キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】

916 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/24(火) 22:52:43 ID:???
中山「……だい、じょうぶ、だ」

森崎「なか、やま……?」

突如聞こえてきた中山のか細い声。途切れ途切れの呟きに森崎は耳を傾ける。

中山「おれ、が……まも、るから……もり、さきが……よわく、なても……
   おれ、が…つよ……くなて……まもる……か、ら……」

ああ。そうか。中山は俺に恨みを晴らしたいわけではなかったのだ。
彼のこれまでの守備を見ていれば自ずと分かることだった。
中山は森崎と一緒に試合に出ることを望んでいた。そしてその願いは
森崎の助けとなりたいという、親友を思う気持ちが産み出したものだった。
そこから現れる感情は怨みや妬みなどではない。ただ深き友情の心。

森崎「(中山……ありがとうな。そして……すまなかった)」

中山の心に触れられたことで、恐怖心が一瞬で立ち消える。
たとえ力を失ったとしても、それは中山の悪意によって起こったことではない。
かつて自分が中山に対して行動を起こしたことが彼を救おうとしたときのように。
彼が自分に対する好意によって起こってしまったことなのであれば――
許せる。耐えられる。立ち上がれる。諦めないことだけは昔から得意だったのだ。なんてことはない。

森崎は再び腕を持ち上げる。だがそれは中山から逃げ出すために上げられたものではない。
大事な親友の願いを助けるため……そっと中山の細い腕へと添えるために上げられたものだった。

森崎「お前ひとりに無理はさせねぇよ。俺が一緒にやってやるから」

中山「……もり、さ、き……すま、ない……」

森崎「謝るのはこっちの方だっての。……これでおあいこだ。もう気にすんな」

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0ch BBS 2007-01-24