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【三スレぶりの】森崎が幻想入り 9話目【サッカー】
[913]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:16:07 ID:Eq9M9kec
六花「……七花の嘘でございますよ。少々調べ物に来たのでございます」
小悪魔「嘘かよ……。全く、ビビらせやがって」
ほっ、と無い胸を撫で下ろす小悪魔。
この小悪魔、名前こそ悪魔だが非常に人が良く騙されやすいため、一部のいたずら好きの妖精メイドからは格好の標的にされている。
本人もそれについてはコンプレックスを感じており、
とりあえず口調と外見(シガレットチョコ)から悪人っぽくなろうとしているらしいのだが……今のところ、特に成果はないようだ。
省24
[914]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:17:22 ID:Eq9M9kec
六花「けほっ……こ、これは一体……」
埃がまるで煙幕のように舞い上がり、三人の視界が遮られる。
しばらくして視界がだんだん晴れてくると、そこにはなんと……
パチュリー「むきゅー……」
おそらくは埃と一緒に吹き飛ばされてきたであろう、図書館の主であるパチュリー・ノーレッジが目を回して気絶していた。
〜紅魔館・大図書館内〜
六花「何故に、こんな事になったのでございましょう……」
紅魔館の大図書館内部。
省20
[915]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:18:25 ID:Eq9M9kec
六花「……余興とは?」
小悪魔「ほら、人形遣いがクリスマスん時に人形使って芸やってだろ?
アレ見てから何か知らんが妙に張り切っちまってな。
アイツにだけは負けられないとか言って、今日は朝からずっと、こそこそと何かの準備をしてたみたいなんだが……」
七花「……それで爆発?」
六花「花火でも上げようとしていたのでございましょうか?」
何が何だか判らん、といった顔の二人。
省32
[916]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:20:09 ID:Eq9M9kec
七花「……げ、そうだった。それじゃあ行こっか、六花ちゃん」
六花「そうでございますね。……それでは、また」
六花達が小悪魔に別れを告げ、乱雑に並んでいる本棚の方へと駆けてゆく。
紅魔館の大図書館はその名に恥じず、普通の人間が迷い込もうものなら遭難しかねない程の蔵書量を誇るのだが、
普段から図書館の整理の手伝い等をしている二人は、案内無しにさくさくと目的の本を探してゆく。
七花「料理の本って言ったら……だいたいこの辺りだよね」
省42
[917]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:21:10 ID:Eq9M9kec
六花「……七花! 見つけたでございますよー!」
七花「わかった、ちょっとまってー!」
下の方の段を探していた六花の声に反応し、下へと降りる。
六花が少し誇らしげに差し出した本の表紙には、『伝統料理に見る歴史の闇 民○書房刊』と書かれていた。
七花「り、六花ちゃん……これ? 何だか怪しげなんだけど……」
六花「確かに、表紙からは何やら不穏な雰囲気が漂っていますが……ほら」
そう言って六花が本を捲り、ページの一つを指差す。と、そこには……
省33
[918]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:22:12 ID:Eq9M9kec
〜紅魔館・レミリアの部屋の前〜
朔夜「……そういう理由なら仕方が無いわね。
お疲れ様、お嬢様には私から報告しておくから休んでいても良いわよ」
レミリアの部屋の前で偶然出会った朔夜に事情を話すと、
朔夜は労いの言葉をかけてから快く報告役を請け負い、そのままレミリアの部屋へと消えてしまった。
七花「(とはいえ……ねぇ)」
六花「(ええ、流石に)」
二人からすれば怒られ役を朔夜に押し付けてしまった形になる。
省30
[919]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:23:25 ID:Eq9M9kec
六花「いえ、これには少し事情が……。ところでメイド長、その箱は何でございますか?」
朔夜が抱えた箱を指す六花。当たり前の事だが、部屋に入るときはこんな大きな荷物は持っていなかったはずである。
朔夜「これ? 材料よ」
六花「材料? 材料とは……まさか」
朔夜「御節料理の材料に決まってるでしょう。
……さぁ、さっさと厨房に行くわよ。パーティーの時間までに、なんとか料理を完成させないと」
省18
[920]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:25:56 ID:Eq9M9kec
〜紅魔館・大広間〜
レミリア「よく来たわね、皆」
森崎「ああ。おめでとう……はまだ早いのか」
蓮子「相変わらず広いお屋敷。やっぱりある所にはあるのねぇ(……でも、一体どうやって稼いでるのかしら)」
メリー「お招きありがとう、レミリア。一週間ぶりかしらね」
紅魔館の一室、小学校の体育館ほどはあろうかという大広間。
そこに森崎達が到着したのは午後11時30分頃。新年だけでなく、その瞬間を皆で祝おうという趣向である。
省22
[921]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:27:22 ID:Eq9M9kec
続いてぞろぞろと部屋に入るフォーレスツのメンバー達+α。
立食形式のパーティーのため、特定の座席はない。
なので、参加者たちはパーティー開始までの間、それぞれ歩きまわって自由に歓談していた。
レミリア「せっかくのパーティーよ。普段のしがらみは捨てて、楽しみましょう?」
森崎「……そ、そうだな」
どうやら、始まる前だというのに少し飲んでいたようだ。僅かに赤く上気した顔で語りかけてくるレミリアに、思わず後ずさる森崎。
省8
[922]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:28:22 ID:Eq9M9kec
そのあまりに意味の判らない言動に森崎が呆然としていると、今度は蓮子が近寄ってきた。
蓮子「……ねぇ、アレ。気づいてる?」
蓮子が袖を引きながら指さすのは、数あるテーブルの内の一つ。
森崎「ん? 何があるんだ?」
蓮子に促されて森崎がそちらへ視線を向けると、そこには……
森崎「なんだありゃ。……ツッコミ待ちか?」
蓮子「違うでしょ。……まぁ、それだけ歓迎してくれてるって事じゃないかしら? 素直に受け取っておきましょうよ」
省9
[923]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2010/01/03(日) 23:29:29 ID:Eq9M9kec
〜紅魔館・厨房〜
七花「なんとか間に合ったね、六花ちゃん……」
六花「そうでございますね……」
同刻、紅魔館の厨房。
仕事の終わった二人が壁に背をあずけて地面に座り込む。服が汚れるかもしれないが、もう知った事ではない。
七花「流石にもうパーティーに出る元気は無いなぁ……ねぇ?」
六花「そう……でございます……ね……」
傍らに寄り添うように座っていた六花の言葉が段々と虚ろになり……
やがて、完全に七花に体重を預けて寝息を立て始める。
省25
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0ch BBS 2007-01-24