キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/09(金) 00:36:14 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1515503626/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!
しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止めるべく、
次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、世界を救って欲しい……と。

鈴仙は戸惑いつつも、永琳の願いを受け入れ、
幻想郷の秩序の変革を狙う新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓うも、
修行の為に訪れたブラジルで大きな挫折を味わった。鈴仙は、かつて道を違えた親友・魂魄妖夢が所属する、
強豪チーム・サンパウロになす術無く敗北。その後、謎のスナイパーの凶弾に倒れ、その視力すら喪ってしまうのだった。

どん底に堕ちた鈴仙達を前に、新チーム・リトルウイングズの監督となる筈だった魅魔は冷酷に告げる。
鈴仙達は弱い。このままでは世界で戦えない。リトルウイングズは解散だ。
――しかし、彼女はそう切り捨てると同時に、鈴仙達にこうも言い残していた。
1か月後の『魔界カップ』で、我ら魔界ユースに勝利すれば、『幻想スーパーJr.ユース大会』の出場権を与える、と……。
かくして僅かな希望を胸に、鈴仙達は幸運にも手に入れた空飛ぶ船・聖輦船に乗り込み魔界へと突入。
一同は新チームの本格始動を前に、互いの実力を図るべく紅白戦を始めたのだが、
謎戦術やら自爆やらが入り混じり、何故か死人が出る程の死闘となって……?

44 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/12(月) 00:31:27 ID:???
僅か15分ハーフ、30分間のみの紅白戦。それでも鈴仙達は全力を尽くした。
だから、試合終了の合図を出しても、一同は暫く動かず、その場で息を切らす者が殆どだった。

コーチ「……何も喋らんくてもいいし、輪っかになって体育座りして、
     ミーティングなんてこともするつもりは無いゾイ。ただ――分かるモンは分かったんじゃないか?
     ワシがなぜ、今ここで紅白戦をやろうと。そう言った理由がのう……グヒョヒョ」

そんな彼らを尻目に、コーチはすっかり普段のボケ老人モードに切り替わったようで、
どこから引っ張り出したのか、虎の子のエロ本を面前と開いてニヤニヤと笑いながら、
一人背中を向けて、鈴仙達の拠点である魔界の邸宅――通称”聖屋敷”の方向へと戻っていった。

パチュリー「ぜぇ、ぜぇ……。とりあえず、最低限の体力だけは回復させましょうか」

喘息の発作が収まったパチュリーは、よろりと立ち上がると地面に簡易的な魔法陣を引いて、
数秒間の詠唱を終えると、周囲には白い光が沸き上がり――。

反町「あ、あれ。疲れが取れたような……?」

てゐ「す、すっげ〜。お師匠様のクスリみたいだ……」

アリスさん「こ、こんな魔法……私には使えないわ……」

一同は僅かに回復した様子で、パチュリーに続いて立ち上がる。

45 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/12(月) 00:35:43 ID:???
鈴仙「こんな便利な魔法があるんだったら、ハーフタイムとかでも使えば、
    後半戦もブイブイ行けるんじゃないですか……?」

パチュリー「……私は、回復魔法は得意じゃないのよ。自分の喘息を鎮める為だけの、
        『フォトシンセシス』だって、発動には充分な準備が必要だったもの。
        この魔法は精々、皆が落ち着いた状態で自分の限界と、今後の課題に向き合える程度の。
        その最低限度の体力を吹き込んだだけに過ぎないわ」

鈴仙「そ、そうっすか……(確かに、『フォトシンセシス』の為には、私も色々と材料探しに協力してたっけ。
    あの時は遥々無縁塚まで行って、大変だったけど。それが今に結びついていると思うと、
    ちょっとだけ感慨深いわね……。思えば、遠い所まで来たもんだわ)」

パチュリー「まあ。とりあえずは一旦帰りましょうか……(なんか、忘れてるような気がするけど)」

鈴仙「そうですね……(なんか割と重大な事を忘れてる気がするけど。誰も話さないし大丈夫かな……)」

目こそ見えないが、空気で自分が今、幻想郷から、ブラジルからも、遠く遠く離れた場所に来た事がわかる。
同じくある程度持ち直した鈴仙は、パチュリーに手を取って貰い、何かを忘れたような気が拭えないまま、
帰りの身支度を始めていたのだが。そんな時、霞がスカウターを外しながらパチュリーの下へと駆け寄ってくる。

霞「あ、パチュリーさん。これ、試合前にお願いされてたデータです。
  試合に参加しながらなので大変でしたけど、全員分ムダ無く取れたと思います!」

パチュリー「そう。ありがとう。……貴女は小悪魔よりも数倍優秀ね。
        この戦いが終わったら、紅魔館の図書館で働く気はないかしら」

霞「あ、いえ。それはご遠慮しときます……」

鈴仙「そりゃそうですよ。霞程優秀な子は他に居ないんですから(霞程ぶっ飛んでる子も、そう居ないけどね……)」

46 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/12(月) 00:37:44 ID:???
話を聞くと、霞はコーチとパチュリーの命を受け、試合中リアルタイムに、
各選手のデータと傾向を分析しながら試合に臨んでいたようだ。
霞は少しだけばつの悪そうな表情で色々な事を話してくれた。

霞「コーチは言ってました。これから魔界カップ。ひいては『幻想スーパーJr.ユース大会』まで、
  私達に残された時間はそう多くない。そのため、鍛えるべき分野を可視化・細分化し。
  ピンポイントで伸ばしていく事が必要になるだろう……と。それは、パチュリーさんも私も同意見でした。
  ですが、具体的に皆さんがどんな強みと課題を持っていて、どこまで伸びる余地があるのか。
  そこの根拠となるデータが足りなかったんです。それで……」

鈴仙「成程。それで、まずは紅白戦をやるって流れになったワケね。
    私達の長所と短所を浮き彫りにしてから、長所の特化と短所の克服に効率よく時間を割いて行くと」

パチュリー「……そうよ。貴女もサンパウロとの戦いで身に染みて実感していると思うけれど。
       今の私達は世界で充分戦える。しかし――今のままでは”戦える”だけで終わるでしょうね。
       世界で”勝つ”には。世界の強豪相手を超えるには、もうワンランク上に成長する必要がある」

パチュリーは静かにそう言って天を仰ぐ。
彼女自身もまた、大空翼という才能に敵わず敗北した事実が、重くのしかかっている様子に見えた。

47 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/12(月) 00:53:39 ID:???
……と、言ったところで中途半端かつ短いですが今日はここまでにします。
本当はもう少し色々各キャラの講評を入れようと思いましたが、
紅白戦中でもされてますし、今後のイベントでも描写すると思うので、流石にくどいかな、と思い至りました(汗)
次回はにとりが復活して、簡単に今後の流れを説明して、それで練習フェイズに入っていければ、と思っています。

48 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 01:55:22 ID:???
乙でした
パチェさんが凄い有能でまともに見える
いや、実際そうなんだろうけど凄い違和感がね

49 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:17:44 ID:???
――と。ここまでは割と真剣ながらも和やかな雰囲気で来ていた一行だったが。

鈴仙「さ、あんたもいつまでも突っ立ってないで帰るわよ、にとり!」

鈴仙が、ゴール前で立ち尽くすにとりの背中をドンと小突いたところで、彼らは異変に気付いた。

にとり「」

ユラリ……バタンッ!

鈴仙「えっ!? ちょ、ちょっと大丈夫!? ……!? ――し、死んでる……!!」

そう。多くの者は敢えて気付かないフリをしていたのだが……。
にとりは、先の紅白戦で全エネルギーを出しつくしてしまった結果、生命活動を停止――死んだのだ。

鈴仙「だ、誰かAED持ってない!? 今から人口呼吸と心臓マッサージするから手伝って!」

そう周囲に助けを求めるが、内心では分かっていた。彼女は既に死後硬直が始まっている。
思えば、先の紅白戦でのミラクルセーブを起こした時点で、にとりは既に死んでいたのだ。

鈴仙「そんな……そんなぁ……!」

永遠亭に所属する鈴仙は、親しい者の死別という感覚が希薄であった。
というのも仕方がない事で、まず永琳も輝夜も蓬莱の薬を飲んだいわゆる”蓬莱人”であり、老いることも死ぬこともない。
輝夜あたりは良く死んだり妹紅に殺されたりしてるが、どうせすぐ生き返るし割とどうでも良い。
また、てゐは不老不死ではないがとてつも無い長命を自負しており、殺しても死なない感じである。
だから――鈴仙はにとりが試合中に死亡した事について鈍感になっており。
今こうして、にとりがもう二度と戻ってこないと知って、思い切り崩れてしまった。
(死後硬直について解説していた気がするが、普段輝夜や妹紅が死んでから生き返る姿を見ているが故に、
死後硬直=死、に結びつかなかったのだろう。たぶん……)

50 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:19:00 ID:???
佳歩「あまりお話できませんけれど。惜しい人を亡くしました……」

つかさ「彼女はきっと、『ゴールを守る』という自らの仕事を、愚直に、どこまでも律儀にこなしたのだと思います。
     その結果が、自らの命を落とす事になろうとも……」

てゐ「全く、誰もかれもが、死にたがり過ぎなんだよ……! 仕事で死ぬくらいなら、
    仕事なんてやめてしまえばよかったのに。誰に後ろ指指されようとも、生きてるだけで充分立派なんだよ……!」

パチュリー「私は賢者だけど、蘇生魔法はまだ使えない……。今こそ、自分の無力さを呪った事はないわ」

アリスさん「(私も死ねば、こうやって色々と言われるのかな。アリスさんは生前こんな奴だったとか……)
       そんなのいやだ。――私は過去形にされるのはごめんだからな!!?!?!」

穣子「うわっ!? どうしたのアリスさん突然っ!?」

その様子に気付いた仲間達も、にとりの死体に群がってそれぞれに惜しむ声を上げる。
マイペースで自分勝手な癖して臆病者で。だけど、根は誰よりも真面目で一生懸命なにとりは、
決して皆からも蔑ろにはされていない。誰もが、彼女の事が好きだった――。

お燐「好きだったら、もっと早く人命救助すればよかったんじゃあ……ムググ」

さとり「お燐の気持ちは分かります。ですが今は、なんか、こう……そんな正論は赦されない場面なのです……」

慧音「(ルナティックスに居た頃は、そんな場面が日常的だったな……。ただ、姫君や妹紅と違って、
     にとりは死んだら終わりだと思うが……。でも、それすらも何とかなるような気すらしてくるのが、不思議だ……)」

――一部の者はもう少し冷静だったが、とにかく、多くのメンバーは仲間の死に直面して恐慌し、そして深い悲しみを見せていた。

51 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:20:01 ID:???

鈴仙「……みんな。姫様とかと違って、にとりは蓬莱人じゃないから生き返らない。
    だから、この死は絶対。……死んだ者は、二度と生き返らないのよ」

鈴仙はキャプテンとして、にとりの亡骸を抱えながら沈痛にそう言った。

鈴仙「でも大丈夫。これは決して別れなんかじゃない。にとりは……今も私達の心の中に生きている。
    あいつのあの、うざったいけどなんか憎めない笑顔は。不真面目そうに見えて、実は誰よりも真面目な誠実さは。
    私達の糧となって、私達をより強く、前へと進めてくれる筈なのよ……!!」

――その時だった。

佳歩「…………? よ、夜ですか? 急に外が暗くなりましたけど……」

霞「ううん。時計はまだお昼前だから、違うと思うけれど……」

盲目の鈴仙は気付かなかったが、赤い昼空(魔界の空は常に赤い)が真っ暗になった。
そして、その刹那。にとりの死体が仄かに煌めいたと思うと――。

にとり「ハッ!??!?!? ど、ドリームだっ!!?!??」

ひょこり、と鈴仙の肩に埋もれた死体は起き上がって、そんな素っ頓狂な声を上げたのだった。

鈴仙「……う、ウソッ!? 生き返った……!?」

にとり「わ、私はまだ死んでないよ!? ……ちょっと、後半戦の最後らへん、意識が無かったけどさ……」


52 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:21:27 ID:???

パチュリー「近代の魔術体系では、人間の蘇生はまさしく大魔法の一つ。
       ごく限られた血筋の術者が、数年にもわたる長い儀式と多くの術式を経て、
       辛うじて出来るものだと称されていたけれど……魔界では、これが普通なのかしら……?」

アリスさん「……いえ。魔界は確かに周囲の魔力素――エーテルは豊富だし、
       私達の世界よりは魔術理論も、魔術工学も発達してはいるけれど。
       それでも、死者の蘇生はそう簡単には出来ないわよ。それこそ……神様でもなければ」

静葉「という事は、これはまさか、神様の手によるもの……なのかしら」

穣子「うっわぁ〜! 神様だって。凄いねぇ、会ってみたいねぇ……!!」

反町「(穣子さんは自分の事を何だと思ってるんだ……)」

にとり「ん? もーう、何だよお前らー。まるで私がゾンビか何かみたいなのを見る目してさー。
    私はこのとおり、元気だってば! ほら、力こぶ、力こぶ!」

周囲が状況を呑み込めない中、力こぶと元気がどう関係あるのか分からないが、
にとりは自分で腕を曲げて力こぶを作り(なお全然こぶはなかった)、元気である事をアピールしている。

星「ああ。良かった……! 本当に生き返ったんですね……!」

ナズーリン「冗談みたいな展開だと思うけどね……」

――その疑問に応えたのは、星とナズーリンの二人だった。
彼女達は鈴仙達の下に駆け寄ると、にとりの無事を確認しほっと胸を撫で下ろす。


53 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:23:05 ID:???

鈴仙「え、ちょっと……。これって、一体どういう事なのよ……?」

ナズーリン「昔、魔界に行く前に色々と調べてたんだが……エソテリア近郊には、”ドラゴンスフィア”という名の魔石があるんだ。
        それ一つでは何も起きやしないが、七つ集めると、強力な力を持つ龍が召喚される。
        そして、その龍はどんな願い事でも1つだけ、叶えてくれるというが……まさか本当だったとはね」

彼女はそう言って空の彼方を指さす――鈴仙は気配でそれを察知して空を見る――と、
そこには。

ゴッドドラゴン「願いは叶えてやったぞ……」

鈴仙「……もう、何でもアリね……アハハ」

中国神話に出て来るような、蛇のように長い胴をした黄金のドラゴンが、鈴仙達を高くから見下ろしていた。
その龍は、鈴仙の乾いた笑いに呼応して。

ゴッドドラゴン「我はこの魔界の神によって造られた。よって、神の力を超える願いは叶えられぬ。
         また、一度願いを叶えれば、1年はその力は失われる……我とて、絶対では無いのだ」

鈴仙「あ……説明、ありがとうございます……」

――その強面とは裏腹に、割と親切に説明してくれた。

ゴッドドラゴン「それでは、さらばだ……!」

カッ! ゴオオオオッ……

54 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:24:14 ID:???
そしてその数秒後、ドラゴンの姿は掻き消えて、魔界の空には七筋の流星が流れた。
たぶんあれが、ドラゴンスフィアなるアイテムなのだろう。
それから更に数秒。……魔界の空は再び、黄昏時のような淡い赤色へと戻った。

にとり「う〜ん。良く分からんけど、これで一件落着だね!」

てゐ「あんたはホントに分かって無さ過ぎウサ……」

お燐「でもさ。こんな便利なアイテムがあるなら。幾らでも死んでも平気ってコト?
    まあ、1年かかるってデメリットはあるけど、凄く便利だねぇ〜」

星「それが、物事はそんなに甘くないんですよ、お燐さん。
  ドラゴンスフィアで死んだ人を生き返らせるのは、1回こっきりだそうなんです。
  にとりさんは今初めて死んだので生き返らせましたが、次に死ぬと、もう蘇らない……。
  ――なので、やっぱり命ってのは大切なんですよ」

反町「(なんか。そんな設定の漫画をどこかで読んだ気がするんだけど……。
    確か、Jr.ユースの合宿あたりで、来生とかがこれの話をしていたような……)」

鈴仙「(なんか色々と釈然としないけど……。まあ、これで良かった、のかな……)」

いつもの事ではあるが。鈴仙はもはや、突っ込む気力すら失っていた。

55 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:38:53 ID:???
…と、言ったところでここまでにします(汗)
色々アレな展開ですが、にとりも決して嫌われてる訳じゃない(好かれてるとは言ってない)事を伝えたく、文章を割いた格好です。
>>48
乙ありがとうございます。
互換元である後悔させない彼も、試合の引きは結構アレでしたがそれ以外の時は有能そうだったので、そんな感じです。

56 :森崎名無しさん:2018/02/13(火) 01:43:49 ID:???
乙でした
コーチ「ギャルのパンティーおくれー!」ってならなくて良かったねにとり
コーチも自重してくれたと信じたい

57 :森崎名無しさん:2018/02/13(火) 02:49:43 ID:???
にとり「Yes, I am!」


58 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/14(水) 00:22:12 ID:???
すみません。今日は更新をお休みします。
>>56
乙ありがとうございます。判定で分岐しても良かったですね…(後悔)
コーチ「ZZZZZZカップギャルのブラジャーおーくれーーーー!!!!!」
鈴仙「(今度、ハンモックでもプレゼントしてあげようかな……ブラジャーって言ったら喜びそう)」
>>57
これだと一時復帰した後結局最後にはにとり死にそうですねw

59 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/15(木) 01:18:40 ID:???
−聖屋敷・居間−

無事ににとりも生き返り。鈴仙達は自分達の拠点である和風建築の屋敷へと戻り、思い思いに休息を取っていた。
他の仲間達も流石に死にこそせず、パチュリーの回復魔法の効果もあったとはいえ、やはりどうしても疲労は隠せない様子である。
しかしそれでも、数時間程経つと英気も養えたのか、夕方前には(魔界の黄昏時は、空が赤色から青色になる)、
談笑の声や、自己鍛錬に励む物音が聞こえ始めるのだった。

穣子「……だってさ。行ってみたいよね〜」

静葉「そうね。でもこっちも……」

鈴仙「その声は……穣子達ね。あと、反町君も気配を感じるわ。何してるの?」

鈴仙もまた、喘息にあえぐパチュリーの看病や、アリスさんの留まる事を知らない不定愁訴への対応を切り上げ
(休息してないような気がする……)、屋敷を歩き回っていたところ。
皆で朝食を食べた広い畳み張りの居間で、秋姉妹(+反町)がかしましくおしゃべり(+傾聴)しているのが聞こえた。

穣子「あ、鈴仙だ。お疲れ様〜」

静葉「私達は今、この辺りの案内パンフレットを読んでいたのよ」

反町「買い出しに行くとき、街中で無料配布してたんですよ」

途中から話に割り込んだ鈴仙に対して全く気を咎める様子も無く、二人は朗らかにそう教えてくれた。
静葉が何やら冊子のような物を持っている――それは鈴仙の気配察知能力でも探知できたが、
まさかそんなものを見ているとは思わず、意識を更に凝らすと。
旅行案内所に置いてあるような小冊子には、『おいでませエソテリア 法界を抱く聖域巡りガイド』
――と書いてあり、ますます観光旅行っぽさが目についた。

60 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/15(木) 01:20:30 ID:???
鈴仙「えーっと、何々……。『観光客の皆さま、ようこそ魔界地方都市・エソテリアへ!
    エソテリアはトル・エレッセア地方最大の都市であり、法界から流れだす清浄なマナの流れを活かした、
    独自の魔術工業及び、法界周辺の観光産業を中心として栄えてきました。
    歴史ある聖域の風景と、最新鋭の魔法技術。その両方をぜひ、味わってください』……?」

穣子「なんかこういうのって、見てるだけでワクワクしちゃうよね!
    私も早く、聖域巡りしてみたいなぁ……。なんかパワースポットみたいで、ご利益ありそうだし」

反町「(こういうパワースポットって、実際に行ってみると案外ショボかったりするんだけどな……)」

鈴仙「……全くもう。あんた達ってばすっかり旅行気分ね。練習もきちんとしないと、ダメよ?」

静葉「それは勿論。ただ、……休める時間があれば、観光を通じての交流も、決して悪くないと思うわ。
    私達は強い意志を持ってこのチームにやって来たけれど、やはり結束はまだまだ十分とは言えない。
    こうした機会を通じて、親交を深める事も、やはり重要だと思うの」

鈴仙「う〜ん。それは、確かに……」

穣子達も決して、本来の目的を忘れて談笑している訳では無かった。
顔が見えずともその意志をハッキリと汲み取った鈴仙は、彼女達をこれ以上咎める事はせず、

鈴仙「(皆、これまでの自分の成長具合や、今日の紅白戦の内容を振り返って、色々考えたり悩んだりしてる筈。
     そんな考えや悩みを、こういう非日常な場所でスッキリして貰うってのも、良い気はするわね……」

むしろ逆に、これからの過ごし方の方法として、魔界地方都市を周遊する事も悪くはないと考えていた。

鈴仙「(コーチも、練習は午前に集中してやって、お昼以降は各自オフとする、って言ってたものね。
     練習を具体的にどうしていくかは、明日の練習時にでも確認すれば良いとして。
     午後に遊びに行ったり、夜は夜で、皆が色々行動したりって考えると、これからの一日は、
     こんな風に過ぎていきそうね……)」

61 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/15(木) 01:21:48 ID:???
〜魔界カップ編の一日の流れ〜

 (一日開始)
   ↓
1.練習フェイズ:@自分で練習 A仲間と練習 B仲間の練習を手伝う C仲間に練習を手伝って貰う で選択。
   ※本日は紅白戦をもって練習フェイズを実施したとみなします。
   ↓           
【今ココ】:2.自由行動フェイズ:仲間を誘って魔界地方都市に遊びに行ったり、親睦イベントを開いたりできます。
              自主練習も可能ですが、練習フェイズ時よりも効率は下がります。
   ↓
3.仲間行動フェイズ:仲間が独自に練習したり、別の仲間と交流します。
             鈴仙の自由行動フェイズの内容が影響される事もあります。
   ↓
 (次の日へ)

鈴仙「(魔界の都市を観光したり、部屋で今みたいにお喋りしたり。あるいは自主練習をしたり……。
     色々な事が出来そうではあるけれど。やっぱりメインは、仲間の皆との交流になりそうかな。
     皆と仲良くなれれば、一緒に特訓してくれたりとか、急成長してくれたりとか、良い事も沢山ありそうだし、
     そうでなくても、ちょっとした練習方針とか成長方針について、アドバイス出来ちゃうかも。
     ただ勿論、一人で遊んだりするのも、思いがけない発見があるかもしれないし。
     どうしてももう一伸びが欲しい場合は、自主練習だって必要になるかもしれない。
     色々な選択肢がある事を、念頭に置いて行動しないとね)」

――と、ここまでじっくり考えて。


62 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/15(木) 01:28:50 ID:vWj6WreU
〜魔界生活2日目 自由行動フェイズ〜 ※お試しの為、選択肢は一部制限されています。

鈴仙「(……そうね。折角夕食までにはまだ一、二時間くらいありそうだし。
    ちょっと試しに、自由に考えて行動してみようかしら?)」

鈴仙はものの試しと言わんばかりに、魔界での平和な夕方をどう過ごそうか、色々思索してみる事にした。

A:一人で周囲を散歩してみる。(更に判定)
  屋敷の中や魔界地方都市内を歩き回ります。ランダムで誰かと接触します。
B:仲間達と遊ぶ。(同時に遊びたい仲間を【2名まで】記載 例:B 佳歩、てゐ)※完全一致制
  チームメイトを何人か(2名まで)誘って遊びます。
  仲間と親密になれたり、仲間の成長方針についてアドバイスできます。
C:仲間の一人を呼んで遊ぶ。(同時に遊びたい仲間を【1名】記載 例:B 佳歩)
  チームメイトを一人誘って遊びます。
  集団で遊ぶ場合よりもより親密になれたり、成長方針について込み入った話ができます。
×:皆で遊べるイベントを計画してみる。(更に分岐)
  チームメイト全員で遊べるイベントを計画します。実際に遊ぶのは次の日の自由行動フェイズとなります。
  二回分の行動が必要となる分、チームメイト全体と親密になれるチャンスがあります。
×:個人練習をする。(更に分岐)
  個人練習をします。効果や効率は昼の練習より悪いです。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

63 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/15(木) 01:34:35 ID:vWj6WreU
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
チュートリアルで文章だけだとつまらないかな、と思ったので、
少し簡略化してますが、選択制にしてみました。
特に何がハズレ、という訳でも無いので、自由に好きな行動、好きなキャラを選んで頂ければ幸いです。
また、コーチや霞と言った、スタッフについても投票可能とします。

※参考:リトルウイングズ メンバー
FW:鈴仙、反町、星、佳歩
MF:パチュリー、アリスさん、静葉、てゐ
DF:慧音、お燐、穣子、ナズーリン、つかさ
GK:さとり、にとり
スタッフ:コーチ、霞

64 :森崎名無しさん:2018/02/15(木) 01:37:11 ID:gBaSgiWs
乙でした〜

A

65 :森崎名無しさん:2018/02/15(木) 01:39:21 ID:IZKjK2y+
C アリスさん

乙です

66 :森崎名無しさん:2018/02/15(木) 02:16:31 ID:D3b3/Ngw
C アリスさん

67 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/16(金) 00:09:56 ID:ES9Q5lh6
遅くなりましたが、少しだけ更新します。
>>64
乙と投票ありがとうございます!
>>65
乙と投票ありがとうございます!

68 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/16(金) 00:11:27 ID:ES9Q5lh6
C:仲間の一人を呼んで遊ぶ。(同時に遊びたい仲間を【1名】記載 例:B 佳歩)
→アリスさん

鈴仙「(そうね……アリスさんでも声を掛けてみようかしら。でないと後で色々とメンドくさそうだし……)」

鈴仙は自室に戻ると、パチュリーに一声かけた上で、アリスさんを呼び出す事にした。

アリスさん「どうしたの、鈴仙……ウフフ! 魔界に詳しい系オーラを出してる私と一緒に、
       地方都市のこじゃれた街並みをお散歩したくなったかしら……ウフフ!!!!」

鈴仙「(ちょっと呼んだだけなのに、メチャクチャ嬉しそうだなぁ……。よっぽど人に呼ばれた経験に乏しいのね……。
     でも実際、魔界散歩のお供にアリスさんは心強いのかも。なんか魔界に詳しい系オーラ出してるのは確かだし。
     それに、アリスさんにはサシで言いたい事も沢山あるのよね……)」

我が世の春が来たと言わんばかりの笑顔を浮かべるアリスさんを尻目に、鈴仙は色々と考える。

鈴仙「(アリスさんってば、折角実力はあるのにメンタルが不安定で、すぐにドリブルしちゃうし……。
     本当は、静葉さん以上にゲームメイクをする資質だってあるのに、無駄になっちゃってるのよね。
     ただ、どーすればいいのかが全く分からないんだよなぁ……)」

パチュリーが曰く、アリスさんの前には二つの道があるという。
一つは、現在の繊細な感性(?)を活かし、天才的なプレーヤーとして更なる覚醒を遂げる道。
もう一つは、かつての冷静さを取り戻させ、理知的かつ堅実なプレーヤーとして返り咲く道。
鈴仙としては、こうした交流を通じてアリスさんを導いてあげたいと思ってしまうのだが……。

69 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/16(金) 00:17:20 ID:ES9Q5lh6
鈴仙「(――ま、ウジウジ考えてても始まらないわね!
     大丈夫、多分何を選んだって、そう悪い結果にはならない筈だもの。
     ここは素直に、”私はアリスさんと何を話したいか?”って観点だけで考えるべきね!)」

A:周囲を散歩しながら、魔界の事などについて取り留めなく雑談をする。
B:アリスさんが目指すべき選手像についてアドバイスしてみる。
C:サンパウロ戦の終盤で見せた、神がかったプレーを褒めてみる。
D:アリスさんが抱く悩みについてカウンセリングしてみる。
E:先程の紅白戦の暴走について注意してみる。
F:鈴仙「よし! 今からトモダチ作りに行きましょう!」街へ繰り出して逆ナンする!
G:その他 アリスさんとお喋りしたい話題について自由に記載してください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

70 :森崎名無しさん:2018/02/16(金) 00:22:24 ID:Wdeyvvw2
D

71 :森崎名無しさん:2018/02/16(金) 00:23:31 ID:HezT7dA2
D

72 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/16(金) 01:15:47 ID:ES9Q5lh6
D:アリスさんが抱く悩みについてカウンセリングしてみる。

鈴仙「アリスさん。このお屋敷にちょっとした個室があるのって知ってる? AVルームみたいな場所。
    ちょっとそこで、一緒にゆっくりお話ししましょうよ。ほら、アリスさんってば最近疲れてそうだし……」

アリスさん「えっ?? べ、別に疲れてなんかないけど!?!?!?
       別に誰かに私の胸に残るこの何とも名状しがたい無気力感や倦怠感を相談したいだなんて、
       全然思っていないんだけど……!?!!?!?!?!?!?!?!?」

鈴仙「(分かりやすいなぁ……。でも、こんな人への対応なら、永遠亭の外来診療で慣れてるし)
    それじゃ、逆に私の悩みでも聞いてよ。居間にお菓子があったからさ、それでもつまみながら……どうかしら?」

アリスさん「え、ええ……別に吝かでも無いわ!!!」

鈴仙は永遠亭を訪れる様々な患者――中には面倒くさい人も多いのだ――との対応を思い出しながら、
アリスさんが自ら相談しやすいような雰囲気を作ろうと腐心し。その結果、二人でちょっとした部屋で話し合う事となった。

鈴仙「ちょっと狭いけど、ここなら音も漏れないっぽいしね」

AVルームみたい、と鈴仙は言ったが、実際その部屋だけは他の和室と違っていた。
四畳半ほどの畳み張りの狭い空間は防音加工がされており、一番奥には、
前衛的なデザインの球体――これが外界における『テレビ』と同等の役割を果たすらしい――が鎮座している。

鈴仙「(この部屋があれば、ビデオを使ったデータ分析や学習にも役立ちそうね……)」

アリスさん「ウフフ……なんだかドキドキするわね!」

――アリスさんは楽しそうにしているが、鈴仙は元より、身の無い雑談でお茶を濁すつもりはない。

鈴仙「(……今日は、これまで有耶無耶にしていた、アリスさんの心の闇を引っ張りだすのよ。
     でないと、実際のプレーにまで支障が来てる訳だしね。
     大丈夫。精神分析とか臨床心理学とかは私も師匠も専門外だったけど、一応の知識はあるから……)」

73 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/16(金) 01:20:31 ID:ES9Q5lh6
今回の鈴仙の目的は、誰もがさじを投げて来たアリスさんのメンタル不調の矯正。
鈴仙はこの場を利用して、アリスさんの抱える悩みを明確化して、その解決策を探ろうと考えたのだ。

鈴仙「え〜っと、アリスさん。……フロイトって知ってる? 知らないわよねぇ〜素人はねぇ〜〜」

アリスさん「いや……別に、知ってるけど」

鈴仙「え、そ、そう? えーっと、じゃあアイツ! えっと……人間ってのは現実界と象徴界と幻想界?
    なんかそんなんに別れてるとか、そんな話をした精神分析家は……誰だったっけな……」

アリスさん「幻想界じゃなくって、想像界の事じゃない? ジャック・ラカンよね」

鈴仙「そうそう、それそれ!(アリスさんって、やっぱり知識はあるのよね……。
    流石はパチュリーさんと同じ、種族魔法使いなだけあるわ……なんか悔しいけど)」

――もっとも、鈴仙は人柄はともかく、知識面や技術面は付け焼刃程度しかない。
よって最初はカウンセリングの体すら満たしていなかったのだが。


−1時間後−

アリスさん「……うっ。うっ。私はどうすればぁ……」

鈴仙「うんうん辛いねー。どうすれば良いか、分からないわよねぇー……」

元々不定愁訴の塊のアリスさんの事である。
鈴仙が色々手をこまねいている内に、勝手に心の闇を思う存分吐き出してくれていた。
そして、その結果――。

74 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/16(金) 01:23:58 ID:ES9Q5lh6
先着1名様で、

★メンタルドクター 鈴仙・優曇華院・イナバ→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→アリス「――今ので目が覚めたわ。ありがとう」
       鈴仙「(彼女はアリスさんじゃない。七色の魔法使い、アリス・マーガトロイドよ……!)」
ダイヤ→アリスさん「――私も、トモダチが欲しいのよぉぉ……!」
      鈴仙「(やっと素直になったわね……)」
ハート→アリスさん「ううっ、私の事を分かってくれるのは鈴仙だけよぉ……やっぱり仲間だもんげ!」
      鈴仙「(なんか、私自身を見ているようでイラつくわね……)」
スペード→アリスさん「あ、はい! これ、今月のトモダチ料です……!」
       鈴仙「(アリスさんの過去が気になる……)」
クラブ→アリスさん「わ、わわわ!? 私に!? 悩みなんてないわっ!?!?」
       鈴仙「(どうしてこう、意固地になるかなぁ……)」
クラブA→ロリアリスさん「ママーッ!」
       鈴仙「(しまった!? トラウマを弄り過ぎてますますおかしくなっちゃった!!)」

75 :森崎名無しさん:2018/02/16(金) 01:24:55 ID:???
★メンタルドクター 鈴仙・優曇華院・イナバ→ クラブ10
バブみを感じてオギャる

76 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/16(金) 01:42:10 ID:???
…と、言ったところで短いですが、今日はここまでにします。
自由行動については基本的にサクっと回しつつ、良い感じにキャラの描写が出来れば良いなと考えています。
>>75
出たらどうしようと思ってましたw

77 :森崎名無しさん:2018/02/16(金) 02:51:02 ID:???
乙でした
アリスさんの心の闇が深すぎて手に負えなかったか
慧音先生にカウンセリングしてもらうか、さとりさんに無理やり見てもらうかするかねぇ

78 :森崎名無しさん:2018/02/16(金) 06:28:11 ID:???
さとりさんはトラウマ弄っちゃうかもしれんしなぁ
先に魔界散策してママさんの助力得られたらとも思うが、
あなたの娘さん友達いないですとか相談するのもなぁ

79 :森崎名無しさん:2018/02/16(金) 21:12:32 ID:???
アリスさんはどの外伝にもいる扱いにくいけど強力なワイルドカード枠でいいんじゃないかな

80 :森崎名無しさん:2018/02/16(金) 23:36:41 ID:???
ネタや能力的にはそれでもいいけど本人が大分苦しんでるみたいだしねぇ
突飛なだけで悪い人ではないからなんとか力になってあげたいんだよね

81 :森崎名無しさん:2018/02/17(土) 00:01:59 ID:???
>>77以外の手段だとにとりに友達ロボット作ってもらうか、
星ちゃんにありがたい説法してもらって新興宗教に目覚めさせて色んな悩み吹き飛ばすかくらいしか思い付かん

82 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 01:24:29 ID:???
少しだけですが更新します。
>>77
乙ありがとうございます。
アリスさんの悩み自体は大した事じゃないですが、性格がややこしくしてしまってる感じですね。
解決方法としては、これから幾つか提示できればと思います。
>>78
さとり様も選択肢として悪くないかなと思ってますね。
色々な作品を見ると、神綺様=アリスさんのお母さんとなってますが、
これって確か二次創作設定だったので、アリスさんは天涯孤独なのかもしれません(伏線)
>>79
現状、本スレの来生に近い扱いになってますね…。
アリスさんはこのままにして、ファンタジスタとしての感性を磨かせるという道もありますが、
その場合でも放置より面倒を見てあげた方が良い結果になると思います。
>>80
アリスさんは不器用で不定愁訴が絶えないけれど、決して悪い人では無いし熱いハートを持っている人です。
……こうして書くと、原作崩壊っぷりがハンパないですね(汗)
>>81
アリスさんの解決方法については、こっちでも色々示したいと思ってますが、
面白い方法を見つけて頂ければ、反映したいと思います。

83 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 01:25:31 ID:???
★メンタルドクター 鈴仙・優曇華院・イナバ→ クラブ10 ★
クラブ→アリスさん「わ、わわわ!? 私に!? 悩みなんてないわっ!?!?」
       鈴仙「(どうしてこう、意固地になるかなぁ……)」

鈴仙「さあ、アリスさん。今まで色々とお話聞いて来たけどさ。
    結局、アリスさんはどうしたいの? それをしっかりと、自分の口で伝えないとダメなんだからね」

アリスさん「わ、私は……わたしはぁ……!?!?」

――鈴仙の人の心に寄り添う巧みな傾聴技術によって、アリスさんの心は揺らぎつつあった。
これまではひたすらアリスさんの周囲に存在する(らしい)見えない敵に対する愚痴を続けていたが、
見えない敵は実際に存在しないため、いくら恨み節を続けても問題は解決しない。
鈴仙が言う通り、アリスさんは今こそ、自分の素直な想いを――『トモダチが欲しい』という、
周囲の皆はとっくの昔に分かっているアリスさんの悩みを、率直に打ち明けて。
それから、悩みを解決するための行動をとるべきなのだ。

鈴仙「アリスさん。私達は仲間なんでしょ? 仲間なんだから、自分の弱い所をさらしても大丈夫。
    利益にならないとか、役に立たないとか。そんな理由で私達はアリスさんを切り捨てはしないよ。
    ――だから。さあ、ほら。素直な気持ちを言ってみて……!!」

これまで聞きに徹していた鈴仙も、今こそ押し時として、情に訴えながら悩みを打ち明けるべきと伝える。

アリスさん「………!!(……れ、鈴仙になら。私が実は、孤高を好むクールな魔女じゃなくて、
       トモダチが欲しいだけの、ごく普通の美少女だって事を、打ち明けても良いのかも……!?)」

しかし。……アリスさんのこじらせ方は、鈴仙の想像を超えていた。

84 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 01:27:31 ID:???
アリスさん「(――だ、ダメよ?!? 7年前のあの日を忘れたの、アリスさん!?!??
        不登校中、家庭訪問に来た先生に悩みを打ち明けたその翌日、
        クラスメートからの心の全く籠ってない寄せ書き色紙を贈られた事を……!!!!!!!
        鈴仙もきっとこれから、皆に対して私への寄せ書きをするよう指示して回るんだわ。
        そして、上流カーストの人々から、下卑た奇異の視線を向けられてしまうんだわ………!!!
        違う。私はそんなんじゃない。私はあんた達なんかより、もっと高位な人間なのよ……!!)」

鈴仙「(あれ、なんか嫌な予感が)」

トラウマから来る被害妄想とプライドの高さが丁度悪く入り混じった結果。
本来藁でも掴みたい程悩んでいるアリスさんは――。


アリスさん「わ、わわわ!? 私に!? 悩みなんてないわっ!?!!? だから寄せ書きだけは止めて下さい!!!!」

鈴仙「へ? 寄せ書きって何のこと? ……って、あ、アリスさん!?」

アリスさん「ご、ごめん鈴仙! 私これからエリートでセレブなトモダチとティーパーティーするからこれでっ!?!?!」

ダダダッ、バタンッ! ダダダダダダダダダッ……!


85 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 01:28:42 ID:???

――あろうことか、その藁を遥か彼方へと放り投げてしまう。
アリスさんはとうとう、自分の本当の望みを鈴仙に伝えられぬまま。
目下の現実から逃げ出すかのように、鈴仙の下を離れていくのだった。

鈴仙「……はぁー。もう、アリスさんったら。どうしてこう、意固地になるのかなぁ……」

鈴仙は、そんな割といつも通りなアリスさんに辟易しながらも。

鈴仙「(……でも。これはもう私一人じゃあ難しい問題なのかもしんないわね。
    落ち着いて話を聞いてくれそうな大人っぽい、慧音さんとか。
    心も読める上、イギリスで探偵兼精神科医をしてたとか言ってた、さとりさんとか。
    あるいはアリスさんの過去のデータを集約し、そこから対処策を見出すって意味では、霞とか。
    ……ほかにも色々ありそうだけど。他の皆にも、相談してみた方が良いのかしら……)」

――と。アリスさんの心の闇を少しでも融かすべく、引き続き努力しようと思い至るのだった。

*自由行動時の選択肢に、『アリスさんのメンタル不調について考える』が追加されました。

86 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 01:30:19 ID:kB3SXbNY
〜魔界生活2日目 仲間行動フェイズ〜

それから鈴仙は仲間達と一緒に居間で フライドポテト日替わり弁当 を食べ、
(いつの間にか出来ていた当番表によると、今日の夕食当番はてゐだった。
 ひょっこり顔を出したアリスさんは依然見えない敵に怯えているようだったが、いつもの事だった)
一同は自室に戻って各々の時間を過ごす。
しかしその中でも、鈴仙のように独自の行動を起こす者がいた。それは……

先着1名様で、

★白夜のような夕暮れに→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER・クラブA→さとり「アリスさん。私の妹になりなさい…」アリスさん「あねきぃ…一生ついていくよ」なんか姉妹になってた!
ダイヤ→反町「(俺が、静葉さんと穣子さんの二人の土台になれたら、オータムスカイラブはもっと強くなる……!)」反町が特訓していた。
ハート→つかさ「(私にはまだまだ気合が足りません。もっと、熱くならないと……!)」つかさが根性に燃えていた。
スペード→パチュリー「(フォトシンセシスの精度を高めて、フィジカル不足を克服しないと…)」パチュリーが瞑想に浸っていた。
クラブ→霞「(さてと。主要国のユースチーム練習場の監視カメラをハッキングした結果はどうかなぁ)」霞がデータ収集していた。

87 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 01:33:43 ID:???
…と、言ったところで今日はここまでにします。本日もお疲れ様でした。

88 :森崎名無しさん:2018/02/17(土) 01:37:47 ID:???
★白夜のような夕暮れに→ スペードK

89 :クラス一同:2018/02/17(土) 19:37:53 ID:???
アリスさんへ

サッカー頑張ってください

90 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 22:36:03 ID:kB3SXbNY
>>89
実際のところアリスさんにそうした学生生活があったのかはナゾなところです(無責任)

★白夜のような夕暮れに→ スペードK ★
スペード→パチュリー「(フォトシンセシスの精度を高めて、フィジカル不足を克服しないと…)」パチュリーが瞑想に浸っていた。

パチュリー「マナの偏りが大きい場所を調べてみたら。こんな場所に丁度良い修行場があるなんてね……」

地方都市の郊外に位置する聖屋敷。その屋敷から少し離れた所には法界を望む小高い丘があり、
その麓には天然の鍾乳洞があった。広さはそこまででは無いが、長い年月を経て作られたその風穴は濃密な魔力素が充満しており、
自身の修行に最適であるとパチュリーは確信していた。

パチュリー「(私の欠点である喘息は、幻想郷で新たな魔法――フォトシンセシスを開発する事により解決した。
        しかし現在、そのフォトシンセシスを起動し続ける際のデメリットとして、フィジカルに大きな支障が生じている。
        ……色々すべき事はあるけれど。まずはこの克服が最優先事項ね)」

魔法陣を地面に描き、自分と相性の良い小型のマジックアイテムをいくつか設置する。
パチュリーはこの鍾乳洞を、簡易的な自分用の魔術工房として利用する事にした。

パチュリー「(魔界は魔法使いのメッカというだけあって、大気に満ちるマナの量が段違い。
        これならきっと、急造の特訓でもそれなりの効果が得られる筈……)」

魔法陣の中心で簡単な詠唱の後、パチュリーは瞑想状態に入った。
精神を空っぽにする事で、自分自身という器に大気中のマナを目いっぱい取り込む。
そして――これまで以上に強力な魔法を創り上げるのだ。

パチュリー「(クンダリニーを解放し、新たなチャクラを開く。そしてマナをプラーナに変換する。
        後はそれを、無思考で、無意識で、無感情に行うのみ……)」

91 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/17(土) 22:51:08 ID:kB3SXbNY
先着1名様で、

★ムラダーラとかサハスラーラとか→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→Kの結果+更にスキル・チャクラ(ハーフタイム時の自分のガッツ回復量+100)を習得!!
K→J〜Qの結果+更にせりあい+1!
J〜Q→パチュリーのスキル・フォトシンセシスのデメリット(敗北時吹っ飛び)が消滅!
7〜10→パチュリーのスキル・フォトシンセシスのデメリット(敗北時吹っ飛び)が軽減!
A〜6→効果が無かった……

92 :森崎名無しさん:2018/02/17(土) 22:54:38 ID:???
★ムラダーラとかサハスラーラとか→ スペードK

93 :森崎名無しさん:2018/02/17(土) 22:54:43 ID:???
★ムラダーラとかサハスラーラとか→ ダイヤQ

94 :森崎名無しさん:2018/02/17(土) 23:30:55 ID:???
これでポストプレーが安心して使えるな

95 :森崎名無しさん:2018/02/17(土) 23:56:51 ID:???
パチェさんったらこんなに逞しくなっちゃって

96 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 00:23:10 ID:???
パチュリー、ウッ!(レ)

97 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 05:11:05 ID:???
能力値見たらパチュリーのせりあい値上位の方で草
フィールダー除けばこれで慧音先生に次ぐ単独2位?

98 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/19(月) 00:39:04 ID:???
更新が無くてすみません、一回書いた文章が無くなってて凹んだり別な事やってたりしてました(汗)
今日は更新をお休みします。明日は更新できると思います。
>>94
これでパチュリーのFW起用も結構現実味が出て来たと思います。
>>95
マチョリーさんになりましたね…
>>96
申レN
>>97
地味にそうですねw能力値を見ると他にもいろいろ分かったりすると思います。
星がパスも競り合いも高くないところとか、てゐのシュート力が結構凄いところとか、
この辺りは意外だと思います。

99 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:18:04 ID:???
★ムラダーラとかサハスラーラとか→ スペードK ★
K→J〜Qの結果+更にせりあい+1!

パチュリー「――こ。この地脈は……!!」

僅かの瞑想で、パチュリーはこの鍾乳洞に溜まった魔力が想像以上である事を悟った。
魔法使いのメッカとされる魔界。ここに溢れるマナの絶対量は幻想郷とは桁外れに多い上、
更にこの場所は、法界を覆う法力に影響されてか、その渦巻を増している。

パチュリー「(恐らく……幽閉されていた聖白蓮はここで、肉体強化の魔法を究めたのでしょうね。
        この地にはとりわけ、筋肉を活性化させる魔力素が多く含まれている。
        これなら、彼女並とは言わないまでも、私もかなり鍛えられるわね……)」

――賢者は単に、様々な魔法に優れているだけではない。
覚りを開き、心技体の全てを兼ね備えた万能戦士として、勇者を補佐すべき職業である。
だとすれば。パチュリー・ノーレッジは今、賢者に相応しい全てを手に入れたと言えた。

*パチュリーのスキル・フォトシンセシスのデメリット(接触プレイ時敗北の吹飛)が消滅しました。
*更に、パチュリーの競り合いが+1されました。
*継続的な練習により、仲間達の全能力が+1されました。(才レベルが8→9に上昇)

                                             二日目終了

100 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:19:24 ID:???
【三日目】

コーチが先日のオリエンテーションで示した通り、三日目は初の全体練習となった。
全体練習とは言っても、難解な戦術講義や実戦形式の練習は行わず、
チーム全員でパスワークを繰り返すという、ごく基礎的な部分を固める内容に終始していた。

佳歩「時間が無いのに、実戦を重ねなくても大丈夫なんでしょうか……?」

霞「……いや。むしろ時間が無いからこそ、だよ。幾ら仲が良いとは言っても、私達は所詮急造チームだもの。
  だから今は、基本的な連携をするための土台作りをしなくちゃいけない。
  そう思って、コーチさんは日程を組んだんだと思う……」

こうして穏やかに過ぎていく全体練習だが、その僅かな機会の中で成長を見せた者も居た。
昨晩恰好の陣地を見つけて魔力を向上させたパチュリー・ノーレッジである。
彼女は最後の方に行ったクロスプレイで、鮮やかなポストプレイを何度も決めてみせ。
しかも、弱点であったフィジカルは克服した、と言わんばかりに力任せのプレーも行い、
慧音や星、鈴仙と言ったチームでも上位クラスの競り合い強者を圧倒してみせたのだった。

鈴仙「(パチュリーさんが……まるで、本当に賢者みたいよ……! ますます隙が無くなったじゃないの!?)」

コーチ「(ふーむ。この精度のポストプレイが出来るなら、鈴仙、星、反町、佳歩に続く第五のFWとして、
      パチュリーは充分に選択肢に上がるのう。ただ、彼女を前に出すと、中盤の舵取りを出来るMFが静葉か、
      あるいは、MFにコンバートさせた反町位しか居らんくなってしまうしのう……アリスさんさえ、もう少しまともじゃったら)」

アリスさん「(! 今、私が貶められた気がした……! 世界の悪意にッ、またしても苛められた……!!)」


101 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:22:59 ID:???
〜特別フェイズ−練習フェイズの説明−〜

――そうしている内に、午前の練習の半分が終わった。
僅かな休憩の後は、各々が自らメニューを組んで行う自由練習の時間となる。
鈴仙は魔界のスーパーで売っていたスポーツドリンクを飲みながらベンチで休んでいると、
書類を持った霞が説明にやって来た。

霞「鈴仙さま。今から練習フェイズの練習について説明させて頂きますが、よろしいでしょうか?」

鈴仙「――あ。うん。まあ……良いけど。練習フェイズって何」

霞「はいありがとうございます! それでは、まずは基本から説明しますが。
  今から約一カ月間の魔界生活中、練習は、
    @「自分の能力を上げる個人練習」
    A「仲間の練習を補助する」
    B「仲間に練習を補助してもらう」
    C「仲間と一緒に練習する」
  の4つに分類をされます。本スレのジャパンカップとか、アジア予選前の練習とかと一緒なシステムですね」

鈴仙「いや、ジャパンカップとかアジア予選とか。そもそも本スレって何」

102 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:25:42 ID:???

霞「ご心配なく。内容に関しても、本スレと大体一緒ですから。
   @「自分の能力を上げる個人練習」では、
     これまで鈴仙さまがブラジルでやって来たように、好きな能力値を一つ選んで、カード1枚で判定をして貰います。
     成長度合いも一緒ですが、一個だけ新ルールを追加してますよ。
     それは、【練習に失敗した場合、失敗した分野が成功するまで、判定の補正が+1ずつ増えていく】です!
     鈴仙さまの能力値現状でも正直かなり高いので、個人練習の成功率は低く、
     @は敬遠されがちかな? と思い追加しました。     

   A「仲間の練習を補助する」。
     これは、仲間の誰か1名を選ぶ必要があります。そして、選んだ仲間が希望するフラグについて、
     習得や回収を目指します。具体的には、ダイスを2個振ります。
     ダイスを2個振って行った結果、10に達した場合はフラグを習得。20に達した場合はフラグを回収となります。
     どの仲間がどのフラグを習得、回収したいかはそれぞれ決まっていますが。
     鈴仙さまは、自由行動の選択等によって、その希望を変えたり増やしたりする事が出来ます!

   B「仲間に練習を補助してもらう」
     これは、鈴仙さまの必殺技やスキルのフラグを習得・回収したい場合に使います。
     基本的にはAの鈴仙さまバージョンみたいな感じで、ダイスを2個振って判定します。
     特別な事としましては、鈴仙さまの場合新たに習得したいフラグを自由に選択できる点。
     補助して貰う仲間によっては、その仲間由来の能力やスキル、コンビプレイを習得できる!
     ……かもしれない。という点があります。

   C「仲間と一緒に練習する」
     これは@とAの折衷版と考えてください。鈴仙さまは個人の能力値を上げつつ、
     仲間の方のフラグ習得・回収も同時に行えます!
     ……ただし、どっちも同時に行いますので、それぞれの効果は@とAよりも一段階落ちます。
     伸びやすい能力値を伸ばしつつ、もう少しで回収になるフラグを鍛える場合とかは役立ちますね」

103 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:27:37 ID:???
鈴仙「メタメタしいけれど、何がどうなのかはよく分かったわ……」

霞「それは良かったです。それじゃあ最後に、これをお渡ししますね」

有無を言わさぬ霞のマシンガントークに鈴仙は反論を避け、ひとしきりを聞き終えると、
彼女は鈴仙に一枚の紙を渡してくれた。

霞「さっきAで、どの仲間がどのフラグを習得、回収したいかはそれぞれ決まっています……と、言いましたが。
  これは、現状での大まかな指針を示すペーパーになります。
  次のスレからテンプレにでも入れておきますから、確認してみて下さいね」

その紙には、以下のとおり書いてあった。


104 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:31:30 ID:???
選手名   限界に達している分野     本人が次に鍛えようとしている物    備考
反町     パス                パスカット               オータムスカイラブは成長の余地あり
星                         パス
佳歩                        タックル

パチュリー                    パス
アリスさん                    ドリブル                 メンタルに難あり
静葉                        パスカット               オータムスカイラブは成長の余地あり
てゐ     パス                タックル                鈴仙とのコンビプレイフラグあり

慧音                        ブロック
お燐     タックル              シュート
穣子     ブロック              タックル                  鈴仙とのコンビプレイフラグあり
ナズーリン                    パスカット
つかさ                       ブロック

さとり    セーブ力             (※備考)                  想起セービングは成長の余地あり
にとり                       競り合い

105 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:33:15 ID:???
霞「……さて。これで今度こそ、私からの説明は以上です。
  他にも判らない事、教えて欲しい事があれば、気軽にコメントして下さいね。それではっ」

タタタタタタッ……

鈴仙「あ、行っちゃった……」

霞は結局、ひとしきり説明だけして去って行ってしまった。
鈴仙は霞の言っていた言葉の半分も理解できなかったのだが、
それについて反論してはいけない空気をひしひしと感じたため、敢えて追及は避けて、
早速今日の自由練習をどう過ごすかについて、思いを馳せるのだった。

106 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:35:37 ID:9Fc0UhjY
〜魔界生活3日目 練習フェイズ〜

−能力値の伸び具合−
もう上がらない:なし
とても上がりにくい:ドリブル(56)、シュート(56)
上がりにくい:パス(55)、競り合い(54)
普通:タックル(53)、パスカット(53)
上がりやすい:なし
とても上がりやすい:ブロック(47)

−所持中のフラグ−
ドリブル(15/20)、シュート(10/20)、タックル(10/20)、
スキル・アリスさん操作(特殊)、てゐとのコンビプレイ(ワンツー)(10/20)

A:個人練習をする。
  能力値を一つに絞って練習を行います。フラグの習得・回収はできません。
  今回失敗した場合、次に同じ分野で成功するまで、補正+1が発生します。

B:仲間の練習を補助する。
  仲間の練習を手伝います。仲間の能力については、フラグを習得・回収していく形となります。
  どのフラグを習得・回収していくかは仲間の意向が優先されます。
 
C:仲間に練習を補助してもらう。
  仲間に自分の練習を見て貰います。自分のフラグの習得・回収を行う事ができます。
  補助して貰う仲間によっては、特殊なスキルや技が身につく……かも。

D:仲間と一緒に練習する。
  仲間と一緒に練習します。AとBを複合した形となり、効果はそれぞれ単独よりも劣りますが、
  場合によっては、一挙に成果を挙げる事ができます。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

107 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 01:40:28 ID:???
……と、言ったところで今日はここまでにします。

108 :森崎名無しさん:2018/02/20(火) 01:46:22 ID:XvNPhBs2
B

109 :森崎名無しさん:2018/02/20(火) 04:47:37 ID:gXihxgnw
B

110 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 22:12:57 ID:fAQ/0sXg
B:仲間の練習を補助する。

鈴仙「(そうね……。私自身の練習はそこそこに、今は仲間の練習を補助するのに回ろうかしら)」

鈴仙は霞から貰った紙(>>104)を見ながら、誰の練習を補助しようか考えた。

−リトルウイングズ メンバー一覧−
FW:(鈴仙)、反町、星、佳歩
MF:パチュリー、アリスさん、静葉、てゐ
DF:慧音、お燐、穣子、ナズーリン、つかさ
GK:さとり、にとり


★上記のメンバー一覧から、誘いたいキャラを【1名】選択して下さい★
(分かるように名前を記載してコメントして下さい 例:佳歩 てゐ …等 ”因幡”とか”秋”とか、誰なのか特定できないのはダメです)
 ※鈴仙(自分自身)、霞、コーチ等スタッフは選択不可とします。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

111 :森崎名無しさん:2018/02/20(火) 22:14:27 ID:lLgebKZY
慧音

112 :森崎名無しさん:2018/02/20(火) 22:22:23 ID:bU9U8UFw
慧音

113 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 22:34:09 ID:fAQ/0sXg
>慧音

鈴仙「やっぱり慧音さんね。イタリアで急成長したみたいだけど、
    昨日の紅白戦にしても、まだまだ鍛え足りない! ……って感じだったし」

慧音「全く図星だな。私も、単純になったものだ……」

鈴仙「って、い、居たっ!? 勝手な事言ってすみませーーーんっ!?」

慧音「いやいや、全然気にしていないぞ。むしろ実は、私自身も手を貸して欲しいと思っていたんだよ。
    このチームのディフェンスラインを取り仕切るに、私はまだまだ未熟だからな……」

鈴仙「慧音さん。私ならタックルでもブロックでも御役に立てますよ! ドンと来いです!」

慧音「ああ、助かる。……それでは、シュートを撃ってくれないか、鈴仙。
    やはり私自身、ブロックの大技が無い事を弱点と感じているんだ。
    ハイレベルのシュートを受けて、能力を開花させたい」


114 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 22:36:42 ID:fAQ/0sXg
鈴仙「了解です! んじゃ、ちゃっちゃと始めましょうか」

慧音の意向を汲み、鈴仙は彼女のブロック練習に小一時間程付き合う事にした。

先着1名様で、

★慧音のブロック練習→(! dice+! dice)=★

と書き込んでください。数値の合計が経験点にプラスされます。(現在0/20ポイント)

*合計点が10ポイントを超えた場合、慧音はフラグを習得。20ポイントを超えた場合、慧音はフラグを回収します。

115 :森崎名無しさん:2018/02/20(火) 22:46:45 ID:???
★慧音のブロック練習→( 4 + 2 )=★

116 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 23:10:18 ID:fAQ/0sXg
★慧音のブロック練習→( 4 + 2 )=6★
→6ポイント上昇!

鈴仙「でりゃっ、『マインドエクスプロージョン』!」

慧音「なんの、『三種の神器……っ、間に合わないか!」

鈴仙「まだまだ! お次は……『マインドスパークルマイン』ッ!」

慧音「(――やはり感じる。一流クラスのシュートが相手では、私のブロックは力不足だと……!
     だがやはり、一朝一夕での変化は望めないか)」

慧音は鈴仙のシュートを受けて、自分が目指すべき水準を改めて確実にイメージする事に成功した。
しかし同時に、自分がその水準に達するまでにはまだまだ時間がかかると実感していた。

*慧音のブロック経験点が6ポイント上昇しました。0→6/20(*10ポイントでフラグ習得)

117 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/20(火) 23:20:16 ID:fAQ/0sXg
〜魔界生活3日目 自由行動フェイズ〜

予定通り練習は午前で終了し、一同はサッカーコートから屋敷に戻って昼食を取る。
(今日の当番はにとりで、キュウリで出来た さまぁ〜ず風パスタ をたらふく食わされる羽目になった)
そこから先は自由行動という事で、仲間達は思い思いに時間を過ごしている。

鈴仙「(練習試合は確か11日目だったから……まだ一週間くらいは余裕があるのよね。
     折角だから、視えないにしても魔界の素敵な観光スポットの空気を肌で感じたい所だけど……何、しようかな)」

そして鈴仙もまた、爽やかな風を感じる黄昏時(魔界の空は赤いため、昼は常に黄昏時だ)をどう過ごそうか考えていた。

A:一人で周囲を散歩してみる。(更に判定)
  屋敷の中や魔界地方都市内を歩き回ります。ランダムで誰かと接触します。
B:仲間達と遊ぶ。(更に選択)
  チームメイトを何人か(3名まで)誘って遊びます。
  仲間と親密になれたり、仲間の成長方針についてアドバイスできます。
C:仲間の一人を呼んで遊ぶ。(更に選択)
  チームメイトを1名誘って遊びます。
  集団で遊ぶ場合よりもより親密になれたり、成長方針について込み入った話ができます。
D:皆で遊べるイベントを計画してみる。(更に分岐)
  チームメイト全員で遊べるイベントを計画します。実際に遊ぶのは次の日の自由行動フェイズとなります。
  二回分の行動が必要となる分、チームメイト全体と親密になれるチャンスがあります。
E:個人練習をする。(更に分岐)
  個人練習をします。効果や効率は昼の練習より悪いです。

<以下、ショートカットキー>(選択肢一発で目当てのイベントに飛ぶ為の便利機能です)
F:アリスさんのメンタル不調について考える。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

※最初のチュートリアル版から、一部仕様をチェンジしました。
 (全体の行動方針を決定→B・Cの場合は、一緒に遊ぶ仲間を決定…としました。また、Bで一緒に遊べる仲間を3人までに増やしました)

118 :森崎名無しさん:2018/02/20(火) 23:29:14 ID:gXihxgnw


Cで慧音先生にでも相談しようかと思ったが一旦これで行動方針決めてみようか

119 :森崎名無しさん:2018/02/20(火) 23:34:08 ID:iEw/gzXM
F

120 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/21(水) 00:04:02 ID:hlDwk5Kg
F:アリスさんのメンタル不調について考える。

鈴仙「(とにもかくにも、まずはアリスさんよねぇ……)」

新チーム一番の問題。それはやはり、アリスさんの精神的な不安定さによるものだった。
アリスさんはチームでもトップクラスの総合力を誇るほか、ドリブルでは他の追随を許さず。
それ以外の分野でも、例えばパスカットはチーム内トップの実力者だし、パスも静葉並の精度はある。
タックルについてもそこそこの実力がある為、ボランチに置いても充分頼れる上、
いざという時はそこそこ強力なミドルシュートもある……と、まさしく理想的なMFなのだが、
その長所を台無しにしてしまわないまでに、メンタルが不安定である。

鈴仙「(紅白戦の時は、特にひどかったわ。パスや遅攻が有効な時でも、勝手にドリブルしようとするし……)」

アリスさんはボールくんの声に惹かれて、勝手にドリブルしたり勝手にシュートしたりと、到底司令塔は任せられない。
にも関わらず、司令塔向きの能力を持っているのが更に悩ましい。

鈴仙「(パチュリーさんが言うには、このままアリスさんの繊細なメンタルを磨けば、
     まさしく天才的な選手に――ファンタジスタに覚醒できるとは言ってたけれど。
     それにしたって、アリスさんも辛そうだし。ファンタジスタになる前に、セーヌ川にでも飛び込みかねないわ)」

――鈴仙の腹の内はもう決まっていた。誰か仲間に相談して、その仲間と共に、アリスさんのメンタル不調を改善させる。
昨日は一人で行ったから失敗したが、頼れる仲間がいればきっと、いい結果につながる筈だ。

鈴仙「(とはいえ。一体誰が良いのかしらねぇ……。
    慧音さん辺りは安定しそうだけど、アリスさんって先生ってワードに敏感そうだし。
    他にもさとりさんんとか、霞とか、色々考えられるけど……どれも皆、一長一短な気がする)」

鈴仙は誰を誘ってアリスさんに対応すべきか、色々と思いを馳せてみる事にした。
どの仲間も、それぞれに個性はある。それにより、ハイリスクハイリターンか、あるいはその逆か。

鈴仙「(どれが正解、って言うよりは。アリスさんと誰との組み合わせが面白そう……失礼。良さそうか。
     そんな位で、気楽に考えてみようかしら……)」

121 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/21(水) 00:06:16 ID:hlDwk5Kg
A:慧音に相談してみる。
   長所…大人なだけあって冷静。メンタル不調な子どもの面倒を見た経験もある。高確率で一定の効果が望める。
   短所…先生特有の正論がアリスさんのメンタルを突く恐れあり。”先生”という概念がアリスさんにとってトラウマ?

B:さとりに相談してみる。
   長所…心を読みつつ、精神医学にも精通している。上手く行った場合の効果は最大で、失敗率も低め。
   短所…アリスさんの心の闇が深すぎる場合、逆にさとりが地獄に落ちる危険性。後低確率でアリスさんのトラウマが爆発する。

C:霞に相談してみる。
   長所…高精度のプロファイリングで鈴仙のカウンセルをサポート。成功した場合、アリスさんは鈴仙に惚れる!
   短所…行き過ぎた行動力の結果、アリスさんのトラウマ暴露会に発展する事がある。ややハイリスクハイリターン。

D:にとりに相談してみる。
   長所…キテレツなメカと科学パワーでアリスさんの悩みをスッキリ解消!(効果があるとは言ってない)
   短所…たまに爆発する。ただ、爆発するだけでメンタルは傷つけないので、ある意味ローリスク?

E:パチュリーに相談してみる。
   長所…元々アリスさんとパチュリーは魔女仲間。気が合う友人同士上手く行きやすい?
   短所…パチュリーもパチュリーでアレな為、間に立つ鈴仙の寿命がストレスでマッハ。

F:星に相談してみる。
   長所…仏パワー!で物事が穏やかに進む。ローリターンだが、失敗率が一番低い選択肢。
   短所…運悪く失敗した場合アリスさんがカルト宗教にハマリ、余計に拗らせてしまう可能性アリ。成功時効果もやや薄い

G:他の仲間に相談してみる。
   (仲間の名前と相談方法を自由に書いてみてください。内容によっては高い効果が表れるかも?)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

122 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 00:12:25 ID:zuPxk9k2
A

123 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 00:13:29 ID:jkOYFtlU
G てゐ てゐの長年の経験といい感じの前向き思考
そして幸運でアリスさんの悩みを吹き飛ばして、友情パワー(+13)を築こう!

124 :123:2018/02/21(水) 00:20:41 ID:jkOYFtlU
すみません、Aに変更をお願いいたします

125 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 00:47:32 ID:???
G 反町
言いたいことも言えなかった自分にサヨナラ!リア充になる方法を伝授してもらう
短所 アリスさんと反町が仲良くなった結果、静葉さんにナイスボートされる可能性が

とか考えたけどもう決まってましたね

126 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/21(水) 01:36:41 ID:hlDwk5Kg
>>123
変更了解です。確かにてゐって、この中じゃ地味に最年長な気がしますね…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A:慧音に相談してみる。

鈴仙「(さとりさんは何か怪しいし、霞は何か怖いし、にとりは勝手に爆発しそうだし。……うん。悩むまでも無かったわね)」

――誰に相談すべきかは、消去法で明らかだった。
鈴仙は自室を出ると、そのまま廊下を進んですぐ隣、2号室の襖を開けて慧音を呼び出した。
そして、人気の無いのを見計らって、玄関付近の談話スペースでこれまでの経緯を打ち明ける。

慧音「――うん。確かにアリスさんの精神状態については、私も心配だった。
    しかし、鈴仙の相談を以てしても問題が進まない程拗らせているとはな……」

鈴仙「もう慧音さんしか居ないんです。このチームでは一番大人ですし、なんというか、常識人ですし……」

慧音「ありがたいが、買いかぶり過ぎだよ。てゐなんかは、ああ見えて一番割り切れているしな。
    それと、反町君あたりは私も関心しているんだ。あの年で、ああも落ち着いた子は……。
    ――と、済まない。話が逸れてしまったか」

慧音は恥ずかしそうに頭を掻きながら、しかし教育者らしい、凛とした表情を見せる。
勿論普段から彼女は冷静沈着なディフェンスのまとめ役ではあるのだが、それとは少し違う、
「大人」としての理知を感じさせ、つられた鈴仙も少しだけ恐縮した気持ちになる。

慧音「アリスさんの件、私も話をしてみるよ。これまで余り深い付き合いも無かったし、
    私自身、どちらかと言うと不器用な性格だ。だから、上手く行くとは約束できない。
    しかしそれでも、……全力を尽くしてみたいと思う」

謙虚に話す慧音の横顔は、言葉とは裏腹に、とても頼り甲斐があった。
そして――。

127 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/21(水) 01:38:49 ID:hlDwk5Kg
***

鈴仙「さて、アリスさん。昨日の続きなんだけど……」

アリスさん「!?!?!?! わ、私に……悩みなんてないわよっ!?」

慧音「まあまあ。そんなに慌てなくても良いんだぞ? 悩み相談だなんて大仰な物じゃない。
    私は単に、アリスさんと親交を深めたいと思っただけさ」

アリスさん「……ほ、ホントかしら……???」

鈴仙「ホントだってば! ね、良いじゃんアリスさん。おゆはんまでで良いからさぁ」

鈴仙は首尾よくアリスさんに声を掛け、再び件の相談室(鈴仙がそう名付けたAVルーム風の部屋)に連れていく。
しかし、今度は慧音も一緒である。鈴仙としては最初、アリスさんが慧音という比較的親交の薄い者と話す事を
嫌がるのでは、と思ったが。その辺りは慧音は上手だった。柔和な笑みで、アリスさんの緊張を解いてから、
ごく自然に鈴仙との三人で話をする……という空気を作り出す。

鈴仙「(ここまでは完璧ね。……やっぱり、慧音さんに声をかけてよかったなぁ)」

アリスさん「鈴仙と、先生と、私で三人。――こ、これはもしかして……三者面談!?」

鈴仙「(――と、思ったけど。先生繋がりでアリスさんのトラウマが刺激されかねないって言うリスクはあるっぽいわね……)」

慧音「(怯えた眼の子どもを看るのは初めてでは無い。しかし……彼女を、子どもと一緒にしても良いものか。
     最初は良かったが、たまに私に対しても、敵意の籠った視線を向けられてるような気がするし。
     ふむ。これはどう切り出すべきか……)」

とはいえ、そこから一筋縄ではいかないのがアリスさんである。
鈴仙と慧音もその辺りは心得ては居るが、しかし心得たところで打つ手が見つかる訳では無い。
暫くの間は雑談でお茶を濁しながら、二人は少しずつ、アリスさんの心の闇に手を触れていくのだが……。

128 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/21(水) 01:40:19 ID:hlDwk5Kg
先着2名様で、

★慧音→相談スキル 8+! card+(鈴仙のアシスト+2) = ★
★アリスさん→心の闇 10+! card(! dice) = ★

と引いてください。カードやダイスの結果で分岐します。

【慧音の相談】−【アリスさんの心の闇】
≧5→アリスさん、慧音先生の指導の下生まれ変わる!?
≧2→アリスさん、慧音の熱意に打たれて更生(?)する!
=−1〜1→アリスさん、慧音に心を開く。
≦−2→アリスさん、錯乱しつつも慧音に少しだけ心を開く。
≦−5→アリスさん、国語の時間に自作ポエムを先生に勝手に朗読された記憶が蘇り倒れる。
【補足・補正・備考】
慧音のマークがダイヤで「冷静な指導(+2、アリスさんのマイナス補正無効)」が発動します。
慧音のマークがハートで「熱血な指導(+4)」が発動します。
慧音のマークがクラブで「正論(−2)」が発動します。
アリスさんのマークがクラブで「無理な強がり(−3)」が発動します。
アリスさんの数字が偶数の場合「先生へのトラウマ」が発動し、(! dice)の分マイナス補正が発生します。

129 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/21(水) 01:46:36 ID:???
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
>>125
グレートティーチャーソリマチも確かに良かったですね…。
静葉さんの武器はカッターナイフだから精々失血死で済むので大丈夫です(大丈夫じゃない)


130 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 01:57:52 ID:???
★慧音→相談スキル 8+ ハート9 +(鈴仙のアシスト+2) = ★
乙なのです

131 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 02:03:06 ID:???
★アリスさん→心の闇 10+ ダイヤ26 ) = ★

132 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/21(水) 02:05:57 ID:???
今さらですが、アリスさん側と慧音側で数値の大小を勝負しているのですから、
アリスさん側の補正はマイナスでは無くプラスでしたね…この辺りは結果にして修正します(汗)

133 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 06:24:23 ID:???
乙でした
23と18でギリギリ最良の結果か?

134 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 13:11:38 ID:???
これでアリスさんもわたモテの今のもこっちと同じぐらいの友達を増やせる下地が出来たかな?

135 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 19:05:01 ID:???
もこっちぐらいモテたら逆にみんながアリスさん奪い合ってチームが崩壊するわ!

136 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 22:20:01 ID:???
アリスさんの先生へのトラウマが凄い

二人組を作るといつも先生と組むアリスさん

アリスさんの文才を知ってもらってみんなと打ち解けてもらおう(ポエム朗読)

アリスさん登校拒否。みんなに応援してもらおう(寄せ書き事件)

みたいなのがあったんですかね

137 :森崎名無しさん:2018/02/21(水) 23:36:49 ID:???
わたモテのもこっちというか、
登校拒否の理由と寄せ書きの件がローゼンメイデンのJUM君みたいな事になってるな

138 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/22(木) 00:25:29 ID:???
すみません、今日は更新をお休みします。
>>130
乙ありがとうございます!
>>133
乙ありがとうございました。最良の結果になりましたね。
アリスさんに割くべき時間を他の仲間に費やす事も可能になりました。
>>134
あんまりもこっち知らないんですけど、本来的にはさとりとかパチュリーの方が近い感じですね…
>>135
アリスさんハーレムは遠い夢ですね…
>>136
ぶっちゃけアリスさんの学校ネタはその場の勢いで書いてますが、
こうして書き出すと後付け的にストーリーが出来そうですね…
ポエム朗読と寄せ書き事件の間にはプロレスごっことか挟まりそうです。

139 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/22(木) 00:27:16 ID:???
>>137
ぶっちゃけ、かなりパク…リスペクトしてます(爆)

140 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/23(金) 03:26:49 ID:???
書きあがらなかったので、今日も更新をお休みします(汗)
明日は更新できると思います。



141 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/24(土) 00:00:44 ID:???
★慧音→相談スキル 8+ ハート9 +(鈴仙のアシスト+2) +(熱血な指導+4)=23★
★アリスさん→心の闇 10+ ダイヤ2 ( 6 )+(先生へのトラウマ+6)=18★
≧5→アリスさん、慧音先生の指導の下生まれ変わる!?

慧音「いいかアリスさん。人という字はだな。棒と棒とが寄り添って……」

慧音の説得は、やはり職業柄というべきか、最初は諭すような形で始まった。

アリスさん「大人はいつも卑怯だ。いつも安全な場所から、いつも綺麗な言葉で、私たちを戦場に送り込むんだ……」

そしてアリスさんは何故か、切れたナイフのようにとがってた。
恐らく”先生”という概念に対して強度のトラウマがあるのだろう、中々心を開こうとせず、
むしろ鈴仙の時よりも強固な反発(反抗期的な意味で)を見せた。

鈴仙「(うーん。こりゃあ失敗だったかしら……)」

一行に好転しない状況に、鈴仙も諦め顔。慧音が懸命にアリスさんに悩みを相談するよう求める程、
アリスさんは自分という名の殻に閉じこもる。まさしく、引きこもりの生徒の家の前で門前払いされる先生状態だ。
――しかし、慧音の熱意は、これまでアリスさんの心を開けなかった先生の比ではない。

慧音「アリスさん。何度でも言うぞ。困った事があれば、先生が力になってあげるからな!」

慧音はアリスさんの拒絶を聞いてもなお、頑として動かず、あくまでも熱血に暖かい言葉を掛け続ける。
しかし、この程度の情に流されるようでは、アリスさんは今ごろここまでこじれていない。

アリスさん「な、なによぉ……?? 先生に何がわかるって言うのよぉ……!?!?!
       どーせ私の面倒を見てるのも、教育委員会に言わたからなんでしょう!?!?」

鈴仙「(教育委員会ってなんだろう……)」


142 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/24(土) 00:02:50 ID:???

いつも通り不可解なアリスさんの言動を聞いて手ごたえの無さを感じた鈴仙は、
慧音に対し、そろそろ話を切り上げてはどうかと促そうとするのだが。
……ここで、慧音先生は聖職者として信じられぬ行動に出る。

慧音「ハリケーンミキサーーーーッ!」

ドドドドドッ、グワッキーーーーンッ!!

アリスさん「ほ、ほんぎゃーーーー!?」

――慧音は瞬間的にニョキリと角を生やし、そのまま猛ダッシュでアリスさんに突進。
きりもみ状に上空へとふっとばしてしまう。……誰がどう見ても体罰だった。

鈴仙「な、なにやってるんですか慧音さんっ!? 体罰にうるさい今のご時世。
   ちょっと叩くとかでも問題なのに、超人強度1000万パワーはまずいですよ!?
   教員免許剥奪不可避ですよっ!?!?!」

鈴仙は理知的な慧音の蛮行に驚愕し、強い口調で詰る。これでは話し合いは失敗、というどころではない。
逆にアリスさんの先生へのトラウマは更に加速してしまったのではないか。
いや、それだけならまだいい。下手をすれば廃人状態に――とまで考えたその時。

アリス「……今ので目が覚めたわ。ありがとう、慧音」

鈴仙「(……!? アリスさんから”さん”の表記が消えた……!?)」

……鈴仙の目の前で、奇跡が起きた。

143 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/24(土) 00:04:12 ID:???
傷一つ無くむくりと起き上がったアリスさん――いやアリスは、
慧音に軽く礼を言うと、落ち着いた様子で再び向き直った。

アリス「私は……その。自分で言うのも何だけど、人一倍プライドが高かった。
    それで、悩んでいても、誰にも相談できずに困っている内に……世界が、歪んで来たの。
    周囲の誰もが自分に悪意を振りまいているような、そんな錯覚に陥って……そこから先は、
    出来ればあまり、思い出したくないわね……」

鈴仙「え? え? え?? アリスさんが……いやアリスが、普通にしゃべってる……?
   慧音さん。一体どんな魔法を使ったんですか……!?」

アリスの豹変に驚く鈴仙を尻目に、慧音はこの結果が予測済みだと言った表情で頷く。

慧音「話を聞いていて思った。アリスさん……いやアリスは、きっかけが欲しかったんだ、って。
   多分、これまでの皆はアリスを腫れ物扱いして気を遣う一方、
   彼女の奥底まで突っ込んでいく事を放棄していたんじゃないかと思うんだ。
   だから――少々荒療治となるが、肉体言語で語らせて貰った。
   私が何を言いたかったか、よくわかっただろう、アリス?」

アリス「ええ。……周囲は思うよりも、私に悪意を振りまいてはいないんだって。
    何が起きても、私を受け止めてくれる人は居る筈だから信じて、って。
    言葉にすると陳腐だけど。だけど大事な事を、誰よりも分かりやすく教えてくれたわ……」

鈴仙「(私には、ただの暴力にしか見えなかったけどね……)」

アリスさん……いやアリスに常識が戻った喜びよりも、慧音の常識人度に対する一抹の不安が勝ちそうになるが……。
そこはぐっとこらえて、鈴仙もアリスに暖かく声を掛ける。

鈴仙「――さ。アリス! 何はともあれこれでスッキリしたでしょ。
    だったら言ってみなさいよ。あんたがこれまで悩んでいた事をさ!」

アリス「え、ええ……そうね。そうなる、わよね……」

144 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/24(土) 00:06:16 ID:???
それに対してアリスは少しだけ恥ずかしそうに顔を赤らめ、もじもじと指をいじりながら、言いたい事を言おうとして口ごもる。
これがアリスじゃなくてこれまでのアリスさんだったら今頃、ぐるぐる目で頭を掻きむしりながら、
!とか!?を多用しいちいち喧しく騒ぐであろうことを考えれば、恐ろしいまでの豹変だった。

アリス「思えば、私がここまで孤独に狂わされたきっかけ。
    それは……単に、トモダチが欲しいと思ったこと。本当に、それだけだった」

それから、アリスは鈴仙と慧音にひっそりと教えてくれた。
全幻想郷選抜大会が開かれる数か月前、魔理沙が森崎と出会い、
魔法の研究を一時停止してまでサッカーに明け暮れるようになってから、一人で過ごす時間が多くなったこと。
最初は自律人形の研究が捗ると思って気にならなかったが、次第に孤独が自分の心を蝕んでいったこと。
そしていつの間にか、安いプライドと焦燥感だけが積み重なり、自分自身を見失ってしまったこと。

アリス「……もっとも、狂ってしまった事は、決して悪い事ばかりじゃなかったわ。
    これまでは見えなかったものが見えるようになったお蔭で、サッカーのセンスは研ぎ澄まされたもの。
    逆に今は、何も聞こえないんだけどね。さっきまでは、ボールくんの声が聞こえてたんだけど」

慧音「私は別に、君のその繊細な感性までは否定していないつもりだ。
    今は心を落ち着かせる事を第一に考えて、それから。また少しずつ感性は取り戻していけば良いさ」

アリス「そうね。私達には限られたとは言え、時間がある。これまでの自分では決して得る事の出来なかった技術。
     これだけは、いいとこ取りをするのが合理的だもの」

合理的という、非合理の塊だったアリスさんからは考えられない価値観が示されたところで、
慧音先生による面談は一旦打ち切りとなった。
部屋を出て、慧音に一旦別れを告げたところで――アリスは鈴仙に対して、顔を赤らめて、

アリス「鈴仙。……今まで悪かったわね。本当に迷惑をかけたわ。もっとも、許して貰えればそれで済むとか、
     そんな話じゃあないんだけれど。その上で、一つ、お願いしてもいいかしら。
     ――私の、その。トモダチになって欲しいな、って……こと、なんだけど」

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0ch BBS 2007-01-24