キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【最後の夏は】小田Jr.の野望24【終わらない】

1 :小田ジュニア ◆P6f1cIsEKQ :2010/10/29(金) 18:44:08 ID:WbGIuevw
これは『キャプテン森崎』のスピンアウト作品。
中学時代全国制覇した偉大(?)な父小田強の跡を継ぐ小田猛(小5)となって
全国制覇を目指す物語です。
基本的にロムってる方の投票やカードの引きによって物語は進行します。
また基本的には『現代』ですが厳密に計算すると色々とおかしいところが発生しますので
時代考証は無用でお願いします。

ここまでのあらすじ
小田猛もついに6年生。南葛市のサッカー代表を決める三つ巴戦が全て引き分けというまさかの緊急事態に!
しかし、たまたまそこにいた県の運営委員の鶴の一声で3チームとも県大会に駒を進めることになり
一安心する南葛SC。県大会では1回戦2回戦をスキップできるほどの圧倒的な力を元に
ついに今週は準決勝。果たして全国にむかえるのでしょうか?

現在
ひょんなことから父親の隠された能力を知る猛。どうして今まで騙していたのかと詰問しようと
するも、中々本題には入れないといった24弾です。

873 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:48:13 ID:???
裏シナリオ ジュニア最後の戦い

その日世界は滅びた。

いや…滅びたように見えた。

しかし、真の意味で滅びたわけでは…なかった。

最後の最後で菊慈童の策が完成されジュニアたちは闇の中へと堕ちる。しかし、それは同時に
菊慈童の死も意味しており、一旦は滅びたはずのヤマタノオロチがその吹き出た1000億の
絶望を喰らいつくし、真なる虫食いとして急速に成長…そして知恵を得る。

大蛇「クォーーーー!!!」

それが叫ぶと川が一つ蒸発し、それが一薙ぎすると山が一つ消し飛ぶ。

それは絶対的な力。例え神でもどうする事も出来ない力だった。

874 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:49:14 ID:???
それから数日…

滅びのクリスマスと誰ともなく命じた日から明けて元日、ジュニアは不思議な場所にいた。

小「ここは…俺は…生きて……いるのか?」

???「いや。おぬしはきっちりと死んだよ。…いや、死んだという表現は違うな。おぬしはおぬしとして
別の世界で別に生きているのだから…おぬしは…いわば生き死にを超えた抜け殻…みたいなものだ」

掠れ、しゃがれた、聞き様によればおぞましい声。しかし不思議にジュニアはそれを恐ろしいとは
思わずその場所から起き上がろうとする。

???「まだ起きるでない。生きても死んでもいないとはいえ、おぬしにはおぬしという
存在概念が残っておる。今はそれを集め人形に定着させたばかりの状態。動けば…崩れるぞ?」

まるで脅すような物言い。しかし実際、ジュニアの体はまるで自分のものではないようで体軽く
動かすだけでも、まるで数十キロの鉛によって阻害されているような感覚に陥る。

小「…という事は、助けて…くれたのか?」

???「さてどうだろうね。存在概念の保持という意味ではそうかもしれないし、ようやく休める
救いの手からむりやりたたき起こした…ともいえる。結論なんて誰にもわからないさ。
小田タケシ」

声はするのだがどこにいるのかがどうしてもわからない。暗がりの空間だからなのか、それとも
それは、声だけの存在なのか…理由はわからないのだが。

875 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:50:17 ID:???
小「それで…俺はどうすればいい?何かさせるために一度は消える存在だった俺を呼び起こしたんだろ?」

1000年以上生きた老婆のような声に問いかけるジュニア。

???「なに。簡単なことさ。もう一度…この世界を救うチャンスをやろうと思ってな。今はまだ
かの光の巨人や異星の技術の力によりあの世界は完全には滅びてはおらん。しかし、それとて時間の問題。
世界を覆いつくす闇を払拭させるにはそれを切り裂く剣が必要じゃ。おぬしにはそれをやってもらう」

小「俺に!?そんなこと…できるのか?」

???「出来るかどうかはおぬししだい。出来る出来ないではなく、するしないの問題さ」

小「詭弁だがなるほど…ね。だけどどうやって」

その言葉と同時。まるでそれに呼応するかのように横になっているジュニアの脇に輝ける剣が現れる。

???「それを持っていけ。そいつは人の絆によりどこまでも強く、切れ味を発揮する剣。
名を、ブルーブレイカーという」

小「ブルー…ブレイカー……」

その不思議な剣の光を浴びたからだろうか?今までほとんど動かす事の出来なかった体…その体に
纏わりつく蛇のような不快な負荷が急激になくなっていき、今度は逆に体がドンドン軽くなっていくのが
わかる。

876 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:51:17 ID:???
???「そいつには既に幾多の想念が仕込まれておる。おぬしの妹達や娘、今は亡き妖精種、それに
おぬしに一生をささげると申した未来の伴侶。その全ての絆がその剣には込められておる。」

小「……だから…俺の傷も癒す……というのか?」

???「さよう。彼女らが文字通りおぬしの剣となり盾となっておる。故にこれが最後じゃ。
これを失えばおぬしはおぬしとしてい続けることはできまい」

まるで念を押すようにその声だけでも異形とわかる声はジュニアに話しかける。

小「…わかった。俺は生きても死んでもおらず、その周りの人間の想念により形作られている。
想われる事で存在し続けるって、まるで神さまだな」

???「さよう。そういう意味ではそれとの差はあってないようなもの。もう行け。光の巨人も
異星の超科学も押さえ込むことは出来ても滅ぼす事はできん」

そしてジュニアはようやく目を覚ます。

〜〜〜

877 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:52:43 ID:???
???「……目を!目を覚ましの?大丈夫?お兄ちゃん!!」

ジュニアを呼ぶ声。それはよく聞き馴染んだ言葉のはずなのに今はただただ懐かしい。
そしてジュニアは答える。

小「ああ。まだ神さまは俺を死ぬ事を許してくれないみたいだよ…紫乃」

心配そうにこちらに姿を向ける妹に優しく微笑む。どうやらこの場所はイワナガヒメの庵。
ジュニアが最後に意識を手放した場所らしい。

紫乃「心配したの…お兄ちゃん…本当に大丈夫?」

小「大丈夫。それより、ブルーブレイカー…あの剣は?」

紫乃「あの剣?……これのことなの?」

そういいながら紫乃が取り出したのは紛う事なきあの夢で見た絆の剣。夢の中のとき以上に
光を放ち、それは単なる無機物であるはずなのに神々しくさえあった。

小「…よし。そいつさえあれば…紫乃…アレからどれくらいたった?」

紫乃「あれから1週間くらい。もう新年なの。でも、誰も祝っていないけど」

小「それって、虫食いの事が原因か?」

878 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:53:43 ID:???
紫乃「……」

黙り込む少女。しかし、それはどんな言葉よりも雄弁にそのことが是であることを示していた。

小「そうか。だろうな。夢の中で言っていた。ヤマタノオロチとなった虫食いは通常の方法じゃ
倒せない。絆で倒すのだと」

紫乃「……。うん。あれと同じものがここだけじゃなくていろんな所に同じものがいるの。」

小「そっか。ドロッセルマイヤーの爺はいっていた。虫食いは分裂して様々な本の中に入っていったって。
という事は本の中でも分裂する可能性があると言うことだろう」

紫乃「それにみんな…いっぱい人がいなくなったの」

小「ああ、それもドロッセルマイヤーに聞いた。新しい世界にみんな移住したんだ。
紫乃だっていずれ向こうに移動する事になる。」

紫乃「お兄ちゃんは?」

小「俺は……多分もう移住は済んでいるんだろう。正確な意味では俺はもう生きていないらしい」

紫乃「………それじゃ…私も残るの」

小「馬鹿!今の話聞かなかったのか!?向こうにも『俺』はいるんだ!だから紫乃は…」

紫乃「だからなの!それじゃこっちのお兄ちゃんは一人ぼっちなの!それはいやなの!」

彼女のこんな大きな声…一緒に暮らして10年近いのだが、初めてのことである。

879 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:54:43 ID:???
小「紫乃は……優しいな」

そういいながら体を…

ドラミ「あ!パパ!!」

フラウ「猛さん!良かった……」

小「ど、ドラミに……フラウまで…一体なんで?」

もう少しで禁断の果実に手を出そうとしていたジュニアにかろうじて自制の心が宿る。

ドラミ「だってパパがいい!」

フラウ「私の命はいつだって猛さんのものです」

驚くジュニアに3人が集まりヒシっと抱きつく。

えりる「いやまあ。説得したんですけどね。どうしてもこっちの世界に残る。といわれちゃ仕方ありません」

ぽりぽりと頭を掻く動作をしながらメイド服…ではない、動きやすそうな黒いタイツ姿のえりるが現れる。

880 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:55:45 ID:???
小「えりる!お前まで!?」

えりる「はい!私はご主人様と一緒ですよ。だって、えりるちゃんのご主人様ですから。それに
絆は多い方がその剣の力は増すのでしょう?」

何から何まで承知しているえりるはにこっと笑うとジュニアの手をとる。

えりる「この世界…滅びかけていますがまだ死んではいません。残った世界の数限りある人たちですが
彼らの協力を得ることが出来れば…きっと大丈夫です!まずはこの外にいる虫食いを倒しましょう!
絆の剣と私たちがいれば大丈夫!核攻撃にだって耐える虫食いでもそれ以外の方法ならどうにかなるのです」

小「そうだな。悪い…俺の最後の我侭だ。みんな…死ぬな!」

一同「はい!(うん)」

そしてジュニアは最後の戦いを挑むために目の前の首が減った代わりに1000億の絶望を
飲み込んだヤマタノオロチと最後の戦いを挑むのだった。

〜〜〜

881 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:56:47 ID:???
オロチ「クォーーーー」

バババババ!!!

それが絶望の咆哮を一声あげるとあたり一面は闇色の雷光により焼き払われ、生きとし生けるものは
死を享受することになる。

しかし、

小「嘗めるなーーー!!」

ジュニアの最後の力を秘めたその守り刀は紫乃やドラミ、そして自分自身を守るカーテンとなり
その致死の攻撃をほぼ完全に無効化している。

紫乃「ツキヨミ!」

その叫びと同時に紫乃…だけではなくドラミとジュニアも乗る巨大な獣はその雄大な翼で力強く
羽ばたき、余計な雷光をありえない反応速度で回避しながら上空を舞う。

小「凄いな。これ」

紫乃「これもお兄ちゃんと同じで絆なの。絆が強ければそれだけ強くなるの」

凪と自称する少年から真実を教えられた彼女だったが、それを使うことはやめず、絆を強くする事で
死なない事を…いや、共に戦うのだから死ぬのは同時だと…そう思うことで自らの心の強さを鍛えていく。

ツキヨミ「ガウ!」

己の存在意義を知ったそれはまるではしゃいでいるようにも見えるのだが…

882 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 19:57:48 ID:???
バシュ!!

雷光の攻撃が止んだかと思うと次はまるで何千、何万も雨あられのごとく、黒い魚鱗を逆立て飛ばしてくる。

ドラミ「ぐわおーーー」

それを一緒に乗っていたドラミがファイヤブレスで迎撃、そしてその攻撃により鱗が消えた一角を狙い
ジュニアが跳ねる!

小「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

ザシューーーーーーーー!!!!

鱗が消えていたからだろうか?ブルーブレイカーとよばれる剣はやすやすとオロチを切り裂き、
その刀身が柄までめり込んだかと思うと、そのまま重力にそって、真下へと切り裂いていく。

シャーーーーーーー!!!

それはまるで、なんの抵抗もないうなぎの腹を捌くがごとく…攻撃された場所は次々に光に
変換されていきながらジュニアが地面を踏みしめる事には…

小「まずは…1匹」

刃が欠けるどころか血糊すら残らないその剣により1つの虫食いの一部は完全に消滅するのだった。

えりる「お見事です。レーダーに反応する虫食いの残りは7匹。がんばっていきましょう!」

ジュニアたちの新しい冒険はそうして始まったのだった。

TO BE CONTINUE

883 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 20:19:47 ID:???
異伝 裏設定。

結果論だがこの世界がかろうじて崩壊しなかったのは救われたのは虫食いの貪欲さゆえ。
本伝の文中にもあるが、虫食いはその悪意や異形を吸収することで再生復活が可能であり、
菊慈童との戦闘中に既にかなり復元されていた。

ジュニアが目覚めた場所は黄泉比良坂。ジュニアを助けたのは野球編で審判をしていたイザナギの
奥さんであるイザナミ。

ブルーブレイカーはとあるゲームに出てきた剣。その性質がこのシナリオに丁度いいから出てきた
のであまり深い意味はなし。因みに、他にも候補として草那芸剣や、髭きり、鬼丸、膝丸、
珍しいところで籠釣瓶などがありました。

文中に出る光の巨人とはそのまんまウルトラマン。シナリオ的にSF系はほぼ壊滅状態なので
完全に裏方としての登場。ウルトラマンシロは…流石に出てきません。

異星のもの達とはうる星やつらの弁天様やおゆきちゃんなど。

この世界と本伝1月からのジュニアの世界を行き来できるのは異世界に通じる鏡をもつ
マリーのみ。(そもそもその鏡を通じて異世界のザールブルグからこの世界に来ている)
故に、新しい世界が安定するまで新しい世界で監視していた。

884 :小田ジュニア:2010/11/22(月) 20:34:52 ID:???
ということで丁度512K。恐らくこのレスで終わりかな?

誤字脱字誤用法などが最も多いスレなのに突っ込みも少なくて本当に気の良い人が集まったお陰で
24スレ、23000レス以上という長期スレになる事が出来ました。

本当に色々あったスレで、中の人もここまで自由気ままにプランデザインを設計し
シナリオを進行をすることが出来たのは学生時代以来で非常に新鮮な気持ちで楽しむ事ができました。

感謝一つの言葉でこのスレを終わらせるのも大変恐縮ですが、立つ鳥跡を残さずともいいますし、
これにてこのスレを終了させていただく事にいたします。

皆様お付き合いありがとうございました。

それではまたいつの日にかお会いできる事を夢みて。


作者@小田ジュニアの野望

885 :森崎名無しさん:2010/11/22(月) 22:06:13 ID:???
マジ乙でした

886 :森崎名無しさん:2010/11/23(火) 01:19:54 ID:???
   /\
  ∠/ \
  /〆 ⊥
 ∠____>
  /ノリノノ)))
  ノハ´ヮ`ノハ ヽ
 (( /)爪iつ?☆
 とく/」」)ゞ
   しソ

〈おしまい☆!


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