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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
[652]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 17:08:18 ID:??? >ハート→トトにセンタリングを上げた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ダニエラ「あう!?」 ポジション的にトトのマーカーだったダニエラとアレッサンドロは、GKアントニオの指示で ランピオンを相手に競る体勢を取りつつも、万が一の場合にトトをケアするつもりでいた。 この辺りはイタリアDFの責任感と警戒心の賜物である。 そして実際にランピオンがPA内に入り、彼等は位置取り調整の為そちらへ意識の大半を向けた。 それはホンの僅か 刹那の時間と言えたが、振り返り トトの姿を確認しようとして彼等は絶句する。 まるで幽霊のようにトトの姿は消え失せていたのだ。 ダニエラ達がトトを見失う直前、フィッツウォルタの狙いは タイミングも含めて完全にトトと繋がっていた。 クルッ・・・! トト(今だ、来たまえ!) フィッツウォルタ(いいタイミングだ。) スパアァァァァァン!!! アレッサンドロ「こいつ、一瞬目を離した隙を!?」 ダニエラ「バカな!」
[653]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 17:10:05 ID:??? 実況「さあフィッツウォルタくんのセンタリングが上がった! さあ出るかロケットヘッ・・・っと、このパスは違うぞ!? ニアのランピオンくんを飛び越えてファーサイドに流れていく!」 フィリッポ「ゲゲッ!」 アントニオ「心配無用!」 絶対的なエース、前半にゴール寸前の場面を作ったランピオンへのパス・・・ それだけを想定していたミランDFは、意外なラストパスに慌てふためいた。 しかもトトは一瞬でダニエラとアレッサンドロを振り切っており、防げるDFは誰も居ない。 GKのアントニオも虚を突かれたのだが、彼はロケットヘッドでなければ止められる自信があった為、 DFに比べて冷静にポジション調整をする事が可能であった。 アントニオ「抜かせるかー!!!」 トト(へぇ、良い反応じゃないか。) アントニオは素早く飛び出してシュートコースを塞ぎに行く・・・が。 だがしかし、トトの表情からは幾分も余裕が失われていなかった。
[654]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 17:11:11 ID:??? 先着で ★生粋のストライカー?→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ10以上→アントニオの闘魂ロケットが火を噴いた。 ダイヤ9以下、ハート→ファルコーニがPK覚悟で後ろからタックルに行っていた。 スペード、クラブ→残念、アントニオは呆気なく避けられた。 JOKER→トトが惜しげもなく最終奥義を出しやがった。
[655]森崎名無しさん:2010/12/24(金) 17:14:24 ID:??? ★生粋のストライカー?→ スペードJ
[656]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 18:12:51 ID:??? >スペード、クラブ→残念、アントニオは呆気なく避けられた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― トト「しかし残念ながらキミは顔が悪い。」 トンッッッッ!!! アントニオ「なにぃっ!?」 アントニオがシュートコースを塞ぎきるよりも早く、トトは爪先でボールを蹴りこんでいた。 非常に小さい予備動作で放たれたそのシュートは、アントニオの大きな身体を避ける、 呆気なくゴールに吸い込まれていった。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! ミラン 0−1 ローマ
[657]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 18:13:55 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 実況「決まったぁぁぁぁぁ!! 後半開始僅か5分、ローマが先取点を上げました! 決めたのは後半から入ったサルバトーレ・ビアンキ、若干15歳! DFの隙を突いて見事に裏へ抜け出し、冷静に決めました!!」 観客「ゲェェェェッ!!」「ランピオンじゃない奴に決められただと!?」「誰だアイツは!」 観客席のミランサポーターによる悲鳴がスタジアムを劈(つんざ)く。 膠着していた試合が動き出し、ミランのチャンスが訪れると思った矢先、 それから2、3分もせずに ローマから逆に先制点を奪われるとは思っていなかったのだろう。 ダーーー! ゴールを決めたトトはそのままガッツポーズで観客席に走って行った。 そしてコーナーフラッグでポーズを決め、両腕を上げて歓声に酔っていた。 トト(さあ、ボクのゴールを讃えたまえ! 遠慮する事はない、甘美なる称賛を! それこそがボクの活力!) ミランのホームスタジアムなので当然ブーイングの方が圧倒的に多かった。 しかしトトはそれを気にした様子も気付いた様子も無く、ひたすら自らのゴールをアピールしていた。
[658]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 18:14:57 ID:??? あまりのアピールっぷりにフィオレンティーナ選手達は呆れ気味だった。 だがその中には、このトトのプレイに脅威を感じている者もいた。 バティンのバティゴールやブンナークのアトミックショットのようなインパクトはない、 一見地味に見えてしまうこのビアンキのゴールシーンに。 先着で ★その選手は→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ→中山さん ハート→ミュラー スペード、クラブ→新田 JOKER→ブンナーク。 あれ、お前いつの間に戻った?
[659]森崎名無しさん:2010/12/24(金) 18:21:05 ID:??? ★その選手は→ スペード4
[660]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:06:08 ID:??? >スペード→新田 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ダラピッコラ「ハハッ、何だろうなあの全力アピール。」 レントゥルス「そりゃもう嬉しいんだろうねぇー、まだ15歳だもん。 もしかしてプリマのデビュー戦なんじゃない?」 ダラピッコラとレントゥルスはトトの事を微笑ましく見ていたが。 その隣では冷や汗を掻いている選手がいた・・・新田である。 中山「どうした新田? 顔が強張っているが・・・。」 新田「あ・・・だ、大丈夫です。 それよりアイツ・・・ビアンキとか言いましたっけ。 アイツとんでもない奴かも知れませんよ、マグレなのかも知れないですけど・・・。」 同じくFWである新田は、今トトがやって見せたプレイに脅威を感じているようだった。 それが何なのか、当然三杉は気になった。 また他の選手達も首を傾げている。 彼等にとって、今のビアンキのプレイは1対1を上手く決めただけにしか見えていなかった。 三杉「・・・何故そう思う?」
[661]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:07:11 ID:??? 新田「えっと・・・アイツのシュートはトーキックだったんです。 皆は多分そうそう使わないと思うけど、 小さい予備動作で強いシュートを撃てる代わりに、コントロールが難しいのは知っていますよね?」 マルコ「え・・・うん、確かにそう言われてるよね。」 新田「あんなスピードで走り込んでいて、尚且つGKがちゃんと飛び出して来ている状況・・・ それなのにほとんど予備動作もなく、正確にゴールを狙えるのは尋常じゃありません。 今のがマグレじゃないとしたら、あいつのキック技術はメチャメチャ高いですよ。」 この新田の言葉には同じFWのポジションとしての説得力があり、聞き流し難いものだった。 彼の言葉を鵜呑み出来るとしたら、ビアンキは1対1に相当強い事が窺えるのであった。 中山「だが、うちのGKはラムカーネだ。 奴が今のを自在に使えるとしても・・・ 前半ならば心配は要らない、後半だったら絶望的なのはいつもの事だ。 それに1対1は元々GKには絶対不利、俺達がそんな状況を作らせなければいい。」 三杉「そうだな、今までゴール前においてはランピオンだけを警戒すれば良いと思っていたが、 どうやらあのビアンキも確実にケアする必要があるようだ。 しかしそれが判っていれば対策の立てようもある、今はそれで十分だ。」 DF陣はそれぞれ頷いた。 高いキック技術を持っていても、それを出させなければ無力。 フィオレンティーナの守備陣が後半にこそ堅いのは、彼等一人一人に「自分が守らなければ」 という自覚があるからなのであった。
[662]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:09:27 ID:??? 試合の膠着は終了した。 ローマの得点はショートカウンター、ミランの起点となるファルコーニのプレイを抑えての・・・である。 ミランの攻撃はファルコーニのレジスタとしての能力を基盤としており、 それがローマの守備を度々翻弄し、時にはパスを受けた選手に実力以上の物を出させていた。 故にファルコーニを通さない攻撃はローマに対して無力と言え、 通した時も 今回のような止められ方をすれば失点のリスクはあまりに大きかった。 ミランの弱みはこの時点で白日の下に晒された。 前半にミランが先取点を奪っていれば、 ファルコーニも点を奪うでなく、相手の焦りを誘う選択肢もあったろう。 そして今暫くはローマが撹乱されたかも知れない。 だが残念ながら先取点を奪ったのはローマ、しかもランピオンの得点源を見せての得点。 主導権はローマの物となり、ミランには逆転の目はほぼ失われたと言って良かった。 その後の試合展開はと言うと・・・
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0ch BBS 2007-01-24