キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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屁理屈推理合戦withキャプ森

1 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:30:43 ID:???






――この物語はどうせ幻想に決まってます。
      キャプ森本編・外伝及び「うみねこのなく頃に」本編と関係有る筈もありません――。











※このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、「うみねこのなく頃に」とのクロスオーバー作品です。
※内容は、「うみねこのなく頃に」本編中の赤字&青字による屁理屈合戦(推理)ゲームを、独自の謎を使って行うものです。
 「うみねこ」本編ストーリーの直接的なネタバレはありませんが、「うみねこ」本編の登場人物がスレに登場します。
※最初のエピソードだけ>>1が書きたいですが、それ以降は他の方も書けるようにしたいとか考えています。

☆出典☆
【うみねこのなく頃に】屁理屈推理合戦スレ@wiki
http://www19.atwiki.jp/herikutu/

463 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/25(金) 00:49:07 ID:???
ワルギリア「……と、思いましたがやっぱりやめました」

ベアト「……って、なにィ!?」

森崎「なんだよ。引っ張るだけ引っ張っておいて、ネタ切れかァ?
    千年を生きた魔女サマとやらも、案外大したことないんだな」

ワルギリア「やめろォ?! ……なんて情けない叫び声はあげませんよ。
        勿論、お叱りの言葉は謙虚にお聞きしたいとは思っていますが。
        ……ともかく、やはり魔女のトリック講座は一旦打ち切って、また次回以降にしたいと思います」

ベアト「えー。でも気になるんだけどよォー。せめて何で打ち切るか位は説明してくれよなァー?」

ワルギリア「理由と言いましても、本当につまらないものですよ?
        >>1が別スレのイタリア編を書きあぐねている間に、イタリア繋がりでゲーム盤を一つ、
        思い浮かんだとかそんなような……げふんげふん。……とにかく、そんなような理由です」

森崎「ったく、思った以上にいい加減な理由だったぜ。……で、それだけ色々投げうってやるからには、
    さぞかし面白いゲーム盤なんだろうな?」

ベアト「くっくっく。ゲーム盤と言ったら妾も放ってはおけぬなァ!」

ワルギリア「そうですね。参加者さんがどれだけ居るかも把握する必要がありますし。
        タイトルだけは先に提示しておきましょうか。
        ――タイトルは、『Catenaccio of the golden witch〜黄金の魔女の閂〜』。
        カティナチオと評されるイタリアサッカーの如く、堅牢な密室を用意しましたよ。
        ……と、>>1は言っているようです」

森崎「そうかい。……ま、俺としては堅牢()にならない事を祈ってるぜ」

ベアト「くっひひひひひ! その言葉はマシな推理を構築してからのたまう事たな!
    てなわけで、シーユーアゲイン。ハバナイスデイ、ってな!」        〜TIPSB 了〜

464 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/25(金) 00:57:02 ID:wkpgoQ/+
突然ですが、別スレのネタを考えてる内に紆余曲折あって、ゲーム盤のネタを思いつきました(汗)
そのため、もし現時点〜明日の夜までに参加希望者が1名でも居た場合、
久しぶりに屁理屈推理合戦をやりたいと思っています。
(実際にゲームをするのは、土日になる予定です。リアル事情等で遅れる場合は、早めに連絡します)

なので、もしも参加希望者が居りましたらこのスレに書き込みをしてください。(agesageは問いません)
本筋の方を更新しないままですみませんが、参加して頂ければ大変嬉しいです。

ゲーム盤のタイトルは『Catenaccio of the golden witch〜黄金の魔女の閂〜』。
本スレイタリア編を下敷きに(?)、魔女によるカティナチオな密室をお送りする予定です。

465 :森崎名無しさん:2017/08/25(金) 08:05:26 ID:???
参加させていただきます

466 :森崎名無しさん:2017/08/25(金) 19:58:50 ID:???
私も参加させて頂きます

467 :森崎名無しさん:2017/08/25(金) 21:53:08 ID:???
拙者も参加させていただこう

468 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:17:20 ID:nPx5i6AA
>>465さん、>>466さん、>>467さん、参加表明ありがとうございます。
沢山の参加希望があり大変嬉しいです。
今回のゲーム盤は複雑かつ描写が多いので、明日の開始に先立って文章の投下だけ、
先に初めてしまおうと思います。





469 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:18:33 ID:nPx5i6AA
   屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』
     Episode 4  Catenaccio of the golden witch 〜黄金の魔女の閂〜


おはようございます。

黄金の魔女は久々のゲームを楽しみにしておられます。
一人でも多くの客人を丁重にもてなしたいと仰っております。

もてなしの内容は勿論、極上の意地悪と極上の屁理屈。
魔女は何時でも、ニンゲンを陥れる為には知恵を惜しみません。

難易度は姑息にして陰湿。
皆様、魔女の善意には何卒ご注意下さいますよう、僭越ながら私からも忠言申し上げます。


470 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:20:32 ID:nPx5i6AA
〜イタリア・市場〜

「……………」

女が独り、佇んでいた。

「……どうして、ストラット」

彼女の手には、つい先ほど雑貨屋で購入したアイスピック状の杭が握られていた。
捩れた海蛇を象った装飾をしたそれは、さしずめ中世の呪術に用いられた魔道具にも見えるが、
柄には「MADE IN USA」の文字が小さく彫られている。
彼女は、呪いをするために態々これを買った訳ではないのだ。
しかし、オン・ザ・ロックでブランデーを呑むために購入した訳でも無かった。
それを示すかのように、美しいロングの金髪に隠れたその表情は――暗く歪んでいる。

「どうして、他の女なんかと一緒に会話なんてしてたの……?
 どうして、他の女なんかが吐きだした空気を吸っているの……?
 どうして、他の女なんかが存在した場所に存在しているの……? もう許せない……」

彼女の心は強い深い嫉妬に苛まれていた。きっかけはふとした事であったとしても、
その闇はもう、どうしようも無いまでに彼女を蝕んでいたのだ。

「……くすくすくす」

――そして、『魔女』と言えば、人間の心が生んだ闇につけ入る事が世の常だった。
普段来る事の無い雑貨屋に入り、普段使う筈の無い道具を買い、
そして往来にて悩んだように佇む彼女を、黒き魔女は決して見逃さない。

「やるって決めといて、それで立ちすくんで、ウジウジしちゃうなんて。
 ……ばっかみたい。ヘソでも噛んで、死んじゃえばぁ……?」

471 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:22:37 ID:nPx5i6AA
夜の帳のような紫のドレスを身に纏い、腰には子供っぽく可愛らしいリボン。
レースに大きな薔薇の花飾りのついた帽子を被る、まるで御伽噺に出て来るお姫様のような姿をした
愛らしい魔女は、醜く唇を歪めながら、今宵の贄を見定めていた。

「――まぁ。お試しは、あの子で良いかしらね」

果たして、――黒き魔女は黄金の蝶を一羽、天へと放った。
それは濃密な魔力の籠った鱗粉を振りまきながら、項垂れる少女が手に持つ道具を照らすと。

フワァァッ、パァァァァァッ。ギュイーーーン……。

「この力は……!?」

嫉妬に駆られた少女は、魔女の薫陶を受け、新たなる魔女へと変貌する。
……反魔法の毒素に満ち満ちた、雑踏を通り過ぎるニンゲン共には、
この大いなる変身の意味など決して解りはしない。

「フ……ウフフ……! これなら、殺せる。殺して、愛せる。私は今日、真実の愛を知ったのよ……!!
 待っててねストラット。今から貴方を愛しに行くから……。
 ウフフフフッ、ウフフフフフフフフフフフブブブフヒィィィィイイヤァァァァヤアァァッ!!」

――だが、周囲の理解など得られずとも、今の彼女には関係が無かった。
そもそも、いずれ老いさばらえ朽ち果てる肉の檻から解放された彼女にとって。
原始的かつ野蛮な肉欲を捨て去り、真実の愛を知るに至った彼女にとって。
もはや、下等なニンゲンが勝手に創り出した倫理や世界等はどうでも良い。今の彼女にあるのは、果てぬ愛と憎悪のみ。

「くすくすくす……さ。後はお手並み拝見ってトコかしらぁ。
 新しい魔女と、先代様の古くさぁい『家具』と。……二つが合わされば、そこそこの退屈凌ぎにはなるでしょうし。
 ったく、あのクソババアめ。こんなに楽しい世界、あんたなんかに独り占めなんて、させないんだから……ッ」

その様子を見届けて、黒き魔女は黄金の蝶に姿を変えて消え果てる。
後に遺されたのは愛憎の魔女と、その魔力に呼応して緑色に輝く、悪魔の杭のみだった……。

472 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:23:43 ID:nPx5i6AA
***


〜イタリア北部・山奥〜

ブロロロロ……

バスが軽快な音を立てて、先が見えない山道を走る中、
やがて背の高い尖塔が全日本ジュニアユース代表一同の視界に入った。

森崎「へぇ。あれがイタリアの合宿施設か」

早田「けったいな形してるなァ。あれがボンジョルノの趣味か?」

次藤「物の本によると、古代エトルリア人が作ったオーパーツ的施設らしいタイ。
    なんでも、宇宙人との邂逅を目指したとか、バベルの塔に対抗して作ってみたとか。
    ……むむむっ! これはヤバいタイ。来年、イタリアに恐怖の大王が……」

佐野「次藤さん、多分それ観光ガイドじゃなくてムーとか、それ系の雑誌です」

森崎は仲の良い早田や、国内合宿中に日向との一件で絆を深めた次藤達と、バス内での談笑を楽しんでいる。
修学旅行のようにも見える彼らの穏やかな会話を、代表選手らしからぬ気の緩みと謗る者はいない。
というのも、今回の遠征先への旅程は、明らかに長い旅路だったからだ。


473 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:25:06 ID:nPx5i6AA
松山「Jr.ユース大会を前に、ハンブルグとの練習試合で5−4の勝利を挙げた俺達だったけど、
    それでヨーロッパ中のサッカー協会が警戒しちゃって、どことも練習試合を組ませて貰えなかった。
    その中で漸く、イタリアJr.ユースとだけは『合同合宿』という形で遠征が出来たのは喜ぶべき、なんだろうけど……」

石崎「くーっ、それにしても合宿会場が遠すぎだぜ!? 俺達今、何時間くらい山登りしてんだ?」

説明口調の松山が言う通り、彼らの目的地はイタリアJr.ユース代表との合同合宿会場だった。
イタリアとスイス国境を隔てるアルプス山脈、その中でも最高峰とされるモンテ・ローザの中腹に位置する
その施設への所要時間は、空港から車でおよそ38時間。その間ずっと、彼らはバス生活を強いられていたのだ。

反町「(日本サッカー協会が金欠で、国際サッカー界での発言力が乏しいからって、幾ら何でも舐められ過ぎだろ……)」

日向「喉が渇いたな。オイタケシ、コーラ持って来い」

沢田「はい! 今本社に頼んでコンコルドを手配しました!」

若島津「(モンテ・ローザの奥地にはイエティが棲むという。手合わせしたい物だ)」

とはいえ、彼らの表情は決して暗くはない。それは現状を愚痴っても仕方ないという、
彼らの前向きな気質が現れたとも言え。……あるいは、日本代表という重圧を離れて、
普通の中学生のように友人との旅を楽しむ事が出来る喜びもあったのかもしれない。


474 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:26:12 ID:nPx5i6AA
ブロロロロ……キキッ。

見上「……着いたぞ。ご苦労であった」

……やがて、彼らが到着したのは森崎が尖塔を目撃してから6時間後の事だった。
バスは古びた城塞のような施設の前で止まり、代表選手達を降ろしていく。

滝「ホテル・プルガトリオか。……ダンテもこんな場所で『神曲』を書いたのかな」

井沢「山の中にある煉獄(プルガトリオ)だからな。となると、次に出て来るのはベアトリーチェか?」

森崎「!? ベ、ベアトリーチェだと!?」

来生「……? 森崎、何ベアトリーチェに過剰反応してるんだ?」

森崎「う、うるせぇ。黙ってろ!」

……中世のイタリア人作家のダンテは、『神曲』という有名な叙事詩の中で、
『ベアトリーチェ』という名の女性を登場させている。
永遠の淑女として描かれ、天国と地獄の狭間たる煉獄山の頂上で主人公のダンテを迎える彼女は、
やがて彼女の導きによって天界へと昇天する、……という話だったろうか。

森崎「ったく。昔の奴はベアトリーチェを理想化し過ぎだぜ。
    あんなの、エログロナンセンス好きの、ロクでもねえ魔女なだけじゃねぇか……」

勿論、森崎の知人であるベアトリーチェは、ダンテの作品の登場人物とは何の関わりもないが、
森崎はそうこっそり悪態を突きたくなる。……しかし一方で、彼は鞄の中のキーパーグローブを撫でつけてもいた。
黄金の蝶の刺繍がなされた、魔女・ベアトリーチェからの贈り物は確かに上質だったし、
森崎は奇跡的にもシュナイダー相手に1失点に留め、チームを勝利に導く事が出来たのだ。
もっとも、「魔女のお蔭じゃねえ。俺の実力だ」と、森崎はそう言って憚らなかったが。

森崎「(流石にJr.ユース合宿までは付き纏ってこなくて助かったぜ。ま、お土産位は買ってやってもいいかな)」

475 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:28:50 ID:nPx5i6AA
すみません、日本語的に気になった部分を修正します。
誤:永遠の淑女として描かれ、天国と地獄の狭間たる煉獄山の頂上で主人公のダンテを迎える彼女は、
  やがて彼女の導きによって天界へと昇天する、……という話だったろうか。
      ↓
正:永遠の淑女として描かれ、天国と地獄の狭間たる煉獄山の頂上で主人公のダンテを天界へと導いた
  ……という話だったろうか。

476 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:30:09 ID:nPx5i6AA

森崎が古めかしいホテルの看板と、滝達の何気ない会話に想いを馳せていると――。

和夫「ウキャッ、キャッキャッ!(うわっ、すげー!)」

政夫「キャキッ、キキウキッ!(なんだこれ!?)」

……立花兄弟が興奮のあまりの猿語で騒ぎ始めた。
一体何事かと思って、森崎や周囲の仲間が双子の方へと向かうと、そこには巨大な像が鎮座していた。

山森「これは……大きな、鳥の像ですか?」

新田「こいつだけ、ボロホテルの外装と比べて綺麗だな……」

山森と新田は物珍しげに、双子が驚いた像に触れている。森崎が興味本位で覗き込むと、
それは大きな鷲の彫像だった。斧の付いた木の束を掴み、翼を大きく広げたそれは、この山奥のホテルにおいて、
誰とも知れずその雄々しさを示していた。

三杉「ファスケス……翼を広げた鷲の像、か」

翼「何か意味があるのかい?」

三杉「多分、サロ共和国との繋がりかな。木の束と、それを掴んで翼を広げた鷲は、彼らの国旗だったし」

若林「……となると、この施設は戦中に建てられたのか?」

山奥の果てにある、中世古城のようなホテル。そこに佇む鷲の像。
何もかもが御伽噺のような断絶された世界に戸惑う、日本代表の少年達に声を掛けたのは。


477 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:36:22 ID:???

ストラット「……いや、違う。建物自体はずっと昔のものだ。
      それを、サロ共和国――イタリア王国を追われたムッソリーニの建てた臨時政権が、
      ここを軍事施設や実験施設として転用していたらしい」

森崎「お前は……?」

ストラット「名乗るならば、まずはそっちの方だろう、ジャッポネーゼ。
       ……とでも言ってやりたいが。まあ良いか、俺の名はチェザーレ・ストラット。
       今日からの合同合宿には、イタリア代表として参加させて貰うぜ」

声を掛けたのは、ストラットと名乗る。
……強がりながらも、どこか暗い表情をした、イタリア人の少年だった。

森崎「……………」

そして、この少年に対して森崎が覚えた印象は、敵意とか好意とか。
そうした尋常かつ分かりやすい感情では決してなかった。
……魔女との戦いを通して、魔法への適性を知れずの内に深めていた森崎だけは、
彼を単なるアンニュイな印象の少年という風には評価しなかった。

森崎「(こいつ。……生きているのに、死んでいるような。いや違う。
     ……こいつは、きっと殺される。それもただ殺されるだけじゃない。
     陰残かつ、むごたらしく、惨めに殺されるような。そんな気がする……!)」

――森崎は察知した。ストラットという少年は、近い内に必ず、死ぬ。
否、殺される。……きっと恐らくは、魔女の手によって。

478 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:40:51 ID:???
今回の敵は愛憎の魔女ミアータ、被害者はストラット!
……と、言ったところで一旦ここまでです。
前置きが長くなりましたが、事件自体はシンプルで登場人物も少ないです。

また、今更ですが当ゲーム盤では「うみねこ」原作の明示または暗示の要素・ネタバレを含みます。
「うみねこ」原作を知らずとも楽しめるようにしたいと思っていますが、もしネタバレが嫌ですとか、
原作要素が多すぎてついていけない等ご意見ありましたら、極力は反映させたいです。

今の所、予定通り明日の夜にはゲーム盤に入れるかと思っています。
それでは、また明日宜しくお願いいたします。



479 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:36:16 ID:???
〜ホテル・プルガトリオ ロビー〜

支配人「遥々と日本からよくお越しくださいました。
     私は支配人のカスティリオーニでございます」

漆黒のタキシードを身に纏った老人は、見上を先頭にした全日本Jr.ユースメンバーを恭しく出迎えた。
見上はその老人の恭順さには目もくれず、要件だけを伝える。

見上「……イタリアJr.ユースメンバーはもう着いていますか?
    玄関口に一人散歩しているのを見かけた。出来れば、挨拶をしておきたいのですが」

支配人「かしこまりました。今、会議室を借りてミーティングをしているとの事ですので、
     只今私の方からお呼びつけいたします」

見上「分かりました。……お前達、少しの間自由行動だ。ただし、ここを離れるんじゃないぞ」

そう言うと、老練の支配人は音もたてずにロビーを離れ、薄暗がりの廊下へと消えていった。

来生「えー!? 俺達、こんな所に泊まるのかよ。シャワーってあるの? カラオケは? wi-fiは!?」

滝「おい、失礼だぞ来生! あとwi-fiってなんだよ。今は1980年代だぞ……」

支配人の姿が見えなくなると、空気の読めない来生は早速不平不満を言い始める。
癒し系常識人タイプな滝は慌ててそれを押し留めるが、皆も語らないだけで、概ね来生と同意見だった。


480 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:37:25 ID:???
……ホテル・プルガトリオは本当にダンテの時代からあったかと見紛う程に古い。
観光地などで良くある古民家や古寺を利用した民宿等は、その実現代的な電気設備等が整っている事が多いが、
少なくとも森崎達が視る限り、灯りは全て蝋燭だし、テレビも、ラジオも何も見当たらない。

三杉「僕達が考古学者だったら、今頃狂喜乱舞していただろうけどね。
    ……サッカー選手の合宿先としては、およそ最悪の部類かもしれないな」

松山「もうちょっと言葉を選べよ! ……って言葉がすぐに出て来ない自分自身が情けないよ」

古城を改装して作られたらしいが、前の改装は果たしていつの事なのだろうか。
それこそ、古代ローマ帝国期の城をルネサンス期に改装されて以来、そのままなのかもしれない。

森崎「『城は現代的に改装されている。ただし、その現代とは14世紀時点の事を指す!』
    ……って暴論がまかり通っちゃ、ゲームならともかく現実なら投石ものだぜ」

森崎もまた、どこかの悪趣味好きの魔女が好きそうな空間に放り込まれた事に辟易していた。
現実逃避紛いの屁理屈を一つ捏ね上げながら、しかし、と考えを巡らせる。
……いくらハンブルグに勝ったとはいえ、俺達全日本Jr.ユースが国際社会から舐められ、
あるいは不自然に警戒されているのは事実だ。
だが、だからと言って、そんな俺達をこんな辺鄙な場所に閉じ込めたりするだろうか?
いや、更に言うと、さっき挨拶だけしたストラットが居る通り、今回はあくまで、イタリアJr.ユースとの合同合宿という体なのだ。
即ち、こんな辺鄙な場所に閉じ込められたのは、俺達だけじゃない。
……国内中から期待を背負った、イタリアJr.ユースのメンバーもまた、俺達と同じ憂き目に遭っているのだ。


481 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:38:32 ID:???

森崎「一体何故だ? そもそも、他の海外が断る中で俺達との合同合宿を呑んだイタリアJr.ユースにも、
   何らかの事情があるのか? ……っと。これは何だ? 扉に……デカイ閂……?」

そんな中、森崎は自分達が入って来た入口とは真向かいに、大きな扉があるのを見つける。
城門のように大きな木製の扉には、来る者を必ず拒まんとする意思を表す、巨大な閂がかかっていた。

支配人「これは、中庭への通路口でございます。中庭には離れの祠がございまして、
     そこに通じる唯一の道となっております。
     ロビーと中庭を隔てるこの扉は、聞くところによると14世紀に造られたとか」

森崎「って、うわっ!?」

その疑問に答えたのは、先ほど闇に消えた筈の支配人だった。彼はいつの間にか仕事を済ませて戻り、
一人思念に入る森崎に声を掛けたのだった。

支配人「今からイタリアJr.ユースメンバーとの顔合わせ会を行うようです。他の皆さんはもう行かれましたよ?」

森崎「……げ。マジか」

森崎が少しロビーを見回り思案に暮れているうちに、一同は薄情にも森崎より先に居なくなっていた。
森崎は支配人の案内を受けて、慌ててホテルのうす暗い廊下を走りだす。
……その刹那、少しだけ、見る。不気味なまでな堅牢さを演出する、あの巨大な閂を。

森崎「まるで、冥府の門みたいだぜ……」

あらゆる生者を寄せ付けぬ、その門が開かれる時。その時こそ、誰かが死ぬ。
森崎はそんな幻想的な錯覚を抱いていた。


482 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:40:13 ID:???
〜ホテル・プルガトリオ 会議室〜

森崎「キャプテンでゴールキーパーの森崎有三です。今回の合宿では、イタリアのカティナチオが本物なのか、
    それとも守る事しか能の無い馬鹿の勘違いなのかを見極められればと思っています」

見上「(こいつは……! まあ、イタリアサッカーを凌辱するだの言い出すような、最悪の想定は免れたか)」

見上が胃を抑えるのを尻目に、無難から最もかけ離れた自己紹介をやってのけた森崎は、
不敵にイタリアJr.ユースの面々を一瞥した。

ランピオン「……なんだ、こいつ」

ジェンティーレ「…………チッ」

ヘルナンデス「……へぇ」

森崎「(デキそうな奴らは多分……今、明らかにイラっとした態度を見せたこの3人だな。
     それにしても、さっきのストラットってのはいないのか。アイツも中々の腕前だと思ったんだが。
     ……もしかして、手に余る問題児でチームから孤立しているのか?
     とりあえず、この辺りは後で中里の巻物で能力値を確認しておくか)」

挑発の合間にも、森崎は戦力分析を怠らない。
……本気で、イタリアサッカーが攻撃の出来ない雑魚集団であると、森崎が思っている訳がなかった。
森崎は周囲には尊大な態度を見せつつも、内心では周囲の溢れる才能と実力に絶望し、
それでも諦めず努力を重ね、絶対の奇跡を手にし続けて来た、そんな人間なのだ。
故に彼はどこまでも傲慢で、どこまでも謙虚。
二つの矛盾する姿勢を両立こそが、森崎有三という人間の本質だった。

483 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:41:47 ID:???
ジェンティーレ「だったら、早速後で試してみようぜ。お前達の蹴鞠と、俺達のカルチョ。
          どっちが本物で、どっちが馬鹿の勘違いなのかをな?」

森崎「(このジェンティーレって奴は直情型で、大分プライドも高いみたいだな。
    ……こういうヤツ向けの挑発セリフ、また考えとこうっと)」

ランピオン「よせよジェンティーレ。……やるなら、お前達だけじゃない。全員でだ」

森崎「(ランピオンも優等生ぶってるが、本性の短気な性格が隠せてねぇ。
     こういう中途半端な奴が、後々大事な大試合で一発レッドでも食らって退場するんだよな)」

ヘルナンデス「面白いスピーチを有難う。後でまた聞かせてくれ。……できれば、こうした公的な場以外でな」

森崎「(で、こいつがキャプテンのジノ・ヘルナンデスか……。実力はジェンティーレに劣りそうだが、
     その分キャプテンシーとメンタルに優れているタイプだな。ちょっとだけ厄介そうだ)」

見上「(挨拶の時点で情報戦は始まっている、か。
    やりたい事は分かるが、どうしてお前はそう、我々を安心させてくれないんだ……)」

冷や汗を隠しきれない見上が見守る中、森崎は早速に新たな難敵への対処法を考察している。
しかし状況判断力としては見上の方が正確で、プライドを傷つけられたアズーリの戦士達は、
早速極東からの来客の実力を判断し、……そして必要無ければ嘲り笑い切り捨てようと考え始めていた。

ジェンティーレ「さあ、早速実戦練習とでも行こうじゃないか? ホテルの横には広い平地があるから、
          ここで試合をする事も出来なくはない。あれだけのビッグマウスに相応しい実力を見せてくれよ?」

早速ジェンティーレが、穏健派のヘルナンデスの指示も聞かずに森崎に喧嘩を買いに行った、その時だった。

――カッ! ドオオオオオオオオオオオオオオンッ!
 ……ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ…………!

辺りが光り、そして風が吹き始めた。

484 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:42:54 ID:???
支配人「失礼いたします。……どうやら、突然の吹雪に見舞われたようです。
     恐らくはこれより明日の朝まで、下界の街へ戻る事は出来なくなりそうです」

神出鬼没の支配人がノックして報告せずとも、辛うじてガラス張りだった窓を見れば、一目瞭然だった。
このホテルはロの字型に造られており、客室や会議室はロの字の内側に面している。
よって、森崎達は既に会議室の窓からロの字の内側――即ち、ホテルの中庭を見ていたのだが。

ビュオオオオオオオ……ッ! ゴオオオオオオ……ッ!

翼「……雪、だね。それも、猛烈な猛吹雪だ」

若林「確かここは、モンテ・ローザの標高3800メートル地点に立っているんだったか。
    富士山の頂上よりも高い場所にあれば、夏場でも吹雪があってもおかしくない……」

早田「って、いやいや! なんでやねん!? 俺達一応、サッカーの合宿に来てたんだろ!?
    一体どの世界に、こんな山奥の山荘でサッカー合宿をするバカが居るんだよ……!?」

松山「なんだと!? 早田お前、俺が2年の時に企画したふらの中サッカー部冬合宿をバカにする気か!?
    網走の強烈な地吹雪にも負けずに走り続けた、俺だけじゃない、小田や加藤も……皆の想いまで、
    お前は否定するって言うのかよ!?」

――謎な激昂をする松山を邪険に扱いながら、森崎もひょいと窓から中庭を見ると、
その一面はすでに銀色に覆われていた。これを見て、森崎はますます疑念を募らせる。

485 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:46:11 ID:???
森崎「おかしいぜ……」

次藤「まっこと、おかし過ぎるタイ。イタリア人は皆、松山みたいな奴らばっかりなのタイ?
    そんな訳あるまい。ワシらが巻き込まれた理由はさて置いて、ヤツらはなぜ不平も言わんタイ?」

そして、森崎の疑念に真っ先について来たのは、その体躯に見合わず理知的な次藤だった。

森崎「ああ。見上さんに聞いたが、イタリアJr.ユースの連中が来たのは今日の午前。
    ――つまり、俺達の到着とさして時間的な差はない。にも拘わらず、あいつらは不平も言わず、
    むしろ雪が降っても好都合と言わんばかりに無反応だ。
    さっきまで、俺達との練習試合まで申し出て来たような奴らが、だぜ?
    要するに、あいつ等は、自らこんなクソみたいな場所で合宿する事を望んでいるんだ。……どういう訳か、な」

次藤「他にもずっと不思議に思っちょる事がある。玄関口で遭ったストラットタイ。
    ワシは最初てっきり、ヤツは問題児で勝手に行動していると思っとったが、
    ……誰しもヤツについて、何も語りたがろうとせん。まるで、最初からここに居ないかのように……タイ」

お前はタイを語尾に付けないと死んでしまうのか、というツッコミは避けつつ、
森崎は再び思索に暮れていた。古めかしい雪の山荘。不自然なイタリアJr.ユース。
そして、玄関口で顔を合わせたきり、吹雪が吹いても戻らぬイタリア人の少年・ストラット。
謎を孕んだサッカー合宿は、やがて……『魔女』の手に完全に堕ちる。


愛憎の魔女ミアータ・ベアトリーチェ「ウフフ……みぃつけた、ストラット」


雪の降りしきるホテルの中庭。小学校の校庭程の広さを持つその中に、ポツリと佇む『離れの祠』。
その祠の小さな丸屋根の辺りで、金色の蝶が一匹、フワリと舞った。

486 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 13:48:01 ID:???
……と、言ったところで一旦ここまでです。
ゲームの開始時刻ですが、もう少し更新して、本日の午後22時00分頃を予定しています。
(可能であれば、前倒しで開催したいです。)

487 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 21:52:47 ID:???
すみません、ちょっと遅くなりそうですが、ゲームを初めていきます。
まずは前提となる幻想描写と、その前置きの展開を投下していきます。
(文章を読みたくない人は、幻想描写だけ見て頂ければ結構です)

488 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 21:54:26 ID:???
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
【愛が無ければ死ねない】

ストラット「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!!」

ストラットはひたすらに逃げ出していた。
雪の積もった山奥を、遭難の危険すら厭わずに。

パァァァァッ……!

彼が逃げているのは、黄金の蝶の大群からだった。
それらの群体は一つの意思を持っているかのように彼を追いかけ続け、
そしてたった今、追い詰めようとしていた。

ストラット「くそっ。やはりホテルに戻るしか……」

一方で、これ以上の逃走には限界があった。逃げ場も無ければ体力もない。
想像以上の追尾性能を誇る蝶達を前に、彼は逃走場所を再検討する必要があった。

タタタタタッ……ガチャッ、バターンッ!

支配人「ど、どうされましたか!?」

ストラット「『閂の扉』を開けてくれ。そして――『離れの祠』の鍵をくれ!」

支配人「状況は察せませぬが、分かりました。今すぐお開けしましょう」

蝶を振り切り、滑り込むようにホテルのロビーへとたどり着いたストラット。
その只ならぬ様子に気圧された支配人は、彼の要求を呑んで、
急いでロビーの向こう側にある大きな閂の扉へと向かう。
支配人が呪文を唱えると、数百年は使われていないであろう閂はギイ、と重厚な大きな音を立て。
――そして、中庭に向かう扉は開け放たれる。

489 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 21:55:56 ID:???
支配人「さあ、急いでください!」

ストラット「ああ、感謝する!」

ダッ!

暫く前に、雪はもう止んでいた。ストラットは新雪の積もった中庭を一直線に走り、
中庭の中央に佇む『離れの祠』へと向かう。
黄金の蝶のうち、幾つかは閂の扉の抗魔力に阻まれているようだったが、
その一部は屋根を越えて空からストラットを追い続ける。

ストラット「……くそっ、間に合え。うおおおおおおおぉぉぉぉぉぁあぉぉぉぉぉっ!」

バァァァァァッ!

それから得意なオーバーヘッドキックの要領で、祠のドアに向かって飛び込んで。
蝶々がストラットに死の魔法をかけるよりも早く、ドアを開き、部屋に入り、
そして、……ドアを閉めて鍵を掛ける!

ガチャァァァァァァアッ!!

ストラット「はぁ、はぁ……よし。逃げられたァァァアアッ!」

――『離れの祠』は、中世時代の修道士の瞑想場所として用いられていたらしい。
狭い場所で精神を集中し、神への交信を深めるには、この場所は打ってつけだったとか。
だがしかし今となっては、使用する者も殆ど居らず、雪かき用の梯子やシャベル位しか置かれていない。
そしてストラットは視認する。密室には、誰もいないと。

490 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 21:57:27 ID:???
ストラット「……とにかく、これでもう安心な筈だ」

内側の施錠がしっかりとなされている事を確認しながら、改めてこの密室の強固さを振り返る。

自分の居る『離れの祠』に至るには、ロビーにある『閂の扉』を潜り抜け、
足跡の残る中庭を進み、祠そのものに施された施錠を破る必要がある。

しかし、『閂の扉』にかかっている閂は非常に強固であり、破壊する事は不可能。
奇跡的に扉を破壊出来たとしても、人間は足跡を残さずには中庭を通れぬし、
もし足跡が残れば、それは重大な証拠となる。
それらの困難を潜り抜けて、祠の前まで辿り着く事が出来ても……ダメなのだ。

ストラット「この祠の鍵は、今俺が持っている一つだけ。そして、事前に忍び込むにしても、
      この部屋には、隠れられるようなクローゼットやベッドの類は存在しない。
      そして何より、今、この部屋には『アイツ』はいない。……俺は、助かったんだ!」

本人による内側からの施錠。そして鍵はその内側にある。
事前に密室内の家具類に隠れている可能性もない。
シンプルながらも最強の密室構築を、ストラットは完成させる事ができた。
これならば、魔女の魔法が入り込める余地などどこにも―――



ミアータ「無いと思ったぁ? ウフフ……ストラットったらお馬鹿さん」

ストラット「!?!?!?!?!?!?!?!?」




491 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 21:58:46 ID:???
――いや、いた。魔女は既に忍び込んでいた。
金色の鱗粉に姿を変え、扉の隙間から、壁の外側から、地下から、天井から、平行空間から!
魔女の魔法に、ニンゲン風情が考えた密室如きが通用するはずもない。
緑色の体表で体よく草葉に擬態したと思い込んでいる芋虫を、人間が見つける事の如何に容易い事か。
ストラットの必死の努力は、魔女にとっては芋虫の体表程度の欺きにしかならないのだ。

ストラット「ま、待てミアータ! 俺が、俺が悪かった。許してくれ!」

ミアータ「うん、許してるわ。私、貴方の事だったら全てを許そうと思っているもの♪
      クビになっても、犯罪をしても、浮気をしても、私を裏切っても。
      どんな事をしたって許してあげるわ。だって、私は貴方を愛しているもの」

ストラット「じゃ、じゃあ……頼む。殺さないで……殺さないでくれ!」

同世代のエースストライカーとして、夥しい数のゴールを挙げた彼は今や、
魔女の前では哀れなる乞食も同然だった。しかし、彼に落ち度がある訳ではない。むしろその逆。
彼はあまりに、魔女に愛されていた。それが故に、彼は今こうして、全てを失いつつあるのだから。

ミアータ「あのね、ストラット。私は、貴方を殺す為にここまで来たわけじゃないの。
      私は――貴方を黄金郷に招待しに来たのよ?」

ストラット「またそれか! それは聞き飽きた! 何が黄金郷だ。君の言う黄金郷は、ただの無理心中じゃないか!」

ミアータ「……はぁ。本当に可愛そう。反魔法の毒に染まってしまって、黄金の真実が見えなくなっちゃったのね。
      でも大丈夫よ。私がそうだったみたいに、すぐに良くなるからね?」

シャキーンッ! カランッ、カランカランカランカランカランッ!

ミアータが――愛憎の魔女が指示を出すと、虚空から一本の杭が現れた。
邪悪なる海蛇を象ったそれは、カランカランと部屋中を音速で飛び跳ねまわり、
ストラットの命のカウントダウンを告げる。5、4321……………そして、ゼロ。

492 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:02:38 ID:???
ミアータ「人間の大罪を象りし、煉獄の七姉妹が一。嫉妬のレヴィアタン! あの人を黄金郷に招待しなさい!」

バッ! ズバァァァァァァァンッ!

ストラット「あ、が……。な、んで……み、あ……………」

バタリ。

――彼女が黒き魔女から譲り受けた高級の家具は、あまりにも慈悲深く、男の心臓を貫いた。
そして、倒れ伏せたストラットの亡骸の至る箇所に口づけをしながら、
……魔女ミアータは、悲し気にこう呟いた。

ミアータ「ごめんね、ストラット。誰よりも愛してるわ。……こんなの、他の男にはしないのよ?
      貴方の事が好きで好きで。愛して堪らないからなのよ? 愛が無ければ、殺す事なんてできないんだから」

ある魔女は言った。愛が無ければ、視えないものも存在すると。
ならば、その愛が有り余る場合、一体その風景はどうなるのだろうか?
愛が無ければ、少女は魔女にならなかった。少年は命を落とさなかった。

……愛が無ければ、視えない。

愛憎の魔女の双眸には、凡百のニンゲンは勿論のこと。
千年以上を生きた大魔女にすらも、視えない風景が広がっているのかもしれない。
彼女を観測する者達は、その風景が、せめて美しいものである事を祈るしかなかった。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++

493 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:04:18 ID:???
************************************
〜上位世界・魔女のサロン〜

ベアト「な、なんだこれは……! 妾以外の魔女が、ニンゲンの少女に力を分け与えたと言うのか!?」

ワルギリア「どうやら、そのようです。……航海者権限を与えられたのは、私達だけじゃなかったようですね」

ミアータによる魔法殺人の様子は、森崎達がサッカー合宿を過ごす世界よりも上位に位置する視点にて、
ベアトリーチェとワルギリアによって観測されていた。
碑文を媒体にこの世界へと渡り歩いてきたベアトリーチェとワルギリアだったが、
今回の事件は彼女達にとって想定だったようである。

ベアト「あれだけの力を容易く分け与えられる存在かつ、妾専属の家具であった煉獄の七姉妹を
    貸し与えられる者と言えば、おおよそ検討は付くが……今は、犯人探しをしている場合ではない」

ワルギリア「その通りです。彼女を放置しておけば、今殺されたストラットくんだけじゃない。
        イタリアJr.ユースのメンバー全体……引いては、この世界のサッカー情勢に致命的な影響が生じます。
        そうなると、この世界はロジックエラーを起こし破綻してしまうかもしれない」

ベアトとワルギリアが観測し、今森崎が居る世界は、基本的には『キャプテン森崎』という、
ニネー卿のゲーム盤を下敷きにしたものである。寛大なる彼女の方針もあり、このゲーム盤は
大体の改変や変更は許可されているのだが……その前提となる世界観に破綻が生じた場合、
その波紋はどこまで広がるかは底知れない。別のカケラ世界、別のゲーム盤からやって来たベアト達にとって、
世界の破綻は望む事ではなかった。

ベアト「……魔女の魔法には、ニンゲンのトリックでしか対抗できぬ。
    今の妾とお師匠様で魔法対決に持ち込んでも、口惜しいが返り討ちに遭うのがオチか。
    ……となると、やはりアイツに。森崎に動いて貰うしかないかァ」

ワルギリア「それが賢明でしょうね。後は、森崎くんが私達の意思に気付くかどうかですが……」

???「それについては心配ないわ」

494 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:09:12 ID:???

パァァァァッ……。

不意に、靄が生じて人の形をとった魔女が現れる。
ベアトとワルギリアが腰かける椅子の間に立った彼女は、はあ、と溜息を吐きながらもそう応じた。

ベアト「に、ニネー卿ではないかァ! どうもどうも、今日はこのような僻地まで遠路遥々と……」

ニネー「なーにが僻地よ。人の領域で好き勝手に暴れちゃってさ。確かに私、逆転若林とか、
     ときめきメモリサキとかはやったけど、屁理屈推理合戦を持ち込まれるとは思わなかったわ。
     ……ま、面白いから良いのだけれど」

彼女こそが、話題にも出ていた運命の魔女にしてこの領域の主・大ニネー卿。
あらゆる無限の可能性から絶対の1を抽出し、選び取る魔法に長けた彼女は、
自在に変動する1を無限に並べる魔女のベアト達にも決して引けを取らぬ――いやむしろ、
彼女達を圧倒する佇まいと風格を持って、この場に君臨していた。

ニネー「……で、今回の事件なんだけど、これは一応私の想定の範囲内です。
     ストラット君にはナイスなボートが似合うしね。だから、私の方で、もう既に策は打ってあるわ。
     いや。策を打たずとも問題無かった、と言うのが正しいかしら」

ワルギリア「ニネー卿。貴方はこの事態を予期していた……と。
       私達以外にも、新たな魔女が乱入し、世界を侵食しようと企むであろうと。
       そう、仰られるのですね」

ニネー「……ええ。貴女達を前にしては、本音はまだ話せないけれど。大筋はそうね」

おぞましいまでに長く美しい金髪をはためかせ、運命の魔女はそう答える。
決して雄弁ではなく多くを語ろうとはしない彼女であるが、
その言葉の全てには他の者には無い重みがあった。


495 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:21:11 ID:???

ニネー「下。見てみなさい。……さっそくはっちゃけてるからさ。色々と」

ベアト「……む。こ、これは……!?」

故に、ベアトはニネーの指示通りに再び下位世界――森崎達が生活し、今殺人が起きた世界を覗き込む。
すると、そこには――想定外に手早く、事が進んでいるようだった。


************************************


ミアータ「な、何なのよぉアンタは……私とストラットの愛をジャマしないで!」

森崎「……何なの、って言いたいのはこっちだぜ!
    クソみたいな合宿場に連れていって、結局やらせるのは殺人事件の屁理屈ゲームかよ!
    あんのクソ魔女のせいかは知らんが、後で絶対泣かせてやる!」

――森崎は既に、愛憎の魔女ミアータの存在を認知し、そして早々に勝負を始めようとしていた。
魔女とのゲームもこれで4度目ともなると、森崎も既に手馴れているようだった。

*********

ニネー「(領域の住民たちに、ウイッチハンターの権限を与えておいて正解だったわ。
      お蔭で視点である森崎君の志向が強まっている。これなら、少なくとも勝負はすぐに始まりそうね)」


*********

もっとも、それにはニネーの後方での力添えがあってこそ、ではあったが。
ただし少なくとも、彼女の先見の明は、事件の複雑化を防ぐという効果はあった。
早速、森崎とミアータとの間にチェス盤――今回のゲーム盤の情景が再構築されていく。

496 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:25:29 ID:???

森崎「いいか。ホテルの構図は、こうだ」

森崎はまず、支配人からもらったホテルの平面図を見せながら、状況確認を進めていく。

〜ホテル・プルガトリオ 平面図〜


  □□□□□□□□□□□□□□□
  □                    □
  □                    □
 会□      □□□□□       □
 議□      □     □       □
 室□      □ 離れ □      □  
 ・□      □□■□□       □
 客□          ・          □
 室□          ・          □
 等□          ・          □
  □       (閂の扉)        □
  □□□□□□□■□□□□□□□□              
          (ロビー)
        
□=壁
■=扉・ドア
・=ストラットの足跡(ロビー→離れ行きの片道のみ)

※壁と壁・扉との間には隙間は無いものとする。
※その他、魔女側の補足をここに記すものとする。

497 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:35:18 ID:???
森崎「問題の焦点は3つ――■で記された扉・ドアの密室と、・で記された足跡のトリックの関係だ。
     ひとつ、ロビーと中庭を繋ぐ、『閂の扉』。ここにはストラットが入るまでずっと、閂が掛かっていた筈だ。
          そして、ストラットの入室後、閂は降ろされた。にも関わらず、犯人は如何にしてこの扉を抜けたのか?

     ひとつ、中庭にある足跡。中庭にはストラットの足跡、それもロビーから中庭に向かう足跡しかない。
          もしもミアータなり外部犯が殺したのなら、そいつの足跡が無くてはおかしい筈だ。
          ではなぜ、中庭にはストラットの足跡しか無いのか?

     ひとつ、死体発見現場である『離れの祠』の施錠。これはストラットが内側から施錠し、
          警察が死体を発見するまで、一度も開かれていない。また、内部に潜んでいた可能性を示すにも、
          部屋の内部には、隠れられるような家具類・秘密の部屋類は存在しない。
          ではどうやって、犯人は密室に入り、ストラットを殺したのか?
          またどうやって、犯人はストラットを殺した後、姿を消したのか?

     ……まずは、俺が定義した今回の問題の焦点に間違いが無いならば、関連する赤き真実を貰おうか」

ミアータ「ええ、分かったわ。……分かったけれど、ちょっと提案があるのよ。
      私は今からその3つの問題全てに関連する赤を出す事が出来る。でも、そうすると赤の量が膨大になり、
      推理に不要な手間がかかる。……これじゃあ、どっちも楽しくないわ。
      そこで提案なんだけど――」

そう言いながらも、ミアータは前提となる赤き真実を組み上げていく。
しかしそれは……完璧では無い。彼女が出した赤き真実は、ごく一部のみだった。

498 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:44:03 ID:???
ミアータ「【ロビーから『離れの祠』に通じる扉には、閂がかかっている】!
      【ストラットが中庭に入った瞬間のみ、閂はかかっていなかった】!
      【ストラットと同時に中庭に入った人物Xは存在しない】!
      【『閂の扉』を通らずして、中庭に行ける手段Xは存在しない】!」

バシュッ、バシュッ、バシュンッ!

ミアータが出して来たのは、たった四つの赤き真実。
……すべてが、第一の論点。『閂の扉』に関する謎についてのみだった。

森崎「……ご丁寧に、どうも。魔女が密室を破った順番通りに、俺も順番に密室を破っていけってか」

ミアータ「そうよぉ? そうした方が楽しいし、楽だし、どっちにとっても得でしょお?
      あ、ちなみに今回の謎。私は勿論、『愛の魔法で扉をすり抜けた』!と主張するけれど。
      もしもニンゲンとトリックで説明できるってんなら、やってみればぁ? くすくすくす……!」

森崎「言われなくとも、そうしてやるさ。……さあ来い愛憎の魔女! テメエが作ったカティナチオ、
    この俺がオーバーラップからのリバーシブルボレーで、メチャクチャに凌辱してやるぜ!!」 

499 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:46:27 ID:???
Episode 4   Catenaccio of the golden witch 〜黄金の魔女の閂〜 第一の晩 開始

−魔女の出題(幻想描写は>>488-492)−
【ストラットは離れの祠で、ミアータにより殺害された】。
しかし、
 @【ロビーから離れの祠に通じる扉には、閂がかかっている】
 A【ロビーと離れの祠を繋ぐ中庭には、ストラットの足跡しか存在しない】
 B【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
すなわち、ストラットの死体は、@閂、A足跡、B内側からの施錠という、巨大な三重密室の中にあった。

魔女側はこれを、『愛憎の魔女ミアータが魔法で扉をすり抜け、魔法で空を飛んで中庭を超え、
魔法で壁をすり抜け祠へと入り、魔法の家具の力でストラットを殺害した』と、主張する。

人間側は、「魔女の魔法」以外の方法により、今回の状況を再現できる仮説を提示し
(仮説は、【赤き真実】に抵触しないこと)、以て魔女の主張を否定する必要がある。
なお、【今回限りの特別ルールとして、人間側は@の魔法から順番に謎を解く必要がある】。

−ルールまとめ−
・人間側(=参加者)は、魔女(=GM)に対し、「復唱要求(=事実の確認)」および、
 『青き真実(=魔法を否定するための仮説)』を放つ事ができます。
 
 (復唱要求ならば、要求したい内容を「」に入れて書き込みを。
  青き真実ならば、事件の一連を示した内容を『』に入れて書き込みをしてください。)

・魔女は、参加者の「復唱要求」に対し、【赤き真実(=絶対的な事実)】にて復唱することができます。
 ただし、魔女は「復唱要求」に応ずる義務はなく、応じない理由を示す義務もありません。

・魔女は、参加者の『青き真実』に対し、【赤き真実】にて否定する義務があります。
 否定の方法は魔女の裁量に委ねられますが、ここで『青き真実』を否定できない場合は、魔女の敗北となります。

・人間側は、魔女の【赤き真実】に対し、打ち出せる『青き真実』が出なくなった場合、
 リザイン(=投了)を表明することにより、敗北となります。

500 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 22:53:50 ID:nPx5i6AA
ミアータ「さあ、ゲームの始まりよッ! ……だけどその前に、もう少しだけ赤で補足をしておこうかしら。
      【ストラットは離れの祠で、ミアータにより殺害された】……今回はフーダニットは不要よ。ハウダニットを考えて頂戴。
      【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する】……ガタガタに見えるのは、>>1の不手際という事で許してね。
      本当のホテルは、ロの字型で正方形の本館があって、その中に狭い離れがあって、間は雪の積もった中庭。
      ……ってイメージよ」

森崎「問題の区分けにせよ、平面図にせよ。嫌に親切な魔女サマだな。
    だがしかしその余裕、刈らせて貰うぜっ、さあ行くぞ!」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 ※現在は、@閂の扉の謎についての出題をしております。
   A足跡、B内側からの施錠に関する復唱要求・青き真実は保留にされる可能性があるので、
   ご了承をお願いいたします。(ゲーム全体に関わる内容であれば、GM判断で復唱等を行います)

501 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 22:56:16 ID:???
「ミアータは閂を外していない」
「『閂の扉』は一つだけ」
「閂を外さずに『閂の扉』を開けることはできない」

502 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 22:58:54 ID:???
>>501で『閂の扉』としてしまっていますが、全て復唱要求「」ということでお願いします
紛らわしくしてしまい、すみません

503 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 23:01:52 ID:nPx5i6AA
>>501
森崎「早速行くぜ復唱要求ッ!
    「ミアータは閂を外していない」
    「『閂の扉』は一つだけ」
    「閂を外さずに『閂の扉』を開けることはできない」!」

ミアータ「さぁて、どうしようかな。……じゃあ、上二つについてはサービスしちゃおうかしら。
      【ミアータは閂を外していない】
      【閂の扉は一つだけ】
      最後のは復唱拒否よ。理由はぁ……ウフフ。ストラットを愛しているから、よ……♪」

森崎「キチガイスイーツ野郎が……何が愛しているから、だ」

ミアータ「恋もした事も無い貴方には分からないでしょうねぇ? この私の謎も、魔法も、全部ぜぇんぶ。
      ウフフフ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃふひぃっ!!」

森崎「(男が居ても逃げてきそうな下品な笑い方しやがって。さて、次の手は……)」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 ※現在は、@閂の扉の謎についての出題をしております。
   A足跡、B内側からの施錠に関する復唱要求・青き真実は保留にされる可能性があるので、
   ご了承をお願いいたします。(ゲーム全体に関わる内容であれば、GM判断で復唱等を行います)

504 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 23:10:04 ID:???
「閂をかけ直したのはストラットである」
「閂を閂の扉にかけ直した後、今に至るまで閂も閂の門も壊れたり開いたりしていない」

505 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 23:11:51 ID:???
「ロビーから『離れの祠』に通じる扉は複数存在する」

506 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 23:18:08 ID:nPx5i6AA
森崎「復唱要求ッ!「閂をかけ直したのはストラットである」
    「閂を閂の扉にかけ直した後、今に至るまで閂も閂の門も壊れたり開いたりしていない」!」

ミアータ「ウフフ……さて、どう返そうかしらね。
      上は、こんなのはどうかしら、【閂をかけ直したのはホテルの支配人である】けれど、
      【ホテルの支配人は、閂をかけ直した以外に、事件に関与する事はない】。
      下は、復唱できるわね。
      【閂を閂の扉にかけ直した後、今に至るまで閂も閂の門も壊れたり開いたりしていない】
      更に言うと、【閂も閂の門も、決して壊れる事はない】わぁ。ウフフ……頼んでも無いのに
      赤を切ってあげるなんて。私ったらなんて慈悲深い魔女なのかしら……」

森崎「(コイツ、幾ら何でも気安く赤を切りすぎじゃねぇか?
    不気味だ……まるで、俺に謎を解かせたがってるみたいに思える。魔女の余裕か?それとも……)」

507 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 23:23:24 ID:nPx5i6AA
>>505
森崎「じゃあこれはどうだ。「ロビーから『離れの祠』に通じる扉は複数存在する」
    ロビーから中庭に通じる扉が一つしかない、とは言っても、
    ロビーから離れの祠に通じる扉は複数あってもおかしくねぇもんなァ?」

ミアータ「あらあら……でも、それは復唱できないわね。
      だって、【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する】って赤があるでしょ?
      アレを見たら、ロビーにしろ、他の部屋にしろ、直接離れの祠に通じる扉は無いって言えるじゃない」

森崎「だが、隠し扉の類は考えられるぞ。『ロビーや会議室の地下に、離れの祠直通の扉がある』
    って推理なら、平面図の赤には抵触しねぇしな」

ミアータ「はいはい、ほんっとにストラットと違って陰湿な男ね。分かったわよ。
      【ロビーを始めとするホテル本館から、『離れの祠』に通じる扉は『閂の扉』を除き存在しない】
      ……これで良いでしょ?」

森崎「はいはい、どーも。(……今はダメだったが、仮説も切り出していく必要があるか。
    いや、それともまだ早いか……?)」




☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 ※現在は、@閂の扉の謎についての出題をしております。
   A足跡、B内側からの施錠に関する復唱要求・青き真実は保留にされる可能性があるので、
   ご了承をお願いいたします。(ゲーム全体に関わる内容であれば、GM判断で復唱等を行います)

508 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 23:26:34 ID:nPx5i6AA
>>507補足
 ミアータ「……ああ。『離れの祠』に通じる扉の定義だけど。
       これについては、中庭を挟んで祠に通じる、という意味を採用したわ。
       『閂の扉』が直接『離れの祠に』繋がってる訳じゃあないわよ」

 森崎「『閂の扉の先が祠直通のワームホールだった』っていう可能性は無い、って事だな。了解だ」

509 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 23:30:31 ID:???
「閂の扉は閂を開けなければ通ることができない」

510 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 23:33:44 ID:nPx5i6AA
>>509
森崎「復唱要求ッ!「閂の扉は閂を開けなければ通ることができない」!」

ミアータ「ウフフ……くすくすくす……フヒ、ふひひひひひ……あ、復唱拒否よ?」

森崎「だったら、さっさとそう言えよ……」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 ※現在は、@閂の扉の謎についての出題をしております。
   A足跡、B内側からの施錠に関する復唱要求・青き真実は保留にされる可能性があるので、
   ご了承をお願いいたします。(ゲーム全体に関わる内容であれば、GM判断で復唱等を行います)

511 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 23:36:53 ID:???
『閂の扉には隙間があり、ミアータは閂を開けずに閂の扉を通過した』


512 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 23:46:07 ID:nPx5i6AA
>>511
森崎「さあ、そろそろ攻撃開始だぜミアータ!
    青き真実!『閂の扉には隙間があり、ミアータは閂を開けずに閂の扉を通過した』!」

ドオオオオンッ!

このゲーム盤にて初めて放たれた森崎の青き真実は、
強烈にミアータの喉元へと肉薄する。しかし、

ミアータ「【閂の扉には一切の隙間は存在しない】ッ!」

シュンッ、バキイッ!

――ミアータは鮮やかな赤き短剣を振るい、その弾丸を切って見せる。
もっとも、この程度は森崎も想定済みである。

森崎「フン。その程度でリザインしてくれる程甘い敵だとは思っちゃいねえよ。
    面による推理で、お前を圧倒してやる。見てろよ」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 ※現在は、@閂の扉の謎についての出題をしております。
   A足跡、B内側からの施錠に関する復唱要求・青き真実は保留にされる可能性があるので、
   ご了承をお願いいたします。(ゲーム全体に関わる内容であれば、GM判断で復唱等を行います)


513 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 23:53:42 ID:???
「『閂の扉』の閂は元々飾りであり扉を密閉できるものではなかった」

514 :森崎名無しさん:2017/08/26(土) 23:54:13 ID:???
『閂は飾りであり、閂を外さなくても扉は開く』

515 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 23:56:22 ID:nPx5i6AA
>>513-514
@閂の扉の謎、魔女側リザインです。描写は少しだけお待ちください。

516 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 00:01:02 ID:???
初撃のジャブが軽ければ軽いほどこの後の謎への不安が大きくなるなぁ……

517 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 00:17:14 ID:???
>>513-514
森崎「……とは言ったが、前言撤回。この問題は楽勝だったな」

ミアータ「ウフフ……ブフフフ……グヒヒヒィフヒィ……だったら、さっさと青でも何でも出しちゃいなさいよ。
     ストラットみたいに、もっと早く出しちゃって」

森崎「汚ねぇ下ネタほざくんじゃねえ。……簡単な言葉遊びを仰々しく引っ張りやがってよ。
    閂の扉の謎はこうだ。『閂は飾りであり、閂を外さなくても扉は開く』……だろ?」

ミアータ「ふふふ……リザインね。【閂の扉には、巨大な閂がドアノブに”かかっていた”】だけなんだもの。
      【ドアノブ自体に鍵は無いから、閂がかかっていようがいまいが、誰でも何時でも中庭に出入りできる】。
      これが、第一の謎。『閂の扉』の真実よォ……?」

ドーーンッ、バギイイイッ!

ミアータが赤く宣言したのと、森崎が青き弾丸を振り下ろしたのは同時だった。
鋭く鋭利な一撃は、『閂の扉』という仰々しい名前で彩られた幻想を粉々に粉砕し。

ガチャッ。ギイッ……

単なるドアノブ式の古扉は、何の障害も無く容易に開く。
そして次に見えたのは、真っ白な雪に覆われた中庭に、『離れの祠』へと続く一筋の足跡。
ミアータの謎の第二段階、一筋だけの足跡の謎が、森崎の前に立ちふさがっていた。

518 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 00:24:58 ID:Lxl+GgP6

ミアータ「【ロビーと離れの祠を繋ぐ中庭には、ストラットの足跡しか存在しない】
      【足跡を付けずに、雪の積もった中庭を歩く事は不可能】
      【ゲーム開始時からゲーム終了時まで、雪は常に積もっており、天気は晴れていた】

      ……ほぉら、とってもシンプルな謎でしょう?
      足跡を付けずに、雪の積もった中庭を歩く事は不可能。
      だけど、ゲーム開始時からゲーム終了時まで、雪は常に積もっており、天気は晴れていた。
      だから、足のついたニンゲンが、ストラットの部屋がある離れの祠に入るのは不可能。
      『私は魔女だから、蝶々の姿になって、ストラットの部屋まで飛んで行った』んだけどね?
      ……あんたは、これもニンゲンとトリックで説明できるって言うのおぉ?」

森崎「ああ。……さっきとは趣向が違いそうだが、でも簡単だ。何故なら、俺はかつまで諦めないからな。
    いわゆる勝率100パーセントってヤツだ」

ミアータ「あっははははははははは何ソレクッソつまんなぁぁぁああああいいっ!
      ストラットみたいにもっと面白いジョーク言いなさいよぉぉおおおおおくおらぁぁぁああっ!
      こっちは愛する恋人喪って鬱状態なんだぞおぉぉぉぉぉおおおらァァッ!?
      お前に分かるか!?!?!?!!? 大好きな人を失った悲しさをよォォォオォオ〜〜〜ッ!?」

森崎「自分で殺したくせに、よく言うぜ! さっさとくたばりやがれ!!
    (……とは言っても、今のままじゃ無限に仮説が思い浮かぶな。まずは可能性を絞っていくか)」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 ※現在は、A足跡の謎についての出題をしております。
   B内側からの施錠に関する復唱要求・青き真実は保留にされる可能性があるので、
   ご了承をお願いいたします。(ゲーム全体に関わる内容であれば、GM判断で復唱等を行います)


519 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 00:27:52 ID:???
『ミアータはストラットの足跡の上を歩いて部屋に侵入した』

520 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 00:33:00 ID:???
「離れの祠までにはストラットの足跡以外の跡は存在しない」
「ミアータは離れの祠に行くのに、スキーやソリなどの道具を使用していない」

521 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 00:38:16 ID:Lxl+GgP6
>>519
『ミアータはストラットの足跡の上を歩いて部屋に侵入した』

森崎「まずは軽いジャブだ。『ミアータはストラットの足跡の上を歩いて部屋に侵入した』」

ドオオオオンッ!

ミアータ「うふふ……【ストラットの足跡は、すぐに彼の足跡だと視認できた】!
      そして、【他人の足跡の上を歩いた場合、下にあった足跡は誰のものか不明とみなす】!
      発想は悪くないけれど、言い当てのレベルで貴方の負けね?」

>>520
森崎「だったら復唱要求だ!
     「離れの祠までにはストラットの足跡以外の跡は存在しない」
     「ミアータは離れの祠に行くのに、スキーやソリなどの道具を使用していない」!」

ミアータ「ええ、良いわよ。
      【離れの祠までにはストラットの足跡以外の跡は存在しない】
      【ミアータは離れの祠に行くのに、スキーやソリなどの道具を使用していない】!
      ほらほら、もっと来てよぉ。ストラットみたく激しくさぁ……うふ、うふ、うふふふひひひひひィッ!」

森崎「誰が来るか、魔女め! 俺の攻撃を食らえ!」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 ※現在は、A足跡の謎についての出題をしております。
   B内側からの施錠に関する復唱要求・青き真実は保留にされる可能性があるので、
   ご了承をお願いいたします。(ゲーム全体に関わる内容であれば、GM判断で復唱等を行います)






522 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 00:44:31 ID:???
『ミアータは周りの雪で全ての足跡を隠した後、ストラットの靴を使いストラットの足跡を雪につけた』

523 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 00:52:58 ID:Lxl+GgP6
>>522
A足跡の謎、魔女側リザインです。描写は少しだけお待ちください。

524 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 00:53:11 ID:???
「閂の扉から離れの祠までは、5m以上距離がある」
「中庭に空からヘリなどが入ることはできない」
「ミアータが中庭に入ってからストラット殺害まで、30分以内である」

525 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 01:28:14 ID:Lxl+GgP6
>>524
森崎「復唱要求、「閂の扉から離れの祠までは、5m以上距離がある」
    「中庭に空からヘリなどが入ることはできない」
    「ミアータが中庭に入ってからストラット殺害まで、30分以内である」」

ミアータ「ええ、良いわよ。復唱してあげる。
      【閂の扉から離れの祠までは、5m以上距離がある】……と言ってもまあ、10メートルくらいかしら。
      離れの祠はそんなに広くて大きな建物じゃないし。

      【中庭に空からヘリなどが入ることはできない】……ちなみにサービスすると、
      【中庭の広さは、ちょっとした公園くらい。25メートル四方位】で、
      【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】よ。

      【ミアータが中庭に入ってからストラット殺害まで、30分以内である】。
      中庭も、離れの祠も、そんなに広々とした場所じゃないからね」

526 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 01:32:20 ID:Lxl+GgP6
>>522
森崎「『ミアータは周りの雪で全ての足跡を隠した後、ストラットの靴を使いストラットの足跡を雪につけた』
   ――これでどうだ!」

ミアータ「そうねぇ……ちょっと正確じゃないけどリザイン、しちゃおうかしら。
      あ、ちなみに正解は私、【ミアータはストラットがいつも履いてる靴と寸分違わぬ靴を着用していた。
      足跡が一筋とは赤で記載が無い以上、ペアルックの靴で普通に祠へと向かった】……よ?
      フフフ……恋人同士なら、ペアルック位同然だものね。
      脳味噌脊椎心臓生殖器全てがペアルックにするのが、私の目標だったもの……ふききききっ!!」

森崎の気迫あふれる青に対し、ミアータは……存外にあっさりと敗北を認めてしまう。
第一の論点の時はまだ分かった。一つを落としても、相手にはまだ二つも駒があるのだから。
しかし、今の論点でも落とすのは流石に不味いのではないか。

森崎「……そんなに自信があるのかよ。第三の謎に」

ミアータ「うふふ……さあ、どうかしら」

そのため、畢竟、森崎は警戒する。第三の謎――内側からの施錠の謎の難易度に。
そうだ。これまでの謎が簡単だったのはきっと、ここで森崎を罠にハメる為である。
だからこそ、森崎は警戒して彼女から赤を切り出そうとするのだが……。


527 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 01:37:35 ID:Lxl+GgP6

ミアータ「じゃあ、第三の謎についての赤、出すわね。
      【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
      【離れの祠の扉を施錠したのは、ストラットである】
      ……この辺りは良いわね? そして……
      【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、
      ベアトリーチェの密室定義を満たす】わ。
      
      なお、【ベアトリーチェの密室定義とは、 内外の出入りが一切隔絶された室内を指す。
      当然、内外からの一切の侵入・脱出は愚か、干渉もできない。
      それは包括的に、隠し扉の否定、外部干渉の余地一切の否定を含む、という定義を指す】わよ」

森崎「……?(ん? 案外平凡だな。まあ確かに、【ベアトリーチェの密室定義】が出て来たのは、
    いよいよもって強固な密室だって事なんだろうが……)」

想像していたよりは、当初に提示された赤き真実が平凡だ。
勿論それは、様々な仮説を想定して戦わなくてはならないという困難も意味してはいるが、
決して解けぬ事の無いような問題にも見える。


528 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 01:38:52 ID:Lxl+GgP6
************************************

ベアト「……! こ、この謎は……!? あいつめ、何たる業を使いおる……!」あ

ワルギリア「これまでの単純なトリック問題も、これまでの幻想描写も。
        全ては、この問題の為の布石だったのですね……」

ニネー「ちょ、ちょっとどういう事よ。私、このゲーム初心者なんだから、教えてよ!」

ベアト「ああ失礼、ニネー卿。……妾達は、ただただ関心しておったのだ。
    このゲームを作りし魔女にな」

しかし、実際にゲームに取り組む森崎を後方から支援(応援だけだが)していた、
上位世界の魔女たちは、真相を知るが故に舌を巻く。

ワルギリア「ニネー卿。この謎自体は、決して難しいものではありません。
        むしろ、かなりシンプルかつ単純な問題です。
        恐らくは、これ単品での出題であれば、すぐに正答が飛んで来るでしょう」

ニネー「単品での出題であれば……つまり、これまでの問題が、
     この問題を複雑にしている、っていう訳?」

ベアト「正確には、この問題だけでない。このゲーム盤全てだ。
     ……少々大袈裟に言えば、これまでのゲーム盤での描写・謎解き。
     これら全てが、今、森崎に出された謎の為の壮大なる前フリであったと言えるだろう」

狭苦しい、6畳一間位の大きさの祠で、驚愕のあまり目を見開いた死体
――心臓には蛇竜・レヴィアタンを模した装飾の杭が刺さっている――を観測しながら、
ベアトは深く溜息をついた。

529 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 01:40:14 ID:Lxl+GgP6

ニネー「勝てるの? 森崎君は……?」

ベアト「分からぬ。ヤツの諦めの悪さ故、ほぼ負ける事は無いと思うし、
     案外一発で解けてしまう可能性も無きにしもあらずではあるが……。
     それでも、絶対の保証はできぬ」

ニネー「そ、そんなァ……」

魔女の中ではゲーム盤への理解が低いニネーは、森崎の安否が気が気でならない。
そんな彼女を優しく包み込むように、最年長のワルギリアが言う。

ワルギリア「大丈夫です。今の森崎くんならば、決して勝てない相手じゃありませんから。
       ですから、貴女も信じてあげてください。ほっほっほ……」

ニネー「そうよね……。森崎君は、ハンブルグ戦もそうだけど、西ドイツ戦も、
     サンパウロ戦も、紅白戦も、そしてブラジル戦も。全部の試合に諦めず、
     最後まで戦い続けたんだものね。諦めんと言ったら、諦めん!」

森崎の名言を口にしながら、ニネーは、上位世界の魔女たちは森崎を応援し続ける。
彼が黒き魔女の眷属に打ち勝ち、この世界に安定を取り戻してくれるように……。


************************************

530 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 01:49:02 ID:???
森崎「(何はともあれ、まずは整理だ。今回の赤は……)」

森崎は復唱要求や仮説の提示に先立って、今回の謎に役立てそうな赤を見つくろう。
それは、たった今ミアータによって提示された赤だけではない。
これまでのゲームで出て来た赤にも、有益な事実は記載されている筈だ。
森崎はそう思って、関係しそうな赤字を纏めたところ、以下の通りとなった。

【ストラットは離れの祠で、ミアータにより殺害された】
【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
【離れの祠の扉を施錠したのは、ストラットである】
【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、ベアトリーチェの密室定義を満たす】
【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】
【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する】
【ミアータが中庭に入ってからストラット殺害まで、30分以内である】

森崎「(とりあえずは、この程度か……? 本当に有益なものと、単なるノイズとは分ける必要があるだろうが。
    まずはこの辺りの事実を鑑みた上で、いくつか当たってみようか……)」

――勿論、今の時点で革新的な事実は思い浮かばない。
しかし、これらを繋いでいけば、絶対の真実にだって辿り着ける筈なのだ。
そう思いつつ、森崎は――嫉妬の力を帯びた、第三形態のミアータと対決することとなった。

531 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 01:57:08 ID:???
……と、言ったところで今日のゲームはここまでにします。
明日は早めの時間(目標20時〜)にゲームを再開したいと思います。

復唱要求や青き真実があれば、次の再会時にまとめて回答等したいと思っていますので、
今の時間帯でも書き込み等頂ければ幸いです。

>>516
@とAは簡単め、Bは難しめになる事を想定していました。
Bについては、適度に苦戦しつつギリギリ勝てる程度の難易度を目指していますね。
……と、言いつつ一発リザインの可能性も捨てきれませんがw

それでは、本日はご参加いただき誠にありがとうございました。

532 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 01:58:04 ID:???
「ミアータは離れの祠の中でストラットを殺害した、もしくは致命傷を負わせた」
「離れの祠の扉が施錠されたとき、中にいたのはストラットだけである」
「ゲーム上で登場する離れの祠は一つだけである」

乙です

533 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 03:22:57 ID:???
いやまさかとは思うけど・・・
「死んだストラットは間違いなくイタリアのFWであるチェザーレ・ストラット本人である」


534 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 12:33:54 ID:???
「ストラットの死因は毒殺である」

535 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:04:48 ID:Lxl+GgP6
こんばんは。ゲーム盤を再開します。
まずは復唱要求を出していただいている、>>532→>534さんへの回答から始めます。
>>532
乙ありがとうございます!

あと、遅い補足ですが、>>502さんが配慮して頂いた『閂の扉』『離れの祠』につきまして、
GMはこれを固有名詞を表すものとして書いていました。
ですが、復唱要求等するとややこしいので、ゲーム上においては、『』の有無は問わない事とします。
(そのため、普通に閂の扉、離れの祠、で『』は付けずに復唱要求等して頂ければ構いません)

536 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:11:31 ID:Lxl+GgP6
>>532-534
森崎「まずは第一の晩の打ち残しだ。復唱要求!
     @「ミアータは離れの祠の中でストラットを殺害した、もしくは致命傷を負わせた」
     A「離れの祠の扉が施錠されたとき、中にいたのはストラットだけである」
     B「ゲーム上で登場する離れの祠は一つだけである」
     C「死んだストラットは間違いなくイタリアのFWであるチェザーレ・ストラット本人である」
     D「ストラットの死因は毒殺である」!」

ミアータ「五つもあるのね? いいわぁ、答えてあげる。
       @については、既存の赤を補強する形で応えるわね。
       【ストラットは離れの祠の中で、ミアータにより殺害された】!
       Aについて、そうね。こう答えようかしら。
       【ストラットが離れの祠を施錠した時、ミアータの姿は祠のどこにも見えなかった】。
       つまりは、中にはストラットしか居なかったという事よねぇ?
       Bは少しだけ表現を変えるわ。
       【離れの祠は、一つしか存在しない】。より強い表現にしてあげる。
       Cはそのまま復唱ね。
       【死んだストラットは間違いなく、イタリアのFWであるチェザーレ・ストラット本人である】
       Dについては、ハッキリとこう言ってあげるわね。
       【ストラットの死因は、アイスピックのような杭での刺殺による失血死】
       煉獄の七杭には、どんな密室だって通用しない。最高に素敵な家具だわぁ……くすくす」

森崎「メルヘン女め。……何が煉獄の七杭だ。単なるメイドインアメリカの、土産物じゃねーか。
    待ってろよ、俺が必ずテメエのハラワタをぶちまけてやって……お前の幻想を否定してやる!」


537 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:12:40 ID:Lxl+GgP6
Episode 4   Catenaccio of the golden witch 〜黄金の魔女の閂〜 第二の晩 開始

−魔女の出題(幻想描写は>>488-492)−
【ストラットは離れの祠で、ミアータにより殺害された】。
しかし、
 @【ロビーから離れの祠に通じる扉には、閂がかかっている】
 A【ロビーと離れの祠を繋ぐ中庭には、ストラットの足跡しか存在しない】
 B【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
すなわち、ストラットの死体は、@閂、A足跡、B内側からの施錠という、巨大な三重密室の中にあった。

魔女側はこれを、『愛憎の魔女ミアータが魔法で扉をすり抜け、魔法で空を飛んで中庭を超え、
魔法で壁をすり抜け祠へと入り、魔法の家具の力でストラットを殺害した』と、主張する。

人間側は、「魔女の魔法」以外の方法により、今回の状況を再現できる仮説を提示し
(仮説は、【赤き真実】に抵触しないこと)、以て魔女の主張を否定する必要がある。
なお、【今回限りの特別ルールとして、人間側は@の魔法から順番に謎を解く必要がある】。

−ルールまとめ−
・人間側(=参加者)は、魔女(=GM)に対し、「復唱要求(=事実の確認)」および、
 『青き真実(=魔法を否定するための仮説)』を放つ事ができます。
 
 (復唱要求ならば、要求したい内容を「」に入れて書き込みを。
  青き真実ならば、事件の一連を示した内容を『』に入れて書き込みをしてください。)

・魔女は、参加者の「復唱要求」に対し、【赤き真実(=絶対的な事実)】にて復唱することができます。
 ただし、魔女は「復唱要求」に応ずる義務はなく、応じない理由を示す義務もありません。

・魔女は、参加者の『青き真実』に対し、【赤き真実】にて否定する義務があります。
 否定の方法は魔女の裁量に委ねられますが、ここで『青き真実』を否定できない場合は、魔女の敗北となります。

・人間側は、魔女の【赤き真実】に対し、打ち出せる『青き真実』が出なくなった場合、
 リザイン(=投了)を表明することにより、敗北となります。

538 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:13:58 ID:Lxl+GgP6
〜これまでの赤字〜
 ※これまでに出ていた内容と、誤解が無いよう書き方を変える・統合する場合があります。
 ※今回は問題が3問あるため、>>1の判断で今の問題(B内側からの施錠)に関する赤を抽出しています。
   (>>530のまとめから、>>532-534の復唱要求と、事件現場全体に関する赤を追加しています)

−ストラットについて−
【ストラットは離れの祠の中で、ミアータにより殺害された】
【ストラットの死因は、アイスピックのような杭での刺殺による失血死】
【ミアータが中庭に入ってからストラット殺害まで、30分以内である】
【ストラットが離れの祠を施錠した時、ミアータの姿はどこにも見えなかった】
【死んだストラットは間違いなく、イタリアのFWであるチェザーレ・ストラット本人である】

−離れの祠について−
【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
【離れの祠の扉を内側から施錠したのは、ストラットである】
【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、ベアトリーチェの密室定義を満たす】
【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】
【離れの祠は、一つしか存在しない】

−事件現場全体について−
【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する】
【閂の扉から離れの祠までは、5m以上距離がある】
【中庭の広さは、ちょっとした公園くらい。25メートル四方位】
【中庭に空からヘリなどが入ることはできない】

539 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:16:12 ID:Lxl+GgP6
森崎「(設問自体はいたってシンプルなんだが……どうにも、全てにおいて不気味で不自然だ。
    まるで、魔女の手のひらの上で踊らされているような。
    ……くそっ、とにもかくにも、まずは攻めるだけだ!)」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

540 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 20:27:53 ID:???
「ストラットは多重人格者ではない」

541 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 20:30:57 ID:???
「ストラットは離れの祠に入った際に視力を失っていた」

542 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:35:10 ID:Lxl+GgP6
>>540
森崎「復唱要求、「ストラットは多重人格者ではない」!」

ミアータ「応じるわぁ、【ストラットは多重人格者ではない】!
      『犯人は多重人格者』、なーんてどっかのクソザコ四流ミステリーみたいな
      クッソツマラナイ真相にするわけなぁいじゃないぃぃいいぃ!?」

森崎「ちっ、ダメか。……それだけ言っといてクソみたいな真相だったら、張っ倒してやるからな」

>>541
森崎「復唱要求、「ストラットは離れの祠に入った際に視力を失っていた」!」

ミアータ「復唱拒否ね。……でも、そうしたら『ストラットは盲目だったため、
     密室に潜むミアータに気付かず殺された』なーんて青を出して来そうだから、
     事前に答えてあげるわ。【ストラットの視力は正常】! あっはははははは!」

森崎「この辺りの質問も想定済み、ってか……! 成程確かに、1問目や2問目とはレベルが違いそうだな」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


543 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 20:37:24 ID:???
「ストラットは刺された後に離れの祠の扉を施錠した」

544 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:43:01 ID:Lxl+GgP6
>>543
森崎「復唱要求、「ストラットは刺された後に離れの祠の扉を施錠した」!」

ミアータ「復唱拒否。理由は……とくになーし。だって、青き真実じゃないと、赤を出してあげる義務なんてないし。
      どうしても気になるんだったら、青で推理を構築してみればぁ?
      それが正しいとは限らないけどね……ウフフ、フヒ、ぐふふぶひぐふうぇぉおおァァッ!?」

森崎「(魔女は下品かつ謎な笑い方をしないといけないってルールでもあるのか……?
     しかし、アイツの言う事も最もか。復唱要求に応じるのはあくまで魔女のサービス。
     真実を煙に巻く為か、それとも単なる気紛れか。その理由は分からんが、仕方ねぇか……)」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


545 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 20:51:12 ID:???
『ミアータは変わり身の術の要領で祠の中に潜んでいた』

546 :545:2017/08/27(日) 20:53:02 ID:???
訂正
『ミアータは隠れ身の術の要領で祠の中に潜んでいた』
とりあえず書いてみた程度のやつで誤字るととても恥ずかしい……

547 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 20:53:19 ID:???
『ストラットはミアータに刺された後に離れの祠の扉を施錠した。
そのあと失血死で死んだ』

548 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 20:59:20 ID:???
>>545

森崎「復唱要求が飽きたってんなら、そろそろお望みの青を出してやるぜ。
    『ミアータは隠れ身の術の要領で祠の中に潜んでいた』!」

カッ! ドオオオオオオオンッ!

ミアータ「うふふ……面白い青ね。でも私はニンジャじゃないのよ。
      【ミアータの身体能力は一般的な成人女性と同じ】
      【隠れ身の術及びそれに準ずる隠密術は、一般的な成人女性には使用不可】!
      これで切れてると思うけど更に、サービスで赤を出してあげるわ。
      【祠の中には、人間が隠れられるような家具Xは存在しない】、
      家具Xとは、通常のホテルの客室にある、ベッド、クローゼット、机椅子類を指すわ!
      つまり、祠の中に隠れ潜む事は土台無理、って訳よねぇ……うふふふふ!!」

シャキーンッ、ズバァッ、バシュウッ、ズドンッ!

ミアータは森崎の青にひるまず、むしろ待っていたと言わんばかりの様子で叩ききる。
赤き短剣を自在に操り、踊るように森崎の青き弾丸を砕いていった。


549 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 21:00:00 ID:???
「離れの祠にはミアータがストラット殺害のために仕掛けたトラップXは存在しない」

550 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 21:07:16 ID:Lxl+GgP6
>>546さん、了解です。とりあえずでもどんどん書いて頂ければ幸いです。
魔女にとって、青は必ず切らないと行けない分、
赤を出すのは魔女の裁量次第な復唱要求よりも赤が出やすいというメリットがあります。
>>547
森崎「もう一発だ、『ストラットはミアータに刺された後に離れの祠の扉を施錠した。そのあと失血死で死んだ』!
    密室殺人では良くあるパターンだが、有効な筈だ。どうだッ!?」

ミアータ「うっふふふふふ……! 良いわねモロサキ。ストラットの0.00000000000001倍素敵だわぁッ!
     でもざぁんねぇん。【離れの祠の扉を施錠した時、ストラットは傷一つなく、健康体だった】!
     つまりッ、あんたの仮説は一掠りもしてないってわけぇぇぇええぇぇぇぇぇッ!!」

ドオオオオオオオオオンッ、キンッ!

森崎の二発目の青も同様だった。この内容は一度復唱要求を拒否されているため、
真実につながる為のヒントが隠されていると思われたが……実際は、魔女の気まぐれだったのだろう。

森崎「(……やっぱり、今までのベアトやソリマチ卿とは違う。このゲーム盤は、謎だけじゃねぇ。
     これを出題する魔女の実力も、これまでより数段上だ! 油断しては、こっちがやられちまう!)」

551 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 21:11:41 ID:Lxl+GgP6
>>549
森崎「基礎的な確認だ。復唱要求、「離れの祠にはミアータがストラット殺害のために仕掛けたトラップXは存在しない」!」

ミアータ「ええ、応じるわ。【離れの祠にはミアータがストラット殺害のために仕掛けたトラップXは存在しない】!
      このトラップXには、直接的な殺害装置だけでなく、眠りガスや催眠装置など、
      間接的にストラットを死に追いやるようなトラップも含まれるわ。
      だってそうでしょ? 愛するからこそ、この私が手ずから殺してあげなくちゃ、失礼だものね……あはははッ!」

森崎「(装置殺害の線も消されたか……マジで一体、アイツはどうやって殺したんだ。
    そしてそもそも、隠れ潜むような家具も技術も無いってのに、アイツはどうやって密室に入り、脱出したんだ?
    謎ばかりだが、一つひとつ、整理していくしかないな)」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

552 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 21:14:50 ID:???
『ミアータは変装して自身を別人だと偽りストラットと共に祠に入り、ストラットを殺害した』


553 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 21:16:58 ID:???
「ゲーム上のミアータとは、今目の前にいるミアータ本人である」

554 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 21:21:27 ID:Lxl+GgP6
森崎「『ミアータは変装して自身を別人だと偽りストラットと共に祠に入り、ストラットを殺害した』!
    これはどうだ!」

ミアータ「あはははっ、面白い面白い面白い面白い面白くなぁぁあああああああああぁぁぁあいいいッ!
      【ストラットは変装していても、ミアータの事を間違えない】!
      当たり前だろうが糞チビハゲ童貞ぃぇえぇぇいぇごるるるるあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁッ!!
      私とストラットは愛し合ってるんだぜぇえええッ、ストラットが私の事を間違えるわけ、
      ねぇだろぉぉぉおおがよおぉぉいおおおおおおおおおおおううらぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

ドオオオオオオオオンッ! バギイイッ!

ミアータ「はぁ、はぁ、はぁ……。ま、【ストラットは一人で離れの祠に入った】んだから、
      そもそも共に祠に入り、って時点で間違ってるんだけどね」

森崎「(こいつ……狂ってやがる! これが魔女の力の影響か……。
    まあ、根暗な常識人の反町ですら魔女化した時はイケイケだったんだから、
    想定内と言えんでもないが……)」

555 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 21:29:59 ID:Lxl+GgP6
>>553
森崎「復唱要求、「ゲーム上のミアータとは、今目の前にいるミアータ本人である」」

ミアータ「う〜ん、今目の前に居る私は魔女で、ゲーム上のミアータも魔女なんだから、
      当然復唱したいんだけど……これはダメね。だって、”ステイルメイト”になっちゃうもの」

――魔女のゲームにおける『ステイルメイト』。すなわち千日手による引き分けとは、
赤字で、【自分こそが魔女である】【魔法は実在する】と宣言する事を指す。
 ※GM註:上の行にある魔法肯定の赤字は、今回のゲーム盤に適用されません。念のため。
こうなると、人間側である森崎には何の反論の余地も無くなるのだが、
赤で一方的に魔法の実在を示された人間側は納得する訳がない。しかし抗弁できない。
その結果は――ゲーム盤の永久停滞。要するに、引き分けである。
よって、ミアータはこの赤に応じられない。

ミアータ「だから代わりに、こう宣言してあげる。
     【犯人のミアータは間違いなく、ストラットの恋人であるミアータ・コリーニ本人である】。
     あんたがどんな青を構築したいのか分からないけど、これが分かれば十分でしょ?」

森崎「……分かったよ。だったら、もう一度考え直してみるか」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

556 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 21:33:36 ID:???
『離れの祠の扉と言う名の扉が別にあり、離れの祠自体の入り口は施錠されていなかった』

557 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 21:34:14 ID:???
『離れの祠は二階建てであり、ミアータは二階に潜んでいた』

558 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 21:43:25 ID:Lxl+GgP6
>>556
森崎「こんな言葉遊びはどうだァ!?
    青き真実、『離れの祠の扉と言う名の扉が別にあり、離れの祠自体の入り口は施錠されていなかった』!」

カッ、ドオオオオオオオンッ!

ミアータ「無駄ァ、【離れの祠の入り口、即ち扉は、確かに施錠されていた】!
      つまり、【離れの祠の扉という名の扉は、別に存在しない】ッ!」

シャキーンッ、ズバァッ、バギイッ!

>>557
森崎「じゃあこれはどうだ!『離れの祠は二階建てであり、ミアータは二階に潜んでいた』」

カッ、ドオオオオオオオオオンッ! ――キイインッ!

ミアータ「【離れの祠は、1階しか存在しない】! これは、祠内には天井で区切られた上部スペースは無いという事であり。
     すなわち【離れの祠には、ストラットの死体が発見された部屋しか存在しない】と言う事ね。
     さあ、どう? そろそろ苦しくなって来たんじゃなぁい?」

森崎「ぐっ……!(いや、……まだ諦めるな。少しずつ、真相は見えて来てる筈なんだ!
    後は、そのゴールに向かって走り続けるだけ……!)」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


559 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 21:46:21 ID:???
『ストラットはミアータ・コリーニと名付けた人形にアイスピックを持たせ、そのアイスピックで自らを刺した』

560 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 21:52:01 ID:???
『祠内は完全な暗闇であり、ストラットはミアータの存在を視認できなかった』

561 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 22:10:11 ID:Lxl+GgP6
>>559
森崎「分かったよ、密室にミアータが入り込める余地はないとしてだ。青き真実!
   『ストラットはミアータ・コリーニと名付けた人形にアイスピックを持たせ、そのアイスピックで自らを刺した』
   これなら、ミアータが入れなくてもストラットは死ねるよなァ!?」

ミアータ「ストラットが私をオカズに自殺してくれるなんて超嬉しいんだけどォ、残念ッ!
     【ストラットは他殺】!【名前を付けた人形に凶器を持たせ自害する方法は、自殺とみなす】!
     だから、この青は通じないわァァアアッ!」

>>560
森崎「じゃあこれだ、『祠内は完全な暗闇であり、ストラットはミアータの存在を視認できなかった』!」

ミアータ「【祠内に居るストラットの周囲には、充分な照明があった】。
      だから、ミアータの存在を視認できないとは言えないわねぇッ!?」

ドオオオオオンッ、ドオオオオオオオオオオオオンッ!!

キイイインッ、バシュッ、ザシュウウッ!

――青と赤が激しく入り乱れても、愛憎の魔女――ミアータ・ベアトリーチェは全く怯む様子を見せない。
それは真の余裕なのか、それとも核心に至りかけた青の存在を隠すポーカーフェイスか。
……狂った笑顔を振りまく彼女の真意を、森崎は読み取れない。

森崎「(大丈夫だ。俺の方向性は間違っていない筈。後は、発想の勝負だ。
     これまで出された赤を掻い潜る、必殺の青がある筈なんだ……!!)」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

562 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 22:16:25 ID:???
『ストラットはミアータと名付けたアイスピックを持った第三者により殺害された』

563 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 22:25:43 ID:Lxl+GgP6
森崎「……青き真実!『ストラットはミアータと名付けたアイスピックを持った第三者により殺害された』」

ドオオオンッ、バシュウウウウッ!

ミアータ「【B内側からの施錠の謎の部分について、ストラットとミアータ以外の第三者Xは存在しない】!
      Bに限定したのは、@の閂の扉で、支配人さんが外れていた閂をかけ直したからよ。
      【支配人が閂をかけ直した部分以外について、第三者Xの関与はない】と言い換えても良いわね。
      そう。この世界は私とストラットの二人きり! 私とストラットこそが新世界のアダムとイブなのよッ!」

森崎「(ちょっと理屈が分からないが、赤は分かった。……チッ、可能性は順調に狭まっている筈なんだが、
    後一歩が思いつかねぇ……一体どうやって、ミアータは密室に潜んでいたんだ?
    隠れられる家具類は無い。隠密の技術は無い。二階とか別の部屋の可能性も潰された。
    ……他に、何か方法があるのか? どうやっても、ミアータは密室に存在できないんじゃないのか?)」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

564 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 22:39:53 ID:???
『ストラットは記憶を失っており、ミアータをミアータと認識できなかった』

565 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 22:44:10 ID:???
>>496にある平面図の離れとは離れの祠のことである」
「ストラットは一人しか存在しない」

566 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 22:49:01 ID:Lxl+GgP6
>>564
森崎「青き真実。『ストラットは記憶を失っており、ミアータをミアータと認識できなかった』!」

ミアータ「既出の赤、【離れの祠の扉を施錠した時、ストラットは傷一つなく、健康体だった】!
      そして、【記憶喪失状態は、健康体では無いとみなす】!
      ほらほらほらほらァ? 私がどんどん消えていく。魔女の魔法で消えていくのよォォッ!?」

ドーーーンッ、ガキインッ!

森崎「くそっ………またかよッ!」

567 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 22:53:31 ID:Lxl+GgP6

>>565
森崎「復唱要求。「>>496にある平面図の離れとは離れの祠のことである」
    「ストラットは一人しか存在しない」」

ミアータ「応じるわ。【>>496にある平面図の離れとは離れの祠のことである】
      【ストラットは一人しか存在しない】。……さあ、これでどうッ!」

森崎「ああ……満足したぜ(様々な可能性が赤で潰されてしまった。
    これこそが魔女の閂(カティナチオ)。あらゆる形でのミアータの存在可能性を否定する、
    ガチガチに塗り固められた赤き真実の集合体!
    謎はシンプルなのに、頑としてゴールを崩せねぇ……くそっ、どうすればいいんだ!?)」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

568 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 23:02:50 ID:???
「離れの祠の扉は一つだけである」
「ストラットが離れの扉を施錠したのは一回だけである」

569 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 23:06:24 ID:???
あ、「ベアトリーチェの密室定義を満たす」から>>568の一つ目はありえないのですね
すみませんでした

570 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 23:09:17 ID:Lxl+GgP6
>>569さん、そうですね。『離れの祠には隠し扉があった』
『扉が二つ以上あり、もう一つの扉は内外に自由に出入り可能』とかは、
【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、ベアトリーチェの密室定義を満たす】
で、切れると思います。赤字が増えては面倒なので、二つ目のみ復唱要求します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
森崎「(ダメだ。まずは前提となる情報を集めなくては!)
    復唱要求!「ストラットが離れの扉を施錠したのは一回だけである」ッ!」

ミアータ「認めるわァ!
      【ストラットが離れの扉を施錠したのは一回だけである】
     まあどうやっても、この私の黄金の赤き真実には敵わないんだけどねッ!
     うふふ、くふふふふひひぃぎひゃぁぁぁあはっはっはっはァアッ!」

森崎「黄金の赤き真実って、何色だよ……! まあ良い。
    今は少しでも、これまでに出て来た赤字の中から、
    ミアータが密室に存在し得る可能性を推理しなくちゃな……!」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


571 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 23:26:46 ID:???
今のうちにアナウンスですが、本日のゲームは24:00までにしたいと思います。
それまでに答えが出ない場合は、上位世界の魔女達(ベアトやワルギリア)によるヒントコーナーと、
これまでの赤字を纏めて、明日に持ち越しにしたいと思います。
ただ、明日が仕事の都合で更新できないかもしれないので、その時は夕方18時頃までに連絡します。

572 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 23:29:26 ID:???
『ストラットはもう一人のミアータに殺害された』

573 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 23:40:56 ID:???
>>572
森崎「畜生……だったらこれは!? 『ストラットはもう一人のミアータに殺害された』!」

ドオオオンッ!

ミアータ「ダメね! 【ミアータは一人しか存在しない】!
      これはつまり、【ミアータ本人以外の誰もが、どの存在もが、ミアータの名を名乗る事は許されない】
      と解釈して良いわよ。さっき出てた【ストラットは一人しか存在しない】も同様に考えて良いわァ!」

――キィィィン、ズバッ!

ミアータがもう何十本目になるか分からない短剣を出現させて、弾丸を縦に切り刻む。
……にも関わらず、彼女は一切の疲れや焦りを見せない。
その姿は、まさしく閂。カティナチオという機構の具現するがごとく、
彼女は森崎の攻撃の全てを受け止めきっていた。

森崎「畜生……アイツは、無敵なのか……!?」

ミアータ「だから言ってるじゃなァアアァァァッい! 私が魔法で密室に入り!!
      それからストラットを殺して、魔法で密室を抜け出したんだってばァァァアァァァァァァァァッ!
      魔法魔法魔法まほうッ! さっさと屈服すれば言いのにさァ!? くすくすくす……!」

森崎「(……いや。そんな事は無い。ある筈が、無いんだ……!)」

――この窮地に来て、森崎は宿敵の口癖を思い出す。
『ゴールを奪えないゴールキーパーなど、この世にいるわけがない』。
それと同じで、リザインを取れない魔女など、この世に居る訳が無いのだと。
森崎はそう奮い立たせて、次の青を紡ぎ出そうとする。

574 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 23:51:52 ID:???
『離れの祠の扉の鍵は外側からも開けることができた』

575 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 23:51:57 ID:Lxl+GgP6
森崎「(密室破りについては、単純だ。『ミアータはストラットよりも先に密室に入り、そこで潜んでいた』。
    と言えればそれで終わりだ。だがしかし、魔女はそれだけでは許してくれねぇ。
    この問題の真の論点は、核心はそこじゃないんだ。

     『ではミアータはストラットを殺してから死体が発見されるまで、どこに潜んでいたのか?
      どこにならば、あるいはどのような方法を取れば、ミアータは存在する事が出来るのか?』

    ……ここについて、これまでの赤で抵触しない方法を探し出して突く。
    これが、アイツに勝てる唯一の方法だ。だが……)」

……だが、それが難しいのだ。森崎がおよそ考え得る青き真実は、出し尽くした。
そしてその全てを、ミアータは確実に、赤き真実で潰し続けて来た。
ならば、一体何を手掛かりに、次の青を出せば良い?

森崎「(……そう。手掛かりは、きっとある筈なんだ)」

――魔女はきっと、単なる読み当て合戦を森崎に強いてはいない。
これまでの赤から、あるいは幻想描写やその前置きの一端から、ミアータがどこに存在し得て、
そしてストラットを殺し得るかが、示されている筈なのだ。

森崎「何がカティナチオだ。そんなものは……この俺が……凌辱する!」

ミアータ「ウフフ……出来るモノならやってみなさいよぉおおおぉぉぉッ!
      ストラットみたく! 解いてみなさいよ! この『メガロゾーン密室』を!
      『カティナチオマステリーウィッチ』の、私が作った謎をぉおおおぉぉッ!!」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

576 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/27(日) 23:53:59 ID:Lxl+GgP6
>>574
森崎「うおおおおおっ! 『離れの祠の扉の鍵は外側からも開けることができた』ッ」

ミアータ「無駄ァァァァァッ! 【離れの祠の扉の鍵は施錠時、外側からは開錠不可能】ッッ!」

森崎「そ……それがどうしたぁぁぁぁぁぁっ! まだまだ食らえぇぇぇぇぇえッ!」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

577 :森崎名無しさん:2017/08/27(日) 23:56:45 ID:???
「ミアータは人間である」


578 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 00:00:40 ID:St1n+F7s
>>577
森崎「復唱要求、「ミアータは人間である」ッ!」

ミアータ「復唱を拒否するわ! だって私は魔女なんだもの! だけど、代わりに宣言してあげる!
      【この事件には人間以外の一切の動物X及び自律機械Xは関与しない】と!
      勿論、魔女と魔法は例外だけどねぇぇぇえぇぇぇぇぇッ!!」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

579 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 00:07:16 ID:St1n+F7s
…と、言ったところで今日のゲームはここまでにします。
ミアータ消失の謎が大分煮詰まってしまいましたが、
今回の謎の核心及びトリックのコアはここにあるので、諦めず青を出して頂ければ幸いです。
(どうしても難しければ、その旨コメントしてください。ヒントの量を増やす等措置を取ります)

これからヒントコーナーや赤字まとめを投下するので、暫くお待ちください。

580 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 01:32:46 ID:St1n+F7s
************************************
〜上位世界・黄金郷の魔女のテラス〜

ニネー「ちょ、ちょっと……森崎君が押されてるんだけど、大丈夫なんでしょうね……?」

ベアト「自らが駒が苦境に立って不安な気持ちも分かるが、落ちつくのだニネー卿。
     ……とはいえ、こりゃあいよいよもって強敵だなァ、あのミアータって魔女」

ワルギリア「魔女として初めてゲーム盤を運営しているのだとは思えない程、
        彼女の腕は冴えわたっています。
        主要な論点を隠し、鋭い青字には絶妙な赤で返し、決して焦りを見せない。
        ……そして、それ以上に、今回の密室幻想は堅牢です」

ベアト「【ミアータは、ストラットよりも先に密室に入っていた】。
    ――『如何にして密室に入ったか?』の謎は、この赤で半分が解けるが、魔女は元よりこの部分は捨てている。
    そして、密室幻想の半分以上を打ち破っても尚、もう半分にして今回のゲーム盤の核心の謎。
    ……『如何にして密室に潜んでいたか?』については、ほぼ破られておらぬ。
    閂の扉と足跡の謎も含めて、多くの謎を犠牲して、最後の幻想を完璧に守護しておるのだ」

ワルギリア「サッカーにおけるカティナチオとは、単にハイレベルなDFを並べるだけでは成り立たない。
       選手間の緊密な連携と、それを指揮する選手が居て、初めて成り立つ物と聞いています。
       ……そうですよね、ニネー卿?」

ニネー「……魔女のゲームとは関係ない、私のゲーム盤的なノリで今回の謎を説明すると、
     ミアータの消失の謎というジェンティーレ君級の謎を、
     閂の扉とか足跡みたいなバサレロ君とかトリノ君……イタリアユースのモブDF級の小さい謎がサポートし。
     その全てを、カティナチオマステリーであるヘルナンデス君――魔女が、全体の実力を底上げしてるような。
     そんな風に取れるのかしらね。……うう、話しているとイタリア戦の悪夢が蘇って来た。
     松山くん、あんたはなんでそんな所でクラブAを引いてくるのよぉ……ぶるぶる」

581 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 01:34:14 ID:St1n+F7s
ベアト「ふうむ。妾はサッカーには疎いが、まさしく今回の謎はニネー卿のゲーム盤における、
    イタリア戦を再現している、とも言えるのかァ。……で、敵が強いのは分かったけどよォ。
    結局森崎は、どうやってこの壁を乗り越えるんだ? ジェンティーレをロジックエラー疑惑でレッドカードにするとか?」

ワルギリア「そうですね。……繰り返しますが、今回の謎の焦点は、『ストラットの殺害前後、ミアータはどこに隠れていたか?』です。
        隠れられるような秘密の扉、家具類、別の部屋類は全て赤で否定される中、
        彼女は果たして、どこに存在し得るのか? ……これを証明できない限りは、『魔女は魔法で霞となっていた』、と
        主張されても仕方がありません」

ベアト「手掛かりが見つかんないんだよなー。今回のゲーム。赤を掻い潜るって言っても、
     そもそもの赤が多すぎるし。お師匠様だったら、どうやって解く?」

ワルギリア「さて。私でしたら……『チェス盤思考』を用いるでしょうかね」

ニネー「あっ、それ聞いた事あるわ。自分と相手が対峙してるチェス盤で、自分と相手の立場を入れ替えたら、
     次に敵が打つべき手が見えてくる……ってヤツでしょ?」

ベアト「つまり、今回の場合、『自分が魔女ミアータの立場だったら、どのような真相を、どのような手がかりの下に配置する?』
    ……って感じかァ。となると……ほうほうふむふむ。妾は少し分かった気がするぞ」

ニネー「ちょっと待って……んー。私も分かったような、気がする。
     ――つまり、敵は森崎君を心理的ミスリードに嵌めたい訳だから……。
     敵としては、心理的ミスリードを招くような描写や赤を沢山振りまきたい筈だわ!」

582 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 01:37:21 ID:St1n+F7s
ワルギリア「良い考え方ですね、ニネー卿。そして、……それこそが、このゲーム盤の真髄であり、最も恐ろしいポイントです」

ベアト「うむ。普通の魔女なら、赤き真実や幻想描写でニンゲンを煙に巻く。しかし、彼女は違う。
     彼女は――このゲーム盤の、文字通り全てを使って森崎を欺きにかかっておるのだ。
     たった一つのミスリードを招く為だけに、この舞台を作ったのだと思うと……この妾とて、戦慄すら走る」

ニネー「この舞台ってのは、山奥の古めかしいホテルの、その更に古めかしい離れの小屋で殺人が起きたってヤツ?
     それで一体何を心理的にミスリードするって言うんだったら……成程、そういう事か」

ワルギリア「ええ。……ベアトの言う通り、今回の魔女は非常に周到で、非常に悪質です。
       ニンゲンへ善意を振りまいていると見せかけて、それすらもミスリードの材料に使っている。
       ……本当に、恐ろしい魔女です」

ベアト「森崎……そして、森崎を応援してくれるウイッチハンター達よ。
     妾達からは、推理の助けとなるよう一つの赤を贈ろう。
     【ミアータは、ストラットよりも先に密室に入っていた】。
     ……これは、今回の謎のハラワタであるが、これのみを青で示しても、魔女はビクともしないであろう。
     故に、魔女は一体どのようなミスリードを狙い、その結果どこに隠れ果せたのかについて。
     その部分の青を、そなた達で示してやるのだ。これまでの赤字と共に、今一度推理を練るが良い。
     ――妾が言えた立場ではないが。森崎を、この世界を、頼む……!」

ワルギリア「リザインには至りませんでしたが、今回の謎の核心を掠めた青は、既にいくつか出ています。
        一度赤で否定された推理についても、もう一度深く考えてみてください。
        そうすれば、きっと道が見えて来るでしょう」

ニネー「! cardや! diceで決められない勝負ってのも、大変なモンよね……。
     でも、……森崎君の悪知恵なら、魔女の悪知恵にも負けない筈だし。そこは大丈夫……かな?」

583 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 01:39:15 ID:St1n+F7s
〜これまでの赤字〜
※これまでに出ていた内容と、誤解が無いよう書き方を変える・統合する場合があります。
※今回は問題が3問あるため、>>1の判断で今の問題(B内側からの施錠)に関する赤を抽出しています。
 (各【】の↓にある※については、それぞれの赤字の定義や備考です。)

−ストラットについて−
【ストラットは一人しか存在しない】
 ※本人以外の誰もが、どの存在もが、ストラットの名を名乗る事は許されない
【ストラットは離れの祠の中で、ミアータにより殺害された。他殺である】
【ストラットの死因は、アイスピックのような杭での刺殺による失血死】
【ミアータが中庭に入ってからストラット殺害まで、30分以内である】
【ストラットが離れの祠を施錠した時、ミアータの姿はどこにも見えなかった】
【死んだストラットは間違いなく、イタリアのFWであるチェザーレ・ストラット本人である】
【ストラットは多重人格者ではない】
【ストラットの視力は正常】
【ストラットは変装していても、ミアータの事を間違えない】
【ストラットは一人で離れの祠に入った】
【離れの祠の扉を内側から施錠した時、ストラットは傷一つなく、健康体だった】
【記憶喪失状態は、健康体では無いとみなす】
【名前を付けた人形に凶器を持たせ自害する方法は、自殺とみなす】

−ミアータについて−
【ミアータは、ストラットよりも先に離れの祠に入っていた】
 ※すみません、『密室』だと厳密には誤りなので、『離れの祠』に修正します。
【ミアータは一人しか存在しない】
【ミアータ本人以外の誰もが、どの存在もが、ミアータの名を名乗る事は許されない】
【ミアータの身体能力は一般的な成人女性と同じ】
【隠れ身の術及びそれに準ずる隠密術は、一般的な成人女性には使用不可】


584 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 01:40:26 ID:St1n+F7s
−離れの祠について−
【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、ベアトリーチェの密室定義を満たす】
【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
【離れの祠の扉の鍵は施錠時、外側からは開錠不可能】
【離れの祠の扉を内側から施錠したのは、ストラットである】
【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】
【離れの祠は、一つしか存在しない】
【祠の中には、人間が隠れられるような家具Xは存在しない】
 ※家具Xとは、通常のホテルの客室にある、ベッド、クローゼット、机椅子類を指す
【ストラットが離れの扉を施錠したのは一回だけである】
【祠内に居るストラットの周囲には、充分な照明があった】
【離れの祠は、1階しか存在しない】
 ※祠内には、天井で区切られた上部スペースが別に無い事を意味する。
【離れの祠には、ストラットの死体が発見された部屋しか存在しない】
【離れの祠の扉という名の扉は、別に存在しない】
【離れの祠にはミアータがストラット殺害のために仕掛けたトラップXは存在しない】
 ※トラップには、間接的にストラットを死に追いやるトラップも含まれる。

−事件現場全体について−
【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する。平面図の離れとは、離れの祠のことである】
【閂の扉から離れの祠までは、5m以上距離がある】
【中庭の広さは、ちょっとした公園くらい。25メートル四方位】
【中庭に空からヘリなどが入ることはできない】

−ゲーム盤全体について−
【この事件には人間以外の一切の動物X及び自律機械Xは関与しない】
 ※魔女の存在を否定するものではない。
【支配人が閂をかけ直した部分以外について、第三者Xの関与はない】


585 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 01:42:14 ID:???
……と、言ったところで今日はここまでです。
もしヒントを受けて何か閃いた事があれば、復唱要求等してくだされば、
次回の再開時にまた返していきます。
本日もゲームにご参加いただき、誠にありがとうございました。

586 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 19:04:01 ID:???
『ストラットはネットワークゲーム上の離れの祠の中で、ミアータに殺された』

587 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 19:08:25 ID:???
『ストラットはミアータと離れの祠の中で待ち合わせしていた』

588 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 20:10:14 ID:???
ならこっちか?
「ストラットの死体はアイスピックの致命傷となった刺し傷だけであり切り傷などはない」

589 :◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 21:06:21 ID:???
本日のゲームですが、22時に再開とします。

590 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:01:35 ID:???
Episode 4   Catenaccio of the golden witch 〜黄金の魔女の閂〜 第三の晩 開始

−魔女の出題(幻想描写は>>488-492)−
【ストラットは離れの祠で、ミアータにより殺害された】。
しかし、
 @【ロビーから離れの祠に通じる扉には、閂がかかっている】
 A【ロビーと離れの祠を繋ぐ中庭には、ストラットの足跡しか存在しない】
 B【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
すなわち、ストラットの死体は、@閂、A足跡、B内側からの施錠という、巨大な三重密室の中にあった。

魔女側はこれを、『愛憎の魔女ミアータが魔法で扉をすり抜け、魔法で空を飛んで中庭を超え、
魔法で壁をすり抜け祠へと入り、魔法の家具の力でストラットを殺害した』と、主張する。

人間側は、「魔女の魔法」以外の方法により、今回の状況を再現できる仮説を提示し
(仮説は、【赤き真実】に抵触しないこと)、以て魔女の主張を否定する必要がある。
なお、【今回限りの特別ルールとして、人間側は@の魔法から順番に謎を解く必要がある】。

−ルールまとめ−
・人間側(=参加者)は、魔女(=GM)に対し、「復唱要求(=事実の確認)」および、
 『青き真実(=魔法を否定するための仮説)』を放つ事ができます。
 
 (復唱要求ならば、要求したい内容を「」に入れて書き込みを。
  青き真実ならば、事件の一連を示した内容を『』に入れて書き込みをしてください。)

・魔女は、参加者の「復唱要求」に対し、【赤き真実(=絶対的な事実)】にて復唱することができます。
 ただし、魔女は「復唱要求」に応ずる義務はなく、応じない理由を示す義務もありません。

・魔女は、参加者の『青き真実』に対し、【赤き真実】にて否定する義務があります。
 否定の方法は魔女の裁量に委ねられますが、ここで『青き真実』を否定できない場合は、魔女の敗北となります。

・人間側は、魔女の【赤き真実】に対し、打ち出せる『青き真実』が出なくなった場合、
 リザイン(=投了)を表明することにより、敗北となります。

591 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:04:02 ID:???
〜これまでの赤字〜
※これまでに出ていた内容と、誤解が無いよう書き方を変える・統合する場合があります。
※今回は問題が3問あるため、>>1の判断で今の問題(B内側からの施錠)に関する赤を抽出しています。
 (各【】の↓にある※については、それぞれの赤字の定義や備考です。)

−ストラットについて−
【ストラットは一人しか存在しない】
 ※本人以外の誰もが、どの存在もが、ストラットの名を名乗る事は許されない
【ストラットは離れの祠の中で、ミアータにより殺害された。他殺である】
【ストラットの死因は、アイスピックのような杭での刺殺による失血死】
【ミアータが中庭に入ってからストラット殺害まで、30分以内である】
【ストラットが離れの祠を施錠した時、ミアータの姿はどこにも見えなかった】
【死んだストラットは間違いなく、イタリアのFWであるチェザーレ・ストラット本人である】
【ストラットは多重人格者ではない】
【ストラットの視力は正常】
【ストラットは変装していても、ミアータの事を間違えない】
【ストラットは一人で離れの祠に入った】
【離れの祠の扉を内側から施錠した時、ストラットは傷一つなく、健康体だった】
【記憶喪失状態は、健康体では無いとみなす】
【名前を付けた人形に凶器を持たせ自害する方法は、自殺とみなす】

−ミアータについて−
【ミアータは、ストラットよりも先に離れの祠に入っていた】
 ※すみません、『密室』だと厳密には誤りなので、『離れの祠』に修正します。
【ミアータは一人しか存在しない】
【ミアータ本人以外の誰もが、どの存在もが、ミアータの名を名乗る事は許されない】
【ミアータの身体能力は一般的な成人女性と同じ】
【隠れ身の術及びそれに準ずる隠密術は、一般的な成人女性には使用不可】

592 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:08:33 ID:???
−離れの祠について−
【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、ベアトリーチェの密室定義を満たす】
【離れの祠の扉は、内側から施錠されていた】
【離れの祠の扉の鍵は施錠時、外側からは開錠不可能】
【離れの祠の扉を内側から施錠したのは、ストラットである】
【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】
【離れの祠は、一つしか存在しない】
【祠の中には、人間が隠れられるような家具Xは存在しない】
 ※家具Xとは、通常のホテルの客室にある、ベッド、クローゼット、机椅子類を指す
【ストラットが離れの扉を施錠したのは一回だけである】
【祠内に居るストラットの周囲には、充分な照明があった】
【離れの祠は、1階しか存在しない】
 ※祠内には、天井で区切られた上部スペースが別に無い事を意味する。
【離れの祠には、ストラットの死体が発見された部屋しか存在しない】
【離れの祠の扉という名の扉は、別に存在しない】
【離れの祠にはミアータがストラット殺害のために仕掛けたトラップXは存在しない】
 ※トラップには、間接的にストラットを死に追いやるトラップも含まれる。

−事件現場全体について−
【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する。平面図の離れとは、離れの祠のことである】
【閂の扉から離れの祠までは、5m以上距離がある】
【中庭の広さは、ちょっとした公園くらい。25メートル四方位】
【中庭に空からヘリなどが入ることはできない】

−ゲーム盤全体について−
【この事件には人間以外の一切の動物X及び自律機械Xは関与しない】
 ※魔女の存在を否定するものではない。
【支配人が閂をかけ直した部分以外について、第三者Xの関与はない】

593 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:10:09 ID:???
>>586-588
森崎「再開早々行くぜ、青き真実、『ストラットはネットワークゲーム上の離れの祠の中で、ミアータに殺された』!
    ゲーム上でストラットを殺害し、その後ゲームからログアウトして、密室から消えたんだ!
    『ストラットはミアータと離れの祠の中で待ち合わせしていた』!」

ドオオオンッ、バァァンッ!

ミアータ「定番の青ねぇ! でも、【この事件は全て、現実世界で起こった事である】!
      それと下の青だけど、これだけじゃあ、魔女幻想を否定した事にはならないわ。
      『ストラットは先に待ち伏せしていたミアータに殺された。
       しかし、ストラットの殺害前後、密室内にミアータの姿はどこにも視えなかった』。
      ――この理由を、人間とトリックで説明できない限りは、魔女は赤も出さないわよォ!」

森崎「ちぇっ、ダメか!(……【ミアータは、ストラットよりも先に離れの祠に入っていた】。
    だから、密室事件の半分は説明できる。ストラットがいくら内側から鍵を掛けようが、
    もともと中にミアータが居るなら同じだもんな。
    でも、……そうなると不思議なのは、『なぜ、ストラットは祠に居るミアータに気付かなかったのか?』
    『ストラット殺害後、ミアータはどこに潜んでいたのか?』――に、なるワケだ)」

上位世界から零れ落ちたたった一つの赤き真実を武器に、森崎は懸命に考える。
そして、……まずは基本的な真実を探り出していく。

森崎「――復唱要求。「ストラットの死体が発見された時、目撃者はミアータの姿を視認していない」」

ミアータ「応じるわ。【ストラットの死体が発見された時、死体の目撃者Xはミアータの姿を視認していない】。
      何故なら、『魔女である私は、姿を霧にしてニンゲンから隠れていた』もの……ウフフッ」

森崎「成程な……(つまり、ストラットも、その死体の目撃者Xも欺くような場所に、
    ミアータは隠れていたって訳だ。……でも、どこにだ?
    隠れられる家具は無い。隠れられる技術も無い。隠し扉も、『ベアトリーチェの密室定義』に反する以上存在しない。
    どこだ……どこにある。この魔女の、ミアータの心臓は……?)」


594 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:11:19 ID:St1n+F7s
※GM註:【支配人が閂をかけ直した部分以外について、第三者Xの関与はない】と、
       目撃者Xによる視認は矛盾しているかもしれませんが、
       これは、【目撃者Xはストラットの死体が発見された瞬間の状況を説明するため、便宜的に置かれたものであり、
       事件やトリックそのものについて、直接的な関与はしていない】と解釈する事で許してください。


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


595 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:13:41 ID:???
「ストラットが内側から施錠した時、扉の方を向いていたのでミアータの姿は見えなかった」

596 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:13:46 ID:???
「離れの祠には雪は積もってない」
「離れの祠には床下収納や押し入れなど人が隠れる空間は存在しない」
「離れの祠には彫像の類いは存在しない」

597 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:25:04 ID:???

『ミアータはストラットの皮をはいでそれを着ていた』

598 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:30:01 ID:St1n+F7s

森崎「復唱要求ッ、
    @「ストラットが内側から施錠した時、扉の方を向いていたのでミアータの姿は見えなかった」
    A「離れの祠には雪は積もってない」
    B「離れの祠には床下収納や押し入れなど人が隠れる空間は存在しない」
    C「離れの祠には彫像の類いは存在しない」」

ミアータ「@については復唱要求というよりは青に近いわね……だから、青として切ってあげるわ!
      【ストラットは内側から施錠後、祠の室内を見渡したが、ミアータの姿は視えなかった】!
      Aについては、復唱するわ。【離れの祠には雪は積もってない】
      Bについては、既出の赤に補足する形で赤を出してあげる!
      【祠の中には、人間が隠れられるような家具Xは存在しない】!
      【床下収納や押し入れについても、家具Xに含むとみなす】!
      Cについては、……そうね、復唱するわ。【離れの祠には彫像の類いは存在しない】」

森崎「(……ここまでやって分かったが、こいつ……復唱拒否が極端に少ないぞ。
     特にBの謎に入ってから、復唱を拒否しているのは、自らを人間とする復唱と、
     単なる気紛れで、その後すぐに赤を出したケースと、それくらいしかねぇ。
     真実を語らず隠すんじゃなく、真実で真実を隠す。これが、ミアータのタクティクスか……!)」

ミアータ「ほらほら、もう終わりぃ? ストラットの死をあんたは無駄にするつもりぃいぃぃぃぃぃぃッ!!?!?!」

森崎「そもそもテメエが殺さなければよかっただろうが! この恋愛サイコパスが!
    畜生、調子が狂うな……まあ良い、次だ、次!」




599 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:31:22 ID:???
「祠の床(地面?)。および壁はこの事件には関係ない」

600 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:38:59 ID:???
『祠の中には水が溜まっておりその中にミアータは潜っていた』

601 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:39:12 ID:???
『ストラットは誰にも追いかけられていなかった』

602 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:40:04 ID:St1n+F7s
森崎「待てよ……こいつなら、これが真相って事もありかねん!
    『ミアータはストラットの皮をはいでそれを着ていた』……!」

自ら発言するのも恐ろしい青だが、狂ったミアータならばやりかねない。
そう思って森崎が練った弾丸は――。

ミアータ「えっ!? ストラットの皮! キャーーーッ、ステキィ!?
      ……とでも言うと思ったがガキャァァァァァァァァァァァッ!?!?!
      テメエって本当に乙女心分かってねぇよなぁぁぁあぁぁぁッ!?
      ストラットは皮をはぐだけじゃなくて、臓器まで全移植するのがデフォでしょうがぁぁあぁぁッ!?
     つか勿体ねぇだろ!? 先にクローン1ダース作って、そのうちの一人だけだろ、皮要員は!?
     その程度でストラット語ってんじゃねぇぞゲロカスがぁあああああぁぁぁあぁぁぁぁッ!!!!
     ――【ストラットの死体には、杭による刺し傷以外存在しない】ッ!
     つまり、皮を剥ぐ際に出来た傷は存在しねぇえって事だよダボがぁぁぁぁぁッ!!」

ギンッ! バリバリバリッ! ガシャァァッ!

森崎「や、やばい。また変なスイッチを押しちまった……!
    まあ、一応赤は出してくれたし、良しとするかな……?」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

603 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:42:40 ID:???
『離れの祠の中につららが出来上がっていた』

604 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 22:44:00 ID:???
「祠の扉の中に隠れるスペースはない」

605 :604:2017/08/28(月) 22:46:59 ID:???
あ、扉の中っていうのは扉の中です
祠の中ではないです

606 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 22:53:11 ID:St1n+F7s
>>588さんの復唱要求について、答えられてなかったですが、
【ストラットの死体には、杭による刺し傷以外存在しない】で、答えたとしてください。すみませんでした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>599-601
森崎「復唱要求ッ、「祠の床(地面も含む)。および壁はこの事件には関係ない」!」

ミアータ「そうねぇ……どう切ろうかしら。というのも、『事件に関係ない』の定義が難しいから。
      例えば、【祠の壁には照明が付いている】んだけど、それだけでも、
      間接的に事件に関係がある可能性だってあるし。……だから、これは復唱拒否ね」

森崎「じゃあ、この推理はどうだァ?青き真実!
   『祠の中には水が溜まっておりその中にミアータは潜っていた』!」

ドオオオオンッ!

ミアータ「ウフフ……ッ! 良いわね良いわね、室内に水は無いという固定概念を崩す青!
      だけど、それじゃあ私は倒せないわ、【祠の中には、一切の水は存在しない】!
      だったら、『祠の中にはお酒が溜まっておりその中にミアータは潜っていた』!
      とか言われそうだから言うけど、【祠の中には、人間が潜って隠れるだけの水分一切は存在しない】からねッ!」

森崎「『ストラットは、誰にも追いかけられていなかった』……?」

ミアータ「まあ、そうかもねぇ。【ミアータは、ストラットよりも先に離れの祠に入っていた】んだから。
      ……で? この青で、私が先に離れの祠に入っていながら、
      ストラットから姿を隠せていた事をどう説明するの? 今回の謎の趣旨はそこなんだけど」

森崎「ぐっ……!(この青じゃ、魔女に太刀打ちできねえのか。魔女は必ず青を切る必要があるとはいえ、
    魔女の謎に応えられてねえ青は、仮説とは言えない。もう少し、考えなくてはな……)」

607 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 23:01:07 ID:St1n+F7s
>>603-604
森崎「『離れの祠の中につららが出来上がっていた』!」

ミアータ「これも謎を説明し切れていないわね。つららが出来上がっていたとして、
      どのようにそのつららを利用して、私が姿を隠していたのかを説明して欲しいわ。
      まあ、どのみち【離れの祠内にはつららは存在しない】のだけどねぇッ!」

ドオーーーーンッ、ギンッ! ガキンッ!

森崎「だったら、この復唱要求はどうだぁ?「祠の扉の中に隠れるスペースはない」。
    言っとくが、この扉の中ってのは、祠の中の間違いじゃねぇぞォ?
    扉の中ってのは、扉の中だ。いっひっひ……どうだァ?」

ミアータ「復唱するわ、【祠の扉の中に隠れるスペースはない】!」

キイイイインッ!

森崎「こ、これも復唱しちゃうのか……!?」

ミアータ「『ミアータは、祠の扉の中に隠れていた』と言いたい訳ね。
      確かに扉は家具Xに含めるには微妙だし、脱出不可能な隠し扉なら、
      『ベアトリーチェの密室定義』にも反しない。発想は良かったけれど……!」

ズバァァァァァッ!

ミアータ「この程度じゃ、ストラットを失った私の悲しみは永遠に癒えないんだよ、
      ぶわぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁあかぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!!!!」

森崎「な、なんて自分勝手かつ横柄な奴なんだ……!
    (くそっ、少しずつ心臓に近づいて来ている筈なのに、全然ダメージを与えられた気がせんぞ……!
     まだか。まだ、やるしかねえのか……!?)」

608 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:04:15 ID:???
『ミアータは祠の天井に張り付いていた』
「死体の目撃者Xはミアータではない」

609 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:13:10 ID:???
『ミアータは鎧、修道士の服装など全身が隠れる格好をして置物のように振る舞い、ストラットを離れの祠で待ち伏せした』

610 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:14:00 ID:???
「死体の目撃者Xは視力は正常ではない」

611 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 23:16:07 ID:St1n+F7s
>>608
森崎「復唱要求、「死体の目撃者Xはミアータではない」!」

ミアータ「これは復唱するわ、【死体の目撃者Xはミアータではない】!」

森崎「次、青き真実! 『ミアータは祠の天井に張り付いていた』」

ドオオオオオオオオオオオン! ……ガンッ!

ミアータ「…………へぇ」

――この時、ミアータの表情が一瞬だけ歪んだ。
一点だけに拘らない、面による推理で森崎が打ち出した青の一つが、
魔女ミアータを――初めて――捉えた。
……しかし。カティナチオの魔女は、それだけでは沈まない。

ミアータ「だったら、聞くわ。【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】、
      【祠内に居るストラットの周囲には、充分な照明があった】、
      ここに定義するわ。【充分な照明とは、半径10メートルを完全に照らすものとする】
      そして、【離れの祠は、1階しか存在しない】。
      【ミアータの身体能力は一般的な成人女性と同じ】、
      【隠れ身の術及びそれに準ずる隠密術は、一般的な成人女性には使用不可】
      という青を無視するとしても、私が天井に貼りついた所で、ストラットは私を視認できる筈よね?
      だって、離れの祠の照明は、1フロアしか無い室内を、充分に照らしているんだもの。
      【ストラットは内側から施錠後、祠の室内を見渡したが、ミアータの姿は視えなかった】のよ?
      室内ってのは、普通当然天井も含むわよね? そこにも居なかったのよ?」

森崎「……完璧に解いて見せろ、ってか。俺が単なる言い当てで無く、
    完全に真実に至った事を示す為に……」

ミアータ「当たり前よ。本当なら、【天井に貼りつく技術は、隠密術とみなす】……って、切っても良い位だもの、その青。
      ……さ、これ以上の青が出せないなら次に行くわよ?」

612 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 23:22:58 ID:St1n+F7s
>>609
森崎「(さっきのアイツの様子も気になるが、他の推理だ!)
    青き真実。『ミアータは鎧、修道士の服装など全身が隠れる格好をして
    置物のように振る舞い、ストラットを離れの祠で待ち伏せした』」

ミアータ「既出の赤で切るわ。【ストラットは変装していても、ミアータの事を間違えない】!
      【変装とは、置物のように振る舞う事も含む】わよ?」

>>610
森崎「復唱要求、「死体の目撃者Xは視力は正常ではない」」

ミアータ「そんな訳じゃない。【死体の目撃者Xの視力は正常】よぉ? あっはははは……!」

森崎「くっ……!(どうする……? さっきの青は、これまで何一つ見えなかった謎の心臓を漸く捉えた。
    だが、捉えただけだ。掴んで握りつぶすにはまだ謎が多すぎる。
    ここはどうすべきだ? 謎について、正面から考えるべきか、それとも復唱要求や別の青き真実で、
    別方面から真実を切り崩していくべきか……)」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

613 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:25:06 ID:???
『離れの祠はガラス張りであり、天井の照明に潜んでいたミアータの姿は太陽の光によりストラットの視界から消失していた』

614 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 23:28:29 ID:St1n+F7s
森崎「こうだッ!『離れの祠はガラス張りであり、天井の照明に潜んでいたミアータの姿は、
    太陽の光によりストラットの視界から消失していた』! どうだ!」

ドオオオオンッ!

ミアータ「あっは、素敵な青ね。でも残念、【離れの祠は全てレンガ造りで、窓は一つも存在しない】んだから!」

キンッ、バシュンッ!

森崎「(……コイツ、楽しんでやがる。今の状態は間違いなく、アイツにとっても危機的な状況の筈なのに!
     だが、謎を解く為の赤は大方出揃ってる。後もう一歩なのは確かなんだ……!!)」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆



615 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:43:01 ID:???
『祠の中にはエレベーターが取り付けてありそこにミアータは潜んでいた』

616 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:50:39 ID:???
『離れの祠のレンガ造りの壁は厚く、ミアータは壁に細工をして中に潜めるようにして、ストラットを待ち伏せした』

617 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 23:51:50 ID:St1n+F7s
>>615
森崎「青き真実!『祠の中にはエレベーターが取り付けてありそこにミアータは潜んでいた』。
    祠が中世風ってのはミスリードで、祠は普通に最先端の技術が取り入れられてたんだよ!」

ドオオオオオオオンッ! バギイイッ!

ミアータ「がハァッ、……【離れの祠には、ストラットの死体が発見された部屋しか存在しない】ッ!
      【エレベーターの室内は、ストラットの死体が発見された部屋とは別の部屋とみなす】ッ!
      ハァ、ハァ……まだよ。ストラットが受けた痛みは、こんなもんじゃないのよぉぉぉおおッ!」

森崎「(……大丈夫だ。効いてる。効いてるぞ……ッ!
     祠にエレベーターは無いにしても、方向性は間違ってはいないんだ……!)」

ミアータ「……愛す。愛す愛す愛す愛す愛す愛すアイスアイスアイスゥ!!!!!!
      アイスクリームのようにとろける恋もした事ねぇ童貞が、粋がるんじゃぬぇぇえぁあぁぁッ!」

森崎「……青が刺さっても、動きが鈍る様子もねぇってか。まるでゾンビみたいな野郎だぜ。
    ――だったら、ひと思いに頭をブチ抜いてやるしかねぇな……!」

618 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 23:55:19 ID:St1n+F7s

>>616
森崎「もう一撃だ!『離れの祠のレンガ造りの壁は厚く、ミアータは壁に細工をして中に潜めるようにして、ストラットを待ち伏せした』」

ミアータ「『離れの祠のレンガ造りの壁の中には、人が潜める空間は一切無い』ッ!
      この程度の攻撃で、私を殺れると思うなよ……!」

ドオオンッ、バシュッ! ――ギンッ!

腹を、そして右肩に青き杭が突き刺さっているにも関わらず、
魔女はその鋭利な動きを一切緩める事なく、左手に握ったナイフで森崎の青を薙ぎ払った。

森崎「ふんっ……! 俺のターンはまだ終わってないぜ!」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆




☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

619 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/28(月) 23:56:38 ID:St1n+F7s
すみません、☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
>>618二つありますが、特に演出でも何でもなく、GMのミスです(汗)視なかった事にしてください。

620 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:56:50 ID:???
『祠の中を地面を掘った後、土と一緒に埋まってミアータは潜んでいた』

621 :森崎名無しさん:2017/08/28(月) 23:59:13 ID:???
『ミアータはアイスケースの中に潜んでいた』
まさかミアータがあの炎上事件の先駆けだったとは……

622 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/29(火) 00:02:36 ID:bxkviGCI
>>621
森崎「『祠の中を地面を掘った後、土と一緒に埋まってミアータは潜んでいた』!」

ミアータ「【祠の床・壁・天井は、掘ったり破壊したりする事は不可能】!」

ドオオオオンッ、キンッ!

>>622
森崎「『祠にはアイスケースがあった。ミアータはアイスケースの中に潜んでいた』!」

ミアータ「【祠にはアイスケースは存在しない】ッ! アイスケースに入ってるのは、、
      ミアータじゃなくてスジャータがお似合いだワァッ!」

ドオオオンッ、キイインッ!


森崎が放った秒速の青を、ミアータは完璧に読み切り赤き短剣で弾き返した。
……彼女は鎧を失い傷つきこそすれ、まだ弱ってはいない。
その事実を噛み締めながら、森崎は次の青を紡ぐ。



☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆



623 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/29(火) 00:05:41 ID:bxkviGCI
今日のゲーム終了は、24時30分までとします。
それまでにリザイン手が出ない場合は、次の晩に持ち越しとしますが、
もう謎の核心一歩手前まで来ているので、最後のヒントを投下したいと思います。
(そのため、自分で考えたい方は、今の内色々と考えて頂ければ幸いです(笑))

624 :森崎名無しさん:2017/08/29(火) 00:05:47 ID:???
『ミアータと名付けられた祠の、内部にある杭によってストラットは死んだ』

625 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/29(火) 00:13:31 ID:bxkviGCI
>>623
森崎「『ミアータと名付けられた祠の、内部にある杭によってストラットは死んだ』ッ!」

ミアータ「ウフフ……その程度の青なら、既出の赤!
      【ストラットは離れの祠の中で、ミアータにより殺害された。他殺である】
      施設内での死亡は、他殺であるという赤に反するわ!
      そして、【支配人が閂をかけ直した部分以外について、第三者Xの関与はない】
      という既出の赤がある以上、ストラットをミアータという施設に誘導した人物Xは存在し得ない。
      つまり、この推理は成り立たないのよォ!」

キーーーンッ、ズバァァァッ!

……再びミアータが攻勢に出た。負傷を諸共ともせず、一歩踏み込んで森崎の鼻先まで迫りつつ、
練り上げた青き真実を粉々に打ち砕いてみせる。

森崎「(ダメだ。推理がまた少し、真実から離れて来ているのかもしれん!
     考えろ、そもそもアイツの弱点がどこだったかを。そしてどの点を改善すれば、
     アイツの弱点を完璧に突けるのかを、だ……!)」

☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆




626 :森崎名無しさん:2017/08/29(火) 00:21:40 ID:???
『離れの祠の中は光を乱反射させるものがたくさんあった。
その光のまぶしさでストラットはミアータを見つけることが出来なかった』

627 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/29(火) 00:25:45 ID:bxkviGCI
>>626
森崎「青き真実。『離れの祠の中は光を乱反射させるものがたくさんあった。
    その光のまぶしさでストラットはミアータを見つけることが出来なかった』!」

ドオオオオンッ、ガギインッ!

ミアータ「【離れの祠の中には光を乱反射させる素材は、一切存在しない】!」

森崎「これまで弾き返すか! ……畜生、あと一撃なのに。あと一撃なのによォ……!!」


☆ミアータに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


628 :森崎名無しさん:2017/08/29(火) 00:26:52 ID:???
『離れの祠には今は塞がれた煙突があり、ミアータはそこに潜んでいた』

629 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/29(火) 00:39:55 ID:bxkviGCI
……と、言ったところで今日のゲームはここまでにしますが、
>>628さんがリザイン手にかなり近いです。一応、もう少しだけ粘ります。

【離れの祠に煙突は無い】

……ですが、これ以上は読み当てに近くなってしまうかもしれないです。
そのため、次回は真相解説編にしようと思います。
(完璧に当てたい方は、次回までに青を打って下されば幸いです。
 ちなみに、今回の謎最大のヒントは、>>496の平面図にあります。)

それでは本日もゲームに参加頂き、誠にありがとうございました。

630 :森崎名無しさん:2017/08/29(火) 00:50:01 ID:???
『離れの祠には暖炉があり、ミアータはそこに潜んでいた』

631 :森崎名無しさん:2017/08/29(火) 20:30:32 ID:???
『離れの祠には今は塞がれた通路があり、ミアータはそこに潜んでいた』

632 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/30(水) 00:15:26 ID:m5QiWAqM
今日は帰りが遅かったので、真相編は明日にしますが、描写なしで、赤だけ切っていきます。

>>630
【離れの祠には暖炉はない】です。煙突である必要はありません。
実感としては暖炉より、エレベーターの方が真実に近いです。
>>631
【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する。平面図の離れとは、離れの祠のことである】
より、【離れの祠には通路が存在しない】です。
『平面図が正しい、の時制が曖昧だ。平面図が正しかったのは300年前の話だった。
 今は塞がれた通路が出来ているんだ!』
という屁理屈もありますが、【当スレ>>496にある平面図は常に正しい】です。

平面図がヒントではありますが、平面図自体に嘘はありません。
ただ、嘘は無くとも全ての真実を指し示しているとは限らない、という事です。
これでもし真相がわかった方が居りましたら、書いて頂ければ嬉しいです。

633 :森崎名無しさん:2017/08/30(水) 01:29:08 ID:???
『ミアータは離れの祠の天井付近に潜んでいた。離れの祠の天井はとても高く、ストラットの眼にはミアータが確認できなかった』

634 :森崎名無しさん:2017/08/30(水) 03:49:18 ID:???
『天井のレンガが取り外し可能で出入りが可能だった。
出入りには祠内の梯子を利用。』

635 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/30(水) 21:14:58 ID:m5QiWAqM
今日は真相編を書いていこうと思いますが、もう暫くお待ちください。
先に青字についてだけコメントします。
>>633
ほぼ完璧にリザインです!
>>634
天井のレンガについては、
【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、ベアトリーチェの密室定義を満たす】
より否定できますが、梯子については>>633さんで”ほぼ”とした部分を完璧に補完しています。

636 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/31(木) 00:13:34 ID:v0O3wSA2
森崎「『離れの祠の正体は車だった! ミアータは殺害後、車の荷台に隠れていた!』」

ミアータ「【離れの祠は建造物】!【離れの祠に荷台は存在しない】!」

森崎「……ッ! なら『支配人が閂を掛けた事がきっかけでミアータにステルストラップが発動!
   ストラット殺害後、ミアータは消失した』!
   【支配人が閂をかけ直した部分以外について、第三者Xの関与はない】という赤があるが、
   これは裏を返せば支配人は事件に関与し放題という事だ!」

ミアータ「――【閂の扉の閂は、離れの祠に一切関与しない】!」

森崎「じゃあ……これはどうだ! 
   【ストラットによる施錠直後からストラットの死体発見時まで、離れの祠は、ベアトリーチェの密室定義を満たす】。
   しかしストラットの死体発見時がいつを指すのか分からない。よってこれが成り立つ。
   『”ストラットの死体発見時”とは、ミアータが自ら殺した死体を発見した時を指す。
    つまり、”死体を発見”したミアータは、早々に密室を内側から破り脱出した。
    その後、目撃者Xがストラットの死体を発見した』!
   これなら、
   【ストラットの死体が発見された時、死体の目撃者Xはミアータの姿を視認していない】にも、
   【死体の目撃者Xはミアータではない】にも、共に反しねぇよなァ!?」

ミアータ「面倒な青ねぇ……! だったら、【ストラットの死体発見時とは、ミアータ以外の目撃者Xが、
      死体を発見した時を指す】!!」

637 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/31(木) 00:15:12 ID:v0O3wSA2
森崎「ぐっ……!」

キンッ、キンッ、キンッ、ガキイイイインッ!

ミアータ「……私の愛はなァ、チンケな三流ラノベみたいな軽いモンじゃねぁんだよ!
      テメエみたいな部外者が、ストラットを語ってんじゃねぇぇえええッ!!
      てか語られるストラットもストラットだろッ、簡単に語られる尻軽男めが!
      私の許可なくモリサキに浮気してんじゃねぇぞッッッッ!!!!!!!」

ミアータの継戦能力は恐るべき物だった。
腹を、腕を、肩を負傷しても尚、残った全身を駆使して、凡そ人間離れした動作で、
森崎が繰り出す青き真実を一つずつ砕いてくる。




************************************

ベアト「ば、馬鹿な……! 普通の魔女であれば、その青の重みに耐えられず、
     当の昔にリザインしている所であろうものを……!」

ニネー「……私のゲーム盤でも、イタリアはひたすらしぶとかったわね。
     ヘルナンデス君ったら、岬君の、山森君の、三杉君のシュートに、
     果てはドライブタイガーまで悉く防いじゃうんだもの……。
     その影響が、ゲーム盤を隔てた、ここのミアータにも表れている可能性があるわね」

638 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/31(木) 00:16:12 ID:v0O3wSA2
今や、上位世界の魔女達も、眼下にある愛憎と嫉妬の魔女を明確なる脅威と見なさざるを得なかった。
多重に張られた強固かつ堅牢な密室。大量の赤き真実で真相を覆い隠すという、繊細かつ大胆な盤上戦術。
魔女のゲームにおいて必要とされる技能を、彼女は完璧にマスターしているどころか、
自分なりのアレンジを加え、最強クラスの守備力を誇示している。

ワルギリア「謎の難解さや発想の大胆さでは、彼女を上回る魔女や魔術師は多く居るでしょう。
        しかし、かくも単純な謎を覆い隠し守り抜く技術は、私もこれまで見た事がありません。
        ……森崎くんが、ここまで肉薄しているのが、むしろ奇跡と言える位です」

ベアト「ええい、森崎には任せられん。かくある上はこの妾が直接引導を……!」

――しかし。

ニネー「待って。……大丈夫よ、森崎君なら。ううん、……森崎君を応援している、皆の力があるなら」

この領域全体の支配権限を持つニネー卿だけは、認知出来ていた。
森崎の周囲に漂う、《無限》でも『奇跡』でも【絶対】でもない――”運命”という名の魔力を。
魔女のゲームは彼女の得意とする分野からは大きく外れてはいたが、
しかし、そこに通底する『想い』の力は同質。森崎は……決して一人ではなかった。


639 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/31(木) 00:17:33 ID:v0O3wSA2

ベアト「それはどういう意味……! こ、これは……!」

ワルギリア「――見ておきなさい、ベアト。これが我らとは全く異なる領域にて千年を生きた魔女の奇跡。
        数ある魔女の中でも、ごく少ない者にしか扱えぬ秘儀中の秘儀を!」

ゴ オ オ オ オ オ  ッ………!!

下位世界に魔力の渦が生じている。しかしそれは、ニネーが自ら生み出した物ではない。
彼女はあくまで、きっかけを生んだに過ぎず、……様々な色を含んだ混沌とした渦は、
何の指示も無くに紡がれ、弾かれ。やがて、たった一筋の青き光となり。

ニネー「……森崎君。これだけの声援があるんだから、魔女なんかに負けちゃダメよ!」

カッ!

――下位世界で傷つきながらも戦う森崎を一際激しく照らした。
それは、今も尚戦い続ける森崎にとっての、反撃の狼煙となる。


************************************



640 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/31(木) 00:21:10 ID:v0O3wSA2

森崎「あ、諦めんぞ! えっと……
    『離れの祠の正体は支配人、ハナレノ・ホーコラ氏だった!
     ハナレノ氏は閂をかける時の衝撃波でミアータを異次元へと誘ったのだ』!
    『ミアータとはミアちゃんとータちゃんの双子だった! ミアータは今回の事件と関係しない』!
    『そもそも、ベアトリーチェの密室定義の定義が俺達の知る密室定義と異なる!
     ”今回の”ベアトリーチェの密室定義では、外部に脱出可能な隠し扉を含んでいた』!
    あ、後は……」

ミアータ「――【異次元へと人を送る衝撃波は、魔法とみなす】、【ミアータは今回の事件と関係する】
      【ミアちゃんとータちゃんは存在しない】、【ベアトリーチェの密室定義に誤りや変更はない】ッ!」

キンッ、キンッ! ――カーンッ!

森崎「うぐっ……!」

――魔女と立会人が”魔法”を起こす直前、森崎は窮地に瀕していた。
苦し紛れの青では、ミアータの鋭い剣戟を乗り切る事はできず、少しずつ押され、
そして――喉元に、鋭い赤きナイフを突き立てられる。

ミアータ「死ねやモリサキィ! あの世でストラットを殺した罪を詫び続けろォォォォォォオオォォォッッ!」

森崎「……!!」

――しかし、死に至る直前でも、森崎は諦めなかった。
考えろ。考えろ。これまでの赤を掻い潜る青を。魔女の欺瞞を拭い去る青を。
絶対絶命のピンチから逃れ、逆転勝利を掴み取る為の奇跡の青を。
……そして、こうした彼の姿勢こそが、絶対の魔法。
例え争いの場がサッカーコートであらずとも、森崎有三は”魔法”を起こし続ける。

641 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/31(木) 00:22:50 ID:v0O3wSA2

カ ッ !

森崎「……そう、か」

――キィィィィンッ……!

ミアータ「!? この、光は……!?」

森崎の全身が黄金に光り、ミアータのナイフは皮膚まで至らず跳ね返される。
傷ついた身体はみるみる内に癒えていき、瞳には覇気が戻って来た。

森崎「……ああ、駄目だ。全然駄目だッ! 俺はどうして、こんなミスリードに引っかかっていたんだ?
    ったく、それにしてもなんつー魔女だぜ! ああ、本当に!」

そしてそれと同時に、森崎は、至ってみせた。
……この事件の心臓。すなわち、魔女幻想の正体に。

森崎「――漸く分かったぜ。この事件を構成する、全ての真実がな……!」

642 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/31(木) 00:25:07 ID:???
…と、言ったところで今日はここまでです(汗)

643 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/01(金) 00:58:07 ID:???
すみません、今日は仕事が忙しかったので、更新をお休みします。

644 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/02(土) 17:04:05 ID:???
すみません、仕事が忙しい&まだ書きあがらないので、今日もお休みします。
明日には回答編を投下したいです。

645 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:19:28 ID:???
全ての真実が分かった。
その宣言を裏付けるように、森崎の周囲には赤き真実の刃が煌めいた。
しかしこれは、森崎を屈服させる為に放たれたものではない。
……これらは、森崎が呼び出した赤き刃。ゲームの真相を知る者にしか使用できぬ、
赤き真実を自在に扱える権限を持つ事こそ、彼がこのゲームの核心に至った証だった。

森崎「『ストラット殺害後、ミアータはどこに隠れていたのか?』
    今回の謎の核心は、これだけだ。……そして、その核心を暴く為の武器は、
    ゲーム盤の初期には既に、示されていた」

そう言うと同時に、周囲に浮かぶ刃の内の二つを、ミアータの近くに突き立てた。

――【ストラットが離れの祠を施錠した時、ミアータの姿はどこにも見えなかった】。

――【祠内に居るストラットの周囲には、充分な照明があった】

森崎「しかも、この二つの武器は、抽出して見ればトリックの所在がバレバレだ。
    ……何が、『どこにも”見えなかった”』だ。何が、『”ストラットの周囲には”、充分な照明があった』だ。
    これ単体だけで見たら、三流の赤だぜ。
    この赤があれば、ストラットの視野に致命的な見落としがあったと、誰もが容易に推測できる。
    実際、『ストラットは盲目だった』……という青だって、初期の内に飛んでいたしな」

ミアータ「へぇ。……気付いていたのね? その割には随分苦戦させられてた風に見えたけど」

森崎「ああ。……認める。かくも明瞭かつ単純な謎を解くのに時間がかかったのは、
    間違いなく、お前のゲームマスター……このゲーム盤の魔女としての手腕だ。
    シンプルな真相を、閂の掛かったガチガチの金庫に閉じ込めたお前は、
    間違いなく、カティナチオの熟練者――『カティナチオマステリー』と呼ぶに相応しかったよ」

森崎の脳裏に、未だ経験せぬライバル達との熾烈な戦いが浮かんだ。
強力かつ統制の取れたDF陣と、底知れぬ体力・精神力でそれを支えるGK。
彼女の放つ謎は、まさしくワールドクラスの守備力を誇っていた。

646 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:20:46 ID:???
ミアータ「でも、……知っているかしら? イタリアサッカーは、決して守り一辺倒のサッカーじゃない。
      むしろ、堅守からの強力なカウンターこそがその持ち味なのよ。
      ……そう、守りが堅いからこそ、ストラットのような強力なストライカーが輝ける。
      なのにッ!! それをお前は奪ったんだッ!!!!! この醜悪な人殺しめッ!!!!」

ミアータは今も尚斃れず、森崎に一方的な憎悪を向けて咆哮する。
……真実の赤が深々と刺さっているにも関わらず、この魔女は死なない。
執念染みた愛憎の恐ろしさに森崎は辟易しつつも、……続ける。

森崎「黙ってな。……そうだよ。お前は謎を強固に隠蔽する一方、嫌に攻撃的だった。
    俺が謎を明かそうとすれば明かそうとする程、お前は積極的に赤を振りまいて俺を屈服させようとした。
    ……いや、むしろ逆だ。お前は大量の赤で俺を困惑させる為に、わざと謎の範囲を広げた!
    ヒントを与えて謎を解き易くするリスクを抱えてでもなお、お前は”三つも”設問を出したんだ。
    核心の謎に至るまでの前座で、少しでも多くのノイズを振りまいておくために、わざと!!」

バッ! ゴオオオオッ……!

森崎の周囲を雁字搦めに縛る、大量の赤き真実。
魔女にとっては伝家の宝刀とも言えるそれを、彼女は惜しげもなく使った。使わせた。
……すべては、単純な真相から森崎の視線を逸らす為だけに。

森崎「『閂の扉』の謎も、足跡の謎も、謎それ自体は大して重要じゃなかった。
    重要なのは、この謎を通す事で、少しでも多くのミスリード用の赤を出す事だったんだ。
    この二つの謎は、『離れの祠』が古く小さな建物であり、そして狭い建物であると、
    潜在的なイメージを与える事さえできれば十分。ついでに、
    【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】みたいな、
    核心に触れ、かつ錯誤を与える為の赤をひっそりと出せれば上出来……そんな所だろ?」

森崎がミアータに突きつけた赤は、ますますその鋭さを増しながら、彼女の喉元を食い破ろうと迫る。

647 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:23:02 ID:???
森崎「……思えば、この二つの謎だけじゃない。このゲーム盤。……幻想描写以前の全ての描写が、
    『離れの祠』に対するミスリードを強めていた。山奥の山荘。中世の伝統的な建築様式。
    クローズドサークルでの殺人。……正統派なミステリーめいた意匠を凝らして、
    とんでもないバカミステリーな回答を隠す為に、わざわざ長文をこさえたんだな。涙ぐましい努力だぜ」

ミアータ「ふ、うふふふふひひひひひひひびびびひぶぃッ! お前こそ、勿体ぶっちゃって!!
      さ、……さっさと言いなさいよ。さっさと私をストラットと同じ場所に連れてきなさいよォォオオォォッ!!」

森崎「そうしたいのは山々だが、ここまで手こずらせてくれたお返しだ。
    お前のハラワタを、存分にほじくり返していたぶってから連れてってやるよ。
    ――トドメはこの平面図だッ!」

――【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する。平面図の離れとは、離れの祠のことである】

そして、森崎はいよいよ核心のとなる最後の赤を取り出した。
それは最後にして最初の赤。……離れの祠に関する謎の序盤で取り出された、全ての前提となる赤き真実だった。

森崎「魔女のゲーム盤……『屁理屈推理合戦』は、基本的に、魔女が情報を恣意的に隠し、
    人間がその隠された情報を、赤き真実を頼りに推理し指摘するゲームだ。
    にも拘わらず、お前は厚意という建前で、人間に対し情報の多くを与えるという、
    通常考えればとんでも無い失策を犯していた。……それがあの平面図だ」

森崎の言う通り、幻想を信じさせたい魔女側は、多くの真実を語らない事が定石である。
多くの真実を語れば語る程、真相の幅は限定されていき、やがては人間に敗北してしまう。
ましてや、人間が要求してもいないのに、その情報の多くを――それも、半ば答えにも近いものを
――提供する事は、ゲーム序盤にてクイーンを奪われるにも等しい大損。
しかし彼女は、通常ならば考えられぬ暴挙を、最強の守備魔法にまで昇華してみせた。

648 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:26:21 ID:???
森崎「平面図の情報は多すぎだ。しかし、それ以前にもお前は多くの情報を渡していた。
    事件前の描写、幻想描写、前座の謎。……これら”真相を含まないより多くの情報”で、
    ”真相を含む多くの情報”に閂を掛けた。それにより、俺は、まんまと騙され続けたって寸法さ。
    ……目の前に、答えそのものがぶら下がっているのにも気づかずにさ。
    平面図が真実として正しいのなら、真相は平面図が示していない情報にある!
    そう、それは――」

森崎は、支配人から貰っていた『もう一枚』の紙片を魔女に見せる。
それは、このホテル・プルガトリオの立面図。即ちホテルを『横 か ら 見 た』時の図面であり。
……これこそが、赤い閂の最奥に隠された、ミアータのハラワタそのものだった。


〜ホテル・プルガトリオ 立面図(横から見た図)〜


800m            □□□□
               □   □
               □   □
               〜〜〜〜
               〜〜〜〜
               □   □
10m  .□□□      □   □       □□□
     □ □      □   □       □ □
     □□□     ..□   □      ...□□□
     □ ■      ■離れ□       □ □
――――――――――――――――――――――――
    地                    面

□=壁
■=扉・ドア
※壁と壁・扉との間には隙間は無いものとする。
※【離れ=離れの祠】

649 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:29:12 ID:8niLMtes
……答え合わせはもう終わりだ。後にあるのは、魔女の処刑のみ。
愛憎と憎悪に駆られ、決して犯してはならぬ罪をおかした魔女の周囲には、
彼女を苛む無数の赤き刃が、青き弾丸が並び、どこにも逃げ場は無い。
森崎は最後に小さく詠唱し、青き杭を打ち出して。

森崎「――『ミアータは離れの祠の天井付近に潜んでいた。離れの祠の天井はとても高く、
    ストラットの眼にはミアータが確認できなかった』。
    なお、『離れの祠には雪かき用の梯子があり、ミアータはその梯子を利用してストラットの
    視界に入らない場所まで登っていた。梯子は赤で存在を禁止していた家具Xの定義、
    ”通常のホテルの客室にある、ベッド、クローゼット、机椅子類”に含まれず、
    また、幻想描写中>>489にてその存在を示唆されている為存在可能』ッ!」

カ ッ !   ズドオオオオオオオオオオオオオンッ……!!

ミアータ「す、スト……ラッ……ト。……あい、……して……た」

――魔女の姿は散り散りに破れて暗闇の中へと消えていく。
『離れの祠』――高さ829メートルという、古代ローマ以前のハイテクノロジーにより建築された、
歴史的な超高層ビルの中に遺されたのは、ただ、森崎一人のみとなった。

650 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:19:00 ID:???
            キ  ャ  ス  ト


            森 崎 有 三

            ベアトリーチェ

            ワ ル ギ リ ア

            ニ   ネ  ー

            大  空  翼

            石  崎  了

            滝一

            ソ リ マ チ 卿

            日 向 小 次 郎

            若島津健

            吉良耕三

651 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:20:22 ID:???
            ヤ グ = ル マ

            松山光

            ふらの中の皆さん

            ロベルト(全裸)

            ミアータ・ベアトリーチェ

            チェザーレ・ストラット

            レヴィアタン

            エヴァ・ベアトリーチェ

            早田誠

            次藤洋

            佐野満

            沢田タケシ

            井沢守

            来生哲兵

            立花和夫

            立花政夫

652 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:21:24 ID:???
            山森正吾

            新田瞬

            三杉淳

            若林源三

            カスティリオーニ(支配人)

            見上辰夫

            ダヴィデ・ランピオン

            サルバトーレ・ジェンティーレ

            ジノ・ヘルナンデス






    屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』
                          〜When he flies〜
         Episode 1  Apperance of the golden witch
         Episode 2  Resurrection of the golden witch
         Episode 3  Revenge of the golden witch
         Episode 4  Catenaccio of the golden witch




653 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:26:19 ID:???


■〜新スレの追加〜
 黄金の魔女は、この度の滞在の記念に新スレを用意しました。
 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1504448118/
 詳細は、森崎板のスレッド一覧からご確認ください。

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