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屁理屈推理合戦withキャプ森2
[145]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:17:36 ID:???
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【反町一樹の現実 〜東邦学園保育部 国際なかよしサッカー大会編〜】
保母さん「みんなー! 今日はわたしたち東邦学園の大学部で活躍している、
反町選手にゲストとして来て貰いましたー!」
園児たち「わーい! あたらしいせんせいだー!」「そりまちってだれー!?」「せんせーもりさきこないのー!?」
省76
[146]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:18:39 ID:???
今日反町が呼ばれたイベントは、東邦学園の保育部の園児と、
世界各国から集まって来た同世代の園児たちとのサッカー交流会。
ただし、単なるお遊戯だけにとどまらず、ラストには通常のサッカーコートで、通常通り試合を行うという
3〜4歳児相手には若干無理があるようなイベントが組まれていた。
保母さん「はーい、じゃあ試合ですが……なんと! 今日はあの反町選手も、一緒に試合に出てくれまーす!
反町選手のプレーを見て、皆も上手いサッカー選手になろうね!!」
省56
[147]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:20:44 ID:???
反町「(で、11人目がサトリーヌ・コメージ。……この子だけはそっくりさんじゃなくて。しかも女の子なのかぁ……)」
サトリーヌ「…………」
その中では唯一同姓に有名選手を持たないのが、11人目の選手。サトリーヌ・コメージというフランス人の少女だった。
子ども達の中でも、とりわけ人形のように細い手足と白い肌が目立っていたが、
反町はむっつりとゴールへと向かった彼女を観察して思わず、「あっ」と声を上げてしまった。
反町「腕が、短い……」
省51
[148]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:22:02 ID:???
――幼児同士の試合ながらも、世界からわざわざ集まって来ただけあって、
子ども達は全員、サッカーに対して強い情熱を持っていた。
園児R「はっはぁ! くらえ、りぐるきーっく!」
サトリーヌ「……とめます!」
バァァァッ、ドンッ!
園児R「うわぁぁぁああんっ、サトリーヌちゃん、押さないでよぉ!」
保母さん「うわ〜〜っ! サトリーヌちゃん、Rちゃんのジャンプキックに向かって、
省41
[149]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:23:24 ID:???
その上、反則を取った筈の園児は、ゴールを決められなかった悔しさや押された時の痛さで、
所かまわずわんわんと泣きだしてしまう。保母さんは必死にあやし付けるが、言う事を聞いてくれない。
保母さん「困ったわねぇ……。反町さん、次のフリーキック、貴方にお願いできるかしら?
この子、いつも泣き出したら中々止まらないのよ」
反町「え、俺がですか!? 別にまあ、良いですけど……」
――そこで、反町に白羽の矢が立ったのである。
省48
[150]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:25:57 ID:???
サトリーヌ「……………」
ギンッ!
ゴールマウスでシュートに備えている小柄な幼女は、そんな反町の考えを見透かしたかのように、彼を強く睨んでいた。
反町「(……あの子。さっきメイドさんが言っていた子だったな……小さいのに、凄い眼力だ……)」
そう意識を向けると、サトリーヌは反町に対して幼い敵意をますます強く発信する。
私を侮らないで下さい。彼女は反町の心を読んだ上で、そう言っているように思えた。
――お嬢様は意固地で諦めないのです。
省48
[151]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:27:04 ID:???
反町「(そう。俺はいつでも諦めていた。……自分ではクレバーな紳士を気取っていたが、
全日本や世界という戦場の中では、俺は単なる臆病なチキン野郎だった。
こんな小さな子すら出来る覚悟を、俺はずっとずっと、諦めて、保留して、後回しにし続けていたんだ……!)」
そして、自分は今も、世界の舞台で活躍する事を諦めて、JSLからのスカウトの声を保留し、
自分はどう在りたいか、という問いについて後回し続けている。
省70
[152]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:28:34 ID:???
反町「――いくぞ。これが俺の……『ドライブシュート』だぁぁぁッ!」
バッ……ドゴオオオオオオオオオオオンッ! ――ギュウウウウウウウウウウウンッ……!
サトリーヌ「…………!」
保母さん「えっ、ええっ……! まさかミスキック?! なんかすごーい高い場所にボールが飛んでるんだけど……!?」
……反町が満を持して放ったシュートは、今の世界トップクラスのサッカーを知る者にとっては取るに足らない。
何のひねりもない、ただの『ドライブシュート』。
省59
[153]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:30:45 ID:???
反町「……決まったか(蹴り損じだったけど、まあ保育園児が相手なら、俺でも決まるのも当然か……)」
前人未踏の11人抜きゴールを決めた反町は、苦笑いでホイッスルの音を聞く。
幾ら自分の実力が世界では取るに足らないものであっても、
幼児達の世界では、多少の蹴り損じをしても、確実にゴールを挙げられる。
そんなごく当たり前かつ滑稽な事実を前にして笑える程、反町は子供では無かった。
園児R「え、えぇ……そりまちがゴールをきめてる?」
省38
[154]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:31:59 ID:???
――キャッキャッと、反町の回りで園児がはしゃいでいる。
一部は対抗心を燃やす子も居たが、彼の熱いシュートは間違いなく、園児たちの心を掴んだのだ。
始めは「誰?」と言った風の園児達も、今は全員が疑いなく、反町を「すごい人」だと信じて疑っていない。
保母さん「いやー、やっぱり日本代表は凄いんですねぇ。私、次のワールドカップも期待してますよ!
やっぱり日向社長とのツートップの相方は、反町選手なんですもんね?
省60
[155]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:37:59 ID:???
園児R「つぎはエースのばんだよ! そりまち、つぎはわたしにボールまわしてよね! ねぇ、きいてるのそりまち!」
反町「……ああ、聞いてるよ」
周囲でも一番威勢の良い女の子――保護者席で父親が申し訳なさそうにしている――の頭をくしゃりと撫でながら、
反町は意を決したように、子ども達に向かってこう宣言した。
反町「分かったか。これが魔王の実力だぞ! 皆悔しかったら11人でも22人でも壁を作って止めてみせろよ?
省73
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0ch BBS 2007-01-24