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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[358]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:29:41 ID:???
鈴仙「(私は謙虚……か。僅かな勝利ってのは、わりと正当な評価だと思うんだけど)」

やがて一人になり、鈴仙はネイとの会話を思い出す。
ネイは決して自らの強さを押し出さない鈴仙の言葉を、彼女なりのいじらしさとして解釈したようだが、
しかし鈴仙は決して、謙遜してそう言った訳では無かった。

鈴仙「(……私達は。いや、私はまだ、弱い)」

先程言った、不屈の心という意味では他の仲間には負けていないかもしれない。 省59

[359]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:31:30 ID:???
妖夢「……今日の試合、見てたよ。――情けなかったね」

鈴仙「な、何よ。いきなり来ておいて……!」

チームメイトが遠巻きに不安げに見守る中、妖夢は気弱な鈴仙を見下すかのように、そう吐き捨てる。
永い間彼女と言葉を交わしていなかった鈴仙は、不意に自分を貶められた事に対してついカッとなって言い返す。
かつての親友の久しぶりの再会としては、到底あり得ないまでの険悪ぶりだった。

妖夢「明日は、私達サンパウロの準決勝戦だ。対戦相手はフルミネンセ。 省62

[360]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:34:45 ID:???
……機械的、と表現したのは間違いかもしれない。
何故なら、努めて冷酷かつ威圧的に語ろうとしている妖夢の言葉の端々には、
本来の彼女らしい、未熟さや弱さが垣間見えていたからだ。
だからそれは、ある意味で一種の自己暗示だったのかもしれない。自分が強いと思い込むための。

鈴仙「私は、弱い……」

しかし、そんな拙い言葉でも、今の鈴仙には効果があった。
ネイとの会話で自分の弱さと向き合いかけていた鈴仙にとって、
妖夢が振り絞った言葉にすらも過敏に反応してしまう。 省45

[361]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:39:30 ID:???

鈴仙「……えっ?」

妖夢「私は鈴仙の試合を見ていて、思った。どうして鈴仙は、試合で上手く行かなくても、
    すぐに立ち直れるんだろう。自分の失敗を後悔するよりも、仲間の成功を祝福できるんだろうって。
    最初私は、鈴仙が強いからだと思った。……でも、本当は違うよね。
    鈴仙だって、私と一緒。本当は泣きだしたいんだ。だけど、そうすると皆に見限られるのが怖いから、
    気丈に前を向き続けて来たんでしょう? 力が無いから」
省63

[362]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:42:11 ID:???
これまで彼女を成長させ、同時に縛って来た負の感情をむき出しにした妖夢。
それに対し、鈴仙は彼女の誘いを断る為に――一言、こう口火を切った。


A:「そんなのお断りよ。あんたの強さは私が求める強さじゃない」
B:「そもそもお門違いかな。私、そんなに悩んでないし」
C:「……妖夢。あんたこそ私のトコに来なさいよ。今でも私は大歓迎よ」
D:「説得力が皆無ね。妖夢……あんた、強いクセして悩み過ぎだもの」 省15

[363]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:44:33 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
シリアス目で選びづらいかもしれませんが、自由にロールプレイをして下されば幸いです。
明日は多めに更新出来れば良いなぁ…と思っています。

[364]森崎名無しさん:2017/08/03(木) 23:50:18 ID:JU3fJNBo
D

乙なのです

[365]森崎名無しさん:2017/08/03(木) 23:55:52 ID:tr4iywU6


[366]森崎名無しさん:2017/08/03(木) 23:59:22 ID:iuCzKInI
D

[367]森崎名無しさん:2017/08/04(金) 00:02:10 ID:1nt9F/Lc
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0ch BBS 2007-01-24