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1- レス

【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】


[697]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:35:31 ID:???
イスラス「お前に追いつき追い越すのが俺の目標だからな」

マッハー「言ってくれちゃって。お前が進んでいる間、俺だって前に進んでることを忘れるなよ〜」

白い歯をむき出しにしたサルのような小憎らしい笑顔で突き出してくる時計の数値を見てイスラスは肩を落とす。

イスラス「お前も0.3秒縮めてんのかよ。まだ速くなるってのか…?」

マッハー「世の中は広いぜ。中には100mを5秒で走るって噂のあるやつだっているらしいんだ。 省47

[698]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:36:34 ID:???
公園を抜け、路地を飛び越え、倉庫を通り過ぎる。
驚き後ずさる通行人をすり抜けつつ、二人は風のように走り抜ける。
そろそろ家が見えてくる。見通しもよく、車通りも少ない、
子供の落書き帳のようなアスファルトの地面の斜向かいがゴール地点だ。

???「にーちゃーん!イーくーん!早く早く!」

マッハー「おおー我が可愛い妹よ。兄ちゃんが今抱きしめて頬ずりして……あ、危ない!」

マッハーの妹が二人を迎えにと飛び出した道路の先に、 省26

[699]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:37:40 ID:???
三杉「……じゃあ、その足の事故っていうのは今の話のことだったのか」

イスラス「俺が目を覚ましたのは病院だった。程度の差はあれ、3人とも事故からは逃れられなかった。
     それでもマッハーの妹……シャルは頭を軽く打っただけで済んだし、
     マッハー自身も打ち身と左足の骨折と、命にかかわる程の怪我じゃなかった。
     だが、俺の右足は車に乗られてひしゃげ、皮膚の組織は完全に壊れちまっていたらしい」
省48

[700]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:38:57 ID:???
二人のスピードスターの帰還に、コーチもチームメイトも喜んでくれた。
だが、イスラスは痛々しい姿でリハビリを続けているマッハーの姿を間近で見ていた。
本来、彼がここにいるはずがない。それなのに何故――。



シャル「ぶえっくしょん!ううー、誰かが噂でもしてるのかなぁ。
    ……えーっと、アルバムアルバム。どこにしまったっけ」

中里から没収したイスラスの写真をしまうために、シャルは自室の荷物入れを片っ端からひっくり返していた。
省20

[701]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:40:07 ID:???
シャル「にーちゃんの足、まだ治らないの?」

林檎の皮を慣れた手つきで剥きながら、シャルはベッドに足を投げ出して唇を尖らせる兄のマッハーを呼ぶ。

マッハー「いや、もう治ってるさ。普通に歩いたり飛んだり、走ったりするなら問題ない。
     でも、前みたいに風のように走ってボールを蹴ることは難しいってだけさ」

シャル「でも、にーちゃんよりひどい怪我だったいーくんはもうピンピンしてるよ。
    にーちゃんからもらった皮膚のおかげだって、すっごい喜んでた」
省32

[702]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:41:07 ID:???
マッハー「いいから頼む!……俺、アイツのこと一瞬でも恨めしく思っちまった。
     皮膚なんか提供しなきゃよかった、そうすれば今頃俺がアイツのように走れてたのにって。
     最悪だよ。最低だよ。……なぁ、だから頼む。この馬鹿兄のふざけた頭を叩き起こしてやってくれ」

シャル「……兄さん……あ、イスラス!こ、これは違うの!その、そのね……」

間の悪いことに、お見舞いに来たイスラスに今の会話を聞かれてしまっていた。

イスラス「………」
省29

[703]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:42:19 ID:???
シャル「あれからもうすぐ10年かぁ。時が経つのは速いよね。兄さんの足の速さといい勝負かも」

その日からシャルは長い金髪を狩り落とし『マッハー』と名乗った。
ジュニアクラスと言えどもやはり男女の実力の壁は厚く、なかなか兄のような結果は残せない。
幸いなことに、周囲からは怪我の後遺症だろうと思われ、実力不足のカモフラージュになっていた。
それでも足の速さだけは兄ゆずりであったため、ウインガーとしての働きはしっかりとこなせていた。
省41

[704]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:43:37 ID:???
逃げるシャルはマッハー譲りの俊足だったが、今の自分は常人の倍速以上に走れる自身があった。
徐々に差を詰めていき、入院生活のせいで痩せたのだと思い込んでいた細い体を抱きしめる。

イスラス「……逃げんなよ」

シャル「だって……逃げなくちゃ、みんなに迷惑かかっちゃう!」

イスラス「お前がどうして今までマッハーのフリをしていたのかはこの際関係ねぇ。
     だが、俺達が決勝まで勝ち上がってこれたのは間違いなく『お前』がいたからだ」
省55

[705]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:44:57 ID:???
イスラス「その後、俺はシャルを引き戻して監督や仲間を説得した。
     こいつをマッハーではなくシャルとして、
     今までアヤックスを支えてくれた同じ仲間として試合に参加させて欲しいと」

三杉「……けれども、現実はそう簡単には甘くなかった。
   目の前に優勝が見えているのに、下手をすれば失格を言い渡される原因を
   わざわざ試合に持ち込むわけにはいかなかった」
省67

[706]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:46:49 ID:???
ビクトリーノ「あ、その噂話は俺も聞いたことがある。ルーベンさんっていう俺の先輩から教えてもらった。
       様々な国の素質のある選手を集めて、コーチングしている人がいる。その名を『ジョアン』と」

森崎「ジョアンコーチ?その人ってそんなにスゴイ指導者なのか?」

三杉「君に説明するのならジョアンコーチはあの元セレソンでもあるロベルト本郷の恩師と言えば分かりやすいかな?」

森崎「うげぇ!あの変態の恩師だってー!?きっとあの人以上に異質な存在なんだろうなぁ」 省55

[707]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:49:18 ID:???
★グミくれよー→! card★

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