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【SSです】幻想でない軽業師
[187]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:38:47 ID:???
Act.5 佐野満の憂鬱
オータムスカイズの分裂から、再び数日が経った。
幻想郷Jrユース大会が終わってから数えればこの頃で2週間程。
既にこの頃になると各勢力、各サッカーチームも普段通りの日常へと戻っていた。
幻想郷では新参に入る勢力である命蓮寺。
ここもまた、日常へと戻っていた。
朝のお勤めを果たし、昼食時になった為にみんな揃ってのお昼ご飯タイム。
本日のメニューは金曜日である為、キャプテン・ムラサ特製カレーである。
省46
[188]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:40:08 ID:???
ルーミア「私もおかわり〜。 でも、いつもの事って言えば〜、カレーなのにお肉入ってないんだね」
小町「いいんじゃないかい? これはこれで美味いよ」
ルーミア「……ところで死神さんは今日平日なのにお仕事しなくていいのか〜?」
小町「なんのなんの、今日はプレミアムフライデーで花金だから問題ないのさ」
ルーミア「そーなのかー」
命蓮寺のチームに所属をするルーミアと小町の両名もいた。
省48
[189]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:41:27 ID:???
小町に話を振られた椛は、苦笑をしながらそう返答するのが精いっぱいだった。
元々、オータムスカイズに所属をしていたとはいえ、椛と反町の仲は決して深いものではない。
少なくとも彼女が見てきた内では逆はあっても、反町が早苗に好意を抱いているとは思えなかったのだが……断言はできなかった。
椛「(っていうか、そもそもそういう色恋沙汰に興味があるとは思わなかったッスよ……)」
むしろサッカーにしか興味が無いんじゃないか、と心の片隅で思っていたのは内緒である。
省10
[190]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:42:50 ID:???
………
……
…
ナズーリン「お疲れさま、話し合いは上手くいったかい?」
白蓮「ええ。 話し合いと言っても、難しいものではありませんでしたので……ああ、いい匂いですね」
ムラサ「あっ、お昼ご飯まだ? すぐに用意するわ」
白蓮「ええ、ありがとう」
一同が昼食を取っていた広間に、この命蓮寺の主人――住職である聖白蓮が帰ってきた。
ここまで星たちが言っているように、彼女は朝方から、とある会合へと出席していたのである。
省29
[191]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:44:43 ID:???
この日、白蓮が参加をした会合にはナズーリンの言うように各勢力の代表が集まっていた。
即ち、紅魔館のレミリア=スカーレット。白玉楼の西行寺幽々子。永遠亭の蓬莱山輝夜。
守矢神社の八坂神奈子。地霊殿の古明地さとり。更には地獄から四季映姫。
……そして、命蓮寺の聖白蓮に、主催である八雲紫である。
幻想郷の重鎮達を集めた場で、一体何が話し合われていたのか。
一同が気になるのも自然な話であった。
ルーミア「おかわり〜」
星「すみません、こちらもおかわりを」
省19
[192]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:46:00 ID:???
白蓮「各勢力から各々選手を一名ずつ……外界へとサッカー留学させないか、という提案だったのです」
椛「サッカー留学……ッスか!?」
そして放たれた言葉は、一同が驚愕するに値する、衝撃的なものだった。
元々、先のJrユース大会に幻想郷と魔界が参加をし、
更には各国に選手たちが派遣された事からも――外界と幻想郷との間に、大きな隔たりというものは無くなってきている。
とはいえ、それでもやはり幻想郷と外界とは違う世界。
省55
[193]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:47:44 ID:???
ムラサ「っていうか、外界にサッカー留学って言っても……幻想郷の方が強いんじゃないの?」
白蓮「そうでもないようですよ。 実際、派遣選手が各国へと渡ってからの1か月間で、
外の世界の選手たちは大きく成長を遂げていましたし、ぽてんしゃるというものがあるらしいのです。
既に一定の実力となった以上、ここからはより一層外の世界の選手たちも強くなるだろうというのが紫さんの見解でした」
椛「…………で、それって受けるんスか?」
省70
[194]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:49:21 ID:???
小町「(とはいっても、映姫様の持つ方の留学権とやらで飛ばされるのもやだな〜……。
外界にわざわざ行くって事は毎日サッカー漬けになるんだろうし。 嫌いじゃないけど、そこまで必死こくのはねぇ……)」
もっとも、当人は例え映姫の言葉があっても外界へ留学するというのは断るつもりであったが。
ナズーリン「(そして……まあ、ルーミアもまずアウトだな)」
ルーミア「?」
この命蓮寺に身を寄せている間は大人しくしているとはいえ、ルーミアの根本は人食い妖怪である。
省62
[195]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:51:11 ID:???
ムラサ「ぬえはどうなの? あんたなら身軽でいいでしょ」
ぬえ「ん……」
そして話を振られたのは、この命蓮寺に居候をしているぬえである。
ムラサの言う通り、彼女はこの命蓮寺において大きな役割というものは持っていない。
住んではいるが、お勤めを手伝う訳でもなく。日がな一日ぶらぶらしている。
一番身軽であり、一番暇を持て余しているのがぬえだった。
ならば留学に行って貰っても問題無いのではないか、というムラサの意見は至極まっとうなものだったが……。
省64
[196]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/08(木) 23:53:04 ID:???
となれば他に行けそうな人物など、そう多くは残っていない。
この命蓮寺の代表である白蓮を除けば、自然と絞られてくる。
一同は一度、視線を椛へと集中させ――これを受けた椛は、やや俯きながら、苦笑しつつ口を開く。
椛「……申し訳ないッスけど、自分も妖怪の山の仕事がありますから。 3年なんてとてもとても……」
ナズーリン「ああ……まあ、そうなるだろうね」
元々彼女も妖怪の山に所属をしており、手に職を持つ妖怪であった。
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0ch BBS 2007-01-24