

パスカル「ああ。よくやってくれた。この1点は大きいぞ!」

てゐ「佳歩ちゃんもすっかり安定感溢れる選手になったねぇ」

つかさ「私も負けてられません……!」

佳歩の仲間はそれぞれに鮮やかなゴールを祝福してくれる。
佳歩は照れくさい笑みを浮かべながらも、しかし自身を卑下せず、
自信を持った表情で改めて力強く宣言しようとし――。

376 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 00:40:28 ID:???
佳歩「でも、まだまだ油断はできませんよ。時間はまだまだ残っています。
    きっと、相手チームのディアスさんだって、これからきっと本気を出すに決まっ、て……」


ディアス?「……限界、か……?」

グラッ……バタリッ。

井沢「……? あん? おい、どうしたよ天才サマ? さっさと起きろ……って、ええっ!?」

ディアス「……あっちの方が先だったか。ヘヘッ。でも……俺も……やっぱ……つれぇわ……」

グラッ……バタリッ。

パルス「ディアス? ……ディアス!? おい、しっかりしろ!」

実況「あ〜〜〜っと、これは一体どういう事でしょうか〜〜〜〜〜!?
    佳歩選手がウイニングランを決めている最中に、両チームのディアス選手が一斉に倒れました!」

佳歩「えっ……?」

――その宣言は、唐突すぎるディアス達の異変により、掻き消されてしまった。

377 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 00:42:25 ID:???
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
佳歩の章の試合はこの辺りでクライマックスのつもりです。
明日は飲み会があるので、更新できません。
本日もお疲れ様でした。

378 :森崎名無しさん:2016/12/16(金) 00:52:03 ID:???
ポストじゃないのかな?

379 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 01:04:02 ID:???
>>378
すみません、ポストですね…完全に見落としてしまってました。
以前あった反則の判定漏れと同じく、今回も流しでお願いします。

380 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/19(月) 00:33:34 ID:???
パスカル「ディアス! どうしたんだよ、お前らしくもない!」

パスカルは真っ先にディアスへと駆け寄って、その肩を揺さぶった。
本来急病人に対してすべき対応では無かったかもしれないが、
今のパスカルには、それを考慮する冷静さは失われていた。

ディアス「……ハハ。ディアス……か。そういや、そうだったな……」

パスカル「? 何を寝ぼけた事を言ってるんだ! しっかりしろ、ディアスーー!」

パスカルにとって、ディアスはサッカーにおいてのみならず、
これまでの私生活においても欠かせない無二の親友だった。
例え別れがあるとしても、もっと先の事になると信じていた。
しかし、ここで力なく倒れる彼は、今にもパスカルの元を離れていきそうで――。

ズルッ……。

パスカル「ディアス……? いや、違う。お前はディアスじゃない!!」

そもそも、『本当の』ディアスはとっくの前からずっと、
パスカルの傍には居なかったという事実は、あまりにも皮肉めいていた。

ディアスと信じられていた少年「…………」

つい先ほどまでディアスと信じられていた少年の頭から、天然パーマのかつらがずり落ち、
パスカルはようやく気付いた。この少年は、自分の親友とは全然違う。
背の高さも、肌の色も、声も――。髪型以外は、全然別人だった。

サグメ(監督席)「(……試合終了までは持つと思っていたけれど。
           まあ、良いわ。こうなれば、私達は真実を彼女の前に示すまで。
           ――『彼』がきっと、全てを話してくれるでしょう)」

381 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/19(月) 00:36:14 ID:???
パスカル「俺は……今まで全く気付けなかった!
       お前がディアスじゃないなんて、これっぽっちも思いもしなかった!」

てゐ「いや、思えよ……。そもそもが伝聞でしか知らなかった私らはしゃーないとして、
   身長も肌も声も違って分からんって、本当に無二の親友なワケ?」

つかさ「でも。そう言えば、パスカルさんって天パのCちゃんとディアスさんとの区別すらついて無かったわね……」

ウサギC「さんこう:http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1477741789/31

てゐ「アレ伏線だったんかい……。で、でも。それでもやっぱりおかしいよ。
    パスカル君はまあ目が節穴だったとしても。他のアルヘンチノスの奴らとか、
    この試合を実況してるヤツとか観客とかだって、とっくに分かってた筈じゃない!
    そいつらはどーして、今まで隠してたんだよ!?簡単にはできないよ。
    皆がグルになって、私達に偽者を本物のディアスだと思わせるなんて!」

??「……それも含めて、私には説明する義務がある」

そして、そんなてゐの疑問にも答える者が現れた。
彼はこの時を待っていたかのように、不在のアルヘンチノス側の控室口からグラウンドに現れ、
そうして倒れる二人のディアスを一瞥すると。

バルバス「私はアルゼンチン代表監督のディエゴ・バルバス。今回の異変の――言わば、『実行犯』だ」

大柄でひげ面、サングラスを掛けたその男は、佳歩達に向かって真実を語り始めた。

382 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/19(月) 00:42:53 ID:???
…と言ったところで短いですが、今日の更新はここまでにします。
次々回くらいには試合再開できると思っています。本日もお疲れ様でした。


383 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 00:49:33 ID:R4BWz/Cg

ディアスと思われた少年「皆。今までありがとう。それと……ごめんなさい」

佳歩「ディアス……さん?」

バルバスが口を開こうとした時、天パのかつらを外した背の高い少年が立ち上がった。
その瞳には覇気がなく、どこにでもいるような、気弱な子どものそれであり。
少なくとも、大胆不敵なる天才ディアスの面影は全く消え失せていた。

ディアスと思われた少年「特にパスカル……さん。本当にごめんなさい。
                俺の事、相棒だと思ってくれてたのに……なんて言ったら良いのか……。
                俺、ディアスにはなりきれませんでした」

パスカル「……謝らなくても良いさ」

何を言えば良いのか分からないのは、パスカルも同じだった。
微妙な沈黙が流れる中、バルバスは今度こそ語り始める。

バルバス「――彼は。そして向こうで未だ倒れているディアス?もまた、
       アルゼンチンが国費を投じて創ろうとした、ディアス・コピーのひとつだった」

佳歩「ディアス・コピー……?」

てゐ「まーた、いかにも胡散臭そうな単語が出てきたねぇ」

バルバス「我々アルゼンチンサッカー協会は、ジュニアユース大会での敗北を重く見ていた。
      天才ディアスが居るにも関わらず、一体何故我々は日本に……イタリアに敗北したのか?
      その疑問に対し、我々は、『ディアスが11人居れば優勝していた』との答えを出した。
      それこそが、今回の計画の始まりだった……」

つかさ「めちゃくちゃです……。サッカーは個性の違う11人が揃って初めて、大きな力になるのに」

384 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 00:51:04 ID:R4BWz/Cg

バルバス「少なくとも、上層部――政府高官や財界のトップに通ずる者達は、そう思ってくれなかった。
      我々は大会後、ディアスを軟禁して彼の細胞や遺伝子情報を読み取り。
      ……そうして、この素晴らしい装置を創り上げたばかりだった」

バルバスはそう言って、地面に落ちた天パのカツラを取り上げる。

バルバス「……このカツラには、ディアスの細胞が発しているのと同じ、
      特別な電気信号を脳に送り出し、その者の潜在能力を活発化させる機能がある。
      要するに、ある特殊な訓練を受けさえすれば、このカツラを被っただけで、
      ファン・ディアスとほぼ同様のパフォーマンスを発揮できるようになる訳だ」

ウサギC「かがくのちからって、すげ〜……」

バルバス「我々の計画は完璧だった。熱意はあるが才能に欠ける少年達から希望を募り、
       このカツラを被せ、ディアス・コピーを何人も創り上げていった。
       しかし――彼らを見て分かるように、ディアス細胞が人体に与える影響は大きすぎた」

ディアス?「あ、うう……。ハッハ、ハッハァ……!」

激しく頭の悪そうな笑い声が止まらず、ディアス?は呼吸困難に陥っている様子を見て、バルバスは続ける。

バルバス「……ディアスは紛れもない天才だ。そして、天才は凡人の数倍の情報伝達を脳内で行っている。
      それに長時間耐えられるのは、ごく僅かな者だった。
      そして、そのごく僅かな者でも……御覧の有様だ。フルパワーでは、40分程度しか持たないようだ。
      今回の試合は、今後の研究を進める為の良い課題となった。
      これまで我々への協力を惜しまなかった、『月の賢者』とその一味には何と礼を言えば良いか」

吐き捨てるようにバルバスはそう言って、……そして彼は再び無言になった。


385 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 00:53:00 ID:R4BWz/Cg
佳歩「……何もかもが、仕組まれた事だったんですね。
    パスカルさんが合流してて、私達が加入した『アルヘンチノス』と思っていたチームも。
    その中で一際輝いていたディアスさんも。その偽者も。本物と成り代わる為の戦いも。
    ……全部、全部。ニセモノだったんですね」

――そんな中で、佳歩は震えていた。怒りに?絶望に?悲しみに?それは良く分からない。
これまで自分が抱いて来た感情のすべてが、仕組まれた物だった。
そう気付かされた今、佳歩はすぐには立ち上がれないでいた。


サグメ「(鈴仙ならば……自分の物語が全てお仕着せと分かってもなお、
     立ち上がる事が出来ていた。それでも、自分らしく奮闘するしかないと、前に進む事が出来た)」

そして、アルゼンチン側の狂った計画に乗じて、永琳の使者であるサグメの目論見もまた、
果たされるか否かの分水嶺に達しようとしていた。

サグメ「(中山政男の影響を受けた鈴仙が強くなり、周囲を導く者となったように。
     鈴仙の影響を受けた貴女もまた、同じようになれるのか? それとも否か?)」

佳歩「……」

バルバスがディアス達を切り捨て、試合は行くべき方向性を見失い、混沌としている。
佳歩は、こんな状況下でどうする少女だっただろうか。

一旦その深い思慮を捨ててでも、皆の為に誰よりも早く先陣を切れる少女か。
はやる身体を律しながら、鈴仙とは違った力強さで前線で舵を取れる少女か。
尊敬する鈴仙に並び立ち、周囲と共に困難を解決できる強さを持つ少女か。

386 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 01:01:19 ID:R4BWz/Cg

佳歩「(そんなの……どれでも私だし、どれでも私じゃないよ)」

ヒトとはそう簡単な一行で表せる程単純な生き物ではない事を佳歩は知っている。
しかし、知りつつも、不器用な佳歩には思い浮かんだ三行のうち、一行分の行動しかできない。
だから――しっかりと考えた上で、佳歩はこの状況を打開する為に、こう動いた。

A:「でーーい! とりあえずはガタガタ言わずキックオフです、ディアスさん達!」
B:「……で。それがどうしたんですか? 私達は試合に勝ちたいだけです。ね、ディアスさん達?」
C:「パスカルさん、てゐ様、つかさちゃん。まずはディアスさん達を安全なところへ!」

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*A〜Cの選択肢について、選択肢に対応した必殺技を佳歩が習得します。
 (どの技も、今後のフラグ習得により習得可能です(Cだけコンビ技なので、ちょっと難しいかもです))
 Aの場合:華麗で強引なドリブル(1/4でドリブル+4、吹飛2)※華麗なドリブルが進化
 Bの場合:ラビットダイブ(空シュート+8)300消費
 Cの場合:ルナティックスツートップ(パス+3の連続ワンツー、要鈴仙)80×2消費

387 :森崎名無しさん:2016/12/20(火) 02:58:32 ID:PWbhOHGM
C

388 :森崎名無しさん:2016/12/20(火) 03:11:52 ID:iEVNJhUc


389 :森崎名無しさん:2016/12/20(火) 03:46:36 ID:9TJCsUGc
B

390 :森崎名無しさん:2016/12/20(火) 07:35:09 ID:???
我々アルゼンチンサッカー協会は、ジュニアユース大会での敗北を重く見ていた。
天才ディアスが居るにも関わらず、一体何故我々は日本に……イタリアに敗北したのか?

本編のジュニアユース編ではアルゼンチンはイタリアに勝っていますよ
ワールドユース編でアルゼンチンはイタリアに負けています

391 :森崎名無しさん:2016/12/20(火) 12:59:46 ID:???
GKもディアスということはGKが常にオーバーラップ・・・?

392 :森崎名無しさん:2016/12/20(火) 20:04:07 ID:???
要は16スレ目の埋めネタみたいなことをやっちゃったんだね、バルバスは

393 :森崎名無しさん:2016/12/20(火) 23:37:25 ID:???
ひょっとしたらバルバス監督、ワールドユース敗北後の未来から来た可能性が微粒子レベルで存在している…?

それにしても、作品世界内で民主化して10年もたっていない国のえげつない事、
コピー化が成功してたら口封じにディアスは消されてたんじゃなかろうか。

394 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 01:09:31 ID:iIOEheyk
B:「……で。それがどうしたんですか? 私達は試合に勝ちたいだけです。ね、ディアスさん達?」

佳歩の感情は叫びたかった。今の良いように弄ばれるだけの周囲に対して反抗したかった。
一方で佳歩の理性は、そうする事に何の意味も無い事をハッキリと理解していた。
そして、少なくともこの場においては――佳歩の理性が、感情を制した。

佳歩「……で。それがどうしたんですか?」

バルバス「……!」

佳歩は不敵な笑みを作ってにっこり微笑んだ。
年端も行かぬ少女のそれにも関わらず、バルバスはその背後にある賢しさを読み取り、僅かにたじろぐ。

佳歩「貴方達が色々と酷い事を企んでいるのは分かりました。
    そして、これまでの私の経験は全て、仕組まれた物であった事も……。
    ――だけど、そんなの関係ない! 私達は試合に勝つ。ピッチの上に立った以上は、それだけです」

佳歩はそれだけ決然と言い放つと、クルリと後ろを向き、
そうして項垂れている二人のディアスに対して、利発な笑顔を見せてこう言った。

佳歩「……自分がどんなヒトで、どんな事に憧れてて、どんな風になりたいか。
   ――そんなのは、幾ら考えても考えても、答えなんて出ないものです。
   だから、そんな難しい問題の解決は後回し。
   今は目の前にある、ずっと簡単で、ずっと面白い問題にチャレンジしてみませんか?」

ディアス?「面白い問題……? 何だよ、それ……」

勿論、今の佳歩の声掛けが何を意味するのか、二人の偽ディアス達には分からない。

佳歩「――この試合を最後まで続ける。そして勝つ!
    最初に言ってた、どっちがホンモノかニセモノかを決める勝負は、良く分からなくなった。
    だけど、勝負とはそれ自体が大事だと思うんです!」

395 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 01:10:34 ID:iIOEheyk

ディアス?「勝てば官軍だ、とでも言いたいのか?
       ……ハッハァ……ハァ……。まるで、本物のディアスみたいな事言うじゃねえか」

この場においては最大級の賛辞ともとれる言葉を呟いたディアス?の言葉を佳歩は否定する。
――そして代わりに、こう宣言してみせた。

佳歩「それは違います。それに、私は私です。他の誰にもなれません。
    ……でも、言うなれば。試合とか勝負って、「自分らしさ」を証明する場所なんじゃないかと思います。
    自分らしく戦って、自分らしく勝つ。もしかしたら負ける。
    そんな濃厚な経験を通じて、私は、自分らしいサッカーを目指し、考え続けます!!」

そして、佳歩はサッカーを通じて考え続ける事を決意した。
その在り方は、鈴仙とは似通っているようで違う。
鈴仙は悩みつつも、周囲を巻き込みながら互いに影響し合い成長していった。
一方の佳歩は、周囲に流されず、自分自身をあくまで突き詰め続ける。
しかも、その方法は中山のような行動では無く、「考える」事によって。

ディアスと呼ばれていた少年「だったら……佳歩。俺達からのお願いだ。教えてくれ。
                   お前らしいサッカーとは、一体どんなサッカーなのかを……」

ディアス?「俺達はこれから、どんな風にサッカーをすれば良いのか……教えて……くれ……」

佳歩「はい、わかりました! ……だから二人は、ベンチで休んでいてください。
    私、絶対に勝ってみせますから」

体力の限界が来た偽ディアス達は、幼いながらも凛とした佳歩の横顔に全てを託す。
両チームともに控え選手はいない。元々バルバスの研究の為に組まれた試合ゆえに、
調査を終えた今となって、改めて試合に参加する者も居なかった。
とにかく、これで10対10となった試合は、いよいよ最終局面へと移ろうとしていた。

396 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 01:12:20 ID:iIOEheyk
サグメ「(……考えすぎで直情的。これが八意様から聞いていた、因幡佳歩の在り方だった。
     しかし……今の彼女は明らかに違う! 彼女は、自分の在り方をより特化させ、
     前線で思考を巡らせ勝負に出られる、よりタフで厄介な選手へと成長した!!
     そして彼女は、その思考と勝負強さで、ディアス達を引っ張ろうとしている!)」

この結果に、試合を見守るサグメは驚いていた。
八意永琳の命を受け地上に降り、アルゼンチン側にオーバーテクノロジーのきっかけを与えた。
そして、今回の異変の『黒幕』として、バルバス達『実行犯』側を操作していた。
これらの目的は、佳歩達アルゼンチン派遣組の成長を促す為だけでは無い。
中山が鈴仙に、鈴仙が佳歩に宿した『力』。狂気とも評される、この『力』の正体に迫る為でもあった。

サグメ「(……因幡佳歩。彼女の力は本物だと分かった。後は――)」

――そして、この結果を受けたサグメは満足気に頷いてから。

サグメ「(――彼女『達』についても、少し試練を与えなくてはね)
     ……私達の計画は失敗した。恐らく、このままではアルヘンチノスが勝つでしょうね」

……発言により運命を逆転させる事のできる能力を持つ彼女は。
ここで一つ、試合の優勢を握ったアルヘンチノスの運命を逆転させてみる事にした。


*両チームのディアスが退場しました。補充は無く、残りの試合は10対10で戦います。
*佳歩がFWとして成長し、「ラビットダイブ(空シュート+8)300消費」を習得しました。

397 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 01:15:45 ID:???
本日の更新はここまでにします。次回から試合に入れます。
>>390
すみません、頭が混乱していたみたいです(汗)
イタリアは脳内削除でお願いします。
>>391
その辺りはネタ半分ですねwGKディアスもそこそこ強いような気がします。
>>392
ぶっちゃけネタの使いまわs……リサイクルでしたw
>>393
ディアスコピーは明らかにオーバーテクノロジーですが、
その辺りは、月勢力が後ろで手を引いていたとかそんな感じです。

本日も遅くまでお疲れ様でした。


398 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 21:39:19 ID:iIOEheyk
すみません、今日は早く帰って来れましたが、
若干調子が悪いので、ほんの少しだけ更新にします。

更新に先立ち、ディアスが抜けた後の現在のフォーメーションを掲載します。
具体的な試合判定は後半15分から入ります。

−−@−− @ガルトーニ
−−A−− A陸
C−D−B Cボルダベリ Dペルシー Bソリーシャ
−−E−− EウサギD
F−−−H Fレイセン H井沢
−−G−− G鈴瑚
−−−−−
−−J−− J清蘭
イーグルラヴィ 4−4−1
アルヘンチノス 4−3−2
−−−−−
−J−H− J佳歩 Hパスカル
−−−−−
−−G−− Gてゐ
E−−−F Eパルス FCちゃん
−−−−−
B−D−C Bバサロ Dつかさ Cセンベロ
−−A−− A妹紅
−−@−− @輝夜

399 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 21:40:39 ID:iIOEheyk

――ピッ、ピピイイイイイイイイイイイイイッ!

……かくして、半ば没収試合となりかけていたこの試合は、
佳歩の勝負に賭ける情熱により、ドクターストップのかかったディアス達を除く事を条件に、再開となった。
とはいえ、試合はアルヘンチノスが既に2−0でリードしており、その上、
相手の攻撃力はディアス?を抜いた状態では高いと言えない。

清蘭「えっと……こっち!」

バシッ……!

レイセン「は、はいっ(サグメ様の口元がさっき動いていた。となると、私達の運命が何かしら逆転した、
      って事になる筈なんだけど……どうなるのかな)……それっ、鈴瑚さん!」

バシッ!

鈴瑚「ほいほーい」モグモグ

その為か、イーグルラヴィはキックオフから後半15分辺りまで、明らかに攻めあぐねていた。
中盤のパス回しで、辛うじて相手にボールを奪われないようにするのが精いっぱい。

鈴瑚「(さっきのゴール後からホイッスルまでの展開。ありゃどーみても流れがあっちさんに来るフラグだった。
     だって、あの地上の……佳歩ちゃん? だったか、物凄い主人公臭出してたもん。
     友情努力で勝利してやる、ってオーラがムンムンだったもん。……でも、てことは、だ。
     そんな明らかに勝ちフラグが漂ってる中で、サグメ様が発言したらどーなるかと言うと……)」

パスカル「(あのイーグルラヴィのゲームメイカー(鈴瑚)……。
      明らかに苦境なのに、全く泰然としてやがる。『自分はまだ、本気を出していない』
      『本気を出したら、一発でこの状況を逆転できる』……そんな風に思ってる顔だ)」

400 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 21:43:46 ID:iIOEheyk
その中で、パスカルは真っ先に違和感に気付いていた。
それはディアスのように魔法染みた閃きではなく、地道な経験に裏打ちされたものであったが、
決して精度が劣るとは思わない。

鈴瑚「……さてと」

トンッ……。

だからこそ、後半15分ちょうど。
パスカルは鈴瑚がボールを軽く足の裏で押さえた時点で、その次の動作を予測し。

パスカル「……皆。手伝ってくれ。凄いパスが来るぞ!」

佳歩「えっ……!」

てゐ「ちぇっ。まじかァ」

ウサギC「はっはぁ〜!」

鈴瑚「ありゃ、勘付かれたか。でもいいや、……そろそろ団子パワーもマックスって所だし。
    思いっきり言っちゃうしかないもんね〜」

グワァァァァッ!

実況「鈴瑚選手、後半15分に差し掛かって大きく振り足を挙げた!
    これは恐らく前線のFW清蘭選手へのロングパス〜〜!
    だとすると、これまでMF中心に短いパスをつなげていたイーグルラヴィ、
    いよいよ本気で逆転へと動き出したという事でしょうか〜〜!?」

鈴瑚「――本気で行くよ。『ベリーベリーダンゴ』!」

ギュンッ!バッ……シュウウウウウウウン! フワァァッ……!!

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