キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 19:43:51 ID:L+HomlPU


この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のスピンアウトであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。




…エッチなのはいけないと思います!




2 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 19:50:28 ID:???

この話はフィールドの貴公子こと三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きているスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。

※ この物語の半分はスレ主の偏見で出来ております。
※ この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドかもしれません。
※ ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※ この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※ 各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※ 各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※ 同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※ 風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※ サッカー以外の要素は予定されておりませんでした。(過去形)


3 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:01:21 ID:???

【これまでのあらすじ】
リハビリ後の3年間、伝説の人物 ジョアンに委ねる事を代償に、心臓病を完治させた三杉淳。
彼はジョアンの召集を受け、イタリア・フィレンツェでサッカー人生をリスタートさせた。
それから2年が経過し、とうとう三杉に公式の舞台で活躍する機会がやってきた。
コッパ・イタリア・プリマヴェーラ・・・イタリアサッカーの次代を占う大会で三杉の真価が問われる。

決勝となったパルマとの一戦は熾烈を極めた。
シニョーリの意地、クオーレのファンタジーによって逆転を許したフィオレンティーナ。
だが三杉達は最後まで勝負を捨てなかった。
諦めたらその時点で試合は終了というアンザーニの言葉が彼等を突き動かしたのだ。
そしてクオーレの劇場の後は、間違いなくフィオレンティーナのステージであった。
三杉の・・・いや、メンバー全員の執念が残りの10分少々でミラクルを起こした。
最終スコアは3−2、フィオレンティーナは見事にイタリアでNo.1となったのである。
それは三杉がチームの力でファンタジスタを打ち破った事も意味していた。

その2日後、三杉は日本へと飛ぶ飛行機に乗っていた。
弥生との約束を果たすため、安心を与え合うために。
無事に再会した2人は二年という別離の長さに暫し翻弄される。
しかし絆の強さは以前と変わる事がなく、結局は見事に愛を確かめ合う結果となった。
そして2人だけの危険な時間もありつつ、何故か三杉は今から山森と岩見をコーチする。


4 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:06:31 ID:???

【主な登場人物】
〜フィオレンティーナの選手達〜

☆三杉淳
本編の主人公。満足な体と引き換えに人生を売ったサッカー馬鹿だが非常に充実した日々を送っている。
世界トップクラスのライバル達に苦戦しながらも、仲間と共に見事勝ち進んできている。
不完全だが新世代のレジスタへの覚醒も遂げ、ついに決勝戦で強敵パルマを打ち破った。
そして今は日本にて、ひとときの弥生との逢瀬を楽しんでいる。

最大ガッツ:870
ドリ:68、パス:67、シュ:67、タッ:66、パスカ:66、ブロ:62
トラップ:64、クリア:63、せりあい:64、高い球:3、低い球:2

ドリブル技[5、4、3、−/芸術的、華麗な、やや華麗な]
パス技[3、3、−、−/バックスピン×2]
ワンツー技[フローレンスコンビ/+2、要バンビーノ]
シュート技[アップキックボレー/+4、1/2でDF-2付与、消費150][ドライブシュート/+6吹飛4、消費200]
浮き球(攻)[ハイパーオーバーヘッド/高シュ+4、消費250、オーバーヘッドポスト/高パス+2、消費80]
タックル技[3、2、−、−/クリップ、ディレイド]
カット技[2、−、−、−/スプリット]
浮き球(守)[オーバーヘッドクリア/高クリア+1、消費80]
スキル[地上ポストプレイ+1][頭脳的なドリブルLV1(ドリブル勝利時1/2で次行動+1)]
    [レジスタLV1/特定条件で味方に+補正)][異能生存体/怪我無効、偶発的な死を回避]
作戦[ファストブレイク/ボールを奪われるまで全選手の行動+2、1試合中1回のみ]
   [オフサイドトラップ/バイタルエリアへの縦パスを牽制、特定条件では防止判定が発生]
低シュートフラグE、トラップフラグJ、特殊フラグ


5 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:07:50 ID:???

☆中山政男
三杉と同じような経緯のもとイタリアでサッカー人生を再スタートした。
非常に頼れるCB、フィオレンティーナの後半の最終防衛線にまで成長した。
しかしそのメンタルは年相応に傷付き易い。 また相当に義理堅く、目標に対してぶれる事は有り得ない。
日本サッカー協会の訪問を機に改めて目標を再認し、それが三杉の進む道と異なっているのを知った。
次のテストマッチが、彼のフィオレンティーナでの最後の試合となる。

ドリブル技[4、−、−、−/ヒールリフト]
パス技[3、3、−、−/サイレント×2]
シュート技[スクリューショット/+6、消費200]
タックル技[4、−、−、−/グランド]
カット技[1、−、−、−/鋭い(発展フラグC)]
クリア技[3、3、−、−/強靭な×2]
ブロック技[8、4、2、−/…
      …ソウルオブヤマト(消費200)、バックスウェイ(消費120)、ボレー(消費80)]


☆ジョバンニ・マンフレディーニ(バンビーノ)
かつてアズーリの10番を背負う筈だった男。
フランス国際開催直前、不幸な事故で選手生命を失いかけた。
三杉とはお互い尊敬しあえるチームメイトであり、ライバルでもある。
試合から長く離れていたが故に、その実力は100%戻っているとは言い難かったが…
パルマ戦にてその潜在能力が一気に覚醒、三杉を凌駕するドリブル、サイドからのゲームメイクを披露した。
そしてワールドトーナメントは、彼の希望通りにイタリア代表として出場する事になったのである。

ドリブル技[4、2、2、−/芸術的、ショットガン(吹飛4)×2]
ワンツー技[フローレンスコンビ/+2、要三杉]
タックル技[3、3、−、−/ショットガン(吹飛3)×2]
タックルフラグA


6 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:08:57 ID:???

☆シンプラサート・ブンナーク 
元ムエタイ選手で世界を狙えると言われた男。圧倒的なフィジカル、それにより繰り出されるシュート…
これらは既にフィオレンティーナの枠を超え、プリマヴェーラの中でもトップクラスに位置している。
FCボルドー戦以降、選手の役割の重要性を学び大きく成長し、自分に必要な技術を独力で補完するが…
しかし実は“シュート”に関する技術以外は全く上手くいっていなかった。
だが決勝の前日、ジョアンに呼び出されて遂にポストプレイのコツを掴む事が出来た。
この試合では久々にブンナークキャリバーを爆発させ、先制点と決勝点を挙げた。 流石はブンブン。

ドリブル技[2、−、−、−/ごういんな(吹飛4)]
シュート技[アトミックショット/+6、吹飛3、消費200]
浮き球(攻)[ブンナークキャノン/高シュ+4吹飛2、消費220][ハイパワーポスト/高パス+2、消費100]
タックル技[3、−、−、−/ムエタイディフェンス(吹飛2)]
ブロック技[4、−、−、−/サンド(消費150)]
Secret[ブンナークキャリバー/高シュ+6吹飛2、消費270]※味方が必殺シュートを3連続で止められると使用可
特殊シュートフラグ


☆新田瞬
フランス国際で世界屈指のストライカーを次々に目にし、シューターとしての自分の限界を知った隼。
その結果、俊足を生かしたFWを目指すようになった。三杉によってスピードの使い方を教わり、
ジョアンの指導によってテクニックを得た新田はシャドーストライカーとして才能を開花させた。
しかし原初の夢であるエースストライカーとしての道を彼は捨てられないでいた。
迷走しかけている新田に対して三杉は新たな高みへのアドバイスを送るが、その目覚めはまだである。

ドリブル技[4、4、−、−/芸術的、高速(発展フラグF)]
シュート技[隼シュート/+4、消費150][ファルコンクロウ/+7、消費220]
浮き球(攻)[隼ボレー/低シュ+2、消費200]※1/2でNRV隼シュートに特別変化
       [ノートラップランニングボレー隼シュート/低シュ+4、消費250]※敵クリアを1/2でキャンセル
タックル技[2、2、−、−/隼×2]
1対1技[急停止隼シュート/シュ+4、180消費、発展フラグA]
パスカットフラグD、特殊シュートフラグ、特殊フラグ


7 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:10:49 ID:???

☆ジャン=マリー・ラムカーネ
人智を超える反射神経、瞬発力を持つGK。前半はほぼ無敵だが、スタミナ不足(建前)で後半は無力。
実はベルギーの反政府組織により戦闘マシーンとして育て上げられた過去を持つ。
また脳の中にZEROシステムという未来予測システムを植え付けられている。
だがこの時代、世界中を見回しても脳にシステムを植え付ける技術など存在し得るだろうか…?
関係ないけどマジックテープに一目置いている。

セービング技[シャドーシールド/キャッチ+10、消費300]
スキル[ZEROシステム/前半全行動+5だが…][1対1補正+3]

ZEROシステム(仕様公開、前半の行動回数で分岐)
 ※0回:前半+5、後半10分まで±0、20分まで-3、30分まで-5、ラストまで-7
 ※1回:前半+5、後半5分まで±0、15分まで-3、30分まで-5、ラストまで-10
 ※2回:前半+5、後半5分まで-! dice/2、20分まで-! dice、30分まで-6、ラストまで-10 
 ※3回:前半+5、後半5分まで-! dice、30分まで-6、ラストまで-10


☆マルコ・オジオ
山椒は小粒でもピリリと辛い。メインキャラに能力は劣るが、分析力が高くコントロールに優れたMF。
ローマの10番フィッツウォルタをライバル視していたが、彼との対決を前に才能の一部が開花する。
また試合中には、これまで磨き続けてきたロングボールへのコントロールが極みへと到達した。
そのプレイスタイルはほぼ定まったと言えるやも知れない。

ドリブル技[3、−、−、−/ジャグリングターン]
パス技[4、4、4、−/センチメートル(消費100)×3]
カット技[1、−、−、−/鋭い]
タックル技[1、−、−、−/鋭い]
スキル[地上ポストプレイ+1][マーク+1][深視力/クリアボール後の競り合い+2]
    [解析LV2/後半全能力+1、カードが奇数で相手の必殺技無効(同等の補正が付与)、???消費]
    [データサッカーキャンセラー/データサッカーによるペナを無効化]
タックルフラグA、ドリブルフラグB、特殊フラグ


8 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:11:50 ID:???

☆ヴェネチアーノ・レントゥルス
幼い頃にオーストリアの貴族のもとに雑用係として売られた経歴をもつ。
姓は違うがダラピッコラとは血の繋がった兄弟であり、息の合ったパスワークを展開できる。
北イタリア男子のヘタレっぷりを象徴するかのようなヘタレ・・・でも何かが凄い、理解不能だが凄い。
決勝戦では偶然にも敵のクラッキを負傷させ、スッキリしないが勝利へと導く大きな一手を放った。

ワンツー技[息の合ったワンツー/+2、消費150、要ダラピッコラ]
タックル技[2、−、−、−/シッポ・ディ・ベニス]
パスカット技[2、−、−、−/ホワイトフラッグ]
マーク技[チャオ・ベッラ/+2、消費100]
スキル[マーク+1][ヘタレーダー/フォロー率アップ、無意識に守備の死活点を押さえている]


☆ロマーノ・ダラピッコラ
幼い頃にスペインのマフィアの元に売られた経歴を持つレントゥルスの実の兄。
南イタリアのガラの悪さを象徴するかのように口が悪いが根本的にヘタレなのは一緒。
実は尋常でなく重い過去を背負っており、そのせいかカルバリョへ苛烈な意識を抱いてしまっていた。
だがユヴェントス戦で自分を縛る過去を振り切り、新たな夢を手に入れる事が出来た。
タックルの鋭さはチームでも随一という程度の能力で、決勝戦ではファンタジスタを負傷させた。
スッキリしないが、勝利を決める大きな一手だったと言わざるを得ない。

ワンツー技[息の合ったワンツー/+2、消費150、要レントゥルス]
タックル技[3、2、−、−/セックス・ピストルズ(吹飛4)、エアロ・スミス]
ブロックフラグA、タックルフラグB、パスフラグD


9 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:16:11 ID:???

☆アルフレッド・ミュラー
元アメフト選手で紳士的な少年。体格は決して恵まれていないが判断力に優れた柔のDF。
必殺クリアのダニッシュ・ギャンビットは他人の協力で補正を得る珍妙な技。
根性はやたらとあり、ブロックでも根性を前面に押し出した技を持つ。チェスが趣味。

パス技[パンツァーフィード/長パス+2吹飛4、消費80]
浮き球(守)[キャスリング/高クリア+2、消費100]※Kで敵のバランスを崩す(敵行動-2付与)
       [ダニッシュギャンビット/クリア+2〜4、消費100〜150]※味方クリア人数で変化
ブロック技「4、−、−、−/ラインズスピリッツ(消費150)]


☆イヴァン・スペルマン
クラブチームに所属してたが、怪我により解雇され、チンピラ紛いのことをしていた経歴を持つ。
当時の経験を生かしたラフディフェンス技術で左SBを守るが…まだ実力足りないと感じている。
マルコとは凸凹コンビで上手くやっている。

タックル技[−、−、−、3/チンピラ殺法(クラブ発動、吹飛3、敵もクラブで反則確定)]
浮き球(守)[アンカークラッシュ/低クリ+2、消費80]


10 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:29:37 ID:???

〜ライバル達〜

☆アルシオン
ジョアンと行動している少年。ナムリスの言葉に大きく天秤を揺らされた。

☆ナムリス・ユブンタイ
アラブの石油王、ナジーブ・ユブンタイの息子。アルシオンに自分はチームメイトだと言っていた。

☆エフゲニー・C・ピャタコーフ
ナムリスと共に居た少年

☆オルミーガ
ナムリスと共に居た少年

☆クスタ・リリアン・イスマエル
トライアウトでパルマに入団した経歴をもつマレーシア人で、パワーとスピードを兼ね備えた屈強なCB。
圧倒的なチャージングで敵にゴール前での仕事を許さないだけでなく、知性までも一級品というチート。
プリマヴェーラの中ではユヴェントスのジェンティーレと最強DFの名を分かつ存在となっている。

☆ジュゼッペ・シニョーリ
トライアウトでパルマに入団した経歴をもつブラジル人。年齢は一つ下。
ドリブルで相手を抜き始めると、テンションが鰻登りになり手がつけられなくなるクラッキの素養を持つ。
またアクセルスピンシュートのようなアクロバティックで強力なシュートも撃てるなど、実に強敵。
かつては精神的にムラがあり、上手くいかないとムキになってプレイの質を落としていたが…
クオーレとの出会いで成長し、どんな苦境でも実力を出せるプレイヤーとなっている。


11 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:31:22 ID:???

☆タブリス・フィッツウォルタ
トライアウトでローマに入団した経歴をもつイングランド人で、マルコがライバル視している人物。
全ての技術を高めたオールAの選手を目指しており、その知恵でチームを取りまとめる。
人間関係や感情論はあまり考えていないようで、言葉が足りない事もしばしばあるようだ。
データ以上のサッカーを次々に繰り出したフィオレンティーナに敗れ、有能な解説役として覚醒。

☆リゴベル・レビタン
トライアウトでローマに入団した経歴をもつカメルーン人で驚異的なフィジカルを持つ。
非常に荒い性格をしていたが、フィッツウォルタの教育で現在は大人しく振舞っている。
しかし一旦その箍(たが)が外れると相手チームは危険信号、退場王という異名の頃もあった。
“ゴリ”ベルと言われると怒るかもしれない。

☆ホセ・ミルチビッチ
老け顔のDF。フィッツウォルタの指示で実力が隠されていたが、読者にはバレバレであろう。
とにかくタックルだけなら大会最強クラス。 老け顔を何気に気にしているかもしれない。
実は彼はある人物の息がかかった選手であり、腹にあと2物くらいは抱えているかも知れない。

☆ミハエル・ドノヴァン
トライアウトでユヴェントスに入団した経歴をもつアメリカ人、美しい物は好きだが完璧を嫌悪する人物。
過去に重大な病に侵され、左足が使い物にならないレベルまで不自由になった期間がある。
その間に身に付けた足技と視野、完治後に得た独特のリズムは奇跡の様なドリブルを可能にした。
フィオレンティーナとの試合でその膝が限界を迎えたが、手術を施し現在は療養中である。
どうやらユヴェントスには解雇通告された模様。

☆ミゲル・アンヘル・カルバリョ
トライアウトでユヴェントスに入団した経歴をもつスペイン人。驚異的な心肺機能を持ち、
左サイドを幾度も往復出来る力を持つ。ダラピッコラが世話になったマフィアのボスの一人息子でもある。
彼自身は気さくな性格で所謂いい奴だが、彼の父親は麻薬を取り扱っており、その事を彼は知らない。


12 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:32:31 ID:???

☆マルク・イスラス
トライアウトでレッチェに入団した経歴をもつオランダ人で、人並み外れた脚力を持つ。
攻撃でも守備で縦横無尽で、本気時のドリブルは前半のラムカーネを圧倒するほどの威力を見せた。
1試合を通して数多くの場面で仕事をし、敗北は三杉にボールを奪われた1回のみであった。
パルマ戦ではクスタ、シューマッハの最終ラインに最後まで苦しめられた。

☆フランツ・ディッテンベルガ
トライアウトでレッチェに入団した経歴をもつドイツ人で、ベッケンバウアーの再来と呼ばれるリベロ。
守備力の高さ、攻撃力も凄いが、彼の真価はこれまでの常識を覆すような戦術構築にあった。
守備がザルのレッチェにおいて不完全ながらもポゼッションサッカーを現実の物とする。
最終的には三杉の戦略に敗れたが、彼の戦術はインテル、フィオレンティーナを絶望に叩き落とした。
パルマ戦では敵監督の妙策により、その守備を無力化されて敗れた。解説役として定評がある。

☆リュストゥ・ヤベッチュ
堅実で高いレベルのGKらしい?

☆パベル・サビチェビッチ・ラシン
史上最強GKと呼ばれたレフ・ラシンの孫。どうやら母方はユーゴスラビアの人らしかった。


13 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:34:05 ID:???

〜選手以外の人々〜

☆ジョアン・ウェンガー
三杉達をフィレンツェに召集した張本人。かつてロベルト本郷を一流のプロに育てた世界最高峰のコーチ。
しかし試合中の怪我でロベルトが選手生命を失って失踪し、伝説のコーチと呼ばれるようになった。
フィオレンティーナ上層部とは特別なコーチ契約を結んでいるようで、数々の特権を与えられている。
今現在ユブンタイが密かに足元を崩しに掛かっているが、それには気付いていないようだ。

☆シュワーボ・アンザーニ
フィオレンティーナの監督。デップリと太った体、白髪、メガネ、口ひげが印象的な初老監督。
警戒心の強い三杉をして、赤子のように信頼させてしまう不思議な魅力を持つ。
最近三杉へ求める物が非常に大きくなってきている。何か焦りのような物を感じる。

☆ナジーブ・ユブンタイ
アラブの石油王。ナジーブ(傑出した)の名に相応しく有能なビジネスプロフェッショナル。
ジョアンとはビジネスパートナー。裏工作によりワールドトーナメントの出場枠を個人的に手に入れた。

☆ヴィットーリオ・トレイゼ・チェッキ・ゴーリ
フィオレンティーナのオーナーであるマリオ・ゴーリの後継者。


14 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:35:30 ID:???

☆青葉弥生
ヒロインとしての必然性を得たこのスレの絶対的ヒロイン。(大事な事なので2回言いました。)
エッチなのはいけないと思います。

☆中沢早苗
翼の彼女。 でも連絡は全然ないみたい。

☆マスターアンパイア
ちょっと危険な香りのする、このスレの主審

☆チャーリー
実況に抜擢された。

☆シーザー
どうやら偽名らしい。三杉にスーパーストライカー、ジャイロの逸話を聞かせたオッサン。

☆紫、藍、マエリベリーなど
???

☆南葛の方々
三杉の気紛れで今回も登場するが、まだ紹介は手抜き


15 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:37:05 ID:???

【ルールについて】
本スレと違う部分がありますのでひととおり御確認下さい。あと今回はかなり変更・追記があります。
書いてない部分については本スレと共通と思ってください。バランス調整の為に急なルール変更や
必殺技能力の変更の可能性があります。ゲームの面白さを損なわぬ為どうか御了承下さい。

<チーム内支持率(マスクドデータ)>
この物語ではキャプテン争い、派閥等の概念はありませんが、支持率は存在します。
支持率が高い程味方は指示に従い、逆に低いと指示を出しても無視される場合があります。
さらにこれが高いとピンチの時にチームワークという補正が発生する可能性があります。
勝利のためのビジョンがぶれなければ上がっていく筈…スタンドプレーばかりしてると下がるかも。

<感情値(マスクドデータ)>
この物語ではキャプテン争い、派閥等の概念はありませんが、チームメイトの感情値が存在します。
この数値が高いほど協力を得られたり、一定の数値に達するとコンビ技の特殊イベントが立つ場合も。

<貴公子ポイント>※あまり重要じゃない筈だったよ!
三杉の人望というか人気というかカリスマというか、そういう物を便宜的に表した数値です。
現在75を越えたのでファンクラブ的な物が出来ています。
ドキッ!男だらけのこのスレで、規定以外の女性キャラが登場するかはこの数値依存だった。
一応次の目安は100。越えたら新キャラ登場させるかアンケート取ります。


16 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:38:54 ID:???

<コマンド・マークについて>
マークについてはせりあい能力を用いた時間稼ぎ行動として今後も使用します。
1以上で成功、0以下では振り切られて敗北となります。
成功した場合、時間を稼いで味方の布陣を整え、敵の速攻作戦を強制終了させます。
その際、攻撃側の次回行動はバックパスか強引に抜くかの2択を迫られ、
バックパスなら-1、強引に抜くなら数値差分のペナルティを受ける事になります。
ちなみにゴール前でのマークとは話が違います。

<ポストプレイについて>
前線でボールをキープして味方のマークを減らす地上ポストと、空中のいわゆるヘッドなんかの
空中ポストの2種類が存在します。能力については前者が「(せりあい+ドリブル)/2」、
後者が「(せりあい+パス)/2」の数値を使用します。基本的にフィジカル(せりあい)とテクニック
(ドリブル、パス)の共存し辛い2種類の能力によるプレイなので、成功率は低くなりがちです。
剛柔兼ね備えた選手、あるいは必殺ポストプレイを持つ選手が実行すれば成功率も高いでしょう。

<サイドアタックについて>
サイドアタックについてはドリブルに通常+1、一部の選手に+3の補正がつきます。
ただしSB、SH、WBあるいはWGの一部の選手はこの補正を無効化します。
サイドを最終ラインまで抉りきったクロスは、シューターに+1の補正を与えます。

<オーバーラップについて>
SB(サイドバック)やリベロなど、ボランチより下のラインの選手が前線に上がる場合、
オーバーラップとして判定とは別にガッツ消費があります。
ボランチなら40消費、DFなら80消費とします。

17 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:39:59 ID:???

<瞬間フリー補正について>
ダイレクトシュートはクリアーで競り合う相手が居ない場合、瞬間フリー補正+1が付きます。
守備側は最低一人はクリアーに人数を割いた方が有利な場合が多くなります。
グラウンダーシュートについては、守備側にGKしか居ない場合のみ該瞬間フリー補正が付きます。

<ブロック失敗時のシュート威力減少>
シュートをブロックしきれなかった場合でも、シュート力−ブロック力=1だった場合にシュートの
威力を−2、また2〜5の場合は-1します。この効果は数値達成ブロッカーの人数分重複されます。
尚、便宜上シュートに対するクリアも同じく威力減少を発生させられる物とします。
威力減少についてはセービングするGKのみが恩恵を受け、同行動中のブロッカーは受けません。

<人数補正について>
守備側の選手たちは判定に参加した人数に応じてプラスの補正を受け有利になります。
具体的には2人か3人で+1、“4人で+2”、“5〜6人で+3”、“7人以上で+4”です。
またクリアとブロックは別行動扱いで、互いに補正されません。
キーパーはセービングがDFの行動と別行動、飛び出しがクリアと同行動となります。

<距離補正について>
50m距離補正+4、40m距離補正+3、30m距離補正+2、20m距離補正+1
エピソード2からはもっと厳しくなる予定。

<複数人での地上行動と空中行動について>
地上行動は基本的に記載された順の行動となります。
結果についてはMax値を出した選手の行動が反映され、それ以下の選手の行動はキャンセルされます。
それに対して空中行動は全選手同時行動です。 Max数値の結果よりも反則が優先される事も・・・


18 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:40:59 ID:???

<ダイレクトシュートについて>
サイドアタックからのクロスで撃たせられます。基本的に縦の浮き球は不可です。
ただ、サイドアタックでなくとも浮き玉シュートを撃たせられる場合もあります。
パスを放つ人物にフライスルー系のパスを出す素養あり、シュートの系統が『ダイビング』、
あるいは『スカイラブ』系である場合がそれに当たります。
基本的に必殺パスを撃てる選手はフライスルーパスの素養を持っており、
フィオであれば現状マルコと三杉がそれに当たります。

<ワンツーリターンについて>
ワンツーの連携について仕様を変更します。
基本的に2人のカードのマークが一致で両者に+2の補正、例外としてクラブ一致は−2ペナ。
またカードの数値が一致で両者に+4、完全一致の場合は自動勝利で必殺ワンツーに進化します。

<クリア(フィード)について>
ゴール前でDFがボールを奪った際、パスはクリアへと変化します。
通常のパスに対して+1の補正を得る代わり、零れ球にされた場合の判定が不利になります。
また零れ玉に反応してクリアにいく場合、上記とは異なりランダムの判定となります。


19 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:42:00 ID:???

<三杉の成長>
練習の時間にカードを引き、その数値によって成長します。
マスクドデータとして走力、キック力、技術力、守備力、フィジカル、判断力の基礎能力があり、
この数値の上昇によって、対応したサッカー能力が上昇します。(上昇する係数は様々です。)
また試合中の覚醒についてはTSUBASA DUNKさんのシステムをお借りし覚醒ポイント制とします。
JOKER、6ゾロ、Kによって覚醒ポイントが貯まり、ポイントを使用することで能力を上げる事が出来ます。
JOKERが5ポイント、6ゾロが3ポイント、K(≧2勝利)で3ポイント、K(≦1)で1ポイント付与されます。
使用時は以下の3通りの方法から選択して下さい。
 A いちばん低い能力を1上げる。(2ポイント消費)
 B 任意の能力(いちばん高い能力を除く)を1上げる。(4ポイント消費)
 C いちばん高い能力を上げる(6ポイント消費)

<スキル、必殺技、フラグ取得について>
三杉を除く味方選手は判定のダイスで6ゾロを出す度、その行動に応じたフラグを獲得し、
もう一回同じ行動で6ゾロを出すとフラグを回収し行動に応じたスキルや必殺技を習得します。
カードでJOKERが出た場合は一発でその行動に応じたスキルや必殺技を習得できます。
これは行動の成否に関わりません。ある規定数を超えるとフラグも技も得られなくなる事があります。
対戦相手については雑魚・中堅キャラは同様にパワーアップします。

<能力アップについて>
三杉を除く味方選手は判定のカードでKを出し、攻撃側は≧2以上の勝利、守備側は最低でも
こぼれ玉に出来た場合、その行動に応じた能力が1上昇します。JOKERの場合は完全敗北しなければ
LVが1上がり、全能力が1上昇します。ある規定数を超えると能力の成長幅が1未満に低下します。
対戦相手については雑魚・中堅キャラは同様にパワーアップします。

20 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:43:48 ID:???

<スキル・ファンタジスタについて>
特別な選手だけが持つスキルで、「攻撃時のみ」+の特殊効果を付与されます。
またこのスレにおけるファンタジスタは「メリットだけでなくデメリットも存在します」。
攻撃時に素晴らしいパフォーマンスを見せる存在ですが、チーム(主に守備)に悪影響を与えます。
チーム内にファンタジスタが複数居る場合、悪影響は相乗されます。
展開によってはその弱点を克服したファンタジスタの進化系という存在も産まれるかも知れません。

<スキル・クラッキについて>
ブラジルの特別な選手だけが持つスキルで、ドリブルとシュートにおいて特殊効果があります。
メリットの詳細やデメリットの有無については現在は不明。

<スキル・レジスタについて>
特別な選手だけが持つスキルで、「攻撃の基点として」味方に補正を与えます。
具体的には攻撃の基点としてのパスが成功した場合、「その選手が思い描くゴールまでの流れ」が
途切れない限り、味方の選手に特殊な補正が付与されます。

<チームスキル・ジンガについて>
ある特殊なチームが有するスキルで、
子供の頃から同じ仲間達でサッカーを楽しんできたチーム特有のグルーブ感を意味します。
判定でチーム内の誰かがn回勝利すると、味方フィールダー全体に+nの補正がつきます。(最大+3予定)
判定に勝てないと、補正は一旦±0に戻ります。


21 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:45:12 ID:???

<カードの強弱及びJOKERの扱い>
カードの強弱はダイヤ>ハート>スペード>クラブとしており、数字はそのまま13〜1として様々な
判定に使われます。JOKERは特に注釈が無い場合はダイヤの15扱いです。カードと6面ダイス2個が
同時に使われている判定ではダイスの数値が能力値に加算され、カードはマーク毎の必殺技発動判定
などに使われます。JOKERが出た場合はダイスの数値が自動で7ゾロ=14になります。

<ケガの発生について>
発生率は本スレ準拠。このスレでは自チームのメンバーが11人きっかりなので負担が大きいです。
なので怪我は基本的に“その試合終了後に完治します”。

<レッドカード、イエローカードでの退場について>
このスレでは自チームのメンバーが11人きっかりなので、退場やカード累積の負担が大きいです。
なので、カードの効果はその試合でのみ有効というルールにします。累積もありません。
ある試合で退場した選手は、その試合にはもう出られませんが、次の試合には出られます。

<PA内の反則について>
アドバンテージは一切なく、シューターと守備の全行動キャンセル(全員ガッツ消費なし)で、
FKあるいはPKが与えられるだけになります。
クリアや競合いで守備側の反則が発生→数値ではシューターがGKからゴールを決めている。
こんな場合でも得点は無効です。
でも審判の状態によっては例外があるかも知れません。


22 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 20:46:15 ID:???

テンプレは以上です、無駄に長くてすみません。
大事な変更がある場合がありますので、一応ルールやらの確認は推奨とさせて頂きます。

今回のスレタイは、大変勝手ながらスレ主が自分で決めさせて頂きました。
考えて下さっていた方もいらっしゃたのに、アナウンスを忘れてしまい大変申し訳ありませんでした。

また本日の更新はこれにて終了となります、次回もどうか宜しくお願い致します。





<スレ主の他の外伝参加について>
根本的にチキンなので挨拶や乙以外は基本的に名無しで参加してますよ!
たまに名前を消し忘れてアワワ―ってなってますが、そこは気にしないで下さい


23 :森崎名無しさん:2011/09/29(木) 20:52:16 ID:???
スレ立て乙です…って、【前編】!?
カンピオーネ戦だけで2スレ使うとも思えないし、まだ何かあるのかな

24 :森崎名無しさん:2011/09/29(木) 22:11:03 ID:???
スレ立て乙ですー

>>23
ブンナークが子猫を助けようとしてトラックに轢かれると見た

25 :森崎名無しさん:2011/09/29(木) 22:20:49 ID:???
乙でした

しかし、一気にダーク方向に走りそうなスレタイですねぇ
ジョアンやユブンタイらの暗躍、暗黒面に堕ちそうなアルシオンなど、
裏側の男達のエピソードがここで来るのでしょうか?
何より気になるのが、アンザーニ監督が倒れ、チーム崩壊の危機に陥る……!?


不安と怖い物見たさでドキドキしながら、これからの更新を待ちつつ応援します。

26 :森崎名無しさん:2011/09/29(木) 22:24:35 ID:???
まあ、監督はモデル的にダブルの意味で倒れるのが確定してたからなあw

27 :森崎名無しさん:2011/09/29(木) 22:33:28 ID:???
新スレ乙です。
って、なにィ!?たまにクラブ分岐で出てくると思われるGKが
テンプレから消えただとォ!?

28 :森崎名無しさん:2011/09/29(木) 22:36:48 ID:???
ここだ!ここで代理監督にアーバックル氏を推薦だ!

29 :森崎名無しさん:2011/09/29(木) 22:44:17 ID:???
決勝戦で地味に面白い味出してた「隣の人」は再登場しないかな

30 :キャプテン岩見:2011/09/29(木) 23:33:36 ID:???
新スレ乙です。
三杉のコーチを受けて山森と岩見がどれだけ伸びるか。
今から楽しみですね。
もちろんこれからの試合も楽しみにしてますし、ドSな三杉による
弥生の調教も楽しみにしてます。


31 :リリカルサッカー:2011/09/30(金) 10:38:26 ID:???
新スレお疲れさまです。

前スレでは日向のコーラ断ちに思わず吹き出してしまいましたw
三杉のコーチを受けて山森、岩見がそれを生かして活躍できるか今から楽しみにしてます。
このスレで応援しております。

32 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:28:41 ID:???

>>23
乙感謝でございまっす。
淡々と勝ち目の薄すぎる試合に入る訳でなく、前後や左右にエピソードもありまして、
それなりに書き出していたら1スレで第2部に移行できる気がしませんでしたー。

>>24
乙感謝です!
ブンナークはテリーマンポジだったのかー
でもブンナークなら逆にトラックを吹き飛ばしそうですw

>>25
乙感謝です。
このスレタイについてはローマ戦前に決めてたんですよね。
まあ色々起こりそうですが、シナリオ大筋については三杉を始めた頃から変わっていませんし…
どうか三杉達の事を温かく見守ってやってください。

>>26
ですよねー

>>27
迷ったんですけれどねww
でもテンプレに無いキャラも出す可能性は十分ありますし、油断は禁物ですw


33 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:30:03 ID:???

>>28
あるとおもいますw

>>29
フィッツとディッテンが居てこそ隣の人が輝くわけですからね…
まあ何処かで再登場する事を願っていて下さい、あるかも知れませんw

>>30
岩見さん乙感謝です。
合計値35を出せば岩見はダブルヒールとヒールリフトを覚えますからねw
彼の夢を諦めないでーー。
…ところでもうエロ要素は十分では?w
これ以上はもうグチョグチョしかないですww

>>31
リリカルサッカーさん有難うございます。
しっかりピンポイントであの展開を引く日向の勝負強さ(?)にコーラで乾杯ですね。
お陰で本編通りこの夏は南葛が優勝できるかも知れません。
それからリリカルさんも既に4スレ目…着々と話を重ねているようで、同じスレ主として嬉しく思います。
今後も一緒に森崎板を盛り上げていきましょうね、いつもありがとうございます。

34 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:32:13 ID:???

三杉「それじゃあ山森と岩見の2人を借りるよ。」

来生「はっはぁー! 仕方ないなぁって、えええええ!?」
滝「山森と・・・」 岩見「お、俺か!?」 高杉「な、なんでだ!?」
山森(ら、ラッキー! だけど、あまり大っぴらに喜んだら不味いよな・・・)
井沢(畜生、なんで俺じゃなくて山森なんだよ!? 岬ならまだ納得もいく物を・・・!)
岬(三杉くん・・・・・・何を考えているんだ?)

三杉が口にしたのは、南葛を少々揺らすような人選だった。
自らの名を呼ばれると確信して疑わなかった者、自分が呼ばれるとは思わなかった者、
嫉妬の炎を再燃させる事になった者、その真意を計りかねる者・・・

岩見「判った、俺で良ければビシビシと指導してくれ。」

山森「お、俺もです! スタミナには自信があるつもりなので、ガンガン来て下さい!」

しかし名を呼ばれた2人は驚きをすぐに抑え、それを意欲に変換していた。
強くなれる可能性…チャンスが目の前にあって、遠慮するつもりなど毛頭ないという事であろう。

高杉(岩見は判るが、山森が遠慮しないとは驚いたな。)
井沢(山森め…調子に乗るなよ!)

山森(い、井沢さんの視線が痛い……)


35 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:35:30 ID:???

しかして南葛のささやかなボーナスステージは幕を開ける事となった。
三杉は2人と弥生を連れ、提携グラウンドへと向かおうとする。
だがここで岬がもう一度声をかけてきた。

岬「三杉くん、もし良かったら2人の練習を端で見ていてもいいかな?
   キャプテンとしての責任もあるし、何より君のコーチングは勉強になりそうだ。」

三杉「うん、それは全然構わないよ。 別に秘密特訓という訳じゃないし、
    コーチングしない選手を拘束するのは悪いから呼んでいないだけだしね。」

岬「良かった…。 それじゃあ皆、僕は岩見達と一緒に行くからね。
   初戦は明後日だからって今日羽目を外したりしないように頼むよ。」

『へーい』というイマイチ気の無い返事が岬に向けて口々に返される。
どう受け取っても体育会系の空気では全くなかった。


〜提携グラウンド〜

グラウンドに到着すると、まずはストレッチなど軽くアップを始めた。
山森達ほどではないとは言え、運動する事に変わりない三杉も同様にアップを行なう。
練習用のジャージである彼らと違い、ジーンズ姿の三杉には多少動き辛さがあった。


36 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:38:25 ID:???

三杉「・・・さて、ストレッチはそろそろいいかな?」

山森「はい、準備OKです。 もう、いつでも構わないですよ。」

岩見「こっちもだ。 ・・・っと、ちなみに一体何をコーチしてくれるんだ?
    ボランチ役の俺達2人を選んだからには、目的が絞れているとは思うが・・・」

三杉「なかなか鋭いね。 まあ基本的には守備力と展開力を鍛えたいと思っているよ。
    南葛は選手の平均能力が高く、滝や井沢のような突破力に優れた選手が居る。
    それに対して東邦などは沢田のような突出した選手の突破力に頼る事が多い。
    その選手をキッチリ止められる守備力を持ったボランチが居れば、
    敵にシュートを撃たせる事なく攻撃をシャットアウト出来る。」

岩見「なるほど・・・俺はタックルは得意な方だし、守備を鍛えるのは願ったりだ。」

山森「・・・・・・」

三杉の見立てに岩見は乗り気で頷いた。
元々勝利のために何が必要かを考える事の多い、職人気質な所のある彼は三杉の意図をすぐに察したのである。
一方の山森は、理解しているのかどうなのか・・・何も発する事なく難しい顔をしていた。
三杉はそれに気付かぬでもなかったが、まずは自分の意図を全て伝えようと話を続ける事にする。


37 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:40:19 ID:???

三杉「それからボールを奪った直後というのは一番危険な瞬間だ。
    敵に囲まれるよりも早く、それも正確にパスを出せる判断力はボランチに必須。
    それに南葛は中盤より上の選手は特に粒が揃っている。
    素早く展開する事が出来れば、幾らでもシュートチャンスを作れるだろう。」

岩見「OK。 あまり話した事は無かったが、今のを聞いただけで信頼に足ると解ったぜ。
    それじゃあ早速始めて貰いたい。」

山森「待って下さい!」

三杉「うん?」

ここで山森が練習に入る事にストップをかけた。
三杉としては、今の説明に不可解で非論理的な部分は無いと思ったが・・・
しかし山森の様子を見るに、彼はこの練習では不満な様であった。

三杉「山森、今の提案に何か問題があったか?」

山森「いえ、仰ってる事はすこぶる正論だと思います・・・けど・・・・・・」

岩見「なんだ?」

山森「手前味噌になりますが、俺はパスの判断力と精度にはそれなりに自信があります。
    出来れば他の・・・・・・シュートのコーチをお願いしたいと思うんですが・・・。」


38 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:41:19 ID:???

やや畏まった姿勢で山森は自分の希望を告げた。
善意でコーチをして貰うという立場で注文をつけるのは少々無礼とも思えなくないが・・・

三杉「ふむ・・・」


A 希望通りパスではなくシュートをコーチしてあげる。(タックルは変わらず)
B 却下、パスとタックルを鍛えるぞ。
C ・・・では、偉そうに言うそのパスとやらの精度を先ずは見せて貰おうか。
D パスもタックルもシュートも一旦白紙! 山森についてはこれを鍛えたい!(要記述:2種類)
E ちょっと待った!岩見のコーチもそれじゃダメ!(要記述:2種類×2人)
F その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
ただしDとFは3票・完全一致が必要です。


39 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 15:43:16 ID:???
>>38の訂正
ただしDと『E』は3票・完全一致が必要です。



40 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 15:57:07 ID:i6tdnrIw
F なら、僕を納得させるんだ。ボランチの君が今からシュートを鍛えてチームの役に立てると思える根拠はなんだい?

41 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 16:05:59 ID:Uze5eX+6
A
本人の好きなようにやらせたるわ

42 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 16:06:52 ID:xbguiyiE
C
能力確認出来るかな?

43 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 16:21:04 ID:0scVnwcA
A
島津から点とれなきゃ話にならん

44 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 18:47:21 ID:???

> A 希望通りパスではなくシュートをコーチしてあげる。(タックルは変わらず)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

南葛のボランチに必要な能力が何であるかを検討し、十分に固めてきていた三杉。
それを斥(しりぞ)けてシュートのコーチをする事に、大きな意味があるのか少々考えた。

三杉(ふむ・・・そう言えば山森はヘルナンデス相手にゴールを決めた実績があったな。
    確か浮き球をオーバーヘッドで・・・・・なるほど、若島津相手では相性が悪いな。)

フランス国際での山森の金星を思い出し、三杉はなるほどと頷く。
・・・とは言え、ボランチの本分は守備と展開なのは譲れない要素だ。
山森が自信を見せるパスがどれほどか、三杉には正直判らない・・・
その為、それを正しく把握しているだろう人物の意見を聞いてみる事にした。

三杉「・・・岬くん、君の目から見て彼のパスに不足はないかい?」

岬「ん・・・? まあ、そうだね。 南葛では僕に次ぐ精度だと思うよ。
   多分、全国でも十分通用する出来だと思う。」

三杉「なるほど、それならば大丈夫かな。 ・・・いいだろう、シュートをコーチングする。」

山森「ありがとうございます! (・・・ってっ・・・三杉さん、俺のパスの精度を知らずに言ってたの?
    俺の事なんか全然眼中に無かったって事か・・・ちょっとショックだなぁ。)

岬(大丈夫かな三杉くん・・・この3年、全国大会や地区予選でも名前を見なかったけど・・・
   チェックも怠っていたって事なら、流石に期待外れだよなぁ。)

認識や現状把握に3年近い乖離のある三杉は、南葛メンバーに少々の落胆を与えていた。
コーチングの対象に岬や修哲トリオを選ばなかったのも、コーチ出来る自信が無かったのでは・・・と。
そんな事までも頭にチラつかせながら、この練習は始まった。


45 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 18:50:58 ID:???

まずは先着2名様で
 ★三杉のパーフェクトボランチ教室→! card★
 ★岩見のストイック受講態度→! card★
と書き込んで下さい。数字とマークで分岐します。

カードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
二つのカードの合計値が・・・

《岩見》
35→岩見、キャプテン岩見。全能力値+4、さらにタックル、パス+3、必殺ドリブル・パス・スキル取得。
30〜33→岩見、黄金聖闘士。全能力値+2、さらにタックル、パス+4、必殺パス・スキル取得。
25〜29→岩見、白銀聖闘士。全能力値+2、さらにタックル、パス+2、必殺パス・スキル取得。
21〜24→岩見、青銅聖闘士。タックル、パス+3、必殺パス・スキル取得。
16〜20→岩見、鋼鉄聖闘士。タックル、パス+2、必殺パス・スキル取得。(発動確率、スキルランク↓)
11〜15→岩見、覚醒。タックル、パス+2。必殺パスフラグ、スキル取得。(スキルランク↓)
7〜10→岩見、パワーアップ。タックル、パス+1。スキル取得。(スキルランク↓)
2〜6→成果なし。


46 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 18:54:48 ID:???
★三杉のパーフェクトボランチ教室→ クラブ10


47 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 18:55:33 ID:???
★岩見のストイック受講態度→ スペード2

48 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 18:56:40 ID:???
岩見の受講態度すごく悪いですw

49 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/30(金) 19:07:59 ID:???
ふむ、聖闘士にはなれませんでしたか・・・残念です。
まあそれでもボランチとしてなら全国で闘えそうなレベルにはなりました。

・・・という所で本日はここまでです。
週末の更新は期待できないと思います。 それではー

50 :キャプテンレミリア ◆t2UAZ3G5UI :2011/09/30(金) 19:34:26 ID:???
新スレ乙です。
段々と日本の選手達が登場してきましたね。
三杉のコーチの成果が東邦との試合でいい結果に結びつくといいですね。
南葛と東邦との試合を楽しみにしています

51 :森崎名無しさん:2011/09/30(金) 20:00:31 ID:???
小宇宙が足りなかったのか、三杉のイタリア仕込みのテクニックがハイレベル過ぎたのか…

52 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 11:26:11 ID:???

>>50
レミリアさん乙感謝です。
選択によっては日本の選手はまだまだ登場は後になっていました。
ちょっとだけ早い顔出しと言うところですね。
ちなみに南葛と東邦の試合は描写はせず、結果とハイライトが後で判るようなつもりでいます。
本編通りに南葛V1といきたいものですが…さて。

>>51
両方ですね。身体の鍛え方も甘く、伸び代が大きくなかったと言わざるを得ません。
=============================================

> 三杉のパーフェクトボランチ教室→ クラブ10、岩見のストイック受講態度→ スペード2
> 11〜15→岩見、覚醒。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は最初に山森と岬に協力させ、山森&岬と岩見の2対1を数本やらせた。
勿論、ボールを奪った岩見は素早く三杉にパスを出すという一連の流れである。
その内容で三杉は岩見の特徴を把握し、どの様な伸ばし方が良いかを検討してみた。

三杉(スピードは特に優れている訳ではない…反応や動体視力も並、パワーも使い物にはならない。
    唯一使えそうなのは、相手の死角に回り込むセンスと言ったところか…)

岩見の身体の基盤は軒並み並以下と言った様子で、楽に実力を向上させるのは困難であった。
相手の初動を見切るコツや、足を出すシビアなタイミングを伝えた所で、
三杉と岩見では観えている視界があまりに違い過ぎるのは判りきっている為だ。

止むを得ず三杉は、パスを簡単に出させないポジショニングとワンサイドカットによる敵の誘導を伝える。
しかしそれも、一瞬のタイミングで多くの判断・作業を課すプレイであるゆえか、岩見の疲労は早かった。


53 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 11:28:48 ID:???

岩見「ふう…普段から頭を使ってプレイしているつもりだったが…
    お前は常にこんなにも思考しながら高度なテクニックを魅せているわけか。」

三杉「サッカーは瞬間的なインテリジェンスを必要とする場面が多いからね…特にボランチは。
    でも大丈夫だよ、脳は鍛えれば鍛えるほど応えてくれる機関だからね。
    それよりもパスを出す時のルックアップが長すぎるぞ。
    足を出す時までに僕の大まかな位置は把握しておき、出す時は一瞬で判断できるようになれ。」

岩見「ふっ、スパルタだな…だが、それが有り難いぜ。」

山森の分のコーチもあるため、後は全体的な動きの再確認に終始したところ…
最終的な岩見のボランチとしての能力は、全国でもかなり上位と言える程になっていた。


《岩見》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競  合計 高/低 LV
??  59  ??  59  ??  ??  ??  ??  ??  ???  1/1 31

パスフラグA
スキル・タックル+2
スキル・パスカット+2
スキル・ワンサイドカットLV2(ダイヤで抜かれた場合、相手の次回行動を−2)


54 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 11:30:06 ID:???

三杉「こんな所かな…最後に教えたあのパスは、じっくりと自分の物にしていくといい。
    急に使おうとしても逆に間誤付いたりキックミスに繋がるだろうから。」

岩見「ああ判ってるさ、無理な冒険が許されるポジションでもないしな。」

三杉「フフ、森崎がその言葉を聞いたら何て思うかな。」

山森(いつの間にか岩見のさんのパスの精度が井沢さんに負けないくらいになってる…
    たったこれだけの時間で、こんなに成果を上げられる物なのか…)

山森は岩見の成果に少なくない驚きを覚えていた。
特にタックルは、老練的な巧さを加味すれば自分以上かも知れないと考えるほどだった。
始める前に感じた三杉への不信感は、目にした結果により薄らぐ事となったのだ。

三杉「さあ次は君の番だ。」

山森「は、はい。 宜しくお願いします。」

岬(ここまでは期待を裏切らない流石のコーチングと言うべきかな。
   けれど山森は岩見よりも高いレベルだ…この短時間で効果を上げられるかい?)


55 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 11:35:35 ID:???

先着2名様で
 ★三杉のコーチング→! card★
 ★反骨が芽を出し始めた山森→! card★
と書き込んで下さい。数字とマークで分岐します。

《山森》
35→山森、ドリーム。全能力値+2、さらにタックル、シュート+2、必殺タックル・グラウンダーシュート・浮き球シュート取得。
30〜33→山森、プラチナ。全能力値+1、さらにタックル、シュート+2、
       必殺タックル・グラウンダーシュート・浮き球シュートフラグ取得。
25〜29→山森、ゴールド。全能力値+1、さらにタックル、シュート+1、必殺タックル・グラウンダーシュート取得。
21〜24→山森、ビッグバン。タックル、シュート+2、必殺タックル・グラウンダーシュート取得。
16〜20→山森、シルバー。タックル+1、シュート+2、必殺タックル・グラウンダーシュートフラグ取得。
11〜15→山森、ブロンズ。タックル、シュート+1。必殺タックル取得。
2〜10→山森、モブ。必殺タックル取得。


56 :森崎名無しさん:2011/10/01(土) 11:36:19 ID:???
★三杉のコーチング→ クラブ3

57 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 11:37:59 ID:???
忘れてましたがカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。

58 :森崎名無しさん:2011/10/01(土) 11:40:41 ID:???
★反骨が芽を出し始めた山森→ スペード10

59 :森崎名無しさん:2011/10/01(土) 11:44:57 ID:???
今度は三杉がヘタれおった…

60 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 14:03:11 ID:???

> 三杉のコーチング→ クラブ3、反骨が芽を出し始めた山森→ スペード10
> 11〜15→山森、ブロンズ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先ほど岩見のプレイを観察したのと同様に、三杉は山森にFKを何本か注文をつけながら蹴らせた。
カーブ、ドライブ回転、身体のバネや単純な脚力……そのシュートセンスを量ろうとした。
しかし…

三杉(ダメだな…これは。 蹴り脚からボールにベクトルを伝えるセンスが無さ過ぎる。
    身体能力や体捌きは十分なだけに惜しい素材だ…)

ハッキリ言って山森はストライカーとしてのセンスに恵まれていなかった。
この時間内…いや、一年かけてもグラウンダーでの特有のシュートを編み出すのは不可能と断ずるしか無い。
いま出来るアドバイスは、蹴る力を高めつつもコントロールを乱さないシュートの基本的にコツだけだった。

61 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 14:06:22 ID:???

三杉「いいかい、シュートの威力とコントロールを決めるのは最後の左足だ。
    グラウンダー、浮き玉に依らず、軸足の位置がシッカリ決まれば思い切り蹴ってもコントロールは定まる。」

山森「はいっ!」 バシュッ

三杉「違う! 先ずは全力でボールに追いつき、残りの三歩でポジショニングを合わせるんだ!
    ただ早く走る事だけを考えるな、適切なタイミングで走り出せるかも重要なんだぞ!」

山森「は、はい!(…こんな理論詰めで教えてくれる先輩は南葛には居ないぞ…?)」

シュートの方が一段落すると、今度はタックルのコーチングへと移行した。
これについては山森に適した技について、三杉は明確なビジョンを得ていた。
山森の視野の広さと体捌きの巧みさを利用出来る…そう、三杉も得意とするディレイドタックルである。
ワザと隙を見せ、抜かせた所を斜め後方の死角からボールを掠め取る妙技。
これについては、相手の動きから、抜かせた後のボールの位置を把握出来る視野の広さと…
一瞬でタックルの体勢に入り、しかもファウルにさせないような身体の使い方の上手さが必要であった。

62 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 14:29:03 ID:???

スパァァッ!

三杉「いいぞ、今のタイミングは申し分ない。 忘れない間にもう一本だ。」

山森「はいっ!(…これも実戦で十分使えそうなテクニックだ、こんな短時間に身に付く物なのか…)」

結局山森はそこそこの上達を得る事が出来た。
たかだか1時間かそこらの練習としては上等な結果と言えるが…
山森の意欲とポテンシャルを考えれば、もう少し出来る事があったのではないかと少々悔いを残す。
しかし時間は待ってくれる事は無く、陽は昨日と同じように傾くのだった。

三杉「済まなかったね、少々考える時間が多くなってしまったよ。
    正直言ってこれは僕の段取りが悪かったせいだ。」

山森「ああ…いえ、闇雲に時間を使うよりも余程良い練習が出来ました。」

三杉「そう言って貰えると助かるよ。」


《山森》
 ド  パ   シ   タ   カ   ブ   ト  ク   競  合計  高/低  LV
??  ??  60  60  ??  ??  ??  ??  ??  ???  2/2 31

ピンポイントパス(1/2でパス+2)
オーバーヘッドキック(高シュート+2)120消費
ローリングオーバーヘッド(高シュート+4)200消費
ディレイドタックル(1/4でタックル+2)


63 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 14:51:38 ID:???

今できるコーチングはこれで全て終了となった。
2人とも劇的な成長とはいかない物の、対時間効果としては良い成果と言える。
この結果に首を傾げている者が一人。

岬(三杉くんの実力は一体どうなっているんだろうか?
   岩見のコーチングで、ある程度見切ったと思ったんだけど…)

そう、岬は岩見に対するコーチングを見て三杉の程度を推し量れていたつもりだった。
それによると、山森ほどの実力者が相手では大した成長を促す事は出来ない筈だったのだ。
しかし予想に反し、三杉は(思考時間が長くなった物の)岩見の時と同程度の成長を山森に与えたのである。

岬(ブランクもあるし、三杉くん≧山森>岩見くらいの物と考えていたけど…
   三杉くん>山森>岩見…と言う事になるのか? IHで全国大会はおろか予選にも姿の無かった彼が?
   そう言えば、コーチングの内容も所々実践的過ぎた気がする…
   試合から離れていて、あんなコーチングが出来る物なのか?)

岬の疑問は思考を重ねるにつれて深くなっていく。
それと共に、何やら危機のシグナルが鳴り始めている気もしてきていた。
日本サッカー協会の利権をいずれ手中に収めたいと考えている彼は、自分が日本サッカーにおいて
知名度、実績、人柄の面で名実ともに“功労者”という立場にならなかればいけない。
その為には強くあり過ぎず、しかも決して欠かす事のできない実力を人々に示し続ける必要があった。

『しかし、それが通用しない人間が存在するのではないか?』

そういう危機感を、具体的にではないにせよ岬は感じ始めているのだ。


64 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 14:53:13 ID:???

先着で
 ★岬様素敵!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 岬(いや、そんな事あるわけないよな…疑心暗鬼になってはいけない)
《ハート、スペード》 岬「三杉くん、折角だから僕と一勝負どうだい?」
《クラブ》 岬(悪い予感がする…早急に実力を上げないと不味いかな?)
《JOKER》 山岡(あれ? あそこに居るのって…まさか岬様!? え、運命ktkr!?)


65 :森崎名無しさん:2011/10/01(土) 14:57:37 ID:???
 ★岬様素敵!→ スペード6

66 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/01(土) 15:03:34 ID:???
岬様と三杉が勝負する事になったところで一旦終了です。
次の更新は週明けになる可能性大です。
それでは!

67 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/01(土) 20:34:20 ID:???
新スレおめでとうございます!

前スレは正に森崎版の歴史に残る激闘でしたね!クオーレのラストショットを
中山さんが神の引きでブロックし、そこから完璧な速攻でブンナークの勝ち越し……。
何と言うか、カードとかダイスとか関係なく、名勝負って生まれるものなんだな、と思いました。

そして弥生のピンポイント過ぎるクラブAには大笑いしてしまいましたw
そしてそこからの貴公子のフォローがまたwと思ったらいきなりお泊まりイベントが発生したり、
そうかと思えばドMが爆発したり……。この二人は原作もそうですけど、見ていていろんな意味で
ハラハラさせられますねw(だけど何だかんだで周りから見たら惚気てるよう見えそうですけど)

そして新スレ早々岩見と山森が超強化!……となる筈が一方が
へたれてしまって思ったよりは伸びず……。
南葛対東邦がどうなるか、楽しみにしています!

68 :キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/10/02(日) 12:21:06 ID:???
遅ればせながら新スレ乙です!
最後まで熱い試合、本当に乙&楽しませていただきました!
いやもう、敵も味方も輝きすぎでした。
そしてここから崩壊…。果たしてかのチームのメンバーはどうなっているのか。楽しみにしております。

三杉と弥生は……。
まぁいつもどおり(?)のようで何よりですw
しかしアナカンさんがあんなにいやんな方向に頑張っちゃうなんて!
いいぞもっとやれ!と言いたくなる反面、綺麗な三杉も久しぶりに見たくなっちゃいますねw

69 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/10/02(日) 20:10:55 ID:???
遅ばせながら新スレ乙です!
決勝戦は最後まで気の抜けない展開で見ててハラハラしましたね。私正直クオーレが虹打った所で終わったと思いましたし
ハイパーオーバー→中山さんの超ファインプレイ→ブンブン決勝点の流れは本当に凄かったです
そしていよいよカンピオーネと戦うわけですが、色々と不穏なフラグが立ってますね
とりあえずアンザーニ監督が選手一人一人に手紙を遺して……という某ミラン監督のようなイベントまで発展しない事を祈りますです
他にも基本どこでもへたれる岬様がこのスレでは頑張れるのか、炎の男みっちゃんのメンタルがどこまで破壊されてしまうのか
等々色々と楽しみにしつつ、このスレも応援してまする


弥生についてはまぁ……ブレザー万歳! とだけ

70 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 12:36:52 ID:???

>>67
霊夢殿乙感謝にございまして。
パルマ戦の終盤は私の方も手に汗を握ってしまいました。
「ここでこの展開になるのかー」と翻弄されまくりでしたよ、GMとしてはアウト的ですw
でも皆さんが熱くなれるような試合になって本当にホッとしています。
弥生の別人格ヤンデレ化の危機もなかなかでしたね。
クラブAの分岐で笑わそうと思って書きましたが、出た時は流石にシャレにならなかったですw
まあでも三杉と弥生は本編でも安定カップルですし、運命力も味方している気がします。
がんばりセービングされなければきっと幸せに絆を育み続けそうですね。
岩見と山森の強化は確かに中途半端になってしまいました。
本編+微αくらいなので、歴史を動かすのは中々に厳しそうです。

>>68
霧雨様乙どぅおーもでぇーぃす!
パルマ戦は敵味方問わず見せ場が出てくれて良かったです。
本当に出来すぎた試合で、レッチェ戦以上のやり遂げた感がありました。
ただ、これ以上の試合は出来ないな感も半端ないので、今後が頭痛いですw
かのチームについては細かい部分を含めて何パターンもフォメや展開を考えてきましたが…
はっはっは、まあどうにかなるなる的な勢いで結論を放置しているとこですw
いやんな方向については、私自身が相当エッチみたいなので全然いけます旦那。
でも書いてると徐々に不安になってくる不思議。

>>69
滝さん乙感謝だゼェェェェェェェェェェット!!
マルコが歩いて1点、ブンブンがファウル、三杉がハイパオーバ体力すっからかん
マルコが虹撃っちゃう、中山が精神コマンド魂、ブンナークが爆発。
書いてる私も爽快でした、本当に奇跡のような試合でしたよ二度と出来ないすー
アンザーニ監督は元ネタが元ネタだけに、皆さまに愛され心配されて貰えました。
手紙イベントに発展してもきっと心残りは……いや、こんな事を考えてはいけない。
そして弥生の事はヒーロー下ネタに近寄らずな感じでひとつw


71 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 12:37:59 ID:???

> 岬様素敵!→ スペード6
> 《スペード》 岬「三杉くん、折角だから僕と一勝負どうだい?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「三杉くん、折角だから最後に僕と一勝負どうだい?」

三杉「えっ・・・?」

岬太郎は現在の価値観が続く前提で、将来の利権を得られるよう画策している。
2002年のWカップ開催に向けてプロ化の話も進んでおり、日本のサッカーは少しずつ発展し始めた。
黄金世代と呼ばれる自分達が、それに寄与している部分も既に小さく無くなっている。
順調にこの世代が活躍して行けば、その中からいずれ日本サッカー協会の重鎮に成っていく事は当然…
場合によっては若くして抜擢され、将来的に利権の独占を得る事も可能だ。
岬が狙っているのはズバリこれ。
しかしそれには黄金世代の中心に居なければならず、しかも誰にも嫌われず組織にとって有用な評判が必要だ。

黄金世代の中心と言える人間は大空翼、森崎有三、日向小次郎の3名だが…
翼は基本的にサッカーの事だけしか頭になく、また自分とは絶対的な信頼関係がある。
森崎は飽くなき強さを求めるタイプであり、金銭や名誉については二の次である。
日向は力も利も求める最も警戒すべき存在だが、独裁者タイプゆえ組織の頂点になければ排除される。
この事から、彼らは自分にとっての対抗馬や障害に成り得ないと判断できる。

岬(三杉淳……協会からは既にコーチを任されるなど、信頼や実績を得ている。
   しかし彼は心臓病、この世代の中心には決して成れない。
   ユースクラスまで活躍するのではと以前は心配していたが…この三年姿が無く、安心してた。)

三年間のブランク…個人技や試合勘の鈍りは決して隠せはしない物。
逆に自分らは実力を高めており、相対的に見れば心臓病の天才も今は只の人…
その筈であったのだが…何か不安を覚えてコーチングを見学した結果、その不安は更に大きくなった。
『三杉淳の実力を確かめておかなければならない』岬太郎の頭の中にあるのはそれであった。


72 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 12:39:19 ID:???

三杉「勝負か・・・別に構わないよ。」

弱い日本を破り、反骨によって強くなった日本を再度破る事で、今ある価値観をぶち壊し・・・
日本サッカー協会のお偉方や国民を間違った夢から叩き起こし、本当のサッカー先進国への道を示す。
これを夢に見ている三杉は、岬の勝負の申し出を断らなかった。
今の時点で岬に実力を見せる事で、日本の成長が早まるとほのかに期待したからである。

三杉「それで勝負方法はどうするんだい?」

岬「シンプルにドリブルとタックルの1対1はどうだい? 互いに攻守一本ずつでね。」

三杉「ああ、それで構わないよ。」

提案された勝負は別段変わったものではなく、三杉も異存を挟む余地はない。
二つ返事で承諾し、守備の位置へと着く。

山森「岬さんと三杉さんの対決か・・・どっちが勝つんでしょうか?」

岩見「そりゃあ・・・岬の方だろう。 幾ら三杉が天才でも、高校での経験値の差が違いすぎる。
    それに練習ではなく勝負である以上、岬に負けて貰っては奴をキャプテンに担いでいる俺達が困る。」

山森「そう・・・ですよね。」


73 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 12:41:19 ID:???

岬「ふふ、小学生の全国大会以来だね。 あの時は君に全然敵わなかったなあ。
   (・・・でも今日は圧勝させてもらうよ、この不安を拭い去る為にね。)」

三杉「・・・昔の話だよ、今とは違うんだから、あの時の事は忘れて改めて勝負だよ。
    (そう・・・色々な意味で忘れてくれ、僕もなるべく忘れていたいから・・・。)」

昔話に話を咲かせるような事は無く、すぐに構える2人。
そして岬が攻める一本目が始まった。


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★岬 ドリブル(! card)62 +(! dice + ! dice)=★
 ★三杉 タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パスが通った!サイドアタック狙うぜ!
=1〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、ランダム判定、フェラーリがフォロー)
≦-2 → パルマボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
岬のマークがダイヤで「華麗なドリブル(+3)」が発動。
三杉のマークがダイヤで「クリップタックル(+3)」、ハートで「ディレイドタックル(+2)」が発動。


74 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 12:41:44 ID:???
 ★岬 ドリブル( ハート10 )62 +( 35 )=★

75 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 12:42:31 ID:???
すみません・・・訂正を

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 岬が三杉を抜いた
=1〜-1 → こぼれ球に・・・
≦-2 → 三杉がボールを奪った



76 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 12:43:20 ID:???
★三杉 タックル(! card)66 +( 64 )=★

77 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 12:44:23 ID:???
★三杉 タックル( ダイヤA )66 +( 25 )=★

78 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 14:52:31 ID:???

 岬 ドリブル( ハート10 )62 +( 3 + 5 )=70
 三杉 タックル( ダイヤA )66 +( 2 + 5 )+(クリップタックル+3)=76

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → 三杉がボールを奪った
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬(行くぞ・・・!) ヒュンヒュン!

丁寧なボールタッチにフェイントで緩急を入れてくる岬。
雑なプレイではなく、ミスも特に見られないドリブルである。

三杉(ふむ、こんなところか。) スッ

岬(動いたね、ここだっ!) バッ

岬のドリブルを観察したところ、ボールタッチの技術はそれなりだがスピードが足りなかった。
結果、三杉は特に待つ必要なしと判断し、相手が仕掛けてくるよりも先に動く。
だが岬はそれを待っていたとばかりにボールと共に跳躍・・・一気に飛び越えようとした。
しかし・・・


ガシィッ!!

岬「うっ!?」

三杉は身体を反転させ、下方から両足でボールを挟んでいた。
上手く抜いたと確信していた岬は、着地するまでの間なにが起こったか理解できず、思考が停止する。


79 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 14:56:10 ID:???

岬(奪われた!? どうやって・・・!)

そして着地後に改めて表情に驚愕を見せる。
相手に先走らせた時点で自分の勝利と思ったというのに・・・
下方の有り得ない角度から、いつの間にかボールを奪われていたのである。
岬には三杉の動きを後から考えても想像できなかった。

三杉「1本めは僕の勝ちだね。」

岬「う、うん・・・。 (僕は・・・勝利を確信して気を抜いた・・・・・のか?)」

試合ではない為、岬はマリーシア等のえげつない手を使う気も最初から無かった。
だが、そう考える事自体が油断とも考えられなくもない。
岬は頭をブンブン振って、自らの不覚を悔いた。

山森「い、今の見ましたか?」
岩見「ああ・・・・・・岬の奴、ミスしたわけじゃないよな?」
山森「はい、普段通りのパフォーマンスでした。 それをあんなにあっさりと・・・」

傍で観ている2人も、チームでNo.1のテクニシャンである岬が簡単にボールを奪われたことに衝撃を受けていた。
いや、なかなか派手な技の応酬であったのだが、2人にはその凄さを正確に測れなかったのである。

岬「(次は・・・一瞬たりとも気を抜かないぞ。)よし、今度は僕の守備だ。」

三杉「準備はいいね? それじゃ・・・行くよ!」 ダッ


80 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 14:57:19 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉 ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★岬 タックル(! card)60 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 三杉が岬を抜いた
=1〜-1 → こぼれ球になった(数値によってどちらかが優勢な描写に)
≦-2 → 岬がボールを奪った

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
三杉のマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+5)」、
 ハートで「華麗なドリブル(+3)」、スペードで「やや華麗なドリブル(+2)」が発動。


81 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 14:58:01 ID:???
 ★三杉 ドリブル( クラブQ )68 +( 53 )=★

82 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 14:58:11 ID:???
 ★岬 タックル( ハートA )60 +( 13 )=★

83 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 16:18:50 ID:???

 三杉 ドリブル( クラブQ )68 +( 5 + 3 )=76
 岬 タックル( ハートA )60 +( 1 + 3 )=64

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → 三杉が岬を抜いた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(ドリブルはプリマヴェーラで中堅か、それよりも少し下がる程度。
    …ならば、小細工のように映るフェイントを使う必要もないか。)

今ほどの勝負で岬の実力をおおまかに量った三杉は、この場での抜き方を選び決定した。
このレベルの相手であれば、フェイントで必要以上に虚を突く必要はない。
単純なスピードと、切り返すタイミングの見切りだけで振り切る事が出来る。
下手にテクニックを魅せるよりも、地力の差を見せつける結果になるだろうと踏んだのだ。

三杉(さっ、仕掛けるよ…着いてきてくれ。) ダダッ!

岬「なっ…!」

無造作なタイミングでMaxスピードを出し、岬の右脇へと切り込む。
岬は決して気を抜いていなかったが、予想を遥かに超えたスピードに、反応するのが精一杯だった。
何とかコースを塞ぐ事だけは出来たが、足を出してボールを奪う余裕はとてもない。


84 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 16:20:52 ID:???

岬(速い、けど……通さないよ!)

三杉「ここだっ!」 クイッ!

岬(急停止!?)

Maxスピードからの急停止、そして切り返してから再びMaxスピード。
何も特別な技術を必要としない、単純なスピードのオンとオフだけのドリブル。
必要なのは足腰の強さと、正確なタイミングを見切る判断力、そしてボールコントロール。
基礎的な技術を組み合わせれば誰にでも出来る様なドリブルに、岬はあっと言う間に裏を取られたのだ。

岬(た、単純なドリブルだけど…)

岩見「な、何なんだ今のスピード…! 切り返しの鋭さも普通じゃなかったぞ…?」

山森「高速のドリブル……単純な速さも判断の早さも滅茶苦茶だ!」

三杉(…ふむ、この程度を高速ドリブルだなんて言ったらイスラスは憤慨するだろうな。)

ドリブルのスピードを落としつつ、山森の叫びが聞こえた三杉はそう思った。
これにて守備も攻撃も三杉の勝利で終わり、岬に実力を示す事が出来たというわけだ。


85 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 16:22:16 ID:???

三杉(後は岬くんがこの結果に奮起し、来年のJカップまでに全日本ユースの実力を押し上げてくれれば好し。
    それでもまだまだ認識が甘すぎる事を伝えられる事になるだろう。 …ん?)

岬「いやあ…凄いものだね。 君の実力はまるで錆びついていなかったよ…三杉くん。」

岬は驚きの表情を隠す事なく三杉へ話しかけて来ていた。
その言葉からして、今の三杉の動きは岬の予想を超える物であった事が窺える。
この3年間で三杉の実力が錆び付き…実力的には岬が追い越したと思っていたのだろう。

三杉(ふむ、なんて返そうか?)


A 「岬くんが下手になったんじゃないかい?」 努力不足だと指摘する
B 「君はずっとフランスに居るべきだったかもね。」 フランスの事を少し話す
C 「いやあ、岬くんが手加減してくれたからだよ。」 皮肉る
D 「そりゃあ、腐ってもセリエAのプリマヴェーラだしね。」 自分の事を話す
E 「まあこれが天才と凡才との差ってやつかな。」 天才アピール
F 「はぁーあ…」 残念そうな溜息
G そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


86 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 16:23:53 ID:SCcXN1v2


87 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 16:24:21 ID:j9RbPtvA


88 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 16:26:23 ID:kv6vI24M


89 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 18:20:05 ID:???

> B 「君はずっとフランスに居るべきだったかもね。」 フランスの事を少し話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「君はずっとフランスに居るべきだったかもね。」

岬「えっ・・・」

幾つもの思いの末、三杉はしみじみとそう呟いていた。
岬が国際Jrユース後もずっとフランスに居住していたとすれば・・・
その実力はエル・シド・ピエールに勝るとも劣らない物に成長していた筈だ。
またFFFのサッカーに対する姿勢の変化をいち早く知り、今頃は更に必死になっていた事だろう。
・・・そう考えると、今の岬の実力はぬるま湯で錆び付いた残念なものと思わざるを得なかった。

逆に言われた岬はと言えば、そんな三杉の落胆が判らぬほど鈍感ではない。
それに後者はともかく前者については彼自身も考えていなくもなかった事である。
だがそれを、警戒すべき対象に言われて冷静に受け止められるかと言えば・・・

先着で
 ★岬ェ・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ハートの結果+岬(それを教えてくれた君には感謝するよ、三杉くん。)
《ハート》 岬(確かに僕のテクニックは錆び付いたかも知れない・・・だが今日から取り返してみせる!)
《スペード》 岬(クッ・・・三杉くん、今日は負けたがいずれ君を実力で排除してみせるぞ・・・)
《クラブ》 岬(クックックッ・・・こやつめ、いずれ下剤を盛ってくれるわ!) 
《JOKER》 ダイヤの結果+岬(しかし今のドリブル・・・三杉くんのイメージとは違いすぎる。)


90 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 18:20:37 ID:???
 ★岬ェ・・・→ クラブ3

91 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 18:21:27 ID:???
下剤ktkr

92 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 18:21:30 ID:???
駄目だこいつ……早く何とかしないと……。

93 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 18:22:57 ID:???
ダメだこいつ、もはやどうにもできん……

94 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 18:33:22 ID:???
異能生存体に下剤はどれほどの効果があるのだろうか

95 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 19:11:06 ID:???

> 岬ェ・・・→ クラブ3
> 《クラブ》 岬(クックックッ・・・こやつめ、いずれ下剤を盛ってくれるわ!) 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬(クックックッ・・・こやつめ、いずれ下剤を盛ってくれるわ!) 

そう・・・岬は三杉を明確な敵、排除すべき敵として認識したのだった。
それは手段を選ばぬ狂気を内包した危険なロックオンであった。

現在の価値観の中で利権を求めている岬、そして現在の価値観を破壊しようと考えている三杉。
語り合われる事は無くとも、互いの思想は相容れえぬ物である。
遅かれ早かれこのようになるのは避けられなかったのかも知れないが・・・
この時点において岬が三杉を排除対象に据えるとは、運命の悪戯を感じずには居られなかった。

両者の対立はいずれJカップにおいて顕在化する事になるわけだが・・・
今はまだ、それを語るべき時ではない。
この怨恨は暫くの間、岬の内面にて黒い火種として成長していくのである。

※岬の三杉に対する感情が《排除対処》となりました。


96 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 19:12:18 ID:???

三杉「さて、それじゃ今日はこの辺で戻ろうか。
    そちらのマネージャに弥生の相手を任せ切りにしてしまってるし・・・謝らないといけないね。」

岬「そうだね・・・フフフ・・・」

岩見「いや、こちらも俺達が世話になったからな。
    マネージャーへのフォローは俺と山森でするのが筋さ。」

山森「そうですよ、そこは気にしないで下さい。
    三杉さんはそれよりも彼女さんの心配をするべきです。」

三杉「ふふ、分かっているさ。 まさか君にそういう心配をされるとは思わなかったけれどね。」

山森「あ、余計な事を言っちゃいましたか?」

三杉「いや、礼を言うよ。 それより君には特定の恋人は居ないのかい?
    君くらいのルックスでサッカー部の期待の星なら・・・女の子が放って置かないと思うのだが。」


ガサッ・・・

何やら物音がした気がしたが、風のイタズラだろうと誰も気にしていない。


97 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 19:13:22 ID:???

岩見「ふむ、俺の女性関係はだな・・・」

三杉「いや・・・嫌な予感しかしないから君は黙っててくれるかい?」

岩見「ふむ?」

山森「そうですね・・・交際している人は居ませんけど・・・好きな女の子は居た事があります。」


カラン・・・

空き缶が転がる音がしたが、風のイタズラだろうと誰も気にしていない。

三杉「ふぅん、詳しく聞くのは野暮な話みたいだね。
    それ以上は無理に話してくれなくていいよ、無神経な事を聞いてすまなかった。」

岩見「山森、女のこまし方なら俺が・・・」

三杉「黙っててくれるかい?」

山森「はは・・・気を遣って貰っちゃって済みません。
    まあそんな感じで色々あるので、女の子との事は暫く頭にありませんでしたよ。
    でも三杉さんの彼女はとても可愛い方ですよね?」


グシャッ・・・

何かがつぶれるような音がしたが、子供が空き缶でも潰したのだろうと誰も気にしていない。


98 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 19:14:23 ID:???

三杉「ふふ、悪いけれど弥生の事は狙わないでおくれよ?
    僕にとっても大事な女性だからね。」

岩見「ふむ、残念だな。 あの子はきっと良い素質を・・・」

三杉「ころすよ?」 ニコッ

山森「判ってますよ、純粋な称賛のつもりで言ったので安心してください。
    ・・・でも、そうやってストレートに大事な女性と言ってのける所が凄いなぁ。
    俺だったら照れ臭くて、そんな風に堂々と言えないですよ。」

三杉「そうかい? まあ本当に大切な相手が出来れば君も理解るよ。
    照れ臭さなんて凄くちっぽけな事だってね。」

そうこう話しているうちに南葛の寄宿先へと戻って来ていた。
岬、山森、岩見らと別れ、そして代わって弥生と再び合流する三杉。

弥生「お疲れ様でした、ご主・・・」

三杉「淳、だろ。 外に居る時は。」

弥生「そうでしたね、ごめんなさい。 フフ、お疲れ様、淳。」

三杉「いや、僕の方こそ放って置いて悪かったよ。 ・・・ずっと早苗ちゃんと居たのかい?」

弥生「はい、女子トークで盛り上がっていました。」

三杉「ふふ、それは良かったよ。」


99 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 19:15:31 ID:???

結果として貴重な2時間を別々に過ごしてしまった訳だが、
弥生としても寂しさを感じる時間ではなかったようで、その点では南葛を相手にして正解だったと言える。
さておき、すっかり日は暮れてしまった。
もう夕食の時間になるところだが・・・


A 折角だから2人でコース料理でも食べたいところだ。
B カジュアルなレストランに入るとしよう。
C 僕は無性にカレーが食べたい。
D 僕は無性に弥生が食べたい。(要4票)
E 取り敢えず青葉宅に帰ってから考えよう、疲れたし。
F そ の 他
G こーゆーのもういいから適当な描写で明日までスキップ!もう空港だぜ!(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


100 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:18:32 ID:j9RbPtvA


101 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 19:18:48 ID:???
本日の更新はここまでです。
弥生との時間もあとわずかになりました。
このイベントが終わったら次の登場はまた暫く先になります。
では次回も宜しくお願い致します。
投票をどうかお願いしますね。

102 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:19:43 ID:6awVt9qk

弥生が疲れていなければ、手料理イベントを見ておきたい
……いや、個人的な意見ですがw

103 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:20:16 ID:kF8MYkUc


104 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:24:49 ID:7wO7yfSQ


105 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:24:58 ID:NzfJHWVg


106 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:32:16 ID:Wwm+rYnQ
G


107 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:50:10 ID:???
乙でしたー
三杉がイタリアでプレーしてる事を
日本勢で知っているのは
弥生と、片桐・蒲生だけですか?

108 :森崎名無しさん:2011/10/03(月) 19:56:36 ID:???
特に口止めをしてなければ、弥生から早苗にも伝わったかな?
翼と三杉のことが話題にならないはずがないし

109 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/03(月) 22:40:05 ID:???
ちょびとレスだけ。

>>107
乙感謝です。
イタリアでプレイしてる事を知ってるのは片桐と賀茂ですね。
弥生は海外でプレイしているのは知っていますが、イタリアという確定的な事は知りません。

>>108
三杉が海外に居る事は、早苗は以前から弥生に聞いていた可能性は高いです。
彼女達は似たような境遇ですからね。
いずれにせよ、南葛勢は二学期には確定的な事を知ります。
中山が帰国しますので。

110 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 00:09:24 ID:???
107です。レス有難うございます。
(賀茂でしたね、失礼しました。)
成程中山さんですか!

いま過去ログでもう一度振り返ってますが、
最終章楽しみにしてます。

111 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 13:44:00 ID:???

さっき全日本G井沢を仲間チャンスでゲトしますた。
しかしこれは4日前くらいに翼Pでゲトしたのと全く同じカード。
仲間チャンスでGなんて奇跡的な低確率、嬉しいゲトの筈なのに失望しかありません…
ああ、ブンナークと三杉(アジア)と新田(アジア)のG以上が欲しすなあ…
でも課金はしないのでまさにドリーム

>>110
どもでーす。
ひぃぃぃぃっ…過去ログを読んで下さって光栄な半面…
未熟ぅ!矛盾ん!みたいな部分も見られる恥ずかしさと言ったら…!
いや、今でも十分未熟と矛盾を孕んでますけどねw

>>ALL
そろそろ本題に戻りたい方も多いようですが、もう少し弥生イベントにお付き合い下さい。

112 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 13:45:01 ID:???

> E 取り敢えず青葉宅に帰ってから考えよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「…そう言えば弥生、今日の門限は?」

弥生「昨日と同じですよ、両親が帰ってくるのは明日ですから。」

三杉「そっか…それじゃ、またお邪魔させて貰って構わないかい?
    流石に少し疲れたから、ゆっくりリラックスさせて欲しいんだ。」

弥生「はい、勿論…うふふ。」

三杉の言葉に弥生はニコニコと明るい笑顔を浮かべた。
どうやら、こうやって三杉にお願いをされる事が嬉しいようであるが…。
不意打ちのような強い笑顔は、三杉でも少しドキッとするような輝きがあった。

三杉(ま、そもそも弥生は昔から心臓病の僕を支えようとしてくれていたしな…
    世話焼きたがりと言うか…母性本能が年齢の割に成熟しているのかも。)

…などと、愛おしさと気恥しさを誤魔化すように弥生の反応を分析してみていると、
三杉は急にガシッと手を握られ、そのまま引っ張られた。


113 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 13:46:04 ID:???

三杉「ぅわっ・・・!?」

弥生「うふふ、駅はそっちじゃないですよ?」

三杉「えっ? ああ…そうか、そうだな。」

弥生「淳でもそんな事あるんですね。 あっ、そうだ…」

三杉「どうしたんだい?」

弥生「今夜は私が夕飯を作るなんてどうですか?
    淳の口に合うかどうかは自信ないかもですけど…。」

三杉「ああ、それは……」


A 勿論大歓迎だよ、どんな物でも有り難く頂くよ。
B 弥生の手料理か…ふむ、それは楽しみだ。
C そうだなあ…口に合わなかったらお仕置きだが構わないか?
D 自信が無い? 却下だ、それならば…
E ならば条件を出そう……裸エプロンだ。(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(選択はメル欄空白でお願い致します)


114 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 13:46:39 ID:bKW71Qu6


115 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 13:53:27 ID:Gy9YS7sI


116 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 16:23:21 ID:???

> A 勿論大歓迎だよ、どんな物でも有り難く頂くよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生に対しては、今日はもう色々と悪戯をしてきており、時間も彼女以外の事に使っている。
だからもう、ここからは安心だけを与えてあげる事にしようと…
好きなように甘えさせ、そして自分も彼女に甘える事にしようと三杉は決めた。
この逢瀬の残り僅かな時間で、弥生が幸せを感じていられるように。

三杉「ああ、それは勿論大歓迎だよ。 どんな物でも有り難く頂くつもりだ。」

弥生「本当ですか? それじゃあ頑張っちゃいます♪」

自分に出来うる限りの優しい微笑、そして言葉で返した三杉。
それを受けた弥生はホッと安堵の息を吐き、そして嬉しそうに腕まくりのジェスチャーをするのだった。

地下鉄で青葉宅の最寄駅まで到着し、そのまま2人でスーパーへと立ち寄る。
若い男女がスーパーで仲睦まじく買い物だなんて、まるで同棲風景のようである。
しかも女子の方は制服のブレザーであり、下手したら変な噂が立ちそうであるが…

三杉「こうして2人で買い物していると、まるで夫婦みたいだな。」

弥生「ふ、夫婦だなんて……もうバカ。」

などと三杉は敢えて色惚けを周囲に発し、結果的に有無を言わせぬ雰囲気を作り上げていた。
まあそんな事をしなくとも、弥生は買い物馴れした様子で手際良く特売品を回っていくので、
なんだかもう空気は自然と主婦と若旦那みたいになっている訳であるが。


117 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 16:25:09 ID:???

弥生「うーんと…この特売の品揃えですと、メインは スパイシーほしにく になりますかね。
    それから汁物と、奮発した一品を何か作りたいかなぁ・・・」

三杉「やけに馴れているみたいだね。」

弥生「この二年間でたくさん練習しましたから。」 ドヤッ

三杉「ふぅん、得意料理は?」

弥生「カルボナーラカレーとお好み焼き風パスタが評判良かったりしますよ。」

三杉「へぇ…(どんなだ!?)」 ※人気投票ベスト10発表参照

買い物を終え、両手に荷物を抱えて青葉邸へと帰宅。
弥生はそのまま夕飯の支度に取りかかる。
休んでていいと言われた三杉は、シャワーを借りて軽く汗を流した後、リビングのソファーに落ち着いた。
後ろの方からはトントンコトコトと料理をしている音が聞こえてくる。
三杉は言い様のなくマッタリと落ち着いた気分になって来る。
これが団欒と言う物なのか…と、18になって間もない少年が思うのであった。

三杉(ふぅ…料理が出来るまでどうしていようか。)


118 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 16:26:14 ID:???

A 折角だから何か料理のお手伝いを申し出る
B TVでも見るか
C 新聞でも読むか
D お鍋吹いちゃう
E ひと眠りしよう
F 中略
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(選択はメル欄空白でお願い致します)


119 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 16:27:00 ID:bKW71Qu6


120 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 16:28:15 ID:E00FkoCU


121 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 16:29:28 ID:70UqffHg


122 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 17:08:30 ID:???

> C 新聞でも読もうか
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「(ふむぅ・・・そう言えばここ数日のニュースを全然把握していないな。)
    弥生、今日の新聞を読ませて貰ってもいいかい?」

弥生「はーい。 テレビの横のマガジンラックに入っていますからー。
    ええと次は断面にラードを均一に塗って、自然の風に2年曝して・・・と。」

スパイシーほしにくの原料である生ハムを造りながら弥生は答えた。
いよいよ所帯じみた会話が成立するようになってきて、三杉は若干苦笑してしまう。

まあいいか、と新聞を持ち出しテーブルに広げて読み出した。
政治、経済、サイエンス、地方など様々なニュースを順に目に通し始める三杉。
流れるように読み進めていたのだが、とある記事で急に視が止まった。


先着で
 ★その記事は一体・・・?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 世界経済
《ハート》 社説
《スペード》 スポーツ(奇数なら翼、偶数なら森崎関連)
《クラブ》 スポーツ(日本)
《JOKER》 世界紛争


123 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 17:10:41 ID:???
★その記事は一体・・・?→ クラブ7

>>自然の風に2年曝して・・・と
三杉どんだけ待てば良いんだよwww

124 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 18:07:03 ID:???
スパイシーほしにくを「使う」のではなく「作る」のか
料理が得意ってレベルじゃねえw

125 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 18:36:20 ID:???

>>123
大丈夫、きっと時空の流れがおかしいからお腹がなった頃には完成です!

>>124
どうしてかこんな事になってしまいました、! foodって怖いですね。
=============================================

> その記事は一体・・・?→ クラブ7
> 《クラブ》 スポーツ(日本)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それはスポーツ欄のインターハイ関連のページだった。
何故だか大きくスペースを割き、サッカーの特集が書かれていた。
どうやら各校+αの概要紹介がなされているのだが・・・
その面白おかしく誇張した書き方に、三杉は少し引き込まれたのだ。
良い意味でか悪い意味でかは別として・・・である。


全校入場!!

世紀のヒールはまだ生きている!! 更なる悪態を吐き、フーリガンを甦えらせた!!!
何故か日向は欠席!! 東邦学園高等部だァ――――!!!

空中サッカーはすでに俺達が完成している!!
足は大丈夫か!? 立花兄弟率いる秋田商工だァ――――!!

真の策士を知らしめたい!! すばしっこさも絶対に敗けん!!
次籐と佐野の国見学院だァ!!!


126 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 18:38:18 ID:???

ルールの無いサッカーにしたいから審判になったのだ!!
プロのジャッジを見せてやる!! フランス人審判だァ!!

石田こそがゴールドの代名詞だ!! 何故こいつのゴールド作ったしッッ!!
南宇和高校!!

オレたちはバスケ部最強ではない、サッカー部で最強なのだ!!!
メンバー一切不明!!! 御存知(??)海南高校!!

吉良サッカーの本場は今も埼玉にある!! オレ達を驚かせる奴はいないのか!!
でも東邦はごめんだ!! 明和高校だ!!!

サッカーは悪いコンディションに強くてナンボのモン!! 松山光!!
北海道からふらの高校の登場だ!!

俺達のバイタルエリアに死角はないッッ!!
エースキラー早田誠にGKの中西蛇一、通称ジャイッチ!! 浪速高校!!

マイクの前でなら私はいつでも全盛期だ!!
イタリアから島流し!! 実況くんの登場だ!!

中学時代V3が帰ってきたッ
どこへ行っちまったんだ森崎に翼ッッ
でも俺達は君らの優勝を待っているッッッ南葛高校の行進だ――――――――ッ

加えて残りの代表校を…まあそれはトーナメント表で確認すりゃいんじゃね?


127 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 18:39:52 ID:???

三杉「ふむ・・・まあよく判らないがなかなか酷い記事だな。
    こんな文章をよく新聞に載せられたものだ。」

常識的な観念から呆れ気味に斬って捨てる三杉・・・
だがそれでも部分的な笑いを漏れしたりもした為、何となくバツが悪い。
毒舌な記者もいたものだ、と忘れる事にするのだった。

・・・そうこうしている内に弥生の方は調理を終えたようである。
一体どうやって完成させたのかは特に突っ込んではいけない。

主菜・・・和牛入り特製メンチカツ、キャベツとキノコソテーを添えて
副菜・・・ハモンイベリコのハーブ・スパイス和え(通称スパイシーほしにく)
汁物・・・インスタントコンソメスープ(←汁物苦手)

三杉「ほう! なかなか凄いメニューじゃないか!
    ヘタなレストランよりも立派だ、いつの間にこんな腕を・・・」

弥生「えへへ、でも味が気に入るかが全てですし・・・
    まずはお上がり下さい、もし褒めて下さるならその後にで。」

三杉「判った、それでは頂きます。」

弥生「召し上がれ。」


128 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 18:41:18 ID:???

先着で
 ★弥生さんパネぇっす!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 驚いた、本当にヘタな料理人よりも美味い!(なんとガッツ+50)
《ハート》 特に指摘する部分がない、美味いよ。(ガッツ+20)
《スペード》 少し塩気が強いが、まあ美味いかな? (ガッツ+10)
《クラブ》 大変! インスタントコンソメスープじゃなくてドーピングコンソメスープでした!
《JOKER》 海原「このスパイシーほしにくを作ったのは誰だぁ!!」 三杉「お前が誰だ!」


129 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 18:41:34 ID:???
 ★弥生さんパネぇっす!→ ハート5
実況再就職おめw

130 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 19:13:43 ID:???

> 弥生さんパネぇっす!→ ハート5
> 《ハート》 特に指摘する部分がない、美味いよ。(ガッツ+20)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ピュピュッ!

三杉「凄い、こんなに勢い良く・・・それに後から後からどんどん出てくるよ・・・。
    フフ、はしたないね弥生・・・そんな風に顔にまで飛ばして。」

弥生「や・・・やだ、見ないで下さいご主人様。」

噛むと肉汁が噴き出すように勢い良く出る和牛入り特製メンチカツ。
脂の量が多いにも拘らず味下品になっていないのは、下ごしらえの妙なのか。
しかしながら天才料理少年 味の助の如く肉汁が飛び散り、しかもそれが弥生の頬にかかっている。
流石にもう少し肉汁の量を減らす必要があるね、と2人で苦笑し合うしかなかった。

だが味に関しては、スパイシーほしにくも合わせて三杉が指摘する部分が特にない。
弥生の料理の腕に目を見開く思いで、三杉は皿の料理を存分に堪能したのであった。

※三杉の最大ガッツが20増加しました。


こうして三杉と弥生は2人きりの晩餐を存分に楽しんだ。
2人で仲良く片付けも済ませ、その後もゆっくりとした時間を過ごしたのであった。


131 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/04(火) 19:15:36 ID:???
中途半端ですが本日の更新はここまでです。
次回は翌朝、空港でのお別れのシーンからにするつもりです。
(もう下ネタはお腹いっぱいですよね?)

それではまた宜しくお願い致します。

132 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 22:16:04 ID:???
乙でしたー

133 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 22:32:58 ID:???
乙でした

まさかこんな所で味の助ネタを見るとは…
ハンバーガーモンスターの外道っぷりが今でも忘れられません

134 :森崎名無しさん:2011/10/04(火) 23:27:35 ID:???
あれ?ネックレスって渡したっけ??

135 :森崎名無しさん:2011/10/05(水) 08:04:09 ID:???
乙でした。

顔○コロッケでおなじみ汁の助…
思えばあの最初の玉子丼の時点でアレだった…

136 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 14:19:40 ID:???

>>132
ラ・オツカンシャ

>>133
乙あざす!
汁の助さんの事はぶっちゃけ面白レビューでしか知りませんが、インパクト凄かったです。
どの層を狙ったマンガなのか全然理解できませんが、とにかく酷いと思いました。

>>134
前スレにて別れ際に渡すと選択されたと思います。

>>135
乙感謝です。
でゅわあっ ぴゅるるるっ
  じゅん  トロトロ
こんなに淫靡な効果音が出る料理マンガは汁の助だけ!

137 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 14:22:20 ID:???

翌朝、2人は早くに青葉宅を後にした。
今日の午前10時過ぎにイタリアへと再び向かう便が出る。
その前にビジネスホテルに寄り、清算すると共に荷物も回収しなければならない。
弥生も起き抜けに何の準備もせずに外出する勇気はなく、結果として2人の朝は早くなった。

三杉「昨日の夜はもっと濃密な時間を過ごしたかったんじゃないかい?」

弥生「うふふ、あんまり意地悪言わないで下さい。」

移動の間にもそんな軽口を叩き合う2人…
別れの時間が徐々に近づいている訳だが、それでも気分を落とさないように在ろうとしていた。
勿論、その時が来てしまえば寂しくない筈はないのだ。
この2日間を楽しく幸せに思えていたならば尚更に…。


138 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 14:23:21 ID:???

≪成田空港≫

弥生(……)

三杉(弥生…)

空港に到着すると、流石に弥生も表情に沈んだ様子を隠せなくなっていた。
話題が繋がっている時は大丈夫だが、一旦途切れるとどうしようもなくなっているようだ。
そんな弥生の様子に、三杉は改めて罪悪感を覚える。
相手に対して寂しい思いを強いるというのは中々に罪な事。
三杉だって当然寂しい思いは変わらないが、自分にはサッカーがある。
フィレンツェに戻れば仲間が居て、寂しさなど忘れてしまうような厳しい練習の日々が始まるのだ。
だが弥生には、三杉にとってのサッカーに位置するほど情熱を傾ける物はあるまい。

三杉(それを考えると…済まないよな、不公平で。
    でも、少しでも僕の事を近くに感じられる物があれば違うだろうか?)


ジャラッ

三杉はポケットの中に忍ばせている、装飾された鎖のような物を手で弄った。
フランスのCDGで購入したピンクゴールドのネックレス。
石などは付いておらず決して派手ではないが、細工が緻密でなかなかに美しい品である。
弥生へのお土産として買ってきたのだが、まだ自分が持っていた。


139 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 14:25:28 ID:???

三杉(渡す機会はあったけれど、何故だか渡しそびれて来てしまった。
    …けれど、この別れ際に渡すのが実は最も良かったのかも知れない。)

三杉にしては少しばかり希望的観測的に考えていた。
けれどもタイミング如何に関係なく、弥生にとっては良かれとなる行動には違いない。
他の誰でも無い、三杉から渡される初めてのプレゼント…。
それが普段から身に付けていられる物だなんて、きたないな貴公子さすが貴公子きたない。

三杉(この辺りか…)

国際線のエントランスへ向けて歩いていた三杉は急に立ち止まる。
『どうしたのですか?』と弥生が不思議そうにこちらを振り返った。
そして三杉は…

A ネックレスを手渡す
B ネックレスを首に架けてあげる。
C 全身鏡に映るようにネックレスを架けてあげる。
D もう結婚しようとか言っちゃっていんじゃね?
E トイレに連れ込む。おまわりさんこっちです
F その他(なんか特別な渡し方をしたければどうぞ思いのたけを。)
G いや、このネックレスを弥生の目の前で破壊する。(要4票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白でお願い致します。)


140 :森崎名無しさん:2011/10/05(水) 14:34:36 ID:6y188JkI
D
この甘酸っぱさに堪えられんw
次のステップへ行こう。

141 :森崎名無しさん:2011/10/05(水) 14:35:08 ID:q6WDGqu+
D

142 :森崎名無しさん:2011/10/05(水) 16:35:11 ID:???
えええっ!?
ならネックレスじゃなくて指輪でしょw

143 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 19:41:13 ID:???

>>142
そうなんですけれど、そうとも限らないと私は思います。
何よりも先ず覚悟と気持ちでしょう。
形式にこだわってしまった事によって機を逸する結果になるというも世の中にはありますしね。
人生はタイミングと心とムード作りかなーなんて思います。
=============================================

> D もう結婚しようとか言っちゃっていんじゃね?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉の頭にあったのは、弥生の寂しさを減らす為に自分に何が出来るか・・・という事だけだった。
それは今限りの事でなく、ずっと彼の頭にあった事だ。
しかしこの事を考えるのは、三杉に少なくない辛さを伴なわせていた。
何故ならば、妙案と言えるものが存在しないからである。

一緒に居てやる事が出来ないと言う、たった一つの現実があまりに大きかった。
側に居られるこの短い時間に幾ら幸せを与えたとしても、離れている間の寂しさが変わる訳ではない。
プレゼントに煌びやかな物を差し出したとしても、それは究極的には物でしかない。

・・・普通、三杉と弥生くらいの年齢ならばこのような事まで考える必要はない。
しかし三杉は考えずには居られなかった。
既に2年分の孤独を与えてしまった事への悔恨・・・
そして弥生が悲しむ事が苦しさと成っている自分の心が、三杉に誤魔化しと妥協を許さないのだ。


144 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 19:43:29 ID:???

三杉(今の僕に出来る事があるとすれば・・・・・・)

ポケットの中のネックレスを握り締め、こちらを向いている弥生の瞳を真っ直ぐに見つめた。
病気の自分を傍らで常に支え、どんな厳しい態度にも去って行く事はなく、
異常な類の愛情も全て受け止め、長い寂しさに負けて心変わりする事のなかった・・・
その身に持つ全ての愛情を自分に捧げてくれた弥生は、三杉には輝いて見えていた。

三杉(僕が持つ全ての覚悟を以って、弥生に安心をあげること。)

その結論を出した時、三杉の腹は完全に据わった。
同時に心がフッと軽くなるのを三杉は感じた。

三杉「(こんな事なら、最初から指輪を買っておけば良かったかな。 ・・・でも、それでも。)
    弥生、ちょっと目を瞑ってくれるかい?」

弥生「えっ・・・あ、はい。 これでいいですか?」

三杉「うん、良いと言うまで開けてはいけないよ。」

『開けたらお仕置きだよ』と付け加え、三杉は弥生の背後に回る。
ポケットの中のネックレスを取り出し、ファサッと広げるや否や弥生の首に回して止め口を止めた。


145 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 19:44:29 ID:???

弥生「ひゃうっ・・・な、なんですか・・・?」

三杉「まだ開けちゃダメだ。」

弥生「うう・・・・・・はい・・・」

困惑する弥生の両肩に手を乗せ、90度に方向転換を促した。
そこには全身が映るほどのミラーが取り付けられた柱があった。
三杉は弥生の肩に手を乗せたまま、耳元で囁く。

三杉「もう開けていいよ。」

弥生「は、はい・・・・・・」

三杉の言葉に従って弥生は目を開け、鏡の中の自分と対面した。
鏡の中の弥生は暫し目をパチクリとしていたが、やがて視線を首もとに落とした。
僅かに桃色を呈した金式のネックレスを左手に取り、虚像ではない実物をその目で確認する。
そして振り返りながら、戸惑いがちに三杉に問い掛けてくるのだった。


146 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 19:45:45 ID:???

弥生「あの・・・あの、これって・・・」

三杉「ふふ、もう少し早く渡そうと思っていたんだけどね。」

弥生「これを・・・私に・・・?」 ジワ

三杉「待って、まだ早いよ。」

初めてのプレゼントに目を潤ませようとするのを慌てて止め、三杉は弥生の右手を取った。
そして弥生から一瞬たりとも目を離す事なくひざまずき、こう告げたのだ。

三杉「弥生、僕と結婚してくれないか?」

弥生「・・・・・・・・・」 ポカーン

三杉「勿論今すぐは無理だ・・・御両親への挨拶も儘ならないしね。
    ・・・でも1年半、遅くとも2年後には君の事を正式に迎えに来させて欲しい。」

弥生「え、えっと・・・あの・・・その・・・」

突然の不意打ちのようなプロポーズに、弥生はオロオロとした様子を見せた。
彼女にとって本当に現実離れした・・・欠片も予想していなかった事が起こったからであろう。
大半の少女としてはまだ夢の中に見ているような出来事に、弥生の現実はまだ追いついていないのだ。
しかし三杉は焦る事なくその瞳を貫き続け・・・そして最後にもう一言、こう伝えた。


           三杉「後悔させないよ。」



147 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 19:47:34 ID:???

弥生「・・・・・・!!」 ブワッ

この言葉によって、弥生の涙腺が先ず崩壊した。
そして彼女は何も言葉を発する事が出来ず、ただ軽い嗚咽と共に頷いた。
三杉は初めて安堵に力を抜き・・・そして弥生の右手の甲に口付けるのだった。

弥生「うぅ・・・ふえぇ・・・」

三杉「いけない子だね、こんな場所でそんなに泣いて。」

弥生「だって・・・ふぇぇぇん・・・・・・」

三杉は立ち上がると弥生の抱きしめ、両目から零れる涙を口ですすってあげた。
ここまでのやり方に少しキザが過ぎるかもと思わなくは無かったが、
相手にとっては一生に一度(でなくちゃヤバイ)の事である。
その記憶にシッカリ刻み付け、忘れられないような感動的な物としなければならないのだ。

三杉(エンゲージリングは無い・・・と言うか買うお金もなかったけど、不味いプロポーズではなかったかな。)
    なあ弥生、今度会う時は2人で銀座に指輪を買いに行くとしよう、約束だ。」

弥生「そんなのいいよ・・・言葉だけで、もう・・・・・・・・・」

三杉「ダメだよ、約束は出来る時にしておく物だ。」

弥生「・・・・・・うん・・・」 コクリ


148 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 19:49:00 ID:???

こうして三杉は弥生にへのプロポーズを遂げたのだった。
これから三杉は再びイタリアへと旅立ち、弥生は一人日本に残される・・・
しかし三杉の決意と愛情は彼女に十分伝わっている筈である。
これから弥生はどんなに寂しい夜であっても、不安に脅かされる事だけはない。



きっと光と影なんて同じようなもので 
少し目を閉じれば ほらね おのずと見えるさ
喜びの裏にある悲しみも 苦しみの果てにある希望も

どんなに遠く離れていても 僕らはいつでも側にいる
例えば君が挫けそうな日には 愛してくれる人がいる事を思い出して
全ては偶然なんかじゃなく 全ては必然なことばかりかも知れない

どんなに遠く離れていても 僕らは同じ空の下で
いつかあの日夢見た場所へと 旅する同士だって事を 忘れないで


149 :森崎名無しさん:2011/10/05(水) 19:50:08 ID:???
翼が早苗に「迎えに行くよ」的なプロポーズしたのって原作ではいつだっけ?
キャプ森ではもうしてるのかな

150 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/05(水) 19:54:40 ID:???
・・・と、寒気がしつつ身体も痒くなるような感じで一旦ここまでです。
次回は飛行機に乗る三杉のシーンからです。

自分の身体に違和感を感じる三杉・・・その頃、極めて近く限りなく遠い世界では異変が起こっていた。
一部の人間にだけ、しかし世界中で観察された違和感は、すぐに何事もなかったかのように収束するが・・・
そんな感じで次回も宜しくです、さよならー

151 :森崎名無しさん:2011/10/05(水) 20:27:09 ID:???
恥ずかしさにたえた頑張り忘れない乙でした!

152 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 13:59:36 ID:???

>>149
原作では無印で言ってたかどうか記憶が曖昧ですが、ゲームでは2のエンディングで言ってました。
ちなみに5のエンディングで迎えに来たよって姫抱っこしてますw

>>151
オツカンシャです。 ストラット「性的描写の方がまだマシだぜ!」 審判「レッドカード。」
=============================================

三杉「それじゃ、もう行くよ。」

弥生「はい。」

最後にたったそれだけの言葉を交わし、三杉はチェックインゲートへと歩き出した。
惜しむべき別れではあった物の、2人の言葉にはピンッと張った糸のような強靭さがあった。
表情にも寂しさや情けなさはなく、受ける印象は清々しさである。
そこにはガッチリと交わされ紡がれた、2人の絆の強さが感じられるのだった。
三杉は後ろを振り返る事はなく、弥生も追い縋るような事はなかったのである。


153 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 14:00:37 ID:???

三杉(さて…また庶民の飛行機で苦痛のロングフライトだな。)

角を曲がり、もう振り返っても弥生の姿を認められなくなった。
三杉は弥生との幸せな時間から頭を切り替え、苦笑を湛えるしかない現実を思った。
自身にとって1,2を争う苦痛と言える、エコノミーシートに押し込められた14時間。
もうこれで3度目になるが、恐らくは馴染む事はあるまいと…
そう考えていた矢先、三杉は向かうゲートの先から何やら視線のような物を感じた。

三杉(なんだ…?)

勘違いかとも思ったが、どうやらそうではない。
三杉の感覚を貫くほどの視線が確かに向けられている。
何処から向けられているのか…その先を落ち着いて追ってみると、そこには知った顔があった。

三杉「片桐さん…?」

片桐(フッ) ニヤ

遠く離れた先に立っている片桐の口許が、その時にやや吊り上がったように見えた。
サングラスに隠れて見えないが、目が合ったと思って間違いないようだ。
片桐は三杉の向かう先に居る為、両者の距離は必然として徐々に縮まっていく。
そして言葉を交わせる程に近づいた時、先に片桐が口を開いた。


154 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 14:03:12 ID:???

片桐「久し振りだな、今からイタリアへ御帰還か?」

三杉「ええまあ。 それと、お久しぶりです。」

片桐「そうか…実は私もまたイタリアへ向かう所でね。
    どうやら同じ便であるようだし、折角だから機内で少し話さないか?」

そうして片桐は、胸ポケットからビジネスシートのチケットを2枚出して見せた。
周到すぎる用意から、偶然でも何でもない事が判る。
先程のプロポーズや昨日のコーチングも見られていたのでは、と三杉は少なからず不快感を覚えるが…
それを問い質したところで、さらに不快になる事はあってもスッキリする事がないのは火を見るより明らかだ。

それよりも、細かい事を放り投げて、ビジネスクラスで帰れる事の方がメリットとしては大きいだろう。
それに話したい事も簡単に予想が着く。
既に自分の気持ちもクラブチームの方針も決まっているし、言葉に迷う事もないだろう。
むしろ自分の思想を先にぶつけておくなら、これは良い機会と考えなくもない。

三杉(さて、どうするか…)


155 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 14:04:36 ID:???

A 丁重に断る。 自分の思想はWトーナメントの優勝までの道程を見せ、その後に語ればいい。
B 受ける。 片桐の話は聞き、自分の思うところも伝える。
C 受ける。 片桐の話は聞くが、それだけ。
D 受けるとか断るとかじゃない、ここはハイパーオーバースルーだ!
E その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白でお願い致します。)


156 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 14:12:44 ID:qQ516bRw
B

157 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 14:13:17 ID:gbShkPrA
B
ここで袂を分かったからといってデメリットは無いし、片桐も三杉ノ言うことを理解できないような無能じゃないでしょ
翼・森崎という凄すぎる才能が日本サッカー協会の方針を否応なく決定づけているだけで

158 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2011/10/06(木) 14:13:31 ID:???
後れ馳せながら、新スレ乙です!
弥生との甘い時間も終わり、ついに新章ですね!

個人的には、まだ見ぬ選手が三杉と暴れる事を期待しています。

このスレも、一読者、一参加者として応援しています!

159 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 14:24:05 ID:???
皆さん素早い投票ありがとうございます、いつも感謝です。
ここからしばし投票も判定もない長文となります。
もしかすると今日の更新はここまでかも知れませんので先にお詫びとレスを・・・

>>157
ご明察です。片桐は道を創ろうとする若者の足を引っ張ろうとする類の人物ではありません。
ただ立場と状況から、当面は互いに相容れる事はないものと理解するだけです。
片桐との繋がりを切っておかない事は後々役に立つ事になる予定です。

>>158
ジノさん乙ありがとうございます。
ようやくひたすらに落ちまくる章に入りました。
フィオの新しい仲間の登場は次スレ以降となるでしょうが、楽しみにお待ち下さい。

160 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:42:45 ID:lMXGefUw

> B 受ける。 片桐の話は聞き、自分の思うところも伝える。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

僅かな検討の結果、三杉は片桐の言葉に頷く事を決めた。
片桐にも言いたい事、言わなければならない事があるだろう。
同じように、自分も片桐…そして日本サッカー協会に伝えなければならない事がある。

三杉「…判りました。 ただし話すならば少しと言わず、お互いに腹を割って。」

片桐「ふふ、結構な提案だ。 ではそれでいこうか。」

そう言って片桐は2枚あるチケットの一方を三杉に差し出した。
三杉はそれを受け取ると、チケットの表示に目を通してシミジミする…。
エコノミーじゃないシート…万歳、、、と。

2人は連れだってチェックインを済ませ、そのまま搭乗口へと向かった。
到着すると既に搭乗手続きは始まっており、2人は一度も足を止める事なく飛行機へと歩を進める。
パスポートと搭乗チケットを機械に読み込ませ、いよいよ乗り込もうとした時…


161 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:44:08 ID:???

すみません、ageちゃいました。
=============================================

バチィィィィィッ!!

三杉「!?」

三杉は突如カミナリにうたれたような意識を覚えた。
…と同時に、走馬灯の如き映像が一瞬の内に脳裏に描かれる。
ハッキリとしないおぼろげな映像の中には自分の姿もあった。
MFではなくDFを…しかもリベロを努めている自分。

片桐「どうした三杉?」

不意に立ち止った自分に対し、片桐が怪訝そうに問いかけて来た。
この人は自分が今在るような感覚の中には居ないと判る。
何が何だか判らない、貧血等で意識を失う前兆か一瞬考えるが…
意識はハッキリとしており、拳を握ってみると感覚にも実感が十分にある。

…やがてその感覚は消失し、何かが入って来たような後味だけが残った。
そして心なしか全身の筋肉に躍動を感じているのだ。

162 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:45:29 ID:???

片桐「どうした、大丈夫なのか?」

返事が出来なかったせいか、今度は心配そうに駈け寄って来た。
不可思議な感覚と脳裏に流れた映像を思い出しながら、三杉は『大丈夫、少し目眩がしただけです』と答える。
正直に説明するのも面倒であるし、したところで白昼夢を見たという結論で終わるだけであろうから。

片桐「本当か? これからフライトは長くなるし、便を遅らせる方が良いんじゃないか?」

三杉「いえ、本当に大丈夫です。 多分、少し寝不足なだけですよ。」

片桐「ふむ、まあそれなら良いが…とにかく早くシートに座った方が良さそうだ。」

三杉「どうも…すみません。」

※三杉のフィジカルが向上してブロックとクリアが2、競り合いとタックルが1ずつ上がりました。
 さらにダイビングオーバーとダイビングブロックを取得しました。


163 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:46:05 ID:???
リーディングシュタイナー!?

164 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:46:34 ID:???

三杉が得も言われぬ感覚を味わったのと全く同じ時刻……
彼と同様の体験をし、そして自らに起こっている変化を実感する者達が居た。
それも、一人や二人ではなかった。


≪東京・ヒューガー特設グラウンド≫

バシュゥゥゥゥゥッ!!!  ズバァッ!!!

若島津「なっ…!」

反町「あっ……ええっ…?」

沢田「若島津さんが反町さんにゴールを決められた!?」

反町(な、何だ今のは…。 若島津の隙が手に取るように判ったし、
    何より蹴り抜いた時の感覚が、今までとは完全に別物だ…。)

若島津「クソっ…ナイスシュートだ反町! だがもう油断はしないぞ、二度とゴールはやらん!」

反町(お、大口を叩いている若島津が小さく見える…!? どうしちゃったんだよ俺は!?)


165 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:47:53 ID:???

≪同じく東京・ふらの高校寄宿先の旅館≫

松山「うぅっ……クッ……」

後輩1「ど、どうしたんですか、キャプテン? 急に泣き出したりして…」

松山「い、いや…何だか判らないけど白昼夢を見た気がしてな…
    その中の自分が物凄く…物凄〜〜〜く報われてないような気が…」

後輩1(きめぇ…)

後輩2(大丈夫かこの先輩…?)

松山「だ、大丈夫だ! すぐに収まる、収める!」


166 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:48:33 ID:???
たしか原作のワールドユース編ではリベロになってたよね、空気だった気がするんでうろ覚えだったけど

167 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:48:55 ID:???

≪ブラジル・サンパウロ≫

スピィィィィィィィン!

アマラウ「なにぃっ!?」
ドトール「鋭い!!」
マウリシオ「ワオ…!」

ペペ「ナイスクロス、バビントーーン!!!」


バシュゥゥッ!!!    ズバァシャッ!!!

マウリシオ「スゲェーじゃないですか、先輩!」

バビントン「えっ…あっ……」

ストラット「本当だぜ、あんな針穴通すパスを出せるんなら最初から言えよ。」

バビントン「う…うん、ごめん…。
      (そ、そんな事より……会いたい、会いたくて堪らない…
       誰だか判らないけど、あの赤い瞳に……
       …何だこの気持ち? どうしちゃったんだボクは…?)」


168 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:49:29 ID:???
反町は物凄くパワーアップするんじゃw

169 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:49:49 ID:???
反町さんが魔王すぎるw

170 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:49:55 ID:???

≪イタリア・ミラノ 夢の中≫

(三杉「嫌悪を抱いて、敵視して…ぶつかり合うのに時間も手順もいらなかった…
     そうじゃないか? 才能だけでなくパーソナリティーにも感じあった…違うか?」)

ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!! ← ときめきの導火線

ガバァッ! ← 布団から跳ね起きる音

ミハエル「ハァッ! ハァッ! ハァッ…ハァッ………
      …な、なんデスか今の夢は………それに、この………うああぁぁぁ…」

看護婦「ドノヴァンくん、大丈夫ですか? 凄くうなされてるみたいでしたけど…」

ミハエル「の、ノープロブレムです! お休みナさい!」

ガバッ! ← 布団にくるまる音

ミハエル(ボクはノーマル、ボクはノーマル、ボクはノーマル、ボクは……)


171 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:51:20 ID:???
ミハエルはここ以外の全てでアブノーマルだからキツイなwww

172 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:51:49 ID:???

≪再び成田空港≫

片桐「気分はどうだ?」

三杉「大丈夫ですよ、本当にもうなんでも…」

ビジネスクラスのゆったりしたシートに座った三杉は、エコノミーとの差を実感していた。
片桐は本気で心配をしてくれているのか、何度も体調を窺ってくる。
しかし現実に気分は悪くなく、意識もハッキリスッキリとしていた。
さっきの体験が嘘だったのではないかと、自分に問い詰めたいくらいであるが…
脳裏に見えたおぼろな映像はまだ忘れていない。

三杉(本当に…何だったんだ?)

その疑問に答えてくれる物など居る筈もない。
それを知りながらも三杉は何度も問い直すのだった。


173 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:52:34 ID:???
あとは翼がバスケ選手の記憶を取り戻せば完璧だな

174 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:52:49 ID:???

…そうこうしている内に飛行機がゆっくりと動き始めた。
飛び立つために滑走路へと移動を開始したのである。

三杉は窓から建物の方を覗き込んだ。
弥生はまだ空港に居て、こちらを見送ろうとしてくれているだろうか?
そんな感傷を少しだけ胸に抱き、そしてすぐに振り払った。
甘い時間はもう終わったのだ、ちゃんと切り替えよう・・・そう自分に言い聞かせて。

やがて飛行機はゆったりとした移動から、急激な加速を始めた。
もう何度も味わった慣れているGの感覚に晒される。
・・・その瞬間、三杉は再び奇妙な感覚に襲われた。

三杉(グッ・・・?)

先程の入ってくる感覚とは違い、意識が乖離していくような感じ。
胸にかかるGと相成って、胃液が逆流するほどの不快感が三杉を襲う。
そのまま三杉の意識は混濁して行き・・・


ポーン・・・

シートベルト着用のランプが消えた。
高度が必要な所にまで達し、安定航行に入ったサインである。


175 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:53:09 ID:???
戦闘力的には反町よりバビ様のがパワーアップしてるよなw

176 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:53:30 ID:???
モリサキはカラオケの腕前がRX級に上手くなったんだね。
言わなくてもよくわかります

177 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:54:19 ID:???

三杉(・・・・・・あれ、僕は?)

周囲の風景に三杉は戸惑った。
たった今まで自分は片桐と共に搭乗手続きをしていた筈だったのだが・・・。
どう見てもここは機内、エコノミーではなくビジネスのシートの上。
首を横に向けると、隣には片桐が座っている。

三杉(・・・・・・どういう事だ?)

片桐「どうした、やはり気分が優れないか?」

三杉「えっ・・・いや・・・・・・」

片桐「無理をせず少し寝ろ、寝不足と言ってたろう?
    話はその後でも良い、たっぷり14時間は隣席なんだからな。」

三杉「・・・・・・はい。」

混乱する思考の中、三杉が思っていたのは・・・
『寝不足だなんて言ったかな?』という小さな疑問であった。

※三杉のブロックとクリアと競り合いとタックルが1ずつ下がりました。
 ダイビングオーバーとダイビングブロックを失いました。

178 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:55:45 ID:???
でもブロックとクリアは微妙に強化されたままなのね

179 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:55:48 ID:???
ちょw あっさり忘れたw

180 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/06(木) 18:56:31 ID:???
切りが良いので本日はここまでです。
次回も暫く長文が続きますが、宜しくお願い致します。
ちなみに今週末と週明けは、引越しで更新が全く無理だと思うと予告しておきます。
それではー

181 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:56:50 ID:???
ナンデスはモデナでの日々や童帝達との友情の記憶が流れ込んできたりしてないのか

182 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 18:58:10 ID:???
森崎ならメイドブリーダーといいものを見た記憶だろうww

183 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:01:33 ID:???
小田Jr(における小田父)とか、異世界(森崎もそうだが、ピエールあたり)あたりも出てきたら面白いな。
あと色々な意味で銀シュナのシュナイダー。

184 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:02:31 ID:???
いろんな意味で岩見には別世界の記憶が流れ込んできてないことを祈りますw

185 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:03:36 ID:???
彼は聖闘士だからな。危険だ。

186 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:03:44 ID:???
岩見はマズイなwwwww ちょっと前の練習の時のあれも伏線だったのかもな。

187 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:04:00 ID:???
これは誰かが世界の境界をいじったのかな?

188 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:09:38 ID:???
今頃、フランシス以外のフランスメンバーがキャプテン(笑)の変態サディスト少女をハブってたような気がしてんのかなww

189 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:12:57 ID:???
…まて、やばいぞ! フランスから魔王がやってくるぞ!

190 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:15:02 ID:???
別世界の記憶といえば岩見もヤバイが井沢の方がもっとヤバイ気が・・・

191 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:19:54 ID:???
井沢ちゃんは地味だが強いしね
……早苗様が規格外すぎるからアレなんだけど

滝も相当強くなるな。

192 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:20:07 ID:???
井沢はヤバすぎて逆に活用できないんじゃねーかなー。
早苗様とかはさすがにやってこないだろうし。

193 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:23:57 ID:???
岬くんはヘタれ要素のみをインストールされるのか…

194 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:27:32 ID:???
バビがウサミミを思い出してるのと同時刻、森崎は黒髪の女戦士や銀髪のマージ、ついでに良男とお笑い芸人のことを思い出してるのかな

195 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:30:09 ID:???
>>194
翼にその世界の記憶が流れ込んでたら発狂しかねんな、ただでさえ思い悩んでから

196 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:31:01 ID:???
翼は高台から若林邸にフライハイしまくった夢をみているはずw

197 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:34:30 ID:???
アモロの超強化はあるかな?
きれいなリア充アモロになったら爆発しろw
キャプアモさんの方だともっとエラいことになるがww

198 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:35:07 ID:???
翼にバスケ選手の記憶が流れてたとしたら、たぶん全日本のキャプテンは目指してもエースは目指さなくなるねw

199 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 19:46:51 ID:???
城山監督は今頃、別次元の破天荒な自分の記憶が流れ込んできて混乱してるだろうなw

200 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 20:06:51 ID:???
そしてジェンティーレは、パスタ屋開店へ向けて歩み出すのか…………w

201 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 20:12:31 ID:???
>会いたい、会いたくて堪らない…誰だか判らないけど、あの赤い瞳に……
自分としてもまた森崎板でバビンゲコンビの活躍が見れる日が来ることを望んでます・・・

202 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 21:45:51 ID:???
翼にバスケ選手の記憶が流れたらエースを目指すつもりはなくてもエースになってそう。周りが壮絶にヘタレになって

203 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 21:54:26 ID:???
新田は今の自分が一番幸せだと認識するんだろうなぁ

204 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 21:56:18 ID:???
モリブレム新田も幸せだけど、ここの新田には負けるもんなw

205 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 22:06:59 ID:???
ここの新田が本当に幸せになるのはまだ先だと思う。
早く伝説の超ストライカーに目覚めろー!まにあわなくなってもしらんぞー!

206 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 22:52:46 ID:???
幻想郷の住人たちにも別次元の自分の記憶が流れてるのかだろうか?
そうだったら魔理沙、うどんげ、紫は精神崩壊を起こしかねんなw

207 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 23:42:12 ID:???
幻想的なことはアルシオンサイドしか起こらないと思いきや
その時ふしぎなことが起こった!
三杉→忘れた ミハ→思い出したくない
他→強化
ここからがフィオにとっての本当の戦いだ……

全日本は幻想的な奴ら何人追加されたんだw

208 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 23:51:03 ID:???
反町の強化だけは勘弁してください…絶対勝てんわw

209 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 23:52:35 ID:???
おいおい…リーディングシュタイナーが発動したらもう1人恐ろしいFWが日本にいることを忘れてないか…?

210 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 23:53:10 ID:???
ラムカーネがツインバスターライフル使えるようになってくれているかもw

211 :森崎名無しさん:2011/10/06(木) 23:56:15 ID:???
>>209 大前?反町と大前のツートップとか反則そのものじゃねえかwww

212 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 00:32:26 ID:???
うにーん…
リーディングシュタイナーって何じゃろなー、という感じのスレ主ですわんばんこ。

ええと…反響が予想を超え過ぎに思えて怖くなってきましたのでちょっとだけ。
今回の描写は言ってみれば只の演出でしかありません。
三杉が忘れたと同じように他の人間も忘れました。(三杉と同じく気持ち程度パワーアップ分はあったかもです)
それだけご理解下さい。

213 :森崎名無しさん:2011/10/07(金) 00:44:54 ID:???
乙です
そこらへんはみんな分かってると思いますよ

214 :森崎名無しさん:2011/10/07(金) 00:45:23 ID:???
リーディングシュタイナーってのは、まあ「並行世界の自分の記憶を共有できる能力」って説明で大きく間違ってないかと。
この盛り上がりについても、大体の人はわかってやってると思いますよ。
少なくとも私は「そこまで大きく他スレ能力は使えないだろ、常識的に考えて」と思いつつ盛り上がってました。

215 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 00:55:51 ID:???
すすすすみません。
そう言って下さってホッとしました。

あとリーディングシュタイナーのご説明ありがとうございます。
まあそれに近いような事が何かの影響で受動的に起こったとお思い下さい。
それでは改めてお休みなさい。

216 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 18:53:14 ID:???

>>178の続きから
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不可思議な状況において疲労感だけは確かな三杉は、片桐の言葉に甘えて意識を落とす事にした。
再び目覚め、片桐との間に言葉が交わされるその時まで…
暫しの間、世界に何が起こったのかを語る事にしよう。

時間軸はほんの少しだけ遡る。
事件の発端、その中心地はイタリア・トスカーナ州のアレッツォ地方…
フィレンツェの中心から南東に一時間ほど離れたこの場所で起こった。


蓮子「あそこが世界の中心かぁ……本当かねえ?」

秘封倶楽部の中心人物の一人、宇佐美蓮子は言葉に疑問の色を隠さず呟いた。
うん、いや、私の事なんだけどね。
手をつなぎ隣で歩いているメリーと顔を見合わせ、同じタイミングで首を傾げる。

城壁に囲まれた小さな田舎町のアレッツォ。
まあトスカーナ州の町の一つらしく、ルネッサンスを色濃く残した場所なんだけど…
間もなく私達が到着するのはそんな田舎町を更に外へ飛び出した、文字通り何にもない盆地。
周囲が山地に囲まれているせいか、所々に大きな岩が転がっていたりするくらい。

この丑三つ刻、人工の灯りなんて勿論ないけれど、上を見上げれば広大な星空が存在している。
星の明りがこれほど明るいとは、この私もちぃとばかり驚いた。


217 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 18:54:17 ID:???

蓮子「ねえナム、本当にこんな所で大丈夫なの?」

ナムリス「ええ、モナリザが示す場所はあそこで間違いありません。」

今回の秘封倶楽部活動の発起人であるナムリス・ユブンタイ、通称ナムが普段通りの冷静さで答えた。
そう、全てはこのナムの提案だった。
夏休みの欧州旅行、その2つの目的…まあメリーの里帰りに便乗して出てきた提案だったけれど。

メリーが里帰りの予定を話した時に、ナムが急にメリーのお父さんに会いたいと言いだしたんだ。
何のつもりなのか、もしや娘さんを僕に下さいとか言いだすつもりなのかと…
私はちょっとばかしキツイ口調でナムに問い質したんだけれど。
どうやらメリーのお父さんは昔、世界的に有名なサッカー選手だったみたい。
アリー・ハーン? だっけ? オランダ代表でWカップで準優勝した時のメンバーらしい…
…と言うかナムがサッカーに興味があるなんて全然知らなかった件。
おっとっと、話が本題とずれ過ぎたかな。


218 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 18:56:13 ID:???

もう一つの目的は純粋に秘封倶楽部の活動に関する事。
ナムが以前言っていた、世界のカードと太陰大極図の類似性についてのプレゼンから始まった。

世界のカードとは、マルセイユタロットの最後のカード“世界”の事を言う。
そのカードには四隅の象徴の中に“楕円”があり、その更に内側で両極のある棒を両手にした女性が、
軽やかに踊っている…と言う、『何故これが“世界”なのか?』と思うしかない絵が描かれている。
ナム曰く、“世界”の楕円はウロボロス(世界の卵)、女性は両性具有者。
まあ胸は丸に点で乳房には見えず、陰部は布で隠されているから、そう言われてみれば女性とは断言できない。
(参考:ttp://web-box.jp/dazake/monagazou/world.jpg)

それに対して太陰大極図は中心に大極、その周囲は大陽と大陰を示す両儀が回転し、四隅には根象徴的な四象。
(参考:ttp://web-box.jp/dazake/monagazou/sisyou.jpg)


219 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 18:57:40 ID:???

両者確かに似ていると言えなくもないが、話としてはやや強引かなと私は思った。
しかしナムが凄かったのはここから・・・彼はこの二つの他にも類する例を沢山挙げて来たのだ。
新約聖書ヨハネ黙示録四章七節“黙示録の十字”、“四神相応図”、“四天王”、四大州・・・
中央に相反する陽と陰があり、四隅に根源的な象徴が置かれるこの構図は確かに世界中にあった。
そこには東洋も西洋もなく、世界や理を表す物が描かれる場合は全て、
相反する物の回転・循環・律動と、周囲に配置された四つの根源で示されていたのだった。

遠く離れた東洋と西洋において全く同種の物が語り継がれている場合、
そこに何らかの真理が隠されているのではないかと、以前からもナムは述べており・・・
世界の中心、太極には、メリーが夢の中で辿り着いた境界の向こうが在るとの推察を主張したのだ。

そして、『・・・で、具体的に太極の場所は何処なのか?』・・・という私達の当然のツッコミに対し、
待っていたとばかりにナムが持ち出してきたのがモナリザだった。


220 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 18:59:04 ID:???

蓮子「メリー、大丈夫?」

メリー「うん・・・・・・平気。」

口数の少ない相方が心配になり、私は問い掛けてみた。
その返事は、およそいつものメリーのそれと同じとは思えなかった。
目的地に近付くうちに、この相方の緊張が高まっているような気はしていたが・・・
今の返事でそれは間違いではない事が明らかになった。

蓮子(メリーの目には、既に何かが視えているのかも知れない・・・
    それこそ世界の中心、それを隔てる境界が。)

・・・だとしたら、なんと言う巨大な境界なのだろうか?
私達4人はとてつもない所に来てしまったのかも知れないと、今更ながらに私も寒気を覚える。

ナムリス「アルシオン、キミは何か感じる物はあるかい?」

アルシオン「いや・・・。」

私が不安感を覚え始めた所に、出来すぎたようなタイミングでナムは問い掛けた。
その問い掛けに無愛想に答えたのはアルシオンくん。
以前、ナムが私に解析を頼んだスポーツテストのビデオ・・・そのビデオに写っていた人物が彼である。
ナムの紹介で出会って間もないせいか、アルシオンくんの事はまだよく判らない。
判っているのは、彼が尋常ではなく深い目をしている事と・・・
私の持つ物理知識を総動員しても解析できない程の運動能力を持つ“瞬間がある”という事だけ。


221 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 19:00:08 ID:???

蓮子(ナム曰く、彼が大陽でメリーが大陰らしいけど・・・)

ナムリス「さあアレッツォの四つの景色を組み合わせたモナリザの背景・・・その中心も間もなくですね。」

メリー「・・・・・・」

蓮子(男性を描いた左半面、女性を描いた右半面、そして下地に描かれたキリスト・・・
    モナリザが“世界”を、その中心地を示しているってのは世迷言じゃなかったって事か。)

こうして私達はその場所へと辿り着いた。
太極へ至る境界が存在する地に。


222 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 19:02:11 ID:???

蓮子「メリー・・・・・・貴女、視えているの?」

メリー「・・・うん。」

私ことマエリベリー・ハーンは、心配そうに聞いてきた蓮子にそう答えた。
正直に言うと、私にはさっきからずっと視えていたのだ・・・この巨大すぎる境界、その光景が。

ナムリス「ふむ・・・残念ながらボクには何も見えません。 アルシオン、キミはどうです?」

アルシオン「何も。」

ナムリス「はい。 ・・・一応聞きますけれど、蓮子先輩は?」

蓮子「なんも見えないわよ。」

ナムリス「ですよねー。 ・・・メリー先輩、宜しければ何が見えるのか教えて頂けませんか?」

どうやら私以外の誰にもこの光景が視えないらしかった。
蓮台野の時は蓮子にもナムにも見えたのに。
仕方なく、私は蓮子たちに自分が視えている物を伝える事にした。


223 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 19:03:29 ID:???

メリー「水。  そう、湖・・・。」

蓮子「!」

ナムリス「湖が見えると・・・!」

メリー「正確には・・・今私達が居る、この場所が湖の中なのよ。」

そう告げて、私は空を見上げた。
そこに視えていたのは星空なんかではない。
水面の上は霧に包まれた風景、そして畔に建っているのは・・・
・・・見覚えがある。 血の様な紅、大きさに比べて少なすぎる窓・・・。
間違えようが無い・・・夢の中で見たのと同じ、お茶を御馳走になったあの洋館だ。

ナムリス「湖の中・・・! 描かれていた水平線に、輪郭が示す波紋!
      モナリザが水面下を描いた物だという仮説にピッタリ一致しました!」

興奮するナムの心の震えが、今の私には感じ取れた。
異様な程に神経が研ぎ澄まされているのが自分でも判る。
そして・・・言いようの無い不安が同時に溢れ出していた。
取り返しのつかない事になってしまうような・・・私を彩る世界の全てが失われてしまうような・・・。
逃げ出したい気持ちとは裏腹に、足は一歩も動かなかった。
そして両手は何かに誘(いざな)われるかの様に空へ・・・洋館へと向けて伸ばされた。

・・・稲妻にうたれた様な衝撃を感じ、私はそこで意識を失った。
最後に私の頭にあったのは『蓮子が無事でありますように・・・』という願いだった。


224 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 19:05:51 ID:???
一旦ここまでです。
出来れば今日のうちに、次の区切りまで更新したいですが・・・
無理だった場合、次回更新は12日以降となります。

225 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:40:58 ID:???

≪極めて近く限りなく遠い世界・紅魔館≫

妖怪の山の麓に位置する、昼間になると霧に包まれる湖。
通称霧の湖の畔に建っている、赤い色調を持つ紅魔館。
大図書館や地下室、時計台などを館内に持つこの屋敷には悪魔が棲んでいる。

その悪魔とは、女主人・・・ツェペシュの末裔を名乗り、500年以上の時を生きていると言われ・・・
この世界で最高峰に位置される才能・技能を有するカリスマの具現、レミリア・スカーレット。

そのレミリアは今この瞬間、血が沸騰しそうな程の怒りに駆られたところだった。
肩書きの大仰さからは想像できない程に幼く可愛らしいその外見を震わせ・・・

レミリア「・・・!!」


シャキンッ!!

遂に怒りに堪えられなくなったのか、力を込めて右腕で手刀を振るわせた。
何もない空間に向けて払われた手刀は、鋭い風圧を伴ない・・・
宙を文字通り斬り裂いたかのような錯覚を覚えさせる程であった。


226 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:42:07 ID:???

ピキッ・・・・

・・・否、空間は切り裂かれていた。
・・・・・・・・・様に見えた。

レミリア「この悪戯は貴女の仕業? 答えなさい、スキマ・・・!」

焼けるような視線でレミリアが睨みつけた空間は、徐々にその裂け目を広げて行き・・・
パクリと開いた裂け目、無数の目玉と漆黒の中から、人の形をした膨大なエネルギーが姿を現した。
スキマ妖怪という通称で知られる八雲紫である。

紫「誓って言うわ、今ここに居る私がやったのではない。」

レミリア「貴女以外の誰にこんな事が出来る!? しかも都合良く私の私室にやってきておいて!!」

紫「私はこの異変を元に戻すために来ただけよ。 トリガーとなった貴女を媒体にしてね。」

レミリア「人の能力を勝手に2度も使わせるとでも!?」

いきり立ったレミリアが、もはや我慢ならぬという勢いで紫に飛び掛ろうとした時・・・
レミリアは信じられぬ光景を目にして、その動きを抑えた。

紫「お願いします・・・協力して下さい。」

レミリア(スキマが・・・! この大妖が私に頼み乞うているですって!?)


227 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:43:18 ID:???

その万能無敵な能力も然ることながら、何手も先を見通す頭脳を持ち・・・
常に冷静に微笑を浮かべる『胡散臭い』という言葉の代名詞、八雲紫。
その紫が神妙な顔で誰かにお願いを乞うというこの光景は、レミリアならずとも誰も見た事が無い物だった。
これを見てしまったレミリアは、内包していた怒りを興味へと変換する事にした。
・・・膨大な精神力を必要とする作業ではあったが。

レミリア「判った、協力する事にするわ。 ただし全て説明しなさい。」

紫「感謝するわ。」

端的に礼を告げ、紫はレミリアに手をかざす。
レミリアの持つ『運命を操る程度の能力』・・・今しがた操られた運命を逆流させる作業に入った。

紫「・・・・・・」

レミリア「・・・やはり解せないわね。 対象が私である事を抜きにしても、
      貴女以外にこんな事を出来る妖怪が存在するとは思えないわ。」

紫「・・・レミリア。 貴女は普段、自らの持つ『運命を操る程度の能力』を自分の中に留めている。
   貴女の能力はノルマル・オープンだから・・・そうしなければ近付く者全てが変わってしまう。」

レミリア「・・・・・・」


228 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:44:27 ID:???

紫「・・・貴女が最後にその能力を使ったのは、この館のメイド長に対して。
   倫敦の殺人鬼、銀のナイフを操るヴァンパイアハンター、時間を止める吸血鬼・・・
   貴女は多世界に存在するメイド長の運命を一つにした。 ・・・それが貴女の能力の本質。」

レミリア「そんな事はお前に言われるまでもない、結論を話せ。」

紫「慌てないで。 確かに私の『境界を操る程度の能力』なら、貴女の能力のON-OFFを操る事くらい出来る。
   ・・・けれど私は、この大切な幻想郷を揺るがすような異変を起こす気は毛頭ないわ。」

レミリア「・・・・・・チッ!」

紫「私ではない・・・。 けれど、それを行ったのは私と同じ能力を持つ者よ。」

レミリア「それは誰だ! 何処に居る!?」

紫「多世界に存在する私ではない私・・・その一人よ。
   何処に居るかは探しているけれど、どうしても見つける事が出来ないの。
   強力な結界を張ったか・・・それともこの時間軸から消失したか・・・。」

レミリア「ぬぬぬ・・・じゃあ私は誰を八つ裂きにすればいいの!?」


229 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:45:29 ID:???

紫「・・・あの子を唆(そその)した人間。 あの瞬間、あの子の側に感じた気配は3人。
   その人間の姿も見つける事がまだ出来ていないわ。
   けれど必ず見つけ出す・・・そして私自身で借りを返すわ。」

レミリア「・・・フンッ。」

それから暫しの間、紫はレミリアに手を伸ばし続けていたが・・・今、ようやく下ろした。

紫「・・・終わったわ。」

レミリア「・・・全て元通りなの?」

紫「いいえ、少しだけ残滓が残ってしまった・・・量子力学の壁の影響ね。
   同様に、元々の効果も完全では無かったようよ?
   あの世界の中で強い想いを持った存在と、同じかそれ以上に強い想いを持った多世界の一人が、
   互いに惹かれ合って混ざっただけみたい。 あのメイド長のようにチャンポンではないわ。
   もしも完全に戻すには、貴女をあの世界に連れて行かなければならない・・・」

レミリア「冗談じゃないわ、私の腰はそこまで軽くないの。 今日だって特別なんだからね。」

紫「分かってるわ、これ以上貴女の手を煩わせるつもりはないから。 でも・・・。」

レミリア「なによ。」

紫「・・・いいえ、それじゃまた・・・。」


230 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:46:51 ID:???

レミリアの質問に答える事なく、紫はスッと紅魔館から消え去っていた。
レミリアは一瞬だけスキマが開いた空間を暫し睨んでいたが・・・
やがて欠伸をし、天蓋ベッドへと身体を横たえた。




『一度生まれてしまった引力は、微弱ながらも消えずに残ったまま・・・
 奇跡でも起きない限り有り得ない話だけど、再び運命が混ざる可能性はゼロじゃない。
 それにあの子と・・・側に居た筈の3人は、間違いなく一つになってしまった儘・・・。
 笑えないわね、本当にあの娘がもう一人の八雲紫になってしまっただなんて・・・』


スキマの中で紫は独り・・・思考を弄んでいた。
彼女にしては珍しく、心に悲しみと悔恨を抱きながら・・・


231 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:52:14 ID:???
本日の更新はここまでです。
次回は再び三杉達の世界に戻り、向こうの世界の人はあと10スレくらいは出てこないと思います。


『予告』
頬に涙を濡らし、嗚咽するアルシオン。
あの瞬間に彼が見た物は・・・?
そして覚醒するスターバースト。
星をも砕きかねない異形の力を身につけてしまったアルシオン。
もはや彼を止める力を持つ者は誰も居ない。

ってな感じでお楽しみに〜さよなら〜

232 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/07(金) 20:57:06 ID:???
追記

色々と俺設定+矛盾点も多々かと思います。
ついでに幻想キャラの言動も私は掴めておらず、イメージと異なる彼女らを書いてしまったかも知れません。
不快に思った方がいらっしゃいましたら、ここでお詫び申し上げます。

233 :森崎名無しさん:2011/10/07(金) 21:15:16 ID:???
カンピオーネ戦は人類の知るサッカーになるのだろうか…w

234 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/08(土) 15:51:55 ID:???
>>223
アルシオンはこれまでシュナイダー、ピエールなど各国のトップエースクラスでした。
けれど今回の事で頭一つ抜けた存在になったという話です。
人類レベルなのは間違いないのでご安心下さい(笑)

他のメンバーはパルマ戦並みのレベル(才)に上がって再び相見える形になります。


12日まで更新は出来ませんが質問なんかあれば受け付けますよー

235 :森崎名無しさん:2011/10/08(土) 21:43:47 ID:???
乙でしたー

236 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 19:56:21 ID:???

>>285 乙感謝です、どもー。
=============================================

≪イタリア・アレッツォ地方(?)≫

その身に稲妻を受けたかのような衝撃、目の前に浮かんでは消えるイメージ。
神秘的な感覚の全てが消失し、地に足が着いている実感を取り戻すまで…
どれほど永い時間が過ぎていったのか、彼には判らなかった。
物理的な時間量としては数秒程度であったが、体感では1週間にも1ヶ月にも感じられたからだ。
世界中を見れば彼と同じような体験をした人間は何人か居たわけだが、その体感濃度は彼の方が濃かった。
境界との距離が近かったせいか、それとも鍵となる人物の側に居たせいかは判らない。

ナムリス(ここは……さっきと変らぬ世界の中心か。
      どうやら計画通りには行かなかったのだな……しかし。)

周囲の風景を視認し、ナムリスは自分の居る場所が先程と変わっていない事を悟った。
自らが夢見た境界の向こう側…“ゲンソーキョー”に行けなかった事にナムリスは軽く落胆する。
しかしそれに準ずる大きな財産を得た事を、彼はちゃんと理解していた。


237 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 19:57:36 ID:???

ナムリス(腐海に浸食された世界、神聖土鬼帝国、世界を焼き払った巨人…
      シュワの墓所と教団、その技術… そして。)

ナムリスは身体に力を込め、自らの肉体をまじまじと見返した。
見掛けは変わっていないが、その中身は自分の知るソレとは明らかに別物。
パワー、スピード、耐久力の全てが規格外となっている実感があった。
今ならばオルミーガと殴り合いをしてもそうそう負ける事はないのでは、と思える程に。

ナムリス(なるほど、これがヒドラの肉体という物か……。
      この記憶……別のオレも、オレらしく狂っていたな。
      フフ、いいじゃないか。 化け物の肉体と墓主の知識…悪くない結果だ。)

得た物をひとしきり確認して満足すると、続いてナムリスは他の者がどうなったかに気を向けた。
倒れて気を失っている少女と蒼白な顔で天を仰ぐ少年の2人だけ…
前者は宇佐美蓮子、後者はアルシオンであった。
注意深く周囲を見回したが、マエリベリー・ハーンの姿は何処にも見当たらない。

238 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 19:58:46 ID:???

ナムリス「メリー先輩…? 何処に居るんです、メリー先輩!?」

蓮子とアルシオンの様子も気にかかったが、彼は先ず居なくなった人間の名を呼んでいた。
マエリベリーは彼にとって、失いたくない掛け替えの無い人物だからである。
ゲンソーキョーと現世を繋ぐ最も重要な鍵、マエリベリー・ハーン。

ナムリス「(返事が無い、気配も無い…クソっ!) 蓮子先輩!! 起きて下さい!」

蓮子「う、あ……な、ナム…? ハッ)メリーは!? メリーは何処!?」

ナムリス「それが何処にも姿が見えないんです!」

蓮子「メリー…! メリーが………メリーが行っちゃった…」 ボロボロ

力無く大粒の涙を溢し出す蓮子。
困ったナムリスは要領を得ぬまま、必死にメリーの事を蓮子から聞きだしたところ…
蓮子は気を失う直前にメリーの言葉を聞いたのだと言った。
自分の無事を祈る言葉が、段々と消え入るのを蓮子は知覚していたらしい。
それが永遠の別れの言葉である予感…いや、確信を蓮子はその時に感じたという事である。


239 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 20:00:08 ID:???

ナムリス(なんて事だ…! 理論が証明されても、鍵を失ったら意味が無い!
      ここからっ! オレの夢はまだここからだと言うのにっ…!!)

蓮子「ナム…ナムゥ……メリーを探してよぉ………ヒック…
    あたしも探すから…一生かけて探すから……力を貸してよぉ…」

ナムリス「当たり前だ!」

蓮子「本当…?」

ナムリス「(メリー先輩…いや、マエリベリーはオレが必ず見つけ出す…)
      蓮子先輩、逆にオレの方こそ貴女の力を貸して貰いますよ!」

蓮子「う、うえぇぇ……」

泣きじゃくる蓮子と猛るナムリス。
両者は方向性は正反対だが、メリーが消えた喪失感を共有出来ていた。
蓮子は自分の持つ唯一無比の能力をどうにか利用して…
ナムリスは既に持つ財力と、新たに得た能力を利用して、メリーを探しだす事を誓い合った。


240 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 20:01:37 ID:???

……この時、世界では彼らと同様の体験をした者が、次々に記憶と能力を失っていた。
次元の壁の向こう側で八雲紫が『運命を操る程度の能力』を反転させたからである。
しかしナムリス(達)だけはそれらを失う事は無かった。
メリーの最後の祈りは境界を阻つ結界となって、彼らの身を覆っていたからである。
その事をナムリスと蓮子が知る由も無かったが・・・。


一方、少し離れた場所で天を仰いでいたアルシオン…
彼の耳には何も・・・傍で行われた2人の騒ぎすら入ってこなかった。
まるで世界が隔離されているかのように、アルシオンは自意識の中に閉じこもっていた。
『運命を操る程度の能力』によって彼の中に入ってきたモノの、余りの大きさのせいであろう。


241 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 20:04:15 ID:???

もう一つの世界でのアルシオンは、どうやら今の彼よりも幾分か年上のようだった。
しかしそれでもアルシオンと同じようにサッカーを愛し、同じようにネズミのアニメーションを愛していた。

アルシオン「オレは…」

そこでの彼は順風満々の少年〜青年時代を過ごしていた。
彼のサッカーの上手さは街の内外に知られ、国内最大のクラブチームがスカウトに来るほど…
地元、国内、世界とそのステージを順調に登っていったが、躓く事は皆無。
彼は若くして世界に認められ、フランスのビッグクラブに入団…その才能は国境を越える事に成功したのだ。
また結婚も早く、苦しい時は妻が支えてくれていた。

アルシオンは今の今まで自分が不幸だなどと思った事はなかった。
しかし、もう一人の自分の姿は余りに眩しく映るほど幸福であった…あの時までは。

クロアチアの独立、突如始まった戦争。
アルシオンが先日ラジオで耳にして情報を求めた内戦は、もう一人の自分も体験していた。
それまで隣人だった人間同士が、その日を境に殺し合いを始めたのである。
フランスで故郷の惨状に絶望する彼の気持ちが、アルシオンにも実感として入り込んで来ていた。
続いて、上から押し潰してくる様なスポーツ制裁が彼(ら)の身に降って湧いた…。
サッカーをする自由を・・・権利を踏み躙られ、国外退去を強いられながらも空港に閉じ込められていた。
誇りと夢と希望をいっぺんに奪われ、苦しみに地に臥す彼。
アルシオンの中に入り込んできたのはそこまでである。


242 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 20:05:15 ID:???

アルシオン「オレは・・・」

もう一度彼は同じように呟いた。
その顔を注意深く見れば、頬に薄く涙が流れているのが判ったであろう。
ジョアンと旅を始めてからの9年間、どんな時であっても彼が涙を流す事はなかったのに。

アルシオン「父さん、母さん・・・。」

失われた記憶・・・思い出せなかった顔。
入ってきたイメージの中に、今まで懐かしいと感じる事も出来なかった両親の姿があった。
それは当然記憶にない顔だったが…しかし自分の両親だと一瞬で理解する事ができた。
何となくしか感じられなかった心の欠乏が埋まり・・・同時に失くしていた本来の記憶も戻った。

楽しみにしていた試合・・・レッドスターvs地元ラドニツキ・ニシュ。
その試合中に突然起こった乱闘。
自分を連れて出口へと急ぐ両親・・・しかし父は誰かに肩を掴まれ、倒されて殴られていた。
何度も何度も殴られ、棒で叩かれ、声を発する事も微動だにする事も無くなってしまった。
絶叫する母と自分。
その瞬間にショックで気を失った事まで明確に思い出せた。


243 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 20:06:18 ID:???

アルシオン「うっ・・・クッ・・・・・・ウアアアァァァァァッ!!!!」

絶叫と共にアルシオンは地に臥した。
四つん這いになって、何度も何度も拳を地面に叩きつける。
涙と鼻水が混ざった液体を土の上にボタボタ垂らし、彼は泣き叫ぶ。

アルシオン「これが人か! これが世界か・・・!」

幸せであると信じ続けた9年間は、幸せでも何でもなかった。
それを壊した煮えくり返るような不幸の後に残った、砂粒程の希望でしかなかった。
そしてもう一つの世界に見た幸せも、勝手な人間達の起こした争いによって叩き壊されていた。
それは今この瞬間も、故郷の地では人が殺されていると言う事実も伝えていた。

これらを一度に受け止めきれる器をアルシオンは持っていなかった。
ジョアンと歩いた夜の道だけが『世界』であったアルシオンには、余りに大きすぎる体験だった。
絶望と一口に言ってしまうのも生温い絶望が・・・アルシオンの感情を掻き毟(むし)り、血だらけにした。


244 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 20:07:31 ID:???

アルシオン「こんな物が世界と言うならば・・・!!!」

その結果、アルシオンの中で何かが弾け飛んだ。


         アルシオン「砕 け 散 れ ぇ っ ! !」


アルシオンは側にあった巨大岩を蹴り飛ばしていた。
普通の人間ならば脳がリミッターをかけ、“自分の足が砕け散らないように”力をセーブする筈だが・・・
今のアルシオンには、そんなブレーキがかかる事はなかった。
そして次の瞬間・・・


   B a k k o o o o o o o o o o o o o o m ! !


巨大岩が粉々になって飛散する光景が描かれたのだった。
アルシオンの絶叫と巨大岩の破壊音は、暫しのあいだ夜のアレッツォの空に響き続けた。
その夜空には、夏の間は姿を消している筈の星・・・Alcyoneが強く悲しく光っていたのだった。


245 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/12(水) 20:09:50 ID:???
今日はこれだけです。
次回(早ければ明日)は三杉の視点に戻って話が再開します。
それでは退屈な幕間が続いておりますが、次回もまた宜しくお願い致します。

246 :森崎名無しさん:2011/10/12(水) 20:10:52 ID:???
ラ・オツデシタ

247 :森崎名無しさん:2011/10/12(水) 20:35:57 ID:???
ラ・オツデシター!

248 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/13(木) 16:58:54 ID:???

>>246-247 ラ・オツカンシャですらー
=============================================

ナムリス(なんとまあ…星をも砕きそうな蹴りだ。)

大岩が砕け散る様は当然ナムリスの目にも入っていた。
ヒドラの肉体と呼ばれる物を得た彼でも、この光景には驚愕を顕わにしていた。
巨大な岩を一蹴りで砕くのは、どうやら今の彼を以ってしても難しいと見える。

アルシオンは今の一撃を振り抜いた後、ヨロヨロとバランスを崩し始めた。
ナムリスは慌ててアルシオンに駈け寄り、その身体を支えた。

ナムリス「アルシオン、そんなフラフラで大丈夫か?」

アルシオン「うるさい…」 ゼェ…ゼェ…

ナムリス「(ふむ…今は気を荒だてさせてはマズイのだろうな…。)
      判った、取り敢えず座って息を落ち着かせろ。」

息を荒く答えるアルシオンの態度には、明らかに拒絶の意が見られた。
先程の体験の中で相当の物を見てしまったのだと予想はつくが、具体的には何も判らない。
個人的な理由からアルシオンの事を失いたくないナムリスは、
今の所は何も言わず、彼を岩畳に座らせ息を落ち着かせる事にした。


249 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/13(木) 17:01:49 ID:???

ナムリス(さて、これからどうする…。 マエリベリーを探すのは当然…これは数と時間を使うしかあるまい。 
      …となると、オレの身体は暫くはアルシオンと共に在るべきだろうな…。
      懸念は2つ……ミラルパと青き衣の奴の存在。 奴らがオレと同じように、
      あの世界の知識と記憶を得ていたとしたら…きっと面倒な事になるからな。)

同じように岩畳に腰を掛け、ナムリスは2人の人物の顔を脳裏に思い浮かべた。
入って来た記憶にある世界で自身の弟であった、超常の力を持つ皇弟ミラルパと・・・
そして弟が恐れた存在…土鬼の土着宗教にて『世界を救う救世主』とされた青き衣の者。
後者については伝承の類に過ぎない筈だったが、その具現と思しき女を向こうのナムリスは見ている。
いずれの人物も、向こうのナムリスにとっては忌々しく邪魔な存在であった。

ナムリス「どうやら向こうのオレは歓迎していたようだが・・・
      こちらの世界では決して遭いたくないところだな。」

そう呟いて夜空を見上げたナムリス・ユブンタイ。
目的の知れぬ狂気を宿した目は、今だけは星々の美しさの中を泳いでいた。

…同じ時間、遥か遠く離れた地において、ナムリスと同じ星を見ている少年が居た。
砂の海が広がる大地と、星の海が瞬く空。
この両者の境界の少し上を、大きな屋敷のベランダから見つめながら…少年は呟いた。

???「宇宙の心……? 泣き叫ぶような声が聞こえる気がする…」


250 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/13(木) 17:02:52 ID:???

≪ロシア大陸・上空≫

三杉「…ん………」 パシュパシュ

小さく目を瞬かせ、三杉は目を覚ました。
暗い天井、ややゆったりとしたシート。
『ゴォォォォ…』と唸りを上げるエンジン音も遠くから聞こえてくる。

片桐「起きたのか?」

三杉「片桐さん……ああ、そうか…」

隣から声をかけてきたサングラスの男を見て、三杉はシッカリと現状を把握した。
今はイタリアへと戻るフライトのさなか…
話がしたいと言う事で、片桐の隣席(ビジネス)の誘いを受けて自分は此処に居る。

三杉「どれくらい眠っていましたか…?」

片桐「もうすぐ6時間って所だな。 それで体調はどうだ?」


251 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/13(木) 17:03:53 ID:???

これを聞いた三杉は改めて頭を整理してみた。
搭乗手続きを終えてからシートに座るまでの間の記憶・意識はやはり思いだせない。
心配した片桐の奨めで暫くのあいだ眠っていたが…
まるでその部分だけがスッポリと記憶か抜け落ちたような状況は変わらないようだ。
しかし頭はスッキリしており、体調にもおよそ悪い感じは思い当たらないため、三杉はこう答えた。

三杉「大丈夫ですよ、お陰様でゆっくり休めました。」

片桐「それなら良い。」

安堵の溜息をつき、片桐はアテンダントを呼んでアイスティーを2つ注文する。
冷たい飲み物を飲みながら、約束したように話をしようという事であろう。

三杉(ふむ…まあ頭は十分スッキリしているから問題ないかな。
    先ずは片桐さんの話を先に聞こうか、それとも空気を読んで僕の方から話を振るか?)


252 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/13(木) 17:04:58 ID:???

A 片桐さんが話し始めるのを待つかな。
B ここは空気を読んで雑談を仕掛けよう…片桐さんって兄弟とか居ないのかな?
C ここは空気を読んで雑談を仕掛けよう…そう言えば片桐さんって何でサッカー協会に入ったんだろ?
D いやあ、最初からズバッと自分の思想を語りかけよう。
E そ の 他(聞きたい事、言いたい事があれば)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


253 :森崎名無しさん:2011/10/13(木) 17:20:26 ID:5W5GvHuk
未定age

254 :森崎名無しさん:2011/10/13(木) 17:20:29 ID:BujX1tHs
A
オワイランはカトル枠か?
後は五飛とトロワか…誰になるかな

255 :森崎名無しさん:2011/10/13(木) 17:23:47 ID:iPs7Jg0+
C

256 :森崎名無しさん:2011/10/13(木) 17:26:57 ID:DFLRR1R2
A

257 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/13(木) 19:50:26 ID:???
A決まった所で短いですが本日は終了です。
全然時間が取れない無理でしたー。
暫くこんな感じで低調な更新が続きそうです。

258 :森崎名無しさん:2011/10/13(木) 20:12:17 ID:???
乙でしたー。
皇兄△…!



259 :森崎名無しさん:2011/10/13(木) 21:26:37 ID:???
乙でした。
もしオワイランがカトルなら守備陣の統率能力が凄そうだ。
マグアナック隊含めてのサンドロックだしw

260 :森崎名無しさん:2011/10/13(木) 21:31:34 ID:???
カトル=砂漠の王子オワイランは自分も思いついたw

261 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/14(金) 19:39:10 ID:???

>>254>>260
いやあ、どうやらバレ杉でしたね。
普通にお察しの通りです。
補足するとナウシカ(コミック)の中盤までのボス役、皇弟ミラルパとも運命を共通してます。
善から狂悪に変わり得る人物という点が近いなと思えましたので。
オワイランには元々のキャラ背景がある為、カトル枠にするのは迷いましたが・・・
まあスレ主のイタズラと勝手に考えて断行しました。
最初はカトル枠の完全オリキャラを考えていたのですけどね。

>>258
乙感謝です。
そして・・・おお、ネタ元を知る方でしたか。
まあこんな感じで貴重な動く悪役代表をやって頂いてます。
試合などで自然とキャラが深まり動き出す三杉サイドと違い、
アルシオンサイドは強引に動かして、彼らの闘う意志や葛藤を与えなければいけませんので・・・

>>259
乙感謝です。
カトル的な部分がサッカーで反映されるかどうかは検討中です。
ラムカーネはZEROシステムと絡め、それらしくやっていますけれどね。


262 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/14(金) 19:40:35 ID:???

> A 片桐さんが話し始めるのを待つかな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(・・・まあ、僕の考えている事をぶつけるのは後にするべきだろうな。
    そして目的から外れた話を先にするのも筋じゃない。
    片桐さんは僕を隣に座らせる為にビジネスシート1席分の予算を使っているのだろうから・・・)

自分の都合と片桐の事情を考え、三杉は先に話題を出す役割を片桐に譲る事にした。
やがてアテンダントが紙コップにアイスティーを注いで持ってきて、片桐と三杉に手渡す。
それを受け取ると、まずは一口・・・冷たい液体が喉を潤し、唇を滑らかにしてくれた。

片桐「さて、三杉・・・」

三杉(きた・・・)

話を始める潤滑剤としてはこれで十分とばかりに片桐が口を開いた。
三杉は返事の代わりに首を少し横に傾け、片桐の方を窺って見せる。
『先ずは貴方の話を黙って聞きます』という意思を投げかけたのだ。
それを確認すると、片桐は改めて言葉を紡ぎ始めた。


263 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/14(金) 19:41:36 ID:???

先着で
 ★片桐の言葉→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 これからフィオレンティーナにJカップ出場の要請に向かうところだが・・・
《ハート》 改めて、日本代表としてWトーナメントに出てほしい。
《スペード、クラブ》 一体何故イタリアのクラブチームに所属しているのか?
《クラブA》 余計なお世話かも知れないが、身を固めるにはまだ早すぎると思うぞ。
《JOKER》 パルマ戦を観ていて思った事がある。


264 :森崎名無しさん:2011/10/14(金) 19:43:31 ID:???
 ★片桐の言葉→ スペード9


265 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/14(金) 20:10:12 ID:???

> 片桐の言葉→ スペード9
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

片桐「お前は一体何故イタリアのクラブチームに所属しているんだ?」

三杉「何故・・・と言うと?」

片桐「うむ。 いや、正直に言えばお前への疑問と言うよりは、中山への疑問なのだがな。」

三杉「・・・・・・。」

片桐「お前はフランス国際Jrユースで派手に活躍し、大きな疾患がある事も世界中に周知した。
    ハンデを負った身でありながら、世界最高峰の猛者を相手に互角以上の勝負をしてみせた訳だ。
    その才能を欲しがるチームが在っても別におかしくない。
    手術費を援助する価値を見出されたとしても、俺は十分に納得出来る。
    ・・・だが中山についてはそうはいかん。
    何故イタリアのクラブチームがあいつの存在と才能を知り得た?」

三杉(なるほど、そう言う事か・・・)

三杉は片桐の疑問が意図する所を理解した。
言ってみれば疑問と言うよりも疑惑である。
イタリアのクラブチームと三杉、そして新田については、一応繋がる糸は無くもない・・・
だが中山についてはフランス国際に出場しておらず、完全無欠の無名選手である。

266 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/14(金) 20:12:20 ID:???

イタリアのフィオレンティーナという古豪のチーム、そのフロントが中山を知る術は無かった筈なのだ。
その中山がどうしてフィオレンティーナに所属し、しかもチームの中心として活躍出来たのか?
これは片桐が不思議に思うのも無理はない話と言えた。

三杉(ふむ・・・どう答えるかな?)


A ストレートにジョアンの事を告げる。
B 『分からない』とシラを切る。
C 『自分が推薦した』と言ってみる。
D 『・・・・・・』黙っている。
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


267 :森崎名無しさん:2011/10/14(金) 20:12:43 ID:XUBaFgMo
A

268 :森崎名無しさん:2011/10/14(金) 20:13:14 ID:Cde/xcY6


269 :森崎名無しさん:2011/10/14(金) 20:14:24 ID:ncF22ZSk


270 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/14(金) 20:18:56 ID:???
Aに決まった所で一旦ここまで。
もしすると夜中にちょっとだけ更新できるかもです。


271 :森崎名無しさん:2011/10/15(土) 22:58:03 ID:???
乙ですー

272 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 13:16:09 ID:???

>>271 乙感謝れすー
=============================================

> A ストレートにジョアンの事を告げる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ジョアンコーチの目に留まったんですよ・・・僕も新田も、そして当然中山も。」

片桐「ジョアンコーチ・・・?」

三杉「元サンパウロFCトップチームの監督、ジョアン・ウェンガー氏の事です。
    今はフィオレンティーナと特別なコーチ契約を結んでいるそうですが。」

片桐「ほう・・・? 確かその人物は、ロベルト本郷をトッププロに育て上げ、ブラジルリーグ優勝に導いた・・・」

三杉「ええ・・・ロベルトが試合中の負傷で引退に追いやられた後は、それを追うように監督を辞任し・・・
    間もなく失踪した事で伝説のコーチと呼ばれるようになった、ジョアン氏の事で間違いありません。」

片桐「随分と詳しいんだな。」

三杉「月刊サッカーの特集記事を読みましたから(キリッ)
    ・・・ともかくその後のコーチは世界中を巡り歩いていたようです。
    そして一流の素質を持ちながら、それぞれの事情により芽吹きそうにない才能を集め・・・。」


273 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 13:17:35 ID:???

片桐「なるほど、彼自身の手でその才能を花開かせようと言う腹でか。
    ロベルト本郷に対する贖罪・・・という事になるのかな?」

三杉「・・・・・・最初は僕もそうだろうと想像していました。
    フィオレンティーナに集められたメンバーは、大小別にして訳ありでしたから。 けれど・・・」

片桐「なんだ?」

三杉「どうやらそれだけでは無いようなんです。」

片桐「・・・と言うと?」


A 手術費用を肩代わりして貰う代わり、4年間ジョアンの指示を絶対とする契約の事を告げる。
B セリエAの他のチームにも、ジョアンの教え子が何人も居る“らしき”事を告げる。(ルーベン、シニョーリなど)
C 「ジョアンコーチはまさに神の化身デース! 貴方も神を信じれば人間になれマース。」

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


274 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 13:41:24 ID:R/pXK6HI
B
片桐ならこれから待ち受けることを推察出来るかな?

275 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 13:42:43 ID:x8TeS7NA


276 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 13:56:18 ID:???
Cを選んだらバッドエンドだったんだろうかw

277 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 19:10:53 ID:???

>>276 1回目はゲームオーバーで再選択、2回目はひんしゅくを買って続行という所ですw
=============================================

> B セリエAの他のチームにも、ジョアンの教え子が何人も居る“らしき”事を告げる。(ルーベン、シニョーリなど)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(確実に分かっている事と推測に過ぎない事の両方があるけれど・・・。
    これは言っておいた方が良いかも知れない。)

初めてフィレンツェの地に立った日、サッカー誌に書かれていたチーム紹介での違和感。
余りに多かった、トライアウトで入団したアッリエーヴィ世代の有力選手・・・。
この2年間答えが無くモヤモヤとしていた疑問を、三杉は思いきって片桐に話す事にした。

イスラスとディッテンベルガとは試合後に語り合い、そうである事が判っている。
それからカルバリョについても、ダラピッコラの昔話から間違いないと言えるだろう。
ルーベンについても鎌をかけてみたところ、ズバリ引っ掛かって肯定してくれた。
その他の選手については、決して明らかではないが・・・推定としては限りなく黒に思える。
そこまでを踏まえ、三杉は片桐の方を向いて注意深く話し始めた。

三杉「ジョアンコーチの教え子は、フィオレンティーナの他に何人も居るようなんです。」


278 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 19:11:59 ID:???

片桐「ほう、例えば?」

三杉「知り得る限りインテルのルーベン、レッチェのイスラス、ディッテンベルガは確実。
    それから僕が直接確認したわけではありませんが、ユーベのカルバリョもそうです。
    またローマのフィッツウォルタやパルマのクスタ、シニョーリも可能性が高く・・・
    他にもフランスのボルドーで・・・」

片桐「ちょ、ちょっと待ってくれ。」

三杉「ええ。」

順に名が挙がっていくのを、はじめは黙って聞いていた片桐だったが・・・
三杉の舌が一向に止まらない事に驚いたか、一旦中断を命じた。
“何人も”がこれほどの人数とは流石に思っていなかったのだろうと想像がつく。
片桐は手鞄から手帳を取り出すと、三杉が先に挙げた名前を書き連ねた。

片桐「・・・フィオレンティーナ1チームだけでなく、他の強豪チームにも1〜2名居る・・・と。
    国籍については言わずもがな多種・・・欧州が多いが、アジアや南米からも数名。
    そして確認されているのはフランスだけだが、選手の活動地域はイタリア以外にも存在する。」

三杉「はい、その通りです。」

片桐「ふむ・・・」


279 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 19:14:26 ID:???

先着で
 ★片桐さんが一生懸命考えた→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 「何か他に思い出せる事は?」
《ハート、スペード》 「個人の活動範囲には余りに広すぎるな・・・」
《クラブ》 「なるほど・・・わからん。」 
《クラブA》 「これほど多くの選手を助けるとは・・・ジョアン氏は素晴らしい人物だ、崇め讃えるべき。」
《JOKER》 「これは相当なパトロンが居るのだろうな、そうとしか考えられん。」


280 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 19:16:40 ID:???
 ★片桐さんが一生懸命考えた→ スペード2

281 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 19:17:54 ID:???
 ★片桐さんが一生懸命考えた→ スペード8

片桐さんならクラブを出してくれるはず!

282 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 20:01:08 ID:???

> 片桐さんが一生懸命考えた→ スペード2
> 《スペード》 「個人の活動範囲には余りに広すぎるな・・・」 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

片桐「個人の活動範囲としては余りに広すぎるな。 だが・・・」

三杉「なんです?」

片桐「世界各地を数年間巡り、何人もの埋もれた選手の才能を開花させてきた後・・・
    フィオレンティーナというチームに落ち着いて活動している。
    そういう事だって考えられなくは無い。」

三杉「・・・・・・あまりに不自然では?」

片桐「当然だ。 しかしそれを不自然と断定できる情報は無い。
    フランス、ドイツ、ブラジル・・・各国でジョアンの教えを受けた選手が居るかも知れん。
    それこそイタリア・プリマヴェーラに見たように、強豪チームに1〜2人ずつとか・・・な。」

三杉「・・・・・・・・・ふむ。」

片桐「『そんなバカな・・・』と思っているか? 安心しろ、俺も思っている。
    ただ、物事を断定出来るほどの情報が集まっていないというのは確かなんだ。
    正直何か他に目的があるような臭いを感じるが、何分俺はジョアン氏の人物像も知らない。」

三杉「そうですね、判りました。」


283 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 20:03:19 ID:???

尤もらしい推論を敢えて一つも出す事なく、片桐はその話を締め括らせた。
彼の頭に幾通りの仮定が浮かんで消えたか、三杉にはは判らないが・・・
それでもジョアン・ウェンガーという存在が警戒対象として刻まれたのは間違いないだろう。

片桐「さて、私の興味を聞いてしまった訳だが・・・。
    本題は当然、Wトーナメントにおけるお前達の召集についてだ。」

三杉「そうでしょうね・・・しかしその前に、僕からも片桐さんに良いですか?
    答えられればで構いませんが、僕にも個人的な興味で聞いておきたい事があります。」

片桐「うん・・・? まあ別に構わん、時間は十分にあるからな。」


A Jカップに召集予定のチームについて聞く。
B 翼と所属しているチームの様子について聞く。
C 森崎と所属しているチームの様子について聞く。
D 若林と所属しているチームの様子について聞く。
E 国内の日本人選手と所属しているチームについて聞く。(聞きたい選手の名を挙げて下さい。)
F コッパ・イタリア・プリマヴェーラを見た上での片桐なりの評価を聞く。
G 賀茂の体臭が何故あんなに臭いのかを聞く。

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※聞けるのは一項目だけです。


284 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 20:03:56 ID:SkTbGjcY
F

285 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 20:05:14 ID:4o2e5VP2


286 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 20:06:00 ID:DH6mHkIc


287 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/17(月) 20:15:22 ID:???
一旦ここまでです。
更新再開は多分明日になると思います。

なんか知らないですが昨夜から花粉症みたいな状態に…
死ぬる

288 :森崎名無しさん:2011/10/17(月) 21:42:50 ID:???
お大事にです

289 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 00:57:45 ID:???

ちょっとだけ。

>>288 ありがとうございます、薬を買って飲みました。これでやり過ごせれば良いのですが…
=============================================

> F コッパ・イタリア・プリマヴェーラを見た上での片桐なりの評価を聞く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉が片桐に聞きたい事と言えば、第一に優先されるのはその思想に関する所である。
日本サッカー協会の一大プロジェクトである“プロジェクト・カウンターウイング”…
その名が示す通り『大空翼と対抗馬(森崎)を競わせる』チーム力増強計画。
協会首脳の頭にあるのは翼と森崎を中心選手として置き、周囲に2人の補佐をさせる形のチームであるのは明白だ。

ファンタジスタと守護神…これまで強いチームの象徴となっていた2つの柱。
しかし時代は移り過ぎようとしており、トップチームのクラスでは既にファンタジスタが勝者を意味していない。
アンザーニの下でモダンサッカーの最新潮流を学んだ三杉にはそれが見えており…
協会の中では若い部類に入る片桐が、どれほど冷静な目で物事を捉えられているかを知っておきたかった。

三杉「片桐さん、コッパ・イタリア・プリマヴェーラの試合は何処まで観てくれましたか?」

片桐「何処まで…? ふむ、お前が決勝でパルマを破る試合まで見せて貰ったが。」

290 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 00:59:52 ID:???

三杉「そうでしたか、結構です。 …ではパルマ戦までを踏まえ、片桐さんなりの評価を是非とも聞かせて下さい。」

片桐「私の……? ふむ、まあいいだろう。 率直な個人的になるが構わないな?」

三杉「勿論。」

片桐「では言おう…。」


先着で
 ★片桐の評価第一声→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 「カウンターウイングに対するお前のアンチテーゼが伝わってきたが…?」
《ハート》 「上々だった。 今のお前ならば翼の対抗馬に成り得るかもな。」
《スペード》 「今のお前ならば翼の後ろのスペースを任せられるだろう。」
《クラブ》 「そうだな…率直に言って少々物足りなく感じた。」
《JOKER》 「お前達がファンタジスタを破ったラスト10分間…正直に目から鱗が落ちた。」

291 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 01:00:06 ID:???
 ★片桐の評価第一声→ スペード7

292 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 01:00:14 ID:???
★片桐の評価第一声→ クラブ10


293 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 01:01:17 ID:???
早々うまくはいかないか
三杉の訴えで意識が変わるかどうか

294 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 01:16:24 ID:???
ボンクラとまでは悪くない程度の結果でした。
まあ彼はアジアの壁を越えられなかった、幻想に捕まえられた若者ですし。
前提となる希望を固く抱いてしまうとなかなか…ね。
それに政治的にも、Jリーグ開設が迫り2002W杯への開催立候補が現実味を帯びている時です。
なかなか広い視野で物事をニュートラルには見れないのでしょうね。

そんな感じで片桐さんの思想が少々凝り固まってる感じを明日改めてー
ではお休みなさい。

295 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 13:28:13 ID:???

> 片桐の評価第一声→ スペード7
> 《スペード》 「今のお前ならば翼の後ろのスペースを任せられるだろう。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

片桐「私は掛値なしに評価出来ると思っている。」

その一言目は最上級の賛美であった。
しかし三杉の中にはまだ喜びの感情は生まれない。
ここまでは当然であり、期待値の最低ラインでしかないからである。
肝心なのはここから一歩踏み込んだ部分の話であった。

片桐「守備と攻撃のバランス感覚、それをチーム全体に行き渡らせる指揮能力・・・
    攻撃に関しては出鼻を挫かれる場面も何度かあったが、守備に関しては申し分ない。
    特に相手に撃たせる前段階で敵の攻撃をシャットアウトしようとする姿勢は、
    どうしても消耗が早くなる森崎のスタイルに合わせる物として最適だろう。」

三杉(“森崎のスタイルに合わせる”・・・ね。)

片桐「またお前個人の守備の強さと展開力・判断力も非常に良かった。
    ゆえに今のお前ならば翼の後ろのスペースを安心して任せられる。
    そう、チームに欠かせないバランサーとしてスタメンは不動の物になるだろうな。」

三杉(そして“翼くんの後ろを任せる”ときた。 まあ予想出来た答えではあるけれど・・・)


296 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 13:29:42 ID:???

片桐の評価を聞いた事で、三杉の中に喜びの感情が生まれる事はなかった。
代わりに湧き出したのは、諦めに似た落胆。
概ね予想を外れてはおらず、それ故の落胆であった。

片桐「どうした・・・?」

片桐としてはかなり高い評価を告げたつもりであったのだろう。
・・・にも関わらず反応の薄い、見ようによって沈んだ風にも見える三杉の様子に、片桐は怪訝な顔つきで問う。
三杉が抱いた憂鬱の意味を今の彼は理解出来なかったのだ。

三杉(・・・なんて答えよう?)


A 「いえ、僕の聞きたかった事は大体解りました。」
B 「少し買いかぶりが過ぎるかも知れませんよ。」
C 「流石は片桐さん、鋭い目をしておられる。」
D 「日本のサッカー通とたてまつられている人間は滑稽だねえ。」
E 「歯、食いしばれ! そんな大人、修正してやる!」
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


297 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 13:34:41 ID:Xz3Q8aok


298 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 13:38:48 ID:fPrjgJho
A

299 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 13:39:52 ID:4lBMwND+
F「ありがとうございます。おかげで心が決まりました。
 ワールドトーナメントが楽しみになってきましたね」
基本はAなんだけれど、ちょっと含みを残す感じで。

300 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 13:50:17 ID:???
Eを選んでも「これが、若さか…!」とか言って関係悪化にはならんかもw
飛行機の乗務員に拘束されてBADになるかもだけど

301 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 20:47:51 ID:???

>>300 皆さんともなれば、ネタ選択肢の展開もかなりの精度で読めるものですね。
=============================================

> A 「いえ、僕の聞きたかった事は大体解りました。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

全日本はあくまで翼と森崎の2人が主役のチーム。
その大前提が揺ぎ無い物となっていた事は、三杉にとって残念であったが・・・
逆に考えれば、自分のプレイが片桐の固定観念を壊すに足りなかったとも言える。
そう考えられる程度の冷静さを三杉は尚保っていた。

三杉「(評価を聞き思想を知る事が目的だったんだ、ここで余計な事を言う必要もない。)
     ・・・いえ、僕の聞きたかった事は大体解りました。」

そして自分の思想をぶつけるのに自然なタイミングは、まだ後に控えているという認識もあり・・・
淡々と正直ベースの受け答えでこれを流そうとした。

片桐「ふむ、ちょっと怒っているのか?」

三杉「えっ?」


302 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 20:49:42 ID:???

片桐「気に障ることを言ったのならば謝ろう。」

三杉「いえ・・・怒っているとか、そんなんじゃ全然ないです。」

片桐「いや、怒っているだろう。 少し沈んだ様子だったぞ。」

三杉「いやホント、別に何でも・・・」

片桐「ああそうか、まだ体調が不十分なのか? そう言えば少し暑苦しいしな。」 パチンッ

三杉(この人めんどくさっ!)

指を鳴らしてキャビンアテンダントを呼びつけ、冷えたおしぼりを要求する片桐。
アテンダントからおしぼりを受け取ると、こちらに差し出して一言。

片桐「うむ、十分に冷たく冷えている。 これならば申し分ないだろう。
    まだ何かあるか? 不満な事があれば気にせず言ってくれて構わん。」

三杉「・・・はい・・・・・・ありがとうございます・・・・・・」

片桐「どうした? まだ元気がないようd 三杉「いえ有り難うございます大丈夫です話を進めましょう」

恐らく本人に悪気はなく、勿論悪人というわけでもない、しかも年上。
ゆえにこちらが怒る訳には絶対いかない三杉・・・
内心の『UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE』という気持ちを押し殺し、無の感情で話の進行を促した。


303 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 20:50:59 ID:???

片桐「ではこちらの話に戻ろう・・三杉、日本代表としてWトーナメントn 三杉「お断り申し上げます。」

片桐「はやっ!?」

状況としては既にフィオレンティーナのフロントと話をついており・・・
また先程の片桐の評価から、心象的にも迷う余地がなくなった三杉。
片桐の依頼に対する返事はそれ故速く速く速い物となった。

ただ、それだけを回答の全てとしてしまう訳には当然いかない。
片桐は(ウザイけど)三杉の事を彼なりに評価してくれており、
会話の席もわざわざこうして設けようと誠意を以って行動してくれたのだ。
これを誠意で返すには、片桐にとって納得に足るだけの理由を伝える必要が三杉にはある。

三杉(さあ・・・どう伝えれば良いものか?)


A 状況的な説明だけする
B 思想についての説明だけする
C 状況→思想の順で説明する
D 思想→状況の順に説明する
E 別に全日本で出てもいいが、大空翼が気に入らない
F 別に全日本で出てもいいが、お前のグラサンが気に入らない
G 別に全日本で出てもいいが、賀茂の体臭が気に入らない

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


※三杉の片桐に対する感情が『悪い人じゃないけど面倒くさっ!』になりました。

304 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 20:56:40 ID:???
これCとDだとどっちが良いかな

305 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 21:06:57 ID:PkSwE3sg
G

306 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 21:08:56 ID:ZiU1HDX6
C

いきなり一選手が思想を言い出しても何だし、まずは状況から

307 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 21:10:00 ID:???
すいません、ここでいう「状況」と「思想」についてもう一度説明いただけると、
誤解による選択とかがなくなるんじゃないかと思うのですがいかがでしょう。

308 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 21:10:13 ID:uD2ik3Ow


309 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 21:10:27 ID:UHbUD8gs
C

310 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 22:31:59 ID:???
>>307
既に決定の後でしたが、発言有り難うございました。
今後も言葉足らずな部分があると思ったら仰って下さい。
敢えてぼかしている内容でなければ回答・補足説明するつもりです。


すみません、短かったですが今日の更新もこれだけです。

311 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/18(火) 22:43:33 ID:???
訂正

×既に決定した後でしたが
○既に決定してしまいましたが

ボケボケしとります

312 :森崎名無しさん:2011/10/18(火) 23:13:08 ID:???
F・・・遅かったかw

313 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 18:25:53 ID:???

>>312
ふひひ、このスレではあまり選ばれないおふざけ選択肢でした。
選ばれていたら、カードによっては「だったら眼帯にしてやんよ!」とロックオン化したかもです。
=============================================

> C 状況→思想の順で説明する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「片桐さん、僕が全日本の召集を拒否する理由をこれからお伝えします。」

片桐「うむ・・・」

ここまで三杉は片桐との会話を交渉事としての姿勢で臨んでいた。
相手にとって良くないメッセージは迷わずストレートに伝えるのは勿論・・・
『何を訴えたいのか』を相手に受け取って貰えるよう、疑問の余地を残さぬようにプロセスを立てたのだ。
即ち会話の一貫性・・・片桐に問い掛けた内容、自分が口にした内容が一つのテーマに収束するよう仕向け、
それに関する内容の思考を繰り返させる事で、より理解を深めるよう努力したという事である。

・・・と同時に相手の言葉を聞き、吟味する事で片桐の思想や建ち位置、人となりを確認して・・・
攻めるべきポイントを何処で発するべきなのか、それを見定めた。

三杉「(先ずは僕の置かれた状況を正直に伝える。)
    まず先に言っておかなければなりませんが、僕達は先の大会の内容が評価され、
    フィオレンティーナのトップチームと契約する事になりました。

片桐「ほう・・・! おめでとう、それは素晴らしいニュースだ。」


314 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 18:26:54 ID:???

三杉「ありがとうございます・・・とは言ってもリザーブ扱いと明言されていますから、ベンチ入りも怪しいですが。
    しかし問題が一つ、契約要項には“Wトーナメントをフィオレンティーナとして出る”というのがあります。」

片桐「むっ、それは!」

三杉「そうです。 実は今の時点では口頭による内定に過ぎませんが・・・僕はこれを承諾するつもりです。」

片桐「なるほど・・・つまりプロチームとの契約を天秤の一端にかけたと言うわけか。
    確かにサッカーリーグとして世界最高峰である、セリエAに属せる利は余りに大きいのだろうが・・・」

三杉(さあどう出る・・・・・・?)

三杉はジックリと片桐の事を観察した。
渋い表情をしているのが判る。
片桐は三杉の世代を子供の頃から・・・それこそ小学生の時代から熱心に見ていた人間だ。
サッカーに対しての情熱と知識が余程なければ、そんな下の世代に目をやる事はない筈である。
そのような人物が、海外のプロチームとトップ契約する事の価値を理解出来ない訳がない。
そしてWトーナメントは協会が選手に対して拘束力を持つ大会でもない。

・・・であれば、答えは決まっている筈だ。
これ以上はどう懇願したところで無意味、そして無価値であると。


315 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 18:28:26 ID:???

しかしそれでも片桐は言わなくてはならなかった。
彼は彼としてビジョンを持っているゆえに。

片桐「事情は判った・・・しかしそれでも曲げて頼む、再考して貰いたい。
    日本サッカー界の未来の為に、お前の力を貸して欲しい。」

三杉(日本サッカー界の未来の為に・・・。
    そうだ、貴方が僕の召集を尚望むとしたら理由はそれしかない。 しかし・・・!)


A 「貴方の言う日本サッカーの未来とは何ですか?」
B 「Wトーナメントに僕が全日本で出場したとして・・・何が得られるでしょうか?」
C 「僕も日本サッカー界の未来を考えて決断したつもりですよ。」
D 「翼くんと森崎、その2人だけを優遇している内は日本サッカー界に未来はありませんよ。」
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


316 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 18:34:27 ID:JkUS6tzc
A

317 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 18:47:22 ID:JoaI7baI


318 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 18:54:54 ID:PfokBnVY


319 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 19:37:36 ID:???

> A 「貴方の言う日本サッカーの未来とは何ですか?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

日本サッカーの未来、日本サッカーの未来の為。
この時代・・・サッカーが不遇のスポーツであり、レベルも世界水準より遥か下だったこの時代に・・・
サッカーに関わる者は、そのほとんどが一度は口にした事があるだろう。
サッカーを愛する者はこの言葉の下に一つに集い、力を尽くした事だろう。
しかしこの言葉の中身は・・・その先に見ているビジョンは、一つに一致していたのだろうか?
人によってそれぞれ、少しずつ違う形だったのではないか?

三杉「片桐さん、教えて下さい・・・・・・貴方の言う日本サッカーの未来とは何ですか?」

片桐「・・・何?」

三杉「教えて下さい、とても重要な事です。 ・・・少なくとも僕にとっては。」

片桐「・・・・・・」


先着で
 ★片桐の真意→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 お前達がW杯で優勝する事だ。
《ハート、スペード、クラブ》 2002年W杯の日本招致実現、それまでにW杯の自力出場を果たす事・・・
                 そしてその土台として、Jリーグを国内に定着させる事だ。
《JOKER》 日本をサッカー先進国、即ちフットボールネーションにする事だ。

320 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 19:38:15 ID:???
★片桐の真意→ クラブ10

321 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 19:39:18 ID:???
ハッタリでもいいからW杯優勝を唱えてくださいよおー

322 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 19:41:59 ID:???
翼ってW杯優勝が目標だっけ?

323 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 19:42:29 ID:???
死ぬまでにリアルでJOKER展開があるといいなぁ

324 :森崎名無しさん:2011/10/19(水) 19:42:32 ID:???
原作ではそうだったはず

325 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 19:48:21 ID:???
>>321
三杉にとってはハッタリでそれを言われる方が嫌であり、また本気であれば御し易かったでしょう。
片桐は一世代ではなく長期的に物事を考えている事がこれで明らかになりました。

>>322>>324
そうでしたよね。最近の翼が何を思ってるかは見えない気がしますけれど。
一応ここの三杉の思考もW杯優勝を念頭に置いています。

>>323
いやあ本当に・・・とりまJがもっと賑わって欲しいです。
・・・と言いつつ試合を観に行く事などほとんどない偽善的な私です。


さて、あと一更新出来るかな?

326 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 20:50:04 ID:???

> 片桐の真意→ クラブ10
> 《クラブ》 2002年W杯の日本招致実現、それまで〜
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

片桐「2002年W杯の日本招致実現と、それまでにW杯の自力出場を果たす事・・・
    そして、その土台として日本にサッカーのプロリーグ・・・即ちJリーグを定着させる事だ。」

片桐は建て前を一切排し、また隠す事のない本音を三杉に告げていた。
“日本サッカーの未来”その言葉の中に、三杉を含む黄金世代の文字は無かったのである。
だがその事で、片桐の見えている日本サッカーの未来が言葉だけの夢物語なのではなく・・・
冷静な頭で緻密に考えられた、心底本気のビジョンである事が三杉には理解できた。

片桐「一息に言ってしまえば、只それだけの事だが・・・ここは順を追って説明せねばなるまい。」

三杉「望むところです。」

片桐「今の日本のサッカー水準は、ハッキリ言って世界の中では下から数えた方が早いだろう。
    人気が無い、ゆえにマスコミも着かない、評価されない、選手の待遇も悪い。
    全国区のサッカーリーグは存在する物の、あくまでアマチュア・・・社会人の活動を越えられなかった。」

三杉(JSLの事だな・・・・・・)


327 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 20:51:28 ID:???

片桐「協会はこの低迷する状況を打破すべく、幾つもの試みを打って出たが・・・結果は今の状況だ。
    リーグのプロ化の話は何度と無く浮かんでは立ち消えを繰り返してきた・・・。
    そんな中で、俺はお前達黄金世代を見つけた。
    世界に引けを取らぬ才能がゴロゴロと居るフィールド・・・正直言って夢を見たさ。
    お前達ならば、きっとこの現状を打破する原動力となってくれるだろうと。」

黄金世代という言葉を口にした時の片桐の顔は実に嬉しそうに見えた。
その言葉が彼の本心だと如実に表しているかのように。
三杉は口を挟む事をせず、ただ相槌だけ打って話に耳を傾け続ける。

片桐「だがそんな折、我々にとって予想もしない幸運が舞い降りてきた・・・
    言うまでもない、FIFA会長ジョアン・アヴェランジュ氏によるW杯日本開催の打診だ。
    協会はすぐに名乗りを上げ、招致委員会を立ち上げたさ。
    これによってJSLの保守派も徐々に態度を軟化させ、マスコミがサッカーを取り上げる頻度も増えた。
    そして遂に、日本サッカーのプロリーグ化が手の届く所にまで来たんだ。」

片桐の顔は先程の輝きをひそめ、燃えるように強張った物になっていた。
夢を見る者の顔ではなく、夢への道を切り拓く者・・・ビジネスマンの顔に。


328 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/19(水) 20:53:56 ID:???
今日はここまで、次回は片桐のプレゼンが続きます。

329 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/20(木) 12:45:51 ID:???

片桐がスペードクラブばかり出すので洗脳や篭絡が中々難しい展開になってます。
このスレは大人があまりアホにならないですねぇ…面白くない。
===================================

片桐「日本サッカー発展の種はこうして蒔かれた訳だが…
    これが芽吹き、無事に花を咲かせる為には多くの障害を乗り越えなければならない。」

三杉「障害ですか…」

片桐「そう…。 そしてその最たる物の一つが韓国の存在だ。」

片桐はここでスゥーと一つ深呼吸した。
三杉はよく知らない事だが、彼は韓国代表に散々の辛苦を舐めさせられてきた身。
興奮して息が荒くならぬよう、その前にクールダウンする必要があったのだ。
そして彼は再び口を開いた。

片桐「FIFA会長からの打診があったとは言え、それだけでW杯日本招致が決まる訳ではない。
    W杯アジア初開催の名誉…彼の国が黙って見過ごす筈がないのだよ。
    そして競り合いになった時、FIFA会長の後ろ盾があってようやく五分程度と云うくらい日本が不利だ。」

330 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/20(木) 12:48:00 ID:???

三杉(日本サッカーが韓国に劣っている点か…。 この場合だとそれは…)


A プロリーグの存在か?
B 代表戦績か…
C 国際舞台での実績だな
D “アジアの虎”のような代名詞が日本代表にはない!
E そんな物はない、歴史的に見て日本が韓国に劣る筈がない。
F 政治の腐敗、それしかあるまい
G ぺの存在感に違いない

2票選ばれた選択で続行します(投票はメル欄空白よゆうでした。)

331 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 12:56:48 ID:jxhxi8XA
C

332 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 12:57:18 ID:qEfYj7lM
C

333 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 13:19:43 ID:???
ヨン様この頃はまだ未成年w

334 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 13:26:12 ID:???
アジアの大砲スンヨプ選手は否定的

335 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 13:46:41 ID:???
このスレの試合でのゲームバランスは信用してるし、
大人は賢いほうがいいなあ。

336 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 19:26:12 ID:???
見上や賀茂がどう考えているかも
機会があれば聞いてみたいな。

337 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/20(木) 20:14:56 ID:???

> C 国際舞台での実績だな
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「W杯招致に際し、日本が韓国に対して不利な点と言うと…国際舞台の実績ですか?」

三杉が直感的に口にしたのはこれであった。
過去日本にはW杯の出場実績がなく、韓国はグループリーグ敗退止まりではあるが何度も出場している。
またアジアカップも韓国は二度優勝しているのに対し、日本は入賞すらしていない。
オリンピックについては例外的日本が3位、韓国がベスト8と上回っているくらいの物であり…
実績という面で大きく水を空けられているのは、否定しようのない事実だった。

片桐「ふむ、大きく分けて二点挙げられるのだが…お前が言ったのがその一つだ。
    これまで日本は韓国に実力、実績共に水を空けられてきている。
    現代表と、ユース代表となるお前達は、ここから五年…いや三年でその評価を覆さなければならない。
    韓国に対して勝利するのは勿論、世界に対して日の丸を印象づけなければならないんだ。」

338 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/20(木) 20:17:06 ID:???

三杉「…一応窺いますが、僕らと同世代である韓国ユースの実力は?」

片桐「チームとしては世界レベルには到底達していないが…エースクラスは別だ。
    ブンデスリーガが活躍するチャ・インチョンとイ・ヨンウンの2人と…
    それからプレミアのキム・ユンハとシャ・エンジュは手強い相手と言えるだろう。」

三杉「キープレイヤーは4人ですか…。 ふむ、対戦の機会があるとすれば負けられないですね?」

片桐「機会な……実は来年のJカップには韓国の参加も決まっている。」

三杉「なるほd…って、ちょっと待って下さい。
    先日聞いた話では、Jカップはぬるま湯の全日本メンバーの目を覚まさせるのが目的だったのでは?
    そんな大会に、実績で負けられない相手である韓国を出場させるのですか?」

片桐「ああ…当然協会の意向は今回は拒否し、いずれ交流戦の機会を設ける事にするつもりでいたさ。
    だが奴らはもっと上から…政治的な力を使って要請してきた、こちらが拒否出来んようにな。

    こちらの台所事情を知って、その上で強引に対戦機会を割り込ませて来やがったのさ。」

339 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/20(木) 20:19:23 ID:???

三杉「政治力…話には聞いていましたがそこまでする物ですか…。」

片桐「お前達の世代は特に厳しいさ…何しろ一度は世界を取っている。
    アジア諸国にとっては箔を付ける為に首を狙う相手としては打ってつけなんだよ。」

三杉「むう…(フィールドの背景にある争いか…僕も少々甘く考えていたかも知れない。)」

片桐「…だが心配するな、我々とて日本がだだ負けるだけの大会にするつもりは毛頭ない。
    要はぬるま湯に浸かっている日向らに現実を見せつけられれば勝ってもいいんだ。
    その為にブラジルからは森崎と翼のいずれか…イタリアからは岸田、葵、赤井が召集される。」

三杉「なるほど…それならば日本もキープレイヤーは4人、簡単に負ける事はないと。」

片桐「ああ、それに今回は韓国の奴らを倒すのが全日本である必要はない。
    翼か森崎のチーム、若林のハンブルガー、そしてお前のフィオレンティーナ…
    そのいずれかが勝ち、優勝を持って行ってくれれば万々歳だ。」

340 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/20(木) 20:21:06 ID:???

三杉「なるほど…二手三手先をシッカリと視ているんですね。」

片桐「まあな、化かし合いくらいはまともにやり合ってやれなければお前らに申し訳が立たんよ。」

三杉「(片桐さんか…。 思っていたよりも遥かに有能だったな。
    …この人は是非とも味方につけておかなければならないか。)
    色々と判りましたよ。 っと、済みません、話が逸れてしまいましたね。」

片桐「いや構わんさ、真摯に話を聞いてくれているのがこちらにも判るからな。
    では話を戻そう、日本サッカー発展の種を芽吹かせるのに立ちはだかる問題。
    そのもう一つ…これだけは話しておかなければなるまい。」

一選手である自分に対して、ここまでも隠す事なく裏事情を話してきた片桐。
その彼がここまで言う大きな問題とやらに…。
三杉の心も段々と緊迫に呑まれてくるのだった。

341 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/20(木) 20:22:52 ID:???
一旦ここまですー。
コメレスも含めて多分また明日になりまふ。
長文ばっかでさーせー

342 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 20:37:58 ID:???
乙でした

片桐さん、中山が帰ってくることを知らないのか?

343 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 20:59:55 ID:???
ガモウ「中山が居るならお前は要らない、クビだクビだクビだ」
赤井「やめてくれよ…(絶望)」

344 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 21:15:19 ID:???
クビはてめーだ臭い選手潰しw

345 :森崎名無しさん:2011/10/20(木) 21:41:46 ID:???
清潔感を保つのは社会人の常識ですからねw

346 :森崎名無しさん:2011/10/21(金) 07:26:23 ID:???
某やる夫スレで日本サッカーの歴史を見たんだが、
それを見た後にこのスレを見ると色々考えさせられますね
98年までになんとしてもWC出場を果たさなければならないというプレッシャー、
中間管理職としてgdgdな上層陣に振り回される姿が目に浮かびます

余談ですがこのスレ的にあの伝説の迷戦術「ジャパニーズゾーンプレス」についてどういう描写することになるのか大変気になります

347 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 13:57:47 ID:???
>>333
ぺ様の存在を知ってたら逆に怖いよ三杉さん!

>>334
野球選手の方でしたよね? 実はよく知りますぇーん。

>>335
恐れ入ります。 でも試合のバランスはいつも大体何となくなんですYo!

>>342
乙感謝です!
中山さんの事はまだ片桐は知らない状態ですね。

348 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 14:05:23 ID:???
>>343-344
ガモーさんは正直指導者として評価に値しないですよねww
キラッ☆彡監督の方がまだマシだぜ!

>>345
ガモー「ガッハッハ、俺は社会に収まる器じゃねえからな!」
三杉「ならばブタバコに入っていたまえ。」

>>346
恐れ入ります。
私も所詮スレ主になってから仕込んだ知識を元に、推測を交えて
物を書いて書いているに過ぎませんが、346さんと同じように色々と考えさせられました。
JZPについては確かローマ戦後に三杉にディスらせたと思いますw
どうなるでしょうね?w

349 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 14:06:58 ID:???

片桐「もう一つの問題は、サッカー発展にどうあっても不可欠な物…プロリーグ。 それに関わる諸問題だ。」

三杉「プロリーグ…? それは先ほど手が届く所まで来たと聞きますが。」

片桐「その通りだが…さて、何から順に話せば良いか。 難しい所だが…
    そうだな、先程との絡みになるが韓国は10年前からKリーグを運営している実績がある。
    しかし我々にはそれがない…つまり、我々後方の運営力もそれだけ水を空けられているという事だ。」

三杉「運営力…! そうか、世界的な大会を開催するからには相応の能力と経験が不可欠ですね。」

片桐「そう、日本は世界的なサッカーイベントとしてトヨタカップを開催しているが…
    それは所詮一試合だけの物、何日にも渡るスケジュール運用とは話が違う。
    またJSLは動員数も少ないゆえに要求される物の分母が小さく、これもまた参考には出来ない。
    幸い日本には金も技術もあり、設備の面では今からでも韓国を圧倒する事が出来るが…。
    協会と関連会社がどれだけ運営力のスキルアップを達成出来るかは我々の努力次第だ。
    お前たち選手陣が韓国の選手に負けられないように、俺達も韓国のそれに追い付き、追い越さねばならない。」

三杉(協会は協会の戦いがある…判ってはいたが、具体的に言葉にされるとまた違うな。
    後進国は、組織が一丸となって動かなければ先進国に到底追い付けない…
    そして選手である僕達も組織の中の一員である…という事を自覚せざるを得ないな。)

350 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 14:08:29 ID:???

片桐の論法は三杉の価値観に揺らぎを与えかけていた。
協会の見落としや誤りばかりを見ていた三杉に、少しずつ違う物を見せ始めたからである。

片桐「それからプロリーグを創設するに当たり、最も困難且つ最も失敗出来ないのが『定着させられるかどうか』だ。
    例えばアメリカではW杯イングランド大会で国民のサッカー熱が盛り上がり、NASLが設立された。
    しかし今、アメリカにプロリーグは既に無い…熱のある内に定着させる事を失敗し、消滅したのだ。
    …日本がその失敗を倣う訳には断じていかない。」

三杉「…!!」

この言葉に三杉はハッとさせられた。
プロリーグが手が届く所まで来たと言言っても、それはまだ砂の器でしかないと理解したのだ。

切っ掛けはアメリカと多く変わらない、W杯が手の中に転がり込んで来そうという物だ。
そのお陰でマスコミや従来のサッカーファンを熱源として盛り上がり始めているに過ぎないのだ。

351 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 14:10:55 ID:???

概して物事を始めるよりも、それを維持していく事の方が困難である。
特に人々の熱意、人気に依存する物は当事者の努力だけで解決出来ない事も往々にして在る。

最初の1〜2年は物珍しさと勢いで十分に乗り切れるだろうが…問題は熱が冷める3年目以降。
一過性のフィーバーで終わる物は大概ここで蓄積した問題が噴出し、飽きられ、対応が足りずに駄目になっていく。
だからと言って三年目の浮気は許される物じゃないんだからね!

三杉(あれ、今なんか弥生の声が聞こえた気がする?)

片桐「どうした?」

三杉「いえ何でもないです、続けて下さい。」



*******

一旦ここまです。

352 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 20:34:00 ID:???

片桐「とにかく、プロリーグを人々の心に定着させる事は、どんな苦心を負っても成さなければいけない…。
    それはプロリーグが安定した収益を出せるようになる事に繋がり、
    即ちサッカー関わって生計を立てられる人間の数が格段に増えると言う事になる。
    サッカー自体の魅力もさることながら、そういう意味合いでサッカーが認知されれば、
    サッカーを志してくれる子供が増え、それを止める大人が減り…レベルの水準も底上げされる。」

三杉「……」

経済、そして社会のサイクル。
夢や希望だけでは語れない現実。
サッカー強豪国への道の厳しさがその言葉の中にあった。
否…二段、三段飛ばしで発展する事の歪みがそこにはあった。

三杉(しかし今回のFIFA会長の打診はまさに暁光以外の何物でもない…
    日本サッカー発展を可能にするこれ以上の機会は、もう二度と訪れまい。)

そこまで理解してしまった時、三杉は片桐の考えのほぼ全体像を捉えていた。
その結果、狡い大人を相手にしてしまったと恨めしく思うしかなかった。

353 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 20:35:11 ID:???

片桐「お前達の世代は強い…まさに黄金世代と呼ぶに相応しいと思っている。
    しかしその存在はまるで奇跡のような物だ…二度現れるとは思えん。
    お前達の後に続く者が居なければ、一度きりの奇跡で終わる…それでは日本サッカーの未来は無いも等しい。
    お前達が強いだけじゃダメなんだ…。」

三杉「狡い人だ貴方は…だからこそ全日本は強くなければいけないと思っている。
    勝ち続けなければいけないと思っている…だから何度も僕に召集に応じろと言うのでしょう?」

片桐「そうだ。 そしてその根底にあるのは、Wトーナメントで日本が勝ち上がれば…
    人々のサッカーへの興味、熱がより強靭になるという事。
    それは創設されるJリーグにとって間違いなく大きな力になる。
    …これが、俺の思う『日本サッカーの未来の為』だ。」

そこまで語り終えると、片桐は一旦言葉を切った。
暫し何も言葉を発せず、二人の間に沈黙が生まれる。

片桐「本来こんな事情は俺達協会の人間がどうにかしなければならない事だ…
    一選手であるお前に話す事も、まして背負わせる事もあってはならない。」

三杉「…ならば何故、僕にそこまで話したのです?」

片桐「お前が俺と同じ目の高さで未来を視ていると思ったから…そこに付け込んでいる。
    汚い大人、狡い人間と思ってくれて構わん。
    だがJリーグ構想とW杯招致は万が一にも失敗する訳にはいかないんだ。」

そう言って、片桐はこちらに向けて頭を深く下げた。
どうやら子供…選手に対しているつもりは既に無いよいだ。

354 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/21(金) 20:36:28 ID:???

三杉は深く溜め息を吐くしかなかった。
ふざけていると言えばふざけてるとしか言いようがない…
しかしそれを感情の儘に『ふざけるな』言って返せる程、三杉は幼くなかった。
ここまで片桐の本音を聞き出したのは失敗と言わざるを得ない。

三杉(僕は…この人にどう返すべきだろうか?)


A ふざけるな、と返すしかない。
B 考えさせて下さい、と返すしかない。
C 貴方の目は節穴だ、と返すしかない。
D 貴方の言う日本の未来には大きな見落としがあります…と言わざるを得ない。
E 覇王翔吼拳を使わざるを得ない。
F そ の 他

『4』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白がモテる!)

355 :森崎名無しさん:2011/10/21(金) 20:38:36 ID:DIPxyVUk

そりゃ確かに一過性の強さは得られるかもしれんが、
それって本当に一過性で終わっちゃうんだよな。

356 :森崎名無しさん:2011/10/21(金) 20:39:17 ID:7vL4G2vs


357 :森崎名無しさん:2011/10/21(金) 20:39:44 ID:eehqN8vY
D これでわいもモテモテやw

358 :森崎名無しさん:2011/10/21(金) 20:40:52 ID:qbRRUk4M
D

それじゃ翼が言い続けていたW杯優勝は夢で終わっちゃうよね

359 :森崎名無しさん:2011/10/21(金) 20:44:16 ID:???
監督、コーチの育成をどうするのかという問題があると私は考えている

360 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/22(土) 20:44:54 ID:???
明日は多少更新する気持ちでいます。
もうなんだか疲れてしまってダメだお。

前回選択肢が瞬殺でしたが…これまでの内容を踏まえた正解をありがとうございました。

>>357
JK「キャー!>>357さん素敵、抱いて!」

>>355>>358
Wトーナメントは多分勝てますけどね。
それ以降…Jリーグフィーバーが失速する見立ての3、4年後から勝てなくなるのが三杉の思想でしたね。
W杯優勝するには、この世界では個は足りていますが、それでも無理でしょう。

>>359
日本サッカーの発展はある分野で20年遅れになった結果が今だよ!
いやあチーズとバジルのザッケローニ(メインディッシュ)は流石でしたね。

361 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/23(日) 11:17:30 ID:???

> D 貴方の言う日本の未来には大きな見落としがあります…と言わざるを得ない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

片桐の語った言葉には、三杉をして已む無しと思わせる理と熱があった。
それでも冷静に振り返ってみたならば、聞き逃す訳には断じていかない言葉があった。
片桐が如何にビジネスマンとして優秀であり、サッカーへの情熱がまごう事なき本物だと知っても…
それがあった限りは、三杉としては首を縦に振るわけにはいかなかった。
そう、何故ならば…

三杉「片桐さん…貴方の言う日本の未来には大きな見落としがあります。」

片桐「なっ!?」

絶句する片桐…その反応は三杉の予想通りであった。
片桐は自分の見通しに穴があるとは考えていなかったのである。
彼は実に優秀で切れる人物ではあったが…その優秀さは企業人としての優秀さであった。
付け足して言うならばサッカー選手、ストライカーとしてもなかなか優秀であった。
余りに多くの才を持っていたが故、自身に大きく欠けている部分に気付く事がなかったのである。
だからこそ三杉はハッキリ指摘した。


362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/23(日) 11:22:42 ID:???

三杉「貴方には判断力も決断力もある、また先見の明もあり…選手を見る目だってある。
    しかし最も肝心な物…サッカーを見る目が欠けています!」

片桐「なにぃっ!?」

三杉「貴方の依頼に応じたとしたら…確かにWトーナメントでは勝ち上がれるでしょう。
    場合によっては優勝を臨む事すら出来るかも知れません。」

片桐「そ、そうだっ! それがJリーグへの大きな追い風にっ…」

三杉「しかし今から3年後、4年後に僕達が勝てなくなったとしたら?」

片桐「お前達が勝てなくなるだと!? そんなバカな事がっ…」

三杉「いえ勝てなくなります、今の協会と片桐さんの見据える全日本ユースでは必ず。
    その証拠にフィオレンティーナはパルマを破りましたし、そして…」


A 前回W杯では西ドイツが優勝しました。
B ナポリはもはやミランに勝てていません。
C フランスのFFFは若手育成機関を設立しました。
D 僕にはディアスを圧倒出来る自信があります。
E 若林はザルバヤシです。
F 森崎は最強のダイス使いです。
G 翼くんは味方になると弱体化します。
H 巫女世界がもう目前に迫っているのです。
I そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白にした人に最高6憶円が当たる…わけない!)


363 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 11:28:22 ID:gfe+vkhk
C

EFGは本当の事だから困る

364 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 11:30:09 ID:TK9+k7a+
C

365 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 11:46:46 ID:???
…………暫くドイツは暗黒なんだよなぁ……。
これは一概に選手達が悪いわけでもないし、ルール、戦術の問題なんだが。

後々を考えるなら、Cだけだと絶対に正解じゃないと思う。
次代の若手だけでなく、指導者。三杉には、その観点からも見て欲しかったな。
アンザーニ、ジョアンという名伯楽の教え子なんだし、優秀な指導者の有り難さは、骨身に染みていると思うけど………。

366 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 11:52:18 ID:???
Bが答えの一つだと思う。

367 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:03:18 ID:???
巫女世界ってなんじゃあーーーwwww

368 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:12:01 ID:???
>>367
別世界の翼
「君も垣間見たはずだ! 俺のライバルに相応しい幻想的なプレイを!」

369 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:18:06 ID:???
ダブル三杉「「君は何を言っているんだ」」

370 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:18:39 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」

371 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:19:44 ID:???
翼くんは狂ってるほうが輝いて見えるのは何故だwww

372 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:23:12 ID:???
>>368
さらに別世界の翼
「君は何を言っているんだ!
俺のライバルと言えば誰もが認める幻想郷のエースじゃないか!」

373 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:23:47 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」

374 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:24:41 ID:???
この流れwwwwww突っ込みはええwwwwww

375 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 18:39:40 ID:???
>>371
三杉「絶望に打ちひしがれる姿もなかなかだと思うよ…フフ」

376 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 20:51:57 ID:???
Bはファンタジスタ冬の時代の到来
Cはフランス外人部隊の発足
でも一過性なんだよなCって…ドメニクさえいなけりゃw

377 :森崎名無しさん:2011/10/23(日) 21:09:41 ID:???
先に質問ですが、この時点でボスマン判決は終わってますか?

378 :森崎名無しさん:2011/10/24(月) 02:55:40 ID:???
フランスやアルゼンチンなど世界各国が体制の抜本的改革を行っていて
現在日本が進もうとしている方向が泥船の道だと解ってくれればいいんだが
こういう現地のホットな最新情報もここの三杉の武器だよね

379 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 18:42:38 ID:???

>>365
世代交代の失敗・・・若さの活力が必要な戦術でしたからね。
まあこの世界ではドイツも黄金世代なので、その辺の歴史は改変される可能性が高いでしょう。

>>366>>376
私の考える理想回答は、仰るとおりBでした。
でもこの選択に繋がる前の文章が、見返してみると悪かったというか迂闊でした。
フィオとパルマは先の大会、プリマヴェーラにおける話ですが、
ナポリとミランはトップチームの話題でしたからね。
ピンと来ない人が居ても仕方ないと反省してます。

>>367
垣間見た世界の中の一端ですよ、いずれリンクして侵食させてみせます。
信者を80人増やすなど造作もない事です、クックック。


380 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 18:43:46 ID:???

>>368>>372
翼Aが現れた、翼Bが現れた、翼Cが現れた。

コマンド・・・?

 たたかう
 にげる
→仲間になる ピッ
 どうぐ

翼A「KA!GU!YA!」
翼B「RI!GU!RU!」
翼C「RE!I!MU!」

スレ主「オールハイル!オカヤマ!」

・・・馬鹿達は解り合った。


>>369-370>>373
まさかウチのスレに貴方がお越しくださるとは・・・ゆっくりしていってね!

>>371
私も同感です、狂ってこそ翼と思ってしまうこの森崎板の風潮はジャスティス。
まあそれに師匠がロベルトですしね。


381 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 18:44:50 ID:???

>>374
なんだかほっこりしました。
私はこの予定調和の流れが大好きです。

>>371
本編の翼もサッカー筋を傷める翼もみんな大好きです。
はやく早苗ちゃんとちゅっちゅして欲しいです(←ちがう)

>>377
想定してる年代的にはまだの筈です。
でも外国人登録枠の制限を考え出したら、私のシナリオは設定で詰むと思います。
なのでその辺りはぼんやりと考えて下さると助かりますですはい。

>>378
そう言えば三杉は何気に色々と情報を仕入れていますね。
情報を選別し、適切な所で出す事は十分武器になり得るでしょう。

382 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 18:46:34 ID:???

> C フランスのFFFは若手育成機関を設立しました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「いえ勝てなくなります、今の協会と片桐さんの見据える全日本ユースでは必ず。
    その証拠にフィオレンティーナはパルマを破りましたし・・・
    ええと・・・ええと、そしてフランスのFFFは若手育成機関を設立しました。」

片桐「若手育成機関・・・?」

そう言って片桐は口許に手を当て、頭を悩ませている素振りを見せた。
彼が反芻したのは三杉の言葉の一番末端に来た単語であった。

片桐「確かに日本では、若手育成については余りに遅れている。
    嫁売や日惨などはユースチームを持っているが、そんな大企業の例は稀だ・・・。」

三杉「一方フランスでは国を挙げて、プロの登竜門となる国立サッカー学院を設立しました。
    アフリカ系の帰化2世となる選手も、これによって更に増えてくるでしょう。
    フランス国際で感じたようなチーム総合力の物足りなさは、近い将来忘れ去られるでしょう。」


383 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 18:48:40 ID:???

片桐「ふむ・・・フランスが強化される基盤は解った。 日本にそれが無い事も明白だ。
    だがその差が目に見えてくるのは、少なくとも5、6年は先に思えるな・・・。」

三杉「・・・と言うと?」

片桐「恐らくフランスとしては、自国開催となる1998年のW杯に照準を合わせた強化計画だろう。
    確かにそれ自体は脅威であり、今のトップ・ユースについても強化が施されるのは想像がつく・・・
    だがその話とお前達が3、4年後に勝てなくなるのと、どのような理屈で繋がる?
    フランスが強くなる事と、お前達が勝てなくなる事は似て非なる次元の話であるし、
    世代交代の事を言いたいとしても・・・流石に早過ぎて現実味が無く思える。」

三杉「ええ、勿論そうですね。(あれ?)」

片桐「それに、日本にとって若手育成はまさにこれからの分野だ。
    プロリーグが成功してサッカー人気が安定し、プレイ人口が増加する事。
    同時にプロチーム、プロを目指すチームが増え、ユースを持つチームも増えるという事。
    先ずこれが成り立つのが前提であり、順序として正道だと私は思うが。」

三杉「そうですね、野球ばかりに持って行かれていた才能が、サッカーに流れ込んでくること。
    それだけで日本サッカーの水準は今よりも大きく上昇するでしょう。」


384 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 18:49:56 ID:???

片桐「うむ、だが協会の姿勢としては若手育成を奨励し、ユースチーム設立を補助していくべきだな。
    その事については追って上層部に提案するとしよう。 有意な意見に感謝する。
    それは良いが・・・やはりお前達が勝てなくなるという予測とは、あまり結びつく気がしないが?」

三杉「ええ、話はここからですよ。(はっはっは、僕とした事がちょっと間違えたな。)」

三杉が持つ既存の情報量は大した物であったが、この日新たに入ってきた情報量も桁違いに多かった。
彼の中において、フィオレンティーナで闘う事を決めた理由は既に完成しているが・・・。
しかしそれを他者に説明する為の適切な例示を、この膨大な量の情報からピックアップするのは、
それでも困難な作業に違いなかった。 だからちょっと間違えても止む無しなのだよ。
・・・三杉は改めて考えを纏め直し、今度こそ前後が繋がるような話の進め方を心がけるのだった。

※片桐の以降の判定が少し不利になります。


*******

一旦ここまでです。

385 :森崎名無しさん:2011/10/24(月) 18:56:22 ID:???
2011年現在
野球もサッカーも国内リーグが死に掛かっている模様
なんでや……

386 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 19:09:27 ID:???
次の分岐までの内容を今から書く前に独り言。

松山がマモノの罠を最低限の被害で済ませられて本当に良かったです、ホッとしますた。
しかし射命丸の描写が実に良かったですね。
口で酸っぱく言って終わらせておきながら、戻ってきて個人的にビンタし直す所とか・・・
ああいうズルイ感じの子が微妙な部分で女の子をしてると魅力的に思えてしまいます。
東方メインを書く事が(ないですけど)あったらヒロインは射命丸にしたいなと思ってしまいました。

・・・え?変?


387 :森崎名無しさん:2011/10/24(月) 19:11:13 ID:???
わかるわかる変じゃない

388 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 20:51:46 ID:???

>>385
一体どうしてこうなったのでしょうか・・・?

>>387
同意いただけて嬉しいですw
=============================================

三杉「僕達フィオレンティーナは、先の大会でパルマを破りました。
    そしてセリエAトップにおいて、ナポリはもはやミランに勝てていません。」

片桐「ふむ・・今度こそ、その両者は日本が勝てなくなるという予想に繋がるのか?」

三杉「はい。 そしてそれは僕の最も訴えたい事、そして僕が全日本召集を拒否した理由でもあります。」

片桐「ほう・・・・・・では聞かせて貰うとしようか。」

そう言って片桐は姿勢を正し、腕を組んで三杉の方を見据えた。
自分に対して『サッカーを見る目がない』とまで言った三杉の訴え・・・
それが如何なる物か、シッカリと見定めようという姿勢になったのだ。
これに対し三杉は一つ深呼吸し、そしてハッキリとした口調を紡ぎ始めた。


389 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 20:53:19 ID:???

三杉「先の大会・・・決勝戦を観てらしたそうですが、マルコ・クオーレについては覚えていますか?」

片桐「クオーレ? ああ勿論だとも、あのファンタジスタの少年を覚えていない筈が無い。」

当然ながら片桐はその少年の事を覚えていた。
後半から登場し、脅威的なプレイを連発した小柄の少年・・・
試合その物を自分のステージにしてしまったかのような存在感は、ファンタジスタ以外に有り得なかった。

三杉「彼は脅威でした・・・予想できない、計算では量る事の出来ないプレイは片桐さんの記憶にも新しいでしょう。
    しかし僕達フィオレンティーナはパルマに勝ちました。
    ファンタジスタを擁する・・・加えていえばシューマッハのような守護神も擁するチームに。」

片桐「うむ、素晴らしい成果だったと私も評価している。」

三杉「・・・・・・僕達はチームの力でファンタジスタを破り、一つの証明をしたつもりです。
    つまり『ファンタジスタは既に勝利の象徴ではない』という事の証明です。」

片桐「むっ・・・何が言いたい?」


390 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 20:54:22 ID:???

三杉「聡明な片桐さんならもうピンと来ている筈ですよ。
    翼くんをチームの中心に置き、森崎がゴールを守っても・・・それだけでサッカーは勝てない。
    もっと言えば翼くんと森崎だけが強くても、それはチームが強いのと同義(イコール)ではない。
    ・・・これが僕の主張の柱です。」

片桐「ふむ・・・・・・だが、お前がパルマに勝利した例がそれを証明した事になるのか?
    確かにお前達は見事にパルマを破った・・・逆転を許した後の展開は私を魅入らせたよ。」

三杉「・・・・・・」

片桐「しかしクオーレが出場したのは後半から・・・しかも彼は本来まだJrユースに位置する少年だ。
    なのに、後半だけであれだけの存在感・・・輝きを放ってみせたのだ。
    ・・・私にはファンタジスタの偉大さを見せ付けられたようにしか思えなかったが?」

尤もな指摘、それでいて三杉の主張にとっては針のように痛い指摘を片桐は返してきた。
確かに彼の言う通り、クオーレがプレイしたのは後半のみである。
そしてクオーレは年齢的にはプリマヴェーラよりも下のクラスに分類される・・・
その彼に勝った事を主張した所で、ファンタジスタの信仰を揺るがす事は難しいだろう。


391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 20:56:15 ID:???

片桐「100歩譲ってクオーレと翼が互角だったとしよう、後半だけのプレイなのも一旦目を瞑る。
    だがお前達フィオレンティーナが勝利したという一例だけで、一体どれだけの事が証明される?
    勝負には当然あやがある。 お前達の勝利をマグレだなどと言うつもりは無いが、
    お前達だってパルマに対して100戦して100勝する自信があるわけではなかろう?」

更に片桐は指摘を続けてきた。
たった一試合の結果で主張する事は暴論に等しいと言っているのである。
三杉はこのような反論が返ってくる事を・・・・・・予想出来ていた。
故にこそ、先程間違えてフランスの話題を出した時に、この話を無理矢理引っ張り出す事を止めたのだ。
物事を主張する時には十分なデータ点数が必要だと、三杉はちゃんと解っていたのだ。

三杉「御指摘の通り・・・。 しかし今度は、セリエAのトップの話・・・
    ナポリがミランに対して勝てなくなった事を考えてみて下さい。」

片桐「なにっ・・・?」

三杉「知らない筈がありませんよね、ナポリに在籍していた最強のファンタジスタ、マラドーナ。」

片桐「勿論だ、彼のお陰でナポリは初めてセリエAでスクデットを獲得する栄誉を得た。
    それまでセリエAとBを行き来する程度のチームだったナポリがな。」


392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 21:07:04 ID:???

三杉「ええ・・・しかしそのナポリが、ある時期を境にミランに勝てなくなりました。
    そう、戦術家アリーゴ・サッキ氏がゾーンプレスを誕生させてからです!」

片桐「なっ・・・!」

三杉「マラドーナを止められる選手はセリエAの中に誰一人居ませんでした、それは確かです。
    しかしミランの監督となったサッキ氏は、チームの力で彼を止める方法を考え・・・
    そして見事に実践してみせました。 それが日本で云われているゾーンプレスという戦術です。
    その効果はナポリとミランの戦績から否応なく伝わってくる筈です。」

片桐「・・・!!」

口を真一文字にして絶句する片桐。
今度は一点データではない、裏付けされたものがシッカリとある。
故にこそ三杉は改めて主張する。

三杉「サッキ氏の考案した戦術の完成により、欧州のトップでは戦術の発展が急激に進みつつあります。
    つまり『ファンタジスタはもはや勝利の象徴ではない』、ファンタジスタの時代は終焉に
    向かっていると僕は・・・いや、僕が言わずとも世界がそれを示しています!」

片桐「むぅっ、それは・・・」


393 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 21:10:27 ID:???

三杉「プロジェクト・カウンターウイングの事と合わせても、貴方・・・いや日本サッカー協会が
    想定する全日本というチームの形は容易に想像が出来ます。
    貴方の見据えるチームのイメージが協会とは違うのではないかと・・・
    或いはパルマ戦を観て、貴方が固めていたイメージに変化をもたらせたのではないかと期待しましたが・・・
    だが貴方は先程僕に言いました・・・『翼くんの後ろのスペースを任せられる』と。」

片桐「・・・・・・」

三杉「その一言で、日本の戦術が『大空翼』以外に無いと改めて確信しました。
    しかし一人の絶対的な個に頼るだけの物を・・・戦術とは言いません。
    そしてそれがトップの世界で通用しなくなる未来は、たった今述べた通りです。」

片桐「なるほど・・・」


先着で
 ★ジャパニーズゾーンプレスとは何だったのか→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 「だが日本にサッキのような戦術家は居ないっ・・・!」
《ハート》 「なるほど、お前の言葉通りならば日本は・・・」
《スペード》 「だがしかし、今の日本に翼を頼る以外の選択肢があるのか!?」
《クラブ》 「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」
《クラブA》 ???
《JOKER》 「なるほど、お前のやりたい事が全て判ったぞ。」


394 :森崎名無しさん:2011/10/24(月) 21:10:50 ID:???
 ★ジャパニーズゾーンプレスとは何だったのか→ クラブ7

395 :森崎名無しさん:2011/10/24(月) 21:11:15 ID:???
もうだめだー

396 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 21:11:43 ID:???
サッカーを見る目に関しては安定の節穴さん。
それでは次回もまた宜しくお願い致します。

397 :森崎名無しさん:2011/10/24(月) 21:18:38 ID:???
改革は一日にしてならず乙でしたー

398 :森崎名無しさん:2011/10/25(火) 01:15:40 ID:???
乙です。

……本当に、日本のシュスターになりそうな悪寒、満々ですねぇ………。
三杉がPMとして引っ張れたら楽しいんですが、それはまたゲームの楽しみが違うほうに行きますね。
何はともあれ、展開を楽しみにしています。

399 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:04:58 ID:???

>>395
いえいえ、状況は悪くなっていませんよ。
三杉が最初に覚悟した最低の状況が維持されただけです。
これ以上悪くなる事なんて最初からなかったんや!

>>397
言葉で改革を為すなど、所詮は夢幻という事ですね。

>>398
乙感謝です。
三杉は急いでいますが、決して急ぎすぎてるとは言えませんし
何より日本サッカーにまだ絶望しちゃいませんからね。
きっと当時の送れたサッカーファンの心にサイコフレームの光を見せると信じてあげましょう。
・・・私は自分に言い聞かせていますw


400 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:05:58 ID:???

> ジャパニーズゾーンプレスとは何だったのか→ クラブ7
> 《クラブ》 「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「・・・その一言で、日本の戦術は『大空翼』以外が考えられていないと改めて確信しました。
    しかし一人の絶対的な個に頼るだけの物を、戦術とは言いません。
    そしてそれがトップの世界で通用しなくなる未来は、たった今述べた通りです。」

片桐「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」

三杉「・・・!!」

そう強い口調で返され、三杉は今の興奮が急速に冷めていくのを感じた。
片桐が口にしたのは根拠もない、努力もない、思考を放棄した縋るような類の物であった。
それは“ファンタジスタと守護神”信仰その物の姿であると三杉には思えた。

三杉(落胆・・・は、思った以上に出て来ないな。
    ・・・最初に思っていた、元の状況の儘だからだろうか。)


401 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:07:36 ID:???

“プロジェクト・カウンターウイング”という言葉を聞いた時に、想像がついていた事だった。
日本サッカー協会の人間が目指そうとしているチームの在り方と・・・
そして急進化を遂げ始めている戦術の発展を、彼らが知らない事を。

リヌル・ミケルスのトータルフットボールはどのチームにも真似が出来なかった。
しかしアリーゴ・サッキのファンタジスタ殺しは決して模倣が不可能ではない。
だからこそ世界の戦術潮流は、今大きく動き始めているのだ。
このスタートに乗り遅れれば、その差は埋め難き物となって日本サッカーの未来に立ちはだかるだろう。

三杉(片桐さんだけは、僕の言葉を理解してくれるかも知れないと思ったけど・・・)

抱いた希望は、文字通り彼の希望でしかなかった。
一度強く信じた物を・・・固く凝り固まってしまった観念を打破するのは、言葉では無理であった。
信仰は現実を見えなくさせる、という事を三杉は理解するしかなかった。


402 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:09:44 ID:???

三杉が頭に描いている物も、彼の妄想による絵空事・・・信仰に類するのではないかと誰かが言うかも知れない。
しかし三杉は、自分の理論が間違っていると思っていないが、100%正しいとも断ずるつもりはなかった。
それが本当に正しかったかは、後になって評価するしかないと知っているからだ。

その証拠に、ビジネスマンとしての片桐の言には理があると判断しており、
結果としてそれが彼の意思に若干の揺らぎを生じさせている。
自分が頭に描いている計画を実行し、もしもそれが敵わず失敗したならば・・・
自身がやったその行為は、日本サッカーを裏切るだけの結果になるかも知れない、と・・・。

三杉(だからこそ、僕は迷うわけにはいかない。)

これ以上解り合う事は言葉では不可能、後は布告して行動で示す他はない。
三杉はすっかり冷え切った心で決断の火蓋を切った。


403 :コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜:2011/10/25(火) 18:11:20 ID:???

(BGM:勇侠青春謳 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2632457

三杉「片桐さん・・・一つだけ言っておきます。
    もしも全日本ユースが勝ち上がり、Wトーナメントで優勝したとしたら・・・
    以降その戦術は、日本のサッカー界のスタンダードとなってしまうと思います。
    世界を獲った戦術として、創設されるプロリーグでも目指す基準となるでしょう。」

片桐「・・・ふむ、それが?」

三杉「今しがた言った、勝てなくなる戦術が日本の基準となってしまうのは・・・
    日本サッカー発展の阻害以外の何物にもならないと考えます。
    ・・・僕はこの、日本サッカー協会の判断ミスを黙って見過ごすつもりはありません。
    そして言葉で理解して頂けなかった以上、強硬手段で阻止するつもりです。即ち」

片桐「・・・・・・」

三杉「ファンタジスタと守護神を戦術としたナショナルユースが、
    クラブユースのチーム戦術に勝てない事を日本国民に知らしめます。
    勿論Wトーナメントの舞台・・・全日本ユースを破って優勝する事で。」


404 :コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜:2011/10/25(火) 18:14:24 ID:???

片桐「それは・・・日本の敵に回るという事だな?」

三杉「ええ、これは僕からの宣戦布告です。 ・・・絶対に日本を優勝させません。」

片桐「なるほど、そこまで言い切ったか・・・。
    良かろう、ならばもうお前に召集を頼む事はない。
    私は全力で全日本ユースをバックアップし、Wトーナメントを優勝させるだけだ。」

三杉「はい、望むところです。 強い個の集団である全日本に勝たなければ意味がありませんから。」

片桐も三杉も、そう言い切る事で意思を示した。
2人の話はそれで終わりだった。
両者の道は交じり合う事はなかったのである。
しかしその意思は僅かでも混じり合ったと信じたかった。


405 :コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜:2011/10/25(火) 18:15:25 ID:???

チームを組んで間もない、寄せ集めであるJカップは例外として・・・
準備期間を置き、ファンタジスタと守護神を加えた全日本ユースが一介のクラブユースに敗れること。
ナショナルチーム>クラブチームという神話が残っていたこの時代、それはこの上ない恥となろう。
協会として、三杉のこの言動を許す事は決して出来ない筈である。

しかし、もしも三杉達に敗れてしまったとしたら・・・
全日本が恥を払拭する術は、三杉達が優勝する事しかなくなる。
その事を片桐が想定するには、まだ幾ばくもの刻を必要としていた。


      いけども けものみち 獅子よ虎よと吠え
         茜射す空の 彼方にまほろば
         勇侠の士となり 戦う青春は
       仄蒼きほどに 愚かなものでしょうか
           父よ 未だ我は
           愛ひとつ護れず
         仮初めのこの世の真はいづこ

******

一旦ここまでです。
名前はイタズラです、さーせん

406 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:29:39 ID:???
あ、すみません。人名間違いがありましたので訂正致します。

>>401
×リヌル・ミケルス
○リヌス・ミケルス

407 :森崎名無しさん:2011/10/25(火) 19:35:38 ID:???
乙です
コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜
この厨ニは良いものだ……

408 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 20:36:24 ID:???

>>407 ふひひ、乙感謝です。 厨ニこそが宇宙の心だったんですね。
=============================================

≪7月下旬某日 イタリア・フィレンツェ≫

三杉淳は再びフィレンツェの地へと戻ってきた。
日本へと戻る時と比較にならない程の強い覇気を備えて。

この先はナショナルチームを相手に見据えなければならず、これまでより激しい戦いになる。
しかも中山という守備の大黒柱が抜け、その穴を埋める選手の当てがあるのかも判らない。
・・・そんなプレッシャーと大会の疲労が重なり、相当にアンニュイになっていた三杉だが・・・
弥生との束の間の安らぎは、その心の疲れを見事に癒していたのである。

三杉(状況は既に定まった。 僕の進路は先の見えない霧に向かっている・・・
    だが、それが何だ? 僕はもう前に進むしかないんだ、壁があるならば乗り越えるのみ。)

置かれた状況を認め、受け止めて・・・
その上でまず歩き出そうという、意思の強さを三杉は完全に取り戻していた。
初めてフィレンツェの地に立ったあの日と同じく、彼の心は再び挑戦者の物となったのである。


409 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 20:37:28 ID:???

だが、懸念がたった一つだけ・・・彼の心を揺るがせ得る小さな黒い穴も、先の紀行で同時に生まれた。
自らの行動が、ともすれば日本サッカーの発展にブレーキをかけるかも知れないという点だ。

つまり協会によるプロリーグ発足とW杯招致、それに勢いをつけるWトーナメント優勝という目論見が
日本サッカーを発展させる度合いを、(戦術が時代を逆行する事を加味しても)仮に60点としよう。

三杉達フィオレンティーナが全日本を倒し、さらに優勝を達成できれば・・・
日本のサッカー人気、期待感を損なう事なく、目指す戦術と理念を世界最先端の物に変えられる。
目指す物が正しければ、指導者や監督も正しく成長する事と期待出来るだろう・・・これが100点となる。

しかし全日本を仮に破ったとして、その後に無様な負けを晒してしまえば・・・
それは全日本の評価も同時に下げる事となってしまう。
日本サッカー黄金世代への期待感は相当に影響力があると考えられ、
それが『大人になったら世界にゃ敵わない』となってしまえば、それはプロリーグのスタート奪取に
陰を落とし・・・ひいては2002年のW杯日本招致の足を引っ張る結果となるかも知れない。
そうなれば、日本サッカー発展の度合いは30点未満にも落ち込む事すら考えられる。

勿論、三杉の計画が100%達成されればその心配は無いのだが・・・
三杉はその100%の結果しか許されないのだと知ってしまった。
今の三杉は強く前を向き覇気の中を歩いている為、この黒い点は心の隅で大人しくしている。
だがこの小さな黒い点が、何かきっかけに肥大化しないとは誰にも言えないだろう。


410 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 20:39:49 ID:???

不意に何処かでサイレンの音が聞こえた。
音は少しだけ近付き、すぐに遠ざかっていった。
もう時間は遅く陽も落ちる準備を始めており、
消え行くサイレンの音と共に少しの物悲しさを表に出していた。

三杉「夕方か・・・相変わらず、この時間のフィレンツェの街並みは綺麗だ。」

心に余裕をすっかり取り戻している三杉は、その寂しさを気に留めず、美しさの方を向いた。
彼はルネサンスの雰囲気を残すこの街並みが大好きであった。
フィオレンティーナというチームの存在だけでなく、この街自体が彼の新たなルーツとなり始めている。

三杉(コーチが指示した休暇は今日で終わり・・・明日からはまた練習の日々が始まるんだな。
    フフ、楽しみだ。 明日からコーチは僕達にどんな技術を伝えてくれるのだろうか?)

オレンジに彩られた石畳を軽快な足取りで歩きながら、明日の練習に胸を湧かせる三杉。
ジョアンと特別契約をしている選手の寮へと歩を進める彼の目の前に・・・


411 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 20:42:18 ID:???

先着で
 ★誰かと会うかな?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。


≪Joker≫ 何やら記憶の端に引っ掛かる人物とすれ違った。
≪K≫ ブンナークとアンザーニ監督の姿をグラウンドで発見
≪Q≫ 頭にターバンを巻いた少年の姿が目に留まった。
≪J≫ レストランの裏口にダラピとレントが居るのを発見。
≪9〜10≫ 何かの店の前でウィンドウを見ているスペルマンを見かけた。
≪5〜8≫ バールから出てきたミュラーが目に入った。
≪1〜4≫ 特に何もなく寮へと帰着完了。
≪クラブA≫ 余所見していたら女の人とぶつかって・・・


412 :森崎名無しさん:2011/10/25(火) 20:42:33 ID:???
 ★誰かと会うかな?→ スペードQ

413 :森崎名無しさん:2011/10/25(火) 20:43:37 ID:???
いきなり砂漠の王子でたああああああああ!!

414 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 20:43:49 ID:???
登場早いよアンタ!・・・という所で本日の更新を終了致します。
では次回も宜しくお願い致しますサイナラー。

415 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 00:23:47 ID:???
屍に埋もれた平和を探して乙

416 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/26(水) 20:01:38 ID:???

>>413 自称とか二つ名でなく、ガチ王子なのは彼だけ!
>>415 乙感謝です。 名曲タイトルに懐かしくなったのでニコ動で聴いてきました。 
=============================================

> 誰かと会うかな?→ スペードQ
> ≪Q≫ 頭にターバンを巻いた少年の姿が目に留まった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

選手寮へと歩を進める三杉の視線の先・・・車道を挟んだ向こう側の通りに違和感があった。
風通し良さ気な白装束・カンドーラに身を包み、腰には大きなスカーフを巻いた少年。
頭にはターバンを被り、まるで彼の周囲だけ映画“アラビアのロレンス”の世界になったようだった。

三杉(イタリアの地にアラブの民族衣装・・・?)

フィレンツェの街並みにそぐわない格好だと三杉は思ったが・・・
やがてその違和感は然程でもないように思えてきた。
その白装束はエレガントでスタイリッシュに映り、意外にこのレンガ造りの街と調和しているのである。
ただ、流石に他の通行人の洋服姿が同じ視界に入れば、その風景はケンカしてしまうのは否めなかったが。


417 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/26(水) 20:03:06 ID:???

三杉(まあ・・・観光客といったところか。)

三杉は尤もそうな推測をして、その少年がこの地に居る理由付けをした。
街を歩いていて感じた違和感はこれにて決着、三杉の興味から急激に外れていく・・・
・・・と、その直後にターバンの少年が顔を上げた。


先着で
 ★三杉と相手の視線が一瞬交差し・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

≪ダイヤ≫ ・・・て、相手が立ち止まった。
≪ハート、スペード≫ ・・た瞬間、強い風が吹いた。 
≪クラブ≫ ・・・た。 だけ。
≪Joker≫ ・・・たと思った瞬間、その少年の姿は三杉の視界から消失した。


418 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:03:50 ID:???
★三杉と相手の視線が一瞬交差し・・・→ ダイヤ10

419 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:03:54 ID:???
★三杉と相手の視線が一瞬交差し・・・→ クラブ3

420 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:05:02 ID:???
これが運命の出会いだった

421 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:17:43 ID:???
しかしサウジアラビアの王子って超重要人物だよな…
とおもったら、「王家の血筋を引くオワイラン家」であって、王家そのものではないのか?
まあそれにしたって「サウジアラビアのVIP」って時点で世界を動かせる重要人物だが。

422 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:44:37 ID:???
サウジって一夫多妻制で王子様(男性王族)は千人以上いるんじゃないかな。
勿論ピンキリだろうけど。

王族の総数は一万人超で総数世界最多の王族としてギネスブックに登録されている。

423 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:47:38 ID:???
へー。それを考えるとそうでもないのか?
原作でどんな描写されてるか忘れたが、ピンのほうかキリのほうなのか。

424 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/26(水) 20:50:00 ID:???

> 三杉と相手の視線が一瞬交差し・・・→ ダイヤ10
> ≪ダイヤ≫ ・・・て、相手が立ち止まった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ターバンの少年が顔を上げ、その視線が僅かに三杉の物と交差した。
フィレンツェの街が有するルネサンスの名残を観光に来た、アラブの少年と目が合っただけの事。
一生で二度会う事もない相手だろうと、そんな事すら考えて居なかった三杉。

だが三杉と目が合った直後、その少年は立ち止まっていた。
それだけでなく、こちらの顔をまじまじと見ている様子すらある。

三杉(・・・マズイのに目をつけられてしまったか?)

2年過ごして地元になりつつあるとはいえ、ここは異国の地。
日本とは常識の異なる土地にて、日本人が異邦人から妙な関心を買うとなると・・・
経済的な意味で狙われているという可能性が小さくないであろう。

三杉(・・・なーんてね。)

そんな最悪の想像をすぐに頭から掻き消す三杉。
アラブ系の人間・・・しかも少年で、欧州観光をしているなぞ(一族が)相当裕福である事が容易に想像がつく。
少なくともジプシーのようなスリ、置き引きのような軽犯罪に直結する関心ではないのは明らかだろう。
だが故にこそ、ターバンの少年が何やらこちらに関心を示す理由が想像できなかった。


425 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/26(水) 20:51:54 ID:???

そんな風に三杉が相変わらずの思考の弄びをしていると、なんと相手はこちらに近付いて来た。
夕日のせいで少し陰影がボケているが、どうやら相手の目つきは悪くなく、表情には微笑が湛えられている。
その微笑も犯罪者がするような嫌らしい類ではなく、どこかしら高貴な印象すら受ける物だった。

少年「ラウ サマフトウ。 アイナ マーヘド マクタブ フィオレンティーナ?」

三杉「えっ?」

少年は三杉に話しかけてきていた。
それだけでも驚くべきところだったが、さらに驚いたのは聞いた事もない言語に対してだった。
何を言っているのか、何故話しかけてきたのか不明の、この相手に対して三杉は・・・


A 逃げるんだよぉぉぉぉっ!
B ポカーン・・・と呆けるしかねえだろうがあっ!!
C こ、こんな時はスマイルだ、スマイルしかない!
D オー! イエス、イエース!・・・とか適当に言っておくかっ!
E 三杉淳が命ずる・・・イタリア語か日本語で話せ!・・とか言ってみるかぁっ!
F この顔にピンと来たら110番!泥棒だ!・・・と周囲に助けを求める!
G こいつは俺が裁くっ! 殺られる前に殺るしかねぇっ! 
H そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(ウチじゃ何故かメル欄空白で投票行って外食するんだ!)


426 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:55:18 ID:GcxeG6zA


427 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:56:26 ID:jHa3AIew


428 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 20:57:12 ID:N91o4S3o
C

貴公子度で勝負を挑むっ!

429 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/26(水) 21:01:28 ID:???
郷にイッテてはGoに従えとユー感じなトコデ更新中断ネッ!
コメレスも再会のトキ一辺にやるYo!
ではまたあでうー。

430 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 21:03:12 ID:???
アラビア語なんてさっぱり乙w

431 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 21:07:21 ID:???
オツカレンティーナ!

432 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 21:14:59 ID:???
日本語でおk

433 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 12:12:12 ID:???

>>430 大丈夫、私もサッパリサッパリ!
>>431 オツカンシャっす!
>>432 ブロント語でおk
=============================================

>E 三杉淳が命ずる・・・イタリア語か日本語で話せ!・・とか言ってみるかぁっ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は相手が何語で話しているのかが判らず、当然内容の方も訳が判らなかった。
ただ、相手の言葉の末端に“フィオレンティーナ”と思しき単語があったのだけは聞き取れており・・・
それ故に『彼は僕がフィオレンティーナの選手と知っていて話しかけたのでは?』という推測が立った。

三杉(どうやら、逃げ出したり叫び声を上げたりする必要は無さそうだが・・・
    それ以上はどう対応していいかサッパリだ。 共通する言語があれば良いのだけど。)

取り敢えず三杉はイタリア語と日本語で、そちらの言葉が判らない旨を返してみた。
すると今度は、相手の少年の方が目をパチクリしているではないか。
どうやらこれは通じていないようである。


434 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 12:13:13 ID:???

少年「ハル タアラフ?」

三杉「(参ったな・・・)ええと・・・英語も少しなら話せますけど・・・。」

少年「えっ? あ、そうか! ごめんなさい、つい普段の癖で。」

相手の少年は、いかにもウッカリしていたという様子で苦笑を見せる。
『イタリア・フィレンツェに来る今の今まで、普段どおりの癖を通せてこれたのだろうか?』
・・・と三杉はちょっぴり(頭が)残念そうな相手の少年に苦笑いを返す。
ともかくこれで意思疎通は何とかなりそうであった。

三杉「良かった、どうやら英語ならお互い判りそうですね。

少年「はい、すみません戸惑わせて。」

三杉「それで、先程は僕に何を聞いて?」

少年「ええ、フィオレンティーナのオフィスが何処にあるのかと窺いました。」

三杉「フィオレンティーナのオフィス・・・?」

『少年が・・・しかも中東の少年が一人で、フィオレンティーナのオフィスに一体何の用があるのだろうか?』
当然三杉はオフィスの所在地を好く知っているが・・・
この何とも得体の知れぬ相手に対して素直に教えて良い物かというと、それは躊躇われた。
厄介な相手に捕まってしまったと、今の状況を呪っていると・・・


435 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 12:14:41 ID:???

???「マーク様ー!」

三杉「ん?」

???「マーク様ー、どちらにおわしますかー!」

マーク「あれはラシードの声・・・」


先着で
 ★マークと呼ばれた少年は→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

≪ダイヤ、Joker≫ マーク「ごめんミスギくん、一緒に隠れて!」
≪ハート、スペード≫ マーク「おおい、こっちだラシードー!」
≪クラブ≫ マーク「ごめんなさい、連れが見つかったので判りそうです。」


436 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 12:17:55 ID:???
★マークと呼ばれた少年は→ クラブK

437 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 12:34:12 ID:???
ラシードの後ろに数十人…ってことは無いかw

438 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 13:02:33 ID:???

すみませんちょっとレスだけ

>>420
あまり運命を感じさせない出会いとなりましたかねー

>>421-423
超VIPなのは疑いようもありませんが、詳しい設定については不明ですよね。
このスレはこのスレで設定しちゃっていいのかなあと考えてます。
王位継承権が何番目の王子なのかって点とかも含めて。
しかし王族の総数は一万人超・・・・・・想像を絶しますね。
あとサウジ金持ち男性の絶倫さも、きっと想像を絶するのでしょう。

>>437
さてさて、それはどうでしょうか?
Jokerだったらそれくらいは普通に考えてましたけどw


439 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 17:04:22 ID:???

> マークと呼ばれた少年は→ クラブK
> ≪クラブ≫ マーク「ごめんなさい、連れが見つかったので判りそうです。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マーク「ごめんなさい、連れが見つかったのでオフィスの場所は判りそうです。」

三杉「えっ? ああ・・・。」

そう言ってターバンの少年がニッコリと笑うのを、三杉は呆けて見ていた。
マーク“様”と呼ばれていた事から、取り敢えず目の前の彼は裕福層の人間である事は間違いなさそうだ。
それ以外の事・・・彼がフィオレンティーナ・オフィスに何の用があるのか等は判らないが、
どうやら自分の協力は必要なくなったようである。

三杉「まあ・・・それじゃ、気をつけて。」

マーク「ええ、どうもありがとう。」

三杉は踵を返し、寮のある方へと歩き出した。
現実感のない、おかしな時間だったと軽く溜め息をつきながら。
そんな三杉の後ろ姿を、白装束の少年・・・オワイランは見送っていた。
そして三杉と入れ替わるようにして、髭を蓄えた壮年の男がオワイランの側まで走り寄った。

ラシード「こちらでしたか、心配しましたよマーク様。」


440 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 17:06:04 ID:???

オワイラン「やあすまないラシード、探させてしまったようだね。」

ラシード「いいえ・・・それよりも誰かと一緒でしたか?」

オワイラン「うん、多分ACFフィオレンティーナの関係者とね。」

ラシード「多分? ・・・ふむ、また例の直感ですか。」

オワイラン「そんなところさ。」

肯定し、オワイランは従者(と言うボディガードにしか見えない)に向けてニコリと微笑んだ。
ラシードは普段ならこの少年の微笑みに非常に弱いが、今回は敢えて厳しい顔を崩さずにいた。

ラシード「マーク様の直感は下手な占いよりも余程信頼出来ますが・・・それでも警戒が甘うございますぞ。
      ここはサウジアラビアと違い、常に部下達が目を光らせている訳ではない事を忘れないで下さい。」

オワイラン「うんごめん、気をつけるよ。」

従者の陳言に対し、高圧になる事のない素直な返事をオワイランは返していた。
しかしラシードには、この言葉が半分以上当てにならないのが判っている。
言った所でこの少年は、その好奇心と社交性に任せて飛び出して行ってしまう質であるから。


441 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 17:07:04 ID:???

ラシード「(純粋・・・故に危なっかしい御方だ。 これだから放っておけないのだがな。)
      そう言えば・・・関係者と一緒だったという事は、例のオフィスの場所は判ったんですね。」

オワイラン「いや? ラシードが調べて来てくれたんだろう?」

ラシード「いえ・・・自慢ではありませんが道に迷っていただけですぞ、ガッハッハ。」

オワイラン「な、なんだってー!? そ、それは弱ったなあ・・・。」

ラシード「それこそマーク様の直感で判れば良いのですがね。」

オワイラン「無茶を言わないでくれ・・・そうでなくても僕は極度の方向音痴なのに。」

ラシード「それなのに砂漠では絶対迷わない所が、人として決定的に間違っていますな。」

オワイラン「まあ・・・おかしいよねえ。 フフッ。」

何やら結局困った状況が変わらない2人は、互いに苦笑を交わし合った。
フィオレンティーナのオフィスなど、その辺の誰に聞いても判る事に気付くのはもう少し後になりそうだ。


******

一旦ここまでっす

442 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 18:24:09 ID:???

謎のターバン少年と別れた三杉は、その後15分ほどユックリと歩いて寮の前に到着した。
そこで彼は、今日何度目かになる違和感をもう一度味わう事になった。

三杉(おや・・・こんな時間なのに、どの部屋からも明かりが射していない・・・)

もう陽は落ち、辺りは随分と暗くなっている。
・・・にも関わらず、部屋の窓どころか寮の入口の玄関灯すら燈っていない。
皆ぞろ外食にでも行ったのかと一瞬考えたが、しかし玄関口まで暗い道理はない。
これは流石に不自然ではないかと、三杉に何とも言えぬ嫌な予感を抱かせる。

三杉(どうしよう・・・)


A こうして居ても仕方がない、中に入ろう。
B いや・・・何かおかしい。 ここはオフィスに向かってみよう。
C 何か他に普段と違ったところがないか、周囲を観察してみよう。
D 待てよ・・・そうだ、これはドッキリに違いない。 引っ掛かったフリをしてやるのも一興だ。
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(フラインゲットー僕は一足先に、メル欄空白にして投票するんだ♪)


443 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:25:13 ID:yruSHBvk
C

逆襲のブンブンという可能性もあるが…w

444 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:27:39 ID:5ou+wy1+


445 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:47:37 ID:1m9oy7bg


446 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 19:40:08 ID:???

>>443 そんな事もありましたよね。よりにもよって決勝戦の朝に。
=============================================

> C 何か他に普段と違ったところがないか、周囲を観察してみよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「何か事件の予感がする・・・そしてこんな時は慌ててはいけない、迂闊でもいけない。
    まずは落ち着いて周囲を観察するべきだってレイトン教授も言っていた筈だ。」(※言ってません)

そうと決めると三杉は摺り足で寮の敷地内へと侵入した。
暗くなったのに玄関の灯りすらない以外に、普段と違う所がないかを探し始める。


先着で
 ★名探偵ジュン→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

≪Joker≫ 玄関扉の隙間に紙が挟んであるのを発見した。
≪クラブ≫ 石段の下に紙切れが落ちているのを発見した。(GAME OVER)
≪クラブA≫ 石段の下に紙切れが落ちているのを発見した。(続行)
≪それ以外≫ 特におかしなところはなかった。


447 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 19:40:42 ID:???
 ★名探偵ジュン→ ダイヤK

448 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 19:44:46 ID:???
何て無駄なダイヤKだw

449 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 20:00:50 ID:???

>>447
清々しいほどに無駄なダイヤK・・・。
どうやら菱野さんは三杉に祝福を与える気は微塵もないようですね。(※いやその考えはおかしい)
=============================================

> 名探偵ジュン→ ダイヤK
> ≪それ以外≫ 特におかしなところはなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・だが、しかし別段変わった所はなかった。
何処かの窓が割れていたり、壁や柱に新しい傷や凹みがあるわけでもなく・・・
庭の芝もフィレンツェの朝に見たのと同じ、荒れた様子も何かを引き摺った様子もない。
そしてそれを調べている間、寮の中の灯りは一つも燈る事が無かった。

三杉(ふむ、何もないな・・・。 本当に皆して外に出ているだけなのかな?)

もし早い時間に出ていたならば、玄関灯が点いていないのも理解出来る。
では何処に行ったのか・・・と考えても、ピンと来るところが無いので状況は変わらない訳だが。

三杉(仕方ない・・・これ以上は無駄だ、中に入ろう。)

身体の疲労が溜まっている三杉は、段々と考えるのが面倒くさくなってくる・・・。
これ以上ウダウダとしていても仕方ないと腹を括り、玄関の扉を開けたのだった。


450 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 20:02:31 ID:???

『ただいま。』と・・・三杉は入るなり寮の中に声を響かせるが、静寂は変わる事がない。
本当に無人の館に入り込んだような気分になり、背筋に寒気が走り始める・・・


  ジリリリリリリリリン!  ジリリリリリリリリン!  ジリリリリリリリリン!

三杉「うっ・・・!!」 ビクッ

その時、突如としてベルの音が鳴り出した。
寮の食堂に設置されている、古い型の電話が呼び出されているのだ。
不意を突かれた三杉は思わず肩を震わせて声を上げてしまったが・・・


A 急いで電話に出る。
B 電話にでんわ。 自室に戻って引き篭もる。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白でなければ今夜12時だれかがしぬ)


451 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 20:03:05 ID:yruSHBvk
A

452 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 20:06:04 ID:1m9oy7bg


453 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 20:06:12 ID:HMayi9QM


454 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 20:28:04 ID:???

> A 急いで電話に出る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

不意を突かれた三杉は思わず肩を震わせて声を上げてしまったが・・・すぐに気を取り直して食堂へと急いだ。
少々嫌な空気が続き疑いが先走りやすくなっていたが、まあ現実に怪奇現象や猟奇現象はそう起こらない。

ガチャリッ

三杉「はい、フィオレンティーナ選手寮Bですが・・・」

マルコ「帰って来たんだね、三杉!」

電話の先から聞こえてきたのはチームメイト・・・マルコ・オジオの声であった。
その息継ぎは荒く、声もかなり震えている様子から『ただ事ではない』と直感する。

三杉「マルコ、どうしたんだい? 何があった?」

マルコ「中央病院に・・・早く、中央病院に急いで!」

三杉「病院!? 分かった、今から行くが、誰か怪我でも!?」


455 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/27(木) 20:30:33 ID:???

これから激しくなるだろう戦いを前に、チームメイトが大怪我をしたのではないかと・・・
瞬間的に嫌な想像を膨らませる三杉。
フィオレンティーナの選手達に替えが利く選手など居はしない為、不安は急激に膨らんでくが・・・。
それに対するマルコの返答、もっと悲惨で絶望的な現実を教えていた。

マルコ「監督が、アンザーニ監督が倒れたんだよ! 助からないかも知れないって・・・!」

三杉「なっ・・・!!」 ガタッ!

三杉はマルコの言葉を聞いて、思わず受話器を取り落としてしまった。
続いて身体の芯から震えが走るのを止められなかったが・・・
それを無視し、何もかも考える事をやめて駆け出した。 駆けるしかなかった。

三杉の道に立ち込める暗雲・・・これがその最初の兆しだったのかも知れない。


********

本日の更新はここまでとなります。
次回もどうぞ宜しくお願い致しますぬぇ。

456 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 20:33:27 ID:???
来るべき時が来たかー
暫く三杉が兼任監督かな?

457 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 08:33:48 ID:???
まだだまだわからんよ…

458 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 08:53:24 ID:???
暫くではなくずっと…かも知れんしね

459 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 09:00:35 ID:???
>>457-458
やーめーてーくーれー

460 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/28(金) 18:17:54 ID:???
インフル予防接種を受けたんで体調劇悪ですこんばんは。
本日は更新を休ませて頂きたいと思います。
そして週末の更新確率については相変わらずの予定です。

461 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 19:17:20 ID:???
お大事にー

462 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 22:31:30 ID:???
お大事にです
嫁に看病してもらってゆっくりお休みください

463 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 19:33:31 ID:???

>>456
皆さんが予想していた通りのアンザーニ監督が倒れるイベントです。
数日後と言われていたテストマッチは監督抜きなのは確定的に明らか。

>>457-459
アンザーニのリタイヤ期間については今ネタバレするつもりはありません。
今後の展開をお待ち下さい。

>>461-462
どうもありがとうございました。
お陰で翌日には元気でしたよ、嫁の愛情も効きましたし。
新居もほぼ片付き、ようやく落ち着いた感じになってきました・・・
が、まあ引っ越したので家族や関係者を御招待とかそんな感じで落ち着ききれぬ日々はまだ続きます。

464 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 19:36:23 ID:???


三杉はマルコの言葉を聞いて、思わず受話器を取り落としてしまった。
続いて身体の芯から震えが走るのを止められなかったが・・・
それを無視し、何もかも考える事をやめて駆け出した。 駆けるしかなかった。

三杉の道に立ち込める暗雲・・・これがその最初の兆しだったのかも知れない。




『・・・監督が運ばれたという病院に着くまで、僕は夢中で走っていた。
  その間、色々な未来図が浮かび上がっては消えていく。
  最悪の事態も想像したが、それは慌てて掻き消す。
  何でもない、ストレスから来るちょっとした胃炎とか・・・
  その程度の物に違いないと自分に言い聞かせ、ひた走っていたんだ。

  ・・・けれど本当はとっくに理解していた。
  そんな生易しい現実でない事は、先程のマルコの様子から明白だったから。
  結局、病院に着くまで走る事と祈る事しか出来ない事に気がついて・・・僕は考えるのをやめた。

  いつもは美しく、荘厳にも見えていたフィレンツェの夜道・・・僕達の希望となってくれた街。
  でもこの日ばかりは重苦しく、この街から逃げ出したいような感覚が僕を覆って放さなかった。』


465 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 19:37:28 ID:???

≪フィレンツェ・中央病院≫

三杉「ハッ・・・ハッ・・・・・・」

病院に到着した三杉は激しく息を切らせていた。
この程度の距離を疾走した所で普段ならば何食わぬ顔をしている彼だが・・・
焦りや動揺のせいであろう、既に喉はカラカラで呼吸は苦しくなっていた。

カウンターで看護婦に“シュワーボ・アンザーニ氏”について訊ねると、館内図を出された。
奥手にある手術室にオペを行っている際中であるとの事だ。
当然病院に運ばれてきた理由・病名についても聞いたが、彼女も夜勤交代に就いたばかりで判らなかった。

それだけ聞くと、三杉は奥の手術室へと向かう廊下を走り出した。
後方では看護婦の『廊下を走らないで』という叫びが耳に入ってくる。
だが三杉は心の中で懺悔するだけで、今は走るのを止められなかった。

手術室への最後の角を曲がった三杉は、沢山の憔悴した顔を目にする。
その中に見知った顔が幾つかパッと目に入り、焦りのままに呼びかけた。


466 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 19:38:29 ID:???

三杉「マルコ、中山!」

マルコ「あっ・・・」
中山「三杉・・・・・・」

声をかけた2人以外にも、フィオレンティーナのメンバーの顔がザッと目に付いた。
数日振りの再会ではあったが“ただいま、おかえり”というテンプレの挨拶はされない。
彼らの顔は例外なく疲れきっており、少なくとも中山とマルコの声は消え入りそうな様子である。

三杉「監督の容態は・・・?」

マルコ「良くないみたいだ・・・脳梗塞が原因で倒れたらしいんだけど・・・。」

三杉「脳梗塞・・・」

中山「倒れた時はアイツと一緒だったから、最初の処置が早かったんだが・・・」

ブンナーク「・・・・・・」


467 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 19:41:08 ID:???

三杉は中山の視線の方向から、それがブンナークであった事を察する。
そのブンナークは押し黙り、頭を抱えて蹲っている。
おそらく何らかの思考の連想で、『自分のせい』とでも考えてしまっているのだろう。

だが三杉は以前に本か何かで読んだ事があった。
脳梗塞は血管の閉塞で起こる病であり、外因的な切っ掛けはほとんどない。
発症時は対処が迅速でなくては助からない・・・と。
そういう意味では、どんな理由か判らないがブンナークと一緒だったのは僥倖なのだろう。

・・・しかし三杉は、ブンナークへ言葉をかけるのを後回しにした。
豆腐メンタルの彼を励ませるほどの余裕は三杉にも無かったし、
何より“最初の処置が早かったにも関わらず”容態が良くないという事が思考の大半を占めてしまったからである。


先着で
 ★三杉は誰かに聞こうと周囲を見回した→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 ジョアンの姿が目に留まった
《スペード》 トレイゼ・ヴィットーリオがこちらに近付いてきた。
《クラブ》 特に見知った顔はない。
《JOKER》 ???


468 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 19:42:19 ID:???
★三杉は誰かに聞こうと周囲を見回した→ クラブK

469 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 20:03:14 ID:???
ブンナークに花道要素が?w

470 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:47:19 ID:???

>>469 はい、そんなイメージで書いてます。
=============================================

> 三杉は誰かに聞こうと周囲を見回した→ クラブK
> 《クラブ》 特に見知った顔はない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は不明瞭な情報で不安な儘にさせられる事を嫌った。
不十分な知識の中だけでは疑問が不安を増幅し、心を荒ませてしまう。
監督の為に何かが出来るわけでもない今、三杉がやらなければならないは仲間達を力づけること。
落ち着かせ、励まし、力づけ・・・誰一人自暴自棄にさせる事なく監督の無事を祈ることだった。

その為にまず、三杉は自分が安心したかった。
いや、安心せずとも良い・・・少なくとも正しい情報を知りたかった。
安心があれば、人は希望に目を向ける事が出来る。
希望が無くとも、情報があれば人は腹を据える事が出来る。
だが情報すら与えられないと、人の心は憔悴の沼の中を溺れるだけしか出来ない。
どれほど責任感が支えようとしても、そんな状態で長時間耐えられるように人は出来ていない。


471 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:48:26 ID:???

三杉(誰か知ってそうな人は居ないか・・・)

キョロキョロと周囲を見回す三杉。
だがそこに見知った人物の顔は無く、誰もが例外なく憔悴した顔で祈っているだけだった。
何人かに声をかけたが、まともに取り合ってくれる人物は誰も居なかった。
仕方なく三杉は看護婦や医者を呼び止めて話を聞こうとしたが、救急患者であるアンザーニの状態を
判断した医師はオペの際中であり・・・詳細を説明できる者は一人も居なかった。

三杉(クソッ! 何だよ? 監督の状態が何故良くないというんだ?
    倒れた時にブンナークが傍に居て、そのお陰で初動が早かったのではないのか?)

不安の一切が解消されない状況、徐々に三杉の心は苛立ちでささくれていく。
当然ながらキャプテンとしての責務も果たすどころではなく、周囲に焦燥を知らせていた。
普段冷静なキャプテンであり博識でもある三杉の動揺は、チームメイトにも当然伝播する事になっていた。
焦燥は尚も膨れ上がり、選手達の心をガリガリ削り続ける事になったのである。

※次戦テストマッチにペナルティが発生する事になりました。


472 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:49:50 ID:???

三杉が病院に到着してから100分が経過していた。
“手術中”のランプは消える事なく、赤い嫌な光を発生させ続けている。

三杉(もう何時間も経った気がするのに・・・・・・手術はまだ終わらないのか?)

監督の無事を祈る時間と、不安によって訪れる嫌な想像を掻き消す時間に比率は約3:1。
もしもの事を思わず考えそうになるが、その時は血が出そうなほど拳を強く握り、不安を痛みで誤魔化していた。

・・・そんな時、向こうの角からコツンコツンと複数の足音が聞こえてきた。
顔を上げてそちらの方向を向くと・・・白衣を着た医者と、ジョアンコーチが歩いて来ていた。

三杉「ジョアンコーチ・・・」

三杉がその名を口にしたのを皮切り、手術室の前に居た人間が一斉の言葉を発し出した。
「コーチ・・・」「コーチ、監督が・・・!」「どうしたら・・・」と不安そのままの声が響き渡る。
それを受けたジョアンは表情に弱気な顔を見せず、こう口にしたのだった。

ジョアン「お前達・・・選手もスタッフも今日はもう寮に戻れ。
      まだ手術は3〜4時間かかる、このままではお前達が倒れるぞ。」

冷たく聞こえるくらいの冷静さで、ジョアンはこれを言ってのけた。
まるで監督の事を心配していないのではないか、と疑ってしまいそうなジョアンの態度に三杉は・・・


473 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:51:14 ID:???

A 反発する。 手術が終わるまで待つぞー。
B 受け入れる。 一旦寮に戻って皆で休む。
C 折衷案。 仲間は寮に戻らせ、自分はキャプテンとして残りたいと主張する。
D それはともかくとして、まずは聞きたい事がある。
E そんな大人修正してやる。
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


********

本日の更新はここまでです。
今週も宜しくお願い致します。

474 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 21:33:31 ID:jM0Z8f8w

Cが受け入れられたらD
受け入れられなければB

話を聞くにしても、悪い情報だったら更にペナかかりそうだし
それならば一人で聞いた方がマシだろう

475 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 21:42:24 ID:1c0OPbog
B
詳しい説明は明日あるだろうし

>>474みたいに選択肢を複数組み合わせるのはアリなの?

476 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 22:37:12 ID:fyCiM/yk
B

477 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 02:27:56 ID:???
安西先生と仮に話せたとしたら、やっぱり帰りなさいっていうよね…

478 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 09:10:55 ID:???
朝のレスだけ返しー

>>474-475
自由選択肢を使って他の選択肢を組み合わせたりする事についてですが・・・
基本的に自由選択肢というのは発想と表現の場だと思っています。

A→Bみたいな形では、記述不足のせいで良い結果が得られない事が多いかも知れません。
スレ主的には、なるべく御遠慮願いたい形です。
どうしてもジョアンとサシで話したい場合、『F:行動はC、ただし〜である意図を主とする』など、
そういう含みを持たせた記述である事が望ましいです。(それが為されるかは約束しかねますが)
相手をそう誘導させられるような三杉のセリフを考え、記述するのがベストでしょう。

またこのスレで実績はありませんが、A+BだったりAしながらBというような選択肢が出る場合も考えます。
この場合、Aという行動とBという行動のいずれか・・・或いは両方が疎かになるリスクが避けられない事が多いでしょう。

結論 : 『その他』は『発想と意図の記述』でスレ主を唸らせたりハッとさせたら勝ち。


>>477
安西先生だったら・・・そうですね、心配その物は嬉しいでしょうが、
その為に周囲の人間に身体を壊されたり、やるべき事を放棄されるのは喜ばないでしょう。
基本的に自由選択肢は発想と表現の場だと思っています。


479 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 12:48:15 ID:???
乙ですー

480 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:32:17 ID:???

>>479 乙感謝です。
=============================================

> B 受け入れる。 一旦寮に戻って皆で休む。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

冷徹にも感じられるジョアンの言葉に対し、多くの者は黙って俯いていた。
感情的にはこの場に留まって無事を祈りたい所だろうが・・・彼等皆、間違いなく精神的に参って来ている。
反発心は湧かず・・・いや湧いたとしても、それを爆発させられる元気はとても無かったであろう。
そして三杉はと言えば・・・まだ思考する余力が残っており、理性からジョアンの言葉を是と判断していた。

三杉(冗談じゃない・・・・・・・・・が、これは従わなくてはならない・・・。)

当然ながら感情は『この場を離れるべきではない』と言って止まない。
しかし数日のうちに試合があると宣告されている中、キャプテンとしての判断は決まりきっている。
そして何より、それ以外の判断をすればアンザーニ監督はきっと自分達を叱るであろう。
・・・それが考えられたからこそ、三杉はジョアンへの答えの口火を切ろうとした。 したのだが・・・

???「・・・っけんな・・・!」

三杉(うっ・・・!)
ジョアン「・・・・・・」

返答するつもりだったのと真逆の答えを、先に誰かが口にしてしまった。
疲労のせいで考える時間が長引いた分、三杉の口は遅かったのである。


481 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:34:40 ID:???

そして三杉は振り向くまでもなく、それを言ったのが誰だか判った。
感情がそのまま行動原理となる男、テンションをそのまま自らの力に上乗せする男・・・ブンナークである。

ブンナーク「こんな儘で帰られるもんかよ! オレは嫌だぜ、監督が目ぇ醒ますまでここを動かねぇっ!」

ジョアン「ブ・・・

三杉「ブンナーク、ここを何処だと思っているんだ!
    病院で、しかももう夜中だっ! 大声を出していい筈がない!」

ブンナーク「んなっ!?」

三杉はジョアンが何かを言う前に、今度は反射的にブンナークに叱りの声を投げていた。
相手がブンナークだから反射的に説教だとか、そんなんじゃあない。
大声を出すなと言っておきながら、自分も大声出しているという矛盾も置いておく。
今のブンナークがジョアンと言い合いを始めたら、恐らく一切引かなくなるという確信に近い直感。
そうはさせまいとして、三杉はブンナークを道徳の面で叱りつけたのだ。


482 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:36:39 ID:???

当然ブンナークはこれに対してまだ反発を見せるが・・・

ブンナーク「ミスギ、テメェ止める気か!? そんな薄情だとは思わなかったぜ・・・!」

三杉「病院で大声を出すなと言った筈だ・・・。 幾ら監督が心配だろうと、それが許される理由は無い。」

ジョアン(・・・・・・)

ブンナーク「グッ・・・! オレだってあんなこと言われなきゃあっ・・・」 キッ

睨みつける様にジョアンの方へ身体を向き直すブンナーク。
だが彼にはもはや逆上の気配はない。
一度話がわき道に逸れた事で彼の直情は空振りし、多少なりとも頭が冷えたようだ。

三杉「一旦寮に戻ろう、ブンナーク。 ・・・皆もね。」

ブンナーク「なっ・・・!」

驚いた顔でブンナークがこちらを振り返った。

三杉「ここに居る人間は皆、お前と同じ気持ちだよ。 それはコーチも・・・ですよね?」

ジョアン「・・・ああ、勿論だ。」

483 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:38:28 ID:???

ジョアンの表情と返事を確認し、三杉は再びブンナークに向き直った。
『冷徹に見えるこのコーチも、他の人間と等しく心を痛めている事を理解れ』・・・と目で訴える。
それを理解すれば、ジョアンがどのような気持ちで皆に指示を出したかが窺えるであろうから、と。

三杉はジョアンの気持ちを本当の所は見抜けていなかったが、今はそう考える事にしていた。
そう考えて同調しなければならないと思っていた。

実際にジョアンは、アンザーニの危機に対して他の人間と比べられない程に心を痛めていた。
だが彼は立場上・・・そしてアンザーニの気持ちを考え、努めて冷徹ぶっていたに過ぎない。
冷徹な態度が過分であったのは、それでも感情のコントロールがぶれる程に懇意であった為だろう。

ブンナーク「クソッ・・・・・・解った、悪かったよ・・・」

三杉「いや、こちらこそ済まない。 それからコーチ、手術の結果は・・・」

ジョアン「うむ、明日の朝には連絡を入れ・・・いや、私が寮に足を運ぶとしよう。」

三杉「はい、判りました・・・。」

ジョアン「皆もそれで構わんな?」


484 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:39:46 ID:???

コーチとキャプテンの間で行われた、ある種の談合・・・。
これに異を唱える者はもはや居なかった。
黙って頷くか小さな声で同意を示すかすると、立ち上がって歩き始める。

ジョアン「スマンな、ミスギ・・・」

三杉「いえ・・・僕は皆より遅れて知りましたから、その分考える頭が残ってただけです。」

最後にこう交わして、三杉も帰路へとついた。
・・・結局心配は解消されないし、手術の結果をいち早く知る事も出来ない。
寮に戻っても、ろくすっぽ眠れない可能性もあるだろう。
けれど、それでもベッドに身体を横たえる事をするか否かで精神的疲労の蓄積は全然違ってくる。

フィオレンティーナのメンバーは疲れた心を少しでも休める為、寮へと戻って行った。
三杉のイタリア滞在における最悪の一日が、これで一旦幕を下ろす事になった。


485 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:41:47 ID:???

≪翌朝・フィオレンティーナ選手寮B≫

三杉「ん・・・」

パチリと目が覚めた。
眠気に惰性は存在しなかった。

三杉「・・・・・・」 ギィッ

身体を起こすと、節々がそこらじゅう痛い事に気がついた。
しかも倦怠感は重く圧し掛かって来ており、おまけに偏頭痛もある。
最悪と言って良い朝・・・・・・しかし目だけは気持ち悪いほどに覚めていた。

三杉「手術は・・・成功したのかな・・・・・・」

昨夜の出来事が悪夢なんぞでない事は、確認するまでもなく判っている。
そう言えば朝にコーチがやって来て、結果を教えてくれるという話だった。
三杉は慌ててベッドから脱出して適当な服へと着替えると、食堂という名のロビーへ下りて行った。


先着で
 ★食堂の扉を開けると・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 もうジョアンが来ていました。
《ハート》 先客が居ました。(さらに分岐)
《スペード、クラブ》 まだ誰も居ませんでした。
《JOKER》 そこは異世界でした。 えー


486 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 18:46:13 ID:???
 ★食堂の扉を開けると・・・→ クラブ2

487 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:19:33 ID:???

> 食堂の扉を開けると・・・→ クラブ2
> 《クラブ》 まだ誰も居ませんでした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガチャリ・・・と食堂の扉を開けた。
しかしまだ誰の姿も無く、食堂はガランとした静寂に包まれていた。

三杉(無理もないか・・・心労に晒されていた時間は僕が一番短かったのだろうし。)

そう納得すると、三杉は調理スペースに侵入した。
棚から挽きコーヒーを失敬し、ドリップマシンをセットする。

三杉(じきに皆起き出して来る、十数杯分のカプチーノを作っておいても無駄にはなるまい。)

食卓に戻って椅子に腰掛けると間もなく、食堂に香ばしい匂いが漂い始めた。
三杉は息を抜いてコーヒーの香りを楽しもうとしたが、うまくはいかなかった。
彼の意識は専ら玄関の方に向けられており、ゆったりとリラックスするどころではなかったのだ。

・・・やがて皆が寝ている2階の方で物音が聞こえ始めた。
もうすぐ部屋から下りて来る合図であろう。
三杉は椅子から立ち上がり、出来立てのカプチーノをカップへ注ぎに行こうとした・・・


488 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:20:42 ID:???

ガチャッ

しかし玄関の方で物音がすると、三杉は180度身を翻した。
おそらく・・・いや、間違いなくジョアンが到着したのだ。

三杉(手術結果・・・手術結果は!?)

アンザーニが一命を取り留めたのかどうなのか。
ただその一点だけを考えて三杉は食堂を飛び出していた。


ドカドカドカッ

三杉が食堂を飛び出したのと同じくして、2階から他のメンバーも駆け下りてきた。
非常に喧しい・・・しかし賑やかとは言いたくないフィオレンツェの朝だった。

三杉「ジョアンコーチ・・・!」

ジョアン「・・・・・・」

ジョアンはややフラフラとした足取りで、眼の下には深い隈がみられた。
だが眼光は普段と変わらぬ鋭さを保っており、三杉達にいつもの威圧感を放っている。

バンビーノ「コーチ、結果は・・・?」

ブンナーク「大丈夫だったんだよな? なあっ?」

ジョアン「手術は・・・・・・。」


489 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:23:12 ID:???

先着で
 ★手術結果→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《JOKER》 成功し、目を覚ました後に意識を確認できた。(後遺症・・・軽微)
《ダイヤ》 成功し、今は安定した状態で眠っている。
《ハート》 成功したが予断は許せない。
《スペード、クラブ》 最悪の事態は回避したが、昏睡状態に陥っている。 


490 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 20:24:50 ID:???
 ★手術結果→ クラブ4

491 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 20:25:20 ID:???
酷いカードばかりだー…

492 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:26:06 ID:???
クラブ・スペード乱舞ですねえ。
片桐さんのところでこのスレの運気が定まってしまったのでしょうか?
それでは本日はここまでとします、次回も宜しくでしたー

493 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 17:17:53 ID:???
ブンナークがFWと認められた模様乙でした!

494 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:52:28 ID:???

>>493 乙感謝です。 そう言えばブンナークは本当はリベロ設定でしたね・・・私はつい忘れてしまいます。
=============================================

> 手術結果→ クラブ4
> 《クラブ》 最悪の事態は回避したが、昏睡状態に陥っている。 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


バンビーノ「コーチ、手術の結果はどうだったんでしょう・・・?」
ブンナーク「大丈夫だったんだよな? なあっ?」

ジョアンが結果を口にする前に、選手達から不安の込められた声が次々に上がる。
それも致し方ない所だろう・・・何故ならば、ジョアンの表情には一片の安堵も浮かんでいなかったからである。
彼等はその表情から無意識に最悪の結果を連想せずにはいられなかった。
だが・・・

ジョアン「まずは結論を伝えよう・・・手術は無事に完了し、一命は取り留めた。」

「!!!」「っしゃーーー!」「よ、良かったぁ・・・・・・」「あーーーもう・・・」

ジョアンから告げられた手術結果は、浮かび上がった最悪の想像を霧散させたのだった。
歓声を上げる者、グッと拳を握り締めたガッツポーズを示す者、ヘタヘタと座り込む者・・・
選手達はそれぞれに喜びを表に表す。
・・・が、ジョアンは『しかし・・・!』と選手達の喜びを制して、さらに言葉を続けた。


495 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:53:48 ID:???

ジョアン「一命“は”取り留めた。 けれどもアンザーニは昏睡状態にある・・・。」

ダラピッコラ「はっ・・・?」
ミュラー「それはつまり・・・?」

スペルマン「重度の意識障害ってこと・・・ですよね・・・・・・」

ジョアン「そうだ。」

ブンナーク「なっ!!」

ジョアンの言葉に、はじめは多くの者がポカンと呆けていた。
だがスペルマンから“障害”という単語が出ると、皆一斉に息を呑み込んだ。
それは三杉も例外でなく、目を見開いて固まるしかなかった。
だがそれでも、これだけは聞かねばならぬと・・・三杉は必死に声を絞り出す。

三杉「コーチ・・・つまりアンザーニ監督は?」

ジョアン「脳に広範囲のダメージを負った・・・という事だ。
      症状が回復に向かうかは、いまだ五分の状況・・・
      ただ間違いなく言えるのは、監督としての復帰は絶望的だという事だ。」

三杉「・・・・・・・・・!」

死刑宣告は“辛うじて”免れた、だが状況はそれに等しい程に最悪だ・・・そう言っているのである。
三杉はもはや声を出す事が出来なかった。


496 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:54:50 ID:???

ブンナーク「な・・・んでだ・・・。 オレが・・・オレの対応が遅かったからか・・・?」

ジョアン「それは違うぞブンナーク、お前の対応は適切で早かった。
      ・・・でなければ、シュワーボは間違いなく命を落としていただろうさ・・・。
      奴がこれほどの重態になったのは、原因が“心臓”にあったからだそうだ。」

三杉(心臓・・・)

そこからのジョアンの話は断片的にしか頭に入ってこなかった。
『不整脈』だとか『巨大な血栓』、『脳浮腫』、『壊死』、『合併症』・・・
それらの聞き慣れない単語を、三杉はぼんやりと右から左へ受け流す事しか出来なかった。
恐らく他のメンバーも、大なり小なり同じような状態になっていた事であろう。


実際のところ、アンザーニの脳梗塞は心房細動と云われる不整脈の一種に起因した物である。
これは多くの人に見られる、ありふれた不整脈である事、慣れてくると動悸も感じずに、
日常生活において別に苦にならないことから、無害な不整脈とも思われてきていた。
しかしこの心房細動により、心臓内の血液が停滞して血の塊が発生する事があり・・・
この巨大な血栓が血流に乗って脳に流れ着き、脳血管を詰まらせ、重大な脳梗塞を引き起こす。
日本では故小渕首相が同様の原因で命を落としている事から、その深刻さは窺える事だろう。


497 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 17:55:46 ID:???
あの人の出番だ……!

498 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:56:08 ID:???

何分か・・・何十分かが経過しただろうか。
まるで時間が止まっていたかのように、誰も彼もが押し黙り続けている。
現実を受け止めたくないと言う気持ちが余りにも大きいせいだ。

フィオレンティーナの選手達にとって、アンザーニはただ監督というだけに収まらなかった。
心の拠り所と言って良かった。
通常のユースメンバーとは違う扱いの三杉達は、組織の中では孤立した立場であった。
メインチームやバックアップスタッフと関わる機会のない、区別された11人だけのチーム。
その中でアンザーニは、ジョアンを除けば頼る事の出来た唯一の大人であったのだ。
三杉をはじめとしたフィオレンティーナのメンバー達の喪失感たるや、我々の想像を遥かに越える。

ジョアンとしても、本来ならば合併症や後遺症の不安をこの場で敢えて話す気はなかったが・・・
しかし現状がこれほど深刻であれば、遅かれ早かれ知られてしまう事だった。
・・・つまりはアンザーニが指揮棒を再び手に執る可能性はほぼゼロだという事。
故に『今』、ジョアンとしてはここまで話しておくしかなかった。

三杉(まだ・・・信じられない・・・・・・・・・・・・)

三杉は現実を認めたくなかった。
しかしもう一人・・・遠くで自分を見ている自分が『それではいけない』と言っている気がした。
三杉はキャプテンとしてこの沈黙を破らなければならなかった。
現実を受け入れられない仲間達を現実に引き戻し、そして歩き出すよう促さなければならなかった。
何故ならば、アンザーニという偉大な監督がそれをしてくれる事はないのだから。


499 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:57:30 ID:???

三杉(まだ・・・信じられない・・・・・・・・・・・・)

三杉は現実を認めたくなかった。
しかしもう一人・・・遠くで自分を見ている自分が『それではいけない』と言っている気がした。
三杉はキャプテンとしてこの沈黙を破らなければならなかった。
現実を受け入れられない仲間達を現実に引き戻し、そして歩き出すよう促さなければならなかった。
何故ならば、アンザーニという偉大な監督がそれをしてくれる事はないのだから。


A 病院に行こう、と皆に提案する
B サッカーをしよう、と皆に提案する
C ジョアンにテストマッチの事を聞く
D ジョアンに今後の事を聞く
E ブンナークの初期対処を責める
F ダメだ・・・まだ何も言えない、ショックで言葉が出てこない。
G その他 

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


500 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 17:59:04 ID:2gr7YPzU
D

今後ってのはフィオレンティーナの今後の指揮ってことで良いよね?

501 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 18:04:56 ID:???
>>500
ええ、当然その事も含まれるでしょう。

502 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 18:12:02 ID:BVX2GptQ
D

503 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 18:26:54 ID:???
>>497
Gの自由選択で出る事が無かったので言及しておきますが、
BJの手を借りてもアンザーニ監督の状態が良くなる事はありません。
病気の性質上、脳への損傷・或いは壊死、破壊については既に起こった事なのです。
病巣を取り除き脳へのダメージを最小限に食い止める事であれば、BJは力になれた可能性はあります。
しかし既に起こった物を無かった事には、たとえBJでも出来ません。
回復に向かうかどうかは既にアンザーニ監督次第・・・という事になっています。


・・・とか書いといて、>>497さんの意図と全然違ってたら恥ずかしいなー


504 :497:2011/11/02(水) 18:29:53 ID:???
メイ監督タカトーの出番!

ではなく、BJ氏のことで合ってます。

505 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 19:15:04 ID:???
猫者来るか?!

506 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 19:52:39 ID:bxvNAyrs


507 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:12:42 ID:???

>>504 タカトーさんは某地獄イレブンの監督に就任してもいいと思うの
>>505 さてどうでしょうか?
=============================================

> D ジョアンに今後の事を聞く
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「・・・・・・・・・ジョアンコーチ、今後の事を教えて下さい。」

ジョアン「むっ・・・」

長い長い沈黙を経て、三杉はようやくそれを口にした。
そうである、三杉は既に立ち止まる事の許されない道を選んだ。
否応無く前を向かねばならぬのだ。

マルコ「ミスギ・・・!?」
新田「三杉さん、貴方は・・・」

それに対して他のメンバー達は意外そう・・・いや、唖然といった目を向ける。
当然であろう。 彼等は深く心の傷を負い、まだ立ち上がれていない。
それなのに三杉は既に一人で勝手に前を向いている・・・
そんな状況の中では、ともすれば『人として信じられない』という印象すら与えかねない三杉の態度。


508 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:15:05 ID:???

三杉(皆の反応は当然・・・・・だが、そんな事は最初から判っている。)

そう、判りきっている事だった。
三杉は既に断固たる決意を打ち立てており、立ち上がる為の理由があった。
故に三杉はジョアンに向き合って、強い眼光で再び問うたのだ。

三杉「今後について教えて下さい、コーチ。」

ジョアン「良かろう・・・・・・と言っても、お前の知りたい事を教えられるか判らんが。」

少し気になる物言いだったが、『構いません』と三杉は話を促した。
仲間達に今の位置ではなく前方向の道を見せるため。
・・・しかしこれが三杉の想像していた物より遥か斜め上の話となる。

ジョアン「まず後任の監督については当然ながら未定だ。フロントが選定し、いずれ紹介があるだろう。
      これはどのような人物になるか、私の関与出来ない部分となる。
      ただ“後任のコーチ”については、私とシュワーボで相談し、フロントに話を通している。
      来月には就任し、その人物が諸君等を指導する事になるだろう。」


509 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:16:11 ID:???

三杉「えっ・・・・・・・・・? あの・・・ジョアンコーチは・・・」

ジョアン「うむ・・・私との特殊契約については、諸君らのプリマヴェーラ卒業と同時にフィオレンティーナ
      本体へと移管される。 その時点で私は諸君等を指導する資格がなくなるという訳だ。
      ただフィオレンティーナ・リザーブチームでWトーナメント優勝を目指すのは変わらん。
      本来ならばその監督にはシュワーボが置かれる筈だったがな・・・。」

ザワ・・・ザワ・・・
  ザワザワ・・・ザワ・・・

寝耳に水の話。
これには流石にドヨメキが起こった。
三杉も全く予想していなかった内容に、動揺が走るのを止められない。

三杉「そ・・・それは聞いていませんが・・・」

ジョアン「うむ、本当ならば明日の契約において説明される内容だったのだ。
      だが状況が状況だ、今のお前達は目の前が明るくなければなるまい。」

三杉「た・・・確かにそうですが・・・。」

思わぬ衝撃だった。
出会ってからこれまでのジョアンの言動から、三杉はてっきりWトーナメント終了まで
ジョアンが自分達を導く物と思い込んでいた。
しかしそんな事では決してなかったようである。


510 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:17:37 ID:???

そして更にジョアンは続けた。

ジョアン「監督は十中八九、誰か新しく配属されてくる。 新規体制が組まれる事になるが・・・
      だが以前に予告していたテストマッチにそれが間に合う事はあるまい。
      諸君等は監督の居ない状況でテストマッチを受けて貰わねばならない。」

三杉「グゥッ・・・ちなみにテストマッチの実施は・・・」

中山「2日後・・・明後日だ、三杉。」

三杉「えっ!?」

中山「昨日の朝に告知があったんだ。 明日は契約、明後日はテストマッチだとな。
    尤も、俺とバンビーノは明日は関係ないのだけど・・・。
    お前が戻ったら伝えるように言われていたが・・・あんな状況で忘れていた、済まない。」

三杉「い、いや・・・。 だが・・・そうなのか・・・。」

目まぐるしく入ってくる新しい情報。
これについてだけは知らないのは三杉だけだったようだ。
だが依りにも依って明日契約、明後日試合・・・
受け入れて前を向かなければと決意していても、流石に思考が追いついてきていない。
そこで三杉は・・・


511 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:19:00 ID:???

A テストマッチの中止を訴える
B テストマッチの延期を訴える
C 何も言わなずに受け入れる。
D これについて何も言わないが、他に聞きたい事・言いたい事がある(要記述・最大で2回発言出来ます。)

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


512 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 20:21:39 ID:???
ABは見えている地雷というヤツだなw
Dで何か聞いておくべきでしょ

513 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:24:50 ID:???
ええと…本日はここまでと致しますね。
なのでゆっくりとご検討下さい。
それでは失礼します。

514 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:16:19 ID:agsvuH7c


515 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:36:26 ID:???
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手チームの詳細を聞いてもいいか
このぐらいしか聞くことはない気がする
負け濃厚とはいえデータなしだと負けは負けでも大敗になりそう

516 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:38:55 ID:???
・補充選手の合流時期
岬くんみたいに途中から試合途中の飛び入りが無いかなw

517 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:42:38 ID:???
テストマッチの相手ってカンピオーネじゃない?多分この後、物語の最初にあった場面に戻るんだと思う

518 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 23:24:50 ID:???
おこがましいとは思うが
「監督代理」くらいは置いて貰わないと困るんだけどなぁ…

519 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/03(木) 00:44:52 ID:???
sleep前に独り言でも。>>517を見てちょっと感慨深くなりましたので。

いやはや、ようやくこの地点まで辿り着こうとしているんですね。
外伝スレに書き始めた当時は、シナリオを含め色々と固まってなかったので
1スレ目を読み返すと本当に色々酷い、特に文章が酷い、今も酷いけど13倍酷いもんです。
まあそれ以前にうちのスレは大筋以外は行き当たりばったりがモットーなんですけど。
矛盾?出来るだけ臭い物に蓋をして頑張っています。


しかしここまで来るのに二年弱もかかるとは全く予想出来ませんでした。なんという恐るべき遅筆。
ゲーム版2で言えばまだリオカップが終わったところなのに。
このペースだと完結まであと五年はかかりそうですね、アホかー。

まあ二年弱の間に打ち切り騒動でご迷惑をかけましたり、スレ内で嫁と娘が出来たり、
ポストが一位になったり、嫁の為に(某スレ限定で)人外な存在に思われたり…色々ありました。

いまだにこんな拙い物語に付き合って下さり皆様には感謝しています。
今後とも遅筆を繰り広げますが宜しくおねがおやすみなさいヲ

520 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 00:49:12 ID:???
これからも乙じゃあー

それにしても10票くらいもらえれば上出来と思ってポストも人気投票に入れてーとお願いしたら
まさかトップになるとは微塵も思わなかったなーw

521 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 01:00:14 ID:???
コメント数でさえ10超えたもんな

522 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 17:07:43 ID:OTsvRlYI
D ジョアンは今後どうするのか
まだ決まってないですね

523 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 17:11:04 ID:5ATExFaM
D ジョアンは今後どうするのか

524 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 17:49:33 ID:YhhNVz7+
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細
・中山&バンビーノの補充選手について

聞けるだけ聞いて良いと思う。ここでお別れなら仮にマイナス評価になっても問題ない。

525 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 18:02:05 ID:jT92NNSE
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細
・中山&バンビーノの補充選手について

526 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/03(木) 20:26:12 ID:???
投票ありがとうございます。
今回3票決なので済みませんが未決上げさせて下さい。

また今回聞いたり伝えたりを出来るのは2件までなので、>>524-525は1件削って再投票頂けると幸いです。

527 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 20:29:52 ID:rJ8ZIUGc
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細

528 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 20:31:38 ID:5ATExFaM
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細


529 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 20:32:13 ID:jT92NNSE
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細

530 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:50:31 ID:???

> D これについて何も言わないが、他に聞きたい事・言いたい事がある
> ジョアンの今後、テストマッチの相手の詳細
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・思考が追いついて来ないながらも、判断できる事はあった。
自分以外のメンバーは近々の予定を知っていて、それを受け入れているということ。
いや、受け入れているのか、避けられない故に止む無しと思っているか厳密には判らない。
だがそれはこの際置いておき、少なくとも逃避的な態度を表に出す者は居ないのだ。
これはつまり、皆それぞれに前を向く事はしている筈だと言う事だった。

三杉(彼らに前を向かせようと意気込んでいたが、少々空回りしていたのかも知れないな。
    皆と会話出来ていれば良かったが、この状況では仕方がないか・・・。
    まあ・・・とにかく僕は僕で現実を受け止めきらなければと言う事は判った。)

こうして三杉は急と感じたテストマッチの日程を受け入れる事を決めた。
そして受け入れると決めたからには、全力で勝ちに行かなければならない。
どんな状況においても起用される試合には出場し、不足のないパフォーマンスを発揮しなければならない。
それがプロフェッショナルとして当然の姿勢であり、トップと契約する三杉らに求められる物の筈だった。


531 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:51:51 ID:???

三杉「(明後日までにメンタルを回復させ、相手チームの対策も立てなければならない。
     前者は選手として、後者はキャプテンとしてやらなければならない仕事だ。 ゆえに・・・)
     コーチ、二点ほど窺っておきたい事があります。」

ジョアン「なんだ?」

三杉「一つは単に気になる事・・・メンタル的にスッキリさせておきたいだけの物です。
    僕達との契約を移管した後、ジョアンコーチはどうするつもりですか?」

ジョアン「どうする・・・とはどういう意味か?」

三杉「身の振り方です。 まさかサッカーから離れるおつもりは無いのでしょう?」

ジョアン「そういう事か・・・ふむ、二つ目は?」

三杉の問いに対してジョアンは直ぐに答えず、次の問いを先に要求した。
これに意図があるのかどうか・・・という事には頭が回らず、三杉は自分の用意していた問いをさらに伝える。


532 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:53:04 ID:???

三杉「もう一つはテストマッチに関する事です。 ・・・ずばり、相手チームの事を教えて下さい。
    試合をするならば僕は勝ちに行きます。 その為に調査し、対策も立てて臨むつもりですが・・・。
    相手は確かカンピオーネ・・・とか仰っていたと思いますが、そんなチームは聞いた事もありません。
    せめて何処の国のクラブチームかだけでも教えて頂けないでしょうか?」

ジョアン「ふむ・・・そういう事か。」

一気に捲くし立てたせいで、呼吸が少々早くなってしまった三杉。
これに対してジョアンは多少驚いた表情で顎をさする様子が見られた。
こんな不慮の状況下で、ここまで早く前を向けるとは考えていなかったのかも知れない。
そう三杉は考え、そしてジョアンの回答を待った。

ジョアン(フッ・・・短期間とは言え、流石はお前の指揮を受けて勝ってきた奴らだ。
      私は技術を授ける事は出来るが、この点はお前には敵わんな・・・シュワーボよ。)

ジョアンは少しの間だけ目を伏せ、僅かに口許をほころばせた。
それは頼もしさと嬉しさ・・・それにほんの少しの嫉妬がさせた笑みだった。
三杉も仲間達も、そんなジョアンの様子の意味を正確には読み取れなかった。


533 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:54:40 ID:???

ジョアン「そうだな・・・では先に後者について教えよう。」

先着で
 ★ジョアンの回答→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《クラブ》 確定とは限らないが、スタメンとフォーメーションを教えてくれる。
《スペード》 ↑に加えて更に一部の選手の特徴を教えてくれる。 
《ダイヤ、ハート》 ↑に加えて有効な対策案を教えてくれる。 
《JOKER》 ジョアン「新キャラの設定をモデル込みで教えてやろう」 一同「はぁぁぁっ!?」


534 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 15:57:26 ID:???
 ★ジョアンの回答→ スペードK

535 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:22:36 ID:???

> ジョアンの回答→ スペードK
> 《スペード》 ↑に加えて更に一部の選手の特徴を教えてくれる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジョアン「そうだな・・・では先に後者について教えよう。
      だが場所が此処(玄関)では碌に頭に入るまい、ミーティングルームに移るとしよう。」

そう言うとジョアンは先立って、奥にあるミーティング室へスタスタと歩き出す。
三杉もそれに続くと、他の選手達も慌てて背中を追った。

ジョアンは部屋に入ると、自らはWボードの前に立って選手達に座るように促す。
三杉らはその勧めに素直に従い、前から順に詰めていく。
そして部屋に全員が揃うのを確認すると、ジョアンはゆっくりと話し始めた。

ジョアン「まずカンピオーネというチームについてだが・・・プロのクラブチームではない。
      どの国のサッカー連盟にも加入していないアマチュアチームだ。」

ダラピッコラ「ハァっ!?」
バンビーノ「アマチュア・・・!?」
ブンナーク「なんっっっだそりゃ・・・!!」


536 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:24:28 ID:???

いきなりパンチの効いた・・・
真逆のベクトルにパンチの効いたジョアンの言葉に、選手達は素っ頓狂な声を上げた。
だが彼等は仮にもイタリアのユースクラスでNo.1になった実績を得たばかり。
その相手が・・・しかも“こんな状況で敢えて”の相手がアマチュアチームと言うのである。
経緯からすれば、彼らのこの反応は当然と言うしかない。 しかし・・・

ジョアン「言いたい事は後で聞く。 それよりスタメンとフォーメーションを書くからメモを取ること。
      当然ながら、ここで書く物は100%確定の情報とは言えない事を理解しておけ。」

ジョアンは選手達の反応に顔色を変える事はなかった。
それどころか、全く気に留めていない様子で言葉を続け、ペンを取ったのだ。
三杉を含めたフィオレンティーナの選手達は、それに対して怪訝な顔を否めなかったが・・・
しかしジョアンがWボードに書き進める文字を目にするに従い、怪訝な表情は驚愕のどよめきへと変わった。


[カンピオーネ]スタメン表(仮)

−−−−−−−
−−−H−−− Hピャタコーフ
−−−−−−−
−J−−−F− Jイスラス Fシニョーリ
−−−I−−− Iアルシオン 
−−G−E−− Gフィッツウォルタ Eユブンタイ
−−−−−−−
−B−−−A− Bレビタン Aカルバリョ
−−C−D−− Cディッテンベルガ Dクスタ
−−−@−−− @ヤベッチュ


537 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:25:42 ID:???

新田「なっ・・・なんだよ、このメンバー・・・」

中山「・・・ほとんどプリマヴェーラのオールスターだな。」

聞いた事もないアマチュアチームのメンバーには、彼らの知った名前が余りにも多かった。
つい先日、決勝のパルマ戦激闘を繰り広げたばかりのクスタ、シニョーリ。
データサッカーにより試合時間の半分以上を押されたローマのフィッツウォルタ、レビタン。
ダラピッコラの因縁の相手であったユヴェントスのカルバリョ。
レッチェのイスラスとディッテンンベルガの2人は言わずもがな。

フィオレンティーナ選手の大半が、描かれたフォーメーション図を目を見開いて凝視していた。
だがメンバーの中には例外も存在した。

三杉(驚いた・・・・・・いや、違うか。)

三杉はこれについて、『合点がいった』という思いの方が強かった。
初めてフィレンツェを訪れた日から、薄ボンヤリと抱いていた疑念が紐解かれた思いだった。
・・・と同時に、彼は“ジョアンの今後”について最早聞く必要が無くなったと言っていい。

また三杉以外にも、マジョリティとは異なる反応を示す者が居たが・・・
最前列に座っていた三杉がそれに気付く事はなかった。


538 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:27:06 ID:???
一旦ここまで

539 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 17:28:28 ID:???
見れば見る程恐ろしいメンバーだなぁ。バランス的にはほぼ勝てない設定なんだろうけど、
引きが奇跡的に偏って勝っちゃったらどうなるんだろうかw

540 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 17:36:09 ID:???
ピャタコーフがFW!?
……いやまぁ、DFの人数多いから誰かFWに回るとは思っていたけど
そうなると奴は、強化ブンナークの立ち位置になるのかねぇ


あとはヤベッチュにきちんと出番があるかどうかかな
サビチェビッチが後半登場するなら、その前に点を取っておきたいところだ

541 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 17:59:10 ID:???
強すぎw
攻撃厚すぎ、ゴール前硬すぎの二重苦
せいぜい敵右サイドをバンビの69ドリブルで突破することしかできない

542 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 18:59:05 ID:???
せめて敵GKがブルノなら勝ち目はあるのにw

543 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 21:15:36 ID:???
オルミーガくんが居ないな
後半から投入されるとかそんなのだろうか

544 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 23:16:14 ID:???
>>539
もしも試合に勝った場合はジョアンが喜び庭駆け回り、アーバックルはこたつで丸くなります。
安心して勝つ為に全力で当たって下さい。

>>540
原作(ゲーム5)レイプすみますぇーん!
見ろ、これが俺たちのスカイラブ土下座だぁぁぁぁ!!!

シナリオやカンピモブのキャラ立て優先した結果こんな事になりました。
でも楽しんで頂けるよう頑張るので反省はしません。
ちなみにヤベっちはサビっち程ではないですが強キーパーですよ。

>>541
戦い方については得られる情報から推定していって下さい。
まあ守備の堅さが如何ともし難いのは否定致しません。

>>542
GKがブルノでしたらディッテンさんが超ゲルマン人になっちゃう…

>>543
ジョアンはオルミーガなんて人物のこと知らないんです。


明日昼くらいに少し更新致します。
今日も短かったですがお許しを、それではまた。

545 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 12:50:50 ID:???

ジョアン「続いて相手選手の特徴を説明する。 ・・・が、当然知っているだろう選手については省略だ。
      先ずはヤベッチュ、トルコのフェネルバフチェSKユースのゴールを守っていたGKだ。
      セービング、飛び出し、1対1、フェードとそつ無くこなす判断の良いGKだ。
      瞬発力はシューマッハ等には及ばぬだろうが、一試合通しての安定感は奴の方が上だろう。」

ブンナーク(・・・ぬっ、あの野郎と互角ってか?)

三杉(パルマ戦のような長期的戦略は通用しない・・・という事か。)

ジョアン「見ての通りクスタにディッテンベルガ、レビタンとゴール前は空陸共に堅牢だ。
      これをどう崩していくか、お前達のお手並み拝見という事になる。」

新田(クッ…! 今の俺じゃあゴールを割れる気がしない……)


ジョアン「・・・続いてユブンタイだが、まあこやつは大した選手ではない。
      身体能力が不足しており当たりに滅法弱い。 ただし相手の意図を読んだり、
      嫌がるプレイをする事に関しては巧みだ…そこだけは注意すべきだな。
      まあフィジカルとスタミナの無いフィッツウォルタと思えば良い。」

マルコ(フィッツウォルタから身体能力を引いた選手か…
     パスとカットは少なくとも要注意という事だろうか?)

バンビーノ(いずれにせよ真横にはフィッツウォルタが構えているんだ。
       下手なやり口では簡単にカバーに入られて袋小路だろう。)


546 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 12:52:26 ID:???

ジョアン「それからアルシオンだ。 はっきり言えば別格の選手であるが…
      ボルドーのピエールを上回るオールラウンダーと言えば実力は判るな?」

三杉「ピエールよりも上…?(…1年前、僕が全然対抗できなかったフランスの将軍よりも!?)」

ジョアン「うむ、あの試合以降ピエールも随分と実力を伸ばしたが…
      それでもアルシオンには及ばぬ。 勿論三杉、お前も奴には勝てんぞ?」

三杉「うっ…(ハッキリと断言したか…)

ジョアン「だがお前がアルシオンに勝てずとも、フィオレンティーナがカンピオーネに勝てない理由にはならん。
      …まあこんな事はシュワーボの指揮を受けてきたお前達に、今更言う事でもないがな。」

バンビーノ(………)

ジョアン「最後はピャタコーフだ、プレミアのマンチェスターUユースで昨年からプレイしている。
      体格は大きくないが、プレミアで通用する事からもフィジカルの強さは保証付きだ。
      単純にパワーが強いと言うよりも、バランス感覚が異常に優れた男だ。
      …つまりは空中戦や乱戦において力を発揮すると言えるだろうな。」

中山(空中戦に強い男…俺には相性が悪いな。 ウチで空中戦が強いのはミュラーかスペルマンだが…)

ミュラー(……)
スペルマン(………)


547 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 12:53:37 ID:???

ジョアン「以上、これでお前達は全選手の特徴を掴んだ筈だが…
      何か特筆して聞いておきたい事があれば、暫し受け付けよう。」

三杉(聞いておきたい事か…)


A ある(要記述)
B ない
C 思いつかない

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


548 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 12:54:32 ID:???
なんという大嘘ww逆に長所になってるじゃないですかー!
しかし、そのことをジョアンは知らないだろうしなぁ…w

549 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 13:01:37 ID:???
>>548
そうですね、今言っているのはあくまでジョアンの考えているカンピオーネです。
そしてジョアンが何故こんなテストマッチを組んだかも、良かったら考えの片隅に入れてみて下さい。

550 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 13:21:52 ID:riCwSG3c
A 控えの選手について情報はありますか?

551 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 14:39:15 ID:???
カンピオーネの監督について聞いたらどう答えるんだろう?w

552 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 14:43:17 ID:SHLc/Rp2
A 控えの選手について情報はありますか?


553 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:19:16 ID:???

>>551
既にジョアンの今後について聞いておりますので、多少それを話すのが早まるだけです。
=============================================

> A 控えの選手について情報はありますか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジョアン「以上、これでお前達は全選手の特徴を掴んだ筈だが…
      何か特筆して聞いておきたい事があれば、暫し受け付けよう。」

三杉(聞いておきたい事か…)

ジョアンの言葉で三杉は腕を組む。
情報は当然多いほう良い、聞いておくべき事はきっとあるだろう。
・・・と、三杉が考えているより後方の席で、おずおずと躊躇いがちに手を上げようとしている者が居た。
それがジョアンの目に留まろうという、その直前・・・

三杉「コーチ、控えの選手について情報はありますか?」

ピンと張った糸のような声がミーティング室内を通り、ジョアンの意識は三杉に向いた。
手を上げようとしていた者はスッと手を戻し、そのまま固まってしまう。
周囲の人間もこの様子に気付かず、三杉とジョアンの顔を見比べていた。


554 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:21:37 ID:???

ジョアン「・・・控えの選手か。」

三杉「ええ、これだけのメンバーです。 控えにも一癖二癖ある選手が居るのでは?」

ジョアン「ふむ・・・最低3名、多くても5名程度のサブが居るとは考えられる・・・が。
      済まんな、残念ながら私の知る情報には無い。」

三杉(情報が無い・・・? 一体どういう事なんだろうか・・・
    隠している・・・・・・か? このコーチがそんなせせこましい事をするか?)

サブの選手についての情報が得られないとあり、その理由に三杉は首を傾げる。
ジョアンならば知らない筈はないのだが、この経緯で隠す理由も考えられない。
それともまだ他に考えなければならない事があるのか・・・と頭をこねくり回すが、
疲労と心労で負担の極致に近付いた三杉では、それ以上を考えられなかった。

ジョアン「どうやら他に質問はないようだな・・・・・・では相手チームについてはここまでだ。
      ・・・続いて、私の今後の活動について説明しておこう。」

テストマッチの対戦相手、カンピオーネについての話は一旦締め括られ・・・
続いてジョアンの身の振り方についての話に移る事になった。
まだWボードに残っているスタメン表、その衝撃に比べれば驚くような事は無いと誰もが考えていた。
しかし予想は外れ、彼等は再び困惑と衝撃に包まれる事になる。


555 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:22:47 ID:???

ジョアン「私は今月末でフィオレンティーナを解任となり・・・
      そして翌1日付けで、他のチームで監督を引き受ける予定になっている。」

ザ、ザワ・・・ザワ・・・
  ザワザワ・・・ザワ・・・

再び場はザワめいた。
ジョアンはただ三杉達のコーチから外れるのではなかった。
フィオレンティーナから離れ、他のチームに移ると言うのである。
『何かあれば相談に乗ってくれるだろうと』考えていた者達に、これは結構な衝撃であった。

しかしジョアンは彼らの衝撃を意に介さず、更に衝撃的な事実を伝える。

ジョアン「そして私が監督を引き受けるチームというのは・・・他でもない、今ほど説明したカンピオーネだ。
      私はカンピオーネを率いてWトーナメントでの優勝を目指す。」

新田「なっ!!!」
ブンナーク「なにぃっ!?」
ミュラー「コーチ・・・・・・な、何を言っているんです・・・?」
マルコ(ムム・・・・・・)


556 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:24:11 ID:???
これ落第宣告だよねー

557 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:25:19 ID:???

ジョアンの口にした言葉に、仲間達はそれぞれに反応を示していた。
口をあんぐりさせる者、目を見開く者、意味を理解しかねている者、苦虫を噛み潰した顔で固まる者・・・
いずれの面々も、ジョアンの言葉は全く予期出来ていなかったのだ。
2年間自分達を指導し、その前にはフィオレンティーナのプリマに所属出来るよう便宜を図ってくれた人物が・・・

三杉(敵に回る! しかもWトーナメントでの優勝を目指すと言っている!?)

他の面々には、2日後テストマッチをするチームの監督に就任が決まっている事を気にしたかも知れない。
しかし三杉にとっては・・・ジョアンが率いるカンピオーネがWトーナメントで優勝を目指す事が重大だった。
考えなくは無かった、しかし考えたくはなかった最悪の想定だったのである。
そして三杉は・・・


A 思わず「そんな事を聞いて・・・テストマッチなど受けられるものか!」と叫んだ。
B 思わず「カンピオーネの監督・・・? 皆、そんな寄せ集めのチームなど叩き潰してやろうぜ!」と叫んだ.
C 「ハッハッハッハ!」笑え秀吉! 辛い時こそ笑えよな!
D 思わず「もうダメだぁ、おしまいだぁ・・・」と呟いた。
E 特に何も言わず、黙って周囲の様子を見守る。
F その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


558 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:28:29 ID:1z5w89GA
E

質問しよとしたのは誰だったのかな

559 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:28:30 ID:???
落第というよりこのチームのメンバー自体がカンピオーネの当て馬として集められたんじゃないの

560 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:30:44 ID:???
フィオはカ各ユースチームにバラけさせていたカンピ候補生達への当て馬兼試金石か
光る物があれば一本釣りも視野に


561 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:45:19 ID:4twWWcys
E

562 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:51:16 ID:???

>>556>>559-560
概ね>>560さんの言葉通りです。ただその結果、フィオが予想を遥かに越えたチームに仕上がりました。
ゆえにジョアンはカンピとフィオのテストマッチを敢行する事に決めたのです。
テストマッチはフィオレンティーナという“チーム”を最大限評価している証明でもあります。
ちなみにジョアンの想定には、ブンナークのカンピオーネ入りというビジョンがありました。
しかしそれは、隠すほどもない理由によって白紙となっています。
・・・メタ的なことを言えば、中山とバンビの離脱が決まったのでブンブンが残っただけですが。
=============================================

> E 特に何も言わず、黙って周囲の様子を見守る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Wトーナメントはフィオレンティーナが優勝しなければならない。

『個で勝るナショナルチームを、チーム戦術のフィオレンティーナが破って優勝した。』
 ↔ 『フィオレンティーナが優勝したから、チーム戦術は個の充実以上に大事な要素である。』

この命題を成り立たせ、人の記憶に刻み込まなければ、日本サッカーの発展はすぐに頭打ちする。
三杉の計画・・・日本サッカーの発展とW杯優勝への布石という二つの目的を成す為に、
これはどうしたってやり遂げなければならない、失敗が許されない事だった。

それ故に、カンピオーネという大変な戦力のチームを“ジョアン”が率いるという事実は脅威に成り得た。


563 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:54:37 ID:???

三杉が思い返す事が出来ていれば、ジョアンの指導における主張が・・・
基本的には今のフィオレンティーナの姿とは“対極”であった事に先ず気付いただろう。
『小賢しいチームプレイを多用するよりも各人が実力を先ず身につけろ』と。
ただし同時に『どのようなチームに移籍しても、同じ輝きを放てるようになれ』とも言っていた。
実際ジョアンの指導の方向性は、選手が特徴を有しつつも基礎を確かにしており、
チームバランスを保てるインテリジェンスが伸びるような方向性であった。

その結果はどうか?
フィオレンティーナはどのような特徴のチームに対して、有利な戦術を選ぶ事の出来る・・・
そう、相手にチームの形を掴ませない変幻自在の戦術を為す事の出来るチームに仕上がったではないか。

またレッチェのディッテンベルガとイスラスは、レッチェの守備を
どうにかするようジョアンに課題として出されたと言っていた。
そしてその結果、彼等は自ら戦術を考え、あのようなチームを作り出したのだ。
他のカンピオーネのメンバーも、同様に何かしらのテーマを与えられ、
戦術への理解を主にその他の成長を促されていた事は、読者には容易に想像がつくであろう。


564 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:55:38 ID:???

そう、もはや明らかだった。
ジョアンコーチの頭にあるのは、個を充実させた上でのチーム戦術である事は。
ユースレベルを遥かに越えた、完璧なチームを作り上げる事は明らかだった。
そしてもしも戦術面で互角なら・・・個で劣るフィオレンティーナがカンピオーネに勝てる道理はない。
アンザーニの指揮があれば或いは・・・という希望を持つ事も最早許されていない。

三杉淳の思考は、本来ならばこの時点でチェックメイトに追い詰められていた筈だった。
そして「もうダメだぁ、おしまいだぁ・・・」と呟いていた事だろう。

三杉(・・・ダメだ、頭が働かない。 それどころか不安や怒りすら湧いて来ない。)

だが幸運と言って良いのかどうか、彼の頭は既に疲労の極致にあり、そこまで瞬時に頭が回らなかった。
そして脳が今以上の精神的な負担を避けるべく、半ば思考停止のような形を今取らせているのだ。
お陰で三杉は今、周囲の仲間達のような動揺もなく現実感の無い感覚に在った。

三杉(しかし・・・皆、かなり動揺しているようだ。
    後でどうにかフォローを考えなくちゃいけないだろうな・・・)

仕方無しに周囲を見回しながら、三杉はそんな事を思い・・・
そして・・・


565 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:56:44 ID:???

先着で
 ★何かあるかな?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 カンピのスタメン表を凝視する人物が2名いる事に気付いた。
《ハート》 カンピのスタメン表を凝視する人物に気付いた。
《スペード、クラブ》 特に何もなーい
《JOKER》 ガチャッ・・・と後ろで扉が開いた。


566 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 17:57:13 ID:???
★何かあるかな?→ スペードJ

567 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 18:16:40 ID:???
三杉くんはお疲れのご様子

568 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 20:13:56 ID:???

>>567 旅から戻った直後の衝撃的な事件→睡眠不足では仕方ないかもですね。
=============================================

> 何かあるかな?→ スペードJ
> 《スペード》 特に何もなーい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして三杉は何事に気付く事なく、視線を前に戻したのだった。
普段の彼ならば当然感じて然るべきの違和感を素通りして。
・・・どうやら彼を蝕んでいる疲労は注意力も散漫にさせていたようである。

ジョアンはザワめきの止まぬ選手達を一度グルリと見回し・・・そしてこう続けた。

ジョアン「2日後の時点では、私は試合中にカンピオーネへアドバイスを送る事はしない。
      奴等には戦術の基盤となる指示を一つ与えているが、それが機能する事は有り得ん。
      言っておくぞ、奴等は今の時点では寄せ集めに過ぎない・・・
      このスタメン表に臆す事なく、自信を持って臨むがいい。」

間もなく敵となる選手達に対する助言めいた内容をジョアンは口にしていた。
だが言葉でそう言われた所で、カンピオーネのスタメン表から発せられる圧力は少しも減る事は無い。
フィオレンティーナメンバーの顔は渋いまま変わらなかった。


569 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 20:15:48 ID:???

ジョアン「・・・以上だ。 言いたい事は各自あるだろう、私に恨みを持つ者も居るかも知れん。
      だがこれがプロの世界だ。 環境は時に一変する・・・諸君等の意思と無関係にな。
      そして・・・環境が変化しても、尚対応できるだけの基礎を諸君等は既に備えている。」

残酷なまでの突き放し、とも・・・卒業とも受け取れる言葉でジョアンは締め括った。
若い彼らにとっては、はいそうですかと素直に受け取れる物では当然無かったが・・・。

ジョアンはWボード用のマーカーを置くと、ミーティング室の入口へと足を進めだした。
語る事は全て語ったと、その背中は告げている。
ジョアンの背に向けて『ぶっ潰してやる』と意気込みをぶつける者も居れば、
『これまでの2年は何だったんだ・・・』と消沈する者もそれぞれに居た。

しかし・・・

ジョアン「・・・後はお前達が、シュワーボに見せて恥ずかしくない試合を続けられるかどうかだ。」

三杉(!)

部屋を出る間際のジョアンのセリフには、誰もが沈黙せざるを得なかった。
フィオレンティーナの選手達は強烈な義務感を突きつけられたのだ。
即ち、敬愛する監督の顔に泥を塗るようなプレイは出来ないということ・・・
それだけは11人全員に共通した想いであった。


570 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 20:17:11 ID:???

ジョアンが寮を後にしてから、短針が数字を一つ増やしていた。
三杉達は食堂に集まり、適切な時間のコラッツィオーネ(朝御飯)を迎えていた。
多くの衝撃によって味は碌に判らないが、それでも皆黙々とパンを胃に流し込んでいる。
食べなければ考える力も歩く力も湧いて来ない事を彼等は知っているからである。

三杉も頭を働かせる為、カプチーノにブラウンシュガーをたっぷりと投入した。
そしてそれを口に入れ、彼はようやく人心地がついた様な気分を覚える。
実際にはこれからが大変だと理解しているが、こういう瞬間がなければ人間は倒れてしまう物だ。

三杉は躊躇い無く甘い甘いカプチーノを飲み干した。
糖が血流に乗って脳へ行き渡り、そしてカフェインが覚醒を促す。
鈍っていた三杉の思考力に、徐々にだが回復の兆しが見え始めた。

三杉「さてと・・・今日はこれからどうしよう・・・」


☆本日のAMにおける活動を選択して下さい。

A アンザーニのお見舞いに病院へ向かう。
B 任意のメンバー(2名)と会話する。(さらに分岐)
C カンピオーネ戦での戦い方について検討する。
D 部屋に引き篭もる。
E お見舞い以外の外出。(さらに分岐)
F 練習を呼びかけてみる。
G その他

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※活動は今日のAM・PM、明日のAMの3回です。
 明日のPMは契約と戦術ミーティングに充てられます。


571 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:19:26 ID:4twWWcys
B

572 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:20:04 ID:EAI0x1tk


573 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:26:06 ID:zUtcFqgs
B
メンタル回復、検討、お見舞いで終わりそう

574 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 20:33:51 ID:???

ちょいと描写を後回しにしまして・・・
=============================================

>B 任意のメンバー(2名)と会話する。(さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

会話したい相手を以下の中から2名選んで投票してください。
お1人様につき最大2人の名前を投票する事が出来ます(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

[新田、ブンナーク、バンビーノ、マルコ、レントゥルス
  ダラピッコラ、ミュラー、スペルマン、中山、ラムカーネ]

※1番目と2番目に3票に到達したキャラと会話します。
 本日の更新はここで終了致します。


575 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:34:43 ID:EAI0x1tk
新田

576 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:43:15 ID:???
この中で動揺が少なく次の試合の話ができそうなのはミュラーとラムカーネかな?
逆にケアが必要そうなのは新田だろうな

577 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:45:12 ID:???
カンピオーネのスタメン表を凝視していたらしい2名って誰なんでしょうね?

578 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:45:55 ID:hp7DcEl2
レントゥルス

579 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:46:15 ID:???
>ジョアンの背に向けて『ぶっ潰してやる』と意気込みをぶつける者も居れば、
『これまでの2年は何だったんだ・・・』と消沈する者もそれぞれに居た。
ブンナークはどちら側なのだろうか?

580 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:47:16 ID:???
一人はバンビだと思う。
もう一人はユブンタイかピャタコーフに関わりありそうな誰か…誰だ?

581 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 20:54:05 ID:QMLhuke2
レントゥルス

582 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 21:57:37 ID:zUtcFqgs
バンビーノ
マルコ

583 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 22:14:17 ID:VafwQBY6
ブンナーク

ムエタイ仕込みの豆腐メンタルはなんとかして置きたいと思うの

584 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 22:47:08 ID:1z5w89GA
新田
ブンナーク

新田はジョアン関係でケア
ブンブンはアンザーニ関係でケア

585 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/08(火) 09:08:10 ID:???
未決あげしまー

[投票条件]
会話したい相手を以下の中から2名選んで投票してください。
お1人様につき最大2人の名前を投票する事が出来ます(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

[新田、ブンナーク、バンビーノ、マルコ、レントゥルス
  ダラピッコラ、ミュラー、スペルマン、中山、ラムカーネ]

※1番目と2番目に3票に到達したキャラと会話します。



現時点では新田・レント・ブンが2票、マルコ・バンビが1票となってます。
また今回は日付更新による票数リセットはありません。
それでは新めて投票を募りますので宜しくです。

586 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 09:20:20 ID:???
ブンナーク 新田

587 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 10:15:47 ID:???
新田には全日本と三杉がそれぞれどういう方向を目指しているかも教えたほうが良いのかな

588 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 10:42:58 ID:fPqwPbGQ
ブンナーク 新田


589 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/08(火) 20:02:14 ID:???

> 任意のメンバー(新田、ブンナーク)と会話する。 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

何をするべきかと考えてみた時、まず三杉が心配したのは仲間達のメンタルであった。
監督が倒れてほぼ再起不能、コーチが自分達を見捨てて去って行く(?)この状況。
一方だけでも大事件だが、それが一両日の間に立て続けに起こったのだ。
精神がズタズタに裂かれた状態となっていて当然である。

当然ながら三杉の精神状態も彼らと大差はなく、人の心配をしている場合ではないが…
しかし三杉はキャプテンとして、依り所が失われたチームをチームたらしめねばならなかった。
逆に言えば、今の彼はその義務感によって自らを保つ事が出来ていると言うことでもある。

三杉(辛くない者は居ないだろうが・・・全員と話そうとしたら、一人当たり話せる時間は僅かになるな・・・
    ・・・いや、ダメだ。 こんな時に効率的、短時間にやろうなんて思ったらいけない。
    そんな気持ちで話されたら、僕だって不愉快になる筈だ。 だからこそ、ここは・・・)

相手を選び、ジックリと腰を据えて話そうと心に戒め・・・
そしてグルリと食堂内を見回して、三杉は2人の仲間に目をつけた。

三杉「新田とブンナークか・・・。」


590 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/08(火) 20:03:30 ID:???

新田瞬とシンプラサート・ブンナーク・・・いずれもこのチームのFWを担う選手。
そもそもFWという人種は、QBKだったり失踪癖があったりで豆腐メンタルの傾向にあるが・・・
三杉が彼ら2人に目をつけたのはそう言った理由でなく、他の仲間達よりも重症に違いないと踏んだゆえだ。

三杉(ともかく一人ずつだ、先ずは新田から。 ・・・だが、どんなストーリーに持っていく?)

チームの中でも特に小柄で頼りなく映る・・・
しかしチームのピンチに散々走ってくれた、年下の後輩の様子を窺いながら三杉は考えてみた。


A アンザーニ監督なら大丈夫だ、無事退院できると信じよう。
B アンザーニ監督の復帰は絶望的・・・これからは僕達自身で考え、進まなければならないんだ。
C ジョアンコーチの事はもう忘れるんだ、これからは僕が指導してやる。
D コーチは僕達を切り捨てた訳じゃない・・・これがプロの世界なんだ。
E 僕達はこれからもっと大きな・・・そう、日本サッカーを変える為にサッカーをしなければならない。
F 新田・・・お前がエースや。
G 兄弟・・・俺達に陽の当たる道は似合わないと思わないか?
H 過去のことを思っちゃダメだよ。
   何であんなことしたんだろ…って怒りに変わってくるから。
   未来のことも思っちゃダメ。大丈夫かな、あはぁ〜ん。
   不安になってくるでしょ?
   ならば、一所懸命、一つの所に命を懸ける!
   そうだ!今ここを生きていけば、みんなイキイキするぞ!!

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


591 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/08(火) 20:05:51 ID:???
すみませんが本日はこれだけになります。
ペースが上がらない日が続いてすみません、どうにもユックリ考える時間が捻出できなくて。
これに懲りず今後もお付き合い下さると嬉しいです、では。

592 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 20:11:37 ID:AcYBDHSQ
E
乙なのです!!

593 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 20:16:11 ID:63181TFw


594 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 20:31:52 ID:7c7gZczc
D

いきなりEを言われても困るだろうね。
一プレイヤーの身で「日本サッカーの未来」を考えている三杉が異端過ぎるw

595 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 20:53:27 ID:C8w5VaeY


596 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 21:11:51 ID:YqIhTDwA
D

597 :森崎名無しさん:2011/11/08(火) 23:32:59 ID:???
Fから伝統のフリーダムさすがやで

598 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 13:43:19 ID:???

>>593 乙感謝なんだな!
>>594 まあその通りですね。さらに混乱させる可能性もあったでしょう。
>>597 たとえ選ばれないと判っていても落とし穴掘るヨ!
=============================================

D コーチは僕達を切り捨てた訳じゃない・・・これがプロの世界なんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

FWの2人が他のメンバーよりも重症と見たのには、それぞれ理由があった。
決して勘に頼った物ではなく…それ故に“話の展開”も絞られる。

三杉(新田の場合、より重く圧(の)し掛かっているのはコーチの事だろう。)

監督の危篤、ほぼ一方的なコーチとの別れ…いずれもメンタルに大きな傷を与えている。
しかし両者の内、いずれの事件の方が密度高いかは各人によって違う・・・。
そして新田ならば、それがいずれかと言えば後者だろう・・・と三杉は見当をつけたのだ。

…新田が自分や中山とは事情が異なる事は明白だった。
即ち才能が一定の開花をした者が、大怪我や難病の治療を条件に招集されたのとは違い…
新田は実績もなく、深く眠った才能の原石をジョアンに期待されて招集されたのだ。


599 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 13:44:19 ID:???

フィレンツェに来て間もない頃の新田の事が、三杉の脳裏に思い返された。

三杉(当時の新田はストライカーとしての自信を喪失し、己の限界を感じていた。
    フランス国際にて知った世界レベルのストライカーとの差で、劣等感と焦りに苛まれていた。
    強いシュート撃つ事を諦め…脚を活かすFWになるしかない、スピードで戦うしかない道はない、と。

そんな状態であった新田を、コーチがどのように口説いたのか・・・それは三杉の知る所では無い。
しかしその誘いを受けイタリアへ来たという事は、新田がジョアンの事を信じ、
そしてジョアンに見込まれた事実に縋っていた事とイコールだった筈である。
また三杉の目からは、ジョアンの方も新田の指導は殊更に熱心に映っていた。

三杉(そう・・・後天的に身に付けるのが難しいボールタッチ技術を粘り強く修正させるなんて、
    並の入れ込みではない。 あと2人がよく話している姿も見かけたな・・・。
    当時コーチに疑念を抱いていた僕は、よくない企みに新田を巻き込もうとしていると疑ったが・・・
    今思えば、あれはメンタル的に不安定だった新田へのケアだったのかも知れない。)

実力も自信もなくゴールだけに躍起だった新田が、気がつけば自在性のあるFWになっていた。
それだけでなく、原初の目的だった強力なシュートをも再び求めるようになる程に余裕を得ていた。
三杉も幾らかの助言は与えたが、あれだけで新田の成長がこれほど鋭角にはなったとは思えない。
新田自身の努力も然ることながら、心身両面でジョアンのサポートが大きかったと想像がつく。


600 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 13:47:06 ID:???

三杉(そのコーチが突然去って行った・・・後ろ首を引かれる様子を欠片も見せずに。
    しかもコーチは、今度試合をするその相手のチームの監督に決まっているという・・・)

ここまでの事を脳内でリピートし、三杉は新田の気持ちになって考えようとした。
信頼していた師に裏切られ、捨てられたような気分・・・のような気がしないでもないが・・・。
残念ながら三杉には客観的な思考がどうしても排せなかった。
即ちジョアンが言ったように“これがプロの世界”であり、プロチーム=会社という認識である。
そこに個人の感情は何の意味も為さない。

三杉(ふむ・・・・・・。 新田が認識を正しく出来るような道筋で励ますのが比較的良いか・・・。)

彼はこの場合において、新田と感情を共有して慰める方法はとても取れないと判断した。
それが器用に出来れば新田を自分に心酔させる結果もあったであろうが・・・
今は新田が正しい認識をし、冷静な判断を取り戻せるよう促す努力を決める。

三杉「新田、ちょっと・・・。」

新田「・・・・・・・・・なんですか?」

席を立った三杉はその足で新田を呼び止めていた。


601 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 13:50:50 ID:???

三杉「ええと・・・ジョアンコーチの事なんだが。」

新田「コーチの・・・?」

三杉「ああ、僕はコーチが僕等を切り捨てたわけじゃないと思う。」

新田「・・・なんで・・・なんでそんな事が言えるんですか?」

三杉「コーチの言った通りだからさ、これがプロの世界での日常だ・・・ってね。
    実際に僕はその通りだと思ったし、コーチも他意あって僕らの指導を投げたと思えない。
    だから・・・お前はなるべく早く切り替えるんだ。」

新田「そんな事・・・」


先着で
 ★選択は最善でした。→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ペナA、ペナB共に消失
《ハート》 ペナA(全能力-1)消失
《スペード》 ペナB(試合開始時ガッツ100消費状態)消失
《クラブ》 ペナB半減
《クラブA》 効果なし
《JOKER》 ダイヤの結果+ボーナス


602 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 13:51:28 ID:???
★選択は最善でした。→ ダイヤ9


603 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 13:53:57 ID:???
うわぁ相手メンバーが大会オールスターなだけじゃなくて、メンバーがペナルティ抱えた状態なのか…こりゃキツイ

604 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 14:01:24 ID:???
んー、この後の展開を考えるとむしろ最善だとおもう。
本当に完全フルの状態でのフィオを虐殺するレベルだと、本番でも勝てないぞw
(原作ハンブルグ戦に翼も若林もいなかったことと同じ構造)

605 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 14:36:52 ID:???
なお相手は烏合の衆の模様

606 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 16:57:13 ID:???
さてブンブンは赤札を引けるかな

607 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 17:00:25 ID:???

>>603
ホッホッホ、私(フィオレンティーナ)はまだ2回の変身を残していますからね。
今のが全力だとは思わないことです。 ・・・ていう精神状態でいれば平気ですよ☆

>>604
ペナがなくとも虐殺レベルのつもりの実力差で組んでいます、実は。
ただこのスレは依然として、戦い方にって実質の実力差が当てにならなくなる性質がありますけれど。

>>605
ジョアンコーチによる耳寄り情報、という訳ですね。

>>606
ブンナークの安定さは異常なくらいですが・・・さて?
=============================================

> 選択は最善でした。→ ダイヤ9
> 《ダイヤ》 ペナA、ペナB共に消失
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田「そんな事…本当の所がどうなのかは、判らないじゃないですか。」

三杉「ああ、その通りだ……しかしな新田。」

感情が先に立った人間が、今の言葉だけで納得する筈がないと…
これを予想していた三杉は次の論法に繋げようとした。
しかし驚いた事に、新田はそんな三杉を手のジェスチャーで制した。
そしてなんと三杉の予定とは逆に、彼の方が話し始めるではないか。


608 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 17:01:30 ID:???

新田「けれど俺にだって、そう考えなくちゃいけないってのは判っています。
    さっきの態度も『プロの姿勢はどうあるべきか』を教える最後のレッスンだった…
    そういう風に受け取るつもりです。」

三杉「新田…! お前……」

新田「コーチが本当は何を考えていたとしても、俺にとっては絶望から掬い上げてくれた恩師です。
    そしてコーチが指導してくれた技は、シッカリと俺のサッカーに息づいていますから。
    だから明後日はコーチに俺の全てを見せてやるつもりです、安心して下さい。」

三杉「ああ、判った。 これからも頼りにしている。」

新田「ふふ、任されます。」

三杉(驚いた…極限状態の時こそ、その人物の本質が見えると言われているが…
    これほど肝が据わっているとは正直思っていなかっ……いや、育てられたのか。
    プロとしてのメンタルを、あのジョアンコーチに…。)

コーチによる新田の育成は、全ての面で非の打ちどころがなかった…
そういう感想を三杉は持たざるを得なかった。
今の新田はJrユースの頃とはまさしく別人、一個のプロとして踏み出すラインに立っている。
コーチから離れた後も、自ら道を選び成長しくのだろう…そう信じられた。

※次回テストマッチにおける新田のペナが全て消失しました。


609 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 17:04:20 ID:???

三杉(さて、次はブンナークへのフォローだな。 彼の場合だと………)

今度は新田とは対照的なくらい頑強そうで大柄な、色黒の少年に目をやった。
これまでもメンタル的に散々心配とケアを余儀なくされてきた、フィオレンティーナ最強ストライカー…
シンプラサート・ブンナークは、コーヒーカップの柄を握ったまま虚空を見つめている。
この野菜王子に劣らぬ豆腐メンタルに対し、三杉が考える最善のストーリーは…

A アンザーニ監督なら大丈夫だ、無事退院できると信じよう。
B アンザーニ監督の復帰は絶望的・・・これからは僕達自身で考え、進まなければならないんだ。
C ジョアンコーチの事はもう忘れるんだ、これからは僕が指導してやる。
D コーチは僕達を切り捨てた訳じゃない・・・これがプロの世界なんだ。
E そんな事よりジェラート食べに行こうぜ。
F そんな事より財布を買いに行こうぜ。
G ブンナーク、俺達にあの紫のユニフォームは眩しすぎるとは思わないか?
H お前の真摯な態度はむかつく程だぜ、しかし人の心を動かすそのオーラはなんだ?
I 行けブンナーク、お前の行く手には俺達の未来がある。
  跳べブンナーク、何も恐れぬお前のクールなガッツを見せてくれ。

『2』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


610 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 17:20:12 ID:ePZo3jK+


611 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 17:30:07 ID:/n66nnAI
A
まあ花道ポジならこれかな。さあシュートを二万本撃つんだ(間違い

612 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 18:05:53 ID:???


613 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 18:23:29 ID:0WroJEkc
A

614 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 20:31:55 ID:???

>>612
バンビーノ「オレがパス出してやるよ。」
中山「俺がディフェンスやってやるよ」
三杉「僕が横から口出ししてやる。」

>>613
やめて!
=============================================

A アンザーニ監督なら大丈夫だ、無事退院できると信じよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人のメンタルをフォローする時に前提として必要不可欠な物は何であろうか?
それは相手が何に対して傷付いたり不安になっているか、正しく把握している事である。
誰かを喜ばせたい時、誰かに謝りたい時もこれに同じ・・・。
自分の主観を出来る限り排し、相手の立場になって考える・・・相手と気持ちを共有する努力が必要とされる。
しかし付き合いが深く・長く在る場合、そんな努力をせずとも相手の気持ちを解るようになる事もある。

今ほど新田に対した時、三杉はジョアンの事が鍵であった事を正しく認識していた。
そして今回のブンナーク・・・彼は一体何に対して苦しんでいるのだろうか?
・・・その答えについて三杉は直ぐにピンと来ていた。


615 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 20:33:29 ID:???

三杉とブンナークの親交は、彼らが思っている以上に深くなっていた。
思えば4段重ねジェラートを食べたり説教したりドタバタなドッキリを仕掛けたり・・・
キャプテンとしてよりも、まるでクラスの友人同士のような付き合いをして来れたのは、
このメンバーの中でもシンプラサート・ブンナークだけと言って良かった。

三杉(ブンナークはアンザーニ監督の事で参っている。
    倒れた時に傍に居たそうだし・・・間違いない、アイツはそういう奴だ。)

だから三杉は迷いなくブンナークが心を病む理由を把握出来たのだ。
ホンのチョッと・・・0.1ppmくらいマジックテープの財布について
弄って元気付けてやろうとも、本当にチョッとだけ思ったのは内緒だ。

三杉「ブンナーク、ちょっといいかい?」

新田「んだよ・・・・・・・・・・・・」

三杉はカップを握ったまま固まっている彼の隣に座った。
反応は芳しくないが、そんな事は最初から承知の上である。

三杉「(どうせまた良くない勝手な想像を巡らせて、自分の事を責めているんだろう。)
    アンザーニ監督の事なんだが・・・・・・。」

ブンナーク「・・・・・・クッ・・・」


616 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 20:34:49 ID:???

顔をしかめ、目を逸らすブンナーク。
思っていた通りの反応を返され、三杉は内心苦笑する。
そして続け様にブンナークへ伝える言葉は最初から決まっていた。

三杉「ありがとう、丁度君が一緒に居たお陰で監督は命を落とさずに済んだ。」

ブンナーク「ハァッ!? 何言ってんだテメェ、監督は今もまだ危篤状態らしいじゃねぇか・・・!」

三杉「ああ・・・でも少なくとも命は繋がれたじゃないか。
    君が近くに居て対応が素早く出来なければ、それすら無かったかも知れないんだ。」

ブンナーク「そ、それは・・・・・・・・・けどよ、もしかしてオレじゃなくて他のヤツが一緒だったら、
       監督はもう目を覚ましていたかもしれないんだぜ? それを考えると・・・」

三杉「大丈夫だ、監督は・・・・・・無事退院できると信じよう。
    僕達に出来るのは、それを信じて・・・祈って、そして立ち止まらない事だ。
    もう一度言うぞ。 お前が一緒に居たから、監督は命を繋いだんだ。
    だから下を向くな、目を覚ました時に監督が怒るぞ?」

ブンナーク「・・・・・・」


617 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 20:35:51 ID:???

先着で
 ★これも選択は最善でした。参加者は解っておられる。→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ペナA、ペナB共に消失
《ハート》 ペナA(全能力-1)消失
《スペード》 ペナB(試合開始時ガッツ100消費状態)消失
《クラブ》 ペナB半減
《クラブA》 効果なし
《JOKER》 ダイヤの結果+ボーナス


618 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 20:37:19 ID:???
 ★これも選択は最善でした。参加者は解っておられる。→ スペードJ

619 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 20:38:42 ID:???
やっぱりマークが黒いw

620 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/10(木) 20:40:31 ID:???
相変わらず赤を引けない安定のブンナークに乾杯!
・・・というとこで今回はここまでです。 ではでは

621 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 21:53:02 ID:???
もう一回ペナ解除に動くかどうか
お見舞いに行くことが三杉のペナ解除に繋がってると思うんですよね

622 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 21:57:38 ID:???
カンピオーネ相手に新田が輝くフラグ!

623 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 22:20:34 ID:???
ラムカーネにもペナあるのか?

624 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 23:16:26 ID:???
新田のやつ立派になりおって…
新田とブンナーク、どこで差がついた?

625 :森崎名無しさん:2011/11/10(木) 23:27:25 ID:???
赤札と黒札、引きの違い。

626 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 00:35:10 ID:???
新田「んだよ・・・・・・・・・・・」


一瞬新田がやさぐれたのかと思って心配したおw

627 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 14:37:08 ID:???

>>626 すみません、全力でミスでした。食堂の空気が最悪ですw
=============================================

> これも選択は最善でした。参加者は解っておられる。→ スペードJ
> 《スペード》 ペナB(試合開始時ガッツ100消費状態)消失
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉の懸命な助言は、しかしブンナークの顔を僅かに柔らかくする事しか出来なかった。

ブンナーク「サンキュ・・・励まそうとしてくれてるのは判るし、正直有り難えよ。
       けど、それでも監督が眠ったまんまの今じゃあな・・・。
       シッカリ目ぇ覚ましてくれるまで、どうしたって胸のモヤモヤは消えそうにねーわ。」

三杉「ブンナーク・・・・・・。」

今のブンナークのはある意味冷静だった。
衝撃の大きな二つの事件が、熱くなり易い彼の頭をすっかり冷やしてしまったのだろう。
普通の他人であれば、この程度の冷静さで十分に前を向ける所だが・・・
彼は倒れる直前と直後にアンザーニと関わっており、初動もやっている。
責任がないと誰に言われても、何も感じられずには居られない。
好くやったと褒められても、相手が目を覚ますまでは好くやったとは思えない。
そんな立場と精神状態だという事である。


628 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 14:39:14 ID:???

三杉「まあ・・・そうかも知れないな。 済まなかった、どうやら僕は余計なお世話だったらしい。」

ブンナーク「いや、感謝してるぜ・・・少しだけ気持ちが軽くなったしな。
       昨夜は目が冴えてどうにもなんなかったが、今夜は眠れるような気がするぜ?」

三杉「そっか、ならば言って良かったんだな。 それじゃ、僕を褒め称えろ。」

ブンナーク「プッ・・・テメェなあ。」

普段なら笑わずに怒り出すジョークを言ったつもりだったが、これが少しだけブンナークを吹き出させた。
心労の決定的な部分には、依然として解消させられていない。
しかしこれが原因となって、彼までも身体を壊すような状況は、どうやら心配しなくて良さそうだ。
そう考えて三杉は一先ず胸を撫で下ろしたのだった。

※次回テストマッチにおけるブンナークのペナが一部消失しました。


629 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 14:40:18 ID:???

新田、ブンナークと目的の話題以外の雑談をしていた事もあり、いつの間にか昼が過ぎていた。
もう食堂にはほとんど人が居らず、ランチと称してやってくる者も居なかった。
部屋に引き篭もっているのか、それとも外で食べるつもりなのか・・・
それは判らないが、三杉は取り敢えず午後の予定を決めようと考えた。


☆本日のPMにおける活動を選択して下さい。

A アンザーニのお見舞いに病院へ向かう。
B 任意のメンバー(2名)と会話する。(さらに分岐)
C カンピオーネ戦での戦い方について検討する。
D 部屋に引き篭もる。
E お見舞い以外の外出。(さらに分岐)
F 練習を呼びかける。
G その他

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※活動は今日のAM(済)・PM、明日のAMの3回です。
 明日のPMは契約と戦術ミーティングに充てられます。


630 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 14:43:15 ID:dIvkgbQk


631 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 14:48:11 ID:atXEBf5A


632 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 14:49:48 ID:sOPgr6pM


633 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 15:06:36 ID:7fJvQxC+
B
お見舞いは多分面会謝絶で顔を見ることも出来ないんじゃないかな?


634 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 15:07:46 ID:mtpRiAlE


635 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 15:08:56 ID:EP/nz1tY


636 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 15:10:03 ID:???
D 伝統の部屋の隅で体育すわりー

637 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 16:44:26 ID:???

> C カンピオーネ戦での戦い方について検討する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「カンピオーネ・・・とやらを、どうやって相手すべきか考えなければなぁ。」

誰も居ないからと、三杉は遠慮なく独り言を呟いた。
一応試合の前夜、つまり明日の夜には通例としてミーティングが開かれる。
しかしそのミーティングで戦術を決定するにも草案が必要となってくる。
本来それを作るべき監督は居ない訳であり、然ればキャプテンの三杉こそがその荷を負わねばならなかった。

三杉(・・・と言ってもなぁ。)

胸のポケットから手帳を取り出し、パラパラと頁を捲り出す。
そして数時間前にWボードから書き写した、カンピオーネのスタメン表を発見し・・・
途方も無く強力そうなメンバーの名を、まじまじと凝視する。


[カンピオーネ]スタメン表(仮)

−−−−−−−
−−−H−−− Hピャタコーフ
−−−−−−−
−J−−−F− Jイスラス Fシニョーリ
−−−I−−− Iアルシオン 
−−G−E−− Gフィッツウォルタ Eユブンタイ
−−−−−−−
−B−−−A− Bレビタン Aカルバリョ
−−C−D−− Cディッテンベルガ Dクスタ
−−−@−−− @ヤベッチュ


638 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 16:47:17 ID:???

三杉(改めて視ても隙の見当たらない布陣・・・・・・一体コレとどう戦えって言うんだ?)

頭を抱える三杉。
しかし最適な解答がいきなり降って沸いて来やしない、その事は判っている。
一つずつ考えていかなければならない・・・と、彼は立ち上がってミーティング室に向かった。

三杉「うーん・・・・・・まずどんな方向からアプローチしていくか、だが・・・」

彼が歩きながら思いついたのは・・・


A 相手の攻撃手段を想定し、守り方を決めていく。(具体的記述があると有利に進むかも。)
B 相手の守備の穴を探し、攻め方を決めていく。(記述があると有利に進むかも。)
C 敵のフォーメーションにぶつけるべき自軍フォーメーションを決める。
D [攻撃的に行く]、[守備的にいく]というコンセプトだけで決めていく。
E いや、実はもう既に草案ならあるんだな!(要記述)
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


639 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 17:03:02 ID:YgReh6VI
B 相手は急造チームだ、守備陣にほころびがうまれるんじゃないか?

すまん、このくらいしか思いつかん。

640 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 17:24:28 ID:ScYv/Hp6
E
急造だけど投下
−−H−−−− Hブンナーク
−−−−J−− J新田
−−−−−−−
F−−I−−G Fバンビ I三杉 Gマルコ
−−−−−−−
−−D−E−− Dダラピ Eレント
−A−C−B− Aミュラー C中山 スペル
−−−−−ー−
−−−@−−− ラムカーネ
マルコにフィッツを当て
ダラピはシニョーリとオーバーラップするカルバリョ
レントはイスラスをマーク、抜かれたらスペルが向かう
ミュラーはピャタコーフとシニョーリの浮き球をなんとか
イスラスのスピードは脅威、ディフェンスラインは慎重に
ゴールを奪うには5人がかりじゃないと無理っす

シニョーリ、イスラスがサイドに開く
2トップ制に変更とかは無視するぞ

641 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 17:32:16 ID:atXEBf5A
>>640

642 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 17:37:45 ID:dIvkgbQk


643 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 17:49:23 ID:???
相手の唯一の穴、急造はつかないのか…

644 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 18:03:23 ID:???
急造の程度は試合で発見しないと分からないと思う
スタメン表だけじゃどこが穴なのかさっぱり…

645 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 18:26:13 ID:???
あかん、駄目戦術しか思いつかねー…orz

646 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 19:08:40 ID:???
>>645
策は多い方がいい。
まして切り口が分からない状況では少しでも案が欲しいところだ。
その戦術を話してくれないか?

647 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 19:13:51 ID:???
皆さん、活発な議論をありがとうございます。
取り敢えず今のところは決定された選択肢で進行して行きます。
=============================================

> B 相手の守備の穴を探し、攻め方を決めていく。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「考えるまでも無く敵の守備は固い・・・・・・。
    ・・・が、何とかこの中で穴を見つけ出し、チャンスを捻出しなければ勝負にもならない。」

そう呟いているうちにミーティング室へ到着、手早くWボードにフォーメーションを書き出そうとする。

三杉(・・・・・・・・・待てよ。)

ここで三杉はジョアンの言葉を思い出した。
『言っておくぞ、奴等は今の時点では寄せ集めに過ぎない』・・・確かにそんな事を言っていた。

三杉(チームとしてはまだ急造の域を出ないという事か・・・
    それって、その事実こそが守備の穴と言えるんじゃないか?)

相手の守備連携の悪さから、陣形にほころびが生まれれば・・・
と、そこまで考えて三杉はブンブンと頭を横に振った。


648 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 19:16:05 ID:???

三杉(相手のミスを前提に戦術を考えるだって・・・? そんな姿勢、僕は監督から教わっていない筈だ。
    相手がミスをしたらその場その場で突くだけだ、前提条件にそれを置くのは間違っている・・・。)

三杉はその閃きを直後に否定し、敵のスタメン表と睨めっこを始める。
右脳にはフォーメーションを、左脳には敵選手の名と特徴をインプットして隙を導き出そうとするが・・・


先着で
 ★王者の守備に笊はありますか→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 三杉「うーん・・・比較的守備が薄そうなのはココなのか?」 
《ハート、スペード》 三杉「むっ・・・コーチの言葉と合わせれば、ココは穴と言って良い筈では!?」 
《クラブ》 三杉「相手の連携ミスに期待するしかないのか・・・?」 今日はダメみたい。
《JOKER》 三杉「待てよ・・・寄せ集めのチーム・・・・・・そして守備のほころび・・・・・・」


649 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 19:17:22 ID:???
 ★王者の守備に笊はありますか→ ハート10

650 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 19:28:37 ID:???
要するに急造チームの穴って能力や陣形以外だと行動パターンによって生じる穴かな?

651 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 19:44:24 ID:???
ん、640と641でEじゃないのかな?

652 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 19:45:03 ID:???
すいませんスレ主、この場合、>>640に二票とはカウントしないんですか?

653 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 19:45:12 ID:???
641にEの文字があったらEで進行では?

654 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 19:59:31 ID:???
>>651-653 そうですね、>>653さんの言うとおり記述が不正確なので1票に認定しませんでした。
=============================================

> 王者の守備に笊はありますか→ ハート10
> 《ハート》 三杉「むっ・・・コーチの言葉と合わせれば、ココは穴と言って良い筈では!?」 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Wボードを睨みつける三杉の固い表情・・・しかし、それはある瞬間に氷解した。
スッと頭に浮かんだ敵選手とそのポジション、それに加えられたジョアンの言葉・・・

三杉「そうだ・・・ここだ、ここしかない! 見つけたぞ、カンピオーネ(王者)の守備の穴を・・・!」

興奮した声を上げながら三杉が注視するのは、Wボードに描かれたスタメン表の右半面。
その中でも、Fシニョーリの裏・・・そしてEユブンタイの右に位置するスペースであった。

三杉「シニョーリの守備は他の選手・・・少なくとも好く知る選手の中では非常に軽い。
    ゆえに僕達から見ての左サイドは比較的攻め易いコースになる。
    そしてコーチの情報に依れば、ボランチのユブンタイもカット能力が要注意な程度の筈・・・
    中央の浅い位置を基点に、左サイドへ膨らんでいく形の突破も効果的に違いない。」

更に付け加えると、ユブンタイだけでなくシニョーリもカット能力には秀でていた。
これにより、その位置でのパス回しはなるべく避け、ドリブルを積極的に仕掛けるべきと絞られていく。


655 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 20:00:43 ID:???

三杉(・・・となると、中盤が4枚なら以下の形・・・)

−−−−−−−
E−−−−−F  Eバンビーノor三杉
−−I−G−−  Iバンビーノor三杉


三杉(若しくは5枚なら以下の形にするべき・・・って事になる筈だ。)

−−−−−−−  
−F−I−G−  Fバンビーノor三杉
−−E−D−−  Eバンビーノor三杉

三杉は思わずマーカーを手に取り、夢中でWボードに新たな描き込みをしていく。
まだ一つだが、これで戦い方の指針が立ったのだ。
“何もなかった”さっきまでと比べ、これは大きな前進である。
三杉は一方のフォーメーションを選び、当てはめられる位置に選手の名を入れた。


☆中盤をどう設定しますか?

A 4枚の方向で、中央寄りに三杉。
B 4枚の方向で、サイド側に三杉。
C 5枚の方向で、中央寄りに三杉。
D 5枚の方向で、サイド側に三杉。
E その他(全く違う形でもOK、ただし要記述)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


656 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 20:14:02 ID:dIvkgbQk


657 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/11(金) 20:28:52 ID:???
今週はここまでとなります、ありがっとぅございまぁすた。
現在Bに1票でまだ未決定なので、残りの投票をお願い致します。
それからフォメ考えて下さった>>640さんには申し訳ありませんでした。
無効票は無効票という事で、今後もその点は徹底させて頂くつもりです。

658 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 21:31:25 ID:atXEBf5A


659 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 21:35:12 ID:EP/nz1tY


660 :森崎名無しさん:2011/11/11(金) 22:50:31 ID:XMxXravo
乙でした
C

661 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 12:01:14 ID:???

>>660 乙感謝です、アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーガトゥッス
=============================================

> C 5枚の方向で、中央寄りに三杉。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉はF:LSHの位置にバンビーノの名を、E:DMFの位置に自分の名を書いた。
そして暫くそのフォーメーションを睨んでいたが、一旦消して書き直した。

−−−−−−−  
−F−I−G−  Fバンビ Iレント Gマルコ
−−E−D−−     E三杉  Dダラピッコラ

三杉(僕とバンビーノの位置が決まると、他の選手の位置に選択の余地が無いな。
    奇しくもユヴェントス戦と同じ形になるが…これが最善になるのか?)

主体となる攻撃については先程論じた所で手打ち。
逆サイドについてはイスラスの存在ゆえに下手なキープや突破は鬼門となる。
ゆえに球出しの早さと正確さから考えてマルコしか居ない。
守備については三杉がシニョーリ、ダラピッコラがイスラスにそれぞれ当たる構え。
そしてレントゥルスは、フィッツウォルタかアルシオン…パスの起点となるいずれかにつく・・・


662 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 12:03:27 ID:???

・・・と、ここで三杉はもう一つの可能性を思いつく。

三杉(待てよ・・・3バック前提ならこれしかないが、4バックならどうなる?
    その場合は新田がOMF、ダラピッコラがSBに下がるから・・・。)

ユヴェントス戦でやった3バックでの中盤5枚とは異なる形・・・4バックでの中盤5枚という可能性である。
再び頭の中で味方と敵の選手達を入り乱し、適切と思われる配置を考えていく。

−−−−−−−  
−F−I−G−  Fバンビ I新田 Gマルコ
−−E−D−−     E三杉  Dレント

三杉「こう・・・なのか? 中盤の守備力は落ちるが、最終ライン(特にサイド)の守りが安定する。
    攻撃時の展開もこちらの方が選択肢が多そうだ。 新田とマルコを入れ替えてイスラスに対抗も・・・」

こうしてMFとなる5名のうち・・・自分とバンビーノを除く残り3名。
最終的に最善となりそうな人選と配置を、三杉はWボードへ記入した。


A ユーベ戦と同型の3バック型(3−5−2)
B 新田が中央にくる4バック型(4−5−1)
C 新田が右サイドにくる4バック型(4−5−1)
D 全く違う形(要記述、ただしバンビと三杉の位置は変更不可)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


663 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 12:13:01 ID:nAFa92oY
未定age

664 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 13:09:09 ID:+LJ3MDAI


665 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 14:16:29 ID:Vcdp1SmA


666 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 14:23:07 ID:nAFa92oY
B

667 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 17:48:52 ID:???

> B 新田が中央にくる4バック型(4−5−1)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(新田は中央だ・・・守備には期待せず、攻撃の一手として中央突破とミドルシュートを頑張って貰う。
    他は自動的に収まるな・・・1トップはブンナーク、奴にクロスへ合わさせるのが攻撃のメイン。
    DFは中央に中山とミュラー、左にスペルマン、右にダラピッコラ。)

三杉は中盤の5人の配置を描き終えると、そのまま全体のフォーメーションにまで筆を伸ばす。
中盤が5枚である事と4バックであるという2点が決定すれば、残りは自然と導かれる。
そこに迷う余地というのはそうそう存在しなかった。

−−−−−−−
−−−H−−− Hブンナーク
−−−−−−− 
J−−I−−F Jバンビーノ I新田 Fマルコ 
−−−−−−−
−−G−E−− G三杉 Eレントゥルス
−−−−−−−
−B−−−A− Bスペルマン Aダラピッコラ
−−D−C−− D中山 Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ

一通り埋まったポジションを三杉は何度か見直してみる。
目的とする戦術に適う物にはなっているが、全体のバランスという観点で評価するが・・・


668 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 17:51:22 ID:???

三杉「4−5−1・・・いや、相手と同じ4−2−3−1か。
    攻撃に主点を置くという事で、SHは出来る限り開かせる事にしたが・・・
    その分、僕とレントゥルスの責任範囲が大きくなっているな。
    シニョーリとイスラスは、DMFの僕等がSBと連携して確実に止めなければいけない・・・。」

サイドを立てた分、ボランチは多少ひっ迫する形が生まれている。
とは言え、その為のボランチと言ってしまえばそれまでとも言える。
それに全体のバランスとしては吊り合いが取れているように思えた。
三杉としては、明日のミーティングに提案する物として十分と判断を下す。

フォーメーション図と各人の役割を手帳に清書し、汚くなったWボードをクリアに戻した。
満足を得てミーティング室を後にした三杉は、窓の外が既に暗くなっている事に気がつくのだった。
こうして1日はあっと言う間に過ぎてしまったのだった。


先着で
 ★夜イベント→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《K》 グラウンドに一人、新田が左足だけでボールを操ろうと頑張っている。
《J、Q》 電球の灯っていないロビーから、何故か光が漏れている。
《8〜10》 玄関扉が開く音が聞こえた。
《2〜7》 何もなし
《A》 ユブンタイの夜
《JOKER》 アンザーニを見舞う者達


669 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 17:53:31 ID:???
★夜イベント→ スペードK

670 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 17:54:17 ID:???
★夜イベント→ ダイヤ2


671 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 17:54:49 ID:???
新田が輝いているな。

672 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 17:55:52 ID:???
>>669
お見事!
やはり「新田の章」となるのか…

673 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 17:56:31 ID:???
今回の主役は新田

674 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 18:39:30 ID:???
帰ってきたらスーパー新田タイムになってるーw

675 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 19:41:38 ID:???
新田
「カンピオーネからの連絡でスタートラインに立てた」
「フィオレンティーナでは借金から始まっていた」
「今までは勝てなくても自分のせいでは無いと言う思いがあった」

676 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 20:18:22 ID:???

> 夜イベント→ スペードK
> 《K》 グラウンドに一人、新田が左足だけでボールを操ろうと頑張っている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は寮の外へ、夜道を散歩しに出かけた。
何か別段目的がある訳でなく、強いて言えばシステムを考えるのに使った頭を冷やす為に。
喧騒はほとんどなく、静かなフィレンツェの夜は三杉の疲れた頭を好く癒した。

三杉(気温は高いけれど、吹く風が何とも涼やかで心地良い。
    ・・・だが、こうしていて良いのだろうか? テストマッチはもう明後日だが・・・)

熱が冷めてくると、同時に現状も見えてくる。
今後フィオレンティーナというチームがどうなっていくのか、新しい監督とコーチは誰なのか?
そしてバンビーノと中山の後釜に着く選手は一体どうなるのか?
バンビーノの穴を埋める選手については一応の充てが無い訳ではない・・・が、それはまだ希望的観測の範囲内。
このようにまだ検討が出来ない不安要素が、フィオレンティーナには噴出している状態だ。
チームが徐々に・・・そして突如にズタズタになっていく気がして、三杉の心はザワついていた。

ザッ・・・! トンッ・・・

三杉(うん? この音は・・・・・・)

心配が胸に膨らみつつあった三杉だが、突然耳に飛び込んでいた音がそれを忘れさせた。
それは地面を蹴る音、ボールを蹴る音・・・・・・こんな遅くなった時間に聞こえてくる物ではそうそうない。
三杉は微かに聞こえる音の方向へ、導かれるように歩いていた。


677 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 20:19:35 ID:???

三杉(あそこは・・・市民グラウンドか。 ・・・こんな時間に一体誰がボールを蹴るというんだ?)

首を傾げながらグラウンドへと足を踏み入れた三杉は、そこに知った顔を見る。
そこには小さい身体の新田瞬が、汗だくになりながら不器用そうにボールを蹴っていた。

新田はボールの扱いはチームの中でもかなり巧みな方にまで成長している。
しかし今の彼は、本当に不器用・・・素人に毛が生えた程度の技術力しか感じさせない。
それも当然であろう。 新田は利き脚を一切使わず、左脚一本でボールを操ろうとしているのだから。

三杉「新田・・・」

呟く三杉に全く気付く様子なく、新田は今度はグラウンドの隅に向かっていく。
そこには吊るされたタイヤが在り、これを新田はまたも左足を使って力強く蹴り上げていた。
どうやら彼は利き脚でない左足を鍛えようとしているらしい。
新田が何を目的としているのか、三杉は考え・・・るまでもなく察していた。
・・・と言うか、新田が三杉のアドバイスを察した結果、この秘密特訓があるとしか思えなかった。


678 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 20:20:58 ID:???

新田「うおおぉぉぉぉっ!!」

ドガアァッ!!

新田が蹴り上げたタイヤが大きく動いた。
タイヤを吊り下げているチェーンが、ジャラジャラと金属音を立てる。
この特訓を始めてもう数日・・・左足のキック力は徐々に上がってきている気がしていた。

新田「でも・・・まだだ、こんなんじゃ実戦じゃ役に立たない!」

新田は悔しかった。
コッパ・イタリア・プリマヴェーラの決勝戦、FWというポジションにあって1得点も挙げられなかった事に。
勿論チームが勝利した事は嬉しい、自分が全く役に立たなかったとも思わない。
だがFWである以上、1試合のゴール数が0であるのは悔しい現実に違いなかった。
それ故に彼は優勝の栄光にも満足せず、自分の身体を更に虐め抜こうと今尚足掻いている。

しかしその足掻きは決して無軌道な、目的のハッキリしない物ではなかった。
準決勝での後半10分、ブンナークが2点目を挙げた際、かのキャプテンが落ち込む新田に助言をくれたのだ。
それはハッキリとした指示ではなく、新田に考えさせる物・・・禅問答のような助言だった。

『シュートは強いものだけとは限らない。 要はDFにブロックさせず、GKに触らせなければいい。』
『強さを得た今だからこそ、強さではない物が武器として成り立つ。』

言われた時点では全く理解不能な言葉だった。
しかしその言葉に向き合い、考え抜いた結果として今の特訓がある。
新田はこの特訓を経て、左足を右足と同様に使えるようになった時のビジョンを既に得ていた。


679 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 20:22:20 ID:???

シュンッ・・・!

新田「・・・!?」

突如としてボールが風を切る音が聞こえた気がした。
振り向くと、ボールがクロスを上げられたような軌道で向かってきていた。
続いて聞き覚えのある声色も耳に響く。

三杉「新田! 合わせて見せろ、左足で・・・!!」

新田「(・・・!?) よ、よーしっっ!!!」

その声に導かれるように新田は地面を蹴った。


まずは先着2名様で
 ★新田「リグルに負けないエースになる!」→! card★
 ★三杉「お前は何を言っているんだ」→! card★
と書き込んで下さい。数字とマークで分岐します。

カードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
二つのカードの合計値が・・・

35→新田、カンピオーネ。全能力一次限界を1突破。高低浮球+1、必殺1対1シュート、必殺シュート×2取得
30〜33→新田、サンパウロ。全能力一次限界を1突破。必殺1対1シュート、必殺シュート取得
25〜29→新田、西南ミラクル。全能力一次限界に到達。必殺1対1シュート、必殺シュート取得
21〜24→新田、南葛高校。新田、全能力一次限界に到達。フラグ×2取得
16〜20→新田、全日本Jrユース。能力が一部上昇、フラグ取得
11〜15→新田、大友中学。フラグ取得
3〜10→新田、南葛SC。いや、効果ないだけだけど。
2→???取得

680 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:22:40 ID:???
 ★新田「リグルに負けないエースになる!」→ ダイヤ8

681 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:23:44 ID:???
 ★三杉「お前は何を言っているんだ」→ クラブK

682 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:23:48 ID:???
★三杉「お前は何を言っているんだ」→ ハート6


683 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:24:02 ID:???
よーしよし!きっとリグル効果w

684 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 20:32:35 ID:???
あれ、新田の章になる筈じゃなかったんですけど?
どうしちゃったの、この子ったら?

新田がやる気出しすぎて心配になってきたとこで、本日の更新は終了です。
伸び悩んでこそ新田…そう思っていた時期がありました。

685 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:33:36 ID:???
やっぱりリグルはすごいなー

686 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:34:07 ID:???
翼(毒スレ)「リグルが新田を育てた」

687 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:40:26 ID:???
三杉(毒スレ)「君は何を言っているんだ」

688 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:43:11 ID:???
リグル乙w

689 :森崎名無しさん:2011/11/14(月) 20:46:31 ID:???
アナカンさんと岡山姉はオレンジジュースを飲んだのか水素水を飲んだのか
いずれにせよ仲良く飲んだんだろうな

690 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/14(月) 21:08:32 ID:???
.     ∧__∧
    ( ´・ω・)∧∧
     /⌒ ,つ⌒ヽ)  
     (___  (  __) 


691 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 00:05:58 ID:???
乙でした

.     ∧__∧
    ( ´・ω・)∧∧
     /⌒ ,つ⌒ヽ)  
     (___  (  __) 

692 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 05:32:04 ID:???
珍しく上手くいった特訓でフラグの山となった新田
それよりも2→???取得とはなんぞこれ

693 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/15(火) 20:56:23 ID:???

>>683>>685>>688
流石に幻想郷のエースは格が違った。
新田「互換キャラの恩恵ゴチになります!」

>>686
アナカン「このリグル、底が知れん!」

>>687
三杉「最近ウチのスレの空気がおかしい気がするんだ・・・」

>>689
水素水で我慢しておけば良かったのに水になっちゃったよ!
岡山姉が流石に怒って出てっちゃったから一人で飲んだよ!

>>691
乙感謝です、その慰めが今は辛いんだよ!

>>692
内緒なんだよ!

694 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/15(火) 21:02:23 ID:???

弥生「あの・・・こんばんは。スレ主のせいで、すっかりこのスレのエッチ担当になった私です。
    ええと、どうやらスレ主は本日更新できそうにないそうなので・・・・・・。」

    “みんな、レベルアップよ。”

※ラムカーネのレベルが1上がりました。


弥生「それと覚醒ポイントを消費し、淳の能力を上げる事が出来ます。
    以下が現状の能力値と使用できる覚醒ポイントです、どうするかを御判断下さい。
    ちなみに第2部からは成長限界と絡め、システムに手を加える予定だそうです。」

《三杉淳の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競  合計 高/低
68  67  67  66  66  63  64  64  64  593  3/2

現在の覚醒ポイント:8.5


A いちばん低い能力:ブロックを1上げる。(2ポイント消費)
B 任意の能力(いちばん高い能力を除く)を1上げる。(4ポイント消費)
C いちばん高い能力:ドリブルを上げる。(6ポイント消費)
D 今回は使わず貯めておく。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

695 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 21:03:31 ID:bkvNe+PQ


696 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 21:03:54 ID:1K6elpW2
B タクルとか上げとく?

697 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/15(火) 21:15:27 ID:???

> B 任意の能力(いちばん高い能力を除く)を1上げる。(4ポイント消費)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「それでは4ポイントを消費して、ドリブルかブロック以外の能力を上げますね。」
    では・・・どのように能力を上げますか?」


☆数値を1上げたい能力を以下より選択して下さい、ポイントを2倍消費して2種類選ぶ事も出来ます。
 一つの能力を2上げることも可ですが、パスとシュートはルールの性質上1しか上がりません。

選択肢:[パス、シュート、タックル、パスカット、トラップ、クリア]


2票選ばれた選択肢[完全一致]で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

投票例:[パス、シュート]、[タックル*2]など


698 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 21:15:59 ID:1K6elpW2
タックル

699 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 21:16:42 ID:bkvNe+PQ
タックル

700 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/15(火) 21:22:48 ID:???

> タックル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「タックルですね? 了解いたしました。
    これで淳の能力値、そして覚醒ポイントは以下の通りになった訳ですね。」

 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競  合計 高/低
68  67  67  67  66  63  64  64  64  593  3/2

現在の覚醒ポイント:4.5


弥生「これが吉と出るか狂と出るか・・・それはカンピオーネ戦にて皆さんの目で御確認下さい。
    次回からは物語が再開しますので、どうぞ宜しくお願い致します。」


701 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 21:26:40 ID:???
ラ・オツデシター

702 :森崎名無しさん:2011/11/15(火) 21:33:36 ID:???
カンピ乙ネ!

703 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 14:21:16 ID:???

>>701-702
乙感謝でございあーっと新しい乙の形がきたあぁぁぁぁぁっ!
=============================================

> 新田「リグルに負けないエースになる!」→ ダイヤ8
> 三杉「お前は何を言っているんだ」→ クラブK
> 21〜24→新田、南葛高校。新田、全能力一次限界に到達。フラグ×2取得
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バシュゥゥゥゥッ!

新田の左足はボールをかろうじて捉え、無人のゴールへと放たれる。
そしてボレーで蹴られたこのボールはネットを揺らし、ポテポテと転がり返った。

新田「やった!」

咄嗟のボールを左足でミート出来た事に、新田は一瞬喜ぶ様子を見せる。
しかしすぐに、それを否定するように頭を横へブンブンと振った。

三杉「キック力は6割、コントロールは5割…って所か?」

新田「えっ…ああ…はい、まあ……。」

威力もコントロール精度も、右足のシュートより格段に低かった。
それゆえに新田は喜色をすぐに投げ捨てたのだが…
三杉にその事を言い当てられて、若干だが憮然な態度を見せる。
そうでなくともコッソリ特訓している姿を見られてバツが悪い所だ、仕方がない言えよう。


704 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 14:22:44 ID:???

三杉「ふむ…。」

新田「ええと…なんすか?」

三杉「キック力は無理に上げようと思わない方が良いな。
    それよりも今はコントロールに拘れ、利き足以上を目指すくらいにな。」

新田「はいぃっ?」

突然の指示に変な声で返す新田。
彼は威力の方こそがてんで足りていないと考えていた為、怪訝な顔を隠そうともしない。
しかし三杉はその反応を無視して話を続けた。

三杉「キック力は短期間でそうそう上がる物じゃない、多くの時間を割くのは非効率的だ。
    それに先にキック力を上げてしまうと、コントロールの修正が難しくなるしな。
    意識して使っている内に自然と筋力も上がっていた…というのが理想だよ。」

新田「むっ…そうなんですか?」

三杉「あと左足だけでなく、たまには右足も交えて使うんだ。
    実戦で使える形で馴染んでいかないと、限定したケースでしか使えない破目になる。」

新田「あ、それは確かに・・・。」


705 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 14:26:38 ID:???

三杉は新田のやらんとしている事を(元々助言した本人だし)ある程度察していた。
それゆえ、実戦で使おうとする技に至る道として、どう鍛えていくのが効率的かを考える事が可能だった。
筋道の通った三杉の説明に新田が納得を覚えるのにそう時間は必要でなかった。

三杉「判ったらもう一度…色々なパスを出すから対応して見せろ。
    今は威力が低くても構わないんだから、とにかく軸は絶対にぶれちゃ駄目だぞ。
    その後は1対1…勿論そのつもりだろうね?」

新田「は、はいっ!」

こうして済し崩し的に大特訓が始まってしまった。
逆足のコントロールを上げる為に、身体の軸バランスを保つよう意識した特訓は…
まさしく基礎の基礎、その重要性を新田に再確認させていた。
夜もすっかり更けた頃には、新田は逆足のコントロールのコツを身に付け…
そして軸バランスが良くなった事で、副次的に他の多くの動作についても質を上げたのだった。

※新田の能力値が一次限界に達しました、現状はこれ以上覚醒致しません。
 新田が必殺シュートフラグBを取得、1対1シュートフラグ…については発展フラグAの回収となります。
 1対1技[時間差ファルコン/シュ+6、200消費]をゲット!
 ついでに特殊フラグが少しだけ進行しました。


706 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 14:34:00 ID:???

<翌朝>

あれから三杉は新田と共に遅くに寮へ戻り、クタクタになって休んだ。
それが幸いしたか昨夜の眠りはグッスリと深く、朝の寝覚めもスッキリとしていた。
食堂へと降りると、眠そうな顔が多い中で新田のスッキリと目の覚めた顔が三杉の目につく。
どうやら新田も三杉と同様によく休めたようである。

三杉(さて・・・今日は確か午後から事務所で契約書を交わさなくてはいけなかったな。
    コラッツィオーネの後に少しだけ時間が空いているが、どうやって過ごそう?)

☆本日のPMにおける活動を選択して下さい。

A アンザーニのお見舞いに病院へ向かう。
B 任意のメンバー(2名)と会話する。(さらに分岐)
C カンピオーネ戦での戦い方について検討する。[済]
D 部屋に引き篭もる。
E お見舞い以外の外出。(さらに分岐)
F 練習を呼びかける。
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


707 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 14:35:54 ID:???
すみません、本日の「AM」の活動の誤りでした。

また活動は昨日のAM(済)・PM(済)、今日のAMの3回です。
試合前の自由行動選択はこれが最後です。

708 :森崎名無しさん:2011/11/16(水) 14:40:06 ID:1sj0JacQ


709 :森崎名無しさん:2011/11/16(水) 14:59:26 ID:IsW/2Do2
F

710 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 15:36:07 ID:???

> F 練習を呼びかける。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は練習を呼びかけてみる事にした。
翌日にテストマッチ、今日の午後に契約を控え、また疲れた顔も多い中でどれだけの人数が
応えてくれるかという所だが・・・それでも気の紛れになればという思いで三杉は声をかけていく。


先着で
 ★三杉のお誘い→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 何人か応えてくれて、ごく軽いアップを行った。成果を出した者も一人。
《ハート》 何人か応えてくれて、ごく軽いアップを行った。
《スペード、クラブ》 すげなく全員に断られた。
《JOKER》 新田が昨夜の続きを申し出てきた。勘弁してくれ。


711 :森崎名無しさん:2011/11/16(水) 15:41:47 ID:???
★三杉のお誘い→ スペード8

712 :森崎名無しさん:2011/11/16(水) 18:16:45 ID:???
ほぼ確実に効果のある会話にすべきだったか〜


713 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 18:28:03 ID:???

>>712 まあこんな状況でどうなるかは、なかなか予想できませんよ。
=============================================

> 三杉のお誘い→ スペード8
> 《スペード》 すげなく全員に断られた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

何人かに声をかけてみたところ、よく眠れていないのか、目に隈をつくっている者が少なくなかった。
返答についても予想していた通り、済まなそうに断るという物ばかり。
『こんな状況で無理に練習しても怪我をするのがオチかも知れない・・・』
そう思い始めていた三杉は、彼らに特に強く勧める事はせず・・・
せめて身体をほぐしておくように、とだけ告げて引き下がった。

また唯一良い返事の期待された新田にも、昨夜がオーバーワーク気味だったからと断られた。
『試合が明日だから疲労を残したくない』という言の判る三杉は、これも簡単に受け入れるのだった。

三杉は『自分自身こそが、気を紛らわせる為に身体を動かしたかったのでは』と思い・・・
少し気持ちを沈ませながら、軽いロードワークを一人でこなしたのだった。


714 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 18:32:22 ID:???

<アウストラーダA1・アルピーノ付近>

ネアポリスとミラノを結ぶアウストラーダA1。
太陽道路と呼ばれ、イタリアを代表するこの長大なハイウェイを一台の車が疾走していた。
朝早くという時間帯の影響で他の車影は少なく、また速度制限に無頓着な国柄からなのか…
その車のエンジンは150km/hrの快速を絞り出している。
日本人の普通の感覚であれば、身体に緊張を覚えるくらいのスピード。
しかし車内の3人の人物は、緊張するでもなく、スリルに興奮するでもなく、
退屈そうにただ夜の景色が過ぎ去っていくのを眺めているのだった。

プロシュート(フィレンツェまで残り400か・・・
        到着まではまだまだ3時間ってところだろうな。)

目的地までの距離が表示された看板を目にし、3人のうちの1人が苛立ちと共に溜め息を吐いた。
暗殺チームの仲間であったソルベとジェラートの斬殺死体に対面してから何日になるだろうか・・・。
プロシュートらのボスへの憤怒は既に押し止められぬ物になっていた。

そんな頃にプロシュートへ一通の封筒が届けられる。
ボスに娘が存在しているという情報と、その住処と目される場所が幾つか描かれた手紙・・・。
9割以上罠と疑いながらも、万が一の可能性を求めてその場所を一人で当たったプロシュート。
その中の一軒・・・ウナというネームプレートが出されていた家が無人であった時、
9割を越えていた彼の疑いは、半信半疑へと変わった。
判る者には一目で判る、明らかにマフィアの手によって為された家捜しの痕跡・・・
そして組織の老幹部であるヌンツィオ・ペリーコロが、このタイミングで消息を掴めなくなていった。
ペリーコロがボスの娘を匿って姿を消した可能性が、プロシュートの頭に抱かれたのである。


715 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/16(水) 18:33:39 ID:???

プロシュート(あの手紙を早くにリゾットに見せ、チームで動けていたら・・・クソッ!)

マフィアの・・・しかも暗殺を生業とするチームの構成員として、彼の慎重さは正しかったと言える。
しかし情報を疑った為に、ボスへと繋がる手掛かりをむざむざ見逃す事になった・・・
このたった一つの致命的な結果がプロシュートの心を苛立たせた。

それから程なく、同じ封筒がプロシュートの元に再び届いた。
今度は迷い無くリゾットへ内容を見せ、経緯を説明したプロシュート。
リゾットもプロシュートがそうであったように、手紙に対して強い疑いを示したが・・・
最終的に内容を追う事に対しては認め、チームのバックアップ体勢を整えたのだった。

プロシュートは、組織の一支部・・・そこから無数に枝分かれしたグループの中の一つ、
そのグループのチームリーダーに面会し、説得を図り・・・
他のメンバーは、ウナの家に赴いて写真という写真を全て回収した。
そして今、プロシュートは回収した数枚の写真を手に、
弟分のペッシと・・・それから彼が説得した協力者と共に、フィレンツェへと向かっていた。
情報の続きと、代価である依頼を聞く為に・・・である。


**********

本日はここまでとします。
ジョジョ5部が好きな方は、暫くこのスレを脳内ヨガスルーして頂けたらと思います。
原作レイプになりそうなゲロ以下のにおいが既にプンプンしていますので・・・。


716 :森崎名無しさん:2011/11/16(水) 18:37:49 ID:???
カンピ乙ネ!

……サッカーそっちのけの選択肢繰り返した挙句JOKERもしくはクラブAが出たりしたらスタンド使いになれるんじゃw

717 :森崎名無しさん:2011/11/16(水) 20:33:52 ID:???
カンピ乙ネ!

718 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/17(木) 17:50:53 ID:???

>>716
いやー、異能生存体って凄まじい能力ですよね。
リスクレベルを操るスタンドとか言っても良いのでは…とかスレ主はスレ主は呟いてみたり。

>>717
その乙に返せるだけの感謝の言葉を、私はまだ持っていない…!
=============================================

過去の経緯、その流れの一連を順に再生し終えたプロシュート。
このまま未来についての予想、シミュレーションに移行しようと考えていた。

ペッシ「ねえ兄貴ィ…。」

プロシュート「………なんだ?」

その矢先、隣で運転している弟分のペッシが話しかけてきた。
ここからまさに思考を働かせようとしたタイミングである。
思考を阻害されたプロシュートは3秒少々沈黙し、やや不機嫌そうな反応をペッシに返した。

ペッシ「いや…あの。 こんな十数枚の写真が一体なんになるんですかねぇ?」

プロシュート「んなこたぁ行ってみなけりゃ判るわけがねーだろ?」

ペッシ「いや…そーなんすけど……信用できんですかい、その手紙は?」


719 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/17(木) 17:52:07 ID:???

プロシュート「ま、信用出来るかどうかは会ったその場で判断する事だがよ…
        現実問題“ペリーコロ”が消え、ボスの素性への道筋は断たれた。
        …つまりオレ達に残された当ては、この手紙の主だけっつーわけだ・・・判るな?」

ペッシ「むむ…。」

プロシュート「ボスの正体に辿り着くためのチャンスがこれしかねえっつーんならよ・・・
        腕の1本や2本引き換えにしても食らいつく、それがオレ達のチームだろ。」

ペッシ「・・・へっ、そーでした。 判りました、兄貴がそこまで言うならオレも覚悟を決めますよ。
     何が起こっても・・・たとえ罠だったとしても、オレが網を全て引き千切りゃいい事です。」

プロシュート「フッ・・・。」

自分への鼓舞でも大口でもない・・・淡々と自分のやるべき事を述べたペッシ。
以前のようなマンモーニとはすっかり見違えた弟分に、プロシュートは信頼を込めた笑みを返す。

同時に彼はこう思っていた。
『…手紙の主は、今回の連絡において“情報の代価としての仕事依頼”を銘打ってきている。
 これまでの事態の流れと合わせて考えても、組織の罠という可能性はかなり低い筈だ・・・』と。
ただ、油断を招かぬ為に敢えてそれを口にはしなかった。


720 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/17(木) 17:56:06 ID:???

???「………」

後部座席の男は一言も口にせず、プロシュートとペッシの会話を黙って聞いていた。
この2人の遣り取りは、暗殺チームと言っても人として腐っている訳ではないと彼に再確認させる。

プロシュートに、自分の過去に所以する組織への不信を指摘され…
そしてボスを倒す協力を要請された時、彼は正直に迷った。

完全に組織への裏切りを意味する誘いを、しかも初めて顔を合わせた男に告げられたのだ。
彼の過去に事情があり、組織に不信を抱いていたとしても、普通は『No』だ…有り得ない。
組織の人間としては、その場で始末するというのが正道だったろう。

しかし彼は、このプロシュートという男に不思議な気高さを感じた。
暗殺チームの他のメンバーの事は知らない、しかしこのプロシュートは信頼に値する人物に思えたのだ。
そして何より決め手になったのは、ボスを倒した後の彼の望みに対する
プロシュートの『是』という回答…これに嘘が無かったという確かな確信である。
結果…彼は自らのチームに一時の留守を告げ、プロシュートに同行する事を決めた。

浅はかな選択だったのかも知れない…。
しかしそれでも選んだのは、彼がそれほどに自分の信じられる道を行きたかったという事だろう。


721 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/17(木) 17:58:20 ID:???

―――数時間後

3人はフィレンツェのサンタマリア・ノヴェラ駅から200mほどの高級ホテル・ミネルヴァへ到着した。
このホテルの一室で写真を持って落ち合う旨、先の手紙によって指定されていた。

ホテルのフロントにて部屋のナンバーを伝え、部屋を借りている人物への面会を申し出る。
すると『プロシュートという人物だけ通すように窺っております』と即座に返答された。
少し待ってくれとフロントに告げ、3人は離れた場所で方針を話し合う。

???「お前一人だけご指名ね…。」

ペッシ「兄貴ィー…やっぱこりゃあ罠じゃあ……」

プロシュート「………」

???「どうするんだ? 今ならまだ引き返せるぞ。」

プロシュート「いや、行こう。」

ペッシ「ま、ま、マジっすかあー!?」

プロシュート「ああ、罠だったら始末すればいい。 それでこの筋は終わりだ。」

驚愕するペッシとは対照的に、プロシュートはどこまでも淡々と冷静だった。


722 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/17(木) 18:11:58 ID:???

???「ふむ…戦闘になると仮定して、バックアップはどうするつもりだ?」

プロシュート「まあ・・・そこはお前が気にする事じゃあない。
        お前の手を本格的に借りるのは、この話が罠でないと判明してからの話だ。
        …おいペッシ、お前のアレ(針)を貸せ。」

ペッシ「へっ…へぃ!」

プロシュート「戦闘になったらこいつで合図する・・・そしたらオレ以外の奴を窓から“狙撃”だ。」

プロシュートの指示にペッシは乗り気な顔で胸を叩いた。
自分に任せてくれと言わんばかりの顔で。

プロシュート「だがな、もしも合図を送る間もなくオレの生命活動が感じられなくなったら・・・
        その時はソッコーでこの場から立ち去れ、わき目も振らずにネアポリスへ戻るんだ。」

???「!!」
ペッシ「な、何を言い出すんですか兄貴ぃー!?」


723 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/17(木) 18:13:29 ID:???

プロシュート「落ち着けペッシ、相手が何人だろうと密室の戦闘ならオレのスタンドは負けねえ。
        当然やっこさんとの対面には、下準備は終わった状態で臨むしな。
        万が一それでオレが負けるような相手なら…分断された時点でリタイヤだったって事だ。
        その後にお前らが乗り込んでも、外から狙撃したとしても勝てる奴じゃねえ。」

ペッシ「んなバカな話がありますかい!」

???「いや、いいだろう。 その時は出直して、いずれこの坊やにお前の仇を取らせる…って事でいいな?」

プロシュート「ああ、十分だ。」

それだけ言って、プロシュートはフロントの方へ向かった。
彼の予想では罠の可能性は低く、そして場所が密室において“偉大なる死”を前に相手は逃げ道が無い。
『自分がペッシに言っているのは万が一、億が一の事態に過ぎない』・・・彼はそう確信していた。


*******

一旦ここまで

724 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:44:18 ID:???

ガチャッ


???「遠路遥々(はるばる)ようこそ。」

部屋のドアを開けて中に入ると、奥からの声に迎えられた。
男・・・かなり若い声であり、少なくとも学生かそこらの年齢と考えられる。

プロシュート「・・・・・・」 ギィンッ

プロシュートは自らのスタンド、“偉大なる死”を早速発現させた。
反射的に老化ガスを発生させられるよう、一歩毎に警戒レベルを上げつつ奥へと進む。
そこには先程思った通り、学生くらうの少年が・・・同世代くらいの少女と共にソファに座って待っていた。

少年の方は顔の彫りが深く、肌はやや浅黒い・・・南米か中東のいずれかと思うが判断は出来ない。
そして少女の方は彫りが浅く、肌は黄と桃の中間職、そして美しい黒髪顔・・・こちらは明白に東洋人だ。
しかしプロシュートに最も強い印象を抱かせたのは、両者の身体的特徴の差異よりも何よりも・・・
少年の方のひどく涼しげな表情であった。
ここが図書館や植物園などであるならば、彼の様子は極めて自然だったろう。
しかし今、彼の前に立っている男…即ち自分はマフィアの一員。
その中でも暗殺チームに属するスタンド使いであり、指折りの危険人物な筈だ。


725 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:45:30 ID:???

プロシュート(罠ではない、純粋な協力者だから安心してやがるってわけか…?
        …いや、協力者だとしても多少の緊張は避けられない状況だろ。
        だがこの何も感じない日常のような空気、戦闘を仕掛ける素振りすら…っ!?) シュッ

動揺する程でもないが、不可解には違いない相手を慎重に観察していたプロシュート。
そんなプロシュートに対し、少年は無造作に手を伸ばした。
反射的にバックステップで距離を取ったプロシュートだが、能力は発動させなかった。
少年が手を伸ばしたのは、自分にソファへの着席を勧める為だったと判ったからである。

少年「どうぞお座り下さい。」
        
プロシュート「………………お前はオレに封筒を寄越した奴の代理でここに居るのか?」

少年「いいえ。 貴方に連絡を取ったのは間違いなくボクです、プロシュートさん。」

プロシュート「なるほど……。」

餓鬼の悪戯などではない事をプロシュートは理解している。
ここまで相手が示した情報が、パッショーネの内部事情に余りに精通しすぎた物だからである。
…であれば、この落ち着きようから考えても目の前の少年が只者でない≠ニ判断するしかない。
プロシュートは警戒を緩める事なく、取り敢えず話を聞いてみる事に決めた。


726 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:46:33 ID:???

プロシュート「まぁ、そんじゃ…」

少年「ええ、早速話を始めましょう。 先ずはこちらの情報提供から。」

プロシュート「ああ…。」

少年「では、写真をお願い致します…渡して頂けなくとも、手に持って1枚ずつ見せて貰えれば良いです。」

プロシュート「いや、構わねえさ。」 パサッ

持ってきた十数枚の写真を惜しげなくテーブルに投げ出すプロシュート。
相手の欲しい物が実はこの写真…と考えるなら、これは出し惜しむべき交渉の道具。
しかしプロシュートは、相手がこの写真に価値を見出していない事を察していた。
その代わりとして、プロシュートは少年が写真に手を伸ばした時にこう告げた。

プロシュート「ただしこの写真で何が判るのか、何故お前がそれを知っているのかは教えて貰う。」

少年「構いませんよ。」

散らばった写真を掻き集めながら、少年は動じた気配すら見せずに即答した。
そして1枚ずつ写真を捲りをながら話し始める。


727 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:48:17 ID:???

少年「娘の母親…ドナテロ・ウナは公私共に真面目な女性だったようです。
    服装、髪型…そして一緒に写っている友人、そして背景。
    一応彼女の学生時代を知る友人に評判を聞きこみましたが、この写真が示す通りのようです。」

プロシュート(何を言い出すんだ、コイツ…。)

少年「まず間違いないでしょう、ドナテロは不特定多数の男と性交渉を持つ女性ではありません。」

プロシュート「うん……?(・・・ああ、なるほど………だがそれが一体何になる?)」

少年「彼女の娘の年齢はX歳、誕生日はM月N日…。
    つまりドナテロが身ごもった期間は容易に推定されます。 つまり…。」

少年は写真の中から一枚をプロシュートの前に差し出した。
それは夜の海岸を背景に、女性(ドナテロ)がポーズを取って写っている写真だった。

少年「この写真。 日付にしてY年T月S日…時期からして卒業旅行って所でしょうか。
    そして注目するべきはこの表情です……一体誰に写真を撮って貰っているんでしょうね?」

プロシュート「そいつボスだ、と言いたいんだろうが…それが正しいとして一体何になる?」

当然の疑問をプロシュートは投げつけた。
目の前の餓鬼はどうやら頭が働く、それは判った。
しかし着地点がなければ推理など思考の弄びに過ぎない。
その事が解っていない場合、プロシュートは彼らをぶっ殺す≠ニ思う事態になっていた筈だった。


728 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/18(金) 17:58:09 ID:???

少年「ふふ…先輩、お願いします。」

少女「うん……。 東経DQ度、北緯FF度…かな?」

少年「…と言う事は、時間補正を入れると……」 バサッ

プロシュートがぶっ殺すと思う暇もなかった。
少年が少女に写真を見せると、一拍も置く事なく少女は経緯と思しき数字を述べ…
そして少年は独り言のように呟きながら、傍らに置いていたイタリア地図を広げた。

少年「此処、サルディニア島の[禁則事項]海岸…それが写真を撮られた場所です。」

プロシュート「待て、今お前ら何をしやがった?」

少年「何も不思議がる事はないですよ、プロシュートさんも不思議な能力を持っているんでしょう?」

プロシュート(スタンド能力・・・!!)

顔には出さないが、プロシュートの身体は間違いなく硬直していた。
スタンド使いである事を予想していなかった訳ではない。
しかしスタンドを発動させた事すら、彼は気付く事が出来なかった。
百戦錬磨、覚悟も度量もチームのメンバーが認めているところのプロシュート。
その彼が今、雰囲気も何もない少年と少女に対して威圧感を感じている。
プロシュートは、まるで人じゃない・・・モンスターか何かを前にしているのではと疑う気分であった。


*********

一旦ここまでです。
選択もカードもなくてすみません。


729 :森崎名無しさん:2011/11/18(金) 18:10:46 ID:???
乙でしたー
最近、このスレを読んでいてドキドキが止まらないっす

730 :森崎名無しさん:2011/11/18(金) 22:58:27 ID:???
メリー
「(いや、普通星を見れば経度なんて解るでしょ…)」


それは貴女だけです

731 :森崎名無しさん:2011/11/18(金) 23:54:40 ID:???
オッ、蓮子と間違えたゥー!

732 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:21:25 ID:???

>>729
乙感謝です、感想頂けてダブル感謝!
とても光栄ですし、書いている甲斐を感じます

>>730-731 ニヤニヤ
=============================================

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

プロシュート(もう…コイツ≠ェ何を言っても驚きはしねえ…。)

目の前の少年に対するプロシュートの認識はこれにて定まった。
罠という可能性は完全に既に排除された……彼は協力者なのである。
…いや違うか、依頼者だ。
この少年は自らの目的の為に、等価交換として情報を与えているだけだ。

そうでないとしたら、プロシュートは今の時点で自分が無事ではなかったと考えている。
密室での戦闘で、最終的な敗北を自分が喫するとまでは思わないが…
今ほど目前のスタンド発動に気付けなかった時点で、先手を防げなかったと言わざるを得なかった。


少年「さて、これで全ての条件がクリアされましたね。
    後はこの地に赴き、先程述べた日時の情景を再生すればお終いです。」

プロシュート「…………」


733 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:22:28 ID:???

少年「それをどうやって為すのか疑問にお思いでしょうが、心配ありません。
    貴方にお願いし、ぜひ協力者にと引き入れて貰った男の部下に、それが出来る人間がいます。」

プロシュート「…………」 ゴゴゴゴゴ

目の前の少年の涼やかな表情は少しも歪んでいない。
話す言葉は淀みなく、一切の迷いも不安も感じさせない。

少年「…………………………………。 先輩、有難うございました。
    後は僕一人でもきっと大丈夫です、部屋に戻って待っていて下さい。」

少女「えっ…そう………? あ、でも…うん……判った。
    それじゃあメリーの事、宜しくお願いしておいてね。」

少年「ええ、土着のネットワークから協力を得られれば、メリー先輩もきっと…ですよ。」

少女「うん、ありがとう…。 頼りにしてるからね。」

それでもプロシュートの纏う空気が変わった事に少年も気付いたのだろう。
彼は少女の方に励ますような笑顔を向け、部屋を出るよう指示する。
すると少女の方は少し躊躇う素振りを見せつつも、少年の言葉に従って席を立った。


734 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:24:17 ID:???

ガチャッ

プロシュートの後方で扉の開閉音が聞こえた。
それを契機にしてプロシュートは再び口を開き始める。

プロシュート「メリーって奴をどうこうする…ってのが、オレ達への依頼という訳か。
        クックッ…まあどうこう≠チて事もねえか。」

少年「………」 スッ

プロシュートの言葉へ応える替わりに、少年は一枚の封筒を差し出した。
これまでに2回、プロシュートが受け取ったのと全く同じ封筒である。
依頼の詳細はこの封筒の中に示されている…という事であろう。

プロシュート「………。 こいつを受け取る前に、もう一つだけ聞きたい事がある。」

少年「なんでしょうか?」

プロシュート「テメェーは一体何者だ?」

少年「おや、ボクの事が気になりますか?」

プロシュート「そりゃあな。」

少年「フフ…そんなのわざわざ聞かずとも、調べればすぐに判りますよ?
    そんな興味、関心事よりも、プロシュートさんは他に僕から聞いておくべき事がありますよ。」

プロシュート「話を反らすんじゃねえ。 答えるつもりがねぇーなら、喋らせてやってもいいんだぜ。」


735 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:25:25 ID:???

プロシュートは初めて少年に対して強い警告を放った。
言葉での警告は一度きり、次は戦闘だと持ちかけたのだ。
しかし少年は表情を変えなかった。

少年「貴方が説得し、見事に協力者となってくれた彼…
    ブルーノ・ブチャラティ≠フ能力を知りたくはありませんか?」

プロシュート「なっ…!」 ガタッ

思わず膝でテーブルを蹴ってしまったプロシュート。
こいつが何を言ってきても驚くつもりはない…その覚悟でいたが、これは予想の範囲を遥かに超えていた。

プロシュート「テメェー……どういうつもりだ?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ

少年「まあまあ…ブチャラティは貴方と同じように、マフィアでありながら気高い覚悟を持った人物です。
    プロシュートさんも初めて会ったにも拘わらず、シンパシーを感じたんじゃないですか?
    『どうやらこいつは信頼できる、命を預けるに足る奴だ』ってね。」

プロシュート(確かに……ブチャラティは不思議と信頼したくなる奴だ。
        立場は違うが、こいつはオレと似ている気がするとも思った…)

少年「そしてブチャラティを口説いた際、彼は一つの条件を出した筈です…。
    即ち麻薬ルートの放棄、撲滅=cそして貴方はそれを受け入れました。
    何故ならば…貴方は『仲間の仇を討てるなら、麻薬ルートを放棄してもいい』と思ったからです。
    それをブチャラティも感じた筈、だから彼はフィレンツェまで貴方に同行して来ているのです。」

プロシュート「何が言いたい…?」 ゴゴゴゴゴゴゴ

736 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:26:32 ID:???

少年「けれど……貴方と、貴方の部下のペッシさんは」

プロシュート「ペッシは部下じゃねえ、弟分だ…。」

少年「…失礼しました。 貴方とペッシさんにとっては仲間の無念を晴らす事が本懐でしょう。 
    それに組織のボス、幹部に取って代われば、自然と利益は入ってくるようになる。
    ゆえにこそ、麻薬ルートを切り捨てる事も……いや、ブチャラティと同調すら出来る。
    しかし他のメンバーはどうです? 莫大な利益を生む麻薬ルートを手放しますか?」

プロシュート「なっ…!」

少年「ブチャラティはここでの話を聞いたら、もう一度貴方に問うでしょう。
    『本当にお前達は*ヶルートを手放す意志があるか?』と。」

プロシュート「……………。」

少年「そうなったら、貴方はブチャラティにどう答えますか?」

プロシュート「グッ…!」

プロシュートは唇を噛んでいた。
血が滲むほどに強く噛んでいた。

少年「それからもう一つ……ブチャラティは確かに貴方へ協力する事を決めました。
    しかし本当に貴方に必要なのは…プロシュートさん、彼の部下の能力なのです。
    ブチャラティは部下に敬愛されるリーダーですが…
    それでも巨大な組織を裏切ってまで、部下達は彼に着いていくでしょうか?」

プロシュート「……やりようはある、奴だってチームのリーダー張ってんだ…。」


737 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:32:38 ID:???

少年「ええ…ですが先程言った通り、彼は目的を隠して部下を利用するだけなどという事はしません。
    彼にしてみれば、組織への裏切りに自分の部下を巻き込む事になります。
    そして彼の性質上、目的を隠して部下を利用するだけなどという事はしません。
    だからこそ…彼は一人だけの身で貴方に同行しているんですよ?」

プロシュート「ならばどうする…? テメェーは使えない情報を寄越しただけか?」

少年「フフッ、いいえ……ありますよ。 ブチャラティの部下に進んで能力を使わせる方法が。」

プロシュート「なにっ?」


       ドドドドドドドドドドドドドドド

少年「言ったでしょう、ブチャラティは部下に敬愛されているリーダーだって。
    それが今、貴方に同行して外に一人で居ます…ああ、ペッシさんも一緒ですよね。」

プロシュート「テメェ……」

プロシュートの背中はいつの間にか汗でビッショリになっていた。
こんな汗を掻いたのは、初めてリゾットに対面したあの時以来…
いや、あの時以上に底知れない物を、今ここで感じていた。


738 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/19(土) 19:34:08 ID:???

       ドドドドドドドドドドドドドドド

少年「さて、もう一度だけ聞きますよ。  僕が何者かという事と、ブチャラティの能力…
    本当に知りたいのはどちらですか? 一方だけなら教えて差し上げます。」

プロシュート「………!!」


   ドドドドドドドドドドドドドドド
       ドドドドドドドドドドドドドドド
           ドドドドドドドドドドドドドドド


*********

一旦ここまでです。
明日か明後日にはまた三杉の話に戻ります。

739 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:10:01 ID:???

グオングオン……

プロシュート「ふうぅぅぅぅ…」

エレベーターが下降を始め、ようやくプロシュートは溜息を吐いた。
あの部屋での出来事がグルグルと頭を巡る。
小僧っ子の言った言葉で判った事もある、解らない事も残っている。

プロシュート「ユブンタイか…」

・アラブ首長国連邦の王家に取り入り、卓越した商才で石油王となった人物の名。
・パッショーネ創立初期から、上の方で裏取引を交わしてきた超の付くお得意様。
・最近もパッショーネのダミー会社を使い、仕手戦にて映画会社を一つ潰そうとしている。

この辺までがオレ…いや、組織の中で耳に聡い奴なら大概知っている情報だ。
そんで…

パッショーネ−ユブンタイ間にどれほどデカイ金の流れがあるか、まともに把握出来る奴ぁいないが…。
今になって暗殺チームにボスの情報をコッソリ提供するとは、単なる金蔓じゃあなかったって事だ。
それにまあ一族の奴が、ガキほどの年齢の奴であれ程の器…バカにできやしない。
んで『ボスを倒した後は、ビジネスパートナーとして新たな関係を築きたい』と来たもんだ。
チームにとっちゃあ機会が降ってきたと思えるが、その後の事はまた話が別だ。


740 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:11:12 ID:???

…ってとこまでが、話を全部を鵜呑みにした場合だが。

プロシュート「っつーかよぉ、パッショーネの上側の内部情報知りすぎだろ…?」 フゥー

もう一度深い溜息を吐くプロシュート。
今までユブンタイ側から伝えられた情報は幹部レベルに相当していた。
スタンド能力などは、その最たる例……
支部レベルの幹部(ポルポ)よりも上(ペリーコロやボス)でしか知りえない情報だ。

プロシュート(幹部クラスで裏切者(オレが言うのも何だが)がいる…?
        んで、暗殺チーム(オレ達)はそれに利用されてるって事か?)

その可能性に思考が行き着いてしまい、先程よりも頭が重苦しくなるプロシュート。
だとすれば、ボスを暗殺して成り替わろうと考えている自分達は、とんだ道化という事になる。
頂点(てっぺん)の内部抗争に、手足として好い様に使われている事になるからである。

プロシュート(チッ…)

状況のせいで『引き下がる』という考えが頭にチラつき、自らに腹を立てるプロシュート。
思わずポケットの中の拳に力を入れると…。


741 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:12:34 ID:???

グシャリ…

プロシュート(おっと…?)

何かを握り潰す感触があった…それは先程あの少年から渡された依頼&蕪宸ナある。
彼はまだこの中身を見ていない。

プロシュート(…………) ビリ

ポケットの中からクシャクシャになった封筒を取り出し、封筒に挿入された洋紙の中身に目を通す。
進むか引くかを考えていたプロシュートにとって、この行為は何気ない物だった。
少女が小声で口にしていたメリー≠ニいう人物の姓名が書かれているものと、彼は当然考えていた。
しかし……

プロシュート(!?)

ゾワリ…と背筋が寒くなった気がした。
身の毛もよだつ邪悪とは、その何たるかを彼はこの洋紙に見た。
そこに書かれていたのは3人の男の姓名だった。


742 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:15:14 ID:???

一人はプロシュートの疑問を完全に解消する人間の名。
先程彼は幹部クラスの情報を流されたと考えたが…その名によって、例外がある事を思い出させられた。

『情報分析チーム所属・サカザキ』

一番上に書かれていたのは、その名とその男の居場所だった。
…ペリーコロの側近でもあるこの東洋人…プロシュートの耳に入る程、かなりの切れ者と噂に高い男。
暗殺チームに流された情報は、全てサカザキならば知り得た可能性が高い。
この名が挙がったと言う事は、ユブンタイが内通者の存在と目的を開示したと言って良かった。


残りの二人についてはいずれも大物であったが、プロシュートと直接の関連があった人物ではない。
しかし二人のうちの一方…その名前にこそ、プロシュートは吐き気をもよおす『邪悪』を感じさせられた。
一人は財界で将来が期待されている、とある大会社の有能な御曹司。

『ヴィットーリオ・チェッキ・ゴーリ』

こちらは彼にとって別にどうでも良かった。
肝心なのはもう一人の方である……

プロシュート(この名を出すかよ…あのガキが…………。
        ハッ、本物の怪物だぜ、野郎………人間じゃねえ。)


743 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:17:18 ID:???

ガラガラ…

アンティーク風のエレベーターの扉が片開きに開いた。
スタスタと前に歩きだすプロシュート。
ホテルを出れば、弟分のペッシと協力者であるブチャラティが自分を待っている筈である。

プロシュート(さぁて、なんつって説明すっかな……ブチャラティの奴によぉ。)

これから先の事を考えるのも頭が痛くなるが…
彼はまず目の前の頭痛の種をどうにかしなければならない。
Aを選ぶか、Bを選ぶか・・・・・・彼、プロシュートにとっては重大過ぎる選択であった。


744 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:18:19 ID:???

<フィオレンティーナ・オフィス>

三杉達…中山とバンビーノを除いた9人は、フィオレンティーナのオフィスに来ていた。
言わずもがな、フィオとトップ契約を結ぶためである。
トップ契約と言う事で、重く堅苦しい雰囲気を想像していた三杉だが…
その予想に反し、実際はアッサリとした物だった。

三杉(ふぅ…後はサインをここに書けば、僕も一応はセリエAの一員か……)

ようやくと言って構わないだろう。
三杉は一つの到達点に辿り着いた事になる。

三杉(…………)

もう一度だけ契約の内容を見直してみた。

『契約はWトーナメントの参加を踏まえて一先ず2年。
 所属はWトーナメント終了まで基本的にリザーブチーム、リーグ戦の出場機会は少。
 ただしチームとして特別に遠征試合を組む計画は挙がっている。
 オーナーに変更があった場合、契約内容に変更はなく、そのままの条件で譲渡される。
 契約の反故があった場合は、過失のある方に違約金が課せられる。』


745 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:19:38 ID:???

三杉(ふむ…Wトーナメント優勝を目的とするなら、何ら問題ない条件だろうな。)

契約金と年棒は端した金(それでも庶民からすれば大金)だが、新人契約としては妥当な気もする。
それよりも三杉は、自らの目的に沿っている契約内容である事に重きを置いていた。
…ゆえに、この契約書にサインをする事に何ら文句は出なかった。

三杉「それでは宜しくお願い致します。」

人事部「こちらこそ。 期待していますので、これから頑張って下さいね。」

サインを書きこんだ契約書を提出し、握手を交わす三杉。
人事部の人間に誘導されて個室から出ると……仲間達も既に契約を終えて出てきていた。
皆それぞれに感慨深い顔をしているが…両手離しに喜んでいる者は居なかった。
まだ監督とコーチの事で、喜べない部分があるのは当然の事と思われた。

三杉(……アンザーニ監督の容体は良くなっていっているんだろうか…?)

三杉もまた、彼らの様子から自分の思うところを刺激される。
しかしそうも言っていられない。
寮に戻ったら明日のテストマッチに向けてチームミーティングをしなければならないのだ。
契約がアッサリしていたとは言え、合同説明などもあり、時計はもうすぐ夕方を指し示そうとしている。
ゆっくりと談笑している暇などそうそう無いという事だ。


746 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 12:20:39 ID:???

現状を考え、早々と帰宅しようとしている三杉だが…
そんな彼に対して話しかけてくる者が居た。

トレイゼ「やあ少年…ジュン・ミスギだったな? トップ契約おめでとう。」

三杉「あなたは……」


A 「ヴィットーリオさん・・・」
B 「トレイゼさん・・・」
C 「御曹司・・・」
D 「まwゆw毛www」
E 「閣下! トレイゼ閣下!」
F 「置鮎萌え!」
G そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
あとD〜Fは要4票です。


747 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 12:22:27 ID:1fALjSqY


748 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 13:18:07 ID:qy1ql38M
B

749 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 16:53:08 ID:???

> B 「トレイゼさん・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

声をかけてきた人物の事を三杉は知っていた。
ヴィットーリオ・トレイゼ・チェッキ・ゴーリ。
ACFフィオレンティーナの執行役員…フロントの中でも人事権を有す大物である。
三杉達のトップ契約を決めた張本人でもある。

三杉「あなたは…トレイゼさん。」

初めて顔を合わせた時に『ヴィットーリオという仰々しい名前が嫌い』と言っていたのを思い出し、
またコーチと同じように御曹司≠ネどと呼ぶのも無礼だろうと考えた結果…
『トレイゼさん』と言う無難な愛称を三杉は呼んでいた。

トレイゼ「おや、どうやらちゃんと覚えていてくれたようだ。」

三杉「ええ勿論。 あっ…それより、どうも有難うございました。
    こうしてトップに上がれたのはトレイゼさんのお陰です。」

トレイゼ「いや、それは違う。 キミ達がトップに上がるのは、十分に実力が備わっているからだ。
      決して私の贔屓目があったとは思わないで欲しい。
      まっ……それはつまり、実力がなければ干され、いずれチームを去って貰う事を意味する。」

三杉「むっ…はい、勿論です。 今後も実力を磨いていく意志は変わりません。」


750 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 16:54:33 ID:???

トレイゼ「ならば結構、今後も期待させて貰うとしよう。
      …話は変わるが、アンザーニの事は残念だった…キミ達もショックを受けている事と思う。」

三杉「ええ……そうですね、正直キツイです…………」

トレイゼ「済まんな、時期が時期だけに代わりの監督を直ぐに用意する事も出来ん。
      …尤もアンザーニの代わりになれる者など、誰も居やしないが。」

三杉「………」

トレイゼ「明日はテストマッチだったな。
      監督不在の状態で厳しい戦いになるだろうが、是非頑張ってくれたまえ。」

三杉「はい…。」

監督の話ではどうしても口数が減ってしまうのを抑えられず、三杉は生返事のような形になってしまう。
しかしトレイゼも三杉の心情が解らないでもないのか、不快な顔を見せる事は無かった。
その後に二言三言交わし、『それでは』と帰途に就く旨を伝える三杉。
背を向けたところで、『そうだ、待ちたまえ』とトレイゼが何かを思い出して呼び止めた。
何事かと疑問の顔を浮かべて振り返ると…


751 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 16:55:47 ID:???

トレイゼ「もし良ければで構わないのだが、選手を一人見てくれないか?
      先日、入団希望でテストを受けに来た者が居るのだが…」

三杉「…はい……。」

トレイゼ「ポジションはDF全般との事で、実力は私の見た所でプリマヴェーラにて並程度という所だ。」

三杉「…何か特別気になる所のある選手なのですか?」

トレイゼ「いや、私には特に見る所があった訳ではないが…ジョアンが頻りに目を鋭くしていたのだ。
      もしかすると素質を秘めた選手かも知れん、などと考えている。
      キミが気に入るようなら、ナカヤマの代わりとしてリザーブチームへ回しても良い。」

三杉「なるほど……ちなみに、その選手の名は?」

トレイゼ「うむ、マーク・オワイランと言う。」

三杉(マーク…? 最近何処かで聞いたような気がするが……ふむ?)

トレイゼ「さて、どうだろうか? キミが良ければ直ぐにでもグラウンドへ呼び出すが。」

三杉「そうですね……(まあ、軽く実力を見るくらいならば時間も掛からないだろうが…)」


752 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 16:59:20 ID:???

A 承る
B お断りする
C そうだ、そんな事よりミハエルの話をしなければ。 オワイランとかどーでもEし。
D 『マークとやらの実力は見る』・・・『ミハエルの紹介もする』。
  「両方」やらなくっちゃあならないってのが、「キャプテン」のつらいところだな。
   覚悟はいいか?オレはできてる。
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


753 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 17:14:15 ID:wj7qw+wA
D以外に何を選べというのかね

754 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 17:27:51 ID:qy1ql38M
D

755 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 17:44:34 ID:???
オワイランはてっきりライバル側だと思ってたが…うれしい誤算半分、
一度味方になるならぶちギレモード出現で敵に回る可能性があるのが半分だなあ

756 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 19:10:54 ID:???

>>755
三杉やブンナークがコンバートする案や、その他の可能性も幾通りか考えましたが・・・
実はかなり初期から考えていた人選であり、また皆様に意見を募った時にも自然と肯定意見の多かった
彼に白羽の矢が立つ結果になりました。 シナリオ的にも、彼になるべくしてなったように思います。
=============================================

> D 『マークとやらの〜オレはできてる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「了解しました、オワイランについては僕が実力を量ってみます。
    結果如何では、こちらのチームに回す件をお願いすると思います。」

トレイゼ「うむ、頼んだぞ。 では彼には連絡を取っておくので、後の事は頼む。」

三杉「あっ…もう少しだけ宜しいでしょうか?」

トレイゼ「うん?」

三杉「ジョバンニ・マンフレディーニがチームから離脱する件についてですが……
    彼の穴を埋める選手に心当たりがあり、推薦させて頂きたく思います。
    ただ…事情があって、直近の実力ではなく将来性に期待する類の選手になりますが…。」

トレイゼ「ふむ…話してみたまえ。」

三杉「かくかくしかじかまるまるもりもりトレイゼ△□×(さんカッケー死角無し)」

元ユヴェントスのプリマに所属しており…
コッパ・イタリア・プリマヴェーラでも活躍していたミハエル・ドノヴァンの事を三杉は話した。
自ら知り得る限りの事情と最悪に近い怪我の現状、それを差し引いても期待されるセンスなど…
多少トレイゼを持ち上げる小細工を弄しつつ、三杉は懸命に説明を行った。


757 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 19:13:07 ID:???

トレイゼ「ふむ…まあジョアンの発掘してきたキミ達もまた、怪我や病気を乗り越えた選手だからな。
      現在のハンデが将来に影響する物とは決して言えんが…。」

三杉「…………」

トレイゼ「だが、その怪我が癖になっている類の物ならば、話は変わって来るだろう。
      ……少々検討させて貰う、まあ前向きになるよう努力はするが。」

三杉「はい、お願い致します。」

どうやらこの話はスンナリとはいかなかったようである。
しかしながら、話を好意的に受け取ってくれているのか、言葉には配慮が感じられた。
この様子ならば最悪でも入団テストを受けるくらいまでは辿り着くであろう。

『それでは』と三杉はトレイゼに挨拶し、仲間に先に戻るよう話し、グラウンドへと向かう。
ウェアを借り、軽いアップをしながらマーク・オワイランを待っていると…
やがて、耳に心地よい爽やかな声の挨拶が聞こえた。


758 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 19:14:19 ID:???

オワイラン「こんにちは。」

三杉「こんにちは。 ……あぁっ、そうか。 君がマーク≠セったんだね。」

オワイラン「ええ、2日振りです。」

三杉「うん、そういう事になるね。」

挨拶を返しながら振り向くと…そこには見覚えのある顔がいた。
アラブ系の民族衣装で、フィレンツェの夕方の街並みに溶け込んでいた…
従者らしき人物に『マーク様』と呼ばれていた少年である。

三杉「……」


A 早速やる事をやろう。
B いやいや、まずは少し雑談でもしてから。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
ちなみに当然ながら時間は刻々と過ぎていきます。


759 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 19:20:30 ID:1fALjSqY


760 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 19:24:48 ID:qy1ql38M
A

761 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 20:18:21 ID:???

> A 早速やる事をやろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あまり時間を食っても、この後のミーティングが押す事になるという事情もあり・・・
また彼がメンバーになると決まったわけでもない。
故に、ビジネスライクになってしまうが、今日の所は余計な雑談等を排する事にする三杉。

三杉「さて、それじゃ早速やる事をやりたいんだが・・・アップの方は?」

オワイラン「ここまで軽く走りながらきましたし、いつでも平気です。」

三杉「そうか、話が早くて助かるよ。 ポジションがDFと聞いているけど間違いないかい?」

オワイラン「ええ一応・・・。」

三杉「ベネ。 それじゃ僕のドリブルをタックルで阻止して見せてくれ。」

それだけ言って、三杉はボールを手にセンターサークルの位置に就く。
オワイランはそれに合わせるように、三杉が目指すゴールの間に立つ。

三杉(さて・・・それじゃ、見せて貰うよ。) ダッ


762 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 20:21:23 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉 ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★オワイラン タックル(! card)63 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 三杉がオワイランを抜いた
=1〜-1 → こぼれ球になった(数値によってどちらかが優勢な描写に)
≦-2 → オワイランにボールを奪われた

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
三杉のマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+5)」、
 ハートで「華麗なドリブル(+3)」、スペードで「やや華麗なドリブル(+2)」が発動。
オワイランのマークがダイヤ・ハートで「ショーテルタックル(+2)」が発動。

今回の勝負でオワイラン≠ェ勝利した場合はボーナス。
覚醒についてはオワイランのみ♀ョ全敗北でも覚醒します。


763 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 20:23:15 ID:???
 ★三杉 ドリブル( ハートQ )68 +( 34 )=★

764 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 20:23:29 ID:???
★オワイラン タックル( ダイヤ6 )63 +( 35 )=★

765 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 20:23:40 ID:???
★オワイラン タックル( ハート5 )63 +( 51 )=★

766 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/21(月) 20:28:11 ID:???
負けた方が良い時でも無駄にそれなりの数字を出した三杉に祝杯を上げつつ・・・本日はここまでとします。
あと実力を確認しておきたい項目を一つ二つ考えておいて下さい、明日選択して貰うと思います。

767 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 20:30:39 ID:???
ブロック、ドリブル、パスあたり? 何はなくともブロックだろうけど。
しかしオワイラン、この感じだと中山さんの即穴埋めとはいかなそうだな
(そんなレベルの戦力がゴロゴロしているわけでもないだろうけど

768 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 20:31:15 ID:???
乙!トレイゼ閣下!乙!

この数値差と技じゃあ簡単には負けんべ

769 :森崎名無しさん:2011/11/21(月) 20:37:30 ID:???
トラップVSクリアみたいなフィジカル勝負も入れては?
負けたほうがいいらしいし、DFで必要な能力かつ三杉の苦手分野も一つ位は

770 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 12:26:18 ID:???

>>768
乙感謝です、閣下も薔薇の花弁を浮かべたお風呂で喜んでおります。
まあ簡単に覆せない実力差だからこそ、ボーナスが発生するんですよね。
=============================================

    三杉 ドリブル( ハートQ )68 +( 3 + 4 )+(華麗+3)=78
 オワイラン タックル( ダイヤ6 )63 +( 3 + 5 )+(ショーテル+2)=73

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → 三杉がオワイランを抜いた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オワイラン「タァァァァーー!!」 ズザッ

緩い地面でも踏み固められそうな力強い踏み込みで、距離を詰めて来ようとするオワイラン。
身体を前傾させての突進…そこから体勢を入れ替えてのスライディングタックルである。

三杉(スピードは大した事がない、だが小柄な割に力強さは感じる。) スゥ…

対する三杉は、実力を量るための『手を抜く事は無く』『観察にも意識を置く』両手持ちのプレイ。
しかしそれでも埋められない程、技術の差が両者にはある。
三杉はオワイランの突進に焦る事なく足下のボールをずらし、最小限の動作で避けようとした。


771 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 12:29:22 ID:???

ユラリ…

三杉(おやっ?) ピキーン

オワイラン「そこぉっ!」 グイッ

  フワッ
      ズザアァァァァァァ!!!!

オワイランのタックルに不自然な挙動が見られた為、予定を変えて跳躍で跳び越える三杉。
下を見ると、刈りとるようなタックルが、思わぬ方向から繰り出されているのが判った。
プリマヴェーラノ大会を戦い抜いた三杉にとって、動作その物はありふれた質であるが・・・
どうやら一工夫も二工夫も入れて来ているようである。

三杉(なるほど、出処の見え難いタックルか……僕のディレイドとコンセプトは共通しているな。)

何が起きたのか、何を狙ったのかを読み取りながらも、ミスをする事なく着地も決め…
結果としてオワイランは三杉に見事抜かれてしまった事になった。
恐らく今のタックルは彼にとって秘策であったと判断される。
それが一度目から通用しなかったとあれば、気を落としていると思われたが…

オワイラン「凄い! なんて華麗なドリブルなんだろう!
       ボクも今のタックルは中々鋭く出来たと思ったけれど…全然敵わない!」

三杉(…………)

予想外な事にオワイランは甚く感心・・・どころか喜んでいる様にも受け取れる。
思わず怪訝な顔を返してしまう三杉だが、オワイランは爽やかな笑顔を保ったままだ。
ともかくとして、彼のタックルは現時点で確かにプリマヴェーラの並レベルなのは間違いない。
しかしながら、(動作自体は稚拙だが)プレイに工夫を加えようという創造力は評価出来なくも無いと言った所。


772 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 12:30:31 ID:???

三杉「(まあ・・・大会前の僕だったら、多少は戸惑ったかな? ・・・っと、それより。)
    取り敢えずタックルについては大体判った。 他にも2,3見せて貰いたいが構わないか?」

オワイラン「ええ勿論、何でも構いませんよ。」

三杉「よし言ったな? それじゃあ・・・」


実力を見てみたい項目を以下の中から2種選んで投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来ます(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

[ドリブル、パス、シュート、パスカット、ブロック、トラップ、クリア、競り合い]

※1番目と2番目に2票に達した項目について勝負観察します。


773 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 12:34:58 ID:307T17dA
ブロック
クリア

774 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 12:44:44 ID:CvJzRulc
ドリブル、ブロック

775 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 12:48:49 ID:a3iUkqPY
クリア

776 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 14:02:51 ID:???

> ブロック、クリア
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

もしも中山の穴を埋める事を考えるならば…CB、贅沢を言えばリベロとしての能力が欲しい。
とは言えリベロの攻撃参加は本当に困った時の最後の手、或いは奇襲に該当する類の者である。
常に必要なのはCBとしての強さであり、目の前の彼に求める第一は迷いなく守備。

三杉「それじゃあ…ブロックとクリアを見せて貰おう。」

オワイラン「ええ、判りました。」

それゆえに三杉はブロックとクリアという、ゴール前での強さを披露して貰う事にする。
そしてオワイランは要求に対し、反論なく素直に応えるのだった。

三杉「では僕は仮想敵を想定し、抜きながらドリブルで上がっていく事にしよう。
    そしてベストなシュートコースに入ったらミドルシュートを放つ。
    君はそのシュートをブロックする努力をしてくれ。」

オワイラン「ええ。」

三杉「……………それじゃ、行くよ。」

三杉は暗に挑発のような物言いをしたつもりだった。
それでもオワイランからは予想した反応が見られなかった。
何か言おうかと一瞬迷ったが、今は先にやる事を一通りやろうと思い直す。
そして三杉はセンターサークルから、斜めに切るようにドリブルを開始した。


777 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 14:04:32 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉 ドライブシュート(! card)73+(! dice + ! dice)=★
 ★オワイラン ブロック(! card)64+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 辛うじてシュートコースを逸らされた。
≦-2 → シュートを阻止された。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ドライブシュートは吹飛係数4を有す。
オワイランのマークがダイヤで「ハイボレーブロック(+4)」、ハートで「ダイビングブロック(+4)」が発動。


778 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 14:14:10 ID:???
★三杉 ドライブシュート( ダイヤ8 )73+( 22 )=★


779 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 14:16:15 ID:???
数値は低いしボーナスチャンスかな

780 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 14:21:57 ID:???
 ★オワイラン ブロック( ハート6 )64+( 14 )=★

781 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 16:38:07 ID:???

 三杉 ドライブシュート( ダイヤ8 )73+( 2 + 2 )=77
 オワイラン ブロック( ハート6 )64+( 1 + 4 )+(ハイボレー+4)=73 ※吹飛
【シュート】−【クリアorブロックMax】=4 → 有効ブロック分だけ威力減少。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドガアァァァァァァッ!!!

オワイラン「わあぁぁぁぁぁぁっ!!」

ドリブルで切り込んでのドライブシュートであった。
流れの中でのポジショニングを見ておきたい意図で、敢えてFKではない形で臨んだが…
結果は見ての通り、オワイランの小柄な身体を吹き飛ばしてゴールネットへボールが突き刺さった。

オワイラン「あ痛たた……」

三杉(これは明快だ、僕がシュートを撃つまでのポジショニングが悪い。
    けれど撃った後の反応は不思議と早かったな…跳び込みにも迷いがなかったし。
    うーむ………評価が難しい素材…かなぁ………)

先程のタックルの時も思ったが、このオワイランは悪い部分と評価出来る部分を両方持っているようなのだ。
悪い部分を改善できれば、それは戦力として十分期待出来そうだと言えるが…
問題は、この悪い部分と言うのがサッカー選手にとっての基礎に相当する事である。

まともな指導を受けていれば、当然出来る様な事がオワイランは出来ていない。
基礎をまともに埋めもせず、工夫や反射だけで好き勝手にこなそうとする選手……
コーチも監督も好まないタイプだろうし、三杉自身も決して良い印象を持てない。
薄々とそんな風に思い始めてしまっていた。


782 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 16:39:25 ID:???

オワイラン「今のシュートも凄かったですね!」

三杉「わっ!? えっ、あっ、ああ……」

オワイラン「あんなシュートは映像でしか見た事がなかったので感動しました。」

三杉「そうかい?」

オワイラン「ええ、凄いです。 出来ればもう一度受けてみたい所ですけど…次はクリアなんですよね?」

三杉「ああ、その通りだよ。 …少し待っててくれ、クロスボールを上げてくれる人を呼んでくるから。」

そう告げて、三杉はオフィスへ連絡を入れに行く。
連絡は問題なく繋がり、やがて練習生が一人グラウンドへ寄越されて来た。

練習生「ゴール前にクロスを上げれば良いんですね? 高低はどちらが良いですか?」

三杉「君の得意な方で頼むよ。 咄嗟のコース判断も試したいから、僕達は直前まで知らない方が良い。」

オワイラン「ですね。」

練習生「判りましたー。 それじゃ、お二人がポジションに就いたら直ぐに上げます。」

こんな感じで段取りを済ませ、三杉らはゴール前に就いた。
二人は多少の距離を空け、練習生が助走を始めるのを待つ。


783 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 16:41:21 ID:???

練習生(よし、じゃあいくぞっ!) ダァッ


先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★クロスボールの高低 → ! card (ダイヤ・ハート→高い浮き球/スペード・クラブ→低い浮き球)
 ★  三杉 高/低トラップ(! card)67/66 +(! dice + ! dice)=★
 ★オワイラン 高/低クリア(! card)65/65 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → トラップ成功!
=1〜-1 → 競り合いの結果、ボールがこぼれた!
≦-2 → オワイランがクリアした!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
高い浮き球の場合、オワイランのクリアはダイヤかハートで「オーバーヘッドクリア(+1)」に変化。

今回の勝負でオワイラン≠ェ勝利した場合はボーナス。
覚醒についてはオワイランのみ♀ョ全敗北でも覚醒します。

784 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 16:42:31 ID:???
ははあ。
オワイラン、マトモなコーチの指導を受けてないのか?

 ★クロスボールの高低 → クラブ10 (ダイヤ・ハート→高い浮き球/スペード・クラブ→低い浮き球)

785 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 16:43:36 ID:???
 ★  三杉 高/低トラップ( ハート8 )67/66 +( 65 )=★

786 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 16:49:11 ID:???
★オワイラン 高/低クリア( ダイヤ7 )65/65 +( 14 )=★

787 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 16:50:26 ID:???
オライワンが勝てる可能性のある勝負に限って本気を出す三杉さん

788 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 16:50:44 ID:???
この三杉淳容赦せん!

789 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 17:28:32 ID:???
もしセンタリング判定でJOKER出てたら
練習生が名有り選手になっていただろうか?

790 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 18:20:05 ID:???

   クロスボールの高低 → クラブ10 (低い浮き球)
   三杉 低トラップ( ハート8 )66 +( 6 + 5 )=77
 オワイラン 低クリア( ダイヤ7 )65 +( 1 + 4 )=70
【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → トラップ成功!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュルルルルル…

三杉(低い!) バッ

オワイラン(ボール…!) バッ

出されたクロスボールに反応し、両者が動き出す。
ただこれも三杉の方がたっぷり1秒は判断が早く、その差は大きかった。
ベストポジションへ先に走り込み、競ろうとするオワイランをスルリとかわして…

トンッ……

何事もない、ノーマークだったかのように、三杉は易々とトラップして見せた。
クロスボールをトラップするプレイを、三杉はイタリアの地でほとんどやって来ていない。
それゆえに今回は、自分のプレイの質も悪いかと思っていたのだが…

三杉(…っと、いけない。 滅多にない場面だからって、プレイに全神経を集中させてしまった…。
    彼の能力を量らなければいけない場面なのに、今のは良くなかったな。)

オワイラン「くっ…!」

動作の質にはそこまで差があったわけではない。
単純に、ここ一番の集中力の差が出てしまった形。
そのせいか、今回の結果にはオワイランから悔しそうな声が漏れていた。


791 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 18:21:56 ID:???

《マーク・オワイラン》
 ド    パ   シ   タ  カ    ブ    ト   ク    競   合計   高/低  LV
??  ??  ??  63  ??  64  ??  ??  ??  ???  2/2 34

ショーテルタックル(1/2でタックル+2)
ハイボレーブロックタックル(1/4でブロック+4)100消費
ダイビングブロック(1/4でブロック+4)150消費
オーバーヘッドクリア(1/2で高クリア+1)80消費
その他…?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「取り敢えずこんな所か。」

幾らかは推量出来たマーク・オワイランの実力をまとめる三杉。
DFとしては、プリマヴェーラで並レベルと言っていたトレイゼの言葉通りであった。
少なくとも中山の穴を直ぐにでも埋められる選手かと言えば……それは間違いなく『No』だろう。

しかしこれまたトレイゼが言っていた事だが、ジョアンが頻りに目を鋭くしていたという話の通り・・・
三杉の目から見ても、決して見る所のない選手ではなかった。
いや、むしろ見る所がありすぎた。 良い所も悪い所も。

三杉(さて・・・トレイゼさんは僕達のチームに彼を回してくれても良いと言ったが・・・)


792 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 18:22:58 ID:???

A 「それじゃ、君には僕らのチームに入っても貰う。 トレイゼさんには僕が話しておくから。」
B 「・・・・・・・・・済まないが、僕らのチームでやるには君じゃ力不足過ぎる。」
C 「ところで『凄い凄い』と頻りに言っていたが、悔しくはないのか?」
D 「ちょっと聞きたいんだけど、以前はどんなチームに所属していたんだい?」
E 「好きなモビルスーツとスタンド、それから念能力を教えて貰おうか。」
F 「僕は決して忘れない。 そして、決して忘れさせないよ・・・この日のことを!!
    フッ、フフッ、フハハハハハハ!!」」
G そ の 他

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


793 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 18:31:35 ID:n0Ru6r/o


794 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 18:34:28 ID:kS+x2/EM


795 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 18:41:37 ID:TTBnXs8s


796 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 18:41:53 ID:???


797 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/22(火) 22:40:13 ID:???
身内が救急で運ばれたけれど大丈夫でした。
本日は更新を終了します。

798 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 22:42:29 ID:???
お忙しい中更新お疲れ様でした。

799 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 21:13:46 ID:???
乙です。
どこも大変だなあ

800 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 11:30:51 ID:???
>>798 いえいえ、連絡を受けた直後から更新ぶん投げちゃいました。すみません。
>>799 乙感謝です、事件は突然起こる物なんですよね。

松山さんの御家族も早く全快なされば良いのですが・・・そうなるようお祈り致します。
=============================================

> D 「ちょっと聞きたいんだけど、以前はどんなチームに所属していたんだい?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「オワイラン、ちょっと聞きたいんだが……以前はどんなチームに所属していたんだい?」

オワイラン「どんなチーム…と言うと?」

三杉「所属していたチームの名前さ。 イタリア以外の国のクラブチーム、例えばバルサに所属していたとか…
    地元の何処其処のクラブチームに所属していたとか、はたまたハイスクールのクラブ活動だったとか…。」

オワイラン「ああ、そういう事ですね。 それだったら、マグアナックの皆と一緒にやっていました。」

三杉「マグアナックと言うと…名前は知らないが、地元のクラブチームという事かな?」

オワイラン「いえ…えーと、オワイランの家が雇っているSP達の事なんです。
       彼らがプライベートの時間にサッカーを嗜むので、それに混ぜて貰っていました。」

三杉「…………えっ…? あっ…も、もしかしてクラブチームに所属した事はないって事…?」

頷くオワイランに、三杉は呆れを通り越すほどの驚きを覚えていた。
ふざけるなと言いたくなる経歴なのだが、それにしては上手すぎる。
趣味で片手間にサッカーを嗜んできたのだとしたら、驚異的と言っても良いだろう。
納得のいかない三杉は、オワイランに更なる説明を求めていた。
それに対する回答は概ね以下の通りである。


801 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 11:32:10 ID:???

彼が積極的にサッカーを教わりに行っていたのは、マグアナックの隊長を務めているラシードなる人物。
ラシードは十数年前までサウジ・プレミアリーグで活躍し、国の代表選手に選抜された事もある実力者。
当然現在のラシードの本職はサッカーでは無い為、教えて貰える時間は多くなかった。
オワイランは自らの自由になる時間のほとんどをサッカーに費やして来たとの事で、ラシードの教えを
受ける以外では、試合のビデオを何遍も見て研究したり、自己流で腕を磨いていたという。

三杉「なるほど、引退したプロ選手の弟子と言って良いのかな……。
    しかし聞いた限りでは、専門の教育を受けたコーチの指導を受けてはいない、と…。
    長所と短所が異常にクッキリしているわけだ。 うーん………」

口に手を当て、唸るくらいに三杉は判断に困った。
このオワイラン、まともなサッカー教育を受けているとは全く言えない。
そりゃあ、プロに多少の個人技を教わったくらいで、後は自己流で磨いてきた身が…
イタリアのプロ候補生レベルまでの実力を備えてきたのは脅威である。
『才能がある』なんて一言では済まない、その情熱と掛けてきた時間も本物に疑いない。

だがフィオレンティーナは、チーム戦術が機能する事で実力を発揮する類のチームである。
オワイランが加入するならば、彼は知識と『Play For Team』の倫理を身に付けなくてはならない。
それがあるからこそ、三杉は彼を自らのチームに入れるべきか二の足を踏む。

三杉(新田やブンナークなどは、2年間という時間と先の大会のお陰でそれを身に付けた…。
    しかしオワイランには彼らの半分程度しか時間が無い。それに新しい監督やコーチとの折衝もある。
    …しまったな、こんな事ならジョアンコーチに新しくコーチになる人物の事を聞いておけば良かった。)

結局三杉はこの場での決断を保留せざるを得ず、オワイランにその旨を伝えるのだった。
三杉が感じた長所と短所、それが生まれた予想原因と課題も添えて。
合格を言い渡されない事で、彼の表情が曇ったり怒り出したりするのを予想していたが…
オワイランは最後まで、そのニコやかな表情を崩したりはしなかった。


802 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 11:35:10 ID:???

<フィオレンティーナ選手寮B・ミーティング室>

三杉「…という事から、このフォーメーションで行こうと思っているんだ。
    質問…もしくは自分の役割を聞き逃した人は居るかい?」

寮に戻った三杉は、明日のテストマッチにおける作戦ミーティングを実施していた。
三杉がWボートを使ってメンバーに示した作戦内容は、>>637-668にて考えた案そのままだ。
それに対する意見要求がなければ、そのままの形で実行という事になるのだが・・・


先着で
 ★ディスカッション、乱舞の太刀→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 マルコが微修正要求
《ハート、スペード》 特に何もない!
《クラブ奇数》 ???「この試合はオレを中央に置いて欲しい。」
《クラブ偶数》 ???「この試合はボクを中央において欲しい。」
《クラブA》  ガチャッ  ???「この試合はオレをGKに使うべき!」 だれテメェ
《JOKER》 ガチャッ ミハエル「今日からフィオレンティーナに入る事になりました。」 トレイゼ仕事はえぇ


803 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 11:37:46 ID:???
 ★ディスカッション、乱舞の太刀→ スペード4

804 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 11:38:23 ID:???
★ディスカッション、乱舞の太刀→ スペードA


805 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 19:23:06 ID:???
そのクラブAが判定にあるだけで何故かほっとするぜ

806 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 19:24:32 ID:???
いつ登場するんだろうなあ、ブ●ノ…。

807 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:00:53 ID:???

>>805 ふひひ、予定調和。

>>806 どうでしょうねえ? 彼に対する私のビジョンがクラブAしか無いのですが…
=============================================

> ディスカッション、乱舞の太刀→ スペード4
> 《スペード》 特に何もない!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

結局このミーティングで反論も修正案も出る事はなかった。
三杉の案が完璧なのか、彼らが今の状況で積極的な思考に欠けたのかは知れないが…
ともかくとしてフィオレンティーナのカンピオーネへの対抗策は、概して以下のまま変化なしと言う事だ。

・守備よりも攻撃を優先。
・攻撃のメインは左サイド…バンビーノの駆け上がり、または三杉による左斜めの切り込み。
・新田の中央からの攻め上がり、ミドルシュートも積極的に使っていく。
・守備はボランチとサイドバックが緊密に連携を取る事に主眼をおく。

三杉は自分の戦術に、それほど大きな間違いがあるとは考えていない。
だが実際の所がどうだかは、修正してくれる監督が居ない為、自分を信じるしかなかった。
その答えは明日の試合の中でのみ示されるのである。


808 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:02:09 ID:???

<某宿泊施設>

カルバリョ「あーあ・・・っと。」

ディッテンベルガ「どうした? お前が溜め息とはらしくないな。」

カルバリョ「いや、監督≠ェ何(なーに)考えとるんかと思ってなぁ。
       あんな戦い方よー知らんて……勝てる気せんわあ。」

ディッテンベルガ「そうか? オレはそうでもないがな…なあイスラス?」

イスラス「………さてな…。」

フィレンツェの中心部からそう遠くない土地。
とある企業の保養宿泊施設に彼らは集まっていた。

ヤベッチュ「まーまー、そんな暗い顔せんと。
       カルバリョはーん、コーチに見捨てられたらボクとお笑いコンビ組みましょ。」

カルバリョ「阿保か! お前、地元じゃ負け知らずだからって調子のっとるんちゃうか!?
       こっちは地元に戻ったらご近所に目ぇ合わせて貰えんのやぞ!?
       あーもー、ギャングの息子になんてなりたくなかったー!
       サッカーで英雄にならんとロマーノ以外の友達も彼女も一生出来へんてー!」

ヤベッチュ「ははは、この人やっぱ頭のネジ外れとるわー。 おもろ、天性のボケやわ。
       悪そうな奴と話してる時みたいにしとったら絶対人気者なのにー。」


809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:03:16 ID:???

ディッテンベルガ「悪そうな奴は大体友達だからな。 それで一般人との接し方を忘れてしまうとは…。」

イスラス「……クック…」

カルバリョ「そこ、笑うな! 今はウケとか狙ってへんのや!」

明日はテストマッチを控えている身の彼ら。
戦術は事前に伝えられているのだが、無茶振りのようなソレに対して各人思う所があるようだ。
少なくともメンバーの大半は相手に対して借りがあり、明日は雪辱のチャンスとなるのだが…
その可能性を下方修正してしまうような戦術に、悲観する者も居ればニヤリとする者も居た。

ガタッ…

フィッツウォルタ「先に部屋に戻るよ。 キミはもう暫くゆっくりしていると良い。」

レビタン「ふぃっつうぉるた?」

そんな中で(初めて顔を合わせたピャタコーフを除けば)唯一人、浮かない顔を貫き通す者も居た。
タブリス・フィッツウォルタ…サッカーに必要な全ての要素を鍛えてきた理想のボランチである。
激戦だったプリマヴェーラ大会でASローマがベスト4に勝ち上がったのも、彼の力が大きいであろう。

彼は夕食の後も話の輪に加わろうとせず、離れた席で物憂げに何かを考えている様子であった。
ローマでのチームメイトでもあるレビタンは、心配そうに彼に付き添っていたが…
フィッツウォルタはどうやら一人になりたかったのか、先に席を立って行った。


810 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:04:18 ID:???

フィッツウォルタ「………」 フゥー

フィッツウォルタは、カルバリョが吐いていたのは違う…本当に深刻な溜め息を吐く。
いま彼が向かっているのは、自分の部屋に通じている廊下へではなかった。
逆方向…選手達に割り当てられた部屋ではなく、スタッフの部屋であった。
やがて彼は一室の近くで立ち止まる。 それはジョアンの部屋だった。
しばし立ち竦んでいた彼だが、意を決してノックすべく扉に近付く。 すると…

フィッツウォルタ(ん…? 話し声………先客…か。)

聞き覚えのある声が二つ、フィッツウォルタの耳に聞こえたのだった。
誰の声かはすぐに判った。 一人は当然ながらジョアン、もう一人はクスタ・イスマエル。
出直すべく今は立ち去ろうと思ったフィッツウォルタだったが…
二人の会話は、あろう事か…扉を介していても明確に聞き取れるほどハッキリしていた。
盗み聞きをするつもりで来た訳ではないが、自分の名が聞こえたせいで、
つい彼はその場で固まってしまうのだった。


<部屋の中・時間は少しを遡る>

ジョアン「よくそこまで自分を磨いたな、クスタ。
      そのディフェンス技術は既に芸術的と言っても大袈裟ではない。」

クスタ「いえ…準決勝では2失点、決勝に至っては3失点です。
     私はまだ自分の事を誇れる気になんかなれません。」


811 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:05:19 ID:???

ジョアン「それでいい。 後は経験だ…世界中の強い選手、多くの戦術に触れろ。
      お前がトッププロに仲間入りするのを妨げる物は既に無いのだ。
      いつまでも驕りのないお前だからこそ、私は安心してそう言えるんだ。」

クスタ「勿体無い…。 …ですが、その言葉を裏切らぬよう精進を続けます。」

ジョアン「うむ…。 クスタ、一つだけ頼みたい事がある。」

クスタ「何でしょうか…?」

ジョアン「アルシオンを支えてやってくれ。」

クスタ「えっ…? でも、アルシオンはボク…いや、私の力なんて必要としないのでは?
     彼のテクニックは圧倒的です、この世代の中では頭一つ抜き出ているでしょう。」

ジョアン「確かにアルシオンは巧い、そして強い…だがその強さには脆さが共存している。
      10年という時間は余りに長すぎた……。」

クスタ「ジョアンコーチ……。」

ジョアン「サッカーに絶対は無い、どんな要素が絡んで来るかも判らない。
      奴はフィールドの中の魔物を忘れている…いや、最初から知らないのかも知れん。」

クスタ「………」


812 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:06:22 ID:???

ジョアン「いずれは試合の中で挫折を知らなければならない。
      だが奴はカンピオーネを統べる者、陽の当たる場所でサッカーをするべき者…
      私はアルシオンが敗れる姿を見たくはないのだ…。」

クスタ「…その時が来たら、私が守れと?」

ジョアン「ああ…。 お前だから頼むのだ、クスタ。」

クスタ「判りました、やりましょう。 それが私に恥≠ニ熱≠与えて下さった貴方の夢ならば。
     どんな状況が訪れようとも…このイスマエルはアルシオンの背中を守ります。」

ジョアン「……すまん。」

クスタ「ところで……コーチ?」

ジョアン「どうした?」

クスタ「何故…ジュン・ミスギを呼ばなかったのです?
     コーチにはその権利があったのではなかったですか?」

ジョアン「ミスギか……。」

クスタ「彼は素晴らしい選手です。 ユブンタイは勿論、フィッツウォルタよりも上でしょう。
     オーナーとの折衝もあるのでしょうが、それでも……」


813 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:07:25 ID:???

ジョアン「確かにミスギは傑物だ。 技術もあり、思考も優れている。 自ら泥を被る事も厭わぬ。
      私の目指すチーム作りも理解してくれよう。 真実おもしろい人材であることは認める。
      …だが奴は本質的に指導者だ、司令塔だ。 誰かの後塵を拝する種の人間ではない。」

クスタ「コーチ、それはつまり…」

ジョアン「アルシオンとミスギ…この両者は並び立つ事は出来ないだろう。」

クスタ「…なるほど。 いいえ、納得しました。」

ジョアン「だが勘違いはするな、フィッツウォルタがミスギに劣っている等と言うつもりは無いぞ。
      フィッツウォルタはカンピオーネにとって不可欠な選手だ、奴が居ない事は考えられん。」

クスタ「えっ?」

ジョアン「奴がミスギに劣っているのは得点力くらいの者で、逆にゴール前では奴の方が上だ。
      総合力では互角に近い所で競っているのだよ。 問題はその思想、覚悟の方向性だ…」

クスタ「それは一体……?」

ジョアン「うむ、それは…………」


814 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:08:27 ID:???

<廊下>

フィッツウォルタ「…………」

フィッツウォルタはこっそりと腕で顔を拭った。

彼は三杉と主な役割が近い選手であった。
ローマがフィオレンティーナに破れ、彼は半ば諦めていたのだ。
カンピオーネに三杉が招集されるならば自分の席は無い、そして自分は彼に敗れた…と。

しかし現実に呼ばれたのは自分で、三杉の姿はなかった。
フィッツウォルタは悩んだ、何故自分なのかと。
敗北感は彼に納得や迎合を許さず、針の筵を与え続けていた。
だがジョアンの言葉を聞き、モヤモヤと胸に渦巻いていた霧がいま晴れた。

フィッツウォルタは扉の前を離れ、食堂へと歩き出した。
仲間達≠ニ言葉を交わし合う為に。


815 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:11:20 ID:???
本日は此処までです。
明日はようやく試合が始められそうです。
前の試合から何ヶ月だボケぇー。

すみません、選択肢ではないですが今回だけageさせて下さいーそれでは。

816 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 20:24:29 ID:???
おおーちゃんと敵チームのメンバーにもドラマが続いているってのは素敵だね
寄せ集めじゃぁないんだな

817 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:19:54 ID:???

>>816
どぅおーもー。 そうですね、カンピ選手達にも当然ドラマが続きます。
単なる敵チームメンバーという記号にさせず、考えて行動選択をさせたいです。
=============================================

翌朝、三杉達は指定の貸切バスに乗り込んで移動していた。
行く先の詳細は知らされていないが、車で1時間弱とのこと。
移動の方角から考えると、フィレンツェを飛び出してピサにまで出張るのかどうか…という所であろう。

しかしバスに乗っている選手達は、当然ながらそんな事に関心はない。
今日行われるテストマッチの事が半分、いまだ回復の情報のないアンザーニへの心配が半分。
ある程度の余裕がある者でも今後の不安で頭がもたげる様で、流れ行く風景や行先に気を留める者は居ない。

三杉淳はと言えば、彼は沈んだ表情で窓の外へ顔を向けている。
本当ならば、監督が普段するようなミーティングのおさらいをするべき所だろう。
だが彼はそれをする事が出来ず、ボーっと何を見るでなく意識を散漫にしているのだ。

三杉(アンザーニ監督………)

昨日までの2日間、彼はキャプテンとして監督の代理として、自分のやるべき事を一通り成し得た。
しかしやるべき準備を終えると、彼の心は自然とアンザーニへの心配に向き、戻れなくなっていた。
試合を控えているとはいえ、余りに自分が薄情だったのではないかと責める気持ちが生まれていた。

三杉(監督ならば『自分の為すべき事をやれ』と言っただろうとは思うし、それはきっと正しいだろう。
    けれどこれは…人として自分を許したくない気持ちは理屈じゃあない………。)

人間は鉄で出来ているわけではない・・・その事を三杉は今更に知った。


818 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:21:32 ID:???

やがてバスが停車し、目的地への到着を告げる。
降りた所には広大な駐車場、巨大な建造物が在ったが、人の気配が全くと言って良いほど無かった。
それどころか最後の数分は他の車の姿が一切なかったのだが…違和感に気付いた者が何人居ただろうか?

妙な雰囲気に圧倒され立ち尽くしていると、間もなく建造物から女性の案内人が出て来た。
そして『こちらです』と愛想良く誘導をしてくれるので、三杉達は黙って付いていく。



オルミーガ「到着したそうだ。」

ナムリス「そうか、ご苦労だった。 …では行こうか、ピャタコーフ。
      ミルチビッチ、サビチェビッチは例の観戦席で父君を待て。 オルミーガ、お前もな。」

サビチェビッチ「それが命令なら聞いてやるさ。」
ミルチビッチ「…………。」 ムスッ

ナムリス「そんなに不機嫌そうな顔をするなよ、ミルチビッチ。 お前の出番は後半からだ。」

ミルチビッチ「そんな予定ではないと聞いているが?」

ナムリス「フフッ、必ずそうなる。」

そう答えると、愛想の皆無な彼らの反応を背にナムリスはピャタコーフと共にロビーを後にした。


819 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:23:09 ID:???

5分少々歩かされた三杉達は、グラウンドへと到着していた。
好く芝が整備され、水捌けも良さそうな見るからに上等のグラウンドに。

…案内人が一礼して去り、三杉達が芝に足を踏み入れると………
対局方向のベンチから、見知った顔が何人も混じった集団が出てきた。
彼らは皆、赤と黒…ACミランのカラーをリバースしたようなユニフォームを着用している。

ダラピッコラ「ミゲル・・・・・・」
カルバリョ「よっ、ロマーノ。 ヴェネちゃんも調子はどや?」
レントゥルス「はは・・・あんましかなー。」

マルコ(フィッツウォルタ…)
フィッツウォルタ(悪いけどマルコ、もうボクはキミに構っていられない。 それよりも・・・)
三杉(うん・・・? フィッツウォルタ・・・・・・僕を見ているのか?)

新田(イスラス、今日はアンタを乗り越えさせて貰うぜ。)
イスラス(威勢が良さそうだな・・・・・・クック)

ディッテンベルガ(ナカヤマか・・・彼には負けたくないな。)
中山「シニョーリ、ディッテンベルガ、そしてクスタか・・・」
ミュラー(守備、攻撃、いずれにも負けたくない相手ばかり・・・勝てるのか、我々は?)

ブンナーク(クスタにレビタンか…今日のゴール前も厚苦しそうだな。)
クスタ(守る・・・カンピオーネのゴールはお前達の好きにはさせんぞ、フィオレンティーナ。)
レビタン(二度ト負ケテハヤラナイ、れびたん燃エテキタ。)


820 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:24:25 ID:???

バンビーノ(あいつ、アルシオン・・・・・・アル、か・・・。 やっぱり・・・。)
アルシオン(・・・・・・・・・・・・)

スペルマン(やっぱりキミだったのか……エフゲニー・クラウド…
       キミの心が戻っていたのなら、こんなに嬉しい事はないけれど…ボクは…)
ピャタコーフ(・・・・・・・・・・・・)


因縁が余りにも強すぎる為であろうか・・・
カンピオーネとフィオレンティーナの選手達は、互いに睨み合ったまま微動だにしなかった。
・・・いや、それは正確ではない。 カンピオーネには何人かの例外も存在していた。
その内の一人が、フィオレンティーナのキャプテンである三杉にこう話しかける。

ナムリス「どうやら誰も言わないようなのでボクが・・・・・・今日は宜しく、フィオレンティーナの皆さん。
      キックオフの予定は10時から・・・つまりあと30分そこそこだね。
      それまで好きにアップでもミーティングでもしていると良いよ。」

三杉「ああ・・・そうか、どうもありがとう。 宜しく、ええと・・・」

ナムリス「ボクはナムリス・ユブンタイ、以後お見知りおきを。 いい試合をしよう、ミスギ。」

三杉「宜しく、ユブンタイ。」

ナムリスの挨拶に応え、三杉は続けて・・・


821 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:25:49 ID:???

A カンピオーネの他の選手に話しかけた。
B ジョアンが何処にいるか尋ねた。
C ブルノが何処にいるかを尋ねた。
D 三杉「今日の試合、お前達に勝ち目は100%ないぜ!」 爆勝(笑?)宣言した。
E 余計な事はせずに引き下がった。 サッサとアップを済ませてキックオフを待つのだ。
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


822 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 14:27:35 ID:9TORgFmY


823 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 14:28:34 ID:q18SKa/Y
A

824 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 14:40:23 ID:RX9Qqx06
A

825 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:45:38 ID:???

> A カンピオーネの他の選手に話しかけた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナムリス以外のカンピオーネ選手に話しかけます。
会話したい相手を以下の中から1名選んで投票してください。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

[ピャタコーフ、シニョーリ、イスラス、アルシオン、
  フィッツウォルタ、レビタン、ディッテンベルガ、クスタ、カルバリョ]

※最初に2票に到達したキャラと会話します。


826 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 14:47:41 ID:RX9Qqx06
フィッツウォルタ

827 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 14:50:20 ID:9TORgFmY
クスタ

828 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:50:43 ID:???

あ、ヤベッチュの名前を入れるの忘れてました。
でもまっ、いいか。 ヤベッチュですしね。

829 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 14:52:03 ID:???
「ヤベッチュ」という名前がどうしても「矢部っち」に見える今日この頃。
どうしてだろう、彼の横に小さいおっさんのスタンドが見えるんだが・・

830 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 15:25:04 ID:CRE6dOhA
フィッツウォルタ

831 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 17:35:12 ID:???

>>829
そうですよね、私も勿論あの人が頭を過ぎってます。
正直、大半の人が矢部っちイメージなんじゃないですかね?
=============================================

> フィッツウォルタ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(クスタとシニョーリのパルマ、イスラスとディッテンベルガのレッチェ…皆、厳しい相手だった。
    だが、ある意味一番苦しめられたのはキミの居るローマだったな。)

フィオレンティーナは戦術のチームとして認識を得られるようになった。
しかし彼らの、三杉の本当の強さはもっと深いところにある。
彼は強敵を相手にする時、その場の状況だけでなく90分通した長期的な視野で戦術を扱う。
それは言わば、最後に勝利を得る為の戦略的思考…。
レッチェのポゼッションも、パルマのゴール前も最後は無力化したから勝てたのである。

しかしローマだけは例外だった。
フィッツウォルタのデータサッカーを破ったのは、マルコ・オジオとアンザーニ監督の二人…。
彼らの計算にあやかった事、そして試合中に仲間の後押しでパスの本質を再確認出来た事、
更には2トップの大活躍…その結果としてフィオレンティーナはローマに逆転勝利したのだ。

三杉(僕だけだったらフィッツウォルタの頭脳に敗れていただろう…。
    だから彼には借りがある、知恵比べでは絶対に負けたくない。)

アンザーニの件で消沈していた三杉が、ようやく静かな闘志の種火を灯し始める。
自分に対して強い眼光を向けて来るフィッツウォルタに対し、一歩、二歩と近付いた。
するとフィッツウォルタの方も一歩前に出て、目を逸らす事なく口を開いた。


832 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 17:36:17 ID:???

三杉「今日は宜しく。 戦力差はあるかも知れないが…勝たせて貰うよ、フィッツウォルタ。」

フィッツウォルタ「こちらこそ。 以前のような不覚はもう取らない、覚悟しておいて欲しい。」

プリマヴェーラ大会では、掴みどころのない不思議な話術で掻き乱してきたフィッツウォルタ。
しかし今日はそのようなイメージを完全に排し、熱い闘志のような物すら感じさせられる。
それに対して三杉は…

A 「君ってそんなキャラだったっけ?」
B 「…不覚? ふふっ、実力差だって事を正しく認識させてあげるよ。」
C 「望むところさ、君の思い通りにはさせない。」
D 「なんかさっきやたら睨んで来てたようだけど気のせい?」
E 「ふーんふーんふーんふーんふーん♪」
F 「そんな事よりマルコがてるんだけど……相手してあげて?」
G 「アルシオンって凄いらしいけどそんなに凄いの?」
H そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


833 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 17:44:07 ID:9TORgFmY


834 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 17:44:28 ID:MAWPMAjw


835 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 19:02:02 ID:???

> C 「望むところさ、君の思い通りにはさせない。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「望むところさ、だが君の思い通りにはさせない。」

今日のポジションは互いにボランチ、しかも位置関係は点対称である。
直接かち合う機会というのは非常に少ないと予想された。
しかしそれでも三杉は、自分にとってのアキレス腱を切る者が居るならばフィッツウォルタだと思い・・・
冷めた様子のない彼の闘志に真っ直ぐ応えていた。

フィッツウォルタ「フフッ・・・嬉しいね、それでこそ倒しがいがある。」

フィッツウォルタにとっても三杉は間違いなく壁。
奇しくも2人は『こいつだけには負けたくない』という意志で共通していた。
そのフィッツウォルタに勝ちたいと思っているマルコや、我こそはと三杉への借りを返したがっている者達は、
2人の睨み合う様に複雑な表情を浮かべるのだが・・・当の本人達は目の前の視野だけに必死だった。



三杉「よしみんなきけ。 今日の相手はカンピオーネ、まさに王者≠フ名に相応しい奴等だ。
    パルマ、ローマ、ユーベ、レッチェ・・・どのチームも強敵だったのは記憶に新しい筈・・・
    その強敵の中で中心だった選手が集まっているのだから、これまでで最強の敵なのは言うまでもない。」

中山「・・・だが、ジョアンコーチは彼等を寄せ集めと称していた。
    与えた戦術も『機能する筈が無い』と・・・」


836 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 19:04:19 ID:???

三杉「うん、勿論それが突ける弱点ならば突いていく・・・だが、それを最初から期待する事はしない。
    あくまで狙うのはチームとしての弱点、シニョーリの裏だ。 そして敵の重厚すぎるゴール前を
    破る為には第一に攻撃を優先、生まれてしまう隙は僕達ボランチとサイドバックがフォローする。
    昨夜のミーティングから何ら変わる所は無い。 そして新田・・・!」

新田「ええ、そのつもりですよ・・・今の俺の全てをコーチに叩きつけてやります。
    ・・・それが俺にとっての恩返しですから。」

4本の戦術の柱のうち、1本をその身に担っている新田が熱い息を吐いた。
メンタルが参っている選手が多い中で、この日唯一ベストなテンションに持ってこれた新田。
彼の出来が試合を大きく左右する可能性はかなり大きいだろう。

大きな話はそれだけであり、他には細かい点をポジションの近い者同士で確認。
そうこうしている内に時間は過ぎていき・・・

バンビーノ「さて、そろそろ時間だな・・・。」

三杉「よし行こう、行こうぜみんな!」

選手達「「「 おうっ! 」」」


837 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 19:07:43 ID:???

☆青葉弥生のワンポイントアドバイス☆

弥生「皆さんこんにちは。 お早うからお休みまで、淳の暮らしを見つめる青葉弥生です。
    ・・・ついにこの日が来てしまいました。 第一部の最後の相手、カンピオーネ戦。
    これまでのライバルが一つに集ったこのチームが弱い筈ありませんが・・・
    このチームは只強いというだけでなく、シナリオ的にも非常に重要なチームです。

    更にフィオレンティーナの選手達は、そのほとんどがペナを背負った状態・・・
    勝利どころか善戦する事も厳しいかも知れません。

    何より覚えていて欲しいのは、この試合は試合の形をしたイベント≠セと云う事です。
    試合中に何が起こるか予想出来ません。 当然ながら理不尽な事も起こり得ます。
    それでも最後まで・・・この試合の行く末から目を逸らさないようにお願い致します。
    では皆さん、慎重に大胆に、頑張って戦い抜いて下さい!」


【チームガッツ】
 残り/最大
 710/810 Jバンビーノ
 780/780 I新田
 900/900 Hブンナーク
 770/870 G三杉
 690/790 Fマルコ
 670/770 Eレントゥルス
 710/810 D中山
 660/760 Cミュラー
 620/720 Bスペルマン
 620/720 Aダラピッコラ
 880/880 @ラムカーネ


838 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 19:13:51 ID:???

[フィオレンティーナ(4-2-3-1)]
−−−−−−−
−−−H−−− Hブンナーク
−−−−−−− 
J−−I−−F Jバンビーノ I新田 Fマルコ 
−−−−−−−
−−G−E−− G三杉 Eレントゥルス
−−−−−−−
−B−−−A− Bスペルマン Aダラピッコラ
−−D−C−− D中山 Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ

※チームBGM:味方チーム決勝戦(キャプテン翼5)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8678859 (30:44〜32:27)


[カンピオーネ(4-3-3)]
−−−−−−−
−−−H−−− Hピャタコーフ
−−−−−−−
−J−−−F− Jイスラス Fシニョーリ
−−−I−−− Iアルシオン 
−−G−E−− Gフィッツウォルタ Eユブンタイ
−−−−−−−
−B−−−A− Bレビタン Aカルバリョ
−−C−D−− Cディッテンベルガ Dクスタ
−−−@−−− @ヤベッチュ

※チームBGM:カンピオーネ戦(キャプテン翼5)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8678859 (32:29〜33:50)


839 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 19:20:14 ID:???
フィオレンティーナの引きに望みをかけるしか無いな

840 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 19:29:13 ID:???

シ―ン――――――――

観客が一人も居ないフィールドは静けさに満ちていた。
一年前に行われたボルドー戦も、同じような環境だった事は覚えている。
しかしあの時とは心境にも大分変化が起こっていた。
『負けたくない』という気持ちは変わらない・・・しかし持たざる者だったあの時とは違う。
完全に上を見上げるだけだった100%挑戦者の気持ちではない。
今は横を見回すと、鎬を削ったライバルが沢山居る。
『ライバルには負けたくない』・・・あの頃よりも気持ちが強まっているのは当然だった。

しかし状況は圧倒的不利である。
アンザーニ監督が目を覚まさぬという不幸・・・精神的にビハインドを負っているのは明らかだ。

だが・・・ジョアンの言葉に嘘がなければ、相手は強い選手を11人集めたチームなのだ。
三杉の思想からすれば、チーム力と戦術で覆せなければいけない≠フだ。
それに気付くだけの精神的な余裕が彼にあるかどうかは判らない。
しかし気付いておらずとも、彼は本能でソレを理解している事は疑いなかった。

悲壮感を漂わせながらセンターサークルに入った三杉は、この時カンピオーネのキャプテンと対面した。
ブロンドの髪を肩くらいまで伸ばした、大層端整な顔立ちの少年・・・彼こそがアルシオン。
ジョアンが三杉に『絶対勝てない』と告げたこの選手を、三杉は何処かで見た覚えがあった。
・・・しかし、それが思い出される事はなかった。
それよりも彼の碧眼が、余りに暗く昏(い)色に沈んでいる事が気になったからである。
アルシオンは一言も喋ろうとせず、ただフィオレンティーナのゴールだけを見つめていた。
彼の目には三杉はおろか、他の誰一人も映っていないのではないかと思うほどに。


841 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 19:30:38 ID:???

審判「さあコイントスだ。 各人それぞれ様々に事情はあるだろうが、我々審判はいつでも公平だ。
    そしてこのコインの表裏も同様・・・・・・さあ、決めるがいい。」

アルシオン「・・・・・・」

三杉「では表を・・・。」

審判「ふん・・・。 異論はないようだな。 ・・・では是にて勝負!」


チーーーン・・・!


先着で
 ★コイントス結果→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 表・・・先手後手、好きな方を選べる
《スペード、クラブ》 裏・・・ボールを取られる
《JOKER》 打ち上げられたコインは上空のヘリを貫通・・・墜落した。


842 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 19:31:29 ID:???
★コイントス結果→ ハートJ


843 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 19:33:33 ID:???
単純な性能差だけじゃなくてイベントでいきなり不利になるシーンもあるみたいだからねえ。
「これはハンブルグ戦」と3回唱える必要があるかもね。


844 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 19:36:41 ID:???
バンビと中山の離脱は決定的だから試合中に強化されても、後々フィオが苦戦するだけなんだよね?w

845 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 19:44:56 ID:???
あ……今更思い出したんだが
原作ゲームスタメンFWのデサイーって奴、どこかで出演したっけか?

846 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 19:46:34 ID:???
一度だけ「そろそろ登場するかも」とテンプレに入って、以後出番なし
(ただし、名前が出ていなかったのならわからないが)

847 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 19:50:34 ID:???

すみませんが今回はノーレスで・・・!
=============================================

> コイントス結果→ ダイヤA
> 《ダイヤ》 表・・・先手後手、好きな方を選べる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

パシッ!

審判の手の甲へ収まったコインの確率は50%50%・・・それが勝負の趨勢を握るとは決して言えない。
しかし前半と後半、どちらで先手を握るかの選択肢は相手に委ねたくは無い。
三杉は審判の手を覗き、その結果を確認する。

三杉(表だ!)

審判「ふん・・・コイントスは今回も貴様の勝利か。 運命を掴み、立ち向かう力が貴様にはあるのかも知れぬな。
    ・・・っと、お喋りが過ぎたわ。 さあ決めよ、選択権は貴様の物ぞ!」

三杉「ここは・・・」


A 「ボールを取ります。」 ここは先手必勝!
B 「陣地を取ります。」 いや、後半の先手が欲しい!

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


848 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 19:51:56 ID:???
確か父親がスポンサー的な立場で、ユブンタイ(父)と一緒にいたと思うが
選手として出てきてはいないはず

849 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 20:02:33 ID:q18SKa/Y
A

今回は相手の方が後半になると動きが良くなる気がする

850 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 20:03:24 ID:9TORgFmY


851 :849:2011/11/25(金) 20:03:53 ID:???
っと、だからこそどうするか、というトコで、後半先手の方が良いのかも…

852 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 20:16:53 ID:???
フィオのキックオフで試合開始・・・(でおkですか?)というところで本日は終了します。
実は700レス目くらいから始められると思っていたんですがー
次のスレで一部終わらせられるのカナー(´・ω・`)

ちなみにデサイーはカンピ要員ではないデース

853 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 20:18:31 ID:???
待望のキックオフ!乙!ブルノはどこ乙!

854 :森崎名無しさん:2011/11/26(土) 18:04:44 ID:???
三杉が早々ゴール前に行けないから
得点できるかは新田の出来次第なんだよね。
数値−1のブンブンじゃクスタの芸術的クリアは分が悪い
だからと言ってミドルはディッテンベルガとクスタは鉄壁。
ありえる得点場面はFブレイクキャリバー、新田のNTR隼か一対一かな。

善戦したとして1−3で負けと予想

855 :森崎名無しさん:2011/11/26(土) 20:51:25 ID:???
試合の鍵を握る筈なのに
何故だろう、イヤな響きだNTR隼シュートw

856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 15:47:21 ID:???

>>853
乙感謝っです。 私にとっても待望のキックオフなのぜ!!

>>854
新田がカンピ戦直前でパワーアップしたのは大きいですよね。
三杉の分の攻めをどれだけ彼が担えるかで善戦出来るかどうかが決まりそうです。
後はカード神〜〜〜〜

>>855
奴は足が早いからって寝とったり寝とられたりはしないので大丈夫!w
=============================================

ピイイイィィィッ!!

審判の笛が静寂を切り裂き、冷たい音色を響かせた。
フィオレンティーナvsカンピオーネ、開戦の鬨である。
ナジーブ・ユブンタイやサビチェビッチらが観戦しているカンピオーネ控室でなく…
中立の観戦室で、ジョアンは一人この笛の音を聴いた。

ジョアン(始まったか…。 さあ、この試練をはね退ける事が出来るか?)


ブンナーク「そらよ新田!」 チョン

新田「オッケー、ブンナークはそのまま前線に宜しく!

ブンナークのキックオフを新田が受け取り、そのままブンナークを前線へと走らせる。
ボールをどのように運び、ブンナークへ持っていくかを考える最初の場面…
相手となるカンピオーネ陣営は、いきなり飛び掛かってくる様子は無い。
ユッタリとラインを上げつつ広がるだけで、どうやら様子見の構えに見えるが。


857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 15:50:07 ID:???

三杉(さあ新田、手筈通りに行こう。)

キックオフ直後の攻防について、打ち合わせていた通りにとGoサインを出す三杉。
新田は頷き、『それでは…』と初手を切り始める。
彼らが先ずはと狙ったのは…


A 先ずは迫りくるピャタコーフを新田が抜き、バンビへ繋げる。
B 先ずは迫りくるピャタコーフを新田が抜き、マルコへ繋げる。
C 先ずは新田が行けるとこまで行く。
D 三杉に戻し、バンビーノのサイドへミドルパス。
E 三杉に戻し、マルコのサイドへミドルパス。
F 三杉に戻し…と見せかけて新田と縦のワンツー。
G 三杉に戻し、そのままドリブル突破でござる。
H そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


858 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 16:03:37 ID:sBAlcHQQ
A

859 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 16:30:51 ID:1vFX0MVc


860 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 17:01:22 ID:???

> A 先ずは迫りくるピャタコーフを新田が抜き、バンビへ繋げる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田(俺が敵の1トップを抜いて、次が来る前にサイドへ振る!)

三杉(上手くいけば最初からシニョーリの裏が取れる、そうすれば一気にサイドアタックだ!)

敵フォーメーションの穴はズンズンと突いていく狙い。
その為にはシニョーリにパスカットさせない位置関係でサイドに振る…
または三杉がその技量で、強引にパスを通すかの2択になる。
今回は前者…ピャタコーフの技量を量ると意味でも新田がドリブルを仕掛ける手を打った。

新田「どれ程かは知らないが、今日は誰が相手でも負けない…!」

ピャタコーフ(暑苦しいな……何も考えず、戦ってみるか。)


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田     ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★ピャタコーフ タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破! サイドに振るぜ!
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、マルコとイスラスが競る、アルシオンがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」ハートで「高速ドリブル(+4)」が発動。
ピャタコーフのマークがダイヤかハートで「バタフライエッジ(+2吹飛3)」が発動。


861 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 17:03:53 ID:???
★新田     ドリブル( ダイヤ2 )68 +( 22 )=★

862 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 17:04:27 ID:???
 ★ピャタコーフ タックル( クラブ3 )67 +( 35 )=★

863 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 17:40:41 ID:???


 新田     ドリブル( ダイヤ2 )68 +( 2 + 2 )+(芸術的+4)=76
 ピャタコーフ タックル( クラブ3 )67 +( 3 + 5 )=75
【攻撃Max】−【守備Max】=1 → ブンナークがフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田「見せてやる…よっ!」

ダァッ… シュン!
  フワリ… クイッ ダダダッ…!!

最初から全開のつもりで新田が繰り出したのは、ジョアン直伝のテクニックを使ったドリブル。
緩急を細かに変化させ、相手にタイミングを読ませない芸術的ドリブル…
それに新田の駿足が組み合わされば、止められる者はそうそう居ない。

ダダッ…

ピャタコーフ(見慣れたドリブルだ……しかも)

ジョアン(フェイントが少ない。 気負っておるか、新田?)

ピャタコーフは焦る事なく近付き、新田の動きを捕捉していく。
スピードはあるがフェイントが少ない故か、ピャタコーフは新田を見失うことなく…


 ズシャァァァァッ! パシッ

新田「なにっ……(抜けなかった?!)」

ピャタコーフ(圧されたか…勢いは確かだったな。)


864 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 17:41:53 ID:???

繰り出されたタックルは、ボールの進行を阻害して弾いていた。
だがドリブルの前進の意志は予想以上に強く、跳ねたボールはカンピオーネ陣営へと転がる。

ブンナーク「チィッ!」

慌ててこれを確保しに走るブンナーク。
位置的にはアルシオンと競る事が想定されたが……その予想は外れ、ブンナークは単独でフォロー出来た。
『してやったり』と、このまま攻撃の流れを途切れないよう考えるブンナーク。
しかしその眼前にはアルシオンが立ちはだかっていた。

ブンナーク「ハッ、ヒョロヒョロしやがって…正面から競りに来てりゃあ吹き飛ばす所だったぜ。」

アルシオン「フゥ…………」


先着で
 ★ブンナークの判断→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ひとまず後方の三杉に戻すぜっ
《ハート、スペード》 強引なドリブルで吹き飛ばすっ
《クラブ》 とにかくここはバンビーノにパスだっ
《JOKER》 見せてやるぜ、オレの新しいドリブルをっ!


865 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 17:43:28 ID:???
 ★ブンナークの判断→ クラブ3

866 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 17:44:25 ID:???
安定の黒札

867 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 17:49:51 ID:???
パスはおれに任せろー バリバリ

868 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 18:06:58 ID:???

> ブンナークの判断→ クラブ3
> 《クラブ》 とにかくここはバンビーノにパスだっ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

正味のところ、ブンナークはドリブルで目の前の相手をぶちのめしてやりたかった。
しかしそれをやった所で、次にはボランチ2人に取り囲まれるのが目に見えている。
悔しいが、まだ熱くなっていない序盤から道筋のない短慮を彼は選ばない。

ブンナーク(ここはパスだっ!) パシィッ

目の前のアルシオンは一先ず無視し、ここは弱点と見当づけている左サイドを…
そう考えたブンナークの判断は概ね正しい。 フットボーラーとしての成長が窺えた。
しかし…彼は肝心なルックアップを怠ってしまった。

シニョーリ「ハンッ! なんだよそのパス、奪ってくれって言ってんの?」

ブンナーク「な、なにぃっ!? オレの動きを読んだってのか…」

シニョーリ「別に読んでねーし。 只の常識的行動。」


869 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 18:07:58 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナーク    パス(! card)64 +(! dice + ! dice)+(メンタルペナ-1)=★
 ★シニョーリ パスカット(! card)66 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → バンビーノにパスが通った!
=1〜-1 → 左から順に(三杉がフォロー、ラインを割った、ユブンタイがフォロー)
≦-2 → シニョーリがボールを奪った。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
シニョーリのマークがダイヤかハートで「ムーンサルトパスカット(+3)」が発動。


870 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 18:08:31 ID:???
 ★ブンナーク    パス( クラブ9 )64 +( 66 )+(メンタルペナ-1)=★

871 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 18:08:33 ID:???
 ★ブンナーク    パス( クラブ9 )64 +( 23 )+(メンタルペナ-1)=★
バリバリパスだ!

872 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 18:13:23 ID:???
 ★シニョーリ パスカット( ダイヤ7 )66 +( 23 )=★

873 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 18:13:51 ID:???
微妙にシニョーリのパスカット強くなってるー

874 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 18:42:18 ID:???

ブンナーク    パス( クラブ9 )64 +( 6 + 6 )+(メンタルペナ-1)=75 ※6ゾロ
シニョーリ パスカット( ダイヤ7 )66 +( 2 + 3 )+(ムーンサルトパスカット+3)=74
【攻撃Max】−【守備Max】=1 → 三杉がフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナークのパスコース上に突如現れた(…様にブンナークだけには見える)シニョーリ。
小柄な彼にとっては、このパスの軌道はやや高め…。
まあシニョーリの後ろへパスを通そうとする者は、大抵彼の頭の上を狙う訳だが…

シニョーリ「ヘヘン、甘い甘ーーーい!」 クルン

それはシニョーリにとってはカモの行動。
高いボールには全身全霊で跳び付けば、彼の身体能力を以ってすれば届くのだ。
そして無理な体勢で跳び付いても、天才的なボディバランスが空中での立て直しを可能にする。
それがシニョーリ自慢のムーンサルトパスカットであった。 …が……

グアァァ……

シニョーリ(げっ、何だこりゃ!? ボールが岩みたいに重ぇ…!)

ブンナークのパスは彼が体験した事のない程に重量感があった。
元々無理な体勢で跳び付いてバランスの悪い上体のシニョーリは、ボールを抑え込む事が出来ず…


バチッ

フィオレンティーナ陣営にボールを弾く結果となってしまった。

※ブンナークが必殺パスフラグAを取得


875 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 18:44:48 ID:???

すかさずこれをカバーする三杉。
ここまで先手必勝とはいかないが、ボールは依然自分達の物。
チームは全体的に多少動きが悪いのは否めないが、それでも圧倒されているわけではない。

三杉(いける…やりようによっては十分に戦えるぞっ!)

決して絶望的な戦力差で無い事を確信し、三杉は改めて攻撃の道筋を作ろうとする。


A このままバンビへパス。
B マルコへサイドチェンジ。
C もう一度新田だ、抜きまくれ。
D ここは三杉自身が左サイドを抉る。
E ここは三杉自身が中央突破。
F 低い位置でパス回しをしながらラインを上げていく
G そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


876 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 18:46:57 ID:SLnB0OEU


877 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 18:47:43 ID:3U8xQKTA


878 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 19:24:27 ID:???

> A このままバンビへパス。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

道筋…と言っても当然それは決まっている。
先ずは最良手を打ち、こちらの狙いを知らしめるのである。
やがてこちらの狙いが偏っている事に気付き、相手はフォーメーションを寄せるだろう。

三杉「(そうすればコチラも他の手を有効に打っていけるという寸法さ。)
    さあバンビーノ、サイドを抉ってやれ!」

三杉は躊躇う事なくボールを前に返した。
シニョーリが倒れているゆえに、邪魔される事なくパスは通り…。

バンビーノ「よし、行くぞっ!」

ようやく当初の狙いである左サイドアタックが機能しようという所に来た。
だがカンピオーネのボランチは、早くもそれに目を光らせている。

ナムリス(やはり其処を突いてくるか。 テンプレ通りだが……まあココは…)


先着で
 ★ナムリスの目→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート、スペード》 序盤は様子見。
《クラブ7以上》 マークで足を止めるくらいはする。
《クラブ6以下》 全力で行っちゃいます。
《JOKER》 カルバリョがいい位置に来ちゃってるのが見えたー。


879 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 19:30:43 ID:???
 ★ナムリスの目→ スペード10

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 19:59:41 ID:???

> ナムリスの目→ スペード10
> 《スペード》 序盤は様子見。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナムリス(フフ、マンフレディーニのショットガンドリブル……受けてみるのも面白い。)

噂には聞いたし、映像でも生でも観ていた。
その連続フェイントはナムリス・ユブンタイを間違いなくワクワクさせる物だった。
後は間近で体験してみたい…そう彼は考え、敢えて不用意な近付き方をする。
最初から本気で叩き潰そうという意志はそこには無かった。

バンビーノ(ボランチが来る…。 ユブンタイ、こいつはフィジカルに難があるんだったな。
       接触プレイが苦手ならば、オレのドリブルは止められまい!)

ナムリス(フフ、来い…!)


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★バンビーノ ドリブル(! card)69 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
 ★ナムリス  タックル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(手加減-3)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → バンビーノがドリブル突破! ドンドンいこー!
=1〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、カルバリョがフォロー、フィッツウォルタがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
バンビーノのマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」、
  ハート・スペードで「ショットガンドリブル(+2吹飛4)」が発動。
ナムリスの必殺技、スキルは発動しない。 ただしナムリスは固有スキルにより負傷しない。


881 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 20:00:27 ID:???
★バンビーノ ドリブル( ダイヤ6 )69 +( 35 )+(メンタル-1)=★

882 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 20:04:31 ID:???
★ナムリス  タックル( クラブ4 )68 +( 52 )+(手加減-3)=★

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/27(日) 20:08:30 ID:???
本日はここまでとします。
ブンナークが言葉とは裏腹にやる気満々で笑えます。
彼は全く予想ができない男です。

それはそうとオフサイドってヤツは本当に複雑ですよねー
レッチェの時に苦労したのを思い出します(´-ω-`)

884 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 20:10:52 ID:???
あのレスアナカンかー乙でした

885 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 20:11:27 ID:???
乙はおれに任せろー! バリバリ

886 :884:2011/11/27(日) 20:14:24 ID:???
あれ?さん付けしたはずなのに消えている!?
アナカンさん、呼び捨てしてすみませんです(土下座)

お詫びの品→ いくら丼カップ麺ケンちゃんラーメン(新発売)

887 :森崎名無しさん:2011/11/27(日) 20:15:36 ID:???
手加減w
最強のアルシオンと最弱のユブンタイな評価と思いきや
そんなことはなかった、彼もドリームチームの一員でしたw

888 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 12:25:35 ID:???

>>884
あのスレは面白いですからねー。
ドキワク止まらないのです。
それからお詫びとか別に良いのですwwいつまでも新発売のケンちゃんラーメンとかありましたねえw

>>885
やめて!

>>887
最強アルシオンと最弱ユブンタイな評価はカンピ内では今も安定です。
けれどこのスレの>>161-249で幻想的な事件が起っちゃいまして、
ユブンタイは弱点だった分野が武器に早変わりしてしまいました。
あとメタな事を言えばアル、ユブ、オルミ、サビチェは他の選手よりLVが1高いです。
=============================================

 バンビーノ ドリブル( ダイヤ6 )69 +( 3 + 5 )+(芸術的+4)+(メンタル-1)=80
 ナムリス  タックル( クラブ4 )68 +( 5 + 2 )+(手加減-3)=72

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → バンビーノがドリブル突破! ドンドンいこー!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「(フィジカルの弱い相手だろうが…)出し惜しみはしない、必ず抜く!」

ダァッ… シュン!
  フワリ… クイッ ダダダッ…!!

ナムリス(おお、そういうのもあったか? ショットガンドリブルじゃないのは残念だが・・・)

時間をかけずに一瞬で抜き去るべく、彼としても最高の技術を繰り出すバンビーノ。
ナムリスのタックルにボールを触れさせず、横をすり抜けていく様を見せつける。


889 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 12:26:55 ID:???

クスタ(ユブンタイが抜かれたか。)
ディッテンベルガ(まぁ、奴ならあんな物だろう・・・。 それより)
フィッツウォルタ(判っているさ、レビタンもいいな?)
レビタン(おっけーい!)

ジョアン(ほう・・・ユブンタイの息子め、接近は迂闊だったがタックルの質が以前とは違うな。
      金と自己顕示欲だけの、愚かな父親とは多少違うという事か?)



ユブンタイ「いずれにせよ見事なドリブルだな、当たりには少々弱そうだけれども。」

バンビーノ「!?」

抜き際にユブンタイの言い放った言葉がバンビーノに困惑と苛立ちをもたらす。
当たりに弱い相手と見なしているのは此方の話だった筈・・・
なのに相手から当たりが弱そうだと口にされるのは、話が違う上に不愉快である。

カルバリョ「好き勝手ツッコむなボケェッ! 連携とか考えないねんかオンドレはぁ!?」

そう考えたのも一瞬のこと・・・サイドバックのカルバリョが既に距離を詰め始めていた。
もう一人・・・彼まで抜いたところで、自分のサイドアタックは漸く成功と見なされる。
気を緩めたり意識を他の事に向ける余裕など、ある筈がなかった。

バンビーノ「悪いがここは譲れん!」

カルバリョ「そんな大口認めんでぇ、坊ちゃん!」


890 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 12:28:04 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★バンビーノ ドリブル(! card)69 +(! dice + ! dice)+(サイドアタック、メンタル±0)=★
 ★カルバリョ タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → バンビーノが突破! さあマイナスクロスどーぞー
=1〜-1 → 左から順に(ラインを割ってCK、ゴール前ランダム、ディッテンベルガがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
バンビーノのマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」、
  ハート・スペードで「ショットガンドリブル(+2吹飛4)」が発動。
カルバリョのマークがダイヤ・ハートで「ワイルドチャージング(+3吹飛4)」が発動、
クラブで「マリーシア」が発動し、4差以内の敗北を零れ球にします。(5差以上で反則)


891 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 12:32:46 ID:???
★バンビーノ ドリブル( クラブQ )69 +( 45 )+(サイドアタック、メンタル±0)=★

892 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 12:33:37 ID:???
 ★カルバリョ タックル( ハート5 )67 +( 44 )=★

893 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 12:33:41 ID:???
 ★カルバリョ タックル( スペード5 )67 +( 14 )=★

894 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 13:42:47 ID:???

 バンビーノ ドリブル( クラブQ )69 +( 4 + 5 )+(サイドアタック、メンタル±0)=78
 カルバリョ タックル( ハート5 )67 +( 4 + 4 )+(Wチャージング+3)=78

【攻撃Max】−【守備Max】=0 → ゴール前ランダム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ(カルバリョ…こいつはさっきのユブンタイとは違うな、距離の取り方が絶妙すぎる…)

カルバリョ(センタリングしたいとこなんやろーけど、そんな隙は与えてやらへんよ。
       さあバックパス、バックパス! サッサとバックパス!)

バンビーノ(チィ! ならばここは、イン&アウトで一瞬引き離す!)

腹を据えかねたバンビーノは、ダブルタッチで言うところのイン&アウトを繰り出す事に決めた。
1タッチ目に釣られてくれれば、2タッチ目では[サイドライン_カルバリョ_バンビ_ボール]と言う位置関係になる。
一瞬だがフリーになれるし、仮にカルバリョのリカバーが早くてもボールに手が出せない位置だ。

バンビーノ「抜く!(…気は更々無いぜ!)」 ト トン

カルバリョ「右ぃっ…!! …って、あん!?」

フェイクと思わせない見事なボールタッチで、バンビーノはカルバリョを翻弄した。
そのまま間を置かずにセンタリングの体勢に移る。 これで自分の役割はを果たしたと安堵するが…


895 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 13:43:58 ID:???

ガシィッ!

カルバリョ「んなセコイ真似させるかぁっ!」

バンビーノ「な、なにぃっ!?」

カルバリョは予想以上の早さでリカバリーすると、バンビーノの肩に肩をぶつけた。
これによってバンビーノは体勢を崩し、速やかなクロスを上げられない。
ボールは左へと逸れていこうとするが…

バンビーノ「クッ…だが上げてみせる!」 カルバリョ「させてたまるかい!」

ガシィッ!!

二人の蹴り足に挟まれ、ボールは高く打ち上げられた。
ゴールの方向へ緩やかな軌道で上がっていくボールは、シュートに繋げられる代物ではなかった。
いずれのチームも先にフォローしなければならないこの場面、ボールの行方は…


先着で
 ★割と互角の攻防が続いてる→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 なんとブンナークがフォロー、シュートチャンス!
《ダイヤ数字》 ブンナークとディッテンが高い浮き球を競り合う
《ハート》 ブンナークとクスタが高い浮き球を競り合う
《スペード》 レビタンの方までボールが流れてクリア
《クラブ》 フィッツウォルタがフォロー
《JOKER》 ポテン・・・とワンバゥン、それに向けて新田が隼ボレーを狙う。


896 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 13:45:08 ID:???
★割と互角の攻防が続いてる→ ダイヤ6

897 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 15:19:04 ID:???

> 割と互角の攻防が続いてる→ ダイヤ6
> 《ダイヤ数字》 ブンナークとディッテンが高い浮き球を競り合う
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノがクロスを上げ損ねる様は、当然三杉の目にも映っていた。
フォーメーションの中で言えば左サイドは穴=Aそれは決して間違いではなかったが…
しかしサイドバックまで進むと、穴は急激に網目を細かくなる事が解った。

三杉(カルバリョ…ユヴェントス戦では余り見る事が無かったが、厳しい守備をしてくるな。
    あの様子ではバンビーノの仕事であっても、勝ち越せれば満足と言ったところだろう…)

弱点に見えたこの道筋が、決して致命的な物ではない…
確りと後方でのシャットアウトが期待できる物と判り、三杉は歯軋りをする。
もう少し成功の可能性を上げる手はないだろうか…と。

三杉(すぐに考え付くのは2つ。 カルバリョと当たる前にアーリークロスを上げるか、
    それとも僕がバンビーノと距離を取って上がり、奪われた直後のフォローをするかだ。
    前者はサイドアタックの利を最大限得られない、後者は攻守が変わった際のリスクが上がる…)

今のところ満点の対策は思いつかなかった。
状況によってこれらの対策を使い分けるか、それともバンビーノの勝利を祈るかしかない。
カンピオーネの左サイドも、最初に思いついた程は甘くないという事である。


そんな事を三杉が1秒間で考えている間に、こぼれたボールはファーサイドまで流れていた。
これをブンナークが確保に動き、ポジションの近いディッテンベルガが対応する。
展開的にはフィオレンティーナにとって幸運と言うべきであろう。
何故ならばディッテンベルガは高い浮き球処理が苦手であり、ブンナークはその逆だからである。


898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 15:22:37 ID:???

ディッテンベルガ(クッ、やはり眩しいか…! えぇい、忌々しい!
          ブンナークの奴は必ずハイボールとして競って来るだろうに・・・!)

ブンナーク「どけっ!!! パワー勝負でオレが負けてたまるかよぉっ!」

しかし今日のブンナークはメンタル的にパワーを発揮しきれない状態。
ディッテンベルガに対し、実質としてそこまで有利ではないが・・・。


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナーク 高競り合い(! card)69 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
 ★ディッテン 高競り合い(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ブンナークがボールを確保。
=1〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、クスタがクリア、レビタンがクリア)
≦-2 → ディッテンベルガがボールを確保。


899 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 15:26:09 ID:???
 ★ブンナーク 高競り合い( クラブ6 )69 +( 53 )+(メンタル-1)=★

900 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 15:29:00 ID:???
 ★ディッテン 高競り合い( スペード3 )67 +( 11 )=★

901 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 15:53:59 ID:???
…いい展開のはずなんだが、すべてがフラグに見えるなあw

902 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 17:24:02 ID:???
ブンナークなら……ブンナークならここでやらかす……
そんな要らない期待がある

903 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 17:27:20 ID:???

 ブンナーク 高競り合い( クラブ6 )69 +( 5 + 3 )+(メンタル-1)=76
 ディッテン 高競り合い( スペード3 )67 +( 1 + 1 )=69

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ブンナークがボールを確保。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ディッテンベルガの瞳は、通常考えられるよりも、光に対して過敏に眩しさを感じる傾向にあった。
瞳の光度調節機能に問題があるのか、自律神経に問題があるのか原因は判っていない。
ディッテンベルガは、未だにこのハンディを隣人としてプレイする事を余儀なくされている。

しかし一方で、このハンディのお陰でジョアンと出会えたという事実もある。
ブンデスリーガのジュニアでは、ハイボールに使えない役立たずの烙印を押されたディッテンベルガ・・・
その隠された才が芽吹く事なく消え去るところを、ジョアンによって見出されたのである。

やがて才が花開き、その実力と知性が確かな物となった彼だが・・・
それでもこの瞳への呪いは一向に変わる事がなかった。
対策としてゴーグル型のサングラスをかけてプレーしてみた事もあったが、
その結果は、ハイボール処理以外のプレイに支障をきたしてしまう事になっていた。

そして今・・・

ディッテンベルガ(クソッ・・・・!! やはりダメなのか!? この目が、この目がぁっ!!)

ボールを一瞬見失ってしまったディッテンベルガは、ブンナークとのポジショニング争いに敗れていた。
パワーよりも技を使って戦うタイプの彼と、パワーで戦うブンナークの競り合いで・・・
ポジショニングで不利に立ち、ディッテンベルガに巻き返せる要素が存在しよう筈もない。


904 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 17:29:08 ID:???

ブンナーク「よおーし、貰ったぜ!」 トン

ディッテンベルガ「クッ! マズイ・・・!」

またブンナークの動きもメンタルの負担を感じさせぬ質であり、ここは楽にボールをキープしてみせた。
ここまで押し切れず、しかし奪われもせずに進めてきたフィオレンティーナの攻撃・・・
運の要素も多分に絡んでいた物の、前半6分、遂にシュートチャンスまで漕ぎ着けた。

ブンナーク「よっしゃ! アトミックショット・・・覚悟しやがれぇぇっ!!!」

クスタ「レビタン、撃って来るぞ!」
レビタン「オウッ、れびたん跳ネ返シテミセル!!」

新田(零れたボールは俺が・・・って、あっ!)
フィッツウォルタ(悪いけど・・・対策はしてきた、そのパターンは許さないよ。)

ヤベッチュ(ボールがキーパーを嫌っても、キーパーはボールを嫌ったらアカン。
       さあ来いやぁ〜〜〜。 どんなシュートでも愛しとるでぇ〜〜〜。)

サビチェビッチ(・・・・・・・・・)

ユブンタイ(フフッ)

ブンナーク「死ねえぇぇぇぇぇぇっ!!!」

僅かな時間で幾つかのドラマが流れつつ・・・
シンプラサート・ブンナークは今、その暴力的な脚力を爆発させた。


905 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 17:31:02 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナーク アトミックショット(! card)74+(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
 ★レビタン  ブロック(! card)69+(! dice + ! dice+(人数補正+1)=
  クスタ   ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ヤベッチュ パンチング(! card)74+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、フィッツウォルタがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった!
=1〜-1 → 左から順に(新田がねじ込み、マルコとイスラスの競合、フィッツウォルタがクリア)
≦-2 → ボールは大きく弾かれた(カンピオーネ有利のランダム)

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
アトミックショットは吹き飛び係数3を有する。
レビタンのマークがダイヤ・ハート「パワーブロック(+4)」が発動。
クスタのマークがダイヤで「芸術的ブロック(+8)」、ハート・スペードで「パワーブロック(+4)」が発動。


906 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 17:31:26 ID:???
 ★ブンナーク アトミックショット( クラブA )74+( 36 )+(メンタル-1)=★

907 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 17:32:20 ID:???
★レビタン  ブロック( クラブ10 )69+( 45 +(人数補正+1)=
  クスタ   ブロック( ダイヤ10 )69+( 41 )+(人数補正+1)=★

908 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 17:32:25 ID:???
★レビタン  ブロック( クラブA )69+( 32 +(人数補正+1)=
  クスタ   ブロック( スペード2 )69+( 23 )+(人数補正+1)=★
なんという矢部っち・・

909 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 17:34:17 ID:???
★ヤベッチュ パンチング( ハート5 )74+( 56 )=★

910 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 17:34:41 ID:???
 ★ヤベッチュ パンチング( スペード2 )74+( 63 )=★

くっ、珍しくブンブンがダイスではへたれなかったのに……。

911 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 17:37:18 ID:???
まあ、クスタにダイヤ出されちゃしょうがないよ。
正直ブンブンはキャリバーあってこそって印象だし(酷

912 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 18:36:05 ID:???
矢部っちwww

913 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 18:45:31 ID:???

◎ブンナーク アトミックショット( クラブA )74+( 3 + 6 )+(メンタル-1)=[82]
 レビタン  ブロック( クラブ10 )69+( 4 + 5 )+(人数補正+1)=79 ※吹っ飛び
◎クスタ   ブロック( ダイヤ10 )69+( 4 + 1 )+(人数補正+1)+(芸術的+8)=[83]

【シュート】−【セービング】=-1 → フィッツウォルタがクリア
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドッゴオォォォォォォォォォ!!!

ブンナーク(いいぜ、悪くねえ! これならゴールを割れる・・・!)

ほぼジャストミートの感覚に、ブンナークは思わず拳を握った。
相手はクスタにレビタンと強力だが、自分のパワーが正確に伝われば負けないと・・・

ドバキィッ!
        レビタン「ぐはぁっ!! コンナッ・・・」

一枚目、レビタンの巨体を貫いた時までは勝利を確信していた。
しかしクスタの壁はやはり大きかったと言わざるを得ない。

クスタ「ハアァァァァァァァッ!!!」

             ガッ・・・! バチィッ!!!

ブンナーク「なっ・・・!」

クスタ「クッ!」

サビチェビッチ(なんだ、こんな程度か・・・。)


914 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 18:47:31 ID:???

ブンナークのパワーに対し、純粋に互角以上の勝負が出来るクスタ・イスマエル。
どんな変化でも捉え、どんな弾道をも受け止める芸術的なディフェンス技術は健在だった。
但しそのクスタを以ってしても、今回のアトミックショットは威力を吸収しきれず零れ球となった。
これは両者互角、一歩も譲らない勝負であった事を意味する結果であった。

新田「まだだ! このセカンドボールは俺が・・・!」 ダッ

フィッツウォルタ「それは許さないと言った!!」 シュンッ バコォォォッ!

弾かれたボールの処理をフィッツウォルタが誤る事はない。
新田の駿足に負けぬ反応速度で正確なクリア、悔しいがここは彼を褒めるしかなかった。
クリアボールはセンターライン手前まで押し戻され・・・


先着で
 ★まだだ、まだフィオのターンは終了しちゃいねぇっ!(←フラグ)→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 マルコがボールをゲット
《ハート》 マルコとイスラスが競る
《スペード》 ユブンタイと三杉が競る
《クラブ》 アルシオンがボールをゲット
《クラブA》 おぉーっとXXXくん、このボールをガッチリキャッチ!
《JOKER》 ラインを割って更にフィオボール。


915 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 18:48:43 ID:???
 ★まだだ、まだフィオのターンは終了しちゃいねぇっ!(←フラグ)→ スペード6

916 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 18:49:36 ID:???
クラブAだれだろーぼくぜんぜんわかんないー(棒

917 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 19:26:57 ID:???

> まだだ、まだフィオのターンは終了しちゃいねぇっ!(←フラグ)→ スペード6
> 《スペード》 ユブンタイと三杉が競る
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クリアボールは中央寄りのセンターライン手前まで押し戻された。
落下地点に近かったナムリスは真っ先にこれに反応し、トラップに行ける体勢を整えていた。
取り敢えずこれで一旦、フィオレンティーナからカンピオーネへ攻撃権が移ると思われたが・・・

ダァッ・・・!

ナムリス(うんっ・・・?)

駆け寄る足音がナムリスの耳に聞こえた。
僅かに首を動かし、広い視界で確認すると・・・
考えるまでも無く競り合う為にと走り寄る、敵チームのキャプテンの姿があった。

三杉(フィジカルの不足したフィッツヲルタ・・・このボールを簡単に渡しちゃいけない。
    僕もフィジカルは強くないが、技術で負けなければマイボールに出来る。)

ナムリス(へぇ・・・勝てるつもりなのかい?)

ユブンタイのフィジカルは弱い・・・三杉はジョアンからの前情報によって勝算を以っていた。
また攻撃権をなるべく確保して、攻め続ける以外に勝利の道はない・・・
チーム力を発揮して敵の攻撃を種から潰していくしかない・・・という思いから、大胆に動く事を決めていたのだ。

その強い意志、不退転の覚悟を宿した三杉の瞳を、ナムリスは嬉しそうに見返していた。


918 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 19:28:04 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★競り合いの高低 → ! card (ダイヤ・ハート→高い浮き球/スペード・クラブ→低い浮き球)
 ★三杉   高/低競り合い(! card)67/66 +(! dice + ! dice)=★
 ★ナムリス 高/低競り合い(! card)71/71 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 三杉がボール確保!
=1〜-1 → ボールがこぼれ、ラインを割った。
≦-2 → ナムリスがボール確保!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ナムリスは「スキル・ヒドラの肉体」により全接触行動に吹飛係数2、負傷無効。
ナムリスのマークがスペード・クラブで「手加減(-3、技・スキル一部無効)」が発動。


919 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:28:49 ID:???
 ★競り合いの高低 → スペード2 (ダイヤ・ハート→高い浮き球/スペード・クラブ→低い浮き球)


920 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:30:08 ID:???
 ★三杉   高/低競り合い( スペードK )67/66 +( 45 )=★

921 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:30:56 ID:???
★ナムリス 高/低競り合い( ハート5 )71/71 +( 11 )=★

922 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:31:13 ID:???
ヒドラ(笑)

923 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:31:38 ID:???
手加減が発動してないのに手加減してるwwwwwwww

924 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:32:13 ID:???
今の超ウケタwwwwww

925 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:32:51 ID:???
>ナムリス(へぇ・・・勝てるつもりなのかい?)
これはひどいwwwww

926 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:32:54 ID:???
吐き気を催す邪悪に相応しいプレイっすねw

927 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 19:35:44 ID:???
グゥレイトォッ!!!
いいっすね、こーゆーの待ってましたww
ぜひ彼にはルーベンすら成し得なかった、地獄の一丁目を歩く選手になって欲しいですねww

では本日はここまでとします、プククwww

928 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 19:35:50 ID:???
匂う…匂うぞ…大口叩いて体育座りコースの匂いだ…

929 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/28(月) 19:37:42 ID:???
あ、何気に三杉がK勝利で覚Pゲットしてますね。
さすが主人公はちがいますなあ・・・

930 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 20:33:01 ID:???
超スペックな選手ほど地獄イレブンに相応しいw
乙w乙w

931 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 22:28:45 ID:???
崩落のステージとは南無リスさんの凋落のステージであったのかーw
酷らさんとか色々愛されキャラになって欲しくもあるw

932 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 23:41:56 ID:???
しかしこれだけ内容が濃いと、次スレがステージ後半で収まるのだろうか?

933 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 23:44:54 ID:???
こうすれば問題なし

【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
【崩落のステージ】Another-C_10【 終篇 】
【崩落のステージ】Another-C_11【 最終篇 】

934 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 23:46:50 ID:???
世の中には【中編】というものがあってだな

935 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 23:48:29 ID:???
【中篇】だと万が一終わっちゃった場合が怖いよねw
個人的には【完結編】オススメ。

936 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 23:49:07 ID:???
中篇にしちゃうと万一次のスレで終わってしまうと後篇が存在しないという事態になってしまう可能性あり

937 :森崎名無しさん:2011/11/28(月) 23:57:39 ID:???
【崩落のステージ】Another-C_9【 中篇 】
【後篇など】Another-C_10【無かった】
となる可能性も否定出来んなw

938 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 00:05:05 ID:???
OVAならなんとか

939 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 12:43:05 ID:???

皆さん乙やコメなど今回も感謝です。
レスの前にお詫びをば。
前回最後の競り合い勝負にて、三杉の判定式に(メンタル-1)を入れ忘れていました。
結果にて修正させて頂きます、すみませんでした。


>ナムリス(笑)さんの1ゾロ事件
『運命とは、自分で切り開くものである』と、ある人はいう…
しかしながら!自分の意志で正しい道を選択する余地などない、
『ぬきさしならない状況』というのも、人生の過程では存在するッ!


吐き気をもよおすヒキ弱とは。
デカイ口を散々叩き、大物ぶった扱いで書かれ、能力も与えられて、肝心の本番でダイス祭りする事だ・・・!
いずれ盛大に倒される予定を、テメーの都合だけで前倒しする事だ・・・!

敵役が、一生懸命考えた『展開』を! てめーだけのダイスでッ!

ゆるさねえッ! お前は今、再びッ!
オレの予定を『裏切った』ッ!


本気でやったにも拘らず、手加減したつもりになって敗北とは…
どんな裏設定か知らんが、大した「実力」ではないと判断するぜ。


>第一部がちゃんと終わるかについて
このスレの大体600、遅くとも700には始められると思っていたカンピオーネ戦。
あれっ?これヤバくねっ?と思い始めたのは片桐との話が長引き始めた頃でしょうか。
しかし天才達の案により、『完結篇』や『後篇などなかった』という(×逃げ道)希望が・・・!
はっはっは、まあなんとかなるなる!

940 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 12:44:22 ID:???

 競り合いの高低 → スペード2 (低い浮き球)
 三杉   低競り合い( スペードK )66 +( 4 + 5 )+(メンタル-1)=74※K覚(弱)
 ナムリス 低競り合い( ハート5 )71 +( 1 + 1 )=73

【攻撃Max】−【守備Max】=1 → ボールがこぼれ、ラインを割った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

溢れる筋力、疲れ知らずのスタミナ、頑強な皮膚、異常に長いテロメア…
ナムリスは思いがけず手に入れた力…別世界の遺産、ヒドラの肉体が気に入っていた。
全力でぶつかり合った場合、自分にパワーで競り勝てる者など居ないと思っていた。

ナムリス(オレのフィジカルは脆弱…接触プレイじゃ相手にならないと思っているんだろうな。)

過剰な自信は、元々あった貧弱な肉体へのコンプレックスの裏返しと言える。
ゆえに彼は自分のかつての弱点が既に周知と考えており、狙われるとも予想していた。

そして目の前で競り合い≠ニいう、正にピンポイントな勝負を挑まれようとする今…
彼は冷めた目で失笑を堪えていた。

ナムリス(まっ、アルシオンが退屈しても良くない…優しく吹き飛ばしてやろうか。)

揺るがぬ自信を傍らに、ナムリスは向かってくる三杉を迎え撃つ。
しかし彼の抱いている自信なんて物は、誇りも覚悟も熱もない…
恥すら知らぬノミが抱く程度の自信にしか過ぎなかった。

三杉「行くぞユブンタイ!」 シュッ

ナムリス(フフッ、貧弱ぅぅぅぅっ!)

距離が詰まった両者は間近で相対し、間を置かずしてボールが落ちて来る。
直前の強風によってボールは流れ、両者共に落下予想を修正して跳び付く…低い位置での競り合いになる。


941 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 12:45:36 ID:???

ナムリスは小細工なく、ボールへ真っ直ぐに跳んだ。
三杉は身体を弓なりに反らしながら跳躍し、勢いをつけて足を出した。

           チョンッ

ナムリス「!?」

                スタッ… ダァッ!

三杉「よし、貰った!」

ナムリスとは異なり、三杉は真正面からの競り合いを狙ってはいなかった。
先ずは軽くでも足を当ててボールを浮かし、続いて2歩目でのキープを目していたのだ。
三杉は最初から相手の弱点フィジカル≠ナはなく自分の武器テクニック≠ナの勝負を決めていたのだ。
ナムリスが『フィジカルなら負ける筈が無い』と考えていたのと対照的に…
三杉は『フィジカルで勝てる保証は何処にもない』と考えていたゆえに生まれた差である。

グオォォッ・・・
      バシュゥッ!

ところが三杉がボールをトラップしたのと同時に、ナムリスの足もボールに触れていた。
挟まれたベクトルと表面の反発力が作用し、ボールは一瞬であらぬ方向へと飛んでいった。

三杉「!?」
ナムリス「!!」

意識して伸ばされた足ではなかった。
手加減もしていない、負けるつもりでもない勝負に負ける・・・
それを嫌った本能による反応だったのだと思われる。


942 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 12:48:02 ID:???

三杉(余りに稚拙な競り合いかと思ったが・・・今のは何だ?)

ナムリス(何だよ・・・焦らせてくれるじゃあないか、こいつ・・・ミスギだったか、やるなあ。
       面白いが・・・フンッ・・・・・・なんだよ、嫌ぁな目をしているんだな?)

三杉は勝ったと確信した競り合いで、いつの間にか零されていた事が理解に及ばない。
故に彼が只の穴ではないと警戒のアンテナを立てた。
ナムリスは勝って当然の競り合いで、裏をかかれ、冷や汗をかかされた事も忘れて感心しようとした。
だが真正面から見据えた目が、何処か彼の好まぬ光を放っている事実があり・・・
故に三杉に対しては評価よりも苛立たしさが優先される事になった。

※三杉がKを出して完全勝利しませんでしたので覚醒Pに+1。(累計5.5)


―――――そんな事は置いといて、ボールはラインを割りスローイン。
とにもかくにも、これで流れは一旦落ち着かざるを得なかった。
フィオレンティーナはシュートに持っていく事までは成功したが、最後まで押し切れず・・・
カンピオーネは敵の流れをスパッと断ち切れはしなかったが、結局は守り切り・・・
これで試合は仕切り直しと相成った。

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★両チームの我慢比べ→! card
★経過時間→! dice
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 フィオレンティーナボール
《スペード、クラブ》 カンピオーネボール
《JOKER》 ???

※数値が高い程、ボールを持ったチームに有利な展開になります。


943 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 12:49:54 ID:???
★両チームの我慢比べ→ クラブ10
あ、三杉にもメンタルかかってるのか! こりゃホント新田頼りだな

944 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 12:50:44 ID:???
★経過時間→ 2

945 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 14:32:22 ID:???

> 両チームの我慢比べ→ クラブ10(カンピオーネボール)
> 経過時間→ 2
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マルコのスローインによって試合は再開した。
後方のダラピッコラへと戻し、続いてミュラー、レントゥルスと余裕を持ってボールを繋いでいたが…
ここでイスラスが突然の猛ダッシュ、レントゥルスへ襲いかかった。
レッチェ戦においては三杉を圧倒する姿を見せ、GK含め6人抜きでゴールを決めたイスラス。
そのインパクトはフィオレンティーナの選手達に、ある種トラウマに近い恐怖を与えていた。

イスラスの接近に慌てたレントゥルスが、三杉へのパスをミス…これをシニョーリに拾われる。
バンビーノと三杉は直ぐにシニョーリの進行方向を塞ぎにかかるが…。
意外にもシニョーリは一旦バックパス、カルバリョへと繋いだ。
ユヴェントス戦で何度も見せられた、カルバリョのオーバーラップがフィオ選手達に想起される。
しかしなんとカルバリョも直ぐにボールをリリースした。
カンピオーネはその後もユブンタイ、レビタン、ディッテンの順にラインを上げつつパスを回し…

※ここまでで2分間が経過して相応のガッツ消費がありました。現在前半12分。


ブンナーク「チッ、いい加減に勝負して来やがれよ…」
新田(いや…奴らがその気なんだったら、イスラスのように追っ駆けてプレッシャーを…)

ディッテンベルガ(頃合いだろうが・・・。)
フィッツウォルタ(アルシオン・・・?)

トラップしたディッテンベルガとフィッツウォルタが、同時にアルシオンの後ろ姿をルックアップした。
丁度その時である・・・アルシオンが握っていた左拳を開き、掌を彼らに晒したのは。
そしてこの時、フィッツウォルタはブンナーク_新田_マルコによって形成される△の丁度中央に位置していた。


946 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 14:35:28 ID:???

スパァァァァンッ!

新田「なっ!」
ブンナーク「んだと!?」

3方向から囲んでいる形のフィッツウォルタにパスが出された。
ディッテンベルガのミスかと一瞬3者が首を傾げるが…

フィッツウォルタ(イスラス!) トッ!
マルコ「まさかっ!?」

フィッツウォルタはワンタッチでパスを繰り出していた。
マルコがフィッツウォルタに意識を釣られた隙に、イスラスがそこに向かって走り出そうとしていた。
3人に囲まれていた筈のフィッツウォルタだが、そのパスをカットに行けるのはマルコだけである…


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★フィッツウォルタ パス(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
 ★マルコ   パスカット(! card)64 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パスが通った、イスラスにボールが渡る。
=1〜-1 → 左から順に(アルシオンがフォロー、新田がフォロー、レントくんがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
フィッツウォルタのマークがダイヤ・ハートで「ピンポイントパス(+2)」が発動。
マルコのマークがダイヤで「鋭いパスカット(+1)」が発動。


947 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 14:37:10 ID:???
★フィッツウォルタ パス( ダイヤ9 )69 +( 44 )=★

948 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 14:47:55 ID:???
★マルコ   パスカット( ダイヤ10 )64 +( 64 )+(メンタル-1)=★

949 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 15:32:41 ID:???

 フィッツウォルタ パス( ダイヤ9 )69 +( 4 + 4 )+(ピンポイント+2)=79
 マルコ   パスカット( ダイヤ10 )64 +( 6 + 4 )+(鋭い、メンタル±0)=74

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → パスが通った、イスラスにボールが渡る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ「悪いけど、これは必ず通すよ。」

予想の一歩先を行っていたフィッツウォルタのダイレクトパス。
それでもマルコは(相手が相手だったかも知れないが)、称賛すべき反応速度でスライディングを放つ。
このグラウンダーのパスに届く可能性があるとしたら、身を投げ出すスライディングカットしかなかった。

マルコ「クッ! ダメだ・・・!」

考えうる限り最上の手をマルコは打った・・・しかしフィッツウォルタのパスはその遥か上を行った。
ダイレクトにも関わらず、パスコースもボールの転がるスピードも普段通り・・・
その上パスの着地点は、イスラスが受け取り易い位置をピンポイントで突いていたのだ。

三杉(なんだ、今のパスは!? あんなパスが出せて・・・何が寄せ集めな物か・・・!)

イスラス(・・・流石・・・・・・手放しで称賛するより他にない・・・・・・)

ディッテンベルガ(チームになってまだ4日目・・・だのに、これだけ相手に合わせたパスを出せるか・・・。
          アルシオンを除けば、そんな事を出来るのはお前だけだろうさ。)

このパスはフィオレンティーナに衝撃を、カンピオーネに頼もしさを与えた。
『やはり寄せ集めのチームだなどと、とんでもなかった』と三杉は苦虫を噛み潰した表情を見せ・・・
パスを受け取った当人であるイスラスは、次は自分の仕事だと意気込む。
しかしフィオレンティーナがイスラスの事を警戒していない筈が無い。


950 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 15:34:47 ID:???

イスラス「・・・・・・クック・・・」 パシィッ

レントゥルス「ヴェ!」
ダラピッコラ「パスだぁ!?」

信じられない事に、この位置でイスラスが繰り出したのはドリブルではなくパスだった。


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★イスラス      パス(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
 ★レントゥルス パスカット(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル±0)=
  ダラピッコラ パスカット(! card)64 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル±0)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パス成功、ボールはアルシオンに。
=1〜-1 → 左から順に(ピャタコーフがフォロー、ミュラーがフォロー、中山がフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
イスラスのマークがクラブ6以上で「連携不足(-3)」、クラブ5以下で「自動敗北」が発動。


951 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 15:36:10 ID:???
★イスラス      パス( ダイヤQ )67 +( 26 )=★

952 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 15:40:38 ID:???
★レントゥルス パスカット( ハートQ )66 +( 45 )+(人数補正、メンタル±0)=
  ダラピッコラ パスカット( JOKER )64 +( 33 )+(人数補正、メンタル±0)=★

953 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 15:42:15 ID:???
イタちゃんとロマーノのイケメンっぷりはおかしい。

954 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 15:42:58 ID:???
魅せてくれるな〜

955 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 17:53:05 ID:???

◎イスラス      パス( ダイヤQ )67 +( 2 + 6 )=[75]
 レントゥルス パスカット( ハートQ )66 +( 4 + 5 )+(人数補正、メンタル±0)=75
◎ダラピッコラ パスカット( JOKER )64 +( 14確定 )+(人数補正、メンタル±0)=[78]※大覚醒

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → フィオレンティーナボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『やはり寄せ集めのチームだなどと、とんでもなかった』と三杉は苦虫を噛み潰した表情を見せ・・・
パスを受け取った当人であるイスラスは、次は自分の仕事だと意気込む。
しかしフィオレンティーナがイスラスの事を警戒していない筈が無い。

レントゥルス「わわわー、止まってぇぇぇぇ。」
ダラピッコラ「って言うか止める! あの時とは違うぜ!」

ボランチとサイドバックの二人がイスラスの進路を塞いだのだ。
プリマヴェーラ大会の予選で好きにさせた時に比べ、彼らも相当の成長をしていたが・・・

イスラス「・・・・・・クック・・・」 パシィッ

レントゥルス「ヴェ!」
ダラピッコラ「パスだぁ!?」

信じられない事に、この位置でイスラスが繰り出したのはドリブルではなくパスだった。

イスラスのパスをダラピッコラは一破片も予想していなかった。
高速ドリブルに対してタックルを叩き込む、彼の思考はシンプルにそれだけであったのだ。
故にこそ・・・ダラピッコラは初めて、パスカットに対して100%本能任せで臨む事が出来た。


956 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 17:55:23 ID:???

『獰猛。
 それは爆発するかのように襲い、そして消え去るときは嵐のように立ち去る。』

理屈よりも感覚や直勘に優れたダラピッコラ・・・
彼が純粋に本能でボールを追った時、それは発現した。

            ザシュウゥゥゥゥゥゥッ!

イスラス「ムッ・・・!?」

             パシィッ!

ダラピッコラの無意識はボールだけを求め、その足を踏み切った。
パサーへの観察眼、カットに跳ぶ体勢、トラップ技術・・・あらゆるパスカット技術が並かそれ以下だった。
しかしその反応の速さ、動作の機敏さだけは、イスラスが目を瞠(みは)るレベルに達していた。

ダラピッコラ「ハッ・・・! なんだこりゃ、カットしてやがる?」

カルバリョ(おー、ロマーノがぶち切れよったなぁー。)
レントゥルス「うおー、ロマーノすっげー!」

※ダラピッコラがJokerによって覚醒。 LVが1上昇し、一次限界未達の能力が上がります。 そしてー

先着で
 ★ダラピッコラの覚醒技→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 確率1/4、パープルヘイズ(+3)を取得
《ハート、スペード、クラブ》 確率1/4、パープルヘイズ(+2)を取得 
《JOKER》 確率1/4、パープルヘイズ(+3)と確率1/4、鋭いパスカット(+1)を取得


957 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 17:57:23 ID:???
 ★ダラピッコラの覚醒技→ スペード6

958 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 18:24:57 ID:???

> ダラピッコラの覚醒技→ スペード6
> 《スペード》 確率1/4、パープルヘイズ(+2)を取得 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダラピッコラの無意識は爆発的に拡大し、煙のように消え去る。
この無意識が支配している僅かな時間、ダラピッコラの意識は海の中を歩く夢を見ているらしい。
この技と呼べぬような技を、彼はパープル・ヘイズ(紫の煙)≠ニ命名した。

ダラピッコラ(・・・って、試合中にそんな事してる暇あるかぁっ!) メメタァ

イスラスのパスをカットし、カンピオーネの攻撃を寸での所で阻止したダラピッコラ。
だがゆっくりしている暇などなく、守備から攻撃へと速やかに変わらねばならない。
彼にはドリブル技術はなく、普通に考えれば選択肢としてはパス。
問題はそれを誰に出すかであるが・・・。


☆ダラピッコラのパス先を指示して下さい。

A 中山(次いで三杉に出されます)
B ミュラー(次いで三杉に出されます)
C 三杉
D マルコ
E 新田
F バンビーノ
G むしろドリブルしやがれぇっ!
H 指示しなくていんじゃない?
I そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


959 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 18:40:31 ID:DrAbR562
C

960 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 18:42:13 ID:z5ct7eMA


961 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 18:53:48 ID:z5ct7eMA
Aに変更お願いします

962 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 18:57:30 ID:CFml9Tzw
D

963 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 19:05:39 ID:boifd8QI


964 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 19:07:08 ID:???
>>961 おっけーです

投票途中ですが本日はここまでとします。
どうもありがとうございました。
現在の項目は現在A、C、Dに1票ずつとなっております。
と書いてリロードしたらAに決まってました。
それではー

965 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/29(火) 19:26:40 ID:???
・・・と思いましたが、ラストこれだけ。


> A 中山(次いで三杉に出されます)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ダラピッコラ! 慌てる事は無い、ゆっくりと攻めていこう!」

そう伝えながら、ダラピッコラにサインで送った指示は中山へのパス。
後方のパスを経由して、自分の所に持って来て貰おうという意図である。

ダラピッコラ「りょーかいだっ!」 スパァァン!

少々前に出ているダラピッコラからすれば、大きめなバックパスになった。
カンピオーネの選手も、下がりながらその浮いた軌道を確認する。
何故浮かせる必要があったかと言えば、それは下がってくるピャタコーフの頭上を通させる為。

こんな浮き球に対して強引なカットを狙う事はそうそう考えられない所だが・・・


先着で
 ★ピャタコーフは無茶な子→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 特に何事も無く中山に渡った。
《スペード》 ピャタコーフは強引にカットを狙った。
《クラブ》 ピャタコーフは下がるのをやめた。
《JOKER》 カッコいいダラピッコラさんはパスの技も身につけてしまった。


966 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 19:30:55 ID:???
 ★ピャタコーフは無茶な子→ ダイヤJ

967 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 12:21:34 ID:???


> ピャタコーフは無茶な子→ ダイヤJ
> 《ダイヤ》 特に何事も無く中山に渡った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ピャタコーフ「・・・・・・・・・」

バック走で器用に引きながら、ダラピッコラのロングパスを目で追うピャタコーフ。
このパスの軌道は十分に高く、彼の跳躍で到底届く物ではないと判断されたのか・・・
やがて視線を下へと落とした。
このパスを受ける中山の挙動を確認する為だろう。

中山「よし、ナイスパス」 トンッ

三杉(中山。)

中山(分かっているさ。) パシッ

中山はこれを胸でトラップ・・・敵が迫ってくる事も無く、処理に危なげな様子は無かった。
続いて今度は三杉へとショートパス、『これで攻撃を組み立てられる』と一先ず安堵する。
・・・のも束の間。


968 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 12:23:46 ID:???

ダァッ! ササッ!

三杉「うっ・・・!」

ゆっくり下がっていたピャタコーフが、急にスピードを出して三杉へと迫った。
同時にアルシオンが挟み込むようにプレスをかけてきつつある。
これを対処しなければ三杉・・・いやフィオレンティーナの攻撃は如何ともし難い。
三杉は咄嗟に対処方法を幾つか考え、同時に障害も確認した。
その結果、彼が取った行動は・・・


A ドリブルで抜く(ピャタコ&アルシオ)
B バンビへパス(ピャタコ&シニョ)
C 新田へパス(アルシオ&ユブンタ)
D マルコへパス(アルシオ&イスラス)
E ブンナークへパス(フィッツ&ユブンタ)※ダイレクトシュートは出来ません。
F ワンツー(相手を選ぶため更に分岐)
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


969 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 12:34:22 ID:VdstnXYc
未定age

970 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 12:51:11 ID:1R3zOHj+
F

971 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 13:57:47 ID:7z3U7IFI


972 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 14:28:38 ID:???

> F ワンツー(相手を選ぶため更に分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

☆ワンツーの相手を以下から選択して下さい。


A バンビーノ(シニョ、ピャタコ、アルシオ)
B レントゥルス(アルシオ、フィッツ)
C 新田(アルシオ、ユブンタ、フィッツ)
D 必殺ワンツーwithバンビ(シニョ、ピャタコ、アルシオ、ユブンタ)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


973 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 14:34:09 ID:7z3U7IFI


974 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 14:35:15 ID:1R3zOHj+
B

あぅ、逆に厳しくなったかも〜

975 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 15:04:17 ID:/Zi85D2I
B


976 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 15:31:26 ID:???

> B レントゥルス(アルシオ、フィッツ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(ここは攻撃的に行ってみるか・・・?)

パスをサイドに振って時間をかけたり、ドリブルで体力を消耗するよりも・・・
ワンツーリターンで敵の中盤を翻弄し、抜き去る事を三杉は考えた。
連携する相手はすぐ近く、ショートパスで繋げられるレントゥルス。

三杉「よしっ!」 トッ スパァァン!

アルシオン「パスか。」
ピャタコーフ(向こう側・・・無理だ、届かない。)

ゴールに背を向けてトラップした三杉は、90度の方向転換と同時にワンタッチでパス。
受け手のレントゥルスにリターンのサインを送りつつ、前線に走り出した。
しかしカンピオーネ側もそれを簡単に見逃したりはしない。


977 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 15:33:10 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉     ワンツー(! card)67 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=
  レントゥルス ワンツー(! card)67 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
 ★アルシオン    パスカット(! card)?? +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  フィッツウォルタ パスカット(! card)68 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ワンツー突破!
=1〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、ランダム、ユブンタイがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ワンツーの2人がカードのマークが一致で両者に+2補正、ただしクラブ一致は−2ペナ。
 カードの数値が一致で両者に+4、完全一致の場合は自動勝利で必殺ワンツー化。
アルシオンはスキル・ファンタジスタを所持。
 カードがAの場合はダイス合計が14、2D6が2or3の場合は12となる。
フィッツウォルタのマークがダイヤ・ハートで「ADF(+3)」が発動。

※カンピオーネはこの組み合わせだと人数補正が発生します。


978 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 15:39:43 ID:???
★三杉     ワンツー( ハート7 )67 +( 64 )+(メンタル-1)=
  レントゥルス ワンツー( ダイヤ2 )67 +( 24 )+(メンタル-1)=★

979 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 15:40:03 ID:???
★三杉     ワンツー( クラブ10 )67 +( 31 )+(メンタル-1)=
  レントゥルス ワンツー( クラブ3 )67 +( 65 )+(メンタル-1)=★

数値?だと…

980 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 15:41:27 ID:???
 ★アルシオン    パスカット( クラブ9 )?? +( 61 )+(人数補正+1)=
  フィッツウォルタ パスカット( ハート9 )68 +( 24 )+(人数補正+1)=★

981 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 16:53:05 ID:???
うーん、やっぱ三杉は動くべきじゃないなあ。ここからまず一失点かな。

982 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 17:14:31 ID:???
まだ全開のラムカーネがいるから分からない。
アルシオンとフィッツ以外のパスはクラブで−
タックルとパスカット?は人数補正が発生する組み合わせがある…と

983 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 18:20:56 ID:???

>>979
この試合ではアルシオンの数値は??で示される仕様です。
GMとしてイカサマはしませんので、彼の能力は行動の結果から推定して頂きたく思います。

>>981-982
今回は運が悪かったですね。 最終的に厳し目な勝負となりましたし。
またボランチ二人が同時にやり込められたら、敵の中盤を止める術がないというのも理解頂けたと思います。
=============================================

◎三杉     ワンツー( ハート7 )67 +( 6 + 4 )+(メンタル-1)=[76]
 レントゥルス ワンツー( ダイヤ2 )67 +( 2 + 4 )+(メンタル-1)=72
◎アルシオン    パスカット( クラブ9 )?? +( 6 + 1 )+(人数補正+1)=[??]
 フィッツウォルタ パスカット( ハート9 )68 +( 2 + 4 )+(ADF+3)+(人数補正+1)=78

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → カンピオーネボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

元々の技術の高さ・・・そして相手とは違い、勝手知ったる仲間との連携。
メンタルが弱っていようとも、三杉のパス出しはタイミング・コース共に見事と言える領域であった。
しかし信じられない事に、三杉の蹴ったボールはレントゥルスへ届かなかった。

ポンッ・・・

三杉「なっ・・・」
レントゥルス「ヴェヴェ!?」

レントゥルスに出される事を読んでいたかのように、アルシオンは足を伸ばしてインターセプトして見せたのだ。
三杉のパス出しに予兆出来る挙動が無かった訳ではないが・・・それでも一瞬で判断した彼は驚嘆に値する。


984 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 18:22:09 ID:???

アルシオン「・・・・・・」 チラッ
フィッツウォルタ(ああ、来い。) コクン

トン・・・  ポーーンッ  

三杉(ま、不味い!)

そのまま動きをほとんど止める事なく、アルシオンはヒールパスを繰り出す。
フィッツウォルタはそれをワンタッチでリターン、これがフライスルーのような軌道を取り・・・
うって返しのようなワンツーで、フィオレンティーナの誇るダブルボランチを突破してしまった。

アルシオン「さて、これで・・・」ブツブツ


トッ シュパァァァァァン!

ワントラップ後、アルシオンはボールを更に前方へ蹴り出した。
緩く高いボール・・・これに対してピャタコーフが懸命に走る。
これでは追いついてトラップするのが精一杯、ダイレクトに何かするのは厳しいと思われた。

中山「ミュラー、油断せず確実にクリアだ! このパスではシュートは無い!」
ミュラー「分かっています・・・!」

ザッ! ザッ!
  タタタ・・・・・・ザッ!

中山とミュラーの跳躍に一瞬遅れてピャタコーフも跳んだ。


985 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 18:24:43 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ピャタコーフ ニジンスキーに捧ぐ(! card)73 +(! dice + ! dice)=★
 ★中山     高クリア(! card)68 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル±0)=
  ミュラー キャスリング(! card)69 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル±0)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ポストプレイ成功、ボールはシニョーリに。
=1〜-1 → 左から順に(イスラスがフォロー、ダラピッコラがフォロー、スペルマンがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ピャタコーフのマークがクラブ6以上で「連携不足(-3)」、クラブ5以下で「自動敗北」が発動。
中山のマークがダイヤ・ハートで「強靭なクリア(+3)」が発動。
ミュラーのカードがKの場合、敵に-2のペナを与える。


986 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 18:25:05 ID:???
★ピャタコーフ ニジンスキーに捧ぐ( ハート5 )73 +( 12 )=★


987 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 18:26:45 ID:???
★中山     高クリア( ダイヤ6 )68 +( 52 )+(人数補正、メンタル±0)=
  ミュラー キャスリング( ダイヤ2 )69 +( 34 )+(人数補正、メンタル±0)=★

988 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 18:26:57 ID:???
 ★中山     高クリア( ハート10 )68 +( 11 )+(人数補正、メンタル±0)=
  ミュラー キャスリング( クラブK )69 +( 42 )+(人数補正、メンタル±0)=★

989 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 18:49:24 ID:???

◎ピャタコーフ ニジンスキーに捧ぐ( ハート5 )73 +( 1 + 2 )=[76]
◎中山     高クリア( ダイヤ6 )68 +( 5 + 2 )+(強靭+3)+(人数補正、メンタル±0)=[78]
 ミュラー キャスリング( ダイヤ2 )69 +( 3 + 4 )+(人数補正、メンタル±0)=76

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → フィオレンティーナボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中山「えっ・・・!」
ミュラー「これは!」

中山とミュラーは目を瞠(みは)った。
ピャタコーフが跳躍に反転・・・いや、回転を加えていたからである。

普通に考えればハイボールに合わせられる筈がない。
だがそのようなジャンプにも関わらず、ピャタコーフの跳躍には軸のブレが然程見られなかった。
『こんなので合わせられるのか・・・?』と呆気に取られるミュラーだが・・・

中山「(そんな曲芸・・・)舐めるなぁっ!!」

中山は一切動じず、自らの体幹を信じてボールを待ち受けた。

ガシィッ!!

ゴール前のハイボール処理ならでは・・・プレイヤーの身体が互いに接触する。


990 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 18:50:37 ID:???

ピャタコーフ「なにっ・・・!!」

中山「そんな出鱈目な競り合いで、フィオレンティーナのゴール前を破らせるか!!」 バシュゥッ!!

ピャタコーフの当たりは中山が想像していたよりも軽く、その動きを封じ込めるのは難しくなかった。
そして頭一つ抜きん出た分、ボールは中山の頭によって大きく戻されるのだった。

アルシオン(チッ・・・)


先着で
 ★クリアボールをフォローしたのは→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 三杉
《ハート》 バンビーノ
《スペード》 マルコ
《クラブ》 レントゥルス
《JOKER》 新田


991 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 18:51:01 ID:???
★クリアボールをフォローしたのは→ クラブ8

992 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 18:51:07 ID:???
 ★クリアボールをフォローしたのは→ クラブQ

993 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 19:05:38 ID:???
この時点でパスカットが70以上確定か>アルシオン
多分技も持ってるだろうから、アルシオン近辺のパスが出せない。

994 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 19:08:06 ID:???

> クリアボールをフォローしたのは→ クラブ8
> 《クラブ》 レントゥルス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュルルルル・・・

レントゥルス(良かったー、何とか守れてるしー。)

クリアボールはセンターハーフ手前に戻され、方向はやや右に寄れた。
それは丁度レントゥルスのテリトリーであり、彼はこれを問題なくトラップした。
前進したアルシオンは彼の後方であり、中央はボランチだけ・・・。
しかしそれでも簡単にいきそうになかった。
レントゥルスの正面の敵がフィッツウォルタだからである。

レントゥルス「えっと・・・わわわ?」

フィッツウォルタ「悪いけど通さないよ、ドリブルもパスも絶対に。」

彼は今日、フィオレンティーナの度肝を抜くプレイを既に何度も見せている。
彼の態度はローマ戦の時と同様、涼やかで冷たい印象であるが・・・
それでも隠せない熱≠フような物がプレイから感じられる。

彼を前にしたレントゥルスは・・・


995 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/30(水) 19:12:01 ID:???

>>993 技がある場合、補正値以外は表示します。 つまりカット技は今のところ無いです。
=============================================

先着で
 ★なんだこのプレッシャーは!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 マルコにパス
《スペード》 三杉にパス
《クラブ》 バンビーノにパス
《クラブA、JOKER》 ドリブルしちゃった! ダメだよー!


**********

本日はここまでです、ありがとうございました。
新スレは明日立てるつもりです。
誘導リンク等ありますので、1,2レスは残っていると嬉しいです。

996 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 19:12:13 ID:???
 ★なんだこのプレッシャーは!→ JOKER

997 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 19:13:12 ID:???
なん…だと…?

998 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 19:13:14 ID:???
ちょwwwすまねえ変なカード引いちゃったよーwww

暴走乙

999 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 19:13:32 ID:???
JOKERだけどこの場面はだめだwwwww

1000 :森崎名無しさん:2011/11/30(水) 19:18:04 ID:???
フィッツウォルタ(なんだこのプレッシャーは!)

こうですねw

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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