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【Other】鈴仙奮闘記23【World】 


[977]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 22:46:47 ID:???
咲夜「お嬢様! 大丈夫ですか、お嬢様ァッ!」

レミリア「何。 体のあちこちが少し炭化しただけよ。 ツバつけときゃ治るわ」

咲夜「そ、そんな……! 唾は雑菌が混じっているから、却って傷の化膿を進めると聞いています!
きちんと消毒液を使ってください!」

レミリア「……えっ。 突っ込む所、そっち?」

咲夜「あら。 失礼しました(お嬢様がこうも弱る姿を、私は始めて見た……! 私が、不甲斐ないばかりに……!)」
省61

[978]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 22:47:47 ID:???
――美しい集団プレーも、芸術的な個人技も出来るにも関わらず、
反則まがいのダーティプレイをも辞さない聖徳ホウリューズの、勝利に賭けるおぞましいまでの執念。
それを、レミリア達は、鈴仙達は、……他の多くの幻想郷の住人達は。
……称賛とは言わずとも、少なくとも認めざるを得なかった。


――ピィィィィィィッ……!

それから後のスカーレットムーンズのプレーは、はっきり言って精彩を欠いていると言わざるを得なかった。

レミリア「……!!(ノン・レッドサン)」
省24

[979]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 22:49:21 ID:???
神子「――小田君! 君が磨ききった「アレ」を使ってください!」

バコッ!

小田「…………」

バァァァァァッ!

実況「あっと神子選手、小悪魔選手と『メイド特攻スライディング部隊』を切り抜けて自らセンタリング!
小田選手に高いボールが渡りますが……!?」

小田「…………」

ビュンッ!

陸「す、スルーッ!? ギリギリまでボールを引きついておいてスルーアルか!?
この磨かれた一級のスルー。 まさに……『ラブストーリーは突然に』アルね。 省17

[980]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 22:50:41 ID:???

大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
6ゴール 鈴仙
5ゴール レミリア
4ゴール 勇儀、諏訪子
3ゴール フランドール、来生、早苗
2ゴール 射命丸、神奈子、ピエール、星、神子、屠自古
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、サニー、リリーB
      影狼、反町、藍、メルラン、空、霊夢、魔理沙、森崎、天子

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
3アシスト 早苗、ピエール
2アシスト 小悪魔、てゐ、神子 省6

[981]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 22:52:51 ID:???
咲夜「(試合時間はもう少ない! お嬢様の体力も残り少ない! ならば奇襲で――)……時符。 ――『ザ・ワールド』ッ!」

バァァァァァァァァァン!

布都「な、なんじゃ?! なん――」

大丸「しまった。 ここまで切り込まれては、クリ――」

咲夜「(これまでのプレーを見るに。
物部布都はタックル・パスカット・ブロック・クリア全てに優れた、守備のスペシャリスト! 省48

[982]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:05:30 ID:???

川上「この程度のシュートならば……止めて見せるッ!」

バチイイッ!

実況「川上選手パンチング! 見事にボールを前方に弾き返します!」

咲夜「……ッ!(――しまった。 一芸特化を揃えた選手が多い以上、
この川上はセーブ力を鍛え、一対一は疎かにしている可能性が高かったのに!)」

後半19分。 陸が小田をも絡めた屠自古の奇襲に辛うじて届かずに再び同点。
そして後半28分。 咲夜が最後のチャンスと猛攻するも、川上の堅守を前に攻撃失敗。 省47

[983]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:06:49 ID:???
屠自古「(私は布都のように、多芸な才能がある訳では無かった。
私が太子様の為に出来る事。 それはただひたすら、ダイレクトシュートを1本でも多く、
敵のゴールに入れる事のみ! ならば――)やってやんよーーーーーッ!」

グワァァァアッ!バギュウウウウウウウウウッ! バリバリバリッ!

実況「屠自古選手、後半ロスタイム試合終了直前! 最後の『ガゴウジサイクロン』」だ〜〜!!」

陸「ハァ、ハァ……! ち、ちっくしょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
省46

[984]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:07:54 ID:???
実況「試合終了。 しあい、しゅうりょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!
今ここに、幻想郷サッカー史に新たな名前が書き加えられる事となりました……!
そのチームの名は、聖徳ホウリューズ! 宇宙を司る全能道士・豊聡耳神子の元に集いし選手達が、
集団戦術と前衛的戦略! そして人々の人気を背に、
優勝候補筆頭の紅魔スカーレットムーンズ!その圧倒的個人技をねじ伏せてしまったのです!! 省69

[985]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:10:02 ID:???
鈴仙が次に気がかりだったのは、パチュリーの負傷だった。
魔法によって、確かにフルタイムで出場できる身体を手に入れたのかもしれないが、
しかし、今日の彼女はその副作用――フィジカル面の減退――を突かれ続けていた。

鈴仙「(負傷も辛いでしょうけど……プライドが高く完璧主義なあの人にとって。
自分の弱点を突かれたせいで、賢者たる自分が導くべきチームが負けたって事は大変な屈辱でしょうしね……。 省57

[986]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:11:23 ID:Biv0COhE
鈴仙「(――ど、どうしよう。 三択って感じになったわね……!
つまり、@パチュリーさんの様子を見に行くか、Aこころの後を付けてみるか、B妖夢に声を掛けに行く
……の三者択一。
@だったら、パチュリーさんの容体次第では、聖徳ホウリューズと実際に戦った情報が得られそうだし。
Aだったら、私にとっては目的も所属も良く分からないこころの、更なる秘密とかが分かるかも。
Bだったら…どうなるのかちょっと分からないけれど。 省30


0ch BBS 2007-01-24