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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】


[127]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/14(水) 00:08:37 ID:DMJOwuf+
〜大会25回目〜

何らかの玉を蹴る遊びは紀元前から世界の様々な場所で存在していたと言われるが、
現在サッカーと呼ばれる競技が正式に生まれたのは19世紀中期のイギリスとされている。

この競技はブラジルと日本には1870年代と言うほぼ同じタイミングで伝わったとされるが、
その後の発展の仕方は全く異なる物であった。



最初にブラジルにサッカーを広めようとしたのはイングランド留学帰りの一人のスコットランド人だったと言う。 省40

[128]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/14(水) 00:10:31 ID:DMJOwuf+
一方日本においては最初はイギリス人が日本にサッカーを持ち込み、体育の一環として全国に広がった。
しかしあくまで学生の教育の一環とされた日本サッカーは1917年に行った初の国際試合で
当時の中国とフィリピンに大敗する程脆弱だった。その後も基本的にサッカー弱小国とされたまま
第二次世界大戦の影響でサッカー文化が中断されてしまい、1968年のメキシコオリンピックで
銅メダルを獲得した事以外はまるで良い所がなく、1991年の時点で未だワールドカップには未出場である。
省31

[129]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/14(水) 00:13:30 ID:DMJOwuf+
日本人記者達「ぐわーっ、なんて人ごみだ!?」「ホントにこの道でいいのかよ?」「人の流れに沿ってりゃ辿り着くだろ!」

日本サッカー協会関係者「ここも渋滞か…」「おいおい、三時間は余裕を見た筈なのに…」「これで間に合うのか?」

南葛関係者達「に、肉まんの波に押しつぶされるぅ〜…」「痛い痛い痛い!押されて体が痛い!」
「もう駄目、暑くて暑すぎて倒れる…」「やだ、折角持ってきた応援グッズが汗だらけ!」
省36

[130]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/15(木) 21:05:29 ID:Tp/GLA8M
ブロロロロロ…
プシュゥウウン。

森崎「よーし、着いた着いた…うおっ!?」

翼「!!!?!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

一番先にバスのドアから降りた森崎を皮切りに、全日本ユースの選手達全員が応援団の盛大な歓迎を受けた。

長野「来た!森崎だ!うぉーい、久しぶりー!」
岩見「サプライズ計画は成功だな」
小田「うわー、凄いオーラを放ってるなー…」
大川「全日本ユース決勝進出おめでとう!」 省26

[131]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/15(木) 21:07:33 ID:Tp/GLA8M
A 「粋な事するじゃないか。皆、わざわざブラジルまで来てくれて有難うな」
B 「チェッ、照れるだろうが。こんな事されなくても俺は勝つぜ」
C 「皆、帰りは気をつけろよ。日本人はしばらく恨まれる事になるからな!」
D 「よう皆。南葛は今どうなってる?まだ日本一の座を保っているか?」
E 「親父…お袋…そんなにキョロキョロしないでくれよ、恥ずかしい…」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて 省13

[132]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/16(金) 23:36:25 ID:9d5PSlbg
>C 「皆、帰りは気をつけろよ。日本人はしばらく恨まれる事になるからな!」

グッ。

予期していなかった応援団の登場に、森崎がサムズアップと共に返した答えは実に彼らしいものだった。

森崎「皆、帰りは気をつけろよ。日本人はしばらく恨まれる事になるからな!」

彼は日本が優勝しブラジル人の恨みを買う事になる、と豪語したのだった。

長野「お〜っ、優勝するから恨みをぶつけられない様にしろって意味か!」
省34

[133]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/16(金) 23:50:53 ID:9d5PSlbg
ズルッ。

森崎「親父ぃ…お袋ぉ…頼むからもうちょっと堂々としていてくれよ。
俺の親なんだからマスコミが取材に来たりするだろうし…」

森崎父「ひいいっ、言わないでくれっ!こないだなんか会社までどっかの雑誌の
記者が乗り込んできて、お前がいると仕事にならないって叱られたんだ!」

森崎母「近所の奥様達もあなたのサイン寄越せってうるさいのよ!
ブラジルに居るから無理ですって言っただけで恨まれるし!」

森崎「た、頼りねぇ〜…そんなの強気で追っ払えよ!」
省36

[134]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/19(月) 22:29:27 ID:bACi0klc
森崎が何処か間が抜けた交流に勤しんでいる頃、すぐ傍ではそれに似ても似つかない程
真剣で、笑いの余地など何処にも入りそうにない光景があった。

バスから降りた直後に翼は見た。

ブンッ、ブンッ!

早苗「翼く〜ん、頑張って〜っ!」

翼「(さな、え、ちゃん…!?)」

小学生時代、南葛小の応援団団長だった頃の様に彼の名前入りの応援旗を振っている中沢早苗の姿を。
お手製の旗はツギハギだらけだった昔に比べると格段に出来が良くなっていたが、 省27

[135]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/19(月) 22:31:29 ID:bACi0klc
そして応援にかけつけたのは早苗だけではない。あれ以来気まずさと恐れのあまり連絡を絶っていた彼の家族も
事情を聞いたら激怒していそうな南葛中の関係者達も彼に熱烈な応援を浴びせてきた。
まるで彼が早苗を傷つけ、彼が早苗から逃げだした事など元から無かったかの様に。

早苗「翼くん…夢を叶えて!貴方はサッカーがしたいんでしょう?サッカーが好きなんでしょう?」

翼「!!!」
省48

[136]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/20(火) 00:33:50 ID:+qfUtmIU
当然の話だが、日本から応援にかけつけたのは森崎と翼の関係者だけではない。

三杉父「おお淳!なんて立派な姿だ…!」

三杉母「誇らしいわ、淳…!」

三杉「父さん、母さん、来てくれたんだね。有難う。そして…」

弥生「じ、じゅ、淳…(ご主人様の命令とは言え、ご主人様を呼び捨てだなんて…!)」

三杉父「ハハハ、相変わらず初心な子だな。もっとリラックスしていいだろうに」

三杉母「(なんでかしらねえ、この子と淳を見ていると得体の知れない嫌な予感が…)」 省33


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