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銀河シュナイダー伝説8 〜集結篇〜


[990]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:49:50 ID:bOTUfrhE
モリサキ「よし!では作戦の再確認だ。エル・ファシルの宇宙防衛管制司令部前に強制着陸のちに
第6.15.16.17.18.19.30の7個小隊が突入、我々第58小隊が殿だ。前衛は既に他の
小隊が排除しているだろうから玄関から階段まではピクニック気分で構わない。だが、7個小隊
が階段伝いに2F以降に進攻してからが我々の本番だ。至急正面入り口を封鎖。後に1Fに残った
帝国どもを粉砕する。予想しうる数は少ないだろうが、トチ狂った兵がゼッフル粒子で建物ごと 省22

[991]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:51:01 ID:bOTUfrhE
〜〜〜

モリサキ(ちぃ!!予定通りに行かないとこうも劣勢を強いられるのか!?)

上層部の立てた作戦は悪いものではなかった。…が、あくまで悪いものではないだけであり、
決して最良のものではなかったようだ。

大気圏突入から僅か6分後には宇宙防衛管制司令部に入り込むことに成功した各小隊だが、司令部を
守る敵軍が予想の2倍近い数で待ち受けており、しかも、モリサキが僅かに懸念した『1Fさえ爆破 省49

[992]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:52:02 ID:bOTUfrhE
〜〜〜

中央通路の大階段に位置するモリサキ小隊の僅か十数メートル先。銀河帝国の防衛小隊が
そこに位置していた。

ミレウス「カルツどうする?敵さん降伏はOKしないようだよ?」

そこにいたのはボド・ミレウス。つい数年前までシュナイダーの率いるチーム『ハンブルク』の
レギュラーMFとして、サッカー王の名を得ている人物の1人である。

カルツ「コイツは参ったねぇ。」

ミレウスの言葉に返事をするのはヘルマン・カルツ。平民である彼が幼馴染に追いつくためには 省20

[993]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:53:13 ID:bOTUfrhE
カルツ「…そうじゃな。ゼッフル粒子に指向性があれば一番いいんじゃが、ほかに手は無いか…」

髑髏のような印象を持たせる仮面の下に隠れたオヤジ顔はそれでも爪楊枝を咥えており、ほかに作戦は
ないかと考える。が、中心地を押さえられているという不利は確かに存在し、尚且つ時間を
かけすぎてしまえば上に上っていた小隊がダミーに気づいて戻ってくるだろう。

ミレウス「じゃあ、僕が西側から陽動をかけるからカルツは正面からお願いね。数はこちらが上なんだ。
負けないよ、きっと」
省20

[994]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:55:59 ID:bOTUfrhE
ビルト「隊長。この場を放棄して上の階に向われてはいかがですか?」

見通しが良い…逆に言うと力押しに弱いこの大階段正面は守るに適しておらず、また敵がいきなり
爆破という暴挙に出ないことから敵としてもこの施設は出来るだけ少ない傷で確保したいのであろうと
判断した配下のビルト伍長はそう進言する。

モリサキ「違うな。敵の待ちはまさしくそれだ。我々がこの位置にいるのは何も作戦尊守の為ではない。 省23

[995]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:57:04 ID:bOTUfrhE
〜〜〜

ガン!!!ガキン!!!!

それはその会話の僅か数分後のことだった。

???「ちい!!おんしやるの!」

装甲服の上からなので体格はわからないが相手は歴戦の勇者…というには僅かに若い声がしていた。

モリサキ「粉クソ!!」

ドオン!!!

幾人かの死体を作り出したモリサキに襲い掛かってきたのは恐らく敵の士官。もしかしたらモリサキ
の予想する作戦を実際に実行しようとしている責任者なのかもしれない。

???「ハッ!!」
省16

[996]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:58:06 ID:bOTUfrhE
〜〜〜

カルツ(強か!!)

カルツにとって対面する敵の強さは想定外だった。

射撃はお世辞にも上手いとは言いがたい彼は、その代わり同年代の白兵戦において敵はほとんどいなかった。

醸し出す雰囲気と立ち居振る舞いによって同年代と判断したカルツはゼッフル粒子を散布させながら
突っ込むという二段構えの作戦で相手を殲滅させようとしたのだが、敵はどうやらその考えを
読みきったらしい。射撃による反撃ではなく、炭素クリスタル製の戦斧をもって反撃を試み、 省13

[997]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/29(木) 23:59:07 ID:bOTUfrhE
カルツ「おんし、名前は?」

自身の策を完全に読まれた人間に対し、尚且つ自身の武力に匹敵する青年に対し、僅かな興味を
もちそんな質問をしてしまう。

???「モリサキ。モリサキ・ユウゾウ少尉」

時間稼ぎとしては敵としても願っても無い事なのだろう。素直にそう答える敵少尉。

カルツ「モリサキか。ワシの名はヘルマン・カルツ。この場はきさんの勝利じゃ。じゃが、次に
まみえるときはワシが勝つ。」
省4

[998]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/30(金) 00:00:21 ID:k4paI1nw
〜〜〜

同盟軍上司「お手柄だな、モリサキ少尉」

カルツたちの小隊が引き波のように去っていった僅か数分後、まるでタイミングを計っていたかのように
戻ってきた第6小隊に身を寄せていた中隊長。前線指揮を得意とする彼は6個小隊を預かる身でありながら
常に前線へと顔を出していた。

モリサキ「いえ。命令ですから」

本当なら上層部の作戦の杜撰さを毒づきたいところだが、折角の昇進チャンスである。 省32

[999]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/30(金) 00:01:29 ID:k4paI1nw
〜〜〜

地上におけるエル・ファシル奪還作戦が満足のいく結果をむかえる頃、そのはるか上空でも決着は
つこうとしていた。

アル・サレム「ファイヤー!!」

新任の第9艦隊指令は後方に位置していた同じく新任の第4艦隊指令のパストーレの出番を待つまでも
なく帝国軍の駐留艦隊を蹂躙していた。

モートン「どうやら勝ちましたね」

アル・サレム「奴さんの士気が初めから低かったからな、当然だろう」
省31

[1000]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/09/30(金) 00:02:31 ID:k4paI1nw
〜〜〜

ミレウス「負けちゃったね」

敗走する一群の中、満身創痍の彼らはまぎれていた。

カルツ「こればかりは仕方にゃあて。ワシらはワシらのできることをした。結果兵士の死亡率も
他の隊より低かし、何よりワシらはまだ生きちょる。昇進は出来んじゃろが次に繋がる戦いじゃった」

数箇所の傷とその倍の数を数える打ち身を鎮痛剤一つでごまかしている誇りだらけの彼は
それでも笑いながらそう答える。
省14


0ch BBS 2007-01-24