キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】
1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/09/29(木) 19:43:51 ID:L+HomlPU
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のスピンアウトであり…
とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
…エッチなのはいけないと思います!
253 :
森崎名無しさん
:2011/10/13(木) 17:20:26 ID:5W5GvHuk
未定age
254 :
森崎名無しさん
:2011/10/13(木) 17:20:29 ID:BujX1tHs
A
オワイランはカトル枠か?
後は五飛とトロワか…誰になるかな
255 :
森崎名無しさん
:2011/10/13(木) 17:23:47 ID:iPs7Jg0+
C
256 :
森崎名無しさん
:2011/10/13(木) 17:26:57 ID:DFLRR1R2
A
257 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/13(木) 19:50:26 ID:???
A決まった所で短いですが本日は終了です。
全然時間が取れない無理でしたー。
暫くこんな感じで低調な更新が続きそうです。
258 :
森崎名無しさん
:2011/10/13(木) 20:12:17 ID:???
乙でしたー。
皇兄△…!
259 :
森崎名無しさん
:2011/10/13(木) 21:26:37 ID:???
乙でした。
もしオワイランがカトルなら守備陣の統率能力が凄そうだ。
マグアナック隊含めてのサンドロックだしw
260 :
森崎名無しさん
:2011/10/13(木) 21:31:34 ID:???
カトル=砂漠の王子オワイランは自分も思いついたw
261 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/14(金) 19:39:10 ID:???
>>254
>>260
いやあ、どうやらバレ杉でしたね。
普通にお察しの通りです。
補足するとナウシカ(コミック)の中盤までのボス役、皇弟ミラルパとも運命を共通してます。
善から狂悪に変わり得る人物という点が近いなと思えましたので。
オワイランには元々のキャラ背景がある為、カトル枠にするのは迷いましたが・・・
まあスレ主のイタズラと勝手に考えて断行しました。
最初はカトル枠の完全オリキャラを考えていたのですけどね。
>>258
乙感謝です。
そして・・・おお、ネタ元を知る方でしたか。
まあこんな感じで貴重な動く悪役代表をやって頂いてます。
試合などで自然とキャラが深まり動き出す三杉サイドと違い、
アルシオンサイドは強引に動かして、彼らの闘う意志や葛藤を与えなければいけませんので・・・
>>259
乙感謝です。
カトル的な部分がサッカーで反映されるかどうかは検討中です。
ラムカーネはZEROシステムと絡め、それらしくやっていますけれどね。
262 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/14(金) 19:40:35 ID:???
> A 片桐さんが話し始めるのを待つかな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(・・・まあ、僕の考えている事をぶつけるのは後にするべきだろうな。
そして目的から外れた話を先にするのも筋じゃない。
片桐さんは僕を隣に座らせる為にビジネスシート1席分の予算を使っているのだろうから・・・)
自分の都合と片桐の事情を考え、三杉は先に話題を出す役割を片桐に譲る事にした。
やがてアテンダントが紙コップにアイスティーを注いで持ってきて、片桐と三杉に手渡す。
それを受け取ると、まずは一口・・・冷たい液体が喉を潤し、唇を滑らかにしてくれた。
片桐「さて、三杉・・・」
三杉(きた・・・)
話を始める潤滑剤としてはこれで十分とばかりに片桐が口を開いた。
三杉は返事の代わりに首を少し横に傾け、片桐の方を窺って見せる。
『先ずは貴方の話を黙って聞きます』という意思を投げかけたのだ。
それを確認すると、片桐は改めて言葉を紡ぎ始めた。
263 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/14(金) 19:41:36 ID:???
先着で
★片桐の言葉→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 これからフィオレンティーナにJカップ出場の要請に向かうところだが・・・
《ハート》 改めて、日本代表としてWトーナメントに出てほしい。
《スペード、クラブ》 一体何故イタリアのクラブチームに所属しているのか?
《クラブA》 余計なお世話かも知れないが、身を固めるにはまだ早すぎると思うぞ。
《JOKER》 パルマ戦を観ていて思った事がある。
264 :
森崎名無しさん
:2011/10/14(金) 19:43:31 ID:???
★片桐の言葉→
スペード9
265 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/14(金) 20:10:12 ID:???
> 片桐の言葉→ スペード9
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
片桐「お前は一体何故イタリアのクラブチームに所属しているんだ?」
三杉「何故・・・と言うと?」
片桐「うむ。 いや、正直に言えばお前への疑問と言うよりは、中山への疑問なのだがな。」
三杉「・・・・・・。」
片桐「お前はフランス国際Jrユースで派手に活躍し、大きな疾患がある事も世界中に周知した。
ハンデを負った身でありながら、世界最高峰の猛者を相手に互角以上の勝負をしてみせた訳だ。
その才能を欲しがるチームが在っても別におかしくない。
手術費を援助する価値を見出されたとしても、俺は十分に納得出来る。
・・・だが中山についてはそうはいかん。
何故イタリアのクラブチームがあいつの存在と才能を知り得た?」
三杉(なるほど、そう言う事か・・・)
三杉は片桐の疑問が意図する所を理解した。
言ってみれば疑問と言うよりも疑惑である。
イタリアのクラブチームと三杉、そして新田については、一応繋がる糸は無くもない・・・
だが中山についてはフランス国際に出場しておらず、完全無欠の無名選手である。
266 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/14(金) 20:12:20 ID:???
イタリアのフィオレンティーナという古豪のチーム、そのフロントが中山を知る術は無かった筈なのだ。
その中山がどうしてフィオレンティーナに所属し、しかもチームの中心として活躍出来たのか?
これは片桐が不思議に思うのも無理はない話と言えた。
三杉(ふむ・・・どう答えるかな?)
A ストレートにジョアンの事を告げる。
B 『分からない』とシラを切る。
C 『自分が推薦した』と言ってみる。
D 『・・・・・・』黙っている。
E そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
267 :
森崎名無しさん
:2011/10/14(金) 20:12:43 ID:XUBaFgMo
A
268 :
森崎名無しさん
:2011/10/14(金) 20:13:14 ID:Cde/xcY6
B
269 :
森崎名無しさん
:2011/10/14(金) 20:14:24 ID:ncF22ZSk
A
270 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/14(金) 20:18:56 ID:???
Aに決まった所で一旦ここまで。
もしすると夜中にちょっとだけ更新できるかもです。
271 :
森崎名無しさん
:2011/10/15(土) 22:58:03 ID:???
乙ですー
272 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 13:16:09 ID:???
>>271
乙感謝れすー
=============================================
> A ストレートにジョアンの事を告げる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「ジョアンコーチの目に留まったんですよ・・・僕も新田も、そして当然中山も。」
片桐「ジョアンコーチ・・・?」
三杉「元サンパウロFCトップチームの監督、ジョアン・ウェンガー氏の事です。
今はフィオレンティーナと特別なコーチ契約を結んでいるそうですが。」
片桐「ほう・・・? 確かその人物は、ロベルト本郷をトッププロに育て上げ、ブラジルリーグ優勝に導いた・・・」
三杉「ええ・・・ロベルトが試合中の負傷で引退に追いやられた後は、それを追うように監督を辞任し・・・
間もなく失踪した事で伝説のコーチと呼ばれるようになった、ジョアン氏の事で間違いありません。」
片桐「随分と詳しいんだな。」
三杉「月刊サッカーの特集記事を読みましたから(キリッ)
・・・ともかくその後のコーチは世界中を巡り歩いていたようです。
そして一流の素質を持ちながら、それぞれの事情により芽吹きそうにない才能を集め・・・。」
273 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 13:17:35 ID:???
片桐「なるほど、彼自身の手でその才能を花開かせようと言う腹でか。
ロベルト本郷に対する贖罪・・・という事になるのかな?」
三杉「・・・・・・最初は僕もそうだろうと想像していました。
フィオレンティーナに集められたメンバーは、大小別にして訳ありでしたから。 けれど・・・」
片桐「なんだ?」
三杉「どうやらそれだけでは無いようなんです。」
片桐「・・・と言うと?」
A 手術費用を肩代わりして貰う代わり、4年間ジョアンの指示を絶対とする契約の事を告げる。
B セリエAの他のチームにも、ジョアンの教え子が何人も居る“らしき”事を告げる。(ルーベン、シニョーリなど)
C 「ジョアンコーチはまさに神の化身デース! 貴方も神を信じれば人間になれマース。」
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
274 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 13:41:24 ID:R/pXK6HI
B
片桐ならこれから待ち受けることを推察出来るかな?
275 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 13:42:43 ID:x8TeS7NA
B
276 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 13:56:18 ID:???
Cを選んだらバッドエンドだったんだろうかw
277 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 19:10:53 ID:???
>>276
1回目はゲームオーバーで再選択、2回目はひんしゅくを買って続行という所ですw
=============================================
> B セリエAの他のチームにも、ジョアンの教え子が何人も居る“らしき”事を告げる。(ルーベン、シニョーリなど)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(確実に分かっている事と推測に過ぎない事の両方があるけれど・・・。
これは言っておいた方が良いかも知れない。)
初めてフィレンツェの地に立った日、サッカー誌に書かれていたチーム紹介での違和感。
余りに多かった、トライアウトで入団したアッリエーヴィ世代の有力選手・・・。
この2年間答えが無くモヤモヤとしていた疑問を、三杉は思いきって片桐に話す事にした。
イスラスとディッテンベルガとは試合後に語り合い、そうである事が判っている。
それからカルバリョについても、ダラピッコラの昔話から間違いないと言えるだろう。
ルーベンについても鎌をかけてみたところ、ズバリ引っ掛かって肯定してくれた。
その他の選手については、決して明らかではないが・・・推定としては限りなく黒に思える。
そこまでを踏まえ、三杉は片桐の方を向いて注意深く話し始めた。
三杉「ジョアンコーチの教え子は、フィオレンティーナの他に何人も居るようなんです。」
278 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 19:11:59 ID:???
片桐「ほう、例えば?」
三杉「知り得る限りインテルのルーベン、レッチェのイスラス、ディッテンベルガは確実。
それから僕が直接確認したわけではありませんが、ユーベのカルバリョもそうです。
またローマのフィッツウォルタやパルマのクスタ、シニョーリも可能性が高く・・・
他にもフランスのボルドーで・・・」
片桐「ちょ、ちょっと待ってくれ。」
三杉「ええ。」
順に名が挙がっていくのを、はじめは黙って聞いていた片桐だったが・・・
三杉の舌が一向に止まらない事に驚いたか、一旦中断を命じた。
“何人も”がこれほどの人数とは流石に思っていなかったのだろうと想像がつく。
片桐は手鞄から手帳を取り出すと、三杉が先に挙げた名前を書き連ねた。
片桐「・・・フィオレンティーナ1チームだけでなく、他の強豪チームにも1〜2名居る・・・と。
国籍については言わずもがな多種・・・欧州が多いが、アジアや南米からも数名。
そして確認されているのはフランスだけだが、選手の活動地域はイタリア以外にも存在する。」
三杉「はい、その通りです。」
片桐「ふむ・・・」
279 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 19:14:26 ID:???
先着で
★片桐さんが一生懸命考えた→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 「何か他に思い出せる事は?」
《ハート、スペード》 「個人の活動範囲には余りに広すぎるな・・・」
《クラブ》 「なるほど・・・わからん。」
《クラブA》 「これほど多くの選手を助けるとは・・・ジョアン氏は素晴らしい人物だ、崇め讃えるべき。」
《JOKER》 「これは相当なパトロンが居るのだろうな、そうとしか考えられん。」
280 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 19:16:40 ID:???
★片桐さんが一生懸命考えた→
スペード2
281 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 19:17:54 ID:???
★片桐さんが一生懸命考えた→
スペード8
片桐さんならクラブを出してくれるはず!
282 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 20:01:08 ID:???
> 片桐さんが一生懸命考えた→ スペード2
> 《スペード》 「個人の活動範囲には余りに広すぎるな・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
片桐「個人の活動範囲としては余りに広すぎるな。 だが・・・」
三杉「なんです?」
片桐「世界各地を数年間巡り、何人もの埋もれた選手の才能を開花させてきた後・・・
フィオレンティーナというチームに落ち着いて活動している。
そういう事だって考えられなくは無い。」
三杉「・・・・・・あまりに不自然では?」
片桐「当然だ。 しかしそれを不自然と断定できる情報は無い。
フランス、ドイツ、ブラジル・・・各国でジョアンの教えを受けた選手が居るかも知れん。
それこそイタリア・プリマヴェーラに見たように、強豪チームに1〜2人ずつとか・・・な。」
三杉「・・・・・・・・・ふむ。」
片桐「『そんなバカな・・・』と思っているか? 安心しろ、俺も思っている。
ただ、物事を断定出来るほどの情報が集まっていないというのは確かなんだ。
正直何か他に目的があるような臭いを感じるが、何分俺はジョアン氏の人物像も知らない。」
三杉「そうですね、判りました。」
283 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 20:03:19 ID:???
尤もらしい推論を敢えて一つも出す事なく、片桐はその話を締め括らせた。
彼の頭に幾通りの仮定が浮かんで消えたか、三杉にはは判らないが・・・
それでもジョアン・ウェンガーという存在が警戒対象として刻まれたのは間違いないだろう。
片桐「さて、私の興味を聞いてしまった訳だが・・・。
本題は当然、Wトーナメントにおけるお前達の召集についてだ。」
三杉「そうでしょうね・・・しかしその前に、僕からも片桐さんに良いですか?
答えられればで構いませんが、僕にも個人的な興味で聞いておきたい事があります。」
片桐「うん・・・? まあ別に構わん、時間は十分にあるからな。」
A Jカップに召集予定のチームについて聞く。
B 翼と所属しているチームの様子について聞く。
C 森崎と所属しているチームの様子について聞く。
D 若林と所属しているチームの様子について聞く。
E 国内の日本人選手と所属しているチームについて聞く。(聞きたい選手の名を挙げて下さい。)
F コッパ・イタリア・プリマヴェーラを見た上での片桐なりの評価を聞く。
G 賀茂の体臭が何故あんなに臭いのかを聞く。
『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※聞けるのは一項目だけです。
284 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 20:03:56 ID:SkTbGjcY
F
285 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 20:05:14 ID:4o2e5VP2
F
286 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 20:06:00 ID:DH6mHkIc
F
287 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/17(月) 20:15:22 ID:???
一旦ここまでです。
更新再開は多分明日になると思います。
なんか知らないですが昨夜から花粉症みたいな状態に…
死ぬる
288 :
森崎名無しさん
:2011/10/17(月) 21:42:50 ID:???
お大事にです
289 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 00:57:45 ID:???
ちょっとだけ。
>>288
ありがとうございます、薬を買って飲みました。これでやり過ごせれば良いのですが…
=============================================
> F コッパ・イタリア・プリマヴェーラを見た上での片桐なりの評価を聞く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉が片桐に聞きたい事と言えば、第一に優先されるのはその思想に関する所である。
日本サッカー協会の一大プロジェクトである“プロジェクト・カウンターウイング”…
その名が示す通り『大空翼と対抗馬(森崎)を競わせる』チーム力増強計画。
協会首脳の頭にあるのは翼と森崎を中心選手として置き、周囲に2人の補佐をさせる形のチームであるのは明白だ。
ファンタジスタと守護神…これまで強いチームの象徴となっていた2つの柱。
しかし時代は移り過ぎようとしており、トップチームのクラスでは既にファンタジスタが勝者を意味していない。
アンザーニの下でモダンサッカーの最新潮流を学んだ三杉にはそれが見えており…
協会の中では若い部類に入る片桐が、どれほど冷静な目で物事を捉えられているかを知っておきたかった。
三杉「片桐さん、コッパ・イタリア・プリマヴェーラの試合は何処まで観てくれましたか?」
片桐「何処まで…? ふむ、お前が決勝でパルマを破る試合まで見せて貰ったが。」
290 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 00:59:52 ID:???
三杉「そうでしたか、結構です。 …ではパルマ戦までを踏まえ、片桐さんなりの評価を是非とも聞かせて下さい。」
片桐「私の……? ふむ、まあいいだろう。 率直な個人的になるが構わないな?」
三杉「勿論。」
片桐「では言おう…。」
先着で
★片桐の評価第一声→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 「カウンターウイングに対するお前のアンチテーゼが伝わってきたが…?」
《ハート》 「上々だった。 今のお前ならば翼の対抗馬に成り得るかもな。」
《スペード》 「今のお前ならば翼の後ろのスペースを任せられるだろう。」
《クラブ》 「そうだな…率直に言って少々物足りなく感じた。」
《JOKER》 「お前達がファンタジスタを破ったラスト10分間…正直に目から鱗が落ちた。」
291 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 01:00:06 ID:???
★片桐の評価第一声→
スペード7
292 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 01:00:14 ID:???
★片桐の評価第一声→
クラブ10
293 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 01:01:17 ID:???
早々うまくはいかないか
三杉の訴えで意識が変わるかどうか
294 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 01:16:24 ID:???
ボンクラとまでは悪くない程度の結果でした。
まあ彼はアジアの壁を越えられなかった、幻想に捕まえられた若者ですし。
前提となる希望を固く抱いてしまうとなかなか…ね。
それに政治的にも、Jリーグ開設が迫り2002W杯への開催立候補が現実味を帯びている時です。
なかなか広い視野で物事をニュートラルには見れないのでしょうね。
そんな感じで片桐さんの思想が少々凝り固まってる感じを明日改めてー
ではお休みなさい。
295 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 13:28:13 ID:???
> 片桐の評価第一声→ スペード7
> 《スペード》 「今のお前ならば翼の後ろのスペースを任せられるだろう。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
片桐「私は掛値なしに評価出来ると思っている。」
その一言目は最上級の賛美であった。
しかし三杉の中にはまだ喜びの感情は生まれない。
ここまでは当然であり、期待値の最低ラインでしかないからである。
肝心なのはここから一歩踏み込んだ部分の話であった。
片桐「守備と攻撃のバランス感覚、それをチーム全体に行き渡らせる指揮能力・・・
攻撃に関しては出鼻を挫かれる場面も何度かあったが、守備に関しては申し分ない。
特に相手に撃たせる前段階で敵の攻撃をシャットアウトしようとする姿勢は、
どうしても消耗が早くなる森崎のスタイルに合わせる物として最適だろう。」
三杉(“森崎のスタイルに合わせる”・・・ね。)
片桐「またお前個人の守備の強さと展開力・判断力も非常に良かった。
ゆえに今のお前ならば翼の後ろのスペースを安心して任せられる。
そう、チームに欠かせないバランサーとしてスタメンは不動の物になるだろうな。」
三杉(そして“翼くんの後ろを任せる”ときた。 まあ予想出来た答えではあるけれど・・・)
296 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 13:29:42 ID:???
片桐の評価を聞いた事で、三杉の中に喜びの感情が生まれる事はなかった。
代わりに湧き出したのは、諦めに似た落胆。
概ね予想を外れてはおらず、それ故の落胆であった。
片桐「どうした・・・?」
片桐としてはかなり高い評価を告げたつもりであったのだろう。
・・・にも関わらず反応の薄い、見ようによって沈んだ風にも見える三杉の様子に、片桐は怪訝な顔つきで問う。
三杉が抱いた憂鬱の意味を今の彼は理解出来なかったのだ。
三杉(・・・なんて答えよう?)
A 「いえ、僕の聞きたかった事は大体解りました。」
B 「少し買いかぶりが過ぎるかも知れませんよ。」
C 「流石は片桐さん、鋭い目をしておられる。」
D 「日本のサッカー通とたてまつられている人間は滑稽だねえ。」
E 「歯、食いしばれ! そんな大人、修正してやる!」
F そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
297 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 13:34:41 ID:Xz3Q8aok
A
298 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 13:38:48 ID:fPrjgJho
A
299 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 13:39:52 ID:4lBMwND+
F「ありがとうございます。おかげで心が決まりました。
ワールドトーナメントが楽しみになってきましたね」
基本はAなんだけれど、ちょっと含みを残す感じで。
300 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 13:50:17 ID:???
Eを選んでも「これが、若さか…!」とか言って関係悪化にはならんかもw
飛行機の乗務員に拘束されてBADになるかもだけど
301 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 20:47:51 ID:???
>>300
皆さんともなれば、ネタ選択肢の展開もかなりの精度で読めるものですね。
=============================================
> A 「いえ、僕の聞きたかった事は大体解りました。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
全日本はあくまで翼と森崎の2人が主役のチーム。
その大前提が揺ぎ無い物となっていた事は、三杉にとって残念であったが・・・
逆に考えれば、自分のプレイが片桐の固定観念を壊すに足りなかったとも言える。
そう考えられる程度の冷静さを三杉は尚保っていた。
三杉「(評価を聞き思想を知る事が目的だったんだ、ここで余計な事を言う必要もない。)
・・・いえ、僕の聞きたかった事は大体解りました。」
そして自分の思想をぶつけるのに自然なタイミングは、まだ後に控えているという認識もあり・・・
淡々と正直ベースの受け答えでこれを流そうとした。
片桐「ふむ、ちょっと怒っているのか?」
三杉「えっ?」
302 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 20:49:42 ID:???
片桐「気に障ることを言ったのならば謝ろう。」
三杉「いえ・・・怒っているとか、そんなんじゃ全然ないです。」
片桐「いや、怒っているだろう。 少し沈んだ様子だったぞ。」
三杉「いやホント、別に何でも・・・」
片桐「ああそうか、まだ体調が不十分なのか? そう言えば少し暑苦しいしな。」 パチンッ
三杉(この人めんどくさっ!)
指を鳴らしてキャビンアテンダントを呼びつけ、冷えたおしぼりを要求する片桐。
アテンダントからおしぼりを受け取ると、こちらに差し出して一言。
片桐「うむ、十分に冷たく冷えている。 これならば申し分ないだろう。
まだ何かあるか? 不満な事があれば気にせず言ってくれて構わん。」
三杉「・・・はい・・・・・・ありがとうございます・・・・・・」
片桐「どうした? まだ元気がないようd 三杉「いえ有り難うございます大丈夫です話を進めましょう」
恐らく本人に悪気はなく、勿論悪人というわけでもない、しかも年上。
ゆえにこちらが怒る訳には絶対いかない三杉・・・
内心の『UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE』という気持ちを押し殺し、無の感情で話の進行を促した。
303 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 20:50:59 ID:???
片桐「ではこちらの話に戻ろう・・三杉、日本代表としてWトーナメントn 三杉「お断り申し上げます。」
片桐「はやっ!?」
状況としては既にフィオレンティーナのフロントと話をついており・・・
また先程の片桐の評価から、心象的にも迷う余地がなくなった三杉。
片桐の依頼に対する返事はそれ故速く速く速い物となった。
ただ、それだけを回答の全てとしてしまう訳には当然いかない。
片桐は(ウザイけど)三杉の事を彼なりに評価してくれており、
会話の席もわざわざこうして設けようと誠意を以って行動してくれたのだ。
これを誠意で返すには、片桐にとって納得に足るだけの理由を伝える必要が三杉にはある。
三杉(さあ・・・どう伝えれば良いものか?)
A 状況的な説明だけする
B 思想についての説明だけする
C 状況→思想の順で説明する
D 思想→状況の順に説明する
E 別に全日本で出てもいいが、大空翼が気に入らない
F 別に全日本で出てもいいが、お前のグラサンが気に入らない
G 別に全日本で出てもいいが、賀茂の体臭が気に入らない
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※三杉の片桐に対する感情が『悪い人じゃないけど面倒くさっ!』になりました。
304 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 20:56:40 ID:???
これCとDだとどっちが良いかな
305 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 21:06:57 ID:PkSwE3sg
G
306 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 21:08:56 ID:ZiU1HDX6
C
いきなり一選手が思想を言い出しても何だし、まずは状況から
307 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 21:10:00 ID:???
すいません、ここでいう「状況」と「思想」についてもう一度説明いただけると、
誤解による選択とかがなくなるんじゃないかと思うのですがいかがでしょう。
308 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 21:10:13 ID:uD2ik3Ow
C
309 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 21:10:27 ID:UHbUD8gs
C
310 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 22:31:59 ID:???
>>307
既に決定の後でしたが、発言有り難うございました。
今後も言葉足らずな部分があると思ったら仰って下さい。
敢えてぼかしている内容でなければ回答・補足説明するつもりです。
すみません、短かったですが今日の更新もこれだけです。
311 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/18(火) 22:43:33 ID:???
訂正
×既に決定した後でしたが
○既に決定してしまいましたが
ボケボケしとります
312 :
森崎名無しさん
:2011/10/18(火) 23:13:08 ID:???
F・・・遅かったかw
313 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 18:25:53 ID:???
>>312
ふひひ、このスレではあまり選ばれないおふざけ選択肢でした。
選ばれていたら、カードによっては「だったら眼帯にしてやんよ!」とロックオン化したかもです。
=============================================
> C 状況→思想の順で説明する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「片桐さん、僕が全日本の召集を拒否する理由をこれからお伝えします。」
片桐「うむ・・・」
ここまで三杉は片桐との会話を交渉事としての姿勢で臨んでいた。
相手にとって良くないメッセージは迷わずストレートに伝えるのは勿論・・・
『何を訴えたいのか』を相手に受け取って貰えるよう、疑問の余地を残さぬようにプロセスを立てたのだ。
即ち会話の一貫性・・・片桐に問い掛けた内容、自分が口にした内容が一つのテーマに収束するよう仕向け、
それに関する内容の思考を繰り返させる事で、より理解を深めるよう努力したという事である。
・・・と同時に相手の言葉を聞き、吟味する事で片桐の思想や建ち位置、人となりを確認して・・・
攻めるべきポイントを何処で発するべきなのか、それを見定めた。
三杉「(先ずは僕の置かれた状況を正直に伝える。)
まず先に言っておかなければなりませんが、僕達は先の大会の内容が評価され、
フィオレンティーナのトップチームと契約する事になりました。
片桐「ほう・・・! おめでとう、それは素晴らしいニュースだ。」
314 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 18:26:54 ID:???
三杉「ありがとうございます・・・とは言ってもリザーブ扱いと明言されていますから、ベンチ入りも怪しいですが。
しかし問題が一つ、契約要項には“Wトーナメントをフィオレンティーナとして出る”というのがあります。」
片桐「むっ、それは!」
三杉「そうです。 実は今の時点では口頭による内定に過ぎませんが・・・僕はこれを承諾するつもりです。」
片桐「なるほど・・・つまりプロチームとの契約を天秤の一端にかけたと言うわけか。
確かにサッカーリーグとして世界最高峰である、セリエAに属せる利は余りに大きいのだろうが・・・」
三杉(さあどう出る・・・・・・?)
三杉はジックリと片桐の事を観察した。
渋い表情をしているのが判る。
片桐は三杉の世代を子供の頃から・・・それこそ小学生の時代から熱心に見ていた人間だ。
サッカーに対しての情熱と知識が余程なければ、そんな下の世代に目をやる事はない筈である。
そのような人物が、海外のプロチームとトップ契約する事の価値を理解出来ない訳がない。
そしてWトーナメントは協会が選手に対して拘束力を持つ大会でもない。
・・・であれば、答えは決まっている筈だ。
これ以上はどう懇願したところで無意味、そして無価値であると。
315 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 18:28:26 ID:???
しかしそれでも片桐は言わなくてはならなかった。
彼は彼としてビジョンを持っているゆえに。
片桐「事情は判った・・・しかしそれでも曲げて頼む、再考して貰いたい。
日本サッカー界の未来の為に、お前の力を貸して欲しい。」
三杉(日本サッカー界の未来の為に・・・。
そうだ、貴方が僕の召集を尚望むとしたら理由はそれしかない。 しかし・・・!)
A 「貴方の言う日本サッカーの未来とは何ですか?」
B 「Wトーナメントに僕が全日本で出場したとして・・・何が得られるでしょうか?」
C 「僕も日本サッカー界の未来を考えて決断したつもりですよ。」
D 「翼くんと森崎、その2人だけを優遇している内は日本サッカー界に未来はありませんよ。」
E そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
316 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 18:34:27 ID:JkUS6tzc
A
317 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 18:47:22 ID:JoaI7baI
D
318 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 18:54:54 ID:PfokBnVY
A
319 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 19:37:36 ID:???
> A 「貴方の言う日本サッカーの未来とは何ですか?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本サッカーの未来、日本サッカーの未来の為。
この時代・・・サッカーが不遇のスポーツであり、レベルも世界水準より遥か下だったこの時代に・・・
サッカーに関わる者は、そのほとんどが一度は口にした事があるだろう。
サッカーを愛する者はこの言葉の下に一つに集い、力を尽くした事だろう。
しかしこの言葉の中身は・・・その先に見ているビジョンは、一つに一致していたのだろうか?
人によってそれぞれ、少しずつ違う形だったのではないか?
三杉「片桐さん、教えて下さい・・・・・・貴方の言う日本サッカーの未来とは何ですか?」
片桐「・・・何?」
三杉「教えて下さい、とても重要な事です。 ・・・少なくとも僕にとっては。」
片桐「・・・・・・」
先着で
★片桐の真意→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 お前達がW杯で優勝する事だ。
《ハート、スペード、クラブ》 2002年W杯の日本招致実現、それまでにW杯の自力出場を果たす事・・・
そしてその土台として、Jリーグを国内に定着させる事だ。
《JOKER》 日本をサッカー先進国、即ちフットボールネーションにする事だ。
320 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 19:38:15 ID:???
★片桐の真意→
クラブ10
321 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 19:39:18 ID:???
ハッタリでもいいからW杯優勝を唱えてくださいよおー
322 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 19:41:59 ID:???
翼ってW杯優勝が目標だっけ?
323 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 19:42:29 ID:???
死ぬまでにリアルでJOKER展開があるといいなぁ
324 :
森崎名無しさん
:2011/10/19(水) 19:42:32 ID:???
原作ではそうだったはず
325 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 19:48:21 ID:???
>>321
三杉にとってはハッタリでそれを言われる方が嫌であり、また本気であれば御し易かったでしょう。
片桐は一世代ではなく長期的に物事を考えている事がこれで明らかになりました。
>>322
>>324
そうでしたよね。最近の翼が何を思ってるかは見えない気がしますけれど。
一応ここの三杉の思考もW杯優勝を念頭に置いています。
>>323
いやあ本当に・・・とりまJがもっと賑わって欲しいです。
・・・と言いつつ試合を観に行く事などほとんどない偽善的な私です。
さて、あと一更新出来るかな?
326 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 20:50:04 ID:???
> 片桐の真意→ クラブ10
> 《クラブ》 2002年W杯の日本招致実現、それまで〜
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
片桐「2002年W杯の日本招致実現と、それまでにW杯の自力出場を果たす事・・・
そして、その土台として日本にサッカーのプロリーグ・・・即ちJリーグを定着させる事だ。」
片桐は建て前を一切排し、また隠す事のない本音を三杉に告げていた。
“日本サッカーの未来”その言葉の中に、三杉を含む黄金世代の文字は無かったのである。
だがその事で、片桐の見えている日本サッカーの未来が言葉だけの夢物語なのではなく・・・
冷静な頭で緻密に考えられた、心底本気のビジョンである事が三杉には理解できた。
片桐「一息に言ってしまえば、只それだけの事だが・・・ここは順を追って説明せねばなるまい。」
三杉「望むところです。」
片桐「今の日本のサッカー水準は、ハッキリ言って世界の中では下から数えた方が早いだろう。
人気が無い、ゆえにマスコミも着かない、評価されない、選手の待遇も悪い。
全国区のサッカーリーグは存在する物の、あくまでアマチュア・・・社会人の活動を越えられなかった。」
三杉(JSLの事だな・・・・・・)
327 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 20:51:28 ID:???
片桐「協会はこの低迷する状況を打破すべく、幾つもの試みを打って出たが・・・結果は今の状況だ。
リーグのプロ化の話は何度と無く浮かんでは立ち消えを繰り返してきた・・・。
そんな中で、俺はお前達黄金世代を見つけた。
世界に引けを取らぬ才能がゴロゴロと居るフィールド・・・正直言って夢を見たさ。
お前達ならば、きっとこの現状を打破する原動力となってくれるだろうと。」
黄金世代という言葉を口にした時の片桐の顔は実に嬉しそうに見えた。
その言葉が彼の本心だと如実に表しているかのように。
三杉は口を挟む事をせず、ただ相槌だけ打って話に耳を傾け続ける。
片桐「だがそんな折、我々にとって予想もしない幸運が舞い降りてきた・・・
言うまでもない、FIFA会長ジョアン・アヴェランジュ氏によるW杯日本開催の打診だ。
協会はすぐに名乗りを上げ、招致委員会を立ち上げたさ。
これによってJSLの保守派も徐々に態度を軟化させ、マスコミがサッカーを取り上げる頻度も増えた。
そして遂に、日本サッカーのプロリーグ化が手の届く所にまで来たんだ。」
片桐の顔は先程の輝きをひそめ、燃えるように強張った物になっていた。
夢を見る者の顔ではなく、夢への道を切り拓く者・・・ビジネスマンの顔に。
328 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/19(水) 20:53:56 ID:???
今日はここまで、次回は片桐のプレゼンが続きます。
329 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/20(木) 12:45:51 ID:???
片桐がスペードクラブばかり出すので洗脳や篭絡が中々難しい展開になってます。
このスレは大人があまりアホにならないですねぇ…面白くない。
===================================
片桐「日本サッカー発展の種はこうして蒔かれた訳だが…
これが芽吹き、無事に花を咲かせる為には多くの障害を乗り越えなければならない。」
三杉「障害ですか…」
片桐「そう…。 そしてその最たる物の一つが韓国の存在だ。」
片桐はここでスゥーと一つ深呼吸した。
三杉はよく知らない事だが、彼は韓国代表に散々の辛苦を舐めさせられてきた身。
興奮して息が荒くならぬよう、その前にクールダウンする必要があったのだ。
そして彼は再び口を開いた。
片桐「FIFA会長からの打診があったとは言え、それだけでW杯日本招致が決まる訳ではない。
W杯アジア初開催の名誉…彼の国が黙って見過ごす筈がないのだよ。
そして競り合いになった時、FIFA会長の後ろ盾があってようやく五分程度と云うくらい日本が不利だ。」
330 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/20(木) 12:48:00 ID:???
三杉(日本サッカーが韓国に劣っている点か…。 この場合だとそれは…)
A プロリーグの存在か?
B 代表戦績か…
C 国際舞台での実績だな
D “アジアの虎”のような代名詞が日本代表にはない!
E そんな物はない、歴史的に見て日本が韓国に劣る筈がない。
F 政治の腐敗、それしかあるまい
G ぺの存在感に違いない
2票選ばれた選択で続行します(投票はメル欄空白よゆうでした。)
331 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 12:56:48 ID:jxhxi8XA
C
332 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 12:57:18 ID:qEfYj7lM
C
333 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 13:19:43 ID:???
ヨン様この頃はまだ未成年w
334 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 13:26:12 ID:???
アジアの大砲スンヨプ選手は否定的
335 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 13:46:41 ID:???
このスレの試合でのゲームバランスは信用してるし、
大人は賢いほうがいいなあ。
336 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 19:26:12 ID:???
見上や賀茂がどう考えているかも
機会があれば聞いてみたいな。
337 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/20(木) 20:14:56 ID:???
> C 国際舞台での実績だな
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「W杯招致に際し、日本が韓国に対して不利な点と言うと…国際舞台の実績ですか?」
三杉が直感的に口にしたのはこれであった。
過去日本にはW杯の出場実績がなく、韓国はグループリーグ敗退止まりではあるが何度も出場している。
またアジアカップも韓国は二度優勝しているのに対し、日本は入賞すらしていない。
オリンピックについては例外的日本が3位、韓国がベスト8と上回っているくらいの物であり…
実績という面で大きく水を空けられているのは、否定しようのない事実だった。
片桐「ふむ、大きく分けて二点挙げられるのだが…お前が言ったのがその一つだ。
これまで日本は韓国に実力、実績共に水を空けられてきている。
現代表と、ユース代表となるお前達は、ここから五年…いや三年でその評価を覆さなければならない。
韓国に対して勝利するのは勿論、世界に対して日の丸を印象づけなければならないんだ。」
338 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/20(木) 20:17:06 ID:???
三杉「…一応窺いますが、僕らと同世代である韓国ユースの実力は?」
片桐「チームとしては世界レベルには到底達していないが…エースクラスは別だ。
ブンデスリーガが活躍するチャ・インチョンとイ・ヨンウンの2人と…
それからプレミアのキム・ユンハとシャ・エンジュは手強い相手と言えるだろう。」
三杉「キープレイヤーは4人ですか…。 ふむ、対戦の機会があるとすれば負けられないですね?」
片桐「機会な……実は来年のJカップには韓国の参加も決まっている。」
三杉「なるほd…って、ちょっと待って下さい。
先日聞いた話では、Jカップはぬるま湯の全日本メンバーの目を覚まさせるのが目的だったのでは?
そんな大会に、実績で負けられない相手である韓国を出場させるのですか?」
片桐「ああ…当然協会の意向は今回は拒否し、いずれ交流戦の機会を設ける事にするつもりでいたさ。
だが奴らはもっと上から…政治的な力を使って要請してきた、こちらが拒否出来んようにな。
こちらの台所事情を知って、その上で強引に対戦機会を割り込ませて来やがったのさ。」
339 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/20(木) 20:19:23 ID:???
三杉「政治力…話には聞いていましたがそこまでする物ですか…。」
片桐「お前達の世代は特に厳しいさ…何しろ一度は世界を取っている。
アジア諸国にとっては箔を付ける為に首を狙う相手としては打ってつけなんだよ。」
三杉「むう…(フィールドの背景にある争いか…僕も少々甘く考えていたかも知れない。)」
片桐「…だが心配するな、我々とて日本がだだ負けるだけの大会にするつもりは毛頭ない。
要はぬるま湯に浸かっている日向らに現実を見せつけられれば勝ってもいいんだ。
その為にブラジルからは森崎と翼のいずれか…イタリアからは岸田、葵、赤井が召集される。」
三杉「なるほど…それならば日本もキープレイヤーは4人、簡単に負ける事はないと。」
片桐「ああ、それに今回は韓国の奴らを倒すのが全日本である必要はない。
翼か森崎のチーム、若林のハンブルガー、そしてお前のフィオレンティーナ…
そのいずれかが勝ち、優勝を持って行ってくれれば万々歳だ。」
340 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/20(木) 20:21:06 ID:???
三杉「なるほど…二手三手先をシッカリと視ているんですね。」
片桐「まあな、化かし合いくらいはまともにやり合ってやれなければお前らに申し訳が立たんよ。」
三杉「(片桐さんか…。 思っていたよりも遥かに有能だったな。
…この人は是非とも味方につけておかなければならないか。)
色々と判りましたよ。 っと、済みません、話が逸れてしまいましたね。」
片桐「いや構わんさ、真摯に話を聞いてくれているのがこちらにも判るからな。
では話を戻そう、日本サッカー発展の種を芽吹かせるのに立ちはだかる問題。
そのもう一つ…これだけは話しておかなければなるまい。」
一選手である自分に対して、ここまでも隠す事なく裏事情を話してきた片桐。
その彼がここまで言う大きな問題とやらに…。
三杉の心も段々と緊迫に呑まれてくるのだった。
341 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/20(木) 20:22:52 ID:???
一旦ここまですー。
コメレスも含めて多分また明日になりまふ。
長文ばっかでさーせー
342 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 20:37:58 ID:???
乙でした
片桐さん、中山が帰ってくることを知らないのか?
343 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 20:59:55 ID:???
ガモウ「中山が居るならお前は要らない、クビだクビだクビだ」
赤井「やめてくれよ…(絶望)」
344 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 21:15:19 ID:???
クビはてめーだ臭い選手潰しw
345 :
森崎名無しさん
:2011/10/20(木) 21:41:46 ID:???
清潔感を保つのは社会人の常識ですからねw
346 :
森崎名無しさん
:2011/10/21(金) 07:26:23 ID:???
某やる夫スレで日本サッカーの歴史を見たんだが、
それを見た後にこのスレを見ると色々考えさせられますね
98年までになんとしてもWC出場を果たさなければならないというプレッシャー、
中間管理職としてgdgdな上層陣に振り回される姿が目に浮かびます
余談ですがこのスレ的にあの伝説の迷戦術「ジャパニーズゾーンプレス」についてどういう描写することになるのか大変気になります
347 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/21(金) 13:57:47 ID:???
>>333
ぺ様の存在を知ってたら逆に怖いよ三杉さん!
>>334
野球選手の方でしたよね? 実はよく知りますぇーん。
>>335
恐れ入ります。 でも試合のバランスはいつも大体何となくなんですYo!
>>342
乙感謝です!
中山さんの事はまだ片桐は知らない状態ですね。
348 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/21(金) 14:05:23 ID:???
>>343-344
ガモーさんは正直指導者として評価に値しないですよねww
キラッ☆彡監督の方がまだマシだぜ!
>>345
ガモー「ガッハッハ、俺は社会に収まる器じゃねえからな!」
三杉「ならばブタバコに入っていたまえ。」
>>346
恐れ入ります。
私も所詮スレ主になってから仕込んだ知識を元に、推測を交えて
物を書いて書いているに過ぎませんが、346さんと同じように色々と考えさせられました。
JZPについては確かローマ戦後に三杉にディスらせたと思いますw
どうなるでしょうね?w
349 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/21(金) 14:06:58 ID:???
片桐「もう一つの問題は、サッカー発展にどうあっても不可欠な物…プロリーグ。 それに関わる諸問題だ。」
三杉「プロリーグ…? それは先ほど手が届く所まで来たと聞きますが。」
片桐「その通りだが…さて、何から順に話せば良いか。 難しい所だが…
そうだな、先程との絡みになるが韓国は10年前からKリーグを運営している実績がある。
しかし我々にはそれがない…つまり、我々後方の運営力もそれだけ水を空けられているという事だ。」
三杉「運営力…! そうか、世界的な大会を開催するからには相応の能力と経験が不可欠ですね。」
片桐「そう、日本は世界的なサッカーイベントとしてトヨタカップを開催しているが…
それは所詮一試合だけの物、何日にも渡るスケジュール運用とは話が違う。
またJSLは動員数も少ないゆえに要求される物の分母が小さく、これもまた参考には出来ない。
幸い日本には金も技術もあり、設備の面では今からでも韓国を圧倒する事が出来るが…。
協会と関連会社がどれだけ運営力のスキルアップを達成出来るかは我々の努力次第だ。
お前たち選手陣が韓国の選手に負けられないように、俺達も韓国のそれに追い付き、追い越さねばならない。」
三杉(協会は協会の戦いがある…判ってはいたが、具体的に言葉にされるとまた違うな。
後進国は、組織が一丸となって動かなければ先進国に到底追い付けない…
そして選手である僕達も組織の中の一員である…という事を自覚せざるを得ないな。)
350 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/21(金) 14:08:29 ID:???
片桐の論法は三杉の価値観に揺らぎを与えかけていた。
協会の見落としや誤りばかりを見ていた三杉に、少しずつ違う物を見せ始めたからである。
片桐「それからプロリーグを創設するに当たり、最も困難且つ最も失敗出来ないのが『定着させられるかどうか』だ。
例えばアメリカではW杯イングランド大会で国民のサッカー熱が盛り上がり、NASLが設立された。
しかし今、アメリカにプロリーグは既に無い…熱のある内に定着させる事を失敗し、消滅したのだ。
…日本がその失敗を倣う訳には断じていかない。」
三杉「…!!」
この言葉に三杉はハッとさせられた。
プロリーグが手が届く所まで来たと言言っても、それはまだ砂の器でしかないと理解したのだ。
切っ掛けはアメリカと多く変わらない、W杯が手の中に転がり込んで来そうという物だ。
そのお陰でマスコミや従来のサッカーファンを熱源として盛り上がり始めているに過ぎないのだ。
351 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/21(金) 14:10:55 ID:???
概して物事を始めるよりも、それを維持していく事の方が困難である。
特に人々の熱意、人気に依存する物は当事者の努力だけで解決出来ない事も往々にして在る。
最初の1〜2年は物珍しさと勢いで十分に乗り切れるだろうが…問題は熱が冷める3年目以降。
一過性のフィーバーで終わる物は大概ここで蓄積した問題が噴出し、飽きられ、対応が足りずに駄目になっていく。
だからと言って三年目の浮気は許される物じゃないんだからね!
三杉(あれ、今なんか弥生の声が聞こえた気がする?)
片桐「どうした?」
三杉「いえ何でもないです、続けて下さい。」
*******
一旦ここまです。
352 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/21(金) 20:34:00 ID:???
片桐「とにかく、プロリーグを人々の心に定着させる事は、どんな苦心を負っても成さなければいけない…。
それはプロリーグが安定した収益を出せるようになる事に繋がり、
即ちサッカー関わって生計を立てられる人間の数が格段に増えると言う事になる。
サッカー自体の魅力もさることながら、そういう意味合いでサッカーが認知されれば、
サッカーを志してくれる子供が増え、それを止める大人が減り…レベルの水準も底上げされる。」
三杉「……」
経済、そして社会のサイクル。
夢や希望だけでは語れない現実。
サッカー強豪国への道の厳しさがその言葉の中にあった。
否…二段、三段飛ばしで発展する事の歪みがそこにはあった。
三杉(しかし今回のFIFA会長の打診はまさに暁光以外の何物でもない…
日本サッカー発展を可能にするこれ以上の機会は、もう二度と訪れまい。)
そこまで理解してしまった時、三杉は片桐の考えのほぼ全体像を捉えていた。
その結果、狡い大人を相手にしてしまったと恨めしく思うしかなかった。
353 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/21(金) 20:35:11 ID:???
片桐「お前達の世代は強い…まさに黄金世代と呼ぶに相応しいと思っている。
しかしその存在はまるで奇跡のような物だ…二度現れるとは思えん。
お前達の後に続く者が居なければ、一度きりの奇跡で終わる…それでは日本サッカーの未来は無いも等しい。
お前達が強いだけじゃダメなんだ…。」
三杉「狡い人だ貴方は…だからこそ全日本は強くなければいけないと思っている。
勝ち続けなければいけないと思っている…だから何度も僕に召集に応じろと言うのでしょう?」
片桐「そうだ。 そしてその根底にあるのは、Wトーナメントで日本が勝ち上がれば…
人々のサッカーへの興味、熱がより強靭になるという事。
それは創設されるJリーグにとって間違いなく大きな力になる。
…これが、俺の思う『日本サッカーの未来の為』だ。」
そこまで語り終えると、片桐は一旦言葉を切った。
暫し何も言葉を発せず、二人の間に沈黙が生まれる。
片桐「本来こんな事情は俺達協会の人間がどうにかしなければならない事だ…
一選手であるお前に話す事も、まして背負わせる事もあってはならない。」
三杉「…ならば何故、僕にそこまで話したのです?」
片桐「お前が俺と同じ目の高さで未来を視ていると思ったから…そこに付け込んでいる。
汚い大人、狡い人間と思ってくれて構わん。
だがJリーグ構想とW杯招致は万が一にも失敗する訳にはいかないんだ。」
そう言って、片桐はこちらに向けて頭を深く下げた。
どうやら子供…選手に対しているつもりは既に無いよいだ。
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0ch BBS 2007-01-24