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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】
[394]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/03(日) 22:32:15 ID:m0OntpQw 第23話『テスト、食事会、そして告白』 岬「早乙女さん、おはよう」 聖薇「おはようございます、岬さん」 朝7時。太陽こそ昇っているとはいえ、何とも早い時間だ。 これまで受けてきた個人学習の総仕上げとして、僕はこれからテストを受ける事になっている。 ここで1教科でも80点を下回れば、入学してからも補習を受けるはめになってしまう。 昼ごはんとその後のおやつ、マロニエ餅作りのために強行軍とはなるが、なんとしてもクリアしておきたい。 別室に案内された後、試験時間等の簡単な説明を受けて、最終テストがはじまった。 先着1名様で以下のように書き込んでください。!とnumの間の空白は埋めて投稿してください。 ★国語 86+!num点 算数 84+!num点 理科 79+!num点 社会 78+!num点 フランス語 100点 (前回の段階で100点越えしているため固定)★ 以上で本日の投稿は終わります。
[395]森崎名無しさん:2019/02/03(日) 22:46:50 ID:??? ★国語 86+ 0 点 算数 84+ 2 点 理科 79+ 3 点 社会 78+ 4 点 フランス語 100点 (前回の段階で100点越えしているため固定)★
[396]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 14:48:10 ID:WmYfsMY2 ★国語 86+ 0 点 算数 84+ 2 点 理科 79+ 3 点 社会 78+ 4 点 フランス語 100点(前回の段階で100点越えしているため固定) ⇒国語86点、算数86点、理科82点、社会82点、フランス語100点★ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ドアは閉まり、聖薇と向かい合った2人きりでの形でテストがはじまる。 家に返ってからきちんと復習に取り組んできたおかげで、苦手だった理科や社会もスラスラと 答えを書き入れる事が出来ている。おそらくは目標たる80点を突破していく事が出来るだろう。 そうやって苦手科目を突破し、比較的自信のある国語のテストに入る。 昼食までにテストを終わらせるという予定上、それほど休み時間は多くない。 そのため3教科目の問題を全て書き終わった頃には体が沈み始め、指先には乳酸がたまっていて動きが鈍くなりかけてきていた。 幸い監督官は今、先に解いた理科・社会のテストの問題と解答用紙を見比べ、答え合わせをしている。 これまでに時折母親に呼ばれて中座して、戻った後はしばらくの間 一層の厳戒態勢で臨んでくるため、未だにチェックが終わっていないらしい。 そう言う訳で現在若干の余裕が生まれている。僕の座る席は窓に接していて、視線を横にそらすだけでも外の様子がよく見える。 聖薇の視線がこちらからそれているのを確認してから、悟られないようにそっと目玉だけを動かし、外の景色を眺めた。 マロニエの葉は秋を感じさせる黄色い色づきとなっている。 棒で叩き落としたためだろうか、幹の高さが上がるごとに枝先のマロニエが多く実っている。 丸々とした実から視線を下ろし木の下の光景に目をやると、ちょうどル・エストへ向かおうとする、 千早とあずみちゃんの姿が見えた。 彼女達2人はほとんどくっつかんばかりに密着して歩いている。 よく見るとあずみちゃんの右手にはウォークマンが握りしめられ、そこからそれぞれの右耳左耳にイヤホンがかかっている。 ウォークマンの持ち主は空いた左手を突き出し、次にグルグル勢いよく振り回しながら、 右へ左へとリズムを取っていて、傍目にも分かるほどノリノリになっている。 その傍らで同じ曲を鑑賞している同伴者も、じっとしてこれといった身動きはしていなかったものの、 表情は満足気で音楽に聞き惚れている様子がありありと伝わってくるものだった。
[397]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 14:50:00 ID:WmYfsMY2 聖薇「お疲れさまでした。これで試験は全て終わりです。結果は昼食後に集計して返却しますので、しばらくお待ちくださいね」 5教科全てのテストがようやく終わり、肩をなでおろす。 岬「ようやく終わった。ああ、疲れた」 聖薇「問題を解くのは大変ですが、この事を忘れようとしたら、またここで勉強ですよ。これからも頑張ってくださいね」 試験官だった目の前の相手もホッとした様子で言葉を返す。試験中の定規で測ったような固い口調が和やかに丸まっている。 階段を下りて皆で昼食を食べる部屋まで行くと、千早にあずみちゃんが配膳をしていた。 2人ともエプロンを着けているが、どちらも粉や水滴がかかっているところを見ると、料理作りに奮闘してくれたのだろう。 千早「あら、岬君。こんにちは」 あずみ「ようやく生きて帰って来たか、お疲れさん!」 早乙女「2人ともお疲れ様、ちょうどご飯が出来たところだから、みんなでいただきましょう」 後ろからCDプレーヤーの用意をする、このお店の主人の声がする。千早が手に持つ皿をテーブルに置いた後、 パタパタとプレーヤーの所へかけて行き、プレーヤーそばのケースを取りCDを出す。
[398]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 14:52:11 ID:WmYfsMY2 千早「あの、次はこれを流してもらえませんか。みんなで一緒に」 早乙女「そうね。はい、どうぞ」 CDをセットして開き口を閉ざし、再生ボタンを押す。 流れてきたのはいかにも折り目正しいクラシック・ミュージックだった。 早乙女「あら、モーツァルトの弦楽四重奏曲じゃない。たしか、ええと」 千早「『狩』です。弦楽四重奏第17番変ロ長調K458の。これが好きなんです」 早乙女「あら本当。あれは佳いわ。優雅さと活き活きとした気っぷの良さが両立して互いに損なっていない。 14小節目のあたりからの、風にそよぐ木の葉のさざめきの中から、憂をおびた少女が立ち現れてきそうな風情が心地いい感じ」 千早「はい。私もそこは大好きです。チェロがスービト・ピアノ(※1)にかかる中、 ヴァイオリンが息をひそめて途切れそうになるか細い、それでいて心臓を高鳴らせる旋律を奏でる所は特に。他にも……」 呪文のような昔の音楽の題名をスラリと言ってのけ、生き生きとした表情で音楽の魅力を語っている。 岬「(僕の周りにはどうしてマニアな女の子が集まるんだろう)」 ふっとそんな事が頭に浮かんだが、思案を深める間もないまま、今度はあずみちゃんが目ざとく腰につけた袋に目をつけてきた。 あずみ「あ、なにそれ?お土産?プレゼント?」 沙織さんからもらった勾玉を入れた袋を物欲しげに指さしている。優を助ける仲間を見つけるため、 肩に紐かけぶら下げて持ち歩く事にしている。 ル・エストに来るまでも、袋から取り出して日にかざして、該当者がいないか探した。 本当にパリの中から3人も探し出せるものか、どうか。 それでもこの食事会の話題にはなるし、これから人探しを行うにあたって協力とはいかなくとも、 理解してもらえればこれからの活動の助けになる。そう思って袋から取り出した時だった。 勾玉が、光った。
[399]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 14:53:17 ID:WmYfsMY2 爆発のような、光だ。 青白く蛍の光のようにボンヤリと光っていた勾玉が、袋から外に取り出した途端照明弾の如く爆発的に発光した。 沙織さんから渡された3つの勾玉は全て手で握りしめているが、その隙間からも眩しく光が照りつける。 思わぬ事に動転して手を開くと、青く輝く光源は矢を射る勢いで光を放ち、あずみと千早と聖薇に刺し貫かんばかりの速さで照射した。 あずみ「うわっ!?」 千早「えっ!?」 聖薇「ま、まぶし……!」 目がくらむ程の閃光だった。3人をバッと照射した後は急激に光勢が衰えたが、 それでも埃1つない白熱電球程に、勾玉は輝き続けている。 余りの事に少女3人は言葉も出ない。僕もあほうのようにポカンとして言葉を失っていたが、 ようやく落ち着きを取り戻して、事の次第を説明しようとした。 岬「あの、これは」 早乙女「岬くん」
[400]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 14:54:55 ID:WmYfsMY2 聖薇の母親にやんわりと呼び止められる。 これ程の異常時にも関わらず、この人は顔にほほ笑みを絶やさず、声に少しの震えも見られない。 何を話すかとジッと集中して目の前の婦人を見つめる。 早乙女「食事にしましょう」 岬「えっ」 目の前に羽虫がまぎれこんだ程度の涼やかさで僕の動揺は受け流された。 早乙女「せっかく聖薇の友達が手伝ってくれた料理、冷ましてしまったら勿体ないわ」 吹き込んだ風をお便りにしたような軽やかな仕草で、スッと手の平をテーブルに指し示す。 その仕草で魔法が解けたかのようにハタと反応をしはじめる。 はじめどのようにすればいいか逡巡しているようだったが、結局どうしていいか分からず指示通りに席へついた。 僕も間が抜けた形となり、再び何か言う気力も起きなかったので、大人しく自分の席に座る。 早乙女「ふふふ、どれもとても美味しそう。それでは、いただきます」 岬「い、いただきます」 あずみ「……いただきます」 千早「……いただきます」 聖薇「……いただきます」
[401]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 14:57:09 ID:WmYfsMY2 目の前には小さなフランスパンが数切れに、衣とセロリの葉に覆われたカツレツ、 玉ねぎニンジンベーコンに月桂樹の葉1枚がプカリと浮かんだビーフシチューが置かれている。 カツレツは噛むほどに口の中いっぱいに滋味あふれる肉汁がほとばしり、香草の豊かな香りが鼻の中を心地よく刺激する。 お肉の味は鶏とは違うようだ。おそらく仔羊の肉を使っているのだろう。 ビーフシチューの肉は煮込んで柔らかくなっていて脂もよくまわっている。 噛むたびに滋味あふれる肉汁がにじみ出てきて、とてもおいしい。 おいしい料理と女の子達に囲まれて食べる食事だが、今の事態を考えるととても楽しむ気にはなれなかった。 周囲の女の子達も何を話せばいいのか分からないようで、ただモーツァルトの四重奏が流れるままになっている。 曲はすでに最初の所から随分進んだようで、舞い踊った蝶が年老いて打ち沈んだような、憂いる空気が流れていた。 岬「(まいったなあ、こんな空気になったら協力させづらいや。もう一度話しかけた方が良いかな。 それともここは黙って自分の考えをまとめるか、そうでなければ他の人に別の話題を振って、 この場の雰囲気とこれからの状況を変えておくのが良いか。どうしよう)」 あれこれ考えた結果、僕はこうすることにした。
[402]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 14:58:50 ID:WmYfsMY2 A 岬「すいません、やはり今ここで話させてください」(光る勾玉、そしてお告げの事について語ろうとする) B 岬「僕はこれからどんなお手伝いをすればよろしいですか?」(午後からの予定を尋ねる) C 岬「早乙女の、お母さん?何か面白そうなものありますか?」(雑誌などのアイテムについて訊いてみる) D 岬「如月さんorあずみちゃん達がここに聞いてた曲って何?」(千早とあずみが聞いていた曲について尋ねる) E 岬「如月さん、あれから優君は元気です?」(当事者に最も近い千早になんとかそれとなく察しさせる) F 岬「あずみちゃん、詳しい事はあとで話すけど……本来君には関係ない事なんだ」 (一旦こちらから距離を置かせることで断るタイミングを失わせ、 その後の関係の進展から引き受けるように持って行く) G 岬「ああ、美味しいね、早乙女さん」 (頑張った2人について触れるように話を持って行き、和解のきっかけを作る) H その他、自由回答(要2票) 1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 なお、Dを選択する際は、話しかける相手の名前も記載してください。
[403]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/02/11(月) 15:05:00 ID:WmYfsMY2 用事があるため一旦失礼します。続きが今日のうちに書けるかどうかは今のところ分かりません。 ※1:スービト(subito)=ただちに、すぐに。つまりスービト・ピアノは 「すぐに音の強さをピアノほどにちいさくせよ」との意味。 あと、テクモ版キャプテン翼6を熱望する方が、こんなサイトを作っていました。 とても興味深いので皆様もぜひどうぞ。 「キャプテン翼6 夢のワールドカップ」 https://www65.atwiki.jp/captaintsubasa6/
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0ch BBS 2007-01-24