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1- レス

【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】


[751]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:44:52 ID:???
森崎「――って、一応驚いて見せたが、これで満足かァ!?」

浦辺「なにィ!?」

森崎は、すぐさま動揺を収めると鋭いパンチングを見舞、ボールを完全に弾き返した。

実況「防いだァ! 森崎くん、独特のホップ軌道で目を眩ます浦辺くんのシュートを、パンチングで呆気なくセービングぅ!
やはり彼の守るゴールは堅いぞ! 流石は全国V2チームのキャプテンにして正GKだァ!」
省53

[752]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:46:13 ID:???
中尾「(『いつもより前に出せ』、か。少し早いが、そうだな……この分だと岸田さんのヘッドじゃ頼りないし)……オーケーっ!」

実況「大友中、ゴール前のスペースに入れて来たっ! これは新田くんにノートラップでダイレクトに決めさせる気か!?
しかし、そのプレイは二年生にとって難易度が高過ぎるぞーっ!」

新田「パスを受けていたら、間に合わないんだ! でりゃ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

中里「おおうっ!?(重りがあるとはいえ、拙者を振り切りに来た!? しかし――)」
省48

[753]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:47:16 ID:???
実況「――が、駄目っ! 森崎くん、キャッチこそ敵いませんでしたが巧みに捌いてゴールを守る!
大友中、立て続けに大技を放ちますが先取点はならずっ!」

新田「くっ、惜しい! ポストだったか……」

初めて実戦でお披露目した新技が決まらなかったことに、苛立たしげに芝を叩く新田。
その様子を、憐憫の色を込めて中里がちらりと見る。

中里(ポスト『だった』のではなく『された』のでゴザルよ……認めるには、まだ若過ぎるか)
省50

[754]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:48:23 ID:???
小田「ナイッセーっ! 森崎! ……それっ!」

実況「こぼれ球は先程の接触から立ち直った小田くんがクリアーします。さあ、ここから南葛中の反撃です!」

小田が大きく前線に蹴り出したボールを、井沢がフォローする。

井沢「ナイスパス、小田!(翼は中山のマーク、翼は中山のマーク、翼は中山のマーク! つまり! この試合のゲームメイクは俺だァ!)」

実況「ボールを持ったのはもう一人の司令塔、井沢くん! 翼くんを守備に割いた今、彼が南葛の攻撃を組み立てます!」
省29

[755]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:49:26 ID:???
雪村(TV観戦中)「やるねえ、彼も。去年は長池さんに完全に押さえられていたけど……」

宇津木(TV観戦中)「だが、その経験が試合賢者の第一ぴを踏み出すリアルの苦しみの味。それを理解している雪村さんは格が違った」

達也(TV観戦中)「確かにかなり凄い突破力だけど……『風のジャンパー』?」

女性観客「きゃー♪ 井沢くん、かっこいー♪」「がんばってーっ♪」「いっざわくんっ♪ いっざわくんっ♪」
省47

[756]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:50:33 ID:???
実況「一条くん、防いだ! 彼もまた新田くんと共に南葛SC二連覇に貢献した守護神、やはりそこいらのキーパーとはモノが違う!」

一条「へへへ……この前の誰かさんと比べたら、同じ曲がるシュートでも雲泥の差だぜ!」

西尾「ナイスセーブ、一条!」

園村(TV観戦中)「うわ、今のバナナシュートに良く反応出来たなァ(俺だったら無理……ていうか、同い年なのに差がデカくね?)」
省39

[757]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:51:48 ID:???
森崎「いつまでもチンタラとやっているんじゃねェ!」

中尾「うわああっ!?」

ゴール前を飛び出した森崎が、タックルでボールを奪う。

実況「なんと! 森崎くん、早くも自らが動いた! ゴールを離れてタックルでボールを奪います!
そして十八番のオーバーラップ開始ィ!」

翼「なにィ!? も、森崎め、いきなり過ぎるだろっ!」

森崎(ふっ、中山ほどの相手ならば翼は密着してマークに専念せざるを得ない。つまり、俺が活躍する好機だ! 省39

[758]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:52:56 ID:???
高杉「ま、また危険なスタンドプレイしやがって、この野郎ーっ!」

滝「翼が中山と押さえ合っている今がチャンス、とか思ってるのかなー」

岩見「だとしても、もう少し俺たちにやらせてくれてからでも良かっただろうに」

石崎「きったねーぞ、森崎ィ!」

井沢「な、なんだっていい! もう一度俺に持ってこい、森崎!(翼が動けないのがチャンスなのは、俺も同じだ!)」

岸田(お、南葛の連中も予想より早いオーバーラップに驚いてるな?)

西尾(ということは――)
省25

[759]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:53:58 ID:???
森崎「へぇ? お前自らが来てくれるかよ? ……面白ェ!」

かつては最も頼りとしたチームメイトだった男とのマッチアップ。
そのシチュエーションに、森崎の中で常の功名心とは別の何かに火が着いた。
この時ばかりは、打算に満ち溢れていた彼の内心も、原始的な闘争本能に支配される。……それが中山の付け目だった。

中山(俺との対決に燃えてくれるか、森崎? 嬉しいことだ。だが――)
省45

[760]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:55:05 ID:???
雪村(TV観戦中)「出た! 大友中の連携ディフェンス!」

比良山(TV観戦中)「一度は大前が破ったが、森崎に通じるか……?」

大前(TV観戦中)「中山も、あの練習試合以来ブランクを埋めようと必死だったはずだ。もしかしたら――」

固唾を飲んでこの攻防を見る者たちの前で、森崎は奮闘していた。
四人がかりで包囲された狭いスペースの中、あらん限りのフェイントを尽くして打開を試みる。

森崎(まずはタイミングをずらして、包囲に隙を作る!)
省28


0ch BBS 2007-01-24