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1- レス

【侵食された】キャプテンEDIT24【現実パート】


[646]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:15:37 ID:???
菱野「い、いえ! 面白い、などと言えば失礼であるかもしれませんけど……お聞き出来て良かったです」

大前「そ、そうかな?」

菱野「はい。……私が想像していたのとは違いますけど、それでもいいお話だったと思います」

大前「え?」

菱野「だって大前さん……自分でもよくないと思っている過去と、ちゃんと向き合っていられるじゃないですか。
そして、それを糧にして大きく成長されてもいます。それってとても素敵なことではないでしょうか?」
省23

[647]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:16:44 ID:???
大前「う、うん。日本一の選手、か。そうだよな、そうならなきゃ駄目なんだよな。南葛に勝つには」

菱野「勝てますよ、来年の大前さんなら……びっくりするくらい強い今より、もっと強くなった大前さんなら!」

大前「……そう言われると、何だか自信が湧いてくるよ。
ふふっ、なんかおかしいな。俺、菱野さんと昔話していたはずなのに、いつの間にか励まされちゃってるなあ」

菱野「あ。そ、それは失礼いたしました。えぇと、そんな差し出がましいことを――」
省19

[648]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:18:00 ID:WSps1ABY
〜その後〜

大前「……結局、マスターにせっつかれて店を出ちゃったな」

菱野「ううっ……すみません、私の分のお代まで払って頂いて――」

大前「いや、いいんだよ。ちょっと年に合わない雰囲気の店に連れて来ちゃったのは俺だし。まあ、迷惑料ってことで」

暖房の効いた喫茶店から11月の寒空の下に逆戻りした二人は、互いに詫び合いながらも岐路に着く。
……今回誘った名目の喫茶店行きは、これでおしまい。
互いにこれ以上時間を共にする理由は無い。
だけど――
省29

[649]森崎名無しさん:2011/02/19(土) 03:18:59 ID:???
★初めてのデートなので→  ハート5 =★

[650]森崎名無しさん:2011/02/19(土) 03:19:11 ID:???
★効果が出る確率は低めに→  スペード9 =★


[651]森崎名無しさん:2011/02/19(土) 03:27:48 ID:???
いいなぁこの二人、見ていてなんかほっこりする。

人気投票の結果も納得ですね。
ところで人気投票で上位に食い込んだキャラにボーナスとかは考えたりしているのでしょうか?
大前だったら幻想ポイント上がったり、菱野だったら少し料理が上手になったりとか

[652]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:32:19 ID:???
>>651
ありがとうございます。書いてる時は「これ臭すぎないかな」とか不安に思っていましたが、そう言って頂けると幸いです
人気投票結果のボーナスは、今のところ考えておりません
ただでさえバランス取りに失敗してしょっちゅうルール改訂のあるスレなので、あまりゲームに関わる不確定な要素は入れられないのです
駄目なGMですみませんorz

★初めてのデートなので→  ハート5 =★
★効果が出る確率は低めに→  スペード9 =★ 省42

[653]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:33:56 ID:???
一方その頃。遠く距離を隔てたある場所にも、同じ空間を共有する少年少女があった。
しかしこちらの方は、親密とはあまり言い難い雰囲気だったが。

三杉「うぅん、分からないな。全国大会からこっち、暇を見ては調べているけど……あの大前という男の事が今ひとつ分からないな」

デスクに向かい合い、雑誌、新聞etc.を繰りながらそう独語するのは、件の男・三杉淳。
ここしばらく心臓の治療に専念しピッチに立つことが出来ないままであるが、サッカーへの情熱は衰えを知らない。 省56

[654]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:35:20 ID:???
ショックを受けた様子の弥生に、三杉は頓着しない。この程度は、武蔵ではよくあることなのだ。

三杉「あれだけの成績を残す選手だ。小学校時代もどこかでレギュラーにはなってたはず。
それがどうしてこうも過去の痕跡を見つけられないんだろうね?」

弥生「か、辛うじて分かったことは、昨年の秋の大会で初めて公式戦に出たことと、どうやら長野出身じゃないってくらいですよね」

三杉「そういうわけで、二年前の小学校の大会のデータを、全国くまなく探ってみたが、どこにも出てこない。 省59

[655]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:36:22 ID:???
三杉「では、少し待っていたまえ。ああ、それと僕の私物は荒らさないように」

弥生「はーい……」

弥生の返事を聞かない内に、三杉は部屋を後にする。
好意や温情ではなく、あくまで自分が自分らしくあるために定めた行動の中での、中での最低限の対応。
そのためのもてなしだと言うことが、脳裏に残る冷たい視線から嫌という程伝わってくる。
それに立腹して立ち去る、という選択を取れないのが弥生の弥生たる所以であり、その将来を決める大きな要素だった。 省51

[656]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:37:49 ID:???
弥生「なんか気になるわね、この写真。えーと、都大会三回戦? その試合ってキャプテンは出てなかった筈よね。
特に印象的な対戦相手でも無かったし。……でも、この写真の端っこ。通りすがりの他チーム選手の子、どっかで見たような……」

大勝を得て得意げな一之瀬や真田に交じって、無感動にだが最低限の微笑みを添えて撮影に加わっている三杉。
それを遠くから羨望するように見ている少年の姿に、どこか見覚えがあった。
小学生にしては長身で、だからといって特別目立つほど屈強には見えない。 省65


0ch BBS 2007-01-24