キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【敗北と】小田Jr.の野望13【再生】

1 :小田ジュニア ◆P6f1cIsEKQ :2010/05/19(水) 15:59:29 ID:bcJSLERU
これは『キャプテン森崎』のスピンアウト作品。
中学時代全国制覇した偉大(?)な父小田強の跡を継ぐ小田猛(小5)となって
全国制覇を目指す物語です。
基本的にロムってる方の投票やカードの引きによって物語は進行します。
また基本的には『現代』ですが厳密に計算すると色々とおかしいところが発生しますので
時代考証は無用でお願いします。

ここまでのあらすじ
小田猛少年もついに5年生。そして大本命の大会である全日本小学生サッカー大会が開催されました。
難なく突破できると思われた地区予選でしたが、地区大会決勝、今まで雌伏のときを過ごしていた
クラブチームNIKEがついに牙をむきます。激闘につぐ激闘、延長後半戦のこり0分で
ついにクラブチームNIKEの最強大技が火を吹き、まさかの予選敗退を喫してしまいました。
これにより南葛市小学サッカー界のパワーバランスは一気に崩れ、月星美津乃主導による再編計画が
持ち上がります。外の敵、内の敵、それにジュニアの知るところ以外での敵。
ジュニアはこれらの中から何を選ぶのか…決断の時はもうすぐそこまできているのかもしれません。

現在
決勝戦での敗北も癒えない7月初週。ジュニアはおじゃ魔女の1人である瀬川おんぷに『クラブ活動を
している場合じゃない』と考えている事を見抜かれてしまいます。そして、何が一番重要であるかを
改めて考えさせるつもりなのか、友情を犠牲にクラブ活動の足かせから解き放ってくれました。
しかし、ジュニアの本心はどこにあるのか…
ジュニアの小さく、そして大きな決断の時は続きます。

902 :森崎名無しさん:2010/05/30(日) 23:25:24 ID:???
前回の酷い引きが嘘のようだな

903 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 00:16:28 ID:VNwcR2UU
>>902
毎回これだけ旨くいけば相当おいしいです!

ジュニア1時の判定→ダイヤJ=調合系薬草発見

ジュニア2時の判定→スペードJ=食料系レアもの発見!

ジュニア3時の判定→クラブ10=ホロケウが獲物とった!

ジュニア4時の判定→スペード10=食料系発見

ランクは6で最低限なもの。7でその1ランク上、8で6のものが2個、9で2ランクアップ…
10でワンランクアップ品2個、Jでスリーランクアップ品!Qで2ランクアップ品2個
Kでレアモノ発見!となります。(その地域での特産物のものの場合その分引きます)
※ホロケウの場合全て1種類で数字順にランクが上がります。

発見物 『アラウネの欠片』 『ガッツの実』 『野うさぎ』 『コクの実2個』


904 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 00:17:30 ID:VNwcR2UU
その日は昨日がまるで嘘のような成果だった。

小「あれ?これって…」

まず最初に見つけたものはどことなく人間の形をした根っこ…それが1/4ほどに齧られたものだった。

小「……う〜ん…なんとなく気になる…ティル。なにかわかる?」

ティル「わかるも何も…これは…マンドラゴラの根の一部です…何故このようなものがこんな
街の近くに落ちているんでしょう?」

小「それって、確か悲鳴を聞くと死んでしまうっていう?」

ティル「そうです。これは既に引っ込ぬかれて数日たっていますが、中の魔力はそのままのはずなので
結構な高値で買い取ってもらえると思いますよ」

小「…そうなのか…だったら欠片じゃなくてそのままだったら相当な価値だろうな…」



905 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 00:18:31 ID:VNwcR2UU
ティル「マスター!そのような恐ろしい事を言わないでください。一般的にこの類のものを抜く時は
犬を犠牲にするらしいですよ」

小「…ホロケウは仲間だ」

ティル「当たり前です!」

小「なんだか意外。ティルはホロケウのこと嫌いじゃないのか?」

ティル「マスターの仲間を嫌いなわけないでしょう。フェンリルが一方的に私を嫌っているだけです!」

小(でもやっぱりフェンリルなんだな…)

〜〜〜〜

続いて見つけたもの…それはジュニアにはお馴染みのものだった。

小「あれ?これはガッツの実?なんでこんなものが?」

ティル「もともとこの実をつける生き物はこの地の出身なのでしょう。」

小「ああ、それなら納得。」

そういいながらもうお馴染みのガッツの実を手に入れるのだった。

〜〜〜〜


906 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 00:20:01 ID:VNwcR2UU
そしてしばらく後…

ホロケウ「わふーーーーん!!!!」

まるで歓喜の雄たけびのように遠吠えをするホロケウ。

小「お、ホロケウ何か見つけたのか?」

その声に何かあるとホクホク顔のジュニアが目にしたのはきっちりと首の部分を締められ
窒息した野うさぎだった。

小「うん。まぁそういうのもありだな」

有り難いような有り難くないような微妙な顔で受け取るジュニアだった。

〜〜〜〜


907 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 00:21:39 ID:VNwcR2UU
そしてこれ以上ない成果にホクホク顔で帰ろうとしたとき、一本の木を見つける。

ティル「どうやらこれがコクの木ですね。上のほうには果実が実ってますが、自然に落ちたもの意外は
とても食べられたものではないようです。そして落ちたコクの実は動物達の御馳走なので
一瞬でなくなってしまうとか…」

小「でも、落ちてるぞ?ほら…」

ジュニアがそう指差すとホロケウが甘ガミで殻を割らないようにコクの実をもってくるのだった。

ぴこーん!
『アラウネの欠片』 『ガッツの実』 『野うさぎ』 『コクの実2個』 『蟻殻』

をてにいれました。
現在体力88/104 ガッツ484/570
ティル体力110/130 ガッツ250/300

〜〜〜


908 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 00:22:40 ID:VNwcR2UU
最後に対大蟻戦で蟻酸を食らってしまいたので劣化判定をします。
(ダメージは17ですが劣化値が倍で判定される攻撃です)
累積ダメージが20%〜39%→劣化判定(小)※カードの半分(切り上げ)

黒いボール 攻撃一回ヒット (劣化値6/30)となりました。

厚手の服は外套のお陰で劣化しません。
グリーニの外套の劣化→! card
ウイングシューズの劣化→! card

お1人様で! cardのスペースを抜いてコピペってください。
その数字の半分(切り上げ)劣化します。
※カードがダイヤで数字の半分。クラブで数字が倍。クラブAで一発破壊。
JOKERでなんらかの能力+1&劣化値全回復。

909 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/05/31(月) 00:24:29 ID:???
グリーニの外套の劣化→ ダイヤQ
ウイングシューズの劣化→ スペードJ

910 :小田ジュニア:2010/05/31(月) 01:12:17 ID:???
ちょっと急用ができたのでここまでです。
あと書き忘れてましたがジュニアとティルに経験値1が入ってます。

911 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 01:17:29 ID:???
乙でしたー。

912 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 14:16:46 ID:???
ウイングシューズの耐久力が20〜30だとするとちょっと不味いかな。
スパイクに履き替えてもいいけど素早さ下がるしねえ…
町をうろつけば修理や見つかるかな。

913 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 17:01:11 ID:VNwcR2UU
>>911
ありがとうございます。その一言が何気に嬉しい今日この頃です

>>912
魔法系の装備なので魔法ギルドに持っていけば一応回復できますよ。
(純マジックアイテムではないので魔法屋では不可)
因みに服飾は服飾ギルド、金属武具は鍛冶ギルドですが、両方とも条件を満たすと
お得な回復法があります。

因みに幾つかの武器や防具には壊れた時に真の価値を発揮するものもあります。
たとえば黒いボールが壊れれば…DFには全く関係ない能力が身につくでしょう。

グリーニの外套の劣化→ダイヤQ
ウイングシューズの劣化→スペードJ

グリーニの外套は
12/2=6  ダイヤなので劣化値更に半減6/2=3
3劣化しました 劣化値(3/20)
※外套系は中の装備を守ることを前提に作られているので劣化上限低めです。

ウイングシューズは
11/2=5.5(切り上げ)
6劣化しました 劣化値(6/20)

914 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 17:02:14 ID:VNwcR2UU
小「蟻酸は上半身はすぐに拭いたからたいしたダメージ残ってないけど…」

そういいながら足にぴったりフィットする靴に目をやる。

ティル「武器屋の店主が言っていた様にすぐに壊れるという話は本当だったみたいですね」

小「ま。何とかなるさ。…それじゃ時間だし街中に入ってアイテムをどうするか考えよう。」

ティル「はい。」

多少痛んでいるが相変わらず羽根のように軽い体にする魔法の靴で歩き続けるジュニア。

小「それじゃなホロケウ!今度宿屋で肉貰ってきてやるからな」

ホロケウ「わん!」

シャハーンの街の壁扉近くで別れるのだった。

〜〜〜


915 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 17:04:15 ID:VNwcR2UU
小「とりあえずマンドラゴラ…こっちの本にはアラウネと書いているものの欠片と蟻殻はうっぱらうとして
問題はガッツの実、コクの実、そして野うさぎだな。」

ティル「まとめて選択肢作るには数が多すぎるので一つずつしましょうか」

小「となるとまずはガッツの実だ。食べればガッツの上限が20上がる秀逸な品物なんだけど
実はすでに同じものがバッグの中に2個も入っている」

ティル「はい。頃合を見て紫乃様にお渡しするとか、えりる様の最高錬金レシピ
『超満完全席』(ガッツ上限+100)の材料でもあるのでとっているのですね」

小「ついでに言えば実は去年の夏休みに1個食べているのでこれで4つめのガッツの実だ」

ティル「なんだか全然レアアイテムだという気にならないですが…」

どうしますか?
A.自分で食べる。
B.ティルに食べてもらう。(この世界では効果はきちんとあり、元の世界に戻っても持続します)
C.売る。(銀貨1枚銅貨6枚)
D.これもキープしておこう。
E.実はこれ…食材系アイテムなんだよな…宿屋にお土産に持っていこう。
Fその他

先に1票入ったものを選択します。

916 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 17:10:01 ID:???


917 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 17:17:18 ID:???
スーパー妹様誕生の予感

918 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 17:30:39 ID:VNwcR2UU
>>917
数少ない欠点であるガッツ少な目が一気に解消されそうですw
来年のスーパー紫乃タイムにご期待くださいませ!

D.これもキープしておこう。

小「…ま、今食っても正直この世界で俺のガッツは関係ないからな…売ってもいいけど、
金なら他の方法でも手に入るし、キープしておこう」

ティル「そうですね。売るだけならいつでもできますし」

ほんの僅か考えた結果バッグの中にしまうことを決めるジュニアだった。

ぴこーん!
正式にガッツの実を手に入れました。

〜〜〜

小「それじゃつづいて『コクの実』だ。これクエストボードに『3個』欲しいと書いてあったんだよな。
報奨金書いてなかったけど」

ティル「更に言えば書いている文体からして、女性か子供出る可能性が高いので報酬はそこまで
期待できないかもしれません」

小「う〜ん…結構レア度の高いアイテムだから2個とも売れば銀貨1枚にはなるんだよな…」

ティル「はい。因みに現在売却が決まっているアラウネの欠片は銅貨8枚、蟻殻は銅貨2枚。と
なっています」


919 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 17:31:46 ID:VNwcR2UU
小「アラウネの欠片は一本丸々なら銀貨5枚の価値があるんだけど1/4以下、しかも上の草もない
欠片だからな。」

ティル「蟻殻の方は確かに鎧の一部分に使うこともありますが需要と供給のバランス上、
価値はあまりないそうです。因みに蟻酸もとることが出来れば銅貨3枚の価値があるとの事でした。」

小「とりあえず売るか売らないか…それが大事だな」

どうしますか?
A.明日も探しに行くだろうしキープ!
B.目先の金が大事だ!売る!(銀貨1枚)
C.実はこれも食材系アイテムなんだよな…宿屋へお土産。
D.その他

先に1票入ったものを選択します。

920 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 17:33:44 ID:???
A

921 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 17:48:38 ID:VNwcR2UU
A.明日も探しに行くだろうしキープ!

小「これもキープしとくか…」

ティル「はい。コクの実は硬い殻に囲まれており基本的に賞味期限はないのでそれもよろしいかと
おもいます」

ぴこーん!
コクの実を2個手に入れました。

〜〜〜

小「やっとで最後のものだな。」

ティル「はい。フェンリルが仕留めた野うさぎですね。」

小「…うさぎさんには悪いけど、俺達が生きていくためだ。許せ」

ティル「私たちに捌き系のスキルがはないので肉と皮にわけることは出来ません。なので売価が
少し落ちてしまいますね」

922 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 17:49:40 ID:VNwcR2UU
小「えりるがいたら余裕で捌くんだろうけど」

ティル「えりる様は家事万能ですからね」

どうしますか?
A.売る!(銅貨6枚)
B.宿屋にお土産!
C.その他

先に1票入ったものを選択します。

923 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 17:50:14 ID:???


924 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:04:06 ID:VNwcR2UU
B.宿屋にお土産!

小「よし!それじゃ今夜はこれをお土産にもっていこう!」

アラウネの欠片と蟻殻を売りに行き、その帰りどうするべきか悩んでいたジュニアは結局そう結論づける。

ティル「普段より2時間短い探索で、全て売れば銀貨4枚以上の大黒字でしたね。結果的には
銀貨1枚ですが」

小「その分いろいろ手に入ったし、悪くない成果だな。」


〜〜〜

小「マスター!今日もお土産です!」

ジュニア達は他の冒険者よりも帰ってくるのが早い。それはこの街での通行書を持っていないこと、
更に逢魔時を過ぎた時刻からこの街は闇に支配され、とても小学生とまだどう見ても未成年でしか
ない美少女が歩くには危険すぎるゆえであり、今日も、完全に太陽が沈みきる前には宿に戻っている。
…とはいっても既に一階の酒場は盛り上がっており、一体いつ働きに行っているんだと疑問に
思うことも多いのだが…


925 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:05:50 ID:VNwcR2UU
マスター「子供がそんなに気を使わなくてもいいんだが…ありがとう」

そうは言いながらもやはり嬉しそうな品の良いマスター。

小「という事で今日はこんなものをもって着ました。」

流石にカウンターに乗せるのが気が引けたジュニアは、カウンター隣の厨房の近くで獲物を見せる。

マスター「へぇ。野うさぎ…しかもほぼ無傷で仕留めて…やるね。」

そういいながらうさぎを受け取るマスター。しかし、その重量に僅かに違和感を感じたのか、首元を
まさぐる。

マスター「う〜ん惜しい。これはまだ血抜きをしてないね。…リズ!おいで」

ほんの僅か顔に陰りを持たせたマスターは厨房で晩御飯に精魂使っている少女?を呼び出す。

リズ「はいはい〜ただいま〜」

そういいながら体につけられた真っ白いエプロンで濡れた掌を乾かしながらやってくる。


926 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:07:14 ID:VNwcR2UU
マスター「タケシに血抜きの方法教えてあげてくれないか?」

そういいながら野うさぎを見せるマスター。

リズ「わ〜これは凄いですねぇ!血抜きしてないなら今日はうさぎの血のワインシチューに
しちゃいましょう!」

小「血抜き…って、動物でも必要なのか…」

マスター「まあ、大抵の冒険者が始めに痛い目にあうところだよ。ある意味運が良かったとおもうよ」

最後の詰めが甘かったジュニアを慰めるように話しかける。

リズ「それではまずたらいをもって裏庭にいきましょうか?」

そういいながらジュニアを勝手口から連れ出すリズ。背の丈はジュニアと変わらないのに、なんとなく
心強く感じるのは料理に関する絶対の自信なのだろうか?

〜〜〜


927 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:08:20 ID:VNwcR2UU
リズ「うさぎさんの血抜きは簡単ですよ。これはうまく仕留めたみたいなんで内出血とかありませんし、
ヒョイ!」

そういいながら足を持って逆さづりにされたうさぎに、目にも見えないスピードで手にしたナイフを疾らせる!

シュパーン!!

まるでなんの抵抗もなかったかのようにうさぎの首筋からだらだらと流れてくる変色しきった赤黒い血。
ホロケウが窒息させて殺したため、チアノーゼを起こして死んでいったのだろう。

リズ「……う〜ん。少し筋肉が硬直してるので流れが悪いですね。本当ならもっと豪快に流れ出すのですが」

手馴れたものなのか、桶に流れ落ちる血の量に満足せずにもう一ヶ所足の付け根に傷をつける。

小(え、えぐい…)

それでもこれからの冒険には必須であろう事を知っているジュニアは目をそらせる事が出来ない。


928 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:09:23 ID:VNwcR2UU
リズ「……うん。これくらいでしょうか。後は本格的に捌いていきますが…
最初はちょっと、きついですよ。見ます?…私、最初自分で捌いた時涙で前が見れない状態でした」

今でこそなんともないゆえの言葉なのだろう。

小「…いや、遠慮しとく。見たらしばらく肉が食えなくなりそうだし…」

リズ「そうですね。でも、次のお土産は血抜きしておけばもっと喜ばれますよ。肉に血の味が残らないので
煮込み以外の料理にも使いやすくなりますし」

小「へぇ…そういう意味ではためになるな」

リズ「はい。因みにこのうさぎさんはもう少し寝かせて料理するので、数日後のお料理を楽しみに
していてくださいね?」

にっこり微笑むリズだったが、片手には逆さ吊りの野うさぎ。チャーミングではあったがそれが逆に
どうにも恐ろしいものだった。


929 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:10:23 ID:VNwcR2UU
小「…わかった。あ、そうだ。そういえば使わないくず肉とか廃肉ってない?良かったら明日の
弁当と一緒に分けて欲しいんだけど?」

リズ「いいですよ。その方にはうさぎ肉ありがとうございましたといっておいてくださいね?」

恐らく首筋の牙の後を見たのだろう。何も言わずとも承知していたリズは聞き返す事無く
二つ返事で了解してくれるのだった。

〜〜〜

マスター「タケシ。血抜きの方法教えてもらったか?」

小「ま、まぁ。それにしても…結構きついものですね」

マスター「ははは、みんなは最初そこから出発するのさ。最初にモンスターを倒した時、最初に
ヒューマノイドタイプを倒した時、そして最初に人間を殺した時…葛藤はそれぞれだけど
平気でいる人間なんてそうはいない。タケシもそうだろう?」

小「おれはまだ、あんまりそういう経験はないので…」


930 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:11:39 ID:VNwcR2UU
ジュニアが始め殺したものはなんだっただろうか。はじめの冒険で倒したスライムやぷにぷに?
いや、あれはそもそも生きているという事がどういうことかよくわからない状態での戦闘だ。
それ以降もこうもりや野犬などと戦っているが、それらの命まで奪った記憶はない。
となると自らの意思で倒したのはマンイーターか今回の蟻ということになるが…両方とも
いまいち生きているものの魂を滅したという感覚はない。あの時ホロケウを殺していれば
今のマスターの言葉の意味がわかったのだろうか?

〜〜〜〜

小「それでマスター。この辺に魔法の靴を直してもらえるところありませんか?」

マスター「ん?魔法の靴かい?それなら…」

さらさらと羽ペンを走らせるマスター。どうやら簡単な地図を書いているようだ。

マスター「はい。今日のうさぎのお礼だ。ここに行けば大抵のものは修理してもらえる。」

それに書かれていたのは魔法ギルド、鍛冶ギルド、服飾ギルドの3箇所だった。

931 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:12:39 ID:VNwcR2UU
小「へぇ…ここに行けば修理してもらえるんですか?」

マスター「大抵はね。クーフの長ものとか本当にレアなアイテムは名うての鍛冶職人が
数日掛けて直すんだけど、そこまでしなきゃいけないものはそうはないだろう。」

小「ありがとう。助かったよ」

マスター「どういたしまして。それよりぞろぞろと店子が戻ってきたようだし、夕飯にしようか?
あ、そうだ、今日は宿代少し負けとくからじっくり休むといい」

そういいながら厨房へと消えていくマスター。

〜〜〜



932 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:13:44 ID:VNwcR2UU
小「よし!それじゃ、俺も飯だ!」

目の前に置かれた料理に先ほど言われていたうさぎの血が入っているとすると少し食欲が減退するのだが、
考えてみれば日本でも昔からすっぽんの血やマムシの血というものが売られていたような気がすし、
それにルリタニアでも血のムースやゼリーなどが売っていた気もする。
そう考えればうさぎの血なんて軽いものだ…とナイフとフォークを握る。

誰か話しかけてくるかな?→! card

! cardのスペースを抜いてコピペってください。

ダイヤ グリーニと同じようなドワーフが話しかけてきた。
ハート 旅の坊さんが話しかけてきた。
スペード 小妖精の音楽隊が話しかけてきた。
クラブ ティルと仲良く食事した。

となります。

933 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 19:14:49 ID:???
誰か話しかけてくるかな?→ ダイヤQ

934 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:45:10 ID:VNwcR2UU
誰か話しかけてくるかな?→ダイヤQ

ダイヤ グリーニと同じようなドワーフが話しかけてきた。

類は友を呼ぶというのだろうか?それとも朱に交われば赤くなるのだろうか?この宿の最大の特徴は
冒険者の宿にしてはとても安全であるという事だ。マスターの性格から考えてもしかしたら前もって
そういった人物を排除しているのかもしれない。

小(ま、なんにしろ子供が普通に入れる宿にたどり着けたのは最大級のラッキーだったな。でも
そのラッキーの元のグリーニもリャハーンももういないし、今度から俺だけでもしっかりしないと)

そんな事を思っていると自然とぶっちょう面になるのか、ジュニアの顔は険しい。

???「おうおうなんだ。ガキがしけた面するじゃねーよ!」

そう語りかけたのは、大きな戦斧を背中に括りつけた肩幅の広い男だった。しかし、その肩幅に
似合わず背はそれ程の高さでもなく、つりあがった口角が如何にも陽気そうな男だった。


935 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:46:35 ID:VNwcR2UU
小「???グリーニ?にしては鷲鼻じゃないな…」

心の中で思った言葉であったが、たった今考えていた人物にそっくりな人物に驚いたのか
ジュニアは声をだしていたようだ。

???「グリーニ?お前、グリーニを知っているのか?」

一方勘違いされた男はその言葉に聞き覚えがあったのかジュニアの言葉に強く反応する。

小「ん、ああ。今日までこの地にいてレンティス鉱に戻るとか言ってたけど…」

この場所では荒事が起きない事を知っているジュニアは普通に対応する。

???「あっちゃ〜。なんだよ。それなら俺のとことに来ても良かっただろうに。なぁ、アイツ
俺のこと…ガインの事何か言ってなかったか?」

小「…いや。俺も長い間一緒にいたわけじゃないし…」

ガインと自己紹介する男に素直に答える。


936 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:47:37 ID:VNwcR2UU
ガイン「そっか〜〜。まいいか!元気にしてた事もわかったし。あ、自己紹介がまだだったな。
俺の名前はガイン。グリーニとはライバルよ!」

小「ライバル?って事はガインも彫金師なのか?」

ガイン「ガインさん。だ。なんだ、アイツまだ自分の事を彫金師だといってるのか。いい加減自分も
冒険者だと認めればいいのにな。」

1人言葉を吐くガイン。

ガイン「それで、ガキはなんでこんな場所にいるんだ?」

小「実は…」

ジュニアはグリーニとほぼ同じ内容を伝え、今は採取作業をしながら帰る方法を考えている事を
伝える。


937 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:48:39 ID:VNwcR2UU
ガイン「そうか…ふっふっふ、勝ったぜグリーニ!おい、坊主!マレーネ・ウォルフのことについて
どんな事をしっている?」

小「いや。星見の塔にいて、どんな事象もお見通しって事くらいしか…」

ガイン「やっぱりな。そのマレーネって奴はな…プリンが大好物なんだよ。逆に言えばプリンを
あげないとどんな話も聞いてくれない。だから世間では偏屈だって言われているんだよ」

小「ぷ、ぷりん?プリンってあの玉子とミルクとその他もろもろで出来た?」

ガイン「材料は知らん。しかし、あの甘くて冷たいプリンだ。ま、冷たい必要はないがな」

小「………マレーネ・ウォルフ…一体なにもの?」

そんな事を考えるジュニアだった。

ぴこーん!
マレーネ・ウォルフの好物を知りました。
各種ギルドにいけるようになりました。

938 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 20:05:42 ID:VNwcR2UU
〜〜〜

そして、いつものようにジュニアは宴が終わらないうちに自分の部屋へと戻る。実はワインが大好きな
ティルはほんのり桜色になっている。

小(そういえばブラウニーのルネがいた廃邸では、俺達のパーティで唯一ワインセラーのワインに
ふらふらと近づいていったんだよな。意外だけど…花の妖精だから果実酒とも相性がいいんだろうか?)

そんな事を思いながら今日は先にティルを薬湯に入れる。体のほとんどをぬぐったとはいえ酸の攻撃を
喰らったため念のためティルに酸への影響を与えないためだ。

小(まだほんの少しぴりぴりする…)

ティル「……はぁ…」

カーテンの向こうの浴槽で深いため息。恐らく今日の採取作業に疲れたからだろうと思うのだが…

その日は特に何もないまま一日が過ぎるのであった。

ぴこーん!
銀貨1枚消費しました。(お弁当分安くなってます)銀貨1枚 銅貨9枚
現在体力104/104 ガッツ570/570
ティル体力130/130 ガッツ300/300



939 :小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 20:07:35 ID:VNwcR2UU
〜〜〜

小(さて、今日もまずは掲示板を見てこよう!)

もうティルよりも早く起きる事が日課になっているジュニアは起こさない様にティルを1人残し
掲示板へと向かう。

掲示板の内容→! card

! cardのスペースを抜いてコピペってください。

ダイヤハート 一件依頼が増えている。(最大4件、それ以上になると古いものから消えていきます)
スペード 変化なし
クラブ 一件依頼が減っている。

となります。

940 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 20:10:20 ID:???
掲示板の内容→ クラブQ

941 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 20:10:41 ID:???
先取りライバルフラグ?

942 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 20:11:50 ID:???
プリンは現地で作るのかそれとも保存して持っていくのか…

943 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 21:18:01 ID:???
保存するにはなんかアイテム必要じゃないか…?
なんせ血抜きしないと獲物の価値が下がるとかいう世界だし。

現地で作るにしてもあれって常温でも固まるものか?

944 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 21:29:44 ID:???
好物っていうからにはどっかで売ってるんでは?
クーラーボックスでも無いと保存は厳しいかな


945 :森崎名無しさん:2010/05/31(月) 21:55:52 ID:???
>>943
>現地で作るにしてもあれって常温でも固まるものか?
プリンの素みたいなのを使うのならともかく、
本来プリンはオーブンとかで焼いて作る物だ。
茶碗蒸しみたいに蒸す作り方もある。

946 :小田ジュニアの野望:2010/06/01(火) 00:12:30 ID:60UkB5G6
>>941
基本的に低ランククエストを積極的にクリアしようとする人たちはこのクラスの宿には常駐していないです
からね。恐らく余程暇だったか、個人的な理由、もしくはなんとなく、なんでしょう。
…だったらなんでこの宿に頼むのか?という疑問も残りますがw

>>942
どちらでもいいと思いますよ。ただ、その際は防腐は忘れずに。

>>943
正確にいうと逆です。血抜きをしないのがジュニアにとってのデフォルトで、買取屋では血抜きの事は
一言も言わないはずでした。つまり常駐の宿屋に獲物を持っていった事のメリットの一つです。

>>944
はい。普通に売ってますよ。…他にもツッコミを入れたくなるような入手の方法もありますが。

>>945
はい。本来はオーブンで焼くのが正式らしいですね。中の人はプッチンプリンで十分ですが。


947 :小田ジュニアの野望:2010/06/01(火) 00:14:37 ID:60UkB5G6
掲示板の内容→クラブQ

クラブ 一件依頼が減っている。

小「あれ?この前より一件少ない…」

確か昨日見たときは、「氷が見たい」「コクの実を3つ欲しい」「御影石が3ブロック欲しい」…
この3つがもっとも低ランクの依頼として貼り付けられていた。

しかし、今確認すると…

消えた依頼書→! card

! cardのスペースを抜いてコピペってください。

1〜4 「氷が見たい」という依頼書が消えていた
5〜8 「コクの実を3つ欲しい」という依頼書が消えていた
9以上 「御影石が3ブロック欲しい」という依頼書が消えていた

となります。

948 :森崎名無しさん:2010/06/01(火) 00:14:50 ID:???
消えた依頼書→ ハート9

949 :小田ジュニアの野望:2010/06/01(火) 00:46:18 ID:60UkB5G6
消えた依頼書→ハート9

9以上 「御影石が3ブロック欲しい」という依頼書が消えていた

小「なくなってるのは御影石の件か。俺には関係ないな」

そういえばクーフは石切りのバイトで金を稼いだといっていたから、きっとそんな人もいるのだろうと
勝手に納得し、ジュニアはティルを起こしに2階へと戻る。

〜〜〜

リズ「はい。今日のお弁当です。ワンちゃんにもヨロシクです」

朝食の時、いつものようにお弁当と…見慣れない袋を渡してくれるジュニアと同じくらいの背丈の
厨房を仕切るエリザベス。忙しい夕飯の時は厨房に篭りっきりな彼女であったが朝食時は給仕も
兼ねるようで、いつものエプロンドレスもほんの少し動きやすいようにスリットが入っていた。

950 :小田ジュニアの野望:2010/06/01(火) 00:48:32 ID:60UkB5G6
小「ありがとう。この袋が、例の?」

確かに少し肉特有の獣臭さを感じる。人間の嗅覚にですら感じるのだから他の野生生物には
さぞかし御馳走のにおいとして映るだろう。

リズ「はい。一応今日中に食べた方が…そしてなるべく早めに与えた方がいいと思いますよ。野生の
ワンちゃんは食いだめが出来るようになっているので」

小「ふむ…確かにこんな匂いを常時放出してたら敵さんがわんさか状態だな」

リズの忠告をありがたく聞きながらそれをしまうのだった。

〜〜〜

小「ティル・ナ・ノーグば本日も晴天なり…てね」

いつものようにいつもの時間に宿をでるジュニアとティル。

ティル「一応、雨季もあるようですが、この地方では乾季にあたる季節はないようですね」

小「地図によると南方には砂漠があるからそこに行くと水のあり難さがよくわかるらしい」


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