キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/29(木) 19:43:51 ID:L+HomlPU


この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のスピンアウトであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。




…エッチなのはいけないと思います!




470 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:47:19 ID:???

>>469 はい、そんなイメージで書いてます。
=============================================

> 三杉は誰かに聞こうと周囲を見回した→ クラブK
> 《クラブ》 特に見知った顔はない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は不明瞭な情報で不安な儘にさせられる事を嫌った。
不十分な知識の中だけでは疑問が不安を増幅し、心を荒ませてしまう。
監督の為に何かが出来るわけでもない今、三杉がやらなければならないは仲間達を力づけること。
落ち着かせ、励まし、力づけ・・・誰一人自暴自棄にさせる事なく監督の無事を祈ることだった。

その為にまず、三杉は自分が安心したかった。
いや、安心せずとも良い・・・少なくとも正しい情報を知りたかった。
安心があれば、人は希望に目を向ける事が出来る。
希望が無くとも、情報があれば人は腹を据える事が出来る。
だが情報すら与えられないと、人の心は憔悴の沼の中を溺れるだけしか出来ない。
どれほど責任感が支えようとしても、そんな状態で長時間耐えられるように人は出来ていない。


471 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:48:26 ID:???

三杉(誰か知ってそうな人は居ないか・・・)

キョロキョロと周囲を見回す三杉。
だがそこに見知った人物の顔は無く、誰もが例外なく憔悴した顔で祈っているだけだった。
何人かに声をかけたが、まともに取り合ってくれる人物は誰も居なかった。
仕方なく三杉は看護婦や医者を呼び止めて話を聞こうとしたが、救急患者であるアンザーニの状態を
判断した医師はオペの際中であり・・・詳細を説明できる者は一人も居なかった。

三杉(クソッ! 何だよ? 監督の状態が何故良くないというんだ?
    倒れた時にブンナークが傍に居て、そのお陰で初動が早かったのではないのか?)

不安の一切が解消されない状況、徐々に三杉の心は苛立ちでささくれていく。
当然ながらキャプテンとしての責務も果たすどころではなく、周囲に焦燥を知らせていた。
普段冷静なキャプテンであり博識でもある三杉の動揺は、チームメイトにも当然伝播する事になっていた。
焦燥は尚も膨れ上がり、選手達の心をガリガリ削り続ける事になったのである。

※次戦テストマッチにペナルティが発生する事になりました。


472 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:49:50 ID:???

三杉が病院に到着してから100分が経過していた。
“手術中”のランプは消える事なく、赤い嫌な光を発生させ続けている。

三杉(もう何時間も経った気がするのに・・・・・・手術はまだ終わらないのか?)

監督の無事を祈る時間と、不安によって訪れる嫌な想像を掻き消す時間に比率は約3:1。
もしもの事を思わず考えそうになるが、その時は血が出そうなほど拳を強く握り、不安を痛みで誤魔化していた。

・・・そんな時、向こうの角からコツンコツンと複数の足音が聞こえてきた。
顔を上げてそちらの方向を向くと・・・白衣を着た医者と、ジョアンコーチが歩いて来ていた。

三杉「ジョアンコーチ・・・」

三杉がその名を口にしたのを皮切り、手術室の前に居た人間が一斉の言葉を発し出した。
「コーチ・・・」「コーチ、監督が・・・!」「どうしたら・・・」と不安そのままの声が響き渡る。
それを受けたジョアンは表情に弱気な顔を見せず、こう口にしたのだった。

ジョアン「お前達・・・選手もスタッフも今日はもう寮に戻れ。
      まだ手術は3〜4時間かかる、このままではお前達が倒れるぞ。」

冷たく聞こえるくらいの冷静さで、ジョアンはこれを言ってのけた。
まるで監督の事を心配していないのではないか、と疑ってしまいそうなジョアンの態度に三杉は・・・


473 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/31(月) 20:51:14 ID:???

A 反発する。 手術が終わるまで待つぞー。
B 受け入れる。 一旦寮に戻って皆で休む。
C 折衷案。 仲間は寮に戻らせ、自分はキャプテンとして残りたいと主張する。
D それはともかくとして、まずは聞きたい事がある。
E そんな大人修正してやる。
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


********

本日の更新はここまでです。
今週も宜しくお願い致します。

474 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 21:33:31 ID:jM0Z8f8w

Cが受け入れられたらD
受け入れられなければB

話を聞くにしても、悪い情報だったら更にペナかかりそうだし
それならば一人で聞いた方がマシだろう

475 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 21:42:24 ID:1c0OPbog
B
詳しい説明は明日あるだろうし

>>474みたいに選択肢を複数組み合わせるのはアリなの?

476 :森崎名無しさん:2011/10/31(月) 22:37:12 ID:fyCiM/yk
B

477 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 02:27:56 ID:???
安西先生と仮に話せたとしたら、やっぱり帰りなさいっていうよね…

478 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 09:10:55 ID:???
朝のレスだけ返しー

>>474-475
自由選択肢を使って他の選択肢を組み合わせたりする事についてですが・・・
基本的に自由選択肢というのは発想と表現の場だと思っています。

A→Bみたいな形では、記述不足のせいで良い結果が得られない事が多いかも知れません。
スレ主的には、なるべく御遠慮願いたい形です。
どうしてもジョアンとサシで話したい場合、『F:行動はC、ただし〜である意図を主とする』など、
そういう含みを持たせた記述である事が望ましいです。(それが為されるかは約束しかねますが)
相手をそう誘導させられるような三杉のセリフを考え、記述するのがベストでしょう。

またこのスレで実績はありませんが、A+BだったりAしながらBというような選択肢が出る場合も考えます。
この場合、Aという行動とBという行動のいずれか・・・或いは両方が疎かになるリスクが避けられない事が多いでしょう。

結論 : 『その他』は『発想と意図の記述』でスレ主を唸らせたりハッとさせたら勝ち。


>>477
安西先生だったら・・・そうですね、心配その物は嬉しいでしょうが、
その為に周囲の人間に身体を壊されたり、やるべき事を放棄されるのは喜ばないでしょう。
基本的に自由選択肢は発想と表現の場だと思っています。


479 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 12:48:15 ID:???
乙ですー

480 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:32:17 ID:???

>>479 乙感謝です。
=============================================

> B 受け入れる。 一旦寮に戻って皆で休む。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

冷徹にも感じられるジョアンの言葉に対し、多くの者は黙って俯いていた。
感情的にはこの場に留まって無事を祈りたい所だろうが・・・彼等皆、間違いなく精神的に参って来ている。
反発心は湧かず・・・いや湧いたとしても、それを爆発させられる元気はとても無かったであろう。
そして三杉はと言えば・・・まだ思考する余力が残っており、理性からジョアンの言葉を是と判断していた。

三杉(冗談じゃない・・・・・・・・・が、これは従わなくてはならない・・・。)

当然ながら感情は『この場を離れるべきではない』と言って止まない。
しかし数日のうちに試合があると宣告されている中、キャプテンとしての判断は決まりきっている。
そして何より、それ以外の判断をすればアンザーニ監督はきっと自分達を叱るであろう。
・・・それが考えられたからこそ、三杉はジョアンへの答えの口火を切ろうとした。 したのだが・・・

???「・・・っけんな・・・!」

三杉(うっ・・・!)
ジョアン「・・・・・・」

返答するつもりだったのと真逆の答えを、先に誰かが口にしてしまった。
疲労のせいで考える時間が長引いた分、三杉の口は遅かったのである。


481 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:34:40 ID:???

そして三杉は振り向くまでもなく、それを言ったのが誰だか判った。
感情がそのまま行動原理となる男、テンションをそのまま自らの力に上乗せする男・・・ブンナークである。

ブンナーク「こんな儘で帰られるもんかよ! オレは嫌だぜ、監督が目ぇ醒ますまでここを動かねぇっ!」

ジョアン「ブ・・・

三杉「ブンナーク、ここを何処だと思っているんだ!
    病院で、しかももう夜中だっ! 大声を出していい筈がない!」

ブンナーク「んなっ!?」

三杉はジョアンが何かを言う前に、今度は反射的にブンナークに叱りの声を投げていた。
相手がブンナークだから反射的に説教だとか、そんなんじゃあない。
大声を出すなと言っておきながら、自分も大声出しているという矛盾も置いておく。
今のブンナークがジョアンと言い合いを始めたら、恐らく一切引かなくなるという確信に近い直感。
そうはさせまいとして、三杉はブンナークを道徳の面で叱りつけたのだ。


482 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:36:39 ID:???

当然ブンナークはこれに対してまだ反発を見せるが・・・

ブンナーク「ミスギ、テメェ止める気か!? そんな薄情だとは思わなかったぜ・・・!」

三杉「病院で大声を出すなと言った筈だ・・・。 幾ら監督が心配だろうと、それが許される理由は無い。」

ジョアン(・・・・・・)

ブンナーク「グッ・・・! オレだってあんなこと言われなきゃあっ・・・」 キッ

睨みつける様にジョアンの方へ身体を向き直すブンナーク。
だが彼にはもはや逆上の気配はない。
一度話がわき道に逸れた事で彼の直情は空振りし、多少なりとも頭が冷えたようだ。

三杉「一旦寮に戻ろう、ブンナーク。 ・・・皆もね。」

ブンナーク「なっ・・・!」

驚いた顔でブンナークがこちらを振り返った。

三杉「ここに居る人間は皆、お前と同じ気持ちだよ。 それはコーチも・・・ですよね?」

ジョアン「・・・ああ、勿論だ。」

483 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:38:28 ID:???

ジョアンの表情と返事を確認し、三杉は再びブンナークに向き直った。
『冷徹に見えるこのコーチも、他の人間と等しく心を痛めている事を理解れ』・・・と目で訴える。
それを理解すれば、ジョアンがどのような気持ちで皆に指示を出したかが窺えるであろうから、と。

三杉はジョアンの気持ちを本当の所は見抜けていなかったが、今はそう考える事にしていた。
そう考えて同調しなければならないと思っていた。

実際にジョアンは、アンザーニの危機に対して他の人間と比べられない程に心を痛めていた。
だが彼は立場上・・・そしてアンザーニの気持ちを考え、努めて冷徹ぶっていたに過ぎない。
冷徹な態度が過分であったのは、それでも感情のコントロールがぶれる程に懇意であった為だろう。

ブンナーク「クソッ・・・・・・解った、悪かったよ・・・」

三杉「いや、こちらこそ済まない。 それからコーチ、手術の結果は・・・」

ジョアン「うむ、明日の朝には連絡を入れ・・・いや、私が寮に足を運ぶとしよう。」

三杉「はい、判りました・・・。」

ジョアン「皆もそれで構わんな?」


484 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:39:46 ID:???

コーチとキャプテンの間で行われた、ある種の談合・・・。
これに異を唱える者はもはや居なかった。
黙って頷くか小さな声で同意を示すかすると、立ち上がって歩き始める。

ジョアン「スマンな、ミスギ・・・」

三杉「いえ・・・僕は皆より遅れて知りましたから、その分考える頭が残ってただけです。」

最後にこう交わして、三杉も帰路へとついた。
・・・結局心配は解消されないし、手術の結果をいち早く知る事も出来ない。
寮に戻っても、ろくすっぽ眠れない可能性もあるだろう。
けれど、それでもベッドに身体を横たえる事をするか否かで精神的疲労の蓄積は全然違ってくる。

フィオレンティーナのメンバーは疲れた心を少しでも休める為、寮へと戻って行った。
三杉のイタリア滞在における最悪の一日が、これで一旦幕を下ろす事になった。


485 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 18:41:47 ID:???

≪翌朝・フィオレンティーナ選手寮B≫

三杉「ん・・・」

パチリと目が覚めた。
眠気に惰性は存在しなかった。

三杉「・・・・・・」 ギィッ

身体を起こすと、節々がそこらじゅう痛い事に気がついた。
しかも倦怠感は重く圧し掛かって来ており、おまけに偏頭痛もある。
最悪と言って良い朝・・・・・・しかし目だけは気持ち悪いほどに覚めていた。

三杉「手術は・・・成功したのかな・・・・・・」

昨夜の出来事が悪夢なんぞでない事は、確認するまでもなく判っている。
そう言えば朝にコーチがやって来て、結果を教えてくれるという話だった。
三杉は慌ててベッドから脱出して適当な服へと着替えると、食堂という名のロビーへ下りて行った。


先着で
 ★食堂の扉を開けると・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 もうジョアンが来ていました。
《ハート》 先客が居ました。(さらに分岐)
《スペード、クラブ》 まだ誰も居ませんでした。
《JOKER》 そこは異世界でした。 えー


486 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 18:46:13 ID:???
 ★食堂の扉を開けると・・・→ クラブ2

487 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:19:33 ID:???

> 食堂の扉を開けると・・・→ クラブ2
> 《クラブ》 まだ誰も居ませんでした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガチャリ・・・と食堂の扉を開けた。
しかしまだ誰の姿も無く、食堂はガランとした静寂に包まれていた。

三杉(無理もないか・・・心労に晒されていた時間は僕が一番短かったのだろうし。)

そう納得すると、三杉は調理スペースに侵入した。
棚から挽きコーヒーを失敬し、ドリップマシンをセットする。

三杉(じきに皆起き出して来る、十数杯分のカプチーノを作っておいても無駄にはなるまい。)

食卓に戻って椅子に腰掛けると間もなく、食堂に香ばしい匂いが漂い始めた。
三杉は息を抜いてコーヒーの香りを楽しもうとしたが、うまくはいかなかった。
彼の意識は専ら玄関の方に向けられており、ゆったりとリラックスするどころではなかったのだ。

・・・やがて皆が寝ている2階の方で物音が聞こえ始めた。
もうすぐ部屋から下りて来る合図であろう。
三杉は椅子から立ち上がり、出来立てのカプチーノをカップへ注ぎに行こうとした・・・


488 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:20:42 ID:???

ガチャッ

しかし玄関の方で物音がすると、三杉は180度身を翻した。
おそらく・・・いや、間違いなくジョアンが到着したのだ。

三杉(手術結果・・・手術結果は!?)

アンザーニが一命を取り留めたのかどうなのか。
ただその一点だけを考えて三杉は食堂を飛び出していた。


ドカドカドカッ

三杉が食堂を飛び出したのと同じくして、2階から他のメンバーも駆け下りてきた。
非常に喧しい・・・しかし賑やかとは言いたくないフィオレンツェの朝だった。

三杉「ジョアンコーチ・・・!」

ジョアン「・・・・・・」

ジョアンはややフラフラとした足取りで、眼の下には深い隈がみられた。
だが眼光は普段と変わらぬ鋭さを保っており、三杉達にいつもの威圧感を放っている。

バンビーノ「コーチ、結果は・・・?」

ブンナーク「大丈夫だったんだよな? なあっ?」

ジョアン「手術は・・・・・・。」


489 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:23:12 ID:???

先着で
 ★手術結果→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《JOKER》 成功し、目を覚ました後に意識を確認できた。(後遺症・・・軽微)
《ダイヤ》 成功し、今は安定した状態で眠っている。
《ハート》 成功したが予断は許せない。
《スペード、クラブ》 最悪の事態は回避したが、昏睡状態に陥っている。 


490 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 20:24:50 ID:???
 ★手術結果→ クラブ4

491 :森崎名無しさん:2011/11/01(火) 20:25:20 ID:???
酷いカードばかりだー…

492 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/01(火) 20:26:06 ID:???
クラブ・スペード乱舞ですねえ。
片桐さんのところでこのスレの運気が定まってしまったのでしょうか?
それでは本日はここまでとします、次回も宜しくでしたー

493 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 17:17:53 ID:???
ブンナークがFWと認められた模様乙でした!

494 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:52:28 ID:???

>>493 乙感謝です。 そう言えばブンナークは本当はリベロ設定でしたね・・・私はつい忘れてしまいます。
=============================================

> 手術結果→ クラブ4
> 《クラブ》 最悪の事態は回避したが、昏睡状態に陥っている。 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


バンビーノ「コーチ、手術の結果はどうだったんでしょう・・・?」
ブンナーク「大丈夫だったんだよな? なあっ?」

ジョアンが結果を口にする前に、選手達から不安の込められた声が次々に上がる。
それも致し方ない所だろう・・・何故ならば、ジョアンの表情には一片の安堵も浮かんでいなかったからである。
彼等はその表情から無意識に最悪の結果を連想せずにはいられなかった。
だが・・・

ジョアン「まずは結論を伝えよう・・・手術は無事に完了し、一命は取り留めた。」

「!!!」「っしゃーーー!」「よ、良かったぁ・・・・・・」「あーーーもう・・・」

ジョアンから告げられた手術結果は、浮かび上がった最悪の想像を霧散させたのだった。
歓声を上げる者、グッと拳を握り締めたガッツポーズを示す者、ヘタヘタと座り込む者・・・
選手達はそれぞれに喜びを表に表す。
・・・が、ジョアンは『しかし・・・!』と選手達の喜びを制して、さらに言葉を続けた。


495 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:53:48 ID:???

ジョアン「一命“は”取り留めた。 けれどもアンザーニは昏睡状態にある・・・。」

ダラピッコラ「はっ・・・?」
ミュラー「それはつまり・・・?」

スペルマン「重度の意識障害ってこと・・・ですよね・・・・・・」

ジョアン「そうだ。」

ブンナーク「なっ!!」

ジョアンの言葉に、はじめは多くの者がポカンと呆けていた。
だがスペルマンから“障害”という単語が出ると、皆一斉に息を呑み込んだ。
それは三杉も例外でなく、目を見開いて固まるしかなかった。
だがそれでも、これだけは聞かねばならぬと・・・三杉は必死に声を絞り出す。

三杉「コーチ・・・つまりアンザーニ監督は?」

ジョアン「脳に広範囲のダメージを負った・・・という事だ。
      症状が回復に向かうかは、いまだ五分の状況・・・
      ただ間違いなく言えるのは、監督としての復帰は絶望的だという事だ。」

三杉「・・・・・・・・・!」

死刑宣告は“辛うじて”免れた、だが状況はそれに等しい程に最悪だ・・・そう言っているのである。
三杉はもはや声を出す事が出来なかった。


496 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:54:50 ID:???

ブンナーク「な・・・んでだ・・・。 オレが・・・オレの対応が遅かったからか・・・?」

ジョアン「それは違うぞブンナーク、お前の対応は適切で早かった。
      ・・・でなければ、シュワーボは間違いなく命を落としていただろうさ・・・。
      奴がこれほどの重態になったのは、原因が“心臓”にあったからだそうだ。」

三杉(心臓・・・)

そこからのジョアンの話は断片的にしか頭に入ってこなかった。
『不整脈』だとか『巨大な血栓』、『脳浮腫』、『壊死』、『合併症』・・・
それらの聞き慣れない単語を、三杉はぼんやりと右から左へ受け流す事しか出来なかった。
恐らく他のメンバーも、大なり小なり同じような状態になっていた事であろう。


実際のところ、アンザーニの脳梗塞は心房細動と云われる不整脈の一種に起因した物である。
これは多くの人に見られる、ありふれた不整脈である事、慣れてくると動悸も感じずに、
日常生活において別に苦にならないことから、無害な不整脈とも思われてきていた。
しかしこの心房細動により、心臓内の血液が停滞して血の塊が発生する事があり・・・
この巨大な血栓が血流に乗って脳に流れ着き、脳血管を詰まらせ、重大な脳梗塞を引き起こす。
日本では故小渕首相が同様の原因で命を落としている事から、その深刻さは窺える事だろう。


497 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 17:55:46 ID:???
あの人の出番だ……!

498 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:56:08 ID:???

何分か・・・何十分かが経過しただろうか。
まるで時間が止まっていたかのように、誰も彼もが押し黙り続けている。
現実を受け止めたくないと言う気持ちが余りにも大きいせいだ。

フィオレンティーナの選手達にとって、アンザーニはただ監督というだけに収まらなかった。
心の拠り所と言って良かった。
通常のユースメンバーとは違う扱いの三杉達は、組織の中では孤立した立場であった。
メインチームやバックアップスタッフと関わる機会のない、区別された11人だけのチーム。
その中でアンザーニは、ジョアンを除けば頼る事の出来た唯一の大人であったのだ。
三杉をはじめとしたフィオレンティーナのメンバー達の喪失感たるや、我々の想像を遥かに越える。

ジョアンとしても、本来ならば合併症や後遺症の不安をこの場で敢えて話す気はなかったが・・・
しかし現状がこれほど深刻であれば、遅かれ早かれ知られてしまう事だった。
・・・つまりはアンザーニが指揮棒を再び手に執る可能性はほぼゼロだという事。
故に『今』、ジョアンとしてはここまで話しておくしかなかった。

三杉(まだ・・・信じられない・・・・・・・・・・・・)

三杉は現実を認めたくなかった。
しかしもう一人・・・遠くで自分を見ている自分が『それではいけない』と言っている気がした。
三杉はキャプテンとしてこの沈黙を破らなければならなかった。
現実を受け入れられない仲間達を現実に引き戻し、そして歩き出すよう促さなければならなかった。
何故ならば、アンザーニという偉大な監督がそれをしてくれる事はないのだから。


499 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 17:57:30 ID:???

三杉(まだ・・・信じられない・・・・・・・・・・・・)

三杉は現実を認めたくなかった。
しかしもう一人・・・遠くで自分を見ている自分が『それではいけない』と言っている気がした。
三杉はキャプテンとしてこの沈黙を破らなければならなかった。
現実を受け入れられない仲間達を現実に引き戻し、そして歩き出すよう促さなければならなかった。
何故ならば、アンザーニという偉大な監督がそれをしてくれる事はないのだから。


A 病院に行こう、と皆に提案する
B サッカーをしよう、と皆に提案する
C ジョアンにテストマッチの事を聞く
D ジョアンに今後の事を聞く
E ブンナークの初期対処を責める
F ダメだ・・・まだ何も言えない、ショックで言葉が出てこない。
G その他 

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


500 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 17:59:04 ID:2gr7YPzU
D

今後ってのはフィオレンティーナの今後の指揮ってことで良いよね?

501 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 18:04:56 ID:???
>>500
ええ、当然その事も含まれるでしょう。

502 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 18:12:02 ID:BVX2GptQ
D

503 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 18:26:54 ID:???
>>497
Gの自由選択で出る事が無かったので言及しておきますが、
BJの手を借りてもアンザーニ監督の状態が良くなる事はありません。
病気の性質上、脳への損傷・或いは壊死、破壊については既に起こった事なのです。
病巣を取り除き脳へのダメージを最小限に食い止める事であれば、BJは力になれた可能性はあります。
しかし既に起こった物を無かった事には、たとえBJでも出来ません。
回復に向かうかどうかは既にアンザーニ監督次第・・・という事になっています。


・・・とか書いといて、>>497さんの意図と全然違ってたら恥ずかしいなー


504 :497:2011/11/02(水) 18:29:53 ID:???
メイ監督タカトーの出番!

ではなく、BJ氏のことで合ってます。

505 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 19:15:04 ID:???
猫者来るか?!

506 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 19:52:39 ID:bxvNAyrs


507 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:12:42 ID:???

>>504 タカトーさんは某地獄イレブンの監督に就任してもいいと思うの
>>505 さてどうでしょうか?
=============================================

> D ジョアンに今後の事を聞く
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「・・・・・・・・・ジョアンコーチ、今後の事を教えて下さい。」

ジョアン「むっ・・・」

長い長い沈黙を経て、三杉はようやくそれを口にした。
そうである、三杉は既に立ち止まる事の許されない道を選んだ。
否応無く前を向かねばならぬのだ。

マルコ「ミスギ・・・!?」
新田「三杉さん、貴方は・・・」

それに対して他のメンバー達は意外そう・・・いや、唖然といった目を向ける。
当然であろう。 彼等は深く心の傷を負い、まだ立ち上がれていない。
それなのに三杉は既に一人で勝手に前を向いている・・・
そんな状況の中では、ともすれば『人として信じられない』という印象すら与えかねない三杉の態度。


508 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:15:05 ID:???

三杉(皆の反応は当然・・・・・だが、そんな事は最初から判っている。)

そう、判りきっている事だった。
三杉は既に断固たる決意を打ち立てており、立ち上がる為の理由があった。
故に三杉はジョアンに向き合って、強い眼光で再び問うたのだ。

三杉「今後について教えて下さい、コーチ。」

ジョアン「良かろう・・・・・・と言っても、お前の知りたい事を教えられるか判らんが。」

少し気になる物言いだったが、『構いません』と三杉は話を促した。
仲間達に今の位置ではなく前方向の道を見せるため。
・・・しかしこれが三杉の想像していた物より遥か斜め上の話となる。

ジョアン「まず後任の監督については当然ながら未定だ。フロントが選定し、いずれ紹介があるだろう。
      これはどのような人物になるか、私の関与出来ない部分となる。
      ただ“後任のコーチ”については、私とシュワーボで相談し、フロントに話を通している。
      来月には就任し、その人物が諸君等を指導する事になるだろう。」


509 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:16:11 ID:???

三杉「えっ・・・・・・・・・? あの・・・ジョアンコーチは・・・」

ジョアン「うむ・・・私との特殊契約については、諸君らのプリマヴェーラ卒業と同時にフィオレンティーナ
      本体へと移管される。 その時点で私は諸君等を指導する資格がなくなるという訳だ。
      ただフィオレンティーナ・リザーブチームでWトーナメント優勝を目指すのは変わらん。
      本来ならばその監督にはシュワーボが置かれる筈だったがな・・・。」

ザワ・・・ザワ・・・
  ザワザワ・・・ザワ・・・

寝耳に水の話。
これには流石にドヨメキが起こった。
三杉も全く予想していなかった内容に、動揺が走るのを止められない。

三杉「そ・・・それは聞いていませんが・・・」

ジョアン「うむ、本当ならば明日の契約において説明される内容だったのだ。
      だが状況が状況だ、今のお前達は目の前が明るくなければなるまい。」

三杉「た・・・確かにそうですが・・・。」

思わぬ衝撃だった。
出会ってからこれまでのジョアンの言動から、三杉はてっきりWトーナメント終了まで
ジョアンが自分達を導く物と思い込んでいた。
しかしそんな事では決してなかったようである。


510 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:17:37 ID:???

そして更にジョアンは続けた。

ジョアン「監督は十中八九、誰か新しく配属されてくる。 新規体制が組まれる事になるが・・・
      だが以前に予告していたテストマッチにそれが間に合う事はあるまい。
      諸君等は監督の居ない状況でテストマッチを受けて貰わねばならない。」

三杉「グゥッ・・・ちなみにテストマッチの実施は・・・」

中山「2日後・・・明後日だ、三杉。」

三杉「えっ!?」

中山「昨日の朝に告知があったんだ。 明日は契約、明後日はテストマッチだとな。
    尤も、俺とバンビーノは明日は関係ないのだけど・・・。
    お前が戻ったら伝えるように言われていたが・・・あんな状況で忘れていた、済まない。」

三杉「い、いや・・・。 だが・・・そうなのか・・・。」

目まぐるしく入ってくる新しい情報。
これについてだけは知らないのは三杉だけだったようだ。
だが依りにも依って明日契約、明後日試合・・・
受け入れて前を向かなければと決意していても、流石に思考が追いついてきていない。
そこで三杉は・・・


511 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:19:00 ID:???

A テストマッチの中止を訴える
B テストマッチの延期を訴える
C 何も言わなずに受け入れる。
D これについて何も言わないが、他に聞きたい事・言いたい事がある(要記述・最大で2回発言出来ます。)

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


512 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 20:21:39 ID:???
ABは見えている地雷というヤツだなw
Dで何か聞いておくべきでしょ

513 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/02(水) 20:24:50 ID:???
ええと…本日はここまでと致しますね。
なのでゆっくりとご検討下さい。
それでは失礼します。

514 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:16:19 ID:agsvuH7c


515 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:36:26 ID:???
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手チームの詳細を聞いてもいいか
このぐらいしか聞くことはない気がする
負け濃厚とはいえデータなしだと負けは負けでも大敗になりそう

516 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:38:55 ID:???
・補充選手の合流時期
岬くんみたいに途中から試合途中の飛び入りが無いかなw

517 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 21:42:38 ID:???
テストマッチの相手ってカンピオーネじゃない?多分この後、物語の最初にあった場面に戻るんだと思う

518 :森崎名無しさん:2011/11/02(水) 23:24:50 ID:???
おこがましいとは思うが
「監督代理」くらいは置いて貰わないと困るんだけどなぁ…

519 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/03(木) 00:44:52 ID:???
sleep前に独り言でも。>>517を見てちょっと感慨深くなりましたので。

いやはや、ようやくこの地点まで辿り着こうとしているんですね。
外伝スレに書き始めた当時は、シナリオを含め色々と固まってなかったので
1スレ目を読み返すと本当に色々酷い、特に文章が酷い、今も酷いけど13倍酷いもんです。
まあそれ以前にうちのスレは大筋以外は行き当たりばったりがモットーなんですけど。
矛盾?出来るだけ臭い物に蓋をして頑張っています。


しかしここまで来るのに二年弱もかかるとは全く予想出来ませんでした。なんという恐るべき遅筆。
ゲーム版2で言えばまだリオカップが終わったところなのに。
このペースだと完結まであと五年はかかりそうですね、アホかー。

まあ二年弱の間に打ち切り騒動でご迷惑をかけましたり、スレ内で嫁と娘が出来たり、
ポストが一位になったり、嫁の為に(某スレ限定で)人外な存在に思われたり…色々ありました。

いまだにこんな拙い物語に付き合って下さり皆様には感謝しています。
今後とも遅筆を繰り広げますが宜しくおねがおやすみなさいヲ

520 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 00:49:12 ID:???
これからも乙じゃあー

それにしても10票くらいもらえれば上出来と思ってポストも人気投票に入れてーとお願いしたら
まさかトップになるとは微塵も思わなかったなーw

521 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 01:00:14 ID:???
コメント数でさえ10超えたもんな

522 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 17:07:43 ID:OTsvRlYI
D ジョアンは今後どうするのか
まだ決まってないですね

523 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 17:11:04 ID:5ATExFaM
D ジョアンは今後どうするのか

524 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 17:49:33 ID:YhhNVz7+
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細
・中山&バンビーノの補充選手について

聞けるだけ聞いて良いと思う。ここでお別れなら仮にマイナス評価になっても問題ない。

525 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 18:02:05 ID:jT92NNSE
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細
・中山&バンビーノの補充選手について

526 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/03(木) 20:26:12 ID:???
投票ありがとうございます。
今回3票決なので済みませんが未決上げさせて下さい。

また今回聞いたり伝えたりを出来るのは2件までなので、>>524-525は1件削って再投票頂けると幸いです。

527 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 20:29:52 ID:rJ8ZIUGc
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細

528 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 20:31:38 ID:5ATExFaM
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細


529 :森崎名無しさん:2011/11/03(木) 20:32:13 ID:jT92NNSE
D
・ジョアンの今後
・テストマッチの相手の詳細

530 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:50:31 ID:???

> D これについて何も言わないが、他に聞きたい事・言いたい事がある
> ジョアンの今後、テストマッチの相手の詳細
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・思考が追いついて来ないながらも、判断できる事はあった。
自分以外のメンバーは近々の予定を知っていて、それを受け入れているということ。
いや、受け入れているのか、避けられない故に止む無しと思っているか厳密には判らない。
だがそれはこの際置いておき、少なくとも逃避的な態度を表に出す者は居ないのだ。
これはつまり、皆それぞれに前を向く事はしている筈だと言う事だった。

三杉(彼らに前を向かせようと意気込んでいたが、少々空回りしていたのかも知れないな。
    皆と会話出来ていれば良かったが、この状況では仕方がないか・・・。
    まあ・・・とにかく僕は僕で現実を受け止めきらなければと言う事は判った。)

こうして三杉は急と感じたテストマッチの日程を受け入れる事を決めた。
そして受け入れると決めたからには、全力で勝ちに行かなければならない。
どんな状況においても起用される試合には出場し、不足のないパフォーマンスを発揮しなければならない。
それがプロフェッショナルとして当然の姿勢であり、トップと契約する三杉らに求められる物の筈だった。


531 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:51:51 ID:???

三杉「(明後日までにメンタルを回復させ、相手チームの対策も立てなければならない。
     前者は選手として、後者はキャプテンとしてやらなければならない仕事だ。 ゆえに・・・)
     コーチ、二点ほど窺っておきたい事があります。」

ジョアン「なんだ?」

三杉「一つは単に気になる事・・・メンタル的にスッキリさせておきたいだけの物です。
    僕達との契約を移管した後、ジョアンコーチはどうするつもりですか?」

ジョアン「どうする・・・とはどういう意味か?」

三杉「身の振り方です。 まさかサッカーから離れるおつもりは無いのでしょう?」

ジョアン「そういう事か・・・ふむ、二つ目は?」

三杉の問いに対してジョアンは直ぐに答えず、次の問いを先に要求した。
これに意図があるのかどうか・・・という事には頭が回らず、三杉は自分の用意していた問いをさらに伝える。


532 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:53:04 ID:???

三杉「もう一つはテストマッチに関する事です。 ・・・ずばり、相手チームの事を教えて下さい。
    試合をするならば僕は勝ちに行きます。 その為に調査し、対策も立てて臨むつもりですが・・・。
    相手は確かカンピオーネ・・・とか仰っていたと思いますが、そんなチームは聞いた事もありません。
    せめて何処の国のクラブチームかだけでも教えて頂けないでしょうか?」

ジョアン「ふむ・・・そういう事か。」

一気に捲くし立てたせいで、呼吸が少々早くなってしまった三杉。
これに対してジョアンは多少驚いた表情で顎をさする様子が見られた。
こんな不慮の状況下で、ここまで早く前を向けるとは考えていなかったのかも知れない。
そう三杉は考え、そしてジョアンの回答を待った。

ジョアン(フッ・・・短期間とは言え、流石はお前の指揮を受けて勝ってきた奴らだ。
      私は技術を授ける事は出来るが、この点はお前には敵わんな・・・シュワーボよ。)

ジョアンは少しの間だけ目を伏せ、僅かに口許をほころばせた。
それは頼もしさと嬉しさ・・・それにほんの少しの嫉妬がさせた笑みだった。
三杉も仲間達も、そんなジョアンの様子の意味を正確には読み取れなかった。


533 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 15:54:40 ID:???

ジョアン「そうだな・・・では先に後者について教えよう。」

先着で
 ★ジョアンの回答→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《クラブ》 確定とは限らないが、スタメンとフォーメーションを教えてくれる。
《スペード》 ↑に加えて更に一部の選手の特徴を教えてくれる。 
《ダイヤ、ハート》 ↑に加えて有効な対策案を教えてくれる。 
《JOKER》 ジョアン「新キャラの設定をモデル込みで教えてやろう」 一同「はぁぁぁっ!?」


534 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 15:57:26 ID:???
 ★ジョアンの回答→ スペードK

535 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:22:36 ID:???

> ジョアンの回答→ スペードK
> 《スペード》 ↑に加えて更に一部の選手の特徴を教えてくれる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジョアン「そうだな・・・では先に後者について教えよう。
      だが場所が此処(玄関)では碌に頭に入るまい、ミーティングルームに移るとしよう。」

そう言うとジョアンは先立って、奥にあるミーティング室へスタスタと歩き出す。
三杉もそれに続くと、他の選手達も慌てて背中を追った。

ジョアンは部屋に入ると、自らはWボードの前に立って選手達に座るように促す。
三杉らはその勧めに素直に従い、前から順に詰めていく。
そして部屋に全員が揃うのを確認すると、ジョアンはゆっくりと話し始めた。

ジョアン「まずカンピオーネというチームについてだが・・・プロのクラブチームではない。
      どの国のサッカー連盟にも加入していないアマチュアチームだ。」

ダラピッコラ「ハァっ!?」
バンビーノ「アマチュア・・・!?」
ブンナーク「なんっっっだそりゃ・・・!!」


536 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:24:28 ID:???

いきなりパンチの効いた・・・
真逆のベクトルにパンチの効いたジョアンの言葉に、選手達は素っ頓狂な声を上げた。
だが彼等は仮にもイタリアのユースクラスでNo.1になった実績を得たばかり。
その相手が・・・しかも“こんな状況で敢えて”の相手がアマチュアチームと言うのである。
経緯からすれば、彼らのこの反応は当然と言うしかない。 しかし・・・

ジョアン「言いたい事は後で聞く。 それよりスタメンとフォーメーションを書くからメモを取ること。
      当然ながら、ここで書く物は100%確定の情報とは言えない事を理解しておけ。」

ジョアンは選手達の反応に顔色を変える事はなかった。
それどころか、全く気に留めていない様子で言葉を続け、ペンを取ったのだ。
三杉を含めたフィオレンティーナの選手達は、それに対して怪訝な顔を否めなかったが・・・
しかしジョアンがWボードに書き進める文字を目にするに従い、怪訝な表情は驚愕のどよめきへと変わった。


[カンピオーネ]スタメン表(仮)

−−−−−−−
−−−H−−− Hピャタコーフ
−−−−−−−
−J−−−F− Jイスラス Fシニョーリ
−−−I−−− Iアルシオン 
−−G−E−− Gフィッツウォルタ Eユブンタイ
−−−−−−−
−B−−−A− Bレビタン Aカルバリョ
−−C−D−− Cディッテンベルガ Dクスタ
−−−@−−− @ヤベッチュ


537 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:25:42 ID:???

新田「なっ・・・なんだよ、このメンバー・・・」

中山「・・・ほとんどプリマヴェーラのオールスターだな。」

聞いた事もないアマチュアチームのメンバーには、彼らの知った名前が余りにも多かった。
つい先日、決勝のパルマ戦激闘を繰り広げたばかりのクスタ、シニョーリ。
データサッカーにより試合時間の半分以上を押されたローマのフィッツウォルタ、レビタン。
ダラピッコラの因縁の相手であったユヴェントスのカルバリョ。
レッチェのイスラスとディッテンンベルガの2人は言わずもがな。

フィオレンティーナ選手の大半が、描かれたフォーメーション図を目を見開いて凝視していた。
だがメンバーの中には例外も存在した。

三杉(驚いた・・・・・・いや、違うか。)

三杉はこれについて、『合点がいった』という思いの方が強かった。
初めてフィレンツェを訪れた日から、薄ボンヤリと抱いていた疑念が紐解かれた思いだった。
・・・と同時に、彼は“ジョアンの今後”について最早聞く必要が無くなったと言っていい。

また三杉以外にも、マジョリティとは異なる反応を示す者が居たが・・・
最前列に座っていた三杉がそれに気付く事はなかった。


538 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 17:27:06 ID:???
一旦ここまで

539 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 17:28:28 ID:???
見れば見る程恐ろしいメンバーだなぁ。バランス的にはほぼ勝てない設定なんだろうけど、
引きが奇跡的に偏って勝っちゃったらどうなるんだろうかw

540 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 17:36:09 ID:???
ピャタコーフがFW!?
……いやまぁ、DFの人数多いから誰かFWに回るとは思っていたけど
そうなると奴は、強化ブンナークの立ち位置になるのかねぇ


あとはヤベッチュにきちんと出番があるかどうかかな
サビチェビッチが後半登場するなら、その前に点を取っておきたいところだ

541 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 17:59:10 ID:???
強すぎw
攻撃厚すぎ、ゴール前硬すぎの二重苦
せいぜい敵右サイドをバンビの69ドリブルで突破することしかできない

542 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 18:59:05 ID:???
せめて敵GKがブルノなら勝ち目はあるのにw

543 :森崎名無しさん:2011/11/04(金) 21:15:36 ID:???
オルミーガくんが居ないな
後半から投入されるとかそんなのだろうか

544 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/04(金) 23:16:14 ID:???
>>539
もしも試合に勝った場合はジョアンが喜び庭駆け回り、アーバックルはこたつで丸くなります。
安心して勝つ為に全力で当たって下さい。

>>540
原作(ゲーム5)レイプすみますぇーん!
見ろ、これが俺たちのスカイラブ土下座だぁぁぁぁ!!!

シナリオやカンピモブのキャラ立て優先した結果こんな事になりました。
でも楽しんで頂けるよう頑張るので反省はしません。
ちなみにヤベっちはサビっち程ではないですが強キーパーですよ。

>>541
戦い方については得られる情報から推定していって下さい。
まあ守備の堅さが如何ともし難いのは否定致しません。

>>542
GKがブルノでしたらディッテンさんが超ゲルマン人になっちゃう…

>>543
ジョアンはオルミーガなんて人物のこと知らないんです。


明日昼くらいに少し更新致します。
今日も短かったですがお許しを、それではまた。

545 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 12:50:50 ID:???

ジョアン「続いて相手選手の特徴を説明する。 ・・・が、当然知っているだろう選手については省略だ。
      先ずはヤベッチュ、トルコのフェネルバフチェSKユースのゴールを守っていたGKだ。
      セービング、飛び出し、1対1、フェードとそつ無くこなす判断の良いGKだ。
      瞬発力はシューマッハ等には及ばぬだろうが、一試合通しての安定感は奴の方が上だろう。」

ブンナーク(・・・ぬっ、あの野郎と互角ってか?)

三杉(パルマ戦のような長期的戦略は通用しない・・・という事か。)

ジョアン「見ての通りクスタにディッテンベルガ、レビタンとゴール前は空陸共に堅牢だ。
      これをどう崩していくか、お前達のお手並み拝見という事になる。」

新田(クッ…! 今の俺じゃあゴールを割れる気がしない……)


ジョアン「・・・続いてユブンタイだが、まあこやつは大した選手ではない。
      身体能力が不足しており当たりに滅法弱い。 ただし相手の意図を読んだり、
      嫌がるプレイをする事に関しては巧みだ…そこだけは注意すべきだな。
      まあフィジカルとスタミナの無いフィッツウォルタと思えば良い。」

マルコ(フィッツウォルタから身体能力を引いた選手か…
     パスとカットは少なくとも要注意という事だろうか?)

バンビーノ(いずれにせよ真横にはフィッツウォルタが構えているんだ。
       下手なやり口では簡単にカバーに入られて袋小路だろう。)


546 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 12:52:26 ID:???

ジョアン「それからアルシオンだ。 はっきり言えば別格の選手であるが…
      ボルドーのピエールを上回るオールラウンダーと言えば実力は判るな?」

三杉「ピエールよりも上…?(…1年前、僕が全然対抗できなかったフランスの将軍よりも!?)」

ジョアン「うむ、あの試合以降ピエールも随分と実力を伸ばしたが…
      それでもアルシオンには及ばぬ。 勿論三杉、お前も奴には勝てんぞ?」

三杉「うっ…(ハッキリと断言したか…)

ジョアン「だがお前がアルシオンに勝てずとも、フィオレンティーナがカンピオーネに勝てない理由にはならん。
      …まあこんな事はシュワーボの指揮を受けてきたお前達に、今更言う事でもないがな。」

バンビーノ(………)

ジョアン「最後はピャタコーフだ、プレミアのマンチェスターUユースで昨年からプレイしている。
      体格は大きくないが、プレミアで通用する事からもフィジカルの強さは保証付きだ。
      単純にパワーが強いと言うよりも、バランス感覚が異常に優れた男だ。
      …つまりは空中戦や乱戦において力を発揮すると言えるだろうな。」

中山(空中戦に強い男…俺には相性が悪いな。 ウチで空中戦が強いのはミュラーかスペルマンだが…)

ミュラー(……)
スペルマン(………)


547 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 12:53:37 ID:???

ジョアン「以上、これでお前達は全選手の特徴を掴んだ筈だが…
      何か特筆して聞いておきたい事があれば、暫し受け付けよう。」

三杉(聞いておきたい事か…)


A ある(要記述)
B ない
C 思いつかない

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


548 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 12:54:32 ID:???
なんという大嘘ww逆に長所になってるじゃないですかー!
しかし、そのことをジョアンは知らないだろうしなぁ…w

549 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/05(土) 13:01:37 ID:???
>>548
そうですね、今言っているのはあくまでジョアンの考えているカンピオーネです。
そしてジョアンが何故こんなテストマッチを組んだかも、良かったら考えの片隅に入れてみて下さい。

550 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 13:21:52 ID:riCwSG3c
A 控えの選手について情報はありますか?

551 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 14:39:15 ID:???
カンピオーネの監督について聞いたらどう答えるんだろう?w

552 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 14:43:17 ID:SHLc/Rp2
A 控えの選手について情報はありますか?


553 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:19:16 ID:???

>>551
既にジョアンの今後について聞いておりますので、多少それを話すのが早まるだけです。
=============================================

> A 控えの選手について情報はありますか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジョアン「以上、これでお前達は全選手の特徴を掴んだ筈だが…
      何か特筆して聞いておきたい事があれば、暫し受け付けよう。」

三杉(聞いておきたい事か…)

ジョアンの言葉で三杉は腕を組む。
情報は当然多いほう良い、聞いておくべき事はきっとあるだろう。
・・・と、三杉が考えているより後方の席で、おずおずと躊躇いがちに手を上げようとしている者が居た。
それがジョアンの目に留まろうという、その直前・・・

三杉「コーチ、控えの選手について情報はありますか?」

ピンと張った糸のような声がミーティング室内を通り、ジョアンの意識は三杉に向いた。
手を上げようとしていた者はスッと手を戻し、そのまま固まってしまう。
周囲の人間もこの様子に気付かず、三杉とジョアンの顔を見比べていた。


554 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:21:37 ID:???

ジョアン「・・・控えの選手か。」

三杉「ええ、これだけのメンバーです。 控えにも一癖二癖ある選手が居るのでは?」

ジョアン「ふむ・・・最低3名、多くても5名程度のサブが居るとは考えられる・・・が。
      済まんな、残念ながら私の知る情報には無い。」

三杉(情報が無い・・・? 一体どういう事なんだろうか・・・
    隠している・・・・・・か? このコーチがそんなせせこましい事をするか?)

サブの選手についての情報が得られないとあり、その理由に三杉は首を傾げる。
ジョアンならば知らない筈はないのだが、この経緯で隠す理由も考えられない。
それともまだ他に考えなければならない事があるのか・・・と頭をこねくり回すが、
疲労と心労で負担の極致に近付いた三杉では、それ以上を考えられなかった。

ジョアン「どうやら他に質問はないようだな・・・・・・では相手チームについてはここまでだ。
      ・・・続いて、私の今後の活動について説明しておこう。」

テストマッチの対戦相手、カンピオーネについての話は一旦締め括られ・・・
続いてジョアンの身の振り方についての話に移る事になった。
まだWボードに残っているスタメン表、その衝撃に比べれば驚くような事は無いと誰もが考えていた。
しかし予想は外れ、彼等は再び困惑と衝撃に包まれる事になる。


555 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:22:47 ID:???

ジョアン「私は今月末でフィオレンティーナを解任となり・・・
      そして翌1日付けで、他のチームで監督を引き受ける予定になっている。」

ザ、ザワ・・・ザワ・・・
  ザワザワ・・・ザワ・・・

再び場はザワめいた。
ジョアンはただ三杉達のコーチから外れるのではなかった。
フィオレンティーナから離れ、他のチームに移ると言うのである。
『何かあれば相談に乗ってくれるだろうと』考えていた者達に、これは結構な衝撃であった。

しかしジョアンは彼らの衝撃を意に介さず、更に衝撃的な事実を伝える。

ジョアン「そして私が監督を引き受けるチームというのは・・・他でもない、今ほど説明したカンピオーネだ。
      私はカンピオーネを率いてWトーナメントでの優勝を目指す。」

新田「なっ!!!」
ブンナーク「なにぃっ!?」
ミュラー「コーチ・・・・・・な、何を言っているんです・・・?」
マルコ(ムム・・・・・・)


556 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:24:11 ID:???
これ落第宣告だよねー

557 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 14:25:19 ID:???

ジョアンの口にした言葉に、仲間達はそれぞれに反応を示していた。
口をあんぐりさせる者、目を見開く者、意味を理解しかねている者、苦虫を噛み潰した顔で固まる者・・・
いずれの面々も、ジョアンの言葉は全く予期出来ていなかったのだ。
2年間自分達を指導し、その前にはフィオレンティーナのプリマに所属出来るよう便宜を図ってくれた人物が・・・

三杉(敵に回る! しかもWトーナメントでの優勝を目指すと言っている!?)

他の面々には、2日後テストマッチをするチームの監督に就任が決まっている事を気にしたかも知れない。
しかし三杉にとっては・・・ジョアンが率いるカンピオーネがWトーナメントで優勝を目指す事が重大だった。
考えなくは無かった、しかし考えたくはなかった最悪の想定だったのである。
そして三杉は・・・


A 思わず「そんな事を聞いて・・・テストマッチなど受けられるものか!」と叫んだ。
B 思わず「カンピオーネの監督・・・? 皆、そんな寄せ集めのチームなど叩き潰してやろうぜ!」と叫んだ.
C 「ハッハッハッハ!」笑え秀吉! 辛い時こそ笑えよな!
D 思わず「もうダメだぁ、おしまいだぁ・・・」と呟いた。
E 特に何も言わず、黙って周囲の様子を見守る。
F その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


558 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:28:29 ID:1z5w89GA
E

質問しよとしたのは誰だったのかな

559 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:28:30 ID:???
落第というよりこのチームのメンバー自体がカンピオーネの当て馬として集められたんじゃないの

560 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:30:44 ID:???
フィオはカ各ユースチームにバラけさせていたカンピ候補生達への当て馬兼試金石か
光る物があれば一本釣りも視野に


561 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 14:45:19 ID:4twWWcys
E

562 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:51:16 ID:???

>>556>>559-560
概ね>>560さんの言葉通りです。ただその結果、フィオが予想を遥かに越えたチームに仕上がりました。
ゆえにジョアンはカンピとフィオのテストマッチを敢行する事に決めたのです。
テストマッチはフィオレンティーナという“チーム”を最大限評価している証明でもあります。
ちなみにジョアンの想定には、ブンナークのカンピオーネ入りというビジョンがありました。
しかしそれは、隠すほどもない理由によって白紙となっています。
・・・メタ的なことを言えば、中山とバンビの離脱が決まったのでブンブンが残っただけですが。
=============================================

> E 特に何も言わず、黙って周囲の様子を見守る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Wトーナメントはフィオレンティーナが優勝しなければならない。

『個で勝るナショナルチームを、チーム戦術のフィオレンティーナが破って優勝した。』
 ↔ 『フィオレンティーナが優勝したから、チーム戦術は個の充実以上に大事な要素である。』

この命題を成り立たせ、人の記憶に刻み込まなければ、日本サッカーの発展はすぐに頭打ちする。
三杉の計画・・・日本サッカーの発展とW杯優勝への布石という二つの目的を成す為に、
これはどうしたってやり遂げなければならない、失敗が許されない事だった。

それ故に、カンピオーネという大変な戦力のチームを“ジョアン”が率いるという事実は脅威に成り得た。


563 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:54:37 ID:???

三杉が思い返す事が出来ていれば、ジョアンの指導における主張が・・・
基本的には今のフィオレンティーナの姿とは“対極”であった事に先ず気付いただろう。
『小賢しいチームプレイを多用するよりも各人が実力を先ず身につけろ』と。
ただし同時に『どのようなチームに移籍しても、同じ輝きを放てるようになれ』とも言っていた。
実際ジョアンの指導の方向性は、選手が特徴を有しつつも基礎を確かにしており、
チームバランスを保てるインテリジェンスが伸びるような方向性であった。

その結果はどうか?
フィオレンティーナはどのような特徴のチームに対して、有利な戦術を選ぶ事の出来る・・・
そう、相手にチームの形を掴ませない変幻自在の戦術を為す事の出来るチームに仕上がったではないか。

またレッチェのディッテンベルガとイスラスは、レッチェの守備を
どうにかするようジョアンに課題として出されたと言っていた。
そしてその結果、彼等は自ら戦術を考え、あのようなチームを作り出したのだ。
他のカンピオーネのメンバーも、同様に何かしらのテーマを与えられ、
戦術への理解を主にその他の成長を促されていた事は、読者には容易に想像がつくであろう。


564 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:55:38 ID:???

そう、もはや明らかだった。
ジョアンコーチの頭にあるのは、個を充実させた上でのチーム戦術である事は。
ユースレベルを遥かに越えた、完璧なチームを作り上げる事は明らかだった。
そしてもしも戦術面で互角なら・・・個で劣るフィオレンティーナがカンピオーネに勝てる道理はない。
アンザーニの指揮があれば或いは・・・という希望を持つ事も最早許されていない。

三杉淳の思考は、本来ならばこの時点でチェックメイトに追い詰められていた筈だった。
そして「もうダメだぁ、おしまいだぁ・・・」と呟いていた事だろう。

三杉(・・・ダメだ、頭が働かない。 それどころか不安や怒りすら湧いて来ない。)

だが幸運と言って良いのかどうか、彼の頭は既に疲労の極致にあり、そこまで瞬時に頭が回らなかった。
そして脳が今以上の精神的な負担を避けるべく、半ば思考停止のような形を今取らせているのだ。
お陰で三杉は今、周囲の仲間達のような動揺もなく現実感の無い感覚に在った。

三杉(しかし・・・皆、かなり動揺しているようだ。
    後でどうにかフォローを考えなくちゃいけないだろうな・・・)

仕方無しに周囲を見回しながら、三杉はそんな事を思い・・・
そして・・・


565 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 17:56:44 ID:???

先着で
 ★何かあるかな?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 カンピのスタメン表を凝視する人物が2名いる事に気付いた。
《ハート》 カンピのスタメン表を凝視する人物に気付いた。
《スペード、クラブ》 特に何もなーい
《JOKER》 ガチャッ・・・と後ろで扉が開いた。


566 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 17:57:13 ID:???
★何かあるかな?→ スペードJ

567 :森崎名無しさん:2011/11/07(月) 18:16:40 ID:???
三杉くんはお疲れのご様子

568 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 20:13:56 ID:???

>>567 旅から戻った直後の衝撃的な事件→睡眠不足では仕方ないかもですね。
=============================================

> 何かあるかな?→ スペードJ
> 《スペード》 特に何もなーい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして三杉は何事に気付く事なく、視線を前に戻したのだった。
普段の彼ならば当然感じて然るべきの違和感を素通りして。
・・・どうやら彼を蝕んでいる疲労は注意力も散漫にさせていたようである。

ジョアンはザワめきの止まぬ選手達を一度グルリと見回し・・・そしてこう続けた。

ジョアン「2日後の時点では、私は試合中にカンピオーネへアドバイスを送る事はしない。
      奴等には戦術の基盤となる指示を一つ与えているが、それが機能する事は有り得ん。
      言っておくぞ、奴等は今の時点では寄せ集めに過ぎない・・・
      このスタメン表に臆す事なく、自信を持って臨むがいい。」

間もなく敵となる選手達に対する助言めいた内容をジョアンは口にしていた。
だが言葉でそう言われた所で、カンピオーネのスタメン表から発せられる圧力は少しも減る事は無い。
フィオレンティーナメンバーの顔は渋いまま変わらなかった。


569 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 20:15:48 ID:???

ジョアン「・・・以上だ。 言いたい事は各自あるだろう、私に恨みを持つ者も居るかも知れん。
      だがこれがプロの世界だ。 環境は時に一変する・・・諸君等の意思と無関係にな。
      そして・・・環境が変化しても、尚対応できるだけの基礎を諸君等は既に備えている。」

残酷なまでの突き放し、とも・・・卒業とも受け取れる言葉でジョアンは締め括った。
若い彼らにとっては、はいそうですかと素直に受け取れる物では当然無かったが・・・。

ジョアンはWボード用のマーカーを置くと、ミーティング室の入口へと足を進めだした。
語る事は全て語ったと、その背中は告げている。
ジョアンの背に向けて『ぶっ潰してやる』と意気込みをぶつける者も居れば、
『これまでの2年は何だったんだ・・・』と消沈する者もそれぞれに居た。

しかし・・・

ジョアン「・・・後はお前達が、シュワーボに見せて恥ずかしくない試合を続けられるかどうかだ。」

三杉(!)

部屋を出る間際のジョアンのセリフには、誰もが沈黙せざるを得なかった。
フィオレンティーナの選手達は強烈な義務感を突きつけられたのだ。
即ち、敬愛する監督の顔に泥を塗るようなプレイは出来ないということ・・・
それだけは11人全員に共通した想いであった。


570 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/07(月) 20:17:11 ID:???

ジョアンが寮を後にしてから、短針が数字を一つ増やしていた。
三杉達は食堂に集まり、適切な時間のコラッツィオーネ(朝御飯)を迎えていた。
多くの衝撃によって味は碌に判らないが、それでも皆黙々とパンを胃に流し込んでいる。
食べなければ考える力も歩く力も湧いて来ない事を彼等は知っているからである。

三杉も頭を働かせる為、カプチーノにブラウンシュガーをたっぷりと投入した。
そしてそれを口に入れ、彼はようやく人心地がついた様な気分を覚える。
実際にはこれからが大変だと理解しているが、こういう瞬間がなければ人間は倒れてしまう物だ。

三杉は躊躇い無く甘い甘いカプチーノを飲み干した。
糖が血流に乗って脳へ行き渡り、そしてカフェインが覚醒を促す。
鈍っていた三杉の思考力に、徐々にだが回復の兆しが見え始めた。

三杉「さてと・・・今日はこれからどうしよう・・・」


☆本日のAMにおける活動を選択して下さい。

A アンザーニのお見舞いに病院へ向かう。
B 任意のメンバー(2名)と会話する。(さらに分岐)
C カンピオーネ戦での戦い方について検討する。
D 部屋に引き篭もる。
E お見舞い以外の外出。(さらに分岐)
F 練習を呼びかけてみる。
G その他

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※活動は今日のAM・PM、明日のAMの3回です。
 明日のPMは契約と戦術ミーティングに充てられます。


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0ch BBS 2007-01-24