キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】
1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/09/29(木) 19:43:51 ID:L+HomlPU
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のスピンアウトであり…
とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
…エッチなのはいけないと思います!
72 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 12:39:19 ID:???
三杉「勝負か・・・別に構わないよ。」
弱い日本を破り、反骨によって強くなった日本を再度破る事で、今ある価値観をぶち壊し・・・
日本サッカー協会のお偉方や国民を間違った夢から叩き起こし、本当のサッカー先進国への道を示す。
これを夢に見ている三杉は、岬の勝負の申し出を断らなかった。
今の時点で岬に実力を見せる事で、日本の成長が早まるとほのかに期待したからである。
三杉「それで勝負方法はどうするんだい?」
岬「シンプルにドリブルとタックルの1対1はどうだい? 互いに攻守一本ずつでね。」
三杉「ああ、それで構わないよ。」
提案された勝負は別段変わったものではなく、三杉も異存を挟む余地はない。
二つ返事で承諾し、守備の位置へと着く。
山森「岬さんと三杉さんの対決か・・・どっちが勝つんでしょうか?」
岩見「そりゃあ・・・岬の方だろう。 幾ら三杉が天才でも、高校での経験値の差が違いすぎる。
それに練習ではなく勝負である以上、岬に負けて貰っては奴をキャプテンに担いでいる俺達が困る。」
山森「そう・・・ですよね。」
73 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 12:41:19 ID:???
岬「ふふ、小学生の全国大会以来だね。 あの時は君に全然敵わなかったなあ。
(・・・でも今日は圧勝させてもらうよ、この不安を拭い去る為にね。)」
三杉「・・・昔の話だよ、今とは違うんだから、あの時の事は忘れて改めて勝負だよ。
(そう・・・色々な意味で忘れてくれ、僕もなるべく忘れていたいから・・・。)」
昔話に話を咲かせるような事は無く、すぐに構える2人。
そして岬が攻める一本目が始まった。
先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★岬 ドリブル(! card)62 +(! dice + ! dice)=★
★三杉 タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パスが通った!サイドアタック狙うぜ!
=1〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、ランダム判定、フェラーリがフォロー)
≦-2 → パルマボールに。
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
岬のマークがダイヤで「華麗なドリブル(+3)」が発動。
三杉のマークがダイヤで「クリップタックル(+3)」、ハートで「ディレイドタックル(+2)」が発動。
74 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 12:41:44 ID:???
★岬 ドリブル(
ハート10
)62 +(
3
+
5
)=★
75 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 12:42:31 ID:???
すみません・・・訂正を
【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 岬が三杉を抜いた
=1〜-1 → こぼれ球に・・・
≦-2 → 三杉がボールを奪った
76 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 12:43:20 ID:???
★三杉 タックル(! card)66 +(
6
+
4
)=★
77 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 12:44:23 ID:???
★三杉 タックル(
ダイヤA
)66 +(
2
+
5
)=★
78 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 14:52:31 ID:???
岬 ドリブル( ハート10 )62 +( 3 + 5 )=70
三杉 タックル( ダイヤA )66 +( 2 + 5 )+(クリップタックル+3)=76
【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → 三杉がボールを奪った
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬(行くぞ・・・!) ヒュンヒュン!
丁寧なボールタッチにフェイントで緩急を入れてくる岬。
雑なプレイではなく、ミスも特に見られないドリブルである。
三杉(ふむ、こんなところか。) スッ
岬(動いたね、ここだっ!) バッ
岬のドリブルを観察したところ、ボールタッチの技術はそれなりだがスピードが足りなかった。
結果、三杉は特に待つ必要なしと判断し、相手が仕掛けてくるよりも先に動く。
だが岬はそれを待っていたとばかりにボールと共に跳躍・・・一気に飛び越えようとした。
しかし・・・
ガシィッ!!
岬「うっ!?」
三杉は身体を反転させ、下方から両足でボールを挟んでいた。
上手く抜いたと確信していた岬は、着地するまでの間なにが起こったか理解できず、思考が停止する。
79 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 14:56:10 ID:???
岬(奪われた!? どうやって・・・!)
そして着地後に改めて表情に驚愕を見せる。
相手に先走らせた時点で自分の勝利と思ったというのに・・・
下方の有り得ない角度から、いつの間にかボールを奪われていたのである。
岬には三杉の動きを後から考えても想像できなかった。
三杉「1本めは僕の勝ちだね。」
岬「う、うん・・・。 (僕は・・・勝利を確信して気を抜いた・・・・・のか?)」
試合ではない為、岬はマリーシア等のえげつない手を使う気も最初から無かった。
だが、そう考える事自体が油断とも考えられなくもない。
岬は頭をブンブン振って、自らの不覚を悔いた。
山森「い、今の見ましたか?」
岩見「ああ・・・・・・岬の奴、ミスしたわけじゃないよな?」
山森「はい、普段通りのパフォーマンスでした。 それをあんなにあっさりと・・・」
傍で観ている2人も、チームでNo.1のテクニシャンである岬が簡単にボールを奪われたことに衝撃を受けていた。
いや、なかなか派手な技の応酬であったのだが、2人にはその凄さを正確に測れなかったのである。
岬「(次は・・・一瞬たりとも気を抜かないぞ。)よし、今度は僕の守備だ。」
三杉「準備はいいね? それじゃ・・・行くよ!」 ダッ
80 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 14:57:19 ID:???
先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉 ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
★岬 タックル(! card)60 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 三杉が岬を抜いた
=1〜-1 → こぼれ球になった(数値によってどちらかが優勢な描写に)
≦-2 → 岬がボールを奪った
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
三杉のマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+5)」、
ハートで「華麗なドリブル(+3)」、スペードで「やや華麗なドリブル(+2)」が発動。
81 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 14:58:01 ID:???
★三杉 ドリブル(
クラブQ
)68 +(
5
+
3
)=★
82 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 14:58:11 ID:???
★岬 タックル(
ハートA
)60 +(
1
+
3
)=★
83 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 16:18:50 ID:???
三杉 ドリブル( クラブQ )68 +( 5 + 3 )=76
岬 タックル( ハートA )60 +( 1 + 3 )=64
【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → 三杉が岬を抜いた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(ドリブルはプリマヴェーラで中堅か、それよりも少し下がる程度。
…ならば、小細工のように映るフェイントを使う必要もないか。)
今ほどの勝負で岬の実力をおおまかに量った三杉は、この場での抜き方を選び決定した。
このレベルの相手であれば、フェイントで必要以上に虚を突く必要はない。
単純なスピードと、切り返すタイミングの見切りだけで振り切る事が出来る。
下手にテクニックを魅せるよりも、地力の差を見せつける結果になるだろうと踏んだのだ。
三杉(さっ、仕掛けるよ…着いてきてくれ。) ダダッ!
岬「なっ…!」
無造作なタイミングでMaxスピードを出し、岬の右脇へと切り込む。
岬は決して気を抜いていなかったが、予想を遥かに超えたスピードに、反応するのが精一杯だった。
何とかコースを塞ぐ事だけは出来たが、足を出してボールを奪う余裕はとてもない。
84 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 16:20:52 ID:???
岬(速い、けど……通さないよ!)
三杉「ここだっ!」 クイッ!
岬(急停止!?)
Maxスピードからの急停止、そして切り返してから再びMaxスピード。
何も特別な技術を必要としない、単純なスピードのオンとオフだけのドリブル。
必要なのは足腰の強さと、正確なタイミングを見切る判断力、そしてボールコントロール。
基礎的な技術を組み合わせれば誰にでも出来る様なドリブルに、岬はあっと言う間に裏を取られたのだ。
岬(た、単純なドリブルだけど…)
岩見「な、何なんだ今のスピード…! 切り返しの鋭さも普通じゃなかったぞ…?」
山森「高速のドリブル……単純な速さも判断の早さも滅茶苦茶だ!」
三杉(…ふむ、この程度を高速ドリブルだなんて言ったらイスラスは憤慨するだろうな。)
ドリブルのスピードを落としつつ、山森の叫びが聞こえた三杉はそう思った。
これにて守備も攻撃も三杉の勝利で終わり、岬に実力を示す事が出来たというわけだ。
85 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 16:22:16 ID:???
三杉(後は岬くんがこの結果に奮起し、来年のJカップまでに全日本ユースの実力を押し上げてくれれば好し。
それでもまだまだ認識が甘すぎる事を伝えられる事になるだろう。 …ん?)
岬「いやあ…凄いものだね。 君の実力はまるで錆びついていなかったよ…三杉くん。」
岬は驚きの表情を隠す事なく三杉へ話しかけて来ていた。
その言葉からして、今の三杉の動きは岬の予想を超える物であった事が窺える。
この3年間で三杉の実力が錆び付き…実力的には岬が追い越したと思っていたのだろう。
三杉(ふむ、なんて返そうか?)
A 「岬くんが下手になったんじゃないかい?」 努力不足だと指摘する
B 「君はずっとフランスに居るべきだったかもね。」 フランスの事を少し話す
C 「いやあ、岬くんが手加減してくれたからだよ。」 皮肉る
D 「そりゃあ、腐ってもセリエAのプリマヴェーラだしね。」 自分の事を話す
E 「まあこれが天才と凡才との差ってやつかな。」 天才アピール
F 「はぁーあ…」 残念そうな溜息
G そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
86 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 16:23:53 ID:SCcXN1v2
B
87 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 16:24:21 ID:j9RbPtvA
B
88 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 16:26:23 ID:kv6vI24M
B
89 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 18:20:05 ID:???
> B 「君はずっとフランスに居るべきだったかもね。」 フランスの事を少し話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「君はずっとフランスに居るべきだったかもね。」
岬「えっ・・・」
幾つもの思いの末、三杉はしみじみとそう呟いていた。
岬が国際Jrユース後もずっとフランスに居住していたとすれば・・・
その実力はエル・シド・ピエールに勝るとも劣らない物に成長していた筈だ。
またFFFのサッカーに対する姿勢の変化をいち早く知り、今頃は更に必死になっていた事だろう。
・・・そう考えると、今の岬の実力はぬるま湯で錆び付いた残念なものと思わざるを得なかった。
逆に言われた岬はと言えば、そんな三杉の落胆が判らぬほど鈍感ではない。
それに後者はともかく前者については彼自身も考えていなくもなかった事である。
だがそれを、警戒すべき対象に言われて冷静に受け止められるかと言えば・・・
先着で
★岬ェ・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 ハートの結果+岬(それを教えてくれた君には感謝するよ、三杉くん。)
《ハート》 岬(確かに僕のテクニックは錆び付いたかも知れない・・・だが今日から取り返してみせる!)
《スペード》 岬(クッ・・・三杉くん、今日は負けたがいずれ君を実力で排除してみせるぞ・・・)
《クラブ》 岬(クックックッ・・・こやつめ、いずれ下剤を盛ってくれるわ!)
《JOKER》 ダイヤの結果+岬(しかし今のドリブル・・・三杉くんのイメージとは違いすぎる。)
90 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 18:20:37 ID:???
★岬ェ・・・→
クラブ3
91 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 18:21:27 ID:???
下剤ktkr
92 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 18:21:30 ID:???
駄目だこいつ……早く何とかしないと……。
93 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 18:22:57 ID:???
ダメだこいつ、もはやどうにもできん……
94 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 18:33:22 ID:???
異能生存体に下剤はどれほどの効果があるのだろうか
95 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 19:11:06 ID:???
> 岬ェ・・・→ クラブ3
> 《クラブ》 岬(クックックッ・・・こやつめ、いずれ下剤を盛ってくれるわ!)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬(クックックッ・・・こやつめ、いずれ下剤を盛ってくれるわ!)
そう・・・岬は三杉を明確な敵、排除すべき敵として認識したのだった。
それは手段を選ばぬ狂気を内包した危険なロックオンであった。
現在の価値観の中で利権を求めている岬、そして現在の価値観を破壊しようと考えている三杉。
語り合われる事は無くとも、互いの思想は相容れえぬ物である。
遅かれ早かれこのようになるのは避けられなかったのかも知れないが・・・
この時点において岬が三杉を排除対象に据えるとは、運命の悪戯を感じずには居られなかった。
両者の対立はいずれJカップにおいて顕在化する事になるわけだが・・・
今はまだ、それを語るべき時ではない。
この怨恨は暫くの間、岬の内面にて黒い火種として成長していくのである。
※岬の三杉に対する感情が《排除対処》となりました。
96 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 19:12:18 ID:???
三杉「さて、それじゃ今日はこの辺で戻ろうか。
そちらのマネージャに弥生の相手を任せ切りにしてしまってるし・・・謝らないといけないね。」
岬「そうだね・・・フフフ・・・」
岩見「いや、こちらも俺達が世話になったからな。
マネージャーへのフォローは俺と山森でするのが筋さ。」
山森「そうですよ、そこは気にしないで下さい。
三杉さんはそれよりも彼女さんの心配をするべきです。」
三杉「ふふ、分かっているさ。 まさか君にそういう心配をされるとは思わなかったけれどね。」
山森「あ、余計な事を言っちゃいましたか?」
三杉「いや、礼を言うよ。 それより君には特定の恋人は居ないのかい?
君くらいのルックスでサッカー部の期待の星なら・・・女の子が放って置かないと思うのだが。」
ガサッ・・・
何やら物音がした気がしたが、風のイタズラだろうと誰も気にしていない。
97 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 19:13:22 ID:???
岩見「ふむ、俺の女性関係はだな・・・」
三杉「いや・・・嫌な予感しかしないから君は黙っててくれるかい?」
岩見「ふむ?」
山森「そうですね・・・交際している人は居ませんけど・・・好きな女の子は居た事があります。」
カラン・・・
空き缶が転がる音がしたが、風のイタズラだろうと誰も気にしていない。
三杉「ふぅん、詳しく聞くのは野暮な話みたいだね。
それ以上は無理に話してくれなくていいよ、無神経な事を聞いてすまなかった。」
岩見「山森、女のこまし方なら俺が・・・」
三杉「黙っててくれるかい?」
山森「はは・・・気を遣って貰っちゃって済みません。
まあそんな感じで色々あるので、女の子との事は暫く頭にありませんでしたよ。
でも三杉さんの彼女はとても可愛い方ですよね?」
グシャッ・・・
何かがつぶれるような音がしたが、子供が空き缶でも潰したのだろうと誰も気にしていない。
98 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 19:14:23 ID:???
三杉「ふふ、悪いけれど弥生の事は狙わないでおくれよ?
僕にとっても大事な女性だからね。」
岩見「ふむ、残念だな。 あの子はきっと良い素質を・・・」
三杉「ころすよ?」 ニコッ
山森「判ってますよ、純粋な称賛のつもりで言ったので安心してください。
・・・でも、そうやってストレートに大事な女性と言ってのける所が凄いなぁ。
俺だったら照れ臭くて、そんな風に堂々と言えないですよ。」
三杉「そうかい? まあ本当に大切な相手が出来れば君も理解るよ。
照れ臭さなんて凄くちっぽけな事だってね。」
そうこう話しているうちに南葛の寄宿先へと戻って来ていた。
岬、山森、岩見らと別れ、そして代わって弥生と再び合流する三杉。
弥生「お疲れ様でした、ご主・・・」
三杉「淳、だろ。 外に居る時は。」
弥生「そうでしたね、ごめんなさい。 フフ、お疲れ様、淳。」
三杉「いや、僕の方こそ放って置いて悪かったよ。 ・・・ずっと早苗ちゃんと居たのかい?」
弥生「はい、女子トークで盛り上がっていました。」
三杉「ふふ、それは良かったよ。」
99 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 19:15:31 ID:???
結果として貴重な2時間を別々に過ごしてしまった訳だが、
弥生としても寂しさを感じる時間ではなかったようで、その点では南葛を相手にして正解だったと言える。
さておき、すっかり日は暮れてしまった。
もう夕食の時間になるところだが・・・
A 折角だから2人でコース料理でも食べたいところだ。
B カジュアルなレストランに入るとしよう。
C 僕は無性にカレーが食べたい。
D 僕は無性に弥生が食べたい。(要4票)
E 取り敢えず青葉宅に帰ってから考えよう、疲れたし。
F そ の 他
G こーゆーのもういいから適当な描写で明日までスキップ!もう空港だぜ!(要3票)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
100 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:18:32 ID:j9RbPtvA
G
101 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 19:18:48 ID:???
本日の更新はここまでです。
弥生との時間もあとわずかになりました。
このイベントが終わったら次の登場はまた暫く先になります。
では次回も宜しくお願い致します。
投票をどうかお願いしますね。
102 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:19:43 ID:6awVt9qk
E
弥生が疲れていなければ、手料理イベントを見ておきたい
……いや、個人的な意見ですがw
103 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:20:16 ID:kF8MYkUc
G
104 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:24:49 ID:7wO7yfSQ
a
105 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:24:58 ID:NzfJHWVg
E
106 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:32:16 ID:Wwm+rYnQ
G
107 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:50:10 ID:???
乙でしたー
三杉がイタリアでプレーしてる事を
日本勢で知っているのは
弥生と、片桐・蒲生だけですか?
108 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 19:56:36 ID:???
特に口止めをしてなければ、弥生から早苗にも伝わったかな?
翼と三杉のことが話題にならないはずがないし
109 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/03(月) 22:40:05 ID:???
ちょびとレスだけ。
>>107
乙感謝です。
イタリアでプレイしてる事を知ってるのは片桐と賀茂ですね。
弥生は海外でプレイしているのは知っていますが、イタリアという確定的な事は知りません。
>>108
三杉が海外に居る事は、早苗は以前から弥生に聞いていた可能性は高いです。
彼女達は似たような境遇ですからね。
いずれにせよ、南葛勢は二学期には確定的な事を知ります。
中山が帰国しますので。
110 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 00:09:24 ID:???
107です。レス有難うございます。
(賀茂でしたね、失礼しました。)
成程中山さんですか!
いま過去ログでもう一度振り返ってますが、
最終章楽しみにしてます。
111 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 13:44:00 ID:???
さっき全日本G井沢を仲間チャンスでゲトしますた。
しかしこれは4日前くらいに翼Pでゲトしたのと全く同じカード。
仲間チャンスでGなんて奇跡的な低確率、嬉しいゲトの筈なのに失望しかありません…
ああ、ブンナークと三杉(アジア)と新田(アジア)のG以上が欲しすなあ…
でも課金はしないのでまさにドリーム
>>110
どもでーす。
ひぃぃぃぃっ…過去ログを読んで下さって光栄な半面…
未熟ぅ!矛盾ん!みたいな部分も見られる恥ずかしさと言ったら…!
いや、今でも十分未熟と矛盾を孕んでますけどねw
>>ALL
そろそろ本題に戻りたい方も多いようですが、もう少し弥生イベントにお付き合い下さい。
112 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 13:45:01 ID:???
> E 取り敢えず青葉宅に帰ってから考えよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「…そう言えば弥生、今日の門限は?」
弥生「昨日と同じですよ、両親が帰ってくるのは明日ですから。」
三杉「そっか…それじゃ、またお邪魔させて貰って構わないかい?
流石に少し疲れたから、ゆっくりリラックスさせて欲しいんだ。」
弥生「はい、勿論…うふふ。」
三杉の言葉に弥生はニコニコと明るい笑顔を浮かべた。
どうやら、こうやって三杉にお願いをされる事が嬉しいようであるが…。
不意打ちのような強い笑顔は、三杉でも少しドキッとするような輝きがあった。
三杉(ま、そもそも弥生は昔から心臓病の僕を支えようとしてくれていたしな…
世話焼きたがりと言うか…母性本能が年齢の割に成熟しているのかも。)
…などと、愛おしさと気恥しさを誤魔化すように弥生の反応を分析してみていると、
三杉は急にガシッと手を握られ、そのまま引っ張られた。
113 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 13:46:04 ID:???
三杉「ぅわっ・・・!?」
弥生「うふふ、駅はそっちじゃないですよ?」
三杉「えっ? ああ…そうか、そうだな。」
弥生「淳でもそんな事あるんですね。 あっ、そうだ…」
三杉「どうしたんだい?」
弥生「今夜は私が夕飯を作るなんてどうですか?
淳の口に合うかどうかは自信ないかもですけど…。」
三杉「ああ、それは……」
A 勿論大歓迎だよ、どんな物でも有り難く頂くよ。
B 弥生の手料理か…ふむ、それは楽しみだ。
C そうだなあ…口に合わなかったらお仕置きだが構わないか?
D 自信が無い? 却下だ、それならば…
E ならば条件を出そう……裸エプロンだ。(要3票)
2票選ばれた選択肢で続行します。(選択はメル欄空白でお願い致します)
114 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 13:46:39 ID:bKW71Qu6
A
115 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 13:53:27 ID:Gy9YS7sI
A
116 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 16:23:21 ID:???
> A 勿論大歓迎だよ、どんな物でも有り難く頂くよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
弥生に対しては、今日はもう色々と悪戯をしてきており、時間も彼女以外の事に使っている。
だからもう、ここからは安心だけを与えてあげる事にしようと…
好きなように甘えさせ、そして自分も彼女に甘える事にしようと三杉は決めた。
この逢瀬の残り僅かな時間で、弥生が幸せを感じていられるように。
三杉「ああ、それは勿論大歓迎だよ。 どんな物でも有り難く頂くつもりだ。」
弥生「本当ですか? それじゃあ頑張っちゃいます♪」
自分に出来うる限りの優しい微笑、そして言葉で返した三杉。
それを受けた弥生はホッと安堵の息を吐き、そして嬉しそうに腕まくりのジェスチャーをするのだった。
地下鉄で青葉宅の最寄駅まで到着し、そのまま2人でスーパーへと立ち寄る。
若い男女がスーパーで仲睦まじく買い物だなんて、まるで同棲風景のようである。
しかも女子の方は制服のブレザーであり、下手したら変な噂が立ちそうであるが…
三杉「こうして2人で買い物していると、まるで夫婦みたいだな。」
弥生「ふ、夫婦だなんて……もうバカ。」
などと三杉は敢えて色惚けを周囲に発し、結果的に有無を言わせぬ雰囲気を作り上げていた。
まあそんな事をしなくとも、弥生は買い物馴れした様子で手際良く特売品を回っていくので、
なんだかもう空気は自然と主婦と若旦那みたいになっている訳であるが。
117 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 16:25:09 ID:???
弥生「うーんと…この特売の品揃えですと、メインは
スパイシーほしにく
になりますかね。
それから汁物と、奮発した一品を何か作りたいかなぁ・・・」
三杉「やけに馴れているみたいだね。」
弥生「この二年間でたくさん練習しましたから。」 ドヤッ
三杉「ふぅん、得意料理は?」
弥生「カルボナーラカレーとお好み焼き風パスタが評判良かったりしますよ。」
三杉「へぇ…(どんなだ!?)」 ※人気投票ベスト10発表参照
買い物を終え、両手に荷物を抱えて青葉邸へと帰宅。
弥生はそのまま夕飯の支度に取りかかる。
休んでていいと言われた三杉は、シャワーを借りて軽く汗を流した後、リビングのソファーに落ち着いた。
後ろの方からはトントンコトコトと料理をしている音が聞こえてくる。
三杉は言い様のなくマッタリと落ち着いた気分になって来る。
これが団欒と言う物なのか…と、18になって間もない少年が思うのであった。
三杉(ふぅ…料理が出来るまでどうしていようか。)
118 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 16:26:14 ID:???
A 折角だから何か料理のお手伝いを申し出る
B TVでも見るか
C 新聞でも読むか
D お鍋吹いちゃう
E ひと眠りしよう
F 中略
G その他
2票選ばれた選択肢で続行します。(選択はメル欄空白でお願い致します)
119 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 16:27:00 ID:bKW71Qu6
C
120 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 16:28:15 ID:E00FkoCU
A
121 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 16:29:28 ID:70UqffHg
C
122 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 17:08:30 ID:???
> C 新聞でも読もうか
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「(ふむぅ・・・そう言えばここ数日のニュースを全然把握していないな。)
弥生、今日の新聞を読ませて貰ってもいいかい?」
弥生「はーい。 テレビの横のマガジンラックに入っていますからー。
ええと次は断面にラードを均一に塗って、自然の風に2年曝して・・・と。」
スパイシーほしにくの原料である生ハムを造りながら弥生は答えた。
いよいよ所帯じみた会話が成立するようになってきて、三杉は若干苦笑してしまう。
まあいいか、と新聞を持ち出しテーブルに広げて読み出した。
政治、経済、サイエンス、地方など様々なニュースを順に目に通し始める三杉。
流れるように読み進めていたのだが、とある記事で急に視が止まった。
先着で
★その記事は一体・・・?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 世界経済
《ハート》 社説
《スペード》 スポーツ(奇数なら翼、偶数なら森崎関連)
《クラブ》 スポーツ(日本)
《JOKER》 世界紛争
123 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 17:10:41 ID:???
★その記事は一体・・・?→
クラブ7
>>自然の風に2年曝して・・・と
三杉どんだけ待てば良いんだよwww
124 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 18:07:03 ID:???
スパイシーほしにくを「使う」のではなく「作る」のか
料理が得意ってレベルじゃねえw
125 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 18:36:20 ID:???
>>123
大丈夫、きっと時空の流れがおかしいからお腹がなった頃には完成です!
>>124
どうしてかこんな事になってしまいました、! foodって怖いですね。
=============================================
> その記事は一体・・・?→ クラブ7
> 《クラブ》 スポーツ(日本)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それはスポーツ欄のインターハイ関連のページだった。
何故だか大きくスペースを割き、サッカーの特集が書かれていた。
どうやら各校+αの概要紹介がなされているのだが・・・
その面白おかしく誇張した書き方に、三杉は少し引き込まれたのだ。
良い意味でか悪い意味でかは別として・・・である。
全校入場!!
世紀のヒールはまだ生きている!! 更なる悪態を吐き、フーリガンを甦えらせた!!!
何故か日向は欠席!! 東邦学園高等部だァ――――!!!
空中サッカーはすでに俺達が完成している!!
足は大丈夫か!? 立花兄弟率いる秋田商工だァ――――!!
真の策士を知らしめたい!! すばしっこさも絶対に敗けん!!
次籐と佐野の国見学院だァ!!!
126 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 18:38:18 ID:???
ルールの無いサッカーにしたいから審判になったのだ!!
プロのジャッジを見せてやる!! フランス人審判だァ!!
石田こそがゴールドの代名詞だ!! 何故こいつのゴールド作ったしッッ!!
南宇和高校!!
オレたちはバスケ部最強ではない、サッカー部で最強なのだ!!!
メンバー一切不明!!! 御存知(??)海南高校!!
吉良サッカーの本場は今も埼玉にある!! オレ達を驚かせる奴はいないのか!!
でも東邦はごめんだ!! 明和高校だ!!!
サッカーは悪いコンディションに強くてナンボのモン!! 松山光!!
北海道からふらの高校の登場だ!!
俺達のバイタルエリアに死角はないッッ!!
エースキラー早田誠にGKの中西蛇一、通称ジャイッチ!! 浪速高校!!
マイクの前でなら私はいつでも全盛期だ!!
イタリアから島流し!! 実況くんの登場だ!!
中学時代V3が帰ってきたッ
どこへ行っちまったんだ森崎に翼ッッ
でも俺達は君らの優勝を待っているッッッ南葛高校の行進だ――――――――ッ
加えて残りの代表校を…まあそれはトーナメント表で確認すりゃいんじゃね?
127 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 18:39:52 ID:???
三杉「ふむ・・・まあよく判らないがなかなか酷い記事だな。
こんな文章をよく新聞に載せられたものだ。」
常識的な観念から呆れ気味に斬って捨てる三杉・・・
だがそれでも部分的な笑いを漏れしたりもした為、何となくバツが悪い。
毒舌な記者もいたものだ、と忘れる事にするのだった。
・・・そうこうしている内に弥生の方は調理を終えたようである。
一体どうやって完成させたのかは特に突っ込んではいけない。
主菜・・・和牛入り特製メンチカツ、キャベツとキノコソテーを添えて
副菜・・・ハモンイベリコのハーブ・スパイス和え(通称スパイシーほしにく)
汁物・・・インスタントコンソメスープ(←汁物苦手)
三杉「ほう! なかなか凄いメニューじゃないか!
ヘタなレストランよりも立派だ、いつの間にこんな腕を・・・」
弥生「えへへ、でも味が気に入るかが全てですし・・・
まずはお上がり下さい、もし褒めて下さるならその後にで。」
三杉「判った、それでは頂きます。」
弥生「召し上がれ。」
128 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 18:41:18 ID:???
先着で
★弥生さんパネぇっす!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 驚いた、本当にヘタな料理人よりも美味い!(なんとガッツ+50)
《ハート》 特に指摘する部分がない、美味いよ。(ガッツ+20)
《スペード》 少し塩気が強いが、まあ美味いかな? (ガッツ+10)
《クラブ》 大変! インスタントコンソメスープじゃなくてドーピングコンソメスープでした!
《JOKER》 海原「このスパイシーほしにくを作ったのは誰だぁ!!」 三杉「お前が誰だ!」
129 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 18:41:34 ID:???
★弥生さんパネぇっす!→
ハート5
実況再就職おめw
130 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 19:13:43 ID:???
> 弥生さんパネぇっす!→ ハート5
> 《ハート》 特に指摘する部分がない、美味いよ。(ガッツ+20)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ピュピュッ!
三杉「凄い、こんなに勢い良く・・・それに後から後からどんどん出てくるよ・・・。
フフ、はしたないね弥生・・・そんな風に顔にまで飛ばして。」
弥生「や・・・やだ、見ないで下さいご主人様。」
噛むと肉汁が噴き出すように勢い良く出る和牛入り特製メンチカツ。
脂の量が多いにも拘らず味下品になっていないのは、下ごしらえの妙なのか。
しかしながら天才料理少年 味の助の如く肉汁が飛び散り、しかもそれが弥生の頬にかかっている。
流石にもう少し肉汁の量を減らす必要があるね、と2人で苦笑し合うしかなかった。
だが味に関しては、スパイシーほしにくも合わせて三杉が指摘する部分が特にない。
弥生の料理の腕に目を見開く思いで、三杉は皿の料理を存分に堪能したのであった。
※三杉の最大ガッツが20増加しました。
こうして三杉と弥生は2人きりの晩餐を存分に楽しんだ。
2人で仲良く片付けも済ませ、その後もゆっくりとした時間を過ごしたのであった。
131 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/04(火) 19:15:36 ID:???
中途半端ですが本日の更新はここまでです。
次回は翌朝、空港でのお別れのシーンからにするつもりです。
(もう下ネタはお腹いっぱいですよね?)
それではまた宜しくお願い致します。
132 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 22:16:04 ID:???
乙でしたー
133 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 22:32:58 ID:???
乙でした
まさかこんな所で味の助ネタを見るとは…
ハンバーガーモンスターの外道っぷりが今でも忘れられません
134 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 23:27:35 ID:???
あれ?ネックレスって渡したっけ??
135 :
森崎名無しさん
:2011/10/05(水) 08:04:09 ID:???
乙でした。
顔○コロッケでおなじみ汁の助…
思えばあの最初の玉子丼の時点でアレだった…
136 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 14:19:40 ID:???
>>132
ラ・オツカンシャ
>>133
乙あざす!
汁の助さんの事はぶっちゃけ面白レビューでしか知りませんが、インパクト凄かったです。
どの層を狙ったマンガなのか全然理解できませんが、とにかく酷いと思いました。
>>134
前スレにて別れ際に渡すと選択されたと思います。
>>135
乙感謝です。
でゅわあっ ぴゅるるるっ
じゅん トロトロ
こんなに淫靡な効果音が出る料理マンガは汁の助だけ!
137 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 14:22:20 ID:???
翌朝、2人は早くに青葉宅を後にした。
今日の午前10時過ぎにイタリアへと再び向かう便が出る。
その前にビジネスホテルに寄り、清算すると共に荷物も回収しなければならない。
弥生も起き抜けに何の準備もせずに外出する勇気はなく、結果として2人の朝は早くなった。
三杉「昨日の夜はもっと濃密な時間を過ごしたかったんじゃないかい?」
弥生「うふふ、あんまり意地悪言わないで下さい。」
移動の間にもそんな軽口を叩き合う2人…
別れの時間が徐々に近づいている訳だが、それでも気分を落とさないように在ろうとしていた。
勿論、その時が来てしまえば寂しくない筈はないのだ。
この2日間を楽しく幸せに思えていたならば尚更に…。
138 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 14:23:21 ID:???
≪成田空港≫
弥生(……)
三杉(弥生…)
空港に到着すると、流石に弥生も表情に沈んだ様子を隠せなくなっていた。
話題が繋がっている時は大丈夫だが、一旦途切れるとどうしようもなくなっているようだ。
そんな弥生の様子に、三杉は改めて罪悪感を覚える。
相手に対して寂しい思いを強いるというのは中々に罪な事。
三杉だって当然寂しい思いは変わらないが、自分にはサッカーがある。
フィレンツェに戻れば仲間が居て、寂しさなど忘れてしまうような厳しい練習の日々が始まるのだ。
だが弥生には、三杉にとってのサッカーに位置するほど情熱を傾ける物はあるまい。
三杉(それを考えると…済まないよな、不公平で。
でも、少しでも僕の事を近くに感じられる物があれば違うだろうか?)
ジャラッ
三杉はポケットの中に忍ばせている、装飾された鎖のような物を手で弄った。
フランスのCDGで購入したピンクゴールドのネックレス。
石などは付いておらず決して派手ではないが、細工が緻密でなかなかに美しい品である。
弥生へのお土産として買ってきたのだが、まだ自分が持っていた。
139 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 14:25:28 ID:???
三杉(渡す機会はあったけれど、何故だか渡しそびれて来てしまった。
…けれど、この別れ際に渡すのが実は最も良かったのかも知れない。)
三杉にしては少しばかり希望的観測的に考えていた。
けれどもタイミング如何に関係なく、弥生にとっては良かれとなる行動には違いない。
他の誰でも無い、三杉から渡される初めてのプレゼント…。
それが普段から身に付けていられる物だなんて、きたないな貴公子さすが貴公子きたない。
三杉(この辺りか…)
国際線のエントランスへ向けて歩いていた三杉は急に立ち止まる。
『どうしたのですか?』と弥生が不思議そうにこちらを振り返った。
そして三杉は…
A ネックレスを手渡す
B ネックレスを首に架けてあげる。
C 全身鏡に映るようにネックレスを架けてあげる。
D もう結婚しようとか言っちゃっていんじゃね?
E トイレに連れ込む。おまわりさんこっちです
F その他(なんか特別な渡し方をしたければどうぞ思いのたけを。)
G いや、このネックレスを弥生の目の前で破壊する。(要4票)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白でお願い致します。)
140 :
森崎名無しさん
:2011/10/05(水) 14:34:36 ID:6y188JkI
D
この甘酸っぱさに堪えられんw
次のステップへ行こう。
141 :
森崎名無しさん
:2011/10/05(水) 14:35:08 ID:q6WDGqu+
D
142 :
森崎名無しさん
:2011/10/05(水) 16:35:11 ID:???
えええっ!?
ならネックレスじゃなくて指輪でしょw
143 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 19:41:13 ID:???
>>142
そうなんですけれど、そうとも限らないと私は思います。
何よりも先ず覚悟と気持ちでしょう。
形式にこだわってしまった事によって機を逸する結果になるというも世の中にはありますしね。
人生はタイミングと心とムード作りかなーなんて思います。
=============================================
> D もう結婚しようとか言っちゃっていんじゃね?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉の頭にあったのは、弥生の寂しさを減らす為に自分に何が出来るか・・・という事だけだった。
それは今限りの事でなく、ずっと彼の頭にあった事だ。
しかしこの事を考えるのは、三杉に少なくない辛さを伴なわせていた。
何故ならば、妙案と言えるものが存在しないからである。
一緒に居てやる事が出来ないと言う、たった一つの現実があまりに大きかった。
側に居られるこの短い時間に幾ら幸せを与えたとしても、離れている間の寂しさが変わる訳ではない。
プレゼントに煌びやかな物を差し出したとしても、それは究極的には物でしかない。
・・・普通、三杉と弥生くらいの年齢ならばこのような事まで考える必要はない。
しかし三杉は考えずには居られなかった。
既に2年分の孤独を与えてしまった事への悔恨・・・
そして弥生が悲しむ事が苦しさと成っている自分の心が、三杉に誤魔化しと妥協を許さないのだ。
144 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 19:43:29 ID:???
三杉(今の僕に出来る事があるとすれば・・・・・・)
ポケットの中のネックレスを握り締め、こちらを向いている弥生の瞳を真っ直ぐに見つめた。
病気の自分を傍らで常に支え、どんな厳しい態度にも去って行く事はなく、
異常な類の愛情も全て受け止め、長い寂しさに負けて心変わりする事のなかった・・・
その身に持つ全ての愛情を自分に捧げてくれた弥生は、三杉には輝いて見えていた。
三杉(僕が持つ全ての覚悟を以って、弥生に安心をあげること。)
その結論を出した時、三杉の腹は完全に据わった。
同時に心がフッと軽くなるのを三杉は感じた。
三杉「(こんな事なら、最初から指輪を買っておけば良かったかな。 ・・・でも、それでも。)
弥生、ちょっと目を瞑ってくれるかい?」
弥生「えっ・・・あ、はい。 これでいいですか?」
三杉「うん、良いと言うまで開けてはいけないよ。」
『開けたらお仕置きだよ』と付け加え、三杉は弥生の背後に回る。
ポケットの中のネックレスを取り出し、ファサッと広げるや否や弥生の首に回して止め口を止めた。
145 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 19:44:29 ID:???
弥生「ひゃうっ・・・な、なんですか・・・?」
三杉「まだ開けちゃダメだ。」
弥生「うう・・・・・・はい・・・」
困惑する弥生の両肩に手を乗せ、90度に方向転換を促した。
そこには全身が映るほどのミラーが取り付けられた柱があった。
三杉は弥生の肩に手を乗せたまま、耳元で囁く。
三杉「もう開けていいよ。」
弥生「は、はい・・・・・・」
三杉の言葉に従って弥生は目を開け、鏡の中の自分と対面した。
鏡の中の弥生は暫し目をパチクリとしていたが、やがて視線を首もとに落とした。
僅かに桃色を呈した金式のネックレスを左手に取り、虚像ではない実物をその目で確認する。
そして振り返りながら、戸惑いがちに三杉に問い掛けてくるのだった。
146 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 19:45:45 ID:???
弥生「あの・・・あの、これって・・・」
三杉「ふふ、もう少し早く渡そうと思っていたんだけどね。」
弥生「これを・・・私に・・・?」 ジワ
三杉「待って、まだ早いよ。」
初めてのプレゼントに目を潤ませようとするのを慌てて止め、三杉は弥生の右手を取った。
そして弥生から一瞬たりとも目を離す事なくひざまずき、こう告げたのだ。
三杉「弥生、僕と結婚してくれないか?」
弥生「・・・・・・・・・」 ポカーン
三杉「勿論今すぐは無理だ・・・御両親への挨拶も儘ならないしね。
・・・でも1年半、遅くとも2年後には君の事を正式に迎えに来させて欲しい。」
弥生「え、えっと・・・あの・・・その・・・」
突然の不意打ちのようなプロポーズに、弥生はオロオロとした様子を見せた。
彼女にとって本当に現実離れした・・・欠片も予想していなかった事が起こったからであろう。
大半の少女としてはまだ夢の中に見ているような出来事に、弥生の現実はまだ追いついていないのだ。
しかし三杉は焦る事なくその瞳を貫き続け・・・そして最後にもう一言、こう伝えた。
三杉「後悔させないよ。」
147 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 19:47:34 ID:???
弥生「・・・・・・!!」 ブワッ
この言葉によって、弥生の涙腺が先ず崩壊した。
そして彼女は何も言葉を発する事が出来ず、ただ軽い嗚咽と共に頷いた。
三杉は初めて安堵に力を抜き・・・そして弥生の右手の甲に口付けるのだった。
弥生「うぅ・・・ふえぇ・・・」
三杉「いけない子だね、こんな場所でそんなに泣いて。」
弥生「だって・・・ふぇぇぇん・・・・・・」
三杉は立ち上がると弥生の抱きしめ、両目から零れる涙を口ですすってあげた。
ここまでのやり方に少しキザが過ぎるかもと思わなくは無かったが、
相手にとっては一生に一度(でなくちゃヤバイ)の事である。
その記憶にシッカリ刻み付け、忘れられないような感動的な物としなければならないのだ。
三杉(エンゲージリングは無い・・・と言うか買うお金もなかったけど、不味いプロポーズではなかったかな。)
なあ弥生、今度会う時は2人で銀座に指輪を買いに行くとしよう、約束だ。」
弥生「そんなのいいよ・・・言葉だけで、もう・・・・・・・・・」
三杉「ダメだよ、約束は出来る時にしておく物だ。」
弥生「・・・・・・うん・・・」 コクリ
148 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 19:49:00 ID:???
こうして三杉は弥生にへのプロポーズを遂げたのだった。
これから三杉は再びイタリアへと旅立ち、弥生は一人日本に残される・・・
しかし三杉の決意と愛情は彼女に十分伝わっている筈である。
これから弥生はどんなに寂しい夜であっても、不安に脅かされる事だけはない。
きっと光と影なんて同じようなもので
少し目を閉じれば ほらね おのずと見えるさ
喜びの裏にある悲しみも 苦しみの果てにある希望も
どんなに遠く離れていても 僕らはいつでも側にいる
例えば君が挫けそうな日には 愛してくれる人がいる事を思い出して
全ては偶然なんかじゃなく 全ては必然なことばかりかも知れない
どんなに遠く離れていても 僕らは同じ空の下で
いつかあの日夢見た場所へと 旅する同士だって事を 忘れないで
149 :
森崎名無しさん
:2011/10/05(水) 19:50:08 ID:???
翼が早苗に「迎えに行くよ」的なプロポーズしたのって原作ではいつだっけ?
キャプ森ではもうしてるのかな
150 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/05(水) 19:54:40 ID:???
・・・と、寒気がしつつ身体も痒くなるような感じで一旦ここまでです。
次回は飛行機に乗る三杉のシーンからです。
自分の身体に違和感を感じる三杉・・・その頃、極めて近く限りなく遠い世界では異変が起こっていた。
一部の人間にだけ、しかし世界中で観察された違和感は、すぐに何事もなかったかのように収束するが・・・
そんな感じで次回も宜しくです、さよならー
151 :
森崎名無しさん
:2011/10/05(水) 20:27:09 ID:???
恥ずかしさにたえた頑張り忘れない乙でした!
152 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 13:59:36 ID:???
>>149
原作では無印で言ってたかどうか記憶が曖昧ですが、ゲームでは2のエンディングで言ってました。
ちなみに5のエンディングで迎えに来たよって姫抱っこしてますw
>>151
オツカンシャです。 ストラット「性的描写の方がまだマシだぜ!」 審判「レッドカード。」
=============================================
三杉「それじゃ、もう行くよ。」
弥生「はい。」
最後にたったそれだけの言葉を交わし、三杉はチェックインゲートへと歩き出した。
惜しむべき別れではあった物の、2人の言葉にはピンッと張った糸のような強靭さがあった。
表情にも寂しさや情けなさはなく、受ける印象は清々しさである。
そこにはガッチリと交わされ紡がれた、2人の絆の強さが感じられるのだった。
三杉は後ろを振り返る事はなく、弥生も追い縋るような事はなかったのである。
153 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 14:00:37 ID:???
三杉(さて…また庶民の飛行機で苦痛のロングフライトだな。)
角を曲がり、もう振り返っても弥生の姿を認められなくなった。
三杉は弥生との幸せな時間から頭を切り替え、苦笑を湛えるしかない現実を思った。
自身にとって1,2を争う苦痛と言える、エコノミーシートに押し込められた14時間。
もうこれで3度目になるが、恐らくは馴染む事はあるまいと…
そう考えていた矢先、三杉は向かうゲートの先から何やら視線のような物を感じた。
三杉(なんだ…?)
勘違いかとも思ったが、どうやらそうではない。
三杉の感覚を貫くほどの視線が確かに向けられている。
何処から向けられているのか…その先を落ち着いて追ってみると、そこには知った顔があった。
三杉「片桐さん…?」
片桐(フッ) ニヤ
遠く離れた先に立っている片桐の口許が、その時にやや吊り上がったように見えた。
サングラスに隠れて見えないが、目が合ったと思って間違いないようだ。
片桐は三杉の向かう先に居る為、両者の距離は必然として徐々に縮まっていく。
そして言葉を交わせる程に近づいた時、先に片桐が口を開いた。
154 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 14:03:12 ID:???
片桐「久し振りだな、今からイタリアへ御帰還か?」
三杉「ええまあ。 それと、お久しぶりです。」
片桐「そうか…実は私もまたイタリアへ向かう所でね。
どうやら同じ便であるようだし、折角だから機内で少し話さないか?」
そうして片桐は、胸ポケットからビジネスシートのチケットを2枚出して見せた。
周到すぎる用意から、偶然でも何でもない事が判る。
先程のプロポーズや昨日のコーチングも見られていたのでは、と三杉は少なからず不快感を覚えるが…
それを問い質したところで、さらに不快になる事はあってもスッキリする事がないのは火を見るより明らかだ。
それよりも、細かい事を放り投げて、ビジネスクラスで帰れる事の方がメリットとしては大きいだろう。
それに話したい事も簡単に予想が着く。
既に自分の気持ちもクラブチームの方針も決まっているし、言葉に迷う事もないだろう。
むしろ自分の思想を先にぶつけておくなら、これは良い機会と考えなくもない。
三杉(さて、どうするか…)
155 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 14:04:36 ID:???
A 丁重に断る。 自分の思想はWトーナメントの優勝までの道程を見せ、その後に語ればいい。
B 受ける。 片桐の話は聞き、自分の思うところも伝える。
C 受ける。 片桐の話は聞くが、それだけ。
D 受けるとか断るとかじゃない、ここはハイパーオーバースルーだ!
E その他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白でお願い致します。)
156 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 14:12:44 ID:qQ516bRw
B
157 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 14:13:17 ID:gbShkPrA
B
ここで袂を分かったからといってデメリットは無いし、片桐も三杉ノ言うことを理解できないような無能じゃないでしょ
翼・森崎という凄すぎる才能が日本サッカー協会の方針を否応なく決定づけているだけで
158 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2011/10/06(木) 14:13:31 ID:???
後れ馳せながら、新スレ乙です!
弥生との甘い時間も終わり、ついに新章ですね!
個人的には、まだ見ぬ選手が三杉と暴れる事を期待しています。
このスレも、一読者、一参加者として応援しています!
159 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 14:24:05 ID:???
皆さん素早い投票ありがとうございます、いつも感謝です。
ここからしばし投票も判定もない長文となります。
もしかすると今日の更新はここまでかも知れませんので先にお詫びとレスを・・・
>>157
ご明察です。片桐は道を創ろうとする若者の足を引っ張ろうとする類の人物ではありません。
ただ立場と状況から、当面は互いに相容れる事はないものと理解するだけです。
片桐との繋がりを切っておかない事は後々役に立つ事になる予定です。
>>158
ジノさん乙ありがとうございます。
ようやくひたすらに落ちまくる章に入りました。
フィオの新しい仲間の登場は次スレ以降となるでしょうが、楽しみにお待ち下さい。
160 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:42:45 ID:lMXGefUw
> B 受ける。 片桐の話は聞き、自分の思うところも伝える。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僅かな検討の結果、三杉は片桐の言葉に頷く事を決めた。
片桐にも言いたい事、言わなければならない事があるだろう。
同じように、自分も片桐…そして日本サッカー協会に伝えなければならない事がある。
三杉「…判りました。 ただし話すならば少しと言わず、お互いに腹を割って。」
片桐「ふふ、結構な提案だ。 ではそれでいこうか。」
そう言って片桐は2枚あるチケットの一方を三杉に差し出した。
三杉はそれを受け取ると、チケットの表示に目を通してシミジミする…。
エコノミーじゃないシート…万歳、、、と。
2人は連れだってチェックインを済ませ、そのまま搭乗口へと向かった。
到着すると既に搭乗手続きは始まっており、2人は一度も足を止める事なく飛行機へと歩を進める。
パスポートと搭乗チケットを機械に読み込ませ、いよいよ乗り込もうとした時…
161 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:44:08 ID:???
すみません、ageちゃいました。
=============================================
バチィィィィィッ!!
三杉「!?」
三杉は突如カミナリにうたれたような意識を覚えた。
…と同時に、走馬灯の如き映像が一瞬の内に脳裏に描かれる。
ハッキリとしないおぼろげな映像の中には自分の姿もあった。
MFではなくDFを…しかもリベロを努めている自分。
片桐「どうした三杉?」
不意に立ち止った自分に対し、片桐が怪訝そうに問いかけて来た。
この人は自分が今在るような感覚の中には居ないと判る。
何が何だか判らない、貧血等で意識を失う前兆か一瞬考えるが…
意識はハッキリとしており、拳を握ってみると感覚にも実感が十分にある。
…やがてその感覚は消失し、何かが入って来たような後味だけが残った。
そして心なしか全身の筋肉に躍動を感じているのだ。
162 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:45:29 ID:???
片桐「どうした、大丈夫なのか?」
返事が出来なかったせいか、今度は心配そうに駈け寄って来た。
不可思議な感覚と脳裏に流れた映像を思い出しながら、三杉は『大丈夫、少し目眩がしただけです』と答える。
正直に説明するのも面倒であるし、したところで白昼夢を見たという結論で終わるだけであろうから。
片桐「本当か? これからフライトは長くなるし、便を遅らせる方が良いんじゃないか?」
三杉「いえ、本当に大丈夫です。 多分、少し寝不足なだけですよ。」
片桐「ふむ、まあそれなら良いが…とにかく早くシートに座った方が良さそうだ。」
三杉「どうも…すみません。」
※三杉のフィジカルが向上してブロックとクリアが2、競り合いとタックルが1ずつ上がりました。
さらにダイビングオーバーとダイビングブロックを取得しました。
163 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 18:46:05 ID:???
リーディングシュタイナー!?
164 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:46:34 ID:???
三杉が得も言われぬ感覚を味わったのと全く同じ時刻……
彼と同様の体験をし、そして自らに起こっている変化を実感する者達が居た。
それも、一人や二人ではなかった。
≪東京・ヒューガー特設グラウンド≫
バシュゥゥゥゥゥッ!!! ズバァッ!!!
若島津「なっ…!」
反町「あっ……ええっ…?」
沢田「若島津さんが反町さんにゴールを決められた!?」
反町(な、何だ今のは…。 若島津の隙が手に取るように判ったし、
何より蹴り抜いた時の感覚が、今までとは完全に別物だ…。)
若島津「クソっ…ナイスシュートだ反町! だがもう油断はしないぞ、二度とゴールはやらん!」
反町(お、大口を叩いている若島津が小さく見える…!? どうしちゃったんだよ俺は!?)
165 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:47:53 ID:???
≪同じく東京・ふらの高校寄宿先の旅館≫
松山「うぅっ……クッ……」
後輩1「ど、どうしたんですか、キャプテン? 急に泣き出したりして…」
松山「い、いや…何だか判らないけど白昼夢を見た気がしてな…
その中の自分が物凄く…物凄〜〜〜く報われてないような気が…」
後輩1(きめぇ…)
後輩2(大丈夫かこの先輩…?)
松山「だ、大丈夫だ! すぐに収まる、収める!」
166 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 18:48:33 ID:???
たしか原作のワールドユース編ではリベロになってたよね、空気だった気がするんでうろ覚えだったけど
167 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:48:55 ID:???
≪ブラジル・サンパウロ≫
スピィィィィィィィン!
アマラウ「なにぃっ!?」
ドトール「鋭い!!」
マウリシオ「ワオ…!」
ペペ「ナイスクロス、バビントーーン!!!」
バシュゥゥッ!!! ズバァシャッ!!!
マウリシオ「スゲェーじゃないですか、先輩!」
バビントン「えっ…あっ……」
ストラット「本当だぜ、あんな針穴通すパスを出せるんなら最初から言えよ。」
バビントン「う…うん、ごめん…。
(そ、そんな事より……会いたい、会いたくて堪らない…
誰だか判らないけど、あの赤い瞳に……
…何だこの気持ち? どうしちゃったんだボクは…?)」
168 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 18:49:29 ID:???
反町は物凄くパワーアップするんじゃw
169 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 18:49:49 ID:???
反町さんが魔王すぎるw
170 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:49:55 ID:???
≪イタリア・ミラノ 夢の中≫
(三杉「嫌悪を抱いて、敵視して…ぶつかり合うのに時間も手順もいらなかった…
そうじゃないか? 才能だけでなくパーソナリティーにも感じあった…違うか?」)
ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!! ← ときめきの導火線
ガバァッ! ← 布団から跳ね起きる音
ミハエル「ハァッ! ハァッ! ハァッ…ハァッ………
…な、なんデスか今の夢は………それに、この………うああぁぁぁ…」
看護婦「ドノヴァンくん、大丈夫ですか? 凄くうなされてるみたいでしたけど…」
ミハエル「の、ノープロブレムです! お休みナさい!」
ガバッ! ← 布団にくるまる音
ミハエル(ボクはノーマル、ボクはノーマル、ボクはノーマル、ボクは……)
171 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 18:51:20 ID:???
ミハエルはここ以外の全てでアブノーマルだからキツイなwww
172 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/10/06(木) 18:51:49 ID:???
≪再び成田空港≫
片桐「気分はどうだ?」
三杉「大丈夫ですよ、本当にもうなんでも…」
ビジネスクラスのゆったりしたシートに座った三杉は、エコノミーとの差を実感していた。
片桐は本気で心配をしてくれているのか、何度も体調を窺ってくる。
しかし現実に気分は悪くなく、意識もハッキリスッキリとしていた。
さっきの体験が嘘だったのではないかと、自分に問い詰めたいくらいであるが…
脳裏に見えたおぼろな映像はまだ忘れていない。
三杉(本当に…何だったんだ?)
その疑問に答えてくれる物など居る筈もない。
それを知りながらも三杉は何度も問い直すのだった。
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