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【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】


[817]森崎名無しさん:2010/03/02(火) 22:10:33 ID:???
★殺伐としたEDITスレに救世主が!→  クラブ5 =★

[818]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:15:41 ID:UqPbtwhE
★殺伐としたEDITスレに救世主が!→  クラブ5 =★
ハート、スペード、クラブ→「うんうん、なかなかイケるぜ」 早瀬が上機嫌に
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早瀬「うんうん、なかなかイケるぜ」

大前「お口に合ったようで、ホッとしましたよ」

早瀬「大袈裟だなあ。いきなり押しかけたってのに羊羹まで頂いたんだ、味がどうこうなんてケチ付けるもんかよ」

言いながら、今度は麦茶のコップに手を伸ばす。 省34

[819]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:17:05 ID:UqPbtwhE
大前「それだけじゃあ、理由には不足でしょう? 俺が――不遜な例えですけど、どれだけ優秀な選手になれるとしても、
今はチーム内で腫れ物扱い、いえ、はっきり言ってチームの癌として見ているヤツもいます。
この状況を何とかするのに、どれだけの労力が掛るか、早瀬さんが分からないはずはないです。
それに、有望な1年ならそれこそ何人もいる。
俺を庇ったり、引き立てるよりも、チームの力を引き上げるならもっと手っ取り早い道があるはずです。
どうして、そこで俺なんですか?」
省39

[820]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:19:20 ID:UqPbtwhE
大前「はあ」

早瀬「その前に聞くぞ、大前。県外から引っ越してきたてめえが、鳴紋中に入ろうと思ったのはどうしてだ?」

大前「それは……鳴紋中が、県内じゃ一二を争うサッカーの強豪って聞いたからです」

早瀬「『強豪って聞いたからです』、ねぇ……」

訊ねておいて、あからさまに不機嫌になる早瀬。

大前「な、何ですか? 俺、何か間違ったこと言いましたか?」

早瀬「間違ってねえよ。間違ってねえから……腹が立つんだ」

まるで意味が分からなかった。
省33

[821]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:21:01 ID:UqPbtwhE
早瀬「だろう? 俺らが強いのはここら一帯だけの話。全国に出りゃあ――十把一絡げのどこにでもあるサッカー部だ。
たとえるなら、そうだな、ファミコンにドラクエってゲームがあるだろ。ちょっと前に、ニュースでやってたよな?
あのシリーズ最新作を買うのに行列ができたってヤツ。やったことあるか?」

大前「この前、落田に借りましたよ。……練習試合の後で、やっぱり返せって言われましたけど」
省66

[822]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:23:06 ID:UqPbtwhE
早瀬「そんなことはないってか? じゃあ、去年の全国大会の話をしてやる。一回戦でボロ負けだったよ。
敗因は、小豆沢さんが徹底してマークされたことだった。
小豆沢さんは当時2年生だったが、やってることは今と変わらない。ゲームメイカーでなおかつ得点源、おまけに中盤の守備の要だ。
そんな重要な選手を封じられちゃ、手も足も出ないよな。
けどな、大前。一人がゲームメイカーと得点源と守備の要を兼ねるチームって、……お前だったらなんて呼ぶ?」

大前「ま、まさか――」
省59

[823]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:24:42 ID:UqPbtwhE
早瀬「後半が始まるやいなや、小豆沢さんはべったりとマークされた。四枚くらいくっつけられてたっけか。
そんな真似されちゃあ、いくらあの人だって碌に動けねえ。
しかしな、そんなにマークを付けちまったら、相手チームの方だって攻守の駒が不足する。
普通ならそのままウチの勝ち、なんだが」

大前「そこから負けた……んですか? 小豆沢さん一人を、封じられただけで?」

早瀬「そうだよ。そっから立て続けに五失点。こっちは追加点無し。しめて2−5。文句無しの大敗ってわけだ」
省37

[824]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:27:27 ID:UqPbtwhE
早瀬「みなまで言うなよ大前。俺だって小豆沢さんは尊敬しているさ。あの人以外のキャプテンや10番なんて想像も出来んほどな。
監督――飯地じゃなくて春に辞めちまった前の監督の事だが――だって、チーム鍛え直すためにさんざっぱら骨を折ってたぜ。
だが、鳴紋中サッカー部はそれに応えられる器じゃないんだ。だから俺は、このチームを変えることにしたんだ。俺は――」

――この手で作ることにしたんだよ、強くてカッコいい、本物の鳴紋中を。
省53

[825]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:28:43 ID:UqPbtwhE
大前「……一石二鳥を狙うのもいいですけどね。それって下手すれば虻蜂取らずになりません?」

早瀬「まあ、こっちは出来ればの話だよ。んで、次。これはまあ、大したことじゃねえ。いつも通りに特訓して、強くなること」

大前「チームを強くするのに、そのチームの中にお荷物がいたら話になりませんもんね」

早瀬「それもある。だが、お前が特訓を重ねることにはもう一つ効果があるんだよ」

大前「? なんです?」
省44

[826]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:30:46 ID:UqPbtwhE
早瀬「俺は、その時にキャプテンとして立候補するつもりだ。大前、お前にはそれに備えて今から動いて欲しい」

重々しくそう告げる。
チームを抜本的に作り変えようというのである。早瀬にとってはキャプテンになるという選択は、規定の事だったろう。
そして、その為に何人かの1年生を取りこむというのも。

早瀬「コイツはな、大前。お前にとってはメリットもあればデメリットもある。 省61

[827]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:33:31 ID:UqPbtwhE
早瀬「これまでの話をまとめるとだ、俺が大前に期待している理由は四つ。

一、優秀な選手に育つ可能性のある新人として
二、チームメイトに意識向上を促す声を届けるスピーカーとして
三、チーム内の競争力を高める起爆剤として
四、俺の派閥の構成員として

こんな感じだな。このうち一と三は、俺が言うまでもなく黙っていても達成できると思うし、出来なきゃ自動的にお先真っ暗だ。 省38


0ch BBS 2007-01-24