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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[138]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/27(火) 18:45:00 ID:???
割って入ったのは、それまで後ろに控えていた三人目の男である。
高い、少年のような声だった。
サンターナと名乗った中央の男や、詰め寄っている屈強な男に比べればやや小柄な体格。
白い肌に小麦色の長い髪、そして声音に相応しい少年のような顔は、いかにも女性受けの良さそうな
柔和で整った目鼻立ちである。
「ちょっとザガロさん、何やってんですか! やめてくださいよ、もう」
ザガロと呼ばれたのは赤銅色の肌の男だった。
省44
[139]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/27(火) 18:46:01 ID:???
腕力で物事の優劣を判断する類の人間にとって、先に目を逸らすこと、後ろに退くことは
ほとんどあり得ないと言っていい。
どちらも敗北、恭順を示す行為だからである。
それをさせるということはつまり、サンターナという男の言葉は、ザガロという
全方位から暴力の臭い紛々たる男に一時の屈辱を許容させるほどの影響力、あるいは
強制力を持つということを意味するのだった。
「伊達じゃねえ、ってか」
「……?」
省45
[140]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/27(火) 18:47:02 ID:???
「我々と貴殿らは独立した指揮、訓練系統となる。混乱を避けるよう通達を徹底してくれ。
詳細は後ほど、このバビントンと詰めてもらおう。話は以上だ。失礼する」
低く静かな、しかしやはり凪いだ水面の如き抑揚のない声で事務的にそう告げると、
サンターナは一片の躊躇も見せずに踵を返した。
予め段取りを決められた役者のようなその所作に、森崎はただ眉根を寄せることしかできない。
ちらりとカイルに目配せをして扉を開かせるのが精一杯だった。
省46
[141]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/27(火) 18:49:46 ID:???
「ハン、誰かと思えば……お尋ね者どもか!」
空気が、凍る。
「……!」
「ンだとォ……!?」
「……」
表情を固くするトニーニョ。
ほとんど飛び掛からんばかりの姿勢で肩を怒らせるネイ。
にやにやとした笑顔を崩さず、しかしすう、とネイの背後から立ち居地を変えるジェトーリオ。
ネイが前に出た瞬間フォローに入れる位置取りだと、これまで彼らを見てきた森崎には一目瞭然である。
一気に緊迫の度合いを増した情勢に、森崎が割って入るべく立ち上がろうとする。
省33
[142]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/27(火) 18:50:47 ID:???
「彼らはこの隊長室から出て行くところだった。モリサキもカイルも、無事にそこにいる。
そして俺たちには事情が分からない。……いま乱闘騒ぎを起こせば、困るのはモリサキだろう」
「ぐっ……!」
トニーニョの表情は、相変わらず固い。
固いが、しかし声音には他を圧して息を飲み込ませる力があった。
ネイが接ぎ穂を失った刹那を見計らったように、ジェトーリオがその肩に手をかけて脇に寄せる。
「ほらほらネイくん、お客様がお帰りだよ〜。ちょっと場所を開けてあげようねえ」
省50
[143]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/27(火) 18:53:33 ID:SyarAx66
*選択
A「新設される第二大隊の連中だ」 無難に説明する。
B「あいつら、西洋圏では有名なのか」 彼らの素性を尋ねる。
C「お尋ね者ってどういうことだ」 問いただしてみる。
森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。
期限は『11/27 24:00』です。
******
どうやらこの世界、ブラジルはポルトガル語圏ではないようです。
省10
[144]◆W1prVEUMOs
:2012/11/27(火) 23:48:08 ID:???
B
これから関わることになるなら知っておいて損はないので
Cは上手くいけば(ネイの)スキルゲットの可能性があるけどリスクも高いパターンぽい
[145]さら ◆KYCgbi9lqI
:2012/11/27(火) 23:50:48 ID:???
A傭兵団ごと雇われたってのが気になるので教える情報は正確な方が良いかなと思います。
[146]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/29(木) 18:08:04 ID:???
皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、
>>143
の選択については……
>>144
◆W1prVEUMOs様のご回答を採用させていただきます!
Cはご指摘の通り、ハイリスク・ハイリターン系の選択でした。
ちなみに部隊員のスキルLvは基本的に訓練時にしか上がりませんが、イベントの成功などで
上昇確率を大幅に底上げすることが可能です。
CP3を進呈いたします。
>>145
作中でも触れますが、傭兵の雇用は傭兵団丸ごと、というのがこの時代の基本です。
省16
[147]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/29(木) 18:09:11 ID:???
***
B「あいつら、西洋圏では有名なのか」
結局、森崎が尋ねたのは第二大隊の面々についてである。
お尋ね者、という言葉が気にならぬといえば嘘にはなるが、ここで過去を問い詰めて
何が始まるわけでもない。
傭兵という稼業、そもそも故郷に身の置き場がない者が流れ流れて辿り着く職という側面もある。
森崎自身とて脛に傷の一つや二つ、ないではなかった。
故に意義の薄い詮索よりは、いま目の前にある課題に注力しようと思考を切り替えている。
「あ、ああ……」
省42
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0ch BBS 2007-01-24