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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】


[137]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/20(火) 00:37:11 ID:+qfUtmIU
山森「(家族が来てくれたのは嬉しいけど…)」

一方山森は家族が来たのは当然嬉しく、南葛時代のチームメイト達とも
交流していたのだが一つ悲しく思っている事があった。

山森「(杉本…こっちを見向きもしてくれないなあ…)」

かつて彼が交際を申し込んだ南葛のマネージャー、杉本久美は彼から露骨に顔を背けていたのである。

山森「(俺ってそんなに女にモテないのかなあ…)」

山森正吾は温厚な人柄と輝かしい経歴とは裏腹に、同年代の女子からは人気がなかった。 省43

[138]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 01:04:38 ID:4pV3BPv6
葵「おーっ!父さん母さん姉ちゃん!来てくれたんだな!」

葵は自分の両親と姉が駆けつけてくれた事に感動していた。
かなり無謀な中卒イタリア行きを説得の末容認してくれた理解ある家族との再会は素直に嬉しかった。

葵父「そりゃあもう、お前の一世一代の晴れ舞台だからな!」

葵母「ワールドカップの決勝戦に出られるなんて凄いじゃない!」

ズルッ。

葵「違う違う!これワールドユース!ワールドカップじゃないよ!」

葵父「え…?何が違うんだ?世界大会だろ?」 省18

[139]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 01:07:09 ID:4pV3BPv6
佐野「とうとうここまで来ましたね。次藤さんが好きな一番になってくださいよ」

次藤「ガハハ、何ば他人事ばし言っちょるばい。お前もさっさとこん舞台に戻って来るとね!」

佐野「そうですね」

中学生時代は代表入りを果たしながらも、高校生時代は惜しくも代表の選外となってしまった佐野満。
彼が今も諦めず虎視眈々と代表復帰を狙っている姿は次藤に勇気を分け与える物だった。



中山もまた両親から激励されていたが、彼の場合もう二人駆けつけてくれた者達が居た。 省39

[140]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 23:08:22 ID:4pV3BPv6
他にも家族との再会を喜んだ者は多かった。



新田「(親父とお袋、嬉しそうだなあ。何時までもサッカーばっかりやっていて大丈夫なのか?
って二人ともこそこそ話し合っていたもんな…どっかのクラブと契約して、ちゃんと親孝行しないとな)」

新田は自分を支えてくれたものの裏では進学や就職について危惧していた両親が
ホッとしているのを見て本人も安堵していた。気性が穏やかとは決して言えない彼だが
家族仲は良好であり、将来の心配を断ち切った事を誇りに思えたのだ。

省38

[141]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 23:12:10 ID:4pV3BPv6
沢田「日向さん、若島津さん、頑張ってください〜」

反町「(俺はこんな所で何をやっているんだ…せめて応援するんじゃなくてされる立場だったら…)」

日向と若島津の応援に来たのは沢田と反町だけだった。沢田は素直に応援していたものの
嫌われ者の東邦学園出身の彼に注がれる周りの冷たい視線に怯えており、
反町に到っては正に渋々と旗を振っているだけだった。

そんな二人に若島津は軽く頷くだけであり、日向は一瞥しただけで後は興味を失っていた。 省51

[142]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/22(木) 00:32:04 ID:gugwJp/c
若林「父さん、母さん、兄さん達、ねえや、来てくれて有難う(全く、わざわざご苦労な事だ)」

若林父「息子の晴れ舞台だからな。来ない訳がないだろう(来なかったらゴシップ記者が寄って来るからな)」

若林母「日本代表だなんて凄いわ。お友達もしょっちゅう聞いてくるのよ(補欠なんですってね、ってさりげなくね)」

若林長兄「家の事は気にしないで、思う存分サッカーに集中しろよ(分けてやる会社なんてないからな)」
省60

[143]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/22(木) 00:33:27 ID:gugwJp/c
赤井「(やっぱり誰も来ていないか…ひょっとしたらって思ってたけど、家出息子だもんなあ…
しょうがない、プロになるまでは認めてもらえないって覚悟していたんだ。後ちょっとの辛抱だ)」

赤井の事情も似た様な物だったが、彼の場合実際に高校を中退してイタリアに飛び出ると言う極めて無謀な
冒険をしていた。勿論家族がそんな事を了承してくれる訳がなく、僅かなバイト代と共に家出同然に
イタリアに飛んだ赤井は早田以上に家族との亀裂は深刻だった。その分申し訳なく思う気持ちはあり、 省59

[144]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 00:08:33 ID:8htbkll+
また熱烈な応援を受けたのにも関わらず、それで胃が痛くなった者達も居た。

美子「岬さまぁ〜ん♪頑張って〜♪」

岬「あ、ありがとう…」

血が半分繋がっているがそれを知らずに熱愛を仕掛けてくる妹が居る岬は
彼女に熱烈に応援されても迷惑千万だった。なにせその妹の周りには気まずそうにしている岬の母とその夫山岡、
何をやっているんだと呆れた顔の父親岬一郎、早く何とかしなさいよと顔に書いてある 省60

[145]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 00:27:33 ID:8htbkll+
余談だが、岬よりも直接的に不幸な者達も居た。



真弓「ねえねえそこのお兄ちゃん、あたちのスカートの中見てみたくない?」

不幸なブラジル人男性「(な、なんだこの幼女は…この歳でこんな流し目が出来るのか…?ごくり…)」

中里父「真弓〜!みっともないからやめてくれ!」

中里「(他人のフリ他人のフリ心頭滅却心頭滅却…本気ではないにせよ、悪戯にしても見苦しい…)」
省33

[146]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 22:09:24 ID:8htbkll+
陽子「骨皮くん…この企画、半分失敗だったんじゃない…?」

骨皮「そ、そんな気がしてきました…(特に岬先輩どうするんだよあれ。
実の妹絡みのスキャンダルなんて起きたら日本サッカー全体がイメージダウンだぞ…)」

陽子「選手達のサポートって色々難しいわねえ…あ、そろそろ会場に移動させて!」

骨皮「はっはい!みなさーん、そろそろ時間ですのでスタジアムに入りましょう!
団体席を確保してありますので、僕の先導に従ってくださーい!」
省54


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