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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】
[732]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:29:57 ID:???
???『リンダ…リンダ…』
聞き覚えのある声。最初は幻聴かと思っていた。その声はもはや聞く事が叶わぬはずの声だったからだ。しかし幻聴ではなく
はっきりとその声はリンダに優しく呼びかけ続けている。そしてその声に誘われるようにゆっくりと目を開いた。
リンダ「お父様…」
その人物を見て両手を口元に信じられないとばかりに呟く。リンダの目の前に立つ人物はかつてガーネフに殺されたはずの
リンダの父親であるミロアであった。
リンダ「………」
省24
[733]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:30:59 ID:???
リンダ「そんな…お父様が謝る事なんて何もない……確かお父様が言うように辛い事もあったし…苦しい事もあったし…
寂しくて泣いた事もあったわ……でも…」
一旦言葉を切った後ミロアに見せた表情は感謝の笑顔。
リンダ「私はお父様の娘で本当に良かったと思ってます…」
ミロア『…そうか…(全く…励ましに来たつもりが逆に励まされるとは…いつまでも子供だと思っていたが…)』
省32
[734]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:32:01 ID:???
???『ドーガッ!いつまで寝ておるのだ!』
ドーガ「…!?あッ!うぇ!!……へッ?……嘘……だろ?」
元の世界ではいつも聞いていた自分を怒鳴る声に思わず条件反射的に飛び起きる。そして目覚めた視線の先には…
ジェイガン『全く…そのザマは何だ?それでも栄えあるアリティアテンプルナイツの一員か?』
カイン『そうだぞ。一応お前は俺達の代表なんだ。そんな事では困るぞ!』
省39
[735]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:33:05 ID:???
ドーガ「これは…グラディウス…?」
マルスの手に握られていたのはドーガの世界では三種の神器とも言われる神槍グラディウス。しかし姿形は確かに
グラディウスなのだが、どこか違和感を感じる。そしてそれはマルスから受け取った際に確信に変わった。
“それ”はただ単にグラディウスという形を取っているに過ぎない。マルス達がドーガに本当に託したかったものは
グラディウスなどではなく…
ドーガ「マルス様…皆…俺は…」
省25
[736]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:34:11 ID:???
さっきから息が妙に苦しい。どうも誰かに自分の口と鼻を抑えられているようだった。内心このような手段をとった輩に
苛立ちながらも流石にこのままでは窒息死しかねないので無理やり意識を覚醒させる。
ジェクト『よぉ…ようやくお目覚めか?』
ティーダ「…え?…あれ?…はぁ!?」
そして目を覚ましたティーダの目に映るのは、今現在敵としてあいまみえているはずのジェクト。しかし先程までと違い
省69
[737]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:35:14 ID:???
アーロン『アレはお前の記憶の中のジェクトを具現化したのものだ』
ティーダ「俺の中のオヤジ…?そんな事が…」
アーロン『出来るから、今お前はこの世界に存在している』
アーロンの言葉にハッとするティーダ。言われてみれば自分の存在は元の世界ではすでに亡き者となっているはずである。
それが今こうしてあり続けているという事を鑑みればそういった事も可能なのだろうと勝手に納得する。どちらにせよ余り理屈を
省63
[738]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:36:21 ID:???
ギリアム『どうした光太郎?お前の底力はそんなものではあるまい?』
倒れ伏す自分に厳しくもどこか温かく呼びかけてくるのは準決勝で戦った相手ギリアム・イェーガーだった。
彼とはそこまで長い時間を共有したわけでもないが、まるで昔から知り合いだったかのように、その声には
何故か心を激しく揺さぶられるものを感じる。そして自分を呼ぶ声はそれだけではなかった。その声の主は自分にとって
忘れえぬものであり、同時に一生背負っていくべき十字架とも言えた。
光太郎「信彦…」
省51
[739]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:37:37 ID:???
信彦『だけど…俺は生き残ってくれたのがお前で良かったと思っている』
光太郎「え…?」
思っても見なかった言葉に思わず信彦に顔を向けるRX。そしてその信彦の表情は…
信彦『お前が止めてくれなかったら…ゴルゴムの改造によって記憶が無くなった俺はシャドームーンとして破壊の限りを
尽くしていただろう…そうなれば罪の無い人々は当然…杏子や克美もこの手に掛けていたかもしれない…だから…
お前には感謝している。ありがとう、光太郎』
省30
[740]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:38:57 ID:???
RX「(ありがとう…信彦…)すまんなギリアム…お前にも心配を掛けたな…」
RXは心の中で信彦に感謝すると、今度は今まで無言を通していたギリアムの方に顔を向ける。そのギリアムは腕組をしていて
そこには壁など存在しないはずなのだが、何故かもたれかかっている様に見えた。
ギリアム『心配?フッ…心配など最初からしていない。お前は必ず立ち上がると信じていたからな』
RXの言葉にニヒルな笑みで言葉を返すギリアム。そしてその瞳にはRXへの確かな信頼が浮かんでいる。
省29
[741]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:39:57 ID:???
倒れ伏す自分の目の前に突如人影が現れるが、意識が朦朧としていて誰なのかはっきりしない。
ジャンクマン「う…うう…だ、誰だ…?」
???『ジャンクマン!お主それでも悪魔超人の中でもエリートとされる悪魔騎士の一員か?』
???『カーカッカッカ!…悪魔の誇りを捨て、正義などにほだされるからそういう事にもなる!』
ジャンクマン「お、お前達は…」
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0ch BBS 2007-01-24